JP4962170B2 - 無線中継装置、無線中継装置の制御方法 - Google Patents

無線中継装置、無線中継装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線中継装置および無線中継装置の制御方法に関し、特に、中継処理に伴う通信品質の劣化を低減した無線中継手段に関する。
消防、行政無線やその他の業務用無線の陸上移動無線システム(Land Mobile Radio:LMR)では、車載型、携帯型、ショルダー型の可搬型の他にも、固定・半固定式のもの等、各種の移動通信端末(これらを含めて「移動通信端末」と総称する)が使用されるが、近年、搬送波のチャネルあたりの周波数帯域の狭帯域化やデジタル化が進められている。デジタル化にあたっては、既存のアナログ方式の無線機との共存や既設備の流用、制御の容易さ等からFM変調方式の周波数シフトキーイング方式(Frequency Sift Keying:FSK)を使用した周波数分割多重方式(Frequency Division Multiple Access:FDMA)を採用する場合が多い。
デジタル無線通信システムでは、伝達すべきデータをフレーム単位で送受信するが、送信機側で各フレームの所定位置に特定の信号配列パターンを有する同期信号(フレーム同期ワード:Frame Sync Word以下「FSW」と略称する)を配置して送信し、受信機側では、検波出力信号中の上記フレーム同期ワードを検出することにより同期を確立する。また、通常デジタル信号の伝送に際しては、無線通信に限らず誤り訂正機能を付加することによって、伝送途中の雑音混入等によるビットエラーの有無を検出し、方式によってはそれらを訂正(修正)することが可能である。このようなデジタル無線システムにおけるフレーム構成とシンボルタイミングや誤り訂正方式は、予め決められた通信プロトコルに基づいて構成されている。
また、移動無線通信システムでは、山岳地帯や都心の高層ビルが建ち並ぶ地域では、随所に電波が届かない電波不感地帯が存在するので、それらの対応として無線中継装置が多数設けられている。特に近年、GHz帯の高い周波数帯域の利用が進んでいるので、更に無線中継手段の必要性は高まっている。
なお、ここではMCA(マルチアクセス無線システム)のように、直接に移動通信端末間で通信をすることなく、全てが制御局(基地局)を介して通信する場合や、携帯電話システムのようなセルラー方式の移動無線システムにおける基地局装置も無線中継装置に含むものとして説明し、移動通信端末には、これらのシステムの端末も含むものとする。
図5は、一般的なデジタル無線システムのシステム概要図であり、101、102は移動通信端末A、移動通信端末Bであって、誤り訂正を含む所定のプロトコルに従って符号化されたフレーム信号を送信し又は受信することができる機能を備えている。また103は、これら複数の移動通信端末の相互通信を中継するための無線中継装置であって、移動通信端末101、102から送信される信号を受信する機能および、受信した信号を移動通信端末に対して所要周波数または他のチャネルに変換して再送信する機能を含む送信装置を備えている。一般的に、移動通信端末から無線中継装置に向かう通信回線を上りリンク(Upリンク)、その逆方向回線を下りリンク(Doリンク)と呼ぶことが多い。
図6は、このような移動無線システムにおいて送受信される信号の一例を示すフレーム構成図である。図6(a)は移動通信端末から送信されるフレーム信号の例で、フレームの先頭に配置されたFSWは上述したフレーム同期ワード(FSW)、LIは各種のリンク情報、SCHは各フレームに付された低速通信データが配置される低速情報チャネル、VCHは音声チャネルで、この例では一つのフレームに四つの音声チャネルVCH1乃至VCH4が配置されている場合を例示している。
また、図6(b)に示すように、必要に応じて音声信号の送信を中断して、高速に通信データを送信する場合、二つの音声チャネルに代えて一つの高速情報チャネルFCHとして送信する機能を備えている。図に示す例では、四つの音声チャネルの全てを高速情報チャネルに置換しているが片方のみでもよい。
このようにして移動通信端末101から送信された電波は、無線中継装置103に上り回線を介して到来し、所要の周波数(またはチャネル)に変換されて下り回線を介して移動通信端末102に向けて再送信される。なお、無線中継装置では、基本的にフレームの音声チャネルの内容は変更されないが、必要に応じて、情報チャネルのデータは適宜変更され、あるいは削除・付加されることがある。
なお、このような機能を備えた移動通信端末の構成としては、例えば、特許文献1の図1に記載されたものが参考にできる。
特開2007−036975公報
しかしながら、上述した従来の移動通信システムにおける無線中継装置やその制御方法では、以下のような諸問題が指摘されていた。即ち、一方の移動通信端末101から他方の移動無線端末に中継する際に、上り回線と下り回線のビットエラーが加算され、通信品質劣化が大きくなることがあった。
例えば、無線中継装置103から移動通信端末102方向の下り回線の電界強度が十分に大きく、ビットエラー率が小さい(ビットエラーが少ない)状態であっても、移動通信端末101から無線中継装置103に至る上り回線の電界強度が弱く、その結果ビットエラー率が大きい場合は、このビットエラーが無線中継装置103において下り回線に転送され、結局的に移動通信端末102における受信信号のビットエラー率が劣化したものとなる。またこのとき下り回線にビットエラーが存在する場合は、その分も加算されることになるので、移動通信端末102における誤り訂正機能が働いたとしても、訂正能力を超えたビットエラーとなる場合は、訂正不可能となってしまうことがあった。
図7は、このような状況を説明するための図である。例えば、図7(a)に示すようなフレーム信号が移動通信端末101(デジタル無線機A)から送信され、無線中継装置103における受信状態が同図7(b)に示すように各音声チャネルVCH1乃至VC4にXbitのエラーが発生し、それがそのまま中継され、且つ、下り回線においてYbitのエラーが発生するものと想定すれば、移動通信端末102(デジタル無線機B)における受信信号は、同図7(c)に示すように両回線のビットエラーが加算されたX+Ybitとなることが理解できるであろう。
また他の問題として以下のような不具合が指摘されている。即ち、図8(a)に示すように移動通信端末101(デジタル無線機A)から、フレーム1(Frame1)における音声チャネルVCH1乃至VCH4の音声チャネルを高速情報チャネルに置換して送信された場合であって、無線中継装置103においてその高速情報チャネルを中継する必要がなく、高速情報チャネルを削除した場合は、無線中継装置(デジタル無線基地局)から再送信される信号は、図8(b)に示すように、通常の音声チャネルVCH1乃至VCH4として中継されることになる。このとき、その削除された高速情報チャネル部分のデータが欠落したものとなり、VCH1乃至VCH4のデータは不定値となる。しかし、それがそのまま無線中継されると、移動通信端末102において受信される図8(c)に示すフレーム1の音声チャネルではビットエラーとなって復調されるので、大きな雑音として出力され、あるいは、多大な雑音発生に至らない場合であっても不自然な復調音声となる場合があった。
このような不具合は無線中継装置に限らず、セルラー系の基地局装置、MCAシステムにおける統制局装置等においても発生する可能性があり、特に、上下回線ともに無線通信手段を使用する場合には問題となっていた。
本発明は、このような従来の無線中継に関わる諸問題点を解決するためになされたものであって、無線中継によって生じるビットエラーを削減することが可能な無線中継装置、無線中継装置の制御方法を提供することを一つの目的としている。
また本発明では、複数の音声チャネルを高速情報チャネルに置換したフレームを含む信号の無線中継における通信品質の劣化を防止することも一つの目的としている。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1記載の無線中継装置では、所定のプロトコルに従って符号化されたフレーム信号を送信し又は受信する複数の移動通信端末であって、必要に応じてフレーム中の複数の音声チャンネルの代わりに高速情報チャネルとして送信する機能を有した移動通信端末を含む無線通信システムにおける無線中継装置において、前記移動通信端末から送信される信号を受信する機能および、受信した符号化信号を復号化する機能を含む受信装置と、この受信装置の出力信号を前記プロトコルに従って再符号化する機能および、この再符号化信号を変調信号として移動通信端末に対して送信する機能を含む送信装置と、前記移動通信端末から音声チャネルでないフレーム信号を受信した場合、当該フレーム信号に、無音の音声データまたはそれ以前に受信したフレームの音声データをフレームデータとして設定し、中継動作を行う機能を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の無線中継装置において、上記受信装置が復号化した受信信号の誤り率を予め設定した閾値と比較する誤り率判断手段と、誤り率が閾値以下の場合には当該受信信号を記憶するとともに、この信号を変調信号として前記送信装置に供給し、誤り率が閾値を越えたと判断された場合には、上記記憶した受信信号または予め用意した無音の音声データを変調信号として上記送信装置に供給する送信信号切換え制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、所定のプロトコルに従って符号化されたフレーム信号を送信し又は受信する複数の移動通信端末であって、必要に応じてフレーム中の複数の音声チャンネルの代わりに高速情報チャネルとして送信する機能を有した移動通信端末を含む無線通信システムにおける無線中継装置の制御方法において、前記移動通信端末から送信される信号を受信する機能および、受信した符号化信号を復号化する機能を含む受信処理と、この受信処理の出力信号を前記プロトコルに従って再符号化する機能および、この再符号化信号を変調信号として移動通信端末に対して送信する機能を含む送信処理と、前記移動通信端末から音声チャネルでないフレーム信号を受信した場合、当該フレーム信号に、無音の音声データまたはそれ以前に受信したフレームの音声データをフレームデータとして設定し、中継動作を行う機能を備えたことを特徴とする。
本発明は、以上のように構成し、または、制御するので、通話品質の劣化を防止することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
本発明において使用する移動通信端末の構成は、従来のものと何等異なる必要はなく、例えば、特許文献1の図1に記載された構成のものを参照することができるので詳細な説明は省略する。
図1は、移動通信端末において行われる音声信号の符号化と復号化処理手順の例を示すフローチャートである。これらの送信装置における符号化(エンコード)処理と受信装置における復号化(デコード)処理は、ボコーダ(Voice Coderの略:Vo-Coder)によって実行され、通常、DSP(Digital Signal ProcessorあるいはProcessing;デジタル信号処理装置)によって処理されることが多い。ボコーダには、音声を部分周波数帯域に分割し、各帯域内の部分エネルギー量の変動特性を伝送するチャネル形と、音声のフォルマント成分だけを伝送するフォルマント形等が知られている。
図1(a)は、移動通信端末における符号化手順(エンコード手順)を示すもので、移動通信端末のマイクロホン等により電気信号に変換したアナログ音声信号を取得すると(S1)、音声の符号化処理(Voice Encode)を行った後(S2)、順方向誤り検出訂正(FEC)のエンコード処理を行うとともに(S3)、FEC処理したデータを所要の音声チャネルに設定して(S4)、他の情報信号とともに送信装置に変調信号として供給する。
なお、ボコーダは信号の符号化のうち、特に音声信号の符号化/復号化処理に関するもので、音声以外のアナログ信号をデジタル化し、あるいは、デジタルデータを符号化する場合と区別して考える必要があるが、ここでは少なくとも音声信号に関してFEC処理が施された場合を想定したもので、それ以外のデータ等に同様のFEC処理、あるいは他の誤り訂正が施された場合も含んでいるが、ここでは音声信号以外の符号化についての説明は省略する。
このように、少なくとも音声信号についてFEC処理が施されて送信された信号を受信した側では、図1(b)に示す手順に従って復号(デコード)する。先ず、受信した信号を検波してシンボルデータを再生し、そのなかから音声チャネルを取り出し(S5)、FECのデコード処理を行った後(S6)、音声の復号化処理(Voice Decode)を行い(S7)音声に再生する。再生した音声信号は、スピーカ等から音響信号として再生出力される(S8)。
順方向誤り検出訂正(FEC)は、予めパケットにエラー訂正符号を付加しておき、転送途中でのパケット喪失が発生した場合であっても、失われたパケットを修正することができるもので、エラー訂正能力(強さ)は任意に設定可能で、変化させることもでき、最大で半分のパケットが失われた場合であっても修正可能であることが知られている。
図2は、本発明に基づいて無線中継装置を制御する場合の一実施例を示すフローチャートである。図2に示す例では、上述した図1(a)に示すフローに従ってエンコードされた信号を無線中継装置で受信し、再送信する処理についてのフローである。
図2において、無線中継装置は、受信した電波を所要レベルに増幅し、必要に応じて中間周波信号に変換後検波し、シンボルデータを取得するとともに、フレーム同期ワードを検出することによって、そのフレームの各チャネル情報や音声チャネル信号を取得する(S11)。この音声チャネルには上述したFECが付されているので、これを復号化(デコード)する(S12)。FECの復号化(デコード)によって、誤り率を検出し、その値が予め設定した閾値(規定値)より大きいか小さいかを判断する(S13)。閾値は、そのとき設定されているFECの誤り訂正能力値に関連し、それより小さくなるように設定されている。従って、誤り訂正率が、閾値より小さい場合(規定値より誤りが小さい場合)は、失われたビット値が修復可能であるので(S13、Yes)、そのときの音声チャネル信号(データ)に対し再度FEC処理(FEC Encode)を行って(S14)、無線送信フレームの所要部分の信号として送信装置の変調信号として供給する(S15)。なお、誤り訂正率が、閾値より小さい場合には、FEC復号化したデータ、または再符号化したデータをメモリに記憶しておく。
一方、上記処理S13の判断において、誤り訂正率が閾値より大きい場合(規定値より誤りが大きい)は、失われたビット値が修復不可能であるので(S13、No)、そのときの音声チャネル信号(データ)に代えて、記憶した前のフレームの音声チャネル、もしくは予め用意した無音音声信号(無音パターン)を設定し、記憶されたデータがFEC未処理の場合は、S14に移行して再度FEC処理(FEC Encode)を行う。
この処理によれば、無線中継装置において、一旦FECのデコード処理によって所定の誤り率の範囲で、失われたビット情報が再生修復されるので、下り回線にエラー情報が受け継がれることがなく、通信品質を良好に保持することができる。
また、本発明では、従来技術の第二の問題点として示したように、移動通信端末(デジタル無線機)から、音声チャネルを高速情報チャネルに置換して送信された場合の不具合を解消する対策として、無線中継装置においてその高速情報チャネルを中継する必要がない場合は、この高速情報チャネルに、無音の音声データまたは前フレームの音声データをデータとして設定した上で、中継処理を行う。
この方法によれば、従来のように高速情報チャネルが削除された場合、不定のデータが音声チャネルVCH1乃至VCH4に設定されることによって発生するデータの誤りや、違和感のある音声の発生を防止して、通信品質の劣化を防ぐことが可能である。
図3は、以上説明した二つの対策の効果を説明するためのフレーム構成図である。一方の移動通信端末(デジタル無線機A)から図3(a)に示す信号が送信されるものとする。第一フレームではFSW、LI、SCHに続く音声チャネルVCH1乃至VCH4に代えて、二つの高速情報チャネルFCHが送信され、第二、第三フレームでは、音声チャネルVCH1乃至VCH4には、夫々音声信号データが設定され、上り回線を介して無線中継装置に対して送信される。
この信号が、無線中継装置にて受信されたとき、上り回線におけるビットエラーX(Xbit error)が発生するものとすると、図3(b)に示すものとなる。このフレーム信号を上述した本発明に従い、無線中継装置においてFECデコード処理を行うことによって、誤りビットを修正すれば、図3(c)に示すようにビットエラーXは、削除される。なお、図3(c)の第一フレームにおける高速情報チャネルFCHは、中継する必要がないので、無線中継装置において削除されるとともに、その部分には、予め用意された無音のデータ、もしくは、記憶されているそれ以前の音声チャネルデータを設定する。
このフレーム信号は、無線中継装置から下り回線を介して他方の移動通信端末(デジタル無線機B)に伝達されるが、下り回線のビットエラーがYである場合は、図3(d)に示す通り、上り回線のビットエラーXは排除され、下り回線のビットエラーのみに留まる。また、高速情報チャネルFCHの部分では、不定データが含まれていないので、それらに基づく雑音やビットエラーの発生を伴うことがない。このように本発明を適用すれば、従来問題となっていた通信品質の劣化を防止することができる。
図4は、本発明に基づく無線中継装置の一例を示す要部概要図である。図4に示す無線中継装置は、上りリンク(上り回線)用アンテナ1によって受信した高周波信号を局部発振器(OSC)2の出力と混合する第一混合器(MIX)3と、その出力から第一中間周波数のみを通過する帯域フィルタ(BPF)4と、この帯域フィルタ4の出力と第二局部発振器5の出力とを混合する第二混合器(MIX)6と、その出力から第二中間周波数信号を抽出する第二帯域フィルタ(BPF)7と、その出力を検波するFM検波器8と、この検波出力信号を二分岐し、その一方の信号からDCオフセット成分を抽出する低域フィルタ(LPF)9と、この低域フィルタ9により抽出した検波信号中に含まれるDCオフセット成分を検波器8の出力信号から減算する減算器10と、その減算器10の出力からフレーム同期ワードを検出して同期信号を生成するフレーム同期ワード検出器(FSW同期検出器)11と、そのフレーム同期ワード(以下、FSW)からシンボル値を検出するシンボル検出器12と、FECデコード処理部13およびFECエンコード処理部14を含むボコーダ部と、少なくとも本発明に関する制御を行う制御部(Cont)15と、下り回線を介して移動通信端末に信号を無線中継する送信部16と、下りリンク(下り回線)用アンテナ17とを含んでおり、送信部16には、変調・電力増幅部17と送信用混合部(MIX)19と送信段帯域フィルタ(BPF)20を備えている。
この構成において、ボコーダ部の動作以外については、既によく知られているので説明は省略するが、シンボル検出部12からボコーダ部に音声チャネルデータが供給されると、図2に示したフローに従ってFECデコード処理を行い、その誤り率を求め予め設定した閾値と比較するとともに、閾値を越えているか否かに基づいて、変調・電力増幅部18に供給する音声チャネル用のデータを切換えて供給するように制御される。
即ち、復号化した受信信号の誤り率を予め設定した閾値と比較する誤り率判断手段と、誤り率が閾値以下の場合には受信信号を記憶するとともに、この信号を変調信号として送信部16(送信装置)に供給し、誤り率が閾値を越えたと判断された場合には、その時の受信信号に代えて、記憶した受信信号または予め用意した無音の音声データを変調信号として送信部16(送信装置)に供給する送信信号切換え制御手段とを備えたもので、誤り率判断や切換え制御等は、制御部(Cont)15において行う。
また、第二の目的として説明したように、無線中継装置において高速情報チャネルを削除した場合に、代わりに音声チャネル用データとして供給する制御も、制御部15によって行う。なお、制御部15には、書き込み・読み出し自在のメモリを備えており、比較すべき閾値を記憶している。また、音声チャネルをFECデコード処理し、閾値と比較した結果、誤り訂正可能範囲であることが判断された場合に、誤り訂正後の音声チャネルデータも、制御部15内部のメモリに記録しておくことは上述した通りである。
以上、本発明の一例を説明したが、この例に限ることなく他のシステムへの適用や、種々変形が可能であることは云うまでもない。
例えば、無線中継装置の構成は例示したものに限定する必要はなく、従来から知られている各種のもの、あるいは、新規な構成のものにおいて、各特許請求の範囲に記載したように、上り回線の受信信号中の少なくとも音声信号についてFEC等の誤り訂正の復号化(デコード)処理を行うことによって上り回線において発生するビットエラーを可能な範囲で修復した上で、再び誤り訂正処理を施して、下り回線を介して再送信するものであればよい。
また、通信方式は、単信方式、復信方式、半複信方式、あるいは、それらの混合体であってもよい。更に、無線中継装置における誤り訂正復号化/再府号化処理を常に実行する例に限らず、必要に応じて行うものでもよい。即ち、無線中継装置において、上り回線信号のビット誤り率を監視しておき、その誤り率が非常に小さきときは、誤り訂正復号化/再府号化処理をおこなうことなく、直接に中継処理を行い、一定以上のビットエラーが含まれる場合にのみ誤り訂正復号化/再府号化処理を行うようにすれば、これらの処理に伴う若干の信号遅延をなくすことができる。
また、本発明の無線中継装置の制御方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができ、このようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録すれば、記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよく、また、ロードしたプログラムを実行することにより上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明を採用する無線システムに使用されるボコーダ処理の例を示すフローチャートであり、(a)は符号化処理、(b)は復号化処理のフローチャート。 本発明の無線中継装置における処理の一例を示すフローチャート。 本発明の一例を説明するためのフレーム構成図であり、(a)は一方の移動通信端末から送信されるフレーム構成図、(b)は無線中継装置の受信信号のフレーム構成図、(c)は無線中継装置においてFEC再符号化されたフレーム構成図、(d)は通信相手方の移動通信端末の受信信号のフレーム構成図。 本発明に係る無線中継装置の一実施形態を示す概要構成図。 移動通信システムの一例を示す無線システム概要図。 (a)(b)は移動通信システムにおけるフレーム構成例を示す図。 従来の問題点を説明するためのフレーム構成例を示す図であり、(a)は一方の移動通信端末から送信されるフレーム構成図、(b)は無線中継装置の受信信号のフレーム構成図、(c)は通信相手方の移動通信端末の受信信号のフレーム構成図。 従来の他の問題点を説明するためのフレーム構成例を示す図であり、(a)は一方の移動通信端末から送信されるフレーム構成図、(b)は無線中継装置の受信信号のフレーム構成図、(c)は通信相手方の移動通信端末の受信信号のフレーム構成図。
符号の説明
11 FSW同期検出部、12 シンボル検出部、13 FECデコーダ、14 FECエンコーダ、15 制御部、FSW フレーム同期ワード、LI リンク情報、SCH 低速情報、FCH 高速情報チャネル、VCH1乃至VCH4 音声チャネル。

Claims (3)

  1. 所定のプロトコルに従って符号化されたフレーム信号を送信し又は受信する複数の移動通信端末であって、必要に応じてフレーム中の複数の音声チャンネルの代わりに高速情報チャネルとして送信する機能を有した移動通信端末を含む無線通信システムにおける無線中継装置において、
    前記移動通信端末から送信される信号を受信する機能および、受信した符号化信号を復号化する機能を含む受信装置と、この受信装置の出力信号を前記プロトコルに従って再符号化する機能および、この再符号化信号を変調信号として移動通信端末に対して送信する機能を含む送信装置と、
    前記移動通信端末から音声チャネルでないフレーム信号を受信した場合、当該フレーム信号に、無音の音声データまたはそれ以前に受信したフレームの音声データをフレームデータとして設定し、中継動作を行う機能を備えたことを特徴とする無線中継装置。
  2. 前記受信装置が、復号化した受信信号の誤り率を予め設定した閾値と比較する誤り率判断手段と、誤り率が閾値以下の場合には当該受信信号を記憶するとともに、この信号を変調信号として前記送信装置に供給し、誤り率が閾値を越えたと判断された場合には、前記記憶した受信信号または予め用意した無音の音声データを変調信号として前記送信装置に供給する送信信号切換え制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
  3. 所定のプロトコルに従って符号化されたフレーム信号を送信し又は受信する複数の移動通信端末であって、必要に応じてフレーム中の複数の音声チャンネルの代わりに高速情報チャネルとして送信する機能を有した移動通信端末を含む無線通信システムにおける無線中継装置の制御方法において、
    前記移動通信端末から送信される信号を受信する機能および、受信した符号化信号を復号化する機能を含む受信処理と、この受信処理の出力信号を前記プロトコルに従って再符号化する機能および、この再符号化信号を変調信号として移動通信端末に対して送信する機能を含む送信処理と、
    前記移動通信端末から音声チャネルでないフレーム信号を受信した場合、当該フレーム信号に、無音の音声データまたはそれ以前に受信したフレームの音声データをフレームデータとして設定し、中継動作を行う機能を備えたことを特徴とする無線中継装置の制御方法。
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