JP4961244B2 - 繊維強化複合材料の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、気圧差を利用して繊維質基材に液状樹脂を含浸し硬化させて複合材料を形成するVaRTM(Vacuum assisted Resin Transfer Molding)技術に関連する技術分野に属する。
図7を参照し、VaRTM技術による繊維強化複合材料の成形について基本的な説明を行う。
図7(a)は、VaRTM技術による従来の製造装置の縦断面を示す図である。図示されるように、繊維質基材31(ガラス繊維やカーボン繊維の織物など)は、成形型32の上に載置されている。さらにこの繊維質基材31の上を密閉シート33で覆ってこの密閉シート33の周縁を封止材35により封止して繊維質基材31を気密状態におく。そして、この繊維質基材31を真空ポンプ50により真空吸引した後に、大気圧Pで押圧されている液状樹脂Lを減圧弁52により減圧しながら注入して繊維質基材31に含浸させる。こののち、繊維質基材31に含浸した液状樹脂Lは常温または光、熱処理等により硬化して繊維強化複合材料となる。
図7(b)から(e)は、繊維質基材31に液状樹脂Lが含浸していくプロセスにおいて、系内の圧力P及び繊維質基材中の樹脂含浸量(以下、樹脂量)の分布を説明する図である。
図7(b)は減圧弁52が完全に閉じられた状態における系内の圧力分布を示しており、真空ポンプ50から減圧弁52にかけてはこの真空ポンプ50により到達された真空圧Pを示し、減圧弁52から先(図中左側)は大気圧Pを示している。
図7(c)は減圧弁52を若干開いた状態における系内の圧力分布と樹脂量分布を示しており、減圧弁52から繊維質基材31の縁端にかけて、この減圧弁52の開放量に比例する差圧ΔPが発生する。繊維質基材31の内部には圧力Pが傾斜して分布している。そして、液状樹脂Lが繊維質基材31の内部を図中左から右に流動し、含浸がほぼ平衡に達した状態では、樹脂量も圧力Pに対応して傾斜分布している。
図7(d)は減圧弁52をさらに開いて差圧ΔP(>ΔP)にした状態における系内の圧力分布と樹脂量分布を示している。ここで、繊維質基材31に含浸している液状樹脂Lの界面は、図7(c)の状態における傾きを保ったまま押し上げられるので樹脂量の分布の傾きはあまり変化しない。
よって、樹脂量分布が液状樹脂Lの流動する方向に沿って傾斜することが避けられない問題がある。
このような問題を解決する第1の従来技術として、繊維質基材31に密着する密閉シート33の片面に均等間隔で溝を複数刻設し、この溝に液状樹脂Lを流動させて、繊維質基材31の主面の側から液状樹脂Lを含浸させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また第2の技術として、液状樹脂Lを注入する注入孔の複数を一列に並べて構成される注入ロッドと、液状樹脂Lを吸引する吸引孔の複数を一列に並べて構成される吸引ロッドとを交互に平行に繊維質基材31の主面に配置して液状樹脂Lを含浸させる技術が知られている(例えば、特許文献2)。
そして、第3の技術として、液状樹脂Lを繊維質基材31に含浸させた後に、含浸させた液状樹脂Lのうち上流部分を吸引する技術が知られている(例えば、特許文献3)。
特開平10−504501号公報 特開平11−501880号公報 特開2004−284120号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、液状樹脂Lを吸引する吸引孔の配置位置を最適化しなければ所望の効果が得られないので設計自由度が小さく、また特殊な密閉シートを用いるので高コスト化が避けられない。
また、特許文献2に開示されている技術では、近接する注入孔と吸引孔との間において繊維体積含有率Vf分布が傾斜する問題は解消されない。ここで、繊維体積含有率Vfは、複合材料の中に含まれる繊維と樹脂の割合を示すものであって、Vf=繊維体積/(繊維体積+樹脂体積+不純物体積)で示される。
そして、特許文献3に開示されている技術では、Vfの分布の問題が解消されたとしても、Vfの低い複合材料が得られるので新たに別の問題が発生する。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、繊維体積含有率Vfが高くさらに面内分布の均一な繊維強化複合材料の製造装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、気圧差を利用して繊維質基材に含浸させた液状樹脂を硬化させてなる繊維強化複合材料の製造装置において、前記繊維質基材の片面に接しその反対面を覆う密閉シートでこの繊維質基材を気密状態にして載置する成形型と、大気圧よりも低圧で前記液状樹脂を収容するとともにこの液状樹脂から延びる注入管が前記繊維質基材の近傍に接続する第1密封容器と、大気圧よりも低圧な内部から延びる吸引管が前記繊維質基材の近傍に接続する第2密封容器と、前記第1密封容器を大気開放により昇圧し前記第2密封容器との間に前記気圧差を生じさせる開放弁と、を備え、前記液状樹脂が前記繊維質基材に含浸した後に前記気圧差が解消する方向に前記第1密封容器の内部を降圧し前記第2密封容器の内部を昇圧することを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、注入された液状樹脂は、生じた気圧差により第1密封容器から第2密封容器に向かって繊維質基材の面に沿って一方向に流動する。そして、液状樹脂の繊維質基材への含浸が平衡状態に到達した時点において、繊維体積含有率Vfは、下流側よりも上流側に偏在した状態になっているが、前記気圧差が解消するように第1密封容器の内部を降圧し前記第2密封容器の内部を昇圧して液状樹脂を逆方向に流動させるので、Vfの分布の不均一性を修正することができる。
さらに、繊維質基材に含浸される前の液状樹脂の装置内での脱泡が可能となるので、繊維質基材中に取り込まれる気泡も極限まで低減する。
次に、請求項2の発明は、請求項1に記載の繊維強化複合材料の製造装置において、第1密封容器及び前記第2密封容器の内部を連通するとともに前記気圧差の維持/解消を切り替える切替弁を有する連通管を備えることを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、前記気圧差が解消する方向に前記第1密封容器の内部を降圧し前記第2密封容器の内部を昇圧する構成が簡便になる。
次に、請求項3の発明は、請求項2に記載の繊維強化複合材料の製造装置において、前記第2密封容器に接続してその内部を減圧するとともに、前記連通管を通じて第1密封容器の内部も減圧する真空ポンプを備えることを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、一つの減圧手段により発明を達成させることができる。
次に請求項7の発明は、気圧差を利用して繊維質基材に含浸させた液状樹脂を硬化させてなる繊維強化複合材料の製造方法において、密閉シートで覆われ成形型に載置されて気密状態にある繊維質基材を吸引する吸引工程と、前記吸引工程に同期して前記液状樹脂を大気圧よりも低圧にする減圧工程と、低圧にされた前記液状樹脂を昇圧して前記繊維質基材との間に前記気圧差を発生させる気圧差工程と、前記液状樹脂を繊維質基材に注入しこの繊維質基材を通過した前記液状樹脂を吸引し前記含浸を促進する含浸工程と、繊維質基材に注入された前記液状樹脂を降圧して逆方向に流動させ、前記繊維質基材を通過した前記液状樹脂を昇圧して逆方向に流動させ、含浸する前記液状樹脂の分布の不均一性を修正する修正工程と、を含むことを特徴とする。
さらに、請求項8の発明は、請求項7に記載の繊維強化複合材料の製造方法において、前記修正工程における降圧/昇圧は前記気圧差(ΔP)を解消するように同期して実行されることを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、繊維質基材繊維に含浸された液状樹脂の体積含有率Vfの分布の不均一性が修正されることになる。
請求項1から請求項3、請求項7、請求項8の発明によれば、気圧差を利用して繊維質基材に液状樹脂を含浸し硬化させて複合材料を形成するVaRTM技術において、繊維体積含有率Vfが高くさらに面内分布の均一な繊維強化複合材料の製造装置及びその製造方法を提供することができる。
請求項4から請求項6の発明によれば、ロッドのサイズ及び配置を適宜調節することにより液状樹脂の注入速度及び注入位置を調節することが可能となり、繊維強化複合材料中の気泡の混入が少ない高品質の繊維強化複合材料の製造装置及びその製造方法を提供することができる。
図面を参照して、本発明に係る繊維強化複合材料の製造装置について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る繊維強化複合材料の製造装置の第1実施形態を示す鳥瞰図である。図2(a)は、第1実施形態に係る繊維強化複合材料の製造装置の縦断面を示す断面図である。
繊維強化複合材料の製造装置90(以下、単に「製造装置90」と言う場合がある)は、図1に示されるように、第1密封容器10と、第2密封容器20と、複合材料部30と、連通管40と、真空ポンプ50とから構成される。
このように製造装置90が構成されることにより、第1密封容器10と第2密封容器20との間で生じる気圧差(ΔP,ΔP)を利用し、複合材料部30に液状樹脂Lを注入し、その後、この液状樹脂Lを光、常温または図示しない加熱装置により熱硬化させて、繊維強化複合材料を製造することができる。
第1密封容器10は、大気圧を遮断して、その内部を任意の圧力値に設定した場合、その圧力値を保持することができるものである。
そして第1密封容器10は、液状樹脂Lが満たされている容器12を、その内部に収容することができるようになっている。この第1密封容器10が真空圧に設定されて、その内部に液状樹脂Lが収容されることにより、液状樹脂Lの装置内での脱泡が可能となる。
また第1密封容器10の壁面には、先端が複合材料部30側の注入孔14に接続する注入管13が貫通し、この注入管13の反対端が液状樹脂L中に浸漬するように保持されている。これにより脱泡された液状樹脂Lは大気圧の空気に暴露されることなく複合材料部30に注入されるため、この複合材料部30中に取り込まれる気泡を極限まで低減することができる。
さらに第1密封容器10の壁面には開放弁11が設けられており、この開放弁11は、任意の圧力値に設定されている第1密封容器10を大気開放して、大気圧Pに戻すように機能するものである。また、後記する真空ポンプ50による減圧動作をさせながらこの開放弁11の開放量(絞り量)を適当に調節することにより、この真空ポンプ50の到達真空度Pと大気圧Pとの間の任意の圧力値に第1密封容器10を設定することが可能である。
このように、開放弁11を適宜調節することにより、大気圧Pよりも低圧(到達真空度P)に設定された第1密封容器10を昇圧し第2密封容器20との間に任意の気圧差(ΔP;但し、0<ΔP,ΔP<P−P)を生じさせることができる。
第2密封容器20は、その基本構造が第1密封容器10と同様のものである。この第2密封容器20に設置されている開放弁21は、その内部を大気開放するものであるが前記したような気圧調整のために積極的に用いるものではなく、主に、接続される真空ポンプ50のリーク弁として用いたり、内部に配置される後記するトラップ22の出し入れをするときに用いられる。
また第2密封容器20の壁面には、注入孔14と複合材料部30を挟んで対向する位置にある吸引孔24に先端が接続する吸引管23が貫通している。そして、この吸引管23の反対端は、トラップ22中、または上に位置している。
このトラップ22は、繊維質基材31の内部を通過し吸引管23を流動して第2密封容器20の内部に排出された液状樹脂Lを回収するものである。
このトラップ22に回収された、または吸引管23に回収された液状樹脂Lは、第2密封容器20の内圧が昇圧すると、この第2密封容器20から第1密封容器10の方向に向かって、吸引管23を逆方向に流動する。
そして、第2密封容器20は、接続管51、開閉弁52を介して真空ポンプ50が接続され、その内部がこの真空ポンプ50の到達真空度Pにまで減圧される。また、この真空ポンプ50は、第2密封容器20を減圧するとともに、後記する連通管40を通じて第1密封容器10の内部も減圧する。
連通管40は、第1密封容器10及び第2密封容器20の内部を気体が相互に行きかうように連通するものである。そして、この連通管40の途中経路に設けられている切替弁41は、その閉/開動作に対応して第1密封容器10及び第2密封容器20に生じた気圧差(ΔP,ΔP)の維持/解消を切り替えるものである。
すなわち、この切替弁41が「閉」から「開」に動作すると、気圧差(ΔP,ΔPが解消する方向に、第1密封容器10の内部が降圧し、第2密封容器20の内部が昇圧し、第1密封容器10及び第2密封容器20はともに圧力P(P<P<P)になる。
複合材料部30は、図2(a)に示されるように、繊維質基材31と、成形型32と、密閉シート33と、離型シート34と、封止材35と、拡散媒体36とから構成される。
このように複合材料部30が構成されることにより、注入管13から注入され吸引管23から吸引される液状樹脂Lは、繊維質基材31の全体に行き渡るように内部流動し、含浸することになる。
繊維質基材31は、含浸される液状樹脂Lとの親和性が高く、この液状樹脂Lが流動する方向に対して流動抵抗が小さくなるように繊維が織り込まれれていることが望ましい。
そして、この繊維質基材31の近傍には、液状樹脂Lを注入する注入管13の先端、及び液状樹脂Lを吸引する吸引管23の先端が配置されている。
なお、この繊維質基材31を構成する繊維の材質は、限定はなく、金属、セラミックス、高分子、ガラス、植物を適宜採用することができる。また、繊維質基材31は、気圧差により液状樹脂Lがその内部を流動する性状のものであればよく、繊維で構成されていることに限定されず、例えば多孔質体で構成されてもよい。
さらに、繊維質基材31の形状は、図示されるような、平板形状に限定されるものでなく、任意形状である。そして、配置される注入管13及び吸引管23の先端の位置も、図示するように繊維質基材31の両端を挟むような配置に限定されるものでなく、繊維質基材31の内部全般に液状樹脂Lが行き渡るように適宜変更される。
成形型32は、繊維質基材31の片面に接し、この繊維質基材31の反対面を覆う密閉シート33とともにこの繊維質基材31を気密状態に保持し載置するものである。
このように気密状態に置かれた繊維質基材31は、吸引管23により吸引されることにより、大気圧Pによって成形型32に押し付けられることになり、繊維強化複合材料の片面に形状が付与されることになる。
密閉シート33は、繊維質基材31の成形型32側とは反対面に、大気圧Pで押し付けられることにより、適宜、弾性変形及び塑性変形し、この反対面に隙間無く密着するものである。このようにして、密閉シート33は、繊維強化複合材料の成形型32側とは反対面に形状を付与するものである。
拡散媒体36は、密閉シート33と繊維質基材31との間に配置される網目状のものであって、その間を伝って液状樹脂Lが繊維質基材31の主面側から充填されるようにするものである。
離型シート34は、繊維質基材31と拡散媒体36との間に挟持されるものであって、含浸された液状樹脂Lを硬化させた後に、この拡散媒体36の付着を防止して形成された繊維強化複合材料からの剥離を容易にするものである。さらに離型シート34は、液状樹脂Lが、拡散媒体36と繊維質基材31との間を自由に行き来できるように液状樹脂Lに対し透過性を有するものである。
封止材35は、繊維質基材31の周縁を取り囲むように配置されるものであって(図1参照)、成形型32及び密閉シート33に密着して気密状態を達成するものである。
この封止材35には、注入管13の先端が接続する注入孔14、及び吸引管23の先端が接続する吸引孔24が設けられている。
ところで、これら注入孔14及び吸引孔24の設けられる位置は、封止材35に限定されるものでなく、成形型32又は密閉シート33に穿孔を設けて配置してもよい。
次に図2(b)〜(e)を参照して、本発明に係る繊維強化複合材料の製造方法の実施形態を説明する。
まず、図1に示される、第1密封容器10及び第2密封容器20の開放弁11,21を「閉」にして、連通管40の切替弁41、真空ポンプ50の接続管51の開閉弁52を「開」にして、真空ポンプ50を動作させると、繊維質基材31(図2(a)参照)が吸引される(吸引工程)。さらにこの吸引工程に同期して第1密封容器10が液状樹脂Lとともに大気圧よりも低圧に設定され、液状樹脂Lが脱泡される(減圧工程)。
この吸引工程、減圧工程においては、図2(b)に示されるように、製造装置90の全ての系が真空ポンプ50の到達真空度Pにまで到達する。
次に、連通管40の切替弁41を「閉」にして、第1密封容器10の開放弁11の開放量を小さく設定「小開」すると、図2(c)に示されるように、低圧(真空度P)に設定されていた液状樹脂Lは昇圧して、繊維質基材31との間に気圧差ΔPを発生させる。また、繊維質基材31の内部には、勾配がΔP/xで表される圧力分布が発生する(気圧差工程)。
そして、この気圧差ΔPに触発されて液状樹脂Lが流動し、繊維質基材31の内部を通過してほぼ平衡状態に達すると、圧力分布に対応した分布を有するVfの液状樹脂Lが含浸することになる。
次に、除々に樹脂の流動抵抗が大きくなり流速が遅くなるため、所定の流速となるように第1密封容器10の開放弁11の開放量を調整して「中開」にすると、図2(d)に示されるように、気圧差はΔPにまで増大する。すると、Vfはその分布の傾きをあまり変化させずに上昇していく。このように、開放弁11の開放量を段階的に大きくすることで、Vf分布の傾きを小さく維持したまま、高Vf値で液状樹脂Lを繊維質基材31に注入することができる。さらに、この繊維質基材31を通過した液状樹脂Lが吸引管23により積極的に吸引されることにより低分布で高Vf値の含浸が促進される(含浸工程)。
ボイド、樹脂抜けを防ぐためには樹脂の流速を遅くすることが効果的であるが、本発明の方法では両タンクの差圧を利用するため、流速コントロールが容易かつ確実に行うことができる。
次に、樹脂が全面に行き渡った後、平衡状態になるのを待って、この開放弁11を「閉」に設定し、連通管40の切替弁41を「開」に設定する。すると、気体が第1密封容器10から第2密封容器20に移動するので、図2(e)に示されるように、第1密封容器10の内圧は大気圧PからPに降圧し、繊維質基材31に注入された液状樹脂Lは、注入管13を逆方向に流動し、容器12に戻される。そして、第2密封容器20の内圧はPからPに昇圧するので、トラップ22に回収された液状樹脂Lは押し上げられ、繊維質基材31を一度通過して吸引管23内にある液状樹脂Lは再び繊維質基材31に向かって逆方向に流動する。
これにより、繊維質基材31におけるVf値の分布は解消され、含浸する液状樹脂Lの分布の不均一性は修正される(修正工程)。
なお、この修正工程における、第1密封容器10の降圧、及び第2密封容器20の昇圧は、例示したように、切替弁41を切り替えて気圧差ΔPが同期して解消するように実行してもよいが、それぞれ別個の圧力調整手段を用いて別々に実行してもよい。
(第2実施形態)
図3は、本発明に係る繊維強化複合材料の製造装置の第2実施形態を示す上面図である。図4は、第2実施形態に係る繊維強化複合材料の製造装置の図3中(X−X)切断部を示す断面図である。
なお、図3において図1と同一又は相当する部分は、同一符号で示し、すでに記載した内容を援用して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る繊維強化複合材料の製造装置90´は、注入管13及び吸引管23が、それぞれの先端に設けられている注入ロッド15及び吸引ロッド25を介して、繊維質基材31の近傍に接続されている点において、第1実施形態(図1参照)の製造装置90と相異している。
注入ロッド15には、その長手方向に沿う導管16が、元端が注入管13に接続し先端が封止されるよう設けられ、この導管16から略垂直方向に分岐して繊維質基材31に開口する複数の注入孔17,17…が設けられている。
吸引ロッド25には、その長手方向に沿う導管26が、元端が吸引管23に接続し先端が封止されるよう設けられ、この導管26から略垂直方向に分岐して繊維質基材31に開口する複数の吸引孔27,27…が設けられている。
そして、注入ロッド15及び吸引ロッド25は、繊維質基材31の主面に、交互に互いに平行に配置されている。そして、注入孔17,17…から、繊維質基材31の主面に対し液状樹脂Lが注入され、図4中矢印で示すように繊維質基材31の内部を通過して、吸引孔27,27…において吸引される。
第2実施形態のように製造装置90´が構成されることにより、大面積を有する繊維質基材31であっても、短時間でかつ低分布で高Vf値の液状樹脂Lの含浸を実行することができる。
さらに、液状樹脂Lが、第1密封容器10を出発し、注入管13の移動中に、この液状樹脂Lの内部に発生した気泡は、導管16にトラップされるので、この気泡が繊維質基材31の内部に混入することがなく、高Vf値の液状樹脂Lが含浸されることになる。
次に図5を参照して、注入ロッド及び吸引ロッド(両者を特に区別しない場合、単に「ロッド」という)の他の実施例の説明をする。
図5(a)に示されるように、ロッド60Aは、導管61と、外被部材62と、離型シート63と、を含んで構成される。
導管61は、その長手方向に向かって液体樹脂が流動する空間を形成するとともに、その側面から液体樹脂が漏出する構造を有するものであって、例えば、コイル線材、立体網状の形状マット、側面に多数の穿孔を設けた円筒部材などを適用することが考えられる。
外被部材62は、メッシュや不織布、立体網状の形状マット等の自由に形状変化させることが可能な拡散媒体で構成され、導管61の外側面の全体を被覆するとともに両端が合わされて導管61の外側面から突出する脚部64を形成するものである。
そして、この脚部64の先端部分において、外被部材62の両端はそれぞれ反対方向に開いて、離型シート63に密着する。
離型シート63は、脚部64が密着している面とは反対面において、繊維質基材31上の拡散媒体36または離型シート34に接触するものである。
このように、ロッド60Aが構成されることにより、導管61の長手方向に沿う液体樹脂の流路が規定されるとともに、脚部64を経由して液体樹脂が繊維質基材31に含浸するようになっている。
図5(b)(c)(d)は注入ロッド15、吸引ロッド25(図3参照)のさらなる他の実施例を示す断面図である。
図5(a)に示されるロッド60Aは繊維質基材31の上方に設けられる場合を図示しているが、図5(b)(c)に示されるロッド60B、60Cは繊維質基材31の下方に設けられる構造を示す。また、図5(d)に示されるロッド60Dは繊維質基材31が縦面になり、その側方に設けられる構造を示す。これにより、繊維質基材31がどのような向きにあっても、複雑な形状を有していても対応し設けることができる。さらに、注入ロッド60Aが設けられている繊維質基材31の反対面に吸引ロッド60B,60Cを設置することにより、液体樹脂を繊維質基材31に厚さ方向に含浸させることも可能になる。
さらに、図5(b)に示されるロッド60Bでは、脚部64が断面J字形状を有することにより、また図5(d)に示されるロッド60Dでは、脚部64が断面L字形状を有することにより、繊維質基材31から押し出されて来た気体及び樹脂から発生した気体と繊維質基材31を通過した液体樹脂との分離が導管61、外被部材62、離型シート63内で促進される効果と、修正工程(段落0031の記載参照)において樹脂が逆流する際に、吸引ロッド60B,60D内の気体が繊維質基材31に逆流することを防ぐ効果を持つ。
そして、図5(c)に示される吸引ロッド60Cにおいても、導管61が下側に開口する断面c字形状を有することにより、繊維質基材31から押し出されてた気体および樹脂から発生した気体と繊維質基材31を通過した液体樹脂との分離が導管61内で促進される効果が得られる。
図6(a)〜(d)は図5に示されるロッド15,25を固定するクリップの実施例を示す断面図であって、破線は取付又は取外する際のクリップの形状を示し、実線はロッドを固定している際のクリップの形状を示している。
これらクリップ71,72,73,74は、ロッド15,25を保持して繊維質基材31に安定して配置するものである。
図6(a)のクリップ71は、弾性を有する板材を加工して作製されたものであって、ロッド60に対する取付又は取外の際は、破線のように押し広げて弾性変形させることにより行い、またその復元力によりロッド60に固定されるようになっている。
図6(b)のクリップ72は、ヒンジ部分を中心に相互に回動する一対の部材から構成されるものであって、ロッド60に対する取付又は取外の際は、ヒンジの付勢力に抗して破線のように押し広げて行い、またその復元力によりロッド60に固定されるようになっている。
図6(c)のクリップ73は、可撓性の部材からなる断面矩形のものであって、ロッド60に対する取付又は取外の際は、部材の弾性力に抗して破線のように押し広げて行い、またその復元力によりロッド60に固定されるようになっている。
図6(d)のクリップ74は、可撓性の部材からなる断面円形のものであって、ロッド60に対する取付又は取外の際は、部材の弾性力に抗して破線のように押し広げて行い、またその復元力によりロッド60に固定されるようになっている。
以上の説明において、本発明は、記載されている実施形態に限定されるものでなく、特に、複合材料部30,30´は、通常のVaRTM工法に適用されるものであれば、本発明を適宜採択することができる。
また、第1密封容器10及び第2密封容器20をそれぞれ別個に減圧制御できる構成を有していれば、本発明にとって連通管40も必須の構成ではないといえる。
本発明に係る繊維強化複合材料の製造装置の第1実施形態を示す鳥瞰図である。 (a)は第1実施形態に係る繊維強化複合材料の製造装置の縦断面図を示し、(b)〜(e)は本発明に係る繊維強化複合材料の製造方法の実施形態を説明する図である。 本発明に係る繊維強化複合材料の製造装置の第2実施形態を示す上面図である。 第2実施形態に係る繊維強化複合材料の製造装置の図3中(X−X)切断部を示す断面図である。 (a)は注入ロッド及び吸引ロッドの他の実施例を示す断面図であり、(b)(c)は吸引ロッドのさらなる他の実施例を示す断面図である。 (a)〜(d)は図5に示される注入ロッド及び吸引ロッドを固定するクリップの実施例を示す断面図であって、破線は取付又は取外する際のクリップの形状を示し、実線は固定している際のクリップの形状を示している。 (a)はVaRTM技術による従来の繊維強化複合材料の製造装置の縦断面図を示し、(b)〜(e)はVaRTM技術による繊維強化複合材料の基本的な成形プロセスを説明する図である。
符号の説明
10 第1密封容器
11 開放弁
13 注入管
14,17 注入孔
15 注入ロッド
16,26 導管
17 注入孔
20 第2密封容器
23 吸引管
24,27 吸引孔
25 吸引ロッド
31 繊維質基材
32 成形型
33 密閉シート
35 封止材
40 連通管
41 切替弁
50 真空ポンプ
62 外被部材
64 脚部
90,90´ 製造装置
L 液状樹脂
大気圧
真空圧
ΔP,ΔP,ΔP 圧力
Vf 繊維体積含有率

Claims (8)

  1. 気圧差を利用して繊維質基材に含浸させた液状樹脂を硬化させてなる繊維強化複合材料の製造装置において、
    前記繊維質基材の片面に接しその反対面を覆う密閉シートでこの繊維質基材を気密状態にして載置する成形型と、
    大気圧よりも低圧で前記液状樹脂を収容するとともにこの液状樹脂から延びる注入管が前記繊維質基材の近傍に接続する第1密封容器と、
    大気圧よりも低圧な内部から延びる吸引管が前記繊維質基材の近傍に接続する第2密封容器と、
    前記第1密封容器を大気開放により昇圧し前記第2密封容器との間に前記気圧差を生じさせる開放弁と、を備え、
    前記液状樹脂が前記繊維質基材に含浸した後に前記気圧差が解消する方向に前記第1密封容器の内部を降圧し前記第2密封容器の内部を昇圧することを特徴とする繊維強化複合材料の製造装置。
  2. 第1密封容器及び前記第2密封容器の内部を連通するとともに前記気圧差の維持/解消を切り替える切替弁を有する連通管を備えることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化複合材料の製造装置。
  3. 前記第2密封容器に接続してその内部を減圧するとともに、前記連通管を通じて第1密封容器の内部も減圧する真空ポンプを備えることを特徴とする請求項2に記載の繊維強化複合材料の製造装置。
  4. 前記注入管の先端に設けられ前記繊維質基材の主面に前記液状樹脂を注入する導管が設けられている注入ロッドと、
    前記吸引管の先端に設けられ前記繊維質基材の主面から前記液状樹脂を吸引する導管が設けられている吸引ロッドと、を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の繊維強化複合材料の製造装置。
  5. 前記注入ロッド及び前記吸引ロッドは、前記導管の外側面を被覆するとともに両端が合わされて前記外側面から突出する脚部を形成する外被部材を備え、前記繊維質基材から押し出された気体及び樹脂から発生した気体が樹脂注入後の繊維質基材に混入することを防止する構造を有することを特徴とする請求項4に記載の繊維強化複合材料の製造装置。
  6. 前記注入ロッド及び前記吸引ロッドは、前記繊維質基材の互いに反対側の主面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の繊維強化複合材料の製造装置。
  7. 気圧差を利用して繊維質基材に含浸させた液状樹脂を硬化させてなる繊維強化複合材料の製造方法において、
    密閉シートで覆われ成形型に載置されて気密状態にある繊維質基材を吸引する吸引工程と、
    前記吸引工程に同期して前記液状樹脂を大気圧よりも低圧にする減圧工程と、
    低圧にされた前記液状樹脂を昇圧して前記繊維質基材との間に前記気圧差を発生させる気圧差工程と、
    前記液状樹脂を繊維質基材に注入しこの繊維質基材を通過した前記液状樹脂を吸引し前記含浸を促進する含浸工程と、
    繊維質基材に注入された前記液状樹脂を降圧して逆方向に流動させ、前記繊維質基材を通過した前記液状樹脂を昇圧して逆方向に流動させ、含浸する前記液状樹脂の分布の不均一性を修正する修正工程と、を含むことを特徴とする繊維強化複合材料の製造方法。
  8. 前記修正工程における降圧/昇圧は前記気圧差を解消するように同期して実行されることを特徴とする請求項7に記載の繊維強化複合材料の製造方法。
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