JP4959275B2 - 摺動面構造 - Google Patents

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Description

本発明は、摺動面構造に関するものである。
従来には、摺動面構造として、摺動面に微小くぼみ(マイクロピット)を形成することで、摩擦係数の低減を実現したものがある(特許文献1)。
また、従来からエンジニアリングセラミックスである窒化ケイ素(Si)や炭化ケイ素(SiC)は水中での摺動において、なじみ過程後に極めて低い低摩擦係数を発現することが知られている。これは、トライボケミカル反応が生じるからである。ここで、トライボケミカル反応とは、窒化ケイ素セラミックス等が水と反応して水和物(水和ゲル)となる反応である。
このため、従来には、炭化ケイ素(SiC)からなる摺動面にマイクロピットを形成することで、摩擦係数の低減と焼付き荷重の向上を実現しようとしたものがある(非特許文献2)。さらには、動圧効果に最適化したマイクロピットとトライボケミカル反応の促進に最適化したマイクロピットを複合することで、摩擦係数の低減と焼付き荷重の向上を一層図ろうとしたものがある(非特許文献3)。
特開平3−172608号公報 手嶋芳博 石山朝彦 浦晟 油潤滑下における摺動面上の円形気孔の深さと直径による摩擦係数への影響 トライボロジスト 44、10(1996)816 足立幸志 大塚克則 王暁雷 セラミックスの水潤滑特性に及ぼす表面テクスチャの影響 砥粒加工学会誌 50、2(2006)294
しかしながら、動圧効果に最適化したマイクロピットとトライボケミカル反応の促進に最適化したマイクロピットを複合したとしても、適用する摺動面において流体潤滑能力が高いといえない場合がある。また、マイクロピットでは、なじみ過程に時間が掛かる欠点もある。
本発明は、上記課題に鑑みて、低摩擦を実現でき、しかもなじみ過程の短縮化を図ることができる摺動面構造を提供する。
本発明の摺動面構造は、第1部材の摺動面と第2部材の摺動面とが、OH基を有する潤滑剤下で相対的に摺動する摺動面構造であって、第1部材と第2部材との少なくともいずれか一方を、シリコン系セラミックスにて構成すると共に、他方をこのシリコン系セラミックスと同等乃至それ以上の硬度を有する材質にて構成し、前記シリコン系セラミックスの部材の摺動面に、表面高さが連続的に変化する微小凹部と微小凸部とが交互に所定ピッチで配設されたグレーティング部を設けたものである。
本発明の摺動面構造によれば、第1部材と第2部材との少なくともいずれか一方が、シリコン系セラミックスにて構成し、しかも、他方を、シリコン系セラミックスと同等乃至それ以上の硬度を有する材質にて構成しているので、シリコン系セラミックスの部材の摺動面のグレーティング部の凸部が他方の部材にて削れる。このため、一方の部材の摺動面には新生面が形成され、OH基を有する潤滑剤とシリコン系セラミックスとがトライボケミカル反応する。
例えば、前記第1部材と第2部材とが相対的に回転する。この場合、前記グレーティング部の凹部が同心円状に形成されていたり、スパイラル状に形成されていたりする。スパイラル状に形成した場合、第1部材と第2部材との相対的な回転によって、潤滑剤を摺動面内径側に引き込むことができる。また、同心円状に形成した場合、凹部内に潤滑剤を蓄えることができ、この潤滑剤によってトライボケミカル反応が促進される。
前記グレーティング部の凹凸ピッチを10μm以下とするのが好ましく、グレーティング部の凹部の深さを1μm以下とするのが好ましい。
グレーティング部は、加工閾値近傍の照射強度で直線偏光のレーザを照射し、その照射部分をオーバラップさせながら走査して、自己組織的に形成されているのが好ましい。
本発明の摺動面構造では、トライボケミカル反応によって、水和潤滑膜を形成することができ、これによって、低摩擦摺動面を形成することができる。また、グレーティング部がスパイラル状であれば、潤滑剤を摺動面内径側に引き込むことができるので、強制的な潤滑剤の供給によってトライボケミカル反応が促進され、低摩擦摺動面の形成を短時間に行うことができる。
ところで、第1部材と第2部材とが相対的に回転し、しかも、グレーティング部をスパイラル状に形成した場合、相手側に対してグレーティング部が外径から内径に達するものであれば、外径側からグレーティング部に入った潤滑剤が内径側から流出し、また、内径側からグレーティング部に入った潤滑剤が外径側から流出する。このため、動圧効果を得ることができない。これに対して、潤滑剤が外径側から入って、内径側へ流れるようなスパイラルであれば、内径側を開口させないようにしたり、潤滑剤が内径側から入って、外径側へ流れるようなスパイラルであれば、外径側を開口させないようにしたりすることによって、このグレーティング部に入った潤滑剤が外部へ流出せずに、高い圧力が生じることになる。これによって、大きな動圧効果を得ることができる。
また、グレーティング部を同心円状に形成した場合、なじみ過程において、溝(凹部)内に摩耗粉が逃げ込む(入り込む)ことになる。このため、摩耗粉の噛み込みを防止でき、低摩擦面を安定して確保できる。また、2面間の接触により生じた新生面に対して、グレーティング部の溝(凹部)に蓄えられた潤滑剤を速やかに補給することができる。すなわち、グレーティング部を同心円状に形成することによって、摺動面に損傷を生じさせることなく、短時間でなじみ過程を完了することができる。
グレーティング部の凹凸ピッチを10μm以下とした場合、きめ細かく潤滑剤を行き渡らせることができ、グレーティング部の凹部の深さを1μm以下とした場合、動圧発生時の浮上量の変動を減少でき、剛性向上に寄与する。
グレーティング部は、加工閾値近傍の照射強度で直線偏光のレーザを照射し、その照射部分をオーバラップさせながら走査して、自己組織的に形成したものでは、機械加工では困難なサブミクロンの周期ピッチと凹凸深さを持つものを容易に形成できる。このため、なじみが早く低摩擦で理想的な摺動面特性が得られる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
摺動面構造は、第1部材1の摺動面1aと第2部材2の摺動面2aとが、OH基を有する潤滑剤下で相対的に摺動するものであって、例えば、ポンプの軸受部やメカニカルシール等に使用することができる。この場合、第1部材1をディスク(円盤体)とし、第2部材2をリング体としている。ここで、潤滑剤とは水、アルコール等種々のものを選択でき、この摺動面構造が用いられる用途に応じて変更される。すなわち、水中ポンプにこの摺動面構造が用いられれば、潤滑剤が水となる。なお、水としては、純水、上下道水、雨水、海水、河川水等を使用することができる。
第1部材1及び第2部材2はともに、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のシリコン系セラミックスからなる。また、第1部材1の摺動面1aには、複数の凹凸部からなるグレーティング部3を設けている。この場合、グレーティング部3としては、図5(a)に示すような同心円状であっても、図5(b)に示すようなスパラル状であってもよい。このように、グレーティング部3は図4に示すように微小の凹部4と微小の凸部5とが交互に所定ピッチで配設される。なお、図5においては、グレーティング部3の凹部4及び凸部5を実際より大きく誇張して記載しており、実際には、グレーティング部3の凹凸ピッチを10μm以下とし、グレーティング部3の凹部4の深さを1μm以下とするのが好ましい。
グレーティング部3は、加工閾値近傍の照射強度で直線偏光のレーザを照射し、その照射部分をオーバラップさせながら走査して、自己組織的に形成している。具体的には、図6に示すフェムト秒レーザ表面加工装置を使用する。レーザ発生器11(チタンサファイアフェムト秒レーザ発生器)で発生したレーザ(例えば、パルス幅:120fs、中心波長800nm、繰り返し周波数:1kHz、パルスエネルギー:0.25〜400μJ/pulse)は、ミラー12により加工材料Wに向けて折り返され、メカニカルシャッタ13に導かれる。レーザ照射時はメカニカルシャッタ13を開放し、レーザ照射強度は1/2波長板14と偏光ビームスプリッタ16によって調整可能とし、1/2波長板15によって偏光方向を調整し、集光レンズ(焦点距離:150mm)17によって、XYθステージ19上の加工材料W表面に集光照射する。
すなわち、アブレーション閾値近傍のフルエンスで直線偏光のレーザをワークに照射した場合、入射光とワークの表面に沿った散乱光またはプラズマ波の干渉により、波長オーダのピッチと溝深さを持つグレーティング状の周期構造を偏光方向に直交して自己組織的に形成する。このとき、フェムト秒レーザをオーバラップさせながら走査させることで、周期構造を広範囲に拡張することができる。
レーザのスキャンは、レーザを固定して加工材料Wを支持するXYθステージ19を移動させてもよいし、XYθステージ19を固定してレーザを移動させてもよい。あるいは、レーザとXYθステージ19を同時移動させてもよい。なお、図4は、前記フェムト秒レーザ表面加工装置にて形成したグレーティング部3を電子顕微鏡で撮像した図である。
図1に示すように、第1部材1の摺動面1aと第2部材2の摺動面2aとが重ね合わされた状態で、第1部材1と第2部材2とが相対的に回転した場合において、図5(b)に示すようなスパイラル状であれば、潤滑剤を外周方向から内周方向へ引き込む形状としたり、逆に潤滑剤を内周方向から外周方向へ引き込む形状としたりできる。
このため、潤滑剤を外周方向から内周方向へ引き込む形状である場合、図7(a)に示すように、グレーティング部3をリング体(第2部材2)の外径側に対応させ、潤滑剤を内周方向から外周方向へ引き込む形状である場合に、図7(b)に示すように、グレーティング部3をリング体の内径側に対応させるのが好ましい。
すなわち、グレーティング部3をスパイラル状に形成した場合、リング体(第2部材2)に対してグレーティング部3が外径から内径に達するものであれば、外径側からグレーティング部3に入った潤滑剤が内径側から流出し、また、内径側からグレーティング部3に入った潤滑剤が外径側から流出する。このため、動圧効果を得ることができない。これに対して、潤滑剤が外径側から入って、内径側へ流れるようなスパイラルであれば、グレーティング部3をリング体の外径側に配置することによって、内径側を開口させないようにする。また、潤滑剤が内径側から入って、外径側へ流れるようなスパイラルであれば、グレーティング部3をリング体の内径側に配置することによって、外径側を開口させないようにする。これによって、このグレーティング部3に入った潤滑剤を外部へ流出せずに、高い圧力が生じ、大きな動圧効果を得ることができる。
ところで、第1部材1の摺動面1aと第2部材2の摺動面2aとがOH基を有する潤滑下で相対的に摺動することになる。この摺動によって、グレーティング部3の凸部5が粉砕等の機械的刺激を受ける。その結果表面では、格子欠落による触媒作用、温度上昇、結合開裂によるダングリングボンドの形成等が起きて化学的活性の高い新生面ができる。それらは雰囲気中の分子や潤滑剤と容易に反応を引き起こすため、摩擦面では複雑な化学現象が誘起される。摩擦により活性化された表面で起きる反応はトライボケミカル反応と呼ばれ、摩擦材料の最表面の性状を変化させ、摩擦特性に大きな影響を与える。
すなわち、摩擦面では、第1部材1を窒化ケイ素にて構成した場合、窒化ケイ素の成分Siが潤滑剤の水HOと化学反応を起こし、SiOとNHという物質ができる。すなわち、次の化1で示す化学反応が生成される。
NHは母材(Si)と比べて柔らかいため、接触部において固体接触を防ぐとともに、その塑性変形により応力集中を緩和して破壊的な摩耗を減らす働きをする。さらに水と反応することで、より柔らかい水和物(水和ゲル)になる。この水和ゲルが摺動面上に膜状に形成され、潤滑剤として作用して摩擦を下げる働きをなす。
また、第1部材1の摺動面1aにはグレーティング部3が形成され、このグレーティング部3が動圧発生構造をなす。ところで、荷重が支えたれた状態で固体壁面間に流体潤滑膜を形成するためには、荷重に釣り合うだけの圧力を潤滑膜中に発生させるとともに、摺動面外へ流出する量に見合う分の流体が摺動面へ供給される必要がある。圧力発生要因の主たるものは、相対する摺動面が流体の運動方向に対して負の傾きをもち、摺動面間の隙間が運動方向に狭くなるように形成された軸受構造により、粘性力でくさび状の隙間に引き込まれた流体同士の押し合いが発生するくさび膜効果である。特に、低粘度で負荷の発生が期待できない水潤滑下の摺動面への流体潤滑膜の形成には、摩擦面への効果的な動圧発生構造の付与が不可欠であり、このようなくさび膜効果により水潤滑下での潤滑特性の改善を図ることができ、本発明のグレーティング部3は摩擦面(摺動面)への効果的な動圧発生を図ることができる。
本発明の摺動面構造では、トライボケミカル反応によって、水和潤滑膜を形成することができ、これによって、低摩擦摺動面を形成することができる。また、グレーティング部がスパイラル状であれば、潤滑剤を摺動面内径側に引き込むことができるので、強制的な潤滑剤の供給によってトライボケミカル反応が促進され、低摩擦摺動面の形成を短時間に行うことができる。このように、グレーティング部3による動圧発生構造と、トライボケミカル反応とによって、水循環化での潤滑特性の大幅な改善を図ることができる。
また、グレーティング部3を同心円状に形成した場合、なじみ過程において、溝(凹部)内に摩耗粉が逃げ込む(入り込む)ことになる。このため、摩耗粉の噛み込みを防止でき、低摩擦面を安定して確保できる。また、2面間の接触により生じた新生面に対して、グレーティング部3の溝(凹部)に蓄えられた潤滑剤を速やかに補給することができる。すなわち、グレーティング部3を同心円状に形成することによって、摺動面に損傷を生じさせることなく、短時間でなじみ過程を完了することができる。
グレーティング部3の凹凸ピッチを10μm以下とした場合、きめ細かく潤滑剤を行き渡らせることができ、グレーティング部3の凹部4の深さを1μm以下とした場合、動圧発生時の浮上量の変動を減少でき、剛性向上に寄与する。
グレーティング部3は、加工閾値近傍の照射強度で直線偏光のレーザを照射し、その照射部分をオーバラップさせながら走査して、自己組織的に形成したものでは、機械加工では困難なサブミクロンの周期ピッチと凹凸深さを持つものを容易に形成できる。このため、なじみが早く低摩擦で理想的な摺動面特性が得られる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、前記実施形態では、グレーティング部3をディスク(円盤体)である第1部材1に形成したが、リング体である第2部材2に形成してもよい。また、第1部材1がリング体であってもよい。すなわち、第1部材1と第2部材2とがともにリング体であってもディスクであってもよい。グレーティング部3が構成される側の部材としては、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のシリコン系セラミックスから構成する必要があるが、他方の部材として、このようなシリコン系セラミックスに限るものではなく、このシリコン系セラミックスと同等又はこれ以上の硬度を有するものであればよい。
また、第1部材1と第2部材2の相対的な回転には、第1部材1を固定して、第2部材2を回転させても、逆に、第2部材2を固定して、第1部材1を回転させてよく、さらには、第1部材1と第2部材の両方を回転させてもよい。第1部材1の摺動面1aと第2部材2の摺動面2aとの相対的な摺動には、回転に限るものではなく、直線運動であってもよい。このため、第1部材1と第2部材2の形状は、リング体や円盤体に限るものではない。また、第1部材1と第2部材2とが相対的に回転する場合、第1部材1を軸部材とし、第2部材2をこの第1部材1に外嵌される円筒体であってもよい。
グレーティング部3としては、図5(a)に示す同心円状のものと、図5(b)に示すスパイラル状のものとを組合せてもよい。この場合、外径側から入った潤滑剤が内径側から流出するスパイラル状のグレーティング部3をリング体の外周側に配置し、同心円状のものを内周側に配置する。また、内径側から入った潤滑剤が外径側から流出するスパイラル状のグレーティング部3をリング体の内周側に配置し、同心円状のものを外周側に配置する。これによって、スパイラル状のものの特性と、同心円状のものの特性とを兼ね備えた摺動面構造を形成することができる。
また、この摺動面構造として、シリコン系セラミックスを使用できる環境下において用いることができる種々の機器の摺動部に配置することができる。
図8に示すような実験装置を用いた実験を行った。この実験装置は、固定側ディスク試験片21を収納する収納体30と、この収納体30の軸部31を支持する軸受32と、この軸受32を支持する脚体33と、収納体30に押圧力を付与するシリンダ34と、固定側ディスク試験片21上に載置される回転側リング試験片22に回転力を付与する回転体35とを備える。
収納体30は、有底短円筒体からなる収納本体36と、この収納本体36の底壁36aから垂下される前記軸部31とからなり、この収納本体36に固定側ディスク試験片21が収納された状態で、純水が充填される。このため、回転側リング試験片22の摺動面(下面)と固定側ディスク試験片21の摺動面(上面)とが純水に浸漬される。また、収納本体36にはゴムパッド(防振ゴム)37が敷設され、このゴムパッド37上に固定側ディスク試験片21が載置される。
回転体35は、回転円盤38と、この回転円盤38から上方に延びる軸部39とを備え、この軸部39が駆動手段であるモータの出力軸に連結される。また、シリンダ34のピストンロッド34aの先端に、荷重を検出するロードセル40が付設され、このロードセル40を介して収納体30の軸部31を押圧する。このため、ロードセル40によって、この押圧荷重を検出することができる。
さらに、この装置が載置固定される基台41には支柱42が立設され、この支柱42にロードセル44が付設され、収納体30に付設されたカンチレバー43を介してこのロードセル44にて摺動トルクを検出することができる。
回転側リング試験片22と固定側ディスク試験片21とは、ともにSiC(炭化ケイ素)を用い、表面粗さRa0.02以下、平面度0.1μm以下に仕上げた。また、回転側リング試験片22には、図3に示すように、その反摺動面に一対の径方向溝45を形成し、固定側ディスク試験片21には、図2に示すように、その外径面に一対の切欠面46が形成されている。回転側リング試験片22は外径を16mmとし、内径を10mmとし、固定側ディスク試験片21は直径を20mmとし、2面幅(切欠面間寸法)を18mmとしている。
また、固定側ディスク試験片21にグレーティング部3を形成するが、この場合、図5(a)に示す同心円状のものと、図5(b)に示すスパイラル状のものと、図9に示すように、凹凸部が放射状に延びるものの3種類とした。各グレーティング部(周期構造)3は、Ti:Sapphireレーザ(パルス幅120fs,中心波長800nm,繰返し周波数1kHz)を用いて形成した。
スパイラル状の周期構造は、内径を13mmとし、リング試験片22の外周部にのみこのグレーティング部3を対応させた。また、スパイラルの傾斜角度は、接線に対して45度とし、リング試験片22の回転により、外周部から純水を引き込む方向に形成した。
4種類の試験片(前記3種の試験片と、周期構造を有さない鏡面の試験片)に対して、なじみ処理を行わず摺動試験を行った。荷重は50.5Nで一定とし、摺動速度を1.2m/s〜0.14m/sまで5分毎に段階的に減速させ、サンプリング周波数1Hzで摩擦係数の変化を調べた。その結果を図10のグラフで示した。
鏡面の試験片では図10(a)で示すように、動圧効果が生じないため、摺動開始直後からやや不安定な摩擦係数を示した。その後、摺動開始20分(摺動速度0.54m/s)で急激に摩擦係数が大きくなり、高摩擦の状態を約15分間持続した後、摩擦係数が急速に低下した。この間になじみが進行したと思われるが、摺動試験後の摺動面には摺動痕や変色した領域が多数確認された。
放射状の周期構造のものでは、図10(b)に示すように、多少の動圧効果が期待されるが、摺動直後より高摩擦を示し、なじみの傾向もほとんど現われなかった。摺動試験後の摺動面には摺動痕や変色した領域が多数確認された。
同心円状の周期構造のものでは、図10(c)に示すように、動圧効果は生じないが、摺動速度を低下させる度になじみ現象を示し、摩擦係数が0.2を越えることはなかった。その結果、摺動試験後の摺動面に目立った損傷は認められなかった。
スパイラルの周期構造のものでは、図10(d)に示すように、摺動速度が0.3m/s以上の条件で流体潤滑となり、摩擦係数は0.01以下まで低減された。わずか200nmの深さしかない周期構造でも非常に大きな動圧効果が生じた。さらに摺動速度を低下させた場合、2面間の接触が生じるが素早く摩擦係数が減少した。摺動試験後の摺動面に損傷は認められなかった。
次に、鏡面の試験片および周期構造を形成した試験片に対し、荷重50.5N、摺動速度0.24m/sで1時間のなじみ処理を行い、その間の摩擦係数変化をサンプリング周波数1Hzで測定した。試験後に試験片を取り出し、翌日に再セットを行い、同条件で1時間の連続運転中の摩擦係数を測定し、なじみ効果の継続性を調べた。
図11は3種類の試験片における初回のなじみ過程の摩擦係数を比較したものである。放射状の周期構造はなじみ傾向を示さないので除外した。鏡面の試験片では摩擦係数が0.1を超える状態が10分以上続いた後、摺動開始後15分でほぼ一定の摩擦係数を示した。同心円状の周期構造を形成した試験片では鏡面の試験片より摩擦係数の収束が早く、摺動後7分程度でほぼ一定の摩擦係数を示した。スパイラルの周期構造を形成した試験片ではさらに摩擦係数の収束が早く、摺動後3分でほぼ一定の摩擦係数を示した。
図12は上記なじみ過程を経た試験片を再セット後、2回目のなじみ過程における摩擦係数を比較したものである。鏡面の試験片では摩擦係数が0.1を超える状態は大きく短縮されたが、一定の摩擦係数を示すまでには10分程度必要であった。図示しないが、3回目のなじみ過程においても最大摩擦係数の低減傾向は見られたが、摩擦係数の収束時間は2回目同様に摺動後10分程度必要であった。
同心円状の周期構造を形成した試験片ではなじみ効果の継続性が高く、最大摩擦係数は0.04に低減されており、摺動後2分程度でほぼ一定の摩擦係数を示した。スパイラルの周期構造を形成した試験片では摺動直後から流体潤滑状態となり、0.01を下回る低摩擦係数を示した。いずれの試験片も最大摩擦係数は低減し、一定の摩擦係数を示すまでの収束時間も短縮しており、なじみ効果の継続性が認められるが、周期構造を形成した試験片で特に継続性が顕著である。収束後の摩擦係数はスパイラルが最も低く、鏡面、同心円の順に高くなった。
2回のなじみ過程後、鏡面の試験片では非摺動部の表面粗さがRa10.8nmであったのに対し、摺動部はRa7.6nmとなっており、水和潤滑に不可欠な摩擦面の平滑化が認められた。同心円状の周期構造を形成した試験片では図13に示すように、なじみ過程前と比較して、なじみ過程後は周期構造の凸部の高さが揃っていることが確認された。一方、スパイラルの周期構造を形成した試験片では動圧効果が大きく、流体潤滑が支配的であることから、リング内周部と正対して摺動する鏡面部分の表面粗さは、なじみ過程前(Ra10.4nm)となじみ過程後(Ra9.8nm)で大差なく、顕著な平滑化は認められなかった。
次に、荷重50.5N、摺動速度0.24m/sで1時間のなじみ処理を2回行った試験片を用いて、起動−停止を各3s間隔で行った際の摩擦係数をサンプリング周波数6Hzで測定した。なお、スパイラルの周期構造を形成した試験片は流体潤滑領域が広く、上記条件では十分ななじみ処理が行えなかったため、荷重50.5N、摺動速度0.04m/sで1時間のなじみ処理を行った試験片でも実験を行った。
荷重50.5N、摺動速度0.24m/sで1時間のなじみ処理を2回行った試験片における摩擦係数の変化を図14に示す。図14(a)に示すように、鏡面の試験片では再セッティングに伴い摩擦係数の収束に10分程度要するため、実験初期では摩擦係数が不安定になっている。鏡面の試験片の摩擦係数は摺動速度の依存性が高く、摺動速度の低下とともに摩擦係数は大きく減少し、低速時にはスパイラルの周期構造を形成した試験片に近い低摩擦係数を示した。
図14(b)に示すように、同心円状の周期構造を形成した試験片は実験開始直後にわずかな摩擦係数の変動が見られるが、比較的安定した摩擦係数を示した。摩擦係数の速度依存性が見られ、摺動速度の低下とともに摩擦係数の減少が見られた。しかし、鏡面の試験片と比較すると速度依存性は小さく、低速時鏡面の試験片より高摩擦係数となった。
図14(c)に示すように、流体潤滑が支配的なスパイラルの周期構造を形成した試験片は実験開始直後から全体を通じて0.01以下の低摩擦係数を示した。摺動速度の低下にともない、わずかな摩擦係数低下傾向が見られたが、他の試験片と比較して摩擦係数の摺動速度依存性は極めて低いものであった。
次に、荷重50.5N、摺動速度0.24m/sで1時間のなじみ処理を2回行った試験片を用いて、起動−停止を各3s間隔で行った際の摩擦係数をサンプリング周波数6Hzで測定した。なお、スパイラルの周期構造を形成した試験片は流体潤滑領域が広く、上記条件では十分ななじみ処理が行えなかったため、荷重50.5N、摺動速度0.04m/sで1時間のなじみ処理を行った試験片でも実験を行った。
荷重50.5N、摺動速0.24m/sで1時間のなじみ処理を2回行った試験片における起動−停止運転時の摩擦係数を図15に示す。図15(a)(b)に示すように、上記なじみ処理条件で摺動面の平滑化が起こる鏡面の試験片と周期構造の凸部の高さが揃う同心円状の周期構造を形成した試験片では、起動トルクと定常回転トルクの差が小さく、トライボケミカル反応が生じた摺動面は静止摩擦係数や起動直後の極低速時の摩擦係数が小さいことがわかる。
一方、動圧効果が高く、上記なじみ処理条件では、図15(c)に示すように、摺動面の平滑化が認められなかったスパイラルの周期構造を形成した試験片は起動時の摩擦係数が0.1を超え、定常回転時の10倍以上となった。そこで、摺動速度を下げ、荷重50.5N、摺動速度0.04m/sで1時間なじみ処理を行い、スパイラルの周期構造を形成した試験片にもトライボケミカル反応を生じさせると、図16に示すように起動トルク、定常回転トルクともに極めて低い摺動面が形成された。
このように、放射状の周期構造を形成した試験片では動圧効果が期待されるが、常に高摩擦を示し、なじみの傾向が見られない。その要因は、リング試験片の内外周に流体圧力が解放されるため、荷重に対して流体潤滑を生じさせるに十分な負荷能力が発生しなかったためだと思われる。さらに、周期構造の方向が摺動方向と直交するため、相手材への攻撃性により高摩擦を示したと思われる。
また、鏡面および同心円状、スパイラルの周期構造を形成した試験片では、なじみ過程により一定の摩擦係数に収束するが、周期構造形成により摩擦係数の収束時間が大きく短縮されている。その要因は以下のように考える。
鏡面の試験片では動圧効果は期待できず、また2面間への水の供給機能もないため、トライボケミカル反応がなかなか進まず、摩擦係数が安定するには相応の時間が必要である。これに対し、同心円状の周期構造を形成した試験片では、動圧効果は期待できないものの、サブミクロンの間隔で存在する周期構造の溝部から2面間の接触により生じた新生面にきめ細かく水が供給されるためトライボケミカル反応が促進される。さらに、摺動方向と周期構造の方向が一致するため、相手材への攻撃性が低く、摩耗粉が溝部に入り込むことで噛み込みが防止されたこともなじみ過程の短縮化に寄与しているものと思われる。一方、スパイラルの周期構造を形成した試験片では動圧効果が大きく、流体潤滑が支配的であるうえに、周期構造が流体をリング試験片の内周部に引き込むため、2面間の接触が生じた際も新生面に積極的に水が供給される。そのためトライボケミカル反応が促進され、短時間で低摩擦状態に収束したと考えられる。
次に、なじみ過程前後の摩擦係数に着目すると、スパイラルの周期構造を形成した試験片では流体潤滑が支配的であることから、ほとんど変化がないが、鏡面および同心円状の周期構造を形成した試験片では大きな違いが見られ、なじみ過程を経ることで大きく摩擦係数が低減されている。なじみ過程後の鏡面および同心円状の周期構造を形成分析した試験片をX線光電子分光分析装置(XPS)で分析したところ、SiCのピーク(100.4eV)の他にSiOXに該当するピーク(102.2eV)が検出されたことから、なじみ過程後の鏡面および同心円状の周期構造を形成した試験片はトライボケミカル反応による水和潤滑が支配的であると思われる。
この水和潤滑の摩擦係数は速度依存症が大きく、高速時にはスパイラルの流体潤滑に対して数倍の摩擦係数を示すが、低速時には流体潤滑と同等の低摩擦を示す。トライボケミカル反応により生成される水和潤滑膜の膜厚は極薄く、流体潤滑膜のように摺動速度や荷重に大きく依存することはなく、ほぼ一定の厚さと考えられるため、高速摺動時には比較的高い摩擦係数が生じ、低速摺動時や高荷重時には低摩擦係数を示すものと推察する。水和潤滑膜は24時間の停止後の起動特性にも全く変化がないことを確認しており、動圧効果が生じない極低速時や静止時にも破断が起こりにくい。したがって、動圧効果の高いスパイラルの周期構造を形成した試験片になじみ過程を導入することで、広い速度領域で優れた特性を持つ摺動面が形成できる。
本発明の実施形態を示す摺動面構造の簡略図である。 前記摺動面構造の第1部材の平面図である。 前記摺動面構造の第2部材の斜視図である。 前記摺動面構造のグレーティング部の電子顕微鏡写真である。 前記摺動面構造の第1部材を示し、(a)はグレーティング部が同心円状である簡略図であり、(b)はグレーティング部がスパイラル状である簡略図である。 前記摺動面構造のグレーティング部を形成するためのレーザ表面加工装置の簡略図である。 摺動面構造の第1部材と第2部材との関係を示し、(a)はグレーティング部をリング体に対して外周側に配置した簡略図であり、(b)はグレーティング部をリング体に対して内周側に配置した簡略図である。 実施例に使用した摺動試験装置の簡略断面図である。 固定側ディスクの比較例を示す簡略図である。 試験片の摩擦係数の変化を示すグラフ図である。 初回のなじみ過程の摩擦係数を示すグラフ図である。 2回目のなじみ過程の摩擦係数を示すグラフ図である。 表面粗さを示すグラフ図である。 なじみ処理を行った後の摩擦係数を示すグラフ図である。 0.24m/Sでなじみ処理を行った後の試験片における起動−停止運転時の摩擦係数を示すグラフ図である。 0.04m/Sでなじみ処理を行った後のスパイラル試験片における起動−停止運転時の摩擦係数を示すグラフ図である。
符号の説明
1 第1部材
1a 摺動面
2 第2部材
2a 摺動面
3 グレーティング部
4 凹部
5 凸部

Claims (7)

  1. 第1部材の摺動面と第2部材の摺動面とが、OH基を有する潤滑剤下で相対的に摺動する摺動面構造であって、第1部材と第2部材との少なくともいずれか一方を、シリコン系セラミックスにて構成すると共に、他方をこのシリコン系セラミックスと同等乃至それ以上の硬度を有する材質にて構成し、前記シリコン系セラミックスの部材の摺動面に、表面高さが連続的に変化する微小凹部と微小凸部とが交互に所定ピッチで配設されたグレーティング部を設けたことを特徴とする摺動面構造。
  2. 前記第1部材と第2部材とが相対的に回転することを特徴とする請求項1の摺動面構造。
  3. 前記グレーティング部の凹部が同心円状に形成されていることを特徴とする請求項2の摺動面構造。
  4. 前記グレーティング部の凹部がスパイラル状に形成されていることを特徴とする請求項2の摺動面構造。
  5. 前記グレーティング部の凹凸ピッチが10μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの摺動面構造。
  6. 前記グレーティング部の凹部の深さが1μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの摺動面構造。
  7. 前記グレーティング部は、加工閾値近傍の照射強度で直線偏光のレーザを照射し、その照射部分をオーバラップさせながら走査して、自己組織的に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの摺動面構造。
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