JP4958342B2 - 超音波モータ制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波モータに駆動信号を印加してその動作を制御する超音波モータ制御回路に関する。より詳しくは、超音波モータの高速且つ確実な起動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波モータ(ピエゾモータ)は、その振動子の重心固定の対称励振モードである定在波型モータと進行波型モータの2種類と、さらに振動子である円板又は円筒を例えば4分割し左右の振幅が逆になる非対称モードにより励振することで重心が中心の周りを回転移動し、円の外周がフラフープのように偏心する電歪公転子型モータとが知られている。こうした超音波モータ(以下ピエゾモータとも言う)は、ステータとなる圧電素子に高周波の交流電圧を印加して、約20kHz以上の超音波振動を発生させることにより、ステータに圧接されたロータを回転駆動させている。この種のピエゾモータは、構造が簡単で小型軽量化に適するとともに、低速回転時でも高いトルクが得られる上、駆動音も少なく静かであるという利点を有している。特に後者の電歪公転子型モータは、特開平10−272420号公報に示されているように、円筒状公転子の径および周方向に加えて軸方向のモードも結合させた3D公転トルク発生子として利用できるという特長を有している。又、この様な超音波モータに駆動信号を印加してその動作を制御する超音波モータ制御回路が、例えば特開平11−146258号公報に開示されている。
【0003】
図11は、上述した超音波モータの動作特性を示すグラフである。横軸は圧電振動子からなるステータに印加する駆動信号の周波数fを表わし、縦軸はステータに流れる駆動電流iを表わしている。図から明らかな様に、駆動電流iはステータの共振周波数fpで極大(imax)となる。駆動信号の周波数fがfp付近にある時、ステータに十分な駆動電流iが流れる。これに応じて、ステータに公転トルクが発生する。一般的に、電流iが大きい程公転トルクが大きくなる。駆動信号の周波数fがfpから外れ、電流iが減少すると公転トルクはほとんど発生しない。
【0004】
従って、係る超音波モータを安定に回転させる為には、例えば図11に示したグラフ上の動作点D(fd,id)でステータを駆動することが好ましい。fdを制御することによりidがほぼ一定となる様に、超音波モータを駆動する。一方、ステータのf/i特性は図示する様に温度など諸々の要因によりシフトする性質がある。例えばステータの温度は環境によって変化するばかりでなく、ステータが励振されることによる自身の発熱によっても変化する。圧電共振子は一般にQ値が大きいので、動作点として使用できる周波数範囲は狭く、周波数fの変化に対する電流iの変化は大きい。電流iを制御する為には、周波数fを精密に調整する必要がある。又、温度によるf/i特性のシフト量は、動作点Dとして使用できる周波数範囲に比較して大きいので、超音波モータを起動する際、最初に印加する駆動信号の周波数の決定にも工夫が必要である。グラフから明らかな様に、f/i特性シフトがあると、ステータの共振周波数はfpからfp’に大きく変化する。これに応じ、最適な動作点はDからD'にシフトする。このシフト量は、元の動作点Dに許容される変動範囲(fdを中心とした狭い幅範囲)に比べ、大きくシフトしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ピエゾモータはある周波数を持つ駆動波形を与えることにより、ステータと呼ばれる共振子が共振して公転トルクを発生しロータと呼ばれる回転部分を動かし駆動を行なう。つまり、駆動用周波数を決定し、その周波数を持つ駆動波形を与えることによりモータが起動する。しかし、個々の超音波モータのf/i特性に応じて、適切な起動周波数を決定することは困難である。起動周波数がf/i特性から大きく外れていると、超音波モータが起動しない。そこで、従来起動に先立って、あらかじめ超音波モータのf/i特性を測定し、適切な起動周波数を決定していた。しかしながら、定常状態でf/i特性を測定することは多大の時間を要し、短時間で起動周波数を決定し且つ超音波モータに起動をかけることが困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明は速やかに起動周波数を決定して確実に超音波モータの起動を行なうことが可能な改良された超音波モータ制御回路を提供することを目的とする。係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち、所定の周波数の駆動信号に応じて超音波モータを駆動する駆動部と、駆動中の超音波モータに流れる駆動電流を検出して電流値データを出力する検出部と、該電流値データに基づいて周波数データを出力し該駆動信号の周波数を制御する制御部とからなる超音波モータ制御回路において、前記制御部は、起動時該駆動部を制御して周波数を掃引しながら駆動信号を該超音波モータに印加する一方、掃引中該検出部から出力される該電流値データの、電流がピーク時に当たる周波数に応じて初期周波数データを設定し、これを該駆動部に出力して超音波モータに起動をかけることを特徴とする。好ましくは、前記制御部は、起動後逐次出力される該電流値データに基づいて該周波数データを更新して駆動電流を定常状態に維持する。又、前記駆動部は、該制御部から出力された周波数データに基づいて駆動信号の基となる基本波形を形成するダイレクト・デジタル・シンセサイザを含む。
【0007】
本発明によれば、起動周波数を決定する為、あらかじめ定めた周波数帯域を高速走査し、電流値をモニタリングすることで概略のf/i特性を把握し、これに基づいて適切な起動周波数を決定する。その際、モニタリングの対象となる駆動電流値が安定するまでの待ち時間を各測定点で確保すれば、正確なf/i特性が得られる。この様にして測定したf/i特性に基づいて起動周波数を決定し起動をかければよいが、定常状態のf/i特性を測定する為には各測定点で電流値の安定化を待つ為に、時間がかかる。そこで、本発明では待ち時間なしに周波数を掃引して、仮のf/i特性を求める。高速掃引で得られる仮のf/i特性は、十分に待ち時間を設けた正しいf/i特性に比べて、歪んだカーブとなっている。しかしながら、仮のf/i特性と正しいf/i特性の間には一定の関係(遅延関係)が認められる。そこで、この関係に基づき、仮のf/i特性から求めたピークを検出し、これから予測演算を行なって起動用の駆動周波数を決定する。これにより、従来に比べ短時間で超音波モータの起動をかけることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る超音波モータ制御回路の実施形態を示す模式図である。(A)に示す様に、本超音波モータ制御回路は、駆動部110−140と、検出部150/160と、制御部170とで構成されている。駆動部110−140は、所定の周波数fの駆動信号に応じて超音波モータ100を駆動する。検出部150/160は、駆動中の超音波モータ100に流れる駆動電流iを検出して電流値データを出力する。制御部170は、電流値データに基づいて周波数データを出力し、駆動信号の周波数fを制御する。特徴事項として、制御部170は、起動時駆動部110−140を制御して周波数fを掃引しながら駆動信号を超音波モータ100に印加する一方、掃引中検出部150/160から出力される電流値データのピーク値に応じて起動用の初期周波数データを設定し、これを駆動部110−140に出力して超音波モータ100に起動をかける。尚、起動をかけた後制御部170は、逐次検出される電流値データに基づいて周波数データを更新して、駆動電流を定常状態に維持する。好ましくは、駆動部110−140は制御部170から出力された周波数データに基づいて駆動信号の基となる基本波形を形成するダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)を含む。
【0009】
(B)を参照して、(A)に示した超音波モータ制御回路の動作原理を説明する。(B)は超音波モータの駆動周波数/駆動電流特性(f/i特性)を表わしており、理解を容易にする為図11に示したf/i特性図と対応する部分には対応する参照符号を付してある。グラフ中、カーブTは各測定点で十分な待ち時間を取ってサンプリングした安定なf/i特性を表わす。一方、カーブSは、周波数fを高速掃引しながら電流iを測定して得られた過渡的なf/i特性を表わしている。例えば、所定の周波数帯域f1〜f2の範囲で、各サンプリングポイントに付き安定待ち時間を設けて周波数fを走査すれば、カーブTの様な定常f/i特性が得られる。これに基づいて、例えば起動周波数をfdに設定すれば、安定した駆動電流idが得られ、超音波モータに速やかな起動をかけられる。しかしながら、f1〜f2までの全てのサンプリングポイントにおいて、所望の待ち時間を設けてf/i特性の測定を行なうと時間的に長くなってしまう。そこで、本発明では、安定待ち時間を省き、f1〜f2の範囲で周波数を高速で掃引しながら過渡的なf/i特性を示すカーブSを求める。図から明らかな様に、カーブSはカーブTから遅延した波形となっている。即ち、カーブTとカーブSとの間には一定の関係が認められる。そこで、本発明ではカーブSのピークに当たる周波数f0を起動周波数に設定する。グラフから明らかな様に、f0に対応する駆動電流i0は、fdに対応する駆動電流idよりも低いが、超音波モータに起動をかけるには十分である。起動をかけた後は、図1の(A)に示したフィードバックループを介して、駆動周波数fを徐々にfdに移行させればよい。
【0010】
図2は、図1に示した超音波モータ制御回路の起動時における制御フローチャートである。起動を開始する時、まずステップS1で所定の周波数帯域f1〜f2を高速で走査し、過渡的なf/i特性を求める。尚、周波数帯域f1〜f2は、個々の超音波モータの特性に合わせてあらかじめ設定しておく。次にステップS2に進み、ステップS1で求めた過渡的なf/i特性から、そのピーク値を初期周波数に決定する。尚、場合によってはピーク値から一定量だけ下方にシフトした値を初期周波数に設定してもよい。ステップS3では、ステップS2で設定した初期周波数で超音波モータに起動をかけ、駆動電流を測定する。ステップS4では測定した駆動電流に基づいて、制御出力を演算する。以上により起動ステップが終了する。この後、駆動電流測定と制御出力演算を繰り返し行なって、駆動電流が目標電流に近づく様に、周波数制御を行なう。
【0011】
図3は、図1に示した超音波モータ制御回路の具体的な構成例を示す模式的な回路図である。図示する様に、本超音波モータ制御回路は、超音波モータ100に駆動信号を印加してその動作を制御するものであり、DDS110、発振器120、プリドライバ130、パワードライバ140、電流モニタ150、アナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)160及びCPU170とで構成されている。DDS110はクロック信号fcに応じて動作し、数値で与えられる制御データdfに従って変化する周波数の基本波形fd0を出力する。尚、DDSの基本的な構成は、例えば特開2000−151284号公報に開示されている。発振器120は、上述したDDS110にクロック信号fcを供給する。プリドライバ130は、DDS110から出力された基本波形fd0を処理して、複相の駆動信号fdを生成する。パワードライバ140はプリドライバ130から出力された駆動信号fdに応じて駆動電流idを超音波モータ100に流し、これを駆動する。電流モニタ150は、超音波モータ100に流れた駆動電流idを逐次検出し、その結果を検出電圧Vidとして出力する。A/Dコンバータ160は、検出された駆動電流の量を表わすVidを、デジタルの電流値データdiに変換する。CPU170は、A/Dコンバータ160から出力されたデジタルの電流値データdiに基づいて制御データdfを求め、逐次DDS110に入力する。
【0012】
CPU170は所定のプログラムに基づいてフィードバック制御を行ない、電流値データdiに応じて周波数制御データdfをDDS110側に出力する。例えば、CPU170は係るフィードバック制御により、超音波モータ100に流れる駆動電流が一定の電流値Vidとなる様に制御データdfを調整することができる。超音波モータ100に流れる駆動電流idを一定にすることで、超音波モータ100の出力トルク並びに回転数が一定となり、超音波モータ100の定常動作における安定化が可能になる。
【0013】
CPU170は上述した定常動作の制御に加え、本発明に従って起動時の制御も行なう。即ち、CPU170は超音波モータ100の起動時、DDS110に与える制御データdfの数値を演算して、超音波モータ100に印加される駆動信号fdの周波数を起動時から最適な動作点に入る様にする。これにより、超音波モータ100を起動不能に陥らない様にしている。具体的には、図2に示した制御プログラムに従って、CPU170は周波数を高速掃引しながら駆動信号を超音波モータ100に印加する一方、掃引中電流モニタ150から出力される電流値データのピーク値に応じて初期周波数データを設定し、これをプリドライバ130に出力して超音波モータ100に起動をかける。
【0014】
図4は、図3に示した超音波モータ(ピエゾモータ)100の具体的な構成例を示す模式的な斜視図である。図示する様に、ピエゾモータ100は前述した特開平10-272420号公報に示されている3D公転トルク共振子よりなる電歪公転子型モータであって、円筒型のステータ1と、その後端に圧接された環状のロータ2とで構成されている。円筒型ステータ1の外周面には、電極11,12,13,14が形成されている。図示しないが、円筒の内周面にも電極が形成されている。円筒の外周面に形成された電極は四分割されており、それぞれ位相の異なる交流駆動電流I(A),I(B),I(AX),I(BX)が供給される。A相電流とB相電流は位相が互いに90度異なっている。又、A相電流とAX相電流は位相が180度異なっている。換言すると、A相とAX相は互いに反対極性である。同様に、B相とBX相も反対極性となっている。
【0015】
図5は、図4に示したステータの模式的な横断面図である。図示する様に、セラミックなどの圧電素子からなる円筒型ステータ1の内周面には、全面的に基準電位を与える電極10が形成されている。円筒の外周面には四分割された駆動用の電極11〜14が形成されている。これら四分割された電極11〜14には、互いに位相が90度ずつシフトした四相の交流駆動電流I(A),I(B),I(AX),I(BX)が供給される。
【0016】
図6を参照して、図4及び図5に示したピエゾモータの動作を説明する。尚、本発明は図4〜図6に示すピエゾモータ(超音波モータ)に限られるものではなく、他の様々な構成の超音波モータにも適用可能であることは言うまでもない。ピエゾモータでは動力源となる超音波振動が一定の共振周波数であるから、電流はほぼ一定値となる。共振器はQが高く、振動振幅の立ち上がりは1サイクル以内と考えられ、非慣性機構と見なすことができる。負荷の慣性が影響する範囲でしか電流は変化しない。係る特徴を有するピエゾモータは様々な構成が開発されているが、特に電歪公転型が有力である。電歪公転型は、従来の様に振動をトルクに変えるのではなく、周面全面に亘って一様な公転トルクを直接励振することができる共振子を使っている。従来の超音波振動子は定在波型と進行波型の二種類あるが、共に重心固定の対称モードでしか励振できない。これに反して、円筒を左右の伸縮が逆になるモードで励振すると、重心が中心を離れて振動する。この非対称励振を行なうと、従来の対称励振では観測できなかった円筒の共振モードが得られる。そこで、ステータ円筒の電極を例えば四分割し、90度ずつ位相の異なる回転電場で励振すると、図6に示す様に、重心が中心の周りを回転するモードの共振が見られる。この時円筒の外周は元の形を保ったまま、フラフープの様に偏心するので、振動子が公転回転を行なう。係る構成の電歪公転子型モータでは、直接回転モードが励振され、円筒状公転子の径および周方向に加えて軸方向のモードも結合させた3D公転トルク発生子として利用できる。この公転トルクは、直接ロータの自転運動として取り出される。
【0017】
図7は、図3に示したDDS110の具体的な構成例を示す模式的なブロック図である。DDS110は加算器とラッチとで構成されている。加算器はCPUから数値として与えられた16ビット制御データdfを逐次加算し、その結果をラッチに送る。ラッチはクロック信号fcに応じて動作し、ラッチした加算結果を加算器側にフィードバックする。ラッチは加算器による加算でオーバーフロー(桁上げ)が生じた時、MSBをfd0として出力する。この様に、DDS110はCPUから与えられた周波数設定データdf及び発振器からのクロック周波数fcに応じて次の式で表わされる周波数fd0の基本波形を生成する。
fd0=df×fc/2(N;データのビット数)
【0018】
尚、通常のDDSは、ラッチされた出力データを検索テーブルLUTにより正弦波などの波形データに変換した後、デジタル/アナログ変換して出力波形とする。しかしながら、超音波モータは基本的に矩形波の駆動信号で駆動することができる。その為本例のDDSでは矩形波出力でよいので、ラッチされたデータの最上位ビットMSBをそのまま出力波形として用いることができる。従って、本DDSからはLUT及びデジタル/アナログコンバータは省略されている。
【0019】
図8は、図3に示したプリドライバ130から出力される複相の駆動信号fdを示す波形図である。前述した様に、プリドライバは、DDSから出力された基本波形fd0を基に、ステータを駆動する為の複相の駆動信号fd(A),fd(B),fd(AX),fd(BX)を生成する。各駆動信号fdの周波数は基本波形fd0に等しいか又はこれを分周した周波数となる。図示の例では、各駆動信号fdは基本波形fd0を1/2に分周した波形となっている。図示する様に、A相に対しB相は90度シフトし、AX相は180度シフトし、BX相は270度シフトしている。この様に90度ずつ位相の異なる交流駆動信号をステータに印加することで回転電場が形成され、これに応じてステータは直接回転モードを励振する。以上の様に、プリドライバは、90度ずつ位相の異なる4種類の駆動波形を生成している。駆動波形の周波数fdは基本周波数fd0の1/2である。これらの波形は、カウンタ、インバータなどのロジックICにより、基本波形fd0から容易に作成することができる。
【0020】
図9は、図3に示した超音波モータ制御回路に含まれるパワードライバ140及び電流モニタ150の具体的な構成例を示した回路図である。図示する様に、超音波モータ100に接続されたパワードライバは一対のHブリッジ140A,Hブリッジ140Bからなる。ここで、一対の駆動信号fd(A),fd(AX)はHブリッジ140Aを介して超音波モータ100の互いに対向する一対の電極に印加される。同様に、他の一対の駆動信号fd(B),fd(BX)も他のHブリッジ140Bを介して互いに対向する他の一対のステータ電極に印加される。Hブリッジ140A,140Bは、それぞれ入力信号に応答して、ステータ電極に十分な出力電流I(A),I(B),I(AX),I(BX)を供給する為のパワーアンプとなっている。以上の様に、パワードライバは一対のHブリッジにより構成されている。ブリッジを構成する素子としては、高速にスイッチングする必要からMOSFETを用いている。
【0021】
一方、電流モニタ150は、差動アンプOP、平滑コンデンサC、複数の抵抗器R1〜R3とで構成されている。電流モニタ150は基本的にローパスフィルタ構成となっており、抵抗器R1を介してHブリッジ140A及び140Bに流れる駆動電流に応じた電圧値Vidを出力する。駆動電流の検出は、低い抵抗値(例えば1Ω)の抵抗器R1に生ずる電圧をコンデンサCで平滑化し、アンプOPで増幅することにより行なう。前述した様に、この出力電圧VidはA/Dコンバータ側に送られる。
【0022】
最後に、図10は、図4〜図6に示した超音波モータ(ピエゾモータ)の応用例を表わしており、ピエゾモータを動力源としたカメラ用レンズ駆動装置を示している。特に、カメラ用レンズ駆動装置の場合、撮影機会を逃さない為、ズーミングや焦点距離調節など、速やかなレンズ駆動が望まれる。その場合、本発明に係る超音波モータ制御回路は、高速起動が可能である為、図示のカメラ用レンズ駆動装置に好適である。尚、本発明に係るピエゾモータ制御回路の応用例はカメラ用レンズ駆動装置に限られるものではないことは言うまでもない。本カメラ用レンズ駆動装置は、基本的にステータ1及びロータ2を含むピエゾモータと、レンズ鏡筒3と、これらを連結する伝達部材とで構成されている。ステータ1は圧電素子からなり交流電圧の印加を受けて超音波振動を励振し公転トルクを発生する。ロータ2はステータ1に圧接されており、公転トルクにより自転運動を行なう。レンズ鏡筒3はカメラ用のレンズ(図示せず)を搭載し、且つレンズの光軸Z方向に直線変位可能に組み込まれている。ステータ1、ロータ2及びレンズ鏡筒3は鏡筒枠6に組み込まれている。鏡筒枠6の光軸Z方向後端は基台7で遮蔽されている。ピエゾモータのロータ2とレンズ鏡筒3を接続する伝達部材は、ロータ2の自転運動をレンズ鏡筒3の直線変位に変換して伝達する。
【0023】
ステータ1は、光軸Zと平行な円筒軸を有する円筒型の圧電素子からなる。一方、レンズ鏡筒3は円筒型のステータ1の内側に配されており、光軸Zに沿って鏡筒枠6の前方端から進退可能になっている。この様に、円筒型ステータ1の内部にレンズ鏡筒3を配することで、カメラ用レンズ駆動装置の小型化が可能になる。
【0024】
本実施形態では、ロータ2とレンズ鏡筒3を結ぶ伝達部材は、レンズ鏡筒3と一体になったヘリコイド筒4を含んでいる。但し、レンズ鏡筒3とヘリコイド筒4を必ずしも一体に形成する必要はなく、場合によってはヘリコイド筒4に後からレンズ鏡筒3を組み込む構成としてもよい。ヘリコイド筒4は、内部にレンズ鏡筒3を収納する様に基本的には円筒型となっており、その外周面にはネジ41が切られている。又、ヘリコイド筒4の前方端には、ヘリコイド筒4自体の回転を防止する為にストッパ42が取り付けられており、鏡筒枠6に係合している。この結果、ヘリコイド筒4は光軸Z方向に沿った直線運動を行なう。上記伝達部材は更に、ロータ2と一体に形成され且つヘリコイド筒4に螺合したヘリコイドギヤ5を含む。本実施形態では環状金属からなるロータ2とポリカーボネートなどの樹脂からなるヘリコイドギヤ5は、例えばアウトサートにより一体的に成形されている。ロータ2の自転運動に伴ってヘリコイドギヤ5も回転する。ヘリコイドギヤ5はその内周面にネジ51が切られている。ヘリコイド筒4の外周面に形成されたネジ41とヘリコイドギヤ5の内周面に形成されたネジ51は互いに噛み合っている。ロータ2の回転に伴ってヘリコイドギヤ5が回転すると、ヘリコイド筒4は光軸Zに沿って直線変位する。尚、ロータ2は円筒型ステータ1の後端に取り付けられている。基台7とロータ2との間には回転補助手段8が配されており、ロータ2をステータ1の後端に摺動的に圧接して、ステータ1の公転トルクをロータ2の自転運動として取り出す。回転補助手段8は、ロータ2に接触する凸曲面状の突起部82Rが設けられた接触板82と、接触板82をロータ2側に与圧するバネ部材83とで構成されている。
【0025】
【発明の効果】
あらかじめ設定された周波数帯域において、電流測定のサンプリングポイントを数十箇所設定し、各ポイントについて十分な安定待ち時間を設定してf/i特性を測定すると、数百msの時間がかかってしまう。これに対し、本発明では安定待ち時間なしで過渡的なf/i特性を測定し、これに基づいて速やかに初期周波数を決定して超音波モータに起動をかける。この様にすると、20〜30msで超音波モータに起動がかかり、例えばカメラのレンズ駆動や鏡筒駆動など、起動までの時間が制限される製品についても、超音波モータを駆動源として使用することが可能になる。尚、起動後は、電流測定、目標周波数演算、駆動周波数出力のループを繰り返すことにより、駆動電流を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波モータ制御回路の実施形態を示す模式図である。
【図2】図1に示した超音波モータ制御回路の動作説明に供するフローチャートである。
【図3】図1に示した超音波モータ制御回路の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図4】超音波モータの模式的な斜視図である。
【図5】超音波モータの横断面図である。
【図6】超音波モータの動作説明図である。
【図7】図3に示した超音波モータ制御回路に含まれるDDSの具体的な構成例を示すブロック図である。
【図8】図3に示した超音波モータ制御回路に含まれるプリドライバの動作説明に供する波形図である。
【図9】図3に示した超音波モータ制御回路に含まれるパワードライバ及び電流モニタの具体的な構成例を示す回路図である。
【図10】図3に示した超音波モータ制御回路の応用例を示す断面図である。
【図11】超音波モータの動作特性を示すグラフである。
【符号の説明】
100・・・超音波モータ、110−140・・・駆動部、150/160・・・検出部、170・・・制御部

Claims (3)

  1. 所定の周波数の駆動信号に応じて超音波モータを駆動する駆動部と、駆動中の超音波モータに流れる駆動電流を検出して電流値データを出力する検出部と、該電流値データに基づいて周波数データを出力し該駆動信号の周波数を制御する制御部とからなる超音波モータ制御回路において、
    前記制御部は、起動時該駆動部を制御して周波数を掃引しながら駆動信号を該超音波モータに印加する一方、掃引中該検出部から出力される該電流値データの、電流がピーク時に当たる周波数に応じて初期周波数データを設定し、これを該駆動部に出力して超音波モータに起動をかけることを特徴とする超音波モータ制御回路。
  2. 前記制御部は、起動後逐次該電流値データに基づいて該周波数データを更新して駆動電流を定常状態に維持することを特徴とする請求項1記載の超音波モータ制御回路。
  3. 前記駆動部は、該制御部から出力された周波数データに基づいて駆動信号の基となる基本波形を形成するダイレクト・デジタル・シンセサイザを含むことを特徴とする請求項1記載の超音波モータ制御回路。
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