JP4957313B2 - デジタルテレビに対するコンテンツ提供システムおよび提供方法 - Google Patents

デジタルテレビに対するコンテンツ提供システムおよび提供方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルテレビに対するコンテンツ提供システムおよび提供方法に関し、特に、ネットワークを介した通信機能を利用して、デジタルテレビに対してコンテンツの有料配信を行うための技術に関する。
現在市販されている一般的なデジタルテレビは、電波を媒体として放送されているデジタル放送を受信する放送受信機能のみならず、インターネットなどのネットワークを介した通信機能を備えている。このネットワーク通信機能を利用すれば、TCP/IP接続により、インターネット上の様々なコンテンツにアクセスすることが可能になる。特に、ブロードバンド回線を利用しているユーザであれば、ネットワークを介して動画コンテンツの配信を受け、これをデジタルテレビの画面上で視聴することができる。
デジタル放送の表示は、所謂「本線」と呼ばれる動画映像領域とデータ放送領域に分けられる。このうちデータ放送領域は、BML(Broadcast Markup Language)と呼ばれる、社団法人電波産業会が策定した放送用ページ記述言語で記述されたコンテンツが表示されるようになっている。BMLは動画映像と共に放送波で送信されてくるが、視聴者の操作をトリガとしてネットワーク上のサーバに配置されたBMLコンテンツを通信経由で表示する事も可能になっている。通信機能の利用により、視聴者は放送番組と連動した様々な双方向サービスが利用できるようになる。
たとえば、下記の特許文献1には、デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えるデジタルテレビを用いて、ネットワーク経由で種々の番組を視聴する技術が開示されている。また、下記の特許文献2には、多数のデジタルテレビを備えた施設において、ネットワーク経由でデジタルテレビ用のコンテンツを効率的に購入するためのシステムが開示されている。
特開2005−94141号公報 特開2006−74685号公報
パソコンに対してネットワーク経由でコンテンツを提供するサービスは、既に様々なシステムを用いて実用化されている。このようなサービスでは、提供したコンテンツの代金をクレジットカードを用いて電子決済するのが一般的である。通常、パソコンに表示された決済画面上で、ユーザが、氏名、クレジットカード番号、有効期限などを入力して、特定のコンテンツについての代金をクレジットカードで決済する旨の意思表示を行うと、信販会社における代金決済手続が行われることになる。
しかしながら、デジタルテレビ用のコンテンツ提供システムにおいて、パソコン用のコンテンツ提供システムと同様の電子決済を行うのは不適当である。一般的なデジタルテレビには、文字入力用のキーボードが備わっていないため、ユーザは、テレビ番組視聴用のリモコンを用いて決済操作を行うことになる。もちろん、このようなリモコンにより、氏名やクレジットカード番号などの入力を行うことは可能であるが、キーボードを用いた入力操作に比べて、操作性は著しく低下する。また、デジタルテレビを視聴するユーザには、年少者など、クレジットカードを所有しない者も含まれるため、このようなユーザを対象にコンテンツの提供を行う場合には、クレジットカードを用いた電子決済を利用することはできない。
更に、デジタルテレビの主たる視聴場所となる家庭には、通常、複数台のデジタルテレビが設置されている。このような視聴環境では、リビングのテレビで購入したコンテンツを、書斎のテレビでも視聴できるようにする、といった柔軟な対応が望まれている。
そこで本発明は、代金決済を容易に行うことが可能であり、また、複数台のテレビを用いた視聴に柔軟に対処できるデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムを実現することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えるデジタルテレビに対してコンテンツを提供するコンテンツ提供システムにおいて、
ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、ユーザが利用する特定のデジタルテレビを示すTV識別コードとを、対応づけて登録するユーザ情報登録手段と、
ユーザからの購入指示に基づいて、課金対象となる携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象となるコンテンツのコンテンツ識別コードとを、対応づけて登録するとともに、課金対象となる携帯電話の利用料に、購入対象となるコンテンツの代金を課金する購入処理手段と、
特定の視聴用デジタルテレビを用いて特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、ユーザ情報登録手段内の登録情報と購入処理手段内の登録情報とに基づいて、視聴用デジタルテレビのTV識別コードと視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べ、両者が対応づけられている場合に、視聴対象コンテンツを視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信する視聴処理手段と、
を設けるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
ユーザ情報登録手段が、携帯電話識別コードに1対1に対応するユニークな登録IDを発生し、携帯電話識別コードとTV識別コードとを登録IDに対応づけて登録し、
購入処理手段が、携帯電話識別コードの代わりに、これに1対1に対応した登録IDを用い、登録IDとコンテンツ識別コードとを対応づけて登録し、
視聴処理手段が、特定のTV識別コードと特定のコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べる際に、ユーザ情報登録手段内の登録情報を参照して、特定のTV識別コードに対応づけられている登録IDを認識し、購入処理手段内の登録情報を参照して、認識した登録IDに特定のコンテンツ識別コードが対応づけられていた場合に、特定のTV識別コードと特定のコンテンツ識別コードとが対応づけられているとの判定を行うようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
ユーザ情報登録手段が、ネットワークを介してデジタルテレビと通信可能な登録準備部と、ネットワークを介して携帯電話と通信可能な登録作業部と、を有し、
登録準備部は、登録対象デジタルテレビから、当該登録対象デジタルテレビのTV識別コードの送信を伴う登録準備要求があったときに、登録作業部へアクセスを行うための登録作業用アドレスとTV識別コードとを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを登録対象デジタルテレビに返信する処理を行い、
登録作業部は、登録対象携帯電話から、登録用コードを用いたアクセスを受け、このアクセスにおいて、当該登録対象携帯電話の携帯電話識別コードの送信を伴う登録作業要求があったときに、送信されてきた携帯電話識別コードと、登録用コードに含まれていたTV識別コードとを対応づけて登録する処理を行うようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第3の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
登録作業部が、新たな携帯電話の登録を行うたびにユニークな登録IDを発生し、携帯電話識別コードとTV識別コードとを登録IDに対応づけて登録するようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
登録作業部が、1つの登録IDに対して、1つの携帯電話識別コードと複数のTV識別コードとを対応づけて登録する機能を有し、特定の携帯電話識別コードと特定のTV識別コードとの対を新たに登録する際に、特定の携帯電話識別コードが既に登録済みであるか否かを調べ、登録済みであった場合には、当該登録済みの登録IDに対して、特定のTV識別コードを追加登録し、登録済みでなかった場合には、新たに発生させた登録IDに対して、特定の携帯電話識別コードと特定のTV識別コードとを新規登録するようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
登録作業部が、1つの登録IDに対して登録可能なTV識別コードの数に上限値を設定し、上限値を超える追加登録を生じさせる登録作業要求については、これを拒絶する処理を行うようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述の第5または第6の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
登録作業部が、ユーザからの登録指示に基づいて、個々のTV識別コードに、当該TV識別コードによって示されるデジタルテレビのニックネームを対応づけて登録する機能を有し、携帯電話からの登録内容照会に応じて、当該携帯電話の携帯電話識別コードに対応づけて登録されているTV識別コードのニックネームを回答するようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述の第3〜第7の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
登録作業部が、登録対象携帯電話に対して、登録作業用Webページを提示し、この登録作業用Webページ上でのユーザの操作入力に基づいて登録処理を行うようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述の第1〜第8の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
購入処理手段が、
購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、コンテンツのリスト要求があったときに、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信するコンテンツリスト提示部と、
購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、携帯電話のリスト要求があったときに、ユーザ情報登録手段内の登録情報を参照することにより、購入処理用デジタルテレビのTV識別コードに対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストを返信する携帯電話リスト提示部と、
購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、コンテンツリスト内の特定の購入対象コンテンツと、携帯電話リスト内の特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求があったときに、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードとを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する購入履歴登録部と、
購入履歴の登録が行われたときに、課金対象携帯電話の利用料に、購入対象コンテンツの代金を課金する処理を行う課金処理部と、
を有するようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第9の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
ユーザ情報登録手段が、ユーザからの登録指示に基づいて、個々の携帯電話識別コードに、当該携帯電話識別コードによって示される携帯電話のニックネームを対応づけて登録する機能を有し、
携帯電話リスト提示部が、各携帯電話のニックネームを表記した携帯電話リストを返信するようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述の第9または第10の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
課金処理部が、課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバに対して、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと購入対象コンテンツの代金を示すデータとを送信する処理を行うようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述の第9または第10の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
ユーザ情報登録手段が、ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、当該携帯電話で受信可能な電子メールアドレスとを、対応づけて登録する機能を有し、
課金処理部が、1つの購入履歴の登録が行われたときに、「課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバにアクセスを行うための課金作業用アドレス」と「この1つの購入履歴を特定するための購入履歴特定情報」とを含む課金用コードを生成し、この課金用コードを含む電子メールを、課金対象となる携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信するようにしたものである。
(13) 本発明の第13の態様は、上述の第12の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
購入履歴登録部が、個々の購入履歴を登録する際に無効を示すフラグを付加して登録し、課金サーバから特定の購入履歴について課金完了の報告を受けたときに、当該特定の購入履歴のフラグを無効から有効に変更するようにしたものである。
(14) 本発明の第14の態様は、上述の第13の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
購入履歴登録部が、1つの購入履歴の登録を行うたびにユニークな履歴IDを発生し、「携帯電話識別コードもしくはこれに1対1に対応した登録ID」と「コンテンツ識別コード」とを履歴IDに対応づけ、これを1つの購入履歴として登録し、
課金処理部が、購入履歴特定情報として、履歴IDを用いるようにしたものである。
(15) 本発明の第15の態様は、上述の第13または第14の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
購入履歴登録部が、1つの購入履歴の登録を行う際に、登録の日時を示す情報を併せて登録し、登録の日時から所定の有効期限が経過したときに、当該購入履歴のフラグを無効に変更するようにしたものである。
(16) 本発明の第16の態様は、上述の第12〜第15の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
購入履歴登録部が、課金サーバから特定の購入履歴について課金完了の報告を受けたときに、当該特定の購入履歴に係る購入対象コンテンツの購入手続が完了した旨を報知する電子メールを、当該特定の購入履歴に係る課金対象携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信するようにしたものである。
(17) 本発明の第17の態様は、上述の第1〜第16の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
視聴処理手段が、
提供対象となるコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
視聴用デジタルテレビから、ネットワークを介して、コンテンツのリスト要求があったときに、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信するコンテンツリスト提示部と、
視聴用デジタルテレビから、コンテンツリスト内の特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、ユーザ情報登録手段内の登録情報と購入処理手段内の登録情報とに基づいて、視聴用デジタルテレビと視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との判定を行う視聴可否判定部と、
「視聴可」との判定がなされたときに、コンテンツ格納部内の視聴対象コンテンツを視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信するコンテンツ配信部と、
を有するようにしたものである。
(18) 本発明の第18の態様は、上述の第17の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
視聴可否判定部が、コンテンツリスト提示部からの問い合わせに応じて、特定のデジタルテレビと特定のコンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との判定結果を返答する機能を有し、
コンテンツリスト提示部が、視聴可否判定部に対して、コンテンツ格納部内に格納されている個々のコンテンツについて、視聴用デジタルテレビとの対応づけに基づいて「視聴可」か否かの問い合わせを行い、「視聴可」との判定結果が返答されたコンテンツのみから構成されるコンテンツリストを返信するようにしたものである。
(19) 本発明の第19の態様は、上述の第17または第18の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
視聴可否判定部が、同一の携帯電話に対応づけられている複数のデジタルテレビに対して、同一のコンテンツが同時に配信されることになる視聴要求については、「視聴不可」との判定を行うようにしたものである。
(20) 本発明の第20の態様は、上述の第1〜第19の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
携帯電話識別コードとして、個々の携帯電話本体に付与された製造番号もしくは個々の携帯電話に装着されたUIMのユーザIDを用いるようにしたものである。
(21) 本発明の第21の態様は、上述の第1〜第20の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
TV識別コードとして、個々のデジタルテレビに装着されたB−CASカードに記録されている固有のID番号を用いるようにしたものである。
(22) 本発明の第22の態様は、デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えるデジタルテレビに対してコンテンツを提供するコンテンツ提供方法において、
ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、ユーザが利用する特定のデジタルテレビを示すTV識別コードとを、対応づけて登録する登録作業部を有するユーザ情報登録手段を準備する段階と、
ユーザからの購入指示に基づいて、課金対象となる携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象となるコンテンツのコンテンツ識別コードとを、対応づけて登録するとともに、課金対象となる携帯電話の利用料に、購入対象となるコンテンツの代金を課金する購入処理手段を準備する段階と、
特定の視聴用デジタルテレビを用いて特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、ユーザ情報登録手段内の登録情報と購入処理手段内の登録情報とに基づいて、視聴用デジタルテレビのTV識別コードと視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べ、両者が対応づけられている場合に、視聴対象コンテンツを視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信する視聴処理手段を準備する段階と、
登録対象デジタルテレビが、ユーザ情報登録手段に対して、自己のTV識別コードを送信して登録準備要求を行う段階と、
ユーザ情報登録手段が、登録準備要求に応じて、「ユーザ情報登録手段内の登録作業部をアクセスするための登録作業用アドレス」と「登録準備要求によって送信されてきたTV識別コード」とを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを登録対象デジタルテレビに返信する段階と、
登録対象携帯電話が、登録対象デジタルテレビに表示された登録準備画面から登録用コードを読み取る段階と、
登録対象携帯電話が、登録用コードを用いて、登録作業部へのアクセスを行い、登録作業部に対して、登録用コードに含まれていたTV識別コードと自己の携帯電話識別コードとを送信して登録作業要求を行う段階と、
登録作業部が、登録作業要求に応じて、送信されてきた携帯電話識別コードとTV識別コードとを対応づけて登録する段階と、
購入処理用デジタルテレビが、購入処理手段に対して、コンテンツのリスト要求を行う段階と、
購入処理手段が、このコンテンツのリスト要求に応じて、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信する段階と、
購入処理用デジタルテレビが、購入処理手段に対して、携帯電話のリスト要求を行う段階と、
購入処理手段が、この携帯電話のリスト要求に応じて、ユーザ情報登録手段内の登録情報を参照することにより、購入処理用デジタルテレビのTV識別コードに対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストを返信する段階と、
購入処理用デジタルテレビが、購入処理手段に対して、コンテンツリスト内の特定の購入対象コンテンツと、携帯電話リスト内の特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求を行う段階と、
購入処理手段が、購入要求に応じて、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードとを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する段階と、
購入処理手段が、購入履歴の登録が行われたときに、課金対象携帯電話の利用料に、購入対象コンテンツの代金を課金する課金処理を行う段階と、
視聴用デジタルテレビが、視聴処理手段に対して、コンテンツのリスト要求を行う段階と、
視聴処理手段が、このコンテンツのリスト要求に応じて、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信する段階と、
視聴用デジタルテレビが、視聴処理手段に対して、コンテンツリスト内の特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求を行う段階と、
視聴処理手段が、視聴要求に応じて、ユーザ情報登録手段内の登録情報と購入処理手段内の登録情報とに基づいて、視聴用デジタルテレビと視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との視聴可否判定を行う段階と、
視聴処理手段が、視聴可否判定において「視聴可」との判定がなされたときに、視聴対象コンテンツを視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信する段階と、
を行うようにしたものである。
(23) 本発明の第23の態様は、上述の第22の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバに対して、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと購入対象コンテンツの代金を示すデータとを送信することにより、課金処理を行うようにしたものである。
(24) 本発明の第24の態様は、上述の第22の態様に係るデジタルテレビに対するコンテンツ提供システムにおいて、
「課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバにアクセスを行うための課金作業用アドレス」と「1つの購入履歴を特定するための購入履歴特定情報」とを含む課金用コードを生成し、この課金用コードを含む電子メールを、課金対象となる携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信することにより、課金処理を行うようにしたものである。
本発明に係るコンテンツ提供システムでは、特定の携帯電話を仲介して、特定のデジタルテレビと特定のコンテンツとが対応づけて登録され、そのような登録に基づいてコンテンツの配信が行われる。しかも、コンテンツ利用料は、仲介役の携帯電話の利用料に課金されることになる。このため、代金決済を容易に行うことが可能になる。また、1台の携帯電話に複数台のテレビを対応づけたり、1台のテレビを複数台の携帯電話に対応づけたりすることができるため、複数台のテレビを用いた視聴環境に柔軟に対処でき、複数台の携帯電話を用いた決済にも柔軟に対処できる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.基本的な実施形態 >>>
図1は、本発明の基本的な実施形態に係るコンテンツ提供システムの全体構成を示すブロック図である。このシステムの重要な特徴は、コンテンツ利用料の決済を、携帯電話を利用して行う点である。ユーザがデジタルテレビでコンテンツを利用する場合、その利用料は、ユーザが指定した携帯電話の利用料として課金されることになる。近年の携帯電話の普及率はめざましく、クレジットカードを所持していない者であっても、携帯電話を所持していることが多い。このため、本発明に係るシステムでは、クレジットカードを用いた決済を行う従来のシステムに比べて、より多くのユーザに対して門戸が開放されることになる。
図1の左上に示す携帯電話10は、決済に利用される携帯電話であり、ここでは、説明の便宜上、この携帯電話に「111111」なる携帯電話識別コードが付与されているものとする。携帯電話識別コードは、個々の携帯電話を互いに区別する機能を果たすコードであれば、どのようなコードであってもかまわない。
たとえば、個々の携帯電話本体には、工場出荷時に製造番号が付与されているので、この製造番号を携帯電話識別コードとして利用することも可能である。最近では、種々のサービスの提供を受けるために、ICを内蔵したUIMカードを携帯電話に装着することも少なくない。このUIMカードには、個々のカードに固有のユーザIDが記録されている。そこで、ここで述べる実施形態では、この個々の携帯電話に装着されたUIMのユーザIDを、携帯電話識別コードとして利用した例を述べることにする。したがって、以下の実施形態で述べる「111111」なる携帯電話識別コードは、携帯電話10に装着されたUIMのユーザIDということになる。
一方、図1に示すデジタルテレビ20は、ユーザがコンテンツの視聴を行うためのテレビであり、デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えている。デジタル放送が、放送局30からの電波放送によって提供されるサービスであるのに対して、本発明に係るシステムによるコンテンツの提供は、インターネットなどのネットワークを介した通信を利用して提供されるサービスである。ここでは、このデジタルテレビ20に「aaa6666」なるTV識別コードが付与されているものとする。なお、本願にいう「デジタルテレビ」とは、デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えている装置を広く意味するものであり、たとえば、デジタルチューナ付きのパソコンなども、本願にいう「デジタルテレビ」に該当するものである。
このデジタルテレビに付与されたTV識別コードは、個々のデジタルテレビを互いに区別する機能を果たすコードであれば、どのようなコードであってもかまわない。ここで述べる実施形態では、TV識別コードとして、個々のデジタルテレビに装着されたB−CASカードに記録されている固有のID番号を用いることにする。デジタルテレビは、必ずB−CASカードを装着した状態で利用することが前提となっており、このB−CASカードには、ユニークなID番号が記録されているので、本発明に係るシステムのTV識別コードとして用いるのに最適である。
なお、図1では、放送局30からの電波によるデジタル放送を「ジグザグ線」で示してあるが、デジタルテレビ20に出入りするその他の実線は、種々のパケット通信網を利用したネットワーク経由の情報の流れを示している。なお、デジタルテレビ20から携帯電話10へ向かう破線は、後述するように、光学系を用いた画像取込という方法による情報の流れを示している。
課金サーバ40は、携帯電話10の提供業者が管理するサーバであり、携帯電話10の利用料の決済を行う機能を有している。このようなサーバは、既存の設備であり、その基本構成および機能は公知の事項であるため、ここでは詳しい説明は省略する。なお、図において、課金サーバ40のブロックに併記された「add40.co.jp」は、当該課金サーバ40へアクセスするためのURLであるものとする。
本発明に係るコンテンツ提供システムは、図1の右半分に示すユーザ情報登録手段100、購入処理手段200、視聴処理手段300によって構成されている。ここでは、説明の便宜上、この3つの手段をそれぞれ別個のブロックとして示しているが、実際には、本発明に係るコンテンツ提供システムは、1台もしくは複数台のサーバコンピュータによって構成されるものであり、これらのサーバコンピュータの物理的な構成と、図示のブロック構成とは、必ずしも1対1に対応するものではない。また、携帯電話10,デジタルテレビ20と、各手段100,200,300との間の通信経路を、図では単なる実線で示しているが、当該通信経路の実体は、専用回線、インターネット、VPNなど、どのような通信経路であってもかまわない。
このシステムを利用して、コンテンツの視聴を行うためには、ユーザは最低限、1台のデジタルテレビ20と1台の携帯電話10とを所持していればよい。ユーザが、このシステムを利用して、所望のコンテンツの視聴を行うには、大まかに分けて、次の3つの段階が必要になる。
第1の段階は、携帯電話10とデジタルテレビ20とを対応づけて登録する登録段階であり、ユーザ情報登録手段100において行われる。上述した例の場合、携帯電話10の携帯電話識別コード「111111」とデジタルテレビ20のTV識別コード「aaa6666」とが対応づけて登録されることになり、これにより、デジタルテレビ20が携帯電話10に紐付けされ、デジタルテレビ20で視聴したコンテンツの利用料を、携帯電話10の利用料に加算して決済する準備が整ったことになる。携帯電話10は、基本的には、この登録段階を行うときにのみ必要になり、以後の各段階では不要である。
第2の段階は、デジタルテレビ20を用いて、所望のコンテンツの購入を行う購入段階であり、購入処理手段200において行われる。ここで述べる実施形態の場合、コンテンツの提供は、視聴に供するデジタルテレビに対するコンテンツデータのストリーミング配信によって行う。したがって、コンテンツの購入とは、コンテンツの利用権を取得し、その対価を支払う行為ということになる。この購入段階では、購入対象となる所望のコンテンツが特定の携帯電話と対応づけて登録され、当該携帯電話を用いた決済が行われる。たとえば、上述した例の場合、コンテンツ識別コード「XYZ0101」が付与されたコンテンツを購入すると、携帯電話10の携帯電話識別コード「111111」と当該コンテンツ識別コード「XYZ0101」とが対応づけて登録され、当該コンテンツの代金が携帯電話10の利用料として課金される(課金サーバ40において、課金処理が実行される)。これにより、購入したコンテンツが携帯電話10に紐付けされ、視聴する準備が整ったことになる。
第3の段階は、デジタルテレビ20を用いて、購入済コンテンツの視聴を行う視聴段階であり、視聴処理手段300において行われる。視聴処理手段300は、ユーザ情報登録手段100内の登録情報と購入処理手段200内の登録情報とに基づいて、視聴要求があったデジタルテレビと視聴対象コンテンツとが対応づけられているか否かを調べ、両者が対応づけられている場合に、視聴対象コンテンツをデジタルテレビに対してストリーミング配信する。上述した例の場合、コンテンツ識別コード「XYZ0101」と携帯電話識別コード「111111」とが紐付けされており、しかも、携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「aaa6666」とが紐付けされているので、結局、コンテンツ識別コード「XYZ0101」とTV識別コード「aaa6666」とが対応づけられていることになり、コンテンツ識別コード「XYZ0101」で特定されるコンテンツのデータが、TV識別コード「aaa6666」で特定されるデジタルテレビ20に配信される。
以上が、本発明に係るシステムにおいて、コンテンツ視聴に至るまでに踏むべき基本的な段階である。このように、本発明に係るコンテンツ提供システムでは、携帯電話10を仲介して、デジタルテレビ20と購入済コンテンツとが対応づけて登録され、そのような登録に基づいてコンテンツの配信が行われる。しかも、コンテンツ利用料は、課金サーバ40において、携帯電話10の利用料に課金されることになる。このため、代金決済を容易に行うことが可能になる。また、後述する例のように、1台の携帯電話に複数台のテレビを対応づけたり、1台のテレビを複数台の携帯電話に対応づけたりすることもできるため、複数台のテレビを用いた視聴環境に柔軟に対処でき、複数台の携帯電話を用いた決済にも柔軟に対処できる。
なお、以下の説明では、上記第1の段階(登録段階)で利用されるデジタルテレビを「登録対象デジタルテレビ」と呼び、上記第2の段階(購入段階)で利用されるデジタルテレビを「購入処理用デジタルテレビ」と呼び、上記第3の段階(視聴段階)で利用されるデジタルテレビを「視聴用デジタルテレビ」と呼ぶことにするが、これらの呼び方は、単に当該デジタルテレビによって行われる処理に着目した呼び方であり、具体的に異なるデジタルテレビを意味するものではない。たとえば、図1には1つのデジタルテレビ20のみしか示されていないが、このデジタルテレビ20を用いて上記第1の段階(登録段階)の処理を実行する場合は、これを「登録対象デジタルテレビ」と呼び、このデジタルテレビ20を用いて上記第2の段階(購入段階)の処理を実行する場合は、これを「購入処理用デジタルテレビ」と呼び、このデジタルテレビ20を用いて上記第3の段階(視聴段階)の処理を実行する場合は、これを「視聴用デジタルテレビ」と呼ぶことにする。
<<< §2.具体的な登録段階の手順 >>>
§1では、図1のブロック図を参照しながら、本発明に係るコンテンツ提供システムの基本動作を説明したが、ここでは、このシステムの更に詳細な構成を述べるとともに、図2に示す流れ図の上段部を参照しながら、このシステムを利用した具体的な登録段階の手順を説明する。
前述したとおり、ユーザ情報登録手段100は、ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話10を示す携帯電話識別コード「111111」と、ユーザが利用する特定のデジタルテレビ20を示すTV識別コード「aaa6666」とを、対応づけて登録する機能を有している。このような登録を行うためには、ユーザ情報登録手段100に対して、携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「aaa6666」とを入力する必要があるが、このようなコード入力を、ユーザの手作業に委ねるのは好ましくない。そこで、ここで述べる実施形態の場合、図1のブロック図に示されているとおり、ユーザ情報登録手段100内に、ネットワークを介して携帯電話10と通信可能な登録作業部110と、ネットワークを介してデジタルテレビ20と通信可能な登録準備部120とを設け、コード入力が円滑に行われるよう配慮している。なお、図において、登録作業部110のブロックに併記された「add110.co.jp」は、当該登録作業部110へアクセスするためのURLであるものとする。
登録準備部120は、登録対象デジタルテレビから、当該登録対象デジタルテレビのTV識別コードの送信を伴う登録準備要求があったときに、登録作業部110へアクセスを行うための登録作業用アドレスと当該TV識別コードとを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを登録対象デジタルテレビに返信する処理を行う。一方、登録作業部110は、登録対象携帯電話から、上記登録用コードを用いたアクセスを受け、このアクセスにおいて、当該登録対象携帯電話の携帯電話識別コードの送信を伴う登録作業要求があったときに、送信されてきた携帯電話識別コードと、上記登録用コードに含まれていたTV識別コードとを対応づけて登録する処理を行う。登録作業部110内の登録情報111は、このようにして登録されたものである。
図2の流れ図におけるステップS10「ユーザ情報登録処理」は、ユーザ情報登録手段100に対して、§1で述べた登録段階の処理を行うための手順であり、ステップS11〜S15の各ステップから構成される。以下、図1に示す具体的な構成例について、各ステップで行われる具体的な手順を順に説明する。なお、図1のブロック図において、情報の流れを示す各実線の矢印に付されたS11〜S35の符号は、図2の流れ図における各ステップに対応する符号である。
まず、ステップS11では、登録対象となるデジタルテレビ20から、ユーザ情報登録手段100内の登録準備部120に対して、自己のTV識別コード「aaa6666」を送信することにより、登録準備要求が行われる。前述したとおり、デジタルテレビ20は、放送局30からのデジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えているが、ここで行われる登録準備要求は、ネットワークを介した通信機能を利用して行われる。具体的には、登録準備部120へアクセスするためのアドレスを、予めデジタルテレビ20内に格納しておくか、もしくは、同アドレスをデジタル放送によって配信されるBMLデータに含めて放送局30から放送することにより、デジタルテレビ20から登録準備部120へのアクセスが可能になるようにしておき、ユーザからの指示に基づいて、登録準備部120への登録準備要求がなされるようにすればよい。このとき、この登録準備要求とともに、デジタルテレビ20のTV識別コード「aaa6666」が登録準備部120へと送信されるようにしておく。
続く、ステップS12では、登録準備部120側において、ステップS11で与えられた登録準備要求に応じて、「ユーザ情報登録手段100内の登録作業部110をアクセスするための登録作業用アドレス」と「与えられた登録準備要求によって送信されてきたTV識別コード」とを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを登録対象デジタルテレビに返信する処理が行われる。図1に示す例の場合、登録作業部110をアクセスするための登録作業用アドレスは「add110.co.jp」であり、登録準備要求によって送信されてきたTV識別コードは「aaa6666」であるから、登録準備部120で生成される登録用コードは「add110.co.jp」と「aaa6666」とを含んだコードとなり、このコードを二次元コードの形式(たとえば、QRコード)で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータ(具体的には、BML形式のデータ)が登録準備部120で生成され、デジタルテレビ20へと送られることになる。デジタルテレビ20の画面には、当該登録用コードを含んだ登録準備画面が表示される。
次に、ステップS13の登録用コードの読取処理が実行される。この処理は、登録の対象となる携帯電話10が、登録対象となるデジタルテレビ20に表示された登録準備画面から、登録用コードをデジタルデータとして読み取る処理である。たとえば、登録準備画面上に、QRコードの形式で上記登録用コードが表示されている場合であれば、ユーザは、所持している携帯電話10を用いて、デジタルテレビ20の画面上に表示されているQRコードを撮影することにより、上記登録用コードを携帯電話10へと読み取ることができる。図1に破線で示す矢印は、このような撮影行為によって、デジタルテレビ20の画面上に表示されている登録用コードが、携帯電話10へと取り込まれる情報の流れを示している。
続いて、ステップS14では、登録対象となる携帯電話10が、ステップS13で読み取った登録用コードを用いて、登録作業部110へのアクセスを行い、登録作業部110に対して、登録用コードに含まれていたTV識別コードと自己の携帯電話識別コードとを送信して登録作業要求を行う。前述したとおり、登録用コードには、登録作業部110のURLである「add110.co.jp」が含まれているので、携帯電話10は、ユーザからの登録作業要求指示に基づいて当該URLをアクセスすることができ、登録作業部110へのアクセスが可能になる。このとき、登録用コードには、デジタルテレビ20のTV識別コード「aaa6666」が含まれているので、当該コードを登録作業部110側に伝達することができる。また、携帯電話10は、自己の携帯電話識別コード「111111」を送信して登録作業要求を行うので、当該コードも登録作業部110側に伝達することができる。
ステップS15では、登録作業部110が、この登録作業要求に応じて、送信されてきた携帯電話識別コードとTV識別コードとを対応づけて登録する登録作業が行われる。上述の例の場合、登録作業部110には、携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「aaa6666」とを伴う登録作業要求が行われることになるので、これら両コードを対応づけた登録が行われる。図1に示す登録作業部110内の登録情報111として示すテーブルは、このようにして登録された情報を示すものである。このテーブルの1行目は、上述した登録作業により登録された携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「aaa6666」との対応関係を示すものである。図示のテーブルには、携帯電話識別コード「222222」とTV識別コード「bbb7777」との対応関係(2行目)や、携帯電話識別コード「333333」とTV識別コード「ccc8888」との対応関係(3行目)も示されているが、これらの対応関係の登録も、上述したステップS11〜S15の手順によってなされたものである。
<<< §3.具体的な購入段階の手順 >>>
ここでは、図2に示す流れ図の中段部を参照しながら、このシステムを利用した具体的な購入段階の手順を説明する。
前述したとおり、購入処理手段200は、ユーザからの購入指示に基づいて、課金対象となる(決済に用いる)携帯電話10の携帯電話識別コード「111111」と、購入対象となるコンテンツのコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを、対応づけて登録するとともに、課金対象となる携帯電話10の利用料に、購入対象となるコンテンツの代金を課金する機能を有している。このような購入処理を円滑に実行するために、図1に示す購入処理手段200には、携帯電話リスト提示部210、購入履歴登録部220、課金処理部230、コンテンツリスト提示部240が設けられている。
携帯電話リスト提示部210は、購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、携帯電話のリスト要求があったときに、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111を参照することにより、当該購入処理用デジタルテレビのTV識別コードに対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストを返信する機能を有する。一方、コンテンツリスト提示部240は、購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、コンテンツのリスト要求があったときに、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信する機能を有する。
したがって、デジタルテレビ20を用いて購入処理を行う場合、デジタルテレビ20の画面上に、提供対象となるコンテンツリストと、当該デジタルテレビに対応して登録されている携帯電話の一覧リストとを表示させることができ、ユーザは、これらのリストの中から、購入対象となるコンテンツを選択するとともに、課金対象となる携帯電話(決済に利用する携帯電話)を選択して、購入履歴登録部220に対して購入要求を行うことができる。
購入履歴登録部220は、購入処理用デジタルテレビ20から、ネットワークを介して、コンテンツリスト内の特定の購入対象コンテンツと、携帯電話リスト内の特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求があったときに、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードとを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する機能を有する。購入履歴登録部220内の登録情報222は、このようにして登録された情報であり、図示の例の場合、登録情報222を構成するテーブルの1行が1購入履歴に対応する。
一方、課金処理部230は、購入履歴登録部220によって購入履歴の登録が行われたときに、課金対象携帯電話10の利用料に、購入対象コンテンツの代金を課金する処理を行う。具体的には、図示の実施形態の場合、課金処理部230は、課金対象となる携帯電話10についての課金を行う課金サーバ40に対して、課金対象携帯電話10の携帯電話識別コードと購入対象コンテンツの代金を示すデータとを送信する処理を行う。
図2の流れ図におけるステップS20「コンテンツの購入処理」は、購入処理手段200に対して、§1で述べた購入段階の処理を行うための手順であり、ステップS21〜S27の各ステップから構成される。以下、図1に示す具体的な構成例について、各ステップで行われる具体的な手順を順に説明する。
まず、ステップS21では、購入処理用デジタルテレビ20が、コンテンツリスト提示部240に対して、コンテンツのリスト要求を行う。このリスト要求も、デジタルテレビ20に備わっているネットワークを介した通信機能を利用して行われる。具体的には、コンテンツリスト提示部240へアクセスするためのアドレスを、予めデジタルテレビ20内に格納しておくか、もしくは、同アドレスをデジタル放送によって配信されるBMLデータに含めて放送局30から放送することにより、デジタルテレビ20からコンテンツリスト提示部240へのアクセスが可能になるようにしておき、ユーザからの指示に基づいて、コンテンツリスト提示部240へのリスト要求がなされるようにすればよい。
ステップS22は、コンテンツリスト提示部240が、このコンテンツのリスト要求に応じて、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストをデジタルテレビ20に返信する処理である。コンテンツリストは、視聴処理手段300内に格納されているコンテンツの一覧リストであり、リスト要求がくるたびに、視聴処理手段300内を検索してリストを作成するようにしてもよいし、予めコンテンツリスト提示部240内にコンテンツリストを用意しておき、これをそのまま返信するようにしてもよい。実用上は、提供対象となるコンテンツの内容は更新されるので、更新されるたびに新たなコンテンツリストを作成し、これをコンテンツリスト提示部240内に格納するようにし、常に最新のリストがコンテンツリスト提示部240内に用意されるようにするのが好ましい。
一方、ステップS23では、購入処理用デジタルテレビ20が、携帯電話リスト提示部210に対して、携帯電話のリスト要求を行う。このリスト要求も、デジタルテレビ20に備わっているネットワークを介した通信機能を利用して行われる。具体的には、携帯電話リスト提示部210へアクセスするためのアドレスを、予めデジタルテレビ20内に格納しておくか、もしくは、同アドレスをデジタル放送によって配信されるBMLデータに含めて放送局30から放送することにより、デジタルテレビ20から携帯電話リスト提示部210へのアクセスが可能になるようにしておき、ユーザからの指示に基づいて、携帯電話リスト提示部210へのリスト要求がなされるようにすればよい。この携帯電話のリスト要求では、デジタルテレビ20側から、携帯電話リスト提示部210側に、自分自身のTV識別コード「aaa6666」の送信が行われる。
ステップS24は、携帯電話リスト提示部210が、この携帯電話のリスト要求に応じて、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111を参照することにより、購入処理用デジタルテレビ20のTV識別コード「aaa6666」に対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストをデジタルテレビ20に返信する処理である。たとえば、図1に示す例の場合、登録情報111において、TV識別コード「aaa6666」には、携帯電話識別コード「111111」のみが対応づけられているので、当該コード「111111」をもつ携帯電話を示す携帯電話リストがデジタルテレビ20に返信される。図1に示す例の場合、携帯電話10のみが掲載されたリストが返信されることになるが、TV識別コード「aaa6666」に対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話が複数台ある場合には、これら複数台の携帯電話のリストが返信されることになる。これら複数台の携帯電話は、TV識別コード「aaa6666」に対応づけて登録されている、課金対象として選択可能な携帯電話ということになる。
ステップS25では、ユーザからの購入要求が、購入履歴登録部220へと送信される。ユーザは、ステップS22で返信されてきたコンテンツリストの中から購入対象となるコンテンツを選択し、ステップS24で返信されてきた携帯電話リストの中から課金対象となる携帯電話(決済に用いる携帯電話)を選択し、デジタルテレビ20の画面上で、これらの選択結果とともに購入要求を送信する指示を与える。この指示に応じて、購入処理用デジタルテレビ20は、購入履歴登録部220に対して、コンテンツリスト内から選択された特定の購入対象コンテンツと、携帯電話リスト内から選択された特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求を行うことになる。
たとえば、購入処理用デジタルテレビ20から購入履歴登録部220に対して、課金対象携帯電話の携帯電話識別コード「111111」と、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを伴う購入要求が送信されることになる。
なお、この場合、ユーザは、コード「111111」やコード「XYZ0101」を手入力する必要はない。ユーザが行う作業は、デジタルテレビ20上に表示されているコンテンツリストの中から購入対象となるコンテンツを選択する操作(たとえば、特定のコンテンツの表示をクリックする操作)と、携帯電話リストの中から課金対象となる携帯電話を選択する操作(たとえば、特定の携帯電話の表示をクリックする操作)だけである。
たとえば、コンテンツリスト内に個々のコンテンツのコンテンツ識別コードを埋め込んでおき、携帯電話リスト内に個々の携帯電話の携帯電話識別コードを埋め込んでおくようにし、ユーザがクリック操作などでコンテンツや携帯電話の選択を行うと、選択されたコンテンツの識別コードや選択された携帯電話の識別コードが、デジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ、購入要求とともに送信されるようにしておけば、ユーザがリスト上で所望の選択操作を行うだけで、必要なコードの送信が行われる。
もちろんコンテンツリスト提示部240と購入履歴登録部220との間で、コンテンツリスト上の個々のコンテンツの位置に関する情報を共有できるようにしておき、デジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ、コンテンツ識別コードを送信する代わりに、選択したコンテンツのリスト上の位置を示す情報を送信するようにしてもよい。たとえば、「リストの上から8番目のコンテンツ」というような情報をデジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ送信することにより、選択された購入対象コンテンツを指定する情報を購入履歴登録部220へ伝達することが可能である。
同様に、携帯電話リスト提示部210と購入履歴登録部220との間で、携帯電話リスト上の個々の携帯電話の位置に関する情報を共有できるようにしておき、デジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ、携帯電話識別コードを送信する代わりに、選択した携帯電話のリスト上の位置を示す情報を送信するようにしてもよい。たとえば、「リストの上から2番目の携帯電話」というような情報をデジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ送信することにより、選択された課金対象携帯電話を指定する情報を購入履歴登録部220へ伝達することが可能である。
ステップS26は、購入履歴登録部220が、この購入要求に応じて、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードとを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する処理である。たとえば、購入処理用デジタルテレビ20から、課金対象携帯電話の携帯電話識別コード「111111」と、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを指定した購入要求があった場合、購入履歴登録部220は、携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する処理を行うことになる。
図1に示す購入履歴登録部220内に登録情報222として示すテーブルは、このようにして登録された情報を示すものである。このテーブルの1行目は、上述した登録作業により登録された携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」との対応関係を示す購入履歴である。図示のテーブルには、携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0303」との対応関係(2行目)や、携帯電話識別コード「222222」とコンテンツ識別コード「XYZ0505」との対応関係(3行目)も示されているが、これらの対応関係の登録も、上述したステップS21〜S26の手順によってなされたものである。
ステップS27は、購入履歴登録部220によって購入履歴の登録が行われたときに、当該購入履歴に係る課金対象携帯電話の利用料に、購入対象コンテンツの代金を課金する課金処理を行うステップである。具体的には、前述したとおり、課金処理部230により、課金対象となる携帯電話10についての課金を行う課金サーバ40に対して、課金対象携帯電話10の携帯電話識別コードと購入対象コンテンツの代金を示すデータとを送信する処理が行われる。
たとえば、携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」との対応関係を示す購入履歴が登録された場合、課金処理部230は、携帯電話識別コード「111111」で特定される携帯電話の課金管理を行う課金サーバ40のURLが「add40.co.jp」であることを認識し(各携帯電話識別コードと課金サーバのURLとの対応表を用意しておけばよい)、更に、コンテンツ識別コード「XYZ0101」で特定されるコンテンツの利用料が「200円」であることを認識し(各コンテンツの利用料を示す対応表を用意しておけばよい)、URL「add40.co.jp」で示される課金サーバ40にアクセスして、携帯電話識別コード「111111」と代金「200円」を示すデータを送信すればよい。当該データの送信を受けた課金サーバは、携帯電話識別コード「111111」で特定される携帯電話の利用料に、代金「200円」を加算する処理を行うことができる。
<<< §4.具体的な視聴段階の手順 >>>
ここでは、図2に示す流れ図の下段部を参照しながら、このシステムを利用した具体的な視聴段階の手順を説明する。
前述したとおり、視聴処理手段300は、特定の視聴用デジタルテレビを用いて特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111と購入処理手段200内の登録情報222とに基づいて、視聴用デジタルテレビのTV識別コードと視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べ、両者が対応づけられている場合に、視聴対象コンテンツを視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信する機能を有している。このような視聴処理を円滑に実行するために、図1に示す視聴処理手段300には、コンテンツリスト提示部310、視聴可否判定部320、コンテンツ配信部330、コンテンツ格納部340が設けられている。
コンテンツ格納部340は、提供対象となるコンテンツをデジタルデータとして格納する構成要素であり、実際には、多数のハードディスクドライブ装置などの記憶装置によって構成されている。ここに格納された個々のコンテンツには、それぞれユニークなコンテンツ識別コード(たとえば、「XYZ0101」)が付されている。
コンテンツリスト提示部310は、視聴用デジタルテレビ20から、ネットワークを介して、コンテンツのリスト要求があったときに、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信する。コンテンツリストは、コンテンツ格納部340内に格納されているコンテンツの一覧リストである。コンテンツリスト提示部310は、リスト要求がくるたびに、コンテンツ格納部340内を検索してリストを作成するようにしてもよいし、予めコンテンツリスト提示部310内にコンテンツリストを用意しておき、これをそのまま返信するようにしてもよい。実用上は、提供対象となるコンテンツの内容は更新されるので、更新されるたびに新たなコンテンツリストを作成し、これをコンテンツリスト提示部310内に格納するようにし、常に最新のリストがコンテンツリスト提示部310内に用意されるようにするのが好ましい。
なお、視聴処理手段300内のコンテンツリスト提示部310と、購入処理手段200内のコンテンツリスト提示部240とは、いずれもデジタルテレビ20からのリスト要求に応じてコンテンツリストを提示するという実質的に同一の機能を有する構成要素であるため、実用上は、両者を共通の同一構成要素とするのが好ましい。既に述べたとおり、図1に示すコンテンツ提供システムは、実際には、1台もしくは複数台のサーバコンピュータによって構成されるものであるが、ここでは、便宜上、このシステムを3つの手段100,200,300の集合体として分けて説明している。そのため、コンテンツリスト提示部240とコンテンツリスト提示部310とは、ブロック図としては、別々の構成要素として示されているが、実際には、両者は、コンテンツリストを提示する機能をもった単一の構成要素として実現することができる。
視聴可否判定部320は、視聴対象となるデジタルテレビ20から、コンテンツリスト内の特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111と購入処理手段200内の登録情報222とに基づいて、視聴用デジタルテレビ20と視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との判定を行う構成要素である。
たとえば、ユーザからの視聴指示に基づき、デジタルテレビ20から、自分自身のTV識別コード「aaa6666」と視聴対象となるコンテンツの識別コード「XYZ0101」とを伴う視聴要求があった場合、視聴可否判定部320は、登録情報111と登録情報222とに基づいて、視聴可否の判定を行うことになる。図1に示す例の場合、登録情報111のテーブルの1行目において、TV識別コード「aaa6666」と携帯電話識別コード「111111」とが対応づけられており、登録情報222のテーブルの1行目において、携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とが対応づけられているので、TV識別コード「aaa6666」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とは、携帯電話識別コード「111111」を介して間接的に対応づけられていることになり、「視聴可」との判定が行われる。
コンテンツ配信部330は、こうして視聴可否判定部320において「視聴可」との判定がなされたときに、コンテンツ格納部340内の視聴対象コンテンツ(コンテンツ識別コード「XYZ0101」で特定されるコンテンツ)を、視聴用デジタルテレビ(視聴要求元となるTV識別コード「aaa6666」をもったデジタルテレビ20)にネットワークを介して、ストリーミングによる配信を実行する。
図2の流れ図におけるステップS30「コンテンツの視聴処理」は、視聴処理手段300に対して、§1で述べた視聴段階の処理を行うための手順であり、ステップS31〜S35の各ステップから構成される。以下、図1に示す具体的な構成例について、各ステップで行われる具体的な手順を順に説明する。
まず、ステップS31では、視聴用デジタルテレビ20が、コンテンツリスト提示部310に対して、コンテンツのリスト要求を行う。このリスト要求は、デジタルテレビ20に備わっているネットワークを介した通信機能を利用して行われる。具体的には、コンテンツリスト提示部310へアクセスするためのアドレスを、予めデジタルテレビ20内に格納しておくか、もしくは、放送局30からのデジタル放送によって送信することにより、デジタルテレビ20からコンテンツリスト提示部310へのアクセスが可能になるようにしておき、ユーザからの指示に基づいて、コンテンツリスト提示部310へのリスト要求がなされるようにすればよい。
続くステップS32は、コンテンツリスト提示部310が、このコンテンツのリスト要求に応じて、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストをデジタルテレビ20に返信する処理である。前述したとおり、このステップS32の処理は、ステップS22の処理と実質的に同等である。
ステップS33では、ユーザからの視聴要求が、視聴可否判定部320へと送信される。ユーザは、ステップS32で返信されてきたコンテンツリストの中から視聴対象となるコンテンツを選択し、デジタルテレビ20の画面上で、その選択結果とともに視聴要求を送信する指示を与える。この指示に応じて、視聴用デジタルテレビ20は、視聴可否判定部320に対して、自分自身のTV識別コードとコンテンツリスト内から選択された特定の視聴対象コンテンツとを指定し、当該特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求を行うことになる。
たとえば、視聴用デジタルテレビ20から視聴可否判定部320に対して、自分自身のTV識別コード「aaa6666」と視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを伴う視聴要求が送信されることになる。なお、この場合、ユーザは、コード「aaa6666」やコード「XYZ0101」を手入力する必要はない。ユーザが行う作業は、デジタルテレビ20上に表示されているコンテンツリストの中から視聴対象となるコンテンツを選択する操作(たとえば、特定のコンテンツの表示をクリックする操作)だけである。コード「aaa6666」は、デジタルテレビ20の自分自身のTV識別コードであるから、デジタルテレビ20は、視聴要求を送信する際に、当該コードを自動的に送信することが可能である。一方、コード「XYZ0101」は、ユーザの選択操作によって自動的に取得して送信することが可能である。
たとえば、コンテンツリスト内に個々のコンテンツのコンテンツ識別コードを埋め込んでおくようにし、ユーザがクリック操作などでコンテンツの選択を行うと、選択されたコンテンツの識別コードが、デジタルテレビ20から視聴可否判定部320へ、視聴要求とともに送信されるようにしておけば、ユーザがリスト上で所望の選択操作を行うだけで、必要なコードの送信が行われる。
もちろんコンテンツリスト提示部310と視聴可否判定部320との間で、コンテンツリスト上の個々のコンテンツの位置に関する情報を共有できるようにしておき、デジタルテレビ20から視聴可否判定部320へ、コンテンツ識別コードを送信する代わりに、選択したコンテンツのリスト上の位置を示す情報を送信するようにしてもよい。たとえば、「リストの上から8番目のコンテンツ」というような情報をデジタルテレビ20から視聴可否判定部320へ送信することにより、選択された視聴対象コンテンツを指定する情報を視聴可否判定部320へ伝達することが可能である。
ステップS34は、視聴可否判定部320によって実施される視聴可否判定のステップである。すなわち、視聴可否判定部320は、視聴用デジタルテレビ20からの視聴要求に応じて、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111と購入処理手段200内の登録情報222とに基づいて、視聴用デジタルテレビ20と視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との視聴可否判定を行う。図1に示す例の場合、前述したとおり、登録情報111において、TV識別コード「aaa6666」と携帯電話識別コード「111111」とが対応づけられており、登録情報222において、携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とが対応づけられているので、TV識別コード「aaa6666」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とは、携帯電話識別コード「111111」を介して間接的に対応づけられていることになり、「視聴可」との判定が行われる。
最後のステップS35は、ステップS34の視聴可否判定において「視聴可」との判定がなされたときに、視聴対象コンテンツを視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信するステップである。上述の例の場合、コンテンツ格納部340内の視聴対象コンテンツ(コンテンツ識別コード「XYZ0101」で特定されるコンテンツ)が、視聴用デジタルテレビ20に配信されることになる。もちろん、ステップS34の視聴可否判定において「視聴不可」との判定がなされたときには、当該コンテンツについての配信は行われない(実用上は、何らかのエラーを示すメッセージが、デジタルテレビ20の画面上に表示されるようにしておくのが好ましい)。
なお、図2の流れ図では、説明の便宜上、ステップS10のユーザ情報登録処理(詳細なステップは、ステップS11〜S15)と、ステップS20のコンテンツの購入処理(詳細なステップは、ステップS21〜S27)と、ステップS30のコンテンツの視聴処理(詳細なステップは、ステップS31〜S35)を、この順に連続して行う例を示してあるが、実際には、ステップS10,S20,S30は、それぞれが独立した処理であり、必ずしもこの順に連続して行われるわけではない。たとえば、複数の携帯電話やデジタルテレビの登録を行う場合には、ステップS10の処理を繰り返して実行することになるし、そのような登録処理が完了した後に、複数のコンテンツを購入する場合には、ステップS20の処理を繰り返して実行することになる。もちろん、ステップS30の視聴処理を行った後に、新たなコンテンツ購入を行う場合には、ステップS20の処理を再び行うことになるし、新たな登録を行う場合には、ステップS10の処理を再び行うことになる。
<<< §5.ある一家における具体的な登録形態 >>>
これまで、図1および図2を参照しながら、本発明の基本的な実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成と基本動作を説明した。図1に示す基本的な実施形態では、登録作業部110内の登録情報111として、1つの携帯電話に1つのデジタルテレビを対応づけた例のみが示されているが、本発明に係るシステムでは、1つの携帯電話に複数のデジタルテレビを対応づけることが可能であり、また、1つのデジタルテレビを複数の携帯電話に対応づけることが可能である。もちろん、購入履歴登録部220内の登録情報222として、1つの携帯電話に複数のコンテンツを対応づけることも可能である。そして、このような柔軟な登録形態を許容することにより、複数台のテレビを用いた視聴環境に柔軟に対処でき、複数台の携帯電話を用いた決済にも柔軟に対処できるのである。
ここでは、ある一家において、図1に示すシステムを利用した場合の具体的な登録形態の一例を説明することにする。図3は、複数台のデジタルテレビと複数台の携帯電話を所持する家庭の構成例を示す模式図である。図の上半分には、この家庭の部屋割りが示されている。すなわち、この家庭には、リビング、キッチン、書斎、寝室、子供室が設けられており、リビングには「リビングのテレビ」と呼ばれているデジタルテレビ26が設置され、書斎には「書斎のテレビ」と呼ばれているデジタルテレビ27が設置され、子供室には「太郎のテレビ」と呼ばれているデジタルテレビ28が設置されているものとする。また、各デジタルテレビのTV識別コード(各デジタルテレビに装着されたB−CASカードに記録されている固有のID番号)が、図示のとおり、それぞれ「aaa6666」,「bbb7777」,「ccc8888」であるものとする。もちろん、この3台のデジタルテレビは、いずれもネットワーク(インターネット)に接続されており、デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えている。
一方、図の下半分には、この家庭の家族構成と、それぞれが所持する携帯電話が描かれている。すなわち、「パパ」が所持する携帯電話11には、「111111」なる携帯電話識別コード(携帯電話に装着されたUIMのユーザID)が付与されており、「papa@mail」なる電子メールアドレスが与えられている。同様に、「ママ」が所持する携帯電話12には、「222222」なる携帯電話識別コードが付与されており、「mama@mail」なる電子メールアドレスが与えられており、「太郎」が所持する携帯電話13には、「333333」なる携帯電話識別コードが付与されており、「taro@mail」なる電子メールアドレスが与えられている。
図4は、一般的なデジタルテレビにおける放送受信状態の画面を示す平面図である。放送局30から電波により提供されるデジタル放送には、動画映像を提供する本線放送と、付加的な情報を提供するデータ放送とが含まれており、デジタルテレビに対するリモコン操作等により、表示画面の領域を分割して、本線放送とデータ放送との双方を表示するモードに移行することができる。図4は、このようなモードに移行した状態の画面を示すものであり、動画映像領域21とデータ放送領域22との2つの領域が分割して表示されている。
動画映像領域21には、動画映像が表示されるのに対して、データ放送領域22には、様々な付加的な情報が表示されることになる。このデータ放送領域22の表示内容は、放送局30からの放送内容によって様々であるが、動画映像領域21内に表示されている動画映像に関連した情報の他、天気予報やニュースなどの情報の提示も行われることが多い。また、この図4に示されている動画映像領域21やデータ放送領域22に表示されている情報は、あくまでも放送局30から電波として提供される情報であるが、データ放送領域22に種々の移行ボタンが表示されるようにしておき、これら移行ボタンをクリックすることにより、ネットワークを介したデータ通信状態へ移行させることも可能である。
図4に示す例の場合、データ放送領域22には、4つの操作ボタンB1〜B4が表示されている。ユーザが、リモコンなどを用いて、いずれかの操作ボタンをクリックすると、ネットワークを介したデータ通信状態へと移行し、クリックした操作ボタンに対応した情報がネットワークを介して配信される。たとえば、操作ボタンB1をクリックすると、ネットワーク経由で天気予報の情報ページが送信されてきて画面上に表示され、操作ボタンB2をクリックすると、ネットワーク経由でニュースの情報ページが送信されてきて画面上に表示され、操作ボタンB3をクリックすると、ネットワーク経由で番組のお知らせページが送信されてきて画面上に表示される。このような情報ページは、通常、BML形式のデータとして配信されることになる。なお、一般的なデジタルテレビには、Webブラウザ機能が備わっている。通常、リモコンの「インターネット」ボタンを押すことにより、このWebブラウザを起動させることができる。Webブラウザを起動させると、デジタルテレビの画面上で、インターネット上のWebページの閲覧が可能になる。この場合、Webページは、通常、HTML形式のデータとして配信されることになる。
BML形式のデータは、デジタルテレビのデータ通信機能を用いて画面に表示され、HTML形式のデータは、デジタルテレビのWebブラウザ機能を用いて画面に表示される、という相違はあるものの、基本的には、いずれのデータもネットワーク上のパケット通信網を利用して送信されてくる。本発明に係るシステムは、デジタルテレビのネットワーク通信機能を利用して、コンテンツの提供サービスを行うものである。図4に示す操作ボタンB4は、当該サービスを受けるためのデータ通信状態へ移行するために設けられたボタンである。すなわち、ユーザが、操作ボタンB4をクリックすると、ネットワーク経由で、当該サービスの入り口となるポータルページが送信されてきて画面上に表示される。
図5に示す「映像配信メニュー画面G1」は、このようなポータルページの一例であり、デジタルテレビがネットワークを介したデータ通信状態に移行することにより表示される。図1に示すブロック図には、このような画面G1の表示を行うための構成要素は示されていないが、このような画面G1を表示させるためには、要求に応じて、当該ページに対応するBML形式のデータをデジタルテレビにネットワーク経由で提供するサーバ装置などを用意しておけばよい。このように、デジタルテレビに対して、BML形式のデータをネットワーク経由で提供する技術は、既に、天気予報情報やニュース情報を提供する技術として公知であるため、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、この「映像配信メニュー画面G1」をはじめとして、以下の説明で述べる各画面G1〜G9は、BML形式のデータとして提供してもよいが(この場合、デジタルテレビのデータ通信機能を用いて画面に表示される)、HTML形式のデータとして提供してもかまわない(この場合、前述したとおり、リモコンの「インターネット」ボタンを押して、デジタルテレビのWebブラウザ機能を起動し、所定のURLをアクセスすると、画面に表示されることになる)。要するに、デジタルテレビに備わっているネットワークを介した通信機能により、これらの画面表示に必要なデータが取り込まれ、また、これらの画面上でのユーザの操作入力が、ネットワークを介して本発明に係るシステム(図1に示す各手段100,200,300)へと伝達されるようになれば、どのような形式で情報のやりとりを行ってもかまわない。
図5に示す「映像配信メニュー画面G1」は、§1で述べた3つの段階の処理を実行するための入り口として機能し、ユーザは、この画面G1に表示されている3つの操作ボタンをクリックすることにより、各段階の処理を開始することができる。すなわち、操作ボタンB5は、第1の段階(登録段階)を開始するためのボタンであり、ユーザがこのボタンをクリックすると、図2のステップS11が実行され、デジタルテレビから登録準備部120に対して、登録準備要求が送信されることになる。一方、操作ボタンB6は、第2の段階(購入段階)を開始するためのボタンであり、ユーザがこのボタンをクリックすると、図2のステップS21が実行され、デジタルテレビからコンテンツリスト提示部240に対して、リスト要求が送信されることになる。また、操作ボタンB7は、第3の段階(視聴段階)を開始するためのボタンであり、ユーザがこのボタンをクリックすると、図2のステップS31が実行され、デジタルテレビからコンテンツリスト提示部310に対して、リスト要求が送信されることになる。
さて、ここでは、図3に示す一家の「パパ」が、図2の流れ図のステップS10「ユーザ情報登録処理」を実行する場合の手順を説明する。はじめに、リビングのテレビ26を登録対象デジタルテレビとして用い、携帯電話11と紐付けする登録を行うものとしよう。まず、リビングのテレビ26で、放送局30からのデジタル放送を受信する。このとき、図4に示すように、動画映像領域21とともにデータ放送領域22が表示されるようにし、操作ボタンB4をクリックして、図5に示す「映像配信メニュー画面G1」(BMLデータで記述されたページ)へと移行する(あるいは、リモコンの「インターネット」ボタンを押してWebブラウザを起動し、所定のURLをアクセスすることにより、HTMLデータとして提供される「映像配信メニュー画面G1」へと移行するようにしてもよい)。そして、この画面G1上で、操作ボタンB5をクリックすると、図2のステップS11「登録準備要求」が実行される。すなわち、§2で述べたとおり、リビングのテレビ26から登録準備部120に対して、TV識別コード「aaa6666」を伴う登録準備要求が送信される。
この登録準備要求を受けて、登録準備部120では、図2のステップS12「登録用コードの返信」が行われる。すなわち、登録準備部120は、登録作業部110をアクセスするための登録作業用アドレス「add110.co.jp」と登録準備要求によって送信されてきたTV識別コード「aaa6666」とを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを登録対象デジタルテレビ26に返信する。
図6は、こうして生成された登録用コードの一例を示す図である。図示のとおり、この登録用コードは、「http://www.add110.co.jp/touroku.cgi?bcasid=aaa6666」なる文字列によって構成されている。先頭部分の「http://www」は、インターネット上でHTTPプロトコルを用いた通信を行う旨の宣言文であり、続く「add110.co.jp」の部分は、登録作業部110をアクセスするための登録作業用アドレスである。ここまでの前半部分が、登録作業部110を構成するサーバ装置を示す本来のURLを構成する部分であり、後半部分「touroku.cgi?bcasid=aaa6666」は、当該サーバ装置へ引き渡すデータとして機能する部分である。この後半部分の最後には、「aaa6666」なるTV識別コード(登録対象デジタルテレビ26から送信されてきたコード)が含まれている。
こうして生成された登録用コードは、二次元コード(二次元平面上のパターンとして表示される形式のコード)に変換される。図6には、二次元コードとして最も一般的なQRコードに変換した例が示されている。登録準備部120は、このようなQRコードを含む登録準備画面を表示させるためのデータ(BML形式やHTML形式で記述されたページ表示用データ)を作成し、これをリビングのテレビ26に返信する。以上が、ステップS12「登録用コードの返信」の処理である。
図7は、こうして返信されてきたデータに基づいて、リビングのテレビ26の画面上に表示された登録準備画面G2の一例を示す平面図である。画面G2上には、登録手続の手順についての簡単な案内文とともに、QRコードが表示されている。
さて、ユーザである「パパ」は、この案内に従って、登録対象携帯電話11を用意し、リビングのテレビ26(登録対象デジタルテレビ)に表示された登録準備画面G2から登録用コードを携帯電話11側に読み取る作業を行う。具体的には、携帯電話11に装備されているデジタルカメラなどを利用して、QRコードの画像を撮影すればよい。このQRコードの実体は、図6に示す文字列からなる登録用コードである。以上が、ステップS13「登録用コードの読み取り」の処理である。
続いて、ユーザである「パパ」は、この登録対象携帯電話11を用いて、ステップS14「登録作業要求」を行う。すなわち、携帯電話11から、QRコードとして取り込んだ登録用コードを用いて、登録作業部110へのアクセスを行い、登録作業部110に対して、登録用コードに含まれていたTV識別コード「aaa6666」と自己の携帯電話識別コード「111111」とを送信して登録作業要求を行う。もっとも、このステップS14を行う上で、実際にユーザが行う作業は、撮影したQRコードによって示されるURLへ、Webブラウザ機能を利用してアクセスする作業だけである。
このアクセス作業は、QRコードとして取り込んだ登録用コードの前半部分に、「http://www.add110.co.jp」なるURLが記述されているので、携帯電話11のWebブラウザを起動して、当該URLへのアクセスを行う作業ということになる。このような作業を行うための具体的な操作は、個々の携帯電話によって様々であるが、一般的な携帯電話であれば、撮影したQRコードに基づくURLへのアクセスは、1,2回のクリック操作で行うことができる。また、このアクセス時に、自己の携帯電話識別コード「111111」を登録作業部110側へと送信する処理も、公知の方法により自動的に行うことができる。かくして、携帯電話11からのアクセスを受けた登録作業部110には、登録対象デジタルテレビ26のTV識別コード「aaa6666」と、登録対象携帯電話11の携帯電話識別コード「111111」との送信を伴う登録作業要求がなされることになる。
ステップS15「登録作業」は、この登録作業要求に応じて、登録作業部110が登録作業を行う処理である。§2で述べた基本的な実施形態では、携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「aaa6666」とを対応づけて登録した例を示した。すなわち、図1に示す登録情報111は、単に、携帯電話識別コードとTV識別コードとの対応関係を示す情報である。もちろん、登録対象携帯電話と登録対象デジタルテレビとを紐付けするという点では、これら両コードの対応関係を登録すれば十分である。ただ、実用上は、これら両コードの他にも付加的な情報を登録しておくのが好ましい。
ここでは、ユーザ情報登録手段100内に、図8に示すような登録情報111を格納する例を述べる。図示の例では、登録ID「R0001」,携帯電話識別コード「111111」,携帯電話ニックネーム「パパ」,電子メールアドレス「papa@mail」,TV1識別コード「aaa6666」,TV1ニックネーム「リビングのテレビ」なる6つの情報が登録されている。このうち、携帯電話識別コード「111111」およびTV1識別コード「aaa6666」は、上述したとおり、登録対象デジタルテレビ26のTV識別コードおよび登録対象携帯電話11の携帯電話識別コードであり、ステップS14「登録作業要求」により、携帯電話11側から送信されてきた情報である。
図8に示す例では、その他に4種類の情報が付加的な情報として登録されている。まず、登録ID「R0001」は、携帯電話識別コードに1対1に対応するユニークなIDであり、登録作業部110によって自動的に発生される。ここに示す例では、頭に英文字Rを冠した4桁のシリアル番号を登録IDとして用いている。したがって、最初の登録については、図示のとおり、「R0001」なる登録IDが自動的に生成されている。要するに、ここに示す実施形態の登録作業部110は、新たな携帯電話の登録を行うたびにユニークな登録IDを発生し、携帯電話識別コードとTV識別コードとをこの登録IDに対応づけて登録する処理を行うことになる。結局、1つの携帯電話識別コードに1対1に対応するユニークな登録IDが生成されるので、登録ID「R0001」は携帯電話識別コード「111111」に1対1に対応し、実質的には、登録ID「R0001」は携帯電話識別コード「111111」と等価である。形式的には、この登録ID「R0001」に対して、携帯電話識別コード「111111」、TV1識別コード「aaa6666」、その他の情報がそれぞれ対応づけて登録されていることになる。
携帯電話ニックネーム「パパ」は、携帯電話識別コード「111111」で特定される携帯電話11に対するニックネームであり、ユーザが恣意的に付加することができる。同様に、TV1ニックネーム「リビングのテレビ」は、TV1識別コード「aaa6666」で特定されるデジタルテレビ26に対するニックネームであり、やはりユーザが恣意的に付加することができる。一方、電子メールアドレス「papa@mail」は、登録対象携帯電話11で受信可能な電子メールアドレスであり、ユーザの指定したアドレスが登録される。なお、図8に示す例では、TV2,TV3と記された空欄部分が設けられているが、これは、1台の携帯電話(1つの登録ID)に対して複数台(図示の例では合計3台)のデジタルテレビを対応づけることが可能なためである。必要に応じて、TV4,TV5,...という欄を付け足してゆき、4台以上のデジタルテレビを対応づけることも可能である。
ところで、図8に示されている携帯電話ニックネーム「パパ」、TV1ニックネーム「リビングのテレビ」、電子メールアドレス「papa@mail」は、いずれもユーザからの指示に基づいて登録されるべき情報であるので、これらの情報を登録するには、ステップS15「登録作業」において、ユーザにこれらの情報を入力してもらう必要がある。そのため、登録作業部110は、登録対象携帯電話11に対して、登録作業用Webページを提示し、この登録作業用Webページ上でのユーザの操作入力に基づいて登録処理を行う機能を有している。
図9(a) 〜(e) は、登録対象携帯電話11上に表示される登録作業用Webページの画面遷移を示す平面図である。ユーザは、携帯電話11を用いて、これらのWebページの入力欄に所定の文字列を入力する操作を行うことになる。図9(a) は、登録対象デジタルテレビ26のニックネームを入力する画面であり、図示の例では、「リビングのテレビ」という文字列が入力されている。続く図9(b) は、登録対象携帯電話11のニックネームを入力する画面であり、図示の例では、「パパ」という文字列が入力されている。次の図9(c) は、携帯電話の電子メールアドレスを入力する画面であり、図示の例では、「papa@mail」という文字列が入力されている。図9(d) は、こうして入力した情報を最終確認する画面であり、ここで「登録する」ボタンをクリックすると、これらの入力情報が登録作業部110に登録され、図8に示すような登録情報111が確保されることになる。最後の図9(e) は、こうして登録が完了した旨を示すメッセージ画面である。図9(d) の確認画面で誤りに気付いた場合には、「キャンセル」ボタンをクリックすることにより、入力を最初からやり直すことができる。
以上の手順により、ユーザである「パパ」は、登録対象携帯電話11とリビングのテレビ26(登録対象デジタルテレビ)とを紐付けして登録することができ、併せて付加的な情報の登録を行うこともできる。しかも、この登録作業を行うにあたって、リビングのテレビ26で行った操作は、図5に示す画面G1上で操作ボタンB5をクリックする操作だけであり、その余の操作はすべて携帯電話11で行っている。したがって、少なくともデジタルテレビに対する操作は非常に単純であり、煩雑な作業は一切排除されている。一方、携帯電話11で行った操作は、QRコードの撮影操作、当該QRコードに基づく登録作業部110へのアクセス操作、そして図9に示す各文字列の入力操作だけである。このうち、文字列の入力操作は、若干労力を必要とする操作であるが、デジタルテレビに対する文字入力操作に比べて、携帯電話に対する文字入力操作は、はるかに容易である。
続いて、ユーザである「ママ」が、リビングのテレビ26を登録対象デジタルテレビとして用い、携帯電話12と紐付けする登録を行ったとする(もちろん、実際には、「ママ」自身が作業を行う必要はなく、「パパ」が「ママ」の携帯電話12を用いて登録作業を行ってもよい)。この登録作業の手順は、携帯電話11の代わりに携帯電話12を用いる点を除いて、上述した「パパ」が行った作業手順と同様である。図10は、「ママ」による登録作業が完了したときの登録情報111を示している。「ママ」によって登録された情報は、新たに生成された登録ID「R0002」に対応づけられて登録されている。携帯電話に関して、携帯電話識別コード「222222」、携帯電話ニックネーム「ママ」、電子メールアドレス「mama@mail」が登録されている点が、登録ID「R0001」の登録内容と異なっているが、TV1に関する登録内容は、登録ID「R0001」の登録内容と全く同じである。
なお、このシステムでは、同一の携帯電話に対して複数のデジタルテレビを対応づけて登録することが可能である。図11は、「パパ」の携帯電話11に対して、3台のデジタルテレビ26,27,28を登録したときの登録情報の一例を示している。図11の登録情報を図10の登録情報と比べると、TV2,TV3の欄に新たな情報が追加されていることがわかる。すなわち、TV2の欄には、識別コード「bbb7777」,ニックネーム「書斎のテレビ」という情報(デジタルテレビ27の登録情報)が追加されており、TV3の欄には、識別コード「ccc8888」,ニックネーム「太郎のテレビ」という情報(デジタルテレビ28の登録情報)が追加されている。
このように、同一の携帯電話に対して複数のデジタルテレビを対応づけて登録するために、登録作業部110は、1つの登録IDに対して、1つの携帯電話識別コードと複数のTV識別コードとを対応づけて登録する機能を有し、特定の携帯電話識別コードと特定のTV識別コードとの対を新たに登録する際に、当該特定の携帯電話識別コードが既に登録済みであるか否かを調べ、登録済みであった場合には、当該登録済みの登録IDに対して、当該特定のTV識別コードを追加登録し、登録済みでなかった場合には、新たに発生させた登録IDに対して、当該特定の携帯電話識別コードと当該特定のTV識別コードとを新規登録する処理を行う。
この処理を図示する具体例を参照して説明しよう。たとえば、図10に示すような登録が既に行われている状態において、新たに、デジタルテレビ27(書斎のテレビ)を携帯電話11(「パパ」の携帯電話)に紐付けする登録作業要求が与えられた場合を考える。この場合、携帯電話11から登録作業部110に対して、携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「bbb7777」との対を新たに登録する旨の登録作業要求が送られてくる。そこで、登録作業部110は、現時点での登録情報111を参照して、携帯電話識別コード「111111」が既に登録済みであるか否かを調べる。図10に示されているとおり、携帯電話識別コード「111111」は既に登録ID「R0001」に対応づけて登録済みとなっている。そこで、登録作業部110は、この登録済みの登録ID「R0001」に対して、TV識別コード「bbb7777」を追加登録する処理を行う。実際には、TV識別コード「bbb7777」とそのニックネーム「書斎のテレビ」がTV2欄に追加登録される。
なお、このような追加登録を行う場合は、登録対象デジタルテレビに関する情報のみを登録すれば足りるので(携帯電話に関する情報は既に入力済みとなっている)、図9(a) に示すテレビのニックネームの入力のみを行えばよい。
また、デジタルテレビ28(太郎のテレビ)を携帯電話11(「パパ」の携帯電話)に紐付けする登録作業要求が与えられた場合も同様である。この場合、携帯電話11から登録作業部110に対して、携帯電話識別コード「111111」とTV識別コード「ccc8888」との対を新たに登録する旨の登録作業要求が送られてくる。そこで、登録作業部110は、現時点での登録情報111を参照して、携帯電話識別コード「111111」が既に登録済みであるか否かを調べると登録済みであることが確認できる。そこで、登録作業部110は、この登録済みの登録ID「R0001」に対して、TV識別コード「ccc8888」を追加登録する処理を行う。実際には、TV識別コード「ccc8888」とそのニックネーム「太郎のテレビ」がTV3欄に追加登録される。
一方、図11に示すような登録が既に行われている状態において、新たに、デジタルテレビ28(書斎のテレビ)を携帯電話13(「太郎」の携帯電話)に紐付けする登録作業要求が与えられた場合を考える。この場合、携帯電話13から登録作業部110に対して、携帯電話識別コード「333333」とTV識別コード「ccc8888」との対を新たに登録する旨の登録作業要求が送られてくる。そこで、登録作業部110は、現時点での登録情報111を参照して、携帯電話識別コード「333333」が既に登録済みであるか否かを調べる。図11に示されているとおり、TV識別コード「ccc8888」は、登録ID「R0001」に登録されているものの、携帯電話識別コード「333333」は、まだ登録されていない。そこで、登録作業部110は、新たに登録ID「R0003」を発生させ、この新たな登録ID「R0003」に対して、携帯電話識別コード「333333」、TV識別コード「ccc8888」、その余の情報を新規登録する処理を行う。
続いて、デジタルテレビ26(リビングのテレビ)を携帯電話13(「太郎」の携帯電話)に紐付けする登録作業要求が与えられた場合は、携帯電話13から登録作業部110に対して、携帯電話識別コード「333333」とTV識別コード「aaa6666」との対を新たに登録する旨の登録作業要求が送られてくる。この場合は、携帯電話識別コード「333333」が登録ID「R0003」に対応させて既に登録済みであることが確認できる。そこで、登録作業部110は、この登録済みの登録ID「R0003」に対して、TV識別コード「aaa6666」およびそのニックネームを追加登録する処理を行う。図12に示す登録情報111は、この時点の状態を示している。
以上、ある一家における具体的な登録形態の一例を示したが、もちろん、登録作業部110内に登録される登録情報111は、特定の一家のユーザに関する情報のみならず、多数のユーザに関する情報を含んでいる。たとえば、図13は、登録ID「R0004」として、上記一家とは全く別のユーザ「特許次郎」に関する情報が登録された例である。
<<< §6.ある一家における具体的な購入形態 >>>
続いて、図3に示す一家のメンバーが、図2の流れ図のステップS20「コンテンツの購入処理」を実行する場合の手順を説明する。ここでは、まず、一家のいずれか(以下、単にユーザという)が、リビングのテレビ26を購入処理用デジタルテレビとして用い、「ローマの休日」なる映画コンテンツを購入する作業を説明する。
この場合も、まず、リビングのテレビ26で、放送局30からのデジタル放送を受信し、図4に示すように、動画映像領域21とともにデータ放送領域22が表示されるようにし、操作ボタンB4をクリックして、図5に示す「映像配信メニュー画面G1」へと移行する(あるいは、リモコンの「インターネット」ボタンを押してWebブラウザから移行してもかまわない)。そして、この画面G1上で、操作ボタンB6をクリックすると、図2のステップS21「コンテンツのリスト要求」が実行される。すなわち、§3で述べたとおり、リビングのテレビ26からコンテンツリスト提示部240に対して、リスト要求が送信される。
このリスト要求を受けて、コンテンツリスト提示部240では、図2のステップS22「コンテンツリストの返信」が行われる。すなわち、コンテンツリスト提示部240は、コンテンツ格納部340内に格納されている提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを表示させるためのデータ(BML形式やHTML形式で記述されたページ表示用データ)を購入処理用デジタルテレビ26に返信する。その結果、デジタルテレビ26の画面上には、たとえば、図14に示すような「コンテンツの購入画面G3」が表示されることになる。この画面G3には、コンテンツリスト提示部240で用意されたコンテンツリストが表示されている。
ユーザは、このコンテンツリスト上で購入対象となるコンテンツを選択する。具体的には、購入したいコンテンツをクリックする操作を行えばよい。ここでは、このコンテンツリスト上で「ローマの休日」なるコンテンツがクリックされたものとする。すると、図15に示すような「コンテンツの購入画面G4」へと遷移する。この画面G4の左半分には、購入対象として選択した「ローマの休日」なるコンテンツを示す画像が大きく表示されており、画面G4の右半分には、携帯電話リストと「購入する」ボタンとが表示されている。
このような表示が行われたのは、画面G3において、「ローマの休日」なるコンテンツをクリックする操作を行うことにより、図2のステップS23「携帯電話のリスト要求」およびステップS24「携帯電話リストの返信」が行われたためである。すなわち、§3で述べたとおり、リビングのテレビ26から携帯電話リスト提示部210に対して、TV識別コード「aaa6666」を伴うリスト要求が送信され、当該要求に応じて、携帯電話リスト提示部210からリビングのテレビ26に対して、携帯電話リストが返信される。図15の画面G4の右半分の携帯電話リストは、こうして返信されたリストである。
既に§3で述べたとおり、携帯電話リスト提示部210は、携帯電話のリスト要求に応じて、登録作業部110内の登録情報111を参照することにより、購入処理用デジタルテレビ26のTV識別コード「aaa6666」に対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストを作成し、これを返信する処理を行う。ここでは、§5で述べた登録処理が行われた結果、登録情報111の状態が、図13に示すような状態になっていたものとしよう。すると、この図13のテーブルにおいて、TV識別コード「aaa6666」は、登録ID「R0001」,「R0002」,「R0003」の3箇所に登録されており、3つの携帯電話識別コード「111111」,「222222」,「333333」が対応づけられている。したがって、携帯電話リスト提示部210は、この3つの携帯電話識別コードをもつ各携帯電話が掲載されたリストを作成し、購入処理用デジタルテレビ26へ返信することになる。
ところで、個々の携帯電話を示す情報として、携帯電話識別コードを用いることも可能であるが、このようなコードは一般ユーザには馴染みのないものである。そこで、ここで述べる実施形態では、個々の携帯電話を示す情報として、登録処理で登録されている携帯電話ニックネームを用いるようにしている。たとえば、図13に示す登録情報111によれば、3つの携帯電話識別コード「111111」,「222222」,「333333」に対して、それぞれ「パパ」,「ママ」,「太郎」なるニックネームが登録されているので、これらのニックネームの一覧表を携帯電話リストとして返信すればよい。図15の画面G4の右半分の携帯電話リストは、こうして返信されたリストである。
§5で述べた実施形態の場合、登録作業部110は、ユーザからの登録指示に基づいて、個々の携帯電話識別コードに、当該携帯電話識別コードによって示される携帯電話のニックネームを対応づけて登録する機能を有しているが、この機能は、携帯電話リスト提示部210が、各携帯電話のニックネームを表記した携帯電話リストを返信することができるようにするための便宜である。
さて、ユーザは、図15に示す画面G4上で、携帯電話リストに掲載されているいずれかの携帯電話ニックネームをクリックして、課金対象となる(決済に用いる)携帯電話を選択し、「購入する」ボタンをクリックする。図15には、携帯電話リストから「パパ」を選択した状態が示されている。この状態で、「購入する」ボタンをクリックすると、結局、購入対象コンテンツとして「ローマの休日」を選択し、課金対象携帯電話として「パパ」なるニックネームが付された携帯電話11を選択し、ステップS25「購入要求」を行ったことになる。
このステップS25「購入要求」は、購入処理用デジタルテレビ26が、購入履歴登録部220に対して、コンテンツリスト内の特定の購入対象コンテンツと、携帯電話リスト内の特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求を送信する処理である。上述の例の場合、購入処理用デジタルテレビ26から購入履歴登録部220に対して、課金対象携帯電話の携帯電話識別コード「111111」と、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを伴う購入要求が送信されることになる。
§3で述べたとおり、ユーザは、コード「111111」やコード「XYZ0101」を手入力する必要はない。ユーザが行う選択作業は、図14に示す画面G3上で「ローマの休日」をクリックし、図15に示す画面G4上で「パパ」をクリックする操作だけである。このようなクリック操作によって、デジタルテレビ26から購入履歴登録部220に対して、コード「111111」およびコード「XYZ0101」を伴う購入要求を送信するには、たとえば、コンテンツリスト内に個々のコンテンツのコンテンツ識別コードを埋め込んでおき、携帯電話リスト内に個々の携帯電話の携帯電話識別コードを埋め込んでおくようにし、ユーザがクリック操作などでコンテンツや携帯電話の選択を行うと、選択されたコンテンツの識別コードや選択された携帯電話の識別コードが、デジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ、購入要求とともに送信されるようにしておけばよい。
あるいは、§3で述べたとおり、コンテンツリスト提示部240と購入履歴登録部220との間で、コンテンツリスト上の個々のコンテンツの位置に関する情報を共有できるようにしておき、デジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ、コンテンツ識別コードを送信する代わりに、選択したコンテンツのリスト上の位置を示す情報を送信するようにしてもよい。同様に、携帯電話リスト提示部210と購入履歴登録部220との間で、携帯電話リスト上の個々の携帯電話の位置に関する情報を共有できるようにしておき、デジタルテレビ20から購入履歴登録部220へ、携帯電話識別コードを送信する代わりに、選択した携帯電話のリスト上の位置を示す情報を送信するようにしてもよい。
こうして、購入履歴登録部220に対して購入要求が伝えられると、ステップS26「履歴登録」が行われる。§3で述べた基本的な実施形態では、携帯電話識別コード「111111」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを対応づけて登録した例を示した。すなわち、図1に示す登録情報222は、単に、携帯電話識別コードとコンテンツ識別コードとの対応関係を示す情報である。もちろん、課金対象携帯電話と購入対象デジタルテレビとを紐付けするという点では、これら両コードの対応関係を登録すれば十分である。ただ、実用上は、これら両コードの他にも付加的な情報を登録しておくのが好ましい。
ここでは、購入処理手段200内に、図16に示すような登録情報222を格納する例を述べる。図示の例では、履歴ID「H0001」,登録ID「R0001」,コンテンツ識別コード「XYZ0101」,購入日時「2007/03/24」,金額「200円」,フラグ「有効」なる6つの情報が登録されている。
まず、1行目に示されている履歴ID「H0001」は、個々の購入履歴に対して付与されるユニークなIDであり、購入履歴登録部220によって自動的に発生される。ここに示す例では、頭に英文字Hを冠した4桁のシリアル番号を履歴IDとして用いている。したがって、最初の登録については、図示のとおり、「H0001」なる履歴IDが自動的に生成されている。
一方、2行目に示されている登録ID「R0001」は、図13に示す登録情報111で用いられている登録IDである。前述したとおり、登録ID「R0001」は、特定の携帯電話識別コードと1対1に対応しており、実質的に、当該特定の携帯電話識別コードと等価である。そこで、ここで述べる実施形態では、携帯電話識別コードの代わりに、これに対応する登録IDを用いている。すなわち、購入履歴登録部220は、携帯電話識別コードの代わりに、これに1対1に対応した登録IDを用い、登録IDとコンテンツ識別コードとを対応づけて登録する処理を行う。これは、登録IDが、本システム自身により発生させたデータであるため、実用上、携帯電話識別コードよりも取り扱いに便利であるためである。もちろん、登録IDの代わりに、対応する携帯電話識別コードをそのまま用いるようにしてもかまわない。その場合、図16の2行目には、登録ID「R0001」の代わりに、携帯電話識別コード「111111」が記録されることになる。
図13に示すとおり、登録ID「R0001」は、携帯電話識別コード「111111」に対応するものであり、「パパ」の携帯電話11を示すものである。したがって、上述の実施形態のように、携帯電話識別コードの代わりに登録IDを用いる運用を採る場合には、たとえば、携帯電話リスト提示部210が作成した携帯電話リストに、携帯電話識別コードを埋め込む代わりに、登録IDを埋め込むようにしておけばよい。いずれにしても、携帯電話識別コードと登録IDとは1対1に対応しており、その対応関係は図13に示す登録情報111として記録されているので、両者は必要に応じていつでも相互に変換可能である。
図16の3行目に示されているコンテンツ識別コード「XYZ0101」は、購入対象コンテンツを示すためのコードであり、購入処理用デジタルテレビ26から送信されてきたものである。また、4行目に示されている購入日時「2007/03/24」は、当該購入処理が実行された日時であり、たとえば、購入処理用デジタルテレビ26から購入要求が送信された時点の日時を記録すればよい。
5行目に示されている金額「200円」は、購入対象コンテンツの対価を示すものである。実用上は、コンテンツ格納部340内の個々のコンテンツについての利用対価の金額を示す価格表をどこかに用意しておき、この価格表を参照することにより、個々のコンテンツの利用対価を把握すればよい。たとえば、コンテンツ格納部340内の各コンテンツのデータに、それぞれの利用対価を示す価格データを付加しておくようにすれば、購入履歴登録部220は、購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードを用いてコンテンツ格納部340内を参照することにより、その利用対価を認識することができる。
この金額「200円」に基づいて、課金処理部230による課金処理が実行される。具体的には、登録ID「R0001」に対応する携帯電話識別コード「111111」と共に「200円」なる金額データが、課金処理部230から課金サーバ40へと伝達され、携帯電話11の利用料に、200円が加算される処理が行われる。
図16の6行目に示されているフラグ「有効」は、当該購入履歴が「有効」であることを示している。このフラグは、後述するように、課金処理が滞りなく完了した時点で当該購入履歴を「有効」にする運用を行う場合や、購入したコンテンツの利用期間に制限を課する運用を行う場合に利用される。
このように、図16に記録されている1つの購入履歴(縦1列に並んだ6つの情報群)には、実用上、様々な付加情報が組み込まれているが、この1つの購入履歴の最も重要な機能は、購入対象コンテンツ「ローマの休日」を課金対象となる「パパ」の携帯電話11に紐付けすることである。図示の例の場合、当該紐付けは、「パパ」の携帯電話11の携帯電話識別コード「111111」と等価な登録ID「R0001」と、「ローマの休日」のコンテンツ識別コード「XYZ0101」とを同一の購入履歴情報として記録することによりなされている。
以上のような手順による購入処理を繰り返し実行すれば、複数のコンテンツを購入することができる。図17は、上記購入処理を合計4回繰り返すことにより、4つのコンテンツの購入が行われた場合の購入履歴登録部220内の登録情報222を示している。すなわち、履歴ID「H0001」は、上述した手順により、コンテンツ識別コード「XYZ0101」が付与されたコンテンツ(「ローマの休日」)と登録ID「R0001」(「パパ」の携帯電話11)とを紐付けする購入履歴であり、履歴ID「H0002」は、コンテンツ識別コード「XYZ0303」が付与された別なコンテンツと登録ID「R0001」(「パパ」の携帯電話11)とを紐付けする購入履歴であり、履歴ID「H0003」は、コンテンツ識別コード「XYZ0505」が付与された別なコンテンツと登録ID「R0002」(「ママ」の携帯電話12)とを紐付けする購入履歴である。また、履歴ID「H0004」は、この一家とは別のユーザである「特許次郎」によってなされた購入履歴である。
この図17に示す登録情報222を見ればわかるとおり、いずれの購入履歴にも、TV識別コードは記録されていない。これは、購入したコンテンツは、特定のデジタルテレビに直接的に紐付けされるのではなく、課金対象となる特定の携帯電話に直接的に紐付けされることを意味している。上述した購入処理の手順では、図3に示す一家のユーザが、リビングのテレビ26を購入処理用デジタルテレビとして用いて購入要求を出した例を述べたが、図13に示す登録情報111を見ればわかるとおり、登録ID「R0001」には、リビングのテレビ26だけでなく、書斎のテレビ27や太郎のテレビ28も登録されているため、書斎のテレビ27や太郎のテレビ28を購入処理用デジタルテレビとして用いて購入要求を出しても、履歴ID「H0001」として示されている購入履歴と全く同じ結果を得ることができる。このように、一家に複数台のデジタルテレビが設置されているような環境においても、極めて自由度が高い購入処理ができる点が、本発明に係るシステムのひとつの特徴である。
もっとも、図13に示す登録情報111を見ればわかるとおり、個々のテレビによって、紐付けされている携帯電話は異なっている。たとえば、リビングのテレビ26(TV識別コード:「aaa6666」)は、登録ID「R0001」,「R0002」,「R0003」の3箇所に登録されており、「パパ」の携帯電話11,「ママ」の携帯電話12,「太郎」の携帯電話13の3台に対して紐付けされている。このため、リビングのテレビ26からステップS23「リスト要求」を行うと、携帯電話リスト提示部210は、上記3台の携帯電話が掲載された携帯電話リストを返信することになるので、図15に示すように、コンテンツの購入画面G4上では、「パパ」,「ママ」,「太郎」という携帯電話ニックネームが表示された携帯電話リストが表示され、ユーザは、この3台のうちのいずれか1台を課金対象携帯電話として選択することができる。
ところが、図13に示す登録情報111を見ればわかるとおり、書斎のテレビ27(TV識別コード:「bbb7777」)は、登録ID「R0001」の1箇所にのみ登録されており、「パパ」の携帯電話11のみに対して紐付けされている。このため、書斎のテレビ27からステップS23「リスト要求」を行うと、携帯電話リスト提示部210は、この1台の携帯電話のみが掲載された携帯電話リストを返信することになるので、図18に示すように、コンテンツの購入画面G4上では、「パパ」という携帯電話ニックネームのみが表示された携帯電話リストが表示され、ユーザは、この唯一の携帯電話を選択せざるを得ない。
また、図13に示す登録情報111を見ればわかるとおり、太郎のテレビ28(TV識別コード:「ccc8888」)は、登録ID「R0001」および「R0003」の2箇所に登録されており、「パパ」の携帯電話11と「太郎」の携帯電話13の2台に対して紐付けされている。このため、太郎のテレビ28からステップS23「リスト要求」を行うと、携帯電話リスト提示部210は、上記2台の携帯電話が掲載された携帯電話リストを返信することになるので、図19に示すように、コンテンツの購入画面G4上では、「パパ」,「太郎」という携帯電話ニックネームが表示された携帯電話リストが表示され、ユーザは、この2台のうちのいずれか1台を課金対象携帯電話として選択することになる。
<<< §7.ある一家における具体的な視聴形態 >>>
続いて、図3に示す一家のメンバーが、図2の流れ図のステップS30「コンテンツの視聴処理」を実行する場合の手順を説明する。ここでは、まず、一家のいずれか(以下、単にユーザという)が、リビングのテレビ26を視聴用デジタルテレビとして用い、既に購入処理済みである「ローマの休日」なる映画コンテンツを視聴する作業を説明する。
この場合も、まず、リビングのテレビ26で、放送局30からのデジタル放送を受信し、図4に示すように、動画映像領域21とともにデータ放送領域22が表示されるようにし、操作ボタンB4をクリックして、図5に示す「映像配信メニュー画面G1」へと移行する(あるいは、リモコンの「インターネット」ボタンを押してWebブラウザから移行してもかまわない)。そして、この画面G1上で、操作ボタンB7をクリックすると、図2のステップS31「コンテンツのリスト要求」が実行される。すなわち、§4で述べたとおり、リビングのテレビ26からコンテンツリスト提示部310に対して、リスト要求が送信される。
このリスト要求を受けて、コンテンツリスト提示部310では、図2のステップS32「コンテンツリストの返信」が行われる。すなわち、コンテンツリスト提示部310は、コンテンツ格納部340内に格納されている提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを表示させるためのデータ(BML形式やHTML形式で記述されたページ表示用データ)を視聴用デジタルテレビ26に返信する。その結果、デジタルテレビ26の画面上には、たとえば、図20に示すような「コンテンツの視聴画面G5」が表示されることになる。この画面G5には、コンテンツリスト提示部310で用意されたコンテンツリストが表示されている。
ユーザは、このコンテンツリスト上で視聴対象となるコンテンツを選択する。具体的には、視聴したいコンテンツをクリックする操作を行えばよい。ここでは、このコンテンツリスト上で「ローマの休日」なるコンテンツがクリックされたものとする。すると、図21に示すような「コンテンツの視聴画面G6」へと遷移する。この画面G6の左半分には、購入対象として選択した「ローマの休日」なるコンテンツを示す画像が大きく表示されており、画面G6の右半分には、「視聴する」ボタンが表示されている。この状態で、ユーザが「視聴する」ボタンをクリックすると、結局、視聴対象コンテンツとして「ローマの休日」を選択し、ステップS33「視聴要求」を行ったことになる。その結果、リビングのテレビ26から視聴可否判定部320に対して、視聴用デジタルテレビのTV識別コード「aaa6666」および視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コード「XYZ0101」(選択した「ローマの休日」のコード)を伴う視聴要求が送信される。
こうして、視聴可否判定部320に対して視聴要求が伝えられると、ステップS34「視聴可否判定」が行われる。すなわち、視聴可否判定部320は、この視聴要求が伝えられると、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111と購入処理手段200内の登録情報222とに基づいて、視聴用デジタルテレビと視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との視聴可否判定を行う。
ここで述べる実施形態の場合、視聴可否判定部320は、特定のTV識別コードと特定のコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べる際に、ユーザ情報登録手段100内の登録情報111を参照して、当該特定のTV識別コードに対応づけられている登録IDを認識し、購入処理手段200内の登録情報222を参照して、当該登録IDに特定のコンテンツ識別コードが対応づけられていた場合に、当該特定のTV識別コードと当該特定のコンテンツ識別コードとが対応づけられているとの判定を行う。以下、この判定処理を具体例に即して説明する。
ここでは、§5で述べた登録処理を行った結果、登録作業部110内には図13に示すような登録情報111が格納されており、§6で述べた購入処理を行った結果、購入履歴登録部220内には図17に示すような登録情報222が格納されているものとしよう。上述した例の場合、視聴要求とともにTV識別コード「aaa6666」およびコンテンツ識別コード「XYZ0101」が与えられているので、視聴可否判定部320は、両コードが相互に対応づけられるか否かを判定すればよい。
まず、図13に示す登録情報111を参照して、TV識別コード「aaa6666」が登録されている登録IDを認識する。その結果、3つの登録ID「R0001」,「R0002」,「R0003」が認識できる。そこで今度は、図17に示す登録情報222を参照して、これら3つの登録ID「R0001」,「R0002」,「R0003」のいずれかに関して、コンテンツ識別コード「XYZ0101」が対応づけられているか否かを調べると、履歴ID「H0001」で示される購入履歴において、登録ID「R0001」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」との対応づけが確認できる。かくして、コード「aaa6666」とコード「XYZ0101」との対応づけが確認できたので、視聴可否判定部320は、「視聴可」との視聴可否判定を行うことになる。
このように、「視聴可」との判定がなされれば、ステップS35「コンテンツ配信」が実行され、コンテンツ配信部340からリビングのテレビ26(視聴用デジタルテレビ)に対して、「ローマの休日」なるコンテンツが配信されることになる。一方、「視聴不可」との判定がなされた場合には、何らかのエラーメッセージの配信が行われる。
以上、リビングのテレビ26を視聴用デジタルテレビとして用いて視聴を行う手順を説明したが、「ローマの休日」なるコンテンツは、書斎のテレビ27からでも、太郎のテレビ28からでも視聴可能である。
たとえば、書斎のテレビ27から視聴した場合は、TV識別コード「bbb7777」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とが、視聴可否判定部320に対して与えられることになるが、図13に示す登録情報111を参照すれば、TV識別コード「bbb7777」が登録されている登録IDとして、登録ID「R0001」が認識できる。そこで今度は、図17に示す登録情報222を参照して、この登録ID「R0001」に関して、コンテンツ識別コード「XYZ0101」が対応づけられているか否かを調べると、履歴ID「H0001」で示される購入履歴において、登録ID「R0001」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」との対応づけが確認できる。かくして、コード「bbb7777」とコード「XYZ0101」との対応づけが確認できたので、視聴可否判定部320は、「視聴可」との視聴可否判定を行うことになる。
一方、太郎のテレビ28から視聴した場合は、TV識別コード「ccc8888」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」とが、視聴可否判定部320に対して与えられることになるが、図13に示す登録情報111を参照すれば、TV識別コード「ccc8888」が登録されている登録IDとして、登録ID「R0001」および「R0003」が認識できる。そこで今度は、図17に示す登録情報222を参照して、この登録ID「R0001」,「R0003」のいずれかに関して、コンテンツ識別コード「XYZ0101」が対応づけられているか否かを調べると、履歴ID「H0001」で示される購入履歴において、登録ID「R0001」とコンテンツ識別コード「XYZ0101」との対応づけが確認できる。かくして、コード「ccc8888」とコード「XYZ0101」との対応づけが確認できたので、視聴可否判定部320は、「視聴可」との視聴可否判定を行うことになる。
このように、一家に複数台のデジタルテレビが設置されているような環境において、極めて自由度が高い視聴ができる点が、本発明に係るシステムのひとつの特徴である。もちろん、コンテンツの内容によっては、特定のデジタルテレビでの視聴のみに制限したい場合もあろう。たとえば、「パパ」と「ママ」が二人で鑑賞する予定の大人向けの映画コンテンツの場合、リビングのテレビ26で視聴することを前提として、太郎のテレビ28では視聴できないようにしたい、という要望があったとしよう。このようなコンテンツは、課金対象携帯電話を「ママ」の携帯電話12として購入しておけばよい。図17に示す登録情報222における履歴ID「H0003」は、このような購入履歴を示すものである。当該購入履歴では、「ママ」の携帯電話12を課金対象携帯電話としたため、対応する登録IDは「R0002」となっている。一方、図13の登録情報111では、登録ID「R0002」に対応するデジタルテレビとして、リビングのテレビのみが登録されているので、当該コンテンツは、リビングのテレビでのみ視聴可となる。
<<< §8.いくつかの変形例 >>>
最後に、本発明のいくつかの変形例を述べておく。
(1) 視聴可能なコンテンツのみのリスト提示
図20に示す「コンテンツの視聴画面G5」には、視聴対象コンテンツを選択するために、コンテンツリストが表示されている。このコンテンツリストは、コンテンツリスト提示部310によって用意されたリストであり、コンテンツ格納部340に格納されているコンテンツの一覧を示すリストである。しかしながら、コンテンツの視聴を行う場合、このコンテンツリストに掲載されたすべてのコンテンツの視聴が可能になるわけではない。実際に視聴が可能なのは、購入処理を行って購入済みとなったコンテンツに限られる。
そこで、「コンテンツの視聴画面G5」において、視聴できないコンテンツを誤って選択することがないように、視聴可能なコンテンツのみを取捨選択して表示させることも可能である。具体的には、視聴可否判定部320に、コンテンツリスト提示部310からの問い合わせに応じて、特定のデジタルテレビと特定のコンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との判定結果を返答する機能をもたせておく。そして、コンテンツリスト提示部310が、視聴可否判定部320に対して、コンテンツ格納部340内に格納されている個々のコンテンツについて、視聴用デジタルテレビとの対応づけに基づいて「視聴可」か否かの問い合わせを行い、「視聴可」との判定結果が返答されたコンテンツのみから構成されるコンテンツリストを返信するようにすればよい。
(2) 購入処理と視聴処理の融合
図2の流れ図では、ステップS20「コンテンツの購入処理」とステップS30「コンテンツの視聴処理」とを全く独立した手順として示したが、いずれの処理も、「特定のコンテンツを選択する」というプロセスがある点において共通している。このため、ステップS21,S31「コンテンツリストの要求」は互いに共通した処理となり、ステップS22,S32「コンテンツリストの返信」も互いに共通した処理となる。したがって、図14に示す「コンテンツの購入画面G3」と図20に示す「コンテンツの視聴画面G5」とは実質的に同一の画面である。このため、図1に示すコンテンツリスト提示部240とコンテンツリスト提示部310とが、実質的に同一の構成要素とすることができる点は、既に述べたとおりである。
そこで、実用上は、コンテンツリスト提示部240とコンテンツリスト提示部310とを単一の共通構成要素として、ステップS20「コンテンツの購入処理」とステップS30「コンテンツの視聴処理」とを融合した形態を採ることも可能である。図5に示した「映像配信メニュー画面G1」では、3つの操作ボタンB5,B6,B7が設けられており、それぞれステップS10,S20,S30へと移行する役割を果たしていた。これに対して、上記融合形態を採る場合は、図22に示すような「映像配信メニュー画面G7」を用意すればよい。この画面G7には、2つの操作ボタンB8,B9のみが設けられている。操作ボタンB8は、画面G1における操作ボタンB5に対応するものであり、ステップS10「ユーザ情報登録処理」へ移行するためのものである。一方、操作ボタンB9は、画面G1における操作ボタンB6,B7を兼ねるものであり、ステップS20とステップS30とを融合させた「コンテンツの購入・視聴処理」へ移行するためのものである。
この画面G7における操作ボタンB9をクリックすると、図23に示すような「コンテンツの購入・視聴画面G8」が表示される。この画面G8は、図14に示す「コンテンツの購入画面G3」もしくは図20に示す「コンテンツの視聴画面G5」と実質的に同一であり、ステップS21もしくはS31の「コンテンツリストの要求」処理と、ステップS22もしくはS32「コンテンツリストの返信」処理とを行うことにより得られる画面である。
ユーザは、コンテンツの購入を行う場合も、コンテンツの視聴を行う場合も、まず、この「コンテンツの購入・視聴画面G8」上で、特定のコンテンツの選択(たとえば、クリック操作)を行えばよい。特定のコンテンツが選択されると、図24に示すような「コンテンツの購入・視聴画面G9」へと遷移する。この画面G9は、図15に示す画面G4とほぼ同じであるが、「購入する」ボタンの他に「視聴する」ボタンが設けられており、図15に示す「コンテンツの購入画面G4」と図21に示す「コンテンツの視聴画面G6」とを融合させた画面ということになる。
ユーザは、選択したコンテンツを購入する場合は、課金対象携帯電話をリストから選択して「購入する」ボタンをクリックすればよいし、選択したコンテンツを視聴する場合は、単に「視聴する」ボタンをクリックすればよい。
(3) 携帯電話からの登録内容の照会
図13の登録情報111に示されているように、ユーザ情報登録手段100内には、1つの携帯電話に対して複数のデジタルテレビを登録することが可能である。図示の例では、登録ID「R0001」に対応する「パパ」の携帯電話11には、3台のデジタルテレビ26,27,28が登録されている。
そこで、ユーザが、現時点で特定の携帯電話について、どのデジタルテレビが登録されているかを照会できるようにしておくと、ユーザは、現時点での登録状態を把握することができるので便利である。
§2で述べた実施形態の場合、登録作業部110は、ユーザからの登録指示に基づいて、個々のTV識別コードに、当該TV識別コードによって示されるデジタルテレビのニックネームを対応づけて登録する機能を有している。図13に示す登録情報111にも、個々のデジタルテレビについて、それぞれニックネームが登録されている。そこで、登録作業部110に、携帯電話からの登録内容照会に応じて、当該携帯電話の携帯電話識別コードに対応づけて登録されているTV識別コードのニックネームを回答する機能を設けておけば、ユーザの要望に応えることができる。
具体的には、ユーザが携帯電話11のWebブラウザ機能を用いて、登録作業部110の照会処理用URLへアクセスすると、携帯電話11の画面上に図25(a) に示すような登録内容照会画面が表示されるようにし、ここで「登録内容照会」ボタンをクリックすると、登録作業部110が照会結果をWebページ上に表示する処理を行うようにすればよい。図25(b) は、このような照会結果を示すWebページの一例である。
携帯電話11から登録内容の照会が行われた場合、携帯電話11から登録作業部110に対して、携帯電話識別コード「111111」が送信されるようにしておく。そうすれば、登録作業部110は、図13に示す登録情報111を参照して、携帯電話11(携帯電話識別コード「111111」)に対して登録されている3台のデジタルテレビのニックネーム「リビングのテレビ」,「書斎のテレビ」,「太郎のテレビ」を取得することができるので、図25(b) に示すような照会結果を示すWebページを携帯電話11へ返信することができる。
(4) ユーザ自身の操作を前提とする課金処理
これまで述べてきた実施形態では、課金処理部230から課金サーバ40に対して、課金対象となる携帯電話の識別コードと購入対象となるコンテンツの代金を示すデータとを送信することにより課金処理を行っていた。本発明に係るシステムが行う課金処理とは、課金対象携帯電話の利用料に購入対象コンテンツの代金が加算計上されるようにする処理を広く意味するものであり、このような課金処理は、技術的には、「課金対象携帯電話を特定する情報」と「購入対象コンテンツの代金を示す情報」とが、課金サーバ40に引き渡されれば十分である。
しかしながら、本発明を実社会において実施する際には、様々なセキュリティ上の制約や、個人情報保護の見地からの制約などが課されるため、図1に示すシステムにおいて、課金処理部230から課金サーバ40に対して、直接、「課金対象携帯電話を特定する情報」と「購入対象コンテンツの代金を示す情報」とを引き渡すことが困難なケースも少なくない。特に、本発明に係るシステムを用いてコンテンツ提供事業を運営する事業体と、携帯電話サービスの提供事業を運営する事業体とが異なる場合、課金処理部230から課金サーバ40に対して直接的に課金情報を引き渡す運用形態が認められない可能性がある。
現時点では、携帯電話サービスを展開する多くの事業体は、携帯電話から課金サーバ40への直接アクセスによって、個々のユーザ自身が認証した商取引についてのみ課金処理を実行する運用を採っている。ユーザが、このような運用を採る事業体の携帯電話を利用する限り、課金処理部230から課金サーバ40に対して直接的に課金情報を引き渡すことは認められない。もちろん、この問題は純然たる技術的問題ではなく、事業者間のビジネス上の運用の問題であり、事業者間の交渉によって解決可能な問題である。ただ、交渉によって解決できない場合でも、次のような変形例に基づく次善策を講ずることにより、本発明の実施は可能である。
この変形例では、ユーザ自身の操作を利用して課金処理を行うことを前提としている。たとえば、前述の例において、「パパ」の携帯電話11を課金対象携帯電話として、「ローマの休日」なるコンテンツを購入した場合、課金サーバ40に対して、携帯電話識別コード「111111」と代金「200円」という情報の引き渡して、決済を行う必要がある。この変形例では、携帯電話識別コード「111111」と代金「200円」という情報の引き渡しを、「パパ」の携帯電話11を用いてユーザ自身の手によって実行させるのである。
そのためには、ユーザ情報登録手段100内に、ユーザの電子メールアドレスを登録させておく。§2で述べた実施形態では、登録作業部110は、ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、当該携帯電話で受信可能な電子メールアドレスとを、対応づけて登録する機能を有している。たとえば、図13に示す登録情報111には、個々の携帯電話に対応づけて、それぞれ所定の電子メールアドレスが登録されている。
一方、課金処理部230には、1つの購入履歴の登録が行われたときに、「課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバにアクセスを行うための課金作業用アドレス」と「当該1つの購入履歴を特定するための購入履歴特定情報」とを含む課金用コードを生成し、この課金用コードを含む電子メールを、課金対象となる携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信する処理機能をもたせておく。
たとえば、前述の例において、「パパ」の携帯電話11を課金対象携帯電話として、「ローマの休日」なるコンテンツを購入した場合、購入履歴登録部220では、図16に示すような購入履歴の登録が行われる。そこで、課金処理部230は、当該購入履歴を特定するための購入履歴特定情報として、たとえば、履歴ID「H0001」を用いるようにし、「課金対象となる携帯電話11についての課金を行う課金サーバ40にアクセスを行うための課金作業用アドレス」である「add40.co.jp」と上記履歴ID「H0001」とを用いて、課金用コードを作成すればよい。
図26は、こうして生成された課金用コードの一例を示す図である。図示のとおり、この課金用コードは、「http://www.add40.co.jp/kakin.cgi?userid=H0001」なる文字列によって構成されている。先頭部分の「http://www」は、インターネット上でHTTPプロトコルを用いた通信を行う旨の宣言文であり、続く「add40.co.jp」の部分は、課金サーバ40をアクセスするための課金作業用アドレスである。ここまでの前半部分が、課金サーバ40を示す本来のURLを構成する部分であり、後半部分「kakin.cgi?userid=H0001」は、課金サーバ40へ引き渡すデータとして機能する部分である。この後半部分の最後には、「H0001」なる履歴IDが含まれている。なお、セキュリティを高める上で、このURLにワンタイムパスワードを付加しておいてもよい。
こうして生成された課金用コードは、電子メール本文とともに、登録された電子メールアドレス宛に送信される。図示の例の場合、「テレビから『ローマの休日』を200円で購入します。」という文字列からなる電子メール本文が作成されている。図16に示す履歴ID「H0001」なる購入履歴には、コンテンツ識別コード「XYZ0101」および金額「200円」が含まれており、課金処理部230は、これらの情報に基づいて、上記電子メール本文を作成することができる。
また、図13に示す登録情報111には、「パパ」の携帯電話11に対応づけて、電子メールアドレス「papa@mail」が登録されているので、上記電子メールは、当該アドレス「papa@mail」へ送信される。図27(a) は、ユーザ「パパ」が、携帯電話11の電子メール閲覧機能を用いて、当該電子メールを受信して閲覧している状態を示している。ここで、ユーザが、「http://www.add40.co.jp/kakin.cgi?userid=H0001」なるURLをクリックすると、携帯電話11のWebブラウザ機能が起動し、課金サーバ40への自動アクセスが行われ、課金サーバ40に対して「H0001」なる履歴IDが引き渡される。
課金サーバ40は、セキュリティを確保するために、ユーザに対するアクセス権の認証を行う。たとえば、図27(b) は、課金サーバ40がユーザに対してパスワードの入力を要求した場合の携帯電話11の表示画面を示す。ユーザが正しいパスワードを入力すると、画面は図27(c) のように遷移する。ユーザが、ここで最終確認を行い、「購入」ボタンをクリックすると、課金サーバ40による正式な課金処理が行われる。具体的には、課金サーバ40が、購入履歴登録部220内の登録情報222を検索して、履歴ID「H0001」に対応する携帯電話識別コード「111111」と金額「200円」とを取得し、これらの情報に基づいて課金処理を実行するようにすればよい。なお、このような課金処理が支障なく完了したときには、携帯電話11の画面上に図27(d) に示すような確認画面を表示させるのが好ましい。
以上のような手順に従えば、課金サーバ40は、携帯電話11を用いたユーザ本人の操作に基づいて課金処理を行うことができ、また、その際に、必要なアクセス権の認証処理も実行することができる。一方、購入処理手段200側では、課金サーバ40から履歴ID「H0001」を用いた検索を受けることにより、履歴ID「H0001」に係る購入履歴について、支障なく課金処理が完了したことを認識することができる。いわば、課金サーバ40から購入履歴登録部220に対して、課金完了の報告がなされることになる。
このような課金完了の報告を利用すれば、課金完了の報告があった購入履歴のみを有効なものとして取り扱うような運用も可能である。図16の登録情報222の6行目に示されている「フラグ」は、このような運用に利用するためのものである。すなわち、購入履歴登録部220が、ステップS26「履歴登録」において、個々の購入履歴を登録する際に、無効を示すフラグを付加して登録するようにする。たとえば、図16に示す例の場合、1行目〜5行目までの情報を記録し、6行目のフラグは「無効」の状態にしておく。そして、ステップS27「課金処理」の最後に、課金サーバ40から特定の購入履歴について課金完了の報告を受けたときに、当該特定の購入履歴のフラグを「無効」から「有効」に変更するようにすればよい。こうすれば、万一、課金サーバ40側での課金処理に、何らかの支障が生じた場合には、購入履歴のフラグは「無効」の状態のままとなる。
また、このような課金完了の報告を、ユーザまで伝達することも可能である。たとえば、購入履歴登録部220が、課金サーバ40から特定の購入履歴について課金完了の報告を受けたときに、当該特定の購入履歴に係る購入対象コンテンツの購入手続が完了した旨を報知する電子メールを、当該特定の購入履歴に係る課金対象携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信するようにしておけばよい。たとえば、図16に示す購入履歴についての課金完了の報告を受けた場合には、コンテンツ識別コード「XYZ0101」で特定される「ローマの休日」なるコンテンツについて、200円の課金が完了したことを報知する電子メールを、「papa@mail」なる電子メールアドレスに送信すればよい。
なお、図26に示す課金用コードの末尾にある履歴ID「H0001」の代わりに、金額「200円」を入れ、「http://www.add40.co.jp/kakin.cgi?price=200」なるURLを用いるようにし、携帯電話11を用いたユーザ本人からのアクセスがあった場合に、携帯電話11から課金サーバ40に対して、携帯電話識別コード「111111」を送信させるようにすれば、課金サーバ40は、コード「111111」と代金「200円」という情報を入手することができるので、購入履歴登録部220内の登録情報222を検索する処理を行わずに、課金処理を実行することができる。ただし、この場合は、購入履歴登録部220に対して、個々の購入履歴を特定した課金完了報告を行うことはできない。
(5) 視聴有効期限の設定
これまで述べた実施形態では、一度購入したコンテンツは、その後いつでも視聴することが可能になるが、個々の購入済みコンテンツについて、視聴有効期限を設定することもできる。たとえば、図16に示す登録情報222には、購入日時の情報が記録されている。そこで、購入履歴登録部220が、1つの購入履歴の登録を行う際に、登録の日時を示す情報を併せて登録するようにし、かつ、当該登録の日時から所定の有効期限が経過したときに、当該購入履歴のフラグを無効に変更する処理を行うようにすれば、個々のコンテンツごとに、視聴有効期限を設定した運用が可能になる。
(6) 登録対象テレビの台数制限
図13に示す登録情報111には、1つの携帯電話に対して最大3台のデジタルテレビが登録されている例が示されている。このように、1つの携帯電話に対して複数台のデジタルテレビを登録できるようにすると、一家に複数台のデジタルテレビが設置されているような環境においても、極めて自由度が高い運用が可能になる。この場合、技術的には、1つの携帯電話に対して10台、100台、1000台といったデジタルテレビを登録できるようにすることが可能であるが、実用上は、1つの携帯電話に対して登録可能なデジタルテレビの台数に制限を加えるのが好ましい。
これは、本発明に係るシステムでは、上述したとおり自由度が高い運用が可能になる半面、同一携帯電話に対して登録されたデジタルテレビであればどのテレビからでも、当該携帯電話を課金対象として購入したコンテンツを視聴できるようになるので、不正な利用形態を容認する弊害が生じるおそれがあるためである。
一般に、「同一家庭内であれば、どの部屋に設置されたテレビからでも、購入したコンテンツを自由に視聴できる」という環境は望ましい利用形態と言えるであろう。ところが、1つの携帯電話に対して100台ものテレビの登録を容認した場合、家庭内での利用環境を離れて、不特定多数の者による無料視聴を助長する要因となろう。このような不正な利用形態を排除するためには、1つの携帯電話に対して登録可能なデジタルテレビの台数に制限を加えるのが好ましい。
そのためには、登録作業部11による登録時に、1つの登録IDに対して登録可能なTV識別コードの数に上限値(たとえば、3台とか5台とか)を設定し、この上限値を超える追加登録を生じさせる登録作業要求については、これを拒絶する処理を行うようにすればよい。
(7) 同一コンテンツの同時配信制限
上述したような不正な利用形態を排除する別法として、同一コンテンツの同時配信を制限する方法も有効である。たとえば、特定の携帯電話を課金対象として「ローマの休日」を購入した場合、当該課金対象携帯電話に紐付けされた複数のデジタルテレビについて、同時には「ローマの休日」を配信しないような措置を採るのである。一般に、家庭内の環境では、同一のコンテンツを同時に別々のテレビで視聴する、というケースは稀であろうから、このような同時配信制限を行ったとしても、利便性はそれほど失われることはない。一方、異なる家庭では、同一のコンテンツを同時に別々のテレビで視聴する、というケースが起こり得るが、異なる家庭間に、同一の課金対象携帯電話に紐付けされた複数のデジタルテレビを設置することは、一般的には不正な利用形態とすべき事項なので、同時配信制限は、そのような不正な利用形態を抑止する上で効果的である。
このような同時配信制限を行うには、視聴可否判定部320が、同一の携帯電話に対応づけられている複数のデジタルテレビに対して、同一のコンテンツが同時に配信されることになる視聴要求については、「視聴不可」との判定を行うようにすればよい。
本発明の基本的な実施形態に係るコンテンツ提供システムの全体構成を示すブロック図である。 図1に示すシステムを利用したコンテンツの提供方法の手順を示す流れ図である。 複数台のデジタルテレビと複数台の携帯電話を所持する家庭の構成例を示す模式図である。 一般的なデジタルテレビにおける放送受信状態の画面を示す平面図である。 本発明に係るコンテンツ提供システムを利用するためにデータ通信状態に移行したデジタルテレビの初期画面の一例を示す平面図である。 図2のステップS12で作成される登録用コードの一例を示す図である。 図6に示す登録用コードを含む登録準備画面をデジタルテレビの画面上に表示し、図2のステップS13の読み取り操作を行う状態を示す図である。 登録作業部111内に蓄積されるより実用的な登録情報の一例を示す図である。 図8に示す登録情報を入力するために、登録対象携帯電話上に表示される登録作業用Webページの画面遷移を示す平面図である。 同一家族のユーザが所持する2台の携帯電話についての登録を行った場合の登録作業部111内に蓄積される登録情報を示す図である。 1台の携帯電話について3台の登録を行った場合の登録作業部111内に蓄積される登録情報を示す図である。 同一家族のユーザが所持する3台の携帯電話についての登録を行った場合の登録作業部111内に蓄積される登録情報を示す図である。 異なる家族のユーザが所持する携帯電話についての登録を行った場合の登録作業部111内に蓄積される登録情報を示す図である。 図2のステップS22で返信された「コンテンツリスト」を提示して、購入対象コンテンツの選択を促すデジタルテレビの「コンテンツ購入画面」を示す平面図である。 図2のステップS24で返信された「携帯電話リスト」を提示して、決済用携帯電話の選択を促すデジタルテレビの「コンテンツ購入画面」を示す平面図である。 図2のステップS25の購入要求を行った場合に、購入履歴登録部222内に蓄積される登録情報を示す図である。 4つの購入要求を行った場合に、購入履歴登録部222内に蓄積される登録情報を示す図である。 図2のステップS24で返信された「携帯電話リスト」を提示して、決済用携帯電話の選択を促すデジタルテレビの「コンテンツ購入画面」の別な一例を示す平面図である。 図2のステップS24で返信された「携帯電話リスト」を提示して、決済用携帯電話の選択を促すデジタルテレビの「コンテンツ購入画面」の更に別な一例を示す平面図である。 図2のステップS32で返信された「コンテンツリスト」を提示して、視聴対象コンテンツの選択を促すデジタルテレビの「コンテンツ視聴画面」を示す平面図である。 選択したコンテンツの視聴指示を入力するデジタルテレビの「コンテンツ視聴画面」を示す平面図である。 本発明に係るコンテンツ提供システムを利用するためにデータ通信状態に移行したデジタルテレビの初期画面の変形例を示す平面図である。 図22に示す初期画面から移行した「コンテンツの購入・視聴画面」に、購入もしくは視聴の対象となるコンテンツの選択を促す「コンテンツリスト」が提示されている状態を示す平面図である。 図22に示す初期画面から移行した「コンテンツの購入・視聴画面」に、購入もしくは視聴指示または決済用携帯電話の選択を促す表示がなされている状態を示す平面図である。 携帯電話に対応づけて登録されているデジタルテレビの照会作業中の携帯電話の画面遷移を示す平面図である。 ユーザ自身に決済処理を行わせる変形例において、当該ユーザの携帯電話宛に送信される電子メールの内容を示す図である。 図26に示す電子メールを受け取ったユーザが決済作業中の携帯電話の画面遷移を示す平面図である。
符号の説明
10:携帯電話
11〜13:携帯電話
20:デジタルテレビ
21:動画映像領域
22:データ放送領域
26〜28:デジタルテレビ
30:放送局
40:課金サーバ
100:ユーザ情報登録手段
110:登録作業部
111:登録作業部内の登録情報
120:登録準備部
200:購入処理手段
210:携帯電話リスト提示部
220:購入履歴登録部
222:購入履歴登録部内の登録情報
230:課金処理部
240:コンテンツリスト提示部
300:視聴処理手段
310:コンテンツリスト提示部
320:視聴可否判定部320
330:コンテンツ配信部
340:コンテンツ格納部
B1〜B7:操作ボタン
G1〜G9:デジタルテレビのデータ通信用表示画面
S10〜S35:流れ図の各ステップ

Claims (24)

  1. デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えるデジタルテレビに対してコンテンツを提供するシステムであって、
    ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、ユーザが利用する特定のデジタルテレビを示すTV識別コードとを、対応づけて登録するユーザ情報登録手段と、
    ユーザからの購入指示に基づいて、課金対象となる携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象となるコンテンツのコンテンツ識別コードとを、対応づけて登録するとともに、前記課金対象となる携帯電話の利用料に、前記購入対象となるコンテンツの代金を課金する購入処理手段と、
    特定の視聴用デジタルテレビを用いて特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、前記ユーザ情報登録手段内の登録情報と前記購入処理手段内の登録情報とに基づいて、前記視聴用デジタルテレビのTV識別コードと前記視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べ、両者が対応づけられている場合に、前記視聴対象コンテンツを前記視聴用デジタルテレビに前記ネットワークを介して配信する視聴処理手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  2. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    ユーザ情報登録手段が、携帯電話識別コードに1対1に対応するユニークな登録IDを発生し、携帯電話識別コードとTV識別コードとを前記登録IDに対応づけて登録し、
    購入処理手段が、携帯電話識別コードの代わりに、これに1対1に対応した登録IDを用い、登録IDとコンテンツ識別コードとを対応づけて登録し、
    視聴処理手段が、特定のTV識別コードと特定のコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べる際に、ユーザ情報登録手段内の登録情報を参照して、前記特定のTV識別コードに対応づけられている登録IDを認識し、購入処理手段内の登録情報を参照して、前記認識した登録IDに前記特定のコンテンツ識別コードが対応づけられていた場合に、前記特定のTV識別コードと前記特定のコンテンツ識別コードとが対応づけられているとの判定を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  3. 請求項1または2に記載のシステムにおいて、
    ユーザ情報登録手段が、ネットワークを介してデジタルテレビと通信可能な登録準備部と、ネットワークを介して携帯電話と通信可能な登録作業部と、を有し、
    前記登録準備部は、登録対象デジタルテレビから、当該登録対象デジタルテレビのTV識別コードの送信を伴う登録準備要求があったときに、前記登録作業部へアクセスを行うための登録作業用アドレスと前記TV識別コードとを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを前記登録対象デジタルテレビに返信する処理を行い、
    前記登録作業部は、登録対象携帯電話から、前記登録用コードを用いたアクセスを受け、このアクセスにおいて、当該登録対象携帯電話の携帯電話識別コードの送信を伴う登録作業要求があったときに、送信されてきた携帯電話識別コードと、前記登録用コードに含まれていたTV識別コードとを対応づけて登録する処理を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  4. 請求項3に記載のシステムにおいて、
    登録作業部が、新たな携帯電話の登録を行うたびにユニークな登録IDを発生し、携帯電話識別コードとTV識別コードとを前記登録IDに対応づけて登録することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  5. 請求項4に記載のシステムにおいて、
    登録作業部が、1つの登録IDに対して、1つの携帯電話識別コードと複数のTV識別コードとを対応づけて登録する機能を有し、特定の携帯電話識別コードと特定のTV識別コードとの対を新たに登録する際に、前記特定の携帯電話識別コードが既に登録済みであるか否かを調べ、登録済みであった場合には、当該登録済みの登録IDに対して、前記特定のTV識別コードを追加登録し、登録済みでなかった場合には、新たに発生させた登録IDに対して、前記特定の携帯電話識別コードと前記特定のTV識別コードとを新規登録することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  6. 請求項5に記載のシステムにおいて、
    登録作業部が、1つの登録IDに対して登録可能なTV識別コードの数に上限値を設定し、前記上限値を超える追加登録を生じさせる登録作業要求については、これを拒絶する処理を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  7. 請求項5または6に記載のシステムにおいて
    登録作業部が、ユーザからの登録指示に基づいて、個々のTV識別コードに、当該TV識別コードによって示されるデジタルテレビのニックネームを対応づけて登録する機能を有し、携帯電話からの登録内容照会に応じて、当該携帯電話の携帯電話識別コードに対応づけて登録されているTV識別コードのニックネームを回答することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  8. 請求項3〜7のいずれかに記載のシステムにおいて、
    登録作業部が、登録対象携帯電話に対して、登録作業用Webページを提示し、この登録作業用Webページ上でのユーザの操作入力に基づいて登録処理を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のシステムにおいて、
    購入処理手段が、
    購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、コンテンツのリスト要求があったときに、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信するコンテンツリスト提示部と、
    前記購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、携帯電話のリスト要求があったときに、ユーザ情報登録手段内の登録情報を参照することにより、前記購入処理用デジタルテレビのTV識別コードに対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストを返信する携帯電話リスト提示部と、
    前記購入処理用デジタルテレビから、ネットワークを介して、前記コンテンツリスト内の特定の購入対象コンテンツと、前記携帯電話リスト内の特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求があったときに、前記課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと、前記購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードとを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する購入履歴登録部と、
    前記購入履歴の登録が行われたときに、前記課金対象携帯電話の利用料に、前記購入対象コンテンツの代金を課金する処理を行う課金処理部と、
    を有することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  10. 請求項9に記載のシステムにおいて、
    ユーザ情報登録手段が、ユーザからの登録指示に基づいて、個々の携帯電話識別コードに、当該携帯電話識別コードによって示される携帯電話のニックネームを対応づけて登録する機能を有し、
    携帯電話リスト提示部が、各携帯電話のニックネームを表記した携帯電話リストを返信することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  11. 請求項9または10に記載のシステムにおいて、
    課金処理部が、課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバに対して、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと購入対象コンテンツの代金を示すデータとを送信する処理を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  12. 請求項9または10に記載のシステムにおいて、
    ユーザ情報登録手段が、ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、当該携帯電話で受信可能な電子メールアドレスとを、対応づけて登録する機能を有し、
    課金処理部が、1つの購入履歴の登録が行われたときに、「課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバにアクセスを行うための課金作業用アドレス」と「前記1つの購入履歴を特定するための購入履歴特定情報」とを含む課金用コードを生成し、この課金用コードを含む電子メールを、前記課金対象となる携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  13. 請求項12に記載のシステムにおいて、
    購入履歴登録部が、個々の購入履歴を登録する際に無効を示すフラグを付加して登録し、課金サーバから特定の購入履歴について課金完了の報告を受けたときに、当該特定の購入履歴のフラグを無効から有効に変更することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  14. 請求項13に記載のシステムにおいて、
    購入履歴登録部が、1つの購入履歴の登録を行うたびにユニークな履歴IDを発生し、「携帯電話識別コードもしくはこれに1対1に対応した登録ID」と「コンテンツ識別コード」とを前記履歴IDに対応づけ、これを1つの購入履歴として登録し、
    課金処理部が、購入履歴特定情報として、前記履歴IDを用いることを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  15. 請求項13または14に記載のシステムにおいて、
    購入履歴登録部が、1つの購入履歴の登録を行う際に、登録の日時を示す情報を併せて登録し、前記登録の日時から所定の有効期限が経過したときに、当該購入履歴のフラグを無効に変更することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  16. 請求項12〜15のいずれかに記載のシステムにおいて、
    購入履歴登録部が、課金サーバから特定の購入履歴について課金完了の報告を受けたときに、当該特定の購入履歴に係る購入対象コンテンツの購入手続が完了した旨を報知する電子メールを、当該特定の購入履歴に係る課金対象携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載のシステムにおいて、
    視聴処理手段が、
    提供対象となるコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
    視聴用デジタルテレビから、ネットワークを介して、コンテンツのリスト要求があったときに、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信するコンテンツリスト提示部と、
    前記視聴用デジタルテレビから、前記コンテンツリスト内の特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、ユーザ情報登録手段内の登録情報と購入処理手段内の登録情報とに基づいて、前記視聴用デジタルテレビと前記視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との判定を行う視聴可否判定部と、
    「視聴可」との判定がなされたときに、前記コンテンツ格納部内の前記視聴対象コンテンツを前記視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信するコンテンツ配信部と、
    を有することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  18. 請求項17に記載のシステムにおいて、
    視聴可否判定部が、コンテンツリスト提示部からの問い合わせに応じて、特定のデジタルテレビと特定のコンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との判定結果を返答する機能を有し、
    コンテンツリスト提示部が、視聴可否判定部に対して、コンテンツ格納部内に格納されている個々のコンテンツについて、視聴用デジタルテレビとの対応づけに基づいて「視聴可」か否かの問い合わせを行い、「視聴可」との判定結果が返答されたコンテンツのみから構成されるコンテンツリストを返信することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  19. 請求項17または18に記載のシステムにおいて、
    視聴可否判定部が、同一の携帯電話に対応づけられている複数のデジタルテレビに対して、同一のコンテンツが同時に配信されることになる視聴要求については、「視聴不可」との判定を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  20. 請求項1〜19のいずれかに記載のシステムにおいて、
    携帯電話識別コードとして、個々の携帯電話本体に付与された製造番号もしくは個々の携帯電話に装着されたUIMのユーザIDを用いることを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  21. 請求項1〜20のいずれかに記載のシステムにおいて、
    TV識別コードとして、個々のデジタルテレビに装着されたB−CASカードに記録されている固有のID番号を用いることを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供システム。
  22. デジタル放送を受信する放送受信機能とネットワークを介した通信機能とを備えるデジタルテレビに対してコンテンツを提供する方法であって、
    ユーザからの登録指示に基づいて、ユーザが利用する特定の携帯電話を示す携帯電話識別コードと、ユーザが利用する特定のデジタルテレビを示すTV識別コードとを、対応づけて登録する登録作業部を有するユーザ情報登録手段を準備する段階と、
    ユーザからの購入指示に基づいて、課金対象となる携帯電話の携帯電話識別コードと、購入対象となるコンテンツのコンテンツ識別コードとを、対応づけて登録するとともに、前記課金対象となる携帯電話の利用料に、前記購入対象となるコンテンツの代金を課金する購入処理手段を準備する段階と、
    特定の視聴用デジタルテレビを用いて特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求があったときに、前記ユーザ情報登録手段内の登録情報と前記購入処理手段内の登録情報とに基づいて、前記視聴用デジタルテレビのTV識別コードと前記視聴対象コンテンツのコンテンツ識別コードとが対応づけられているか否かを調べ、両者が対応づけられている場合に、前記視聴対象コンテンツを前記視聴用デジタルテレビに前記ネットワークを介して配信する視聴処理手段を準備する段階と、
    登録対象デジタルテレビが、前記ユーザ情報登録手段に対して、自己のTV識別コードを送信して登録準備要求を行う段階と、
    前記ユーザ情報登録手段が、前記登録準備要求に応じて、「前記ユーザ情報登録手段内の登録作業部をアクセスするための登録作業用アドレス」と「前記登録準備要求によって送信されてきたTV識別コード」とを含む登録用コードを生成し、この登録用コードを二次元コードの形式で含んだ登録準備画面を表示させるためのデータを前記登録対象デジタルテレビに返信する段階と、
    登録対象携帯電話が、前記登録対象デジタルテレビに表示された登録準備画面から前記登録用コードを読み取る段階と、
    前記登録対象携帯電話が、前記登録用コードを用いて、前記登録作業部へのアクセスを行い、前記登録作業部に対して、前記登録用コードに含まれていたTV識別コードと自己の携帯電話識別コードとを送信して登録作業要求を行う段階と、
    前記登録作業部が、前記登録作業要求に応じて、送信されてきた携帯電話識別コードとTV識別コードとを対応づけて登録する段階と、
    購入処理用デジタルテレビが、前記購入処理手段に対して、コンテンツのリスト要求を行う段階と、
    前記購入処理手段が、このコンテンツのリスト要求に応じて、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信する段階と、
    前記購入処理用デジタルテレビが、前記購入処理手段に対して、携帯電話のリスト要求を行う段階と、
    前記購入処理手段が、この携帯電話のリスト要求に応じて、前記ユーザ情報登録手段内の登録情報を参照することにより、前記購入処理用デジタルテレビのTV識別コードに対応づけられている携帯電話識別コードをもつ携帯電話を示す携帯電話リストを返信する段階と、
    前記購入処理用デジタルテレビが、前記購入処理手段に対して、前記コンテンツリスト内の特定の購入対象コンテンツと、前記携帯電話リスト内の特定の課金対象携帯電話と、を指定した購入要求を行う段階と、
    前記購入処理手段が、前記購入要求に応じて、前記課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと、前記購入対象コンテンツのコンテンツ識別コードとを対応づけ、これを1つの購入履歴として登録する段階と、
    前記購入処理手段が、前記購入履歴の登録が行われたときに、前記課金対象携帯電話の利用料に、前記購入対象コンテンツの代金を課金する課金処理を行う段階と、
    視聴用デジタルテレビが、前記視聴処理手段に対して、コンテンツのリスト要求を行う段階と、
    前記視聴処理手段が、このコンテンツのリスト要求に応じて、提供対象となるコンテンツの一覧を示すコンテンツリストを返信する段階と、
    視聴用デジタルテレビが、前記視聴処理手段に対して、前記コンテンツリスト内の特定の視聴対象コンテンツを視聴する旨の視聴要求を行う段階と、
    前記視聴処理手段が、前記視聴要求に応じて、前記ユーザ情報登録手段内の登録情報と前記購入処理手段内の登録情報とに基づいて、前記視聴用デジタルテレビと前記視聴対象コンテンツとが対応づけられるか否かを調べ、両者が対応づけられる場合に「視聴可」との視聴可否判定を行う段階と、
    前記視聴処理手段が、前記視聴可否判定において「視聴可」との判定がなされたときに、前記視聴対象コンテンツを前記視聴用デジタルテレビにネットワークを介して配信する段階と、
    を有することを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供方法。
  23. 請求項22に記載の提供方法において、
    課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバに対して、課金対象携帯電話の携帯電話識別コードと購入対象コンテンツの代金を示すデータとを送信することにより、課金処理を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供方法。
  24. 請求項22に記載の提供方法において、
    「課金対象となる携帯電話についての課金を行う課金サーバにアクセスを行うための課金作業用アドレス」と「1つの購入履歴を特定するための購入履歴特定情報」とを含む課金用コードを生成し、この課金用コードを含む電子メールを、前記課金対象となる携帯電話について登録されている電子メールアドレス宛に送信することにより、課金処理を行うことを特徴とするデジタルテレビに対するコンテンツ提供方法。
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