JP4957128B2 - マルチプロジェクションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、複数台のプロジェクタを協調動作させてスクリーン上に画像を表示するマル
チプロジェクションシステム及びマルチプロジェクションシステムに用いるプロジェクタ
に関する。
複数台のプロジェクタを協調動作させてスクリーン上に画像を表示するマルチプロジェ
クションシステムとしては、複数のプロジェクタが投射する画像をスクリーン上で重ねて
表示を行うスタッキング投射型のマルチプロジェクションシステム(スタッキングディス
プレイシステムという)と、複数のプロジェクタが投射する画像を並べて表示するタイリ
ング投射型のマルチプロジェクションシステム(タイリングディスプレイシステムという
)が知られている。
スタッキングディスプレイシステムにおいては、各プロジェクタには表示すべき全体画
像に対応する画像信号が与えられ、複数のプロジェクタが同じ画像をスクリーン上の同じ
位置に投射を行う。
一方、タイリングディスプレイシステムにおいては、各プロジェクタは自身に割り当て
られた部分画像を表示して、これらの部分画像がスクリーン上の所定位置に投射されるこ
とによってスクリーン上で全体画像が表示される。このようなタイリングディスプレイシ
ステムにおいては、各プロジェクタで投射すべき部分画像に対応する部分画像信号をどこ
で生成するかによって、大きく分けて2つの方法がある。
その第1の方法は、パーソナルコンピュータ(PCという)など画像信号出力装置で部
分画像を生成して、生成した部分画像を各プロジェクタに入力する方法であり、第2の方
法は、各プロジェクタが画像信号出力装置などから全体画像に対応する画像信号を受け取
って、個々のプロジェクタで部分画像を生成する方法である。
第1の方法は、タイリングディスプレイシステムで広く採用されている方法であり、こ
の第1の方法においては、プロジェクタ側は与えられた部分画像信号を用いて部分画像を
投射すればよいので、プロジェクタ側には部分画像を生成する機能を設ける必要はない。
その一方で、画像信号出力装置側で、どのように部分画像を生成するか、生成した部分画
像をどのようにして送るかという点で、様々な工夫が必要となる。
これに対して、第2の方法は、プロジェクタ内部で自身に割り当てられた部分画像に対
応する画像信号を生成するものであるため、プロジェクタ側では、部分画像に対応する画
像信号を生成する機能が必要である。その一方で、画像信号出力装置側では、全てのプロ
ジェクタに同じ画像信号を入れればよいので、画像信号出力処理を単純なものとすること
ができる。
ところで、現在のプロジェクタは、複数の画像信号入力端子を有しているのが一般的で
ある。また、これら画像信号入力端子に入力される画像信号は、アナログ信号として入力
される。その際、異なる画像信号入力端子から入力された画像信号が、表示デバイス上で
の位置や大きさが異なってしまうという現象がある。これはアナログ信号の特性によるも
のと考えられる。
このような現象は、1台のプロジェクタで表示を行う場合は、殆ど問題にはならないが
、プロジェクタをスタッキングディスプレイシステムやタイリングディスプレイシステム
に用いる場合、画像入力端子を切り替えるたびに表示デバイス上での位置や大きさが異な
ってしまうということになり、その都度、位置調整などを行う必要がある。
たとえば、個々のプロジェクタにおいて、例えば、「入力端子1」と「入力端子2」の
2つの画像信号入力端子があって、「入力端子1」には第1の画像信号出力装置(PCと
する)からの画像信号、「入力端子2」には第2の画像信号出力装置(テレビジョンなど
のビデオ機器とする)からの画像信号が入力されるように設定されているとした場合、「
入力端子1」に入力されるPCからの画像信号を利用して、各プロジェクタのスクリーン
上での投射位置を適切に調整したとしても、投射すべき画像信号を「入力端子2」に入力
されるビデオ機器からの画像信号に切り替えると投射位置が異なってしまうという現象が
発生する場合がある。
そこで、スクリーン上での投射位置の調整などを行う場合は、実運用で利用する画像信
号入力端子に調整用信号を入力する必要がある。ところが、前述の「第2の方法」、すな
わち、全てのプロジェクタが同じ全体画像を受け取って、各プロジェクタ内部で部分画像
を生成する方法を採用する場合、全てのプロジェクタに同じ画像信号を入力する構成とな
っており、個別のプロジェクタに別々の画像信号を入れることが難しいため、自動にせよ
手動にせよ調整が困難であるという問題がある。
従来、複数のプロジェクタが投射する画像を自動的に調整する技術は種々提案されてい
る(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術(以下では従来技術という)
は、複数のプロジェクタからそれぞれ異なる色を有する光ビームを発生し、プロジェクタ
の通常の使用時に、プロジェクタが投射する画像を撮像して得られた撮像画像データに基
づいてプロジェクタが投射する画像を自動的に調整するものである。
特表2001-525640号公報
前述の従来技術には、各プロジェクタにおいて異なった色を有する光ビームを如何にし
て生成するかといったことは明記されてはない。特に、前述の「第2の方法」、すなわち
、全てのプロジェクタが全体画像を受け取って、各プロジェクタ内部で部分画像を生成す
る方法においては、個別のプロジェクタに別々の画像信号を入れることが難しいため、異
なった色を有するビームを各プロジェクタで投射するには何らかの工夫が必要となる。ま
た、前述の「第1の方法」、すなわち、パーソナルコンピュータなどの外部機器で部分画
像を生成して、生成した部分画像を各プロジェクタに入力する方法であれば、異なる色を
有する画像信号を生成する信号発生手段(信号源)を用意する必要があるという問題があ
る。
そこで本発明は、スタッキングディスプレイシステムやタイリングディスプレイシステ
ムなどのマルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクタに同じ映像信号
を入力し、各プロジェクタでは入力された映像信号に基づいて表示を行うマルチプロジェ
クションシステムにおいて、各プロジェクタが投射する画像の位置調整などの調整操作を
行うための調整用画像をスクリーン上で区別しやすい調整用画像に変換可能とし、それに
よって、各プロジェクタが投射する画像の調整操作を円滑かつ高精度に行えるようにした
マルチプロジェクションシステム及びマルチプロジェクションシステムに用いるプロジェ
クタを提供することを目的とする。
本発明のマルチプロジェクションシステムは、複数のプロジェクタに画像信号を入力して、前記画像信号に基づいた画像を前記複数のプロジェクタの各プロジェクタがスクリーン上に投射するマルチプロジェクションシステムであって、
前記各プロジェクタに前記画像信号として同じ調整用画像信号を入力し、当該調整用画像信号に基づいて調整用画像を前記スクリーン上に投射することによって前記各プロジェクタの調整を行う際に、前記複数のプロジェクタの各プロジェクタが投射する前記調整用画像の色度及び/又は輝度を前記各プロジェクタごとに変換可能な調整用画像変換手段を有し、
前記各プロジェクタは、前記複数のプロジェクタの他のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有し、
前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有し、
前記変換規則は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記調整用画像信号を変換
することを特徴とする。
このような構成とすることにより、各プロジェクタの調整操作(各プロジェクタが投射する画像の位置調整などの調整操作)を行う調整モード時において、各プロジェクタからは、様々な色度や輝度を有する調整用画像をスクリーン上に投射することができる。例えば、複数のプロジェクタの各プロジェクタごとに異なった色を有する調整用画像を表示させるようにすれば、どのプロジェクタがどの画像を投射しているかを容易に判別することができ、どのプロジェクタの画像をどのように調整すればよいかが容易にわかる。これにより、各プロジェクタが投射する画像の位置調整などの調整操作を円滑かつ高精度に行うことができ、例えば、タイリングディスプレイシステムを構成するプロジェクタのうちのある特定のプロジェクタを指定して、指定したプロジェクタごとに調整用画像を変換して、変換後の調整用画像を投射することが可能となり、各プロジェクタが元々有する構成要素を用いることで本発明を容易に実現することができ、変換規則を予め用意しておくことにより、各プロジェクタでは、自身に割り当てられた識別番号に基づいてどのように調整用画像を変換すべきかを容易に知ることができる。
(2)前記(1)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記各プロジ
ェクタは、前記複数のプロジェクタの他のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定
する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号
が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整
用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有することが好ましい。
このような構成を有することによって、例えば、タイリングディスプレイシステムを構
成するプロジェクタのうちのある特定のプロジェクタを指定して、指定したプロジェクタ
ごとに調整用画像を変換して、変換後の調整用画像を投射することが可能となる。
(3)前記(2)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記制御部は
、前記与えられた識別番号が自身の識別番号であると判定した場合に、前記調整用画像の
変換を行うべく前記調整用画像変換手段を制御することが好ましい。
これは、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタのうちのある特定の
プロジェクタを指定したとき、指定された特定のプロジェクタのみが調整用画像を変換す
るというものである。これにより、特定のプロジェクタが投射する調整用画像と他のプロ
ジェクタが投射する調整用画像とを容易に区別することができ、特定のプロジェクタが投
射する画像の位置調整を行うような場合、調整操作がしやすくなり、調整操作の効率化が
図れる。
(4)前記(2)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記制御部は
、前記与えられた識別番号が自身の識別番号でないと判定した場合に、前記調整用画像の
変換を行うべく前記調整用画像変換手段を制御することが好ましい。
これは、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタのうちのある特定の
プロジェクタを指定したとき、指定された特定のプロジェクタ以外のプロジェクタが調整
用画像を変換するというものであり、これによっても、特定のプロジェクタが投射する調
整用画像と他のプロジェクタが投射する調整用画像とを容易に区別することができ、特定
のプロジェクタが投射する画像の位置調整を行うような場合、調整操作がしやすくなり、
調整操作の効率化が図れる。
(5)前記(2)〜(4)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおい
ては、前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって
、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有す
ることが好ましい。
これは、各プロジェクタが有する画像信号変換部を調整用画像変換手段として用いるも
のである。画像信号変換部は、各プロジェクタが元々有している構成要素であり、また、
画像信号変換部は色度及び輝度を変換する機能を有している。したがって、各プロジェク
タが元々有する構成要素を用いることで本発明を容易に実現することができる。
(6)前記(5)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記変換規則
は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記
述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記
調整用画像信号を変換することが好ましい。
このような変換規則を予め用意しておくことにより、各プロジェクタでは、自身に割り
当てられた識別番号に基づいてどのように調整用画像を変換すべきかを容易に知ることが
できる。
(7)前記(6)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記変換内容
は、RGB要素の1つ以上の要素の値をゼロとした内容であることが好ましい。
これは、例えば、あるプロジェクタにおいては、RGB要素のうちG,Bの値を共に「
0」とし、あるプロジェクタにおいては、RGB要素のうちR,Gの値を共に「0」とす
るというように、個々のプロジェクタごとにRGB要素の1つ以上の要素の値をゼロとし
た内容を設定しておくものであり、このような設定に基いて調整用画像の変換を行うこと
により、変換後の調整用画像は異なった色を有するものとなり、どのプロジェクタがどの
調整用画像を投射しているかを容易に区別することができる。
(8)前記(6)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記変換内容
は、RGB要素の2つ以上の要素の値を相互に入れ替えた内容であることが好ましい。
これは、例えば、あるプロジェクタにおいては、RGB要素のうちGとBの値を相互に
入れ替えR、あるプロジェクタにおいては、RGB要素のうちRとGの値を相互に入れ替
えるというように、個々のプロジェクタごとにRGB要素の1つ以上の要素の値をゼロと
した内容を設定しておくものであり、このような設定に基いて調整用画像の変換を行うこ
とによっても、変換後の調整用画像は異なった色を有するものとなり、どのプロジェクタ
がどの調整用画像を投射しているかを容易に区別することができる。変換後の調整用画像
は操作者にとって容易に区別し易い調整用画像とすることができる。
(9)前記(2)〜(4)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおい
ては、前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが投射する画像の色度及び/又は
輝度を変更可能な光学的フィルタと、前記光学的フィルタを前記プロジェクタが投射する
画像の光路上に出没可能に駆動する光学的フィルタ駆動装置と、前記光学的フィルタ駆動
装置を制御する光学的フィルタ駆動装置制御部とによって構成されていることもまた好ま
しい。
このように、調整用画像を光学的フィルタを用いて変換することも可能であり、例えば
各プロジェクタごとに色の異なる光学的フィルタを各プロジェクタの光路上に出没可能に
設けることによって、各プロジェクタからの調整用画像を異なった色とすることができる
(10)前記(9)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記光学的
フィルタ駆動装置制御部は、前記各プロジェクタに設けられ、当該プロジェクタの前記制
御部によって制御されることが好ましい。
このような光学的フィルタ駆動装置制御部を各プロジェクタが有することによって、各
プロジェクタごとに容易に光学的フィルタの切り替えが可能となる。
(11)前記(1)〜(10)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムに
おいては、前記複数のプロジェクタは、それぞれが投射する画像が前記スクリーン上でタ
イリング表示されるようにそれぞれが画像の投射を行うことが可能である。
このようなタイリング投射型のマルチプロジェクションシステムにおいて、各プロジェ
クタからの部分画像の位置調整などの調整を行う場合、各プロジェクタからの調整用画像
が各プロジェクタごとに例えば異なった色を有することにより、各プロジェクタからの部
分画像の位置調整などの調整を容易に行うことができる。
(12)前記(1)〜(10)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムに
おいては、前記複数のプロジェクタは、それぞれが投射する画像が前記スクリーン上でス
タッキング表示されるようにそれぞれが画像の投射を行うことも可能である。
このようなスタッキング投射型のマルチプロジェクションシステムにおいて、各プロジ
ェクタが投射する画像の位置調整などの調整を行う場合、各プロジェクタからの調整用画
像が各プロジェクタごとに例えば異なった色を有することにより、各プロジェクタが投射
する画像の位置調整などの調整を容易に行うことができる。
本発明のマルチプロジェクションシステムは、
画像信号に基づいた画像を投射する第1のプロジェクタ及び第2のプロジェクタと、
前記第1のプロジェクタ及び前記第2のプロジェクタに前記画像信号として同じ調整用画像信号を入力する手段と、
前記第1のプロジェクタが投射する調整用画像の色度及び/又は輝度を、前記第2のプロジェクタが投射する調整用画像の色度及び/又は輝度と異ならせる調整用画像変換手段とを有し、
前記第1のプロジェクタ及び前記第2のプロジェクタである各プロジェクタは、前記第1のプロジェクタと前記第2のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有し、
前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有し、
前記変換規則は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記調整用画像信号を変換することを特徴とする。
また本発明のプロジェクタは、複数のプロジェクタに画像信号を入力して、前記画像信号に基づいた画像を前記複数のプロジェクタの各プロジェクタがスクリーン上に投射するマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタであって、
前記各プロジェクタに同じ調整用画像を入力して前記各プロジェクタの調整を行う際に用いる調整用画像の色度及び/又は輝度を変換する調整用画像変換手段を有
前記各プロジェクタは、前記複数のプロジェクタの他のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有し、
前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有し、
前記変換規則は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記調整用画像信号を変換
することを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明は、スタッキングディスプレイシステム及びタイリングディスプレイシステムの
両方に適用可能であるが、以下の実施形態ではタイリングディスプレイシステムを例にと
って説明する。また、以下の各実施形態では、タイリングディスプレイシステムを構成す
るプロジェクタの台数は、説明の簡単化のため、縦方向に2台、横方向に2台の合計4台
であるとする。
また、本発明は、前述した第2の方法、すなわち、各プロジェクタが情報処理機器など
から全体画像に対応する画像信号を受け取って、個々のプロジェクタで部分画像を生成す
るものであるとする。
また、本発明は、調整用画像の色度及び/又は輝度を変換することを可能とするもので
あるが、以下の実施形態では、色度(単に色とする)を変換する例について説明する。
[実施形態1]
図1は実施形態1に係るタイリングディスプレイシステムの構成を概念的に示す図であ
る。実施形態1に係るタイリングディスプレイシステムは、図1に示すように、4台のプ
ロジェクタPJ1〜PJ4と、スクリーンSCRとを有し、プロジェクタPJ1〜PJ4
のそれぞれに割り当てられた部分画像が各プロジェクタPJ1〜PJ4からスクリーンS
CRの所定位置に投射されることによって、スクリーンSCR上で全体画像が表示される
。なお、図1においては、各プロジェクタPJ1〜PJ4からの各部分画像のうちの隣接
する部分画像の一部に重なり領域を有するようにスクリーンSCR上に投射される例が示
されている。
また、実施形態1に係るタイリングディスプレイシステムは、PC(パーソナルコンピ
ュータ)などの画像信号出力装置10、画像信号出力装置10からの画像信号を各プロジ
ェクタPJ1〜PJ4に分配する画像信号分配装置20を有し、画像信号出力装置10か
らの画像信号は、画像信号分配装置20によって各プロジェクタPJ1〜PJ4に分配さ
れる。なお、前述したように、各プロジェクタPJ1〜PJ4には同じ画像信号が入力さ
れ、各プロジェクタPJ1〜PJ4において自身に割り当てられた部分画像を生成する。
また、図1においては、各プロジェクタPJ1〜PJ4は、1つの入力端子Dinに画
像信号が入力されている例が示されているが、各プロジェクタは図示を省略しているが複
数の入力端子を有し、他の画像信号出力装置(例えばテレビジョンなど)からの画像信号
を入力可能とし、複数の画像信号出力装置からの画像信号を切り替えて使用可能となって
いるものとする。
図2は図1に示したマルチプロジェクションシステムに用いるプロジェクタの構成を示
す図である。プロジェクタPJ1〜PJ4は、図2に示すように、光学系部100と画像
表示制御装置200とを有している。
光学系部100は概略的には、光源101、光変調素子102R,102G,102B
、クロスダイクロイックプリズム103、投射光学系104などを有している。
また、画像表示制御装置200は、入力信号処理部201、コマンド入力部202、識
別番号設定部203、画像信号変換部204、制御部205、画像変換パラメータ記憶部
206、識別番号記憶部207、光源駆動部208、出力信号処理部209、光変調素子
駆動部210などを有している。
入力信号処理部201は、画像信号分配装置20で分配された画像信号出力装置10か
らの画像信号を入力して、入力した画像信号をA/D変換など所定の画像信号処理を行う
機能を有している。
コマンド入力部202は、例えば、リモートコントローラ(リモコンという)30など
によって与えられた各種のコマンドを入力するものであり、本発明の各実施形態を説明す
る上で必要なコマンドとしては、プロジェクタが投射する画像の位置調整などの調整を行
う際の調整モード設定コマンド、識別番号を設定する際の識別番号設定コマンド、各プロ
ジェクタPJ1〜PJ4を個々に指定するためのプロジェクタ指定コマンドなどがある。
識別番号設定部203は、個々のプロジェクタを識別するための固有の番号を設定する
もので、ユーザなどにより当該プロジェクタに対し所定の識別番号を設定することができ
る。設定された識別番号は、制御部205によって識別番号記憶部207に記憶される。
図1に示すタイリングディスプレイシステムの場合、例えば、プロジェクタPJ1には「
ID1」、プロジェクタPJ2には「ID2」、プロジェクタPJ3には「ID3」、プ
ロジェクタPJ4には「ID4」というような識別番号が設定される。なお、識別番号の
設定は、ユーザがリモコン30などによって行うことが可能である。
画像変換パラメータ記憶部206に記憶される記憶内容としては、歪み補正など通常の
プロジェクタにおいて行われる各種の補正を行うための補正パラメータの他に、実施形態
1に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、調整用画像の変換を行うための変
換規則(詳細は後述する)も記憶している。
画像信号変換部204は、制御部205によって画像変換パラメータ記憶部206から
読み出された画像変換パラメータを用いて入力信号処理部201で処理された画像信号を
光変調素子102R,102G,102Bに与えるべき適切な画像信号として変換する機
能を有する。
また、画像信号変換部204は、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムに
おいては、調整用画像変換手段としての機能を有する。すなわち、調整モード設定時にお
いて、各プロジェクタで表示すべき調整用画像信号を、画像変換パラメータ記憶部206
から読み出された変換規則を用いて変換する機能を有している。この具体例については後
述する。なお、調整モード設定時には、画像信号出力装置10から画像信号分配装置20
によって全てのプロジェクタPJ1〜PJ4に対して同じ調整用画像信号が与えられる。
また、出力信号処理部209は、画像信号変換部204で変換された画像信号をD/A
変換して光変調素子駆動部210に与える機能を有する。また、光変調素子駆動部210
は、出力信号処理部209でD/A変換された画像信号に基づいて光変調素子102R,
102G,102Bを駆動する機能を有する。
また、光源駆動部208は、光源101に対して点灯・消灯制御及び明るさの制御を行
う機能を有する。
このような構成において、実施形態1に係るタイリングディスプレイシステムを構成す
る各プロジェクタが投射する画像の位置調整を行う例について説明する。
まず、各プロジェクタPJ1〜PJ4に対し調整モードとするための設定を行う。この
調整モードの設定は、例えば、ユーザがリモコン30などによって行うことが可能である
。この場合、リモコン30からの信号はコマンド入力部202に与えられ、制御部205
によって調整モードの設定がなされる。
調整モードの設定がなされると、各プロジェクタPJ1〜PJ4の画像信号変換部20
4は、前述したように、当該プロジェクタで表示すべき調整用画像信号を、設定された変
換規則に基づいて変換する。この変換規則は、種々設定することができるが、ここでは、
図3のような変換規則が各プロジェクタPJ1〜PJ4の画像変換パラメータ記憶部20
6に記憶されているものとする。
図3は変換規則(その1)の一例を示す図である。図3に示す変換規則は、例えば、「
ID1」の識別番号を有するプロジェクタに対しては(R,0,0)、「ID2」の識別
番号を有するプロジェクタに対しては(0,G,0)、「ID3」の識別番号を有するプ
ロジェクタに対しては(0,0,B)、「ID4」の識別番号を有するプロジェクタに対
しては(0,G,B)とするというように、調整用画像をどのように変換するかを示す変
換内容が識別番号に対応して記述されている。
図3に示すような変換規則を設定しておくことにより、例えば、調整用画像をグレース
ケール、すなわち、RGBの信号値を等しくしたものを各プロジェクタPJ1〜PJ4に
与えることで、各プロジェクタPJ1〜PJ4の各画像信号変換部204では、設定され
た変換規則に基づいて調整用画像を変換する。
例えば、「ID1」の識別番号を有するプロジェクタPJ1においては、図3に示す変
換規則によれば、自身の変換内容が(R,0,0)であるので、入力された調整用画像信
号のRGB要素のうちGとBをともに「0」とするような画像信号変換を行う。他のプロ
ジェクタも同様に、図3に示す変換規則に基づいて、入力された調整用画像信号を変換す
る。
図4は図3に示す変換規則(その1)に基づいて変換した変換後の調整用画像信号によ
って得られる調整用画像の例を示す図である。図4に示す調整用画像は格子パターンを有
するものとする。図4(a)は変換前の調整用画像(元調整用画像という)、すなわち、
画像信号出力装置10から出力される調整用画像信号に対応する調整用画像であり、格子
パターンがグレースケールで表されたものとなっている。
図4(b)は図4(a)の元調整用画像に対し、変換内容(R,0,0)に基づいて変
換した調整用画像であり、格子パターンが赤色(Rが所定値の赤色)を有した調整用画像
となる。また、図4(c)は図4(a)の元調整用画像に対し、変換内容(0,G,0)
に基づいて変換した調整用画像であり、格子パターンが緑色(Gが所定値の緑色)を有し
た調整用画像となる。また、図4(d)は図4(a)の元調整用画像に対し、変換内容(
0,0,B)に基づいて変換した調整用画像であり、格子パターンが青色(Bが所定値の
青色)を有した調整用画像となる。
図4はモノクロ図面であるため、図4からは色の変化の具合を読み取ることは困難であ
るが、図4の元となるカラー画像上では色の変化の具合を容易に読み取ることができる。
このように、調整モードの設定がなされることによって、プロジェクタPJ1〜PJ4
では、図3に示す変換規則から自身に割り当てられた識別番号に対応する変換内容を取得
して、取得した変換内容に基づいて、入力された調整用画像を変換し、変換後の調整用画
像信号に対応する調整用画像をスクリーンSCR上に投射する。
このとき、スクリーンSCR上では、プロジェクタPJ1〜PJ4ごとに異なった色を
有する調整用画像が表示されるため、どのプロジェクタがどの画像を投射しているかを容
易に判別することができ、位置調整などを行う場合、どのプロジェクタの画像をどのよう
に調整すればよいかが容易にわかるので、位置調整などの調整操作を円滑かつ高精度に行
うことができる。なお、位置調整などの調整操作は、リモコン30によって特定のプロジ
ェクタを指定して行うことができる。
また、上記の例のように、調整モードの設定がなされることによって、プロジェクタP
J1〜PJ4が図3に示す変換規則に基づいて、各プロジェクタPJ1〜PJ4の調整用
画像信号を一斉に変換して、変換後の各プロジェクタPJ1〜PJ4の調整用画像を表示
することも可能であるが、ある特定のプロジェクタを指定して、指定したプロジェクタ(
注目プロジェクタという)のみの調整用画像信号を図3に示す変換規則に基づいて変換し
て、変換後の注目プロジェクタのみの調整用画像を表示させることも可能である。
図5は調整モード時における個々のプロジェクタに対するコマンドの発行例について説
明する図である。図5に示すように、例えば、プロジェクタPJ2を指定するために、リ
モコン30において識別番号「ID2」を入力すると、リモコン30からはプロジェクタ
指定コマンドが発信され、そのプロジェクタ指定コマンドは全てのプロジェクタ(この場
合、プロジェクタPJ1〜PJ4)に与えられる。
プロジェクタPJ1〜PJ4は、リモコン30から発信されたプロジェクタ指定コマン
ドをコマンド入力部202で受信する。これにより、プロジェクタPJ1〜PJ4は、そ
れぞれの制御部205が識別番号記憶部207を参照することにより、コマンド入力部2
02から入力されたプロジェクタ指定コマンドが自身の識別番号と一致するか否かを判定
する。この例では、プロジェクタ指定コマンドは「ID2」を指示しているので、プロジ
ェクタPJ2のみがリモコン30によって自身が指示されたことを認識する。
そして、プロジェクタPJ2は、入力信号処理部201に入力された調整用画像信号に
対し、変換規則(図3参照)に基づいて画像信号変換を行う。この例では、識別番号「I
D2」に対する変換内容が(0、G,0)であるので、例えば、元調整用画像が図4(a
)のような画像であるとすれば、RとBの値が「0」で、Gが所定の値を有する緑色の調
整用画像(図4(c)参照)となる。
同様に、リモコン30によって例えば識別番号「ID1」を指示すると、リモコン30
からはプロジェクタ指定コマンドが発信され、そのプロジェクタ指定コマンドは全てのプ
ロジェクタ(この場合、プロジェクタPJ1〜PJ4)に与えられる。この場合、プロジ
ェクタPJ1のみがリモコンによって自身が指示されたことを認識する。
そして、プロジェクタPJ1は、入力信号処理部201に入力された調整用画像信号に
対し、変換規則(図3参照)に基づいて画像信号変換を行う。この例では、プロジェクタ
PJ2の変換内容が(R、0,0)であるので、例えば、元調整用画像が図4(a)のよ
うな画像であるとすれば、GとBの値が「0」で、Rが所定の値を有する赤色の調整用画
像(図4(b)参照)となる。
同様に、リモコン30によって例えば識別番号「ID3」を指示すると、この場合は、
プロジェクタPJ3のみがリモコンによって自身が指示されたことを認識する。プロジェ
クタPJ3は、図3に示す変換規則から変換内容(0,0,B)を取得して、調整用画像
を変換する。これにより、プロジェクタPJ3の調整用画像は、RとGの値が「0」で、
Bが所定の値を有する青色の調整用画像(図4(d)参照)となる。
以上説明したように、タイリングディスプレイシステムを構成する各プロジェクタPJ
1〜PJ4では、画像信号分配装置20から入力された調整用画像信号に対し、図3に示
すような変換規則に基づいて調整用画像信号を変換する処理を行うことができる。
このように変換された調整用画像は、例えば図4(b)〜(d)のように、プロジェク
タPJ1〜PJ4ごとに、格子パターンが異なった色を有する調整用画像となる。なお、
図4においては、プロジェクタPJ4が投射する調整用画像は示されていないが、プロジ
ェクタPJ4(識別番号「ID4」)が投射する調整用画像は、図3に示す変換規則によ
れば、その変換内容が(R,G,0)であるので、Bの値が「0」で、RとGが所定の値
を有する調整用画像となる。
このように、プロジェクタPJ1〜PJ4の調整時においてプロジェクタPJ1〜PJ
4ごとに異なった色を有する調整用画像がスクリーン上に表示されるため、どのプロジェ
クタがどの画像を投射しているかを容易に判別することができる、これにより、位置調整
操作を行うような場合、どのプロジェクタの画像をどのように調整すればよいかが容易に
わかるので、位置調整などの調整操作を円滑かつ高精度に行うことができる。
なお、タイリングディスプレにおいて、プロジェクタの台数が多数であって、全てのプ
ロジェクタに対し異なった色を有する調整用画像を生成することが困難な場合は、少なく
とも隣接するプロジェクタが投射する調整用画像を異なった色とするという方法も可能で
ある。これは以下に示す他の実施形態についても同様である。
[実施形態2]
実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムおいては、プロジェクタPJ1〜P
J4に設定される変換規則の変換内容として、RGB要素のうち1つ以上の要素の値を「
0」とした例で説明したが、実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムは、元調
整用画像信号のRGB要素のうち複数の要素の値を入れ替えた変換内容を設定するもので
ある。
図6は変換規則(その2)の一例を示す図である。図6に示す変換規則は、例えば、「
ID1」の識別番号を有するプロジェクタPJ1に対しては(R,G,B)を(R,B,
G)とし、「ID2」の識別番号を有するプロジェクタPJ2に対しては(R,G,B)
を(B,G,R)とし、「ID3」の識別番号を有するプロジェクタPJ3に対しては(
R,G,B)を(G,R,B)とし、「ID4」の識別番号を有するプロジェクタPJ4
に対しては(R,G,B)を(B,R,G)とするというように、調整用画像をどのよう
に変換するかを示す変換内容が識別番号に対応して記述されている。
図6に示す変換規則は、画像信号のRGB要素のうち複数の要素の値を入れ替えたもの
であり、識別番号「ID1」〜「ID3」に対しては、2色の入れ替え、識別番号「ID
4」,「ID5」に対しては3色の入れ替えを行った例が示されている。
図7は図6に示す変換規則に基づいて変換した変換後の調整用画像信号によって得られ
る調整用画像の例を示す図である。なお、図7においては一般的な画像を用いた例が示さ
れている。図7(a)は元画像に対応する画像信号である。図7(b)〜図7(d)は2
色の入れ替えの例であり、図7(e)及び図7(f)は3色の入れ替えの例である。
図7(b)は図7(a)の元画像に対し、(R,G,B)を(R,B,G)とする変換
内容を用いて変換した画像信号である。また、図7(c)は図7(a)の元画像に対し、
(R,G,B)を(B,G,R)とする変換内容を用いて変換した画像信号である。また
、図7(d)は図7(a)の元画像に対し、(R,G,B)を(G,R,B)とする変換
内容を用いて変換した画像信号である。
また、図7(e)は図7(a)の元画像に対し、(R,G,B)を(B,R,G)とす
る変換内容を用いて変換した変換後の画像信号である。また、図7(f)は図7(a)の
元画像に対し、(R,G,B)を(G,B,R)とする変換内容を用いて変換した変換後
の画像信号である。
図7はモノクロ図面であるため、図7からは色の変化の具合を読み取ることは困難であ
るが、図7の元となるカラー画像上では色の変化の具合を容易に読み取ることができる。
図7は一般的な画像を例にとって説明したが調整用画像においても、図6に示すような
変換規則に基づいて、調整用画像信号の色を変換することができる。例えば、プロジェク
タPJ1においては、図6に示す変換規則によれば、自身(識別番号「ID1」)に対す
る変換内容が(R,G,B)を(R,B,G)となっているので、画像信号変換部204
は、入力された調整用画像信号のRGB要素のうちGの値とBの値を互いに入れ替えるよ
うな画像信号変換を行う。他のプロジェクタも同様に、図6に示す変換規則から自身に割
り当てられた識別番号に対応する変換内容を取得して、取得した変換内容に基づいて、入
力された調整用画像を変換する。
このようにして、タイリングディスプレイシステムを構成する各プロジェクタPJ1〜
PJ4においては、画像信号分配装置20から入力された調整用画像信号に対し、それぞ
れに割り当てられた識別番号に対応する変換内容に基づいて調整用画像信号を変換するこ
とができる。これによって変換された調整用画像信号によって投射される調整用画像は、
プロジェクタPJ1〜PJ4ごとに異なった色を有する調整用画像となる。
実施形態2においても実施形態1と同様、プロジェクタPJ1〜PJ4の調整時におい
てプロジェクタPJ1〜PJ4ごとに異なった色を有する調整用画像がスクリーン上に表
示されるため、どのプロジェクタがどの画像を投射しているかを容易に判別することがで
きる。これにより、位置調整操作を行うような場合、どのプロジェクタの画像をどのよう
に調整すればよいかが容易にわかるので、位置調整などの調整操作を円滑かつ高精度に行
うことができる。
[実施形態3]
前述の実施形態1及び実施形態2においては、画像信号変換部204が調整用画像変換
手段としての機能を有し、図3または図6に示すような変換規則に基づいて元調整用画像
信号を変換することによって、プロジェクタPJ1〜PJ4ごとに色の異なる調整用画像
を投射可能したが、実施形態3では、光学的フィルタによってプロジェクタPJ1〜PJ
4ごとに調整用画像を変換するものである。
図8は実施形態3に係るタイリングディスプレイシステムの構成を概念的に示す図であ
る。図8は図1に対応する図であるが、タイリングディスプレイシステムを構成するプロ
ジェクタPJ1〜PJ4の投射光路上に、特定の色を通過可能な光学的フィルタFL1〜
FL4が各プロジェクタPJ1〜PJ4に対応して設けられている点が図1と異なる。
光学的フィルタFL1〜FL4(以下では単にフィルタFL1〜FL4という)は、例
えば、フィルタFL1は赤、フィルタFL2は緑、フィルタFL3は青、フィルタFL4
は黄というように設定し、フィルタFL1をプロジェクタPJ1、フィルタFL2をプロ
ジェクタPJ2、フィルタFL3をプロジェクタPJ3、フィルタFL4をプロジェクタ
PJ4のそれぞれの投射光路上に設ける。
また、これらフィルタFL1〜FL4は、フィルタ駆動装置70(図10参照)によっ
て各プロジェクタPJ1〜PJ4の投射光路上に個々のフィルタごとに出没可能となって
いる。
図9は実施形態3に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタの
構成を示す図である。実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプ
ロジェクタPJ1〜PJ4は、図2に示した実施形態1に係るプロジェクタと同様に、光
学系部100と画像表示制御装置200とを有しているが、図9に示すプロジェクタPJ
1〜PJ4においては、調整用画像像の変換の仕方が実施形態1と異なっている。
すなわち、実施形態1では、調整用画像信号を画像信号変換部204が、図3または図
6に示すような変換規則に基づいてソフトウエア的に変換するようにしたが、実施形態3
に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタPJ1〜PJ4は、フ
ィルタFL1〜FL4によって調整用画像の色を個々のプロジェクタごとに変換するよう
にしている。
このため、実施形態2に係るプロジェクタPJ1〜PJ4は、図10に示すフィルタ駆
動装置70を制御するためのフィルタ駆動装置制御部220を有している点が図2と異な
る。その他、図2と同じ構成要素には同一符号が付されている。なお、画像変換パラメー
タ記憶部206は、実施形態1においても述べたように、歪み補正など通常のプロジェク
タにおいて行われる各種の補正を行うための補正パラメータを記憶している。
また、実施形態3に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、フィルタFL1
〜FL4、フィルタ駆動装置70、フィルタ駆動装置制御部220によって調整用画像変
換手段が構成される。
図10はフィルタ駆動装置70の構成例を示す図である。図10は、ある1つのプロジ
ェクタに対応するフィルタ駆動装置70について説明するが、他のプロジェクタに対応す
るフィルタ駆動装置70も同様の構成を有するものとする。
フィルタ駆動装置70は、複数の投射光通過孔を有する円盤状部材でなるフィルタ保持
板71、このフィルタ保持板71を回転させることによってフィルタを切り替え制御する
フィルタ切替制御部72(モータ73とモータ制御部74とを有する)、フィルタ保持板
71の初期位置を検出するための初期位置検出用センサ75、そして、これらフィルタ切
替制御部72、初期位置検出用センサ75などが取り付けられ、プロジェクタPJ1〜P
J4のそれぞれの筐体の側面と上端面の一部を跨ぐように設置される構成部品取付台76
を有している。なお、モータ73としてはステッピングモータを用いるものとする。
フィルタ保持板71は、その中心部71aがモータ73の回転軸73aにネジ71bな
どによって固定される。また、フィルタ保持板71には、複数(例えば2個とする)の円
形や矩形(図7では円形としている)の開口部でなる投射光通過孔P0,P1が等間隔を
有して同心円上に設けられている。
これらの投射光通過孔P0,P1のうちの投射光通過孔P1には、ある特定の色のみを
通過させるフィルタ(図8に示すフィルタFL1〜FL4のいずれか)が取り付けられる
。また、投射光通過孔P0は、対応するプロジェクタが投射する画像をそのまま通過させ
る単なる孔となっている。
なお、プロジェクタPJ1に対応するフィルタ駆動装置70の投射光通過孔P1にはフ
ィルタFL1が取り付けられ、プロジェクタPJ2に対応するフィルタ駆動装置70の投
射光通過孔P1にはフィルタFL2が取り付けられ、プロジェクタPJ3に対応するフィ
ルタ駆動装置70の投射光通過孔P1にはフィルタFL3が取り付けられ、プロジェクタ
PJ4に対応するフィルタ駆動装置70の投射光通過孔P1にはフィルタFL4が取り付
けられる。
また、フィルタFL1〜FL4の各投射光通過孔P1への取り付けは、フィルタFL1
〜FL4の例えば左右方向両端部を、投射光通過孔P1の外側のフィルタ保持板71の円
盤面に何らかの取付手段によって固定することで行う。この取付手段としては、たとえば
、マグネット、マジックテープ(登録商標)、ネジ止めなど様々な取付手段を用いること
ができるが、フィルタFL1〜FL4の着脱が容易で、かつ、取り付け後のフィルタFL
1〜FL4が脱落しにくい取付手段であることが好ましい。
なお、各投射光通過孔P0,P1は、フィルタ保持板71上において180度の間隔を
有して設けられる。また、各投射光通過孔P0,P1は、プロジェクタPJ1〜PJ4が
投射する画像を完全に通過可能な(プロジェクタが投射する画像の「ケラレ」が無いよう
な)径を有している。
フィルタ保持板71は、自身が回転することによって、各投射光通過孔P0,P1が順
次、プロジェクタPJ1〜PJ4が投射する画像にそれぞれ対応する位置、すなわち、プ
ロジェクタPJ1〜PJ4の投射レンズLにそれぞれ対向する位置となるように設けられ
る。このとき、プロジェクタPJ1〜PJ4の投射レンズLに対向した投射光通過孔P0
,P1は、プロジェクタPJ1〜PJ4が投射する画像を完全に通過可能となるように投
射レンズLに対向する位置となる。
そして、フィルタ保持板71の初期位置(ここでは、投射光通過孔P0がプロジェクタ
PJ1〜PJ4の投射レンズLに対向する位置を初期位置とする)から、モータ73を1
80度単位で回転させることにより、投射光通過孔P1と投射光通過孔P1とを交互にプ
ロジェクタPJ1〜PJ4の投射レンズLに対向させる位置とすることができる。
なお、フィルタ保持板71の初期位置の検出は、初期位置検出用センサ(フォトインタ
ラプタなど)75が、フィルタ保持板71に設けられた切り欠き部や凸部(図示せず)を
検出することによって行うことができる。
また、フィルタ切替制御部72のモータ制御部74は、プロジェクタPJ1〜PJ4の
制御部205によって制御される。
このように構成されたフィルタ駆動装置70は、初期位置として、フィルタが取り付け
られていない投射光通過孔P0が各プロジェクタPJ1〜PJ4の投射レンズLに対向し
ており、この状態においては、各プロジェクタPJ1〜PJ4が投射する画像はそのまま
投射光通過孔P0を通過してスクリーンSCR上に投射される。
ここで、各プロジェクタPJ1〜PJ4に対し、調整モードとするための設定をリモコ
ン30などによって行うと、リモコン30からの信号はコマンド入力部202に与えられ
、制御部205によって調整モードの設定がなされる。
調整モードの設定がなされると、各プロジェクタPJ1〜PJ4に対応するフィルタ駆
動装置70のモータ制御部74が各プロジェクタPJ1〜PJ4の制御部205によって
制御されることにより、各フィルタ駆動装置70の各フィルタ保持板71が180度回転
し、各投射光通過孔P1が各プロジェクタPJ1〜PJ4の投射レンズLに対向する位置
となる。
この場合、プロジェクタPJ1に対応するフィルタ駆動装置70の投射光通過孔P1に
はフィルタFL1が取り付けられ、プロジェクタPJ2に対応するフィルタ駆動装置70
の投射光通過孔P1にはフィルタFL2が取り付けられ、プロジェクタPJ3に対応する
フィルタ駆動装置70の投射光通過孔P1にはフィルタFL3が取り付けられ、プロジェ
クタPJ4に対応するフィルタ駆動装置70の投射光通過孔P1にはフィルタFL4が取
り付けられているので、プロジェクタPJ1〜PJ4から投射される調整用画像は、プロ
ジェクタPJ1〜PJ4ごとに設けられたフィルタFL1〜FL4を通過することによっ
てスクリーンSCR上では、プロジェクタPJ1〜PJ4ごとに異なった色を有する調整
用画像となる。
なお、実施形態1でも説明したように、調整モードの設定がなされることによって、プ
ロジェクタPJ1〜PJ4によって投射される各調整用画像を一斉に変換して、変換後の
各プロジェクタPJ1〜PJ4の調整用画像をスクリーンSCR上に表示させることも可
能であるが、ある特定のプロジェクタを指定して、指定したプロジェクタ(注目プロジェ
クタ)に対応する調整用画像のみを変換して、変換後の注目プロジェクタの調整用画像を
スクリーンSCR上に表示させることも可能である。
この場合、実施形態1で説明したように、例えば、プロジェクタPJ1を指定するため
に、リモコン30において識別番号「ID1」を入力すると、リモコン30からはプロジ
ェクタ指定コマンドが発信され、そのプロジェクタ指定コマンドは全てのプロジェクタ(
この場合、プロジェクタPJ1〜PJ4)に与えられる。この場合、プロジェクタPJ1
のみがリモコン30によって自身が指示されたことを認識して、プロジェクタPJ1に対
応するフィルタ駆動装置70が、投射光通過孔P1をプロジェクタPJ1の投射レンズL
に対向させる位置とすることができる。
これによって、プロジェクタPJ1から投射される調整用画像の色をフィルタFL1に
よって変換することができる。他のプロジェクタに対しても個々のプロジェクタを指定す
ることによって、指定されたプロジェクタが投射する調整用画像の色を変換させることが
できる。
このように、実施形態3においても、実施形態1及び2と同様、プロジェクタPJ1〜
PJ4の調整時においてプロジェクタPJ1〜PJ4ごとに異なった色を有する調整用画
像がスクリーン上に表示されるため、どのプロジェクタがどの画像を投射しているかを容
易に判別することができる。これにより、位置調整操作を行うような場合、どのプロジェ
クタの画像をどのように調整すればよいかが容易にわかるので、位置調整などの調整操作
を円滑かつ高精度に行うことができる。
なお、フィルタFL1〜FL4は、各プロジェクタPJ1〜PJ4の内部に設けるよう
にしてもよい。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施可能となるものである。たとえば、前述の各実施形態では、ある特定のプロジ
ェクタを指定するような場合、指定したプロジェクタ(注目プロジェクタ)の調整用画像
の色が他のプロジェクタの調整用画像と異なるように、当該注目プロジェクタの調整用画
像を変換する例で説明したが、注目プロジェクタの調整用画像はそのままとし、注目プロ
ジェクタ以外のプロジェクタの調整用画像の色が注目プロジェクタの調整用画像と異なる
ように、注目プロジェクタ以外のプロジェクタの調整用画像を変換するようにしてもよい
また、前述の各実施形態では、各プロジェクタPJ1〜PJ4から出力される調整用画
像の色を変換させる例であったが、色ではなく輝度を変換するようにしてもよく、また、
色と輝度の両方を変換するようにしてもよい。
また、前述の各実施形態では、画像信号出力装置10からの画像信号を画像信号分配装
置20によって各プロジェクタPJ1〜PJ4に分配するような構成としたが、各プロジ
ェクタPJ1〜PJ4が、自身の画像信号入力端子Din(入力端子Dinという)に入
力された画像信号をそのまま出力可能なモニタ出力端子を有していれば、図11に示すよ
うに、各プロジェクタPJ1〜PJ4を直列に接続することにより、画像信号出力装置1
0からの画像信号を画像信号分配装置20を用いることなく、各プロジェクタPJ1〜P
J4に分配することが可能となる。
すなわち、図11に示すように、画像信号出力装置10からの画像信号を例えばプロジ
ェクタPJ1の入力端子Dinに接続する。そして、プロジェクタPJ1のモニタ出力端
子MoutをプロジェクタPJ2の入力端子Dinに接続し、プロジェクタPJ2のモニ
タ出力端子MoutをプロジェクタPJ3の入力端子Dinに接続し、プロジェクタPJ
3のモニタ出力端子MoutをプロジェクタPJ4の入力端子Dinに接続するというよ
うに、各プロジェクタPJ1〜PJ4を直列接続する。
なお、モニタ出力端子Moutは、入力端子Dinにそのまま並列接続されている形態
も考えられるが、多段のカスケード接続を行う場合、画像信号が長い距離に渡って引き回
されることとなり、信号が減衰してしまうなどの弊害が生じる可能性もあるため、入力信
号処理部201に入力された画像信号を、バッファアンプを介してモニタ出力端子Mou
tから出力することが好ましい。
図11のような構成としても、画像信号出力装置から出力される画像信号を、図1のよ
うに画像信号分配装置20を用いた場合と同様に各プロジェクタPJ1〜PJ4に分配す
ることができる。
また、前述の各実施形態では、タイリングディスプレイシステムについて説明したが、
スタッキングディスプレイについても同様に実施することができる。
また、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数は4台に限られ
るものではない。
実施形態1に係るタイリングディスプレイシステムの構成を概念的に示す図。 図1に示したマルチプロジェクションシステムに用いるプロジェクタの構成を示す図。 変換規則(その1)の一例を示す図。 図3に示す変換規則(その1)に基づいて変換した変換後の調整用画像信号によって得られる調整用画像の例を示す図。 調整モード時における個々のプロジェクタに対するコマンドの発行例について説明する図。 変換規則(その2)の一例を示す図。 図6に示す変換規則(その2)に基づいて変換した変換後の調整用画像信号によって得られる調整用画像の例を示す図。 実施形態3に係るタイリングディスプレイシステムの構成を概念的に示す図。 実施形態3に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタの構成を示す図。 フィルタ駆動装置70の構成例を示す図。 各プロジェクタを直列に接続することによって画像信号出力装置からの画像信号を各プロジェクタに分配する構成例を示す図である。
符号の説明
10・・・画像信号出力装置、20・・・画像信号分配装置、30・・・リモートコン
トローラ(リモコン)、70・・・フィルタ駆動装置、71・・・フィルタ保持板、20
0・・・画像表示制御装置、201・・・入力信号処理部、202・・・コマンド入力部
、203・・・識別番号設定部、204・・・画像信号変換部、205・・・制御部、2
06・・・画像変換パラメータ記憶部、207・・・識別番号記憶部、220・・・フィ
ルタ駆動装置制御部、FL1〜FL4・・・フィルタ(光学的フィルタ)、P0,P1・
・・投射光通過孔、PJ1〜PJ4・・・プロジェクタ、SCR・・・スクリーン、Di
n・・・画像信号入力端子、Mout・・・モニタ出力端子

Claims (11)

  1. 複数のプロジェクタに画像信号を入力して、前記画像信号に基づいた画像を前記複数のプロジェクタの各プロジェクタがスクリーン上に投射するマルチプロジェクションシステムであって、
    前記各プロジェクタに前記画像信号として同じ調整用画像信号を入力し、当該調整用画像信号に基づいて調整用画像を前記スクリーン上に投射することによって前記各プロジェクタの調整を行う際に、前記複数のプロジェクタの各プロジェクタが投射する前記調整用画像の色度及び/又は輝度を前記各プロジェクタごとに変換可能な調整用画像変換手段を有し、
    前記各プロジェクタは、前記複数のプロジェクタの他のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有し、
    前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有し、
    前記変換規則は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記調整用画像信号を変換
    することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 請求項に記載のマルチプロジェクションシステムであって、
    前記制御部は、前記与えられた識別番号が自身の識別番号であると判定した場合に、前記調整用画像の変換を行うべく前記調整用画像変換手段を制御することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  3. 請求項に記載のマルチプロジェクションシステムであって、
    前記制御部は、前記与えられた識別番号が自身の識別番号でないと判定した場合に、前記調整用画像の変換を行うべく前記調整用画像変換手段を制御することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  4. 請求項に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記変換内容は、RGB要素の1つ以上の要素の値をゼロとした内容であることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  5. 請求項に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記変換内容は、RGB要素の2つ以上の要素の値を相互に入れ替えた内容であることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  6. 請求項のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが投射する画像の色度及び/又は輝度を変更可能な光学的フィルタと、前記光学的フィルタを前記プロジェクタが投射する画像の光路上に出没可能に駆動する光学的フィルタ駆動装置と、前記光学的フィルタ駆動装置を制御する光学的フィルタ駆動装置制御部とによって構成されていることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  7. 請求項に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記光学的フィルタ駆動装置制御部は、前記各プロジェクタに設けられ、当該プロジェクタの前記制御部によって制御されることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記複数のプロジェクタは、それぞれが投射する画像が前記スクリーン上でタイリング表示されるようにそれぞれが画像の投射を行うことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記複数のプロジェクタは、それぞれが投射する画像が前記スクリーン上でスタッキング表示されるようにそれぞれが画像の投射を行うことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  10. 画像信号に基づいた画像を投射する第1のプロジェクタ及び第2のプロジェクタと、
    前記第1のプロジェクタ及び前記第2のプロジェクタに前記画像信号として同じ調整用画像信号を入力する手段と、
    前記第1のプロジェクタが投射する調整用画像の色度及び/又は輝度を、前記第2のプロジェクタが投射する調整用画像の色度及び/又は輝度と異ならせる調整用画像変換手段とを有し、
    前記第1のプロジェクタ及び前記第2のプロジェクタである各プロジェクタは、前記第1のプロジェクタと前記第2のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有し、
    前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有し、
    前記変換規則は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記調整用画像信号を変換することを特徴とする
    マルチプロジェクションシステム。
  11. 複数のプロジェクタに画像信号を入力して、前記画像信号に基づいた画像を前記複数のプロジェクタの各プロジェクタがスクリーン上に投射するマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタであって、
    前記各プロジェクタに同じ調整用画像を入力して前記各プロジェクタの調整を行う際に用いる調整用画像の色度及び/又は輝度を変換する調整用画像変換手段を有
    前記各プロジェクタは、前記複数のプロジェクタの他のプロジェクタとの識別が可能な識別番号を設定する識別番号設定部と、設定された識別番号を記憶する識別番号記憶部と、前記識別番号が与えられると当該識別番号が自身の識別番号であるか否かを判定する機能及び前記調整用画像変換手段を制御する機能を有する制御部とを有し、
    前記調整用画像変換手段は、前記各プロジェクタが有する画像信号変換部であって、前記画像信号変換部は、変換規則に基づいて前記調整用画像信号を変換する機能を有し、
    前記変換規則は、前記調整用画像をどのように変換するかを示す変換内容が前記識別番号に対応して記述され、前記画像信号変換部は、自身の識別番号に対応する前記変換内容に基づいて前記調整用画像信号を変換
    することを特徴とするプロジェクタ。
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