JP3574108B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタ等の投射型表示装置に係り、特に、光学像を投射レンズを介してスクリーン上に拡大投射するもので、スクリーンに対して光学像を垂直及び水平斜め方向に投射(あおり投射)したときに生じる画面歪みを補正可能にした投射型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶ライトバルブやDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等を利用した投射型表示装置が知られている。例えば光変調手段として透過型液晶パネル(液晶ライトバルブ)を用いた投射型表示装置は、光源から出射された白色光を3原色光に分離し、分離された各色光を液晶ライトバルブで変調し、液晶ライトバルブを透過した光学像を投射レンズを介してスクリーンに投射するものである。
【0003】
図10はこのような従来の投射型表示装置を示す斜視図である。
図10に示すように、従来の投射型表示装置80は、投射装置81とスクリーン82から構成される。
【0004】
ここで、投射装置81をスクリーン82の中心に合わせ正面から光学像を投射する場合は、方形状の画像91が投射されるが、実際には図のようにスクリーン82の中心よりも下側に投射装置81を配置し、投射レンズ83を斜め上向きにして拡大投射することも多い。これは一般に「あおり投射」という投射の方法であり、投射レンズの中心よりも上方に画像を投射する方式である。
【0005】
しかしながら、あおり投射を行った場合、スクリーンに投射された画像は逆台形状に歪み、スクリーンの上端にいくほど上方向に伸び、かつ水平方向に広がるという不具合がある。また、投射装置をスクリーンに対して水平方向にあおり投射を行った場合は、さらに複雑な歪みを生じてしまう。
【0006】
この様子を図10及び図11を参照して説明する。
図11は、投射装置81による投射画像91、92、93をスクリーン82の正面側から見た図である。
【0007】
図10及び図11において、投射画像91、92、93はスクリーン82に投射された光学像の表示例を示している。投射装置81の中心とスクリーンの中心が一致し、真正面から投射された場合、光学像は投射画像91のように方形画像となるが、実際には投射装置81はスクリーン82よりも下側に、かつ垂直方向に所定の傾斜角度(垂直あおり角Ky)をもって配置され、投射レンズ83からあおり投射されるため、スクリーンに投射された画像は投射装置92のように台形状に歪み、投射画像の上端部に行くほど上側に伸び、かつ水平方向に広がった形状になってしまう。
【0008】
また、投射装置81をスクリーン82に対し、垂直あおり角Kyに加えて水平方向(例えば右側)に所定の傾斜角度(水平あおり角Kx)をもって配置した場合、投射画像の右上端がさらに広がり画像は投射画像93で示すように、より複雑な形状に歪んでしまう。
【0009】
このような投射画像の歪みを補正するため、例えば特開平10−111533号公報には、投射装置からの投射方向(例えば投射レンズの傾き等)を検出して、自動的に画像歪みを補正する装置が記載されている。
【0010】
この公報に記載の例では、スクリーンに投射される画像の歪み(逆台形歪み)を補正するため、液晶ライトバルブに表示される映像を投射歪みと逆の形状(台形状)になるように補正し、その補正量を上記の投射方向検出手段からの検出結果に応じて制御するようにしている。
【0011】
しかしなから、前記公報に記載されたものでは、垂直方向のあおり投射による投射画像92の画像歪みは補正できるが、投射装置81を水平方向にあおり投射を行った場合の投射画像93の画像歪みを補正することはできないという不都合があった。水平方向のあおり投射による歪みを補正するには、投射装置81をスクリーンに対して正面を向くように向きを変えればよいが、投射装置の置かれた場所やスクリーンの位置によっては、水平方向にあおり投射せざるを得ない場合もあり、水平のあおり投射による歪み補正機能が待望されていた。
【0012】
このことに対応して、本件出願人による特願2001−247700号には、角度検出手段の検出結果に応じて垂直方向の画像歪みを自動的に補正する第1の手段と、ユーザ操作に応じて水平方向の画像歪みを補正する第2の手段とを有し、垂直および水平方向にあおり投射した場合でも、スクリーン上の表示画像の歪みを補正することができる投射型表示装置が記載されている。
【0013】
一方、従来より投射レンズのレンズシフトを行うことで画像歪みを発生させることなく投射画像の位置を移動させるレンズシフト機構を設けた投射型表示装置も実用化されておいる。
【0014】
さらに、このようなレンズシフト機構と前記特願2001−247700号に記載の電子的に画像歪みを補正する方法を組み合わせることで、画像歪みを発生させることなく投射画像を投射できる位置の移動範囲を広げることができる。
【0015】
ここで、前記特願2001−247700号に記載された投射型表示装置に垂直方向のレンズシフトを行うレンズシフト機構を設けたもので、水平方向にあおり投射した場合の投射画像の画面歪みを補正することを考える。
【0016】
この場合、投射画像の画像歪みは上下の辺が異なる傾きで傾いている。この傾きは、レンズの垂直方向のレンズシフト量によって異なるため、レンズシフト機構と電子的に画像歪みを補正する方法を組み合わせた投射型表示装置では、画像歪みによる上下の傾きを別々に補正する必要があり、補正操作が難しいという問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の投射型表示装置では、レンズシフト機構と電子的に画像歪を補正する方法を組み合わせて投射画像の画面歪みを補正する場合、投射画像の画像歪みがレンズシフト量によって異なるため、補正操作が難しいという問題があった。
【0018】
本発明はこのような事情に鑑み、レンズシフト機構と電子的に画像歪みを補正する方法を組み合わせて投射画像の画面歪みを補正する場合にも、容易に補正操作が行える投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の投射型表示装置は、光源からの光が入射され、画像信号に基づき変調された光学像を出射する光変調手段と、前記光変調手段から出射された光学像をスクリーンに拡大投射する投射レンズと、前記投射レンズのレンズシフトを行うレンズシフト機構と、前記光変調手段から出射される光学像の形状を補正し、前記投射レンズのあおり投射を行った場合に生じる画像歪みを補正する画像歪み補正手段とを備える投射型表示装置において、前記画像歪み補正手段は、前記レンズシフト機構のレンズシフト量を検出するレンズシフト量検出手段と、前記レンズシフト量検出手段の検出結果に応じて上記投射レンズの投射角を算出し、該投射角に基づいて画像歪みを補正する歪み補正回路と、を具備してなることを特徴とする。
【0020】
前記した本発明によれば、前記画像歪み補正手段は、前記レンズシフト機構のレンズシフト量に応じて電気的に画像歪みを補正するので、レンズシフト機構と電子的に画像歪みを補正する方法を組み合わせて投射画像の画面歪みを補正する場合にも、容易に補正操作が行える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の形態に係り、図1は投射型表示装置を示すブロック図、図2はレンズシフト機構を示す正面図、図3は投射装置とスクリーンの関係を示す配置図である。
【0022】
先ず、図3を参照して、投射型表示装置1を構成する投射装置11とスクリーン12の関係を説明する。
【0023】
図3において、スクリーン12は大地面に対して垂直に設けられ、投射装置11は水平軸aに対して所定の角度Kyだけ傾斜して配置されている。これにより、投射レンズ13からの光学像は、スクリーン12に対し垂直方向に上向きにあおり投射するようになっている。なお角度Kyは、フットアジャスタを調整することよって変えることも可能になっている。
【0024】
次に、このような投射装置11の構成について図1を参照して説明する。
図1において、投射装置11は、投射レンズ13と、マイクロコンピュータ(以下マイコン21と称す)と、リモコン22と、操作部23と、光源ランプ24と、ランプ電源回路25と、ファン26と、ファン駆動回路27と、液晶パネル28と、映像処理回路29と、信号源30と、歪み補正回路31と、液晶駆動回路32と、傾きセンサ33と、レンズシフト機構34と、エンコーダ35とを有して構成されている。
【0025】
マイコン21は投射装置11の動作を制御するものである。マイコン21には、リモコン22、操作部23やエンコーダ35からの指示や検出結果を受ける入力回路(図示せず)が設けられている。
【0026】
またランプ電源回路25は、光源ランプ24の点灯や消灯を行う。ファン駆動回路27は、前記光源ランプ24を冷却するためのファン26を駆動する。これにより、投射装置11は、光源ランプ24からの光を液晶パネル28に照射するようにしている。
【0027】
また映像処理回路29には、信号源30が接続され、テレビジョン放送信号を受信処理した映像信号やパソコンからの情報信号が信号源30から供給されるようになっている。
【0028】
前記映像処理回路29からの信号は歪み補正回路31を介して液晶駆動回路32に供給される。
【0029】
この液晶駆動回路32は、歪み補正回路31から供給される信号によって液晶パネル28を駆動することで、液晶パネル28の透過光の強度を変調し、液晶パネル28に光学像を表示する。
【0030】
液晶パネル28からの光学像は投射レンズ13を介してスクリーン12に投射され表示されるようになっている。
【0031】
なお、液晶パネル28としては、単板式であっても良いが、複数(例えば3枚)の液晶パネルを用いた多板式であっても良い。多板式の場合には、3枚の液晶パネルをそれぞれR(赤),G(緑),B(青)の原色信号で駆動し、光源ランプからの光をR光,G光,B光に分光して各液晶パネルに入射し、それぞれの液晶パネルの透過光を再合成してスクリーンに投射する構成にする。
【0032】
また、傾きセンサ33は、投射装置11の垂直方向の傾斜角度(Ky)を測定する角度センサとして機能するものである。この傾きセンサ33からの検出結果は、マイコン21に供給される。
【0033】
レンズシフト機構34は、この投射レンズ13の垂直方向のレンズシフトを行う。
【0034】
エンコーダ35は、前記レンズシフト機構34のレンズシフト量を検出する。
エンコーダ35からの検出結果は、マイコン21に供給される。
マイコン21は、傾きセンサ33からの検出結果に基づいて、傾斜角度に関するデータを作成して歪み補正回路31に供給する。また、マイコン21は、エンコーダ35からの検出結果に基づいて、レンズシフト量に関するデータを作成して歪み補正回路31に供給する。
【0035】
歪み補正回路31は、マイコン21からのデータに基づいて、垂直あおり投射による歪み(図11の92参照)を補正すべく、液晶パネル28に表示する映像を前記検出した角度に応じて補正するようにしている。
【0036】
またリモコン22には、電源キー41、メニューキー42の他に、自動台形歪み補正キー43及び台形歪みを手動で補正する補正キー44、45を備えている。
【0037】
リモコン22の補正キー44、45は、ユーザ操作により水平方向の画像歪みを補正するための操作が行われる操作部となっている。マイコン21は、補正キー44、45の入力を、ユーザ操作により設定された水平あおり角に関するデータに変換して歪み補正回路31に供給する。
【0038】
これにより、歪み補正回路31は、前記傾きセンサ33及びエンコーダ35の検出結果に応じて垂直方向の画像歪みを自動的に補正するとともに、リモコン22の補正キー44、45の操作及びエンコーダ35の検出結果に応じて水平方向の画像歪みを補正する。
【0039】
次に、レンズシフト機構34について図2を参照してさらに詳細に説明する。
図2において、レンズシフト機構34は、フレーム51と、投射レンズ取り付け部52と、回転部53とから構成されている。
【0040】
フレーム51は、枠状に形成されており、枠の内側に投射レンズ取り付け部52を垂直方向に移動可能な状態で取り付けている。投射レンズ取り付け部52には投射レンズ13が取り付けられている。
【0041】
回転部53は、フレーム51に対して回転可能な状態で取り付けられている。回転部53は、ねじ部54を有し、ねじ部54の一端側に回転つまみ55を取り付け、他端側にエンコーダ35を取り付けている。回転部53のねじ部54は投射レンズ取り付け部52の図示しないねじ孔に螺入している。
【0042】
レンズシフト機構34は、回転つまみ55をユーザ操作により右回り回転させることで、回転部53のねじ部54を右回りに回転させ、投射レンズ取り付け部52を垂直方向の上側に移動させ、投射レンズ13を垂直上方向(図中A方向)にシフトするようになっている。レンズシフト機構34は、回転つまみ55をユーザ操作により左回りに回転させることで、投射レンズ13を垂直下方向(図中B方向)にシフトするようになっている。即ち、エンコーダ35は、回転つまみ55の回転角により、投射レンズ13の垂直方向のレンズシフト量を検出している。
【0043】
この場合、エンコーダ35は、可変抵抗やロータリースイッチにより、回転部53の回転角度に応じて所定の電圧値となる電圧の出力を行う。マイコン21は、エンコーダ35の出力電圧を、ユーザ操作により設定された垂直方向のレンズシフト量に関するデータに変換して歪み補正回路31に供給する。
【0044】
このような構成により、液晶パネル28と映像処理回路29は、光源ランプ24からの光が入射され、信号源30からの画像信号に基づき変調された光学像を出射する光変調手段になっている。
【0045】
投射レンズ13は、前記光変調手段から出射された光学像をスクリーンに拡大投射する投射手段になっている。
【0046】
レンズシフト機構34は、投射レンズ13のレンズシフトを行う。
【0047】
エンコーダ35は、前記レンズシフト機構34のレンズシフト量を検出するレンズシフト量検出手段になっている。
【0048】
マイコン21及び歪み補正回路31は、このレンズシフト量検出手段の検出結果に応じて電気的に画像歪みを補正する回路になっている。
【0049】
エンコーダ35、マイコン21及び歪み補正回路31は、前記レンズシフト機構のシフト方向と異なる方向に投射レンズのあおり投射を行った場合に生じる画像歪みを補正する画像歪み補正手段になっている。
【0050】
次に、このような投射型表示装置1の動作を図4乃至図6を参照して説明する。
図4は投射装置11の垂直及び水平方向のあおり角について説明する説明図、図5は投射装置11の投射角について説明する説明図、図6は液晶パネル28に表示する光学像について説明する説明図である。
【0051】
まず、レンズシフト機構34のレンズシフト量を0にして垂直及び水平方向にあおり投射をした場合の補正について説明する。
【0052】
ここで、図4に示すように水平方向のあおり角をKx、垂直方向のあおり角をKyとした場合、図5及び図6に示す水平方向の投射角Tx、垂直方向の投射角Tyの画面上の点(x,y)は、(x’,y’)に変換することによって歪み補正が行われる。
【0053】
スクリーン12に表示された画像が台形状に歪んだ場合、液晶パネル28に表示する光学像は図6の破線で示すように補正すればよい。
【0054】
例えば、第1象限の図6の右上の座標(x,y)に表示される映像を座標(x’,y’)で示す位置に表示すれば、スクリーン上での台形歪みを補正することができる。
【0055】
前記座標(x’,y’)は、図4乃至図6から、例えば、
x’=x(cos Kx−sin Kx ・ tan Tx)−y(tan Ky ・ tanTx)
y’=y(cos Ky−sin Ky ・ tan Ty)−y(tan Kx ・ tanTy)
の式で求めることができる。
【0056】
また、第1象限と同様にして第2乃至第4象限の座標(x’,y’)についても求めることができる。
【0057】
ここで、前記式におけるパラメータはあおり角Kx,Kyと投射角Tx,Tyである。
【0058】
一般的に、レンズシフト機構34を有する投射装置11の場合には、垂直方向のあおり投射は投射レンズ13のレンズシフト機構34を用いておこなうので、ここでは、垂直あおり角Kyは0°となる。即ち、図3に示した投射装置11は、垂直あおり角Kyが0°となる水平状態で配置する。
【0059】
また、水平投射角Txは、投射レンズを含めた光学系の特性より求められるが、垂直投射角Tyはレンズシフト機構によって大きく異なってしまう。このため、レンズシフト機構34には、図2に示すようにレンズシフトを操作する回転つまみ55と同軸上にエンコーダ35が設けられており、図1に示すようにレンズの位置(レンズシフト量)を示す情報が歪み補正回路31に送られる。
【0060】
歪み補正回路31は、レンズの位置に対応する投射角Tyを算出して記憶しておくことにより、歪み補正を行うようになっている。したがって、本実施の形態では、リモコン22の補正キー44、45によって、水平方向のあおり角Kxのみを与えることにより、水平方向のあおり補正が可能となり、1つのパラメーターのみで歪み補正を調整することが可能となり、非常に簡単に水平及び垂直方向のあおりひずみを調整することが可能となる。
【0061】
以下、本実施の形態の操作方法を具体的に説明する。
図7は投射装置11のレンズシフト機構を操作した場合における投射画像の位置を移動を示す説明図である。
【0062】
図7において、投射装置11は、垂直及び水平方向のあおり角を0°とし、図2に示したレンズシフト機構34を用いて投射レンズ13を上下に移動することによって、投影する投射画像61の位置を図中実線の位置と破線の位置に示すように、上下に移動することが可能となり、上方への投影が可能となる。
【0063】
このとき、投射レンズ13の光軸60はスクリーン12に対し垂直のままなので、図形歪みは発生しない。
【0064】
図8は投射装置11の水平左方向のあおり投射をした場合の水平方向の投射範囲を示す説明図、図9はスクリーンに表示される画像について説明する説明図である。
【0065】
図8に示すように、投射装置11の投射レンズ13の光軸60とスクリーン12の関係が水平面において垂直でなくなった場合は、正しい図形に表示されず、図9の破線に示す歪んだ投射画像63が表示される。
【0066】
投射画像63の画像歪みは上下の辺が異なる傾きで傾いている。この傾きは、レンズの垂直方向のレンズシフト量によって決まるため、本実施の形態では、レンズシフト機構34のレンズシフト量をエンコーダ35で検出し、この検出結果とリモコン22の補正キー44、45による水平方向のあおり角Kxの入力に基づいて歪み補正回路31がひずみ補正を行う。この場合、液晶パネル28に表示する光学像62は一点破線で示すように上下の辺を投射画像63の逆方向に補正している。このようにして補正されて投射された図形は図9の実線のように投射画像61の上下部分が水平になる。
【0067】
これにより、レンズシフト機構34によりレンズシフトを行った場合にも、垂直方向の台形歪みを簡単に調整することができる。
【0068】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、前記画像歪み補正手段は、前記レンズシフト機構のレンズシフト量に応じて電気的に画像歪みを補正するので、レンズシフト機構と電子的に画像歪みを補正する方法を組み合わせて投射画像の画面歪みを補正する場合にも、容易に補正操作が行え、投射型表示装置の設置作業の時間短縮が可能になる。
【0069】
なお、以上の説明では透過型の液晶ライトバルブを用いた投写型表示装置を例に説明したが、これ以外に反射型の液晶パネルを用いた投射型表示装置、CRT方式の投射型表示装置、あるいはマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた投射型表示装置等、他の投射型表示装置にも適用できることは言うまでもない。
【0070】
また、本実施の形態においては垂直方向のレンズシフトを行うレンズシフト機構を有し、水平方向にあおり投射をした場合に発生する図形ひずみを電気的に補正する場合を説明したが、逆に、水平方向のレンズシフトを行うレンズシフト機能を有し、垂直方向にあおり投射をした場合に発生する図形歪みを電気的に補正する場合にも適用できる。
【0071】
また、本実施の形態においては、垂直方向のレンズシフトを行う場合は、垂直方向にあおり投射を行わないようにしたが、垂直方向のレンズシフトと垂直方向にあおり投射を同時に行い、傾きセンサ33の検出結果と、レンズシフト機構34のレンズシフト量を検出結果と、リモコン22の入力とに基づいて水平及び垂直方向の両方にあおり投射をした場合に発生する図形ひずみを電気的に補正してもよい。これにより、歪みのない投射画像を投射できる範囲を広げることができる。
【0072】
また、水平及び垂直方向の両方のレンズシフトを行うレンズシフト機構を有し、水平及び垂直方向の両方にあおり投射をした場合に発生する図形ひずみを電気的に補正にも適用できる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、レンズシフト機構と電子的に画像歪みを補正する方法を組み合わせて投射画像の画面歪みを補正する場合にも、容易に補正操作が行えるので、投射型表示装置の設置作業の時間短縮が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る投射型表示装置を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係るレンズシフト機構を示す正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る投射装置とスクリーンの関係を示す配置図。
【図4】本発明の実施の形態に係る投射装置のあおり角について説明する説明図。
【図5】本発明の実施の形態に係る投射装置の投射角について説明する説明図。
【図6】本発明の実施の形態に係る液晶パネルに表示する光学像について説明する説明図。
【図7】本発明の実施の形態に係るレンズシフト機構を操作した場合における投射画像の位置を移動を示す説明図。
【図8】本発明の実施の形態に係る投射装置を水平左方向にあおり投射をした場合の水平方向の投射範囲を示す説明図。
【図9】本発明の実施の形態に係るスクリーンに表示される画像について説明する説明図。
【図10】従来の投射型表示装置によるあおり投射の状態を説明する説明図。
【図11】従来の投射型表示装置による投射画像の例を説明する説明図。
【符号の説明】
1 投射型表示装置
11 投射装置
12 スクリーン
13 投射レンズ
21 マイクロコンピュータ
22 リモコン
28 液晶パネル
29 映像処理回路
31 歪み補正回路
32 液晶駆動回路
34 レンズシフト機構
35 エンコーダ

Claims (5)

  1. 光源からの光が入射され、画像信号に基づき変調された光学像を出射する光変調手段と、前記光変調手段から出射された光学像をスクリーンに拡大投射する投射レンズと、
    前記投射レンズのレンズシフトを行うレンズシフト機構と、
    前記光変調手段から出射される光学像の形状を補正し、前記投射レンズのあおり投射を行った場合に生じる画像歪みを補正する画像歪み補正手段と
    を備え
    前記画像歪み補正手段は、
    前記レンズシフト機構のレンズシフト量を検出するレンズシフト量検出手段と、
    前記レンズシフト量検出手段の検出結果に応じて上記投射レンズの投射角を算出し、該投射角に基づいて画像歪みを補正する歪み補正回路と、
    を具備してなることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 光源からの光が入射され、画像信号に基づき変調された光学像を出射する光変調手段と、
    前記光変調手段から出射された光学像をスクリーンに拡大投射する投射レンズと、
    前記投射レンズのレンズシフトを行うレンズシフト機構と、
    前記光変調手段から出射される光学像の形状を補正し、前記レンズシフト機構のシフト方向と異なる方向に前記投射レンズのあおり投射を行った場合に生じる画像歪みを補正する画像歪み補正手段と
    を備え
    前記画像歪み補正手段は、
    前記レンズシフト機構のレンズシフト量を検出するレンズシフト量検出手段と、
    前記レンズシフト量検出手段の検出結果に応じて上記投射レンズの投射角を算出し、該投射角及び外部補正入力によって得られた水平方向のあおり角に基づいて画像歪みを補正する歪み補正回路と、
    を具備してなることを特徴とする投射型表示装置。
  3. 光源からの光が入射され、画像信号に基づき変調された光学像を出射する光変調手段と、
    前記光変調手段から出射された光学像をスクリーンに拡大投射する投射レンズと、
    前記投射レンズのレンズシフトを行うレンズシフト機構と、
    前記光変調手段から出射される光学像の形状を補正し、前記レンズシフト機構のシフト方向と異なる方向に前記投射レンズのあおり投射を行った場合に生じる画像歪みを補正する画像歪み補正手段と
    を備え
    前記画像歪み補正手段は、
    前記レンズシフト機構のレンズシフト量を検出するレンズシフト量検出手段と、
    ユーザ操作により画像歪みを補正するための入力が行われる操作入力手段と、
    前記レンズシフト量検出手段の検出結果に応じて上記投射レンズの投射角を算出し、前記操作入力手段の入力応じて上記投射レンズの水平方向のあおり角を設定し、該投射角及び水平方向のあおり角に基づいて画像歪みを補正する歪み補正回路と、
    を具備してなることを特徴とする投射型表示装置。
  4. 前記前記レンズシフト機構のシフト方向は垂直方向であり、前記操作入力手段は、ユーザ操作により水平方向の画像歪みを補正するための入力が行われることを特徴とする請求項に記載の投射型表示装置。
  5. 前記前記レンズシフト機構のシフト方向は水平方向であり、前記操作入力手段は、ユーザ操作により垂直方向の画像歪みを補正するための入力が行われることを特徴とする請求項に記載の投射型表示装置。
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