JP4956417B2 - 雰囲気熱処理装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は,自動車部品などのワークの浸炭処理に用いられる連続ガス調質装置等の雰囲気熱処理装置と,その運転方法に関する。
自動車部品などのワークを搬入室,浸炭室及び油槽室の順に搬送して浸炭処理を行う連続ガス浸炭装置が知られており,本出願人らも,例えば特開平11−1759号公報(特許文献1)を開示している。
特開平11−1759号公報
かような連続ガス浸炭装置では,ワークの炉内位置の差による浸炭の不均一や,炉内への外気流入による炉内雰囲気の乱れ,あるいは外気流入による爆発等の危険を回避するために,1時間あたり炉内容量の5〜10倍程度の変成ガスを浸炭室内に供給し,浸炭室内の圧力を所望の炉圧に調整している。その場合,例えば浸炭室の入口側に接続された搬入室に入口側排気路を設け,浸炭室の出口側に接続された油槽室に出口側排気路を設けることにより,浸炭室へ変成ガスを供給すると同時に,内部雰囲気を浸炭室の入口側と出口側の両方から排気し,排気したガスを炉外で燃焼させている。
浸炭室の内部には,入口側から出口側に向って予熱ゾーン,浸炭ゾーン,拡散ゾーン,焼き入れ加熱ゾーンなどが順に設けられているが,これらの中で焼き入れ加熱ゾーンは,他のゾーンに比べて低い温度にされる。例えば予熱ゾーン,浸炭ゾーン,拡散ゾーンが約930℃程度に維持されるのに対して,焼き入れ加熱ゾーンは約850℃程度にされるのが一般的である。
また一方,連続ガス浸炭装置では,浸炭室の内部は,例えば0.8%といった所望のカーボンポテンシャル(CP)に保たれる。しかしながら,内部雰囲気の温度が下がるとCP(カーボンポテンシャル)が高くなる傾向があるので,例えば約930℃程度に維持されている浸炭ゾーンや拡散ゾーンから,約850℃程度に維持されている焼き入れ加熱ゾーンに内部雰囲気が移動した際に,CPが高くなってしまう。例えば約930℃に維持された浸炭ゾーンや拡散ゾーンで0.8%程度であったCPは,約850℃に維持された焼き入れ加熱ゾーンでは1.0%程度まで上ってしまう。そして,このように焼き入れ加熱ゾーンでCPが上昇することにより,ワークの浸炭処理が正確に制御できなくなってしまう。
そこで浸炭室の内部雰囲気をなるべく浸炭室の入口側に排気し,温度降下によってCPが高くなってしまう浸炭室の出口側(焼き入れ加熱ゾーン)への排気量を相対的に少なくすることによって,浸炭室全体の内部雰囲気をなるべく目標値(例えば0.8%)に保っている。例えば浸炭室の内部雰囲気の70〜80%を入口側に排気し,残りの30〜20%を出口側へ排気することにより,焼き入れ加熱ゾーンでのCPの上昇を効果的に抑制し,浸炭室全体のCPを場所によらずにほぼ目標値(例えば0.8%)に保つことができ,焼き入れ加熱時においても浸炭処理を正確に制御できるようになる。
そのため従来は,入口側排気路と出口側排気路の開度をオペレータが適宜調節し,浸炭室の内部雰囲気を入口側と出口側へ所定の割合(7:3〜8:2)で排気させるようにしている。この場合オペレータは,例えば炉外に排気されて燃焼させられている炎の大きさなどを見て,入口側排気路からの排気量と出口側排気路からの排気量を調整し,浸炭室の内部雰囲気が入口側と出口側へ所定の割合で排気されるように制御している。
しかしながら,このような従来の制御によると,オペレータの経験やカンに頼ることが多く,客観的な判断ができなくなってしまう。また,装置の運転に経験のあるオペレータが必要となるため,人為的な負担が大きくなり,労力軽減が図れなくなってしまう。
従って本発明の目的は,オペレータの経験やカンに頼ることなく運転できる雰囲気熱処理装置とその運転方法を提供することにある。
本発明によれば,変成ガスが供給される浸炭室の入口側から内部雰囲気を排気する入口側排気路と,出口側から排気する出口側排気路を設け,前記入口側排気路の開度を調整する開度調整蓋を装着し,前記出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成した連続ガス浸炭装置であって,前記浸炭室の入口側に,前記浸炭室にワークを搬入する搬入室を設け,この搬入室に前記入口側排気路を設け,前記浸炭室の出口側に,ワークを油焼き入れする油槽室を設け,この油槽室に,外気を取り入れる外気取入れ路を設け,前記外気取り入れ路を開閉させる開閉機構を備え,前記出口側排気路の入口端を,前記開閉機構と前記外気取入れ路の出口端との間において,前記外気取り入れ路に接続し,前記外気取入れ路から取り入れられる外気中の酸素を燃焼に消費させるバーナを設け,前記開閉機構を前記バーナと前記外気取入れ路の出口端との間に備え,前記出口側排気路の出口端を,前記バーナと前記開閉機構との間において,前記外気取り入れ路に接続したことを特徴とする,連続ガス浸炭装置が提供される。
また,本発明によれば,変成ガスが供給される浸炭室の入口側から内部雰囲気を排気する入口側排気路と,出口側から排気する出口側排気路を設け,前記入口側排気路の開度を調整する開度調整蓋を装着し,前記出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成した連続ガス浸炭装置であって,前記浸炭室の入口側に,前記浸炭室にワークを搬入する搬入室を設け,この搬入室に前記入口側排気路を設け,前記浸炭室の出口側に,ワークを油焼き入れする油槽室を設け,この油槽室に,外気を取り入れる外気取入れ路を設け,前記外気取り入れ路を開閉させる開閉機構を備え,前記出口側排気路を前記開閉機構に取り付け,前記出口側排気路の入口端を,前記開閉機構と前記外気取入れ路の出口端との間に設け,前記外気取入れ路から取り入れられる外気中の酸素を燃焼に消費させるバーナを設け,前記開閉機構を前記バーナと前記外気取入れ路の出口端との間に備え,前記出口側排気路の出口端を,前記バーナと前記開閉機構との間に設けたことを特徴とする,連続ガス浸炭装置が提供される。
また本発明によれば,変成ガスが供給される浸炭室の入口側から内部雰囲気を排気する入口側排気路と,出口側から排気する出口側排気路を設け,前記入口側排気路の開度を調整する開度調整蓋を装着し,前記出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成した連続ガス浸炭装置を運転する方法であって,前記浸炭室の入口側に,前記浸炭室にワークを搬入する搬入室を設け,この搬入室に前記入口側排気路を設け,前記浸炭室の出口側に,ワークを油焼き入れする油槽室を設け,この油槽室に前記出口側排気路を設け,前記開度調整蓋によって前記入口側排気路の開度を調整することにより,前記浸炭室内の圧力を所望の炉圧に調整した際の,変成ガスの供給量Aに対する,前記出口側排気路からの排気量Bと前記入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cの関係を予め調べておき,ワークを処理する際には,前記変成ガスの供給量Aと炉圧を調整して,前記出口側排気路からの排気量Bと前記入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cを所望の範囲に制御することを特徴とする,連続ガス浸炭装置の運転方法が提供される。
連続ガス浸炭装置は,外気を取り入れる外気取入れ路を備えるものとし,前記外気取入れ路を開いたとき,外気中の酸素を燃焼に消費させてから,前記外気取入れ路を通じて前記外気を取り入れるようにしても良い。
また,前記装置内が負圧になったときに前記出口側排気路を通じて前記装置内に外気が流入する際,前記出口側排気路に流入する外気中の酸素を燃焼に消費させるようにしても良い。この場合,前記外気取入れ路から取り入れられる外気中の酸素と,前記出口側排気路から流入する外気中の酸素とを,同一のバーナによって燃焼に消費させるようにしても良い。
前記出口側排気路によって排気される内部雰囲気は,パイロットバーナによって着火させても良い。
出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成し,かつ浸炭室内の圧力を一定の炉圧に調整すると,出口側排気路から排出されるガス量は一定になる。よって,浸炭室内の圧力を所望の炉圧に保ちつつ,変成ガスの供給量Aを増加させ,炉圧を一定にすると,出口側排気路からの排気ガス量が一定であるため,入口側排気路から排出されるガス量が,供給量Aが増加した分増加することになる。このため,浸炭室内の圧力(炉圧)と変成ガスの供給量Aと出口側排気路からの排気量Bと入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cの関係を予め調べておくことにより,ワークを好ましい状態で処理することが可能となる。本発明によれば,オペレータの経験やカンに頼ることなく,浸炭室の内部雰囲気を入口側と出口側へ所望の割合で排気することが可能となる。これにより,浸炭室全体のCPを場所によらずにほぼ一定に保つことができ,浸炭処理を正確に制御できるようになる。また本発明によれば,出口側排気路や入口側排気路の詰まりさえ防止すれば,炉圧の上下限を見ることによってバランスの崩れを判定できるようになる。
本発明の実施の形態にかかる連続ガス浸炭装置を説明するための概略的な縦断面図である。 入口側排気路の縦断面図である。 出口側排気路を備えた外気取入れ路の縦断面図である。 別の実施形態にかかる出口側排気路と外気取入れ路の縦断面図である。 他の実施形態にかかる出口側排気路と外気取入れ路の縦断面図である。 バーナを2個備えた実施形態にかかる出口側排気路と外気取入れ路の縦断面図である。 炉圧5mmAqにおける,供給量Aと入口側排気路からの排気量Cとの関係を示すグラフである。 炉圧5mmAqにおける,供給量Aと出口側排気路からの排気量Bとの関係を示すグラフである。 炉圧8mmAqにおける,供給量Aと入口側排気路からの排気量Cとの関係を示すグラフである。 炉圧8mmAqにおける,供給量Aと出口側排気路からの排気量Bとの関係を示すグラフである。 炉圧10mmAqにおける,供給量Aと入口側排気路からの排気量Cとの関係を示すグラフである。 炉圧10mmAqにおける,供給量Aと出口側排気路からの排気量Bとの関係を示すグラフである。 炉圧8mmAqにおける,浸炭室の内部への変成ガスの供給量Aに対する,出口側排気路からの排気量Bと入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cの関係を示すグラフである。
符号の説明
W ワーク
1 連続ガス浸炭装置
10 浸炭室
11 搬入室
12 油槽室
15 予熱ゾーン
16 浸炭ゾーン
17 拡散ゾーン
18 焼き入れ加熱ゾーン
25 給気路
26 入口側排気路
28 開度調整蓋
35 外気取入れ路
36 出口側排気路
40 蓋
41 バーナ
46 円筒パイプ
50 パイロットバーナ
62 開閉機構
以下,本発明の好ましい実施の形態を,雰囲気熱処理装置の一例としての連続ガス浸炭装置に基づいて,図面を参照にして説明する。図1は,本発明の実施の形態にかかる連続ガス浸炭装置1を説明するための概略的な縦断面図である。図2は,入口側排気路26の縦断面図である。図3は,出口側排気路36を備えた外気取入れ路35の縦断面図である。
図1に示すように,連続ガス浸炭装置1は,熱処理室としての浸炭室10を備えており,浸炭室10の入口側(図1では,浸炭室10の左側)に,ワークWを浸炭室1へ搬入する搬入室11を設け,浸炭室の出口側(図1では,浸炭室10の右側)に,ワークWを油焼き入れする油槽室12を設けている。浸炭室10の内部には,入口側から出口側に向って予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18が順に設けられている。図示はしないが,これら予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18には,図示しないヒータがそれぞれ設けてあり,各ゾーン15〜18は,それぞれ任意の雰囲気温度に加熱することが可能である。
搬入室11の一側面(図1では,搬入室11の左側面)は,扉20によって開閉されるようになっている。同様に,油槽室12の一側面(図1では,油槽室12の右側面)も,扉21によって開閉されるようになっている。また,油槽室12の他側面(図1では,油槽室12の左側面)と焼き入れ加熱ゾーン18との間には,扉22が設けられており,扉22によって焼き入れ加熱ゾーン18が開閉され,また,油槽室12の他側面が開閉されるようになっている。
浸炭室10の上面には,図示しない変成炉で作られた変成ガスを内部に供給するための給気路25が接続されている。この給気路25を介して,浸炭室10の内部にエンリッチガスを供給することもできる。
搬入室11の上面には,浸炭室10の入口側から内部雰囲気を排気させるための入口側排気路26が設けられている。図2に示すように,入口側排気路26は,搬入室11の内部と連通する筒状の入口側排気路本体27を備えており,この入口側排気路本体27を中を通って,浸炭室10の内部雰囲気が外部に排気されるようになっている。入口側排気路本体27の上端には,入口側排気路26の開度を調整するための開度調整蓋28が,ヒンジ29を介して開閉自在に装着されている。開度調整蓋28の先端部(ヒンジ29によって入口側排気路本体27の上端に回動自在に取付けられた基端部と反対側に位置する端部)は,ねじ棒30の先端によって突き上げられている。ねじ棒30は,入口側排気路本体27の上端外側に取付けられたプレート31に螺合しており,ねじ棒30を回転させることにより,プレート31に螺合したねじ棒30の先端の突出量が変り,それに伴って,開度調整蓋28の先端部の突き上げ量が変るようになっている。ねじ棒30を回転させてねじ棒30の先端の突出量を長くすれば,開度調整蓋28の先端部の突き上げ量が多くなり,入口側排気路26の開度(開度調整蓋28の開き角度θ)が大きくなる。逆に,ねじ棒30を回転させてねじ棒30の先端の突出量を短くすれば,開度調整蓋28の先端部の突き上げ量が少なくなり,入口側排気路26の開度(開度調整蓋28の開き角度θ)が小さくなる。
入口側排気路26の上端近傍には,バーナ32が配置されている。これにより,入口側排気路26から外部に排気された内部雰囲気は,排気直後にバーナ32で着火され,燃焼させられる。
図1に示すように,油槽室12の上面には,油槽室12に外気を取り入れるための外気取入れ路35が設けてあり,更に,浸炭室10の出口側から内部雰囲気を排気させるための出口側排気路36が,この外気取入れ路35から分岐するようにして設けられている。
図3に示すように,外気取入れ路35は,油槽室12の内部と連通する筒状の外気取入れ路本体37を備えており,この入口側排気路本体37の上方には,上方に向って広がる円錐部38と,円錐部38の上端に続く円周部39が形成されている。円錐部38の内方には,蓋40が配置されており,通常は図示しない昇降機構によって蓋40が下降させられていることにより,図3中の実線で示したように,蓋40の周縁部が円錐部38の内面に密着し,外気取入れ路35の上端が閉じられている。これにより,外気取入れ路35から油槽室12の内部に外気が入らない状態となっている。
一方,図示しない昇降機構によって蓋40が上昇させられた場合は,図3中の一点鎖線で示したように,蓋40の周縁部が円錐部38の内面から上方に離れ,外気取入れ路35の上端が開かれる。これにより,外気取入れ路35から油槽室12の内部に外気が入り込める状態となる。なお,このように外気取入れ路35から油槽室12の内部に外気が入り込める状態では,円周部39の内面に配置されたバーナ41が着火し,外気取入れ路35から油槽室12の内部に入り込む外気中の酸素が,バーナ41から吐出される可燃ガスの燃焼に費やされる。これにより,酸素が取除かれた状態の外気が,外気取入れ路35から油槽室12の内部に入り込むようになる。
外気取入れ路35から分岐するようにして設けられた出口側排気路36は,外気取入れ路本体37の側面に連通する筒状の出口側排気路基体45と,この出口側排気路基体45の先端に接続された円筒パイプ46で構成されている。円筒パイプ46は所定の内径Lを有しており,円筒パイプ46の開口面積は,出口側排気路基体45や外気取入れ路本体37の開口面積よりも小さく設定されている。
通常は蓋40によって外気取入れ路35の上端が閉じられているが,これら出口側排気路基体45と円筒パイプ46で構成される出口側排気路36を通じて,浸炭室10の内部雰囲気が出口側からも外部に排気されるようになっている。但し,円筒パイプ46が所定の内径Lを有していることにより,その内径Lに比例して,浸炭室10の出口側から排気される内部雰囲気の量は規制されるようになっている。
垂直に配置された円筒パイプ46の上端近傍には,バーナ50が配置されている。これにより,出口側排気路36から外部に排気された内部雰囲気は,排気直後にバーナ50で着火され,燃焼させられる。
さて,以上のように構成された連続ガス浸炭装置1において,給気路25から浸炭室10の内部に変成ガスが供給される。また同時に,搬入室11に設けられた入口側排気路26を通じて浸炭室10の入口側から内部雰囲気が排気されると共に,油槽室12に設けられた外気取入れ路35を通じて浸炭室10の出口側から内部雰囲気が排気される。こうして,給気路25から浸炭室10の内部に1時間あたり炉内容量の5〜10倍程度の変成ガスを供給しながら,浸炭室10の入口側と出口側から内部雰囲気を排気することにより,浸炭室10の内部の位置(炉内位置)の差による浸炭の不均一や,炉内への外気流入による炉内雰囲気の乱れ,あるいは外気流入による爆発等の危険が回避される。なお,入口側排気路26と外気取入れ路35から排気された内部雰囲気は,排気直後にバーナ32,50で着火され,それぞれ燃焼させられる。
ここで,入口側排気路26においては,ねじ棒30を操作することによって,入口側排気路26の開度(開度調整蓋28の開き角度θ)が調整され,それにより,浸炭室10内の圧力は所望の炉圧に調整される。即ち,ねじ棒30の先端の突出量を長くして,入口側排気路26の開度(開度調整蓋28の開き角度θ)を大きくした場合は,浸炭室10の内部雰囲気が入口側排気路26から排気される際に加わる抵抗力は小さいので,浸炭室10内の圧力は低くなる。逆に,ねじ棒30の先端の突出量を短くして,入口側排気路26の開度(開度調整蓋28の開き角度θ)を小さくした場合は,浸炭室10の内部雰囲気が入口側排気路26から排気される際に加わる抵抗力は大きいので,浸炭室10内の圧力は高くなる。そこで,入口側排気路26の開度(開度調整蓋28の開き角度θ)を適宜調整することにより,浸炭室10内の圧力を所望の炉圧(例えば5〜10mmAq程度の陽圧)に調整する。
また,このように浸炭室10内の圧力を所望の炉圧に調整する一方で,給気路25から浸炭室10の内部に供給する変成ガスの供給量(流量)Aを調整することにより,出口側排気路36からの排気量Bと入口側排気路26からの排気量Cとの比B:Cを例えば3:7〜2:8の範囲に調整する。この場合,出口側排気路36からの排気量Bと入口側排気路26からの排気量Cとの比B:Cの調整は次のようにして行うことができる。
即ち,先ず前述のように開度調整蓋28の角度θによって入口側排気路26の開度を調整することにより,浸炭室1内の圧力を所望の炉圧に調整しておく。そして,入口側排気路26の開度を固定して浸炭室1内の圧力を所望の炉圧に維持しながら,浸炭室10の内部への変成ガスの供給量Aを変化させる。また一方で,このように浸炭室10の内部への変成ガスの供給量Aを変化させたことに伴う出口側排気路からの排気量Bの変化と,入口側排気路からの排気量(A−B)の変化を調べる。そして,所望の炉圧下(例えば5〜10mmAq程度の陽圧)における浸炭室10の内部への変成ガスの供給量圧に対する,出口側排気路36からの排気量Bと入口側排気路26からの排気量(A−B)との比B:(A−B)の関係を予め調べておく。
そして,後述するようにワークWを実際に処理する際には,このように予め調べておいた浸炭室10の内部への変成ガスの供給量Aに対する,出口側排気路36からの排気量Bと入口側排気路26からの排気量Cとの比B:Cの関係に従い,給気路25から浸炭室10の内部に供給する変成ガスの供給量(流量)Aと炉圧を調整することによって,出口側排気路36からの排気量Bと入口側排気路26からの排気量Cとの比B:Cを所望の範囲(例えば3:7〜2:8の範囲)に制御する。この場合,所定の関係に従って変成ガスの供給量Aを調整すれば良いので,オペレータの経験やカンに頼ることなく,浸炭室10の内部雰囲気を入口側と出口側へ所望の割合で排気することが可能となる。
更にまた,図示しないヒータの加熱により,予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18は,それぞれ任意の雰囲気温度に加熱され,例えば予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16及び拡散ゾーン17は,約930℃程度の雰囲気温度に維持され,焼き入れ加熱ゾーン18は,約930℃程度の雰囲気温度に維持される。
ここで,前述のように給気路25から浸炭室10の内部に変成ガスが供給される一方で,搬入室11に設けられた入口側排気路26と油槽室12に設けられた外気取入れ路35を通じて,浸炭室10の入口側と出口側の両方から内部雰囲気が排気されているが,所望の炉圧下(例えば5〜10mmAq程度の陽圧)において変成ガスの供給量Aを調整することによって,出口側排気路35からの排気量Bと入口側排気路26からの排気量Cとの比B:Cが所望の範囲(例えば3:7〜2:8の範囲)に制御されているので,他のゾーン15〜17に比べて温度の低い焼き入れ加熱ゾーン18においても,CPが高くなることがほとんどなく,予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18のいずれにおいても所望のCP(例えば0.8%)に保たれる。
そして,このように浸炭室10の内部に浸炭雰囲気を形成する一方で,扉20を開けて搬入室11内に自動車部品などのワークWを入れ,搬入室11から浸炭室1内にワークWを搬入する。そして,浸炭室10の内部において,ワークWを入口側から出口側に向って順次搬送し,予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18のおいて,予熱,浸炭,拡散及び焼き入れの各処理を順次施す。この場合,前述のように予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18のいずれにおいても所望のCP(例えば0.8%)に保たれているので,ワークWの浸炭処理を正確に制御することができる。
次に,こうして浸炭室1内にて浸炭処理されたワークWを,扉22を開いて油槽室12に搬入し,油焼き入れする。そして,油焼き入れ処理の終了後,扉21を開き,ワークWを油槽室12から搬出する。
このように扉21が開かれた際,または,扉22が開閉された際などには,油槽室12や浸炭室1の内部などが一時的に負圧になる場合がある。そのような場合は,先に図3で説明した外気取入れ路35において蓋40が開くことにより,外気取入れ路35から油槽室12の内部に外気が取り込まれる。その際,バーナ41の着火により,油槽室12の内部には酸素が取除かれた状態の外気が入り込むので,爆発等の危険が回避される。
以上,本発明の好適な実施の形態の一例を示したが,本発明はここで説明した形態に限定されないことは勿論であり,適宜変更実施することが可能である。本実施の形態においては,外気取入れ路35から出口側排気路36を分岐させた構成としたが,これら外気取入れ路35と出口側排気路36は別々に構成しても良い。また,出口側排気路36の全体を所定の内径Lを有する円筒パイプ46によって構成しても良い。
搬入室11の前や油焼き入れする油槽室12の後には,ワークWの搬入出時に不活性(不燃性)ガスによってパージされるパージ室や,カーテンバーナなどを設けても良い。また,浸炭室10の内部には,ヒータの他,ファンなどを備えている場合もある。また,連続ガス浸炭装置1内におけるワークWの搬送は,ローラーハースコンベアやプッシャなどで適宜行うことができる。
ところで,上記の構成(例えば図3に示した外気取入れ路35,出口側排気路36等の構成)にあっては,例えばワークを浸炭室10から油槽室12に移動させる際に油槽室12の扉22が開かれた際などに,油槽室10や浸炭室12内が負圧になったとき,外気取入れ路35だけでなく,出口側排気路36からも外気が流入するおそれがある。その場合は,出口側排気路36の出口端に設置されたパイロットバーナ50によって,出口側排気路36から流入する外気中の酸素を燃焼に消費させ,酸素の流入を防止できると考えられる。しかし,酸素の流入をさらに効果的に防止したい場合は,例えば図4に示すように,出口側排気路36の入口端を外気取入れ路35の途中において,出口側排気路36の出口端をバーナ41と開閉機構42の蓋40との間に接続しても良い。このようにすると,外気取入れ路35から流入する酸素だけでなく,出口側排気路36から流入する酸素も,同一のバーナ41によって燃焼に消費させることができる。従って,油槽室10や浸炭室12に酸素が流入することをより確実に防止できる。
図4に示した外気取入れ路35は,上述した外気取入れ路35(図3参照)と同様に,外気取入れ路本体37,円錐部38,円周部39からなり,連続ガス浸炭装置1内(油槽室12)に外気を取り入れる構成となっており,内方には蓋40及びバーナ41が配置されている。なお,本実施形態において,バーナ41と浸炭室10の間において外気取り入れ路35を開閉させる開閉機構62は,蓋40と蓋40を昇降させる図示しない昇降機構とを備えた構成となっている。
バーナ41は,外気取入れ路35から取り入れられる外気に対して可燃ガス(炭化水素ガス(C))を噴射する。バーナ41は,例えばリングバーナ,カーテンバーナ等であり,可燃ガスを噴射する複数の噴射口41aを備えている。噴射口41aは,円周部39の中央部を囲むようにして,互いに同じ高さにおいて環状に並べて設けられている。即ち,外気取入れ路35を通過する外気に対して,周囲全体から可燃ガスを供給し,外気と可燃ガスを効率的に混合できる構成になっている。なお,開閉機構62の蓋40は,このバーナ41と外気取入れ路35の外気取り入れ時の入口端である開口(円周部39の上端部開口)35aとの間を開閉するように備えられている。
出口側排気路36は,外気取入れ路本体37の側面に連通する筒状の出口側排気路基体45と,この出口側排気路基体45の先端に接続された略直管状の円筒パイプ46と,円筒パイプ46の先端に接続され円周部39の側面に連通する筒状の第二の出口側排気路基体67とで構成されている。即ち,出口側排気路36は,外気取入れ路35の側部において,外気取入れ路35に対して分岐及び合流させられており,蓋40を迂回する迂回路(バイパス)のようになっている。出口側排気路36の排気時の入口端である開口36aは,開閉機構42の蓋40と外気取入れ路35の外気取り入れ時の出口端である開口(油槽室12に接続された外気取入れ路本体37の下端部開口)35bとの間において,外気取入れ路35の途中に接続されている。出口側排気路36の排気時の出口端である開口36bは,バーナ41と開閉機構42の蓋40との間において,外気取入れ路35の途中に接続されている。
円筒パイプ46は所定の内径Lを有しており,円筒パイプ46の開口面積は,出口側排気路基体45,第二の出口側排気路基体67や外気取入れ路本体37の開口面積よりも小さく設定されている。また,円筒パイプ46は,外気取入れ路35の外側において,外気取入れ路35と並列に並ぶように配置されている。
出口側排気路36の開口36bの近傍には,出口側排気路36によって排気される内部雰囲気を着火させるためのパイロットバーナ70が備えられている。このパイロットバーナ70は,噴射口41aの近傍に配置しても良い。例えば,開口36bと開口36bの上方に位置する噴射口41aとの間に配置すると良い。そうすれば,パイロットバーナ70によって,噴射口41aから噴射される可燃ガスを着火させることもできる。即ち,パイロットバーナ70を,バーナ41の着火用のパイロットバーナとして兼用できる。
かかる構成においては,外気取入れ路35が蓋40によって閉じられている場合,油槽室12内の雰囲気は,油槽室12から開口35bを通じて外気取入れ路35に流入し,開口35bと蓋40との間において出口側排気路36に流入し,さらに,出口側排気路36から蓋40とバーナ41との間において外気取入れ路35に流入し,外気取入れ路35の開口35aを通じて,連続ガス浸炭装置1の外部に排気される。こうして,外気取入れ路35の開口35b,出口側排気路36,開口35aを通じて排気が行われる。従って,浸炭室10内の内部雰囲気は,油槽室12,外気取入れ路35の開口35b,出口側排気路36,開口35aをこの順に通過して,連続ガス浸炭装置1の外部に排気される。出口側排気路36から排気される内部雰囲気の量は,内径Lに比例して規制される。
また,出口側排気路36から排気された内部雰囲気は,排気直後にパイロットバーナ70によって着火させ,燃焼させることができる。即ち,内部雰囲気に含まれていた可燃性の炭化水素ガス(CH)や一酸化炭素ガス(CO)が,入口側排気路26,出口側排気路36の出口付近においてそれぞれ燃焼させられ,外気中の酸素(O)と化合して二酸化炭素ガス(CO)と水蒸気(HO)にされてから,連続ガス浸炭装置1の外部に安全に放出させられる。なお,外気取入れ路35が蓋40によって閉じられているとき,バーナ41は着火させる必要は無いので,バーナ41による可燃ガスの噴射は停止させることが望ましい。パイロットバーナ50は常時作動させておき,排気された内部雰囲気が常に着火されるようにしても良い。
一方,油槽室12が負圧になったとき,外気取入れ路35が開かれ,油槽室12の内部に外気が入り込める状態では,バーナ41から可燃ガスが噴射され,パイロットバーナ70によってバーナ41が着火させられる。即ち,外気取入れ路35の開口35aから入り込む外気中の酸素(O)が,バーナ41から噴射される可燃ガスの燃焼に消費され,二酸化炭素(CO)と水分(HO)が生成される。こうして,酸素が二酸化炭素(CO)と水分(HO)にされた状態の外気が,外気取入れ路35を通じて油槽室12の内部に取り入れられるようになる。
また,油槽室12が負圧になったとき,上記のように外気取入れ路35から油槽室12の内部に外気が取り込まれる際には,同時に,出口側排気路36からも外気が油槽室12に流入するが,この出口側排気路36に流入する外気は,予めバーナ41を通過し,バーナ41の燃焼に利用される。即ち,出口側排気路36を通じて油槽室12に向かう外気においても,外気中の酸素が可燃ガスの燃焼に消費され,二酸化炭素と水蒸気が生成される。こうして,酸素が二酸化炭素又は水蒸気にされた状態で,出口側排気路36から油槽室12の内部に入り込む。
このように,外気取入れ路35から流入する外気,及び,出口側排気路36から流入する外気に対して,バーナ41から可燃ガスを噴射し,可燃ガスを燃焼させることで,外気が外気取入れ路35又は出口側排気路36を介して油槽室12や浸炭室10に流入する前に,外気中の酸素を可燃ガスの燃焼に消費させ,二酸化炭素と水蒸気の状態にすることができる。従って,油槽室12や浸炭室10内の酸素(O)濃度が上昇することを確実に防止でき,油槽室12内や浸炭室10内を実質的に無酸素状態に維持できる。即ち,ワークを酸化させるおそれがある活性状態の酸素を低減させ,不活性である二酸化炭素と水蒸気の状態にすることができる。これにより,ワークの酸化を防止でき,ワークの変色等の品質劣化を効果的に防止できる。
また,例えば,出口側排気路36をバーナ41と蓋40の間に接続しない場合(例えば出口側排気路基体67を設けず,円筒パイプ46の先端を外気中に開口させた場合(図3参照))において,出口側排気路36から流入する外気中の酸素をより確実に燃焼に消費させるためには,出口側排気路36にもバーナ41を別個に設ける必要があるが,図4に示したように,出口側排気路36をバーナ41と蓋40の間に接続させるようにすれば,出口側排気路36に対してバーナ41を別に設ける必要が無くなる。即ち,外気取入れ路35から取り入れられる外気中の酸素と,出口側排気路36から流入する外気中の酸素とを,外気取入れ路35に設けた同一のバーナ41によって燃焼に消費させることができる。従って,設備コストの低減を図ることができる。
以上の実施形態では,出口側排気路36の入口端である開口36aは,外気取入れ路35の途中に接続した構成としたが,開口36aは連続ガス浸炭装置1の内部(油槽室12)に対して直接接続しても良い。即ち,内部雰囲気が油槽室12から出口側排気路36へ,外気取入れ路35を介さずに直接流入する構成にしても良い。また,出口側排気路36の全体を所定の内径Lを有する円筒パイプによって構成しても良い。
以上の実施形態において図3,図4に例示した形態では,出口側排気路36は外気取入れ路35の外側に配置され,開口36a,36bは外気取入れ路35の側部に接続されている構成としたが,例えば図5に示すように,出口側排気路36は外気取入れ路35の内側に配置させ,開口36a,36bは外気取入れ路35の内部において,外気取入れ路35に接続させることもできる。図5において,出口側排気路36は,蓋40に取り付けられた円筒パイプ80によって構成されている。円筒パイプ80は,所定の内径L’を有する略直管状のパイプであり,例えば平面視において略円形をなす蓋40の中央部を上下に貫通するように備えられている。円筒パイプ80の下端部開口,即ち,出口側排気路36の入口端である開口36aは,蓋40の下方において,蓋40の下面と外気取入れ路35の開口35bとの間に設けられている。円筒パイプ80の上端部開口,即ち,出口側排気路36の出口端である開口36bは,蓋40の上方において,蓋40の上面とバーナ41との間に設けられている。即ち,この出口側排気路36は,外気取入れ路35の内部において,外気取入れ路35に対して分岐及び合流させられている。
円筒パイプ80は,開閉機構42の図示しない昇降機構の駆動により,蓋40の上下移動に伴って,蓋40と一体的に昇降移動させられる。このように円筒パイプ80が昇降する間も,開口36aは常に蓋40と開口35bとの間に配置され,開口36bは常に蓋40とバーナ41との間に配置されるようになっている。従って,蓋40より下方の空間と上方の空間は,出口側排気路36を介して常に連通させられている。即ち,蓋40が下降させられ,外気取入れ路35が蓋40によって閉じられているときも,油槽室12内の雰囲気は,外気取入れ路35の開口35b,出口側排気路36,開口35aを通じて排気することができる。排気される内部雰囲気の量は内径L’に比例して規制される。蓋40が上昇させられ,外気取入れ路35が開かれると,外気取入れ路35から油槽室12の内部に外気が入り込める状態になり,同時に,出口側排気路36からも外気が油槽室12に流入するが,この出口側排気路36に流入する外気は,予めバーナ41を通過し,バーナ41の燃焼に利用される。このように,かかる構成においても,出口側排気路36を通る外気に含まれる酸素を燃焼に消費させた状態で,油槽室12及び浸炭室10に流入させることができる。
以上の実施形態では,外気取入れ路35は油槽室12の上面に取り付けられており,油槽室12の天井部において外気を流入させ,また,油槽室12の天井部から出口側排気路36を介して内部雰囲気を排出させる構成としたが,外気取入れ路35は油槽室12の側面に取り付けても良い。即ち,油槽室12の側部において外気を流入させ,また,油槽室12の側部から出口側排気路36を介して内部雰囲気を排出させるように構成しても良い。
外気取入れ路35のバーナ41は複数備えても良い。例えば図6に示すように,2個のバーナ41を上下に並べて備え,複数の噴射口41aを上下2段において環状に設けても良い。さらに,油槽室12内の圧力,即ち油槽室12に吸い込まれる外気の流量に応じて,可燃ガスを噴射する噴射口41aの個数を調節するようにしても良い。例えば吸い込まれる外気の流量が少ないときは,2個のバーナ41のうち1つのみから可燃ガスを噴射させ,吸い込まれる外気の流量が多いときは,2個のバーナ41から共に可燃ガスを噴射させるようにしても良い。
以上の実施形態では,雰囲気熱処理装置として,ワークWの浸炭処理を行う連続ガス浸炭装置1を例示したが,本発明は,浸炭処理以外の熱処理を行う他の様々な雰囲気熱処理装置においても適用することができる。雰囲気熱処理装置は,例えば浸炭窒化処理を行う浸炭窒化装置,あるいは窒化処理を行う窒化装置などであっても良い。また,鋼材の表面熱処理を行うものに限定されず,一般的な熱処理を行うもの,例えば調質を行う連続ガス調質装置等であっても良い。即ち,焼なまし,焼入れ,焼戻し等の熱処理を行うものでも良い。また,連続式の熱処理装置には限定されず,バッチ式の熱処理装置であっても良い。
浸炭室10は,予熱ゾーン15,浸炭ゾーン16,拡散ゾーン17及び焼き入れ加熱ゾーン18を備える構成としたが,浸炭室10内の構造はかかるものに限定されない。また以上の実施形態では,熱処理室の一例として,浸炭が行われる浸炭室10を例示したが,熱処理室は雰囲気熱処理装置の種類に応じて適宜変更可能であり,例えば浸炭窒化室,窒化室,調質を行う熱処理室等であっても良い。
図1等で説明した連続ガス浸炭装置において,出口側排気路の内径L(円筒パイプの内径L)を2/8B,3/8B,4/8B及び6/8B(Bはインチの意味)とし,出口側排気路をそれら各内径Lの円筒パイプで構成した場合において,浸炭室の内部への変成ガスの供給量Aに対する,出口側排気路からの排気量Bと入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cの関係を調べた。
先ず,入口側排気路の開度を調整し,浸炭室内の圧力(炉圧)が5mmAqとなるように調整した。そして,炉圧5mmAqの状態において,供給量Aと入口側排気路からの排気量Cとの関係を調べたところ,図7のようになった。また,供給量Aと出口側排気路からの排気量Bとの関係を調べたところ,図8のようになった。
次に,入口側排気路の開度を調整し,浸炭室内の圧力(炉圧)が8mmAqとなるように調整した。そして,炉圧8mmAqの状態において,供給量Aと入口側排気路からの排気量Cとの関係を調べたところ,図9のようになった。また,供給量Aと出口側排気路からの排気量Bとの関係を調べたところ,図10のようになった。
更に,入口側排気路の開度を調整し,浸炭室内の圧力(炉圧)が10mmAqとなるように調整した。そして,炉圧10mmAqの状態において,供給量Aと入口側排気路からの排気量Cとの関係を調べたところ,図11のようになった。また,供給量Aと出口側排気路からの排気量Bとの関係を調べたところ,図12のようになった。
これら図7〜図12から,次のことが分った。即ち,炉圧及び出口側排気路の内径Lが一定ならば,入口側排気路からの排気量Cは,浸炭室の内部への変成ガスの供給量Aに比例する。入口側排気路からの排気量Cは,出口側排気路の内径Lが小さくなるほど多くなる。出口側排気路からの排気量Bは,炉圧と出口側排気路の内径Lのみに依存し,浸炭室の内部への変成ガスの供給量Aに依存しない。出口側排気路からの排気量Bは,炉圧の上昇に伴って増加する。出口側排気路からの排気量Bは,内径Lが大きくなるほど多くなる。
また,炉圧8mmAqの状態における,浸炭室の内部への変成ガスの供給量Aに対する,出口側排気路からの排気量Bと入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cの関係は,図13のようになった。図13に,排気量Cとの比B:Cが3:7〜2:8となる適正範囲(B/Aが30〜20%となる範囲)を示した。
出口側排気路36の出口端である開口36bをバーナ41と蓋40との間で外気取入れ路35に接続した構成を有する連続ガス浸炭装置1において,ワークの浸炭処理を実施した。そして,浸炭処理中の油槽室12内の酸素濃度を測定し,浸炭処理後のワークの状態を確認した。その結果,油槽室12内の酸素(O)濃度は,約0.4%〜0.5%に抑えることができた。浸炭処理後のワークは変色が少なく,良好な状態であった。
(比較例)
出口側排気路36の出口端である開口36bを外気取入れ路35に接続せず,外気に開放させた構成とし,その他の点については上記連続ガス浸炭装置1とほぼ同様の構成を有する連続ガス浸炭装置において,ワークの浸炭処理を実施した。その結果,油槽室12内の酸素濃度は,約1.5%〜1.8%であり,上記実施例1と比較して高い濃度であった。浸炭処理後のワークには,全体的に黒い変色がみられた。
本発明は,例えば自動車部品などのワークの浸炭処理,調質などに利用できる。

Claims (5)

  1. 変成ガスが供給される浸炭室の入口側から内部雰囲気を排気する入口側排気路と,出口側から排気する出口側排気路を設け,
    前記入口側排気路の開度を調整する開度調整蓋を装着し,
    前記出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成した連続ガス浸炭装置であって,
    前記浸炭室の入口側に,前記浸炭室にワークを搬入する搬入室を設け,この搬入室に前記入口側排気路を設け,
    前記浸炭室の出口側に,ワークを油焼き入れする油槽室を設け,この油槽室に,外気を取り入れる外気取入れ路を設け,前記外気取り入れ路を開閉させる開閉機構を備え,
    前記出口側排気路の入口端を,前記開閉機構と前記外気取入れ路の出口端との間において,前記外気取り入れ路に接続し,
    前記外気取入れ路から取り入れられる外気中の酸素を燃焼に消費させるバーナを設け,
    前記開閉機構を前記バーナと前記外気取入れ路の出口端との間に備え,
    前記出口側排気路の出口端を,前記バーナと前記開閉機構との間において,前記外気取り入れ路に接続したことを特徴とする,連続ガス浸炭装置。
  2. 変成ガスが供給される浸炭室の入口側から内部雰囲気を排気する入口側排気路と,出口側から排気する出口側排気路を設け,
    前記入口側排気路の開度を調整する開度調整蓋を装着し,
    前記出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成した連続ガス浸炭装置であって,
    前記浸炭室の入口側に,前記浸炭室にワークを搬入する搬入室を設け,この搬入室に前記入口側排気路を設け,
    前記浸炭室の出口側に,ワークを油焼き入れする油槽室を設け,この油槽室に,外気を取り入れる外気取入れ路を設け,前記外気取り入れ路を開閉させる開閉機構を備え,
    前記出口側排気路を前記開閉機構に取り付け,
    前記出口側排気路の入口端を,前記開閉機構と前記外気取入れ路の出口端との間に設け,
    前記外気取入れ路から取り入れられる外気中の酸素を燃焼に消費させるバーナを設け,
    前記開閉機構を前記バーナと前記外気取入れ路の出口端との間に備え,
    前記出口側排気路の出口端を,前記バーナと前記開閉機構との間に設けたことを特徴とする,連続ガス浸炭装置。
  3. 変成ガスが供給される浸炭室の入口側から内部雰囲気を排気する入口側排気路と,出口側から排気する出口側排気路を設け,
    前記入口側排気路の開度を調整する開度調整蓋を装着し,
    前記出口側排気路の一部もしくは全部を,所定の内径を有するパイプで構成した連続ガス浸炭装置を運転する方法であって,
    前記浸炭室の入口側に,前記浸炭室にワークを搬入する搬入室を設け,この搬入室に前記入口側排気路を設け,
    前記浸炭室の出口側に,ワークを油焼き入れする油槽室を設け,この油槽室に前記出口側排気路を設け,
    前記開度調整蓋によって前記入口側排気路の開度を調整することにより,前記浸炭室内の圧力を所望の炉圧に調整した際の,変成ガスの供給量Aに対する,前記出口側排気路からの排気量Bと前記入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cの関係を予め調べておき,
    ワークを処理する際には,前記変成ガスの供給量Aと炉圧を調整して,前記出口側排気路からの排気量Bと前記入口側排気路からの排気量Cとの比B:Cを所望の範囲に制御することを特徴とする,連続ガス浸炭装置の運転方法。
  4. 前記連続ガス浸炭装置は,外気を取り入れる外気取入れ路を備え,
    前記外気取入れ路を開いたとき,外気中の酸素を燃焼に消費させてから,前記外気取入れ路を通じて前記外気を取り入れることを特徴とする,請求項3の連続ガス浸炭装置の運転方法。
  5. 装置内が負圧になったときに前記出口側排気路を通じて前記装置内に外気が流入する際,前記出口側排気路に流入する外気中の酸素を燃焼に消費させることを特徴とする,請求項3の連続ガス浸炭装置の運転方法。
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