JP4956258B2 - 扉錠 - Google Patents

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Description

本発明は、同一の扉に複数の錠を備え、室外からはシリンダ錠によってそれぞれ対応する錠のデッドボルトを個別に出没作動して施解錠することができ、室内からは一つのサムターンによって全ての錠のデッドボルトを共通して施解錠することができるようにした多重ロック方式の扉錠に関する。
デッドボルトを室内側から出没作動して施解錠するサムターンと室外側から出没作動して施解錠するシリンダ錠とを一つずつ設けた扉錠ではピッキング被害に遭い易いことから、二重ロック構造を採用して防犯性能を高めた扉錠が従来より用いられている。しかし、二重ロック構造をなす錠として独立した二個の錠を取り付けたのでは、室内外のいずれから出没作動して施解錠を行う場合にも操作が二回必要で手間取るために、結果として一方の錠を遊ばせてしまいかねず、これでは防犯機能が十分に発揮されないという問題があった。
そこで、本願出願人は、この出願に先立ち、上記問題の解決を図れる扉錠に係る発明を既に特許出願している(特許文献1、2参照)。ここで、特許文献1、2に係る扉錠はいずれも、同一の扉に二個のデッドボルトを備え、室外からはシリンダ錠によってそれぞれ対応するデッドボルトを個別に施解錠することができ、室内からは一つのサムターンによって二個のデッドボルトを共通して施解錠することができるようにした二重ロックの扉錠である。
かかる扉錠では、室内側からはサムターンの操作を一回行えば二個のデッドボルトの施解錠を同時に行わせることができ、このようにサムターンを操作して二個のデッドボルトを施錠すれば、室外側からはシリンダ錠により二個のデッドボルトを個別に解錠しなければ開扉不能となる。すなわち、上記扉錠は、高い防犯性と優れた操作性の両方を兼備したものである。
特開昭57−89078号公報 特開昭57−180775号公報
しかし、上記扉錠にも未だ改良の余地が残されている。すなわち、特許文献1、2に係る扉錠はいずれも、デッドボルトやシリンダ錠を同一の錠ケースに二個ずつ収容する特殊な構成を有しているので、既存の錠を利用することができず、必然的にその製造コストが高くなるという問題がある。
また、上記いずれの扉錠も、同一の錠ケースに対してデッドボルトやシリンダ錠を二個ずつ設けたものであり、その構成上、二個のシリンダ錠を大きく(例えば60cm程度に)離間させることは大変困難であった。故に、人の腰あたりの高さ位置(施解錠操作に適した位置)に一方のシリンダ錠を設置し、ピッキングのし難い低い位置(又は高い位置)に他方のシリンダ錠を設置するというような防犯性に優れた扉錠の構成の実現も殆ど不可能であった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、優れた操作性を有する上、防犯性能の格段の向上と大幅なコストダウンとを図ることのできる扉錠を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る扉錠は、複数の錠を設け、各錠のデッドボルト作動用のハブと、室外側にあって各ハブに対応する複数のシリンダ錠と、室内側にあって前記ハブのいずれか一つを回動させるためのサムターンとを備え、シリンダ錠によりハブを回動させると当該ハブに対応する一のデッドボルトのみが出没作動して施解錠し、サムターンにより前記一つのハブを回動させると他の各ハブも連動し全てのデッドボルトが出没作動して施解錠する扉錠であって、可撓性部材にて連結構成し、かつ、各錠に対応する各錠ケース間に架設した摺動部材を介して、前記サムターンの操作により回動するハブに他のハブを連動させる連動機構を備えたことを特徴としている(請求項1)。
上記扉錠において、前記連動機構が、各ハブを室内側から操作する各サムピースと共に回動する複数のギアと、各ギアに噛み合うラックをそれぞれ有し、かつ、各ギアを挟んで互いにほぼ平行に延びる二つの前記摺動部材とを備え、前記サムピースのいずれか一つを前記サムターンにより回動操作するように構成してあってもよ(請求項2)
請求項1に係る発明では、優れた操作性を有する上、防犯性能の格段の向上と大幅なコストダウンとを図ることのできる扉錠が得られる。
すなわち、請求項1に係る発明では、室内側からはサムターンの操作を一回行えば全てのデッドボルトの施解錠を同時に行わせることができ、このようにサムターンを操作して全てのデッドボルトを施錠すれば、室外側からはシリンダ錠により全てのデッドボルトを個別に解錠しなければ開扉不能となるので、優れた操作性と高い防犯性とを同時に実現することができる。
しかも、請求項1に係る発明では、前記連動機構を一つの錠ケース内に収容するのではなく複数の錠ケース間に架設することにより、複数の錠ケースを大きく離間させて設置することができるので、例えば、施解錠操作を行い易い人の腰あたりの高さ位置に一つのシリンダ錠とサムターンとを設け、ピッキングが困難となる足元付近の低い位置(又は高い位置)に他のシリンダ錠を設けることができるように各錠ケースを設置することにより、高い操作性を保ちつつ、防犯性能を格段に向上することができる。
その上、請求項1に係る発明では、特殊な錠ケース等を新たに製作するまでもなく、既存の扉錠を用いて構成することができるので、低コストで扉錠を提供することができる。更には、既設の扉錠にも連動機構を後付けすることによって、多重ロック方式の扉錠を提供することができる。
また、請求項1に係る発明では、摺動部材を可撓性部材にて構成してあるので、離れた位置にあるサムターンを連動させる為の取付作業がし易いという効果がある。更には、既設の扉錠への後付け作業に関してもより好適化を図れるという効果が得られる。
そして、請求項2に係る発明では、上記の効果を奏するのみならず、前記連動機構をシンプルな構成とすることのできる扉錠を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る扉錠1の錠2,3の解錠状態の構成をケース側板Sの一部を透視して概略的に示す側面図、図2(A)は前記扉錠1の構成を概略的に示す縦断面図、図2(B)は図2(A)のX−X線切断端面図、図3(A)、(B)および(C)は、前記錠2の構成を概略的に示す正面図、平面図および側面図、図4(A)および(B)は前記扉錠1のサムピース12,12の構成を概略的に示す正面図および側面図、図5は前記扉錠1のダミー座14の構成を概略的に示す側面図である。
まず、図1および図2(A)に示すように、本実施形態に係る扉錠1は、扉Dの戸先側に二つの錠2,3を備えている。ここで、一方の錠2は人の腰あたりの高さ位置にあり、他方の錠3は足元付近の低い位置にある。従って、両錠2,3は上下に約50〜90cm程度(本実施形態では約60cm)離間している。
また、図1並びに図3(B)および(C)に示すように、錠2の左右両側にケース側板Sを設けてあり、同様に、錠3にもケース側板Sを設けてある。そして、図1に示すように、錠2,3のそれぞれ一方のケース側板Sにハブ4,5を回転可能に装着してあり、さらに、錠2,3には、ハブ4,5の回転により板ばね6,7を介して戸先側に出没するようにデッドボルト8,9を嵌挿してある。
一方、扉錠1は、図2(A)に示すように、室外側にあって各ハブ4,5に対応する位置に設けたシリンダ錠10,11を備え、それぞれ合鍵Kにより回動操作されるプラグと一体的に回動する操作板10a,11aの先端を、前記ハブ4,5の軸孔4a,5aに90度遊転可能に嵌挿してある(図1参照)。
他方、扉錠1は、図2(A)に示すように、室内側にあって各ハブ4,5に対応する上下の位置に設けたサムピース12,12を備えている。ここで、図4(A)および(B)に示すように、上下のサムピース12,12はそれぞれ、円柱状の本体部分12aと、この本体部分12aよりも細く左右両側面がほぼ平面状となっている先端部分12bとを有し、各サムピース12の先端部分12bを、前記ハブ4,5の軸孔4a,5aに90度遊転可能に嵌挿してある。すなわち、ハブ4,5の軸孔4a,5aには、室外側から操作板10a,11aが挿入され、室内側からサムピース12,12の先端部分12b,12bが挿入された状態となっている。
また、図2(A)に示すように、上方のサムピース12を操作するためのサムターン13を設けてある一方で、下方のサムピース12を操作するためのサムターンは設けておらず、代わりにダミー座14を設けてある。ここで、前記ダミー座14は、図5に示すように、ほぼ円板状をしており、孔14a,14aを介して取付用ねじ15,15(図2(A)参照)によって扉に固定される。
尚、下方のサムピース12を操作するためのサムターンは設けずにダミー座14を設けてあるのは、当該サムターンを設ける位置は足元付近となり操作しにくいことに加えて、サムターンを設ける代わりにダミー座14を設けることにより、部品点数を削減して低コスト化および施工性の向上を図ることができるからである。しかし、前記ダミー座14を設けず、下方のサムピース12を操作するためのサムターンを上方と同様に設けてもよいことはいうまでもない。
そして、本実施形態の扉錠1は、前記サムターン13の操作により回動する上方のサムピース12に下方のサムピース12を連動させる連動機構を設けてある。以下、この連動機構の構成について説明する。
前記連動機構は、図2(A)および(B)に示すように、各サムピース12によって回動される二つのギア16,16と、二つのギア16,16に噛み合い各ギア16を挟んで互いにほぼ平行に延びる二つの摺動部材17,18とを備え、各錠2,3に対応する各錠ケース間に架設してある。
ここで、図6(A)、(B)および(C)は、前記ギア16の構成を概略的に示す左側面図、平面図および右側面図であり、図6(A)および(C)に示すように、ギア16は中央に貫通孔16aを有し、この貫通孔16aに前記サムピース12の先端部分12bが挿通させるのであり(図2(A)参照)、貫通孔16aは先端部分12bにほぼ合致する形状をしている。
また、前記摺動部材17,18はいずれも、図2(B)に示すように、第1ラック部材19および第2ラック部材20を可撓性部材より成るラックジョイント21,21により、後述するように傾動可能に連結して構成してあり、フレキシビリティの点で非常に優れている。
ここで、図7(A)および(B)は前記第1ラック部材19の構成を概略的に示す正面図および側面図、図8(A)および(B)は前記第2ラック部材20の構成を概略的に示す側面図および正面図、図9(A)および(B)はばね受け22の構成を概略的に示す側面図および正面図である。そして、図7(A)および(B)並びに図8(A)および(B)に示すように、第1ラック部材19および第2ラック部材20にはそれぞれ、図9(A)および(B)に示す縦断面ほぼコの字形状のばね受け22を取り付けるための取付穴23〜25を設けてあり、かつ、第1ラック部材19に設けた取付穴23〜25の位置と、第2ラック部材20に設けた取付穴23〜25の位置とは異ならせてある。
また、図10(A)および(B)は、前記ラックジョイント21の構成を概略的に示す側面図および正面図であり、これらの図に示すように、ラックジョイント21は、可撓性を有する薄い鋼板製長板部分21aと、この長板部分21aに段差をつけて設けた円板部分21bとを有している。そして、円板部分21bには、貫通孔26を挟んで大径の皿穴27と小径の皿穴28とを設けてある。
また、前記ラックジョイント21は二本で一対となっており、図11(A)および(B)に示すように連結される。すなわち、図11(A)および(B)は、二本のラックジョイント21,21の連結部分の構成を概略的に示す縦断面図および正面図、図12は前記連結部分に用いるピン部材29の構成を概略的に示す側面図、図13(A)および(B)は前記連結部分に用いる止め部材30の構成を概略的に示す正面図および縦断面図である。
そして、図11(A)および(B)に示すように、互いに逆向きにしたラックジョイント21,21の貫通孔26,26にピン部材29(図12参照)を挿入し、このピン部材29の先端に止め部材30(図13(A)および(B)参照)をかしめ止めしてある。尚、前記ピン部材29の先端は小径部29aとなっている一方、前記止め部材30には、前記小径部29aが挿通する挿通孔30aと、スカート壁30bとを設けてある。
ここで、二つのラックジョイント21,21は互いに厚み方向に離間可能であるように前記ピン部材29に適宜の長さを持たせてあると共に、図11に示すように、ピン部材29および止め部材30が保持するばね部材31により、二つのラックジョイント21,21は近接する方向に常時付勢されている。さらに、前記ラックジョイント21,21の互いに対向する大径の皿穴27と小径の皿穴28とで形成される計二つの空間内のそれぞれに球状体32を収容してある。
上記の構成により、二つのラックジョイント21,21は連結部分において図11(B)の矢印イ,ロ方向にも傾動可能であり、傾動時には小凹入部28から球状体32がはみ出し、これにより二つのラックジョイント21,21は厚み方向に離間する。しかし、前記ばね部材31の付勢により二つのラックジョイント21,21を近接させる力が常時加わっており、かかる力は球状体32を小凹入部28内に押し戻す力に変換されるため、屈曲した二つのラックジョイント21,21はやがて一列の元の状態に復帰することになる。
また、図15(C),(D)に示すように、上記のように連結した一対の前記ラックジョイント21,21の一方には第1ラック部材19が、他方には第2ラック部材20がそれぞれ図14に示す連結ピン33により連結されるのであり、そのため、各ラックジョイント21には連結孔21cを、前記第1ラック部材19、第2ラック部材20には連結穴19a,20aをそれぞれ設けてある。尚、図14は、前記連結ピン33の構成を概略的に示す側面図であり、この図に示すように、連結ピン33は、前記連結穴19a,20aを挿通する小径部33aと、前記連結孔21cを挿通する大径部33bと、頭部分33cとを有しており、連結孔21cと連結穴19aまたは20aとを挿通した状態でかしめられる。
すなわち、上記第1ラック部材19、第2ラック部材20および二つのラックジョイント21により構成した各摺動部材17,18は計3か所で傾動可能となっており、斯かる構成と二つのラックジョイント21自体の可撓性とによって各摺動部材17,18のフレキシビリティは大変優れたものとなっている。
図15(A)〜(E)は前記扉錠1の上部の構成を概略的に示す図であって、図15(A)は前記サムターン13の構成を概略的に示す側面図、図15(B)は前記連動機構の上部の構成を概略的に示す側面図、図15(C)は図15(B)のY−Y線切断端面図、図15(D)は前記扉錠1の上部の構成を概略的に示す縦断面図、図15(E)は前記シリンダ錠10の構成を概略的に示す側面図である。
図15(B)および(C)に示すように、上方のギア(上方のサムピース12と連動するギア)16には、摺動部材17の第1ラック部材19のラックR1と摺動部材18の第2ラック部材20のラックR2とが噛み合う状態となっており、上方のギア16と二つのラック部材19,20とは保持ケース34によって保持してあり、この保持状態でラック部材19,20はスライド可能であり、かつ上方のギア16は回転可能となっている。
そして、前記保持ケース34は、二つの半割体35(図16(A)〜(C)参照)を対向させた状態で固定することにより構成してある。すなわち、図16(A)、(B)および(C)は、前記半割体35の構成を概略的に示す側面図、正面図および平面図である。
前記半割体35は、図16(A)〜(C)に示すように、横断面視ほぼコの字形状の本体36に、二つのサムターン取付用ねじ37(図15(A)参照)に係止して位置決めされる二つの係止部38と、サムピース12が挿通する貫通孔39と、前記第1ラック部材19および第2ラック部材20を初期位置に復帰させる方向に付勢する付勢手段としてのばね40(図15(B),(C)参照)を収容する二つの切り欠き部41,41とを設けたものである。尚、図16(A)〜(C)において、42は切り欠き穴、43は突片である。
そして、二つの前記半割体35,35は、図17に示すステイ柱44を介して固定される(図15(D)参照)。すなわち、図17は前記ステイ柱44の構成を概略的に示す正面図であり、この図に示すように、ステイ柱44は大径部44aの両端に小径部44b,44bを有している。これに対して、半割体35には、前記ステイ柱44の小径部44bにより挿通される二つの穴45を設けてある。そして、二つの半割体35,35の固定は、穴45を挿通したステイ柱44の小径部44bをかしめることによって行うことができる。
前記二つのラック19,20、ギア16、ばね40を収容した状態の上記二つの半割体35,35を備えた扉錠1の上部の作動について説明すると、サムターン13の操作によりサムピース12が回転した場合、サムピース12に挿通されるギア16も同時に回転し、図15(B)に示す初期位置にある第1ラック部材19と第2ラック部材20とが互いに逆方向にスライドする。このとき、各ラック19,20に設けたばね受け22はそれぞれ、図15(B)〜(D)に示すように半割体35,35の切り欠き部41,41に収容したばね40に当接し、ばね40から初期位置に復帰させる方向に付勢力を受けることになる。すなわち、各ばね受け22はばね40の上下いずれの側からも当接可能であり、ラック19,20がスライドしたときにばね受け22はばね40から前記初期位置に復帰させる方向に付勢力を受けるように構成してある。
図18(A)〜(D)は前記扉錠1の下部の構成を概略的に示す図であって、図18(A)は前記ダミー座14の構成を概略的に示す側面図、図18(B)は前記連動機構の下部の構成を概略的に示す側面図、図18(C)は前記扉錠1の下部の構成を概略的に示す縦断面図、図18(D)は前記シリンダ錠11の構成を概略的に示す側面図である。
図18(B)および(C)に示すように、下方のギア(下方のサムピース12と連動するギア)16には、摺動部材17の第2ラック部材20と摺動部材18の第1ラック部材19とが噛み合う状態となっており、下方のギア16と二つのラック19,20とは保持ケース34によって保持してあり、この保持状態でラック19,20はスライド可能であり、かつ下方のギア16は回転可能となっている。
すなわち、扉錠1の下部の構成と扉錠1の上部の構成とは、上部のサムターン13に対応するものとして下部にダミー座14を設けてある点を除けば対称であり、前記保持ケース34の係止部38,38は二つのダミー座取付用ねじ15,15(図18(A),(C)参照)により位置決めされる。そして、扉錠1の下部の他の構成の説明は、扉錠1の上部の説明の繰り返しになるため省略する。
図19(A)、(B)および(C)は、前記錠2の解錠状態の構成を概略的に示す正面図、平面図および側面図、図19(D)は解錠状態の前記錠2の要部の構成を概略的に示す背面図、図20(A)、(B)および(C)は、前記錠2の施錠状態の構成を概略的に示す正面図、平面図および側面図、図20(D)は施錠状態の前記錠2の要部の構成を概略的に示す背面図である。尚、錠3の構成は錠2の構成と同一であるため、図示を省略する。
上記のように構成した扉錠1では、シリンダ錠10によりハブ4を回動させると当該ハブ4に対応する一のデッドボルト8のみが出没作動して施解錠し、同様に、シリンダ錠11によりハブ5を回動させると当該ハブ5に対応する一のデッドボルト9のみが出没作動して施解錠する一方、サムターン13によりサムピース12を介してハブ4を回動させると全てのデッドボルト8,9が出没作動して施解錠する。
すなわち、図1に示す解錠状態では、図19(C)に示すように、ハブ4の軸孔4aに操作板10aとサムピース12とが挿入され、かつ、ハブ5の軸孔5aに操作板11aとサムピース12とが挿入された状態となっている。
そして、合鍵Kをシリンダ錠10に差し込んで操作し、操作板10aを図19(C)において矢印ハ方向に90度回転させると、図1に示すハブ4も回動し、図20(A)〜(C)に示すように、デッドボルト8が戸先側に突出した施錠状態となる。このとき、軸孔4aに対して90度遊転可能となっているサムピース12は動かない。従って、シリンダ錠10によりハブ4を回動させると、サムターン13に関係なくデッドボルト8が突出作動して施錠する。尚、合鍵Kをシリンダ錠10から抜くには、図20(C)において操作板10aを矢印ニ方向に90度回転させ、図20(C)に2点鎖線で示す状態にする必要がある。
逆に、図20(A)〜(C)に示す施錠状態において、合鍵Kをシリンダ錠10に差し込んで操作し、図20(C)において二点鎖線で示す状態にある操作板10aを矢印ニ方向に90度回転させると、図1に示すハブ4も回動し、図19(A)〜(C)に示すように、デッドボルト8が戸先側から後退(没入)した解錠状態となる。このときも、軸孔4aに対して90度遊転可能となっているサムピース12は動かず、シリンダ錠10によりハブ4を回動させると、サムターン13に関係なくデッドボルト8が後退(没入)作動して解錠することになる。
また、シリンダ錠11によりハブ5を回動させると当該ハブ5に対応する一のデッドボルト9のみが出没作動して施解錠するのであり、施解錠の過程はシリンダ錠10によるデッドボルト8の施解錠の過程と同様であるので、その説明は省略する。
これに対して、図1,図2に示す解錠状態にある扉錠1において、サムターン13により上方のサムピース12を介してハブ4を図19(C)において矢印ハ方向に90度回動させると、図20(A)〜(C)に示すように、デッドボルト8が戸先側に突出した施錠状態となる。このとき、前記上方のサムピース12の回動は、上方のギア16、摺動部材17,18、下方のギア16を介して下方のサムピース12に伝達され、下方のサムピース12が連動することになる。すなわち、下方のサムピース12を介してハブ5もハブ4と同様に回動し、デッドボルト9が戸先側に突出した施錠状態となる。
逆に、図20(A)〜(C)に示す施錠状態において、サムターン13を操作し、図20(C)において二点鎖線で示す状態にある上方のサムピース12を矢印ニ方向に90度回転させると、図1に示すハブ4も回動し、図19(A)〜(C)に示すように、デッドボルト8が戸先側から後退した解錠状態となる。そして、このときも、下方のサムピース12が連動して、デッドボルト9は戸先側から後退した解錠状態となる。
すなわち、上記扉錠1では、サムターン13により上方のサムピース12を介してハブ4を回動させると、前記連動機構により下方のサムピース12が連動するので、デッドボルト8,9が同時に出没作動して施解錠することになる。
ここで、前記扉錠1では、デッドボルト8,9を出没作動して施解錠するためのサムターン13およびシリンダ錠10,11を、前記連動機構と共に扉Dに容易に取り付けることができる。すなわち、図21は、前記扉錠1を扉Dに設けるための方法を概略的に示す説明図であり、この図に示すように、前記扉Dには、錠2,3が設けられており、また、扉の内外には、サムターン取付用穴51とシリンダ錠取付用穴52とが上下に開設されている。
そして、前記穴51,52を利用してサムターン13およびシリンダ錠10,11を扉Dに装着すると共に、錠2,3の上下のサムピース12,12に対して前記連動機構を組み付け、上下のサムピース12,12を連動させる構成とすることにより、本実施形態の扉錠1となすことができる。そのために、前記連動機構を扉D内に収容して設置する必要があるが、上述のように連動機構を成す前記摺動部材17,18を可撓性部材にて構成し、かつ、複数箇所にて傾動可能として十分なフレキシビリティを付与してあるので、前記収容作業は図21に示すように前記サムターン取付用穴51から連動機構を挿入することにより容易に行うことができる。尚、前記連動機構を扉D内に収容した後は、連動機構の上下のギア16,16に上下のサムピース12,12を挿通させた状態とし、他は通常の組付け作業を行うことにより、本実施形態の扉錠1の設置が完了する。
また、上記のように本実施形態の扉錠1を設置する場合、上下二つのサムターン取付用穴51,51に対してそれぞれサムターン13を設けてもよいし、下方のサムターン取付用穴51には前記ダミー座14を設けてもよい。その他、錠を一箇所にしか取り付けていない既設の扉に対して、もう一つの錠を取り付けて連動させることも可能である。
尚、本発明に係る扉錠は、上記実施の形態に限らず、種々に変形して実施することができる。そこで、以下にその変形例について説明する。
まず、上記実施形態では、一方の錠2は人の腰あたりの高さ位置にあり、他方の錠3は足元付近の低い位置にあるが、錠2,3の位置はこれに限らず、例えば、錠3を扉Dの上部に設けてあってもよい。このように錠3を高い位置に設けても防犯効果が得られる。
また、上記実施形態では、デッドボルト、ハブ、シリンダ錠、サムピース、ギアをそれぞれ二つずつ設けているが、それぞれ三つ以上設けてあっても本発明の扉錠を適用することができる。
また、上記実施形態では、各摺動部材17,18を、第1ラック部材19、第2ラック部材20および二つのラックジョイント21により構成し、計3か所で傾動可能としているが、前記ラックジョイント21を一つとして、各摺動部材17,18が計2か所で傾動可能としてもよいし、ラックジョイント21を三つ以上として、各摺動部材17,18が計4か所以上で傾動可能としてもよい。
さらに、各摺動部材17,18を傾動可能とするために、ラックジョイント21を設ける構成に代えて、あるいはかかる構成に加えて、第1ラック部材19と第2ラック部材20との間に傾動自在な板状部材や弾性部材を設ける構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、ラックジョイント21に大径の皿穴27と小径の皿穴28とを設けているが、同じ大きさの皿穴(又は凹入部)を設けてもよく、球状体32を収容するための皿穴(凹入部)を三つ以上設けてあってもよい。
本発明の一実施の形態に係る扉錠の錠の解錠状態の構成をケース側板の一部を透視して概略的に示す側面図である。 (A)は前記扉錠の構成を概略的に示す縦断面図、(B)は(A)のX−X線切断端面図である。 (A)、(B)および(C)は、前記錠の構成を概略的に示す正面図、平面図および側面図である。 (A)および(B)は前記扉錠のサムピースの構成を概略的に示す正面図および側面図である。 前記扉錠のダミー座の構成を概略的に示す側面図である。 (A)、(B)および(C)は、ギアの構成を概略的に示す左側面図、平面図および右側面図である。 (A)および(B)は第1ラック部材の構成を概略的に示す正面図および側面図である。 (A)および(B)は第2ラック部材の構成を概略的に示す側面図および正面図である。 (A)および(B)はばね受けの構成を概略的に示す側面図および正面図である。 (A)および(B)は、ラックジョイントの構成を概略的に示す側面図および正面図である。 (A)および(B)は、二本のラックジョイントの連結部分の構成を概略的に示す縦断面図および正面図である。 前記連結部分に用いるピン部材の構成を概略的に示す側面図である。 (A)および(B)は前記連結部分に用いる止め部材の構成を概略的に示す正面図および縦断面図である。 連結ピンの構成を概略的に示す側面図である。 (A)〜(E)は前記扉錠の上部の構成を概略的に示す図であって、(A)はサムターンの構成を概略的に示す側面図、(B)は連動機構の上部の構成を概略的に示す側面図、(C)は(B)のY−Y線切断端面図、(D)は前記扉錠の上部の構成を概略的に示す縦断面図、(E)は上方のシリンダ錠の構成を概略的に示す側面図である。 (A)、(B)および(C)は、前記半割体35の構成を概略的に示す側面図、正面図および平面図である。 ステイ柱の構成を概略的に示す正面図である。 (A)〜(D)は前記扉錠の下部の構成を概略的に示す図であって、(A)はダミー座の構成を概略的に示す側面図、(B)は前記連動機構の下部の構成を概略的に示す側面図、(C)は前記扉錠の下部の構成を概略的に示す縦断面図、(D)は下方のシリンダ錠の構成を概略的に示す側面図である。 (A)、(B)および(C)は、上方の錠の解錠状態の構成を概略的に示す正面図、平面図および側面図、(D)は解錠状態の上方の錠の要部の構成を概略的に示す背面図である。 (A)、(B)および(C)は、上方の錠の施錠状態の構成を概略的に示す正面図、平面図および側面図、(D)は施錠状態の上方の錠の要部の構成を概略的に示す背面図である。 前記扉錠を扉に設けるための方法を概略的に示す説明図である。
符号の説明
1 扉
2 錠
3 錠
4 ハブ
5 ハブ
8 デッドボルト
9 デッドボルト
10 シリンダ錠
11 シリンダ錠
12 サムピース
13 サムターン
14 ダミー座
16 ギア
17 摺動部材
18 摺動部材

Claims (2)

  1. 複数の錠を設け、各錠のデッドボルト作動用のハブと、室外側にあって各ハブに対応する複数のシリンダ錠と、室内側にあって前記ハブのいずれか一つを回動させるためのサムターンとを備え、シリンダ錠によりハブを回動させると当該ハブに対応する一のデッドボルトのみが出没作動して施解錠し、サムターンにより前記一つのハブを回動させると他の各ハブも連動し全てのデッドボルトが出没作動して施解錠する扉錠であって、可撓性部材にて連結構成し、かつ、各錠に対応する各錠ケース間に架設した摺動部材を介して、前記サムターンの操作により回動するハブに他のハブを連動させる連動機構を備えたことを特徴とする扉錠。
  2. 前記連動機構が、各ハブを室内側から操作する各サムピースと共に回動する複数のギアと、各ギアに噛み合うラックをそれぞれ有し、かつ、各ギアを挟んで互いにほぼ平行に延びる二つの前記摺動部材とを備え、前記サムピースのいずれか一つを前記サムターンにより回動操作するように構成した請求項1に記載の扉錠。
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