JP4955475B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガソリンや軽油等の燃料を車両の燃料タンク等の被燃料供給体に供給する燃料供給装置に関する。
従来、この種の燃料供給装置を使用した燃料供給システムの一例として、顧客自らが燃料供給装置としての給油装置を操作して車両の燃料タンクに対しての給油作業を行うセルフサービス給油システムがある。このセルフサービス給油システムでは、顧客自らが車両の燃料タンクの給油口に装着されている給油キャップを取り外し、給油装置に備えられた給油ノズルの筒先を給油口に挿入し、そのノズル弁を開弁操作することによって、燃料タンクに油液の補給(給油)を行う。
ところで、燃料供給作業者(給油作業者)である顧客の身体には、例えば、湿度が低く乾燥しているといった天候や乗車時における衣服の摩擦等が原因となって、静電気が帯電していることがある。
そこで、セルフサービス給油システムでは、例えば、給油装置本体に静電気除去用の導電シートを配置しておき、給油作業の開始にあたって、まずこの静電気除去用の導電シートに手を触れ、帯電している静電気を除去するようにして、燃料タンクの給油口の開蓋や給油ノズルを操作しての実際の燃料供給作業(給油作業)を行う際に、給油口から大気中に放出されるベーパ(油蒸気)に対しての安全対策を施している。そのため、セルフサービス給油システムでは、静電気除去対象としての給油作業者がこれら作業を開始する前に、静電気除去用の導電シートに事前に触って静電気除去作業を予め行うように案内報知している。
特開2004−196373号公報
しかしながら、上述したようなセルフサービス給油システムでは、例えば、給油作業者が何回もセルフサービス給油を利用したことがある者である場合は、給油作業を行う度に、同じ内容の静電気除去作業の案内報知を繰り返し受けることになる。
また、給油作業者に発生する静電気も一様ではなく、冬,夏といった季節や晴天,雨天といった天候等といった環境条件によっても、その帯電量や放電時の絶縁耐力も異なってくる。
そのため、例えば、何回もセルフサービス給油を利用したことがある給油作業者にとっては、静電気除去作業の案内報知自体に対する注意意識が低下し、その作業内容も習慣化して、導電シートに対する手の触れ方も十分ではなくなってくるという問題がある。
このような問題は、静電気が発生しにくい環境であれば大した問題にならないが、静電気が発生し易い環境になった場合には、静電気除去作業による静電気除去が不十分となり、給油作業中に給油口から大気中に放出されるベーパ(油蒸気)に対する安全対策も十分に機能させることができなくなってくる。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであって、燃料供給作業における静電気除去作業について、さらなる安全対策の向上をはかった燃料供給装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の燃料供給装置は、静電気発生のし易さに関係する環境情報を取得して、この環境情報の程度に応じた静電気除去作業指示を出力するようにしたことを特徴とする。
具体的には、静電気が発生しにくい又は発生し易いといった静電気発生のし易さに関係する環境情報としては、湿度がある。また、湿度のような物理量ではないが、季節や天候といった情報や、天気予報等も該当する。
そして、本発明の燃料供給装置は、この取得した環境情報の程度に応じた静電気除去作業のメッセージを音声発声し、又は視覚表示して報知出力することを特徴とする。
また、本発明の燃料供給装置は、この取得した環境情報の程度に応じた静電気除去作業の作業時間を設定し、実際の静電気除去作業がこの作業時間どおりに行われたことを条件に燃料供給を許可することを特徴とする。
本発明の燃料供給装置によれば、燃料供給作業時の静電気発生のし易さに関係する環境情報の程度に応じて、静電気除去作業指示を変更して出力することができるので、燃料供給作業の繰り返しの慣れによって、燃料供給作業者の静電気除去作業に対する注意意識が低下してしまうのを防ぐことができる。
本発明の燃料供給装置によれば、燃料供給作業を行うに当たり、燃料供給作業時の静電気発生のし易さに関係する環境情報の程度に応じて、静電気の発生の危険を燃料供給作業者に知らせるメッセージ内容を変えて報知出力し、又は静電気除去のための静電気除去作業時間を設定出力するようにしたので、静電気除去作業についてのさらなる安全対策の向上をはかることができる。
本発明に係る燃料供給装置の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の燃料供給装置の一実施の形態としての給油装置の構成図である。
本実施の形態の給油装置1は、本体2内にポンプ3及び流量計5を収容した構成になっている。ポンプ3は、付設のポンプ駆動用モータ4によって駆動され、その吸い込み側が連通された貯油タンクから油液を汲み上げ、流量計5の流入側に送出する。流量計5は、ポンプ3から送出された油液の流量を計測する。流量計5には、単位流量毎の油液の流れに応じた流量パルスを出力する流量パルス発信器6が付設されている。流量計5の流出側は、先端に給油ノズル8が設けられた給油ホース7の基端側に連通されている。給油ノズル8は、操作レバーの開閉操作に応動して開閉する操作弁を内蔵し、油液の供給・遮断がマニュアル操作可能な構成になっており、その先端側パイプを車両等の給油対象タンクの給油口内に挿入して、給油作業(燃料供給作業)を行う。また、給油ノズル8には、給油中、給油対象タンクが満タンになってその液面等が先端側パイプに到達するようになると、操作レバーの開弁操作に関係なく、その操作弁を閉弁させる自動閉弁機構も設けられている。給油ノズル8は、給油作業で使用される時以外は、本体2の表面壁部に配置されたノズル掛け9に収納されている。ノズル掛け9には、給油ノズル8の収納/取り外し状態を検出するノズルスイッチ10が設けられている。
また、図示の給油装置1では、流量計5の流出側と給油ホース7の基端側との間の液通路には、電磁弁11が設けられている。電磁弁11は、ポンプ3から給油ホース7を介し給油ノズル8に供給される油量を調整制御するためのもので、給油ノズル8に供給されない分の油液はポンプ3の吐出側と吸い込み側との間で、ポンプ3の吐出側部分の液圧に応じてリリーフされる。電磁弁11は、予め設定されたプリセット値(目標量)に対応する油量の供給を給油ノズル8のレバー操作によらず自動的に完了させるプリセット給油の場合等に作動され、給油ノズル8から吐出される油量をその吐出停止をも含めて調整できるようになっている。
一方、本体2の表面壁部には、前述したノズル掛け9に加えて、給油情報表示器12,人検知センサ13,音声発生装置14のスピーカ,静電気除去操作のための静電気除去操作部15,給油装置1の周辺の湿度を検出する湿度センサ16等が設けられている。また、本体2内には、前述したポンプ3及び流量計5等といった機器に加えて、給油量を演算したり、給油装置1の上述した各部を制御したりする制御装置17が設けられている。
給油情報表示器12は、例えば、制御装置17が流量パルス発信器6から出力される流量パルス信号に基づいて演算した給油量等の給油情報を、制御装置17から受けて表示する。
人検知センサ13は、赤外線センサや超音波センサ等を用いて構成され、本体2に対しての人の接近を検出する。
音声発生装置14は、制御装置17から給油装置1自体の操作状態に対応して供給される発声制御信号に基づいて、給油作業の進行に合わせた次の作業内容(静電気除去作業も含む)に対応する案内メッセージや警報等の音声データを音声データメモリから読み出して、スピーカから発声させる。そのため、音声発生装置14には、作業内容等に対応させて、その音声データメモリに該当する音声メッセージの音声データが記憶されている。本実施の形態では、音声発生装置14の音声データメモリには、例えば静電気除去作業指示の音声メッセージとして「静電気除去シートに触れてください」との音声データが記憶されている。また、この静電気除去作業指示の音声メッセージに関連して、「静電気が非常に発生し易い状況です」及び「静電気が発生し易い状況です」の2種類の関連メッセージの音声データが記憶されている。
静電気除去操作部15は、セルフサービス給油作業を行うに当たって、給油作業者がまず自身の身体に帯電している静電気を除去するために操作する操作部であって、本実施の形態では、給油作業者(静電気除去対象)が接触可能なタッチパネルを形成する静電気除去シート(被接触部)21、給油作業者が静電気除去シート21に手を触れていることを検出するタッチセンサ22、静電気除去作業を案内表示するタッチパネル表示器23が備えられている。
静電気除去シート21は導電性シートにより構成され、この静電気除去シート21が接続された接地回路(図示省略)とともに、静電気除去手段を構成する。
タッチセンサ22は、赤外線センサや超音波センサ、又は当接検知スイッチ等の検出素子を用いて構成され、例えば、給油作業者の手が静電気除去シート21に当接されている間、検出信号を制御装置17に出力する構成になっている。
タッチパネル表示器23は、静電気除去シート21の近傍に配置され、制御装置17から給油装置1の装置状態に対応して供給される表示制御信号に基づいて、給油作業者に静電気除去シート21の所在やその操作を案内する。
湿度センサ16は、例えば湿度の高低に応じてその抵抗値が変化する高分子膜湿度センサ等の湿度検出素子を用いて構成され、給油装置1の周辺、いわゆる給油エリアの相対湿度を電気的に検出し、その検出出力を制御装置17に供給する構成になっている。
制御装置17は、マイクロコンピュータによって構成される制御部、ノズルスイッチ10,流量パルス発信器6,湿度センサ16等の入力機器や、ポンプ駆動用モータ4,給油情報表示器12,音声発生装置14等の出力機器が接続される機器インタフェース、給油所内のLAN等のネットワークに接続するための通信インタフェース等を備えて構成される。
制御装置17では、その制御部が、機器インタフェースを介して接続されている流量パルス発信器6や湿度センサ16等の入力機器からの出力や供給データ、又は通信インタフェースを介してネットワーク接続されている事務所管理装置からの供給データを受けて、ポンプ駆動用モータ4,給油情報表示器12,音声発生装置14等の出力機器を制御作動する。
例えば、制御装置17は、通信インタフェースを介して事務所管理装置からのセルフサービス給油の使用許可を受けている状態で、ノズルスイッチ10から供給される状態出力に基づいて給油ノズル8の取り外しが検出された場合は、ポンプ駆動用モータ4を駆動するとともに電磁弁11を開弁し、給油ノズル8の収納が検出された場合は、プリセット給油等によってポンプ駆動用モータ4が未だ駆動状態にあり電磁弁11が未だ開弁状態にあるときには、ポンプ駆動用モータ4を停止するとともに電磁弁11を閉弁する。
例えば、制御装置17は、流量パルス発信器6から供給される流量パルス信号に基づいて、給油量を演算算出し、給油情報表示器12に表示する。
また、制御装置17は、本実施の形態では、湿度センサ16から供給される相対湿度の検出出力に基づいて、給油装置1の周辺の相対湿度の値を演算算出し、この演算結果、すなわち給油装置1の周辺の相対湿度の測定結果に応じた静電気除去作業指示を、該当する出力機器である音声発生装置14に出力する。
本実施の形態の給油装置1は、上述したように構成されるが、次に給油作業における静電気除去作業に関係する制御について詳述する。
まず、給油装置1が電源ON状態すなわち稼動状態のときにその制御装置17が行う、静電気発生のし易さに関係する環境情報の設定処理について説明する。
図2は、静電気発生のし易さに関係する環境情報の設定処理についてのフローチャートである。
本実施の形態では、静電気発生のし易さに関係する環境情報として、湿度センサ16から供給される給油装置1の周辺の相対湿度の検出出力が、制御装置17に供給される構成になっている。
制御装置17は、この湿度センサ16から随時供給される給油装置1の周辺の相対湿度の検出出力を、定期的(例えば、1分毎)に取得して、給油装置1の周辺の相対湿度の値Hを演算算出し、この演算した相対湿度の値Hを給油装置1の周辺の相対湿度の測定結果として取り込む(ステップS10)。
そのため、本実施の形態では、湿度センサ16、及びこの湿度センサ16からの湿度検出信号に基づいて湿度測定装置として給油装置1の周辺の相対湿度の測定結果を取得する制御装置17が、静電気発生のし易さに関係する環境情報を取得する静電気情報取得手段を構成するようになっている。
その上で、制御装置17は、この測定結果の相対湿度の値Hに基づいて、例えば25%よりも低い値で、給油装置1の周辺が静電気の非常に発生し易い環境になっているか(ステップS20)、25%以上ではあるが60%よりも低い値で、給油装置1の周辺が静電気の発生し易い環境になっているか(ステップS22)を判定するようになっている。
そして、制御装置17は、相対湿度の値Hが25%よりも低い場合は、給油装置1の周辺が静電気の非常に発生し易い環境になっている場合に対応した環境情報A1に設定する(ステップS21)。また、相対湿度の値Hが25%以上で60%よりも低い場合は、給油装置1の周辺が静電気の発生し易い環境になっている場合に対応した環境情報A2に設定する(ステップS23)。また、相対湿度の値Hが60%以上で通常である場合は、給油装置1の周辺が格別静電気の発生し易い環境になっていない場合に対応した環境情報A3に設定する(ステップS24)。
その上で、本実施の形態の給油装置1では、このように設定された静電気発生のし易さに関係する環境情報A1〜A3に基づいて、次の述べるようにして、給油作業時における静電気除去作業を行う。
図3は、環境情報に対応した静電気除去作業指示に基づく給油作業制御のフローチャートである。
制御装置17は、通信インタフェースを介して事務所管理装置からのセルフサービス給油の使用許可を受けている状態で、まず、人検知センサ13からの検出出力を監視している(ステップS110)。制御装置17は、この監視により、人検知センサ13が本体2の近くに人がいないと判定し、その検出出力がオフである場合には、人検知センサ13からの検出出力の監視を継続する。
制御装置17は、人検知センサ13が本体2の近くに人がいると判定し、その検出出力がオンである場合には、現在設定されている、給油装置1の周辺すなわち給油作業を行う給油エリアについての静電気発生のし易さに関係する環境情報Aを読み出し、給油装置1の周辺が静電気の非常に発生し易い環境、すなわち環境情報A1になっているか否かについて判定する(ステップS120)。
制御装置17は、給油装置1の周辺が静電気の非常に発生し易い環境になっていない、すなわち環境情報A1になっていない場合には、給油装置1の周辺が静電気の発生し易い環境、すなわち環境情報A2になっているか否かについて判定する(ステップS140)。
制御装置17は、この給油装置1の周辺の静電気発生のし易さに関係する環境情報Aの判定の結果、環境情報Aが静電気の非常に発生し易い環境情報A1になっている場合は、音声発生装置14にこの環境情報A1に対応した静電気除去作業指示を出力する。これにより、環境情報A1に対応した静電気除去作業指示を受けた音声発生装置14は、その音声データの中から、環境情報A1に対応した「静電気が非常に発生し易い状況です」の関連メッセージの音声データを抽出し(ステップS130)、「静電気除去シートに触れてください」と静電気除去作業指示の音声メッセージの音声データを抽出して、一連の「静電気が非常に発生し易い状況です。静電気除去シートに触れてください。」という静電気除去作業の案内メッセージを音声合成して、スピーカから発声させる(ステップS160)。
また、音声発生装置14は、環境情報A2に対応した静電気除去作業指示を受けた場合は、音声発生装置14は、その音声データの中から、環境情報A2に対応した「静電気が発生し易い状況です」の関連メッセージの音声データを抽出し(ステップS150)、「静電気除去シートに触れてください」と静電気除去作業指示の音声メッセージの音声データを抽出して、一連の「静電気が発生し易い状況です。静電気除去シートに触れてください。」という静電気除去作業の案内メッセージを音声合成して、スピーカから発声させる(ステップS160)。
また、音声発生装置14は、環境情報A3に対応した静電気除去作業指示を受けた場合は、音声発生装置14は、その音声データの中から、環境情報A3に対応した関連メッセージの音声データの抽出は行わずに、「静電気除去シートに触れてください」と静電気除去作業指示の音声メッセージの音声データを抽出して、「静電気除去シートに触れてください。」という静電気除去作業の案内メッセージを音声合成して、スピーカから発声させる(ステップS160)。
次に、制御装置17は、静電気除去作業の実行確認処理として、給油作業者の手が静電気除去シート21に当接されていることを検出するために、タッチセンサ22からの検出出力を監視する(ステップS170)。
そして、給油作業者が、これらの静電気除去作業の指示メッセージの音声発生を受けて、手を静電気除去シート21に触れると、制御装置17は、タッチセンサ22からの検出出力に基づいて、給油作業者による静電気除去作業の実行完了を判定し、給油ノズル8の操作に基づく実際の燃料供給作業処理を実行する(ステップS180)。すなわち、給油ノズル8のノズル掛け9からの取り外しに基づいてポンプ駆動用モータ4を駆動するとともに電磁弁11を開弁し、流量パルス発信器6から供給される流量パルス信号に基づいて、給油量を演算算出して給油情報表示器12に表示する等、通常のセルフサービス給油における給油制御を行う。
したがって、本実施の形態の給油装置、すなわち燃料供給装置によれば、燃料供給作業時の静電気発生のし易さに関係する環境情報の程度に応じて、静電気除去作業指示を変更して出力することができるので、燃料供給作業の繰り返しの慣れによって、燃料供給作業者の静電気除去作業に対する注意意識が低下してしまうのを防ぐことができる。
次に、本発明に係る燃料供給装置の別の実施の形態の給油装置について、図面に基づき説明する。
なお、その説明に当たって、給油装置の構成は、図1に示した給油装置の構成と同一若しくは同様であるので、その詳細な説明は省略し、同一符号を用いて説明する。また、給油装置1が電源ON状態すなわち稼動状態のときにその制御装置17が行う、静電気発生のし易さに関係する環境情報の設定処理についても、図2に示した静電気発生のし易さに関係する環境情報の設定処理を利用しているので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態の給油装置1は、前述した実施の形態の給油装置1と、環境情報に対応した静電気除去作業指示の内容が、静電気除去作業の実行確認処理において、さらにその安全対策が高められている点が異なる。
本実施の形態の給油装置1では、図2に示したようにして設定された、静電気発生のし易さに関係する環境情報A1〜A3に基づいて、次の述べるようにして、給油作業時における静電気除去作業を行う。
図4は、本実施の形態の給油装置に係る、環境情報に対応した静電気除去作業指示に基づく給油作業制御のフローチャートである。
制御装置17は、通信インタフェースを介して事務所管理装置からのセルフサービス給油の使用許可を受けている状態で、まず、人検知センサ13からの検出出力を監視している(ステップS110)。制御装置17は、この監視により、人検知センサ13が本体2の近くに人がいないと判定し、その検出出力がオフである場合には、人検知センサ13からの検出出力の監視を継続する。
制御装置17は、人検知センサ13が本体2の近くに人がいると判定し、その検出出力がオンである場合には、現在設定されている、給油装置1の周辺すなわち給油作業を行う給油エリアについての静電気発生のし易さに関係する環境情報Aを読み出し、給油装置1の周辺が静電気の非常に発生し易い環境、すなわち環境情報A1になっているか否かについて判定する(ステップS120)。
制御装置17は、給油装置1の周辺が静電気の非常に発生し易い環境になっていない、すなわち環境情報A1になっていない場合には、給油装置1の周辺が静電気の発生し易い環境、すなわち環境情報A2になっているか否かについて判定する(ステップS140)。
制御装置17は、この給油装置1の周辺の静電気発生のし易さに関係する環境情報Aの判定の結果、環境情報Aが静電気の非常に発生し易い環境情報A1になっている場合は、音声発生装置14にこの環境情報A1に対応した静電気除去作業指示を出力する。これにより、環境情報A1に対応した静電気除去作業指示を受けた音声発生装置14は、その音声データの中から、環境情報A1に対応した「静電気が非常に発生し易い状況です」の関連メッセージの音声データを抽出し、「静電気除去シートに触れてください」と静電気除去作業指示の音声メッセージの音声データを抽出して、一連の「静電気が非常に発生し易い状況です。静電気除去シートに触れてください。」という静電気除去作業の案内メッセージを音声合成する。
さらに、制御装置17は、その制御部内のメモリに、静電気除去作業の実行確認処理のために形成される静電気除去時間タイマTに確認時間として設定されている設定時間(T=1)を、例えば設定時間(T=3)に設定変更する(ステップS131)。この確認時間としての設定時間(T=3)は、予め設定されている設定時間(T=1)や次に述べる設定時間(T=2)よりも長い時間である。
また、音声発生装置14は、環境情報A2に対応した静電気除去作業指示を受けた場合は、音声発生装置14は、その音声データの中から、環境情報A2に対応した「静電気が発生し易い状況です」の関連メッセージの音声データを抽出し、「静電気除去シートに触れてください」と静電気除去作業指示の音声メッセージの音声データを抽出して、一連の「静電気が発生し易い状況です。静電気除去シートに触れてください。」という静電気除去作業の案内メッセージを音声合成する(ステップS150)。
さらに、制御装置17は、その制御部内のメモリに、静電気除去作業の実行確認処理のために形成される静電気除去時間タイマTに確認時間として設定されている設定時間(T=1)を、例えば設定時間(T=2)に設定変更する(ステップS151)。この確認時間としての設定時間(T=2)は、予め設定されている設定時間(T=1)よりも長く、前述した設定時間(T=3)よりは短い時間である。
また、音声発生装置14は、環境情報A3に対応した静電気除去作業指示を受けた場合は、音声発生装置14は、その音声データの中から、環境情報A3に対応した関連メッセージの音声データの抽出は行わずに、「静電気除去シートに触れてください」と静電気除去作業指示の音声メッセージの音声データを抽出して、「静電気除去シートに触れてください。」という静電気除去作業の案内メッセージを音声合成する。そして、制御装置17は、その制御部内のメモリに、静電気除去作業の実行確認処理のために形成される静電気除去時間タイマTに確認時間として設定されている設定時間(T=1)をそのまま確認時間として使用する。
その上で、音声発生装置14は、合成した環境情報A1〜A3に対応した静電気除去作業の案内メッセージをスピーカから発声させる(ステップS160)。したがって、給油装置1の傍らにいる給油作業者には、給油装置1の周辺の静電気発生のし易さに関係する環境情報Aの違いA1〜A3に応じて異なる内容の、静電気除去作業の案内メッセージが音声報知される。
続いて、制御装置17は、静電気除去時間タイマTをリセットして、設定時間(T=1,T=2,T=3のうちのいずれか)のカウントに備える(ステップS161)。
次に、制御装置17は、静電気除去作業の実行確認処理として、給油作業者の手が静電気除去シート21に当接されていることを検出するために、タッチセンサ22からの検出出力を定期的に取り込んで監視する(ステップS170)。
そして、制御装置17は、この監視の結果、給油作業者が静電気除去シート21に手を触れていてタッチセンサ22からの検出出力がオン状態になっている場合は、静電気除去時間タイマTのカウント値(計時時間に相当する)tをインクリメントし(ステップS171)、静電気除去時間タイマTのカウント値tが設定時間(T=1,T=2,T=3のうちの予め設定されたいずれか)になっているか否かを確認する(ステップS172)。
この確認の結果、制御装置17は、設定時間になった場合は、給油作業者による静電気除去作業の実行完了を判定し、給油ノズル8の操作に基づく実際の燃料供給作業処理を実行する(ステップS180)。すなわち、給油ノズル8のノズル掛け9からの取り外しに基づいてポンプ駆動用モータ4を駆動するとともに電磁弁11を開弁し、流量パルス発信器6から供給される流量パルス信号に基づいて、給油量を演算算出して給油情報表示器12に表示する等、通常のセルフサービス給油における給油制御を行う。これに対して、未だ設定時間になっていない場合は、ステップS171,S172に示したタッチセンサ22からの検出出力についての監視及び確認を繰り返して行う。そのため、タッチセンサ22は、静電気除去センサとして機能する。
したがって、本実施の形態の給油装置、すなわち燃料供給装置によれば、燃料供給作業時の静電気発生のし易さに関係する環境情報の程度に応じて、静電気除去作業指示を変更して出力することができるので、燃料供給作業の繰り返しの慣れによって、燃料供給作業者の静電気除去作業に対する注意意識が低下してしまうのを防ぐことができる。
さらに、静電気発生のし易さに関係する環境情報の程度に応じて、静電気除去作業指示として、静電気除去時間の設定時間を燃料供給作業時の静電気発生のし易さに関係する環境情報の程度に応じて変更し、燃料供給作業者は静電気除去手段の被接触部に手を当接させていなければ、実際の燃料供給作業を行うことができないので、静電気除去作業、セルサービス方式の燃料供給作業についてのさらなる安全対策の向上をはかることができる。
なお、本発明の燃料供給装置の実施の形態については、上記説明した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。
例えば、上述した実施の形態では、静電気発生のし易さに関係する環境情報を、燃料供給装置自体に設けた湿度検出装置からの相対湿度の測定結果に基づいて取得する構成を説明したが、例えばキーボード等を備えた入力装置を準備し、この入力装置から直接入力された相対湿度や環境情報の程度そのものを取得するようにしたり、通信インタフェースを介して接続されたネットワークを経由し、自身は湿度センサや湿度検出装置を備えず、湿度センサや湿度検出装置を備えた別の機器から取得したりすることも可能である。さらに、このネットワークを経由し、インターネットの天気情報サイトから取得することも可能である。
また、上述した実施の形態では、静電気発生のし易さに関係する環境情報に対応した静電気除去作業の案内メッセージを音声報知に行う構成としたが、給油作業者に静電気除去シート21の所在やその操作を案内するタッチパネル表示器23等の、メッセージ表示カラーやメッセージ表示方法(フリッカ)を切り替えることによって、視覚的に行うようにしてもよく、またこの視覚表示と音声報知との複合で行うようしてもよい。
また、静電気発生のし易さに関係する環境情報も相対湿度だけに限るものではなく、静電気発生のし易さに関係するパラメータ情報であればよく、これらパラメータ情報のうちの複数を利用して、よりきめ細かな環境情報を設定するように構成してもよい。
本発明の燃料供給装置の一実施の形態としての給油装置の構成図である。 本実施の形態の燃料供給装置における、静電気発生に関係する環境情報の設定処理についてのフローチャートである。 本実施の形態の燃料供給装置における、環境情報に対応した静電気除去作業指示に基づく給油作業制御のフローチャートである。 別の実施の形態の燃料供給装置における、環境情報に対応した静電気除去作業指示に基づく給油作業制御のフローチャートである。
符号の説明
1 給油装置
2 本体
3 ポンプ
4 ポンプ駆動用モータ
5 流量計
6 流量パルス発信器
7 給油ホース
8 給油ノズル
9 ノズル掛け
10 ノズルスイッチ
11 電磁弁
12 給油情報表示器
13 人検知センサ
14 音声発生装置
15 静電気除去操作部
16 湿度センサ
17 制御装置
21 静電気除去シート
22 タッチセンサ
23 タッチパネル表示器

Claims (4)

  1. 静電気除去対象が接触可能な被接触部を有し、当該被接触部に接触した静電気除去対象に帯電している静電気を除去する静電気除去手段を備えた燃料供給装置であって、
    静電気発生のし易さに関係する環境情報を取得する静電気情報取得手段と、
    該静電気情報取得手段によって取得された環境情報の程度に応じた静電気除去作業指示を出力する除去作業情報出力手段と、
    を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置において、
    前記除去作業情報出力手段は、
    静電気情報取得手段が湿度情報取得手段であり、
    静電気発生のし易さに関係する環境情報が湿度情報である
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置において、
    前記除去作業情報出力手段は、
    環境情報の程度に応じた静電気除去作業のメッセージが記憶されたメッセージ記憶手段と、
    該静電気情報取得手段によって取得された環境情報の程度に対応するメッセージを選択するメッセージ選択手段と、
    メッセージ選択手段で選択されたメッセージを報知出力する報知手段と、
    を備えて構成される燃料供給装置。
  4. 請求項1に記載の燃料供給装置において、
    前記除去作業情報出力手段は、
    環境情報の程度に応じた静電気除去作業の静電気除去作業時間が記憶された作業時間記憶手段と、
    該静電気情報取得手段によって取得された環境情報の程度に対応する作業時間を設定出力する作業時間設定手段と、
    を備えて構成され、さらに、
    前記静電気除去手段を用いた静電気除去対象による静電気除去作業時間を計測する作業時間計測手段と、
    作業時間設定手段による設定作業時間と作業時間計測手段による計測作業時間との比較に基づいて燃料供給を制御する燃料供給制御手段と、
    が設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
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