JP4955305B2 - かつら及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外観の自然なかつら及びその製造方法に関する。
従来より、かつらは、自毛の薄くなった者或いはおしゃれをしようとする者に装着されるものであり、あたかも実際の頭髪であるかのような自然な外観が求められる。そのため、かつら(髪飾り具)の外観を自然なものとするべく、それぞれ色の異なる複数本の毛束を所定の間隔で配置し、これら毛束を交差させ、その交差させた部分等を接着剤により固着してなる構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、髪を染色する(或いは脱色する)技術は、美容院等で広く行われており、毛髪を線状に連続的に取り分け染色するスライシング、毛髪を一方向に断続的に取り分け染色するウィービング、毛髪を不規則に取り分け染色するメッシュ等の手法が知られている。
特公平04−005765号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は、接着剤を用いる構成であるため、容易に髪型を変更することができない。また、毛束を交差させる構成であるため、外観が派手であり、一般的なかつら装着者に好まれるものとはいえなかった。
また、上記の美容院等で行われるスライシング、ウィービング等をかつらに適用した場合、それなりのおしゃれを楽しむことはできるが、それによってかつらの外観を自然にすることができるというほどのものではなかった。
なお、かつらの外観を自然に見せるための要素として立体感が挙げられるが、この立体感を追求して例えば上記のスライシング、ウィービング等の技術をかつらに適用しても、顔或いは頭が大きく見えてしまい、外観が自然なものとはいえない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、外観の自然なかつらを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のかつらは、かつらベースに人毛又は人工毛からなる毛髪が植毛されてなるかつらにおいて、上記かつらベースのうち少なくとも人の側頭部又は後頭部に対応する部位に位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪が線状に(例えば、直線状に、曲線状に、又は、細長い長方形状に)連続的に植毛された複数本のスライシング部と、上記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部又は頭頂部に対応する部位に位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部が一方向に(例えば、直線方向に、又は、曲線方向に)断続的に植毛された複数のウィービング部とを有する構成とする。
上記構成によれば、少なくとも側頭部又は後頭部に位置するスライシング部が主に立体感を与え、少なくとも前頭部又は頭頂部に位置するウィービング部が主に顔の引き締め効果により顔或いは頭を小さく見せる。
好ましくは、上記複数本のスライシング部は、少なくとも上記側頭部及び上記後頭部に対応する部位に位置する構成とする。
好ましくは、上記複数のウィービング部は、少なくとも上記前頭部及び上記頭頂部に対応する部位に位置する構成とする。
好ましくは、上記複数本のスライシング部及び上記複数のウィービング部の少なくとも一方は、それぞれ水平方向から傾斜して位置する構成とする。
好ましくは、上記複数のウィービング部のうち少なくとも1つのウィービング部は、上記複数のスライシング部間に位置する構成とする。
好ましくは、上記複数のウィービング部は、それぞれ上記異色部が略三角形状を呈する構成とする。
好ましくは、上記ウィービング部の略三角形状の異色部は、その頂点の1つが毛流れ方向に向かって位置する構成とする。
好ましくは、上記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部に対応する部位に位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部が不規則に植毛されたメッシュ部を更に有する構成とする。
好ましくは、上記メッシュ部は、上記かつらベースのうち、上記前頭部に対応する部位に加え、少なくとも上記頭頂部に対応する部位にも位置する構成とする。
好ましくは、上記メッシュ部は、その異色部が略三角形状、略円形状又は略菱形状を呈する構成とする。
好ましくは、上記メッシュ部の略三角形状の異色部は、その頂点の1つが毛流れ方向に向かって位置する構成とする。
上記課題を解決するために、本発明のかつらの製造方法は、かつらベースに人毛又は人工毛からなる毛髪を植毛するかつらの製造方法において、上記かつらベースのうち少なくとも人の側頭部又は後頭部に対応する部位に、周囲に植毛される毛髪と異なる色を含む毛髪が線状に連続的に植毛された複数本のスライシング部を、上記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部又は頭頂部に対応する部位に、周囲に植毛される毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部が一方向に断続的に植毛された複数のウィービング部を、それぞれ形成した後、上記かつらベース全体に毛髪を植毛するようにする。
上記構成によれば、かつらベース全体に毛髪を植毛した後にスライシング部及びウィービング部の毛髪を植毛する或いは染色するという困難な作業を要さないため、スライシング部及びウィービング部を形成する作業が容易になる。
好ましくは、上記かつらベース全体に上記毛髪を植毛する前に、上記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部に対応する部位に、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる異色部が不規則に植毛されたメッシュ部を更に形成するようにする。
本発明のかつらでは、かつらベースのうち少なくとも人の側頭部又は後頭部に対応する部位に位置するスライシング部と、かつらベースのうち少なくとも人の前頭部又は頭頂部に対応する部位に位置するウィービング部とを有している。これにより、スライシング部が主に立体感を与え、ウィービング部が主に顔の引き締め効果により顔或いは頭を小さく見せる。よって、本発明のかつらによれば、かつらの外観を自然なものにすることができる。
また、本発明のかつらの製造方法では、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる上記スライシング部及びウィービング部を形成した後、かつらベース全体に毛髪を植毛している。そのため、かつらベース全体に毛髪を植毛した後にスライシング部及びウィービング部の毛髪を植毛する或いは染色するという困難な作業を要さないため、スライシング部及びウィービング部を形成する作業が容易になる。よって、本発明のかつらの製造方法によれば、外観の自然なかつらを簡単な作業で製造することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るかつら及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1Aは、本発明の第1実施形態に係るかつらを示す左側面図であり、図1Bは、その背面図である。なお、かつら10のかつらベース11に植毛される毛髪は図示を省略している。
かつら10は、例えば、網状ベース、人工皮膚、それらの結合等からなるかつらベース11のうち人の側頭部に対応する部位11a及び後頭部に対応する部位11bに位置する複数本のスライシング部12と、前頭部に対応する部位11c及び頭頂部に対応する部位11dに位置する複数のウィービング部13とを有している。
なお、本実施の形態では便宜上、各部位11a,11b,11c,11dは、境界を示す破線(あくまで想像線であって実際に見えるものではない)A,B,Cで区切られた領域とする。また、かつらベース11の後頭部に対応する部位11bの下方に形成されているのは、周縁部11e(簡易的に図示)であり、本実施の形態においては、この周縁部11eにスライシング部12及びウィービング部13は形成されていない。
スライシング部12は、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪(その全部又は一部が異なる色)が線状に連続的に植毛されてなる。詳しくは後述するが、スライシング部12は、ここでは細長い長方形状に形成されている。なお、スライシング部12は、直線状でなく曲線状に連続して形成されていてもよい。
ウィービング部13は、周囲の毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部13aが一方向に断続的に植毛されてなる。図1A及び図1Bにおいては、異色部13aが四角形状に図示されているが、その形状は三角形、菱形等の多角形状や円形状としてもよく、更にはウィービング部13を破線状に形成するように細い線状に形成してもよい。
スライシング部12及びウィービング部13は、それぞれ水平方向(同図における左右方向)から傾斜して位置している。例えば、かつらベース11のうち後頭部に対応する部位11bにおいては、左半分に位置するスライシング部12及びウィービング部13は中央から左側にかけて下降し、右半分に位置するものは中央から右側にかけて下降している。これらの傾斜角度は、好ましくは30度〜60度、より好ましくは40度〜50度の範囲に設定するとよい。また、毛髪の植毛方向は、毛流れ方向(図1Aにおける矢印Dの先端方向)と直交する方向とすることが望ましい。なお、水平方向から傾斜して位置するのは、スライシング部12及びウィービング部13のうち一方であってもよい。また、各スライシング部12間の間隔L1及び各ウィービング部13間の間隔L2は、好ましくは5mm〜30mm、より好ましくは10mm〜20mmの範囲に設定するとよい。
なお、本実施の形態においては、スライシング部12をかつらベース11のうち側頭部及び後頭部に対応する部位11a,11bに形成したが、どちらか一方の部位のみに形成してもよく、他の部位(前頭部11c或いは頭頂部11d)に更に形成してもよい。また、ウィービング部13についても、前頭部及び頭頂部に対応する部位11c,11dに形成したが、どちらか一方の部位のみに形成してもよく、他の部位に更に形成してもよい。更には、スライシング部12は、例えば幅の狭い連続した波線状としても実際には長方形状或いは直線状に見えるため、そのような構成としてもよい。
図1Cは、上記かつらのスライシング部及びウィービング部の寸法を示す説明図である。なお、同図においてはウィービング部13の異色部13aを略三角形状とした場合の寸法を示している。
同図に示すスライシング部12の短手方向(同図における上下方向)の長さL3は、好ましくは1mm〜5mm、より好ましくは2mm〜3mmと設定するとよい。また、ウィービング部13の異色部13aの高さL4(同図における上下方向)及び幅L5(同図における上下方向)は、好ましくは1mm〜5mm、より好ましくは2,3mmと設定するとよい。また、各異色部13aを配置する間隔L6は、5mm〜10mm程度に設定するとよい。
ここで、以上説明したかつら10を製造する際には、まずかつらベース11を用意し、このかつらベース11のうちスライシング部12及びウィービング部13に相当する部分に、周囲に植毛される毛髪と異なる色を含む毛髪を植毛し、その後、かつらベース11全体に毛髪を植毛するようにする。
本実施の形態に係るかつら10では、かつらベース11のうち少なくとも人の側頭部又は後頭部に対応する部位11a,11bに位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪が線状に連続的に植毛された複数本のスライシング部12と、かつらベース11のうち少なくとも人の前頭部又は頭頂部に対応する部位11c,11dに位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部13aが一方向に断続的に植毛された複数のウィービング部13とを有している。これにより、スライシング部12が主に立体感を与え、ウィービング部13が主に顔の引き締め効果により顔或いは頭を小さく見せる。よって、本実施の形態に係るかつら10によれば、かつら10の外観を自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつら10によれば、スライシング部12が側頭部及び後頭部に対応する部位11a,11bの両方に位置することにより、主にかつら10の立体感をより引き出し、かつら10の外観を一層自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつら10によれば、ウィービング部13が前頭部及び頭頂部に対応する部位11c,11dの両方に位置することにより、主に顔の引き締め効果をより高めて、顔或いは頭を一層小さく見せることができ、かつら10の外観を一層自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつら10によれば、スライシング部12及びウィービング部13がそれぞれ水平方向から傾斜して位置するため、主に、かつら10の立体感を引き出すと共に、顔の引き締め効果を高めて顔或いは頭を更に小さく見せることができ、かつら10の外観をより一層自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつら10によれば、ウィービング部13の異色部13aが略三角形状を呈するため、異色部13aの色の陰影を強調することができ、主に顔の引き締め効果を高めて顔或いは頭を一層小さく見せることができ、かつら10の外観を一層自然なものにすることができる。更には、ウィービング部13の異色部13aが、略三角形状を呈し、その頂点の1つが毛流れ方向に向かって位置することにより、自然な毛流れを表現することができると共に、毛髪に光が当たる際に毛髪の輝きを引き出して自然な風合い及び自然な質感を表現することができ、かつら10の外観をより一層自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつらの製造方法では、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる上記のスライシング部12及びウィービング部13を形成した後、かつらベース11全体に毛髪を植毛している。そのため、かつらベース11全体に毛髪を植毛した後にスライシング部12及びウィービング部13の毛髪を植毛する或いは染色するという困難な作業を要さないため、スライシング部12及びウィービング部13を形成する作業が容易になる。よって、本実施の形態に係るかつらの製造方法によれば、外観の自然なかつらを、簡単な作業で製造することができる。
<第1実施形態の第1変形例>
図2Aは、本発明の第1実施形態の第1変形例に係るかつらを示す左側面図であり、図2Bは、その背面図である。なお、本変形例に係るかつら20は、スライシング部22及びウィービング部23の傾斜角度のみ上記第1実施形態に係るかつら10と異なるため、同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
図2A及び図2Bにおいて、スライシング部22及びウィービング部23は、それぞれ水平方向(同図における左右方向)から傾斜して位置している。具体的には、かつらベース21の後頭部に対応する部位21bにおいて、左半分に位置するものは中央から左側にかけて上方に、右半分に位置するものは中央から右側にかけて上方に、傾斜して位置している。これらの傾斜角度は、好ましくは30度〜60度、より好ましくは40度〜50度の範囲に設定するとよいが、植毛される毛髪の毛流れ方向と直交する方向としてもよい。
本変形例に係るかつら20によれば、スライシング部22及びウィービング部23の配置が上記第1実施形態と異なるかつら20であっても、上記第1実施形態と同様に、かつら20の外観を自然なものにすることができる等の効果を奏する。
<第1実施形態の第2変形例>
図3Aは、本発明の第1実施形態の第2変形例に係るかつらを示す左側面図であり、図3Bは、その背面図である。なお、本実施の形態に係るかつら30は、ウィービング部33がかつらベース31のうち前頭部及び頭頂部に対応する部位31c,31dに加え、側頭部及び後頭部に対応する部位31a,31bにも配置される点のみ上記第1実施形態に係るかつら10と異なるため、同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
図3A及び図3Bにおいて、ウィービング部33は、上記のように、かつらベース31のうち前頭部及び頭頂部に対応する部位31c,31dに加え、側頭部及び後頭部に対応する部位31a,31bにも位置している。ここで、かつらベース31のうち側頭部及び後頭部に対応する部位31a,31bにおけるウィービング部33は、スライシング部32間に、このスライシング部32と並行して位置している。これらスライシング部32とウィービング部33とのそれぞれの間隔L9は、好ましくは5mm〜30mm、より好ましくは10mm〜20mmの範囲に設定するとよい。
本変形例に係るかつら30によれば、ウィービング部33を、かつらベース31の側頭部及び後頭部に対応する部位31a,31bにおいて、スライシング部32間に形成したため、かつら30に主に自然な立体感を与え、上記第1実施形態に係るかつら10よりも、かつら30の外観を一層自然なものにすることができる。
<第2実施形態>
図4Aは、本発明の第2実施形態に係るかつらを示す左側面図であり、図4Bは、その背面図である。なお、本実施の形態に係るかつら40は、かつらベース41の前頭部に対応する部位41cに、ウィービング部43に代えてメッシュ部46を形成した点のみ上記第1実施形態に係るかつら10と異なるため、同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
図4Aにおいて、かつらベース41のうち前頭部に対応する部位41cには、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる異色部46aが不規則に植毛されたメッシュ部46が位置している。異色部46aは、同図においては略円形状で図示しているが、略三角形状、或いは略四角形状としてもよい。ここで、メッシュ部46の異色部46aとウィービング部43の異色部43aとは、ウィービング部43の異色部43aが規則的に配置されているのに対し、メッシュ部46の異色部46aが不規則に配置されている点で異なり、これによって外観も異なる。
図4Cは、上記かつらのメッシュ部の寸法及び配置位置の例を示す説明図である。
同図において、メッシュ部46の異色部46aは略三角形状を呈しており、その高さL7(同図における上下方向)及び幅L8(同図における上下方向)は、好ましくは1mm〜5mm、より好ましくは2,3mmと設定するとよい。なお、異色部46a毎の植毛本数、及び、面積当たりの異色部46aの密度は、かつら40に植毛される毛髪の本数、かつら40の装着者の好み等により適宜設定されればよい。また、同図に示すように、メッシュ部46の異色部46aを略三角形状に形成した場合、その頂点の1つが毛流れ方向(例えば、同図における下方向)に向かって位置するように異色部46aを配置するとよい。
ここで、以上説明したかつら40を製造する際には、まずかつらベース41を用意し、このかつらベース41のうちスライシング部42、ウィービング部43及びメッシュ部46に相当する部分に、周囲に植毛される毛髪と異なる色を含む毛髪を植毛し、その後、かつらベース41全体に毛髪を植毛するようにする。
本実施の形態に係るかつら40によれば、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる異色部46aが不規則に植毛されたメッシュ部46を、かつらベース41の前頭部に対応する部位41cに形成したため、上記第1実施形態に係るかつら10に比べ、更に自然な風合いを醸し出し、かつら40の外観を一層自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつら40によれば、メッシュ部46の異色部46aの頂点の1つが毛流れ方向に向かって位置するように異色部46aを配置することで、自然な風合いと自然な質感を表現することができ、したがって、かつら40の外観をより一層自然なものにすることができる。
また、本実施の形態に係るかつらの製造方法では、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる上記のスライシング部42、ウィービング部43及びメッシュ部46を形成した後、かつらベース41全体に毛髪を植毛している。そのため、かつらベース41全体に毛髪を植毛した後にスライシング部42、ウィービング部43及びメッシュ部46の毛髪を植毛する或いは染色するという困難な作業を要さないため、スライシング部42、ウィービング部43及びメッシュ部46を形成する作業が容易になる。よって、本実施の形態に係るかつらの製造方法によれば、自然な風合いを呈する外観の自然なかつらを、簡単な作業で製造することができる。
<第2実施形態の第1変形例>
図5Aは、本発明の第2実施形態の第1変形例に係るかつらを示す左側面図であり、図5Bは、その背面図である。なお、本実施の形態に係るかつら50は、ウィービング部53がかつらベース51のうち頭頂部に対応する部位51dに加え、側頭部及び後頭部に対応する部位51a,51bにも位置する点のみ上記第2実施形態に係るかつら40と異なるため、同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
図5A及び図5Bにおいて、上記のように、ウィービング部53は、かつらベース51のうち頭頂部に対応する部位51dに加え、側頭部及び後頭部に対応する部位51a,51bにも位置している。ここで、かつらベース51のうち側頭部及び後頭部に対応する部位51a,51bにおけるウィービング部53は、スライシング部52間に、このスライシング部52と並行して位置している。
本変形例に係るかつら50によれば、ウィービング部53を、かつらベース51の側頭部及び後頭部に対応する部位51a,51bにおいて、スライシング部52間に形成したため、かつら50に主に自然な立体感を与え、上記第2実施形態に係るかつら40よりも、かつら50の外観を一層自然なものにすることができる。
<第2実施形態の第2変形例>
図6Aは、本発明の第2実施形態の第2変形例に係るかつらを示す左側面図であり、図6Bは、その背面図である。なお、本変形例に係るかつら60は、メッシュ部66がかつらベース61の前頭部に対応する部位61cに加え、頭頂部に対応する部位61dに形成した点のみ上記第2実施形態に係るかつら40と異なるため、同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6Aにおいて、かつらベース61のうち前頭部及び頭頂部に対応する部位61c,61dには、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる異色部66aが不規則に植毛されたメッシュ部66が位置している。
本変形例に係るかつら60によれば、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる異色部66aが不規則に植毛されたメッシュ部66を、かつらベース61の前頭部及び頭頂部に対応する部位61c,61dに形成したため、上記第2実施形態に係るかつら40に比べ、より自然な風合いとなり、かつら60の外観をより一層自然なものにすることができる。
<第2実施形態の第3変形例>
図7Aは、本発明の第2実施形態の第3変形例に係るかつらを示す左側面図であり、図7Bは、その背面図である。なお、本実施の形態に係るかつら70は、メッシュ部76がかつらベース71の前頭部及び頭頂部に対応する部位71c,71dに位置し、ウィービング部73は側頭部、後頭部及び頭頂部に対応する部位71a,71b,71dに位置している。そして、スライシング部72は、かつらベース71の側頭部及び後頭部に対応する部位71a,71bに位置している。
図7A及び図7Bにおいて、かつらベース71のうち側頭部及び後頭部に対応する部位71a,71bにおけるウィービング部73は、スライシング部72間に、このスライシング部72と並行して位置している。
本変形例に係るかつら70によっても、かつら70に主に自然な立体感を与え、かつら70の外観を自然なものにすることができる。
以上、説明した第1実施形態、第2実施形態及びそれらの各種変形例においては、かつらを全頭かつら(全体かつら)として説明したが、図8A及び図8Bに示すような半頭かつら(部分かつら)80に、上記第1実施形態、第2実施形態及びそれらの各変形例のようにスライシング部82、ウィービング部83等を形成することでも、同様の効果が得られる。なお、図8A及び図8Bに示す分け目用人工皮膚87は、全頭かつらに適用することで、分け目を自然に見せることも可能である。
本発明の第1実施形態に係るかつらを示す左側面図である。 上記第1実施形態に係るかつらを示す背面図である。 上記第1実施形態に係るかつらのスライシング部及びウィービング部の寸法を示す説明図である。 上記第1実施形態の第1変形例に係るかつらを示す左側面図である。 上記第1実施形態の第1変形例に係るかつらを示す背面図である。 上記第1実施形態の第2変形例に係るかつらを示す左側面図である。 上記第1実施形態の第2変形例に係るかつらを示す背面図である。 上記第2実施形態に係るかつらを示す左側面図である。 上記第2実施形態に係るかつらを示す背面図である。 上記第2実施形態に係るかつらのメッシュ部の寸法及び配置位置の例を示す説明図である。 上記第2実施形態の第1変形例に係るかつらを示す左側面図である。 上記第2実施形態の第1変形例に係るかつらを示す背面図である。 上記第2実施形態の第2変形例に係るかつらを示す左側面図である。 上記第2実施形態の第2変形例に係るかつらを示す背面図である。 上記第2実施形態の第3変形例に係るかつらを示す左側面図である。 上記第2実施形態の第3変形例に係るかつらを示す背面図である。 本発明の実施形態に係る半頭かつらの前方を示す斜視図である。 上記半頭かつらの後方を示す斜視図である。
符号の説明
10 かつら
11 かつらベース
11a 人の側頭部に対応する部位
11b 人の後頭部に対応する部位
11c 人の前頭部に対応する部位
11d 人の頭頂部に対応する部位
11e 周縁部
12 スライシング部
13 ウィービング部
13a 異色部
40 かつら
41 かつらベース
41a 人の側頭部に対応する部位
41b 人の後頭部に対応する部位
41c 人の前頭部に対応する部位
41d 人の頭頂部に対応する部位
41e 周縁部
42 スライシング部
43 ウィービング部
43a 異色部
46 メッシュ部
46a 異色部
80 半頭かつら
81 人工皮膚
82 スライシング部
83 ウィービング部
87 分け目用人工皮膚

Claims (13)

  1. かつらベースに人毛又は人工毛からなる毛髪が植毛されてなるかつらにおいて、
    前記かつらベースのうち少なくとも人の側頭部又は後頭部に対応する部位に位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪が線状に連続的に植毛された複数本のスライシング部と、
    前記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部又は頭頂部に対応する部位に位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部が一方向に断続的に植毛された複数のウィービング部と
    を有することを特徴とするかつら。
  2. 前記複数本のスライシング部は、少なくとも前記側頭部及び前記後頭部に対応する部位に位置することを特徴とする請求項1記載のかつら。
  3. 前記複数のウィービング部は、少なくとも前記前頭部及び前記頭頂部に対応する部位に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のかつら。
  4. 前記複数本のスライシング部及び前記複数のウィービング部の少なくとも一方は、それぞれ水平方向から傾斜して位置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載のかつら。
  5. 前記複数のウィービング部のうち少なくとも1つのウィービング部は、前記複数のスライシング部間に位置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載のかつら。
  6. 前記複数のウィービング部は、それぞれ前記異色部が略三角形状を呈することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項記載のかつら。
  7. 前記ウィービング部の略三角形状の異色部は、その頂点の1つが毛流れ方向に向かって位置することを特徴とする請求項6記載のかつら。
  8. 前記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部に対応する部位に位置し、周囲の毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部が不規則に植毛されたメッシュ部を更に有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項記載のかつら。
  9. 前記メッシュ部は、前記かつらベースのうち、前記前頭部に対応する部位に加え、少なくとも前記頭頂部に対応する部位にも位置することを特徴とする請求項8記載のかつら。
  10. 前記メッシュ部は、その異色部が略三角形状、略円形状又は略菱形状を呈することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のかつら。
  11. 前記メッシュ部の略三角形状の異色部は、その頂点の1つが毛流れ方向に向かって位置することを特徴とする請求項10記載のかつら。
  12. かつらベースに人毛又は人工毛からなる毛髪を植毛するかつらの製造方法において、
    前記かつらベースのうち少なくとも人の側頭部又は後頭部に対応する部位に、周囲に植毛される毛髪と異なる色を含む毛髪が線状に連続的に植毛された複数本のスライシング部を、
    前記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部又は頭頂部に対応する部位に、周囲に植毛される毛髪と異なる色を含む複数の毛髪からなる異色部が一方向に断続的に植毛された複数のウィービング部を、それぞれ形成した後、
    前記かつらベース全体に毛髪を植毛することを特徴とするかつらの製造方法。
  13. 前記かつらベース全体に前記毛髪を植毛する前に、
    前記かつらベースのうち少なくとも人の前頭部に対応する部位に、周囲の毛髪と異なる色を含む毛髪からなる異色部が不規則に植毛されたメッシュ部を更に形成することを特徴とする請求項12記載のかつらの製造方法。
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