JP4952488B2 - 同期追従回路 - Google Patents

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Description

本発明は、通信機等の復調回路に用いられる同期追従回路に関するものである。
通信において、送信機から送られた信号を受信機で復調するために、受信機側で、受信した信号に対して同期をとる必要がある。同期には、期待している信号が到来していること検知して復調動作を開始する同期捕捉と、復調の最中に同期ずれをモニタして随時同期補正を行う同期追従の二つの動作が要求され、どちらも受信機の性能を左右する重要な要素である。
図9は、従来の同期追従回路の構成図である。
図9において、10は、ベースバンドアナログ信号をサンプリングして量子化し、出力するA/D変換回路である。20は、同期捕捉時において、再生クロック、再生クロックより1クロック早いearlyクロック、及び再生クロックより1クロック遅いlateクロックを出力するクロック再生回路である。30は、クロック再生回路20から出力される3本のクロック信号の位相をシフトさせる位相シフト回路である。40は、A/D変換回路10から出力されるデータを、位相シフト回路30から出力されるクロックで2次サンプリングを行う2次サンプリング回路である。50は、2次サンプリング回路40から出力される各クロックタイミングの信号の振幅比較など行い、位相ずれを検出し、それに応じた制御信号を出力する位相ずれ検出回路である。60は、2次サンプリング回路40から出力されるデータのうち、再生クロックで2次サンプリングされたデータを入力し、復調を行う復調回路である。
上記した従来の同期追従動作について説明する。
まず、有効なベースバンド信号に対して同期捕捉に成功した時点で、クロック再生回路20から、再生クロック、earlyクロック、lateクロックが出力され始める。これらのクロックは、受信が終わるまでずっと一定間隔(チップ間隔)で出力され続ける。位相シフト回路30では、まずは位相シフトを行わずに、入力される各クロックをそのまま出力する。2次サンプリング回路40では、A/D変換回路10からの出力を、位相シフト回路30から出力される各クロックで2次サンプリングして出力する。今、同期が正確にとれていると仮定すると、2次サンプリング回路40から出力される信号のうち、再生クロックでサンプリングされたデータが最もSN比が高く、信頼できるデータとなる。
復調回路60では、このデータを用いて復調を行う。しかし、時間が経つにつれ、送受信機間のマスタークロックのずれにより、受信信号との同期が次第にずれていく。そのずれ量が、例えば、位相シフト回路30から出力されるearlyクロックで2次サンプリングされたデータの方が再生クロックで2次サンプリングされたデータよりSN比が高くなるまでに至ったとすると、復調回路60に入力されるデータは、再生クロックで2次サンプリングされたデータよりもearlyクロックでサンプリングされたデータの方が望ましいことになる。このとき、位相ずれ検出回路50は位相ずれを検出し、位相ずれを知らせる信号を出力する。この信号が位相シフト回路30に伝えられると、位相シフト回路30は現在のearlyクロックが新しい再生クロックとなるように位相をずらす。このとき、新しいearlyクロックおよび新しいlateクロックは、それぞれ新しい再生クロックより1クロック早いクロックおよび新しい再生クロックより1クロック遅いクロックとなる。
このような動作をすることにより、2次サンプリング回路40では、それまでearlyクロックでサンプリングされていたデータが、新しい再生クロックでサンプリングされることになり、これを復調回路60に渡せば、SN比が高いデータを用いて復調ができることになる。このように再生クロックを1クロックずつずらしながら同期追従動作を行う例は、例えば(特許文献1)に示すような方法がある。
特開平8−335892号公報
しかしながら、上記従来の構成では、再生クロックを一定間隔で出力しているため、送信機のクロック精度があまり良くない(例えば、数%〜20%程度)通信(例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)など)においては、受信信号に受信回路動作を追従させることが極めて困難であるという問題があった。
本発明は、受信信号からビット周期を推定し、その推定したビット周期をもとにタイミングを調整して再生クロックを出力する回路構成であり、同期ずれを検出した際には推定ビット周期を増減させることで高速かつ高精度な追従動作ができる同期追従回路を提供することを目的とする。
本発明は、受信したIQ信号に対して同期を確立する同期捕捉回路と、同期捕捉時に推定したビット周期を記憶するビット周期記憶回路と、推定したビット周期を用いてシンボルクロック及びその前後のタイミングを通知するシンボルクロック再生回路と、シンボルクロック再生回路から出力されるタイミングで、受信したIQ信号を2次サンプリングする2次サンプリング回路と、2次サンプリング回路から出力される2次サンプリングデータを用いて参照信号との相関演算を行って相関値を出力する相関演算回路と、シンボルタイミング及びその前後のタイミングの相関値を比較し、最大相関値を与えるタイミングを出力する比較回路と、相関演算回路から出力される相関値をもとにデータ判定を行うデータ判定回路とを備える構成とした。
これによりクロック精度があまり良くない通信においても、高速かつ高精度な追従動作ができる同期追従回路を提供することができる。
本発明によれば、推定ビット周期を増減させることで同期追従を行うため、クロック精度があまり良くない通信においても、高速かつ高精度な同期追従回路を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、下記複数の実施の形態は、関連する部分については相互に利用可能である。
(実施の形態1)
本実施の形態では、RFIDリーダーライターに適用する場合を例に挙げ、以下に説明する。
RFIDのシステムでは、リーダーライターがタグに格納されている情報を読み出して物品管理などを行うが、タグをできる限り簡単な回路で安価に製造するため、タグのクロック精度は、規格上大きく許容されている。他の無線通信と比較すると、例えば、IEEE802.11b規格の無線LANにおけるクロック精度は±25ppm以内に制限されているが、RFIDの規格であるEPC global Class1 Generation2では最大±22%ものクロックずれを許容しており、これらの違いはおよそ1000倍近くにもなる。したがって、RFIDリーダーライターの受信回路には、他の無線通信よりもはるかに広範囲な同期捕捉・追従性能が求められることになり、本実施の形態では、これに適応できるものとなっている。
図1は、本発明の実施の形態1における同期追従回路を含む復調回路の構成図である。
図1において、110は、所望信号を検出するためのしきい値を決定するしきい値決定回路である。120は、受信したIQ信号としきい値を入力し、受信信号に対して初期同期を捕捉し、推定したビット周期とシンボルタイミングを出力する同期捕捉回路である。130は、推定したビット周期を記憶し、制御信号を入力すると記憶しているビット周期の値を増減できるビット周期記憶回路である。140は、同期捕捉回路120から出力されるタイミング信号とビット周期記憶回路130に格納されている推定したビット周期をもとにシンボルクロックを出力するシンボルクロック再生回路である。
150及び151は、シンボルクロック再生回路140が出力する再生シンボルクロックでI、Q信号をサンプリングする2次サンプリング回路である。160は、2次サンプリング回路150及び151でサンプリングされたデータに対して相関演算を行う相関演算回路である。170は、相関演算回路160から出力される相関値の大小比較を行い、その結果を出力する比較回路である。180は、相関演算回路160から出力される相関値をもとに、データ判定を行い、復調データを出力するデータ判定回路である。
以上のように構成された、図1に示す回路の動作を説明する。
まず、リーダーライターが受信モードに移行すると、しきい値決定回路110にてしきい値を決定し、同期捕捉回路120にて初期同期の捕捉を行う。タグからリーダーライターへの送信する際の符号化をミラーサブキャリア符号に設定しておくと、リーダーライターでの受信IQ信号の先頭部分は正と負の繰り返し波形となるため、この定期的な繰り返しを検出することで初期同期を捕捉する。同期捕捉回路の一例を図2に示す。
図2は、本発明の実施の形態1における同期補足回路の構成図である。
図2において、210は、受信したIQ信号を合成する合成回路である。この合成式としては、|I(n)|+|Q(n)|、またはI(n)2+Q(n)2、または、|I(n)+I(n+1)|+|Q(n)+Q(n+1)|、または(I(n)+I(n+1))2+(Q(n)+Q(n+1))2などが考えられる(nはオーバーサンプリングされたサンプルの番号を示す自然数)。
なお、IQ信号の位相が変化してもその振幅を評価できるような計算式であればよく、合成回路210に用いる合成式はここに示した計算式に限定されるものではない。
ピーク検出回路220では、合成回路210から出力される信号のピーク値を検出する。比較回路230では、ピーク検出回路220で検出されたピーク値が、しきい値決定回路110から入力されるしきい値より大きいか否かを評価する。しきい値より大きければ、カウンタ240に通知する。
ここで、このしきい値は、タグからの信号を検出できる程度の値である必要があり、しきい値決定回路110は、例えば、タグの応答が返ってくる直前の無信号期間のノイズレベルを検出し、その最大値より大きい値をしきい値として設定する回路を構成することで実現できる。あるいは、各タグからの受信信号レベルを検出し、そのレベルに応じたしきい値をその都度設定する回路を構成することで実現できる。あるいは、各タグからの受信信号におけるプリアンブル信号のバースト部の信号レベルを任意の期間モニタし、その期間の最大値より小さい値をしきい値として設定する回路を構成することで実現できる。あるいは、タグの応答にパイロットトーンを付加させ、そのパイロットトーンの信号レベルを任意の期間モニタし、その期間の最大値より小さい値(例えば、最大値の2分の1)をしきい値として設定する回路を構成することで実現できる。あるいは、各タグからの受信信号におけるプリアンブル信号のバースト部の任意の数のピークの値を検出し、それら複数のピークの平均値より小さい値をしきい値として設定する回路を構成することで実現できる。あるいは、タグの応答にパイロットトーンを付加させ、そのパイロットトーン部の任意の数のピークの値を検出し、それら複数のピーク値の平均値より小さい値(例えば、ピーク値の平均値の2分の1)をしきい値として設定する回路を構成することで実現できる。なお、もしリーダーライターが複数のアンテナを切り替えるような制御を行う場合は、少なくともアンテナ切替の度にノイズレベルを再検出してしきい値を再設定するものとすれば、アンテナが変わることによるノイズの変化に対応することができる。また、ある一定期間、タグからの応答を受信できなかった場合は、再度ノイズレベルの検出を行い、しきい値を再設定することでしきい値の誤設定による通信不良を回避することができる。
カウンタ240では、IQ合成信号のピーク間隔をカウントして出力する。同期検出回路250では、カウンタ240から出力されるピークの間隔が二つ或いはそれ以上連続して一定の範囲内にあるときに所望信号が到来していると判断し、同期を検出する。例えば、ある時点でのピーク間隔が15クロックの長さであったとし、その直後にピーク間隔が15±1クロックの範囲で二つ或いはそれ以上連続して到来すると、所望の信号が来ていると判断し、そのピーク間隔からビット周期を推定し、出力することで初期同期を確立する。
このとき、シンボルクロックのタイミングを知らせるイネーブル信号も出力する。推定ビット周期は、ミラーサブキャリアの設定値Mによってその長さが異なる。
設定値Mは、EPC global Class1 Generation2規格で規定されており、リーダーライターが設定する値である。図3に設定値Mとミラーサブキャリア符号の対応を示す。
図3は、本発明の実施の形態1におけるミラーサブキャリア符号の説明図である。
図3に示すように、ピーク間隔はシンボル長に相当するため、ビット周期は、M=2の場合はシンボル長の4倍、M=4の場合はシンボル長の8倍、M=8の場合はシンボル長の16倍となる。同期検出回路250は、設定値Mの値に応じて、複数のピーク間隔からビット周期を推定する。
初期同期を確立すると、同期がはずれないように、同期追従を開始する。以下に、同期追従の詳細な動作を説明する。
シンボルクロック再生回路140は、同期捕捉回路120からのイネーブル信号を受けた後、ビット周期記憶回路130に記憶されている推定ビット周期を用いて、算出された間隔でシンボルクロックを出力する。シンボルクロックを出力する間隔は、設定値M=2、4、8それぞれに対し、推定したビット周期をそれぞれ4、8、16で除算した間隔となる。このとき、除算した結果が割り切れないときは、なるべくまんべんなく剰余分のクロックを振り分けるようにする。
2次サンプリング回路150、151では、再生されたシンボルクロックをもとに、シンボルクロックとその前後のタイミングでIQ信号をサンプリングする。相関演算回路160では、シンボルクロックとその前後のタイミングの3つのタイミングについて相関演算を行い、その演算結果を出力する。この演算式には、同期が正確であるほど大きな相関値を示すようなものが要求される。同時に、データ判定にも寄与するものであることが望ましい。この演算式として、例えば、図3に示したようにミラーサブキャリア符号がビットの前半と後半とで位相が180度反転していることに着目し、2次サンプリングしたデータを用いてビットの前半の合成ベクトルとビットの後半の合成ベクトルを求め、それらの内積の正負でデータを判定し、またその絶対値で同期確度を評価できる下記のような式を用いることで実現できる。
M=2のとき
(I1−I2)(I3−I4)+(Q1−Q2)(Q3−Q4)
M=4のとき
(I1−I2+I3−I4)(I5−I6+I7−I8)+(Q1−Q2+Q3−Q4)(Q5−Q6+Q7−Q8)
M=8のとき
(I1−I2+I3−I4+I5−I6+I7−I8)(I9−I10+I11−I12+I13−I14+I15−I16)
+(Q1−Q2+Q3−Q4+Q5−Q6+Q7−Q8)(Q9−Q10+Q11−Q12+Q13−Q14+Q15−Q16)
上記I1〜I16、Q1〜Q16は2次サンプリングされたIQデータであり、その2次サンプリングの様子を図4〜図6に示す。
図4〜図6は、本発明の実施の形態1における2次サンプリングの説明図であり、図4は設定値M=2の場合を、図5は設定値M=4の場合を、図6は設定値M=8の場合をそれぞれ示している。
図4を用いてM=2の場合について説明すると、ビットの前半の合成ベクトルは(I1−I2,Q1−Q2)、ビットの後半の合成ベクトルは(I3−I4,Q3−Q4)となる。これらの合成ベクトルの値は、データ0の場合は、ビットの前半が(2A,2A)、ビットの後半が(2A,2A)、データ1の場合は、ビットの前半が(2A,2A)、ビットの後半が(−2A,−2A)となる。これら合成ベクトルのデータ0とデータ1の違いを見てみると、データ0の場合は前半と後半の合成ベクトルの位相差は0度であるのに対し、データ1の場合は前半と後半の合成ベクトルの位相差は180度である。実際には同期ずれやノイズの影響などにより、位相差は様々な値をとるが、データ判定としては、位相差が90度より小さい場合はデータ0、90度より大きい場合はデータ1とすればよい。二つのベクトルの位相差が90度より小さいか大きいかは、それら二つのベクトルの内積が正か負かで評価できる。
つまり、データ判定回路180では、上記した相関演算の結果が正であればデータ0、負であればデータ1と判定する。上記した例では、データ0の場合の内積は8A2、データ1の場合の内積は−8A2となり、上記の演算式でデータ判定ができることがわかる。M=4およびM=8についても同様にデータの判定を行うことができる。
次に、図7を用いてM=2の場合の同期追従について説明する。
図7は、本発明の実施の形態1における2次サンプリングの説明図であり、シンボルレートに対して5倍のオーバーサンプリングを行っている様子について示したものである。なお、オーバーサンプリングは2以上の自然数であれば、何倍でもよい。
同期追従を行うためには、シンボルクロック及びその前後のクロックで2次サンプリングしたIQデータを用いて相関演算を行う。
今、図7において、再生シンボルクロック(a)のタイミングでシンボルクロックが再生されているとすると、再生シンボルクロックでサンプリングされるIQデータは、(I1,Q1)、(I2,Q2)、(I3,Q3)、(I4,Q4)・・・となる。また、再生シンボルクロックより1サンプル早いタイミングでのIQデータは、(I1E1,Q1E1)、(I2 E1,Q2E1)、(I3E1,Q3E1)、(I4E1,Q4E1)・・・となり、再生シンボルクロックより1サンプル遅いタイミングでのIQデータは、(I1L1,Q1L1)、(I2L1,Q2L1)、(I3L1,Q3L1)、(I4L1,Q4L1)・・・となる。
これら3つのタイミングの相関演算を相関演算回路160で実施し、比較回路170において、各タイミングでの相関値の絶対値の大小比較を行う。再生シンボルクロックが図7の再生シンボルクロック(a)のとき、その前後のタイミングでの各IQデータの絶対値は、再生シンボルクロックでサンプリングされたものより小さい値となっているため、比較回路170での比較の結果は、再生シンボルクロックのタイミングでの相関値が最も大きいと判断される。このとき、再生シンボルクロックのタイミングは正しいと判断され、次のビットのサンプリングはこの再生シンボルクロックのタイミングを継承する。
しかし、もし再生シンボルクロックが、例えば図7の再生シンボルクロック(b)のようにずれてしまった場合は、比較回路170は、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング遅れたタイミングでの相関値が最も大きいことをビット周期記憶回路130に知らせる。
また、もし再生シンボルクロックが、例えば図7の再生シンボルクロック(c)のようにずれてしまった場合は、比較回路170は、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング早いタイミングでの相関値が最も大きいことをビット周期記憶回路130に知らせる。
ビット周期記憶回路130では、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング遅れたタイミングでの相関値が最も大きいことを知らされると、記憶しているビット周期を増やし、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング早いタイミングでの相関値が最も大きいことを知らされると、記憶しているビット周期を減らす。シンボルクロック再生回路140では、この増減されたビット周期をもとにシンボルクロックを再生することで同期追従を行う。
次に、ビット周期を増減させることで同期追従を行うことができる仕組みを説明する。
図7では、推定ビット周期が20サンプルクロックであると推定されている場合であり、5サンプルクロック毎に再生シンボルクロックを生成している。
今、再生シンボルクロックが再生シンボルクロック(b)のタイミングで出力されているとすると、前述の回路動作により、ビット周期記憶回路130は記憶しているビット周期を増やす。例えば、推定ビット周期を1サンプルクロック増やし、21サンプルクロックとすると、1ビット中の4回の再生シンボルクロックのうち、3回は5サンプルクロック、1回は6サンプルクロックでシンボルクロックを生成するようにする。
また、再生シンボルクロックが再生シンボルクロック(c)のタイミングで出力されているとすると、前述の回路動作により、ビット周期記憶回路130は記憶しているビット周期を減らす。例えば、推定ビット周期を1サンプルクロック減らし、19サンプルクロックとすると、1ビット中の4回の再生シンボルクロックのうち、3回は5サンプルクロック、1回は4サンプルクロックでシンボルクロックを生成するようにする。このように動作することでシンボルクロックを調整し、同期追従を行う。
また、例えば、1ビット中の4回の再生シンボルクロックのうち、2回は5サンプルクロック、あとの2回は6サンプルクロックでシンボルクロックを生成するような場合、1ビット中のサンプルクロックの配分を5→5→6→6のようにすると、1ビット内のシンボルクロックに偏りが生じてしまうため、中心対称になるように、6→5→5→6あるいは5→6→6→5のような配分にすれば、偏りがなくなり、より理想に近いシンボルクロックを生成できる。
なお、ビット周期補正時の補正量は、あらかじめ設定しておいた補正量でもよいし、同期ずれ量を測定しておき、そのずれ量に応じた補正量としてもよい。
さらに、推定ビット周期の増減と同時に、サンプルクロックを数え始めるタイミングをずらすことで、より高速な同期追従を行うことができる。例えば、推定ビット周期を1サンプルクロック増やす直前に、サンプルクロックを数え始めるタイミングを1サンプルタイミング遅らせる、または推定ビット周期を1サンプルクロック減らす直前に、サンプルクロックを数え始めるタイミングを1サンプルタイミング早めるようにする。なお、ずらすタイミングは1クロックに限定するものではない。
また、あらかじめ定めておいた回数以上連続して推定ビット周期を増やした場合は、ノイズなどによる誤動作の可能性があるため、一旦推定ビット周期を増やすのを止め、その次のタイミングから同期追従を再開するようにする。推定ビット周期を増やすのを止めているときに推定ビット周期を減らすのは構わないこととする。
また、あらかじめ定めておいた回数以上連続して推定ビット周期を減らした場合は、ノイズなどによる誤動作の可能性があるため、一旦推定ビット周期を減らすのを止め、その次のタイミングから同期追従を再開するようにする。推定ビット周期を減らすのを止めているときに推定ビット周期を増やすのは構わないこととする。
また、あらかじめ定めておいた回数以上連続してビット周期を数え始めるタイミングを遅らせた場合は、ノイズなどによる誤動作の可能性があるため、一旦ビット周期を数え始めるタイミングを遅らせるのを止め、その次のタイミングから再開するようにする。ビット周期を数え始めるタイミングを遅らせるのを止めているときにビット周期を数え始めるタイミングを早めるのは構わないこととする。
また、あらかじめ定めておいた回数以上連続してビット周期を数え始めるタイミングを早めた場合は、ノイズなどによる誤動作の可能性があるため、一旦ビット周期を数え始めるタイミングを早めるのを止め、その次のタイミングから再開するようにする。ビット周期を数え始めるタイミングを早めるのを止めているときにビット周期を数え始めるタイミングを遅らせるのは構わないこととする。
また、最初にビット周期を推定してからある一定期間は推定ビット周期を増減しながら同期追従を行い、その後、受信が終わるまでは推定ビット周期を固定し、ビット周期を数え始めるタイミングを調整(=再生シンボルクロックの位相を調整)することで同期追従を行うようにすれば、ビット周期の推定が安定した後に大きなノイズが入ってきても、それに影響されることなく同期追従を行うことができる。ビット周期を固定する際には、それまでに推定したビット周期の平均を計算してそれを用いてもよい。また、上記の一定期間をプリアンブルが到来するまでとすれば、プリアンブル直前の一定波形により、ビット周期推定の精度を上げることができる。
なお、上記の比較回路170の出力にフィルタを備え、比較回路170が出力する最大相関値を与えるタイミング信号のジッタを取り除くことで同期追従の精度を上げることができる。このフィルタとして、ランダムウォークフィルタを採用してもよい。
なお、M=4またはM=8の場合においても、上記と同様の動作で同期追従を行うことができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における同期追従回路を含む復調回路の構成図である。
図8において、810は、所望信号を検出するためのしきい値を記憶しておくしきい値記憶回路である。820は、受信したI、Q信号としきい値を入力し、受信信号に対して初期同期を捕捉し、推定したビット周期とシンボルタイミングを出力する同期捕捉回路である。830は、推定したビット周期を記憶し、制御信号を入力すると記憶しているビット周期の値を増減できるビット周期記憶回路である。840は、同期捕捉回路820から出力されるタイミング信号とビット周期記憶回路に格納されている推定したビット周期をもとにシンボルクロックを出力するシンボルクロック再生回路である。
850及び851は、シンボルクロック再生回路840が出力する再生シンボルクロックでI、Q信号をサンプリングする2次サンプリング回路である。860は、2次サンプリング回路850及び851でサンプリングされたデータに対して相関演算を行う相関演算回路である。870は、相関演算回路860から出力される相関値の大小比較を行い、その結果を出力する比較回路である。880は、相関演算回路860から出力される相関値をもとに、データ判定を行い、復調データを出力するデータ判定回路である。
以上のように構成された図8に示す回路の詳細な動作を説明する。
まず、リーダーライターが受信モードに移行すると、しきい値記憶回路810にあらかじめ記憶してあるしきい値を使用して同期捕捉回路820にて初期同期の捕捉を行う。タグからリーダーライターへの送信をミラーサブキャリア方式に設定しておくと、リーダーライターでの受信IQ信号の先頭部分は正と負の繰り返し波形となるため、この定期的な繰り返しを検出することで初期同期を捕捉する。同期捕捉回路は実施の形態1で示したものと同様である。
初期同期を確立すると、同期がはずれないように、同期追従を開始する。以下に、同期追従の詳細な動作を説明する。
シンボルクロック再生回路840は、同期捕捉回路820からのイネーブル信号を受けた後、ビット周期記憶回路830に記憶されている推定ビット周期を用いて算出された間隔でシンボルクロックを出力する。シンボルクロックを出力する間隔は、M=2、4、8それぞれに対し、推定したビット周期をそれぞれ4、8、16で除算した間隔となる。このとき、除算した結果が割り切れないときは、なるべくまんべんなく剰余分のクロックを振り分けるようにする。
2次サンプリング回路850、851では、再生されたシンボルクロックをもとに、シンボルクロックとその前後のタイミングでIQ信号をサンプリングする。相関演算回路860では、シンボルクロックとその前後のタイミングの3つのタイミングについて相関演算を行い、その演算結果を出力する。この演算式には、実施の形態1で示したものと同様のものが要求される。データ判定回路880では、実施の形態1と同様にデータの判定を行う。また、比較回路870においても、実施の形態1の場合と同様に各タイミングでの相関値の絶対値の大小比較を行い、どのタイミングの相関が最も大きかったかを知らせる制御信号を出力する。
例えば、もし再生シンボルクロックが、図7の再生シンボルクロック(b)のようにずれてしまった場合は、比較回路870は、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング遅れたタイミングでの相関値が最も大きいことをビット周期記憶回路830に知らせる。
また、もし再生シンボルクロックが、図7の再生シンボルクロック(c)のようにずれてしまった場合は、比較回路870は、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング早いタイミングでの相関値が最も大きいことをビット周期記憶回路830に知らせる。ビット周期記憶回路830では、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング遅れたタイミングでの相関値が最も大きいことを知らされると、記憶しているビット周期を増やし、再生シンボルクロックより1サンプルタイミング早いタイミングでの相関値が最も大きいことを知らされると、記憶しているビット周期を減らす。
シンボルクロック再生回路840では、この増減されたビット周期をもとにシンボルクロックを再生することで同期追従を行う。ビット周期を増減させることで同期追従を行う仕組みは実施の形態1で示したものと同様である。
以上説明したように、各実施の形態に示す同期追従回路及びその回路を含む復調回路では、受信した信号からビット周期を推定して同期をとることで、送信機と受信機との間に大きなクロックずれ(0〜20%程度)があっても、精度良く同期捕捉や同期追従が実現できることになる。
また、シンボルクロック再生回路は、推定したビット周期を1ビットあたりのシンボル数で略均等配分し、当該配分した間隔でシンボルクロックを出力することで、推定したビット周期からシンボルクロックを再生できる。
また、シンボルクロック再生回路において、推定したビット周期を表すクロック数が1ビットあたりのシンボル数で割り切れないときは、その剰余クロックを1ビットの中で中心対称になるように割り振ってシンボルクロックを出力することで、1ビットの中でのシンボルクロックのずれを最小限に抑えることができる。
また、シンボルクロック再生回路は、比較回路から出力される最大相関値を与えるタイミングを通知する信号をもとに、再生シンボルクロックの位相を調整することで、受信した信号に対して同期追従ができる。
また、比較回路が通知する最大相関値を与えるタイミング信号をもとに、ビット周期記憶回路が推定したビット周期を増減させることでシンボルクロックタイミングを調整し、受信IQ信号に追従することで、高速で広範囲な同期追従ができる。
また、同期捕捉が完了してから一定時間の間は推定したビット周期を増減させながら同期追従を行い、その後、受信が終わるまではビット周期を固定し、再生シンボルクロックの位相を調整することで、推定したビット周期がノイズ等の影響で振られることを防ぐことができる。
また、プリアンブルが到来するまでは推定したビット周期を増減させながら同期追従を行い、その後、受信が終わるまではビット周期を固定し、再生シンボルクロックの位相を調整することで、推定したビット周期がノイズ等の影響で振られることを防ぐことができる。
また、同期が確立した後、推定したビット周期を平均しつつ同期追従を行い、ビット周期の増減の度合いがある一定範囲内に収まったときに推定したビット周期を固定し、その後、受信が終わるまでは再生シンボルクロックの位相を調整することで、推定したビット周期がノイズ等の影響で振られることを防ぐことができる。
また、推定したビット周期を増やす時点においてはシンボルクロックをあらかじめ設定した時間だけ遅らせ、推定したビット周期を減らす時点においてはシンボルクロックをあらかじめ設定した時間だけ早めることで、シンボルクロックの調整幅をあらかじめ設定することにより、回路を簡略化することができる。
また、同期ずれの量をモニタし、そのずれの度合いに応じたビット周期補正量を求め、推定したビット周期を増やす時点においてはシンボルクロックを求めた補正量だけ遅らせ、推定したビット周期を減らす時点においてはシンボルクロックを求めた補正量だけ早めるというように、同期ずれの量に応じた補正を行うことで、より高精度な同期追従を行うことができる。
また、比較回路の出力にランダムウォークフィルタ等のフィルタを備え、比較回路が出力する最大相関値を与えるタイミング信号のジッタを取り除くことで、より正確な同期追従が実現できる。
また、同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対し、あらかじめ設定されたしきい値を超えるピーク値を検出し、その隣り合うピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することで、所望信号の到来を検知し、同期追従および復調動作を開始することができる。
また、同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対し、あらかじめ設定されたしきい値を超えるピーク値を検出し、その連続する複数のピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することで、所望信号の到来を検知し、同期追従および復調動作を開始することができる。
また、同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対し、自動的にしきい値を設定し、そのしきい値を超えるピーク値を検出し、その隣り合うピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することで、所望信号の到来を検知し、同期追従および復調動作を開始することができる。
また、同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対し、自動的にしきい値を設定し、そのしきい値を超えるピーク値を検出し、その連続する複数のピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することで、所望信号の到来を検知し、同期追従および復調動作を開始することができる。
また、受信したIQ信号の合成信号が、|I(n)|+|Q(n)|もしくは|I(n)+I(n+1)|+|Q(n)+Q(n+1)|とすることで、受信したIQ信号が如何なる位相であっても簡略な回路で同期を捕捉できる。
また、受信したIQ信号の合成信号が、I(n)2+Q(n)2もしくは(I(n)+I(n+1))2+(Q(n)+Q(n+1))2とすることで、受信したIQ信号が如何なる位相であっても精度良く同期を捕捉できる。
また、タグの応答が返ってくる直前の無信号期間のノイズレベルを検出し、その最大値より大きい値をしきい値として自動的に設定することで、同期捕捉へのノイズの影響を低減することができる。
また、アンテナ切り替えの度にノイズレベルの検出を行うことで、同期捕捉へのノイズの影響を低減することができる。
また、ある一定期間、タグからの応答を受信できなかった場合に、再度ノイズレベルの検出を行うことで、同期捕捉へのノイズの影響を低減することができる。
また、各タグからの受信信号レベルを検出し、そのレベルに応じたしきい値をその都度自動的に設定することで、同期捕捉へのノイズの影響を低減することができる。
また、各タグからの受信信号におけるプリアンブル信号のバースト部の信号レベルを任意の期間モニタし、その期間の最大値より小さい値をしきい値として自動的に設定することで、受信信号強度に応じてしきい値を設定することにより、精度良く同期捕捉を行うことができる。
また、タグの応答にパイロットトーンを付加させ、そのパイロットトーンの信号レベルを任意の期間モニタし、その期間の最大値より小さい値をしきい値として自動的に設定することで、受信信号強度に応じてしきい値を設定することにより、精度良く同期捕捉を行うことができる。
また、しきい値はモニタして検出した受信信号の最大値の1/2とすることで、受信信号強度に応じてしきい値を設定することにより、精度良く同期捕捉を行うことができる。
また、各タグからの受信信号におけるプリアンブル信号のバースト部の任意の数のピークの値を検出し、それら複数のピークの平均値より小さい値をしきい値として自動的に設定することで、受信信号強度に応じてしきい値を設定することにより、精度良く同期捕捉を行うことができる。
また、タグの応答にパイロットトーンを付加させ、そのパイロットトーン部の任意の数のピークの値を検出し、それら複数のピークの平均値より小さい値をしきい値として自動的に設定することで、受信信号強度に応じてしきい値を設定することにより、精度良く同期捕捉を行うことができる。
また、しきい値は検出した複数のピークの平均値の1/2とすることで、受信信号強度に応じてしきい値を設定することにより、精度良く同期捕捉を行うことができる。
また、ミラーサブキャリアの設定値M=2に追従する際には、2次サンプリング回路でサンプリングされた1ビット中の4組の(I、Q)データを用い、相関演算回路で用いる相関式を、前半2組の合成ベクトルと後半2組の合成ベクトルの内積とすることで、相関値の絶対値と符号を用い、同期追従とデータ復調の演算を同時に行うことができる。
また、ミラーサブキャリアの設定値M=4に追従する際には、2次サンプリング回路でサンプリングされた1ビット中の8組の(I、Q)データを用い、相関演算回路で用いる相関式を、前半4組の合成ベクトルと後半4組の合成ベクトルの内積とすることで、相関値の絶対値と符号を用い、同期追従とデータ復調の演算を同時に行うことができる。
また、ミラーサブキャリアの設定値M=8に追従する際には、2次サンプリング回路でサンプリングされた1ビット中の16組の(I、Q)データを用い、相関演算回路で用いる相関式を、前半8組の合成ベクトルと後半8組の合成ベクトルの内積とすることで、相関値の絶対値と符号を用い、同期追従とデータ復調の演算を同時に行うことができる。
また、一定回数連続して再生シンボルクロックを進ませると、次回またはそれ以降の一定期間は、再生シンボルクロック補正時点で再生クロックを進ませることを停止することで、再生シンボルクロックの誤った補正を防止することができる。
また、一定回数連続して再生シンボルクロックを遅らせると、次回またはそれ以降の一定期間は、再生シンボルクロック補正時点で再生クロックを遅らせることを停止することで、再生シンボルクロックの誤った補正を防止することができる。
また、一定回数連続して推定したビット周期を増やすと、次回またはそれ以降の一定期間は、推定ビット周期補正時点において、推定したビット周期を増やすことを停止することで、推定ビット周期の誤った補正を防止することができる。
また、一定回数連続して推定したビット周期を減らすと、次回またはそれ以降の一定期間は、推定ビット周期補正時点において、推定したビット周期を減らすことを停止することで、推定ビット周期の誤った補正を防止することができる。
本発明に係る同期追従回路は、受信信号からビット周期を推定し、その推定したビット周期をもとにタイミングを調整して再生クロックを出力する構成であり、同期ずれを検出した際には推定ビット周期を増減させる。このことにより、高速かつ高精度な追従動作ができるという効果を有し、通信に用いられる受信機等の復調回路に適用される。
本発明の実施の形態1における同期追従回路を含む復調回路の構成図 本発明の実施の形態1における同期補足回路の構成図 本発明の実施の形態1におけるミラーサブキャリア符号の説明図 本発明の実施の形態1における2次サンプリングの説明図 本発明の実施の形態1における2次サンプリングの説明図 本発明の実施の形態1における2次サンプリングの説明図 本発明の実施の形態1における2次サンプリングの説明図 本発明の実施の形態2における同期追従回路を含む復調回路の構成図 従来の同期追従回路の構成図
符号の説明
110 しきい値決定回路
120、820 同期補足回路
130、830 ビット周期記憶回路
140、840 シンボルクロック再生回路
150、151、850、851 2次サンプリング回路
160、860 相関演算回路
170、870 比較回路
180、880 データ判定回路
810 しきい値記憶回路

Claims (34)

  1. 受信したIQ信号に対して同期を確立する同期捕捉回路と、
    同期捕捉時に推定したビット周期を記憶するビット周期記憶回路と、
    前記推定したビット周期を用いてシンボルクロック及びその前後のタイミングを通知するシンボルクロック再生回路と、
    前記シンボルクロック再生回路から出力されるタイミングで前記受信したIQ信号を2次サンプリングする2次サンプリング回路と、
    前記2次サンプリング回路から出力される2次サンプリングデータを用いて参照信号との相関演算を行って相関値を出力する相関演算回路と、
    シンボルタイミング及びその前後のタイミングの相関値を比較し、最大相関値を与えるタイミングを出力する比較回路と、
    前記相関演算回路から出力される相関値をもとにデータ判定を行うデータ判定回路とを備えたことを特徴とする同期追従回路。
  2. 前記シンボルクロック再生回路は、推定したビット周期を1ビットあたりのシンボル数で略均等配分し、当該配分した間隔でシンボルクロックを出力することを特徴とする請求項1に記載の同期追従回路。
  3. 前記シンボルクロック再生回路において、推定したビット周期を表すクロック数が1ビットあたりのシンボル数で割り切れないときは、その剰余クロックを1ビットの中で中心対称になるように割り振ってシンボルクロックを出力することを特徴とする請求項2に記載の同期追従回路。
  4. 前記シンボルクロック再生回路は、前記比較回路から出力される最大相関値を与えるタイミングを通知する信号をもとに、再生シンボルクロックの位相を調整することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の同期追従回路。
  5. 前記比較回路が通知する最大相関値を与えるタイミング信号をもとに、前記ビット周期記憶回路が前記推定したビット周期を増減させることでシンボルクロックタイミングを調整し、受信IQ信号に追従することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の同期追従回路。
  6. 同期捕捉が完了してから所定の時間は推定したビット周期を増減させながら同期追従を行い、その後、受信が終わるまではビット周期を固定し、再生シンボルクロックの位相を調整することで同期追従を行うことを特徴とする請求項5に記載の同期追従回路。
  7. プリアンブルが到来するまでは推定したビット周期を増減させながら同期追従を行い、その後、受信が終わるまではビット周期を固定し、再生シンボルクロックの位相を調整することで同期追従を行うことを特徴とする請求項5に記載の同期追従回路。
  8. 同期が確立した後、推定したビット周期を平均しつつ同期追従を行い、ビット周期の増減の度合いがある一定範囲内に収まったときに推定したビット周期を固定し、その後、受信が終わるまでは再生シンボルクロックの位相を調整することで同期追従を行うことを特徴とする請求項5に記載の同期追従回路。
  9. 推定したビット周期を増やす時点においてはシンボルクロックをあらかじめ設定した時間だけ遅らせ、推定したビット周期を減らす時点においてはシンボルクロックをあらかじめ設定した時間だけ早めることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の同期追従回路。
  10. 同期ずれの量をモニタし、そのずれの度合いに応じたビット周期補正量を求め、推定したビット周期を増やす時点においてはシンボルクロックを求めた補正量だけ遅らせ、推定したビット周期を減らす時点においてはシンボルクロックを求めた補正量だけ早めることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の同期追従回路。
  11. 前記比較回路の出力にフィルタを備え、前記比較回路が出力する最大相関値を与えるタイミング信号のジッタを取り除くことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の同期追従回路。
  12. ジッタを取り除くフィルタとして、ランダムウォークフィルタを使用することを特徴とする請求項11に記載の同期追従回路。
  13. 前記同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対し、あらかじめ設定されたしきい値を超えるピーク値を検出し、その隣り合うピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の同期追従回路。
  14. 前記同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対し、あらかじめ設定されたしきい値を超えるピーク値を検出し、その連続する複数のピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の同期追従回路。
  15. 前記同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対してしきい値を設定し、そのしきい値を超えるピーク値を検出し、その隣り合うピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の同期追従回路。
  16. 前記同期捕捉回路は、受信したIQ信号の合成信号に対してしきい値を設定し、そのしきい値を超えるピーク値を検出し、その連続する複数のピーク間隔が一定の範囲内にあるときに同期が確立したとみなし、ピーク値のタイミングと推定ビット周期を出力することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の同期追従回路。
  17. 受信したIQ信号の合成信号が、|I(n)|+|Q(n)|、I(n)2+Q(n)2、|I(n)+I(n+1)|+|Q(n)+Q(n+1)|、(I(n)+I(n+1))2+(Q(n)+Q(n+1))2の何れかであることを特徴とする請求項13〜16の何れか1項に記載の同期追従回路。
  18. 通信相手からの応答が返ってくる直前の無信号期間のノイズレベルを検出し、その最大値より大きい値をしきい値として設定することを特徴とする上記請求項15〜17の何れか1項に記載の同期追従回路。
  19. アンテナ切り替えの度にノイズレベルの検出を行うことを特徴とする請求項18記載の同期追従回路。
  20. ある一定期間、通信相手からの応答を受信できなかった場合に、再度ノイズレベルの検出を行うことを特徴とする請求項18記載の同期追従回路。
  21. 通信相手からの受信信号レベルを検出し、そのレベルに応じたしきい値を設定することを特徴とする請求項15〜17の何れか1項に記載の同期追従回路。
  22. 通信相手からの受信信号におけるプリアンブル信号のバースト部の信号レベルを任意の期間モニタし、その期間の最大値より小さい値をしきい値として設定することを特徴とする請求項21記載の同期追従回路。
  23. 通信相手からの応答にパイロットトーンを付加させ、そのパイロットトーンの信号レベルを任意の期間モニタし、その期間の最大値より小さい値をしきい値として設定することを特徴とする請求項21記載の同期追従回路。
  24. しきい値はモニタして検出した受信信号の最大値の1/2とすることを特徴とする請求項22または請求項23記載の同期追従回路。
  25. 通信相手からの受信信号におけるプリアンブル信号のバースト部の任意の数のピークの値を検出し、それら複数のピークの平均値より小さい値をしきい値として設定することを特徴とする請求項21記載の同期追従回路。
  26. 通信相手からの応答にパイロットトーンを付加させ、そのパイロットトーン部の任意の数のピークの値を検出し、それら複数のピークの平均値より小さい値をしきい値として設定することを特徴とする請求項25記載の同期追従回路。
  27. しきい値は検出した複数のピークの平均値の1/2とすることを特徴とする請求項25または請求項26記載の同期追従回路。
  28. ミラーサブキャリアの設定値M=2に追従する際には、前記2次サンプリング回路でサンプリングされた1ビット中の4組の(I、Q)データを用い、前記相関演算回路で用いる相関式を、前半2組の合成ベクトルと後半2組の合成ベクトルの内積とすることを特徴とする請求項1〜27の何れか1項に記載の同期追従回路。
  29. ミラーサブキャリアの設定値M=4に追従する際には、前記2次サンプリング回路でサンプリングされた1ビット中の8組の(I、Q)データを用い、前記相関演算回路で用いる相関式を、前半4組の合成ベクトルと後半4組の合成ベクトルの内積とすることを特徴とする請求項1〜27の何れか1項に記載の同期追従回路。
  30. ミラーサブキャリアの設定値M=8に追従する際には、前記2次サンプリング回路でサンプリングされた1ビット中の16組の(I、Q)データを用い、前記相関演算回路で用いる相関式を、前半8組の合成ベクトルと後半8組の合成ベクトルの内積とすることを特徴とする請求項1〜27の何れか1項に記載の同期追従回路。
  31. 一定回数連続して再生シンボルクロックを進ませると、次回またはそれ以降の一定期間は、再生シンボルクロック補正時点で再生クロックを進ませることを停止することを特徴とする請求項1〜30の何れか1項に記載の同期追従回路。
  32. 一定回数連続して再生シンボルクロックを遅らせると、次回またはそれ以降の一定期間は、再生シンボルクロック補正時点で再生クロックを遅らせることを停止することを特徴とする請求項1〜31の何れか1項に記載の同期追従回路。
  33. 一定回数連続して推定したビット周期を増やすと、次回またはそれ以降の一定期間は、推定ビット周期補正時点において、推定したビット周期を増やすことを停止することを特徴とする請求項1〜32の何れか1項に記載の同期追従回路。
  34. 一定回数連続して推定したビット周期を減らすと、次回またはそれ以降の一定期間は、推定ビット周期補正時点において、推定したビット周期を減らすことを停止することを特徴とする請求項1〜33の何れか1項に記載の同期追従回路。
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