JP4952040B2 - 媒体取扱装置 - Google Patents

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本発明は、紙幣や証書などの媒体を複数枚積層した状態で媒体の枚数を計数する媒体取扱装置に関する。
従来、紙幣などの媒体を計数する方法として、例えば紙幣の場合は1枚ずつ繰出し搬送させ、搬送の途中で光学センサで紙幣の1枚ずつの通過を検出して計数を行う方法と、媒体を複数枚積層した状態で、媒体の端部に発生するずれを光学センサで検出することにより計数する方法がある。後者の計数方法を示す例として、例えば、特開平8−77268号公報に開示されるものがある。
上記公報に開示される技術は、媒体として通帳を計数するものである。通帳は、例えば証書などに較べて背部の形状が丸みを帯び、背部の頂部とその両側ではセンサからの距離が異なる。したがって上記文献に開示される技術は、通帳の計数に適するもので、証書の計数には不向きであった。そして証書などの媒体を積層した状態で計数するには、媒体の端部をずらすことにより端部に陰影をつけて光学センサで検出するようにしている。図12に従来の媒体(証書)の計数方法を示す。以下、図にしたがって説明する。
図12において、カセット1は媒体2を集積状態で収納するもので、傾斜部3aを有する積載板3、積載板3の水平部3bを上方に押圧する媒体プレス部4および媒体2を計数するための光学反射センサ5が設けられている。媒体2は複数枚積載板3上に積載されている。媒体2の上端部2aは積載板3の水平部3b上に載置され、上方からアッパ部材6で押さえられている。即ち、上端部2aはアッパ部材6と媒体プレス部4で動かないように固定されている。媒体2は積載板3の傾斜部3a上に載置されることにより、下端部2bにずれを生じる。光学反射センサ5は駆動ベルト14により上下移動可能に設けられている。
図13は従来の計数方法を示す説明図である。図13において、光学反射センサ5は、発光素子部5aと受光素子部5bとから成り、発光素子部5aから出力した光が媒体2の端部2bで反射し、その反射光を受光素子部5bで受光する。光学反射センサ5の出力信号の波形8を右側に示す。光学反射センサ5の出力は、媒体2と媒体2間に生じる凹凸に応じて図に示すような出力幅Wで振幅する。即ち、媒体2からの反射光を受光した場合は出力レベルは高くなり、媒体2と媒体2の隙間からの反射光を受光した場合は出力レベルは低くなる。
媒体2の枚数を計数するためには、媒体2と媒体2間の隙間とを区別するためのスライスレベル7を設定する。光学反射センサ5の出力がスライスレベル7より高い場合は媒体2ありと判定し、センサ5の出力がスライスレベル7より低い場合は媒体2間の隙間であると判定して、媒体2の枚数を計数する。
特開平8−77268号公報
しかしながら上記従来の媒体計数装置においては、媒体同士の張り付きや、媒体の厚さによっては媒体間の隙間が無くなるか又は狭くなるので、枚数を正しく計数するための光学反射センサから出力信号が充分に得られず、誤計数する可能性があるという問題があった。
そこで本発明は、媒体間の隙間を広げることにより、誤計数の可能性を小さくした媒体取扱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために第1の発明は、複数の媒体を積層した積層媒体の枚数を計数する媒体取扱装置において、前記積層媒体の一端部を固定する固定手段と、前記積層媒体の他端部に光を照射し、該他端部から反射した光により積層媒体の枚数を計数する計数手段と、前記積層媒体を付勢することにより前記他端部における媒体間の隙間を大きくする媒体付勢部材と、前記付勢部材による前記積層媒体に対する付勢力を大きくする方向又は小さくする方向に、前記媒体付勢部材を移動する移動手段とを設けたことを特徴とするものである。
また第2の発明は、複数の媒体を積層した積層媒体の枚数を計数する媒体取扱装置において、前記積層媒体の一端部を固定する固定手段と、前記積層媒体の他端部に光を照射し、該他端部から反射した光により積層媒体の枚数を計数する計数手段と、前記積層媒体を付勢することにより前記他端部における媒体間の隙間を大きくする媒体付勢部材と、前記媒体付勢部材を前記積層媒体の前記一端部の方向または前記他端部の方向に移動する移動手段を設けたことを特徴とするものである。
第1の発明によれば、積層媒体を付勢することにより積層媒体の他端部における媒体間の隙間を大きくする媒体付勢部材を設けたことにより、媒体間の隙間を大きくなり、枚数を正しく計数するための計数手段からの出力信号が充分に得られ、誤計数する可能性を小さくすることができる。また付勢部材による積層媒体に対する付勢力を大きくする方向又は小さくする方向に、媒体付勢部材を移動する移動手段とを設けたことにより、媒体の枚数や紙質等が異なっていても媒体間の隙間を大きくすることが可能である。
また第2の発明によれば、積層媒体を付勢することにより積層媒体の他端部における媒体間のずれを大きくする媒体付勢部材を設けているので、上記第1の発明と同様の効果を奏するとともに、媒体付勢部材を積層媒体の一端部の方向または他端部の方向に移動する移動手段を設けたことにより、媒体の大きさが異なっていても媒体間の隙間を大きくすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は第1の実施の形態の証書発行装置を示す概略側面図である。なお以下に説明する各実施の形態では、媒体取扱装置として証書発行装置を例にして説明する。したがって証書を媒体として説明する。
図1において、第1の実施の形態の証書発行装置10には、証書2を集積状態で収納するカセット11が設けられ、カセット11内には、証書2が載置される積載板12、積載板12の水平部12bを上方に押圧する媒体プレス部4、証書2を計数するための光学反射センサ5および媒体背押し部13が設けられている。証書2は複数枚積載板12上に積層され、証書2の上端部2aは積載板12の水平部12b上に載置され、そのほかの部分は傾斜部12a上に載置されている。証書2の上端部2aはアッパ部材6と媒体プレス部4で固定されている。証書2は積載板12の傾斜部12a上に載置されることにより、下端部2bにずれを生じる。積載板12は支点12cを中心に回動可能となっている。
光学反射センサ5は駆動ベルト14に取付けられ、駆動ベルト14はプーリ15、16に掛け渡されている。プーリ16はモータ17に取付けられており、駆動ベルト14はモータ17により回転し、光学反射センサ5は駆動ベルト14の回転によりセンサガイド14aにガイドされて上下動する。モータ17はセンサ駆動部18に取付けられている。センサ駆動部18はカセット11の底板11aの下部に設けられている。またセンサ駆動部18には証書2の下端部2aを規制するための規制ガイド19が設けられている。
媒体背押し部13は、積載板12に形成された切欠き孔12dを通して、積層された証書2を下方から押し上げる機能を有する。図2に第1の実施の形態の積載板を示す。図2に示すように、積載板12に形成された切欠き孔12dに媒体背押し部13が嵌入可能となっている。なお切欠き孔12eは規制ガイド19や駆動ベルト14が嵌入する。
媒体背押し部13は、押圧子13a、ネジ部13bおよび支持部13cを有し、支持部13cは媒体背押し駆動部20に設けられている。押圧子13aはネジ部13bの頂部に固定され、ネジ部13bとともに上下動する。ネジ部13bは支持部13cの内部に形成された図示しないネジ部と噛み合っており、ネジ部13bが回転することにより支持部13cに対してネジ部13bが上下動する。ネジ部13bの下端部には笠歯車21が取付けられ、笠歯車21はモータ22に取付けられた笠歯車23と噛み合っている。したがってモータ22が回転することにより、笠歯車23、21が回転し、それに伴ってネジ部13bが上方向または下方向に移動する。
アッパ部材6が設けられている近傍は証書2の繰出し部24となっている。繰出し部24には、証書2を1枚ずつ分離するためのホッピングローラ25、分離された証書2を下流の搬送路に繰出すための繰出しローラ26および繰出しローラ26に対向して設けられ、証書2の重送を防止するためのレジストローラ27がそれぞれ回転可能に設けられている。
図3は第1の実施の形態の証書発行装置の概略構成を示すブロック図である。図3において、証書発行装置10には、証書収納部31、ホッパ部32、証書搬送路33、証書処理部34、スタック部35、リジェクト部36、操作表示部37、記憶部38および制御部39が設けられている。また証書発行装置10は通信回線40を介してホストサーバ41に接続されている。
証書収納部31は、図1で説明した各部が設けられる部分である。上述のように、証書収納部31には、繰出し部24が設けられており、証書2は繰出し部24からホッパ部32に繰出される。繰出された証書2はホッパ部32を搬送され、証書搬送路33へ送られる。
証書処理部34は、証書搬送路33に沿って配置された磁気ヘッド、印字手段等を有し、証書搬送路33に送り込まれた証書2はこの証書処理部34に搬送され、磁気ストライプに対する磁気データの書き込み及び読み取り、所定情報の印字処理等が行われ、必要なすべての処理が終了した後、証書2はスタック部35に搬送され、発行される。また処理中にエラーが発生し、制御部39で証書2に問題があると判定された場合、その証書2はリジェクト部36に搬送されて保管される。
操作表示部37は、LCD等の表示部と、この表示部上に配置されたオペレータ操作用のタッチパネルにより構成されている。記憶部38は、証書収納部31に収納されている証書2の種別や残数あるいは種別の識別に用いる情報等を記憶する部分で、記憶部38には証書発行時や証書の補充時等に操作表示部37に表示する情報、あるいは制御プログラム等も格納されている。
制御部39は、記憶部38に記憶された制御プログラムに従ってホッパ部32、証書搬送路33、証書処理部34、スタック部35、リジェクト部36、操作表示部37等を制御し、証書の発行処理を実行する。また制御部39は、外部インタフェースを有し、証書発行の際、必要に応じて外部インタフェースにより通信回線40を介してホストサーバ41と接続し、ホストサーバ41とデータの授受を行って証書処理部34に対して証書2への印字や磁気記録を実行させると共に、証書発行の際、証書収納部31から繰出された証書2をカウントして記憶部38に記憶されている証書2の残数を更新する。
ホストサーバ41は、顧客の氏名、電話番号、支店番号、口座種別、口座番号等の顧客情報等を記憶するデータベースを管理する装置である。
次に第1の実施の形態の動作を図4に示すフローチャートにしたがって説明する。図4は第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。なおここでは、証書の残数を確認する動作を説明する。本実施の形態では、証書の新規装填時や補充時あるいは指定の時刻に、自動残数計数処理を行う。ここでは証書の補充を行った後、自動残数計数処理を行う場合について説明する。
証書発行装置10の証書収納部31に収納された証書2の残数が少なくなると、オペレータは証書収納部31内の積載板12上に補充証書2を載置し、証書2の補充を行う。オペレータは補充操作が完了したことを知らせるために図示しないボタンを押下する。またこのときオペレータは操作表示部37から補充枚数を入力する。これにより制御部39は、自動残数計数処理を開始する(ステップ1)。
自動残数計数処理が開始されると、まず制御部39は証書収納部31に対して計数指示を出す(ステップ2)。このとき制御部39はすべての証書収納部31に対して計数指示を出す。計数指示が出されると、証書収納部31では計数動作を開始する(ステップ3)。
図1において、媒体背押し部13は、自動残数計数処理が行われていないときには積載板12より下方に退避しており、証書2を押し上げてはいない。制御部39から計数指示が出されると、モータ22が回転し、媒体背押し部13のネジ部13bを回転させ、押圧子13aを上方に移動させる。この場合モータ22の回転量は、オペレータにより入力された補充枚数に現在の残数を加えた枚数に対応する回転量とする。なお指定の時刻に自動残数計数処理を行う場合は、モータ22の回転量は、その時点での残数に対応する回転量とする。
モータ22の回転により媒体背押し部13の押圧子13aが上方に移動すると、図5に示すように、積載板12上に積層された証書2が上方に押し上げられ、下端部2bの全体が積載板12から離れて浮き上がる。このように証書2が上方に押し上げられると、証書2の下端部2bは自重により下方に垂れ下がり、証書2間の隙間が大きくなる。なお媒体背押し部13の押圧子13aの証書2への接触位置は、証書2を押し上げた際に証書2の下端部2bが最も広がる位置に予め設定されている。
次に制御部39はモータ17を駆動するとともに、光学反射センサ5を駆動する。これにより光学反射センサ5は、証書2の下端部2bに沿って上下方向に移動しながら発光素子部5aから下端部2bに対して光を照射すると共に、下端部2bから反射した光を受光素子部5bで受光する。光学反射センサ5からの出力信号は制御部39に入力される。
光学反射センサ5からの出力信号は、図6に示すように、証書2間の隙間(図に示す斜線部)2eが大きくなっているので、隙間2eからの反射光を受光した場合の出力レベルが大きく下がり、その結果、証書下端部2bにおける証書2の部分からの反射光を受光した場合と証書2間の隙間2eから受光した場合とで、振幅の大きな出力波形9が得られる。振幅の大きな出力信号が、予め設定したスライスレベル7より高ければ、証書有りと認識し、スライスレベル7より低い場合は証書間の隙間と認識する。この認識に基づいて制御部39は証書2を計数する。
もし、証書2同士が密着して隙間が存在していない場合は、光学反射センサ5の出力信号の振幅は小さく、スライスレベル7の設定によっては証書有りまたは隙間の認識が正確に出来ない。これに対して上述のように証書2間の隙間を確実に生じさせることにより、証書有りと隙間の認識を正確に行うことができる。
以上の自動残数計数処理が終了すると(ステップ4)、制御部39は次に、予め記憶部38に格納されている記憶値とオペレータの補充時の入力値との合計値と、上記の計数処理で計数した計数値とを比較する(ステップ5)。比較の結果、両者が一致しない場合(ステップ6)、ステップ3へ戻り、自動残数計数処理を再度行う。再度自動残数計数処理を行う場合、図5に示す媒体背押し部13の押圧子13aの押し上げ量は最初の場合に対して変更し、リトライの場合は押圧子13aの押し上げ量を大きくする、即ち、証書2をより高く押し上げるようにする。これにより証書2間の隙間2eをより大きく広げることが可能となる。なお、リトライの自動残数計数処理は所定の回数だけ行われる(ステップ7)。
ステップ6において計数値が記憶値と入力値の合計と一致した場合、またはリトライの自動残数計数処理を所定回数行った場合、次に制御部39は、本動作が証書補充における計数処理か又は証書の新規装填時あるいは指定の時刻における計数処理を判断し(ステップ8)、証書の新規装填時あるいは指定の時刻における計数処理である場合は、ステップ11へ移行し、記憶部38に新たに計数した計数値を残数として格納する。
証書補充における計数処理である場合、ステップ5における比較結果を操作表示部37に表示する(ステップ9)。表示例を図7に示す。図7は比較結果の表示例を示す説明図である。図7に示すように、証書2の残数表示は証書2の種類ごとに行われ、また補充前の残数(「前残」)および今回補充した枚数(オペレータが補充枚数として入力した枚数)が分かるように表示される。オペレータはこの表示を見て補充枚数ならびに残数を確認し、間違いないことを確認した場合、「登録」キーを押下する。「登録」キーが押下されると、制御部39は証書2の現在の収納枚数を記憶部38に格納する(ステップ11)。
図8に計数値が不一致の場合の比較結果表示例を示す。図8において、操作表示部37には、「証書枚数の計数不一致が発生しました」という文言、計数不一致が発生した証書2の種類(「定期証書」)および計数不一致が発生した証書2を収納する収納カセット11の番号(「No.1」)、補充前の残数(「前残」)、補充枚数(オペレータが補充枚数として入力した枚数)および計数結果(枚数)等が表示される。オペレータが、例えば計数不一致の発生した証書2の収納されているカセット11内の証書2の枚数等を確認した後、「確認」キーを押下すると、制御部39は上述のステップ3の自動残数計数処理以降の処理を行う(ステップ12)。
図9は指定の時刻に自動残数計数処理を行った場合の計数結果の表示例を示す説明図である。図9において、操作表示部37には、証書2の種類ごとに計数した枚数(「収納枚数」として表示される枚数)が表示されるとともに、本日発行した証書2の枚数が種類ごとに表示される。指定の時刻における残数計数の結果は、このようにオペレータが確認出来るようにする他に、記憶部38に計数の時刻とともに格納されるが、さらにホストサーバ41に送信してホストサーバ41に保管するようにしてもよい。以上により証書2の残数を確認する動作を終了する。
以上の確認動作において、計数値が不一致となってリトライ動作を行う際に、媒体背押し部13の押圧子13aを前回よりも高い位置に設定し直すようにしているが、本実施の形態においては、数段階に押圧子13aの高さを設定可能としている。したがってリトライ動作を繰り返すごとに押圧子13aの高さを変更することができる。
また本実施の形態においては、押圧子13aの高さを設定する際に、押し上げる証書2の大体の枚数が予め分かっている。即ち、証書2の補充を行う場合は、上述のように、補充前の残数と補充枚数としてオペレータが入力した枚数の合計が予め分かっているので、その枚数に応じて、押圧子13aの高さを設定することができる。例えば、枚数の少ない場合は押圧子13aの高さを比較的低くし、枚数の多い場合は押圧子13aの高さを比較的高く設定する。枚数の少ない場合は証書2の下端部2bにおいて証書間の隙間が広がりやすいので、比較的低い位置でも正確な計数が可能で、計数時間も短くなる。また枚数の多い場合は押圧子13aの高さを高くすることにより、証書2の下端部2bにおける隙間を確実に広げることが可能となる。
また、押圧子13aの高さを証書2の紙質の種類により変更するようにしてもよい。例えば、腰の強い紙質の場合は押圧子13aの高さを比較的高くし、腰の弱い紙質の場合は押圧子13aの高さを比較的低く設定する。
さらに上記3つの要因、即ち、リトライ時かどうか、枚数および紙質の種類を総合的に判断して押圧子13aの高さを設定するようにしてもよい。
以上のように第1の実施の形態においては、光学反射センサ5により証書2の枚数を計数する際に、媒体背押し部13により証書2を押し上げ、証書2の下端部2bにおける証書2間の隙間を大きくするので、計数を確実に行うことができる効果が得られる。また、積層されている証書2間の隙間を広げることにより、証書2をホッピングローラ25等で繰出す場合に、二重繰出しを防止できるという効果も得られる。
次に第2の実施の形態を説明する。図10は第2の実施の形態の証書発行装置を示す概略側面図である。図10において、第2の実施の形態の証書発行装置50には、上記第1の実施の形態の証書発行装置と同様に、センサ駆動部18および媒体背押し駆動部20が設けられ、センサ駆動部18には光学反射センサ5が設けられ、媒体背押し駆動部20には媒体背押し部13が設けられている。
センサ駆動部18および媒体背押し駆動部20は、カセット11の側壁11b、11cの下部の間に設けられたシャフト51に装着されており、シャフト51に沿って移動可能となっている。センサ駆動部18はカセット11の底板11aの下部に対して所定の摩擦負荷が発生するように構成され、その摩擦負荷以上の力でシャフト51に沿って押されると移動し、押す力が除去されるとその位置で停止するように構成される。媒体背押し駆動部20も同様に、カセット11の底板11aの下部に対して所定の摩擦負荷が発生するように構成され、その摩擦負荷以上の力でシャフト51に沿って押されると移動し、押す力が除去されるとその位置で停止するように構成される。
シャフト51には、センサ駆動部18と媒体背押し駆動部20の間にスプリング52aが嵌装され、媒体背押し駆動部20とカセット11の側壁11cとの間にスプリング52bが嵌装されている。スプリング52a、52bは所定の押圧力に設定されており、オペレータがセンサ駆動部18を矢印A方向に移動させると、押圧力がスプリング52aを介して媒体背押し駆動部20に伝わり、媒体背押し駆動部20も同方向に移動する。センサ駆動部18に対する押圧力を除去すると、除去したときの位置でセンサ駆動部18および媒体背押し駆動部20が停止する。
また証書2を積層する積載板12に形成される切欠き孔12dは、図11に示すように、第1の実施の形態のそれより矢印A−B方向に大きく形成されている。これにより媒体背押し部13が矢印A−B方向に移動しても、その押圧子13aが切欠き孔12dに進入可能である。なお図11は第2の実施の形態の積載板を示す平面図である。その以外の構成は前記第1の実施の形態と同様である。
次に第2の実施の形態の動作を説明する。ここでは第1の実施の形態と同様に自動残数計数処理を説明し、説明に当たっては第1の実施の形態で使用した図面を随時使用する。図10において、媒体背押し部13は、自動残数計数処理が行われていないときには積載板12より下方に退避しており、証書2を押し上げてはいない。
積載板12上に積層されている証書2の矢印A−B方向の長さに応じて、センサ駆動部18の位置および媒体背押し駆動部20の位置は、オペレータにより適切な位置に合わせてある。具体的には、証書2の長さが短い場合には、センサ駆動部18および媒体背押し駆動部20は矢印A側に移動させられており、証書2の長さが長い場合には、センサ駆動部18および媒体背押し駆動部20は矢印B側へ移動されている。
制御部39から計数指示が出されると、モータ22が回転し、媒体背押し部13のネジ部13bを回転させ、押圧子13aを上方に移動させる。この場合モータ22の回転量は、オペレータにより入力された補充枚数に現在の残数を加えた枚数に対応する回転量とする。なお指定の時刻に自動残数計数処理を行う場合は、モータ22の回転量は、その時点での残数に対応する回転量とする。
モータ22の回転により媒体背押し部13の押圧子13aが上方に移動すると、図5に示すように、積載板12上に積層された証書2が上方に押し上げられ、下端部2bの全体が積載板12から離れて浮き上がる。このように証書2が上方に押し上げられると、証書2の下端部2bは自重により下方に垂れ下がり、証書2間の隙間が大きくなる。媒体背押し部13は証書2の長さに応じて適切な位置に設定されているので、押圧子13aの証書2への接触位置は、証書2を押し上げた際に証書2の下端部2bが最も広がる位置となる。
次に制御部39はモータ17を駆動するとともに、光学反射センサ5を駆動する。これにより光学反射センサ5は、証書2の下端部2bに沿って上下方向に移動しながら発光素子部5aから下端部2bに対して光を照射すると共に、下端部2bから反射した光を受光素子部5bで受光する。光学反射センサ5からの出力信号は制御部39に入力される。
光学反射センサ5からの出力信号は、第1の実施の形態と同様に、図6に示すように、証書下端部2bにおける証書2の部分からの反射光を受光した場合と証書2間の隙間2eから受光した場合とで、振幅の大きな出力波形9が得られる。振幅の大きな出力信号が、予め設定したスライスレベル7より高ければ、証書有りと認識し、スライスレベル7より低い場合は証書間の隙間と認識する。この認識に基づいて制御部39は証書2を計数する。
上記第2の実施の形態では、センサ駆動部18および媒体背押し駆動部20を手動で移動させるものとしたが、モータおよびスクリューシャフトを使用してそれぞれ個別に移動可能としてもよい。このように構成すれば、証書2の長さを入力するかあるいは長さを検出する手段を設けて、証書2の長さに応じて、センサ駆動部18および媒体背押し駆動部20を自動的に適切な位置に位置付けることが可能である。さらに、媒体背押し部13を移動させる場合、証書2の長さのみでなく、第1の実施の形態で述べた、リトライ時かどうか、枚数および紙質の種類に基づいて、媒体背押し部13の位置を移動させるようにしても良い。
またセンサ駆動部18上に設けられる光学反射センサ5を、図11における矢印C−D方向に移動可能にし、光学反射センサ5からの出力信号が最も良好な出力信号となる位置で枚数の計数を行うようにしてもよい。
以上のように第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の奏する効果に加えて、媒体背押し部13を移動可能にして証書2を押し上げる位置を変更可能にしたので、証書2の長さあるいは枚数等に応じて適切な位置で証書2を押し上げることが可能となり、証書2の多様性に対応することができる。
なお上記各実施の形態では証書の枚数を計数する装置において説明したが、計数する媒体はこれに限られず、帳票等他の媒体を計数する装置にも本発明を適用可能であることはいうまでもない。
第1の実施の形態の証書発行装置を示す概略側面図である。 第1の実施の形態の積載板を示す平面図である。 第1の実施の形態の証書発行装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。 第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。 比較結果の表示例を示す説明図である。 比較結果の表示例を示す説明図である。 指定の時刻に自動残数計数処理を行った場合の計数結果の表示例を示す説明図である。 第2の実施の形態の証書発行装置を示す概略側面図である。 第2の実施の形態の積載板を示す平面図である。 従来の媒体計数装置を示す説明図である。 従来の計数方法を示す説明図である。
符号の説明
2 証書(媒体)
5 光学反射センサ
6 アッパ部材
10 証書発行装置
13 媒体背押し部
13a 押圧子
18 センサ駆動部
20 媒体背押し駆動部

Claims (4)

  1. 複数の媒体を積層した積載板を設け、傾斜した前記積載板上の積層媒体の枚数を計数する媒体取扱装置において、
    前記積層媒体の一端部を固定する固定手段と、
    前記積層媒体の他端部に光を照射し、該他端部から反射した光により積層媒体の枚数を計数する計数手段と、
    前記積載板の下部から突出することにより、前記積層媒体を付勢して前記他端部における媒体間の隙間を大きくする媒体付勢部材とを設けたことを特徴とする媒体取扱装置。
  2. 前記積載板に切欠き孔を形成し、前記媒体付勢手段は、前記切欠き孔を通して、前記積載板の下方から突出して前記積層媒体を押し上げることを特徴とする請求項1に記載の媒体取扱装置。
  3. 前記媒体付勢部材による前記積層媒体に対する付勢力を大きくする方向又は小さくする方向に、前記媒体付勢部材を移動する移動手段とを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体取扱装置。
  4. 前記媒体付勢部材を前記積層媒体の前記一端部の方向または前記他端部の方向に移動する移動手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体取扱装置。
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