JP4951540B2 - ダスト検出装置およびデジタルカメラ - Google Patents

ダスト検出装置およびデジタルカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP4951540B2
JP4951540B2 JP2008012532A JP2008012532A JP4951540B2 JP 4951540 B2 JP4951540 B2 JP 4951540B2 JP 2008012532 A JP2008012532 A JP 2008012532A JP 2008012532 A JP2008012532 A JP 2008012532A JP 4951540 B2 JP4951540 B2 JP 4951540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
image
initial
signal
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008012532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009177395A (ja
Inventor
哲明 加藤
直人 川浪
智 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Imaging Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Imaging Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Imaging Co Ltd filed Critical Ricoh Imaging Co Ltd
Priority to JP2008012532A priority Critical patent/JP4951540B2/ja
Priority to TW098101878A priority patent/TWI511546B/zh
Priority to US12/356,609 priority patent/US8873881B2/en
Priority to KR1020090005899A priority patent/KR20090081345A/ko
Priority to CN2009100085244A priority patent/CN101494743B/zh
Publication of JP2009177395A publication Critical patent/JP2009177395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4951540B2 publication Critical patent/JP4951540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/68Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to defects
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/80Analysis of captured images to determine intrinsic or extrinsic camera parameters, i.e. camera calibration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • H04N23/811Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation by dust removal, e.g. from surfaces of the image sensor or processing of the image signal output by the electronic image sensor
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10004Still image; Photographic image

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮影機器に設けられる撮像素子上に付着したゴミを、撮像した画像に基づいて検出するダスト検出装置に関する。
一眼レフカメラのようにレンズ交換可能なデジタルカメラでは、レンズを着脱させる際にカメラの筐体内にゴミが侵入することがある。侵入したゴミが撮像素子や撮像素子の前面に設けられたフィルタなどに付着することがある。このようにゴミが付着すると、撮像素子への入射光がゴミによって遮られるため撮像した画像にゴミが表示されることがある。
撮像した画像ではゴミと認識できても、肉眼では視認できない大きさのゴミが付着することがある。このような大きさのゴミが付着していることを判別するデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。ゴミが付着していることを使用者に警告などすることにより、ゴミの除去作業を促すことが可能である。
ところで、撮像素子の製造過程およびカメラ筐体内への設置過程において、赤外カットフィルタやローパスフィルタに微小な傷が発生することや、これらのフィルタ間にゴミが侵入することがある。このようなローパスフィルタの傷の影も含めた微小ゴミは後に除去することが困難である。それゆえ、製造後の品質検査において通常の撮像画像内で視認出来る大きさのゴミがある場合には不合格品と認定され排除される。
通常の撮像画像内で視認できない微小なゴミが付着しても問題にならない。しかし、前述のようなゴミの付着を検出する機能により、このような微小なゴミ等も輪郭強調などの画像処理により強調されるため、使用者に認識されることがある。前述のように、このようなゴミは除去出来ないので、使用者が除去作業を実行してもゴミが検出され続けることが問題であった。
特開2005−341381号公報
したがって、本発明では、撮像した画像に基づいて、製造時などに発生するゴミ以外のゴミを検出するための信号処理を実行するダスト検出装置の提供を目的とする。
本発明の第1のダスト検出装置は、撮像素子が受光する光学像に応じて生成する画像信号を受信する受信部と、画像信号に基づいて光学像内のゴミの像を抽出したゴミ画像信号を生成するゴミ抽出部と、ゴミ抽出部に初期状態におけるゴミの像として抽出させた初期ゴミ像に対応する初期ゴミ画像信号を格納するメモリと、ゴミ抽出部によって生成されるゴミ画像信号である通常ゴミ画像信号および初期ゴミ画像信号に基づいて通常ゴミ画像信号に対応するゴミの像である通常ゴミ像から初期ゴミ像を消去した補正ゴミ像に対応する補正ゴミ画像信号を生成する画像補正部とを備えることを特徴としている。
なお、初期ゴミ像におけるゴミの抽出された領域である検出ゴミ領域に基づいて初期ゴミ領域が定められ、画像補正部は通常ゴミ像内で初期ゴミ領域と同じ領域において抽出されたゴミの像を消去することにより通常ゴミ像から初期ゴミ像を消去することが好ましい。
また、初期ゴミ像の撮像範囲の外縁に沿った第1の幅の枠状の領域も、初期ゴミ領域として定められることが好ましい。
また、初期ゴミ領域は検出ゴミ領域を含み、検出ゴミ領域より広い領域となるように定められることが好ましい。
また、撮像素子の受光面側に配置される撮影光学系の射出瞳位置と前記撮像素子との距離が近くなるほど、初期ゴミ領域は撮影光学系の光軸と撮像素子との交点から検出ゴミ領域への方向に向かって検出ゴミ領域に対して広くなるように定められることが好ましい。
また、撮像素子の受光面側に配置される撮影光学系の射出瞳位置と撮像素子との距離が近くなるほど、第1の幅が広くなるように枠状の領域が定められることが好ましい。
また、撮像素子の受光面側に配置される絞りを開くほど、初期ゴミ領域が検出ゴミ領域に対して広くなるように定められることが好ましい。
また、撮像素子の表面付近に位置する対象を撮像素子に撮像させた対象像の視認性に影響を与える撮像条件を、初期ゴミ像を撮像するときよりも通常ゴミ像を撮像するときにおいて視認性を低下させるように設定する設定部を備えることが好ましい。
また、撮像条件は撮像素子の受光面側に配置される絞りの絞り量であり、設定部は通常ゴミ像の撮像時には初期ゴミ像の撮像時より小さくなるように絞り量を設定することが好ましい。
本発明の第2のダスト検出装置は、撮像素子が受光する光学像に応じて生成する画像信号を受信する受信部と、画像信号に基づいて光学像を構成する部分的な領域毎にゴミの像が含まれるか否かを判定する判定部と、判定部が予め初期状態として生成させた画像信号に基づいてゴミの像を含むと判定した領域に対応する初期ゴミ領域信号を格納するメモリと、初期ゴミ領域信号に対応する領域においてはゴミの像が含まれるか否かの判定を停止させる判定制御部とを備えることを特徴としている。
本発明のデジタルカメラは、受光する光学像に応じた画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づいて光学像内のゴミの像を抽出したゴミ画像信号を生成するゴミ抽出部と、ゴミ抽出部にゴミ画像信号の生成を実行させるゴミ検出開始スイッチと、ゴミ抽出部に初期状態におけるゴミの像として抽出させた初期ゴミ像に対応する初期ゴミ画像信号を格納するメモリと、ゴミ検出スイッチをONにしてゴミ抽出部によって生成されるゴミ画像信号である通常ゴミ画像信号および初期ゴミ画像信号に基づいて通常ゴミ画像信号に対応するゴミの像である通常ゴミ像から初期ゴミ像を消去した補正ゴミ像に対応する補正ゴミ画像信号を生成する画像補正部とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、通常ゴミ像から初期ゴミ像以外のゴミを検出する信号処理が可能であり、通常使用時におけるゴミの検出時に、除去不可能な傷やゴミの像を検出させないことが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用したダスト検出装置を有するデジタルカメラの内部構造の一部を示す断面図である。なお、図1において左右方向および上下方向を、デジタルカメラにおける前後方向および上下方向とする。
デジタルカメラ10は一眼レフカメラであって、レンズユニット20とカメラ本体30とによって構成される。レンズユニット20とカメラ本体30とは着脱自在である。
レンズユニット20にはレンズユニット駆動機構21(設定部)および撮影光学系22が設けられる。また、レンズユニット20には、レンズメモリ(図1において図示せず)が設けられる。レンズメモリには、撮影光学系22における最大絞り値や最小絞り値(開放絞り値)、焦点距離、最小錯乱円形、射出瞳位置情報などの光学情報が格納される。
カメラ本体30は、筐体31にミラー32、撮像素子33、モニタ34、画像処理部40、ペンタプリズム35、および接眼レンズ36が設けられることにより、形成される。レンズユニット20とカメラ本体30とは定期的に通信を行なって、撮影光学系22における光学情報はカメラ本体30側に設けられるフラッシュメモリ(図1において図示せず)に格納される。レンズユニット20から受信した光学情報が、絞り制御などの各機能を実行するために利用される。
なお、レンズユニット20がカメラ本体30内に組込まれて一体化されたカメラの場合は、予めカメラ本体30内のフラッシュメモリに撮影光学系22の光学情報を格納する形態としてもよい。
撮影光学系22は、フォーカスレンズ、変倍レンズなどの複数のレンズおよび絞り23によって構成される。フォーカスレンズを光軸方向に移動させることによりピントが調整される。変倍レンズを光軸方向に移動させることにより焦点距離が調整される。また、絞り23の開口部の大きさ(開口度)を調整することにより、入射光量が調整される。レンズユニット駆動機構21により、フォーカスレンズおよび変倍レンズは変位され、絞り23の開口度(絞り値Av)が調整される。
ミラー32は、撮影光学系22の光軸に対して垂直な軸を中心にして回動可能に固定される。撮影待機状態において、ミラー32は光軸に重なるように、また光軸に対して45°の角度となるように保持される。
ペンタプリズム35は、ミラー32の上方に設けられる。撮像素子33は、ミラー32の後方に設けられる。また、接眼レンズ36はペンタプリズム35の後方に設けられる。
撮影待機状態において、被写体の光学像が撮影光学系22を透過して、ミラー32に反射される。ミラー32に反射された光学像はペンタプリズム35を介して接眼レンズ36から出射される。光学像は接眼レンズ36において観察可能である。
レリーズボタン(図示せず)を押下することによりレリーズ動作が実行される。レリーズ動作が実行されるとき、ミラー32は上方に跳ね上げられる。ミラー32が跳ね上げられると、シャッタ(図示せず)が開き、撮像素子33の受光面に被写体の光学像が受光される。
なお、撮像素子33は赤外カットフィルタ(図示せず)、光学的ローパスフィルタ(図示せず)によって覆われる。撮像素子33と赤外カットフィルタとの間、および赤外カットフィルタと光学的ローパスフィルタとの間には、シール部材(図示せず)が設けられ、これらの間への異物の侵入が防がれる。
撮像素子33により受光した光学像に基づいて画像信号が生成される。画像信号は画像処理部40に送信され、所定の画像処理が施される。画像処理部40はモニタ34に接続されており、画像処理部40において作成される画像がモニタ34に表示される。
次に、画像処理部40の構成について説明する。図2に示すように、画像処理部40は、A/Dコンバータ41(受信部)、通常画像処理部42、ダスト画像処理部50、およびD/Aコンバータ43等によって構成される。
デジタルカメラ10には複数の動作モード、例えば撮影モード、再生モード、およびダストアラートモードなどを備えており、各モードは使用者による入力部37(ゴミ検出開始スイッチ)への選択入力により切替えられる。入力部37への入力に基づいて、システムコントローラ38(判定制御部)は、画像処理部40を含むデジタルカメラ10の各部位の制御を行なう。
デジタルカメラ10の動作モードを撮影モードに切替えると、デジタルカメラ10の各部位は撮影待機状態に切替えられる。例えば、レリーズボタンを押下すると前述のようにミラー32およびシャッタが駆動され、1フレームの画像信号が生成されるように撮像素子33が駆動される。
撮影モードにおいて撮像素子33が生成した画像信号が画像処理部40に送信される。送信された画像信号は、A/Dコンバータ41においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、システムコントローラ38に制御され、通常画像処理部42に送信される。
通常画像処理部42において、画像信号にホワイトバランス処理やガンマ補正処理等の所定の信号処理が施される。所定の信号処理の施された画像信号は、外部メモリ39に格納される。
デジタルカメラ10の動作モードを再生モードに切替えると、外部メモリ39に格納された画像信号が通常画像処理部42を介して、D/Aコンバータ43に送信される。D/Aコンバータ43において、画像信号はデジタル信号からアナログ信号に変換されてモニタ34に送信される。送信された画像信号に相当する画像がモニタ34に表示される。
ダストアラートモードでは、撮像素子33の表面に付着したゴミが撮像され、モニタ34に表示される。デジタルカメラ10の動作モードをダストアラートモードに切替えると、撮像素子33の表面付近の物体が視認可能な状態で撮像されるように、撮像条件が調整される。例えば、光量調整が絞り優先で行なわれる。また、本実施形態では、撮影光学系22の絞り23のFナンバーがF16(アペックスシステムの絞り値としてアパーチャーバリューAv=8)となるように絞り23の開口度が調整され、適正な露出となるようにシャッタースピードが調整される。
絞り23の調整が終わると、レリーズ動作が実行され画像信号が生成される。なお、ダストアラートモードでは、撮像素子33に付着したゴミの画像の検出を行なうために、無模様の被写体を撮像する必要がある。ダストアラートモードに切替える前に無模様の物体が被写体として選択される。なお、ダストアラートモードのためにこのような被写体を選択するように、使用者には予め指示されている。
ダストアラートモードにおいて撮像素子33が生成した画像信号である通常ゴミ画像信号が、撮影モードと同様に、画像処理部40に送信される。送信された通常ゴミ画像信号は、A/Dコンバータ41においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。撮影モードと異なり、ダストアラートモードでは、デジタル信号に変換された通常ゴミ画像信号はシステムコントローラ38に制御されダスト画像処理部50に送信される。
ダスト画像処理部50において、後述するように除去可能なゴミ、例えば撮像素子33の表面に付着したゴミのみを含む画像が作成されるように所定の信号処理が施される。所定の信号処理の施されることにより生成される補正ゴミ画像信号はD/Aコンバータ43に送信される。D/Aコンバータ43において、補正ゴミ画像信号はデジタル信号からアナログ信号に変換されてモニタ34に送信される。補正ゴミ画像信号に相当する補正ゴミ像がモニタ34に表示される。
次に、ダスト画像処理部50において施される信号処理について、ダスト画像処理部50の構成とともに、さらに詳細に説明する。図3に示すように、ダスト画像処理部50は、解像度変換回路51、エッジ強調回路52、二値化回路53(ゴミ抽出部)、拡大処理回路54、フラッシュメモリ55、およびゴミ画像補正回路56(画像補正部)によって構成される。
A/Dコンバータ41から送信される通常ゴミ画像信号は、解像度変換回路51に入力される。解像度変換回路51では、撮像素子33の有効画素領域の画素数より低い画素数となるように解像度が変換される。例えば、メガピクセルの撮像素子33に対して画素数がVGAとなるように解像度が変換される。解像度を小さくすることにより、通常の撮影時には認識されない微小なゴミの像を消去することが可能である。
解像度が変換された通常ゴミ画像信号は、エッジ強調回路52に送信される。エッジ強調回路52では通常ゴミ画像信号にエッジ強調処理が施され、撮像された光学像の輪郭が強調される。
エッジ強調処理が施された通常ゴミ画像信号は、二値化回路53に送信される。二値化回路53では、先ず、通常ゴミ画像信号全体の輝度信号成分の輝度の平均値および通常ゴミ画像信号を形成する画素信号の輝度信号成分の標準偏差σが求められる。
次に、(平均値+nσ)(nは正の整数)以上である輝度信号成分および(平均値−nσ)以下である輝度信号成分の信号レベルが、画像処理部50の最低の階調の信号レベル、例えば本実施形態では0に変換される。また、(平均値−nσ)から(平均値+nσ)の範囲にある輝度信号成分の信号レベルが、画像処理部50の最大の信号レベル、例えば本実施形態では255に変換される。
前述のように、ダストアラートモードのときには無模様の被写体が撮像されることを前提としており、ゴミ以外の光学像の輝度は(平均値±nσ)の範囲に含まれると、考えられる。それゆえ、上述のような二値化によりゴミの像のみが抽出される。なお、通常ゴミ画像信号は画像を形成する各画素の輝度信号の集合であって、ゴミの像が抽出された領域の輝度が0であって、ゴミが抽出されなかった領域の輝度が255と推定されている。
二値化処理の施された通常ゴミ画像信号は、ゴミ画像補正回路56に送信される。ゴミ画像補正回路56では、フラッシュメモリ55に格納された初期ゴミ画像信号を用いて通常ゴミ画像信号が補正され、補正ゴミ画像信号が生成される。
通常ゴミ画像信号の補正について、詳細に説明する。ダストアラートモードにおいて、無模様の被写体が撮像されると、図4に示すように、複数のゴミが写る通常ゴミ像DIが撮像される。前述のように、赤外カットフィルタや光学的ローパスフィルタに生じる微細な傷や、製造工程において撮像素子33と赤外カットフィルタと光学的ローパスフィルタとの間に侵入した微細なゴミも通常ゴミ像DIとして撮像される。
このような赤外カットフィルタや光学的ローパスフィルタに生じる微細な傷や、製造工程において撮像素子33と赤外カットフィルタと光学的ローパスフィルタとの間に侵入した微細なゴミが、初期状態におけるゴミの像である初期ゴミ像として予め撮像される。予め撮像された初期ゴミ像に対応する初期ゴミ画像信号がフラッシュメモリ55に格納される。なお、フラッシュメモリ55には、予め、撮影光学系22の最大絞り値や最小絞り値(開放絞り値)、焦点距離、最小錯乱円形、射出瞳位置情報などの光学情報も格納されている。
なお、初期ゴミ画像信号は、以下の方法により生成され、フラッシュメモリ55に格納される。先ず、デジタルカメラ10の製造後の初期設定において、初期ゴミ画像信号生成のために撮像条件が調整される。使用者によるダストアラートモード実行時の一般的な撮像条件より、撮像素子33表面付近の対象がさらに視認されやすくなる撮像条件に調整される。例えば、絞り23がさらに絞られ、本実施形態では撮影光学系22のFナンバーがF22となるように調整される。
ダストアラートモードにおける被写体と同様に無模様の物体が被写体として選ばれ、デジタルカメラ10により光学像が撮像される。この初期設定は原則としてゴミのないクリーンルームで行なわれるので、ゴミの像としては前述の初期ゴミ像のみが撮像される。
ダストアラートモードと同様に、初期ゴミ像の撮像により生成された画像信号がA/Dコンバータ41、解像度変換回路51、エッジ強調回路52、および二値化回路53に順番に送信され、それぞれの回路における信号処理が施される。
二値化回路53において初期ゴミ像の抽出処理が施された画像信号は、ダストアラートモードとは異なり、拡大処理回路54に送信される。拡大処理回路54では抽出された個々のゴミの像が中心を同一としながら拡大される。例えば、図5に示すように、元のゴミの像の周囲1画素、2画素、または3画素の大きさに拡大される。
撮像されるゴミの像の位置と大きさは、光学的条件によって変化する。そこで、光学的条件が変化しても、初期ゴミ像を通常ゴミ像から消去するために、初期ゴミ像における個々のゴミの像が拡大される。なお、ゴミの像の拡大率は、初期設定時の撮像条件とダストアラートモードにおいて設定されると予め推定される撮像条件の差異に基づいて予め定められる。
例えば、カメラ本体10の種類に応じて、装着されるレンズユニット20が予め想定される。このように予め装着されると想定されるレンズユニット20を用いたダストアラームモードにおけるゴミの像の撮像に適した絞り23の開口度および射出瞳の位置が予め推定される。
推定されたダストアラートモード実行時の絞り23の開口度が初期設定時の絞り23の開口度より大きくなるほど、拡大率が大きくなるように定められる。また、推定されたダストアラートモード実行時の射出瞳の位置と撮像素子33の受光面との距離が、初期設定時の両者の位置より近くなるほど、拡大率が大きくなるように定められる。
撮像した初期ゴミ像における元のゴミの像の領域である検出ゴミ領域を拡大して、拡大したゴミの像の領域が初期ゴミ領域として定められる。
このような拡大により、初期ゴミ領域における画素信号の輝度信号成分が0、初期ゴミ領域以外の領域における画素信号の輝度信号成分が255である画像信号が初期ゴミ画像信号として、拡大処理回路54によって生成される。
例えば、図6に示すような初期ゴミ像IDIに対して、それぞれのゴミの像が拡大されて黒色に塗りつぶされたゴミの像Dを写す画像(図7参照)に相当する画像信号が初期ゴミ画像信号としてフラッシュメモリ55に格納される。なお、初期ゴミ像の撮像範囲の外縁に沿った第1の幅となるように定められた枠Fも通常ゴミ像からゴミの像を消去する初期ゴミ領域として定められる。フラッシュメモリ55に格納された初期ゴミ画像信号は、ゴミ画像補正回路56に通常ゴミ画像信号が入力されるときに、ゴミ画像補正回路56に読出される。
ゴミ画像補正回路56に入力された通常ゴミ画像信号に対応する通常ゴミ像において、図8に示すように、各ゴミの像は輝度信号成分が0、すなわち黒色になるように表示される。ゴミ画像補正回路56では、通常ゴミ画像信号の中で初期ゴミ領域と同じ領域(図8符号A参照)の画素信号の輝度信号成分が255に変換される。
したがって、この領域内で検出されたゴミの像は通常ゴミが像から消去される。初期ゴミ領域におけるゴミの像(図9点線部参照)が消去された補正ゴミ像CDIに相当する補正ゴミ画像信号が生成される。前述のように、補正ゴミ画像信号はD/Aコンバータ43を介してモニタ34に送信され、モニタ34に補正ゴミ像CDIが表示される。
次に初期ゴミ画像信号を生成するためにシステムコントローラ38が実行する各動作、およびダストアラートモードにおいてシステムコントローラ38が実行する各動作について図10、図11のフローチャートを用いて説明する。初期ゴミ画像信号は、カメラ本体30の製造時において生成されてフラッシュメモリ55に格納される。図10は、初期ゴミ画像信号を生成し、フラッシュメモリに格納するための動作を説明するためのフローチャートである。図11は、ダストアラートモードにおいて実行される動作を説明するためのフローチャートである。
光学像の撮像前に、製造者によって、カメラ本体30にFナンバーがF22(Av=9)で射出瞳の位置を所定の位置に調整された初期設定用のレンズ(図示せず)が取付けられ、無模様の被写体が撮影範囲に入るようにデジタルカメラ10が固定される。
前述のような状態において、初期ゴミ画像信号の生成が開始される。ステップS100において、撮像素子33が受光する光学像に相当する画像信号を生成させるように、撮像素子33を駆動させる。生成した画像信号を、ダスト画像処理部50に送信させる。
ステップS101において、ダスト画像処理部50の解像度変換回路51において、画像信号の解像度をVGAに変換させる。次のステップS102では、エッジ強調回路52に画像信号に対してエッジ強調処理を実行させる。
エッジ強調処理の後、ステップS103に進む。ステップS103では、二値化回路53に画像信号を構成する複数の画素信号の輝度信号成分を二値化させる。ステップS104では、拡大処理回路54に、二値化により抽出された検出ゴミ領域を拡大させた初期ゴミ領域を求めさせる。
ステップS105では、検出ゴミ領域の拡大により生成される初期ゴミ画像信号をフラッシュメモリ55に格納させる。フラッシュメモリ55に格納終了時に、初期ゴミ画像信号の生成および格納の動作が終了する。
次に、ダストアラートモードにおける動作について説明する。使用者が入力部37への操作入力によってダストアラートモードが開始される。なお、ダストアラートモードの実行前に、使用者により無模様の被写体が撮影範囲に入るようにデジタルカメラ10が固定される。
ステップS200では、撮影光学系22全体のFナンバーがF16となるように、レンズユニット駆動機構21に絞り23の開口度を調整させる。絞り23の開口度の調整後ステップS201において、適正な露光となるようにシャッタースピードを設定させる。
シャッタースピードの調整後、ステップS202に進む。ステップS202ではステップS100と同様に、撮像素子33が受光する光学像に相当する画像信号を生成させるように、撮像素子33を駆動する。生成した通常ゴミ画像信号を、ダスト画像処理部50に送信させる。
ステップS203〜ステップS205ではステップS101〜ステップ103と同様に、通常ゴミ画像信号の解像度変換、エッジ強調、二値化を実行させる。通常ゴミ画像信号の二値化後にステップS206に進み、フラッシュメモリ55に格納された初期ゴミ画像信号をゴミ画像補正回路56に読出させる。
次のステップS207では、初期ゴミ画像信号に基づく通常ゴミ画像信号の補正を、ゴミ画像補正回路56に実行させ、補正ゴミ画像信号を生成させる。通常ゴミ画像信号の補正を終了すると、ステップS208に進む。ステップS208では、補正ゴミ画像信号をモニタ34に送信させ、補正ゴミ像を表示させる。補正ゴミ像をモニタ34に表示させると、ダストアラートモードにおいて定められた動作の実行を終了する。
以上のように、第1の実施形態のダスト検出装置によれば、ゴミとして撮像される除去の困難なフィルタの傷やフィルタに侵入したゴミ以外のゴミを検出することが可能になる。
また、本実施形態のダスト検出装置によれば、検出ゴミ領域を拡大させた初期ゴミ領域において撮像されるゴミの像が消去される。撮像条件が異なると、ゴミの像の大きさや位置が変わるが、初期ゴミ領域のゴミの像を消去するので、初期設定時の撮像時とダストアラートモード実行時の撮像条件が異なっていても、製造時に侵入するゴミなどの像が通常ゴミ像から消去可能となる。
また、本実施形態のダスト検出装置によれば、通常ゴミ像として撮像された撮像範囲の周囲の枠内に撮像された通常ゴミ像が消去される。通常ゴミ像撮像時における射出瞳の位置と撮像素子33の受光面との距離が離れるほど、撮影光学系22の光軸に近付いた領域において撮像される。それゆえ、初期ゴミ像として撮像されなかったゴミが、光軸に近付いた領域において通常ゴミ像として撮像されることがあり得る。そこで、本実施形態のように撮像範囲の周囲の枠内における通常ゴミ像を消去することによって、初期ゴミ像として撮像されなかったゴミの像がダストアラートモードにおけるゴミ像から消去される。
また、本実施形態のダスト検出装置によれば、初期ゴミ画像信号を生成するための撮像時の絞り23の開口度(絞り値)は、例えばFナンバー22(Av=9)に定められており、通常ゴミ画像信号を生成するための撮像時における絞り23の絞り値であるFナンバー16(Av=8)より絞りこまれている、即ち通常ゴミ像の撮像時には、初期ゴミ像の撮像時より絞り値Avを小さくしている(開口度が大きい)ので、初期ゴミ画像信号に相当する画像では、通常ゴミ画像信号に相当する画像においては視認不可能なほどぶれたゴミの像が視認可能となる。したがって、通常ゴミ像に視認可能に表示されるゴミの像の中から、初期ゴミ像が確実に消去される。
次に、第2の実施形態を適用したダスト検出装置について説明する。第2の実施形態では、初期ゴミ領域を撮影光学系22の状態に応じて設定する点において第1の実施形態と異なっている。以後、第1の実施形態と異なる点を中心にして、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能を有する部位は、同じ符号を付する。
第2の実施形態では第1の実施形態と同様に、デジタルカメラ10はレンズユニット20とカメラ本体30とによって構成される。また、第1の実施形態と同様に、レンズユニット20にはレンズユニット駆動機構21および撮影光学系22が設けられる。また、第1の実施形態と同様にカメラ本体30は、筐体31にミラー32、撮像素子33、モニタ34、画像処理部50、ペンタプリズム35、および接眼レンズ36が設けられることにより、形成される。画像処理部50以外のこれらの各部位の構成および機能は、第1の実施形態と同じである。
第1の実施形態と異なり、レンズユニット20にはレンズメモリ24(図12参照)に格納された情報がダストアラートモードにおいて利用される。レンズユニット駆動機構21は、フォーカスレンズや変倍レンズの位置を検出する位置検出センサ(図示せず)や絞り23の開口度を検出するセンサを有しており、それぞれのセンサにより検出されるフォーカスレンズおよび変倍レンズの位置および絞り23の開口度が検出される。検出された位置データ(焦点距離データ、射出瞳位置データ)がレンズメモリ24に格納される。また、検出された開口度は絞り値のデータ、すなわちAv(アパーチャバリュー)データとしてレンズメモリ24に格納される。
画像処理部40は、第1の実施形態と同様に、A/Dコンバータ41、通常画像処理部42、ダスト画像処理部500、およびD/Aコンバータ43によって構成される。第2の実施形態では、ダスト画像処理部500の構成が第1の実施形態と異なっている。
図12に示すように、ダスト画像処理部500は、解像度変換回路51、エッジ強調回路52、二値化回路53、ゴミ画像補正回路56、フラッシュメモリ550、および初期領域設定回路57によって構成される。
解像度変換回路51、エッジ強調回路52、二値化回路53、およびゴミ画像補正回路56の機能は第1の実施形態と同じである。したがって、解像度変換回路51において通常ゴミ画像信号の解像度が変換され、エッジ強調回路52においてエッジ強調処理が施され、二値化回路53において輝度信号成分が二値化され、ゴミ画像補正回路56においてフラッシュメモリ550から読出される初期ゴミ画像信号に基づいて、通常ゴミ画像信号が補正される。
第2の実施形態では、初期ゴミ画像信号の生成方法および初期ゴミ領域の設定方法が異なっている。第1の実施形態と異なり、フラッシュメモリ550が直接、二値化回路53に接続される。第1の実施形態と同じ撮影条件において初期ゴミ像が撮像され、A/Dコンバータ41、解像度変換回路51、エッジ強調回路52、および二値化回路53それぞれにおける信号処理が施される。
第1の実施形態と異なり、二値化された画像信号が初期ゴミ画像信号としてフラッシュメモリ550に格納される。したがって、第1の実施形態では検出ゴミ領域を拡大した初期ゴミ領域を黒色に塗りつぶした画像(図7参照)に対応する画像信号を初期ゴミ画像信号としてフラッシュメモリ55に格納したが、第2の実施形態では検出ゴミ領域を黒色に塗りつぶした画像(図6参照)に対応する画像信号が初期ゴミ画像信号としてフラッシュメモリ550に格納される。
なお、第1の実施形態と異なり、フラッシュメモリ550には、初期ゴミ像を撮像したときの絞り23のAvデータおよび変倍レンズの位置に基づく射出瞳の位置データも書込まれる。
ダストアラートモードが実行されると、フラッシュメモリ550に格納された初期ゴミ画像信号、Avデータ、射出瞳の位置データが、初期領域設定回路57に読出される。
ダストアラートモードが実行されると、通常ゴミ像撮影時のフォーカスレンズの位置および絞り23の開口度が絞り値Avとして、システムコントローラ38を介してレンズメモリ24から初期領域設定回路57に読出される。初期領域設定回路57は、フォーカスレンズの位置に基づいて射出瞳の位置を求める。
次に、初期領域設定部57は、フラッシュメモリ550から読出した信号およびデータに基づいて、通常ゴミ像からゴミの像を消去する領域である初期ゴミ領域を設定する。初期ゴミ領域は、Avおよび射出瞳の位置に基づいて、検出ゴミ領域から拡大される。
図13に示すように、通常ゴミ像の撮像時のAvが、初期ゴミ像の撮像時のAvより小さくなるほど大きな拡大率で検出ゴミ領域を拡大し、拡大された領域が初期ゴミ領域に設定される。
図14に示すように、通常ゴミ像の撮像時の射出瞳の位置と撮像素子33の受光面との距離が初期ゴミ像の撮像時の距離より短くなるほど、撮影光学系22の光軸と撮像素子33の交点から反対方向に向かって大きな拡大率で検出ゴミ領域が拡大される。拡大された領域が初期ゴミ領域に設定される。
また、図15に示すように、通常ゴミ像の撮像時の射出瞳の位置と撮像素子33の受光面との距離が初期ゴミ像の撮像時の距離より短くなるほど広くなる画像の周囲の枠が初期ゴミ領域として設定される。
以上のように設定された初期ゴミ領域が黒色に塗りつぶされた画像に相当する画像信号がゴミ画像補正回路56に送信され、通常ゴミ画像信号が第1の実施形態と同様に補正される。
次に初期ゴミ画像信号を生成するためにシステムコントローラ38が実行する各動作、およびダストアラートモードにおいてシステムコントローラ38が実行する各動作について図16、図17のフローチャートを用いて説明する。図16は、初期ゴミ画像信号を生成し、フラッシュメモリに格納するための動作を説明するためのフローチャートである。図17は、ダストアラートモードにおいて実行される動作を説明するためのフローチャートである。
第1の実施形態と同様に、初期ゴミ画像信号の生成前に、製造者により、カメラ本体30にFナンバーがF22で射出瞳の位置を所定の位置に調整された初期設定用のレンズ(図示せず)が取付けられ、無模様の被写体が撮影範囲に入るようにデジタルカメラ10が固定される。
前述のような状態において、初期ゴミ画像信号の生成が開始される。ステップS300〜ステップS303では第1の実施形態におけるステップS100〜ステップS103と同じように、初期ゴミ像が撮像され、生成した画像信号に所定の信号処理を、撮像素子33および各回路に実行させる。
ステップS304では、ステップS300における光学像の撮像時の射出瞳の位置および絞り23の開口度をAvとしてレンズメモリ24からフラッシュメモリ550に読出させ、格納させる。
ステップS305では、ステップS301〜ステップS302において所定の信号処理の施された画像信号を初期ゴミ画像信号としてフラッシュメモリ550に格納させる。フラッシュメモリ550に格納終了時に、ダストアラートモード実行のための初期設定の動作が終了する。
次に、ダストアラートモードにおける動作について説明する。使用者による入力部37への操作入力により、ダストアラートモードが開始される。なお、ダストアラートモードの実行前に、使用者により無模様の被写体が撮影範囲に入るようにデジタルカメラ10が固定される。
ステップS400では、撮影光学系22のFナンバーがF22未満で調整可能な最大の値となるように、レンズユニット駆動機構21に絞り23の開口度を調整させる。以後のステップS401〜ステップS405では、ステップS201〜ステップS205と同様にして、通常ゴミ画像信号が生成され、所定の信号処理が施される。
通常ゴミ画像信号に対する信号処理の終了後にステップS406に進む。ステップS406では、フラッシュメモリ550から初期ゴミ画像信号、Avデータ、および距離データを初期領域設定回路57に読出させる。また、ステップS402における光学像の撮像時のAvデータおよび射出瞳の位置データも、レンズメモリ24から初期領域設定回路57に読出させる。
ステップS407では、ステップS406で読出した信号およびデータに基づいて、初期領域設定回路57に初期ゴミ領域を設定させる。次のステップS408では、ステップS407において設定した初期ゴミ領域に基づく通常ゴミ画像信号の補正を、ゴミ画像補正回路56に実行させ、補正ゴミ画像信号を生成させる。
通常ゴミ画像信号の補正を終了すると、ステップS409に進む。ステップS409では、補正ゴミ画像信号をモニタ34に送信させ、補正ゴミ像を表示させる。補正ゴミ像をモニタ34に表示させると、ダストアラートモードにおいて定められた動作の実行を終了する。
以上のように、第2の実施形態のダスト検出装置によっても、ゴミとして撮像される除去の困難なフィルタの傷やフィルタに侵入したゴミ以外のゴミを検出することが可能になる。
また、本実施形態のダスト検出装置によれば、Avに応じて初期ゴミ領域の大きさが設定される。絞り23が開かれてAvが大きくまたFナンバーが大きくなるほどゴミの像が大きくなるが、Avが小さくなるほど初期ゴミ領域が大きくなるように拡大するので、初期ゴミ像の撮像時とダストアラートモード実行時のAvが異なっていても、製造時に侵入するゴミなどの像が通常ゴミ像から消去可能となる。
また、本実施形態のダスト検出装置によれば、射出瞳の位置に応じて初期ゴミ領域の大きさが設定される。射出瞳の位置が撮像素子33の受光面に近付くほど、ゴミの像は光軸から離れる方向に変位しながら大きくなるが、射出瞳の位置が近付くほど初期ゴミ領域を光軸とは反対方向に大きくなるように拡大するので、初期ゴミ像の撮像時とダストアラートモード実行時の射出瞳の位置が異なっていても、製造時に侵入するゴミなどの像が通常ゴミ像から消去可能となる。
また、本実施形態のダスト検出装置によれば射出瞳の位置に応じて画像の周囲に沿った枠の幅が設定される。射出瞳の位置が撮像素子33の受光面から遠ざかるほど、ゴミの像を撮像する全体の範囲が大きくなる。したがって、初期ゴミ像の撮像範囲外にあって撮像されなかったゴミや傷などが、通常ゴミ像として撮像され得る。しかし、本実施形態では、前述のように、射出瞳の位置が撮像素子33の受光面から遠ざかるほど初期ゴミ領域として設定する枠が広くなるので、製造時に侵入するゴミなどの像が通常ゴミ像から除去可能である。
また、本実施形態のダスト検出装置によっても、第1の実施形態と同様に、初期ゴミ画像信号を生成するための撮像時の絞り23の開口度は、通常ゴミ画像信号を生成するための撮像時における絞り23より閉じており、通常ゴミ像に視認可能に表示されるゴミの像の中から、初期ゴミ像が確実に消去される。
次に、第3の実施形態を適用したダスト検出装置について説明する。第3の実施形態では、ゴミの画像が表示されずに、単に撮像素子33の表面に除去可能なゴミが付着しているか否かの判別を行い、警告をする点において第1の実施形態と異なっている。以後、第1の実施形態と異なる点を中心にして、第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能を有する部位は、同じ符号を付する。
第3の実施形態では第1の実施形態と同様に、デジタルカメラ10はレンズユニット20とカメラ本体30とによって構成される。また、第1の実施形態と同様に、レンズユニット20にはレンズユニット駆動機構21および撮影光学系22が設けられる。また、第1の実施形態と同様にカメラ本体30は、筐体31にミラー32、撮像素子33、モニタ34、画像処理部400、ペンタプリズム35、および接眼レンズ36が設けられることにより、形成される。画像処理部400以外のこれらの各部位の構成および機能は、第1の実施形態と同じである。
図18に示すように、画像処理部400には、第1の実施形態と同様に、A/Dコンバータ41、通常画像処理部42、およびD/Aコンバータ43が設けられる。画像処理部400には、第1の実施形態と異なり、ダスト検出部60が設けられる。
撮影モードおよび再生モードにおける各部位の動作は第1の実施形態と同じである。入力部37への操作入力により、デジタルカメラ10の動作モードはダストアラームモードに切替えられ、レリーズ動作およびダスト検出部60における処理が開始される。
第1の実施形態と同様に、ダストアラームモードが開始されると、Fナンバーや絞り23の開口度などの撮像条件が調整される。撮像条件の調整が終わると、レリーズ動作が実行され画像信号が生成される。
第1の実施形態と同様に、レリーズ動作の実行により生成された画像信号は通常ゴミ画像信号として画像処理部400に送信される。画像処理部400は、受信した通常ゴミ画像信号をA/Dコンバータ41を介してダスト検出部60に送信する。
図19に示すように、ダスト検出部60は、解像度変換回路51、エッジ強調回路52、二値化回路53、拡大処理回路54、フラッシュメモリ55、判定回路61(判定部)、および警告画像作成回路62が設けられる。
通常ゴミ画像信号に対して、解像度変換回路51、エッジ強調回路52、および二値化回路53において第1の実施形態と同じ信号処理が施される。したがって、通常ゴミ像全体を形成する複数の画素、即ち複数の画像領域に対応する輝度信号成分がゼロまたは255に変換される。通常ゴミ画像信号を構成する各画素の輝度信号成分が順番に判定回路61に送信される。
フラッシュメモリ55には、第1の実施形態と同様にして生成させた初期ゴミ画像信号が格納されている。判定回路61に受信される通常ゴミ画像信号の輝度信号成分と同じ画素についての初期ゴミ画像信号を形成する輝度信号成分が判定回路61に送信される。
判定回路61では、初期ゴミ画像信号を形成する輝度信号成分が255である場合に、通常ゴミ画像信号の輝度信号成分がゼロであるか255であるかについて判定される。通常ゴミ画像信号の輝度信号成分がゼロである場合には、ゴミが検出されたと判別される。
なお、初期ゴミ画像信号を形成する輝度信号成分がゼロである場合は、そのときに判定される画素は初期ゴミ領域内に含まれる。したがって、判定回路61では初期ゴミ領域内に含まれる画素においては、ゴミの存否の判定を停止させている。
1フレームの通常ゴミ画像信号を形成する輝度信号成分に対して判定を行ない、ゴミが検出された場合には、警告画像作成回路62に画像作成指令が送信される。画像作成指令に基づいて警告画像作成回路62では、ゴミが付着したことを警告する画像が作成される。作成された画像に相当する画像信号がD/Aコンバータ43を介してモニタ34に送信される。モニタ34にゴミが付着したことを警告する画像が表示される。
次に、ダストアラートモードにおいてシステムコントローラ38が実行する各動作について図20のフローチャートを用いて説明する。図20は、ダストアラートモードにおいて実行される動作を説明するためのフローチャートである。なお、初期ゴミ画像信号は第1の実施形態と同じ動作、即ち図10において説明した手順により生成され、フラッシュメモリ55に格納される。
第1の実施形態と同様に、使用者が、ダストアラートスイッチをONにすることにより、ダストアラートモードが実行される。なお、ダストアラートモードの実行前に、使用者により無模様の被写体が撮影範囲に入るようにデジタルカメラ10が固定される。
ステップS500〜ステップS505では、第1の実施形態におけるステップS200〜ステップS205と同じ動作を実行させる。すなわち、撮影条件の設定、光学像の撮像、通常ゴミ画像信号に対する所定の信号処理を各部位に実行させる。所定の信号処理の施した通常ゴミ画像信号を輝度信号成分ごとに判定回路61に送信させる。
ステップS506では、フラッシュメモリ55に格納された初期ゴミ画像信号を輝度信号成分ごとに、判定回路61に読込ませる。次のステップS507では、送信された輝度信号成分に対応する画素が初期ゴミ領域内か否かを、判定回路61に判定させる。
初期ゴミ領域外である場合には、ステップS508に進み、通常ゴミ画像信号を構成する輝度信号成分に基づいてゴミが撮像されているか否かを、判定回路61に判定させる。ステップS508における判定の終了後、またはステップS507において初期ゴミ領域内であると判定された場合には、ステップS509に進む。
ステップS509では、1フレームの通常ゴミ画像信号を形成するすべての画素に対応する輝度信号成分に対してステップS508における判定を終了しているか否かを判定させる。
すべての輝度信号成分に対する判定が行なわれていない場合は、ステップS506に戻り、すべての輝度信号成分に対する判定を終了するまでステップS506〜ステップS509の動作を繰返す。ステップS509において、すべての輝度信号成分に対して判定を終了している場合には、ステップS510に進む。
ステップS510では、ステップS508におけるゴミの判定において、ゴミが撮像されていたか否かを、判定回路61に判定させる。ゴミが撮像されていた場合には、ステップS511に進み、警告画像作成回路62に警告画像を作成させ、モニタ34に表示させる。モニタ34に警告画像を表示させると、ダストアラートモードにおいて定められた動作の実行を終了する。また、ステップS510においてゴミが撮像されていなかった場合には、ステップS511をスキップして、終了する。
以上のように、第3の実施形態のダスト検出装置によっても、ゴミとして撮像される除去の困難なフィルタの傷やフィルタに侵入したゴミ以外のゴミを検出することが可能になる。
なお、第1〜第3の実施形態では、通常ゴミ像の撮像時と初期ゴミ像の撮像時とで設定するAvを変えている構成であるが、他の撮像条件を変えてもよい。前述のように、初期ゴミ像を通常ゴミ像から消去するためには、初期ゴミ像におけるゴミの像より通常ゴミ像におけるゴミの像の視認性を悪化させるように撮像条件を変えれば、本実施形態のように通常ゴミ像から初期ゴミ像をより確実に消去することが可能である。
また、第1〜第3の実施形態では、通常ゴミ像の撮像時のAvが初期ゴミ像の撮像時のAvより小さくなるように絞り23が調整される構成であるが、絞り23を調整しなくてもよい。前述のように、通常ゴミ像としても撮像される初期ゴミ像の消去の確実性を増すためには絞り23の調整を行うことが好ましいが、絞り23の調整を行わなくても、通常ゴミ像から初期ゴミ像を消去させることは可能である。
また、第1、第2の実施形態では、通常ゴミ像全体における初期ゴミ領域のゴミの像を消去することにより、通常ゴミ像内の初期ゴミ像を消去する構成であるが、通常ゴミ像内の初期ゴミ像を消去する他のいかなる方法を適用してもよい。
また、第1、第2の実施形態では、通常ゴミ像の撮像範囲の外縁に沿った枠も初期ゴミ領域として設定する構成であるが、初期ゴミ領域として設定しなくてもよい。前述のように、通常ゴミ像としても撮像される初期ゴミ像の消去の確実性を増すためには枠を初期ゴミ領域として設定することが好ましいが、初期ゴミ領域として設定しなくても、通常ゴミ増から初期ゴミ像を消去させることは可能である。
また、第1、第3の実施形態では、検出ゴミ領域を拡大した領域を初期ゴミ領域として設定する構成であるが、拡大させなくてもよい。初期ゴミ像と通常ゴミ像との撮像時の条件が同じであれば、検出ゴミ領域を初期ゴミ領域としても初期ゴミ像を通常ゴミ像から消去可能であるし、撮像時の条件が異なっていても、初期ゴミ像を部分的に通常ゴミ像から消去可能である。
また、第2の実施形態では、射出瞳の位置に応じて初期ゴミ領域を設定する構成であるが、射出瞳の位置に応じた初期ゴミ領域の設定をしなくてもよい。初期ゴミ像と通常ゴミ像とにおいて射出瞳の位置が同じであれば、検出ゴミ領域を初期ゴミ領域としても初期ゴミ像を通常ゴミ像から消去可能であるし、射出瞳の位置が異なっていても、初期ゴミ像を部分的に通常ゴミ像から消去可能である。
また、第2の実施形態では、初期ゴミ領域として設定する通常ゴミ像の撮像範囲の外縁に沿った枠の幅を射出瞳の位置に応じて変更する構成であるが、変更しなくてもよい。前述のように、通常ゴミ像としても撮像される初期ゴミ像の消去の確実性を増すためには枠の幅を変更することが好ましいが、枠の幅を変更しなくても、さらには枠を初期ゴミ領域として設定しなくても、通常ゴミ増から初期ゴミ像を消去させることは可能である。
また、第2の実施形態では、Avに応じて検出ゴミ領域からの初期ゴミ領域の拡大率を変更する構成であるが、変更しなくてもよい。初期ゴミ像と通常ゴミ像との撮像時のAvが同じであれば、検出ゴミ領域を初期ゴミ領域としても初期ゴミ像を通常ゴミ像から消去可能であるし、撮像時のAvが異なっていても、初期ゴミ像を部分的に通常ゴミ像から消去可能である。
本発明の第1〜第3の実施形態を適用したダスト検出装置を有するデジタルカメラの内部構造の一部をしめす断面図である。 第1、第2の実施形態の画像処理部の内部構成を概略的に示すブロック図である。 第1の実施形態のダスト画像処理部の内部構成を概略的に示すブロック図である。 通常ゴミ像の一例図である。 検出ゴミ領域の拡大方法を説明するための図である。 初期ゴミ像の一例図である。 初期ゴミ領域を示す一例図である。 図4におけるゴミの像を黒く塗りつぶした画像である。 補正ゴミ像の一例図である。 第1の実施形態において、初期ゴミ画像信号を生成し、フラッシュメモリに格納するための動作を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態にける、ダストアラートモードにおいて実行される動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態のダスト画像処理部の内部構成を概略的に示すブロック図である。 Avに応じて変える拡大率を説明するための図である。 射出瞳の位置に応じて設定の変えられる初期ゴミ領域を説明するための図である。 射出瞳の位置に応じて変えられる周囲の枠状の初期設定領域の幅を説明するための図である。 第2の実施形態において、初期ゴミ画像信号を生成し、フラッシュメモリに格納するための動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態にける、ダストアラートモードにおいて実行される動作を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態の画像処理部の内部構成を概略的に示すブロック図である。 ダスト検出部の内部構成を示すブロック図である。 第3の実施形態にける、ダストアラートモードにおいて実行される動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 デジタルカメラ
21 レンズユニット駆動機構
22 撮影光学系
23 絞り
24 レンズメモリ
33 撮像素子
34 モニタ
37 入力部
38 システムコントローラ
40、400 画像処理部
50、500 ダスト画像処理部
53 二値化回路
54 拡大処理回路
55、550 フラッシュメモリ
56 ゴミ画像補正回路
57 初期領域設定回路
60 ダスト検出部
61 判定回路
62 警告画像作成回路
CDI 補正ゴミ像
DI 通常ゴミ像
IDI 初期ゴミ像

Claims (9)

  1. 撮像素子が受光する光学像に応じて生成する画像信号を受信する受信部と、
    前記画像信号に基づいて、前記光学像内のゴミの像を抽出したゴミ画像信号を生成するゴミ抽出部と、
    前記ゴミ抽出部に初期状態におけるゴミの像として抽出させた初期ゴミ像に対応する初期ゴミ画像信号を格納するメモリと、
    前記ゴミ抽出部によって生成される前記ゴミ画像信号である通常ゴミ画像信号および前記初期ゴミ画像信号に基づいて、前記通常ゴミ画像信号に対応するゴミの像である通常ゴミ像から前記初期ゴミ像を消去した補正ゴミ像に対応する補正ゴミ画像信号を生成する画像補正部とを備え
    前記初期ゴミ像におけるゴミの抽出された領域である検出ゴミ領域に基づいて初期ゴミ領域が定められ、
    前記画像補正部は、前記通常ゴミ像内で前記初期ゴミ領域と同じ領域において抽出されたゴミの像を消去することにより、前記通常ゴミ像から前記初期ゴミ像を消去し、
    前記初期ゴミ像の撮像範囲の外縁に沿った第1の幅の枠状の領域も、前記初期ゴミ領域として定められ、
    前記ゴミ抽出部では、前記ゴミ画像信号全体の輝度信号成分の輝度の平均値および前記ゴミ画像信号を形成する画素信号の輝度信号成分の標準偏差σが求められ、nが正の整数であるときに、(平均値+nσ)以上である輝度信号成分および(平均値−nσ)以下である輝度信号成分の信号レベルが、前記受信部の最低の階調の信号レベルに変換され、(平均値−nσ)から(平均値+nσ)の範囲にある輝度信号成分の信号レベルが、前記受信部の最大の信号レベルに変換される二値化により、ゴミの像のみが抽出される
    ことを特徴とするダスト検出装置。
  2. 前記初期ゴミ領域は前記検出ゴミ領域を含み、前記検出ゴミ領域より広い領域となるように定められることを特徴とする請求項1に記載のダスト検出装置。
  3. 前記撮像素子の受光面側に配置される撮影光学系の射出瞳位置と前記撮像素子との距離が近くなるほど、
    前記初期ゴミ領域は、前記撮影光学系の光軸と前記撮像素子との交点から前記検出ゴミ領域への方向に向かって前記検出ゴミ領域に対して広くなるように定められる
    ことを特徴とする請求項に記載のダスト検出装置。
  4. 前記撮像素子の受光面側に配置される撮影光学系の射出瞳位置と前記撮像素子との距離が近くなるほど、前記第1の幅が広くなるように前記枠状の領域が定められることを特徴とする請求項に記載のダスト検出装置。
  5. 前記撮像素子の受光面側に配置される絞りを開くほど、前記初期ゴミ領域が前記検出ゴミ領域に対して広くなるように定められることを特徴とする請求項に記載のダスト検出装置。
  6. 前記撮像素子の表面付近に位置する対象を前記撮像素子に撮像させた対象像の視認性に影響を与える撮像条件を、前記初期ゴミ像を撮像するときよりも、前記通常ゴミ像を撮像するときにおいて視認性を低下させるように設定する設定部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のダスト検出装置。
  7. 前記撮像条件は撮像素子の受光面側に配置される絞りの絞り量であり、前記設定部は前記通常ゴミ像の撮像時には、前記初期ゴミ像の撮像時より小さくなるように絞り量を設定することを特徴とする請求項に記載のダスト検出装置。
  8. 前記画像信号に基づいて、前記光学像を構成する部分的な領域毎に、ゴミの像が含まれるか否かを判定する判定部を更に備え、
    前記メモリは、前記判定部が、予め初期状態として生成させた前記画像信号に基づいて、ゴミの像を含むと判定した前記領域に対応する初期ゴミ領域信号を格納し、
    前記初期ゴミ領域信号に対応する領域においてはゴミの像が含まれるか否かの判定を停止させる判定制御部を更に備える
    ことを特徴とする請求項に記載のダスト検出装置。
  9. 受光する光学像に応じた画像信号を生成する撮像素子と、
    前記画像信号に基づいて、前記光学像内のゴミの像を抽出したゴミ画像信号を生成するゴミ抽出部と、
    前記ゴミ抽出部に、前記ゴミ画像信号の生成を実行させるゴミ検出開始スイッチと、
    前記ゴミ抽出部に初期状態におけるゴミの像として抽出させた初期ゴミ像に対応する初期ゴミ画像信号を格納するメモリと、
    前記ゴミ検出スイッチをONにして前記ゴミ抽出部によって生成される前記ゴミ画像信号である通常ゴミ画像信号および前記初期ゴミ画像信号に基づいて、前記通常ゴミ画像信号に対応するゴミの像である通常ゴミ像から前記初期ゴミ像を消去した補正ゴミ像に対応する補正ゴミ画像信号を生成する画像補正部とを備え、
    前記初期ゴミ像におけるゴミの抽出された領域である検出ゴミ領域に基づいて初期ゴミ領域が定められ、
    前記画像補正部は、前記通常ゴミ像内で前記初期ゴミ領域と同じ領域において抽出されたゴミの像を消去することにより、前記通常ゴミ像から前記初期ゴミ像を消去し、
    前記初期ゴミ像の撮像範囲の外縁に沿った第1の幅の枠状の領域も、前記初期ゴミ領域として定められ、
    前記ゴミ抽出部では、前記ゴミ画像信号全体の輝度信号成分の輝度の平均値および前記ゴミ画像信号を形成する画素信号の輝度信号成分の標準偏差σが求められ、nが正の整数であるときに、(平均値+nσ)以上である輝度信号成分および(平均値−nσ)以下である輝度信号成分の信号レベルが、前記受信部の最低の階調の信号レベルに変換され、(平均値−nσ)から(平均値+nσ)の範囲にある輝度信号成分の信号レベルが、前記受信部の最大の信号レベルに変換される二値化により、ゴミの像のみが抽出される
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
JP2008012532A 2008-01-23 2008-01-23 ダスト検出装置およびデジタルカメラ Active JP4951540B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008012532A JP4951540B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 ダスト検出装置およびデジタルカメラ
TW098101878A TWI511546B (zh) 2008-01-23 2009-01-19 灰塵檢測系統及數位相機
US12/356,609 US8873881B2 (en) 2008-01-23 2009-01-21 Dust detection system and digital camera
KR1020090005899A KR20090081345A (ko) 2008-01-23 2009-01-23 더스트 검출 시스템 및 디지털 카메라
CN2009100085244A CN101494743B (zh) 2008-01-23 2009-01-23 灰尘检测系统以及数码相机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008012532A JP4951540B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 ダスト検出装置およびデジタルカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009177395A JP2009177395A (ja) 2009-08-06
JP4951540B2 true JP4951540B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=40876535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008012532A Active JP4951540B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 ダスト検出装置およびデジタルカメラ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8873881B2 (ja)
JP (1) JP4951540B2 (ja)
KR (1) KR20090081345A (ja)
CN (1) CN101494743B (ja)
TW (1) TWI511546B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8376595B2 (en) 2009-05-15 2013-02-19 Magna Electronics, Inc. Automatic headlamp control
CN101941012B (zh) * 2009-07-03 2012-04-25 泰怡凯电器(苏州)有限公司 清洁机器人及其脏物识别装置和该机器人的清洁方法
WO2012064327A1 (en) 2010-11-11 2012-05-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Blemish detection and notification in an image capture device
CN105227947B (zh) * 2014-06-20 2018-10-26 南京中兴软件有限责任公司 污垢检测方法及装置
CN104333705B (zh) * 2014-11-28 2017-07-07 广东欧珀移动通信有限公司 一种图像增强方法及装置
CN104539939A (zh) * 2014-12-17 2015-04-22 惠州Tcl移动通信有限公司 一种基于移动终端的镜头清洁检测方法及检测系统
CN108961200A (zh) * 2017-05-17 2018-12-07 深圳怡化电脑股份有限公司 一种灰尘检测方法及装置
US10466576B2 (en) * 2017-10-20 2019-11-05 Himax Technologies Limited Method for controlling projector and associated electronic device
WO2019216578A1 (en) * 2018-05-11 2019-11-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for executing cleaning operation
CN109839387A (zh) * 2019-03-25 2019-06-04 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 快速统计大口径光学元件表面污染和损伤的方法
CN110346381B (zh) * 2019-08-12 2022-03-08 衡阳师范学院 一种光学元件损伤测试方法及装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6233364B1 (en) * 1998-09-18 2001-05-15 Dainippon Screen Engineering Of America Incorporated Method and system for detecting and tagging dust and scratches in a digital image
US6677982B1 (en) * 2000-10-11 2004-01-13 Eastman Kodak Company Method for three dimensional spatial panorama formation
JP4167401B2 (ja) * 2001-01-12 2008-10-15 富士フイルム株式会社 ディジタル・カメラおよびその動作制御方法
US7365783B2 (en) * 2001-03-16 2008-04-29 Olympus Corporation Image pickup apparatus which stores initial defect data concerning image pickup device and data on later developed defects
JP2004096500A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Konica Minolta Holdings Inc 撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置
US7084904B2 (en) * 2002-09-30 2006-08-01 Microsoft Corporation Foveated wide-angle imaging system and method for capturing and viewing wide-angle images in real time
CN101778222B (zh) * 2002-12-27 2012-06-13 株式会社尼康 图像处理装置
US7590305B2 (en) * 2003-09-30 2009-09-15 Fotonation Vision Limited Digital camera with built-in lens calibration table
US7295233B2 (en) * 2003-09-30 2007-11-13 Fotonation Vision Limited Detection and removal of blemishes in digital images utilizing original images of defocused scenes
JP4444000B2 (ja) 2004-05-28 2010-03-31 Hoya株式会社 デジタルカメラ
JP4480147B2 (ja) * 2004-09-13 2010-06-16 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP2007124006A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Konica Minolta Opto Inc 撮像ユニット、及び撮像装置
JP2007215151A (ja) * 2006-01-12 2007-08-23 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP4590355B2 (ja) * 2006-01-12 2010-12-01 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム
JP4691484B2 (ja) 2006-10-10 2011-06-01 Hoya株式会社 撮像装置のゴミ取り装置
JP4691483B2 (ja) 2006-10-10 2011-06-01 Hoya株式会社 撮像装置のゴミ取り装置
TWI426778B (zh) 2006-10-10 2014-02-11 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 照相設備之除塵設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009177395A (ja) 2009-08-06
KR20090081345A (ko) 2009-07-28
CN101494743A (zh) 2009-07-29
US20090185716A1 (en) 2009-07-23
US8873881B2 (en) 2014-10-28
CN101494743B (zh) 2013-07-31
TW200939743A (en) 2009-09-16
TWI511546B (zh) 2015-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4951540B2 (ja) ダスト検出装置およびデジタルカメラ
KR100971742B1 (ko) 화상처리장치 및 그 제어방법
JP5541016B2 (ja) 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JP4945722B2 (ja) 撮像装置
JP4956009B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
EP1809020A2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JP2007215151A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP2008199486A (ja) 一眼レフレックス型の電子撮像装置
JP2009151254A (ja) 撮影装置及び焦点検出装置
CN102870402B (zh) 成像设备和成像方法
JP2012058464A (ja) 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JPH0888788A (ja) 撮像装置
JP2007274587A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4506779B2 (ja) 撮像装置及びプログラム
JP5397078B2 (ja) 撮像装置
US20200412964A1 (en) Image processing device, imaging device, control method for image processing device, and recording medium
JP5617470B2 (ja) 塵埃処理装置、撮像装置、撮影レンズおよび塵埃処理プログラム
JP2021001922A (ja) 撮影装置及び撮影方法
JP2005341381A (ja) デジタルカメラ
JP2007336433A (ja) デジタルカメラにおける画像欠陥の解消又は軽減方法
JP2006311126A (ja) 撮像装置
JP2008244868A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
JP5938269B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2008026801A (ja) 光学装置及びその制御方法
JP2005064782A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4951540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250