JP4950215B2 - 指向能力を向上させたアレイアンテナ - Google Patents

指向能力を向上させたアレイアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP4950215B2
JP4950215B2 JP2008547152A JP2008547152A JP4950215B2 JP 4950215 B2 JP4950215 B2 JP 4950215B2 JP 2008547152 A JP2008547152 A JP 2008547152A JP 2008547152 A JP2008547152 A JP 2008547152A JP 4950215 B2 JP4950215 B2 JP 4950215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
antenna
signal
radiating element
array antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008547152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009521830A (ja
Inventor
アンデシュ ヘーク,
マッツ グスタフソン,
ヨアキム ヨハンソン,
Original Assignee
テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) filed Critical テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
Publication of JP2009521830A publication Critical patent/JP2009521830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4950215B2 publication Critical patent/JP4950215B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • H01Q21/064Two dimensional planar arrays using horn or slot aerials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/16Resonant antennas with feed intermediate between the extremities of the antenna, e.g. centre-fed dipole
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

本発明は、電波を送受信するアレイアンテナに関し、特にアンテナローブ、とりわけアンテナローブ方向を指向する能力を向上したアレイアンテナに関する。
アレイアンテナ、特に位相制御アレイアンテナは、軍用のみならず、民生用及び商用アンテナとしても増々注目を集めている。アレイアンテナはレーダーシステム、電波望遠鏡又は無線通信網におけるいわゆる基地局などにおいて有利に利用できる。アレイアンテナ、特に位相制御アレイアンテナの最も好ましい特性の1つは、アンテナローブを動的且つ非常に迅速に再形成及び/又は再指向する能力が高いことである。
特に、隣接する送信機及び/又は受信機との間で干渉信号を送信及び/又は受信することを回避するために、この特性を利用できる。多くの場合、そのような外乱ノイズを受信及び/又は送信するのを回避するために、アンテナローブを形成及び/又は指向できる。レーダーシステムにおいては、例えば、敵の電波妨害源を回避するためにこの能力を使用できる。移動通信システム又はそれに類似するシステムにおいては、例えば、GSMシステム、CDMAシステム、WCDMAシステム又は他の類似する無線通信システムにおける周波数スペクトルのような利用可能周波数スペクトルの利用を改善するためにこの能力を使用できる。これは適用用途のごくわずかな例である。周知のように、異なる用途に対しては広大な周波数帯域が存在する。
アンテナローブを動的且つ非常に迅速に再形成及び/又は再指向する能力は、狭い地理的領域へ及び/又は狭い地理的領域から電波を送信及び/又は受信するためにアンテナローブを指向でき、それにより、アンテナシステムのエネルギー効率が向上するという点でも有利である。アレイアンテナ、特に位相制御アレイアンテナにより提供されるこれらの利点及びその他の利点はアレイアンテナの分野においては周知であり、これ以上の説明は不要である。
アレイアンテナは、基本的には、ほぼ類似するアンテナ素子のいくつかを空間的に延出して集めたものである。「空間的に延出」という表現は、曖昧な方向への電波の発射を回避するように、各素子がごく近接して配置された隣接素子を少なくとも1つ有することを示す。「類似する」という表現は、好ましくは全ての素子が3次元空間において同一方向に方向付けられた同一の極座標放射パターンを有することを示す。しかし、この素子は規則的な格子上に配置される必要はなく、同一の端子電圧を有する必要もない。しかし、全ての素子が同一の周波数を供給されること及び各素子の駆動信号に対して一定の振幅及び位相角を定義できることが想定される。
アレイアンテナのアレイ素子に供給されるそれぞれの信号の相対位相を調整することにより、アンテナの有効放射パターン(アンテナローブ)を所望の方向で強化し、望ましくない方向では抑制することができる。個々のアンテナ素子により放射される信号の相対振幅、並びにそれらの信号間の強め合う干渉効果及び弱め合う干渉効果は、アレイアンテナの有効放射パターンを決定する。通常のアレイアンテナは固定の放射パターン(固定アンテナローブ)を実現するために使用されるが、より洗練された位相制御アレイアンテナは方位角及び/又は仰角においてこの放射パターン(アンテナローブ)を迅速に走査するために使用される。
当該アレイアンテナについて選択された個別のアンテナ素子にもよるが、厳密に言えば、アレイアンテナにはアンテナローブを容易に指向させられない、少なくとも1つの方向が存在する。つまり、少なくとも1つのヌルポイントが存在する。
図1Aから図1Dに概略的に示されるように、アレイアンテナにおける個々のアンテナ素子は、例えば、周知のダイポール10又はそれに類似するアンテナ素子を用いることができる。図1Aの例のダイポール10は2つの互いに対向する放射素子11a、11bを具備する。放射素子11a、11bは、利用波長の1/4(λ/4)だけ水平軸DP1に沿って延出するように細長いスレッド、円筒又は矩形として形成されるのが好ましい。ダイポール10と高周波数信号により通信するために、各放射素子11a、11bは周知の方法で個別に給電線12a、12bに接続される。従って、形式的にはダイポール10は2つのポートを具備する。
通常、平衡(又は差動モード)電流Idiff =(I1 − I2)/2はダイポールを励起する電流であると考えられ、Idiffにより搬送される電力は送信電磁パワーに変換されると考えられる。図1Aにおいて、差動モードは、第1の給電線12a(第1のポート)に供給される第1の電流I+及び第2の給電線12b(第2のポート)に供給される第2の電流I-により示される。2つの電流I+、I-はほぼ等しい大きさであるが、それらの電流が180°の位相のずれを有すること、すなわち、ダイポール10が周知の態様で平衡モード又は差動モードで動作していることを示すために、極性を示す添え字が付されている。このような平衡デュアルポートダイポールアンテナは広く研究されており、ブロードバンドにできると共に、かなりの範囲で走査可能にすることができる。
図1Bは、軸DP1に沿って切断したダイポール10の概略放射パターンの断面図を示し、図1Cは、その概略放射パターンの平面図を示す。図1Dは、図1B〜図1Cの放射パターンの概略斜視図を示す。図からわかるように、軸DP1に沿って発散する放射はほぼ存在しない。すなわち、放射素子11a、11bの短い端部からの放射はほぼ存在しない。これは、以下に更に説明されるように、ダイポール10の空間的に延出する集合部から構成されるアレイアンテナでは、ダイポール10の軸DP1に沿って電波を送信する能力が低下することを示す。言うまでもなく、ここで説明される放射パターンは受信時にも同等に有効である。
アレイアンテナの個別のアンテナ素子は、図2A〜図2Dに概略的に示されるような周知のモノポール20又はそれに類似するアンテナ素子であってもよい。例えば、図2Aに示されるモノポール20は、ほぼ水平な接地平面23からほぼ垂直な軸MPに沿って利用波長の1/4(λ/4)だけ延出する単一の放射素子21を有する。言い換えれば、モノポール20は4分の1波長アンテナ又はいわゆるマルコーニアンテナである。モノポール20と高周波数信号で通信するために、放射素子21は周知の方法で給電線(図2a〜図2dには図示せず)に接続され、放射素子21は、当該技術分野において周知であるように、単一の不平衡電流I+(図2a〜図2dには図示せず)により給電される。このような不平衡シングルポートモノポールアンテナも広く研究されている。
図2Bは、軸MPに沿って切断されたモノポール20からの概略放射パターンの切断面を示し、図2Cは、その概略放射パターンの平面図を示す。図2Dは、図2Bと図2Cの放射パターンの概略斜視図を示す。図からわかるように、軸MPに沿って発散する放射はほぼ存在しない。すなわち、接地平面23に対する垂線に沿って放射素子21から発散する放射はほぼ存在しない。これは、以下に更に説明されるように、モノポール20の空間的に延出する集合部から構成されるアレイアンテナでは、モノポールの軸MPに沿って電波を送信する能力が低下することを示す。言うまでもなく、ここで説明される放射パターンは受信時にも有効である。
次に、図3A及び図3Bに示されるアレイアンテナ配置の第1の例に注目する。図3Aは、例えば、図1A〜図1Dに示されるダイポール10のような3つのダイポール30a、30b、30cから成るアレイを具備するアレイアンテナ30の一例を示す概略平面図である。図3Aのダイポール30a〜30cは、ほぼ平坦な基板33の表面上に軸DP2に沿って同一線上に配置される。周知のように、第1のダイポール30aは2つの放射素子31aa、31abを有し、放射素子31aaは給電線32aaに接続され、放射素子31abは給電線32abに接続される。第2のダイポール30bは2つの放射素子31ba、31bbを有し、放射素子31baは給電線32baに接続され、放射素子31bbは給電線32bbに接続される。第3のダイポール30cは2つの放射素子31ca、31cbを有し、放射素子31caは給電線32caに接続され、放射素子31cbは給電線32cbに接続される。
図3Bは、図3Aの例のアレイアンテナ30を示す概略側面図である。図からわかるように、同一直線上の放射素子31aa〜31cb及び給電線32aa〜32cbは、同一の平面又は隣接する平面において延出するように基板33の表面上に配置される。周知のように、図3Aと図3Bにおけるアレイアンテナ30のようなアンテナの最大放射の方向(主ローブ)は、放射素子31aa〜31cbが延出している水平面に対して垂直である。このことは、図3Bにおいて、基板33から垂直上向きに延出する第1の矢印35及び基板33の表面から垂直下向きに延出する第2の矢印35'により示されている。特に、基板33の材料の組成に依存して、第2の矢印35'の方向の放射が基板33により減衰、停止又は反射されることを示すために、第2の矢印35'は破線により描かれている。
放射が、アレイの端部側ではなく、主にアレイの横側から発出するため、図3A〜図3Bに概略的に示されるアレイアンテナの種類は、一般に「ブロード・サイド・アレイ」アンテナと呼ばれる。ブロード・サイド・アレイアンテナ30の主ローブ35の走査は、周知の方法、すなわち走査方向Φにおいてアンテナ素子30a、30b、30cの間にある特定の位相増分ψを設定することにより行われる。これにより、第1の位相角θを有する第1の信号I+、I-が第1のアンテナ素子30aに供給され、第2の位相角θ + ψを有する第2の信号I+、I-は第2のアンテナ素子30bに供給され、第3の位相角θ + 2ψを有する第3の信号I+、I-は第3のアンテナ素子30cに供給される。走査自体は、位相制御アレイアンテナの技術において周知であるように、位相増分ψを変化させることにより行われる。前述の信号I+、I-が180°の位相ずれを有することを示すために、すなわち、ダイポール30a〜30cが周知のように平衡モード又は差動モードで動作することを示すために、信号には極性を示す添え字が付されている。
しかし、位相増分ψが増加して主ローブ35の走査方向Φが0度に近づくにつれて、すなわち、放射素子31aa〜31cbが延出している水平方向に近づくにつれて、アレイアンテナ30のダイポール30a〜30cのインピーダンスは、整合が劣化するように変化する。これは、ダイポール30a〜30c又はそれに類似するアンテナの空間的に延出する集合部から構成されるアレイアンテナ30が放射素子31aa〜31cbの延出方向に近づくと電波を送信する能力が低下することを示す。言い換えれば、軸DP2に沿った放射、すなわち、放射素子31aa〜31cbの短い端部からの放射はほぼ存在しないことになり、これは先に説明された単一のダイポール10と関連する見解とも一致する。言うまでもなく、ここで説明される放射パターンは受信時にも有効である。
次に、図4A及び図4Bに示されるアレイアンテナ配置の第2の例に注目する。図4Aは、例えば、図2A〜図2Dに示されるモノポール20のような6つのモノポール40a、40b、40c、40d、40e、40fから成るアレイを具備するアレイアンテナ40の一例を示す概略平面図である。各モノポール40a〜40fは1つの放射素子41a〜41fを有する。放射素子41a〜41fは平坦な接地平面43の表面上に直線L1を成すように配置される。各放射素子41a〜41fは、周知の方法で給電線41a〜41fに更に接続される。
図4Bは、図4Aの例のアレイアンテナ40を示す概略側面図である。放射素子41a〜41fは接地平面43の表面から垂直軸MPa〜MPfに沿って延出し、給電線42a〜42fは接地平面43に又はそれに隣接して配列される。周知のように、アレイアンテナ40のようなアンテナの最大放射の可能な方向(主ローブ)は線L1に沿って、すなわち、放射素子41a〜41fの線に沿って、接地平面43と平行に延出する。このことは、図4Bにおいて右側を向く第1の矢印45及び左側を向く第2の矢印45’により示される。
放射が、図3Aと図3Bにおけるブロード・サイド・アレイアンテナ30のように主にアレイのブロード側から主に発出するのではなく、主にアレイの端部から発出するため、図4A〜図4Bに概略的に示されるアレイアンテナ40の種類は、一般に、「エンド・ファイア・アレイ」アンテナと呼ばれる。エンド・ファイア・アレイアンテナ40の主ローブ45、45'の走査の一部は、走査方向Φにおいてアンテナ素子40a〜40fの間にある特定の位相増分ψを設定することにより、周知の方法で行われてもよい。これにより、第1の位相角θを有する第1の信号I+は第1のアンテナ素子40aに供給され、第2の位相角θ + ψを有する第2の信号I+は第2のアンテナ素子40bに供給され、第3の位相角θ + 2ψを有する第3の信号I+は第3のアンテナ素子40cに供給されることが可能であり、順次、第6のアンテナ素子40fに供給される第6の位相角θ + 5ψを有する第6の信号I+に至るまで同様である。これにより、位相制御アレイアンテナの技術において周知であるように、位相増分ψを変化させることにより走査が実現される。モノポールに供給される信号が同一の元の位相θを有することを示すために、すなわち、モノポール40a〜40fが周知のように不平衡モード又は加算モードで動作することを示すために、信号I+には正極性の添え字が付されている。
しかし、位相増分ψが増加して主ローブ45又は45'の走査方向fが90°に近づくにつれて、すなわち、放射素子41a〜41fが延出している垂直方向に近づくにつれて、アレイアンテナ40のアンテナ素子40a〜40fのインピーダンスは、整合が劣化するように変化する。これは、モノポール40a〜40f又はそれに類似するアンテナの空間的に延出する集合部から構成されるアレイアンテナ40が放射素子41a〜41fの延出方向である垂直方向に近づく方向に電波を送信する能力が低下することを示す。言い換えれば、放射素子41a〜41fの軸MPa〜MPfに沿った放射、すなわち、接地平面に対する垂線に沿った放射はほぼ存在せず、これは先に説明された単一のモノポール20と関連する見解とも一致している。言うまでもなく、ここで説明される放射パターンは受信時にも有効である。
要約すると、周知のダイポール10及び周知のモノポール20並びにその変形構成は、例えば、図3Aと図3Bにおけるブロードサイドアンテナ30及び図4Aと図4Bにおけるエンド・ファイア・アンテナ40のようなアレイアンテナにおいて単アンテナ素子として使用されることが多い。しかし、これらの単アンテナ素子のアンテナローブはほぼ例外なく、厳密に言うと少なくとも1つのヌルポイントを有する。すなわち、アンテナ素子が電波を容易に送受信できない少なくとも1つの方向を有する。その結果、いくつかのそのようなアンテナ素子の空間的に延出する集合部から構成されるアレイアンテナは、通常、アレイアンテナのアンテナローブの指向を容易に実行できない少なくとも1つの方向を示している。すなわち、そのようなアンテナ素子から構成されるアレイアンテナのアンテナ図には少なくとも1つのヌルポイントが存在する。
従って、改良されたアレイアンテナ、特に、起こりうるヌルポイントを減少するようにアンテナローブを指向する能力が改善されたアレイアンテナが必要とされる。
本発明は、改良されたアレイアンテナ、アレイアンテナシステム並びに改良されたアレイアンテナ及びアレイアンテナシステムを利用する改良された方法を提供する。
これは、基準電位の領域、すなわち接地平面と、少なくとも一部が平衡駆動され且つ少なくとも一部が不平衡駆動されることが可能である、少なくとも2つのアンテナ素子の空間的に延出する集合部とを備えるアレイアンテナにより実現される。アンテナ素子は、第1のポートに接続された第1の放射素子及び第2のポートに接続された第2の放射素子を有する。言い換えれば、アンテナ素子は少なくとも2つのポートを有する。放射素子は、前記基準電位の領域からほぼ垂直に少なくとも第1の距離だけ延出するように互いにほぼ隣接して且つ互いに平行に配置される。アンテナ素子は、前記接地基準の領域の上方に少なくとも第2の距離だけ離間して且つ前記接地基準の領域とほぼ平行に延出するように前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子に接続された放射器を更に備える。
本発明の一実施形態は、前記放射器が前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子に接続されたほぼ連続体上の放射素子を備えるようなアレイアンテナを具備する。連続体状の放射素子は、例えばループ素子であってもよい。
本発明の別の実施形態は、前記放射器が前記第1の放射素子に接続された第3の放射素子及び前記第2の放射素子に接続された第4の放射素子を含むようなアレイアンテナを備える。
本発明の更なる実施形態は、前記第3の放射素子及び前記第4の放射素子が、ほぼ直線状のスレッド形又は円筒形の素子、湾曲したほぼループ形の素子、ほぼ平坦な板素子より成る素子の群から選択されるようなアレイアンテナを備える。「平坦な板素子」という用語は、わずかに湾曲している板素子を更に含むことが意図される。
本発明は、アンテナ素子の第1のポート及び第2のポートが給電器に接続された上記説明に従ったアレイアンテナを備えるアンテナシステムによっても実現される。給電器は、第1のポートと給電器との間で伝送される第1の信号I1と、第2のポートと給電器との間で伝送される第2の信号I2との位相差Φを変化させるように構成される。
本発明の一実施形態は、平衡不平衡変成器(バラン回路)などの装置を備える給電器を具備する。装置は、給電器とアンテナ素子との間で伝送される第1の信号I1と第2の信号I2との間に第1のほぼ一定の位相差Φ1(例えば、ほぼ0°)があるように、装置の第1の端子SUMとの間で伝送される信号I0(例えば、I0ei(ψn))が分割されるように構成される。更に、装置は、給電器とアンテナ素子との間で伝送される第1の信号I1と第2の信号I2との間に第2のほぼ一定の位相差Φ2(例えば、ほぼ180°)があるように、前記装置の第2の端子DIFFとの間で伝送される信号I0(例えば、I0ei(ψn))が分割されるように構成される。
更なる実施形態において、前記装置の第1の装置端子SUM及び第2の装置端子DIFFはスイッチに接続されてもよく、スイッチは、第1の位置にある場合、信号I0を第1の装置端子SUMと通信させ、第2の位置にある場合、信号I0を第2の装置端子DIFFと通信させる。
本発明の別の実施形態は、前記第1のポート及び前記第2のポート並びに給電線に接続された分配器(例えば、結合器/分割器)を備える給電器を具備する。分配器は、前記ポートから受信された信号I1、I2を結合して前記給電線へ送出し且つ前記給電線から受信された信号I0(例えば、I0ei(ψn))を前記ポートの間で分割するように構成される。給電器は、前記ポートのうち少なくとも1つのポートと分配器との間で伝送される信号の位相Φを変化させるように、そのポートと前記分配器との間に接続された少なくとも1つの移相器を更に具備する。
本発明は、更に、基準電位の領域と、少なくとも一部が平衡駆動され且つ少なくとも一部が不平衡駆動されることが可能である少なくとも2つのアンテナ素子の空間的に延出する集合部とを具備するアレイアンテナによって送信又は受信する方法により実現される。アンテナ素子は、第1のポートに接続された第1の放射素子及び第2のポートに接続された第2の放射素子を有する。言い換えれば、アンテナ素子は少なくとも2つのポートを有する。放射素子は、前記基準電位の領域からほぼ垂直に少なくとも第1の距離だけ延出するように互いにほぼ隣接して且つ互いに平行に配列される。アンテナ素子は、前記接地基準の領域の上方に少なくとも第2の距離だけ離間して且つ前記接地基準の領域とほぼ平行に延出するように前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子に接続された放射器を更に具備する。この方法は、アンテナ素子の第1のポートとの間で伝送される第1の信号I1と、第2のポートとの間で伝送される第2の信号I2との位相差Φを変化させることにより、方向を可変し、アンテナ素子により電波を送信又は受信するステップを含む。
本発明の一実施形態に係る方法は、各アンテナ素子の第1のポート及び第2のポートに接続された給電器を使用することにより位相差Φを実現する。給電器は、前記第1のポートと前記給電器との間で伝送される第1の信号I1と、前記第2のポートと前記給電器との間で伝送される第2の信号I2との位相差Φを変化させるように構成される。
この方法の一実施形態は、前記第1の信号I1と前記第2の信号I2との間に第1のほぼ一定の位相差Φ(例えば、ほぼ0°)があるように、装置の第1の端子SUMと伝送する信号I0(例えば、I0ei(ψn))が分割されるように構成された装置を具備する給電器を使用する。更に、給電器は、前記第1の信号I1と前記第2の信号I2との間に第2のほぼ一定の位相差Φ(例えば、ほぼ180°)があるように、装置の第2の端子DIFFと伝送する信号I0(例えば、I0ei(ψn))が分割されるように構成される。
この一実施形態において、前記装置の第1の装置端子SUM及び第2の装置端子DIFFはスイッチに接続されてもよく、スイッチは、第1の位置にある場合、信号I0を第1の装置端子SUMと伝送させ、第2の位置にある場合、信号I0を第2の装置端子DIFFと伝送させるように動作させられる。
この方法の別の実施形態は、前記第1のポート及び前記第2のポート並びに給電線に接続され、前記ポートから受信された信号I1、I2を結合して前記給電線へ送出し且つ前記給電線から受信された信号I0(例えば、I0ei(ψn))を前記ポートの間で分割するように構成された分配器(例えば、結合器/分割器)を具備する給電器を使用する。給電器は、前記ポートのうち少なくとも1つのポートと分配器との間で伝送される信号の位相Φを変化させるように、そのポートと前記分配器との間に接続された少なくとも1つの移相器を更に具備する。
本発明の上記の面及びその他の面は、本発明の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
発明の好適な実施形態の詳細な説明

本発明の実施形態を参照して本発明を以下に更に詳細に説明する。本発明の他の実施形態は明らかに着想可能であり、本発明は以下に説明されるアレイアンテナ及び給電器の例に何ら限定されない。尚、本明細書中で使用される同一又は同様の図中符号は一貫して同一又は同様の物体及び/又は機能を示す。
アレイアンテナ
図5A及び図5Bは、本発明の好適な一実施形態に係るアレイアンテナ50を示す概略図である。
図5Aは、軸DP3に沿ってほぼ同一直線上に配列された3つのダイポール50a、50b、50cから成るアレイを具備するアレイアンテナ50を示す概略平面図である。
特に、
−第1のダイポール50aは2つの対向する互いに分離された放射素子51aa、51abを有し、各放射素子は給電線52aa、52abに直接接続されるか又は少なくとも間接的に接続され;
−第2のダイポール50bは2つの対向する互いに分離された放射素子51ba、51bbを有し、各放射素子は給電線52bab、52bbに直接接続されるか又は少なくとも間接的に接続され;
−第3のダイポール50cは2つの対向する互いに分離された放射素子51ca、51cbを有し、各放射素子は給電線52ca、52cbに直接接続されるか又は少なくとも間接的に接続される。
ダイポール50a〜50cの放射素子51aa〜51cbは、軸DP3に沿って利用波長の約1/4(λ/4)の距離E1だけ延出する細長いスレッド、円筒又は矩形として形成されるのが好ましい。言い換えれば、ダイポール50a〜50cは、図3A〜図3Bを参照して上述されたアレイアンテナ30のダイポール30a〜30cと同様に構成される。しかし、ブロード・サイド・アレイアンテナにおける放射素子の機能を実質的に維持できるのであれば、放射素子51aa〜51cbの他の長さ及び形態も明らかに着想できる。長さは、例えば、利用波長の他の倍数を想定してもよく、更には利用波長の倍数からわずかにずれていてもよい。一方、放射素子の形態は、例えば、湾曲し且つ/又は種々の角度などで延出していてもよい。
図5Bは、図5Aのアレイアンテナ50の側面図であり、各放射素子51aa〜51cbが、接地平面53の上方にある特定の距離だけ離間して延出するように、垂直素子54aa〜54cb上にほぼ水平に配置されることを示す。水平放射素子51aa〜51cb及び垂直素子54aa〜54cbはL字形構造(Lは上下が反転され、場合によっては回転される)を形成し、2つの隣接する垂直素子54aa〜54cbはそれぞれ1つの水平放射素子51aa〜51cbと組み合わされて、T字形構造を形成する。
上述の接地平面53はほぼ平坦であり、水平素子51aa〜51cbは接地平面53とほぼ平行に延出するのが好ましい。すなわち、接地平面53は、水平素子51aa〜51cbが延出している軸DP3とほぼ平行であるのが好ましい。しかし、本発明の他の実施形態は、湾曲するか、もしくは平坦な形態から完全に又は部分的に逸脱する他の形状をとる接地平面53又は接地電位の領域を有してもよい。いくつかの実施形態においては、接地平面53又は接地電位の領域は、例えば、導体の格子又はそれに類似する構造により形成されてもよく、更には点状接地領域の格子により形成されてもよい。
図5Bに示される垂直素子54aa〜54cbに関して、垂直素子は、
−垂直素子54aaの上部分配端部56aaは水平素子51aaの右側端部に接続され;
−垂直素子54abの上部分配端部56abは水平素子51abの左側端部に接続され;
−垂直素子54baの上部分配端部56baは水平素子51baの右側端部に接続され;
−垂直素子54bbの上部分配端部56bbは水平素子51bbの左側端部に接続され;
−垂直素子54caの上部分配端部56caは水平素子51caの右側端部に接続され;
−垂直素子54cbの上部分配端部56cbは水平素子51cbの左側端部に接続され;
−素子54aaの下部給電端部57aaは給電線52aaに接続され;
−素子54abの下部給電端部57abは給電線52abに接続され;
−素子54baの下部給電端部57baは給電線52baに接続され;
−素子54bbの下部給電端部57bbは給電線52bbに接続され;
−素子54caの下部給電端部57caは給電線52caに接続され;
−素子54cbの下部給電端部57cbは給電線52cbに接続されるように、電気的に構成されるのが好ましい。
給電端部57aa、57abに接続された給電線52aa、52abはそれぞれ2つのポートを形成し、給電端部57ba、57bbに接続された給電線52ba、52bbはそれぞれ別の2つのポートを形成する。給電端部57ca、57cbに接続された給電線52ca、52cbはそれぞれ更に別の2つのポートを形成する。
更に、図5Bの垂直素子54aa〜54cbは、垂直且つ互いにほぼ平行な軸MPaa〜MPcbに沿って水平接地平面53から利用波長の約1/4(l/4)の距離E2だけ延出するのが好ましい。すなわち、垂直素子54aa〜54cbは図5Bの軸DP3及び接地平面53に対してほぼ垂直である。しかし、以下に更に説明されるように、エンド・ファイア・アレイアンテナにおける放射素子の機能を実質的に維持できるのであれば、垂直素子54aa〜54cbの他の長さ及び形態も明らかに着想できる。長さは、例えば、利用波長の他の倍数であってもよく、更には利用波長の倍数からわずかにずれていてもよい。放射素子の形態は湾曲し且つ/又は種々の角度を使って延出してもよい。
図5A〜図5Bからわかるように、垂直素子54aa〜54cbは対54aa、54ab;54ba、54bb;54ca、54cbを成して、ほぼまっすぐな線L2に沿って接地平面53の表面上に配置される。線L2は軸DP3と平行であるか又はほぼ平行であるのが好ましい。言い換えれば、図4A〜図4Bのモノポール40a〜40fが均一の間隔で配置された個別の素子であるのに対し、図5Aと図5Bの垂直素子54aa〜54cbはほぼ均一な間隔で配置された対を成して隣接して配置されるという点を除いて、図5Aと図5Bの垂直素子54aa〜54cbは図4A〜図4Bのモノポール40a〜40fと同様に配置されるということになる。
図5Aと図5Bに概略的に示される給電線52aa〜52cbは好適な接地平面53に隣接する平面、すなわち、接地平面53の上方又は下方の平面に延出するように配置されるのが好ましい。給電線52aa〜52cbのこのような配置は、図5Aと図5Bの水平素子51aa〜51cbが給電線52aa〜52cbに直接接続されるのではなく垂直素子54aa〜54cbを介して接続されることを示す。従って、水平素子51aa〜51cbは給電線52aa〜52cbに間接的に接続されると考えてもよい。一方、垂直素子54aa〜54cbは給電線52aa〜52cbの延長である。すなわち、給電線52aa〜52cbの一部であると考えてもよい。
以上の説明から、図5Aと図5Bのアレイアンテナ50のほぼ水平の放射素子51aa〜51cbは図3Aと図3Bのブロード・サイド・アレイアンテナ30の水平放射素子31aa〜31cbに類似していると判断される。従って、放射素子51aa〜51cbは、ブロード・サイド・アレイアンテナ30の放射素子31aa〜31cbと同一の態様又は少なくとも類似する態様で利用できる。
また、以上の説明から、図5Aと図5Bのアレイアンテナ50のほぼ垂直な素子54aa〜54cbは、図4Aと図4Bのエンド・ファイア・アレイアンテナ40の垂直放射素子41a〜41fに類似すると判断される。この類似は偶発的ではない。実際、以下に更に説明されるように、アレイアンテナ50の垂直素子54aa〜54cbは、エンド・ファイア・アレイアンテナ40の垂直素子41aa〜41cbと同一の態様又は少なくとも類似する態様で利用できる。
しかし、説明を進める前に、本発明は図5Aと図5Bに示されるような3つの同一直線上のダイポール50a〜50cの単一の列に何ら限定されないことを強調しておくべきである。本発明に係るアレイアンテナは、2つのアンテナ素子から1列又はいくつかの列に配列された複数のアンテナ素子に至るまであらゆるものを含んでもよい。更に、アンテナ素子は必ずしもダイポールである必要はなく、アンテナ素子は必ずしも一直線又は一列に配列される必要もない。アンテナ素子又はアンテナ素子の少なくとも一部は、異なる高さで、列以外のパターンに従って、例えば、ジグザグパターン又はそれに類似するパターンを形成するように列からわずかにずれて配列されてもよく、あるいはいくつかのアンテナ素子から成る複数の群がほぼ一列又はそれに類似する形状に配列される(ただし、必ずしも1つの群の中の個別のアンテナ素子が列ように配列されなくてもよい)ような群として配列されてもよい。また、水平放射素子51aa〜51cb及び垂直素子54aa〜54cbの説明は電波の送信に限定されるものとして理解されてはならないことを強調しておくべきである。つまりこの説明は電波の受信時にも同様に当てはまる。
主ローブの走査
図1Aと図1Bの単一のダイポール10に関連して上述したように、通常、平衡モード又は差動モードの電流Idiff =(I1 - I2)/2はダイポールを励起する電流であると考えられ、Idiffにより搬送される電力は放射電磁パワーに変換されると考えられる。
これに従って、先に図3Aと図3Bを参照して上述されたようなアレイアンテナ30の3つのダイポールアンテナ素子30a、30b、30cの差動モードは、ダイポール30a、30b、30cの第1の給電線32aa、32ba、32caに供給される第1の電流I+と、ダイポール30a、30b、30cの第2の給電線32ba、32bb、32cbに供給される第2の電流I-とにより示された。電流I+、I-が180°の位相のずれを有すること、すなわち、ダイポール30a、30b、30cが周知のように差動モードで動作することを示すために、電流I+、I-は極性を示す添え字を有する。
先に確認した通り、図3Aと図3Bのアレイアンテナ30の3つのダイポール30a、30b、30cは、図5Aと図5Bのアレイアンテナ50の3つのダイポール50a、50b、50cに類似している。従って、アレイアンテナ50のダイポール50a〜50cは、ダイポール30a〜30cと同一の態様又は少なくとも類似する態様で差動モード又は平衡モードで励起され、更には、図1Aから図1Dにおけるダイポール10と同一の態様又は少なくとも類似する態様で励起される。
従って、ダイポール50a〜50cは、
−第1の給電線52aaに電流I+を供給し且つ第2の給電線52abに電流I-を供給し;
−第1の給電線52baに電流I+を供給し且つ第2の給電線52bbに電流I-を供給し;
−第1の給電線52caに電流I+を供給し且つ第2の給電線52cbに電流I-を供給することにより、ダイポール50a、50b、50cに給電することによって励起される。
差動モード又は平衡モードにおけるダイポール50a〜50cの最大放射の方向(主ローブ)は、放射素子51aa〜51cbが軸DP3に沿って延出している軸DP3に対してほぼ垂直である。従って、先に説明したように、主ローブは接地平面53に対してもほぼ垂直である。主ローブは、図5Bにおいて接地平面53からほぼ垂直上向きに延出する垂直な矢印55により示される。図からわかるように、図5Aと図5Bのアレイアンテナ50のダイポール50a〜50cから発生する主ローブ55は、図3Aと図3Bのブロード・サイド・アレイアンテナ30のダイポール30a〜30cから発生する主ローブ35とほぼ同一である。
アレイアンテナ30に関連して上述したように、アンテナ50のアンテナ素子50a〜50cの間の位相増分ψを設定することにより、アンテナ50の主ローブ55を走査できる。しかし、位相増分ψが増加して主ローブの方向fが図5A〜図5Bにおける水平放射素子51aa〜51cbの延出方向に近づく場合、アンテナ素子50a〜50cのインピーダンスは、整合が劣化するように変化する。従って、アレイアンテナ50のダイポール50a〜50cの放射素子51aa〜51cbは、水平方向に、すなわち、線DP3に沿って、言い換えれば図5Aと図5Bの接地平面53の垂線に対してほぼ垂直な方向に電波を送信する能力の低下を示す。そのため、放射素子51aa〜51cbに沿って図5Bの水平接地平面53とほぼ平行に延出する軸DP3に沿ったアレイアンテナ50のダイポール50a〜50cからの放射はほぼ存在し得ない。
これに対し、図4A〜図4Bを参照して上述したエンド・ファイア・アレイアンテナ40は、線L1に沿い且つ図4A〜図4Bの水平接地平面43に沿って延出する主ローブ45、45'を有する。しかし、図4Bにおいて放射素子41a〜41fが延出する垂直方向に近づく方向、すなわち、接地平面43に対してほぼ垂直な方向にエンド・ファイア・アレイアンテナ40が電波を送信する能力は低下する。
従って、図3Aと図3Bを参照して上述したような垂直平面において電波を送信するブロード・サイド・アレイアンテナ30の能力と、先に図4Aと図4Bを参照して説明したような水平面において電波を送信するエンド・ファイア・アレイアンテナ40の能力とを組み合わせることができれば有益である。これにより、特に、この組み合わせがなければ実現不可能である方向、すなわち、いわゆるヌルポイントの方向において、アレイアンテナのアンテナローブを指向する能力が大幅に改善される。
この目的のために、前述のエンド・ファイア・アレイアンテナ40におけるモノポールのうち1つと類似する機能はアレイアンテナ50において実現される。特に、これは、線L2にほぼ沿って配列され且つ接地平面53からほぼ垂直の方向に延出する複数の対の素子54aa、54ab;54ba、54bb;54ca、54cbを利用することにより実現される。
従って、図5A〜図5Bのダイポール50a〜50cの垂直素子54aa〜54cbは、
−第1の給電線52aaに電流I+を供給し且つ第2の給電線52abに電流I-を供給し;
−第1の給電線52baに電流I+を供給し且つ第2の給電線52bbに電流I-を供給し;
−第1の給電線52caに電流I+を供給し且つ第2の給電線52cbに電流I-を供給することにより、ダイポール50a、50b、50cに給電することによって加算モード(図5a〜図5bには図示せず)で励起される。
加算モードにおいては、対向する対の水平素子51aa、51ab;51ba、51bb;51ca、51cbからの放射は互いをほぼ相殺するが、各対の隣接して配置された垂直素子54aa、54ab;54ba、54bb;54ca、54cbは単一の4分の1波長モノポールとして本来機能する。すなわち、加算モードにおいては、素子51aa、51abは第1のモノポールとして機能し、素子51ba、51bbは第2のモノポールとして機能し、素子51ca、51cbは第3のモノポールとして機能する。言うまでもなく、これは、1つの対に含まれる垂直素子54aa、54ab;54ba、54bb;54ca、54cbが単一のモノポール又はそれに類似する素子として共同で動作ができ且つその対の水平素子51aa、51ab;51ba、51bb;51ca、51cbをダイポール又はそれに類似する素子として共同して動作できるよう十分に近接して配置されていることを前提とする。更に、ダイポール50a〜50cが差動モードで励起される場合、1つの対に含まれる素子における電流が差動モードにおいては相反する方向を有するため、1対の垂直素子54aa、54ab;54ba、54bb;54ca、54cbからの放射は互いに本来相殺される。
以上のことから、加算モードにおいてアンテナ素子50a〜50cの垂直素子54aa〜54cbの励起により、アレイアンテナ50の主アンテナローブ55をダイポール50a〜50cの放射素子51aa〜51cbが延出する水平方向に近づくか、又は更には水平方向に一致する方向fに指向できること、すなわち、図3Aと図3Bを参照して上述したエンド・ファイア・アンテナ40とほぼ同じように指向できることがわかる。このことは、アレイアンテナ50のアンテナローブ55について可能な縦型方向を表す2つの反対向きの矢印55’及び55”により図5Bに示される。
言い換えれば、アレイアンテナ50のほぼ水平な素子51aa〜51cbは差動モードで給電され、ブロード・サイド・ダイポールアレイアンテナ(例えば、図3Aと図3Bのブロード・サイド・アレイアンテナ30)と同様に電波を放射するために利用される。一方、アレイアンテナ50のほぼ垂直な素子54aa〜54cbは加算モードで給電され、エンド・ファイア・アンテナ(例えば、図4Aと図4Bのエンド・ファイア・アレイアンテナ40)と同様に電波を放射するために利用される。
差動モードと加算モードとの最適な切替えポイントは、特に、単一偏波アンテナ素子に関して切取られたE平面パターンによって決まる。
切替えはほぼ連続してもよい。例えば、差動モードでダイポール50a〜50cに供給される2つの電流I+、I-の180°の位相差を加算モードでダイポール50a〜50cに供給される電流I+、I-の0°の位相差に近づくように且つ/又は0°の位相差になるように連続して減少させ、その後、元に戻すことができる。
また、切替えは実質的な2方向切換えであってもよい。例えば、差動モードでダイポール50a〜50cに供給される電流I+、I-の180°の位相差と、加算モードでダイポール50a〜50cに供給される電流I+、I-の0°の位相差とを単純にトグルする又は切替える切替えであってもよい。
特に、差動給電(I+、I-)と加算給電(I+、I+)とのほぼ連続する切替え又は無段階切替えにより、アレイアンテナ50は、軸DP3及び線L2により規定される平面において接地平面53からほぼ垂直に延出する半円に沿ってほぼ全ての方向fに、すなわち、図5Aと図5Bの矢印55の方向に電波を送信できる。
差動モードと加算モードとの最適な切替えポイント、又は差動モードと加算モードとの最適な組み合わせ、すなわち、ダイポール50a〜50cに供給される2つの電流の最適な位相差は、当該技術において周知であるように、例えば、アンテナパターンを測定することにより実験的に決定される。測定は、例えば、先に説明したようにダイポール50a〜50cを励起し、0°〜180°まで複数の小さな段階を経て段階的に変化する2つの供給電流の位相差Φを設定し(すなわち、励起を加算モード0°から差動モード180°までいくつかの小さな段階を経て変化させ)、アレイアンテナ50により異なる方向へ送信された電波を連続的に測定することにより実現されてもよい。
言うまでもなく、ここで説明される放射(送信)能力は受信時にも同等に有効である。すなわち、差動受信(I+、I-)と加算受信(I+、I+)とを適切に切替えることにより、アレイアンテナ50は、軸DP3及び線L2により定義される平面において接地平面53からほぼ垂直に延出する半円に沿ってほぼ全ての方向fに、すなわち、図5Aと図5Bの矢印55の方向に電波を受信できる。従って、差動モードと加算モードとの最適な切替えポイント、更には差動モードと加算モードとの最適な組み合わせは、周知の方法で、アレイアンテナ50に向かって交互に異なる方向から電波を送信し、各ダイポール50a〜50cにより受信される2つの電流の位相及び大きさを連続的に測定することにより測定される。差動モード(I+、I-)と加算モード(I+、I+)との適切な切替えを実現するために、アレイアンテナ50のダイポールアンテナ素子50a〜50cへのパワー変換及びダイポールアンテナ素子50a〜50cからのパワー変換を向上するか又は最大にする比率としてIdiff =(I1- I2)/2及びIsum = (I1+ I2)/2をダイポールアンテナ素子50a〜50cに供給する装置に、アレイアンテナ50のダイポール50a〜50cが接続されるのが好ましい。そのような給電装置の好適な実施形態を以下に図6A〜図6Cを参照して説明する。
図6A〜図6Bは、図5A〜図5Bのアレイアンテナ50を概略的に示す図である。図からわかるように、第1のダイポール50a及び第3のダイポール50cのみが示される。次に、図6Aと図6Bを参照して単一のダイポールアンテナ素子50aの接続及び給電を説明する。アレイアンテナ50のその他のダイポール素子50b及び50c、並びに本発明の種々の実施形態に従ってアレイアンテナ中に配列されてもよい更なるダイポール素子50nに対しても、必要な変更を加えれば同一の原理が当てはまることを強調しておくべきである。
ダイポール50aは図5Aと図5Bに示されるダイポールと同一である。従って、図6A〜図6Cのダイポール50aは、図5Aと図5Bを参照して上述したダイポールと同様に、水平素子51aa、51ab、垂直素子54aa、54ab及び給電線52aa、52abを有する。
図6Aからわかるように、給電器600aは給電装置60a及び2方向スイッチ64aを具備する。給電装置60aは、第1の給電線52aaとの間で第1の電流I1を送受信し且つ第2の給電線52abとの間で第2の電流I2を送受信するように、ダイポールアンテナ素子50aの給電線52aa、52abに接続される。前記給電装置60aは第1の端子SUM及び第2の端子DIFFを具備し、それらの端子は2方向スイッチ64aを介して第3の給電線62aに交互に接続されるように配置される。給電器600aの第3の給電線62aは、アンテナ素子50aに可能な位相増分ψを加算することにより、先に簡単に説明したような周知の方法で、アンテナローブの従来の走査を可能にする移相器66a又はそれに類似する装置に接続される。
給電器600aの給電装置60aは平衡不平衡変成器又はそれに類似する装置により実現されるのが好ましい。平衡不平衡変成器は、当該技術において周知であるように、平衡(差動モード)信号と不平衡(加算モード)信号との間で変換するように特に設計された装置である。平衡不平衡変成器60aは、通常、周知のようにアース接地点又はシャシ接地点が平衡側で浮動状態又は未接続状態である小型絶縁変成器によって実現される。平衡不平衡変成器60aは、例えば、当該技術において一般的な周知の構成要素であるいわゆるマジックT又はT接合によって実現されてもよい。しかし、本発明は、絶縁変成器、マジックT又はT接合によって実現される平衡不平衡変成器60aの使用に限定されない。平衡不平衡変成器は、前記変成器、マジックT又はT接合と同一の機能又は類似する機能を有する他の任意の適切な装置によって実現されてもよい。
図6Aの平衡不平衡変成器給電装置60aは、装置60aの第1の端子SUMに供給された電流が2つの電流
Figure 0004950215
及び
Figure 0004950215
にほぼ均等に分割されるような機能を有する。それらの電流は装置60aから0°の位相差を伴ってアンテナ素子50aに供給される。すなわち、2つの電流I1及びI2は同一位相にあり、従って、アンテナ素子50aは加算モードで励起される。これは、先に説明した電流I+、I+を参照。同様に、装置60aの第2の端子DIFFに供給された電流は2つの電流
Figure 0004950215
及び
Figure 0004950215
に均等に分割される。しかし、それら2つの電流は装置60aから180°の位相差を伴ってアンテナ素子50aに供給される。すなわち、2つの電流I1及びI2は位相のずれを有し、従って、アンテナ素子50aは差動モードで励起される。これは、先に説明した電流I+、I-を参照。
従って、アンテナ素子50aは、アレイアンテナ50のアンテナローブ55が放射しようとしている方向fに応じて2方向スイッチ64aaをトグルすることにより、必要に応じて加算モード(不平衡又はエンド・ファイアモード)又は差動モード(平衡又はブロード・サイドモード)で電波を送信できる。
以下に示す式は給電装置(60a、60b、60c...60n)の機能を明確にする。
ψnが当該アンテナ素子の位相増分を表し、DIFF端子に対する入力信号が0であり且つSUM端子に対する入力信号が
Figure 0004950215
である場合
Figure 0004950215
Figure 0004950215
式中、I0’は、当該給電装置(60a、60b、60c...60n)において起こりうる損失などに対して調整された電流I0であり、I1 n は、当該アンテナ素子に対する電流I1であり、 I2 nは、当該アンテナ素子に対する電流I2である。
ψnが当該アンテナ素子の位相増分を表し、SUM端子に対する入力信号が0であり且つDIFF端子に対する入力信号が
Figure 0004950215
である場合
Figure 0004950215
Figure 0004950215
式中、I0'は、当該給電装置(60a、60b、60c...60n)において起こりうる損失などに対して調整された電流I0であり、I1 n は、当該アンテナ素子に対する電流I1であり、I2 nは、当該アンテナ素子に対する電流I2である。
言うまでもなく、ここで説明される放射(送信)能力は受信時にも同等に有効である。すなわち、アンテナ素子50aは、アレイアンテナ50のアンテナローブ55が受信しようとしている方向fに従って、必要に応じて加算モード(不平衡又はエンド・ファイアモード)又は差動モード(平衡又はブロード・サイドモード)で電波を受信できる。
しかし、本発明に係る給電器のいくつかの実施形態においては、先に説明した平衡不平衡変成器装置60a又はそれに類似する装置は必ずしも必要ではない。これは図6Bに示される。図6Bにおいては、平衡不平衡変成器給電装置60aは省略されている。その代わりに、ダイポール50aの給電線52abは電力分割器/結合器67aに接続される。すなわち、給電線52abは、図6Aの給電器600aの場合のように平衡不平衡変成器60a又はそれに類似する装置には接続されない。同様に、ダイポール50aの給電線52aaは給電器600aのように平衡不平衡変成器60a又はそれに類似する装置には接続されず、移相器65aに接続される。移相器65aは前記電力分割器/結合器67aに接続される。分割器/結合器67aは、例えば、当該技術において周知であるように、導波管又はそれに類似する装置によって実現されてもよい。
ψnが当該アンテナ素子の位相増分を表し、図6Bの電力分割器/結合器67aに対する入力信号が
Figure 0004950215
である場合
Figure 0004950215
Figure 0004950215
式中、I0'は、分割器/結合器67aにおいて起こりうる損失などに対して調整された電流I0であり、Φは、移相器65aにより追加される位相ずれであり、 I1 nは、当該アンテナ素子に対する電流I1であり、 I2 nは、当該アンテナ素子に対する電流I2である。
式5及び式6から、図6Bの給電器620aの移相器65aは、2つの電流I1、I2の間で位相をほぼ連続的に交番させることができること、例えば、2つの電流I1、I2の間で0°の位相差から180°の位相差までほぼ連続的に交番させることができることが明らかである。これは加算モードと差動モードとの組み合わせ、すなわち、不平衡モードと平衡モードとの組み合わせを可能にする。言い換えれば、移相器65aにより、送信及び/又は受信のために種々の量で水平素子51aa、51ab及び垂直素子54aa、54abの同時利用が可能になる。すなわち、水平素子51aa、51abがある量で送信できるのと同時に、垂直素子54aa、54abはある量で送信できる。このことは受信時にもそのまま当てはまる。
本発明を実施形態によって説明した。しかし、本発明は以上説明された実施形態に何ら限定されないことが強調されるべきである。本発明は、添付の請求の範囲の範囲に含まれる全ての実施形態を包含することが意図される。例えば、本発明は、図5A〜図5B及び図6A〜図6Bに示されるような3つの同一直線上のダイポール50a〜50cから成る単一の列に限定されない。本発明に係るアレイアンテナは、2つのアンテナ素子から1つ又はいくつかの列に配列された複数のアンテナ素子に至るまであらゆるものを具備してもよい。更に、アンテナ素子は必ずしも線又は列に配列されなくてよい。アンテナ素子又はアンテナ素子の少なくとも一部は、列以外のパターンに従って配列されてもよい。また、ほぼ水平な素子51aa〜51cb及びほぼ垂直な素子54aa〜54cbの説明は、送信時及び受信時の双方に同様に適用可能であることも強調されるべきである。
更に、アンテナ素子は必ずしも従来のダイポールでなくてもよい。
一実施形態においては、アンテナ素子は、例えば、図7Aに概略的に示されるようループアンテナであってもよい。ループアンテナは1つ又はいくつかの巻きを有するループから構成され、接地平面(図示せず)とほぼ平行に少なくとも第1の距離E1Aだけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に、少なくとも第2の距離E2Aだけ延出する。
本発明の別の実施形態は、図7Bに概略的に示されるように、水平放射素子と平行に延出する寄生素子又は共振器素子を有するダイポールアンテナ素子を利用してもよい。図7Bのダイポールアンテナ素子は接地平面(図示せず)とほぼ平行に少なくとも第1の距離E1Bだけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第2の距離E2Bだけ延出する。これに対し、寄生素子は前記接地平面とほぼ平行に第3の距離E1B’だけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第4の距離E2B’だけ延出する。
更に、本発明の一実施形態におけるアンテナ素子は、図7Cに概略的に示されるV字形アンテナ素子のような傾斜放射素子を有するダイポールであってもよい。図7CのV字形ダイポールアンテナは接地平面(図示せず)とほぼ平行に少なくとも第1の距離E1Cだけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第2の距離E2Cだけ延出する。
また、本発明の一実施形態におけるアンテナ素子は、例えば、図7Dに概略的に示されるバニーイヤー型のいわゆるバニーイヤーアンテナであってもよい。図7Dのバニーイヤーアンテナは接地平面(図示せず)とほぼ平行に少なくとも第1の距離E1Dだけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第2の距離E2Dだけ延出する。
更に、本発明のいくつかの実施形態は、図7Eに概略的に示されるように、パッチアンテナの形態のアンテナ素子を利用してもよい。図7Eの例のパッチアンテナは、第1の誘電率ε1を有する第1の基板の上に周知のように配置されたアンテナ素子を形成する第1のほぼ平坦な板を具備する。第1の基板は接地平面(図示せず)上に配置される。パッチアンテナ素子は前記接地平面の上方に、接地平面とほぼ平行に少なくとも第1の距離E1Eだけ延出する。パッチアンテナ素子は、前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第2の距離E2Eだけ延出する2つのほぼ平行な給電線により給電される。図7Bに示される寄生素子と同様に、図7Eのパッチアンテナは、第2の誘電率ε2を有する第2の基板の上に配置された寄生素子を有してもよい。寄生素子は、例えば、前記接地平面とほぼ平行に第3の距離E1E’ だけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第4の距離E2E’だけ延出するほぼ平坦な板であってもよい。
本発明の一実施形態におけるアンテナ素子は、例えば、図7Fに示される二重偏波アンテナ素子のような二重偏波アンテナ素子であってもよい。二重偏波アンテナ素子と関連して周知であるように、このアンテナ素子は互いに関して90°位置がずれた2つのダイポールを具備する。ダイポールアンテナは、例えば、図5Aと図5Bに示されるダイポール50a〜50cのようなダイポールアンテナ素子に基づいてもよい。従って、図7Fの二重偏波アンテナ素子は接地平面(図示せず)の上方に、接地平面とほぼ平行に少なくとも第1の距離E2Fだけ延出し且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第2の距離E1Fだけ延出する。
図7Gは、4正方形アンテナ素子として知られるダイポールアンテナ素子の別の二重偏波型実施形態を示す概略図である。4正方形アンテナ素子は、各々が2つのほぼ正方形の板から構成される2つのダイポールを具備する。4つの板は、ダイポールが互いに関して90°位置がずれるように正方形を成して配置される。大きな正方形の中心に最も近接する各正方形板の角部に給電プローブが設けられる。板は接地平面(図示せず)の上方に、接地平面とほぼ平行に少なくとも第1の距離に配置され且つ前記接地平面に対してほぼ垂直に少なくとも第2の距離だけ延出する。
図7Hは、角部給電器を有するパッチ素子アレイアンテナを示す概略図である。パッチ素子は、例えば、図7Eに概略的に示されるパッチ素子に類似していてもよい。図7Hのパッチ素子はチェス盤パターンで配列され、電流I1、I2を搬送する各給電プローブ対は、2つの隣接するパッチの近接して位置する角部に接続する。本実施形態は二重偏波を可能にする追加のプローブ対を更に具備してもよい。
以上説明したアンテナ素子は、いずれも、SUMモード走査パターン及びDIFFモード走査パターンを変形するように素子の上方及び/又は下方で1つ又はいくつかの誘電体層と組み合わせが可能である。
周知のダイポール10を示す概略側面図である。 図1Aのダイポール10からの放射パターンを示す概略横断面図である。 図1Bの放射パターンを示す概略平面図である。 図1B〜図1Cの放射パターンを示す概略斜視図である。 周知のモノポール20を示す概略側面図である。 図2Aのモノポール20からの放射パターンを示す概略横断面図である。 図2Bの放射パターンを示す概略平面図である。 図2B〜図2Cの放射パターンを示す概略斜視図である。 ブロード・サイド・アレイアンテナ30の一例を示す概略平面図である。 図3Aのアレイアンテナ30を示す概略側面図である。 エンド・ファイア・アレイアンテナ40の一例を示す概略平面図である。 図4Aのアレイアンテナ40を示す概略側面図である。 本発明の好適な一実施形態に係るアレイアンテナ50を示す概略平面図である。 図5Aのアレイアンテナ50を示す概略側面図である。 第1の実施形態に係る給電器を具備する図5A〜図5Bのアレイアンテナ50を示す概略図である。 第2の実施形態に係る給電器を具備する図5Aのアレイアンテナ50を示す概略図である。 ループアンテナ素子を示す概略図である。 寄生素子又は共振器素子を有するダイポールを示す概略図である。 傾斜ダイポールアームを有するダイポールを示す概略図である。 ダブルプローブ給電バニーイヤーアンテナ素子を示す概略図である。 寄生素子又は共振器素子を有するダブルプローブ給電パッチアンテナ素子を示す概略図である。 ダイポールアンテナ素子の二重偏波の実施形態を示す概略図である。 4正方形アンテナ素子として知られるダイポールアンテナ素子の二重偏波の実施形態を示す概略図である。 角部給電器を有するパッチ素子アレイアンテナを示す概略図である。
符号の説明
10…ダイポール
11a…放射素子
11b…放射素子
12a…給電線
12b…給電線
20…モノポール
21…垂直放射素子
23…水平接地平面
30…ブロード・サイド・アレイアンテナ
30a…ダイポール
30b…ダイポール
30c…ダイポール
31aa…放射素子
31ab…放射素子
31ba…放射素子
31bb…放射素子
31ca…放射素子
31cb…放射素子
32aa…給電線
32ab…給電線
32ba…給電線
32bb…給電線
32ca…給電線
32cb…給電線
33…基板
35…ブロード・サイド・アレイの主ローブ
35'…ブロード・サイド・アレイの主ローブ
40…エンド・ファイア・アレイアンテナ
40a…モノポール
40b…モノポール
40c…モノポール
40d…モノポール
40e…モノポール
40f…モノポール
41a…放射素子
41b…放射素子
41c…放射素子
41d…放射素子
41e…放射素子
41f…放射素子
42a…給電線
42b…給電線
42c…給電線
42d…給電線
42e…給電線
42f…給電線
43…接地平面
45…エンド・ファイア・アンテナの主ローブ
45'…エンド・ファイア・アンテナの主ローブ
50…アレイアンテナ
50a…ダイポール
50b…ダイポール
50c…ダイポール
51aa…水平放射素子
51ab…水平放射素子
51ba…水平放射素子
51bb…水平放射素子
51ca…水平放射素子
51cb…水平放射素子
52aa…給電線
52ab…給電線
52ba…給電線
52bb…給電線
52ca…給電線
52cb…給電線
53…接地平面
54aa…垂直放射素子
54ab…垂直放射素子
54ba…垂直放射素子
54bb…垂直放射素子
54ca…垂直放射素子
54cb…垂直放射素子
55…ブロード・サイド・アレイの主ローブ
55'…エンド・ファイア・アレイの主ローブ
55”… エンド・ファイア・アレイの主ローブ
56aa…上部分配端部
56ab…上部分配端部
56ba…上部分配端部
56bb…上部分配端部
56ca…上部分配端部
56cb…上部分配端部
57aa…下部給電端部
57ab…下部給電端部
57ba…下部給電端部
MPf…垂直モノポール軸
MPaa…垂直「モノポール」軸
MPab…垂直「モノポール」軸
MPba…垂直「モノポール」軸
MPbb…垂直「モノポール」軸
MPca…垂直「モノポール」軸
MPcb…垂直「モノポール」軸
L1…モノポールの線/列
L2…モノポールの線/列

Claims (12)

  1. 基準電位領域(53)と、
    空間的に延出する集合部を形成する少なくとも2つのアンテナ素子(50a、50b、50c)とを備え、該アンテナ素子の一部を平衡駆動し、また一部を不平衡駆動することができ、
    前記少なくとも2つのアンテナ素子の各々は、
    第1端部及び前記第1端部とは反対側の第2端部を有し、第1ポート(52aa、52ba、52ca)に前記第1端部で接続される第1放射素子(54aa、54ba、54ca)と、
    第3端部及び前記第3端部とは反対側の第4端部を有し、第2ポート(52ab、52bb、52cb)に前記第3端部で接続される第2放射素子(54ab、54bb、54cb)と、
    前記第1放射素子(54aa、54ba、54ca)の前記第2端部と接続され、前記第2放射素子(54ab、54bb、54cb)の前記第4端部と接続された放射器(51aa、51ab;51ba、51bb、51ca、51cb)とを有し、
    前記第1放射素子と前記第2放射素子(54aa、54ba、54ca、54ab、54bb、54cb)は隣接して、実質的に互いに平行であり、前記基準電位領域(53)から略垂直方向に少なくとも第1距離(E2)だけ延出するように配置され、
    前記放射器は、前記基準電位領域(53)と略平行に少なくとも第2距離(E1)だけ延出するように、前記第1放射素子と前記第2放射素子に接続され
    前記少なくとも2つのアンテナ素子の前記第1ポートと前記第2ポートが給電器に接続され、
    前記給電器は、前記第1ポートと前記給電器との間で伝送される第1信号と、前記第2ポートと前記給電器との間で伝送される第2信号との位相差Φを変化させるために配置されることを特徴とする、アレイアンテナ(50)。
  2. 前記放射器は、前記第1放射素子(54aa、54ba、54ca)に接続された第3放射素子(51aa、51ba、51ca)と、前記第2放射素子(54ab、54bb、54cb)に接続された第4放射素子(51ab、51bb、51cb)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のアレイアンテナ。
  3. 前記放射器は、前記第1放射素子(54aa、54ba、54ca)と前記第2放射素子(54ab、54bb、54cb)とに接続された連続体の放射素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアレイアンテナ。
  4. 前記第3放射素子と前記第4放射素子が、真っ直ぐなスレッド上または円筒状の素子(51aa、51ab、51ba、51bb、51ca、51cb)と、ループ状の素子と、平板上の素子と、を備える素子グループから選ばれることを特徴とする請求項2と請求項3のいずれか1項に記載のアレイアンテナ。
  5. 前記給電器(600a、600c)は、装置(60a、60c)を備え、該装置(60a、60c)が、
    前記第1信号(I1)と前記第2信号(I2)と間の第1位相差Φが一定になるように、前記装置(60a、60c)の第1端子(SUM)との間で伝送される信号(I0)が分割され、
    前記第1信号(I1)と前記第2信号(I2)との間の第2位相差Φが一定になるように、前記装置(60a、60c)の第2端子(DIFF)との間で伝送される信号(I0)が分割されるように構成されることを特徴とする、請求項に記載のアレイアンテナ。
  6. 前記第1端子(SUM)及び前記第2端子(DIFF)は、スイッチ(64a、64c)に接続され、該スイッチ(64a、64c)が、第1位置にある場合、前記信号(I0)を前記第1端子(SUM)と通信させ、第2位置にある場合、前記信号(I0)を前記第2端子(DIFF)と通信させることを特徴とする、請求項に記載のアレイアンテナ。
  7. 前記給電器(620a、620c)は、
    前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)並びに給電線(62a、62c)に接続され、前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)から受信された信号(I1、I2)を結合して前記給電線(62a、62c)へ送出し、前記給電線(62a、62c)から受信された信号(I0)を前記ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)の間で分割するように構成された分配器(67a、67c)と、
    前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)のうち少なくとも1つのポートと前記分配器(67a、67c)との間で伝送される信号の位相Φを変化させるように、前記少なくとも1つのポート(52aa、52ab;52ca、52cb)と前記分配器(67a、67c)との間に接続された少なくとも1つの移相器(65a)と、を備えることを特徴とする請求項に記載のアレイアンテナ。
  8. 基準電位領域(53)と、
    空間的に延出する集合部を形成する少なくとも2つのアンテナ素子(50a、50b、50c)とを備え、該アンテナ素子の一部を平衡駆動し、また一部を不平衡駆動することができ、
    前記少なくとも2つのアンテナ素子の各々は、
    第1端部及び前記第1端部とは反対側の第2端部を有し、第1ポート(52aa、52ba、52ca)に前記第1端部で接続される第1放射素子(54aa、54ba、54ca)と、
    第3端部及び前記第3端部とは反対側の第4端部を有し、第2ポート(52ab、52bb、52cb)に前記第3端部で接続される第2放射素子(54ab、54bb、54cb)と、
    前記第1放射素子(54aa、54ba、54ca)の前記第2端部と接続され、前記第2放射素子(54ab、54bb、54cb)の前記第4端部と接続された放射器(51aa、51ab;51ba、51bb、51ca、51cb)とを有し、
    前記第1放射素子と前記第2放射素子(54aa、54ba、54ca、54ab、54bb、54cb)は隣接し、実質的に互いに平行であり、前記基準電位領域(53)から略垂直方向に少なくとも第1距離(E2)だけ延出するように配置され、
    前記放射器は、前記基準電位領域(53)と略平行に少なくとも第2距離(E1)だけ延出するように、前記第1放射素子と前記第2放射素子に接続されることを特徴とする、アレイアンテナにより送信または受信する方法であって、
    前記アンテナ素子(50a、50b、50c)の前記第1ポート(52aa、52ba、52ca)との間で伝送される第1信号(I1)と、前記第2ポート(52ab、52bb、52cb)との間で伝送される第2信号(I2)との位相差Φを変化させることにより、様々な方向に、前記アンテナ素子(50a、50b、50c)によって電波を送信または受信するステップを含む方法。
  9. 前記位相差Φは前記アンテナ素子(50a、50c)の前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)に接続された給電器(600a、600c;620a、620c)を利用することにより生成され、
    前記給電器(600a、600c;620a、620c)が、
    前記第1ポート(52aa、52ca)と前記給電器(600a、600c;620a、620c)との間で伝送される第1信号(I1)と、前記第2ポート(52ab、52cb)と前記給電器(600a、600c;620a、620c)との間で伝送される第2信号(I2)との前記位相差Φを変化させることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記給電器(600a、600c)は、装置(60a、60c)を備え、
    該装置(60a、60c)が、
    前記第1信号(I1)と前記第2信号(I2)と間の第1位相差Φが一定になるように、前記装置(60a、60c)の第1端子(SUM)との間で伝送される信号(I0)が分割され、
    前記第1信号(I1)と前記第2信号(I2)との間の第2位相差Φが一定になるように、前記装置(60a、60c)の第2端子(DIFF)との間で伝送される信号(I0)が分割されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  11. 前記第1端子(SUM)及び前記第2端子(DIFF)は、スイッチ(64a、64c)に接続され、該スイッチ(64a、64c)が、第1位置にある場合、前記信号(I0)を前記第1端子(SUM)と通信させ、第2位置にある場合、前記信号(I0)を前記第2端子(DIFF)と通信させることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記位相差Φは、給電器(620a、620c)を利用することで生成され、
    分配器(67a、67c)は前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)並びに給電線(62a、62c)に接続され、
    前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)から受信された信号(I1、I2)を結合して前記給電線(62a、62c)へ送出し、前記給電線(62a、62c)から受信された信号(I0)を前記ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)の間で分割するように構成され、
    前記第1ポート及び前記第2ポート(52aa、52ab;52ca、52cb)の少なくとも1つのポートと前記分配器(67a、67c)との間で伝送される信号の前記位相差Φを変化させるように、少なくとも1つの移相器(65a)が前記少なくとも1つのポート(52aa、52ab;52ca、52cb)と前記分配器(67a、67c)との間に接続されることを特徴とする請求項に記載の方法。
JP2008547152A 2005-12-23 2005-12-23 指向能力を向上させたアレイアンテナ Expired - Fee Related JP4950215B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/SE2005/002030 WO2007073266A1 (en) 2005-12-23 2005-12-23 Array antenna with enhanced scanning

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009521830A JP2009521830A (ja) 2009-06-04
JP4950215B2 true JP4950215B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=38188902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008547152A Expired - Fee Related JP4950215B2 (ja) 2005-12-23 2005-12-23 指向能力を向上させたアレイアンテナ

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7855690B2 (ja)
EP (1) EP1964212B1 (ja)
JP (1) JP4950215B2 (ja)
CN (1) CN101346855B (ja)
AT (1) ATE534166T1 (ja)
BR (1) BRPI0520775A2 (ja)
ES (1) ES2373909T3 (ja)
PT (1) PT1964212E (ja)
WO (1) WO2007073266A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007076895A1 (en) * 2006-01-04 2007-07-12 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Array antenna arrangement
US8217992B2 (en) 2007-01-11 2012-07-10 The Jackson Laboratory Microscopic imaging techniques
US8866691B2 (en) 2007-04-20 2014-10-21 Skycross, Inc. Multimode antenna structure
US8344956B2 (en) 2007-04-20 2013-01-01 Skycross, Inc. Methods for reducing near-field radiation and specific absorption rate (SAR) values in communications devices
US7688273B2 (en) * 2007-04-20 2010-03-30 Skycross, Inc. Multimode antenna structure
EP2073309B1 (en) * 2007-12-21 2015-02-25 Alcatel Lucent Dual polarised radiating element for cellular base station antennas
US7772569B2 (en) 2008-04-01 2010-08-10 The Jackson Laboratory 3D biplane microscopy
EP2178165B1 (en) * 2008-05-12 2014-03-12 Panasonic Corporation Antenna apparatus
FR2946806B1 (fr) * 2009-06-11 2012-03-30 Alcatel Lucent Element rayonnant d'antenne multi-bande
US9000996B2 (en) * 2009-08-03 2015-04-07 The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Modular wideband antenna array
WO2011155209A1 (ja) * 2010-06-10 2011-12-15 パナソニック株式会社 アンテナ装置および表示装置
US9124006B2 (en) * 2011-03-11 2015-09-01 Autoliv Asp, Inc. Antenna array for ultra wide band radar applications
JP5323271B2 (ja) * 2011-04-11 2013-10-23 パナソニック株式会社 アンテナ装置及び無線通信装置
US9214739B2 (en) * 2011-09-08 2015-12-15 Intel Corporation Overlapped and staggered antenna arrays
BR112014017287B1 (pt) * 2012-01-17 2022-01-04 Saab Ab Antena combinada, matriz de antenas e método para usar a matriz de antenas
US9225074B2 (en) * 2012-11-05 2015-12-29 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Wide-band active antenna system for HF/VHF radio reception
CN104253314A (zh) * 2013-06-28 2014-12-31 耀登科技股份有限公司 移动通信天线系统及其天线模块
US10027030B2 (en) * 2013-12-11 2018-07-17 Nuvotronics, Inc Dielectric-free metal-only dipole-coupled broadband radiating array aperture with wide field of view
US9653816B2 (en) * 2014-07-14 2017-05-16 Northrop Grumman Systems Corporation Antenna system
US10431896B2 (en) 2015-12-16 2019-10-01 Cubic Corporation Multiband antenna with phase-center co-allocated feed
US10333228B2 (en) * 2015-12-21 2019-06-25 Huawei Technologies Co., Ltd. Low coupling 2×2 MIMO array
WO2017149697A1 (ja) * 2016-03-02 2017-09-08 三菱電機株式会社 アンテナ装置及びアンテナ励振方法
CN110383583B (zh) 2017-03-15 2022-03-11 索尼移动通信株式会社 通信装置
GB201707214D0 (en) * 2017-05-05 2017-06-21 Smart Antenna Tech Ltd Beam switching using common and differential modes
WO2018236821A1 (en) 2017-06-20 2018-12-27 Nuvotronics, Inc. BROADBAND ANTENNA NETWORK
US11342683B2 (en) 2018-04-25 2022-05-24 Cubic Corporation Microwave/millimeter-wave waveguide to circuit board connector
US10355369B1 (en) * 2018-05-08 2019-07-16 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Elemental crested dipole antenna
JP7047910B2 (ja) * 2018-07-03 2022-04-05 株式会社村田製作所 アンテナ装置
CN109599657B (zh) * 2018-11-29 2020-06-05 安徽大学 一种基于天线阵与功分馈电网络一体化集成设计的面向5g基站天线阵列的设计方法
WO2020145429A1 (ko) * 2019-01-09 2020-07-16 엘지전자 주식회사 안테나 모듈 및 이동단말기
US11367948B2 (en) 2019-09-09 2022-06-21 Cubic Corporation Multi-element antenna conformed to a conical surface
CN111029792B (zh) * 2019-12-30 2021-05-04 北京航空航天大学 一种适用于近场平面波模拟器的修正棋盘结构阵列
KR102237549B1 (ko) * 2020-01-02 2021-04-07 포항공과대학교 산학협력단 높은 전자파 간섭을 활용한 초광대역 평면형 안테나 장치
US10892549B1 (en) 2020-02-28 2021-01-12 Northrop Grumman Systems Corporation Phased-array antenna system

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1063235A (en) * 1975-10-31 1979-09-25 Yumio Kawai Endfire-type phased array antenna
JPS56130316U (ja) * 1980-03-03 1981-10-03
GB2123214B (en) * 1982-05-28 1986-04-23 Plessey Co Plc Aerial arrangement
US4498085A (en) * 1982-09-30 1985-02-05 Rca Corporation Folded dipole radiating element
DK168780B1 (da) * 1992-04-15 1994-06-06 Celwave R F A S Antennesystem samt fremgangsmåde til fremstilling heraf
JPH05299934A (ja) * 1992-04-20 1993-11-12 Mitsubishi Electric Corp アレーアンテナ
US5300936A (en) 1992-09-30 1994-04-05 Loral Aerospace Corp. Multiple band antenna
US5532708A (en) * 1995-03-03 1996-07-02 Motorola, Inc. Single compact dual mode antenna
US5724051A (en) * 1995-12-19 1998-03-03 Allen Telecom Inc. Antenna assembly
JPH09284031A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Nec Corp マイクロストリップアンテナ
GB2326284A (en) * 1997-06-11 1998-12-16 Siemens Plessey Electronic Wide bandwidth antenna arrays
JPH11284425A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 双指向性切替アンテナ装置
US6034649A (en) * 1998-10-14 2000-03-07 Andrew Corporation Dual polarized based station antenna
US6285336B1 (en) * 1999-11-03 2001-09-04 Andrew Corporation Folded dipole antenna
US6317099B1 (en) * 2000-01-10 2001-11-13 Andrew Corporation Folded dipole antenna
JP2002057521A (ja) * 2000-08-10 2002-02-22 Sony Corp カード型無線通信装置
JP2002064329A (ja) * 2000-08-15 2002-02-28 Sony Corp 無線通信装置
SE525591C2 (sv) * 2002-09-12 2005-03-15 Radio Components Sweden Ab Ett antennsystem samt ett förfarande för att tillverka detsamma
WO2004107498A2 (en) 2003-05-22 2004-12-09 The Regents Of The University Of Michigan A phased array antenna with extended resonance power divider/phase shifter circuit
JP4383814B2 (ja) * 2003-09-22 2009-12-16 富士通テン株式会社 薄型アンテナ及び受信装置
US20050219133A1 (en) * 2004-04-06 2005-10-06 Elliot Robert D Phase shifting network

Also Published As

Publication number Publication date
CN101346855B (zh) 2012-09-05
EP1964212B1 (en) 2011-11-16
US7855690B2 (en) 2010-12-21
PT1964212E (pt) 2012-02-07
ATE534166T1 (de) 2011-12-15
CN101346855A (zh) 2009-01-14
US20090051619A1 (en) 2009-02-26
BRPI0520775A2 (pt) 2009-11-03
WO2007073266A1 (en) 2007-06-28
ES2373909T3 (es) 2012-02-10
EP1964212A1 (en) 2008-09-03
JP2009521830A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4950215B2 (ja) 指向能力を向上させたアレイアンテナ
JP3875592B2 (ja) 多素子アレー型の平面アンテナ
US8854270B2 (en) Hybrid multi-antenna system and wireless communication apparatus using the same
CN111837294A (zh) 具有表现出降低的方位角束宽和增加的隔离的共用辐射元件的天线阵列
CA2439343C (en) Crossed bow tie slot antenna
KR20170027678A (ko) 이중 대역 이중 편파 안테나 모듈 구조
US20110001682A1 (en) Compact single feed dual-polarized dual-frequency band microstrip antenna array
KR20120086838A (ko) Pcb 기판형 광대역 이중 편파 다이폴 안테나
CN112787098B (zh) 二维圆极化宽角扫描相控阵天线
US20180145400A1 (en) Antenna
CN206673121U (zh) 超宽带高增益双极化全向天线
CN108292809A (zh) 多极化的极化辐射元件和具有其的天线
WO2013136835A1 (ja) デュアルアンテナ装置
JP3273402B2 (ja) プリントアンテナ
Elhabbash et al. Design of dual-band dual-polarized MIMO antenna for mm-wave 5G base stations with octagonal prism structure
CN1758484B (zh) 一种背射天线
JP2002135031A (ja) ダイバーシチアンテナ装置
JP4558548B2 (ja) マイクロストリップアンテナ、無線モジュール、無線システム及びマイクロストリップアンテナの制御方法
CN210182574U (zh) 双极化毫米波天线单元、天线系统及移动终端
Ghosh et al. Omni-directional printed antenna array for MIMO application
WO2022012546A1 (zh) 双频天线及天线阵列
Movahedinia et al. Large dielectric resonator antenna ESPAR for massive MIMO systems
Chen et al. Horizontally polarized array on a mast-like form for azimuthal beam switching
CN107104274B (zh) 低剖面的宽带的宽角阵列波束扫描圆极化阵列天线
MX2008007387A (en) Array antenna with enhanced scanning

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees