JP4949679B2 - 可動ヘッド拘束具付きの車両シート - Google Patents

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Description

本発明は、可動ヘッド拘束具を有する車両シート(座席)に関する。
可動ヘッド拘束具又はヘッドレスト装置を有する車両シート、例えば米国特許第6,604,788号明細書に開示されたヘッドレスト装置が車両シート分野において知られている。
本発明の一特徴によれば、車両用の車両シートが提供される。この車両シートは、フレームを備えたシートバックと、ヘッド拘束装置と、衝撃標的装置と、ラチェットスクリュー機構とを有する。衝撃標的装置は、ヘッド拘束装置に取り付けられると共にフレームに可動的に取り付けられている。ラチェットスクリュー機構は、第1の螺設部材及び第2の螺設部材を有する。第1の螺設部材は、衝撃標的装置に近接して設けられている。第2の螺設部材は、第1の螺設部材と噛み合い可能であって、フレームと関連している。衝撃標的装置に十分に大きな後方力を加えると、第1の螺設部材は、第2の螺設部材を少なくとも部分的に離脱させてヘッド拘束装置が初期位置から支持位置に動くことができることができるよう構成されている。
第1の螺設部材は、第1の管状部分及び第2の管状部分を有するのがよい。第1の管状部分は、衝撃標的装置に可動的に設けられるのがよい。第2の管状部分は、第1の管状部分に近接して設けられるのがよい。第2の管状部分は、衝撃標的装置への後方力の印加に応答して撓んで第1の螺設部材が第2の螺設部材中をラチェット動作するよう構成された第1の螺設区分を有するのがよい。
第2の螺設部材は、本体部分及びスラスト支承部分を有するのがよい。スラスト支承部分は、本体部分に近接して設けられるのがよく、第2の螺設部材の回転を阻止するよう構成されているのがよい。
保持部材が、フレームに取り付けられると共に第2の螺設部材を受け入れるよう形作られているのがよい。保持部材は、保持部材をフレームに取り付けるよう協働する保持タブとばね部分を有するのがよい。
フレームは、ばね部分に近接して設けられたロックアームを有するのがよい。ロックアームは、ヘッド拘束装置が初期位置に向かって作動されると、第1の螺設部材回りの第2の螺設部材の回転を阻止するようになっているのがよい。ばね部分は、第2の螺設部材をロックアームから押し離して第2の螺設部材が第1の螺設部材回りに回転することができるようにするよう構成されているのがよい。
本発明の別の特徴によれば、車両用の車両シートが提供される。この車両シートは、シートバックと、ロックアームと、ヘッド拘束装置と、衝撃標的装置と、ラチェットスクリュー機構とを有する。シートバックは、フレームを有する。ロックアームは、フレームに設けられている。ヘッド拘束装置は、ヘッドレスト及びヘッドレストに連結された支持部材を有する。衝撃標的装置は、ヘッド拘束装置に取り付けられると共にフレームに可動的に取り付けられている。ラチェットスクリュー機構は、第1の螺設部材と、第2の螺設部材と、保持部材とを含む。第1の螺設部材は、衝撃標的装置に設けられていて、雄ねじ付き部分を備えている。第2の螺設部材は、雄ねじ付き部分と噛み合い可能な雌ねじ付き部分を備えている。保持部材は、フレームに取り付けられていて、第2の螺設部材を受け入れるようになっている。衝撃標的装置に十分に大きな後方力を加えると、第1の螺設部材は、第2の螺設部材を少なくとも部分的に離脱させてヘッド拘束装置が初期位置から支持位置に動くことができるようにするよう構成され、ロックアームは、十分に大きな衝撃力が車両乗員によってヘッドレストに加えられると、第2の螺設部材の回転を阻止して支持部材から初期位置へのヘッド拘束装置の運動を阻止するよう構成されている。
第2の螺設部材は、十分に大きな衝撃力がヘッドレストに加えられると、ロックアームに接触するようになったスラスト支承部分を有するのがよい。
スラスト支承部分とロックアームとの間の第1の摩擦係数は、雌ねじ付き部分と雄ねじ付き部分との間の第2の摩擦係数よりも大きいのがよい。
保持部材は、第2の螺設部材をロックアームから押し離すよう構成されたばね部分を有するのがよい。保持部材は、フレームに係合可能な保持タブを有するのがよい。
雄ねじ付き部分は、後方力が衝撃標的装置に加えられると、撓んで第1の螺設部材が第2の螺設部材中をラチェット動作してヘッド拘束装置を支持位置に向かって動かすことができるよう構成されているのがよい。
本発明の別の特徴によれば、車両用の車両シートが提供される。この車両シートは、フレームを備えたシートバックと、フレームに設けられたロックアームと、ヘッドレスト及びヘッドレストに連結された支持部材を有するヘッド拘束装置と、衝撃標的装置と、ラチェットスクリュー機構とを有する。衝撃標的装置は、ヘッド拘束装置に取り付けられると共にフレームに可動的に取り付けられている。ラチェットスクリュー機構は、第1の螺設部材と、第2の螺設部材と、保持部材とを含む。第1の螺設部材は、衝撃標的装置に設けられていて、雄ねじ付き部分を備えている。第2の螺設部材は、雄ねじ付き部分と噛み合い可能な雌ねじ付き部分を備えている。保持部材は、フレームに取り付けられていて、第2の螺設部材を受け入れるようになっている。しきい衝撃力が衝撃標的装置に加えられると、雄ねじ付き部分は、撓んで雌ねじ付き部分を少なくとも部分的に離脱させてヘッド拘束装置が初期位置から支持位置に動くことができるようにするよう構成されている。
ロックアームは、十分に大きな衝撃力が車両乗員によってヘッドレストに加えられると、第2の螺設部材の回転を阻止して支持位置から初期位置へのヘッド拘束装置の運動を阻止するよう構成されているのがよい。
保持部材は、第2の螺設部材をロックアームから押し離すよう構成されたばね部分を有するのがよい。第2の螺設部材は、ばね部分によって及ぼされる付勢力に打ち勝つのに十分な力がヘッドレストに加えられると、ロックアームに接触するようになったスラスト支承部分を有するのがよい。
雄ねじ付き部分は、複数個の軸方向スロットによって分離された複数個の螺設領域を更に有するのがよい。
以下に与えられる或る幾つかの用語は、参考までに便宜上用いられているに過ぎず、本発明を限定するものではない。具体的に説明すると、方向を示す用語、例えば「左」、「右」、「上方」、「下方」、「上」、「下」、及びこれらに類似した用語は、図面に示す方向を示している。かかる方向を表す用語は、分かりやすくするために用いられているのであって、本発明の特徴の向きを特定の平面又は方向に厳密に限定しようとするものではない。
図1を参照すると、車両シート組立体10が示されている。車両シート組立体10は、シートボトム12及びシートバック14を有している。シートボトム12を車両フロアに取り付けると共に(或いは)車両フロアに対するシートボトム12の左右及び(又は)上下運動を可能にするシートアジャスタ機構16に取り付けるのがよい。シートバック14をシートボトム12に回動可能に連結するのがよい。
図2を参照すると、シートバック14が、より詳細に示されている。シートバック14は、可動ヘッド拘束装置20、フレーム22、衝撃標的装置24及びラチェットスクリュー機構26を有している。
ヘッド拘束装置20は、シートバック14と可動的に関連している。具体的に説明すると、ヘッド拘束装置20は、図1に実線で示す初期位置と、想像線で示す支持位置との間で動くことができる。ヘッド拘束装置20は、ヘッド拘束具又はヘッドレスト30及び1個以上のヘッドレスト支持体32を有している。ヘッドレスト支持体32は、任意適当な形状のものであってよい。図2に示す実施形態では、ヘッドレスト支持体32は、全体としてU字形の形状をしている。
フレーム22は、任意適当な形状のものであってよい。図2に示す実施形態では、フレーム22は、第1の側支持体40、第2の側支持体42、第1の横方向部材44及び第2の横方向部材46を有している。第1及び第2の横方向部材44,46は、第1及び第2の側支持体40,42に連結されるよう側方に延びている。側支持体40,42及び横方向部材44,46を一体に形成してもよく、又は任意適当な方法、例えば溶接、締結具又は接着剤で接合される別個の部品であってもよい。
図2及び図5を参照すると、第1の横方向部材44が詳細に示されている。第1の横方向部材44は、1個以上のスロット50、1個以上のガイド52、孔54及び1個以上のロックアーム56を有するのがよい。
スロット50は、ヘッド拘束装置20を受け入れるようになっている。図示の実施形態では、ヘッドレスト支持体32は、スロット50を貫通している。スロット50は、車両の衝突事故の際にヘッド拘束装置20が乗員の頭(ヘッド)に接触するよう上方及び(又は)前方に動くことができるよう構成されたものであるのがよい。
ガイド52も又、ヘッド拘束装置20を受け入れるようになっているのがよい。図示の実施形態では、ヘッドレスト支持体32は、ガイド52を貫通している。ガイド52は、車両の衝突事故の際に、ヘッド拘束装置20の軌道を変化させるピボット箇所となるよう構成されたものであるのがよい。加うるに、ガイド52は、ヘッドレスト支持体32の上方運動を可能にするよう構成されたものであるのがよい。ガイド52を第1の横方向部材44と一体に形成してもよく、或いは任意適当な方法、例えば溶接、締結具又は接着剤で第1の横方向部材44に取り付けられる1個以上の別個の部品であってもよい。
孔54は、以下に詳細に説明するようにラチェットスクリュー機構26を受け入れるようになっているのがよい。孔54は、任意適当な場所に配置できる。図4に示す実施形態では、孔54は、第1の横方向部材44の下方部分58内に設けられている。
ロックアーム56は、以下に詳細に説明するようにラチェットスクリュー機構26の運動を阻止するよう構成されたものであるのがよい。ロックアーム56は、ラチェットスクリュー機構26に係合して回転運動を阻止する上で任意適当な形態のものであってよい。図4及び図5に示すようにロックアーム56は、下方部分58から孔54に向かって延びるのがよい。
再び図1を参照すると、衝撃標的装置24は、アーマチュア60、衝撃標的62、及び1つ以上のピボット機構64を有するのがよい。
アーマチュア60をヘッド拘束装置20に取り付けるのがよく、このアーマチュアは、任意適当な形態のものであってよい。図2に示す実施形態では、アーマチュア60は、側方に延びる部分70、第1の側部分72及び第2の側部分74を有している。アーマチュア60は、任意適当な材料で作られたものであってよく、例えばポリマー材料又は金属で作られる。
衝撃標的62をアーマチュア60に設けるのがよい。図2に示す実施形態では、衝撃標的62は、第1及び第2の側部分72,74に取り付けられている。衝撃標的62は、衝突事故の際に乗員により及ぼされる力を受け取るよう構成されている。
ピボット機構64は、衝撃標的装置24をフレーム22に回動可能に取り付けるよう構成されたものであるのがよい。例えば、ピボット機構64を第1及び第2の側部分72,74並びに第1及び第2の側支持体40,42に結合するのがよい。加うるに、ヘッド拘束装置20を初期位置に向かって付勢する又は押す1個以上のばね76をピボット機構64又は衝撃標的装置24に関連させるのがよい。
図3を参照すると、ラチェットスクリュー機構26が、詳細に示されている。ラチェットスクリュー機構26は、第1の螺設部材80、第2の螺設部材82及び保持部材84を有している。ラチェットスクリュー機構26は、車両の衝突事故の際、ヘッド拘束装置20を初期位置から支持位置に迅速に動かすことができるよう構成されている。加うるに、ラチェットスクリュー機構26は、自動車の衝突事故の際、支持位置から初期位置へのヘッド拘束装置20の後方駆動を妨げ、自動的にロック解除してその後の運動を可能にするよう構成されている。
図3に示すように、第1の螺設部材80は、雄型形態のものであり、第2の螺設部材82は、雌型形態のものであるのがよい。変形例として、第1の螺設部材80が雌型形態のものであり、第2の螺設部材82が雄型形態のものであってもよい。
第1の螺設部材80は、第1の管状部分90及び第2の管状部分92を含むのがよい。第1及び第2の管状部分90,92は、任意適当な向きを有していてもよい。例えば、第1及び第2の管状部分90,92は、図32示すように互いに実質的に垂直に設けられていてよい。
第1の管状部分90は、衝撃標的装置24に係合するよう構成されたものであるのがよい。一実施形態では、第1の管状部分90は、アーマチュア60に設けられ、これにより、ラチェットスクリュー機構26は、衝撃標的装置24に対して回動することができる。第1の管状部分90は、インサート成形され又はアーマチュア60と一体に形成されたものであるのがよい。
第2の管状部分92は、1個以上の雄ねじ付き部分又は区分100を含むのがよい。雄ねじ付き部分100は、撓むよう構成されたものであるのがよい。具体的に説明すると、雄ねじ付き部分100は、車両の衝突事故の際、衝撃標的装置24に加えられる力に応答して中心軸線100に向かって内方に撓むよう構成されたものであるのがよい。図3に示す実施形態では、雄ねじ付き部分100は、軸方向スロット104によって互いに分離されている。軸方向スロット104により、雄ねじ付き部分100は、独立して撓むことができる。雄ねじ付き区分100は、任意適当な形態のものであってよく、又任意適当な材料で作られたものであってよく、例えばポリマー材料で作られる。図3に示す実施形態では、雄ねじ付き区分100は、螺旋ねじ山パターンを備えている。
図4を参照すると、雄ねじ付き部分100の一実施形態が詳細に示されている。一実施形態では、雄ねじ付き部分100は、任意適当なつる巻角を有してよく、例えば、つる巻角は、10°〜40°である。加うるに、ねじ山の先導区分106及び後続区分108には、テーパが付けられている。例えば、先導区分106は、約30°のテーパ角αを有し、後続部分108は、約−5°の逆テーパ角βを有するのがよい。先導区分106の正のテーパ角は、第2の螺設部材82中における雄ねじ付き部分100のラチェット動作を促進する。構造区分108の負のテーパ角は、力がヘッドレスト30に加えられたとき、第2の螺設部材82からの雄ねじ付き部分100の離脱を阻止する。
図5を参照すると、第2の螺設部材82は、第1の螺設部材80と噛み合うことができる。第2の螺設部材82は、本体部分110及びスラスト支承部分112を含むのがよい。本体部分110は、溝114及び雌ねじ付き部分又は区分116を含むのがよい。
スラスト支承部分112は、第2の螺設部材82の回転を阻止するようになっている。具体的に説明すると、スラスト支承部分112は、ヘッド拘束装置20の回転を阻止すると共に後方駆動を妨げるようロックアーム56に接触するようになっている。加うるに、スラスト支承部分112の質量は、第2の螺設部材82の回転を阻止するのに役立つ。スラスト支承部分112は、任意適当なものであってよい。図3及び図5に示す実施形態では、スラスト支承部分112は、ロックアーム56に近接して設けられていて、本体部分110よりも大きな直径を有している。スラスト支承部分112は、本体部分110と一体に形成されてもよく、又は別個の部品であってもよい。
溝114は、保持部材84に係合して第2の螺設部材82が回転できるように構成されたものであるのがよい。溝114は、任意適当な形態のものであってよく、任意適当な場所に配置されてよい。図3に示す実施形態では、溝114は、スラスト支承部分112の下で本体部分110に設けられている。
雌ねじ付き部分116は、雄ねじ付き部分100と噛み合うことができる。雌ねじ付き部分116は、任意適当な場所、例えば、本体部分110の内面の少なくとも一部に沿って設けられてよい。雌ねじ付き部分116は、雄ねじ付き部分100と適合性のある任意適当な形態のものであってよい。例えば、雌ねじ付き部分116は、約10°〜40°のつる巻角を有するのがよい。
保持部材84は、フレーム22に取り付けられて第2の螺設部材82を受け入れるようになっている。保持部材84は、1個以上のクリップ部分120、ばね部分122、及び1個以上の取り付けタブ124を含むのがよい。クリップ部分120、ばね部分122及び(又は)取り付けタブ124は、一体に形成されてもよく、又は任意適当な仕方で取り付けられる別個の部品であってもよい。保持部材84は、任意適当な材料、例えばポリマー材料又はばね鋼のような金属で作られたものであってよい。
クリップ部分120は、ばね114と嵌合して第2の螺設部材82を保持部材84に回転可能に結合するよう構成されている。クリップ部分120は、任意適当な形態なものであってよい。図3及び図5に示す実施形態では、クリップ部分120は、撓んで溝114内にスナップ嵌合するよう構成されている。具体的に説明すると、図3では、クリップ部分120は、溝114と嵌合するよう形作られた内向きに延びるクリップ特徴部126を露出させるよう部分図で示されている。
取り付けタブ124は、保持部材84をフレーム22に取り付けるよう構成されている。図5に示す実施形態では、取り付けタブ124は、フレーム22とのスナップ嵌合を容易にするよう中心軸線102から外方にラッパ状に広げられている。具体的に説明すると、取り付けタブ124は、孔54中に挿入されると、内方に撓み、次に、外方に撓んで保持部材84を上方横方向部材44に固定し、中心軸線102回りの保持部材84の回転を阻止するよう構成されている。
取り付けタブ124は、任意適当な形態のものであってよい。さらに、取り付けタブ124により、保持部材84がフレーム22に対して揺動し又は回動してラチェットスクリュー機構26の運動を容易にすることができる。具体的に説明すると、取り付けタブ124は、保持部材84が、雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116が引っ掛かって動かなくなるのを阻止するために回動できるようにする湾曲した又は弧状の形状を有するのがよい。保持部材84は、中心軸線104に対して任意適当な量だけ、例えば約±4°だけ回動するよう構成されたものであるのがよい。
ばね部分122は、任意適当な形態のものであってよい。図3に示す実施形態では、ばね部分は、皿座金として形作られている。複数個の皿座金を用いて所望の付勢力を生じさせるのがよいが、このようにするかどうかは任意である。図3及び図5に示す実施形態では、ばね部分は、ロックアーム56に近接して設けられ、第2の螺設部材82と係合可能である。
次に、車両の衝突事故の際のヘッド拘束装置20の運動について説明する。車両の衝突事故の前においては、ヘッド拘束装置20は、初期位置で設けられている。車両の衝突事故の際、例えば後方衝突の際、シートに座っている乗員は、後向きの力を衝撃標的装置24に及ぼす。この力により、衝撃標的装置24は、後方に動いてピボット機構54を中心として回動する。加うるに、力が衝撃標的装置24からラチェットスクリュー機構26に伝達される。
ラチェットスクリュー機構26に伝達された力又は衝撃がしきい量を超えている場合、雄ねじ付き部分100は、撓んで部分的に雌ねじ付き部分116を離脱させ、それにより第1の螺設部材80が第2の螺設部材82中でラチェット動作することができる。ラチェット動作により、ヘッド拘束装置20は、支持位置に向かって迅速に上方且つ(或いは)前方に動いて乗員のヘッドを支持することができる。さらに、第2の螺設部材82の回転慣性は、第1の螺設部材80との回転係合を阻止する。
ラチェットスクリュー機構262伝達された力又は衝撃がしきい量を超えていない場合、雄ねじ付き部分100は、ラチェット動作を可能にするほど十分には撓まない。上述したこととは異なり、雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116は、噛み合ったままの状態である。さらに、第2の螺設部材82は、第1の螺設部材80を中心として回転するようになる。
乗員が後方に動くと、乗員の頭は、ヘッドレスト30に接触する。乗員の頭によりヘッドレスト30に加えられた力又は衝撃は、ヘッドレスト装置20を支持位置から初期位置に向かって戻そうとする。この後方駆動力は、ラチェットスクリュー機構に伝達される。 十分に大きな下向きの衝撃がラチェットスクリュー機構26に伝達された場合、第2の螺設部材82は、図6に示すようにロック位置に向かって下方に動く。ロック位置では、第2の螺設部材82は、ロックアーム56に係合し、ばね部分122を少なくとも部分的に圧縮する。
摩擦力及び慣性力に起因して、ヘッド拘束装置20は、衝突の際、支持位置にロックされた状態のままである。具体的に説明すると、逆向きのトルクが、雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116との間の摩擦トルク、溝114とクリップ特徴部126との間の摩擦トルク、及びロックアーム56とスラスト支承部分112との間の摩擦トルクの合計よりも小さい場合、ヘッド拘束装置20は、初期位置に向かう運動を阻止するようロック状態のままである。加うるに、雄ねじ付き部分100及び雌ねじ付き部分116のねじ山の形態は、初期位置に向かうラチェットスクリュー機構26のラチェット動作を阻止する一方で、回転慣性は、第2の螺設部材82の回転を阻止する。
スラスト支承部分112と傾斜アーム56との間の摩擦係数は、雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116との間の摩擦係数よりも大きいのがよい。これと同様に、溝114とクリップ特徴部126との間の摩擦係数は、雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116との間の摩擦係数より大きいのがよい。一実施形態では、スラスト支承部分112とロックアーム56との間の摩擦係数は、約0.4であるのがよく、雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116との間の摩擦係数は、約0.15であるのがよい。
十分に大きな下向きの衝撃がラチェットスクリュー機構262伝達されなかった場合、ヘッド拘束装置20は、ロックを行なわない。具体的に説明すると、逆向きのトルクが雄ねじ付き部分100と雌ねじ付き部分116との間の摩擦力に溝114とクリップ特徴部126との間の摩擦力を加えたものよりも大きい場合、ヘッド拘束装置20は、ロックを行なわない。
衝突事故の後、ヘッド拘束装置20及びラチェットスクリュー機構26を介して伝達された力が減少する。ばね部分122によって加えられた付勢力がヘッド拘束装置20を介して加えられた下向き又は後方駆動力よりも大きいとき、ばね部分122は、第2の螺設部分82をロックアーム56から押し離してロック解除位置に動かす。したがって、第2の螺設部分82は、第1の螺設部材80回りに自由に回転することができる。さらに、ラチェットスクリュー機構26を介する軸方向力及びヘッド拘束装置20の重量により、ヘッド拘束装置20は、初期位置に向かってゆっくりと後方作動を行なうことができる。
本発明の実施形態を図示すると共に説明したが、これら実施形態は、本発明の考えられる全ての形態を示すものではない。それどころか、本明細書に用いられる用語は、説明のための用語であって、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更を想到できることはいうまでもない。
シートバックを備えた車両シートの斜視図である。 ラチェットスクリュー機構を備えたシートバックの切除斜視図である。 ラチェットスクリュー機構の分解組立て斜視図である。 ラチェットスクリュー機構の雄ねじ付き部分の断面図である。 ロック解除位置にあるラチェットスクリュー機構の断面図である。 ロック位置にあるラチェットスクリュー機構の断面図である。
符号の説明
10 車両シート組立体
12 シートボトム
14 シートバック
20 可動ヘッド拘束装置
22 フレーム
24 衝撃標的装置
26 ラチェットスクリュー機構
30 ヘッド拘束具又はヘッドレスト
32 ヘッドレスト支持体
40,42 側支持体
44,46 横方向部材
80,82 螺設部材
84 保持部材
100 雄ねじ付き部分

Claims (19)

  1. 車両用の車両シートであって、
    フレームを備えたシートバックと、
    ヘッド拘束装置と、
    前記ヘッド拘束装置に取り付けられると共に前記フレームに可動的に取り付けられた衝撃標的装置と、
    前記衝撃標的装置に近接して設けられた第1の螺設部材及び前記フレームと関連していて、前記第1の螺設部材と噛み合い可能な第2の螺設部材を含むラチェットスクリュー機構とを有し、
    前記第2の螺設部材は、本体部分と、前記本体部分に近接して設けられたスラスト支承部分とを有し、前記スラスト支承部分は、前記フレームと係合して、前記第2の螺設部材の回転を阻止するよう構成され、
    前記衝撃標的装置に十分に大きな後方力を加えると、前記第1の螺設部材は、前記第2の螺設部材を少なくとも部分的に離脱させて前記ヘッド拘束装置が初期位置から支持位置に動くことができることができるよう構成されていることを特徴とする車両シート。
  2. 前記第1の螺設部材は、前記衝撃標的装置に可動的に設けられた第1の管状部分を更に有する請求項1記載の車両シート。
  3. 前記第1の螺設部材は、前記第1の管状部分に近接して設けられた第2の管状部分を更に有し、前記第2の管状部分は、前記衝撃標的装置への前記後方力の印加に応答して撓んで前記第1の螺設部材が前記第2の螺設部材中をラチェット動作するよう構成された第1の螺設区分を有する請求項2記載の車両シート。
  4. 前記スラスト支承部分は、前記本体部分よりも大きな直径を有している請求項1記載の車両シート。
  5. 前記フレームに取り付けられていて、前記第2の螺設部材を受け入れるよう形成された保持部材を更に有する請求項1記載の車両シート。
  6. 前記保持部材は、前記保持部材を前記フレームに取り付けるよう協働する保持タブとばね部分を更に有する請求項5記載の車両シート。
  7. 前記フレームは、前記ばね部分に近接して設けられたロックアームを更に有し、前記ロックアームは、前記ヘッド拘束装置が前記初期位置に向かって作動されると、前記第1の螺設部材回りの前記第2の螺設部材の回転を阻止するようになっている請求項6記載の車両シート。
  8. 前記ばね部分は、前記第2の螺設部材を前記ロックアームから押し離して前記第2の螺設部材が前記第1の螺設部材回りに回転することができるようにするよう構成されている請求項7記載の車両シート。
  9. 車両用の車両シートであって、
    フレームを備えたシートバックと、
    フレームに設けられたロックアームと、
    ヘッドレスト及びヘッドレストに連結された支持部材を有するヘッド拘束装置と、
    前記ヘッド拘束装置に取り付けられると共に前記フレームに可動的に取り付けられた衝撃標的装置と、
    ラチェットスクリュー機構と、を有し、このラチェットスクリュー機構は、前記衝撃標的装置に設けられていて、雄ねじ付き部分を備えた第1の螺設部材と、前記雄ねじ付き部分と噛み合い可能な雌ねじ付き部分を備えた第2の螺設部材と、前記フレームに取り付けられていて、前記第2の螺設部材を受け入れるようになった保持部材とを含み、
    前記衝撃標的装置に十分に大きな後方力を加えると、前記第1の螺設部材は、前記第2の螺設部材を少なくとも部分的に離脱させて前記ヘッド拘束装置が初期位置から支持位置に動くことができるようにするよう構成され、前記ロックアームは、十分に大きな衝撃力が車両乗員によって前記ヘッドレストに加えられると、前記第2の螺設部材の回転を阻止して前記支持部材から前記初期位置への前記ヘッド拘束装置の運動を阻止するよう構成されていることを特徴とする車両シート。
  10. 前記第2の螺設部材は、前記十分に大きな衝撃力が前記ヘッドレストに加えられると、前記ロックアームに接触するようになったスラスト支承部分を更に有する請求項9記載の車両シート。
  11. 前記スラスト支承部分と前記ロックアームとの間の第1の摩擦係数は、前記雌ねじ付き部分と前記雄ねじ付き部分との間の第2の摩擦係数よりも大きい請求項10記載の車両シート。
  12. 前記保持部材は、前記第2の螺設部材を前記ロックアームから押し離すよう構成されたばね部分を更に有する請求項9記載の車両シート。
  13. 前記保持部材は、前記フレームに係合可能な保持タブを更に有する請求項9記載の車両シート。
  14. 前記雄ねじ付き部分は、前記後方力が前記衝撃標的装置に加えられると、撓んで前記第1の螺設部材が前記第2の螺設部材中をラチェット動作して前記ヘッド拘束装置を前記支持位置に向かって動かすことができるよう構成されている請求項9記載の車両シート。
  15. 車両用の車両シートであって、
    フレームを備えたシートバックと、
    前記フレームに設けられたロックアームと、
    ヘッドレスト及び前記ヘッドレストに連結された支持部材を有するヘッド拘束装置と、 前記ヘッド拘束装置に取り付けられると共に前記フレームに可動的に取り付けられた衝撃標的装置と、
    ラチェットスクリュー機構と、を有し、前記ラチェットスクリュー機構は、前記衝撃標的装置に設けられていて、雄ねじ付き部分を備えた第1の螺設部材と、前記雄ねじ付き部分と噛み合い可能な雌ねじ付き部分を備えた第2の螺設部材と、前記フレームに取り付けられていて、前記第2の螺設部材を受け入れるようになった保持部材とを含み、
    しきい衝撃力が前記衝撃標的装置に加えられると、前記雄ねじ付き部分は、撓んで前記雌ねじ付き部分を少なくとも部分的に離脱させて前記ヘッド拘束装置が初期位置から支持位置に動くことができるようにするよう構成され、
    前記ロックアームは、十分に大きな衝撃力が車両乗員によってヘッドレストに加えられると、前記第2の螺設部材の回転を阻止して前記支持位置から前記初期位置への前記ヘッド拘束装置の運動を阻止するよう構成されていることを特徴とする車両シート。
  16. 前記保持部材は、前記第2の螺設部材を前記ロックアームから押し離すよう構成されたばね部分を更に有する請求項15記載の車両シート。
  17. 前記第2の螺設部材は、前記ばね部分によって及ぼされる付勢力に打ち勝つのに十分な力が前記ヘッドレストに加えられると、前記ロックアームに接触するようになったスラスト支承部分を更に有する請求項16記載の車両シート。
  18. 前記第2の螺設部材は、溝を更に有し、前記保持部材は、前記第2の螺設部材を前記第1の保持部材に回転可能に結合するよう前記溝と嵌合可能なクリップを更に有する請求項15記載の車両シート。
  19. 前記雄ねじ付き部分は、複数個の軸方向スロットによって分離された複数個の螺設領域を更に有する請求項15記載の車両シート。
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