JP4947748B1 - 蓋開け具 - Google Patents
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Abstract
【課題】グリップに弧状に設けられたベルトをビンの蓋部の周囲に巻き回し、グリップを回動させてビンの蓋を開ける蓋開け具において、ベルトが描く弧が円に近くなり易くて作業が容易であり、ベルトの弛みを除く作業があまり必要ではない蓋開け具を提供する。
【解決手段】グリップ3の上部に略L字状の上面部11が形成される。この略L字状の縦辺の先端である上段面部13と、略L字状の横辺である下段面部15と、略L字状の縦辺に貫通する横孔として形成され下段面部15に隣接する空間部17と、が形成される。そして、ベルト5は、空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部11の上空を回って弧21を描き、空間部17に入り、一端19の下を二重状態になって通り、再び略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設される。
【選択図】図1
【解決手段】グリップ3の上部に略L字状の上面部11が形成される。この略L字状の縦辺の先端である上段面部13と、略L字状の横辺である下段面部15と、略L字状の縦辺に貫通する横孔として形成され下段面部15に隣接する空間部17と、が形成される。そして、ベルト5は、空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部11の上空を回って弧21を描き、空間部17に入り、一端19の下を二重状態になって通り、再び略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設される。
【選択図】図1
Description
この発明は、グリップに設けられたベルトをビンの蓋部の周囲に巻き回し、グリップを所定方向へ回動させてビンの蓋を開ける蓋開け具に関する。
ジャムなど入っているビンの蓋などは、自分で閉めて、また再度空けようとしても、期間を置けば置くほどに、蓋周辺の錆びや、密着などにより開けづらくなる。素手でどうしても開かない時は蓋の周りを叩いてショックを与えるか、暖めてから開けるなどされるが、蓋を開けるための手段としてのいろいろなオープナーが市場で販売されてる。
このようなオープナーのうち、グリップに設けられたベルトをビンの蓋部の周囲に巻き回し、グリップを所定方向へ回動させてビンの蓋を開ける蓋開け具が存在する。
特許文献1は、そのような蓋開け具のひとつである。すなわち、図6の断面図に示すように、グリップ101内部に上下に貫通する縦孔としての中空部103を備える。この中空部103の上部で、縁部の一端にベルト105の一端107が固定され、このベルト105は上方へ延び、この中空部103の上空を回って弧109を描き、再び中空部103に入り、他端111が中空部103の下方へ挿通される。ベルト105の描く弧109の中に、図示しないビンの蓋を位置させ、ベルト105の他端111を下方へ引くことで、ベルト105を図示しないビンの蓋部の周囲に巻き回す。その状態で、グリップ101を図中右方向113へ回動させると、ビンの蓋を開けることができる。
特許文献1は、そのような蓋開け具のひとつである。すなわち、図6の断面図に示すように、グリップ101内部に上下に貫通する縦孔としての中空部103を備える。この中空部103の上部で、縁部の一端にベルト105の一端107が固定され、このベルト105は上方へ延び、この中空部103の上空を回って弧109を描き、再び中空部103に入り、他端111が中空部103の下方へ挿通される。ベルト105の描く弧109の中に、図示しないビンの蓋を位置させ、ベルト105の他端111を下方へ引くことで、ベルト105を図示しないビンの蓋部の周囲に巻き回す。その状態で、グリップ101を図中右方向113へ回動させると、ビンの蓋を開けることができる。
しかしながら、上記特許文献1の蓋開け具は、(1)使い勝手が良くない。すなわち、グリップ内部に上下に貫通する縦孔としての中空部は、それほど内径の大きなものは形成しにくい。このため、この内径の小さな縦孔によって、ベルトが描く弧は、下方で絞られた形状になり、縦長の細い楕円になってしまう。この細い楕円の中に、ビンの蓋を位置させるには、片方の手で縦長の楕円の頂部を下方へ押したり、楕円の左右の周辺部を広げたりしながら、楕円を円に近づけて、この円の中にビンの蓋を位置させる作業をしないといけない。この作業が案外面倒である。
(2)さらに、グリップの力がベルトを介して蓋に効率よく伝わるには、ベルトが蓋に密着する必要があり、このため、ベルトの弛みを除くよう、常にベルトの他端を下方へ引き、ベルトを強く締付ける作業が必要であり、面倒である。
(3)また、ビンの蓋を開ける方向へグリップを回動すると、蓋は、中空部の上部で縁部の他端に設けられたベルト支持部材115により、ベルト105が押し当てられるにもかかわらず、このベルト105が、スムーズに中空部103内に挿入されていく必要のために、ベルト支持部材115が滑りのよい低摩擦樹脂からなる必要がある、とされている。しかし、そのような押し当てられた状態でも滑りを生じるような低摩擦樹脂の選定はなかなか困難である。
(3)また、ビンの蓋を開ける方向へグリップを回動すると、蓋は、中空部の上部で縁部の他端に設けられたベルト支持部材115により、ベルト105が押し当てられるにもかかわらず、このベルト105が、スムーズに中空部103内に挿入されていく必要のために、ベルト支持部材115が滑りのよい低摩擦樹脂からなる必要がある、とされている。しかし、そのような押し当てられた状態でも滑りを生じるような低摩擦樹脂の選定はなかなか困難である。
(4)また、グリップの力がベルトを介して蓋に効率よく伝わるには、ベルトと蓋との摩擦を大きくする必要があり、このため、ベルト3の内周面には、摩擦抵抗を増加させるための高摩擦抵抗処理(滑り止め処理)が施される必要があり、装置の製造コストを高くしてしまう。
この発明は、以上の問題点を解決するために、ベルトが描く弧が円に近くなり易くて作業が容易であり、ベルトの弛みを除く作業があまり必要ではなく、低摩擦樹脂や高摩擦抵抗処理が必要ではない蓋開け具を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、グリップに設けられたベルトをビンの蓋の周囲に巻き回し、グリップを所定方向へ回動させてビンの蓋を開ける蓋開け具において、グリップの上部に形成された略L字状の上面部と、この略L字状の縦辺の先端である上段面部と、前記略L字状の横辺である下段面部と、前記略L字状の縦辺に貫通する横孔として形成され前記下段面部に隣接する空間部と、この空間部の内部上面に一端が固定され、前記略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、前記上面部の上空を回って弧を描き前記空間部に入り、前記一端の下を二重状態になって通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設されたベルトと、を有することを特徴とする蓋開け具である。
第二発明は、さらに、前記グリップは、下部が、上下方向へスライドして伸縮し長さを可変とする構成になっていることを特徴とする蓋開け具である。
第三発明は、さらに、前記グリップの前記上面部の左右どちらか一方に、缶のプルタブに引っ掛け可能なL字型金具を備えていることを特徴とする蓋開け具である。
第三発明は、さらに、前記グリップの前記上面部の左右どちらか一方に、缶のプルタブに引っ掛け可能なL字型金具を備えていることを特徴とする蓋開け具である。
第一、第二、又は第三発明によれば、ベルトは、空間部の内部上面に一端が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部の上空を回って弧を描き空間部に入り、他端の下を通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設される。このため、ベルトが描く弧は、特許文献1のようには、ベルトが通る孔の大きさの影響を受けずに、円に近くなり易い。よって、この略円弧の中に、ビンの蓋を位置させる作業が容易である。
また、この略円弧の中に、ビンの蓋を位置させ、ベルトの他端を引っ張れば、ベルトが蓋の周囲に巻き回わされる。その状態でグリップを、グリップの略L字状の横辺が向かう方向へ回動する。すると、蓋は、二重状態になったベルトを介して、グリップの下段面部と接触する。そして、この下段面部との接触部分が支点になり、グリップを回動する力が、てこの原理により、上段面部側のベルトを介して、蓋との接触部を作用点とし、蓋を引っ張り、蓋を開けることができる。
その際に、逆に、下段面部との接触部分を作用点として見ると、上段面部側のベルト付近が支点になり、グリップを回動する力が、てこの原理により、下段面部との接触部分である作用点に、大きな押し付ける力として働く。この力は、蓋を開けようとすればするほどに大きな力となる。しかも、この蓋と下段面部との接触部分において、ベルトは二重状態になっている。これらのために、ベルトは滑りにくい。従って、グリップの力がベルトを介して蓋に効率よく伝わる。
よって、ベルトの弛みを除くよう、常にベルトの他端を下方へ引いたり、ベルトを強く締付けたりする作業は、必要ではなくなる。さらに、特許文献1のように、低摩擦樹脂の部品を設けたり、ベルトを高摩擦抵抗処理したりする必要がない。
第二、又は第三発明によれば、さらに、グリップの長さを可変とすることで、必要に応じて、グリップを回動する力を大きなものにできる。
第三発明によれば、さらに、ビンの蓋を開けるだけでなく、必要に応じて、缶のプルタブを引っ張って容易に開けることができる。
第二、又は第三発明によれば、さらに、グリップの長さを可変とすることで、必要に応じて、グリップを回動する力を大きなものにできる。
第三発明によれば、さらに、ビンの蓋を開けるだけでなく、必要に応じて、缶のプルタブを引っ張って容易に開けることができる。
この発明の実施形態を、図1〜図5に示す。
[全体概略]
図1,及び図2に示すように、この実施形態に係る蓋開け具1は、グリップ3に設けられたベルト5を、図3に示すようにビン7の蓋9の周囲に巻き回し、グリップ3を所定方向へ回動させてビン7の蓋9を開けるための道具である。グリップ3とベルト5とを有して構成される。
[全体概略]
図1,及び図2に示すように、この実施形態に係る蓋開け具1は、グリップ3に設けられたベルト5を、図3に示すようにビン7の蓋9の周囲に巻き回し、グリップ3を所定方向へ回動させてビン7の蓋9を開けるための道具である。グリップ3とベルト5とを有して構成される。
グリップ3の上部には、略L字状の上面部11が形成されている。この上面部11には、略L字状の縦辺の先端として上段面部13が形成される。また、略L字状の横辺として下段面部15が形成される。さらに、略L字状の縦辺に貫通する横孔としての空間部17が形成される。この空間部17は、下段面部15に隣接する。
ベルト5は、この空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ向かって延設される。さらに、この延設方向において、上面部11の上空を回って弧21を描き、その後、空間部17に入る。そして、空間部17に入ったベルト5は、このベルト5の始めの一端19の下を二重状態になって通り、再び、グリップ3の略L字状の横辺が向かう方向へ他端22が延設される。
グリップ3は、下部23が、上下方向へスライドして伸縮し長さを可変とする構成になっている。
グリップ3の上面部11の左右どちらか一方に、缶のプルタブに引っ掛け可能なL字型金具25が備えられている。
グリップ3の上面部11の左右どちらか一方に、缶のプルタブに引っ掛け可能なL字型金具25が備えられている。
[グリップ3]
グリップ3は手で握り易いように形作られた樹脂材である。グリップ3の上部の略L字状の上面部11には、略L字状の縦辺の先端として上段面部13が形成され、略L字状の横辺として下段面部15が形成され、略L字状の縦辺に貫通する横孔としての空間部17が形成され、この空間部17は下段面部15に隣接する。空間部17は、上段面部13に平行し、横孔としてその両端は開放されている。中空部の上下幅は、ベルト同士が重なりあうより大きく、これによりベルト5の他端側がスムーズに出し入れ出来る幅になっている。
グリップ3は手で握り易いように形作られた樹脂材である。グリップ3の上部の略L字状の上面部11には、略L字状の縦辺の先端として上段面部13が形成され、略L字状の横辺として下段面部15が形成され、略L字状の縦辺に貫通する横孔としての空間部17が形成され、この空間部17は下段面部15に隣接する。空間部17は、上段面部13に平行し、横孔としてその両端は開放されている。中空部の上下幅は、ベルト同士が重なりあうより大きく、これによりベルト5の他端側がスムーズに出し入れ出来る幅になっている。
[ベルト5]
ベルト5には、強靭で、しかも蓋9のサイズに合わせて、弧21の大きさが容易に変形し得る長さを有する。例えば伸縮しない心材の周囲に、ゴムなどの摩擦係数の大きな素材が使われた帯体が用いられている。
ベルト5には、強靭で、しかも蓋9のサイズに合わせて、弧21の大きさが容易に変形し得る長さを有する。例えば伸縮しない心材の周囲に、ゴムなどの摩擦係数の大きな素材が使われた帯体が用いられている。
[L字型金具25]
アルミ缶やスチール缶などのプルタブを引き起こすためのL字型金具が、空間部17の図中左側の底部に固定され、左側へ向かって突出している。
[長さ可変構成]
グリップ3は、図2に示すように、グリップ3の下部23が、スライドケース27の中に収納され、上下方向へスライドして伸縮し長さを可変とする構成を有する。グリップ3の下部23の下端には、左右幅が広くなった係止段差下29が形成される。これに対向して、スライドケース27の上端には、厚みの左右幅が広くなった係止段差上31が形成される。グリップ3の下部23が、スライドして伸び長さが長くなった際には、係止段差下29に係止段差上31が係止して、抜け落ち防止が図られる。
アルミ缶やスチール缶などのプルタブを引き起こすためのL字型金具が、空間部17の図中左側の底部に固定され、左側へ向かって突出している。
[長さ可変構成]
グリップ3は、図2に示すように、グリップ3の下部23が、スライドケース27の中に収納され、上下方向へスライドして伸縮し長さを可変とする構成を有する。グリップ3の下部23の下端には、左右幅が広くなった係止段差下29が形成される。これに対向して、スライドケース27の上端には、厚みの左右幅が広くなった係止段差上31が形成される。グリップ3の下部23が、スライドして伸び長さが長くなった際には、係止段差下29に係止段差上31が係止して、抜け落ち防止が図られる。
[使用方法]
図1、図2に示すように、この実施形態に係る蓋開け具1によれば、ベルト5は、空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部11の上空を回って弧21を描き空間部17に入り、他端の下を通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設され、弧21を描いており、この弧21は、ベルト5が横孔である空間部17を通るので、円に近くなり易く、この略円弧の中に、図3に示すように、ビン7の蓋9を容易に位置させる。
図1、図2に示すように、この実施形態に係る蓋開け具1によれば、ベルト5は、空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部11の上空を回って弧21を描き空間部17に入り、他端の下を通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設され、弧21を描いており、この弧21は、ベルト5が横孔である空間部17を通るので、円に近くなり易く、この略円弧の中に、図3に示すように、ビン7の蓋9を容易に位置させる。
そして、ベルト5の他端を引っ張れば、ベルト5が蓋9の周囲に巻き回わされる。このとき、ベルト5はグリップ3の空間部17に対して出し入れはスムーズであるため、ベルト5の弧21の大小の調整は簡単であり、ビン7の蓋9の大きさに合すのも容易である。また、このとき、ベルト5の他端を強く引っ張り、ビン7の蓋9を強く締め付ける必要はない。ビン7の蓋9にベルト5が外れない程度でいい。
その状態でグリップ3を、グリップ3の略L字状の横辺が向かう方向、すなわち図3中右方向24へ回動する。すると、蓋9は、グリップ3の上段面部13と接触するとともに、下段面部15とも接触する。下段面部15は、二重状態になったベルト5を介して、蓋9と接触する。この接触により、ベルト5は大きな摩擦を得、蓋9に対して、動かない。よって、ベルト5が滑って戻されるということはない。そして、この下段面部15との接触部分が支点26になり、グリップ3を回動する力が、てこの原理により、上段面部13側で空間部17の左に位置するベルト5を介して、蓋9との接触部を作用点28とし、蓋9を引っ張り、蓋9を左回り30に回転させ開けることができる。
以上は、大きなビン7の蓋9を開ける場合を説明したが、次に、図4において、ペットボトル32の小さな蓋9の開け方について説明する。使い方は大きな蓋9の開け方と同じである。
なお、小さな蓋9も開けられるように、グリップ3上部の略L字状において、上段面部13の左右幅をやや小さくし、略L字状縦辺の長さをややの小さくすることが、望ましい。
次に、アルミ缶33のプルタブ35を開ける使用方法を図5に示す。L字型金具25の先の爪37をプルタブ35のリング39に差込み、L字型金具25の角41を、支点にして引き起こせば簡単にプルタブ35が開く。この時、L字型金具25の大小と、角41の角度は問わない。
なお、小さな蓋9も開けられるように、グリップ3上部の略L字状において、上段面部13の左右幅をやや小さくし、略L字状縦辺の長さをややの小さくすることが、望ましい。
次に、アルミ缶33のプルタブ35を開ける使用方法を図5に示す。L字型金具25の先の爪37をプルタブ35のリング39に差込み、L字型金具25の角41を、支点にして引き起こせば簡単にプルタブ35が開く。この時、L字型金具25の大小と、角41の角度は問わない。
「実施形態の効果」
この実施形態に係る蓋開け具1によれば、ベルト5は、空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部11の上空を回って弧21を描き空間部17に入り、他端の下を通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設される。このため、ベルト5が描く弧21は、特許文献1のようには、ベルト5が通る孔の大きさの影響を受けずに、円に近くなり易い。すなわち、ベルト5を横孔である空間部17へ通すことにより、ベルト5には反り返りの力が働き、ビン7の蓋9を置きやすい円弧状となりやすい。よって、この略円弧の中に、ビン7の蓋9を位置させる作業が容易である。
この実施形態に係る蓋開け具1によれば、ベルト5は、空間部17の内部上面に一端19が固定され、略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、上面部11の上空を回って弧21を描き空間部17に入り、他端の下を通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設される。このため、ベルト5が描く弧21は、特許文献1のようには、ベルト5が通る孔の大きさの影響を受けずに、円に近くなり易い。すなわち、ベルト5を横孔である空間部17へ通すことにより、ベルト5には反り返りの力が働き、ビン7の蓋9を置きやすい円弧状となりやすい。よって、この略円弧の中に、ビン7の蓋9を位置させる作業が容易である。
また、この略円弧の中に、ビン7の蓋9を位置させ、ベルト5の他端を引っ張れば、ベルト5が蓋9の周囲に巻き回わされる。その状態でグリップ3を、グリップ3の略L字状の横辺が向かう方向へ回動する。すると、蓋9は、グリップ3の上段面部13と接触するとともに、二重状態になったベルト5を介して、グリップ3の下段面部15と接触する。そして、この下段面部15との接触部分が支点26になり、グリップ3を回動する力が、てこの原理により、上段面部13側のベルト5を介して、蓋9との接触部を作用点28とし、蓋9を引っ張り、小さな力で蓋9を開けることができる。
その際に、支点と作用点の働きを逆にして考察してみる。すなわち、下段面部15との接触部分を作用点(前記26)として見ると、上段面部側13のベルト5付近が支点(前記28)になり、グリップ3を回動する力が、てこの原理により、下段面部15との接触部分である作用点(前記26)に、大きな押し付ける力として働くことがわかる。この力は、蓋9を開けようとすればするほどに大きな力となる。しかも、この蓋9と下段面部15との接触部分において、ベルト5は二重状態になっている。これらのために、ベルト5はきわめて滑りにくい。従って、グリップ3の力がベルト5を介して蓋9に効率よく伝わる。
よって、ベルト5の弛みを除くよう、常にベルト5の他端を下方へ強く引いたり、ベルト5を強く締付けたりする作業は、必要ではなくなる。さらに、特許文献1のように、低摩擦樹脂の部品を設けたり、ベルト5を高摩擦抵抗処理したりする必要がない。
さらに、グリップ3の長さを可変とすることで、必要に応じて、グリップ3を回動する力を大きなものにできる。すなわち、グリップ3へ加える手の力は同じでも、グリップ3を回動させるモーメントとしての力は大きくなるので、ビン7の蓋9を開けるのはより容易になる。また、ビン7の蓋9のサイズに合わせて力を加減するのも容易である。さらに、蓋開け具1を収納箇所へ収納する収納時には、グリップ3を短くすることでより収納しやすくなり、実用的、利便性を備えている。
さらに、グリップ3の長さを可変とすることで、必要に応じて、グリップ3を回動する力を大きなものにできる。すなわち、グリップ3へ加える手の力は同じでも、グリップ3を回動させるモーメントとしての力は大きくなるので、ビン7の蓋9を開けるのはより容易になる。また、ビン7の蓋9のサイズに合わせて力を加減するのも容易である。さらに、蓋開け具1を収納箇所へ収納する収納時には、グリップ3を短くすることでより収納しやすくなり、実用的、利便性を備えている。
さらに、ビン7の蓋9を開けるだけでなく、必要に応じて、缶のプルタブ35を引っ張って容易に開けることができる。
以上説明したように、この実施形態に係る蓋開け具1においては、複雑な機構でなく、しかも簡単な操作でベルト5を巻き回し、蓋9を無理なく確実に開けることが出来る。
また、ベルト5はグリップ3の空間部17に対して出し入れ自在であるため、ビン7の蓋9のサイズに、ベルト5の弧21の大きさ合すのも容易である。また、ベルト5はビン7の蓋9に強く締め付ける必要はないので、使い勝手が良好であるばかりでなく、コスト的にも安価に製造できる。
以上説明したように、この実施形態に係る蓋開け具1においては、複雑な機構でなく、しかも簡単な操作でベルト5を巻き回し、蓋9を無理なく確実に開けることが出来る。
また、ベルト5はグリップ3の空間部17に対して出し入れ自在であるため、ビン7の蓋9のサイズに、ベルト5の弧21の大きさ合すのも容易である。また、ベルト5はビン7の蓋9に強く締め付ける必要はないので、使い勝手が良好であるばかりでなく、コスト的にも安価に製造できる。
1…蓋開け具、3…グリップ、5…ベルト、7…ビン、9…蓋、11…上面部、13…上段面部、15…下段面部、17…空間部、19…一端、21…弧、23…下部、25…字型金具、26・・支点(または作用点)、28・・作用点(または支点)、27…スライドケース、29…係止段差下、31…係止段差上、33…アルミ缶、35…プルタブ、37…爪、39…リング、41…角。
Claims (3)
- グリップに設けられたベルトをビンの蓋の周囲に巻き回し、グリップを所定方向へ回動させてビンの蓋を開ける蓋開け具において、
グリップの上部に形成された略L字状の上面部と、この略L字状の縦辺の先端である上段面部と、前記略L字状の横辺である下段面部と、前記略L字状の縦辺に貫通する横孔として形成され前記下段面部に隣接する空間部と、この空間部の内部上面に一端が固定され、前記略L字状の横辺が向かう方向へ設けられ、前記上面部の上空を回って弧を描き前記空間部に入り、前記一端の下を二重状態になって通り、再び前記略L字状の横辺が向かう方向へ他端が延設されたベルトと、を有し、前記グリップを前記略L字状の横辺が向かう方向へ回動することで前記蓋を開けることを特徴とする蓋開け具。 - 前記グリップは、下部が、上下方向へスライドして伸縮し長さを可変とする構成になっていることを特徴とする請求項1に記載の蓋開け具。
- 前記グリップの前記上面部の左右どちらか一方に、缶のプルタブに引っ掛け可能なL字型金具を備えていることを特徴とする請求項1に記載の蓋開け具。
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JP5506070B1 (ja) * | 2013-07-06 | 2014-05-28 | 憲郎 東福 | 蓋開け具 |
Citations (2)
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JPS48110368U (ja) * | 1972-03-23 | 1973-12-19 | ||
JPS624096A (ja) * | 1985-06-27 | 1987-01-10 | 及川 真幸 | ネジ式蓋の開閉器具 |
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JP2013052902A (ja) | 2013-03-21 |
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