JP4947563B2 - 結像光学系および距離測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反射鏡を使用した結像光学系に関する。特に、赤外線に使用され、コンパクトな、反射鏡を使用した結像光学系に関する。
赤外線撮像装置用の結像光学系をレンズなどの透過型光学素子によって実現しようとすると、素材としてゲルマニウムなどを用いる必要があり価額が高くなる。
そこで、低価額の結像光学系を実現するには、反射鏡を使用した結像光学系が好ましい。反射鏡を使用した結像光学系は、たとえば、特開2004-126510に記載されている。
しかし、上記の結像光学系は、暗視カメラなどの赤外線撮像装置の結像光学系に十分な明るさを備えていない。コンパクトで、車両などに搭載して使用することができ、十分な明るさを備えた、反射鏡を使用した結像光学系は開発されていない。
本発明の目的の一つである赤外〜遠赤外波長(7um-14um)使用の結像系において、回折影響による解像度の低下を防ぐためには、明るさ(エフナンバー)を少なくともFno.2.2より明るくする必要があり、これを満たさないと、市販されている赤外撮像素子そ画素寸法よりもスポットが大きくなり、赤外撮像素子の解像度を光学系が満たさなくなる。可視光波長においてはFno6よりも明るければ問題なく、可視光の光学系を遠赤外の光学系に導入することは困難である。
また、本発明の如く多くの反射系においては迷光が像面に入射する現象が多々発生するため収差補正の検討と同レベル以上の迷光除去の検討が必要である。屈折系の光学系においてはこの迷光の影響の検討はほとんど必要としない。
つまり、本発明の目的達成のためにはFno.2.2以下の明るさと、従来詳細には論じられていないため従来技術の延長では到底論じることができない迷光除去の詳細検討が必要である。
したがって、コンパクトで、車両などに搭載して使用することができ、十分な明るさを備え、迷光を十分に除去した、反射鏡を使用した結像光学系に対するニーズがある。
本発明による結像光学系は3枚の反射鏡を備え、視野中心の光軸をZ軸とする、XYZ直交座標系において、XZ断面において光軸の向きを維持しながら、YZ断面において光軸の向きを変化させ、第2反射面に入射する光路と第3反射面から射出される光路とが交差し、視野中心の光軸と像面の光軸とが平行となるように構成されている。3枚の反射面の少なくとも一つが回転非対称面である。視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第2反射面および第3反射面間の距離をL2、第3反射面および像面間の距離をL3、該結像光学系の等価エフナンバーをFnoとして、
0.5< Fno (L2/L3) <1.3
が満たされる。
上記の式を満たすことにより、コンパクトで赤外線に使用する場合にも十分に明るい決像光学系が得られる。
視野中心の光軸と像面の光軸とが平行となるように構成されているので、ネジなどの簡単な回転機構によって容易にフォーカシングを行うことができる。
3枚の反射面の少なくとも一つが回転非対称面であるので、像面湾曲およびコマ収差を除去しやすい。
本発明の一実施形態による、結像光学系の構成を示す図である。 図1に示した結像光学系のYZ断面図である。 赤外光および可視光用結像光学系のYZ断面図である。 実施例1の結像光学系のYZ断面図である。 実施例1の結像光学系の構成を示す図である。 実施例1の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例1の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例2の結像光学系のYZ断面図である。 実施例2の結像光学系の構成を示す図である。 実施例2の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例2の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例3の結像光学系のYZ断面図である。 実施例3の結像光学系の構成を示す図である。 実施例3の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例3の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例4の結像光学系のYZ断面図である。 実施例4の結像光学系の構成を示す図である。 実施例4の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例4の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例5の結像光学系のYZ断面図である。 実施例5の結像光学系の構成を示す図である。 実施例5の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例5の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例6の結像光学系のYZ断面図である。 実施例6の結像光学系の構成を示す図である。 実施例6の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例6の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例7の結像光学系のYZ断面図である。 実施例7の結像光学系の構成を示す図である。 実施例7の赤外光用結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例7の可視光用結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例7の赤外光用結像光学系の横収差を示す図である。 実施例7の可視光用結像光学系の横収差を示す図である。 実施例8の結像光学系のYZ断面図である。 実施例8の結像光学系の構成を示す図である。 実施例8の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例8の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例9の結像光学系のYZ断面図である。 実施例9の結像光学系の構成を示す図である。 実施例9の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例9の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例10の結像光学系のYZ断面図である。 実施例10の結像光学系の構成を示す図である。 実施例10の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例10の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例11の結像光学系のYZ断面図である。 実施例11の結像光学系の構成を示す図である。 実施例11の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例11の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例12の結像光学系のYZ断面図である。 実施例12の結像光学系の構成を示す図である。 実施例12の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例12の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例13の結像光学系のYZ断面図である。 実施例13の結像光学系の構成を示す図である。 実施例13の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例13の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例14の結像光学系のYZ断面図である。 実施例14の結像光学系の構成を示す図である。 実施例14の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例14の結像光学系の横収差を示す図である。 実施例15の結像光学系のYZ断面図である。 実施例15の結像光学系の構成を示す図である。 実施例15の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例15の結像光学系の横収差を示す図である。 凸面としての第1反射面の機能を説明するための図である。 結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行である場合の結像光学系の機能を説明するための図である。 結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行でない場合の結像光学系の機能を説明するための図である。 結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行でない場合の結像光学系の機能を説明するための図である。 第1反射面が絞りに対して映し出す虚像面を含む光路図である。 非球面の中心と中心光線との位置関係を示す図である。 矩形形状の絞りおよび円形形状の絞りの空間周波数とMTF(コントラスト再現度)との関係を示す図である。 本発明の一実施形態による、結像光学系の製品としての構成を示す図である。 第1の反射鏡と絞りとを含む成型品の一実施形態を示す図である。 第2の反射鏡と第3の反射鏡とを含む成型品の一実施形態を示す図である。 第2の反射鏡と第3の反射鏡とを含む成型品の別の実施形態を示す図である。 第2の反射鏡と第3の反射鏡とを含む成型品のさらに別の実施形態を示す図である。 光学ディストーションを説明するための図である。 横収差を説明するための図である。 距離測定装置の概念を示す図である。 本発明の一実施形態による結像光学系の構成およびその結像光学系を像面の光軸のまわりに180度回転させた構成を示す図である。 第1の反射鏡、第2の反射鏡および第3の反射鏡をネジでフレームに固定する実施形態を示す図である。 実施例16の結像光学系のYZ断面図である。 実施例16の結像光学系の構成を示す図である。 実施例16の結像光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例16の結像光学系の横収差を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態による、結像光学系の構成を示す図である。視野中心の光軸をZ軸とし、Z軸と窓板101の物体側の面との交点を座標原点Oとする直交座標系を定める。
窓板101を通過した光は、第1の反射鏡103、第2の反射鏡107および第3の反射鏡109によって反射され、窓板111を通過した後、赤外線撮像素子の像面113上で結像する。
図2Aは、図1に示した結像光学系のYZ断面図である。本実施形態においては、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に絞り105を設ける。
図2Aに示すように、YZ断面において光軸の向きが変化しているが、XZ断面において光軸の向きは変化していない。また、視野中心の光軸と像面に入射する光軸とが平行となるように構成されている。
本発明による結像光学系は、反射鏡を使用していることと明るい(エフナンバーが小さい)ので、広い範囲の波長の光(電磁波)に使用することができる。赤外線の他、ミリ波やテラヘルツ波の電磁波にも使用することができる。
反射鏡は、プラスチックに金属コートを行って作成してもよい。プラスチックは、成形が容易であり、反射面の曲面の形状を高精度で実現できる。アルミニウム、銀または金などの可視光を反射する金属を使用すれば、結像光学系を、可視光によって容易に検査・調整することができる。
窓板の材質は、ゲルマニウム(屈折率4.003)またはシリコン(屈折率3.419)などである。
以下において、本発明の実施形態の特徴的な構成について説明する。ここで、視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第1反射面および第2反射面間の距離をL1、第2反射面および第3反射面間の距離をL2、第3反射面および像面間の距離をL3、第1反射面および像面間の距離、すなわちL1、L2およびL3の和をLとする(図2A)。
L2の大きさ
L2が大きくなるほど、第1反射面103によって反射して第2反射面107に進む光線が第3反射面109によって遮られる光線のケラレの制約が小さくなり、光束径を大きくすることができ、その結果として明るさを向上させることができる。
結像光学系の所望の明るさを実現するには、所望の等価エフナンバーをFnoとして、
0.5< Fno (L2/L3) <1.3
を満たすようにL2を定める。Fno (L2/L3)が、下限値より小さい場合には、第2反射面および第3反射面が接触または重複してしまう可能性が生じる。Fno (L2/L3)が、上限値より大きな場合には、等価エフ・ナンバーが2.2以下の場合に、適切なL3に対して、十分な画角(たとえば、±6°以上)を確保することができない。たとえば、特開2004-126510の図24に示された実施の形態6において、
Fno (L2/L3)=1.45
である。この場合に、エフ・ナンバーは、2であるが、画角(対角)は、1°である。また、Fno (L2/L3)が、上限値より大きな場合には、迷光の影響を受けやすくなり、フレア、ゴーストのある画像を生じてしまう。
第1反射面の負の屈折力
図65は、凸面としての第1反射面の機能を説明するための図である。図65に示すように、第1反射面を凸面とすると、第1反射面により作成される虚像視野は、実際の視野よりも縮小する。これによって、レイアウト寸法を縮小し、光線のケラレを回避することができる。ここで、光線のケラレとは、具体的に、第1反射面103によって反射して第2反射面107に進む光線が第3反射面109によって遮られることをいう。また、画角を増大させ、像面に入射する画角のテレセントリック性(画面に対して垂直に入射する度合い)を向上させることができる。また、明るさ(Fno.)が向上する。さらに、第1の反射面と第2の反射面との間に遮光板を配置するスペースが確保される。
L3によって、センサーレイアウトの制約が決まるので、L3を基準として第1反射面の凸面の焦点距離を定めるのが好ましい。上記の効果を達成するには、第1反射面のXZ断面の焦点距離をfx1、第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1として、
0< fx1/L3 <5
0< fy1/L3 <10
を満たすようにfx1およびfy1を定める。
第1反射面の負の屈折力の一部を、その上流に設置した窓板(図1の101)によって分担させてもよい。その場合に、窓板および第1反射面のXZ断面の合成焦点距離をfx1’、窓板および第1反射面のYZ断面の合成焦点距離をfy1’として、
0< fx1’/L3 <5
0< fy1’/L3 <10
を満たすようにfx1’およびfy1’を定める。
結像光学系の歪曲収差は、第1反射面の凸面の屈折力によって発生する。後で説明するように、窓板(図1の101)が平板である場合の歪曲収差は、たとえば、実施例1の図5に示され、窓板(図1の101)が負の屈折力を分担する場合の歪曲収差は、たとえば、実施例5の図21に示されている。このように、窓板(図1の101)に負の屈折力を分担させることによって、歪曲収差は大幅に減少する。
L1の大きさ
迷光をできるだけ遮蔽するように、
0.35 < L1/L <0.5
を満たすようにL1を定める。L1/Lが、下限値より小さい場合には、窓板に入射した光線が第一反射面で反射せず直接像面に入射する。すなわち、迷光が像面に入射するリスクが上昇する。また、L1が短くなると、L2が相対的に大きくなる。その結果、たとえば、反射鏡が干渉して全体の結像光学系が実現できなくなる。L1/Lが、上限値より大きな場合には、光学レイアウトサイズ(光学系を設置するのに必要最小限のエリア)が過剰に大きくなる。
本発明の目的の一つである赤外乃至遠赤外波長(7um-14um)使用の結像光学系において、回折影響による解像度の低下を防ぐためには、明るさ(エフナンバー)を少なくともFno.2.2より小さく(明るく)する必要がある。これを満たさないと、市販されている赤外撮像素子の画素寸法よりもスポットが大きくなり、結像光学系が、赤外撮像素子の解像度の要求を満たさなくなる。可視光波長の結像光学系においてはFno.は、6より小さければ問題なく、可視光の結像光学系をそのまま遠赤外の結像光学系に適用することは困難である。
また、多くの反射系においては迷光が像面に入射する現象が多々発生するため収差補正の検討と同様に迷光除去の検討が必要である。これに対して、屈折系の結像光学系においては、迷光の影響の検討はほとんど必要としない。
つまり、本発明の目的達成のためにはFno.2.2以下の明るさと、従来詳細には論じられていないため従来技術の延長では到底論じることができない迷光除去の詳細検討が必要である。
以下に迷光の定義を記す。
(1) 窓板に入射して反射鏡で反射せず直接像面に入射する光線
(2) 窓板に入射して第一反射鏡で反射して直接像面に入射する光線
(3) 窓板に入射して順に第一反射鏡、第二反射鏡で反射して像面に入射する光線
(4) 窓板に入射して光線が順に第一反射鏡、第三反射鏡で反射して像面に入射する光線
(5) 窓板に入射して光線が順に第二反射鏡、第三反射鏡で反射して像面に入射する光線
光学設計において光学素子の性能に直接かかわる収差補正には光線追跡法という基本的な理論がある。しかし、迷光除去には決まった理論がある訳ではない。ケースバイケースで迷光パターンを探し出し一つ一つ除去の必要があり、特に反射光学系においては難易度が高く、大口径化するとさらに難易度が高くなり、大口径化との両立する条件範囲が限定される。
L1の大きさの範囲と、L2の大きさの範囲と、第一反射面の負の屈折力の範囲と、を定めることによって、市販されている(要素としては大きすぎず、消費電力が小さくて、安価で320×160個以上の画素数を持つ)赤外線アレイセンサーの画素寸法(□37.5um以下)を使用波長(例えば7um-14um)で解像することのできる、Fno.2.2以下で、大口径でありながら迷光を発生しない大口径の結像光学系を得ることができる。
視野中心の光軸と像面の光軸とが平行であること
図66は、結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行である場合の結像光学系の機能を説明するための図である。図66に示すように、結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行であるので、光学系全体を像面に入射する光軸の周りに回転させながら、該光軸方向に移動させても視野範囲(視野角度)が変化しない。したがって、ネジによる回転機構で、光学系全体を該光軸方向に移動させることによってフォーカシングを行うことができる。
図67および図68は、結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行でない場合の結像光学系の機能を説明するための図である。結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行でない場合には、結像光学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸が平行である場合と同様に回転させると、回転によって視野中心の光軸方向が変化する(図67)。視野角度を変化させないように回転させるとセンサー上端と下端とで焦点位置が異なりフォーカシングできない(図68)。したがって、ネジによる回転機構で、光学系全体を該光軸方向に移動させることによってフォーカシングを行うことはできない。この結果、より複雑なフォーカシング機構が必要となる。
少なくとも一つの回転非対称面の使用
3枚の反射面の内、少なくとも一つの反射面を回転非対称面とすることにより、像面湾曲およびコマ収差を小さくすることができる。
回転対称な非球面の使用
反射光学系の反射面の粗さは、透過光学系の面の粗さの半分に抑える必要がある。自由曲面などの回転非対称な面は、直線加工されるので加工痕は直線状となる。3枚の反射面を全て、自由曲面などの回転非対称な面として、X軸またはY軸に沿って加工した場合に、2枚の反射鏡の直線状加工痕が同じ方向となる。この2枚の直線状加工痕と直交する方向にフレアが増大し、解像度が劣化する。他方、直線状加工痕を小さくするにはコストが増加する。そこで、3枚の反射鏡の内の1枚を回転対称非球面とすれば、回転対称な非球面は旋盤で加工することが出来、加工痕も回転対称となるので解像度の劣化が防止できる。
第1および第3反射面を回転非対称面とし、第2反射面を回転対称な非球面とするのが好ましい。その理由は、以下のとおりである。コマ収差を補正するには絞りに近い面が望ましい。
回転対称な非球面の中心位置の変位
図69は、第1反射面103が絞り105に対して映し出す虚像面1031を含む光路図である。図69に示すように、絞り105におけるYZ断面像面側に対して光路が短くなるようにコマ収差が発生している。
そこで、第2反射面として回転対称な非球面(凹面)を配置する場合に、該非球面の中心位置を、視野中心の光軸に沿った光線(以下、中心光線と呼称)の光路と該非球面との交点から、YZ断面像面側に変位させると、YZ断面像面側の光路が長くなり、上記収差を低減することができる。
図70は、非球面の中心と中心光線との位置関係を示す図である。
また、第2反射面を回転対称な非球面とした理由は以下のとおりである。コマ収差の補正は、絞りに近い反射面で行うのが好ましい。本発明の実施形態において、絞りの位置は第二反射面または第一反射面と第二反射面との中間である。第一反射面における入射する光軸と反射面の基準平面との角度が大きく、コマ収差の低減効果はあまり望めない。そこで、第一反射面以外で絞りに近い面として第二反射面を回転対称な非球面として中心位置を変位させている。
また、後で説明するように、第二反射面を意図的に変位させる機構を用いることによって、フレームに取り付けられた第1乃至第3反射鏡の位置ずれなどを補償することができる。
矩形絞り
明るさが同じ矩形形状の絞りと円形形状の絞りとを比較すると、たとえば、正方形の直交する辺の方向の開口比は、円形形状の絞りの開口比よりも小さくすることができる。開口比を小さくすることができれば、製造誤差の許容値を大きくすることができる。本発明の結像光学系は、撮像素子に使用されることが多く、その受光部分は矩形であり、矩形の直交する辺の方向の解像度を維持することの重要性が高い。
図71は、正方形の絞りおよび該正方形の一辺と同じ長さの直径を有する円形の絞りの空間周波数とMTF(コントラスト再現度)との関係を示す図である。円形の絞りのMTFは、カットオフ周波数未満の周波数において、正方形の絞りのMTFに比較して低い。円形の絞りの回折限界は、波長をλ、Fno.(エフナンバー)をFno、空間周波数をfreとすると
2/π×(cos-1(λ×fre×Fno)-λ×fre×Fno×(1-(λ×fre×Fno)2)1/2)
によって表せる。正方形の絞りの回折限界は、カットオフ周波数をfre0として
1-1/fre0
と表せる。
以下において、本発明の実施例について説明する。
本明細書において、実施例1乃至6は、参考例1乃至6と、実施例8乃至15は参考例7乃至14と読み替える。また、実施例7は実施例1と、実施例16は実施例2と読み替える。
表1乃至4は、実施例1乃至16の特性を示す表である。
Figure 0004947563

Figure 0004947563




















Figure 0004947563





















Figure 0004947563


表1乃至4において、光学ディストーションは、リファレンス座標に対して結像位置がずれる量、すなわち歪曲収差量である。RadおよびTanは、図77にように定められる。等価Fno.は、絞りの形状を、面積が等しい円に置き換えて、その円の直径から決められるFno.である。実施例1乃至3の絞りは円形であるので、等価Fno.はFno.と等しい。
XZ焦点距離は、XZ断面の光学系全体のスケールを表すパラメータであり、YZ焦点距離は、YZ断面の光学系全体のスケールを表すパラメータである。
第1反射面のXZ断面の焦点距離fx1は、後に示す反射面の形状を表す式におけるX項の係数C4によって
fx1=(1/4)/C4
と表せる。第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1は、後に示す反射面の形状を表す式におけるY項の係数C6によって
fy1=(1/4)/C6
と表せる。
L1、L2およびL3は、上述したように、視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿った、第1反射面および第2反射面間の距離、第2反射面および第3反射面間の距離および第3反射面および像面間の距離である。
周辺光量比は、絞りを通過して像面上に集光する視野中心の光線の光量に対して、視野中心以外の光線で絞りを通過して像面上に集光する光線の光量うち一番低い光量の比である。光学レイアウト寸法は、第1の反射鏡の反射面から像面までの各面の光学有効領域と絞りを通過して像面上の各点に集光する光線が必要とするエリアの寸法である。
実施例1乃至3において絞りは円形である。実施例4乃至16において、絞りは、YZ断面内において光軸に垂直な方向の辺と、YZ断面に垂直な方向の辺とを備える矩形である。表2乃至4において、絞り径の欄の1項目は、YZ断面内において光軸に垂直な方向の辺の長さを示し、2項目は、YZ断面に垂直な方向の辺の長さを示す。
矩形絞りのYZ断面内において光軸に垂直な方向の辺の長さは、迷光が入りにくく、レイアウトが可能であり、かつ回折限界によるスポットの劣化がない長さとする。矩形絞りのYZ断面に垂直な方向の辺の長さは、目標とするFno.を実現できるような長さとする。
このように、矩形絞りを採用し、上記のように矩形絞りの長さを決めることにより、迷光を抑えながら、Fno.を小さくすることができる。
表5は、上述した以下の式の値を示す表である。以下の式において、Fnoは、等価エフナンバーを表す。また、Lは、上述したように、視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿った、第1反射面および像面間の距離を表す。

Fno×(L2/L3) ・・・式(1)
fx1/L3 ・・・式(2)
fx1’/L3 ・・・式(3)
fy1/L3 ・・・式(4)
fy1’/L3 ・・・式(5)
L1/L ・・・式(6)
Figure 0004947563
以下の表において、他に記載がない限り、偏心配置は、図1および図2Aの座標原点Oを基準とした、それぞれの面のローカル座標中心の位置である。それぞれの面のローカル座標中心の位置は、他に記載がない限り、視野中心の光軸に沿った光線と該面との交点である。ローカル座標中心の位置回転角度は、ローカル座標のX軸まわりの回転角度であり、YZ断面において、図1および2の座標系を基準とした、反時計回りの角度である。
実施例1
表6は、実施例1の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表7は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表7によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図3は、実施例1の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行であるが、向きが異なる。
図4は、実施例1の結像光学系の構成を示す図である。
図5は、実施例1の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図6は、実施例1の結像光学系の横収差を示す図である。図6は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図6において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図6は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例2
表8は、実施例2の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表9は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表9によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図7は、実施例2の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図8は、実施例2の結像光学系の構成を示す図である。
図9は、実施例2の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図10は、実施例2の結像光学系の横収差を示す図である。図10は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図10において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図10は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例3
表10は、実施例3の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表11は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表11によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図11は、実施例3の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。本実施例においては、物体側から直接像面に向かう光を遮断する遮光板106を設けている。絞り105によって、遮光板106のスペースが確保される。
図12は、実施例3の結像光学系の構成を示す図である。
図13は、実施例3の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図14は、実施例3の結像光学系の横収差を示す図である。図14は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図14において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図14は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例4
表12は、実施例4の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表13は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表13によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図15は、実施例4の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図16は、実施例4の結像光学系の構成を示す図である。
図17は、実施例4の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図18は、実施例4の結像光学系の横収差を示す図である。図18は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図18において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図18は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例5
表14は、実施例5の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表15は、窓板101の像側面(2面)の球面形状を決めるR(半径)を示す図である。 本実施例においては、第2面を球面として窓板101を平凹面レンズとすることにより、窓板101に負の屈折力を与え、第1反射鏡(凸面)の発散パワーを小さくしている。第一反射鏡の発散パワーを小さくすることは、焦点距離を大きくすることに相当し、第一反射鏡の歪曲収差を低減させることができる。
第一反射鏡において歪曲収差を低減させる理由は以下のとおりである。本発明の結像光学系においては、第一反射鏡の光軸の外し量(反射面のローカル中心座標における接平面における垂線と画角0degの光線の入射角度との角度の差分量)が大きい。光軸の外し量が大きいことは、画角が大きいことに相当し、画角が大きいと歪曲収差が大きくなる。また、反射面で発散パワーを持たせるには形状は凸面になり、集光パワーである凹面の場合と比較して同じ曲率半径でも中心より遠くで交点を持つ。概ね、中心から遠くなるに従って接線角度は大きくなる。接線角度が大きくなることは、パワーが大きくなることに相当するので凹面より凸面の方が収差は大きくなる。このように、第1反射鏡は、大きな歪曲収差を生じやすいので、第一反射鏡において歪曲収差を低減させる。
Figure 0004947563
表16は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表16によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図19は、実施例5の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図20は、実施例5の結像光学系の構成を示す図である。
図21は、実施例5の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。窓板101の像側面を球面として負の屈折力を与え、第1反射面の負の屈折力を小さくしたので、実施例1乃至4に比較して歪曲収差は減少している。
図22は、実施例4の結像光学系の横収差を示す図である。図22は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図22において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図22は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例6
表17は、実施例5の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表18は、窓板101の物体側面(第1面)および像側面(第2面)の球面形状を決めるR(半径)を示す図である。本実施例においては、第1面および第2面を球面として窓板101をメニスカス球面レンズとすることにより、窓板101に負の屈折力を与え、第1反射鏡(凸面)の発散パワーを小さくしている。第一反射鏡の発散パワーを小さくすることは、焦点距離を大きくすることに相当し、第一反射鏡の歪曲収差を低減させることができる。
Figure 0004947563
表19は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表19によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図23は、実施例6の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図24は、実施例6の結像光学系の構成を示す図である。
図25は、実施例6の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。窓板101の物体側面および像側面を球面として負の屈折力を与え、第1反射面の負の屈折力を小さくしたので、実施例1乃至4に比較して歪曲収差は減少している。
図26は、実施例6の結像光学系の横収差を示す図である。図26は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図22において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図22は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例7
表20は、実施例7の赤外光用結像光学系の仕様を示す表である。表21は、実施例7の可視光用結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563

Figure 0004947563
表20および表21において、偏心配置は、図2Bの座標原点Oを基準とした、それぞれの面のローカル座標中心の位置である。回転角度は、ローカル座標のX軸まわりの回転角度であり、YZ断面において、図2Bの座標系を基準とした、反時計回りの角度である。
表22は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表22によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図27は、実施例7の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図28は、実施例7の結像光学系の構成を示す図である。
図29は、実施例7の赤外光用結像光学系の歪曲収差を示す図である。図30は、実施例7の可視光用結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図31は、実施例7の赤外光用結像光学系の横収差を示す図である。図32は、実施例7の可視光用結像光学系の横収差を示す図である。図31および図32は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図31および図32において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図31および図32は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例8
表23は、実施例8の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表24は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表24によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図33は、実施例8の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図34は、実施例8の結像光学系の構成を示す図である。
図35は、実施例8の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図36は、実施例8の結像光学系の横収差を示す図である。図36は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図36において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図36は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例9
表25は、実施例9の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表26は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表26によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図37は、実施例9の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図38は、実施例9の結像光学系の構成を示す図である。
図39は、実施例9の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図40は、実施例9の結像光学系の横収差を示す図である。図40は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図40において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図40は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例10
表27は、実施例10の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表28は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表28によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図41は、実施例10の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図42は、実施例10の結像光学系の構成を示す図である。
図43は、実施例10の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図44は、実施例10の結像光学系の横収差を示す図である。図44は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図44において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図44は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例11
表29は、実施例11の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
本実施例において第2の反射鏡107の反射面に絞りを設置した。
表30は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表30によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、第2の反射鏡107の反射面に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図45は、実施例11の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図46は、実施例11の結像光学系の構成を示す図である。
図47は、実施例11の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図48は、実施例11の結像光学系の横収差を示す図である。図48は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図48において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図48は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例12
表31は、実施例12の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
本実施例において第2の反射鏡107の反射面に絞りを設置した。
表32は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表32によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第2の反射鏡107の反射面に絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図49は、実施例12の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図50は、実施例12の結像光学系の構成を示す図である。
図51は、実施例12の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図52は、実施例12の結像光学系の横収差を示す図である。図52は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図52において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図52は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例13
表33は、実施例13の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表34は、第1反射面のトロイダル面形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
表35は、第2および第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第2および第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563

表35によれば、第2および第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第2および第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図53は、実施例13の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図54は、実施例13の結像光学系の構成を示す図である。
図55は、実施例13の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図56は、実施例13の結像光学系の横収差を示す図である。図56は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図56において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図56は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例14
表36は、実施例14の結像光学系の仕様を示す表である。

Figure 0004947563
表36において、偏心配置は、図1および2の座標原点Oを基準とした、それぞれの面のローカル座標中心の位置である。回転角度は、ローカル座標のX軸まわりの回転角度であり、YZ断面において、図1および2の座標系を基準とした、反時計回りの角度である。
ここで、視野中心の光軸に沿った光線と第2反射面との交点は、(0,-48.25,13.49))であるが、第2反射面の原点(回転非球面の中心軸の通る点)は、(0,-22.98,71.20)である。このように、第2反射面の原点は、像面側に大きく偏心させている。
表37は、第2反射面の回転対称非球面形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
表38は、第1および第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1および第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表38によれば、第1および第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1および第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図57は、実施例14の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図58は、実施例14の結像光学系の構成を示す図である。
図59は、実施例14の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図60は、実施例14の結像光学系の横収差を示す図である。図60は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図60において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図60は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例15
表39は、実施例15の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
表40は、第2反射面のトロイダル面形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
表41は、第1および第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1および第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表41によれば、第1および第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1および第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、効果的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図61は、実施例15の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図62は、実施例15の結像光学系の構成を示す図である。
図63は、実施例15の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図64は、実施例14の結像光学系の横収差を示す図である。図64は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図64において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図64は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
実施例16
表42は、実施例16の結像光学系の仕様を示す表である。
Figure 0004947563
本実施例において第2の反射鏡107の反射面に絞りを設置した。
表43は、第1乃至第3反射面の形状を決める係数を示す表である。
Figure 0004947563
第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それぞれの面のローカル座標によって以下の式によって表せる。
Figure 0004947563
表43によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。このことは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であることを示す。本実施形態においては、第2の反射鏡107の反射面に、絞りを設置したので、YZ断面における光軸の変化角度が大きくなる。したがって、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差または非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差または非点収差を小さくするように、YZ断面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称としている。
図82は、実施例16の結像光学系のYZ断面図である。本実施例において、視野(物体面)と像面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光軸とは平行で向きも同じである。
図83は、実施例16の結像光学系の構成を示す図である。
図84は、実施例16の結像光学系の歪曲収差を示す図である。点線がリファレンス格子を示す。
図85は、実施例16の結像光学系の横収差を示す図である。図85は、子午像面(Y−FAN)および球欠像面(X−FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像面における絞り面上での光線の通過する相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とした場合に、当該相対位置を通過した光線の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78)。図85において、(X,Y)は、横収差を観測する像面上の位置を示す。すなわち、図85は、(X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差を示している。像面のサイズは、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるので、たとえば、(−1,0)は、座標(−6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測する像面上の点に集光する光線の光学系に入射するX成分とY成分の角度を示す。
結像光学系の製品
図72は、本発明の一実施形態による、結像光学系の製品としての構成を示す図である。第1の反射鏡103と絞り105とを成型品201として構成し、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109とを成型品211として構成している。
図73は、第1の反射鏡103と絞り105とを含む成型品の一実施形態(201)を示す図である。
図74は、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109とを含む成型品の一実施形態(211)を示す図である。振動に強いボックス構造としている。
図75は、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109とを含む成型品の別の実施形態(213)を示す図である。
図76は、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109とを含む成型品のさらに別の実施形態(215)を示す図である。
図81は、第1の反射鏡103、第2の反射鏡107および第3の反射鏡109をネジでフレーム221に固定する実施形態を示す図である。第2の反射鏡107は、リンク303によって調整ネジ301に固定されている。フレーム221に対して調整ネジ301を調整方向(水平方向、すなわちZ軸方向)に移動させることにより、第2の反射鏡107を調整方向(水平方向、すなわちZ軸方向)に移動させることができる。第2の反射鏡107の固定用ネジのネジ孔305a、305bおよびリンク303の固定用ネジのネジ孔305cは、調整方向に伸びている。
第2の反射鏡107をZ軸方向に移動させる調整機構を設けた理由は以下のとおりである。第1の反射鏡103、第2の反射鏡107および第3の反射鏡109の位置および傾きが所定の分布(ばらつき)を有しているとする。このばらつきを、以下の移動によって補償する。
1)像面のZ軸方向の移動および第1反射面のY軸方向の移動
2)像面のZ軸方向の移動および第1反射面のZ軸方向の移動
3)像面のZ軸方向の移動および第2反射面のY軸方向の移動
4)像面のZ軸方向の移動および第2反射面のZ軸方向の移動
5)像面のZ軸方向の移動および第3反射面のY軸方向の移動
6)像面のZ軸方向の移動および第3反射面のZ軸方向の移動
7)像面のZ軸方向の移動にのみ
一方、MTF空間周波数7(lp/mm)に対する、球欠像面および子午像面でのMTF(%)を、視野の中心および4隅の5点において求め、10点の平均値を結像光学系の性能評価値とする。なお、性能評価値は、2シグマの確率で実現できる値とする。設計上の性能評価値は71.49%である。
上記の1)乃至7)の性能評価値(MTF(%))は以下のとおりである。
1)31.13
2)31.94
3)32.22
4)38.12
5)32.78
6)32.78
7)7.28
上記の結果から、第2の反射鏡107をZ軸方向に移動させるのが、性能評価値を向上させるために最も有効であるので、第2の反射鏡107をZ軸方向に移動させる調整機構を設けた。
距離測定装置
図79は、距離測定装置の概念を示す図である。物体(被写体)までの距離を測定・計測するために、当該物体を異なる視点から撮影し、得られる画像間で各画素の対応点を探索し、対応する画素の視差に基づいて、被写体までの距離を得ることができる。ここで、異なる視点間の距離を基線長という。したがって、通常の距離測定装置では、基線長離して配置された二つの結像光学系が使用される。
図80は、本発明の一実施形態による結像光学系の構成およびその結像光学系を像面の光軸のまわりに180度回転させた構成を示す図である。dは約33ミリメータであるので、このような構成により基線長約66ミリメータの距離測定装置が一つの結像光学系によって実現される。赤外線カメラにおいては光学系以外に受光部の冷却系にコストがかかる。したがって、光学系を一つにすることにより、コストが大幅に低減される。
本発明によれば、コンパクトで、車両などに搭載して使用することのできる、反射鏡を使用した結像光学系が得られる。
本発明の実施形態の特徴は以下のとおりである。
本発明の一実施形態による結像光学系は、第1反射面が凸面であり、第1反射面のXZ断面の焦点距離をfx1、第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1として、
0< fy1/L3 <5
0< fx1/L3 <10
をさらに満たす。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、第1反射面が凸面であり、前記窓板および第1反射面のXZ断面の合成焦点距離をfx1’、前記窓板および第1反射面のYZ断面の合成焦点距離をfy1’として、
0< fx1’/L3 <5
0< fy1’/L3 <10
をさらに満たす。
上記の二実施形態によれば、レイアウト寸法を縮小し、光線のケラレを回避することができる。また、画角を増大させ、像面に入射する画角のテレセントリック性(画面に対して垂直に入射する度合い)を向上させることができる。また、明るさ(Fno.)が向上させ、第1の反射面と第2の反射面との間に遮光板を配置するスペースを確保することができる。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第1反射面および第2反射面間の距離をL1、第1反射面および像面間の距離をLとして、
0.35 < L1/L <0.5
をさらに満たす。
本実施形態によれば、コンパクトで像面に入射する迷光をできるだけ遮蔽する結像光学系が得られる。
本発明の他の実施形態において、前記第2反射面が回転対称な非球面である。
第2反射鏡を回転対称非球面とすると、3枚の反射鏡を全て自由曲面などの回転非対称面とした場合と比較して、加工痕による解像度の劣化を防止することができる。
本発明の他の実施形態において、前記結像光学系の収差を減少させるように、視野中心の光軸に沿った光線の光路と前記第第2反射面のとの交点に対して、前記回転対称な非球面の中心を変位させている。
本実施形態によれば、光路差が相殺され、結像光学系の収差が減少する。
本発明の他の実施形態において、前記第1反射面と前記第2反射面との間に、絞りを備えている。
本実施形態によれば、主に物体側から像面に進む迷光を遮断することができる。
本発明の他の実施形態において、前記絞りの形状が矩形である。
明るさが同じ矩形形状の絞りと円形形状の絞りとを比較すると、たとえば、正方形の直交する辺の方向の開口比は、円形形状の絞りの開口比よりも小さくすることができ解像度を向上させることができる。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、中間結像させない、非リレー光学系である。
中間結像させない、非リレー光学系とすることにより、コンパクトな結像光学系が得られる。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、視野中心の光軸と像面の光軸とが異なる向きである。
視野中心の光軸と像面の光軸とが異なる向きであるので、物体側からの光が、直接像面にはいることはない。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向きである。
視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向きであることは、用途によっては好ましい。視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向きであっても、遮光板を設置すれば、物体側から像面への光を遮光することができる。
本発明の他の実施形態による結像光学系の反射鏡は、金属コートされたプラスチックからなる。
プラスチックであるので、成形が容易で安価である。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、赤外線に使用される。
ゲルマニウムなどの高価な素材を使用しないで、赤外線用の結像光学系を実現することができる。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、ミリ波またはテラヘルツ波に使用される。
複雑な構成を必要とせずに、ミリ波またはテラヘルツ波用の結像光学系を実現することができる。
本発明の他の実施形態による結像光学系は、前記第2反射面をZ軸方向に移動させて調整を行うことができるように構成されている。
第2反射面をZ軸方向に移動させて調整を行うことにより、性能評価値を大幅に向上させることができる。
本発明による距離測定装置は、上記のいずれかの実施形態による結像光学系を、像面の光軸のまわりに180度回転させるように構成している。
本発明によれば、結像光学系を一つしか使用しないので、大幅にコストが低減できる。

Claims (16)

  1. 3枚の反射鏡を備えた結像光学系であって、視野中心の光軸をZ軸とする、XYZ直交座標系において、XZ断面において光軸の向きを維持しながら、YZ断面において光軸の向きを変化させ、第2反射面に入射する光路と第3反射面から射出される光路とが交差し、視野中心の光軸と像面の光軸とが平行となるように構成され、3枚の反射面の少なくとも一つが回転非対称面であり、
    視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第2反射面および第3反射面間の距離をL2、第3反射面および像面間の距離をL3、該結像光学系の等価エフナンバーをFnoとして、
    Figure 0004947563
    の範囲であって、
    Figure 0004947563
    の範囲を除く範囲であり、
    第1反射面のXZ断面の焦点距離をfx1、第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1、視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第1反射面および第2反射面間の距離をL1、第1反射面および像面間の距離をLとして、
    0< fx1/L3 <5
    0< fy1/L3 <10
    0.35 < L1/L <0.5
    をさらに満たす結像光学系。
  2. 3枚の反射鏡を備えた結像光学系であって、視野中心の光軸をZ軸とする、XYZ直交座標系において、XZ断面において光軸の向きを維持しながら、YZ断面において光軸の向きを変化させ、第2反射面に入射する光路と第3反射面から射出される光路とが交差し、視野中心の光軸と像面の光軸とが平行となるように構成され、3枚の反射面の少なくとも一つが回転非対称面であり、
    視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第2反射面および第3反射面間の距離をL2、第3反射面および像面間の距離をL3、該結像光学系の等価エフナンバーをFnoとして、
    Figure 0004947563
    の範囲であって、
    Figure 0004947563
    の範囲を除く範囲であり、
    前記窓板および第1反射面のXZ断面の合成焦点距離をfx1’、前記窓板および第1反射面のYZ断面の合成焦点距離をfy1’、視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第1反射面および第2反射面間の距離をL1、第1反射面および像面間の距離をLとして、
    0< fx1’/L3 <5
    0< fy1’/L3 <10
    0.35 < L1/L <0.5
    をさらに満たす結像光学系。
  3. 前記第2反射面が回転対称な非球面である請求項1または2に記載の結像光学系。
  4. 前記結像光学系の収差を減少させるように、視野中心の光軸に沿った光線の光路と前記第第2反射面のとの交点に対して、前記回転対称な非球面の中心を変位させた請求項3に記載の結像光学系。
  5. 前記第1反射面と前記第2反射面との間に、絞りを備えた請求項1から4のいずれかに記載の結像光学系。
  6. 前記絞りの形状が矩形である請求項5に記載の結像光学系。
  7. 中間結像させない、非リレー光学系である、請求項1から6のいずれかに記載の結像光学系。
  8. 視野中心の光軸と像面の光軸とが異なる向きである、請求項1から7のいずれかに記載の結像光学系。
  9. 視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向きである、請求項1から7のいずれかに記載の結像光学系。
  10. 第1の反射鏡と第2の反射鏡との間に遮光板を備えた、請求項1から9のいずれかに記載の結像光学系。
  11. 反射鏡が金属コートされたプラスチックからなる、請求項1から10のいずれかに記載の結像光学系。
  12. 赤外線に使用される、請求項1から11のいずれかに記載の結像光学系。
  13. ミリ波またはテラヘルツ波に使用される、請求項1から11のいずれかに記載の結像光学系。
  14. 前記第2反射面をZ軸方向に移動させて調整を行うことができるように構成された請求項1から13のいずれかに記載の結像光学系。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の結像光学系を、像面に入射する光軸のまわりに180度回転させるように構成した、距離測定装置。
  16. 請求項1から14のいずれかに記載の結像光学系を備えた撮像装置。
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