JP4946937B2 - 検出対象読取装置 - Google Patents

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本発明は、誘導ノイズ等による電源電圧の一時的な落ち込みにより一旦リセットするセンサ用ICを搭載した検出センサ(例えば、2つの部材の相対回転角度を非接触で検出する回転角センサ等)を用いた検出対象読取装置に関する。
(従来技術)
検出対象の状態をセンサ電圧として出力する検出センサと、この検出センサから出力されたセンサ電圧を読み込む電子制御装置とを組み合わせた検出対象読取装置が知られている。
また、検出センサとして電源電圧の落ち込みにより一旦リセットするセンサ用ICを搭載するものが知られている。
具体的な例を自動車に搭載される回転角度検出装置を、図4を参照して説明する。
自動車には、スロットル開度やアクセル開度を非接触で検出する回転角度検出装置が用いられている。この回転角度検出装置は、回転角センサ(検出センサの一例)1と、ECU(エンジン・コントロール・ユニットの略:電子制御装置の一例)2とを用い、回転角センサ1に搭載されたセンサ用IC(ホールIC等)3のセンサ電圧をECU2で読み取り、ECU2においてスロットル開度やアクセル開度を算出する。
センサ用IC3は、接続ケーブルを介してECU2に接続されるものであり、図4(a)の例では、接続ケーブルとして電源線4、信号出力線5、アース線(GND線)6の3線が用いられている。
センサ用IC3のセンサ電圧は、信号出力線5を介してECU2に与えられる。ECU2は、センサ用IC3から出力されたセンサ電圧をダイレクトに読み取る直接読取部8と、センサ用IC3から出力されたセンサ電圧を積分回路を用いたフィルタ9でなまして読み取るなまし読取部10とを備えている。
なお、以下では、理解補助のために、電源線4を介してセンサ用IC3に与えられる電源電圧を「電源電圧A」、ECU2の直接読取部8で読み取られるセンサ電圧を「フィルタ前電圧B」、ECU2のなまし読取部10で読み取られるセンサ電圧を「フィルタ後電圧C」と称して説明する。
(従来技術の問題点)
例えば、図4(b)に示すように、エンジンの運転中、点火システムの作動に起因する誘導ノイズにより電源電圧Aが瞬間的(例えば、10μs以下)に落ち込み、センサ用IC3がリセットされる可能性がある。
センサ用IC3が一旦リセットされると、センサ用IC3が「正規のセンサ電圧」を出力するまでにタイムラグが生じてしまう。その結果、ECU2は、センサ用IC3がリセットされてから、再び正規のセンサ電圧を出力するまでの間、センサ用IC3から受ける誤った信号に基づいて回転角度を検出することになり、回転角度を誤検出する不具合が発生する。
上記の不具合を回避する手段として、センサ用IC3のセンサ電圧を常にECU2で監視するとともに、センサ用IC3のセンサ電圧(出力値)を記憶装置(メモリ)に一時記憶させ、センサ用IC3のセンサ電圧が一時的に急変した場合に、メモリに記憶する急変前のセンサ電圧を、センサ用IC3のセンサ電圧として代用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の技術のように、ECU2側においてセンサ用IC3のリセットを検出しようとした場合、(1)センサ用IC3を、リセットしたら正規のセンサ電圧を出力するまでの間(不正出力期間中)にHi信号、あるいはLow信号を出力するように設けておき、(2)フィルタ前電圧BによりHi信号、あるいはLow信号を検出したら、メモリに記憶するリセット前のセンサ電圧を、センサ用IC3のセンサ電圧として代用することが考えられる。
しかし、センサ用IC3を、リセットしてから正規のセンサ電圧を出力するまでの間にHi信号を出力するように設ける場合、図5(a)に示すように、センサ電圧の最大出力値が大きい場合には、フィルタ前電圧Bが「正規のセンサ電圧(正規の出力だが高い電圧)」であるか、「リセットを知らせるHi信号」であるかの区別ができなくなってしまう。
そこで、区別を容易化するために、センサ電圧の最大出力値を下げる必要があり、結果的にセンサ用IC3のセンサ電圧幅を小さく抑えることになり、センサ用IC3のダイナミックレンジを狭め、結果的に検出精度の低下を招いてしまう。
また逆に、センサ用IC3を、リセットしてから正規のセンサ電圧を出力するまでの間にLow信号を出力するように設ける場合、図5(b)に示すように、センサ電圧の最小出力値が小さい場合には、フィルタ前電圧Bが「正規のセンサ電圧(正規の出力だが低い電圧)」であるか、「リセットを知らせるLow信号」であるかの区別ができなくなってしまう。
そこで、区別を容易化するために、センサ電圧の最小出力値を上げる必要があり、結果的にセンサ用IC3のセンサ電圧幅を小さく抑えることになり、センサ用IC3のダイナミックレンジを狭め、結果的に検出精度の低下を招いてしまう。
米国特許出願公開第2007/0010967号明細書
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサ用ICのダイナミックレンジを狭めることなく、センサ用ICのリセットに伴う誤検出の発生を防ぐことのできる検出対象読取装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する検出対象読取装置のセンサ用ICは、誘導ノイズなどの影響による電圧低下によりリセットが成されると、センサ用ICがリセットしたことを知らせるためのHi信号とLow信号を出力する。
電子制御装置は、センサ用ICから出力されたHi信号とLow信号の両方を連続して検出したら、センサ用ICが正規のセンサ電圧を出力するまでの期間、記憶装置に記憶されたリセット前のセンサ電圧を、センサ用ICのセンサ電圧として代用する。
これにより、センサ電圧の最大出力値が大きくても、逆にセンサ電圧の最小出力値が小さくても、センサ用ICが出力する「正規のセンサ電圧」と、リセットを知らせる「Hi/Low信号」とを、電子制御装置において容易に区別することができる。
これにより、センサ用ICのダイナミックレンジを狭めることなく、センサ用ICのリセットに伴う誤検出の発生を防ぐことが可能になる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する検出対象読取装置の電子制御装置は、検出センサから出力されたセンサ電圧をダイレクトに読み取る直接読取部と、検出センサから出力されたセンサ電圧を積分回路を用いたフィルタでなまして読み取るなまし読取部とを備え、直接読取部によるセンサ電圧(フィルタ前電圧に相当)によりセンサ用ICのリセットの有無を検出し、なまし読取部によるセンサ電圧(フィルタ後電圧に相当)により検出対象の状態を検出する。
これにより、電子制御装置において、センサ用ICのリセットの有無を直接読取部によるセンサ電圧(フィルタ前電圧に相当)により素早く検出することができる。
また、検出対象の状態をなまし読取部によるセンサ電圧(フィルタ後電圧に相当)によりなまされて検出することで、センサ用ICのセンサ電圧に加わったノイズ(外来ノイズ等の影響による電圧変動や、検出センサが振動等を受けることで生じる電圧変動等)の影響を低減することができ、ノイズの影響による検出誤差を抑えることができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する検出対象読取装置における検出センサは、2つの部材の相対回転角度を非接触で検出する回転角センサである。
これにより、回転角センサのダイナミックレンジを狭めることなく、センサ用ICのリセットに伴う回転角度の誤検出の発生を防ぐことが可能になる。
最良の形態の検出対象読取装置は、検出値をセンサ電圧として出力するセンサ用ICを搭載する検出センサと、この検出センサから出力されたセンサ電圧を読み込む電子制御装置とを備える。
センサ用ICは、誘導ノイズによる電源電圧の一時的な落ち込みにより一旦リセットされた後に、電源電圧の回復により正規のセンサ電圧を出力するまでにタイムラグが生じるものである。
この検出対象読取装置は、センサ用ICのセンサ電圧を記憶する記憶装置を備える。
センサ用ICは、リセットされると、正規のセンサ電圧を出力するまでの間に、リセットを知らせるHi信号とLow信号を出力するように設けられている(HiとLowの順番は限定されない)。
電子制御装置は、センサ用ICからHi信号とLow信号の両方を連続(HiとLowの順番は限定されない)して検出したら、センサ用ICが正規のセンサ電圧を出力するまでの期間、記憶装置に記憶されたリセット前のセンサ電圧を、センサ用ICのセンサ電圧として置き替えて用いる。
本発明の検出対象読取装置を、自動車に搭載されるスロットバルブの回転角度や、アクセルペダル等の回転角度を検出する回転角度検出装置に適用した実施例1を、図1、図2を参照して説明する。
この実施例1に示す回転角度検出装置は、2つの部材(固定部材と回転部材)の相対回転角度を非接触で検出する回転角センサ1(検出センサの一例)と、この回転角センサ1の出力電圧(出力信号)から検出対象である回転部材の回転角度を演算によって求めるECU2(電子制御装置の一例)とを備える。
回転角センサ1は、検出対象である回転部材の回転角度を電圧信号に変換してECU2に出力するものであり、具体的な一例を開示すると、回転部材に固定された永久磁石と、固定部材に固定されたセンサ用IC3(ホールIC等)とを備える。
センサ用IC3は、磁気検出面に対して直交する方向に通過する磁束密度に応じた出力電圧を発生する磁気検出素子(ホール素子など)を搭載しており、センサ用IC3に対して永久磁石の回転角度が変化することで、磁気検出素子の出力電圧が変化する。また、センサ用IC3は、磁気検出素子の発生する微弱な出力電圧を増幅する出力増幅アンプを搭載しており、出力増幅アンプで増幅された電圧がセンサ電圧としてECU2に出力される。
センサ用IC3は、接続ケーブルを介してECU2に接続されるものであり、この実施例では接続ケーブルに電源線4、信号出力線5、アース線(GND線)6の3線が用いられている。なお、回転角センサ1に設けられた符号7は、センサ用IC3の発振防止のための低容量コンデンサである。
センサ用IC3のセンサ電圧は、信号出力線5を介してECU2に与えられる。
ECU2は、センサ用IC3から出力されたセンサ電圧をダイレクトに読み取る直接読取部8と、センサ用IC3から出力されたセンサ電圧を積分回路を用いたフィルタ9でなまして読み取るなまし読取部10とを備えている。
このECU2は、周知構成のマイクロコンピュータを搭載しており、このマイクロコンピュータは、制御処理や演算処理を行うCPU、各種プログラムやデータを保存する記憶装置(ROM、RAM、SRAMまたはEEOROM等のメモリ)、入出力回路、電源回路などを含んで構成されている。
このECU2には、所定のサンプリング周期で、なまし読取部10で読み取られたフィルタ後電圧Cを読み込み、読み込んだフィルタ後電圧Cから検出対象の回転部材の回転角度を演算して求める角度演算手段がプログラムされている。
(実施例1の背景)
エンジンの運転中、点火システムの作動に起因する誘導ノイズ等により、電源線4の電源電圧Aが瞬間的に落ち込み、センサ用IC3がリセットされる可能性がある。
センサ用IC3が一旦リセットされると、センサ用IC3が「正規のセンサ電圧」を出力するまでにタイムラグが生じてしまう。その結果、ECU2は、センサ用IC3がリセットされてから、再び正規のセンサ電圧を出力するまでの間、センサ用IC3から受ける誤った信号に基づいて回転角度を検出することになり、回転角度を誤検出する不具合が発生する。
(実施例1の特徴)
上記の不具合を解決するために、この実施例1では次の手段を採用している。
(1)ECU2の回転角度演算手段には、所定のサンプリング周期で読み込まれたフィルタ後電圧Cを記憶装置の一時記憶メモリに記憶させ、少なくとも3サンプリング周期前までのフィルタ後電圧Cを一時記憶メモリに保持させるセンサ出力保持機能が設けられている。
(2)センサ用IC3には、リセットされると、正規のセンサ電圧を出力するまでの間、図1(b)のタイムチャートに示すように、ECU2に対してセンサ用IC3がリセットしたことを知らせるHi信号とLow信号を出力する機能が設けられている。なお、センサ用IC3がリセットした際に、フィルタ前電圧BによってECU2側でHi信号とLow信号の両方を確実に検出することができるように、Hi信号の出力期間およびLow信号の出力期間は、サンプリング周期(サンプリングタイミングを図中の破線矢印で示す)より長く設定されている。
(3)ECU2の回転角度演算手段には、センサ用IC3がHi信号とLow信号の両方を連続して出力したら、センサ用IC3が正規のセンサ電圧を出力するまでの期間、記憶装置に記憶されたリセット前のセンサ電圧を、センサ用IC3のセンサ電圧として代用して検出対象の回転部材の回転角度を求めるリセット期間出力代用機能が設けられている。 具体的にこのリセット期間出力代用機能は、直接読取部8で読み込まれたフィルタ前電圧Bによって、センサ用IC3からHi信号とLow信号の両方が出力されたか否かを判定する判定機能を備え、(i)センサ用IC3からHi信号とLow信号の両方を連続して出力していないと判定した場合には、記憶装置に記憶された「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」に基づいて検出対象の回転部材の回転角度を演算して求め、(ii)センサ用IC3からHi信号とLow信号の両方を連続して出力したと判定した場合には、センサ用IC3が正規のセンサ電圧を出力するまでの期間(この期間は略一定であり予めプログラムに書き込まれた期間:この実施例ではサンプリング回数で設定)、記憶装置に記憶された「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C(リセット前のフィルタ後電圧C)」に基づいて検出対象の回転部材の回転角度を演算して求めるものである。
次に、上記リセット期間出力代用機能の具体的な一例を、図2のフローチャートを参照して説明する。
この制御ルーチンに侵入したら(スタート)、フィルタ前電圧BがHi信号であるか否かを判断する(ステップS1)。
このステップS1の判断結果がNOの場合は、記憶装置に記憶された「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」をサンプリング周期において1回だけ出力し(ステップS2)、そのフィルタ後電圧Cに基づいて検出対象の回転部材の回転角度を演算して求める。
上記ステップS1の判断結果がYESの場合は、フィルタ前電圧BがLow信号であるか否かを判断する(ステップS3)。
このステップS3の判断結果がNOの場合は、記憶装置に記憶された「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」をサンプリング周期において1回だけ出力し(ステップS4)、そのフィルタ後電圧Cに基づいて検出対象の回転部材の回転角度を演算して求める。
上記ステップS3の判断結果がYESの場合は、センサ用IC3がリセットしたと判断し、記憶装置に記憶された「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」をサンプリング周期4回にわたり連続して出力し(ステップS5)、サンプリング周期4回の期間中(不正出力期間中)に、「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」を代用して検出対象の回転部材の回転角度を演算して求める。
(実施例1の作動)
実施例1の作動例を、図1(b)を参照して説明する。
エンジンの運転中、点火システムの作動に起因する誘導ノイズにより電源電圧Aに瞬間的な落ち込みが生じ、電源電圧Aの低下によりセンサ用IC3がリセットされる。その後、電源電圧Aの上昇によりセンサ用IC3が動作を開始すると、センサ用IC3は、Hi信号を出力した後、Low信号を出力し、続いて正規のセンサ電圧を出力する。
ECU2は、「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」に基づいて検出対象の回転部材の回転角度を演算しており、フィルタ前電圧Bによってセンサ用IC3のリセットを検出すると、サンプリング周期4回にわたって「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」に基づいて回転角度を演算する。
これによって、リセットによる不正出力期間中、および不正出力期間が終わってフィルタ後電圧Cがリセットを知らせるHi/Low信号の影響から離れて正規値にほぼ納まるまでの期間は、リセット前の「3サンプリング周期前のフィルタ後電圧C」を用いて回転角度の演算が行われる。
(実施例1の効果)
実施例1の回転角度検出装置は、誘導ノイズなどの影響による電圧低下によりセンサ用IC3がリセットされると、センサ用IC3がリセットしたことを知らせるHi信号とLow信号を切り替えてECU2に出力する。
ECU2は、センサ用IC3からHi信号とLow信号の両方を連続して検出したら、上述したように、センサ用IC3が正規のセンサ電圧を出力するまでの期間、および不正出力期間が終わってフィルタ後電圧Cが正規値にほぼ納まるまでの期間は、記憶装置に記憶されたリセット前のフィルタ後電圧Cを、センサ用IC3のセンサ電圧として代用する。
これにより、センサ電圧の最大出力値が大きくても、逆にセンサ電圧の最小出力値が小さくても、センサ用IC3が出力する「正規のセンサ電圧」と、リセットを知らせる「Hi/Low信号」とを、ECU2において容易に区別することができる。
これにより、センサ用IC3のダイナミックレンジを狭めることなく、センサ用IC3のリセットに伴う誤検出の発生を容易に防ぐことができる。即ち、回転角センサ1のダイナミックレンジを狭めることなく、センサ用IC3のリセットに伴う回転角度の誤検出の発生を容易に防ぐことができる。
一方、この実施例1のECU2は、フィルタ前電圧Bを読み取る直接読取部8と、フィルタ後電圧Cを読み取るなまし読取部10とを備える。
これにより、ECU2は、フィルタ9でなまされる前のフィルタ前電圧Bによってセンサ用IC3のリセットの有無を検出することができ、センサ用IC3のリセットを素早く検出することができる。
また、ECU2は、フィルタ9でなまされた後のフィルタ後電圧Cに基づいて回転角度の検出を行うため、信号出力線5やアース線6に加わったノイズ(外来ノイズ等の影響による電圧変動や、回転角センサ1が振動等を受けることで生じる電圧変動等)の影響を低減することができ、ノイズの影響による検出誤差を抑えることができる。
実施例2を図3を参照して説明する。
上記の実施例1では、センサ用IC3のリセットをECU2へ知らせるHi信号とLow信号の出力順序を、Hi信号→Low信号とした例を示した。
これに対し、この実施例2では、センサ用IC3のリセットをECU2へ知らせるHi信号とLow信号の出力順序を、Low信号→Hi信号としたものである。
なお、ECU2は、センサ用IC3からLow信号を受け、続いてHi信号を受けた時に、センサ用IC3のリセットを検出して、センサ用IC3が正規のセンサ電圧を出力するまでの期間、記憶装置に記憶されたリセット前のフィルタ後電圧Cを、センサ用IC3のセンサ電圧として代用するように設けられるものである。
〔変形例〕
上記の実施例では、自動車に搭載される回転角度検出装置に本発明を適用した例を示したが、産業ロボットのアーム部の回転角度等、自動車とは異なる装置の回転角度検出装置に本発明を適用しても良い。
また、上記の実施例では、検出センサの一例として回転角センサ1を例に示したが、回転角センサ1に限定されるものではなく、電圧低下により出力が一旦リセットされるICを搭載する全ての検出センサを用いた検出対象読取装置に本発明を適用しても良い。
センサ用ICとECUを接続する接続ケーブルの説明図、および作動例を示すタイムチャートである(実施例1)。 リセット期間出力代用機能のフローチャートである(実施例1)。 作動例を示すタイムチャートである(実施例2)。 センサ用ICとECUを接続する接続ケーブルの説明図、および作動例を示すタイムチャートである(従来例)。 作動例を示すタイムチャートである(従来例)。
符号の説明
1 回転角センサ(検出センサ)
2 ECU(電子制御装置)
3 センサ用IC
8 直接読取部
9 フィルタ
10 なまし読取部

Claims (3)

  1. 検出値をセンサ電圧として出力するセンサ用ICを搭載する検出センサと、
    この検出センサから出力されたセンサ電圧を読み込む電子制御装置とを備え、
    誘導ノイズによる電源電圧の一時的な落ち込みにより前記センサ用ICが一旦リセットし、電源電圧の回復により前記センサ用ICが正規のセンサ電圧を出力するまでにタイムラグが生じる検出対象読取装置において、
    この検出対象読取装置は、前記センサ用ICのセンサ電圧を記憶する記憶装置を備え、 前記センサ用ICは、リセットされると、正規のセンサ電圧を出力するまでの間にハイ信号とロー信号を出力するように設けられ、
    前記電子制御装置は、前記センサ用ICからハイ信号とロー信号の両方を連続して検出したら、前記センサ用ICが正規のセンサ電圧を出力するまでの期間、前記記憶装置に記憶されたリセット前のセンサ電圧を、前記センサ用ICのセンサ電圧として代用することを特徴とする検出対象読取装置。
  2. 請求項1に記載の検出対象読取装置において、
    前記電子制御装置は、前記検出センサから出力されたセンサ電圧をダイレクトに読み取る直接読取部と、前記検出センサから出力されたセンサ電圧を積分回路を用いたフィルタでなまして読み取るなまし読取部とを備え、
    前記直接読取部によるセンサ電圧により前記センサ用ICのリセットの有無を検出し、前記なまし読取部によるセンサ電圧により検出対象の状態を検出することを特徴とする検出対象読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の検出対象読取装置において、
    前記検出センサは、2つの部材の相対回転角度を非接触で検出する回転角センサであることを特徴とする検出対象読取装置。
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