JP4946779B2 - リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム - Google Patents

リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4946779B2
JP4946779B2 JP2007270276A JP2007270276A JP4946779B2 JP 4946779 B2 JP4946779 B2 JP 4946779B2 JP 2007270276 A JP2007270276 A JP 2007270276A JP 2007270276 A JP2007270276 A JP 2007270276A JP 4946779 B2 JP4946779 B2 JP 4946779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
risk
analysis
category
risk category
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007270276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009098954A (ja
Inventor
剛 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2007270276A priority Critical patent/JP4946779B2/ja
Publication of JP2009098954A publication Critical patent/JP2009098954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4946779B2 publication Critical patent/JP4946779B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラムに関する。
昨今、プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)と呼ばれる専門部署を常設的に設置している企業等が知られている。PMOは、組織全体のプロジェクトマネジメントを一元化して管理し、その能力や品質を向上させ、プロジェクトを円滑に実施させるべく支援を行なう。プロジェクトの計画段階においては、過去のプロジェクト管理に係わる情報を参照し考えられるリスクを洗い出すことで、プロジェクト管理のプロセス(立ち上げ、計画、実施、監視コントロール、終結)に役立てることが一般に行なわれている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。なお、プロジェクト・マネジメント・オフィスは、場合により、プログラム・マネジメント・オフィス、プロジェクト・オフィス、プログラム・オフィスと呼ばれることもある。
ここで、リスク、プロジェクトが示す概念について説明する。
(リスク)
リスクは、リスクマネジメントの分野で定義されるが、以下、非特許文献1及び非特許文献2に記載される定義が有名である。
非特許文献1において、リスクは「事象の発生確率と事象の結果の組み合わせ」として定義される。また、非特許文献1では、事象、発生確率、結果についてもそれぞれ定義されており、事象は「ある一連の状況の発生」、発生確率は「事象が起こりそうな程度」、結果は「事象から生じること」と位置付けられる。リスク因子は「結果をもたらす可能性が潜在する物事や行動」とされる。更に解説を加えれば、事象は「一連の状況の流れ・時間的な経過を含む流れ」とも言える。また「時間の流れのあるものは、必然的にある最終点に到達する」、この最終到達点が”結果”である旨定義される。また、非特許文献2において、リスクは「事態の確からしさとその結果の組み合わせ、又は事態の発生確率とその結果の組み合わせ」と定義される。なお、本明細書におけるリスクの概念は、上記文献の何れの場合であってもよい。
(プロジェクト)
非特許文献3において、プロジェクトの特性について記載されており、また、非特許文献4において、プロジェクトの定義について記載されている。本明細書におけるプロジェクトの概念は、これらの文献に記されている範囲となる。
特開2006−23789号 特開2005−149414号 TR Q 0008:リスクマネジメント−用語−規格において使用するための指針)ISO/IEC Guide73(IDT)(解説収録)(JISハンドブック、58−4、リスクマネジメント、2004年1月31日、第1版第1刷発行、日本規格協会発行) JIS Q 2001:2001リスクマネジメントシステム構築のための指針(解説収録)(JISハンドブック、58−4、リスクマネジメント、2004年1月31日、第1版第1刷発行、日本規格協会発行) プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第3版、Project Management Institute, Inc発行、2004年 JIS Q 10006:1998 品質マネジメント−プロジェクトマネジメントにおける品質の指針、JISハンドブック58、マネジメントシステム、2001年1月31日、日本規格協会発行
本発明は、所定のリスク区分の分析を行なえるようにしたリスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリスク区分管理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1のリスク区分管理システムの発明は、1以上のリスク項目を含むリスク登録簿を管理する第1の管理手段と、1以上のリスク登録簿を含むリスク区分を管理する第2の管理手段と、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうち、リスク区分の作成に際してプロジェクトが参照したリスク区分の識別情報を含むプロジェクト情報を管理する第3の管理手段と、リスク区分の検索キーの入力を受け付け、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうちから前記検索キーに対応するリスク区分を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたリスク区分に対して、共用度及び重要度の関係性の分析を行なう分析手段と、前記分析手段による分析結果を出力する出力処理手段とを具備し、前記分析手段は、前記取得手段により取得されたリスク区分を参照したプロジェクト数に基づき前記共用度を分析し、前記取得手段により取得されたリスク区分に含まれるリスク登録簿におけるリスクの発生確率、及び前記リスク登録簿における影響度に基づいて前記重要度を分析する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記分析手段は、前記共用度及び前記重要度の少なくとも一方を期間別に分析し、前記出力処理手段は、前記分析手段による分析結果を時系列に出力する。
また、請求項3のリスク区分管理装置の発明は、クライアント端末とネットワークを介して接続され、1以上のリスク項目を含むリスク登録簿を管理する第1の管理手段と、1以上のリスク登録簿を含むリスク区分を管理する第2の管理手段と、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうち、リスク区分の作成に際してプロジェクトが参照したリスク区分の識別情報を含むプロジェクト情報を管理する第3の管理手段と、前記クライアント端末からリスク区分の検索キーの入力を受け付け、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうちから前記検索キーに対応するリスク区分を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたリスク区分に対して、共用度及び重要度の関係性の分析を行なう分析手段と、前記分析手段による分析結果を出力する出力処理手段とを具備し、前記分析手段は、前記取得手段により取得されたリスク区分を参照したプロジェクト数に基づき前記共用度を分析し、前記取得手段により取得されたリスク区分に含まれるリスク登録簿におけるリスクの発生確率、及び前記リスク登録簿における影響度に基づいて前記重要度を分析する。
また、請求項4のリスク区分管理プログラムの発明は、コンピュータを、1以上のリスク項目を含むリスク登録簿を管理する第1の管理手段、1以上のリスク登録簿を含むリスク区分を管理する第2の管理手段、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうち、リスク区分の作成に際してプロジェクトが参照したリスク区分の識別情報を含むプロジェクト情報を管理する第3の管理手段、リスク区分の検索キーの入力を受け付け、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうちから前記検索キーに対応するリスク区分を取得する取得手段、前記取得手段により取得されたリスク区分に対して、共用度及び重要度の関係性の分析を行なう手段であって、前記取得手段により取得されたリスク区分を参照したプロジェクト数に基づき前記共用度を分析し、前記取得手段により取得されたリスク区分に含まれるリスク登録簿におけるリスクの発生確率、及び前記リスク登録簿における影響度に基づいて前記重要度を分析する分析手段として機能させるために作動する。
請求項1のリスク区分管理システムによれば、本構成を有さない場合よりも、所定のリスク区分についての有用性を容易に把握できる。
また、請求項2の発明によれば、所定のリスク区分についての共用度合いや重要度合いを時系列に確認できるため、例えば、どのリスク区分を標準化の候補とすべきか、また標準化後の有効期間をいつまでとすべきか等の検討に利用できる。
また、請求項3のリスク区分管理装置によれば、本構成を有さない場合よりも、所定のリスク区分についての有用性を容易に把握できる。
また、請求項4のリスク区分管理プログラムによれば、本構成を有さない場合よりも、所定のリスク区分についての有用性を容易に把握できる。
以下、本発明に係わるリスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラムの実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施例で用いる主な用語の概念について定義する。
(リスク)
上記非特許文献1、上記非特許文献2を用いて説明した通り、本実施例におけるリスクの概念は、これら文献に記される何れの場合であってもよい。
(リスク項目)
リスク項目とは、リスクの定義における事象または事態を少なくとも含む概念である。これに加えて、リスク項目には、事象、事態の結果、事象の発生確率、事態の確からしさ、発生確率、リスク因子の何れか一つあるいはその全てを含むものである。
(リスク区分)
リスク区分は、リスクを分類する区分項目であってもよいし、リスク項目を分類する区分項目であってもよい。またリスクの潜在的な要因またはリスク因子の区分項目であってもよい。その区分項目は、一つ以上複数であり、階層構造があっても良く、また、なくても良い。また、ネットワーク型の構造のあってもいいし、なくても良い。また、リスク区分は、リスク・カテゴリと呼ばれることがある。また、少なくとも、非特許文献3における、リスク区分の定義を含むものとする。
(リスク識別)
関係するリスクを見極め、リスクの特徴、リスク項目の特徴、リスクの要素の特徴、を明らかにして文書化したり、一覧表を作ったりするプロセスのことである。ここでは、少なくとも上記非特許文献1のリスク特定の定義を含むものとする。非特許文献1では、リスク特定は、「リスクの要素を発見し一覧表を作り、特徴付けるプロセスである。要素は、リスク因子、又はハザード、事象、結果及び発生確率を含むことがある」。また、非特許文献2のリスク発見の定義を含むものとする。非特許文献2では、リスク特定は、「組織に影響を及ぼす事態及びその結果を、発見及び認識する過程」とされている。なお、リスク特定は、ステークホルダーの関心事を反映する場合もある。
(リスク識別計画)
リスクを管理するとは、リスクを識別したり、リスクを定性的あるいは定量的に分析したり、あるいはリスク発生時の対応方法を検討したり、リスクを監視したりすること等が含まれる。更に、このようなリスクを管理するための計画を検討することもある。このリスク管理の計画において、特に、リスクの識別に関する計画が、本実施例で言う、リスク識別計画の範囲である。リスク識別の計画は、リスク識別を始める前に検討してもよいし、リスク識別中に検討してもよいし、リスク識別の後に検討してもよい。それらは例えば、事前の計画検討であり、リスク識別中の計画の修正や見直しの検討であったり、リスク識別の終了後の反省による計画の検討であったりする。
(プロジェクト)
上記非特許文献3、上記非特許文献4を用いて説明した通り、プロジェクトの概念は、それらの文献に記されている範囲とする。なお、本実施例においては、プロジェクトに関するものを例に挙げて説明するが、実際のプロジェクトは、本実施例におけるプロジェクトよりも広い概念となり、例えば、人の活動に関するものであっても差し支えない。
(影響度)
本実施例では、影響度が数値または、文や語句で表現される。影響度は、例えば、図31に示す影響度テーブルなどに定義した数値と文や語句などで表現できる。テーブルにおいて、プロジェクト目標に対する、影響度(マイナス)には、非常に小さい、が文として表現さているが、それに対応した数値として、レベルが、0〜−2(0からマイナス2)が表現される。さらに、文や語句の表現は、プロジェクト目標が、コストに関して、タイムに関して、品質に関して、それぞれ定義してある。一般に影響度は、プロジェクトの目標に与える影響度でマイナスの影響とプラスの影響とがある。また、影響度の数値表現は、少なくとも、非特許文献3で定義される、影響度の尺度(245頁)により、表現される数値を含むものとする。
(発生確率)
発生確率についても影響度テーブルのような定義を設けてもよい。つまり「確実に発生する」、「割りと発生する」、「発生は五分五分」、「比較的発生しない」、「滅多に発生しない」といった文や語句による表現に確率のパーセント表現といった数値表現を与えてもよい。ここでは、少なくとも、非特許文献1(19頁、36頁)と非特許文献3(244頁)で定義される、発生確率の定義を含むものとする。また、発生確率は、影響度との組み合わせを表現したものであってもよい。
図1は、本発明の一実施の形態に係わるリスク区分管理システムの全体構成の一例を示す図である。
リスク区分管理システムには、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等で構成されたネットワーク30を介してクライアント10と、サーバ20とが接続されている。なお、この構成はあくまで一例であり、クライアント10とサーバ20とが複数台ずつ設けられていてもよいし、またこれ以外の装置がネットワーク30に接続されていてもよい。
クライアント10は、サーバ20により提供されるデータや各種サービスを利用する機能を果たし、本実施例においては特に、サーバ20にアクセスし、リスク区分の検索や分析を行なう等する。クライアント10は、例えば、Webブラウザを利用してサーバ20にアクセスする。
サーバ20は、要求(リクエスト)に応じてデータや各種処理の実行結果等を要求元に応答する機能を果たし、本実施例においては特に、リスクに係わる情報を管理し、それをクライアント10等からの要求に応じて処理したり、またその処理結果を提供したり等する。サーバ20には、Webブラウザ等を介したクライアント10からのアクセスに対応するため、例えば、Webサーバ等が設けられる。
クライアント10、サーバ20は、主制御部11、21としてのCPU(Central Processing Unit)等、出力部12、22としてのディスプレイ等、入力部13、23としてのキーボード、マウス等、外部記憶部14、24としてのHDD(Hard Disk Drive)等、主記憶部15、25としてのROM(Read Only Memoryや、RAM(Random Access Memory)等を具備し、これらがバス16、26に接続されて構成される。なお、これら各構成部は、外部記憶部14、24に記憶されたプログラムが主制御部11、21により実行されることで制御される。
次に、図2を用いて、図1に示すサーバ20の機能的な構成の一例について説明する。サーバ20上に実現される機能的な構成は大きく、リスク情報保持部40と、分析情報保持部50と、リスク区分管理部60と、リスク区分分析部70とに分けられる。
まず、リスク情報保持部40について説明する。
リスク情報保持部40には、過去にリスク識別されたリスク項目に係わる情報(以下、「リスク情報」という)が保持される。リスク情報は、期間別(例えば、2007年1月1日〜2007年3月31日等)に保持することができるようになっている。
すなわち、リスク情報に対する新規登録、更新、削除といった全ての操作について、操作の対象になったリスク情報と、その操作が行われた時を示す、タイムスタンプ(年月日と時刻)とともに、記録されている。そのため、ある期間のリスク情報を集めて時間順に整理したり、その期間において、最新のリスク情報を特定することができる。このように、リスク情報と、それに対する操作、つまり、新規作成、更新、削除が、タイムスタンプとともに、記録、保存されたデータは、ログまたはログ・データとも呼ばれる。ログを使いなお、リスク情報を期間別に保持することができるようにしたのは、リスク区分を時系列に分析するためのデータを確保する等の理由による。
図3には、リスク情報保持部40におけるデータ構造が概念的に示される。リスク登録簿は、1つ以上のリスク項目を含んだ要素であり、リスク区分は、リスク登録簿に関連づけられている要素である。リスク区分は、プロジェクトにおけるリスク区分の作成に際して参照されたり、プロジェクトにおけるリスク識別に際して参照して利用されたり、またプロジェクトのリスク識別に際して新たに作成、登録されたりする。また同図では省略するが、リスク区分、リスク登録簿の中には、新旧のバージョンを有しているものがあり、例えば、旧バージョンのリスク区分やリスク登録簿には、その新バージョンにあたるリスク区分やリスク登録簿が関連付けられる。なお、リスク区分は、新規に一から作成される場合もあれば、他のリスク区分を参照して作成される場合もある。
ここで、この概念的データ構造を実現するためのリスク情報保持部40における具体的なデータ構成について説明する。リスク情報保持部40は、プロジェクト管理テーブル、リスク区分管理テーブル、リスク登録簿管理テーブル、リスク項目管理テーブルを含んで構成される。なお、リスク情報保持部40にはこの他、リスク識別計画等に係わるテーブル等も保持されることになるが、ここではその説明については省略する。ここで、図4にプロジェクト管理テーブル、図5にリスク区分管理テーブル、図6にリスク登録簿管理テーブル、図7にリスク項目管理テーブルのテーブル構成の一例が示される。
図4において、プロジェクト管理テーブルには、プロジェクトに係わる情報が管理されており、プロジェクトを識別するための情報を示すプロジェクトIDに対応して、プロジェクトの名称を示すプロジェクト名、当該プロジェクトに係わりを持つリスク区分を示すプロジェクトの係わるリスク区分、新規作成、更新、削除の情報を記録するログ、が保持される。プロジェクトの係わるリスク区分には、例えば、プロジェクトにおけるリスク識別に際して参照して利用したリスク区分や、単にプロジェクトが参照したリスク区分等が含まれる。プロジェクトIDがPJ-001の行では、プロジェクト名が文書システム開発の、プロジェクトに係わる情報が記録される。この情報が、新規作成されたのは、ログの項目に、新規作成:200710011342として、2007年10月1日の13時42分、という、新規作成された日のタイムスタンプが記録されている。その後、プロジェクトに係わるリスク区分が、特定されると、そのリスク区分IDが、記録されていく。それは、更新データとして、ログの欄に記録されている。更新データの要素は、更新を示す文字列、例えば、「更新」と、更新前後のデータの変化を示すものと、さらに、その更新が行われたタイムスタンプが記録される。ここでは、更新前後のデータの変化が、リスク識別に参照して利用したリスク区分がRC-001から、RC-001,RC-002であり、更新のタイムスタンプが、2007年10月2日10時01分であれば、それは、ログの欄に、「更新:(リスク識別に参照して利用したリスク区分、(RC-001)、(RC-001,RC-002)):200710021001」として、記録される。
図5において、リスク区分管理テーブルには、リスク区分に係わる情報が管理されており、リスク区分を識別するための情報を示すリスク区分IDに対応して、リスク区分の名称を示すリスク区分名、リスク区分の内容である区分項目、これは、リスク区分のさらなる分類項目を表現している。そして、当該リスク区分の作成に際して参照したリスク区分を示す参照したリスク区分、当該リスク区分を参照して作成されたリスク登録簿を示す参照したリスク登録簿、新規作成、更新、削除の情報を記録するログ、が保持される。
図6において、リスク登録簿管理テーブルには、リスク登録簿に係わる情報が管理されており、リスク登録簿を識別するための情報を示すリスク登録簿IDに対応して、リスク登録簿の名称を示すリスク登録簿名、当該リスク登録簿に含まれたリスク項目の構成要素を示すリスク項目構成要素、新規作成、更新、削除の情報を記録するログ、が保持される。
図7において、リスク項目管理テーブルには、リスク登録簿とリスク項目の関連性及びリスク項目に係わる情報が管理されており、リスク登録簿を識別するための情報を示すリスク登録簿ID及び当該登録簿内における項目番号を示すリスク項目番号に対応して、リスク項目、当該リスク項目の発生確率、当該リスク項目の発生時に周りに与える影響度、当該リスクが発生した回数を示す発生実績、新規作成、更新、削除の情報を記録するログ、が保持される。
次に、分析情報保持部50について説明する。分析情報保持部50には、リスク区分の分析に際して用いられる情報が保持される。分析情報保持部50には、例えば、共用度管理テーブル、重要度管理テーブルが含まれる。
共用度管理テーブルには、リスク区分の共用度合いに係わる評価値が管理されている。
ここでは、共用度合いに係わる評価値は、共用度レベルと共用度を示す指標値で、構成される。共用度管理テーブルでは、共用度レベルに対応して、リスク区分に関連した共用度を示す指標値が、規定される。例えば、この実施例では、共用度レベルに対して、リスク区分がプロジェクトに参照された数と、それに対する文または語句の表現が規定される。リスク区分がプロジェクトに参照された数とは、共用度を示す指標値の数値表現の一例である。
プロジェクトに参照されたリスク区分の数は、例えば、上記図4で説明したプロジェクト管理テーブルにおける「プロジェクトの係わるリスク区分」に基づき導き出される。図8(a)に示す共用度管理テーブルに規定された内容によれば、リスク区分の参照数が少ない場合、具体的にはリスク区分の参照数が3以下のものには低い共用度レベルである「D」が与えられ、リスク区分の参照数がある程度高い場合、具体的にはリスク区分の参照数が16以上のものには高い共用度レベルである「A」が与えられ、その間の4から15の間であれば「B」あるいは「C」の共用度レベルが与えられる。
リスク区分の共用度を示す指標値(数値表現)には、幾つかの種類がある。一つは、1)あるリスク区分が、どれだけのプロジェクトによって参照されたか、すなわち、あるリスク区分を参照したプロジェクト数、で表す。二つ目は、2)あるリスク区分が、どれだけのプロジェクトによって、リスク識別の際に参照されたか、すなわち、リスク識別のときに、あるリスク区分を参照したプロジェクト数、で表す。1)との違いは、リスク識別のときに利用したか否かの違いである。リスク識別には、リスク登録簿の新規作成、修正を行なう場合も含む。三つ目は、3)あるリスク区分が、どれだけのリスク登録簿によって、リスク識別の際に、参照されたか、すなわち、リスク登録簿の新規作成および修正の際に、参照されたか、である。すなわち、あるリスク区分を参照したリスク登録簿の数、であらわす。四つ目は、4)あるリスク区分が、他のリスク区分を新規に作成および修正するときに、どれだけ他のリスク区分により参照されたか、すなわち、あるリスク区分を参照したリスク区分の数、で表す。これらの異なる数値表現に合わせて、文・語句の表現を規定していく。本実施例では、1)の例である。
共用度を示す指標値においては、これらの数値表現に対応して、文または語句をわりあてて表現した、文・語句表現がある。
重要度管理テーブルには、リスク区分の重要度合いに係わる評価値が管理されている。重要度合いを表す評価値は、重要度レベルと、重要度を示す指標値からなる。重要度管理テーブルでは、重要度レベルに対応して重要度を示す指標値が規定される。重要度を示す指標値は、数値表現であってもいいし、文や語句による表現であってもいい。例えば、数値表現の場合、所定リスク区分を参照して作成されたリスク登録簿におけるリスクの発生確率、リスク影響度、リスク発生実績に基づき、計算により導き出される。図8(b)に示す重要度管理テーブルに規定された内容によれば、重要度を示す指標値(数値表現)が低い場合、低いレベルである「D」が与えられ、重要度を示す指標値(数値表現)が高い場合、高いレベルである「A」が与えられ、その間であれば「B」あるいは「C」のレベルが与えられる。
重要度を示す指標値においては、これらの数値表現に対応して、文または語句を割り当てて表現した、文・語句表現がある。
共用度管理テーブルと、重要度管理テーブルは、ユーザには、図32、図33のようなユーザインターフェースで表示され、また、そこでの編集ボタンを押すことで、各テーブルの構成を変更するユーザインターフェースが表示され(図34、図35)て、テーブル構成を変更することができる。レベルを追加、および、削除するボタンにより、マウス・カーソルなどで指定した位置で、レベルの追加、削除ができる。また、指標値の数値表現の計算方法を定義するボタンがあり、指標値の計算方法を定義する。定義のためのユーザインターフェースは、図36(a)と図37(a)に記載しておく。ここでは、指標値の説明を文字列で、入力し、ユーザインターフェースで説明ととともに提示された変数の中で、使うものをチェックボックスで指定し、その下の欄に、式を入力していく。また、式の作成においては、平均を求める関数AVE();など、関数を用いることもできる。例えば、リスク登録簿における発生確率や、影響度の平均とは、リスク登録簿に記載された、それらの値の平均だったりする。また、平均以外にも、最も高い発生確率を求めたり、最も低い発生確率を求めたり、する関数などがあってもいい。また、独自の関数を定義する、ユーザインターフェースがあってもいい。式の作成のための文法規則は、別途定義され、それに従い、式を作成する。設定ボタンを押すことで、式は、保存され、保持される。実際に、指標値を計算するときに利用される。保持されるデータ構造は、図36(b)と図37(b)に示す。
上記の共用度管理テーブルと重要度管理テーブルの実施例では、レベルは4段階で表されたが、定義によっては、何段階でもよい。また、レベルを表す表現は、どのような文字列であってもよい。例えば、共用度レベルを共用度指標値(数値、文や語句)、重要度レベルを重要度指標値(数値、文や語句)と、同じ表現にしてもいいし、英数字記号や任意の文字列で表現にしてもいい。
以上が、リスク情報保持部40、分析情報保持部50についての説明である。なお、図4から図8を用いて説明したテーブルの構成はあくまで一例であり、これに限られるものではなく、テーブル構成は適宜変更できる。このことは、これ以外の図面で説明するテーブル、またデータ構造等に対しても同様のことが言える。
次に、リスク区分管理部60について説明する。
リスク区分管理部60は、その機能構成として、リスク情報設定部61と、リスク識別部62と、リスク区分取得部63と、表示処理部64とを具備して構成される。
リスク情報設定部61は、リスク情報をリスク情報保持部40に設定(登録、更新等)する機能を果たし、リスク識別部62は、リスク識別を行なう機能を果たす。例えば、リスク識別部62において、リスク区分を用いたリスク識別が行なわれると、リスク登録簿が作成されることになる。
リスク区分取得部63は、リスク情報保持部40から該当のリスク区分を取得する機能を果たし、所定条件に基づき該当のリスク区分を検索する検索部63aと、ユーザに指示されたリスク区分を選択する選択部63bとを具備して構成される。リスク区分取得部63では、検索部63aによる検索、選択部63bによる選択のいずれかにより該当のリスク区分の取得を行なう。なお、本実施例においては、検索部63aによる検索により該当のリスク区分を取得する場合について説明する。さらに、検索部63aと選択部63bを併用する場合についても、説明する。
表示処理部64は、クライアント10の出力部(ディスプレイ等)12に各種画面を表示させる機能を果たし、HTML(HyperText Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で構成されたWebページ画面を生成する画面生成部64aを具備して構成される。すなわち、本実施例における表示処理部64における表示処理は、Webページ画面を生成し、それをクライアント10のWebブラウザ等からの要求に応じて提供することで行われる。なお、本実施例においては、表示処理部64により出力部12に表示する場合について説明するが、場合によっては、出力部12への表示ではなく用紙等に印刷してもかまわない。
次に、リスク区分分析部70について説明する。
リスク区分分析部70は、その機能構成として、共用度分析部71と、重要度分析部72と、共用度・重要度関係分析部73とを具備して構成される。
共用度分析部71は、所定のリスク区分に対し共用度の分析を行なう機能を果たす。共用度分析では、リスク区分がプロジェクトに共用されている程度の分析を行なう。リスク区分の共用度は、例えば、共用度を表す指標値(数値)を計算する式で計算される。共用度を表す指標値=リスク区分を参照したプロジェクト数リスク区分をリスク識別に参照して利用したプロジェクト数、といった式により算出される。このような、式には、前述した四つの共用度を表す指標値を、式の右辺の変数として、一つ以上、複数の変数を含めても良い。また、それらの変数に対して、係数をかけてもいい。また、それらの変数を引数にとる関数を含めても良い。また、それらの変数を使った、変換表により、共用度を表す指標値を算出するようにしてもいい。式は、図36(b)に作成されたものが、保持されているので、その式に従い、計算する。但し、リスク区分が当該リスク区分の親バージョンの改訂版である場合には、(親バージョンのリスク区分の共用度)×類似度関数S(親バージョン、新規バージョン)を算出すればよい。共用度分析は、例えば、共用度が高ければ組織にとって重要なリスク区分である可能性が高いという原理に基づき行なわれる。

重要度分析部72は、所定のリスク区分に対し重要度の分析を行なう機能を果たす。重要度は、例えば、重要度を表す指標値(数値)を計算する式で計算される。重要度を表す指標値=関数f1(リスクの発生確率)+関数f2(リスクの影響度)+関数f3(リスクの発生実績)により算出される。ここでは、三つの関数f1、f2、f3をもちい、それぞれの引数に、リスクの発生確率、リスクの影響度、リスクの発生実績を引数に用いる。関数でなくもて、これらのリスクの発生確率、リスクの影響度、リスクの発生実績といった、変数に係数をかけるものであってもいい。また、それらの変数に基づいた変換表により、重要度の数値指標(数値)を算出するようにしてもいい。式は、図37(a)により作成されたものが、図37(b)に、保持されているので、その式に従い、計算する。本実施例では、重要度を表す指標値の算出に際しては、所定リスク区分を参照して作成されたリスク登録簿におけるリスクの発生確率、リスク影響度、リスク発生実績それぞれを所定の計算式で処理し、その算出値を合算する。重要度分析は、例えば、発生確率の高いリスクや、影響度の大きいリスクを含むリスク登録簿の作成に使われたリスク区分は重要である可能性が高いという原理に基づき行なわれる。
なお、この共用度分析部71と重要度分析部72の算出方法はあくまで一例であり、これ以外の方法により重要度を求めるようにしても勿論かまわない。例えば、これら以外の他の要素を加えて共用度を表す指標値、および、重要度を表す指標値を算出するようにしてもよいし、またこれら全てを用いずにこの内のいずれかを用いて重要度を算出するようにしてもよい。
共用度・重要度関係分析部73は、所定のリスク区分に対し共用度、重要度の分析を行なう機能を果たす。重要度、共用度の算出方法は、上記同様となる。なお、上記した共用度・重要度関係分析部73の内部には、各分析を期間別に行なう時系列分析部71a、72a、73aがそれぞれ設けられる。
次に、上記したリスク管理システムにおける動作について説明する。ここでは、図9に示す起動メニュー内のメニュー項目毎に分けてリスク管理システムにおける動作を説明する。なお、図9に示す起動メニュー画面では、「リスク区分の関係設定」が指定されている場合の画面レイアウトが示されている。
(リスク区分の関係設定、リスク区分の内容作成)
ここで、図10から図12を用いて、リスク区分関係設定、リスク区分内容作成に際しての処理の流れについて説明する。ここでは、図10に示すフローチャートを中心にして説明を行なう。
ユーザがWebブラウザ等を用いてサーバ20にアクセスすると、クライアント10の出力部12に起動メニュー画面が表示される(ステップS101)。ここで、「リスク区分の関係設定」が指定されると(ステップS102)、図11に示すリスク区分関係設定画面が表示される(ステップS103)。リスク区分関係設定画面には、当該リスク区分が属するプロジェクトの選択を行なうリストや、リスク区分の作成方法を選択するラジオボタン(排他選択ボタン)が設けられる。リスク区分の作成方法の選択欄には、「新規にリスク区分を作成」、「参照して新規にリスク区分を作成」、「過去のリスク識別を利用する」、が設けられている。また「参照して新規にリスク区分を作成」を選択した場合には更に、当該作成するリスク区分が一から作成する新規リスク区分であるか、また改訂版であるかを選択する。なお、一から新規にリスク区分を作成する場合には、併設された入力欄にリスク区分名の入力を行なう。
ここで、リスク区分関係設定画面において、上記した各項目の入力が受け付けられた後(ステップS104)、「設定ボタン」が押下された場合には(ステップS105で設定)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS106)、この処理を終了することになる。ここで、本実施例では、リスク情報保持部40内の関係するテーブルとは、プロジェクト管理テーブル(図4)と、リスク区分管理テーブル(図5)が、該当する。新規にリスク区分が作成されたので、リスク区分IDは、システムにより自動的に生成され、リスク区分管理テーブルの一行として、登録される。ここでは、RC-003の行である。そして、田新規作成を示すログは、新規作成:200710021001となる。また、このプロジェクトは、リスク識別の際に参照して利用するリスク区分として、開発依託先調査(リスク区分ID:RC-002)を指定しているので、プロジェクト管理テーブルの、リスク識別に参照して利用したリスク区分の列に、RC-002が、追記され、そこにログが残る。ログの形式は、前述したものである。「内容作成ボタン」が押下された場合には(ステップS105で内容作成)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS107)、図12に示すリスク区分内容作成画面が表示される(ステップS108)。リスク区分内容作成画面には、プロジェクトの選択を行なうリスト、参照するリスク区分の選択を行なうリストや、そのリスク区分に含まれた区分項目の一覧を表示する表示欄が設けられる。新規リスク区分を作成する場合には、リストにより新規リスク区分を選択した後、その直ぐ下に設けられた編集領域でリスク区分の内容である区分項目の編集等を行なう。すなわち、リスク区分内容作成画面では、過去に作成されたリスク区分の内容である区分項目を参照しながら新規リスク区分の区分項目の作成が行なえる。なお、リスク区分内容作成画面は、起動メニュー画面で「リスク区分の内容作成」が指定された場合にはダイレクトに表示される。
ここで、リスク区分内容作成画面において、上記した各項目の入力が受け付けられた後(ステップS109)、「登録ボタン」が押下された場合には(ステップS110でYES)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS111)、この処理は終了する。関係するテーブルとは、リスク区分管理テーブルのRC-003の特許管理のリスク区分に関する行で、区分項目の列に、入力した区分項目が記録される。さらに、ログの列にも、更新データとして、区分項目の更新前後の状態と、タイムスタンプが記録される。
(リスク登録簿の関係設定、リスク登録簿の定義、リスク登録簿の内容定義)
次に、図13から図17および図38、図39を用いて、リスク登録簿関係設定、リスク登録簿定義、リスク登録簿内容定義に際しての処理の流れについて説明する。ここでは、図13及び図14に示すフローチャートを中心にして説明を行なう。
ユーザがWebブラウザ等を用いてサーバ20にアクセスすると、クライアント10の出力部12に起動メニュー画面が表示される(ステップS201)。ここで、「リスク登録簿の関係設定」が指定されると(ステップS202)、図15に示すリスク登録簿関係設定画面が表示される(ステップS203)。リスク登録簿関係設定画面には、当該リスク登録簿が属するプロジェクトやリスク区分の選択を行なうリストや、新規リスク登録簿名を入力する入力欄が設けられる。
リスク登録簿関係設定画面において、上記した各項目の入力が受け付けられた後(ステップS204)、「設定ボタン」が押下された場合には(ステップS205で設定)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS206)、図14に移り、この処理を終了することになる。ここでの関係するテーブルとは、リスク区分管理テーブルと、リスク登録簿管理テーブルである。リスク登録簿管理テーブルでは、新規のリスク登録簿である、調査スケジュール・リスクが、新規に作成され、リスク登録簿IDが、RIL-001としてシステムに自動設定される。さらに、ログの列にも新規作成の旨が記録される(ここでは省略する)。それに連動して、リスク区分管理テーブルでは、リスク識別の際に、つまり、リスク登録簿の作成の際に参照する、リスク区分が、開発依託先調査、であるため、これを参照したリスク登録簿の列に、RIL-001が、追加される。このようなデータの変化は、ログに記録される。「定義ボタン」が押下された場合には(ステップS205で定義)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS207)、図16に示すリスク登録簿定義画面が表示される(ステップS208)。リスク登録簿定義画面には、リスク登録簿名を選択するリストや、当該登録簿を構成するリスク項目の構成要素の選択を行なう1または複数のリストが設けられる。リスク項目の構成要素は、「項目追加ボタン」を押下すれば追加できる。なお、リスク登録簿定義画面は、起動メニュー画面で「リスク登録簿の定義」が指定された場合にはダイレクトに表示される。
リスク登録簿定義画面において、上記した各項目の入力が受け付けられた後(ステップS209)、「設定ボタン」が押下された場合には(ステップS210で設定)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS206)、図14に移り、この処理を終了することになる。ここで、関係するテーブルとは、リスク登録簿管理テーブルで、RIL−001のリスク項目構成要素の欄と、ログの欄に記録される。「内容作成ボタン」が押下された場合には(ステップS210で内容作成)、図14に移り、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS211)、図17に示すリスク登録簿内容作成画面が表示される(ステップS212)。リスク登録簿内容作成画面には、リスク登録簿名を選択するリストの他、当該登録簿を構成する各リスク項目の構成要素に値を入力する入力欄が設けられる。例えば、この場合、リスク項目番号、リスク項目名、発生確率、影響度を入力する入力欄が設けられている。ここで、図17の表の見出しの文字列である、発生確率、影響度は、他の画面へのリンク元になっていて、それぞれをクリックすると、発生確率、および、影響度の定義を表示する、画面が表示される。そして、そこでは、あらかじめ定義された、発生確率、影響度が表示されるので、その表示内容を参考に、発生確率、および、影響度を入力する。あるいは、別画面ではなく、入力する表のセル(桝目)の中で、発生確率および影響度の値が、メニューで表示され、それを選択して入力してもいい。発生確率、および、影響度は、図38、図39に示す定義ボタンを押すことで、定義用のユーザインターフェースが、別途表示され、定義できる。その画面構成は、図17と類似するので省略する。発生確率と影響度は、一つのプロジェクトのメンバによって、共通に定義されて使われてもいし、あるいは、複数のプロジェクトにおいても、共通に定義されてもいい。なお、リスク登録簿内容作成画面は、起動メニュー画面で「リスク登録簿内容作成」が指定された場合にはダイレクトに表示される。
リスク登録簿内容作成画面において、上記した各項目の入力が受け付けられた後(ステップS213)、「再定義ボタン」が押下された場合には(ステップS214で再定義)、ステップS208に戻り、リスク登録簿定義画面が再び表示されることになるが、「設定ボタン」が押下された場合には(ステップS214で設定)、リスク情報設定部61において、当該入力内容がリスク情報保持部40内の関係するテーブルに登録(更新含む)された後(ステップS216)、この処理は終了する。関係するテーブルは、リスク項目管理テーブルであり、その入力内容が、ログとともに保持される。
(リスク区分の検索・分析)
ここで、図18から図21を用いて、リスク区分の検索・分析に際しての処理の流れについて説明する。ここでは、図18に示すフローチャートを中心にして説明を行なう。
ユーザがWebブラウザ等を用いてサーバ20にアクセスすると、クライアント10の出力部12に起動メニュー画面が表示される(ステップS301)。ここで、「リスク区分の検索・分析」が指定されると(ステップS302)、図19に示すリスク区分検索・分析条件入力画面が表示される(ステップS303)。リスク区分検索・分析条件入力画面には、リスク区分の検索条件を入力するキーワード入力欄、またその検索された結果に対して実施する分析処理を選択する選択欄(チェックボックス)が設けられる。なお、検索条件となるキーワード入力欄には、例えば、リスク区分やプロジェクト等を示す用語を入力する。また、分析処理の選択欄には、リスク区分毎の共用度を分析する共用度分析、リスク区分毎の重要度を分析する重要度分析、リスク区分毎の共用度と重要度との関係性を分析する共用度・重要度関係分析が設けられる。これら各分析処理には更に、時系列分析の選択欄(チェックボックス)が設けられる。なお、この図19に示すリスク区分検索・分析条件入力画面では、検索キーワード「調査」に照合するリスク区分に対して共用度分析を行なう旨の検索・分析条件が入力されている。ここで、照合するとは、検索キーワードが、リスク区分名の部分や、リスク区分の内容の区分項目の部分などに、照合するということであってもよい。
上記入力が済み、画面内最下部の「検索・分析ボタン」が押下されると(ステップS304)、検索部63aにおいて、リスク区分の検索が行われる(ステップS305)。検索が済むと検索結果が一旦保持された後(ステップS306)、当該検索されたリスク区分に対して共用度分析を行なうか否かの判定が行なわれる。この判定は、上記リスク区分検索・分析条件入力画面において共用度分析を行なう旨が指定されたか否かに基づき行なわれる。
ここで、共用度分析を行なわない場合には(ステップS307でNO)、リスク区分の重要度を分析するか否かの判定が行なわれることになるが(ステップS309)、共用度分析を行なう場合には(ステップS307でYES)、共用度分析部71において、ステップS305で検索されたリスク区分に対して共用度分析が行なわれた後(ステップS308)、上記ステップS309の判定が行なわれる。この判定は、上記リスク区分検索・分析条件入力画面において重要度分析を行なう旨が指定されたか否かに基づき行なわれる。
判定の結果、重要度分析を行なわない場合には(ステップS309でNO)、リスク区分の共用度及び重要度の関係性を分析するか否かの判定が行なわれることになるが(ステップS311)、重要度分析を行なう場合には(ステップS309でYES)、重要度分析部72において、ステップS305で検索されたリスク区分に対して重要度分析が行なわれた後(ステップS310)、上記ステップS311の判定が行なわれる。この判定は、上記リスク区分検索・分析条件入力画面において重要度分析を行なう旨が指定されたか否かに基づき行なわれる。
判定の結果、共用度及び重要度分析を行なわない場合には(ステップS311でNO)、リスク区分検索・分析結果画面が表示された後(ステップS313)、この処理は終了することになるが、共用度及び重要度分析を行なう場合には(ステップS311でYES)、共用度・重要度関係分析部73において、ステップS305で検索されたリスク区分に対して共用度及び重要度の分析が行なわれた後(ステップS312)、リスク区分検索・分析結果画面が表示され(ステップS313)、この処理は終了する。リスク区分検索・分析結果画面は、例えば、図20に示す画面レイアウトとなる。なお、図20に示すリスク区分検索・分析結果画面では、分析処理が行なわれずに検索だけが行なわれた場合のレイアウトが示されており、検索結果だけが表示され、分析結果は表示されていない。もちろん、図19の図で、分析が行われるように、チェックボックスが選択され、分析が行われれば、その検索・分析結果は、図20にあるリスク区分名の下部に、表示される。チェックボックスが複数選択されれば、複数の結果が、リスク区分名の下部に表示される。例えば、図19で、共用度分析の時系列分析と、共用度・重要度関係分析のチェックボックスが、チェックされれば、表示されたその結果は、図24と図29の分析結果の部分が、リスク区分名の下方に表示される。なお、検索結果としてリスト表示されているリスク区分名を押下した場合には、例えば、図21に示すリスク区分詳細画面が表示される。この場合、「リスク区分:特許調査」に含まれた区分項目が、リスク区分管理テーブル(図5)から読み込まれて、表示されている。
次に、図22から図30を用いて、各分析処理の詳細について説明する。
(共用度分析)
まず、図22から図24を用いて、共用度分析に際しての処理の流れについて説明する。ここでは、図22に示すフローチャートを中心にして説明を行なう。共用度分析は、リスク区分検索・分析条件入力画面において、共用度分析に併設されたチェックボックスが選択された状態で「検索・分析ボタン」が押下されることで実施される(図19参照)。但し、共用度を時系列に分析する場合には直ぐ下に設けられたチェックボックスの選択が必要となる。
共用度分析が開始されるとまず、共用度分析を時系列に行なうか否かの判定がなされる(ステップS401)。この判定は、リスク区分検索・分析条件入力画面において時系列分析のチェックボックスが指定されたか否かに基づき行なわれる。
判定の結果、時系列に分析を行なわない場合には(ステップS401でNO)、所定条件により検索されたリスク区分(図18:ステップS305)の共用度を示す指標値(数値表現)の算出が行なわれる(ステップS402)。本実施例では、具体的には、プロジェクト管理テーブルを参照し、検索条件に該当したリスク区分がプロジェクトに共用(利用、参照等)されている個数を算出する。これが共用度を示す指標値の数値表現に該当する。なお、検索に該当したリスク区分が複数ある場合には、リスク区分各々に対してこの処理を行なう。
リスク区分の共用度を示す指標値の数値表現が算出されると次に、当該共用度を示す指標値の数値表現に対応する共用度レベルの導出を行なう(ステップS403)。具体的には、共用度管理テーブルを参照し、プロジェクトに共用されている個数に基づく共用度レベルを取得する。ここでは、共用度レベルを取得する例を示したが、場合によっては、共用度を示す評価値の文・語句の表現を取得する方法でもよい。以下は、共用度レベルが取得されたものとして、説明を続ける。共用度レベルが導出されると、当該レベルを含む共用度分析結果が保持された後(ステップS406)、この処理は終了する。図18のステップS313においては、ここで保持された分析結果に基づきリスク区分検索・分析結果画面が表示される。例えばこの場合、図23に示すリスク区分検索・分析結果画面が表示される。リスク区分検索・分析結果画面では、その上部に所定条件に該当するリスク区分が検索結果として表示され、またその下部に当該リスク区分に対する共用度分析の結果が表示される。図23に示す共用度分析の結果欄には、各リスク区分(特許調査、開発委託先調査、競合製品調査)に対応して共用度レベルと、共用するプロジェクト数とが表示されている。
また、上記ステップS401における判定の結果、時系列に分析を行なう場合には(ステップS401でYES)、所定条件により検索されたリスク区分(図18:ステップS305)の共用度が期間別に算出される(ステップS404)。すなわち、上記したステップS402における共用度の算出が期間別に行なわれる。期間別の算出は、前記したように、タイムスタンプと共に記録したリスク情報部のデータから、算出する。
リスク区分の共用度を示す指標値(数値表現)が期間別に算出されると次に、当該共用度を示す指標値(数値表現)に対応する共用度レベルの導出を行なう(ステップS405)。すなわち、共用度管理テーブルを参照し、プロジェクトに共用されている個数に基づく共用度レベルを取得する。ここでは、共用度レベルを取得する例を示したが、場合によっては、共用度を示す評価値の文・語句の表現を取得する方法でもよい。以下は、共用度レベルが取得されたものとして、説明を続ける。共用度レベルが導出されると、当該レベルを含む共用度分析結果が保持された後(ステップS406)、この処理は終了する。上記同様にここで保持された分析結果に基づきリスク区分検索・分析結果画面が表示される。例えばこの場合、図24に示すリスク区分検索・分析結果画面が表示される。リスク区分検索・分析結果画面では、その上部に所定条件に該当するリスク区分が検索結果として表示され、またその下部に当該リスク区分に対する共用度分析の結果が時系列に表示される。図24に示す共用度分析の結果欄には、時間をX軸、共用度レベルをY軸とした表が表示されており、各リスク区分(特許調査、開発委託先調査、競合製品調査)についての共用度に基づくレベルが時系列に示される。なお、表ではなく文字情報で分析結果を表示してもかまわない。
(重要度分析)
次に、図25から図27を用いて、重要度分析に際しての処理の流れについて説明する。ここでは、図25に示すフローチャートを中心にして説明を行なう。重要度分析は、リスク区分検索・分析条件入力画面において、重要度分析に併設されたチェックボックスが選択された状態で「検索・分析ボタン」が押下されることで実施される(図19参照)。但し、重要度を示す指標値(数値表現)を時系列に分析する場合には直ぐ下に設けられたチェックボックスの選択が必要となる。
重要度分析が開始されるとまず、重要度分析を時系列に行なうか否かの判定がなされる(ステップS501)。この判定は、リスク区分検索・分析条件入力画面において時系列分析のチェックボックスが指定されたか否かに基づき行なわれる。
判定の結果、時系列に分析を行なわない場合には(ステップS501でNO)、所定条件により検索されたリスク区分(図18:ステップS305)の重要度を示す指標値(数値表現)の算出が行なわれる(ステップS502)。具体的には、検索条件に該当したリスク区分を参照して作成されたリスク登録簿におけるリスクの発生確率、リスク影響度、リスク発生実績それぞれを所定の計算式で処理した後、その算出値を合算しリスク区分全体としての重要度を示す指標値(数値表現)の算出を行なう。リスク登録簿におけるリスクの発生確率、リスク影響度、リスク発生実績は、当該リスク登録簿に含まれたリスク項目の発生確率、リスク影響度、リスク発生実績に基づき導出される。なお、検索に該当したリスク区分が複数ある場合には、リスク区分各々に対してこの処理を行なう。
リスク区分の重要度を示す指標値(数値表現)が算出されると次に、当該重要度に対応する重要度レベルの導出を行なう(ステップS503)。具体的には、重要度管理テーブルを参照し、算出した重要度に基づく重要度レベルを取得する。ここでは、重要度レベルを取得する例を示したが、場合によっては、重要度を示す評価値の文・語句の表現を取得する方法でもよい。以下は、重要度レベルが取得されたものとして、説明を続ける。重要度レベルが導出されると、当該重要度レベルを含む重要度分析結果が保持された後(ステップS506)、この処理は終了する。図18のステップS313においては、ここで保持された分析結果に基づきリスク区分検索・分析結果画面が表示される。例えばこの場合、図26に示すリスク区分検索・分析結果画面が表示される。リスク区分検索・分析結果画面では、その上部に所定条件に該当するリスク区分が検索結果として表示され、またその下部に当該リスク区分に対する重要度分析の結果が表示される。図26に示す重要度分析の結果欄には、各リスク区分(特許調査、開発委託先調査、競合製品調査)に対応して重要度レベルが表示されている。
また、上記ステップS501における判定の結果、時系列に分析を行なう場合には(ステップS501でYES)、所定条件により検索されたリスク区分(図18:ステップS305)の重要度を示す指標値(数値表現)が期間別に算出される(ステップS504)。すなわち、上記したステップS502における重要度の算出が期間別に行なわれる。期間別の算出は、前記したように、タイムスタンプと共に記録したリスク情報部のデータから、算出する。
リスク区分の重要度が期間別に算出されると次に、当該重要度に対応する重要度レベルの導出を行なう(ステップS505)。すなわち、重要度管理テーブルを参照し、算出した重要度に基づく重要度レベルを取得する。ここでは、重要度レベルを取得する例を示したが、場合によっては、重要度を示す評価値の文・語句の表現を取得する方法でもよい。以下は、重要度レベルが取得されたものとして、説明を続ける。重要度レベルが導出されると、当該重要度レベルを含む重要度分析結果が保持された後(ステップS506)、この処理は終了する。上記同様にここで保持された分析結果に基づきリスク区分検索・分析結果画面が表示される。例えばこの場合、図27に示すリスク区分検索・分析結果画面が表示される。リスク区分検索・分析結果画面では、その上部に所定条件に該当するリスク区分が検索結果として表示され、またその下部に当該リスク区分に対する重要度分析の結果が時系列に表示される。図27に示す重要度分析の結果欄には、時間をX軸、重要度レベルをY軸とした表が表示されており、各リスク区分(特許調査、開発委託先調査、競合製品調査)についての重要度に基づく重要度レベルが時系列に示される。なお、表ではなく文字情報で分析結果を表示してもかまわない。
(共用度・重要度関係分析)
次に、図28から図30を用いて、共用度・重要度関係分析に際しての処理の流れについて説明する。ここでは、図28に示すフローチャートを中心にして説明を行なう。共用度・重要度関係分析は、リスク区分検索・分析条件入力画面において、共用度・重要度関係分析に併設されたチェックボックスが選択された状態で「検索・分析ボタン」が押下されることで実施される(図19参照)。但し、共用度及び重要度の関係性を時系列に分析する場合には直ぐ下に設けられたチェックボックスの選択が必要となる。
共用度・重要度関係分析では、共用度分析(ステップS601)、重要度分析(ステップS602)が実施される。すなわち、上記で説明した図22に示す共用度分析処理、図25に示す重要度分析処理が順次、行われる。
ここで、時系列を指定しないで共用度・重要度関係分析処理を実施した場合には、例えば、図29に示すリスク区分検索・分析結果画面が表示される。リスク区分検索・分析結果画面では、その上部に所定条件に該当するリスク区分が検索結果として表示され、またその下部に当該リスク区分に対する共用度・重要度の関係性を示す分析結果が表示される。
図29に示す共用度・重要度関係分析の結果欄には、「重要度レベル」をX軸、「共用度レベル」をY軸とした表が示され、各リスク区分(「特許調査」、「開発委託先調査」、「競合製品調査」)についての重要度、共用度に基づくレベルが示される。もちろん、表で示すのではなく文字情報によって分析結果を示してもよい。
また、時系列を指定して共用度・重要度関係分析処理を実施した場合には、例えば、図30に示すリスク区分検索・分析結果画面が表示される。
この図30に示すようなリスク区分検索・分析結果画面では、その上部に所定条件に該当するリスク区分が検索結果として表示され、またその下部に当該リスク区分に対する共用度・重要度の関係性を示す分析結果が時系列に表示される。図30に示す共用度・重要度関係分析の結果欄には、「重要度レベル」をX軸、「共用度レベル」をY軸、「時間」をZ軸とした3次元表示した表が示されており、各リスク区分(「特許調査」、「開発委託先調査」、「競合製品調査」)についての重要度、共用度に基づくレベルが時系列に示される。これについても、もちろん、表で示すのではなく、文字情報で示してもよい。
ここまでに示すのが、検索と分析を一括して実施するフローチャートの一例である。
次に、図40には、検索と分析の間に検索結果のリスク区分を選択し、選択したリスク区分に関する分析条件を選択してから分析を行い、さらに分析結果を参照してから分析条件を変え、再検索や再分析を行なうフローチャートを示す。図40に示すフローチャートは、図18に示すフローチャートの変形例である。
図40において、まず、起動メニュー画面を表示し(S4001)、表示された起動メニュー画面を用いた「リスク区分の検索・分析」の指定を受け付ける(S4002)。続いて、図41に示すようなリスク区分検索条件入力画面を表示させ(S4003)、条件の入力を受け付ける(S4004)。条件が入力されると、入力された条件に基づいてリスク区分が検索される(S4005)。
この検索処理によって検索された検索結果を保持する(S4006)。また、その検索結果と分析条件の入力が可能な図42に示すような画面を表示する(S4007)。この画面によって再検索若しくは分析のいずれかを行うことが可能であって、再検索が指定された場合には、図41に示すようなリスク区分検索条件入力画面を表示させるステップ4003の処理から繰り返し処理を行う。
また、分析が指定された場合には、続いて、図42に示すような画面によって、リスク区分および分析条件の入力を受け付ける(S4009)。
入力されたリスク区分に応じて処理が行われる。まず、リスク区分として共用度の分析が指定されたかを判断して(4010)、共用度の分析が指定された場合(4010でYES)には、共用度分析処理を行う(4011)。この共用度分析処理は、図18のステップ308に示す処理と同様である。次に、リスク区分として重要度の分析が指定されたかを判断して(4012)、重要度の分析が指定された場合(4012でYES)には、重要度分析処理を行う(4013)。この重要度分析処理は、図18のステップ310に示す処理と同様である。更に、リスク区分として共用度と重要度の関係を分析が指定されたかを判断して(4014)、共用度・重要度関係分析処理を行う(4015)。この共用度・重要度関係分析処理は、図18に示すステップ312に示す処理と同様である。
このようにして選択されたリスク区分ごとの処理が行われると、図43に示すような検索・分析結果、再分析用のリスク区分の選択、分析条件の選択画面の表示を行う(4016)。
この画面で、再分析ボタンを押下すると、表示された画面で指定されたリスク区分および分析条件で再検索が行われる。つまり、ステップ4010から再度処理が行われる。また、再検索ボタンを押下すると、リスク区分の再検索が行われる。すなわち、ステップ4003から再度処理が行われる。終了ボタンを押下することによりフローが終了する。
図41は、リスク区分を検索する画面の図である。この画面では、リスク区分の検索条件となるキーワードを入力して検索ボタンを押下することによりリスク区分の検索が行われる。図41に示す画面では、キーワードとして「調査」が入力されており、検索ボタンを押下することによりこの「調査」というキーワードに合致するリスク区分が検索される。
図42は、検索結果のリスク区分を提示するとともにそのリスク区分の選択と分析条件とを指定できるようにした画面である。
この図42では、検索結果である3つのリスク区分(「特許調査」、「開発委託調査」、「競合製品調査」)を分析対象として選択可能であって、この画面では、これら全てが分析対象として選択された状態にある。
さらに、選択した分析対象の分析条件として、「共用度分析」、「重要度分析」、「共用度・重要度関係分析」があり、これらの各分析条件に対して時系列の分析を可能とする「時系列分析」が選択可能である。図42に示す例では、共用度分析の時系列分析と共用度・重要度関係分析を選択した状態を示し、この状態で、分析ボタンを押下することにより分析が行われる。
それに対して、リスク区分名に示される分析対象の検索結果が所望の検索結果でない場合、再検索ボタンを押下することにより再検索を指示する。
このときの分析結果の一例を図43に示している。
図43には、指定した分析条件とその分析条件に対する分析結果を表示する。表示された図43に示すような画面に表示された分析結果に対して、再度検索する場合には、図43に示すような画面の分析条件および分析対象を再設定し、再検索ボタン若しくは再分析ボタンを押下して再検索若しくは再分析を行なう。
図43で終了ボタンを押下すれば、画面が閉じて終了する。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記実施例においては、時系列分析を実現するために期間別にリスク情報を保持する構成としたが、これに限られず、リスク情報保持部40における各テーブル項目に年月日等の項目を追加し、この年月日情報に基づき時系列分析を実現するように構成してもよい。
なお、上記実施例において説明したクライアント10、サーバ20における処理を、コンピュータにインストールされたプログラムによりそれぞれ実施するように構成してもよい。なお、このプログラムは、ネットワーク等の通信手段により提供することは勿論、CD−ROM、DVD等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
リスク区分管理システムの全体構成の一例を示す図。 図1に示すサーバ20の機能的な構成の一部を示す図。 図2に示すリスク情報保持部40におけるデータ構造を概念的に示した図。 プロジェクト管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 リスク区分管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 リスク登録簿管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 リスク項目管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 共用度管理テーブル及び重要度管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 起動メニュー画面の一例を示す図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第1のフローチャート。 リスク区分関係設定画面の一例を示す図。 リスク区分内容作成画面の一例を示す図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第2のフローチャート(その1)。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第2のフローチャート(その2)。 リスク登録簿関係設定画面の一例を示す図。 リスク登録簿定義画面の一例を示す図。 リスク登録簿内容作成画面の一例を示す図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第3のフローチャート。 リスク区分検索・分析条件入力画面の一例を示す図。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第1の図。 リスク区分詳細画面の一例を示す図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第4のフローチャート。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第2の図。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第3の図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第5のフローチャート。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第4の図。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第5の図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第6のフローチャート。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第6の図。 リスク区分検索・分析結果画面の一例を示す第7の図。 影響度テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 共用度管理テーブルを示す画面の一例の図。 重要度管理テーブルを示す画面の一例の図。 共用度管理テーブルの構成を変更する画面の一例の図。 重要度管理テーブルの構成を変更する画面の一例の図。 共用度を示す指標値の数値表現の計算方法を定義した画面および共用度を示す指標値の計算式のデータ構造を示すテーブル構成を示す図。 重要度を示す指標値の数値表現の計算方法を定義した画面および重要度を示す指標値の計算式のデータ構造を示すテーブル構成を示す図。 発生確率表示画面の一例を示す図。 影響度を示す画面の一例を示す図。 リスク区分管理システムにおける処理の流れを示す第4のフローチャート。 リスク区分の検索を指示する画面の一例を示す図。 検索結果のリスク区分とそのリスク区分の選択と分析条件の指定を可能とする画面の一例を示す図。 指定した分析条件とその分析条件に対する分析結果を示す画面の一例を示す図。
符号の説明
10 クライアント
20 サーバ
11、21 主制御部
12、22 出力部
13、23 入力部
13、24 外部記憶部
15、25 主記憶部
16、26 バス
30 ネットワーク
40 リスク情報保持部
50 分析情報保持部
60 リスク区分管理部
61 リスク情報設定部
62 リスク識別部
63 リスク区分取得部
63a 検索部
63b 選択部
64 表示処理部
64a 画面生成部
70 リスク区分分析部
71 共用度分析部
72 重要度分析部
73 共用度・重要度関係分析部
71a、72a、73a 時系列分析部

Claims (4)

  1. 1以上のリスク項目を含むリスク登録簿を管理する第1の管理手段と、
    1以上のリスク登録簿を含むリスク区分を管理する第2の管理手段と、
    前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうち、リスク区分の作成に際してプロジェクトが参照したリスク区分の識別情報を含むプロジェクト情報を管理する第3の管理手段と、
    リスク区分の検索キーの入力を受け付け、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうちから前記検索キーに対応するリスク区分を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたリスク区分に対して、共用度及び重要度の関係性の分析を行なう分析手段と、
    前記分析手段による分析結果を出力する出力処理手段と
    を具備し、
    前記分析手段は、前記取得手段により取得されたリスク区分を参照したプロジェクト数に基づき前記共用度を分析し、前記取得手段により取得されたリスク区分に含まれるリスク登録簿におけるリスクの発生確率、及び前記リスク登録簿における影響度に基づいて前記重要度を分析する
    リスク区分管理システム。
  2. 前記分析手段は、
    前記共用度及び前記重要度の少なくとも一方を期間別に分析し、
    前記出力処理手段は、
    前記分析手段による分析結果を時系列に出力する
    請求項1記載のリスク区分管理システム。
  3. クライアント端末とネットワークを介して接続され、
    1以上のリスク項目を含むリスク登録簿を管理する第1の管理手段と、
    1以上のリスク登録簿を含むリスク区分を管理する第2の管理手段と、
    前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうち、リスク区分の作成に際してプロジェクトが参照したリスク区分の識別情報を含むプロジェクト情報を管理する第3の管理手段と、
    前記クライアント端末からリスク区分の検索キーの入力を受け付け、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうちから前記検索キーに対応するリスク区分を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたリスク区分に対して、共用度及び重要度の関係性の分析を行なう分析手段と、
    前記分析手段による分析結果を出力する出力処理手段と
    を具備し、
    前記分析手段は、前記取得手段により取得されたリスク区分を参照したプロジェクト数に基づき前記共用度を分析し、前記取得手段により取得されたリスク区分に含まれるリスク登録簿におけるリスクの発生確率、及び前記リスク登録簿における影響度に基づいて前記重要度を分析する
    リスク区分管理装置。
  4. コンピュータを、
    1以上のリスク項目を含むリスク登録簿を管理する第1の管理手段、
    1以上のリスク登録簿を含むリスク区分を管理する第2の管理手段、
    前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうち、リスク区分の作成に際してプロジェクトが参照したリスク区分の識別情報を含むプロジェクト情報を管理する第3の管理手段、
    リスク区分の検索キーの入力を受け付け、前記第2の管理手段により管理される前記リスク区分のうちから前記検索キーに対応するリスク区分を取得する取得手段、
    前記取得手段により取得されたリスク区分に対して、共用度及び重要度の関係性の分析を行なう手段であって、前記取得手段により取得されたリスク区分を参照したプロジェクト数に基づき前記共用度を分析し、前記取得手段により取得されたリスク区分に含まれるリスク登録簿におけるリスクの発生確率、及び前記リスク登録簿における影響度に基づいて前記重要度を分析する分析手段
    として機能させるためのリスク区分管理プログラム。
JP2007270276A 2007-10-17 2007-10-17 リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム Expired - Fee Related JP4946779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270276A JP4946779B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270276A JP4946779B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009098954A JP2009098954A (ja) 2009-05-07
JP4946779B2 true JP4946779B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40701893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007270276A Expired - Fee Related JP4946779B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4946779B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5647160B2 (ja) * 2012-03-14 2014-12-24 株式会社日立製作所 リスク管理装置、リスク管理方法及びリスク管理プログラム
CN114022207A (zh) * 2021-11-08 2022-02-08 广东电网有限责任公司广州供电局 一种电网营销风险管控方法及装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001195483A (ja) * 2000-01-17 2001-07-19 Toshiba Corp プロジェクトリスク管理支援装置及びその方法並びにプログラムを記憶した記憶媒体
JP2001350910A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Csk Corp 監査システム、監査方法、および、そのためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003099601A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Ricoh Co Ltd リスクマネジメント方法、リスクマネジメント支援装置、および、プログラム
JP2005149414A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Hitachi Software Eng Co Ltd プロジェクトリスクの検索方法、評価システム及び共通データベース活用方法
JP2005190402A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Hitachi Ltd リスク評価支援システム、情報処理装置、リスク評価支援方法、及びプログラム
JP2006260112A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd プロジェクト管理システム、プロジェクト管理方法、プログラム及び記憶媒体
JP2006285825A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Hitachi Ltd リスク定量化支援システム及びリスク定量化支援方法
JP2006323636A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Hitachi Ltd プロジェクトリスク管理支援システム
JP4608381B2 (ja) * 2005-07-26 2011-01-12 株式会社日立製作所 プロジェクト評価システム、プロジェクト評価方法及びプロジェクト評価プログラム
JP2007066255A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Ricoh Co Ltd プロジェクト管理システム、該システムのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体
JP4495669B2 (ja) * 2005-12-06 2010-07-07 株式会社日立製作所 役割関係のモデル化によるビジネスプロセス設計支援方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009098954A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9201956B2 (en) Patent mapping
US20180060983A1 (en) Systems and methods for analyzing documents
US8341167B1 (en) Context based interactive search
US20150032645A1 (en) Computer-implemented systems and methods of performing contract review
US9588955B2 (en) Systems, methods, and software for manuscript recommendations and submissions
TW201108007A (en) Semantic trading floor
JP2003044491A (ja) 知識分析システムならびに同システムにおける分析条件設定方法、分析条件保存方法および再分析処理方法
US9805429B2 (en) System and methods for analyzing documents
EP3147801A1 (en) System and method for concept-based search summaries
JP2012248161A (ja) 対話型検索システム及びプログラム、並びに、対話シナリオ生成システム及びプログラム
Khan et al. Measuring the impact of biodiversity datasets: Data reuse, citations and altmetrics
JP4832952B2 (ja) データベース解析システム及びデータベース解析方法及びプログラム
AU2013270517B2 (en) Patent mapping
US20120179709A1 (en) Apparatus, method and program product for searching document
US11886477B2 (en) System and method for quote-based search summaries
EP1774432A2 (en) Patent mapping
JP2007011604A (ja) 不具合診断システム及びプログラム
JP2008262348A (ja) リスク識別計画支援システムおよびリスク識別計画支援装置およびリスク識別計画支援プログラム
JP2006323517A (ja) テキスト分類装置およびプログラム
JP4946779B2 (ja) リスク区分管理システム及びリスク区分管理装置及びリクス区分管理プログラム
JP2005190284A (ja) 情報分類装置および情報分類方法
JP7259854B2 (ja) 質問応答装置、質問応答方法およびプログラム
KR101078966B1 (ko) 문서 분석 시스템
WO2014170965A1 (ja) 文書処理方法、文書処理装置および文書処理プログラム
WO2019008394A1 (en) CAPTURE AND EXTRACTION OF DIGITAL INFORMATION

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees