JP2006285825A - リスク定量化支援システム及びリスク定量化支援方法 - Google Patents

リスク定量化支援システム及びリスク定量化支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】新たに発見されたリスクに対してもリスク量を算出する。
【解決手段】本発明は、リスク事例から作成されたリスク量の算出式及び検索インデックスを含むリスク分析モデルを記憶するリスク分析モデルデータベースと、リスク内容の具体的記述を含むリスクアイテムを取得し、リスク内容の具体的記述と検索インデックスとを比較することによって、当該リスクアイテムに対応する前記リスク分析モデルを前記リスク分析モデルデータベースから検索するリスク分析モデル検索部と、前記検索したリスク分析モデルを出力するリスク分析モデル出力部と、前記出力したリスク分析モデルに含まれる算出式のパラメータが入力されるリスク分析パラメータ入力部と、前記パラメータ及び前記リスク分析モデルに含まれる算出式に基づいて、リスク量を算出するリスク量算出部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図20

Description

本発明は、ITプロジェクトの潜在リスクを評価するリスク定量化支援システムに関し、特に、リスクの大きさを定量的に算出する技術に関する。
ITプロジェクト、特にソフトウェア開発プロジェクトは、ハードウェアの開発や製造に比べ、存在するリスクが多岐にわたっている。このリスクは、例えば、開発プロジェクトに対する要求事項、開発プロジェクトの複雑度、開発要員の対象業務への理解度などから生ずる。
このような状況の中、リスクマネジメントを含むプロジェクトマネジメント技法に対する研究開発が盛んに行われている。そして、プロジェクトマネジメントの指針、ツール及びシステムが提案され、実用化されている。
従来、ソフトウェア開発プロジェクトに対しては、リスクマネジメントに関する管理手法が用いられている。この管理手法では、プロジェクトマネージャなどのリスクマネジメント担当者が、過去に実行されたプロジェクトのリスクに関する知見をチェックリスト化する。次に、リスクマネジメント担当者は、当該チェックリストを確認することによって、現行のプロジェクトのリスクを把握する。次に、リスクマネジメント担当者は、把握したリスクをプロジェクト完了まで監視する。そして、リスクマネジメント担当者は、リスクを監視するとともに、必要に応じた対策をとる。
また、リスクを把握する他の方法も知られている。この方法では、リスクマネジメント担当者が、プロジェクト関係者へのアンケートや開発チームでのブレーンストーミング等を行う。これによって、チェックリストでは把握できない担当プロジェクト固有のリスクに関する知見を把握する。そして、リスクマネジメント担当者は、新たに把握したリスクに関する知見をチェックリストに追加する。そして、リスクマネジメント担当者は、チェックリストを確認することによって、プロジェクトのリスクを監視する。
しかし、これらnの方法で作成されたチェックリストは、リスクマネジメント担当者によって、度重なる追補が繰り返されている。よって、当該チェックリストは、各プロジェクトで得られた知見の集合体となっており、確認項目数が膨大となっている。そのため、リスクマネジメント担当者がチェックリストを確認する作業が増加してしまう。その影響として、リスクマネジメント担当者が、リスクを見落とすという問題があった。
そこで、この問題を改善するプロジェクトリスク管理支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このプロジェクトリスク管理支援装置は、プロジェクトの類似性に基づいて、リスクのチェック項目を絞り込む。そして、絞り込んだチェック項目をチェックリストとして表示する。
現在、ITプロジェクトは、単なるソフトウェア開発から運用サービスまでを含むITアウトソーシングサービスに変化している。そして今後は、戦略アウトソーシングサービスがITプロジェクトの中心になると予想されている。戦略アウトソーシングサービスには、例えば、BPOやBPT等がある。BPOは、ITを中心としつつ、顧客のビジネスプロセス全体を代行するサービスである。また、BPTは、ITを用いて顧客のビジネスプロセスの変革までを請負うサービスである。
この戦略アウトソーシングサービスは、広範囲なサービス及び長期契約が特徴である。そのため、戦略アウトソーシングサービスを遂行するITプロジェクトは、従来では検討していないリスクが多数存在する。そこで、当該ITプロジェクトを成功させるためには、プロジェクトの関係者は、プロジェクト全体のリスクを十分に把握し、把握したリスク及びその対応策について合意の上で契約締結する必要がある。
しかし、従来のチェックリストによるリスクの把握では、チェック項目が不十分であった。一方、ブレーンストーミングによるリスクの把握では、莫大な時間及びコストが必要になるという問題があった。
一方、テキスト処理技術を利用した支援ツールが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。この支援ツールは、KJ法等によって、問題の整理及びビジネスチャンスの発見を補助する。
しかし、この支援ツールは、プロジェクト管理システムとの連携が不十分である。そのため、テキスト処理の専門家でないリスクマネジメント担当者が支援ツールを利用するので、リスクマネジメント担当者の負担が大きい。
一方、リスクは、大きさが評価されるべきである。リスクの大きさが評価されることによって、リスクマネジメント担当者は、リスクを対処する優先順位を経済的合理性に基づいて決定できる。更に、リスクマネジメント担当者は、リスクの費用対効果を見積もることもできる。
そこで、リスクの大きさを自動的に算出するシステムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。当該システムは、リスク分析モデルが既知であるリスクに対してパラメータを設定し、リスク量を自動的に算出する。リスク分析モデルは、リスク量を算出する式を含む。
例えば、電球が切れるリスクは、指数分布に従うことが知られている。そこで、一定期間に電球が切れるリスクによる損害額(リスク量)は、過去に測定された電球の特性及び点灯してからの時間から算出できる。ここでは、過去に測定された電球の特性がリスク分析モデルであり、点灯してからの時間がパラメータである。
同様に、生命保険などの掛け金は、リスク分析モデルが既知のリスクであるとして、パラメータの設定のみで決定できる。よって、生命保険会社は、リスク分析モデルを個別に作成する必要はない。
しかし、当該システムは、リスクマネジメント担当者によって新たに発見されたリスクに対しては、リスク分析モデルが未知なのでリスク量を算出できない。そこで、リスクマネジメント担当者が、新たに発見したリスクのリスク分析モデルを開発してもよい。しかし、実際には困難である。なぜなら、リスク分析モデルの開発は、確率及び統計の専門的知識が必要とされるからである。
また、リスクマネジメント担当者が、リスク分析の専門家にリスク分析モデルの開発を依頼してもよい。しかし、専門家によるリスク分析モデルの開発には、長い時間及び高い費用がかかる。
そこで、リスクの大きさを容易に把握する技術として、マトリクス分析が知られている。マトリクス分析では、リスクマネジメント担当者が定性的な相対比較を直感的に行うことによって、リスクの重要度を大雑把に順序付けする。
しかし、マトリクス分析は、リスクマネジメント担当者の直感的な感覚で判断するので、バラツキが生ずる。例えば、「大きい」と「非常に大きい」の区分は、リスクマネジメント担当者ごとに異なる。他にも、「従業員Aが辞めるリスク」と「機械Bが故障するリスク」とを相対比較するのは難しい。よって、リスクマネジメント担当者がリスクの重要度を誤るという問題があった。
特開2001−195483号公報 特表2003−532234号公報 土橋喜著「情報視覚化と問題発見支援―問題構造の可視化による仮説生成」株式会社あるむ、2000年
従来のリスク量算出システムによると、新たに発見されたリスクに対して、リスク量を算出できないという問題があった。そのため、リスクマネジメント担当者は、リスクの相対的な重要度を客観的且つ合理的に判断できないという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するリスク定量化支援システムを提供することを目的とする。
本発明は、リスク事例から作成されたリスク量の算出式及び前記リスク事例に関連する単語群からなる検索インデックスを含むリスク分析モデルを記憶するリスク分析モデルデータベースと、リスク内容の具体的記述を含むリスクアイテムを取得し、当該リスクアイテムに含まれるリスク内容の具体的記述と前記リスク分析モデルに含まれる検索インデックスとを比較することによって、当該リスクアイテムに対応する前記リスク分析モデルを前記リスク分析モデルデータベースから検索するリスク分析モデル検索部と、前記リスク分析モデル検索部が検索したリスク分析モデルを出力するリスク分析モデル出力部と、前記リスク分析モデル出力部が出力したリスク分析モデルに含まれる算出式のパラメータが入力されるリスク分析パラメータ入力部と、前記リスク分析パラメータ入力部に入力されたパラメータ及び前記リスク分析モデル出力部が出力したリスク分析モデルに含まれる算出式に基づいて、リスク量を算出するリスク量算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、新たに発見されたリスクに対しても、リスク量を算出できる。そのため、リスクマネジメント担当者は、算出されたリスク量を参照することによって、リスクの相対的な重要度を客観的且つ合理的に判断できる。
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
本発明のリスク発見支援システムは、図1または図15に示す形態により実施可能であり、図2に示すようなリスク管理システムとの連携においてもっとも効果を発揮する。
更に、本発明のリスク定量化支援システムは、図19に示す形態により実施することで、新規発見リスクの合理的な優先付けを可能とする。
(実施例1)
図1は、本発明のリスク発見支援システムの1実施例のシステム構成図である。
101は、発見するリスクに関連する元になる種文を入力する種文入力部である。種文は、1文、または複数の文からなる文書である。
102は、入力された種文を解析する種文解析部である。種文解析部は入力された種文に対し、形態素解析、単語間の共起解析を行い、種文を構成する単語の関係、すなわち種文概念情報を抽出する。
103は、種文解析部102で抽出された種文概念情報、及び後述するリスク事例文書概念情報106及び一般文書概念情報109を用いて、潜在リスクに対する気づきを促す概念情報を合成する概念情報合成部である。概念情報合成部103は、後述する合成単語リスト及び合成共起リストを合成作業に使用する。
110は、概念情報出力部であり、概念情報合成部103により合成された概念情報を出力する。合成された概念情報は、リスクマネージャなどユーザに対して出力される場合は、一覧表やグラフなどの可視化された形式で出力される。
104は、事故や事件の事例集を記述したリスク事例文書である。リスク事例文書は、過去に起きた事件、事故の内容と損害、損失の大きさに関する記述を格納する。
105は、リスク事例文書104を用いて、リスク事例に関する概念情報を抽出するリスク事例文書概念情報抽出部である。例えば、「鉛管の腐食による水漏れの被害」という文から抽出される「鉛管」「腐食」「水漏れ」「被害」という語の関係性は通常ではないリスクの実現を表す関係である。
106は、リスク事例文書概念情報抽出部5が抽出した概念情報を、検索しやすい形式で格納したリスク事例文書概念情報である。
107は、一般の記事を記述した一般文書である。一般文書は、実用書、業務マニュアル等、物事の実体関係を論理的かつ端的に記述した文書を使用することが望ましく、文学作品など情緒的、冗長性を多く含むものは適さない。
108は、一般文書107を用いて、通常の場合に、実体間に存在する関係の概念情報を抽出する一般文書概念情報抽出部である。例えば、「ガスの供給に鉛管を使用する」という文から抽出される「ガス」「供給」「鉛管」「使用」という語の関係性は通常の関係である。
109は、一般文書概念情報抽出部108が抽出した概念情報を、検索しやすい形式で格納した一般文書概念情報である。
種文入力部101は、文または文書を直接入力するキーボードや手書きタブレットなどの文字入力装置、種文を格納する電子ファイル装置、文字列を入力する論理インターフェースを備えるソフトウェアモジュール、などで実施可能である。
111は、文書である。文書の単位は、新聞や雑誌のような物理的な形態ではなく、各記事のように何らかの主題に対して記述された意味的にまとめられた論理的な単位である。
100は、作業者であり、文書111がリスク事例文書104であるか一般文書107であるかの分別作業を行う。また、文書が機械可読形式でなければ、電子化作業を行う。リスク事例文書であるか否かは、文書の内容から判断する場合もあれば、付与されているメタデータ、例えば「コンピュータ故障事例集」という副題から判断する場合もある。また地震や火山の噴火による被害はITプロジェクトのリスク事例文書として参考になるが、小惑星の衝突による人類の滅亡に関する記事はITプロジェクトのリスク事例文書として適切ではない。作業者の作業内容や区分基準は、収集された文書の状態や、リスク発見対象プロジェクトの性質によって異なる。また、文書の品質が悪ければ、リスク発見支援システムのノイズとなることを避けるため、リスク事例文書104、一般文書107のどちらにも採用せず棄却する場合もありえる。
種文書解析部102、概念情報合成部103、リスク事例文書概念情報抽出部105、一般文書概念情報抽出部108は、ソフトウェアにより、また、リスク事例文書104、リスク事例文書概念情報105、一般文書107、一般文書概念情報109は、データベースなどの電子ファイルと、その読み書きを制御するソフトウェアにより実現可能である。
概念情報出力部110は、文字列や図形などのイメージを生成、出力するビットマップディスプレイ、プリンタなどの可視化装置、あるいは合成された概念情報を内部形式で記録する電子ファイル装置、概念情報の出力論理インターフェースを備えるソフトウェアモジュール、などで実施可能である。
尚、本発明の主体はリスク発見支援システムの処理方式にあるので、これら電子ファイル装置やソフトウェアは通常のコンピュータ等の記憶装置に格納され、演算部において実行される。
次に本発明のリスク発見支援システムの動作について説明する。
リスク事例文書概念情報および一般文書概念情報は、あらかじめ生成され、ユーザとの対話処理の際に参照される。以下、リスク事例文書概念情報および、一般文書概念情報およびその生成について説明する。
概念情報には様々な定義があるが、本実施例における概念情報は、文書内のある単語から既定の文節数の範囲内に存在する単語との共起関係とする。
図3にリスク事例文書概念情報および一般文書概念情報の内部形式であり、図3(a)に示す単語頻度テーブルと、図3(b)に示す共起頻度テーブルから構成される。
単語頻度テーブルは、文書に現れた各単語の表記を見出しとし、その出現回数である頻度を記録している。図中W1、W2等は、単語表記を表し、F(W1)、F(W2)等は各単語の頻度を表している。
共起頻度テーブルは、共起関係にある2単語の表記の組合せを見出しとし、その出現回数である頻度を記録している。さらに各共起の重要性を表す強度を記録している。強度としては、例えば、数1に示す相互情報量を用いることが出来る。
Figure 2006285825
相互情報量は共起関係にある単語同士の結びつきの強さ、すなわちその共起関係の重要性を表すと考えることが出来る。尚、数1の総単語数は延べ単語数であり、単語頻度テーブルの頻度の総和により求められる。総単語数を乗じることにより、相互情報量は正規化され、他文書集合との相対比較を行えるようになる。図中CF(W1,W3)は共起頻度を示し、MI(W1,W3)等は相互情報量、すなわち共起の強度を示す。
共起関係の抽出方法は広く知られているが、概略を以下に示す。
(1)各文書について(2)を行う。
(2)文書中の各文について、以下の(3)(4)(5)(6)を繰り返す。
(3)文を形態素解析し、各文節の自立語を正規化し、正規化単語列を作成する。ここで正規化とは、動詞を終止形に統一する、異表記を正表記に変換する等の処理を言う。
(4)単語頻度テーブルを更新する。既存の単語に対しては頻度を加算し、未登録の場合は新規にレコードを追加する。
(5)各単語の前後s文節以内の自立語との組合せを生成する。ただしsは任意に定めた既定の正数である。
(6)共起頻度テーブルを更新する。既存の単語の組合せに対しては頻度を加算し、未登録の場合は新規にレコードを追加する。
(7)共起頻度テーブルの全レコードに対し強度を計算する。
例えば、「今日の昼食のメニューはカレーである。」という文に対し、sを2とした場合、(今日,昼食)、(今日,メニュー)、(昼食,メニュー)、(昼食,カレー)、(メニュー,カレー)の5個の単語の組合せ、共起関係が得られる。
以上のように生成した概念情報は、リスク事例文書概念情報106、または一般文書概念情報109に蓄積される。
概念情報合成部103は種文解析部102の解析結果から得られた種文概念情報と、蓄積されたリスク事例および一般文書の概念情報を用いて新たな概念情報を合成する。
次に種文解析部102について説明する。
本発明のリスク発見支援システムにおけるリスク発見の種となる文である種文は、概念情報合成処理のベースとなる単語列を与える文である。ユーザが与えた種文を基にリスク発見支援システムが合成した概念情報を提示することで、種文の周辺リスクに関するユーザの気づきを促すことができる。
種文は、多くの場合、ユーザが発見したリスクか、リスク発見の対象となるプロジェクトの実施内容等の具体的な事実である。リスク事例文書概念情報106、または一般文書概念情報109が大量の文書から統計的に得られる情報であるのに対し、種文は、リスクマネジメント担当者が入力する1文あるいは数文といった少量の統計的処理になじまない文書である。したがって、種文解析部102では、リスク事例文書概念情報抽出部105や一般文書概念情報抽出部108とは異なる方法で概念情報の抽出を行う。具体的には、文の述語を中心とした係り受け関係を概念情報として抽出する。係り受け関係とすることで統計的な支持がなくても確からしい概念情報を抽出できる。
係り受け関係の抽出は、格フレーム解析技術など公知の技術により実施可能である。種文解析部102の処理の概要を、図4を用いて説明する。
図4(a)に示す種文を形態素解析することで、図4(b)に示す形態素列を得る。
図4(b)の形態素列を文節パターンに従い纏め上げることで、図4(c)に示す文節列を得る。
図4(c)の文節列を格フレーム解析することで、図4(d)に示す係り受け関係を得る。
言うまでもなく以上の処理には、形態素解析用の用語辞書や付属語辞書や接続行列、文節パターン(例えば(文節):=[(接頭語)]+(自立語)+[(接尾語)]+[(付属語)])テーブル、格フレーム辞書やシソーラス辞書などが必要である。
図4(d)に示す係り受け関係から、図4(e)に示す概念情報が抽出できる。
例えば、係り受け関係による抽出手法では抽出されない(帳票,車)は、前述した共起関係の抽出手法では抽出されることになるが、これは概念情報として有意なものとは言えない。リスク事例文書概念情報106や一般文書概念情報109の抽出にも係り受け関係を用いることもできるが、処理コストに見合うほどの精度的効果は得られないと考えられる。
次に概念情報合成部103について説明する。
概念情報の合成処理では、合成単語リストと合成共起リストの2種類の作業用テーブルを使用する。
図5(a)に示す合成単語リストは、概念情報を合成する単語を逐次登録するレコードであり、単語の表記のフィールドと当該単語についての処理が未処理か否かを示すフラグのフィールドを持つ。また、当該単語が種文から得られたか、リスク事例文書概念情報から得られたか、一般文書概念情報から得られたかを示す属性フィールドを持つ。
図5(b)に示す合成共起リストは、概念情報を合成する共起情報を逐次登録するレコードであり、共起する2単語の表記のフィールドと当該単語についての処理が未処理か否かを示すフラグのフィールドを持つ。また、当該共起情報が種文から得られたか、リスク事例文書概念情報から得られたか、一般文書概念情報から得られたかを示す属性フィールドを持つ。
次に概念情報の合成処理方式について説明する。
(1)種文から抽出した概念情報を合成共起リストに、また概念情報を構成する単語を合成単語リストに初期登録する。
(2)合成単語リストに登録された各単語のうち処理済フラグが未設定のものが存在する場合、(3)(4)を繰り返す。ただし、繰り返し回数がL回(Lは予め定められた任意の回数)に達した場合は、処理を終了する。
(3)登録された単語(以下単語Aと呼ぶ)が見出しに含まれる共起情報をリスク事例文書概念情報106の共起頻度テーブルから検索し、頻度または強度の大きい上位のR個(Rは予め定めた任意の個数)の共起情報を登録する。また登録したR個の共起情報のおのおのについて単語Aと共起している単語(以下単語Bと呼ぶ)を合成単語リストに登録する。もし、検索の結果、共起情報が一つも存在しない場合は、一般文書概念情報109の共起頻度テーブルから検索し、頻度または強度の大きい上位のC個(Cは予め定めた任意の個数)の共起情報を登録する。また登録したC個の共起情報のおのおのについて単語Aと共起している単語Bを合成単語リストに登録する。ただし、上記の処理過程において、共起情報、または単語Bの何れの登録においても、既に合成共起リスト、または合成単語リストに登録済みの場合は、新たなレコードの登録は行なわず、属性フィールドの書き換え処理のみ行う。属性フィールドの書き換え処理では、リスク事例文書概念情報106の共起頻度テーブルから検索された共起情報や単語Bを登録する際、既登録レコードがありそのレコードの属性フィールドが「一般文書」である場合、属性フィールドを「リスク事例文書」に書き換える。逆の場合、また属性フィールドが「種文」の場合は書き換えを行わない。
(4)単語Aの合成単語リストに処理済のフラグを設定する。
以上の処理により得られた合成共起リストおよび合成単語リストが合成処理結果の概念情報となる。
合成処理結果の概念情報の一例の合成単語リストを図6(a)に、合成共起リストを図6(b)に示す。合成された概念情報は概念情報出力部を通して出力されるが、これを図6(c)に示すようにグラフ化することにより、ユーザはより直感的に潜在リスクを発見しやすくなる。合成共起リスト(図6(c))の同じレコードに含まれる単語は連結して表示される。図6(c)では種文から得られた概念情報、リスク事例文書概念情報106から得られた概念情報、一般文書概念情報109から得られた概念情報を区別しやすいように、合成単語リストの属性フィールドの値に従い、単語を異なる図形で囲い視覚化している。属性フィールドの書き換え処理により属性フィールドを「リスク事例文書」と書き換えた単語は、属性フィールドが「一般文書」のままの場合に比べて、より注目されやすく視覚化される。
概念情報出力部110は、上述した合成処理結果の概念情報を出力し、ユーザの潜在リスクへの気づきを促す。
図6の例では、「帳票を車で運搬するときに事故に遭う」リスクを発見したユーザは、本発明のリスク発見支援システムを使用することで、「運搬の際に帳票が紛失したり盗難に遭う」事態が想定され、その結果、「帳票に印字された氏名、住所等の個人情報が流出する」という新たなリスクに気づく可能性が高くなる。
以上のように、本発明のリスク発見支援システムは、効率的なリスクの発見を支援する。
(実施例2)
図2は、本発明のリスク発見支援システムと他のシステムとの連携について示したものである。本発明のリスク発見支援システム1は、単独でも有効なシステムであるが、リスク管理システム(またはプロジェクト管理システム)2のサブシステムとして連携することによって、より効果を発揮する。リスク発見支援システム1の種文入力部101および概念情報出力部110は、本実施例では論理インターフェースである。リスク管理システム2は、文献あるいは製品等で知られているように、通常GUI等の高度なユーザインターフェースを備える入出力装置3を介して、リスクマネージャ、プロジェクトマネージャなどのユーザ4と対話的に処理を行い、システム内部に備えるリスクチェックリスト等を提示することでユーザ4が発見、把握したリスク内容と、当該リスク内容に対して入力したインパクト、実現時期、監視項目等の定量的情報および低減、回避などの対策情報を保持するリスク管理データベースにより管理し、プロジェクトの進度や監視項目の測定結果に従いユーザ4に対してアラームを発するとともに有用な情報の提供を行うシステムである。
以下、リスク管理システムと連携させて使用した場合の、本発明のリスク発見支援システムについて説明する。
図7は、本発明のリスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの画面例を示したものである。図7の画面はリスク管理作業のうち、プロジェクトのリスクをリスクチェックリストに従って検討し、リスク内容を記入するリスクチェック画面である。701はリスクチェック項目表示エリアであり、予めシステムに登録されたリスクチェックリストの一項目を表示する。リスクチェックリストの一例を図8に示す。702は、リスクチェック項目の表示をコントロールするコマンドボタンであり、前の項目、次の項目、または一覧を表示して選択した任意の項目に切り替えるために使用する。703は登録リスク表示エリアであり、ユーザが登録したリスク内容を表示する。704は登録したリスク内容を呼び出すコマンドボタンであり、登録したリスク内容の一覧を表示して選択された任意のリスク内容を表示するために使用する。705は新規リスク入力エリアであり、ユーザがリスクチェック項目について検討した結果発見した潜在リスクについて記述する。706は、新規リスク入力エリア705に入力した内容の登録を指示するコマンドボタンであり、押下することにより入力内容が登録リスク表示エリア703に表示される。707はリスク発見支援システムから出力された概念情報をグラフ表示する概念情報表示エリアであり、登録リスク表示エリアに表示されたリスク内容に対応した概念情報が自動的に表示される。すなわち新規リスク入力エリア705に入力したリスク内容をコマンドボタン706を押下することにより登録した際に、その内容に従って例えば図6(c)で示した概念情報が自動的に表示される。
図9は、本発明のリスク発見支援システムの一実施例のシーケンスを表した図である。以下、図9を用いて、リスク管理システムと連携したリスク発見支援システムの流れについて説明する。図9において、括弧付き数字はシーケンスNoを示している。尚、シーケンス図では、ユーザはリスクマネジメント担当者やプロジェクトマネージャであり、人の行動を表す。リスク管理システムとリスク発見支援システムの関係は上述した図2の説明のとおりである。したがって図9は、人とシステムとのインタラクティブな関係を示している。
まず、第1のステップでは、ユーザ4が、リスク管理システム2にリスクチェックリストの一項目を要求する(シーケンス1)。リスク管理システム2がリスクチェックリストの一項目をユーザ4に提示する(シーケンス2)。この時の画面の状態の一例は図7に示したものである。
次に、第2のステップでは、ユーザ4が、リスクチェック項目の検討を行う。ユーザ4がリスクチェック項目を検討した結果、検討対象のプロジェクトに関して、当該リスクチェック項目に関するリスクを発見できなかった場合は、図9の「繰り返しA」に従い、第1のステップに戻り次のリスクチェック項目をリスク管理システム2に要求する。当該リスクチェック項目に関するリスクを発見した場合は、ユーザ4は発見したリスク内容を新規リスク入力エリア705に入力する。このときの画面の一例を図10に示す。リスク内容を入力後、ユーザ4は登録ボタン706を押し、リスク管理システム2に対して新規リスク登録要求を行う(シーケンス3)。
リスク管理システム2は、リスク内容をリスク発見支援システム1に転送し、概念情報の作成を要求する(シーケンス4)。同時にリスク管理システム2は、リスク内容をリスク管理データベースに登録する。平行してリスク発見支援システム1は、リスク内容を受け取り、これを種文として解析し概念情報を抽出する。更にリスク発見支援システム1は、種文から抽出した概念情報とリスク事例文書概念情報106、一般文書概念情報109を用いて新たな概念情報を合成し、合成した概念情報をリスク管理システム2に引き渡す(シーケンス5)。リスク管理システム2は、リスク発見支援システム1から受け取った概念情報をもとに、概念情報グラフを生成し、ユーザ4に提示する(シーケンス6)。このときの画面の一例を図11に示す。
次に、第3のステップでは、ユーザ4が、提示された概念情報グラフの検討を行う。ユーザ4が概念情報グラフを検討した結果、進行中のプロジェクトに関して、当該概念情報グラフに関するリスクを発見できなかった場合は、図9の「繰り返しB」に従い、第1のステップに戻り次のリスクチェック項目をリスク管理システム2に要求する。次のリスクチェック項目が表示されるとともに、登録リスク表示エリア703や概念情報表示エリア707は表示がクリアされる。このときの画面の一例を図13に示す。
当該概念情報グラフに関するリスクを発見した場合は、ユーザ4は発見したリスク内容を新規リスク入力エリア705に入力する。このときの画面の一例を図12に示す。ユーザ4が登録ボタン706を押すと、図9の「繰り返しC」に従い、リスク管理システム2に対して新規リスク登録要求を行う(シーケンス3)。この場合、新たに登録したリスク内容に基づき、新たな概念情報グラフが提示される。このときの画面の一例を図14に示す。
以上のように、本発明のリスク発見支援システムは、リスクマネジメント担当者が従来使用していたリスク管理システムと連携して動作することで、効率よくリスクの発見と登録を行うことができる。
(実施例3)
図15は、本発明のリスク発見支援システムの他の実施例のシステム構成図である。図15において、101乃至111は上述した説明の通りである。
112は、文書111がリスク事例であるか否かを判定するリスク事例判定部である。
113は、リスク事例判定部112が判定に使用するリスク単語情報である。リスク単語情報113は、また概念情報合成部103がリスク単語をチェックする際にも使用する。
114は、リスク事例のインパクトの大きさを計算するインパクト算出部である。
リスク事例判定部112は、作業者が行っている文書の区分を、リスク単語情報113を用いて、次に述べる方法により自動化するものである。リスク事例には、「被害、損害、損失、盗難」などの負の意味合いを持つ単語(以下リスク単語と呼ぶ)を含むことが多い。本発明のリスク発見支援システムでは、新聞記事等の文書集合から、このようなリスク単語を含む文書と、含まない文書に分類し、リスク単語を含む文書をリスク事例文書104、含まない文書を一般文書107に区分する。リスク単語情報113を図16に例示する。
また、本発明のリスク発見支援システムでは、リスク事例文書104から概念情報を生成する際、インパクト算出部114が、リスクのインパクトの大きさをリスク事例文書概念情報106に反映する処理を行う。以下、インパクト算出部114の処理について説明する。
リスク事例文書では、実現したリスクのインパクトの大きさについて「大きな損害」のような抽象的な表現以外にも、「1000万円の被害」、「損害額は120億5000万ドルに上る」等の具体的な金額を記述したものも多い。このような特徴を利用し、本発明のリスク発見支援システムは以下の処理により、リスクのインパクトの大きさを算出する。本実施例では、インパクトの大きさを損害額のオーダー、すなわち金額桁数で表している。
リスク事例文書概念情報抽出部105は、リスク事例文書をインパクト算出部114に引渡す。インパクト算出部114は、リスク事例文書に損失金額に関する記述が存在するか否かを、図17に例示する損失金額に関する記述の正規表現パターンテーブルを用いてチェックする。図17において、「億」「万」のフィールドはパターンが一致した場合の、「億」「万」それぞれの文字のインパクトの大きさへの加算値である。リスク事例文書の一部がパターンに一致する場合、数字の個数をカウントする。これは数値の桁数に相当する。更にテーブルに従い「億」、「万」の文字に対する加算値は加え、また「ドル」の場合は2を加算する。インパクト算出部114はこの合計値を算出し、リスク事例文書概念情報抽出部105に引き渡す。例えば、「1000万円の被害」の場合パターンNo1に一致し合計値は8となり、「損害額は120億5000万ドルに上る」の場合パターンNo6に一致し合計値は13となる。リスク事例文書概念情報抽出部105は、この合計値を当該リスク事例文書から得られる概念情報の単語情報の頻度、共起情報の頻度の係数とする。なお、リスク管理の対象となる領域の性質に応じて、係数をn分の1、あるいはn倍にするなどの調整をしてもよい。このようにすることで、当該文書から得られた概念情報の重みを、他の文書から得られる概念情報より相対的に大きくする、すなわちリスク事例のインパクトの大小を概念情報に反映することができる。
次に、リスク単語情報113を用いた概念情報合成部103の処理方式について説明する。(1)乃至(5)の処理は前記実施例と同じである。
(1)種文から抽出した概念情報を合成共起リストに、また概念情報を構成する単語を合成単語リストに初期登録する。
(2)合成単語リストに登録された各単語のうち処理済フラグが未設定のものが存在する場合、(3)(4)を繰り返す。ただし、繰り返し回数がL回(Lは予め定められた任意の回数)に達した場合は、処理を終了する。
(3)登録された単語(以下単語Aと呼ぶ)が見出しに含まれる共起情報をリスク事例文書概念情報106の共起頻度テーブルから検索し、頻度または強度の大きい上位のR個(Rは予め定めた任意の個数)の共起情報を登録する。また登録したR個の共起情報のおのおのについて単語Aと共起している単語(以下単語Bと呼ぶ)を合成単語リストに登録する。もし、検索の結果、共起情報が一つも存在しない場合は、一般文書概念情報109の共起頻度テーブルから検索し、頻度または強度の大きい上位のC個(Cは予め定めた任意の個数)の共起情報を登録する。また登録したC個の共起情報のおのおのについて単語Aと共起している単語Bを合成単語リストに登録する。ただし、上記の処理過程において、共起情報、または単語Bの何れの登録においても、既に合成共起リスト、または合成単語リストに登録済みの場合は、新たなレコードの登録は行なわず、属性フィールドの書き換え処理のみ行う。属性フィールドの書き換え処理では、リスク事例文書概念情報106の共起頻度テーブルから検索された共起情報や単語Bを登録する際、既登録レコードがありそのレコードの属性フィールドが「一般文書」である場合、属性フィールドを「リスク事例文書」に書き換える。逆の場合、また属性フィールドが「種文」の場合は書き換えを行わない。
(4)単語Aの合成単語リストに処理済のフラグを設定する。
(5)合成単語リストの属性フィールドが「種文」以外の全レコードの単語について、当該単語がリスク単語情報113に存在するか否かを確認し、存在する場合には属性フィールドを「リスク単語」に書き換える。
図18に、本処理を行った後の合成結果の概念情報を例示する。(5)の処理を行うことにより、図18(c)の「紛失」「盗難」や「被害」等の形状のように、リスク単語を強調することが可能になり、リスクにより気づきやすくなる効果が期待できる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明した。
本システムは、ビジネスチャンスの発見のように、従来存在していないものを発見するものとは異なり、存在しているが発見されていないものの発見を支援するものである。その存在は、ユーザの潜在知識の中に埋もれた事実、あるいは事実の組み合わせであり、したがってシステムが潜在リスクを自動的に発見するわけではないが、発見を強力に支援する。
(実施例4)
本発明のリスク定量化支援システムは、新たに発見したリスクに関するリスク量の算出を支援する。
図19は、リスク定量化支援システム5とリスク管理システム2との連携の説明図である。
リスク管理システム2とリスク定量化支援システム5は、システムとサブシステムの関係である。
リスク管理システム2は、リスク管理データベース2015を備える。リスク管理データベース2015は、リスクアイテム管理テーブルを記憶している。なお、リスクアイテム管理テーブルは、図21(a)で後述するが、複数のリスクアイテムを格納する。
リスクアイテムは、リスクの内容の情報である。つまり、リスクアイテムは、リスク発見支援システムの処理(図9)のシーケンス3において、リスク管理システム2がリスク管理データベース2015に登録したリスクの内容である。
まず、リスク定量化支援システム5は、定量化処理するリスクアイテムをリスク管理データベース2015から取得する。次に、リスク定量化支援システム5は、取得したリスクアイテムに基づいて、当該リスクアイテムに対応するリスク分析モデルの候補を検索する。なお、リスク分析モデルは、図23(a)で後述するが、発生の可能性があるリスクに関する情報である。
次に、リスク定量化支援システム5は、検索したリスク分析モデルの候補を、ユーザインターフェース3に表示させる。
すると、ユーザ2007は、ユーザインタフェース3に表示されたリスク分析モデルの候補の中から、一つのリスク分析モデルを選択する。更に、ユーザ2007は、選択したリスク分析モデルにおけるリスク量の算出に必要なパラメータを入力する。
リスク定量化支援システム5は、選択されたリスク分析モデル及び入力されたパラメータに基づいて、リスク量を算出する。そして、リスク定量化支援システム5は、算出したリスク量をリスク管理システム2に出力する。
図20は、本発明のリスク定量化支援システムのシステム構成図である。
リスク定量化支援システム5は、リスク分析モデルデータベース2004、リスク分析モデル検索部2005、リスク分析モデル出力部2006、パラメータ入力部2008及びリスク量算出部2009を備える。
リスク定量化支援システム5は、CPU及びメモリを有する計算機である。メモリは、リスク量の算出等を含む各種処理を実行するプログラムを記憶する。CPUは、メモリに記憶されているプログラムを実行することによって、各種処理を行う。
2004は、リスク分析モデルデータベースである。リスク分析モデルデータベース2004は、リスク分析モデル(図23(a))を格納している。
2002は、リスク事例である。リスク事例2002は、過去に実現したリスクの内容が記述された文章である。リスク分析専門家2003は、リスク事例2002に基づいて、リスク分析モデルを作成する。
2001は、リスクアイテムである。リスクアイテム2001は、具体的なリスクの内容が記述された文章である。なお、それぞれのリスクアイテム2001には、一意なIDが付与されている。
2005は、リスク分析モデル検索部である。リスク分析モデル検索部2005は、リスクアイテム2001の記述に基づいて、当該リスクアイテム2001に対応するリスク分析モデルの候補をリスク分析モデルデータベース2004から検索する。
2006は、リスク分析モデル出力部である。リスク分析モデル出力部2006は、リスク分析モデル検索部2005が検索したリスク分析モデル候補を出力する。
2007は、ユーザ(例えば、リスクマネージャ)である。ユーザ2007は、リスク分析モデル出力部2006が出力したリスク分析モデル候補の中から、一つを選択する。更に、ユーザ2007は、選択したリスク分析モデルにおけるリスク量の算出に必要なパラメータを入力する。
2008は、パラメータ入力部である。パラメータ入力部2008は、リスク量の算出に必要なパラメータがユーザ2007から入力される。
2009は、リスク量算出部である。リスク量算出部2009は、ユーザ2007によって選択されたリスク分析モデル及びユーザ2007によって入力されたパラメータから、リスク量を算出する。
2010は、定量化済みリスクアイテムである。定量化済みリスクアイテム2010は、リスクアイテム2001に、リスク量に関する情報が加わったものである。具体的には、定量化済みリスクアイテム2010は、リスクアイテム2001のレコードの一部を更新したものである。
本実施例のリスク定量化支援システムは、これらの構成を備えることによって、リスクアイテム2001のリスク量を算出できる。
図21(a)は、リスク量算出前のリスクアイテム管理テーブル2100の構成図である。
リスクアイテム管理テーブル2100は、リスクアイテムID2101、リスク記述2102、影響度2103、発生頻度2104、ランク2105、リスク量2106並びにリスク分析モデルID及びパラメータ2107を含む。
リスクアイテムID2101は、リスクアイテムの一意な識別子である。
リスク記述2102は、当該リスクの具体的な内容が記述された文章である。ユーザ2007は、リスクチェックリスト(図7)及び/又は概念情報を参照することによって、新たなリスクを発見する。そして、ユーザ2007は、発見したリスクに関するリスク記述2102を作成する。
影響度2103は、当該リスクが実現した場合の影響の大きさである。影響度2103には、例えば、「大」、「中」又は「小」が格納される。なお、ユーザ2007は、リスクマトリクス法に基づいて、影響度2103を経験的に判断する。リスクマトリクス法は、リスクの重要度を簡易に判定する方法であり、広く知られている。
発生頻度2104は、リスクが実現する確率である。発生頻度2104には、例えば、「高」、「中」又は「低」が格納される。なお、ユーザ2007は、リスクマトリクス法に基づいて、発生頻度2104を経験的に判断する。
ランク2105は、リスクマトリクス法によって決定されたリスクの重要度である。ランク2105には、例えば、「A」〜「D」が格納される。なお、リスク管理システム2は、図22(a)で後述するリスクマトリクスを用いて、ランク2105を決定する。
リスク量2106は、リスク量算出部2009によって算出されたリスクの重要度である。例えば、リスク量2106は、金銭的な損失額である。なお、リスク量2106は、相対的に比較できる値であれば、金銭的な損失額以外であってもよい。
リスク量2106は、「20000円」のように一意の値であってもよいし、「15000円〜20000円」のように値の範囲であってもよい。また、リスク量2106は、値の確率密度関数(例えば、正規分布)であってもよい。
なお、リスクアイテム管理テーブル2100は、リスクアイテム毎に異なる方法で示されたリスク量2106を含んでいてもよい。例えば、リスクアイテム管理テーブル2100には、一意な値を示すリスク量2106と値の範囲を示すリスク量2106とが混在していてもよい。この場合の比較方法の一つに、リスク定量化支援システム5は、一意な値を示すリスク量2106と、範囲を示すリスク量2106の中央の値、とを比較する方法がある。
リスク分析モデルID及びパラメータ2107は、リスク量2106の算出に用いた各種情報である。具体的には、リスク分析モデルID及びパラメータ2107には、リスク量2106の算出に用いたリスク分析モデルの一意な識別子が格納される。更に、リスク量2106の算出に用いたパラメータが格納される。
なお、本説明図は、リスク量算出前のリスクアイテム管理テーブル2100である。よって、リスク量2106並びにリスク分析モデルID及びパラメータ2107は、空欄である。
図21(b)は、リスク量算出後のリスクアイテム管理テーブル2100の構成図である。
リスク量算出後のリスクアイテム管理テーブル2100は、リスク量算出前のリスクアイテム管理テーブル(図21(a))と同一の構成を含む。同一の構成には同一の番号を付し、説明を省略する。
なお、本説明図のリスクアイテム管理テーブル2100は、リスクアイテムID2101が「1」のリスクアイテムに関するリスク量2106が算出された後の様子である。
よって、リスクアイテムID2101が「1」のレコードのリスク量2106には、リスク量算出部2009によって算出されたリスク量の「1575000」が格納されている。
また、当該レコードのリスク分析モデルID及びパラメータ2107には、リスク量2106の算出に用いたリスク分析モデルIDの「0001」が格納されている。更に、当該レコードのリスク分析モデルID及びパラメータ2107には、リスク量2106の算出に用いたパラメータの「3」、「10.5」及び「50000」が格納されている。
図22(a)は、リスクマトリクス3000の構成図である。
リスクマトリクス3000には、影響度3001及び発生頻度3002の組合せに対応するランクが格納されている。
リスク管理システム2は、ユーザ2007からリスクの内容を入力される。すると、リスク管理システム2は、入力された内容に基づいて、リスクアイテムID2101、リスク記述2102、影響度2103及び発生頻度2104をリスクアイテム管理テーブル2100に格納する。
次に、リスク管理システム2は、格納した影響度2103及び発生頻度2104に基づいて、ランク2105を決定する。具体的には、リスク管理システム2は、格納した影響度2103とリスクマトリクス3000の影響度3001とが一致し、更に、格納した発生頻度2104とリスクマトリクス3000の発生頻度3002とが一致するボックスを、リスクマトリクス3000から選択する。次に、リスク管理システム2は、選択したボックスに格納されているランクを、リスクマトリクス3000から抽出する。そして、リスク管理システム2は、抽出したランクを、リスクアイテム管理テーブル2100のランク2105に格納する。
例えば、リスクアイテムID2101が「1」のリスクアイテムのランク2105で説明する。
まず、リスクアイテム管理テーブル2100のリスクアイテムID2101が「1」のレコードには、影響度2103の「中」及び発生頻度2104の「高」が格納されている。よって、リスク管理システム2は、影響度2103の「中」とリスクマトリクス3000の影響度3001とが一致し、更に、発生頻度2104の「高」とリスクマトリクス3000の発生頻度3002とが一致するボックスを選択する。次に、リスク管理システム2は、選択したボックスに格納されているランクの「B」を抽出する。そして、リスク管理システム2は、抽出したランクの「B」を、リスクアイテム管理テーブル2100のランク2105に格納する。
図22(b)は、リスクアイテムのランクの説明図である。
本説明図は、ランク3011及び意味3012を含む。
ランク3011は、リスクの重要度である。意味3012は、当該ランク3011のリスクに対する対策の内容である。
つまり、本実施例におけるリスクアイテムの重要度は、ランク3011が「A」であると最も高く、「B」、「C」、「D」の順に小さくなる。
図23(a)は、リスク分析モデルデータベース2004に格納されているリスク分析モデル2200の構成図である。
リスク分析モデル2200は、リスク分析専門家2003によって作成される。
リスク分析モデル2200は、モデルID2201、見出し記述2202、事例2203、算出式2204、パラメータ2205及び過去事例リスク重大度レベル2208を含む。
モデルID2201は、当該リスク分析モデル2200の一意な識別子である。なお、本説明図は、モデルID2201が「0001」のリスク分析モデルである。
見出し記述2202は、当該リスク分析モデル2200の内容を記述した文章である。また、見出し記述2202は、当該リスク分析モデル2200の索引語として利用される。
なお、リスク分析専門家2003は、抽象的な表現で見出し記述2202を作成する。具体的には、リスク分析専門家2003は、後述する図24の概念関係情報又は図25の概念階層情報に基づいて、事例2203を抽象化する。このとき、リスク分析専門家2003は、それぞれの事例2203の内容に応じて、抽象化の度合いを調節する。これによって、リスク分析専門家2003は、索引語として適切な見出し記述2202を作成できる。
事例2203は、当該リスク分析モデル2200の基となった出来事を記述した文章である。
算出式2204は、当該リスク分析モデル2200に関するリスク量を算出する計算式である。
パラメータ2205は、名称2206及び意味2207を含む。名称2206は、算出式2204に含まれる変数の一意な識別子である。意味2207は、当該変数の説明である。
過去事例リスク重大度レベル2208は、当該リスク分析モデル2200の事例が過去に発生したときの重大度である。例えば、過去事例リスク重大度レベル2208の値が大きいほど、重大なリスクである。
図23(b)は、リスク分析モデルデータベース2004に格納されているリスク分析モデル2200の構成図である。
本説明図のリスク分析モデル2200は、モデルID2201が「0002」のものである。
このリスク分析モデル2200は、前述したモデルID2201が「0001」のリスク分析モデル(図23(a))と同一の構成である。よって、同一の構成には同一の番号を付し、説明を省略する。
このように、リスク分析モデルデータベース2004には、複数のリスク分析モデル2200が格納されている。
図24は、概念関係情報の説明図である。
概念関係情報は、単語と抽象化した単語との関係を示す。つまり、左の単語を抽象化すると、右の単語となる。例えば、「事故」又は「要請」を抽象化すると、「イベント」となる。また、「停電」、「断水」又は「暴発」を抽象化すると、「事故」となる。
なお、概念関係情報の一例として、オントロジー体系が知られている。
図25は、概念階層情報の説明図である。
概念階層情報は、単語の抽象化を階層図で示す。つまり、下の階層の単語を抽象化すると、上の階層の単語となる。そして、上の階層ほど、抽象化の度合いが高くなる。例えば、「停電」、「断水」又は「暴発」を抽象化すると、「事故」となる。更に、「事故」を抽象化すると、「イベント」となる。
コンピュータに単語の意味を理解させる技術として、セマンティックWeb技術が知られている。セマンティックWeb技術は、概念関係情報(図24)から概念階層情報を構築する。更に、セマンティックWeb技術は、構築した概念階層情報を辿ることによって、単語を言い換える。
図26は、本発明のリスク定量化支援システムの処理のシーケンス図である。
まず、ユーザ2007は、リスクアイテムの一覧をリスク管理システム2に要求する(シーケンス11)。
すると、リスク管理システム2は、リスクアイテム管理テーブル2100(図21(a))をリスク管理データベース2015から取得する。次に、リスク管理システム2は、取得したリスクアイテム管理テーブル2100をユーザインターフェース3に送信する(シーケンス12)。
すると、ユーザインタフェース3は、リスクアイテム管理テーブル2100をリスク管理システム2から受信する。そして、受信したリスクアイテム管理テーブル2100を表示する。このとき、ユーザインタフェース3は、図27のようなリスクアイテム一覧画面を表示する。
図27は、ユーザインタフェース3が表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である。
リスクアイテム一覧画面は、リスクアイテム管理テーブル2100(図21(a))を含む。更に、リスクアイテム一覧画面は、選択チェックボックス2601、リスク量算出ボタン2602及びソートボタン2603を含む。
選択チェックボックス2601は、当該リスクアイテムが選択されたか否かを示す。ユーザ2007は、該当するレコードの選択チェックボックスを操作することによって、リスクアイテムを選択する。
ユーザ2007がリスク量算出ボタン2602を操作すると、ユーザインタフェース3はリスク量の算出をリスク管理システム2に要求する。
ユーザ2007がソートボタン2603を操作すると、ユーザインタフェース3はリスクアイテム管理テーブル2100に含まれるリスクアイテムを並び替える。なお、ソートボタン2603の詳細については後述する。
ここで、図26に戻る。
ユーザ2007は、リスク量の算出を要求するリスクアイテムを選択する。なお、ユーザ2007は、複数のリスクアイテムを選択してもよい。具体的には、ユーザ2007は、選択するリスクアイテムに対応する選択チェックボックス2601を操作する。そして、ユーザ2007は、リスク量算出ボタン2602を操作する。
すると、ユーザインタフェース3は、選択チェックボックス2601が操作されたレコードから、リスクアイテムID2101を抽出する。次に、ユーザインタフェース3は、抽出したリスクアイテムID2101を含むリスク分析モデル検索要求を作成する。そして、ユーザインタフェース3は、作成したリスク分析モデル検索要求をリスク管理システム2に送信する(シーケンス13)。
リスク管理システム2は、リスク分析モデル検索要求を受信する。次に、リスク管理システム2は、受信したリスク分析モデル検索要求から、リスクアイテムIDを抽出する。そして、リスク管理システム2は、抽出したリスクアイテムIDをリスク定量化支援システム5に送信する(シーケンス14)。
なお、ユーザ2007がリスクアイテムを複数選択した場合には、リスク管理システム2は、抽出したリスクアイテムID2101を一つずつ順番に、リスク定量化支援システム5に送信する。そして、リスク管理システム2及びリスク定量化支援システム5は、それぞれのリスクアイテムID2101のリスクアイテムに対して、繰り返しDの処理を順番に行う。なお、繰り返しDの処理は、シーケンス14からシーケンス17である。
リスク定量化支援システム5は、受信したリスクアイテムIDとリスクアイテム管理テーブル2100のリスクアイテムID2101とが一致するレコードを、リスクアイテム管理テーブル2100から選択する。次に、リスク定量化支援システム5は、選択したレコードから、リスク記述2102を抽出する。
次に、リスク定量化支援システム5は、抽出したリスク記述2102とリスク分析モデル2200の見出し記述2202とを比較し、類似度を算出する。そして、比較した結果、類似度が閾値以上のリスク分析モデル2200をリスク分析モデルデータベース2004から選択する。
そして、リスク定量化支援システム5は、選択したリスク分析モデル2200をリスク分析モデル候補として、ユーザインタフェース3に通知する(シーケンス15)。
具体的には、リスクアイテムID2101が「1」のリスクアイテムが選択された場合で説明する。この場合、リスク定量化支援システム5は、当該リスクアイテムのリスク記述2102の「現場で停電が発生しテストが遅れる。」を抽出する。そして、リスク定量化支援システム5は、抽出したリスク記述2102の「現場で停電が発生しテストが遅れる。」とリスク分析モデル2200の見出し記述2202とを比較する。
例えば、リスク定量化支援システム5は、モデルID2201が「0001」のリスク分析モデル2200の見出し記述2202の「イベントの発生に伴う遅延による損失。」と比較する。
ここで、比較の方法について説明する。リスク定量化支援システム5は、文字列の一致だけで比較するのでなく、文章の意味で比較する。つまり、リスク定量化支援システム5は、文章中の単語に対して同意語又は上位概念語への言い換えを行いながら、文章を比較する。
具体的には、リスク定量化支援システム5は、実施例1で前述した種文解析部102と同様に、リスクアイテムのリスク記述2102及びリスク分析モデル2200の見出し記述2202から係り受け関係を抽出する。
例えば、リスク定量化支援システム5は、リスクアイテムのリスク記述2102の「現場で停電が発生しテストが遅れる。」から、(現場、発生)、(停電、発生)及び(テスト、遅れる)の係り受け関係を抽出する。また、リスク分析モデル2200の見出し記述2202の「イベントの発生に伴う遅延による損失。」から、(イベント、発生)、(発生、伴う)、(伴う、遅延)及び(遅延、損失)の係り受け関係を抽出する。そして、リスク定量化支援システム5は、抽出した係り受け関係を比較する。すると、リスク定量化支援システム5は、抽出した係り受け関係がすべて一致しないと判定する。
そこで、リスク定量化支援システム5は、概念関係情報(図24)又は概念階層情報(図25)に基づいて、抽出した係り受け関係の単語を言い換える。
ここでは、リスク定量化支援システム5は、「停電」を「事故」に言い換え、更に、「事故」を「イベント」に言い換える。すると、リスク定量化支援システム5は、リスクアイテムのリスク記述2102から抽出した(停電、発生)とリスク分析モデル2200の見出し記述2202から抽出した(イベント、発生)とが一致していると判定する。
また、リスク定量化支援システム5は、単語単位で比較してもよい。例えば、リスク定量化支援システム5は、「遅れる」を「遅延」に言い換える。よって、リスク定量化支援システム5は、リスクアイテムのリスク記述2102の「遅れる」とリスク分析モデル2200の見出し記述2202の「遅延」とが一致していると判定する。
なお、リスク定量化支援システム5は、言語規則に基づく言い換えを行いながら、文章を比較してもよい。これによって、リスク定量化支援システム5は、高度な抽象化が可能となるので、文章の意味での適確な比較が可能となる。なお、言語規則に基づく言い換え技術は、既に実用化されている。
リスク定量化支援システム5は、比較の結果に基づいて、当該リスクアイテムに対応するリスク分析モデル2200の候補(リスク分析モデル候補)を決定する。例えば、リスク定量化支援システム5は、抽出した係り受け関係が一致したリスク分析モデル2200を、リスク分析モデル候補に決定する。
このとき、リスク定量化支援システム5は、決定したリスク分析モデル候補の類似度を算出してもよい。類似度は、リスクアイテムとリスク分析モデル候補との意味の近さである。例えば、リスク定量化支援システム5は、一致した係り受け関係の数及び/又は一致した単語の数等に基づいて、類似度を算出する。
次に、リスク定量化支援システム5は、決定したリスク分析モデル候補をユーザインタフェース3に通知する。
すると、ユーザインタフェース3は、通知されたリスク分析モデル候補を表示する。このとき、ユーザインタフェース3は、図28のようなリスク分析モデル選択画面を表示する。
図28は、ユーザインタフェース3が表示するリスク分析モデル選択画面の説明図である。
リスク分析モデル選択画面は、対象リスクアイテム領域2701、リスク分析モデル候補領域2702、付加情報領域2703、モデル選択ボタン2704及びアドバイスボタン2705を含む。
対象リスクアイテム領域2701には、ユーザ2007が選択したリスクアイテムに関する情報が表示される。例えば、対象リスクアイテム領域2701には、当該リスクアイテムのリスクアイテムID及びリスク記述等が表示される。
リスク分析モデル候補領域2702には、通知されたリスク分析モデル候補に関する情報が表示される。例えば、リスク分析モデル候補領域2702には、当該リスク分析モデル候補のモデルID、見出し記述及び類似度等が表示される。
なお、リスク分析モデル候補に関する情報は、リスク定量化支援システム5が算出した類似度の高いものから順に表示されてもよい。他にも、リスク分析モデル2200の過去事例リスク重大度レベル2208の高いものから順に表示されてもよい。これによって、ユーザ2007は、適切なリスク分析モデル2200を選択しやすくなる。
また、リスク分析モデル候補領域2702には、カーソル位置2706が表示される。カーソル位置2706は、ユーザ2007が選択中のリスク分析モデル候補を表す。つまり、ユーザ2007は、カーソル位置2706にカーソルが格納されているレコードのリスク分析モデル候補を選択している。また、ユーザ2007は、マウス又はキーボード等の操作によって、カーソル位置2706に格納されているカーソルを移動できる。
付加情報エリア2703には、ユーザ2007に選択されたリスク分析モデル候補に関する詳細な情報が表示される。例えば、付加情報エリア2703には、当該リスク分析モデルの事例、算出式及びパラメータ等が表示される。
ユーザ2007がモデル選択ボタン2704を操作すると、ユーザインタフェース3は、カーソル位置2706で選択中のリスク分析モデルによるリスク量の算出をリスク定量化支援システム5に要求する。
ユーザ2007がアドバイスボタン2705を操作すると、ユーザインタフェース3は、リスク分析専門家に連絡する。これによって、ユーザは、表示された情報の意味等が分からないときでも、適切なリスク分析モデルを選択できる。
また、リスク分析モデル選択画面は、インスタントメッセージ等を含んでいてもよい。これによって、ユーザ2007は、リスク分析専門家のアドバイスを受けられる。
また、リスク分析専門家は、リスクアイテムに対応するリスク分析モデルが存在しない場合には、新たなリスク分析モデルをリスク分析モデルデータベース2004に登録してもよい。
ここで図26に戻る。
ユーザ2007は、ユーザインタフェース3に表示されたリスク分析モデル候補を参照して、適切なリスク分析モデルを選択する。
すると、ユーザインタフェース3は、パラメータの設定要求を表示する。このとき、ユーザインタフェース3は、図29のようなパラメータ設定画面を表示する。
図29は、ユーザインタフェース3が表示するパラメータ設定画面の説明図である。
パラメータ設定画面は、対象リスクアイテム領域2801、リスク分析モデル領域2802、パラメータ入力領域2803及び算出ボタン2804を含む。
対象リスクアイテム領域2801には、ユーザ2007が選択したリスクアイテムに関する情報が表示される。例えば、対象リスクアイテム領域2801には、当該リスクアイテムのリスクアイテムID及びリスク記述等が表示される。
リスク分析モデル領域2802には、ユーザが選択したリスク分析モデルに関する情報が表示される。例えば、リスク分析モデル領域2802には、当該リスク分析モデルのモデルID及び見出し記述が表示される。
パラメータ入力領域2803には、ユーザが選択したリスク分析モデルで使用するパラメータに関する情報が表示される。例えば、パラメータ入力領域2803には、当該パラメータの名称、パラメータの意味及びパラメータの設定欄2805が表示される。
設定欄2805は、空欄であり、ユーザ2007によって値が入力される。
なお、設定欄2805には、予め設定された初期値が格納されていてもよい。これは、リスク分析モデル2200(図23(a))のパラメータ2205に、初期値を格納するフィールドを設けることによって実現できる。この場合、ユーザ2007は、初期値と異なる値をパラメータに設定する場合のみ、設定欄2805に値を入力すればよい。
また、設定欄2805には、当該パラメータに過去に設定された値の履歴から算出された値が格納されていてもよい。過去に設定された値の履歴から算出した値は、平均値、最頻値又は前回の設定値等である。これは、リスク定量化支援システム5が、各パラメータに設定された値を記憶するパラメータ入力履歴テーブルを備えることによって実現できる。これによって、ユーザ2007がパラメータを設定する労力を軽減できる。
ユーザ2007が算出ボタン2804を操作すると、ユーザインタフェース3は、設定欄2805に入力されている値をパラメータに設定する。そして、ユーザインタフェース3は、リスク量の算出をリスク定量化支援システム5に要求する。
ここで、図26に戻る。
ユーザ2007は、ユーザインタフェース3にパラメータ値を設定する。すると、ユーザインタフェース3は、選択されたリスク分析モデルのモデルID及び設定されたパラメータ値を含むリスク量算出要求を作成する。そして、ユーザインタフェース3は、作成したリスク量算出要求をリスク定量化支援システム5に送信する(シーケンス16)。
リスク定量化支援システム5は、リスク量算出要求を受信する。次に、リスク定量化支援システム5は、受信したリスク量算出要求から、モデルID及びパラメータ値を抽出する。
次に、リスク定量化支援システム5は、抽出したモデルIDとリスク分析モデル2200のモデルID2201とが一致するリスク分析モデル2200を、リスク分析モデルデータベース2004から検索する。次に、検索したリスク分析モデル2200の算出式2204を抽出する。そして、リスク定量化支援システム5は、抽出した算出式2204に抽出したパラメータ値を代入することによって、リスク量を算出する。
次に、リスク定量化支援システム5は、算出したリスク量をリスク管理システム2に送信する。また、リスク定量化支援システム5は、抽出したリスクモデルID及び抽出したパラメータ値をリスク管理システム2に送信する(シーケンス17)。
すると、リスク管理システム2は、リスクアイテム管理テーブル2100を更新する。具体的には、リスク管理システム2は、受信したリスク量を、リスクアイテム管理テーブル2100のリスク量2106に格納する。また、受信したリスクモデルID及びパラメータ値を、リスク管理テーブル2100のリスク分析モデルID及びパラメータ2017に格納する。すると、このときのリスクアイテム管理テーブル2100は、前述した図21(b)となる。
次に、リスク管理システム2は、リスクアイテム管理テーブル2100に格納されているリスクアイテムを、リスク量2106の大きい順に並び替える。
そして、リスク管理システム2は、並び替えたリスクアイテム管理テーブル2100をユーザインタフェース3に送信する(シーケンス18)。
すると、ユーザインタフェース3は、受信したリスクアイテム管理テーブル2100を表示する。このとき、ユーザインタフェース3は、図30又は図31のようなリスクアイテム一覧画面を表示する。
そして、処理を終了する。
図30は、ユーザインタフェース3が表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である。
本説明図のリスクアイテム一覧画面は、ユーザ2007がシーケンス13においてリスクアイテムIDが「1」のリスクアイテムのみを選択した場合である。
本説明図のリスクアイテム一覧画面は、リスクアイテム管理テーブル2100(図21(b))を含む。それ以外は、前述したリスクアイテム一覧画面(図27)と同一である。同一の構成には同一の番号を付し、説明を省略する。
図31は、ユーザインタフェース3が表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である。
本説明図のリスクアイテム一覧画面は、ユーザ2007がシーケンス13においてすべてのリスクアイテムを選択した場合である。
よって、本説明図のリスクアイテム一覧画面に含まれるリスクアイテム管理テーブル2100は、すべてのレコードのリスク量2106に値が格納されている。
以上のように、本発明のリスク定量化支援システム5は、単語を抽象化しながら、リスクアイテムのリスク記述2102とリスク分析モデル2200の見出し記述2202とを比較する。よって、リスク定量化支援システム5は、過去に経験のない新規なリスクに対しても、意味的に近いリスク分析モデルを提示でき、リスク量を算出できる。
次に、リスクアイテム一覧画面(図27、図30、図31)のソートボタン2603について説明する。
ソートボタン2603が操作されると、ユーザインタフェース3は、図32のようなソート基準選択画面を表示する。
図32は、ユーザインタフェース3が表示するソート基準選択画面の説明図である。
ソート基準選択画面は、ソート基準欄3101、ソート順序3102、キャンセルボタン3103及びソート実行ボタン3104を含む。
ソート基準欄3101は、リスクアイテムの並べ替えの基準とする項目を示す。並び替えの基準とする項目は、例えば、影響度、発生頻度、ランク及びリスク量等である。
ソート順序3102は、リスクアイテムを昇順又は降順のどちらで並び替えるかを示す。
ユーザ2007がキャンセルボタン3103を操作すると、ユーザインタフェース3は、並び替えを行わずに、リスクアイテム管理テーブル2100を表示する。
ユーザ2007がソート実行ボタン3104を操作すると、ユーザインタフェース3は、ソート基準欄3101及びソート順序3102で指定された内容に従って、並び替えを行う。
図33は、ユーザインタフェース3が表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である。
本説明図は、並び替え実行後のリスクアイテム一覧画面である。ここでは、ユーザ2007が、ソート基準欄3101で「リスク量」を選択し、更に、ソート順序3102で「降順」を選択する。そして、ユーザ2007は、ソート実行ボタン3104を操作する。
すると、ユーザインタフェース3は、リスク量の大きい順にリスクアイテムを並び替えたリスクアイテム管理テーブル2100を表示する。
このように、ユーザ2007は、リスクアイテムを並び替えることによって、リスクの重大度を様々な角度から判断できる。これによって、ユーザは、対応するリスク分析モデルが存在しなかったリスクアイテムに関してもリスク量を推定できる。
また、リスクアイテムを並び替えることによって、ユーザは、ランクとリスク量とを容易に比較できる。これによって、ユーザは、リスクの経験的感覚を客観的に見直すことができる。
例えば、IDが「4」のリスクアイテムとIDが「1」のリスクアイテムとを比較する。すると、ランクは、IDが「1」のリスクアイテムのほうが高い。しかし、リスク量は、IDが「4」のリスクアイテムのほうが高い。つまり、ユーザは、ランクを判断する感覚が正しくなかったと判断し、改めることができる。
プロジェクトのリスクを管理するシステムに適用できる。
リスク発見支援システムのシステム構成図である(実施例1)。 リスク発見支援システムの応用例を示した図である(実施例2)。 リスク事例文書概念情報または一般文書概念情報のデータ形式を例示した図である(実施例1)。 種文解析部の処理概要を例示した図である(実施例1)。 概念情報合成部の作業テーブルのデータ形式を例示した図である(実施例1)。 概念情報出力部の出力情報を例示した図である(実施例1)。 リスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの操作画面例である(実施例2)。 リスク管理システムのリスクチェックリストを例示した図である(実施例2)。 ユーザとリスク管理システムとリスク発見支援システムとの処理の流れを示したシーケンス図である(実施例2)。 リスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの操作画面例である(実施例2)。 リスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの操作画面例である(実施例2)。 リスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの操作画面例である(実施例2)。 リスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの操作画面例である(実施例2)。 リスク発見支援システムと連携したリスク管理システムの操作画面例である(実施例2)。 リスク発見支援システムのシステム構成図である(実施例3)。 リスク単語情報を例示した図である(実施例3)。 損失金額に関する記述の正規表現パターンを例示した図である(実施例3)。 概念情報出力部の出力情報を例示した図である(実施例3)。 リスク定量化支援システムとリスク管理システムとの連携の説明図である(実施例4)。 本発明のリスク定量化支援システムの構成図である(実施例4)。 リスクアイテム管理テーブルの構成図である(実施例4)。 リスクマトリクス及びリスクランクの説明図である(実施例4)。 リスク分析モデルデータベースに格納されているリスク分析モデルの構成図である(実施例4)。 概念関係情報の説明図である(実施例4)。 概念階層情報の説明図である(実施例4)。 本発明のリスク定量化支援システムの処理のシーケンス図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するリスク分析モデル選択画面の説明図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するパラメータ設定画面の説明図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するソート基準選択画面の説明図である(実施例4)。 ユーザインタフェースが表示するリスクアイテム一覧画面の説明図である(実施例4)。
符号の説明
1 リスク発見支援システム
2 リスク管理システム
3 入出力装置
4 ユーザ
5 リスク定量化支援システム
100 作業者
101 種文入力部
102 種文解析部
103 概念情報合成部
104 リスク事例文書
105 リスク事例文書概念情報抽出部
106 リスク事例文書概念情報
107 一般文書
108 一般文書概念情報抽出部
109 一般文書概念情報
110 概念情報出力部
111 文書
112 リスク事例判定部
113 リスク単語情報
114 インパクト算出部
2001 リスクアイテム
2002 リスク事例
2003 リスク分析専門家
2004 リスク分析モデルデータベース
2005 リスク分析モデル検索部
2006 リスク分析モデル出力部
2007 ユーザ
2008 パラメータ入力部
2009 リスク量算出部
2010 定量化済みリスクアイテム
2015 リスク管理データベース

Claims (8)

  1. リスク事例から作成されたリスク量の算出式及び前記リスク事例に関連する単語群からなる検索インデックスを含むリスク分析モデルを記憶するリスク分析モデルデータベースと、
    リスク内容の具体的記述を含むリスクアイテムを取得し、当該リスクアイテムに含まれるリスク内容の具体的記述と前記リスク分析モデルに含まれる検索インデックスとを比較することによって、当該リスクアイテムに対応する前記リスク分析モデルを前記リスク分析モデルデータベースから検索するリスク分析モデル検索部と、
    前記リスク分析モデル検索部が検索したリスク分析モデルを出力するリスク分析モデル出力部と、
    前記リスク分析モデル出力部が出力したリスク分析モデルに含まれる算出式のパラメータが入力されるリスク分析パラメータ入力部と、
    前記リスク分析パラメータ入力部に入力されたパラメータ及び前記リスク分析モデル出力部が出力したリスク分析モデルに含まれる算出式に基づいて、リスク量を算出するリスク量算出部と、を備えることを特徴とするリスク定量化支援システム。
  2. 前記リスク分析モデル検索部は、単語の概念を階層的に示す概念階層情報を用いて、前記リスクアイテムに含まれるリスク内容の具体的記述の単語を上位概念に置換しながら、検索することを特徴とする請求項1に記載のリスク定量化支援システム。
  3. 前記リスク分析パラメータ入力部は、
    パラメータが入力される入力欄を表示させ、
    前記入力欄に初期値を表示させることを特徴とする請求項1に記載のリスク定量化支援システム。
  4. 前記リスク分析モデルは、前記リスク事例が過去に発生したときのリスクの大きさを示す過去事例リスク重大度を含み、
    前記リスク分析モデル出力部は、前記リスク分析モデル検索部が検索したリスク分析モデルが複数存在すると、当該リスク分析モデルに含まれる過去事例リスク重大度の順に、当該リスク分析モデルを出力することを特徴とする請求項1に記載のリスク定量化支援システム。
  5. CPU及びメモリを備える計算機において実行されるリスク定量化支援方法であって、
    前記CPUは、
    リスク事例から作成されたリスク量の算出式及び前記リスク事例に関連する単語群からなる検索インデックスを含むリスク分析モデルを前記メモリに記憶し、
    リスク内容の具体的記述を含むリスクアイテムを取得し、
    前記取得したリスクアイテムに含まれるリスク内容の具体的記述と前記記憶したリスク分析モデルに含まれる検索インデックスとを比較することによって、当該リスクアイテムに対応する前記リスク分析モデルを前記メモリから検索し、
    前記検索したリスク分析モデルを出力し、
    前記出力したリスク分析モデルに含まれる算出式のパラメータが入力されると、当該パラメータ及び前記出力したリスク分析モデルに含まれる算出式に基づいて、リスク量を算出することを備えることを特徴とするリスク定量化支援方法。
  6. 前記CPUは、単語の概念を階層的に示す概念階層情報を用いて、前記リスクアイテムに含まれるリスク内容の具体的記述の単語を上位概念に置換しながら、検索することを特徴とする請求項5に記載のリスク定量化支援方法。
  7. 前記CPUは、
    パラメータが入力される入力欄を表示させ、
    前記入力欄に初期値を表示させことを特徴とする請求項5に記載のリスク定量化支援方法。
  8. 前記リスク分析モデルは、前記リスク事例が過去に発生したときのリスクの大きさを示す過去事例リスク重大度を含み、
    前記CPUは、前記検索したリスク分析モデルが複数存在すると、当該リスク分析モデルに含まれる過去事例リスク重大度の順に、当該リスク分析モデルを出力することを特徴とする請求項5に記載のリスク定量化支援方法。
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