JP4946351B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、閉蓋時に鍋の開口部を覆う内蓋を有した炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器において、使用者が片手で内蓋を容易に取り外すことができるようにして取り扱いの向上をはかったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これは、図8に示すように、炊飯器本体31に、鍋32と、鍋32の開口部を覆う蓋33と、蓋33の内側に着脱自在に固定された内蓋34とを備えている。蓋33は、内蓋34を蓋33に固定する内蓋固定手段36と、内蓋34の後端部を収納するよう後方へ凹んだ溝状の収納部35と、蓋33の開閉軸であるヒンジ軸37とを備えている。内蓋34は、蓋33が閉状態であるとき鍋32と密接する内蓋パッキン38を外周に備えており、また図に示すような蓋33の開状態において内蓋固定手段36を解除すると、内蓋34の後端部が収納部35に収納された状態で、矢印Xの方向へ自重により鍋32側へ傾斜する。収納部35は内蓋34が所定の開度まで傾いたときに、内蓋34の鍋側後端部34aと蓋側後端部34bに当接し内蓋34を係止する収納部突起35a、35bを有している。
以上のような構成により、内蓋34を取り外す際は、内蓋固定手段36による内蓋34の固定を解除すると内蓋34は自重により鍋32側へ倒れ、鍋側後端部34aが突起35aに当接しながら鍋32側へ回転移動し、蓋側後端部34bが突起35bに当接すると蓋33に対して所定の開度で自立する。これにより、内蓋34は内蓋固定手段36が解除された途端に蓋33から離れて鍋32上や床に落下することはないため、片手で内蓋固定手段36の固定を解除するときにもう一方の手で内蓋34を支えておく必要がなく、内蓋固定手段36を解除して内蓋34を自立させた後、蓋33から取り外すことができ、内蓋34を蓋33から容易に片手で取り外すことができる。また、取り外した内蓋34を蓋33に取り付けるには、矢印Y方向に差し込むことで取り付けが可能となる。
特開2002−95580号公報
しかしながら、前記従来の構成では、内蓋固定手段36を解除して蓋33に対して所定の開度で内蓋34を自立させる場合、蓋33と内蓋34間の開度を広くとると、自立状態では、内蓋34を抜きとり易くなる。しかし一方で、内蓋34の回転移動時には勢いがつくため、その勢いで内蓋34が鍋32側に向けて脱落しやすくなり、また、使用者に向かって内蓋34が倒れてくることになるため、初めて使用する場合には、心理的にも不安になるなど、不快な思いをするという課題があった。また、逆に蓋33と内蓋34間の開度を狭くとると、意図的に内蓋34を上方へ引き抜かないと外せないため、使い勝手が悪くなり、また誤って内蓋34を取り外すときに手前に引いた場合には、内蓋34の後端部や、収納部35を破損してしまう恐れがあるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、容易にかつ確実に、内蓋の取り外しができる炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体に着脱自在に収容される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体に回動自在に軸支された蓋と、前記蓋の内側に装着され閉蓋時に鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、前記蓋は、前記内蓋の非装着時に前記蓋の軸支側において前記内蓋を前記蓋に対して所定開度傾斜した状態で係止する係止手段と、前記蓋の反軸支側において前記内蓋を前記蓋の内側に装着固定する内蓋固定手段とを有するとともに、前記係止手段を前記鍋側に向けて独立して回転動作する
ように前記蓋に軸支したものである。
これによって、内蓋固定手段を開放すると、内蓋は係止手段を支点に回転移動して蓋から外れ蓋に対して所定開度で自立するので、この状態で内蓋を手で掴み、手前に引くと、係止手段自体が回転して、蓋と内蓋間の開度がさらに広がり、続けて内蓋を手前に引き抜くことで、内蓋の後端部が係止手段よりスムーズに外れて、内蓋を蓋から取り外すことができる。
本発明の炊飯器は、内蓋が二段階に回転動作し、容易にかつ確実に、内蓋の取り外しができる。
第1の発明は、炊飯器本体に着脱自在に収容される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体に回動自在に軸支された蓋と、前記蓋の内側に装着され閉蓋時に鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、前記蓋は、前記内蓋の非装着時に前記蓋の軸支側において前記内蓋を前記蓋に対して所定開度傾斜した状態で係止する係止手段と、前記蓋の反軸支側において前記内蓋を前記蓋の内側に装着固定する内蓋固定手段とを有するとともに、前記係止手段を前記鍋側に向けて独立して回転動作するように前記蓋に軸支した炊飯器とするものである。これによって、内蓋固定手段を開放すると、内蓋は係止手段を支点に回転移動して蓋から外れ蓋に対して所定開度で自立するので、この状態で内蓋を手で掴み、手前に引くと、係止手段自体が回転して、蓋と内蓋間の開度がさらに広がり、続けて内蓋を手前に引き抜くことで、内蓋の後端部が係止手段よりスムーズに外れて、内蓋を蓋から取り外すことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、回転動作する係止手段は、位置固定手段により所定開度で固定するようにしたことにより、開放した内蓋を、係止手段を回転動作させてさらに開放開度を広げる際に、内蓋を係止手段より引き抜き易い開度に、位置固定手段を介して一時固定することができるため、使用者は内蓋の開放開度を余分に拡げる必要が無く、内蓋の脱着性をより向上させることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、位置固定手段は、ラッチ機構であることにより、構造がシンプルであるため、機構の収納スペースが狭い炊飯器にも搭載しやすく、また繰り返し使用による動作信頼性も高いものである。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、回転動作する係止手段は、逆回転手段により所定開度での固定状態から蓋側に向けて逆回転するようにしたことにより、取り外した内蓋を係止手段に取り付け、内蓋を蓋側に向けて所定の力を掛けて押すと、バランスポイントを超えて、内蓋が自動で蓋側に回転移動するため、内蓋の取り付けをより簡単に実施することができる。なお、逆回転手段を設けることで、内蓋を取り外す際、内蓋を手前に引き過ぎた場合でも、逆回転手段により、再び蓋側に回転移動して、一時固定位置に固定されるため、常に係止手段を、内蓋が脱着しやすい位置に保持することもできる。
第5の発明は、第4の発明において、逆回転手段は、弾性手段であることにより、バネやエラストマーなどを逆回転手段として用い、弾性力を調整することで、係止手段の蓋側への逆回転に掛かる力を調整することができる。
第6の発明は、第4の発明において、逆回転手段は、磁性手段であることにより、逆回転手段自体が非可動の手段であるため、繰り返し動作による逆回転力の変化がなく、長期
に渡って逆回転作用を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示している。
図1において、炊飯器本体1は、着脱自在に収容した有底略円筒形の鍋2と、軸支部3aで回動自在に軸支された蓋3と、蓋3の内側に着脱自在に装着され閉蓋時に鍋2の開口部を覆う内蓋4と、鍋2を加熱する誘導加熱コイルなどの加熱手段5と、鍋2の温度を測定するための温度センサーからなる温度検知手段6と、制御手段7とを備えている。
蓋3には、鍋2内の余分な蒸気を炊飯器本体1外へと排出するための蒸気筒8と、内蓋4の温度を検知する温度センサーからなる蓋温度検知手段9と、内蓋4を誘導加熱するコイルなどの内蓋加熱手段10とが設置されている。
また、蓋3は、図に示すとおり、炊飯器本体1に対して略90度に開放された状態において、内蓋4の蓋3への非装着時に内蓋4を蓋3に対して所定開度A(例えば20度)傾斜した状態で係止する係止手段15を蓋3の軸支側に有する。また、蓋3の反軸支側には、内蓋4を蓋3の内側に装着固定する内蓋固定手段12と、蓋3を炊飯器本体1に固定するフック13とを有する。内蓋固定手段12はバネ12aとこれによって付勢されたフック12bからなり、このフック12bは、バネ12aと同期する解除手段14が操作されることによりスイングし、内蓋4の前端部付近にある内蓋固定部4aの固定や解除が可能となっている。
内蓋4を係止する係止手段15は、蓋3に設置した台座16に対して回転軸15dにより軸支され、鍋2側に向けて独立して回転動作するようにしている。
なお、内蓋4は蓋3を閉じた状態で鍋2と密接する弾性体からなる略環状の内蓋パッキン11をその外周に備えており、内蓋4の一部は誘導加熱が可能なステンレスなどの金属からなっている。図2は、内蓋4が蓋3の内側に装着された状態を示している。
次に、図3、図4により、係止手段15周辺の構成について詳述する。
係止手段15は、開状態の蓋3の下部(軸支側)に設置した台座16に設置されており、略溝形状の凹部15cと、凹部15cの鍋側突起部である凹部鍋側前端部15aと、凹部15cの蓋側突起部である溝状の蓋係止部15bとを有している。また、係止手段15は、凹部鍋側前端部15a側近傍に、蓋3の軸支部3aと平行の回転軸15dを設けており、台座16の軸受けに組み込まれ、図3(a)の開度Aから図3(b)の開度Bのように、回転軸15dを中心に鍋2側に前傾回転させることができる。
この回転動作について、台座16周辺を拡大した図4を用いて説明する。台座16内には、バネ17で付勢された位置固定ピン18が組み込まれており、位置固定ピン18の先端は、係止手段15に対向する台座16の回転摺動面に可動突出している。一方、係止手段15側の位置固定ピン18が接触する摺動面には、位置固定ピン18の先端が嵌合する嵌合部19が所定位置に複数個設けられており、係止手段15を前傾回転させると、位置固定ピン18の先端が嵌合部19と嵌合し、図4(a)の状態から図4(b)に示すように、所定の回転開度で固定されることとなる。すなわち、バネ17、位置固定ピン18、嵌合部19によるラッチ機構により係止手段15の位置固定手段を構成しており、これに
より係止手段15を所定開度で固定するようにしている。
なお、固定された係止手段15への外部からの回転力がバランスポイント(所定のレベル)を超えると、位置固定ピン18の嵌合が解除され、回転動作が再開できるように、位置固定ピン18の先端と嵌合部19は曲面で構成されている。このように係止手段15に加えられた所定レベル以上の回転力により、位置固定ピン18を台座16に押し込む力が働く構成であると、スムーズに係止手段15の位置固定および解除ができるので良い。
ここで、図1に示すように、蓋3が開状態にある場合、内蓋固定手段12を解除すると、内蓋4は自重により鍋2側すなわち矢印Xの方向へ倒れ、図3に示す内蓋後端部4bが凹部鍋側前端部15aと当接し、フック形状の蓋側後端部4cが蓋係止部15bと係止し合うと、内蓋4はそれ以上倒れなくなり、蓋3に対して開度A(例えば20度)に傾斜した状態で係止し自立することとなる。この係止状態から、内蓋4を手前に力を加えて引くと、位置固定ピン18が解除され、係止手段15が、回転軸15dを中心に前傾回転し、別の嵌合部19に位置固定ピン18が嵌合することで、内蓋4は、図5に示すように開度B(例えば45度)まで蓋に対する開放開度を拡大し、再度係止することとなる。このように、内蓋4は二段階に回転動作するものである。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用について説明する。
まず、鍋2内に所定の米と水をセットし、炊飯開始ボタン(図示せず)を押下することで、炊飯工程が開始される。炊飯工程は、水を一定温度に保って米に水を吸収させる浸せき工程、鍋2を加熱手段5により一気に加熱し、鍋2内の水を沸騰状態にする炊き上げ工程、鍋2内の水がほとんどなくなった状態で加熱を抑える蒸らし工程からなり、これらの工程の間に米の糊化を進めて炊飯する。制御手段7は温度検知手段6により鍋2の温度に応じて最適に加熱手段5を制御し、あらかじめ決められた炊飯シーケンスに従って炊飯を行う。炊飯シーケンスは米の種類などによって複数のコースが準備されている。この蒸らし工程が終了すると炊飯が終了し、自動的に保温工程へと移行し、炊き上がったご飯の温度が低下しないようにして、使用者がいつでも温かいご飯を得られる。
炊飯開始ボタン(図示せず)を押下して炊飯が開始されると、まず米に水を吸収させる浸せき工程が始まる。制御手段7は、加熱手段5により鍋2を加熱し、鍋2内の水の温度を温度検知手段6によって検知し、米の糊化が始まらない温度(約60℃未満)に調整して米の吸水を促進する。
炊き上げ工程では、米に水と熱を加えて糊化を進行させる。制御手段7は、加熱手段5を動作させて鍋2を急速に加熱し、鍋2内の水を沸騰状態とする。このとき連続的に沸騰が生じて蒸気が大量に発生するが、内蓋4が内蓋装着位置に固定されていると内蓋パッキン11が鍋2と密接するため、蒸気は蒸気筒8を通り、炊飯器本体1外へと放出される。しかし、内蓋4の位置にずれが生じていると、内蓋パッキン11と鍋2との接し方にばらつきが生じ、密接度合の強い部分と弱い部分が生じてしまう。このような場合、蒸気筒8の開口面積が十分大きくないと、内蓋パッキン11と鍋2との密接度合の弱い部分から蒸気が漏れだす恐れがある。
蒸らし工程では、米に付着した余分な水分を蒸散させながら、鍋2内を高温状態(約100℃の状態)に維持して糊化をさらに進展させる。制御手段7は、温度検知手段6の温度を確認して、鍋2内を高温状態に維持するために鍋2の温度が一定温度以下に下がると、加熱手段5を動作させて鍋2を加熱する。
炊飯後に内蓋4のお手入れをする際は、使用者は蓋3を開状態にし、内蓋固定手段12
による内蓋4の固定を解除すると、内蓋4は矢印Xの方向へ、係止手段15の凹部鍋側前端部15aを支点に回転移動し、所定開度A(例えば20度)まで傾斜すると自立する(図1の状態)。
使用者は、内蓋4が倒れてくる回転動作を視覚的に認識するが、回転開度は蓋3に対して20度と僅かであり、内蓋4の移動の勢いが小さいため、慌てて手で内蓋4を支えたり、驚いたりすることはない。開度Aの状態で、係止手段15から内蓋4を取り外す際、意識的に内蓋4を炊飯器本体1に対して上方に引き抜く動作を強いられ、腕、手首への負担が大きくなる。
そこで、内蓋4をさらに手前に所定の力を加えて引くと、係止手段15が回転軸15dを軸に前傾回転し、所定開度B(例えば45度)で位置固定される(図5の状態)。この状態であれば、内蓋4の蓋側後端部4cと蓋係止部15bの係止を外し、炊飯器本体1の手前方向となる矢印Yの方向に引くと、自然に内蓋4を係止手段15から外すことができ、腕、手首への負担も軽減できることとなる。
次に、使用者がお手入れした後あるいは炊飯する前などに、内蓋4を蓋3に取り付ける際には、図5に示すように係止手段15は、前傾回転したまま固定されているので、内蓋4の後端部を矢印Yと逆方向から係止手段15に差し込み手を放すと、内蓋4は自重で凹部鍋側前端部15aを中心に少し回転し、蓋側後端部4cと蓋係止部15bが係止すると自立する。その状態で内蓋4を蓋3の内蓋装着位置に向けて押すと、係止手段15は、回転軸15dを軸に蓋3側へ回転し、最終的には、内蓋固定部4aが内蓋固定手段12のフック12bに保持されることで固定保持される。
また、本実施の形態の炊飯器を初めて使用する際、内蓋固定手段12を解除した状態の内蓋4を、むりやり手前に倒した場合でも、係止手段15の回転機構が働くため、内蓋4の後端部に掛かる荷重を逃がすことができ、後端部や係止手段15の部材が折れるなどの破損を抑制することもできる。
なお、係止手段15、台座16、位置固定ピン18の材質は、樹脂、金属などの素材で構成するのが好ましく、特に、樹脂素材であれば、複雑な形状も成型しやすいためより好ましく、中でも耐熱性、剛性の観点から、ナイロン、PPSなどのエンプラ系素材であればなおよい。
以上のように、本実施の形態においては、内蓋4を二段階に回転動作させることができるため、内蓋固定手段12の解除時に内蓋4が倒れてくる不安や、内蓋4が脱落することがなく、また、内蓋4を手で取り外すときの破損も防ぐことができるので、内蓋4の着脱性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図6、図7は、本発明の実施の形態2における炊飯器の係止手段を示している。炊飯器構成は、実施の形態1と同様であるためその説明は省略する。
図6は、係止手段15の回転軸15dを支点に、係止手段15と台座16に接合する形で弾性手段20が設置されている。弾性手段20は、係止手段15を蓋3側に向けて回転させる逆回転手段を構成しており、一方向にテンションが掛かかるように設置している。
なお、弾性手段20の弾性力は、係止手段15が鍋2側へ前傾回転して、位置固定している状態の時の保持力より小さくなるように設定し、内蓋4を係止中に不用意に、蓋3側に移動しないようにする。
また、弾性手段20としては、図に示すようなピンタイプのバネや、コイルバネ、またエラストマーなどの樹脂弾性手段を用いてもよい。
以上のように構成された炊飯器については、内蓋4を係止手段15に取り付けて、蓋3方向に押していくと、一定の力が加わった時点で、弾性手段20の弾性力により内蓋4が、自動で蓋3側に回転移動する。使用者は、移動後の内蓋4を内蓋固定手段12に固定するだけでよく、取り付け動作を減らすことができる。
また、図7は、係止手段15と台座16の対向面にそれぞれ凹部を設け、磁性手段21を設置したものであり、これにより逆回転手段を構成しており、図6と同様に係止手段15が蓋3側へ移動する力を持たせることができ、また磁性手段21自体は、係止手段15の移動の繰り返しによる部品消耗が起きないため、長期に渡って動作機能を持続できる。
なお、磁性手段21としては、フェライト系磁石、エラストマー素材磁石などを用い、必要な磁力に応じて素材を選択するとよい。
以上のように、本実施の形態の炊飯器は、取り外した内蓋4を、係止手段15に取り付け、内蓋4を蓋3側に向けて押すと、一定の力が加わった時点で、内蓋4が自動で蓋3側に回転移動するため、内蓋4の取り付けをより簡単に実施することができる。
なお、弾性手段20などの逆回転手段を設けることで、内蓋4を取り外す際、内蓋4を手前に引き過ぎた場合でも、逆回転手段により、再び蓋3側に回転移動して、一時固定位置に固定されるため、常に係止手段15を、内蓋4が脱着しやすい位置に保持することもできる。
なお、係止手段15は略溝形状でなくとも、内蓋4を一定開度に保持できればよく、例えば、内蓋4に溝形状があるとともに係止手段15が突起形状であってもよいし、係止手段15が穴形状やフック形状など他の形状でもよい。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、内蓋の着脱時の操作性を向上するものであるので、回転開閉する蓋と蓋に着脱自在に固定される内蓋を有する他の機器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の内蓋が係止状態である場合の断面図 同炊飯器の内蓋を蓋に装着した状態の断面図 (a)同炊飯器における係止手段周辺の要部断面図(b)同炊飯器の係止手段が前傾回転時の要部断面図 (a)同炊飯器の係止手段と台座の要部拡大断面図(b)同炊飯器の前傾回転時の係止手段と台座の要部拡大断面図 同炊飯器の係止手段を前傾回転させて内蓋を係止した状態の断面図 本発明の実施の形態2における弾性手段を設置した係止手段と台座の要部拡大断面図 同炊飯器の炊飯器の磁性手段を設置した係止手段と台座の要部拡大断面図 従来の炊飯器の断面図
1 炊飯器本体
2 鍋
3 蓋
3a 軸支部
4 内蓋
5 加熱手段
11 内蓋パッキン
12 内蓋固定手段
15 係止手段
15d 回転軸
16 台座
20 弾性手段(逆回転手段)
21 磁性手段(逆回転手段)

Claims (6)

  1. 炊飯器本体に着脱自在に収容される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱手段と、
    前記炊飯器本体に回動自在に軸支された蓋と、
    前記蓋の内側に装着され閉蓋時に鍋の開口部を覆う内蓋とを備え、
    前記蓋は、前記内蓋の非装着時に前記蓋の軸支側において前記内蓋を前記蓋に対して所定開度傾斜した状態で係止する係止手段と、前記蓋の反軸支側において前記内蓋を前記蓋の内側に装着固定する内蓋固定手段とを有するとともに、前記係止手段を前記鍋側に向けて独立して回転動作するように前記蓋に軸支した炊飯器。
  2. 回転動作する係止手段は、位置固定手段により所定開度で固定するようにした請求項1に記載の炊飯器。
  3. 位置固定手段は、ラッチ機構である請求項2に記載の炊飯器。
  4. 回転動作する係止手段は、逆回転手段により所定開度での固定状態から蓋側に向けて逆回転するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 逆回転手段は、弾性手段である請求項4に記載の炊飯器。
  6. 逆回転手段は、磁性手段である請求項4に記載の炊飯器。
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