JP2006346058A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置状態に影響されず正確に米と水の重量を計量でき、炊飯量および炊飯工程に応じ、高火力でおいしく炊飯できる炊飯器を得ること。
【解決手段】上面が開口した本体2と、鍋3と、蓋3と、蓋4の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段5と、鍋3を支持する保護枠6と、鍋3を誘導加熱する加熱コイル7と、鍋3に投入された調理物の重量を検知するとともに保護枠6を支持する重量検知手段8とを備えたことで、鍋3の重量およびその変化を正確に計量する。蓋3は開放状態であればよく、本体や蓋4の一部が設置場所で壁面に接触していても計量できる。また、隙間調整部が鍋と保護枠の隙間を一定にすることで、鍋と加熱コイルの距離が鍋の着脱操作で変化しないので、加熱コイルは炊飯量や炊飯工程に応じ、高火力で鍋を加熱することで、おいしく炊き上げる。
【選択図】図1

Description

本発明は計量機構を有する炊飯器に関するものである。
近年、電磁誘導加熱を利用した炊飯器が市場で広まっている。電磁誘導加熱を利用した炊飯器(誘導加熱炊飯器またはIH炊飯器ともいう)は、鍋底部の外側に誘導加熱コイル(単に加熱コイルともいう)を有し、誘導加熱コイルから発生する磁力を利用して鍋自体を加熱するので、ヒータを用いる従来の炊飯器に比べてふっくらとしたおいしいご飯が炊ける。
一方、ご飯の食味を向上させるために、鍋の中の米と水の分量すなわち炊飯量を判定し、炊飯量に応じて加熱量(火力ともいう)を制御する炊飯器が普及してきた。従来、加熱時(例えば、所定温度で米に吸水させた後に沸騰させる時)の鍋の温度上昇速度から炊飯量を判定する方法が知られている。しかし、この場合、温度が所定値に達して炊飯量が判定されるまでは、火力制御が不可能である。従って、炊飯量が少ない場合に、吸水が十分行われる前に水が沸騰し、米に芯が残ってご飯が硬くなることがあった。
特公平1−27724号公報に、従来例の炊飯器が開示されている。従来例の炊飯器は、炊飯開始と同時に重量検知手段によって内鍋の重量(内鍋、水および米の総重量)を検知して炊飯量を判定し、炊飯時のヒータの電力量(火力)を制御する。従って、炊飯開始とともにその炊飯量に見合った火力制御が可能となり、おいしいご飯を炊くことができる。
特公平1−27724号公報
しかしながら、特公平1−27724号公報に開示された従来例の炊飯器は、本体、底枠および底枠の内側に挿入される底蓋を有する。本体に鍋を収納すると、鍋と本体との合計重量に比例して底枠および底蓋に取り付けられた電極間の距離が変化する。電極間の静電容量の変化を発振状態の変化として検出し、炊飯量を検知する。しかし、従来例の炊飯器は鍋に対する炊飯器全体の大きさが大きく、持ち運び及び設置性が悪いという問題があった。更に、部品点数が多く組み立て性が悪いという問題があった。
また、従来例の炊飯器と同様の重量検知手段を、誘導加熱炊飯器に取り付けようとする場合、以下のような問題が生じた。誘導加熱炊飯器においては炊飯時、鍋自体が高温に加熱されることによって鍋の中で水が対流し、その対流による熱伝導で米が加熱される。従って、鍋内の米と水を均一に加熱して炊きムラを生じさせないためには、鍋と誘導加熱コイルとの間の位置関係を最適な状態に固定し、炊飯量に応じて所定の状態、強さの対流を鍋内に起こす必要がある。このため、誘導加熱コイルは3次元的な複雑な形状を有することが多い。そのため誘導加熱コイルを装着する収納部(保護枠ともいう)は、成型性および量産性を鑑み、通常は耐熱性の樹脂で生産される。また、一般に誘導加熱炊飯器は、鍋が収納部の上端にそのフランジ部などで水平に懸架され、鍋と収納部との間に所定の隙間を保持するために耐熱性の弾性材料で形成された隙間調整部を有する。しかしながら、鍋の着脱操作を行うと、隙間調整部の支持状態が変化するものであり、従来例の炊飯器と同様の重量検知手段では正確に鍋の重量を計量できないものとなり、誘導加熱炊飯器に取り付けることはできなかった。
また、従来例の炊飯器と同様の重量検知手段であれば、本体や蓋の一部が設置場所の壁面に接触すること、本体や蓋に着脱可能な付属部品の装着を忘れることなどの外部要因によって、計量結果にバラツキを生じ、正確な計量が行えないという課題もあった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、調理物の重量に応じた適切な火力制御が可能な、小型軽量で安価な、電磁誘導加熱を利用し優れた炊飯性能を発揮する炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納され調理物を収容する鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルを備えるとともに前記鍋を収納する保護枠と、前記鍋と前記保護枠の隙間を所定の隙間に保持する隙間調整部と、前記保護枠に設けられ前記鍋の底部を支持する鍋支持部と、前記鍋および前記保護枠を支持する保護枠支持手段と、前記鍋内の調理物と前記鍋と前記保護枠と前記保護枠支持手段の重量を計量する重量検知手段とを備えたものである。
これによって、重量検知手段は、本体に収納された鍋を支持する保護枠を支持し、鍋の重量およびその変化を計量する。蓋は開放状態であればよく、本体や蓋の一部が設置場所で壁面に接触していても、正確に計量できる。また、保護枠が鍋を支持することで、隙間調整部が鍋と保護枠の隙間を所定の隙間に保持し、鍋と加熱コイルの距離が鍋の着脱操作で変化しないので、加熱コイルの誘導加熱により、鍋内に所定の状態、強さの対流が発生する。炊飯量や炊飯工程に応じ、より高火力で鍋を加熱することができて、炊飯量の多少に関わらず、ふっくらと炊き上げる。すなわち、計量精度と炊飯性能を両立することができる。
本発明の炊飯器は、調理物を高精度に計量し、調理物に応じた高火力によって、優れた炊飯性能を得ることができる。
第1の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納され調理物を収容する鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルを備えるとともに前記鍋を収納する保護枠と、前記鍋と前記保護枠の隙間を所定の隙間に保持する隙間調整部と、前記保護枠に設けられ前記鍋の底部を支持する鍋支持部と、前記鍋および前記保護枠を支持する保護枠支持手段と、前記鍋内の調理物と前記鍋と前記保護枠と前記保護枠支持手段の重量を計量する重量検知手段とを備えたことで、重量検知手段は、本体に収納された鍋を支持する保護枠を支持し、鍋の重量およびその変化を計量する。蓋は開放状態であればよく、本体や蓋の一部が設置場所で壁面に接触していても、正確に計量できる。また、保護枠が鍋を支持することで、隙間調整部が鍋と保護枠の隙間を所定の隙間に保持し、鍋と加熱コイルの距離が鍋の着脱操作で変化しないので、加熱コイルの誘導加熱により、鍋内に所定の状態、強さの対流が発生する。炊飯量や炊飯工程に応じ、より高火力で鍋を加熱することができて、炊飯量の多少に関わらず、ふっくらと炊き上げる。すなわち、計量精度と炊飯性能を両立することができる。
また、第1の発明の加熱コイルが保護枠に固定されたことで、鍋と加熱コイルの距離をより一定なものとし、さらに高火力な炊飯が行えるものである。
また、第1の発明の鍋と保護枠の隙間において、鍋と保護枠の隙間を調整する隙間調整部を設けたことで、鍋と保護枠の隙間が全周でほぼ一定となり、加熱コイルと鍋の距離が所定の距離となり、必要な火力で鍋を加熱し、安定した炊飯性能が得られるものである。
また、第1の発明の保護枠に、鍋の回転を抑制する回り止め手段を設けたことで、計量精度と炊飯性能の両立に加え、炊飯後のご飯のほぐし作業や、ご飯を茶碗に盛り付ける時に、鍋が回転することを防止し、使い勝手が良いものである。
また、上記の回り止め手段を、隙間調整部と円周方向で交互になるように配置したことで、炊飯後のご飯のほぐし作業や、ご飯を茶碗に盛り付ける時に、鍋と保護枠の間の隙間において、鍋が半径方向で外側に移動する。このとき、鍋は1個または2個の隙間調整部に接触し、それらの中間部分で半径方向に移動するので、鍋は円周方向で交互に配置された回り止めに当たり、回転することが確実に防止され、使い勝手が良いものである。
また、上記の回り止め手段を、隙間調整部より上方に配置したことで、鍋は隙間調整部により保護枠に対して所定の位置に装着されて、鍋と加熱コイルは所定の距離であって、必要な加熱性能を得る。さらに、ご飯のほぐし作業で、鍋が回転する時には、隙間調整部で形成される空隙において鍋が水平移動し、傾斜することで、鍋は回り止め手段に押し付けられて、静止するので、操作性が良いものである。
また、上記の回り止め手段を、開放した蓋の反対位置に少なくとも1個を配置したことで、通常は使用者が開放した蓋が後方となるように本体を設置するので、ご飯のほぐし作業や盛り付けに当たり、鍋には本体前方に押し付けるような力が作用し、鍋は回り止め手段に押し付けられ、直ちに静止するので、操作性が良いものである。
また、上記の回り止め手段を、本体上面の開口に近接して配置したことで、鍋の傾き角度が同程度の場合も、鍋の上端部の移動距離が大きくなり、回り止めに接触し、より確実に静止するので、操作性が良いものである。
また、第1の発明の隙間調整部として、鍋の外側面に凸部の隙間調整部を設けたことで、新たな部品を使用しないで、且つ鍋と同材質のため耐久強度があり、長期間の使用中、炊飯性能が安定するものである。
また、第1の発明の隙間調整部として、鍋と保護枠の隙間を調整し、且つ鍋の回転を抑制する鍋位置規制手段を設けたことで、鍋を所定の位置に収納すれば、加熱コイルと鍋が所定の距離となり、必要な加熱能力および炊飯性能が得られる。収納と同時に、鍋の回転も規制されるので、ご飯を取扱う際には、所定の位置で安定する。
また、上記の鍋位置規制手段は鍋の上端部に設けた取っ手部と、前記取っ手部が収納される本体の取っ手受け部とで形成したことで、炊飯や保温直後の鍋の取り出しも可能になり、取っ手部が取っ手収納部に収納された状態では、鍋は保護枠との距離が規制されて、加熱コイルは鍋を所定の火力で加熱するので、炊飯性能が得られる。また、取っ手収納部は取っ手部に対し、鉛直方向で支持しないので、鍋の重量は重量検知手段にて計量でき、いつも適切な水加減にて炊飯することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図3を用いて、本発明における実施の形態1の炊飯器を説明する。
図1は、実施の形態1における炊飯器1の断面図である。上面が開口した本体2と、本体2内に着脱自在に収納される鍋3と、本体2を開閉自在に覆う蓋4、蓋4の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段5と、鍋3を支持する保護枠6と、鍋3を誘導加熱する加熱コイル7を有す。加熱コイル7は保護枠6の下面に着脱自在に取り付けられている。
また、蓋4には、鍋3の上面を水密にする可撓性の加熱パッキングを有す。また、加熱パッキングは蓋加熱板に取り付けられており、蓋加熱板は蓋4に対し着脱自在である。なお、加熱コイル7と同様に、蓋加熱板を誘導加熱する蓋加熱コイルが設けられている。
また、保護枠6には鍋3が保護枠6の中央に収納されるように、鍋3を支持するともに、鍋3と保護枠6の隙間を調整する凸形状の隙間調整部6aおよび鍋支持部6bが複数個設けられている。さらに、鍋3の温度を検出する底温度センサー6cが鍋3の底面と当接するよう構成されている。
また、鍋3に投入された調理物の重量を検知するとともに保護枠6を支持する重量検知手段8を有し、保護枠支持手段8aに加わる重量を検出する。保護枠支持手段8aは保護枠6の下方に配置され、保護枠6、加熱コイル7および収納された鍋3を支持し、それらの重量を重量検知手段8に伝達する。重量検知手段8は、重量により変形する起歪体とひずみゲージで構成され、一般的にロードセルと言われる計量機構である。計量機構は公知の従来技術であり、詳細な説明を省略する。なお、計量機構は起歪体とひずみゲージによるロードセルに限定するものでもない。
また、制御手段10は操作部9の入力により、加熱コイル7や蓋加熱コイルへの通電を制御することで、炊飯および保温を行い、炊飯器1の動作を制御する。
以上のように構成された炊飯器1について、以下その動作、作用を説明する。
まず、使用者は炊飯器1の蓋4を開放し、鍋3に炊飯するべき米を投入する。操作部9の米計量ボタン9aを押すことで、米量を計量する。制御手段10は、米計量ボタン9aの操作に基づき、重量検知手段8が計量した米重量を記憶する。
次に、鍋3を本体2より取り出し、洗米し、その後、鍋3を本体2に収納する。制御手段10は、重量検知手段8が計量した水重量を米重量と比較し、予め記憶している米と水の割合から推定される飯のかたさを水加減表示部9cに表示する。使用者は好みに応じ、水を加減し、炊飯スタートボタンを押して、炊飯を開始する。制御手段10は炊飯量および水加減に応じ、加熱コイル7により浸漬、炊き上げ、蒸らしの各炊飯工程で所定の高火力で炊飯を行う。
また、鍋3の収納に当たり、鍋3は隙間調整部6aおよび鍋支持部6bにより保護枠6に対し中央に配置され、鍋3は本体2の上面の開口部とは接触しないので、鍋3の全重量が保護枠6に加わり、保護枠支持手段8aにより重量検知手段8に伝達される。これにより、鍋3の着脱に関わらず、繰り返し、重量検知手段8は鍋3の重量を正確に計量することができる。
なお、保護枠支持手段8aで計量された重量およびその変化から、予め記憶した保護枠6および鍋3の重量を差し引いて、米重量や水重量が算出される。制御手段10に設けた重量検知手段8からの検知信号の記憶部と、所定の演算を行う重量演算部とが、米重量、水重量および水加減を算出し、操作部9に表示することは、従来の技術で容易に実現するので、説明は省略する。
また、蓋4が開放状態であれば、鍋3は保護枠6のみで支持した状態であり、本体2やその他の部分と接触していないので、鍋3の重量およびその変化が正確に保護枠支持手段8aすなわち重量検知手段8に伝達される。本体1や蓋4の一部がその設置場所で壁面や天面に接触していても、正確に計量できる。
また、保護枠6が鍋を支持することで、鍋3と加熱コイル7の距離が鍋3の着脱操作で変化しないので、加熱コイル7は炊飯量や炊飯工程に応じ、高火力で鍋3を加熱することで、おいしく炊き上げる。
以上のようにして、計量精度と炊飯性能を両立させることができる。
なお、鍋3と保護枠6の隙間を調整する隙間調整部6aおよび鍋支持部6bを設けたことで、鍋3と保護枠6の隙間が全周でほぼ一定となり、加熱コイル7と鍋3の距離が鍋3の半径方向でも所定の距離となり、必要な火力で鍋3を加熱し、より安定した炊飯性能が得られるものである。
(実施の形態2)
図4を用いて、本発明における実施の形態2の炊飯器を説明する。
図4は、実施の形態2における炊飯器の断面図である。鍋3を収納する保護枠11が加熱コイル12を一体に形成し、固定している点が上記実施の形態1と異なる。その他の構成や使用者の操作は、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
加熱コイル12が予め保護枠11に固定されていることにより、鍋3と加熱コイル12の距離が組み立て作業やメンテナンス作業で変動することがなく、加熱コイル12から鍋3への加熱効率が安定する。そこで、誘導加熱の熱損失を低減し、加熱効率を高めた、高火力の炊飯を行うことができる。
また、保護枠支持手段8aが、保護枠11を下方より支持する構成であるから、加熱コイル12は保護枠支持手段8aの取付け位置に関わらずに、その上方にも加熱コイル12を配置することができる。したがって、鍋3をより均一に加熱することができ、炊飯性能が向上する。
(実施の形態3)
図5〜図6を用いて、本発明における実施の形態3の炊飯器を説明する。
図5は、実施の形態3における炊飯器の断面図であり、保護枠6に、鍋3の回転を抑制する回り止め手段15を隙間調整部6aと鉛直方向で高さを合わせて設けている点が上記実施の形態1〜2と異なる。その他の構成や使用者の操作は、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
まず、回り止め手段15は、比較的柔らかな弾性材料であるゴム、樹脂材料等で形成され、保護枠6に複数個装着されている。図6に示すように、回り止め手段15は鍋3の外側面に沿うような曲面部あるいは平面部を有し、接触した鍋3の回転移動を抑制するものである。次に、隙間調整部6aは、保護枠6と一体に設けられた半球面状の凸部形状を有し、鍋3を収納するときに、鍋3との接触抵抗が小さく、保護枠6と鍋3の位置関係を規制するものであり、鍋3の収納や取出しが容易である。なお、ここでは隙間調整部6aと鍋3の空隙より、回り止め手段15と鍋3の空隙を大きくなるように形成している。また、回り止め手段15と隙間調整部6aは、共に固定されており、それ自体が回動するものでもない。
計量精度と炊飯性能が両立することはもちろん、炊飯後のご飯のほぐし作業や、ご飯を茶碗に盛り付ける時に、鍋3が回転することを防止し、使い勝手が良いものである。
なお、回り止め手段15あるいは隙間調整部6aは、鉛直方向あるいは円周方向で回動するような、ローラーと軸受けで構成しても良いものである。回り止め手段15と隙間調整部6aを鍋3の鉛直方向の移動時に回動する構成とする場合には、より鍋3の収納が滑らかであり、しかも回り止め効果を確保できる。さらに、ここでは隙間調整部6aと鍋3の空隙より、回り止め手段15と鍋3の空隙を小さくなるように形成してもよいものである。
さらには、回り止め手段15と鍋3の空隙が無いか、回り止め手段15を圧縮するような構成としてもよいものである。この場合も、保護枠6に収納された鍋3の重量を計量する構成であるから、計量精度は確保でき、炊飯性能が両立することはもちろんである。鍋3の収納時に鉛直方向で若干の抵抗とはなるが、使用者の負担とならないし、鍋3の取出し時に本体2を持ち上げるほどの抵抗ともならない。しかも、炊飯後のご飯のほぐし作業や、ご飯を茶碗に盛り付ける時に、鍋3が回転することを防止し、使い勝手が良いものである。
なお、回り止め手段15を、隙間調整部6aと円周方向で交互になるように配置したことで、炊飯後のご飯のほぐし作業や、ご飯を茶碗に盛り付ける時に、鍋3と保護枠6の間の隙間において、鍋3が半径方向で外側に移動する。このとき、鍋3は1個または2個の隙間調整部6aに接触し、それらの中間部分で半径方向に移動する。鍋3は円周方向で交互に配置された回り止め15に接触し、回転することが確実に防止され、使い勝手が良いものである。
(実施の形態4)
図7〜図8を用いて、本発明における実施の形態4の炊飯器を説明する。
図8は、実施の形態4における炊飯器1の断面図であり、回り止め手段15を、隙間調整部6aより上方に配置した点が、上記実施の形態1〜3とは異なる。その他の構成は同様であるので、説明を省略する。
回り止め手段15を、隙間調整部6dより上方に配置するため、回り止め手段15が保護枠6の上端部に配置され、隙間調整部6aがそれより鉛直方向で下位に配置されている。
この構成において、鍋3は隙間調整部6aにより保護枠6に対して所定の位置に装着されるので、鍋3と加熱コイル7は所定の距離であって、必要な加熱性能および炊飯性能を得る。
さらに、ご飯のほぐし作業で、鍋3が回転移動する時には、鍋3の側面と隙間調整部6aで形成される空隙において鍋3が水平移動したり、傾斜したりする。そのことで、鍋3は回り止め手段15に押し付けられて、静止するので、操作性が良いものである。
また、図8に示すように、鍋3の円周において、回り止め手段15が隙間調整部6aの中間部に配置されていることで、鍋3を回転させ傾斜させるような外力、例えばご飯をほぐすような場合に、隙間調整部6aで鍋3が接触し、その中間部で傾斜するので、回り止め手段15が確実に鍋3を静止させる。
(実施の形態5)
図9〜図10を用いて、本発明における実施の形態5の炊飯器を説明する。
図9は、実施の形態5における炊飯器の断面図であり、回り止め手段15を、開放した蓋4の反対位置に少なくとも1個を配置した点が、上記実施の形態1〜4とは異なる。その他の構成は同様であるので、説明を省略する。
通常は使用者が開放した蓋4が後方となるように本体2を設置するので、ご飯のほぐし作業や盛り付けに当たり、鍋3には本体前方に押し付けるような力が作用する。回り止め手段15が開放した蓋4の反対位置に、すなわち本体前方に少なくとも1個を配置したことで、鍋3は回り止め手段15に押し付けられ、直ちに静止するので、操作性が良いものである。
(実施の形態6)
図11〜図12を用いて、本発明における実施の形態6の炊飯器を説明する。
図11は、実施の形態6における炊飯器の断面図であり、回り止め手段2aを、本体2上面の開口に近接して配置した点が、上記実施の形態1〜5とは異なる。その他の構成は同様であるので、説明を省略する。
回り止め手段2aを、本体2上面の開口に近接して配置したことで、鍋3の傾き角度が同程度の場合も、鍋3の上端部の移動距離が大きくなり、回り止め手段2aに接触し、より確実に静止するので、操作性が良いものである。
なお、隙間調整部として、鍋3の外側面に部分的に凸形状の隙間調整部3aを設けている。このことで、新たな部品を使用しないで、且つ鍋3と同材質のため耐久強度があり、長期間の使用中、炊飯性能が安定するものである。もちろん、別部品を固定してもよいことはいうまでもない。
(実施の形態7)
図13を用いて、本発明における実施の形態7の炊飯器を説明する。
図13は、実施の形態7における炊飯器の断面図であり、鍋3と保護枠6の隙間を調整し、且つ鍋3の回転を抑制する鍋位置規制手段6dを設けた点が、上記実施の形態1〜6とは異なる。その他の構成は同様であるので、説明を省略する。
鍋が保護枠6の所定の位置に収納されるように、鍋3には凸形状の隙間調整部3aを設け、保護枠6には凹形状の鍋位置規制手段6dを設けている。したがって、鍋3が収納されると、加熱コイル7と鍋3は所定の距離となり、必要な加熱能力および炊飯性能が得られる。また、鍋3を収納すると同時に、鍋3の回転も規制されるので、ご飯を取扱う際にも、鍋3は所定の位置で静止し、使い勝手が良い。
(実施の形態8)
図14を用いて、本発明における実施の形態8の炊飯器を説明する。
図14は、実施の形態7における炊飯器の断面図であり、鍋位置規制手段18を鍋3の上端部に設けた取っ手部20と、取っ手部20が収納される本体2の取っ手受け部21とで形成した点が、上記実施の形態1〜7とは異なる。その他の構成は同様であるので、説明を省略する。
鍋位置規制手段18は鍋3の上端部に設けた取っ手部20と、取っ手部20が収納される本体2の取っ手受け部21とで形成したことで、炊飯や保温直後の鍋の取り出しも可能になり、取っ手部20が取っ手収納部21に収納された状態では、鍋3は保護枠6との距離が規制されて、加熱コイル7は鍋3を所定の火力で加熱するので、炊飯性能が得られる。また、取っ手収納部21は取っ手部20に対し、鉛直方向では支持しないので、鍋3の重量は重量検知手段8にて正確に計量でき、いつも適切な水加減にて炊飯することができる。
なお、上記の実施の形態において、隙間調整部6aおよび鍋支持部6bや回り止め手段15等が保護枠6に対し、別部品として設けられたものであってもよい。また、鍋支持部6bと底温度センサー6cを一体化して、共用してもよい。鍋支持手段材質についても、両手段により弾性変形のしやすさを替えたり、鍋3との接触の仕方により、耐熱温度を変えたりしても良いものである。これらにより、各手段や各部品の耐久信頼性を向上できるものであり、計量精度および炊飯性能の長期維持が図れるものである。
なお、上記の各実施の形態は、炊飯器として、運転開始時から保温時まで、炊飯量やご飯の残量に応じた加熱を行い、優れた炊飯性能および保温性能を得ることができる。しかしながら、調理の対象は米に限定するものでなく、食品と水分と調味料を同一の鍋に入れて加熱するものであれば、運転開始の調理物の重量や、保温時に調理物が食されて減少する重量に応じ、加熱手段の通電量の制御すなわち火力の制御ができるので、いつも適温で、いつも適度な湿度で調理や保温が行える調理器であるといえる。すなわち、調理物は乾きすぎず、べたつかず、しかも焦げ付かないなど、安定しておいしさを実現し、おいしさを保持する調理器であるともいえる。
以上のように、本発明の炊飯器における加熱手段と重量検知手段は、鍋と加熱コイルの所定の距離を確保し、調理物の重量に応じ、最適な火力での加熱ができるので、ご飯をおいしく炊き上げることができる。また、炊飯器に限らず、加熱調理器、電気ジャーポットなど、様々な家庭用機器にも適用できるものである。
本発明の実施の形態1における炊飯器の蓋を開けた状態を示す断面図 同実施の形態1の蓋を閉じた状態を示す断面図 同実施の形態1の操作部を示す外観図 本発明の実施の形態2における炊飯器の断面図 本発明の実施の形態3における炊飯器の断面図 同実施の形態3の回り止め手段を示す断面図 本発明の実施の形態4における炊飯器の断面図 同実施の形態4の回り止め手段を示す断面図 本発明の実施の形態5における炊飯器の断面図 同実施の形態5の隙間調整部を示す断面図 本発明の実施の形態6における炊飯器の断面図 同実施の形態6の隙間調整部を示す断面図 本発明の実施の形態7における鍋および保護枠の断面図 本発明の実施の形態8における炊飯器の断面図
符号の説明
1 炊飯器
2 本体
3 鍋
3a 隙間調整部
4 蓋
4a 加熱パッキン
5 蓋開閉検知手段
6、11 保護枠
6a 隙間調整部
6b 鍋支持部
6c 底温度センサー
6d、18 鍋位置規制手段
7、12 加熱コイル
8 重量検知手段
8a 保護枠支持手段
9 操作部
9a 米計量ボタン
9b 米量表示部
9c 水加減表示部
10 制御手段
15 回り止め手段
20 取っ手部
21 取っ手受け部

Claims (1)

  1. 上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納され調理物を収容する鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルを備えるとともに前記鍋を収納する保護枠と、前記鍋と前記保護枠の隙間を所定の隙間に保持する隙間調整部と、前記保護枠に設けられ前記鍋の底部を支持する鍋支持部と、前記鍋および前記保護枠を支持する保護枠支持手段と、前記鍋内の調理物と前記鍋と前記保護枠と前記保護枠支持手段の重量を計量する重量検知手段とを備えた炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110925815A (zh) * 2019-12-11 2020-03-27 中山市翰林电器有限公司 一种智能电磁炉控制方法及装置
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