JP4945099B2 - 表示媒体用粒子及びそれを利用した情報表示用パネル - Google Patents
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趙 国来、外3名、"新しいトナーディスプレイデバイス(I)"、1999年7月21日、日本画像学会年次大会(通算83回)"Japan Hardcopy’99"論文集、p.249-252
ここで、微粒子Bは、微粒子について、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンのコポリマーで、または、ヘキサメチルジシラザンで、または、オクチルトリクロロシランで表面処理し、更にアミノシランで表面処理したものである。
CR = 0.2757×(D1/D2)×(SG1/SG2)×(W2/W1)・・・式(1)
ここで、
CR :表面被覆率、
D1 :粒子平均粒径、
SG1:粒子比重、
W1 :粒子配合重量、
D2 :微粒子平均一次粒径、
SG2:微粒子比重、
W2 :微粒子配合重量である。
粒子Aの樹脂として、主骨格にスチレン系、アクリル系、シクロオレフィン系、メチルペンテン系、アミド系、芳香族エステル系構造のいずれかを、少なくとも1種以上含む事、粒子Aの表面に、0.2×D1以上の幅の亀裂、皺、または、凹みが存在しない事、及び、微粒子Bの平均一次粒子径D2が、1〜1000nmであり、好ましくは2〜700nmであり、更に好ましくは3〜500nmである事、がある。
図1(a)、(b)に示す例では、1種以上の粒子からなる色と帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色粒子群3Wと黒色粒子群3Bを示す)を、基板1、2の外部から加えられる電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色粒子群3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図1(b)に示す例では、図1(a)に示す例に加えて、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。
図2(a)、(b)に示す例では、1種以上の粒子からなる色と帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色粒子群3Wと黒色粒子群3Bを示す)を、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色粒子群3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図2(b)に示す例では、図2(a)に示す例に加えて、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。
図3(a)、(b)に示す例では、1種以上の粒子からなる色と帯電性とを有する1種類の表示媒体3(ここでは白色粒子群3W)を、基板1上に設けた電極5と電極6との間に電圧を印加させることにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させ、白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色表示を行うか、あるいは、電極6または基板1の色を観察者に視認させて電極6または基板1の色の表示を行っている。なお、図3(b)に示す例では、図3(a)に示す例に加えて、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。
以上の説明は、白色粒子群3Wを白色粉流体に、黒色粒子群3Bを黒色粉流体に、それぞれ置き換えた場合も同様に適用することが出来る。
a) 協和界面科学(株)製接触角計CA-Xに超撥水用32G針を設置し、接触角測定用液体に蒸留水を用いる。
b) 25℃、50%RHの環境下に、上記測定装置を評価ステージが水平になるよう設置する。
c) ガラス製プレパラートを準備し、蒸留水槽、エタノール槽の順に浸積して、超音波洗浄機で洗浄し、十分に風乾させる。
d) 疎水化処理された微粒子Bを、上記プレパラート表面へ稠密充填するよう配列する。
e) 上記測定試料表面に対して、上記接触角計を用いて4.9μl(当該装置7目盛分)の水滴にて接触角を測定する。
CR = 0.2757×(D1/D2)×(SG1/SG2)×(W2/W1)・・・式(1)
本発明に例えば用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の情報表示用パネルでは、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で用いられる。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体(粒子群あるいは粉流体3)の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
ピクノメーター(マルチボリュームピクノメーターH1305:島津製作所製)にて測定される試料体積と秤量重量から求めた。
(2)平均粒子径
粒子の平均粒子径については、粒子径分布測定機(MasterSizer2000:Malvern Instruments Ltd.製)に各粒子を投入し、粒子径分布を測定し、付属ソフトにより粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径を用いた。又、微粒子の平均一次粒子径については、N2ガス吸着量から求まるBET比表面積(AutoSorb-1-AG:Quantachrome製)と、上記測定で得られる粒子比重から球換算で算出した値を用いた。
(3)微粒子表面疎水度
既述の手法を用いて求めた。
評価試料表示媒体として、黒色表示媒体用粒子で構成した黒色表示媒体及び白色表示媒体用粒子で構成した白色表示媒体を準備した。両表示媒体は、各々ステンレス管中をN2気流搬送する事で、摩擦帯電させた。更に、100μmのスぺーサーが配された、内側表面がITOコーティング処理されたガラス基板(A)を用意し、上記ステンレス管と上記ガラス基板のITO面間にバイアス電圧を重畳し、気流の安定した22.5℃5%rhの乾燥空気雰囲気下で、当該試料をITO表面にスプレーする事で評価試料を積層した。当該行程を黒色表示媒体と白色表示媒体の双方に対して順次実行した後に、スペーサー表面に付着した表示媒体のみを除去した。更に片面がITOコーティング処理されたガラス基板(B)を用意し、上記の試料表示媒体を積層したガラス基板に対して、ITO面が内側に向かい合うように貼り合わせた。この時、接着にはUV硬化型の一液エポキシ系接着剤を用いた。最後に、両ガラスのITO面から電極を引き出して、表示試験用情報表示用パネル装置とした。この時、試験装置内に配置された表示媒体は、黒色表示媒体と白色表示媒体の総体積が等量であり、且つ、試験装置内の評価表示媒体の充填率(基板間空間における体積占有率)が25%となる様に、適宜調整した。電極と電源とを、ガラス基板(A)をグラウンド側、ガラス基板(B)をバイアス側として接続した。今回準備した一連の試料を評価した結果、表示媒体が駆動したものについては、+電位を重畳するとガラス基板(A)側から見て黒色に表示された。又、-電位を重畳すると、表示媒体が駆動したものについては、ガラス基板(B)側から見て白色に表示された。
表示媒体の駆動性評価は、評価対象たる表示媒体を用いた表示試験用情報表示用パネル装置を上記の通りに作製し、次に示した表示性能評価法で得られる駆動性評価指数V90で比較した。
作製した表示試験装置に、極性を反転させながら、電圧を重畳してゆき、各電圧印加時に於ける表示状態の反射濃度を反射画像濃度計(RD918、Macbeth社製)を用いて測定する。此処で判明したデータを横軸:電圧、縦軸:反射濃度のグラフ上に配置する事でヒステリシスサイクルを求める。ここで、式(11)、(12)で示す濃度に対応する印加電圧のうち、絶対値が大きいものをV90a、V90bとした時、式(13)で示される値を駆動性評価指数V90とした。尚、ODmaxはヒステリシスサイクル内で示される最大反射濃度である。ODminはヒステリシスサイクル内で示される最小反射濃度である。又、表示画質の評価指標として、式(14)で示される値を濃度表示特性評価指数Ctとし、これで比較した。更にベタ表示の斑(均一性)を目視で官能評価した。
0.9×ODmax+0.1×ODmin・・・式(11)
0.1×ODmax+0.9×ODmin・・・式(12)
V90 = 0.5×(|V90a|+|V90b|)・・・式(13)
Ct = ODmax-ODmin・・・式(14)
黒色表示媒体として、以下の通り調整をしたものを用意した。
着色顔料としてカーボンブラックを5重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋ポリメチルメタクリレート樹脂粒子を、平均粒子径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.2であった。ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.11μmのシリカ微粒子について、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンのコポリマーで表面処理し、更にトリエトキシアミノシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は2.2であった。又、CAは147.0°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B12重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の黒色表示媒体を得た。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0122,CR=1.48であった。
着色顔料として顔料用チタニアを30重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋ポリスチレン/ジビニルベンゼン共重合樹脂粒子を、平均粒径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.3であった。ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.11μmのシリカ微粒子について、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンのコポリマーで表面処理し、更にトリエトキシアミノシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は2.2であった。又、CAは151.2°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B10重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の白色表示媒体を得た。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0122,CR=1.33であった。
黒色表示媒体として、以下の通り調整をしたものを用意した。
着色顔料としてカーボンブラックを5重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋エチレングリコールジメタクリレート樹脂粒子を、平均粒子径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.2であった。パイロジェニック法で作製した平均一次粒子径0.009μmのシリカ微粒子について、ヘキサメチルジシラザンで表面処理し、更にトリクロロアミノシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は2.2であった。又、CAは147.8°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B12重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の黒色表示媒体を得た。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0010,CR=18.05であった。
着色顔料として顔料用チタニアを30重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋ポリスチレン/ジビニルベンゼン共重合樹脂粒子を、平均粒子径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.3であった。パイロジェニック法で作製した平均一次粒子径0.009μmのシリカ微粒子について、ヘキサメチルジシラザンで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は2.2であった。又、CAは150.9°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B10重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の白色表示媒体を得た。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0010,CR=16.13であった。
黒色表示媒体として、以下の通り調整をしたものを用意した。
着色顔料としてカーボンブラックを5重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋ポリメチルメタクリレート樹脂粒子を、平均粒子径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.2であった。ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.015μmのシリカ微粒子について、オクチルトリクロロシランで表面処理し、更にトリエトキシアミノシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は2.2であった。又、CAは145.9°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B1.75重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の黒色表示媒体を得た。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0017,CR=1.58であった。
黒色表示媒体として、以下の通り調整をしたものを用意した。
着色顔料としてカーボンブラックを5重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋ポリメチルメタクリレート樹脂粒子を、平均粒子径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.2であった。懸濁重合法で作製した平均一次粒子径0.24μmの架橋メラミン/ベンゾグアナミン共重合微粒子について、オクチルトリクロロシランで表面処理し、更にトリエトキシアミノシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は1.1であった。又、CAは135.5°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B10重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の黒色表示媒体を得た。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0267,CR=1.13であった。
着色顔料として顔料用チタニアを100重量部含有する様に、二軸混練機(KZW15-45MG,テクノベル製)でコンパウンディング後、気流衝突式粉砕装置(FM-120,NPK製)で粒子化し、更に表面改質機(MR-3,NPK製)にて表面を加熱溶融させ、表面張力でクラックを平滑化した後に、電子線照射法で三次元架橋させたポリシクロオレフィン系架橋樹脂粒子を、平均粒子径8.7μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.6であった。懸濁重合法で作製した平均一次粒子径0.3μmの架橋ポリスチレン/ポリジビニルベンゼン共重合樹脂微粒子について、オクチルトリエトキシシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は1.1であった。又、CAは139.8°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B10重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の白色表示媒体を得た。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0345,CR=1.16であった。
黒色表示媒体として、以下の通り調整をしたものを用意した。
着色顔料としてカーボンブラックを5重量部含有する、懸濁重合法で作製した架橋ポリメチルメタクリレート樹脂粒子を、平均粒子径9.0μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.2であった。ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.015μmのチタニア微粒子について、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンのコポリマーで表面処理し、更にトリエトキシアミノシランで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は4.2であった。又、CAは125.1°であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B2.5重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の黒色表示媒体を得た。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0017,CR=1.18であった。
着色顔料として顔料用チタニアを100重量部含有する様に、二軸混練機(KZW15-45MG,テクノベル製)でコンパウンディング後、気流衝突式粉砕装置(FM-120,NPK製)で粒子化し、更に表面改質機(MR-3,NPK製)にて表面を加熱溶融させ、表面張力でクラックを平滑化した後に、電子線照射法で三次元架橋させたポリスチレン微粒子を平均粒子径7.8μmになるよう分級したものを粒子Aとした。これの比重は1.7であった。又、CAは127.1°であった。ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.015μmのチタニア微粒子について、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンのコポリマーで表面処理したものを微粒子Bとした。これの比重は4.2であった。上記粒子A100重量部に対して上記微粒子B2.5重量部配合し、これをヘンシェルミキサーで15分攪拌混合し、所望の白色表示媒体を得た。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0019,CR=1.45であった。
黒色表示媒体として、粒子Aを、着色顔料としてカーボンブラックを5重量部含有する、懸濁重合法で作製した未架橋ポリメチルメタクリレート樹脂粒子を、平均粒子径9.5μmになるよう分級したもの(比重:1.2)とした以外は、実施例1と同様の手法で作製したものを用意した。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0116,CR=1.56であった。
白色表示媒体として、粒子Aを、着色顔料として顔料用チタニアを30重量部含有する、懸濁重合法で作製した未架橋ポリスチレン樹脂粒子を、平均粒子径8.5μmになるよう分級したもの(比重:1.3)をとした以外は、実施例1と同様の手法で作製したものを用意した。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0129,CR=1.26であった。
これら黒色表示媒体と白色表示媒体とを用いて駆動性評価試験を行ったところ、殆ど黒色表示媒体と白色表示媒体とが完全に分離・反転駆動せず、これらの凝集塊が微細な濃淡斑として表示に現れたまま、かろうじて駆動している状態となった。V90は420Vであり、Ctは0.2であった。
黒色表示媒体として、微粒子Bを、パイロジェニック法で作製した平均一次粒子径0.014μmのシリカ微粒子について、反応末端を持たないジメチルポリシロキサンで表面処理し、更にトリクロロアミノシランで表面処理したもの(比重:2.2,CA=134.3°)とし、配合比を粒子A100重量部に対して、上記微粒子B50重量部配合とした以外は、実施例2と同様の手法で作製したものを用意した。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0015,CR=49.63であった。
白色表示媒体として、微粒子Bを、パイロジェニック法で作製した平均一次粒子径0.014μmのシリカ微粒子について、反応末端を持たないジメチルポリシロキサンで表面処理したもの(比重:2.2,CA=149.7°)をとし、配合比を粒子A100重量部に対して、上記微粒子B41.7重量部配合とした以外は、実施例1と同様の手法で作製したものを用意した。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0015,CR=44.84であった。
これら黒色表示媒体と白色表示媒体とを用いて駆動性評価試験を行ったところ、殆ど黒色表示媒体と白色表示媒体とが完全に分離・反転駆動せず、これらの凝集塊が微細な濃淡斑として表示に現れたまま、かろうじて駆動している状態となった。V90は480Vであり、Ctは0.3であった。
黒色表示媒体として、微粒子Bを、ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.015μmのシリカ微粒子について、トリクロロアミノシランで表面処理したもの(比重:2.2,CA=測定不能)とした以外は、実施例3と同様の手法で作製したものを用意した。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0017,CR=1.58であった。
白色表示媒体として、微粒子Bを、ゾルゲル法で作製した平均一次粒子径0.015μmのシリカ微粒子について、特に表面処理を行わずに親水性のまま(比重:2.2,CA=測定不能)とした以外は、実施例3と同様の手法で作製したものを用意した。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0017,CR=1.71であった。
これら黒色表示媒体と白色表示媒体とを用いて駆動性評価試験を行ったところ、全く黒色表示媒体と白色表示媒体とが分離・反転駆動せず、これらの凝集塊が微細な濃淡斑として表示に現れたままの状態となり、V90、Ct共に測定出来なかった。
黒色表示媒体として、微粒子Bを、比較例3で用意したものと同一(比重:2.2,CA=測定不能)とした以外は、比較例1と同様の手法で作製したものを用意した。この黒色表示媒体について、D2/D1=0.0016,CR=11.43であった。
白色表示媒体として、微粒子Bを、懸濁重合法で作製した未架橋ポリスチレン樹脂微粒子を、平均粒子径0.5μmになるよう分級したもの(比重:1.1,CA=139.1°)とした以外は、比較例1と同様の手法で作製したものを用意した。この白色表示媒体について、D2/D1=0.0588,CR=0.55であった。
これら黒色表示媒体と白色表示媒体とを用いて駆動性評価試験を行ったところ、全く黒色表示媒体と白色表示媒体とが分離・反転駆動せず、これらの凝集塊が微細な濃淡斑として表示に現れたままの状態となり、V90、Ct共に測定出来なかった。
3 表示媒体(粒子群または粉流体)
3W 白色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5、6 電極
Claims (2)
- 少なくとも一方が透明な対向する基板間に1種以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させ画像情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する粒子において、該粒子として、三次元架橋樹脂からなる粒子Aの表面に、微粒子Bを被覆して形成されるものを、少なくとも1種以上用いる事を特徴とする表示媒体用粒子;
ここで、微粒子Bは、微粒子について、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンのコポリマーで、または、ヘキサメチルジシラザンで、または、オクチルトリクロロシランで表面処理し、更にアミノシランで表面処理したものである。 - 少なくとも一方が透明な対向する基板間に、請求項1に記載の表示媒体用粒子を少なくとも1種以上用いてなる、1種以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させ画像情報を表示することを特徴とする情報表示用パネル。
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