JP4943460B2 - 開蓋防止機能付き容器 - Google Patents

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本発明は、開蓋防止機能付き容器に関し、さらに詳細には、容器本体と当該容器本体に嵌合して密閉状態に維持する蓋体とよりなり、各種食品などを収納する際に用いて好適な開蓋防止機能付き容器に関する。
従来より、各種食品などを収納する際に用いる容器として、種々の構造のものが知られている。
このような容器の中には、分離されている容器本体と蓋体とを初めて嵌合した場合において、容器本体から蓋体を取り外す際には、当該容器を構成する一部の部位、例えば、容器本体の一部や蓋体の一部を切除しないと開蓋することができないようにした、所謂、開蓋防止機能を備えた容器(本明細書においては、「開蓋防止機能を備えた容器」を「開蓋防止機能付き容器」と称する。)が知られている。
なお、開蓋防止機能付き容器を構成する一部の部位、例えば、容器本体の一部や蓋体の一部を切除して一旦開蓋した後においては、当該開蓋防止機能付き容器を構成する一部の部位を切除することなく、容器本体に蓋体を開閉自在に嵌合することができる。

ところで、開蓋防止機能付き容器を構成する一部の部位を切除しないと開蓋することができない従来の開蓋防止機能付き容器は、容器本体の開口縁部に対し、外側から被せるようにして蓋体の縁部を嵌合させていた。
即ち、従来の開蓋防止機能付き容器においては、蓋体の縁部は容器本体の開口縁部の外周面上に位置するようになされていた。
このため、上記したような従来の開蓋防止機能付き容器においては、当該開蓋防止機能付き容器を構成する一部の部位を切除しなくても、先端を鋭利に形成した治具などを用いると、当該治具を容器本体の開口縁部と蓋体の縁部との嵌合部位に対して外側から容易に挿入でき、当該治具を用いて蓋体をこじ開けて、容器本体から蓋体を容易に取り外すことが可能であるという問題点があった。

なお、上記したような開蓋防止機能を備えておらず、軽量化ならびにコスト低減のために蓋体の肉厚を薄く形成した容器も知られている。
このような容器においては、異物混入などの不要な開蓋を防止するために、シール溶着またはテープ止めなどの開蓋防止策を採用する場合もあるが、コスト高を招来するとともに作業効率が悪いので、対面販売するような一般の小売店の店頭では、上記したような開蓋防止策は取られていないのが実情である。
即ち、開蓋防止機能の無い蓋体の肉厚を薄く形成した容器においては、開蓋による異物混入を有効に防止することが困難であった。

なお、本願出願人が特許出願時に知っている先行技術は、上記において説明したようなものであって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、開蓋防止機能付き容器を構成する一部の部位を切除しない限りは、容器本体から蓋体を容易に取り外すことができないようにした開蓋防止機能付き容器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、容器本体と該容器本体に嵌合して密閉状態に維持する蓋体とよりなる開蓋防止機能付き容器において、容器本体の開口縁部に、上記容器本体の本体側壁の外周面から立ち上がり形成されるとともに、内周側略中央部位に沿って切り取り用溝部が形成された突出片を設け、上記本体側壁と上記突出片とによりU字状溝を形成し、上記切り取り用溝部より上方に位置する上記突出片の所定の領域に開封用把持突部を外周側へ突出して形成し、上記開封用把持突部に隣接する上記切り取り用溝部より上方に位置する上記突出片の所定の領域に空隙を形成し、可撓性を備えて弾性変形可能に蓋体を形成し、上記蓋体の外周縁部に、一旦立ち下がる立ち下がり肩部を形成するとともに、その後に立ち上がり形成されて断面略U字形状を備えてなり、上記U字状溝内に嵌合可能なU字状係合部を形成し、上記U字状係合部の端部に、外径側に向けて水平方向に突出した係合端部を形成し、上記容器本体の上記U字状溝内に上記蓋体の上記U字状係合部が嵌合されていない状態では、上記容器本体の上記本体側壁における上端部外径部の外周面の寸法の方が、上記蓋体の上記立ち下がり肩部の内周面の寸法よりも、上記上端部外径部の外周面ならびに上記立ち下がり肩部の内周面の全周にわたって大径となるように形成し、上記容器本体に上記蓋体を初めて嵌合した場合には、上記開封用把持突部を所定の方向に引っ張ることにより、上記切り取り用溝部を切り取り境界にして、上記切り取り用溝部より上方に位置する上記突出片を切除して開蓋するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記蓋体の上面を形成する平板状面における上記U字状係合部の内径側の近傍に上方突出部を形成するようにしたものである。
また、本発明は、上記した各発明において、上記容器本体の上記本体側壁の上端部に、内径側に突出した膨出部を形成し、上記蓋体の上記U字状係合部と上記上方突出部との間に凹部を形成し、上記凹部の外径側側壁部と上記U字状係合部の内径側側壁部とにより逆U字状溝部を形成し、上記逆U字状溝部の天井部が、上記膨出部に沿う形状を備えるようにしたものである。
また、本発明は、上記した各発明において、上記蓋体の外周縁に把持用突片を形成するようにしたものである。
また、本発明は、上記した各発明において、上記容器本体をポリプロピレン材を用いて軽量化を図った射出成型により構成し、上記蓋体を再生PET材と樹脂フィルムとをラミネートしたシートを用いて成型して構成し、上記蓋体の樹脂フィルムの表面と上記容器本体とを密着させて液漏れを防止するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記シートの上記樹脂フィルムの表面に印刷するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、開蓋防止機能付き容器を構成する一部の部位を切除しない限りは、容器本体から蓋体を容易に取り外すことができないという優れた効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器について、分離されている容器本体と蓋体とを初めて嵌合した状態の縦断端面説明図である。 図2は、蓋体を取り外した状態、即ち、容器本体のみの図1のA矢視説明図である。 図3は、図2のB矢視説明図である。 図4は、図2のIV−IV線による縦断端面説明図である。 図5は、蓋体のみの図1のA矢視説明図である。 図6は、図5のVI−VI線による縦断端面説明図である。 図7は、容器本体と蓋体とを嵌合させていない状態における両者の寸法の関係を表す要部説明図である。 図8は、容器本体に蓋体を嵌合させた状態の要部縦断端面説明図である。 図9は、図2の要部拡大説明図である。 図10は、図2の要部拡大C矢視説明図である。 図11は、図9のXI−XI線による要部縦断端面説明図である。 図12は、図9のXII−XII線による要部縦断端面説明図である。 図13は、図9のXIII−XIII線による要部縦断端面説明図である。 図14は、図5に対応する蓋体のみの説明図である。 図15は、図14のXV−XV線による縦断端面説明図である。 図16は、図14のXVI−XVI線による縦断端面説明図である。 図17(a)は、図7の上図に対応する容器本体と蓋体とを嵌合させていない状態における蓋体の要部説明図であり、また、図17(b)は、容器本体に蓋体を嵌合させた状態における図14のXV−XV線による要部縦断端面説明図である。 図18は、容器本体に蓋体を嵌合させた状態における図14のXVI−XVI線による要部縦断端面説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による開蓋防止機能付き容器の実施の形態の一例について詳細に説明するものとする。

ここで、図1には、本発明の第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器について、分離されている容器本体と蓋体とを初めて嵌合した状態の縦断端面説明図が示されている。
この本発明の第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器10は、容器本体12と当該容器本体12に嵌合して密閉状態に維持する蓋体14とにより構成されている。
こうした開蓋防止機能付き容器10について、上記した図1および図2乃至図13の各図を参照しながら説明する。
ここで、図2には、蓋体12を取り外した状態、即ち、容器本体12のみの図1のA矢視説明図が示されている。
また、図3には、図2のB矢視説明図が示されている。
また、図4には、図2のIV−IV線による縦断端面説明図が示されている。
また、図5には、蓋体14のみの図1のA矢視説明図が示されている。
また、図6には、図5のVI−VI線による縦断端面説明図が示されている。
また、図7には、容器本体12と蓋体14とを嵌合させていない状態における両者の寸法の関係を表す要部説明図が示されている。
また、図8には、容器本体12に蓋体14を嵌合させた状態の要部縦断端面説明図が示されている。
また、図9には、図2の要部拡大説明図が示されている。
また、図10には、図2の要部拡大C矢視説明図が示されている。
また、図11には、図9のXI−XI線による要部縦断端面説明図が示されている。
また、図12には、図9のXII−XII線による要部縦断端面説明図が示されている。
また、図13には、図9のXIII−XIII線による要部縦断端面説明図が示されている。

本発明による開蓋防止機能付き容器10の容器本体12は、例えば、ポリプロピレン材を用いて射出成型により形成すればよく、ポリプロピレン材を使用して薄肉化を図ることにより、軽量化ならびにコスト削減に資することができる。
また、開蓋防止機能付き容器10の蓋体14は、可撓性を備えて弾性変形可能に形成されており、例えば、再生PET材と樹脂フィルムとをラミネートしたシートを材料とした成型品により構成することができる。
樹脂フィルムの表面(容器本体12との嵌合面)は凹凸が非常に少なく、容器本体12との密着性に優れているので、単体シート材または再生PET材と比較すると、容器本体12へ液体状の食品などを収容した際における液漏れを効果的に防止することができる。
上記のようにして、容器本体12の薄肉化を図ったり、蓋体14の材料として再生PET材を用いることなどにより、環境に配慮した軽量の開蓋防止機能付き容器10を構成することができる。
また、蓋体14の材料となるシートは、再生PET材に樹脂フィルムをラミネートしてなるものであるので、樹脂フィルム表面は凹凸が非常に少なく平滑化されているため、蓋体14の樹脂フィルム面と容器本体12とを嵌合した際にパッキン効果を発揮する。
従って、蓋体14を成型する際には、樹脂フィルム面と容器本体12とが接触するように成型するものであり、これにより、開蓋防止機能付き容器10に液体を収納した場合などには、開蓋防止機能付き容器10からの液漏れを効果的に防止することができる。

ところで、蓋体14を作製する際に、再生PET材と樹脂フィルムとをラミネートしたシートの当該樹脂フィルムの表面に、単色印刷やカラー印刷などの各種の印刷を施すことにより、開蓋防止機能付き容器10内に収容する各種食品などの表示を行うことができるものである。
なお、この樹脂フィルムへの印刷は、樹脂フィルムの再生PET材と接触する側の面に行うものであり、このようにすることにより、開蓋防止機能付き容器10内に収納した食品などと蓋体14の印刷面とが接触することを避けることができ、安全性の面においても優れている。
このように、シートの樹脂フィルムの表面に各種の印刷などを行って各種の表示ができるので、蓋体にあらためてラベルを貼って表示を行うなどのような新たな作業工程を省くことができる。
さらに、開蓋防止機能付き容器10においては、蓋14を作製する際に樹脂フィルムの表面に印刷を行うことが可能であるので、開蓋防止機能付き容器10の需要が小ロットの場合でも、各種材料の無駄を省いてコストを低減しながら内容物の表示などを行うことができる。

そして、容器本体12の開口縁部12aには、容器本体12の本体側壁12bの外周面から立ち上がり形成された突出片12cが設けられている。
これら本体側壁12bと突出片12cとにより、蓋体14の外周縁部に形成されたU字状係合部(詳細については、後述する。)14aが嵌入されるU字状溝12dが形成されている。
ここで、突出片12cは、その内周側略中央部位に沿って断面三角形状の切り取り用溝部12eが設けられている。
なお、説明の便宜上、切り取り用溝部12eより上方位置にある突出片12cを切り取り突出片12c−1と称し、また、切り取り用溝部12eより下方位置にある突出片12cを残留突出片12c−2と称する。
そして、切り取り突出片12c−1の一部には、開封用把持突部12fが外周側へ突出するようにして設けられている。
さらに、開封用把持突部12fに隣接する切り取り突出片12c−1の領域には、空隙12gが形成されている(図9乃至図13を参照する。)。
従って、開封用把持突部12fを把持して開封方向に引っ張ることにより、切り取り用溝部12eを切り取り境界として、切り取り突出片12c−1のみを容器本体12から容易に除去することができる。
なお、本体側壁12bの上端部外径部12hは、角部が面取りされた傾斜面として形成されている。

次に、蓋体14について説明すると、蓋体14は、外周縁部に形成されたU字状係合部14aを備えている。
このU字状係合部14aは、蓋体14の縁部が一旦立ち下がって立ち下がり肩部14fを形成するとともに、その後に立ち上がり形成されて、断面が略U字形状を備えている。
そして、U字状係合部14aの端部、即ち、蓋体14の縁部の最外周部には、外径側に向けて水平方向に突出した係合端部14bが形成されている。
また、蓋体14の上面を形成する平板状面におけるU字状係合部14aの内径側の近傍には、上方突出部14cが形成されている。
さらに、蓋体14の外周縁には、蓋体14を容器本体12から取り外す際に把持するための、把持用突片14dが一箇所形成されている。

ここで、上記した容器本体12と蓋体14との寸法について説明しておくと、図7に示すように、蓋体14が容器本体12と嵌合されていない状態では、容器本体12の本体側壁12bにおける上端部外径部12hの外周面の寸法の方が、蓋体14の立ち下がり肩部14fの内周面の寸法よりも、上端部外径部12hの外周面ならびに立ち下がり肩部14fの内周面の全周にわたって若干大径となるように設計されている。
なお、上端部外径部12hの外周面と立ち下がり肩部14fの内周面との寸法の差異は、蓋体14の弾性変形作用にも依存するものであるが、蓋体14が弾性変形して、U字状係合部14aがU字状溝12d内に嵌入可能なように多少の差異を設けるようにすればよい。

以上の構成において、容器本体12に蓋体14を初めて嵌合する場合には、U字状溝12dとU字状係合部14aとを概ね位置合わせしてから、蓋体14を上方から下方へ押し込む。
これにより、蓋体14の立ち下がり肩部14fが弾性変形して、上端部外径部12hに沿ってU字状係合部14aがU字状溝12d内に嵌り込み、蓋体14の弾性変形作用によって、U字状係合部14aとU字状溝12dとが密着した状態で嵌合される。
また、係合端部14bは、切り取り用溝部12e内に嵌り込んで、切り取り用溝部12eを外径側に押圧し、U字状係合部14aとU字状溝12dとの密着をより促進するとともに、蓋体14の容器本体12からの抜け止めとしても機能する。
上記のようにして、容器本体12と蓋体14とが緊密に嵌合されることになり、U字状係合部14aがU字状溝12d内で密着した状態で保持されるので、容器本体12内に液体状の食料品などを収納した場合でも、外部への液体の漏れを防止することができる。

なお、U字状係合部14aとU字状溝12dとが密着した状態で嵌合された際には、把持用突片14dは、後述する第2の実施の形態の場合と同様に、U字状溝12dにおいて切り取り突出片12c−1に沿って嵌め込まれる(図18を参照する。)。

そして、上記のようにして容器本体12と蓋体14とが嵌合されると、開封用把持突部12fを開封方向に引っ張ることにより、切り取り用溝部12eを切り取り境界にして、残留突出片12c−2から切り取り突出片12c−1を切除しない限りは、容器本体12から蓋体14を容易に取り外すことはできない。
即ち、U字状係合部14aが弾性変形してU字状溝12d内に嵌り込むことにより、容器本体12と蓋体14とが嵌合されているため、仮に先端を鋭利に形成した治具を用いたとしても、U字状溝12d内からU字状係合部14aを引き抜くことは極めて困難である。
また、容器本体12と蓋体14とが嵌合した状態において、蓋体14を上方から押圧しても、上方突出部14cによりU字状係合部14aの変形が抑制され、U字状溝12dとU字状係合部14aとの嵌合を解除することは極めて困難である。
なお、開封用把持突部12fを開封方向に引っ張ることにより、切り取り用溝部12eを切り取り境界にして、残留突出片12c−2から切り取り突出片12c−1を切除した後においては、上記した容器本体12に蓋体14を初めて嵌合する場合と同様にして、容器本体12に対して蓋体14を着脱自在に嵌合することができる。

次に、図14乃至図18を参照しながら、本発明の第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器について説明する。
なお、上記した第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器10と同一あるいは相当する構成については、第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器10に用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、それらの詳細な説明は省略する。
ここで、図14には、図5に対応する蓋体のみの説明図が示されている。
また、図15には、図14のXV−XV線による縦断端面説明図が示されている。
また、図16には、図14のXVI−XVI線による縦断端面説明図が示されている。
また、図17(a)には、図7の上図に対応する容器本体と蓋体とを嵌合させていない状態における蓋体の要部説明図が示されている。
また、図17(b)には、容器本体に蓋体を嵌合させた状態における図14のXV−XV線による要部縦断端面説明図が示されている。
また、図18には、容器本体に蓋体を嵌合させた状態における図14のXVI−XVI線による要部縦断端面説明図が示されている。

この第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器の容器本体120は、上記した第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器10の容器本体12とは、その開口縁部の形状のみ相違し、他の構成は同様である。
即ち、本発明の第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器の容器本体120は、本体側壁12bの上端部に、内径側に突出した膨出部120aが形成されている。

また、本発明の第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器の蓋体140は、上記した第1の実施の形態による開蓋防止機能付き容器10の蓋体14とは、U字状係合部14aと上方突出部14cとの間に凹部140aが形成されている点でのみ相違し、他の構成は同様である。
即ち、本発明の第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器の蓋体140は、U字状係合部14aと上方突出部14cとの間に凹部140aが形成されており、凹部140aの外径側側壁部140bとU字状係合部14aの内径側側壁部14eとにより、逆U字状溝部140cが形成されている。
そして、逆U字状溝部140cの天井部140dは、膨出部120aに沿うような形状に形成されている。

以上の構成において、本発明の第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器によれば、本発明の第2の実施の形態による開蓋防止機能付き容器10における容器本体12と蓋体14との嵌合部位に加えて、膨出部120aと逆U字状溝部140bとが嵌合するので、容器本体120と蓋体140とを一層強固に嵌合することができる。

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に説明するように変形してもよい。
(1)上記した各実施の形態においては、開蓋防止機能付き容器の全体形状として、扁平な中空四角柱形状のものを図示したが、開蓋防止機能付き容器の全体形状はこれに限られるものではないことは勿論であり、中空円柱形状や各種の中空多角形形状としてもよい。
(2)上記した各実施の形態においては、蓋体に容器本体から取り外す際に把持するための突片を設けた場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論であり、こうした突片を設けなくてもよい。
(3)上記した各実施の形態においては、容器本体の材料としてポリプロピレン材を例示したが、容器本体の材料はこれに限られるものではないことは勿論であり、各種の合成樹脂材料を用いることができる。
(4)上記した各実施の形態においては、蓋体の材料として再生PET材と樹脂フィルムとをラミネートしたシートを例示したが、蓋体の材料はこれに限られるものではないことは勿論であり、各種の合成樹脂材料を用いることができる。
(5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、各種の液体状あるいは固体状の食料品などを収納する際に利用することができるものである。
10 開蓋防止機能付き容器
12 容器本体
12a 開口縁部
12b 本体側壁
12c 突出片
12c−1 切り取り突出片
12c−2 残留突出片
12d U字状溝
12e 切り取り用溝部
12f 開封用把持突部
12g 空隙
12h 上端部外径部
14 蓋体
14a U字状係合部
14b 係合端部
14c 上方突出部
14d 把持用突片
14e 内径側側壁部
14f 立ち下がり肩部
120 容器本体
120a 膨出部
140 蓋体
140a 凹部
140b 外径側側壁部
140c 逆U字状溝部
140d 天井部

Claims (6)

  1. 容器本体と該容器本体に嵌合して密閉状態に維持する蓋体とよりなる開蓋防止機能付き容器において、
    容器本体の開口縁部に、前記容器本体の本体側壁の外周面から立ち上がり形成されるとともに、内周側略中央部位に沿って切り取り用溝部が形成された突出片を設け、前記本体側壁と前記突出片とによりU字状溝を形成し、
    前記切り取り用溝部より上方に位置する前記突出片の所定の領域に開封用把持突部を外周側へ突出して形成し、
    前記開封用把持突部に隣接する前記切り取り用溝部より上方に位置する前記突出片の所定の領域に空隙を形成し、
    可撓性を備えて弾性変形可能に蓋体を形成し、
    前記蓋体の外周縁部に、一旦立ち下がる立ち下がり肩部を形成するとともに、その後に立ち上がり形成されて断面略U字形状を備えてなり、前記U字状溝内に嵌合可能なU字状係合部を形成し、
    前記U字状係合部の端部に、外径側に向けて水平方向に突出した係合端部を形成し、
    前記容器本体の前記U字状溝内に前記蓋体の前記U字状係合部が嵌合されていない状態では、前記容器本体の前記本体側壁における上端部外径部の外周面の寸法の方が、前記蓋体の前記立ち下がり肩部の内周面の寸法よりも、前記上端部外径部の外周面ならびに前記立ち下がり肩部の内周面の全周にわたって大径となるように形成し、
    前記容器本体に前記蓋体を初めて嵌合した場合には、前記開封用把持突部を所定の方向に引っ張ることにより、前記切り取り用溝部を切り取り境界にして、前記切り取り用溝部より上方に位置する前記突出片を切除して開蓋する
    ことを特徴とする開蓋防止機能付き容器。
  2. 請求項1に記載の開蓋防止機能付き容器において、
    前記蓋体の上面を形成する平板状面における前記U字状係合部の内径側の近傍に上方突出部を形成した
    ことを特徴とする開蓋防止機能付き容器。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の開蓋防止機能付き容器において、
    前記容器本体の前記本体側壁の上端部に、内径側に突出した膨出部を形成し、
    前記蓋体の前記U字状係合部と前記上方突出部との間に凹部を形成し、前記凹部の外径側側壁部と前記U字状係合部の内径側側壁部とにより逆U字状溝部を形成し、
    前記逆U字状溝部の天井部が、前記膨出部に沿う形状を備えた
    ことを特徴とする開蓋防止機能付き容器。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の開蓋防止機能付き容器において、
    前記蓋体の外周縁に把持用突片を形成した
    ことを特徴とする開蓋防止機能付き容器。
  5. 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の開蓋防止機能付き容器において、
    前記容器本体をポリプロピレン材を用いて軽量化を図った射出成型により構成し、
    前記蓋体を再生PET材と樹脂フィルムとをラミネートしたシートを用いて成型して構成し、
    前記蓋体の樹脂フィルムの表面と前記容器本体とを密着させて液漏れを防止する
    ことを特徴とする開蓋防止機能付き容器。
  6. 請求項5に記載の開蓋防止機能付き容器において、
    前記シートの前記樹脂フィルムの表面に印刷した
    ことを特徴とする開蓋防止機能付き容器。
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