JP4941932B2 - 加飾成形品、加飾成形品用の樹脂基材および加飾成形品の製造方法 - Google Patents
加飾成形品、加飾成形品用の樹脂基材および加飾成形品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4941932B2 JP4941932B2 JP2007131472A JP2007131472A JP4941932B2 JP 4941932 B2 JP4941932 B2 JP 4941932B2 JP 2007131472 A JP2007131472 A JP 2007131472A JP 2007131472 A JP2007131472 A JP 2007131472A JP 4941932 B2 JP4941932 B2 JP 4941932B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- decorative
- molded product
- resin base
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
しかし、メッキの場合、廃液処理が面倒であるため、メッキ処理業者が減少する傾向にあり、異なる製造方法が求められている。
しかし、インモールド法の場合、予め上記のようにシート状加飾材300をプリフォームしなければならない、プリフォームしたシート状加飾材300の金型200内での位置決めが難しい、製品表面と裏面側との境界(コア玉縁部)のラインがきれいに出せない、量産連続成形が難しい(自動成形が困難、特に中〜大型の成形品)、金型200のゲート構造が複雑になる、などの問題がある。
しかしながら、真空圧空成形法の場合、シート状加飾材を加飾部分に正確に合わせてトリミングする必要があり、トリミングの際にシート状加飾材端部が樹脂基材から剥がれたり、裂け目が加飾部分にまで拡がったりするのを避けるために作業時間がかかるとともに、熟練を要し、トリミングの作業性に問題がある。
また、基材樹脂への粘着層の密着性が弱いため、端部で剥がれを起こす恐れがある。
裏面側の凹面の外縁部が全周にわたって平坦面に形成されているとともに、凹面の外周縁に沿った溝が、平坦面に設けられていることを特徴としている。
上記突部は、突部の平坦面に沿って溝が設けられていてもよい。
融着方法としては、特に限定されず、たとえば、超音波融着、振動融着、レーザー融着、熱融着等が挙げられ、中でも超音波融着が好ましい。
上記真空圧空成形には、公知の真空成形装置を使用することができる。
また、シート状加飾材としては、特に限定されないが、シート状基材の一方の面に加飾層として金属材料の蒸着層や印刷層を設けたもの等が挙げられる。
蒸着方法は、特に限定されず、たとえば、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの方法が挙げられる。
また、シート状加飾材を樹脂基材に融着させる態様においては、しっかりとした融着を行わせるために、シート基材の材質は、樹脂基材の樹脂と相溶性を備えたものが好適である。
因みに、マフラーカバーフロントの樹脂基材としては、従来、ABS樹脂、PC、PC/ABS系アロイ等が用いられているが、ABS樹脂、PC、PC/ABS系アロイの場合、非結晶性の樹脂同士となるPMMA(ポリメチルメタクリレート)等のアクリル系樹脂フィルムでも超音波融着できる。一方、マフラーカバーリヤに従来から用いられている結晶性のPA6、PA66、ナイロン系アロイ等のPA系樹脂の場合、PMMAフィルムを超音波融着することはできない。したがって、樹脂基材が上記のようにPA系樹脂である場合、シート状加飾材のシート状基材もPA系樹脂で、また、樹脂基材がPTTである場合、シート状加飾材のシート状基材もPTTで形成されていることが好ましい。
透明保護層としては、特に限定されないが、たとえば、ポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられ、マフラーカバーのマフラーサイドカバーやエンドキャップなどに用いられる場合、鉛筆硬度H以上のものを選択することが好ましい。
すなわち、カッター等の切断具が上記平坦面で受けられるので、カッターの刃先等がゆがんだりせず、シート状加飾材をきれいに切断することができる。
すなわち、カッター等の切断具が上記平坦面で受けられるので、カッターの刃先等がゆがんだりせず、シート状加飾材をきれいに切断することができる。
また、融着を超音波融着法によって行えば、短時間で融着作業が完了し、作業効率がよい。
図1は、本発明にかかる樹脂基材を用いた加飾成形品の製造方法の第1の実施の形態を表している。
また、テーパ面12の端部(図で見て上端側)には、断面略直角三角形の溝13が形成されている。
つぎに、残ったシート状加飾材3の非接着部分を図1(b)に示すように、手で凹面11内に差し入れ、テーパ面12に貼り付ける。
最後に、図1(d)に示すように、トムソンの刃4bを溝13の側壁に沿うように、溝13内に進入させてシート状加飾材3の不要部分31を切り取って、図1(e)に示すような表面が金属メッキ調に加飾された加飾成形品6aを得る。
なお、図1では、発明をより理解しやすくするために、シート状加飾材3の厚みを実際の厚みよりかなり厚く描いているが、実際は200〜250μm程度である。
図2に示すように、この樹脂基材1bは、凹面11が、外縁部に沿って、全周にわたって凹面の開口側に平坦面14aを有する突部14を備えている。
図3に示すように、この樹脂基材1cは、突部15の平坦面15aに略V字形をした溝15bが全周にわたって設けられている以外は、上記樹脂基材1bと同様になっている。
すなわち、この方法によれば、作業者がカッターを手で持って手動でシート状加飾材3を切り取る場合、ガイドとなる溝が設けられているので、だれでも同じ精度で見栄え良い加飾成形品を得ることができる。
そして、この樹脂基材1dを用いた加飾成形品の製造方法は、図4(a)に示すように、上記第1〜第3の実施の形態と同様にして、真空成形装置内で樹脂基材1dの表面からテーパ面16までシート状加飾材3を貼着したのち、図4(b)に示すように、トムソンの刃4eをテーパ面16に突き当たるまでシート状加飾材3に突き通してシート状加飾材3の不要部分31を切り取るようになっている。
また、樹脂基材の融着部に突条を設け、融着時にシート状加飾材越しにこの突条を押しつぶしシート状加飾材と、樹脂基材との密着性を向上させるようにしても構わない。
また、上記の実施の形態では、シート状加飾材の切断手段がトムソンの刃やカッターの刃であったが、レーザーカッターなど他の切断手段を用いるようにしても構わない。
11 凹面
12 テーパ面
13 溝
14 突部
14a 突部14の平坦面
15 突部
15a 突部15の平坦面
15b 突部15の溝
16 テーパ面(平坦面)
3 シート状加飾材
4a,4b,4c,4d 刃
6a,6b,6c,6d 加飾成形品
Claims (12)
- 裏面側が凹面形状をしていて、表面がシート状加飾材によって被覆される加飾成形品用の樹脂基材であって、
裏面側の凹面の外縁部が全周にわたって平坦面に形成されているとともに、凹面の外周縁に沿った溝が、平坦面に設けられていることを特徴とする樹脂基材。 - 裏面側が凹面形状をしていて、表面がシート状加飾材によって被覆される加飾成形品用の樹脂基材であって、
凹面の外周縁に沿うように凹面内に突設され、凹面の外側に向かう平坦面を有する突部を備えていることを特徴とする樹脂基材。 - 突部の平坦面に沿って溝が設けられている請求項2に記載の樹脂基材。
- 請求項1に記載の樹脂基材の表面側および裏面側の凹面の外縁部の全周にわたって形成された平坦面が、シート状加飾材によって被覆されているとともに、前記シート状加飾材が前記平坦面に設けらた溝に沿ってトリミングされていることを特徴とする加飾成形品。
- 請求項2に記載の樹脂基材の表面側およびこの表面側から凹面の外側に向かう突部の平坦面部分までが、シート状加飾材によって被覆されているとともに、突部の平坦面に沿った部分でトリミングされていることを特徴とする加飾成形品。
- 凸部の平坦面に沿って溝が設けられていて、シート状加飾材が、前記溝に沿ってトリミングされている請求項5に記載の加飾成形品。
- 請求項1に記載の加飾成形品用の樹脂基材に、粘着剤付きのシート状加飾材を、粘着剤を介して樹脂基材の表面から少なくとも凹面の平坦面までを覆うように貼着するシート状加飾材貼着工程と、貼着された前記シート状加飾材の不要部分を、カッターの刃を溝に向かってシート状加飾材に突き通し、カッターの刃によって前記溝に沿って切断除去するトリミング工程とを備えていることを特徴とする加飾成形品の製造方法。
- 請求項2に記載の加飾成形品用の樹脂基材に、粘着剤付きのシート状加飾材を、粘着剤を介して樹脂基材の表面から凹面の少なくとも突部の平坦面部分までを覆うように貼着するシート状加飾材貼着工程と、貼着された前記シート状加飾材の不要部分を、カッターの刃をシート状加飾材に突部の平坦面に沿った部分で切断除去するトリミング工程とを備えていることを特徴とする加飾成形品の製造方法。
- 請求項3に記載の加飾成形品用の樹脂基材に、粘着剤付きのシート状加飾材を、粘着剤を介して樹脂基材の表面から凹面の少なくとも突部の平坦面部分までを覆うように貼着するシート状加飾材貼着工程と、貼着された前記シート状加飾材の不要部分を、カッターの刃を突部の溝に向かってシート状加飾材に突き通し、カッターの刃によって前記突部の溝に沿って切断除去するトリミング工程とを備えていることを特徴とする加飾成形品の製造方法。
- トリミング工程の前にシート状加飾材の少なくとも凹面貼着側の貼着部端部を融着させる工程を含む請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の加飾成形品の製造方法。
- 超音波で融着させる請求項10に記載の加飾成形品の製造方法。
- 真空圧空成形法を用いてシート状加飾材を樹脂基材の少なくとも表面に貼着する請求項7〜請求項11のいずれか1項に記載の加飾成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007131472A JP4941932B2 (ja) | 2007-05-17 | 2007-05-17 | 加飾成形品、加飾成形品用の樹脂基材および加飾成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007131472A JP4941932B2 (ja) | 2007-05-17 | 2007-05-17 | 加飾成形品、加飾成形品用の樹脂基材および加飾成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008284771A JP2008284771A (ja) | 2008-11-27 |
JP4941932B2 true JP4941932B2 (ja) | 2012-05-30 |
Family
ID=40144964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007131472A Expired - Fee Related JP4941932B2 (ja) | 2007-05-17 | 2007-05-17 | 加飾成形品、加飾成形品用の樹脂基材および加飾成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4941932B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5879477B2 (ja) * | 2011-05-20 | 2016-03-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電気掃除機 |
JP5845403B2 (ja) * | 2011-09-15 | 2016-01-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | フィルム加飾部品 |
JP5863372B2 (ja) * | 2011-10-06 | 2016-02-16 | 株式会社ファルテック | 車両用装飾成形品の製造方法 |
JP6304686B2 (ja) * | 2014-06-17 | 2018-04-04 | 株式会社浅野研究所 | 熱成形装置 |
JP7058255B2 (ja) * | 2019-12-26 | 2022-04-21 | 日本プラスチックス・テクノロジーズ株式会社 | 表皮被覆製品の作製方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5829633A (ja) * | 1981-08-13 | 1983-02-21 | Meiwa Sangyo Kk | 複合成形体の製造方法 |
JPS60250939A (ja) * | 1984-05-28 | 1985-12-11 | Toyoda Gosei Co Ltd | 加飾成形品とその製造方法 |
JPH0618722B2 (ja) * | 1988-04-27 | 1994-03-16 | 豊田合成株式会社 | 積層内装材の製造方法 |
JPH02139221A (ja) * | 1988-11-21 | 1990-05-29 | Honda Motor Co Ltd | 真空ラミネート機におけるフィルムの切断装置 |
JP4542847B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2010-09-15 | 株式会社倉本産業 | 成形品加飾用シート及び成形品の加飾方法 |
-
2007
- 2007-05-17 JP JP2007131472A patent/JP4941932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008284771A (ja) | 2008-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4941932B2 (ja) | 加飾成形品、加飾成形品用の樹脂基材および加飾成形品の製造方法 | |
CN102202882B (zh) | 包裹的三维成形制品及其制备方法 | |
JP2010241138A (ja) | インモールド加飾成形方法及び成形品 | |
WO1998042488A1 (fr) | Procede d'inclusion d'etiquette electronique dans la paroi d'un objet thermotransforme, dispositif preparatoire pour ce procede, et objet moule obtenu par ce procede | |
US7875339B2 (en) | Thermoplastic resin casing and method for fabricating the same | |
JP2010099870A (ja) | 装飾成形品の製造方法および装飾成形品 | |
CN102152699A (zh) | 利用打印机印制预压模内转印薄膜及模内装饰薄膜的方法 | |
EP3676070A1 (fr) | Procédé de fabrication d'un radome en thermoplastique pour un radar d'un véhicle | |
US20060244171A1 (en) | In-Mold Decoration process | |
JP3727126B2 (ja) | 金属薄膜インサートフィルム成形品の製造方法 | |
JP2018034336A (ja) | 加飾樹脂製品の製造方法 | |
JP5129290B2 (ja) | インモールド加飾成形方法及び成形品 | |
WO2007013292A1 (ja) | 成形品の製造方法および自動車両 | |
JP3112147B2 (ja) | フィルム付成形品の製造方法 | |
JP2009107211A (ja) | 加飾成形品および加飾成形品の製造方法 | |
EP3221114B1 (fr) | Procede de fabrication d'une piece de véhicule en materiau polymere | |
JP2000052416A (ja) | フィルムインサート成形法とこれに用いる予備成形用型 | |
JP4542667B2 (ja) | 光輝性加飾シートと光輝性加飾成形品の製造方法 | |
EP2742821B1 (fr) | Procédé de fabrication d'un dispositif électronique portable flexible | |
FR2827805A1 (fr) | Procede de decoration d'une piece en matiere plastique | |
JP2015182398A (ja) | インモールド成形用金型とインモールド成形方法 | |
FR2728194A1 (fr) | Procede et dispositif pour la realisation de pieces en matiere plastique moulees et decorees en trois dimensions, et produits ainsi obtenus | |
JP7276266B2 (ja) | 車両用装飾部品 | |
KR100952356B1 (ko) | 선바이저 성형장치 및 성형방법 | |
JP2000280278A (ja) | インサート材とインサート成形品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20100316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |