JP4941354B2 - エンジン始動制御装置及びエンジン始動制御方法 - Google Patents

エンジン始動制御装置及びエンジン始動制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、エンジンの始動を制御する装置及び方法に関する。
たとえば特許文献1では、エンジンをモータで始動(クランキング)する場合に、エンジン回転数が共振範囲内にあるときには有効圧縮比を下げてエンジンのトルク変動を低減することでエンジンの振動悪化を防止している。
特開2001−123857号公報
しかしながら前述した方法では、燃焼開始すると膨張行程でのエンジントルクの急増によってエンジンが励振されることに起因して、共振回転数範囲外であっても振動悪化を生じる可能性があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、振動悪化することなくエンジンを始動可能なエンジン始動制御装置及びエンジン始動制御方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、クランキング時にクランキングトルクに抗するエンジンマウントによって支持されるエンジン(11)の始動を制御する装置であって、エンジンをクランキングして、エンジンの停止状態に対するクランクシャフト回りの初爆直前ロール角度を推定する初爆直前ロール角度推定手段(ステップS3)と、前記初爆直前ロール角度に基づいて初爆トルクの大きさを調整する初爆トルク調整手段(ステップS9)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、初爆直前ロール角度に基づいて初爆トルクの大きさを調整するようにした。エンジンが初爆するとエンジンマウントの復元力が発生する。このとき初爆トルクが大きいと、エンジンマウントの復元力に初爆トルクも加わって大きなエンジン振動が発生してしまう。本発明は上述の通り、初爆直前ロール角度に基づいて初爆トルクの大きさを調整するようにしたので、初爆前のエンジン変位(ロール角度)によらず、エンジン振動を抑制できるのである。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるエンジン始動制御装置に好適なハイブリッド車のシステム構成の一例を示す図である。
ハイブリッド車1は、エンジン11と、モータジェネレータ12と、トランスミッション13と、を含む。
エンジン11は不図示のエンジンマウントに支持されている。エンジン11は、エンジンコントロールモジュール(ECM)21によって制御される。エンジン11とモータジェネレータ12とは第1クラッチ14aを介して連結される。モータジェネレータ12は、モータコントローラ(MC)22によって制御される。モータジェネレータ12は、エンジン11の始動時にエンジン11をクランキングする。モータジェネレータ12は、第2クラッチ14bを介してトランスミッション13を連結しており、必要に応じて駆動力を出力する。モータジェネレータ12は、インバータ31を介して蓄電装置32に電気的に接続される。モータジェネレータ12は、蓄電装置32から電力を受けて回転駆動する。モータジェネレータ12は、回生したエネルギを、蓄電装置32へ電力として供給する。トランスミッション13は駆動軸に連結される。
蓄電装置32の充電状態(State of Charge;SOC)は、常時ハイブリッドコントロールモジュール(HCM)23によって監視されており、このSOC信号や要求出力などに基づいて、第1クラッチ14a,第2クラッチ14b,エンジンコントロールモジュール(ECM)21,モータコントローラ(MC)22,インバータ31が、ハイブリッドコントロールモジュール(HCM)23によって統合的に制御される。
エンジン11は可変動弁機構によって動弁のリフト量及び開閉時期を変更可能であり、動弁のリフト量及び開閉時期を調整することでエンジンの有効圧縮比を調整することができる。このように本実施形態では、可変動弁機構でエンジン有効圧縮比を可変である。そこで次に図面を参照して、この可変動弁機構について説明する。
図2は、可変動弁機構を示す斜視図である。
可変動弁機構200は、カムシャフト210と、リンクアーム220と、バルブリフト制御シャフト230と、ロッカアーム240と、リンク部材250と、揺動カム260とを備え、揺動カム260の揺動によってカムフォロア63を押圧し動弁61を開閉する。
カムシャフト210は、エンジン前後方向に沿ってシリンダヘッド上部に回転自在に支持される。カムシャフト210の一端は、カムスプロケット270に挿入される。カムスプロケット270は、エンジンのクランク軸からトルクが伝達されて回転する。カムシャフト210は、カムスプロケット270とともに回転する。カムシャフト210は、油圧によってカムスプロケット270に対して相対回転し、カムスプロケット270に対する位相を変更できる。このような構造によって、クランク軸に対するカムシャフト210の回転位相を変更できる。カムシャフト210にはカム211が固定される。カム211はカムシャフト210と一体回転する。またカムシャフト210にはパイプで連結された一対の揺動カム260が挿通される。揺動カム260はカムシャフト210を回転中心として揺動し、カムフォロア63をストロークさせる。
リンクアーム220はカム211を挿通して支持される。
バルブリフト制御シャフト230は、カムシャフト210と平行に配置される。バルブリフト制御シャフト230にはカム231が一体形成される。バルブリフト制御シャフト230はアクチュエータ280によって所定回転角度範囲内で回転するように制御される。
ロッカアーム240はカム231を挿通して支持され、リンクアーム220に連結される。
リンク部材250は、ロッカアーム240に連結される。
揺動カム260は、カムシャフト210を挿通し、カムシャフト210を中心として揺動自在である。揺動カム260は、リンク部材250に連結される。揺動カム260は上下動して、カムフォロア63を押し下げ、動弁61を開閉する。
続いて図3を参照して可変動弁機構200の動作を説明する。
図3(A−1)(A−2)はカムフォロア63のストローク量を最大にして動弁61のリフト量を最大にするときの様子を示す図である。図3(A−1)はカムノーズ260bが最高位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。このときカムフォロア63は上端位置にあり動弁61は閉弁状態である。図3(A−2)はカムノーズ260bが最低位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。このときカムフォロア63は下端位置にあり動弁61は最大リフト状態である。
図3(B−1)(B−2)はカムフォロア63のストローク量を最小にするときの様子を示す図である。図3(B−1)はカムノーズ260bが最高位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。図3(B−2)はカムノーズ260bが最低位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。本実施形態ではカムフォロア63のストローク量がゼロであり動弁61のリフト量もゼロである。そのため、図3(B−1)(B−2)では揺動カム260の作動にかかわらず、動弁61は常に閉弁状態である。
カムフォロア63のストローク量を大きくして動弁61のリフト量を大きくするには、図3(A−1)(A−2)に示すように、バルブリフト制御シャフト230を回転してカム231の位置を下げ、軸心P1を軸心P2の下方にセットする。これによりロッカアーム240は、全体が下方に移動する。
この状態でカムシャフト210を回転駆動すると、その駆動力が、リンクアーム220→ロッカアーム240→リンク部材250→揺動カム260と伝達する。
図3(A−1)のようにカム211がカムシャフト210の左側にあるときは揺動カム260の基円部260aがカムフォロア63に当接しており、このときカムフォロア63は上端位置にあり動弁61は最大リフト状態である。
図3(A−2)のように、カム211がカムシャフト210の右側にあるときは揺動カム260のカムノーズ260bがカムフォロア63に当接しており、このときカムフォロア63は下端位置にあり動弁61は閉弁状態である。
カムフォロア63のストローク量を小さくして動弁61のリフト量を小さくするには、図3(B−1)(B−2)に示すように、バルブリフト制御シャフト230を回転してカム231の位置を上げ、軸心P1を軸心P2の右斜上方にセットする。これによりロッカアーム240は、全体が上方に移動する。
この状態でカムシャフト210を回転駆動すると、その駆動力が、リンクアーム220→ロッカアーム240→リンク部材250→揺動カム260と伝達する。
図3(B−1)のように、カム211がカムシャフト210の左側にあるときは揺動カム260の基円部260aがカムフォロア63に当接する。
図3(B−2)のように、カム211がカムシャフト210の右側にあるときであっても揺動カム260の基円部260aがカムフォロア63に当接する。
このように、バルブリフト制御シャフト230を回転してカム231の位置を上げ、軸心P1を軸心P2の右斜上方にセットした場合には、カムシャフト210が回転して揺動カムが揺動しても、カムフォロア63はストロークせず、動弁61は閉弁したままである。
図4は、可変動弁機構200による動弁のリフト量及び開閉時期を示す図である。実線はバルブリフト制御シャフト230を回転したときの動弁61のリフト量及び開閉時期を示す図である。破線はカムシャフト210のカムスプロケット270に対する位相を変更したときの動弁61の開閉時期を示す図である。
上述した可変動弁機構200の構造によれば、動弁61のリフト量及び作動角を連続的に変更することができる。このようにバルブリフト制御シャフト230の角度及びカムシャフト210のカムスプロケット270に対する位相を変更することで、動弁61のリフト量及び作動角を連続的に自在に変更することができる。
図5は、システムブロック図である。
ハイブリッドコントロールモジュール(HCM)23は、キースイッチ信号HEVSW,ブレーキ信号BRSW,エンジン回転速度信号NE,クランク角度信号CA,アクセル開度信号APS,車速信号VSP,蓄電装置充電状態信号SOC,大気圧信号PA,吸入空気温度信号TA,エンジン冷却水温信号TW,潤滑油温度信号TOを入力し、演算処理する。
またハイブリッドコントロールモジュール(HCM)23は、エンジンコントロールモジュール(ECM)21に、エンジン目標トルク信号,始動許可信号,可変動弁目標作動角信号を出力し、エンジンコントロールモジュール(ECM)21を統合制御する。エンジンコントロールモジュール(ECM)21は、さらに吸気バルブタイミング変更手段の動弁作動角信号を入力する。エンジンコントロールモジュール(ECM)21は、これらの信号に基づいて燃料噴射、燃料ポンプ及び可変動弁機構を制御する。
さらにハイブリッドコントロールモジュール(HCM)23は、モータコントローラ(MC)22に、制御切替信号(トルク制御/回転数制御の切替),モータ目標トルク信号,目標回転速度信号を出力し、モータコントローラ(MC)22を統合制御する。
さらにまたハイブリッドコントロールモジュール(HCM)23は、クラッチ制御信号を出力し第1クラッチ14a及び第2クラッチ14bを制御する。
次に本発明の理解を容易にするために、本発明の基本となる技術思想について説明する。
エンジンをクランキングすると、エンジンはクランクシャフト回りにロールしエンジンマウントが圧縮される。そしてエンジンが初爆するとエンジンマウントの復元力が発生する。このとき初爆トルクが大きいと、エンジンマウントの復元力に初爆トルクも加わって大きなエンジン振動が発生してしまう。この点に本件発明者らは着目し、エンジンマウントの復元力が正方向に大きいほど、初爆トルクが小さくなるように制御することで、初爆前のエンジン変位(ロール角度)によらず、エンジン振動を抑えようとしたのである。
以下ではこのような技術思想を実現するためのコントローラの具体的な制御ロジックについてフローチャートに沿って説明する。
図6は、本発明によるエンジン始動制御装置の動作を説明するフローチャートである。なおコントローラは以下の処理を微少時間ごと(たとえば10ミリ秒ごと)に繰り返し実行する。
ステップS1においてコントローラは、燃料噴射したか否かを判定する。未だ燃料噴射していなければステップS2に処理を移行し、既に燃料噴射していれば処理を抜ける。
ステップS2においてコントローラは、エンジンの回転速度NEを読み込む。
ステップS3においてコントローラは、初爆直前のエンジンロール角度Rollrを推定する。具体的な推定方法は後述する。
ステップS4においてコントローラは、エンジン回転速度NEが初爆許可速度NE0を超えているか否かを判定する。超えていなければステップS5へ処理を移行し、超えていればステップS6へ処理を移行する。
ステップS5においてコントローラは、燃料噴射を禁止しておく。
ステップS6においてコントローラは、大気圧PA、冷却水温TW、吸気温TA、有効圧縮比、燃料性状を読み込む。
ステップS7においてコントローラは、ステップS6での読込値をたとえば図8に示すようなマップに適用して燃焼可能ロール角度限界値RollLを求める。なお燃焼可能ロール角度限値RollLとは、初爆トルクを調整することでエンジン振動を抑制可能なエンジンロール角度限界値である。エンジンロール角度がこの燃焼可能ロール角度限値RollLを超えているときには、初爆トルクを減じてもエンジンマウントの復元力によって発生するエンジン振動が大きいので今回は初爆しないことが望ましい。このときは有効圧縮比を変更するなどしてから初爆することが望ましい。なお燃焼可能ロール角度限値RollLは、燃焼トルクによってエンジンが変位する方向を正方向とすると負値である。
ステップS8においてコントローラは、ステップS3で推定したエンジンロール角度Rollrが燃焼可能ロール角度限値RollLよりも小さいか否かを判定する。上述の通り、燃焼可能ロール角度限値RollLは、燃焼トルクによってエンジンが変位する方向を正方向とすると負値であるので、エンジンロール角度Rollrが燃焼可能ロール角度限値RollLよりも小さい、とは、エンジンが負方向に燃焼可能ロール角度限値RollLよりも大きくロールしていることを意味する。エンジンロール角度Rollrが燃焼可能ロール角度限値RollLよりも小さければステップS5へ処理を移行し、大きければステップS9へ処理を移行する。
ステップS9においてコントローラは、初爆トルクを制御する。具体的な調整方法は後述する。
図7は、第1実施形態のサブルーチンを示すフローチャートであり、図7(A)は初爆直前ロール角度推定ルーチンを示し、図7(B)は初爆トルク制御ルーチンを示す。
はじめに初爆直前ロール角度推定ルーチンについて説明する。
ステップS311においてコントローラは、クランク角CAを読み込む。
ステップS312においてコントローラは、クランク角CAが特定クランク角CArであるか否かを判定する。クランク角CAが特定クランク角CArであればステップS313へ処理を移行し、そうでなければ処理を抜ける。なおこのように特定クランク角CArであることを判定するのは、エンジンのピストン位置によって圧縮反力が変わるなどしてロール角度に影響を及ぼす可能性があるからである。
ステップS313においてコントローラは、エンジンロール角度Rollを読み込む。これはたとえばエンジンロール角度センサなどによって検出する。
ステップS314においてコントローラは、エンジンロール角度Rollに基づいて初爆直前ロール角度Rollrを推定する。なおたとえば現在のエンジン回転速度NEと現在のエンジンロール角度Rollとに基づいて初爆直前エンジン回転速度NE0におけるエンジンロール角度Rollrを求めるためのマップをあらかじめ求められている。ステップS314ではこのマップに基づいて初爆直前ロール角度Rollrを推定する。
次に初爆トルク制御ルーチンについて説明する。
ステップS911においてコントローラは、初爆直前ロール角度Rollrをたとえば図9に示したマップに適用して目標初爆トルクを求める。
ステップS912においてコントローラは、目標初爆トルクをたとえば図10に示したマップに適用してメイン噴射の噴射量及び噴射時期を求める。なおそれに合わせてパイロット噴射の噴射量及び噴射時期を求めてもよい。
エンジンをクランキングすると、エンジンはクランクシャフト回りにロールしエンジンマウントが圧縮される。そしてエンジンが初爆するとエンジンマウントの復元力が発生する。このとき初爆トルクが大きいと、エンジンマウントの復元力に初爆トルクも加わって大きなエンジン振動が発生してしまう。本実施形態によれば、エンジンマウントの復元力が正方向に大きいほど、初爆トルクが小さくなるように制御するようにしたので、初爆前のエンジン変位(ロール角度)によらず、エンジン振動を抑えることができるのである。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態のサブルーチンを示すフローチャートであり、図11(A)は初爆直前ロール角度推定ルーチンを示し、図11(B)は初爆トルク制御ルーチンを示す。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
はじめに初爆直前ロール角度推定ルーチンについて説明する。
ステップS321においてコントローラは、エンジン回転速度NEが正であるか否かを判定する。正でなければ(すなわちクランキングが開始されていなければ)ステップS322へ処理を移行し、正であれば(すなわちクランキングが開始されていれば)ステップS323へ処理を移行する。
ステップS322においてコントローラは、クランキング時間tをリセットする。
ステップS323においてコントローラは、エンジン回転速度NEが初爆許可速度NE0を超えているか否かを判定する。超えるまではステップS324へ処理を移行し、超えたらステップS325へ処理を移行する。
ステップS324においてコントローラは、クランキング時間tをインクリメントする。
ステップS325においてコントローラは、クランキング時間tに基づいて初爆直前ロール角度Rollrを推定する。なおクランキング時間tが短いほどエンジン回転速度NEが初爆許可速度NE0に達するまでの時間が短くクランキングトルクが大きい状態である。したがってクランキング時間tが短いほど初爆直前ロール角度Rollrが大きいと推定される。
次に初爆トルク制御ルーチンについて説明する。
ステップS921においてコントローラは、初爆直前ロール角度Rollrをたとえば図9に示したマップに適用して目標初爆トルクを求める。
ステップS922においてコントローラは、目標初爆トルクをたとえば図12に示したマップに適用して点火時期を求める。
本実施形態によっても、初爆前のエンジン変位(ロール角度)によらず、エンジン振動を抑えることができる。特にガソリンエンジンのように点火時期を調整可能なエンジンであれば本実施形態のように制御することで一層確実にエンジン振動を抑えることができるのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば上記各実施形態では、有効圧縮比可変機構として動弁のリフト量及び開閉時期を変更可能な可変動弁機構を例示したが、たとえば動弁の開閉時期のみを変更する機構であってもよい。また吸気絞り弁の開度を変更することでエンジンの有効圧縮比を調整する機構であってもよい。さらに吸気行程中に閉じる吸気遮断弁などの機構であってもよい。
また上記では、本発明によるエンジン始動制御装置を適用可能な車両として1モータタイプのハイブリッド車を例示したが、2モータタイプのハイブリッド車(モータ数にとらわれない)や、エンジン車であっても、当然に適用可能である。
本発明によるエンジン始動制御装置に好適なハイブリッド車のシステム構成の一例を示す図である。 可変動弁機構を示す斜視図である。 可変動弁機構の動作を説明する図である。 可変動弁機構による動弁のリフト量及び開閉時期を示す図である。 システムブロック図である。 本発明によるエンジン始動制御装置の動作を説明するフローチャートである。 第1実施形態のサブルーチンを示すフローチャートである。 燃焼可能ロール角度限界値を求めるマップを例示する図である。 目標初爆トルクを求めるマップを例示する図である。 燃料の噴射量及び噴射時期を求めるマップを例示する図である。 第2実施形態のサブルーチンを示すフローチャートである。 点火時期を求めるマップを例示する図である。
符号の説明
11 エンジン
12 モータジェネレータ
200 可変動弁機構(有効圧縮比可変機構)
ステップS3 初爆直前ロール角度推定手段/初爆直前ロール角度推定工程
ステップS8 初爆禁止手段/初爆禁止工程
ステップS9 初爆トルク調整手段/初爆トルク調整工程

Claims (11)

  1. クランキング時にクランキングトルクに抗するエンジンマウントによって支持されるエンジンの始動を制御する装置であって、
    エンジンをクランキングして、エンジンの停止状態に対するクランクシャフト回りの初爆直前ロール角度を推定する初爆直前ロール角度推定手段と、
    前記初爆直前ロール角度に基づいて初爆トルクの大きさを調整する初爆トルク調整手段と、
    を備えることを特徴とするエンジン始動制御装置。
  2. 前記初爆トルク調整手段は、燃焼トルクによってエンジンが変位する方向を正方向とした場合に、初爆直前のエンジンロール角度が正方向に小さいほど又は負方向に大きいほど、初爆トルクが小さくなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン始動制御装置。
  3. 前記初爆トルク調整手段は、点火時期を変更して初爆トルクの大きさを調整する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン始動制御装置。
  4. 前記初爆トルク調整手段は、燃料噴射量を変更して初爆トルクの大きさを調整する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  5. 前記初爆トルク調整手段は、燃料噴射量を減量するほど燃料噴射時期を進角する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のエンジン始動制御装置。
  6. 前記初爆トルク調整手段は、さらにパイロット噴射する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のエンジン始動制御装置。
  7. 燃焼トルクによってエンジンが変位する方向を正方向とした場合に、エンジンロール角度が負方向の基準角度を超えて変位するときには初爆を禁止する初爆禁止手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  8. 前記基準角度は、大気圧、吸気温、冷却水温、エンジン有効圧縮比及び燃料性状の少なくともいずれか一つに基づいて設定される、
    ことを特徴とする請求項7に記載のエンジン始動制御装置。
  9. 前記初爆直前ロール角度推定手段は、エンジンクランキング中に検出したロール角度に基づいて初爆直前ロール角度を推定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  10. 前記初爆直前ロール角度推定手段は、クランキングを開始してからエンジン回転速度が初爆許可速度に達するまでの時間に基づいて初爆直前ロール角度を推定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のエンジン始動制御装置。
  11. クランキング時にクランキングトルクに抗するエンジンマウントによって支持されるエンジンの始動を制御する方法であって、
    エンジンをクランキングして、エンジンの停止状態に対するクランクシャフト回りの初爆直前ロール角度を推定する初爆直前ロール角度推定工程と、
    前記初爆直前ロール角度に基づいて初爆トルクの大きさを調整する初爆トルク調整工程と、
    を備えることを特徴とするエンジン始動制御方法。
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