JP4940675B2 - タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法 - Google Patents

タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4940675B2
JP4940675B2 JP2006022681A JP2006022681A JP4940675B2 JP 4940675 B2 JP4940675 B2 JP 4940675B2 JP 2006022681 A JP2006022681 A JP 2006022681A JP 2006022681 A JP2006022681 A JP 2006022681A JP 4940675 B2 JP4940675 B2 JP 4940675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
tire
friction coefficient
measured
predicted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006022681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007203809A (ja
Inventor
直也 網野
直士 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2006022681A priority Critical patent/JP4940675B2/ja
Publication of JP2007203809A publication Critical patent/JP2007203809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4940675B2 publication Critical patent/JP4940675B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤの摩擦係数の温度依存性を予測する方法に関し、更に詳しくは、タイヤの開発期間を短縮することができるタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法に関する。
近年、ABS装着車両の増加に伴い、ABS制御を左右するタイヤの摩擦特性に対する要求がより高度なものになってきており、装着車のABS制御に対して効果的な摩擦特性を有するタイヤの設計が求められている。
一般にタイヤの摩擦特性は、下記の式で示す制動力係数(摩擦係数)μとスリップ率Sの関係を示すμ−S曲線によって表される。このμ−S曲線は、S=0.1〜0.2の範囲で摩擦係数μの最大値μpeakが現れ、それ以降では摩擦係数μの値が次第に減少する。なお、式中、Fx は制動力、Fz は荷重であり、Vc はタイヤ回転速度、Vx は車両走行速度である。
μ=Fx /Fz
S=(Vx −Vc )/Vx
従来、タイヤの摩擦挙動を再現する解析力学的なモデルとして、例えば、Fiala-酒井モデルが知られている(例えば、特許文献1参照)。このFiala-酒井モデルは、円環状のベルトの外周にトレッドゴムを貼りつけたモデル(ブラシモデル)を用いてμ−S曲線を算出するものである。
図13に示すように、接地面1の前端2で路面3と接したトレッド4は、タイヤ回転速度Vc で接地面1後方に移動する。制動時、タイヤと接触する路面3は、タイヤ回転速度Vc よりも速い車両走行速度Vx (路面速度)で後方に移動する。タイヤ回転速度Vc は、車両走行速度Vx よりも速度が遅いため、速度差Vx −Vc によりトレッド4が接地面前端2から後方に向かうに従って走行方向後方に剪断変形を受ける。剪断応力がトレッド4と路面3との間の凝着力より小さい場合は、トレッド4と路面3との相対的移動は発生せず、凝着摩擦の状態となるが、剪断変形及びそれによる剪断応力の増加により、最終的には、接地面3上の一点hで剪断応力が凝着力を超えて、その点hより後方のトレッドは路面3上を滑るようになる。
このような状態にあるトレッド4の接地面1は、凝着摩擦の状態と滑り摩擦状態の両者を有する状態にあり、摩擦係数μは凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の和からなり、摩擦係数μは、接地面1に発生する凝着域THの摩擦力と滑り域TSの摩擦力が合計された摩擦力をタイヤの負荷荷重で除算することによって求められる。
ところで、タイヤの制動性能や旋回性能は、外気温や路面の温度による影響を受けて変化する。このようなタイヤ性能の温度依存性は、タイヤトレッド部のゴムの摩擦力(あるいは摩擦係数)が温度によって変化することが主要因である。
従来、摩擦力の温度依存性予測について検討がなされてはいるが、それは専ら滑り摩擦係数におけるヒステリシスの項(ヒステリシスに起因する成分)にのみ着目し、滑り摩擦係数における凝着の項(凝着に起因する成分)を考慮していなかったため、タイヤの摩擦力の温度依存性について十分な予測ができたとは言えなかった。そのため、装着車のABS制御に対して効果的な摩擦特性(特に摩擦係数のピーク値)を有するタイヤの開発にあたり、予想されるタイヤ使用温度の上限から下限まで広い範囲での試作・評価が必要であり、それが開発期間を長期化させる一因になっていた。
特開2003−57134号公報
本発明の目的は、車両のABS制動性能において大きく影響する摩擦係数μの最大値の温度依存性についての予測精度を高め、タイヤの開発期間を短縮することが可能なタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法は、摩擦係数の温度依存性を予測するタイヤにおいて、凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の和からなるタイヤの摩擦係数μとスリップ率Sとの関係を示すμ−S曲線を表す式μ(S)を求める際に、滑り摩擦係数が凝着に起因する成分とヒステリシスに起因する成分を含み、0℃以下及び20℃以上の少なくとも2点の温度で測定した損失正接tanδ、貯蔵弾性率E′と、破断強度T b と、からなる測定データを使用して、それぞれの温度に対応した式μ(S)を求めるとき、凝着限界スリップ率をS C とすると、式μ(S)が0<S<S C の範囲において下記式で表されることを特徴とする。
Figure 0004940675
但し、D(t)は予測するタイヤの接地面の接地圧分布を表すn次の傾斜放物線関数で、
D(t)=(1−│2t−1│ n )×(1−q(2t−1))
但しtは接地前端からの接地面の位置を規格化した0以上1以下の位置座標値、
nは正の実数、qは係数で0以上1以下の実数
Aは規格化係数で、A=((n+1)/n)×(F Z /(w×L))
wは予測するタイヤの接地幅(mm)
Lは予測するタイヤの接地長(mm)
h は凝着域と滑り域の境界座標で、C X ×S×L h =μ smax ×A×D(L h /L)の関
係を満足する値である。
但しC X は予測するタイヤのトレッドゴム層の剪断弾性定数で、
X =(2×d×K x )/(w×L 2 )、
dはトレッドゴム層の厚さ(mm)、K x はタイヤの剛性率(kN)で、
x =(E′×w×L 2 )/(6d)
Z は予測するタイヤ単体に加わる荷重(kN)
μ smax は最大静止摩擦係数で、μ smax =B 1 ×s 1 /F Z
但しB 1 は接地面の凝着域の接触面積(mm 2 )、s 1 は接地面の凝着域に作用する剪
断強さ(MPa)で、s 1 =T b1 /m、T b1 は接地面の凝着域に位置するゴムの変形
速度を加味した破断強度(MPa)で予測するタイヤのトレッドに使用するゴムの破
断強度T b (MPa)から得られる値、mは定数
μ d0 は滑り摩擦係数で、μ d0 =(B 2 ×s 2 +k×tanδ×E′ -p )/F Z
但しB 2 は接地面の滑り域の接触面積(mm 2 )、s 2 は接地面の滑り域に作用する剪
断強さ(MPa)で、s 2 =T b2 /m、T b2 は接地面の滑り域に位置するゴムの変形
速度を加味した破断強度(MPa)で破断強度T b から得られる値、tanδは予測
するタイヤのトレッドに使用されるゴムの損失正接、E′は予測するタイヤのトレッ
ドに使用されるゴムの貯蔵弾性率(MPa)、k,pはそれぞれ定数
凝着限界スリップ率S c はS c =(μ smax ×F Z /K x )×(n+1)×(q+1)
上述した本発明によれば、滑り摩擦係数において従来加味されなかった凝着に起因する成分を加味するようにしたので、車両のABS制動性能において大きく影響する摩擦係数μの最大値の温度依存性についての予測精度を高めることができ、しかも測定する温度を上記のように少なくとも2点とすることで、得られた摩擦係数μの最大値を用いて温度に対する摩擦係数μの最大値の最適な関数系を得ることができ、タイヤの摩擦係数μの最大値の温度依存性について十分な予測ができるようになる。そのため、予想されるタイヤ使用温度の上限から下限まで広い範囲での試作・評価が不要になり、タイヤの開発期間を短縮することが可能なる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法のフローを示し、ここではタイヤの摩擦挙動を再現する解析力学的なモデルとして、Fiala-酒井モデルを使用する。
Fiala-酒井モデルでは、凝着限界スリップ率をSc とすると、μ−S曲線を表す式μ(S)が、スリップ率Sが0<S<Sc の範囲では下記(1)式で表される。
Figure 0004940675
スリップ率SがSc <S<1の範囲は、ゴム物性から計算される滑り摩擦係数の凝着の項(凝着に起因する成分)とヒステリシスの項(ヒステリシスに起因する成分)を当てはめ易いので、下記(2)式を用いる。
Figure 0004940675
但し、上記(1),(2)式において、Aは規格化係数、wは予測するタイヤの接地幅(mm)、Lは予測するタイヤの接地長(mm)、FZ は予測するタイヤ単体に加わる荷重(kN)、Lh は凝着域THと滑り域TSの境界座標、μsmaxは最大静止摩擦係数、μd0は滑り摩擦係数、D(t) は予測するタイヤの接地面1の接地圧分布を表す関数、Vx は車両走行速度(mm/s)、aは定数である。なお、タイヤの接地幅wと接地長Lは、装着される車両に記載される空気圧を充填して荷重FZ を加えた時の接地幅と接地長である。
本発明の方法は、先ず、摩擦係数の温度依存性を予測するタイヤのトレッドに使用されるゴムにおいて、損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’(MPa)、破断強度Tb (MPa)、及びタイヤが接地する路面3(図13参照)の凹凸に対応する突起群にゴム片を押し付けた時の、予測するタイヤの接地面1全体の接触面積B(mm2 )をそれぞれ測定する。
損失正接 tanδ及び貯蔵弾性率E’は、0℃以下の温度と20℃以上の温度の少なくとも2点の温度で測定する。測定する温度を0℃以下と20℃以上の少なくとも2点とするのは、後述する滑り摩擦係数の算出値を用いて温度に対する摩擦係数の最適な関数系を得るためである。好ましくは、3点以上の複数の温度で測定するのがより最適な関数系を得る上でよい。
破断強度Tb は、ガラス転移点Tg(℃)+50℃より高い少なくとも1点の温度で測定する。ガラス転移点Tg(℃)+50℃より高くするのは、図2に示すように、ゴムの破断強度は、ガラス転移点Tg(℃)+50℃まで一定で、それ以後ゴムの種類に応じてそれぞれ規則的に減少し、温度Tを変数とする関数で表すことができることが分かっているためである。そこで、ガラス転移点Tg(℃)+50℃より高い少なくとも1点を測定し、その測定値を用いて温度Tを変数とする破断強度Tb の関数式を求め、この関数式から0℃以下の温度と20℃以上の温度の少なくとも2点の温度における破断強度Tb を算出するのである。
接触面積Bについても、上記と同じ理由により、0℃以下の温度と20℃以上の温度の少なくとも2点の温度で測定する。接触面積Bの測定に使用する突起群としては、図3に示すように、綾織りの金網10を好ましく用いることができる。11で示す金網10の部分が路面に近似する突起であり、金網10はこれらの突起11が図4に示すように群状に集まった構成になっている。図3中、20は金網10に押し付けられたゴム試験片である。
一般にタイヤが接地する路面の凹凸の凸部の大きさは、径(半径)が数μm〜10mm程度であり、路面における密度は1×10-3〜1×104 (個/mm2 )程度である。そのため、金網10はこの範囲となる線径のワイヤと密度に対応した配列間隔を有するものが使用される。例えば、JIS G 335に規定されたTW−Sで示されるステンレス鋼線製綾織金網の#250(線径が40μm)を好ましく使用することができる。この綾織金網は、線径(直径)が40μmで25.4mm2 の面積内に250個の格子をもち、図3に示すように規則的に配置された突起11の群を有している。
また、接触面積Bの測定を容易にするため、透明材料から路面の凹凸の凸部に対応した突起を形成し、それに押し付けたゴム試験片の接触面積を測定するようにしてもよい。突起に押し付ける際にゴム試験片に加える荷重としては、予測するタイヤの種類等により適宜選択されるが、例えば、乗用車用のタイヤではゴム試験片1mm2 当り0.05〜0.5Nの範囲、重荷重用のタイヤではゴム試験片1mm2 当り0.5〜5Nの範囲にすることができる。
突起群に押し付けた時の接触面積Bの測定が困難な場合には、下記に示す貯蔵弾性率E’を用いた代用式で求めるようにしてもよい。各温度で測定された貯蔵弾性率E’を用いて、各温度における接触面積Bを求める。但し、下記式において、Baは1つの突起に押し付けた時のゴム試験片の接触面積(mm2 )、cは予測するタイヤの接地面が接触する突起の数(個)、Wは1個の突起に押し付ける際にゴム試験片に加える荷重(N)、Rは突起の半径(mm)、vはゴムのポアソン比(ゴム材料の場合は略0.5)であり、予測するタイヤの種類等により適宜選択される。
B=Ba×c
Ba=π((3×W×R/4)×(1−v2 )/E’)2/3
あるいは、上記代用式に代えて、有限要素法を用いて、接触面積Bを求めるようにしてもよい。
次いで、各温度で得られたデータをそれぞれ用いて、温度に対応した、最大静止摩擦係数μsmax、凝着に起因する成分とヒステリシスに起因する成分を含む滑り摩擦係数μd0、及び予測するタイヤの剛性率Kx (kN)をそれぞれ求める。なお、ここで求める最大静止摩擦係数μsmax、滑り摩擦係数μd0、及びタイヤ剛性率Kx は下記式で表される。
μsmax=B1 ×s1 /Fz
1 =Tb1/m
μd0=(B2 ×s2 +k×tan δ×E’-p)/Fz
2 =Tb2/m
x =(E’×w×L2 )/(6×d)
但し、B1 は接地面1の凝着域THの接触面積(mm2 )でB1 =B×Lh /L、B2 は接地面1の滑り域TSの接触面積(mm2 )でB2 =B×(L−Lh )/L、s1 は接地面1の凝着域THに作用する剪断強さ(MPa)で、s2 は接地面1の滑り域TSに作用する剪断強さ(MPa)、Tb1は接地面1の凝着域THに位置するゴムの変形速度を加味した破断強度(MPa)、Tb2は接地面1の滑り域TSに位置するゴムの変形速度を加味した破断強度(MPa)、dは予測するタイヤのセンターライン上でのトレッドゴム層の厚さ(mm)である。荷重Fz は、予測するタイヤの種類により適宜選択されるものであり、その範囲としては、0.1〜50kNである。また、k,m,pはタイヤ評価条件(路面状態、車両速度等)により決まる定数であり、kは0.1〜100の範囲、mは1〜10の範囲、pは0〜1の範囲から適宜選択される。
破断強度Tb1,Tb2は、破断強度Tb から得られる値であり、破断強度Tb1は、測定した値と破断強度Tb とが近似する値となるので、便宜上破断強度Tb の値を使用することができる。当然のことながら、破断強度Tb1として、タイヤトレッドゴムの接地面1の凝着域THが車両速度と同じ速度で剪断される際のひずみ速度で測定された値を用いることもできる。また、破断強度Tb2も、後述する場合を除いて、便宜上破断強度Tb の値を使用することができる。当然のことながら、破断強度Tb2として、タイヤトレッドゴムの接地面1の滑り域TSが路面上の微小突起によって剪断される際のひずみ速度で測定された値を用いることもできる。
なお、得られた損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’及び接触面積Bが同じ温度で測定され、また損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’が同じ周波数で測定されたものであれば、そのまま上記式に代入し、破断強度Tb は上述した関数式から損失正接 tanδ、貯蔵弾性率E’及び接触面積Bと同じ温度の破断強度Tb の値を求め、これから得た破断強度Tb1,Tb2を上記式に代入し、温度に応じた最大静止摩擦係数μsmax、滑り摩擦係数μd0、及び予測するタイヤの剛性率Kx をそれぞれ算出する。
0℃以下で測定した温度が損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’を測定した時の温度と接触面積Bを測定した時の温度で異なる場合には、0℃以下の同じ温度で測定した値となるように、適宜最適な関数系によって外挿また内挿して補正する。例えば、損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’が−10℃、接触面積Bが−20℃で測定された場合には、損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’の値を−20℃で測定した時の値に外挿により補正する。あるいは、その逆であってもよく、更に両者を共に0℃以下の任意の温度で測定した時の値に補正してもよい。
20℃以上で測定した温度が損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’を測定した時の温度と接触面積Bを測定した時の温度で異なる場合も、同様に、20℃以上の同じ温度で測定した値となるように、適宜最適な関数系によって外挿また内挿して補正する。例えば、損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’が60℃、接触面積Bが40℃で測定された場合には、損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’の値を40℃で測定した時の値に内挿により補正する。あるいは、その逆であってもよく、更に両者を共に20℃以上の任意の温度で測定した時の値に補正してもよい。
破断強度Tb の値は、測定した破断強度Tb の値から、上述した関数式を求め、上記補正の時に用いた温度で測定した値となるように補正する。
損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’は、同じ周波数、同じ静歪み、同じ動歪みの条件で測定する。使用する周波数としては、実際のタイヤが路面の凹凸上を滑る際に受ける変形の周波数と同一であっても異なる周波数であってもよく、特に限定されない。静歪みとしては、伸長モードで測定する場合には、通常0.1〜20%の伸長歪みを、動歪みとしては、通常±0.01〜10%の動歪みを与えるのがよい。損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’を測定する機器としては、東洋精機製作所製粘弾性スペクトロメータを好ましく使用することができる。
また、上記損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’の値が、実際のタイヤトレッドゴムが路面の凹凸上を滑る際に受ける変形の周波数と異なる周波数で測定されている場合には、時間温度換算則を用いて、トレッドゴムの変形周波数での値になるように温度軸を変換する。
一般に、変形周波数の値は、略102 〜106 Hzの範囲である。この周波数の範囲で損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’の値が測定されている場合には、そのまま測定値を使用することができる。しかし、その範囲を外れている周波数を使用した場合、周波数の差を温度シフトに換算するため、時間温度換算則を適用する。この時間温度換算則における換算には、例えば、WLF(ウィリアムス−ランデル−フェリー)式が用いられ、ゴムのシフトファクター(移動因子)aT は次式に従う。
log aT =log (νs /ν)
=−8.86(T−TS )/(101.5+T−TS
但し、νはtan δ、E’測定周波数あるいは路面上を滑るタイヤが路面の突起によって受ける変形周波数(Hz)、νs は基準温度における周波数(Hz)、Tはtan δ、E’測定温度あるいは路面上を滑る時のタイヤの温度(℃)、TS は基準温度(℃)である。この基準温度TS は、物質固有の温度であって、およそガラス転移点Tg+50℃近辺の温度である。
図5に5種類のスチレン・ブタジエンゴムにおいて、周波数νが10Hz、周波数νs が4500Hzの場合の温度シフト量の一例を示す。
損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’の値を上記のように時間温度換算則を用いて、トレッドゴムの変形周波数での値になるように温度軸を変換した場合には、破断強度Tb2も同様に時間温度換算則を用いてトレッドゴムの変形周波数に対応した値になるように温度軸を変換して、破断強度Tb2の値とする。時間温度換算則における換算には、上記と同様にWLF式が好ましく用いられる。
また、上述した最大静止摩擦係数μsmaxと滑り摩擦係数μd0は、乾燥路走行時の摩擦係数である。そこで、湿潤路走行時の摩擦係数を得る場合には、最大静止摩擦係数μsmax(従って凝着摩擦係数)と滑り摩擦係数μd0の凝着に起因する成分(凝着の項:B2 ×s2 /Fz )とをそれぞれ0.01〜0.7倍する。乾燥路に対する湿潤路での摩擦係数の低下には凝着摩擦係数と滑り摩擦係数μd0の凝着の項が大きく影響し、ヒステリシスに起因する成分(ヒステリシスの項:k×tan δ×E’-p/Fz )の影響は殆ど見られない(乾燥路のそれとほとんど変らない)という知見に基づくものである。タイヤ評価条件(路面状態、車両速度等)により0.01〜0.7倍の範囲から適宜選択することができる。
また、予測するタイヤの剛性率Kx は、凝着摩擦係数のμ−S曲線(図6の点線参照)が0から立ち上がる時(初期勾配)の傾きを示すため、S=0で実際に測定したタイヤのμ−S曲線の初期勾配から求めた値を使用してもよい。
次いで、得られた温度に応じた最大静止摩擦係数μsmaxと滑り摩擦係数μd0をそれぞれ上記した(1)式に代入することで、各温度における式μ(S)を求める。その際、関数D(t) には、予測するタイヤの接地面1の接地圧分布を表すn次の傾斜放物線関数〔D(t) =(1−│2t−1│n )×(1−q(2t−1))〕を使用するのが、精度をより高める上でよい。
但し、tは接地前端2からの接地面1の位置を規格化した0以上1以下の位置座標値、nは正の実数、qは係数で0以上1以下の実数である。この時の規格化係数Aは、A=((n+1)/n)×(FZ /(w×L))で表される。また、凝着限界スリップ率Sc はSc =(μsmax×FZ /Kx )×(n+1)×(q+1)となり、ここに求めた上記剛性率Kx を入れて、それぞれ温度に対応した凝着限界スリップ率Sc を得る。
境界座標Lh は、CX ×S×Lh =μsmax×A×D(Lh /L)の関係を満足する値であり、ここで用いられるCX は、予測するタイヤのトレッドゴム層の剪断弾性定数で、CX =(2×d×Kx )/(w×L2 )で表される。
それぞれの温度で求められた式μ(S)からμ−S曲線をそれぞれ得ることで、温度に応じた摩擦係数μの最大値μpeakを得る。図6に、μ−S曲線の一例を実線で示す。図6において、点線で示すμ−S曲線は凝着摩擦係数、一点鎖線で示すμ−S曲線は滑り摩擦係数に関するものである。
上述した本発明によれば、摩擦係数の温度依存性を予測するタイヤにおいて、凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の和からなるタイヤの摩擦係数μとスリップ率Sとの関係を示すμ−S曲線を表す式μ(S)を求める際に、滑り摩擦係数μd0において、従来加味されなかった凝着の項(B2 ×s/Fz )を加えるようにしたので、車両のABS制動性能において大きく影響する摩擦係数μの最大値μpeakの温度依存性についての予測精度を高めることができる。
また、測定する温度を上記のように少なくとも2点とすることで、得られた摩擦係数μの最大値μpeakを用いて温度に対する摩擦係数μの最大値μpeakの最適な関数系を得ることができ、タイヤの摩擦係数μの最大値μpeakの温度依存性について十分な予測ができるようになる。そのため、予想されるタイヤ使用温度の上限から下限まで広い範囲での試作・評価が不要になり、タイヤの開発期間を短縮することが可能なる。
本発明は、上記実施形態では解析力学的なモデルとして、Fiala-酒井モデルを使用する例を示したが、凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の和からなるタイヤの摩擦係数μとスリップ率Sとの関係を示すμ−S曲線を表す式μ(S)を解析力学的に求めるモデルであれば、いずれのモデルにも使用することができる。
図7に示す貯蔵弾性率E’と損失正接 tanδを有するゴムコンパウンドA(23℃の破断強度Tbrt :20MPa)と、図8に示す貯蔵弾性率E’と損失正接 tanδを有するゴムコンパウンドB(23℃の破断強度Tbrt :18MPa)をそれぞれトレッドゴムに使用し、以下に示す条件で乾燥路で予測するタイヤ(タイヤサイズ:185/60R15)の摩擦係数の最大値μpeakを算出した。
損失正接 tanδと貯蔵弾性率E’:東洋精機製作所製粘弾性スペクトロメータを用い、静歪みとして10%の伸長歪みを与えた状態で±0.5%の動歪みを周波数20Hzで与えて測定した。測定は、−50℃から5℃/分の割合で昇温させながら、2℃おきに100℃まで行った。
破断強度Tb :JIS K 6251に準拠して23℃の室温にて引張強さTbrt (MPa)を測定した。測定した値から、温度Tを変数とする破断強度Tb の関数式は、Tb =−0.12T+Tbrt −2.9をそれぞれ使用した。
接触面積B:貯蔵弾性率E’を用いた代用式により各温度で得た。式において、荷重Wは3.2N、突起の半径Rは1mm、ポアソン比vは0.5である。
摩擦係数の最大値μpeak:−50℃から2℃おきに100℃まで得られた各値を用いて、各温度において求めたμ(S)から最大値μpeakを得た。滑り摩擦係数μd0を求める式において、定数kは6、定数mは5、定数pは0.1である。また、タイヤ単体に加わる荷重Wは4kNとした。得られた摩擦係数の温度軸を時間温度換算則(WLF型の式を使用)を用いて変形周波数(1000Hz)に変換した。次数nは3.5、係数qは0.2、予測するタイヤの接地幅wは120mm、予測するタイヤの接地長Lは80mm、トレッドゴム層の厚さdは10mmである。タイヤ剛性率Kx は測定で得られた貯蔵弾性率E’を時間−温度換算せずにそのまま使用して算出した。
得られた最大値μpeakをグラフにして図9(ゴムコンパウンドA)と図10(ゴムコンパウンドB)に示す。
また、ゴムコンパウンドA,Bを使用したタイヤサイズ185/60R15の試験タイヤをそれぞれ作製し、ASTM(American Standard Test Method) E274に準拠して、乾燥路テストコースにおいて時速64km/hでμ−S試験を実施し、最大値μpeakを求めた。同一路面上で温度を変えて(季節を変えて)行った結果を図9,10に実測値として示す。
図9,10から、本発明の方法により予測した乾燥路での最大値μpeakの温度依存性を表すグラフ(予測値)と実測値とが近い関係にあり、車両のABS制動性能において大きく影響する摩擦係数μの最大値μpeakの温度依存性についての予測精度が高いことがわかる。
実施例1と同様の条件で、湿潤路で予測するタイヤの摩擦係数μの最大値μpeakを算出した。なお、上記凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の凝着に起因する成分とをそれぞれ0.25倍して、湿潤路での凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の凝着に起因する成分とした。得られた最大値μpeakをグラフにして図11(ゴムコンパウンドA)と図12(ゴムコンパウンドB)に示す。
また、実施例1の試験タイヤを同様にして、ASTM E274に準拠して湿潤路テストコースにおいて時速64km/hでμ−S試験を実施し、最大値μpeakを求めた。同一路面上で温度を変えて(季節を変えて)行った結果を図11,12に実測値として示す。
図11,12から、本発明の方法により予測した湿潤路での最大値μpeakの温度依存性を表すグラフ(予測値)と実測値とが近い関係にあり、湿潤路での摩擦係数μの最大値μpeakの温度依存性についての予測精度が高いことがわかる。
本発明のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法を示す流れ図である。 ゴムの破断強度を示すグラフ図である。 接地面積の測定を説明する部分拡大断面図である。 金網の突起の分布を模式的に示す部分拡大平面図である。 時間温度換算則に基づいて得られた周波数と温度の関係の一例を示すグラフ図である。 μ−S曲線の一例を示すグラフ図である。 ゴムコンパウンドAにおいて、(a)は温度と貯蔵弾性率E’の関係を示すグラフ図、(b)は温度と損失正接 tanδの関係を示すグラフ図である。 ゴムコンパウンドBにおいて、(a)は温度と貯蔵弾性率E’の関係を示すグラフ図、(b)は温度と損失正接 tanδの関係を示すグラフ図を示す。 実施例1の結果を示すゴムコンパウンドAのグラフ図である。 実施例1の結果を示すゴムコンパウンドBのグラフ図である。 実施例2の結果を示すゴムコンパウンドAのグラフ図である。 実施例2の結果を示すゴムコンパウンドBのグラフ図である。 タイヤに制動力を付与した際のトレッドの挙動を示す説明図である。
符号の説明
1 接地面
2 前端
3 路面
4 トレッド
10 金網
11 突起

Claims (5)

  1. 摩擦係数の温度依存性を予測するタイヤにおいて、凝着摩擦係数と滑り摩擦係数の和からなるタイヤの摩擦係数μとスリップ率Sとの関係を示すμ−S曲線を表す式μ(S)を求める際に、滑り摩擦係数が凝着に起因する成分とヒステリシスに起因する成分を含み、0℃以下及び20℃以上の少なくとも2点の温度で測定した損失正接tanδ、貯蔵弾性率E′と、破断強度T b と、からなる測定データを使用して、それぞれの温度に対応した式μ(S)を求めるとき、凝着限界スリップ率をS C とすると、式μ(S)が0<S<S C の範囲において下記式で表されるタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法。
    Figure 0004940675
    但し、D(t)は予測するタイヤの接地面の接地圧分布を表すn次の傾斜放物線関数で、
    D(t)=(1−│2t−1│ n )×(1−q(2t−1))
    但しtは接地前端からの接地面の位置を規格化した0以上1以下の位置座標値、
    nは正の実数、qは係数で0以上1以下の実数
    Aは規格化係数で、A=((n+1)/n)×(F Z /(w×L))
    wは予測するタイヤの接地幅(mm)
    Lは予測するタイヤの接地長(mm)
    h は凝着域と滑り域の境界座標で、C X ×S×L h =μ smax ×A×D(L h /L)の関
    係を満足する値である。
    但しC X は予測するタイヤのトレッドゴム層の剪断弾性定数で、
    X =(2×d×K x )/(w×L 2 )、
    dはトレッドゴム層の厚さ(mm)、K x はタイヤの剛性率(kN)で、
    x =(E′×w×L 2 )/(6d)
    Z は予測するタイヤ単体に加わる荷重(kN)
    μ smax は最大静止摩擦係数で、μ smax =B 1 ×s 1 /F Z
    但しB 1 は接地面の凝着域の接触面積(mm 2 )、s 1 は接地面の凝着域に作用する剪
    断強さ(MPa)で、s 1 =T b1 /m、T b1 は接地面の凝着域に位置するゴムの変形
    速度を加味した破断強度(MPa)で予測するタイヤのトレッドに使用するゴムの破
    断強度T b (MPa)から得られる値、mは定数
    μ d0 は滑り摩擦係数で、μ d0 =(B 2 ×s 2 +k×tanδ×E′ -p )/F Z
    但しB 2 は接地面の滑り域の接触面積(mm 2 )、s 2 は接地面の滑り域に作用する剪
    断強さ(MPa)で、s 2 =T b2 /m、T b2 は接地面の滑り域に位置するゴムの変形
    速度を加味した破断強度(MPa)で破断強度T b から得られる値、tanδは予測
    するタイヤのトレッドに使用されるゴムの損失正接、E′は予測するタイヤのトレッ
    ドに使用されるゴムの貯蔵弾性率(MPa)、k,pはそれぞれ定数
    凝着限界スリップ率S c はS c =(μ smax ×F Z /K x )×(n+1)×(q+1)
  2. 前記損失正接tanδと貯蔵弾性率E′をそれぞれ0℃以下及び20℃以上の少なくとも2点の温度で測定する一方、ガラス転移点Tg(℃)+50℃より高い少なくとも1点の温度で前記破断強度Tb(MPa)を測定し、かつ0℃以下及び20℃以上の少なくとも2点の温度で路面の凹凸に対応する突起群にトレッドに使用されるゴムを押し付けた時の、予測するタイヤの接地面全体の接触面積(B1+B2)を得る請求項に記載のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法。
  3. 0℃以下で測定した温度が損失正接tanδと貯蔵弾性率E′を測定した際の温度と接触面積を測定した際の温度で異なる場合には、0℃以下の同じ温度で測定した値となるように補正し、20℃以上で測定した温度が損失正接tanδと貯蔵弾性率E′を測定した際の温度と接触面積を測定した際の温度で異なる場合には、20℃以上の同じ温度で測定した値となるように補正し、測定した破断強度Tbの値は、前記補正の時に用いた温度で測定した値となるように補正する請求項に記載のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法。
  4. 予測するタイヤのトレッドに使用されるゴムの損失正接tanδと貯蔵弾性率E′の値が、実際のタイヤトレッドゴムが路面の凹凸上を滑る際に受ける変形の周波数と異なる周波数で測定されている場合には、時間温度換算則を用いて、前記トレッドゴムの変形周波数での値になるように温度軸を変換する一方、破断強度Tb2を時間温度換算則を用いて前記トレッドゴムの変形周波数に対応した値になるように温度軸を変換して式μ(S)を求める請求項またはに記載のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法。
  5. 湿潤路走行時のタイヤの摩擦係数の温度依存性を予測する場合には、前記凝着摩擦係数と前記滑り摩擦係数の凝着に起因する成分とを、それぞれ0.01〜0.7倍する請求項1乃至のいずれか1項に記載のタイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法。
JP2006022681A 2006-01-31 2006-01-31 タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法 Expired - Fee Related JP4940675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022681A JP4940675B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022681A JP4940675B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007203809A JP2007203809A (ja) 2007-08-16
JP4940675B2 true JP4940675B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=38483658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006022681A Expired - Fee Related JP4940675B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4940675B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5091587B2 (ja) * 2007-08-22 2012-12-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤのグリップ特性の評価方法
JP5281865B2 (ja) * 2008-10-02 2013-09-04 住友ゴム工業株式会社 タイヤ性能の予測方法
JP5075965B2 (ja) * 2010-10-25 2012-11-21 住友ゴム工業株式会社 摩擦係数の予測方法
JP2014080195A (ja) * 2014-01-27 2014-05-08 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
JP6673739B2 (ja) * 2016-04-15 2020-03-25 株式会社神戸製鋼所 タイヤの転がり抵抗の評価装置及び評価方法
JP6975624B2 (ja) * 2017-11-29 2021-12-01 Toyo Tire株式会社 制動性能評価方法
JP6969521B2 (ja) * 2018-08-03 2021-11-24 東芝三菱電機産業システム株式会社 焼結クーラ設備の出鉱温度予測装置
JP7174605B2 (ja) * 2018-11-30 2022-11-17 Toyo Tire株式会社 摩擦評価方法
CN113109250A (zh) * 2021-05-10 2021-07-13 长春工业大学 基于全域变形胎面橡胶摩擦系数在线测试装置及方法
CN113984648B (zh) * 2021-09-16 2023-10-20 武汉光谷卓越科技股份有限公司 一种基于三维的路面摩擦系数测量方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003057134A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 弾性体の摩擦パラメータの算出方法、弾性体の設計方法および記録媒体
KR100412674B1 (ko) * 2001-09-11 2003-12-31 현대자동차주식회사 적응형 차량 안전 거리 산출을 위한 타이어-노면 마찰계수 추정 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007203809A (ja) 2007-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4940675B2 (ja) タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法
US6655502B2 (en) Method for monitoring the thickness of the brake linings of a vehicle braking system
JP4752704B2 (ja) タイヤ摩耗寿命予測方法
JP3853344B2 (ja) タイヤの摩耗予測方法、タイヤの設計方法、タイヤの製造方法、タイヤの摩耗予測システム及びプログラム
JP2004155413A (ja) タイヤ摩耗の評価
JP5075965B2 (ja) 摩擦係数の予測方法
JP4892056B2 (ja) タイヤ駆動伝達効率測定装置、タイヤ駆動伝達効率測定方法および予測燃費の算出方法
JP5184252B2 (ja) 転動時におけるタイヤの有効グリップマージンの推定方法
JP4021919B2 (ja) タイヤの転動時たわみ量算出方法、タイヤの転動時データ蓄積方法及びタイヤの転動時接地長算出方法
JP5778560B2 (ja) タイヤ摩耗予測方法及びタイヤ摩耗予測装置
JP4787827B2 (ja) タイヤトレッドの応力を測定して最大グリップ係数を見積るシステム。
JP4479993B2 (ja) タイヤに加わる力の成分およびセルフアライニングトルクを求める方法
JP7216821B2 (ja) タイヤ劣化推定装置
JP2004538458A (ja) 応力からタイヤの特徴を決定する方法
JP4629756B2 (ja) 路面状態推定方法と路面状態推定装置
CN105431849B (zh) 用于仿真汽车轮胎的滚动半径的方法
JP2010506787A (ja) タイヤの受ける老化度を表示する方法
JP2002082004A (ja) 車両のホイールと道路との間のグリップの測定
JP2020085610A (ja) タイヤ劣化推定システムおよびタイヤ劣化推定方法
JP4779335B2 (ja) タイヤの摩擦係数の温度依存性予測方法
JP2007223583A (ja) 車両制動距離予測装置および車両制動距離予測方法
JP2003057134A (ja) 弾性体の摩擦パラメータの算出方法、弾性体の設計方法および記録媒体
JP5219558B2 (ja) タイヤの最大グリップ潜在能力の利用度を定量化する方法
JP2018077064A (ja) タイヤの摩擦特性予測方法
JP5187850B2 (ja) 路面状況検出方法及び路面状況検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4940675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees