JP4940264B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
従来、携帯電話や携帯音楽演奏器などの小型化を可能にした大容量の不揮発性記憶装置としてフラッシュメモリの重要性は広く知られている。フラッシュメモリをより微細化し、大容量化することは種々の応用分野から強い要請がある。一方で特に従来の電気絶縁材料は物理的な性質に限界があり、より適した新しい電気絶縁材料の出現が強く待ち望まれている状況にある。
大容量のフラッシュメモリとしてNAND型が有用な構造であることは広く知られている。NAND型フラッシュメモリの微細化および大容量化が進展し、現在の技術水準ではフローティングゲート(FG)型メモリにおいては、隣接セル間の干渉、セル間への絶縁膜埋め込み困難、などといった問題から、構造を変えざるを得ない状況になってきた。
このような状況でFG型メモリの代替としてMONOS(金属:M/酸化膜:O/窒化膜:N/酸化膜:O/半導体:S)型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置が浮上してきている(例えば、特許文献1参照)。このMONOS型メモリセルは、Si基板上のソース・ドレイン拡散層の間のチャネルの上に形成されたゲートスタック構造を有し、このゲートスタック構造は、書き込み・消去の電荷を通過させるためのトンネル絶縁膜、電荷蓄積層として機能するシリコン窒化膜、電流を阻止する機能を持つ絶縁膜としてのシリコン酸化膜またはアルミ酸化膜、およびその上のゲート電極から構成されており、FG型メモリセルの上記問題点は解決されやすい。
一方、微細化の進展に伴う高誘電率ゲート絶縁膜の検討が続けられ、特にハフニウムシリケート(HfSiO)が有望であると考えられて世界中で検討がなされている。例えば、特許文献2には、主にはハフニウムシリケートについて研究し、結晶化による素子の信頼性低下を防ぐ例が開示されている。この特許文献ではシリコンをアルミニウムに置換する手法にも触れているが、アルミニウムを含むような複合酸化物(アルミネート)は、シリコンを含むような複合酸化物(シリケート)とは、その価数(Siは4価、Alは3価)および結晶構造(シリケートの基本となるSiOはα石英構造、アルミネートの基本となるAlはコランダム構造)が異なっている。
特開2004−363329号公報 特開2006−203200号公報
しかしながら、MONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置においては微細化の進展に伴い電荷蓄積膜が薄くなることから、書き込み時に電荷蓄積膜への電荷のトラップ効率が低下していることが懸念されている。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の第1の態様による不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板に離間して設けられたソース・ドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられ、電荷をトラップする電荷蓄積膜と、前記電荷蓄積膜上に設けられた制御ゲート電極と、前記電荷蓄積膜と前記制御ゲート電極との間に設けられ、前記電荷蓄積膜側に設けられた遷移アルミナ層および前記制御ゲート電極側に設けられたα相アルミナ層を有するアルミナ膜と、を含むメモリセルを備えていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様による不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜上に電荷をトラップする電荷蓄積膜を形成する工程と、前記電荷蓄積膜上に、アルミナ膜を形成する工程と、前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜側の領域に、63pm以上の八配位イオン半径を持つ第1の不純物元素を添加する工程と、950℃以上1100℃以下の熱処理を行い、前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜側に遷移アルミナ層を形成するとともに前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜と反対側にα相アルミナ層を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリのセルのカラム方向の断面図。 図1に示す切断線A−Aで切断した第1実施形態のNAND型MONOSフラッシュメモリのロウ方向の断面図。 第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリの製造工程を示す断面図。 第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリの製造工程を示す断面図。 第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリの製造工程を示す断面図。 第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリの製造工程を示す断面図。 第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリの製造工程を示す断面図。 第1実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリの製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第1変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第2変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第3変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第4変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第5変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第6変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第7変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第8変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第8変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第9変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 第2実施形態の第10変形例によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する図。 本発明の第3実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する断面図。 本発明の第4実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する断面図。 第4実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリのAl膜の不純物濃度を示す図。 本発明の第5実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリを説明する断面図。 第5実施形態によるNAND型MONOSフラッシュメモリのAl膜の不純物濃度を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置を図1および図2に示す。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、MONOS型(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)構造のメモリセルを有するNAND型のMONOSフラッシュメモリである。本実施形態においては、メモリセルが微細化されても隣接メモリセル間の干渉が大きくならないように、各メモリセルがシリコン酸化膜などの誘電率が低いほうが好ましい絶縁膜で分離された平面型セル構造が用いられる。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置はNAND接続された複数のメモリセルを有している。各メモリセルは、半導体基板2(またはウェル)に向かい合うように離間して形成されたソース領域4aおよびドレイン領域4bと、ソース領域4aとドレイン領域4bとの間のチャネル5となる半導体領域上に形成されたスタック構造のゲート10とを備えている。このゲート10は、チャネル5上に、トンネル絶縁膜12、電荷蓄積膜13、θ相またはδ相またはγ相などの遷移アルミナ構造となっているAl膜14a、α相となっているAl膜15a、および制御ゲート電極膜16が順次積層された構造を有している。なお、NAND接続されたメモリセルの制御ゲート電極膜16に接続するようにワード線17が設けられている。各メモリセルにおいて、ゲート10側面と、ワード線17の上面および側面は絶縁膜22によって覆われている。また、NAND接続されたメモリセルのゲート10は図2に示すように、絶縁膜6によって分離されている。なお、各メモリセルは層間絶縁膜24によって覆われている。なお、図2は、ロウ方向(行方向)、すなわちワード線17が延びる方向に沿った断面図であり、図1は、ロウ方向に直交するカラム方向(列方向)の断面図である。
次に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法を図3乃至図8(b)を参照して説明する。
まず、シリコン単結晶の001面が露出しているシリコン基板2に対して、希フッ酸処理によって自然酸化膜を剥離した。続いて、シリコン基板2上にトンネル絶縁膜12として、例えばSiO膜を4nm成膜する(図3参照)。成膜手法としてはシリコン基板の熱酸化などが一般的である。トンネル絶縁膜12としてはSiO膜に限らず、SiON膜を用いることも可能である。SiON膜を用いる場合、SiN膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などで成膜後に酸化するような方法も可能であるし、SiO膜を窒化するような手法も可能である。トンネル絶縁膜12として、例えばHfSiON膜や、HfAlO膜や、LaAlO膜などの高誘電体膜(high−k膜)を用いることも可能である。また、成膜手法としてはCVD法やPVD(Physical Vapor Deposition)法などを用いることが可能である。トンネル絶縁膜12の成膜後に各種の熱処理を加えても良いし、熱処理を加えないことも可能である。
次に、上記トンネル絶縁膜12上に、電荷蓄積膜13として膜厚7nmのSiN膜を成膜する(図3参照)。成膜手法としてはCVD法を用いることも可能であるし、ALD(Atomic Layer Deposition)法を用いることも可能であるし、PVD法を用いることも可能である。電荷蓄積膜13の成膜後に各種の熱処理を加えても良いし、加えないで用いることも可能である。なお、本実施形態においては、電荷蓄積膜13として、シリコン窒化膜を用いたが、シリコン酸窒化膜、ゲルマニウム窒化膜、ゲルマニウム三窒化膜、ガリウム窒化膜、ガリウム酸窒化膜、アルミニウム窒化膜、アルミニウム酸窒化膜、チタン窒化膜、チタン酸窒化膜のいずれか一つ、もしくはそれらの化合物乃至混合物からなっていてもよい。
次に、電荷蓄積膜13上に、第1の不純物元素としてPrを添加した膜厚1nmのAl膜14を成膜する。成膜手法としてはCVD法、ALD法などのCVD系の成膜手法を用いることも可能であるし、PVD法を用いることも可能である。Prを添加したAl膜を成膜し、以降の成膜工程に付随して酸化されるに任せる手法も可能である。
Al膜14に添加する第1の不純物元素としては、Prの他に、La、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Sc、In、Hf、Zr、Ti、Pb、Sn、Si、Ta、Nb、V、W、Mo、Ba、Sr、Ca、Mg、Cd、Zn、Bi、Sb、As、N、Te、Se、S、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pd、Ag、Cuのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。これらの元素に共通する特徴は、主に八配位のイオン半径が63pm以上であって、陽イオンであるAlの八配位イオン半径の1.19倍以上である点である。ただしN、Sは陰イオンであるため、陰イオンであるOの四配位イオン半径の1.06倍以上であることから選択した。
上記Prを添加したAl膜14の上にAl膜15を10nm成膜する(図3参照)。成膜手法としてはCVD法、ALD法などのCVD系の成膜手法を用いることも可能であるし、PVD法を用いることも可能である。Al膜15には何も添加しなくても良いし、第2の不純物元素としてGaを添加しても良い。第2の不純物元素としてGa以外にも、Co、Ni、Fe、Cr、Mn、Beのいずれか一種類以上の元素を添加することも可能である。これらの元素に共通する特徴は、八配位のイオン半径が53pmを超えて63pm未満である点である。なお最後に記したBeの酸化物には猛烈な毒性があるが、十分に注意を払われた最新の設備によって人体への影響が無いように取り扱うような技術は既に存在し、実際ベリリウムを主成分の一つとして含む酸化物の単結晶であるエメラルドの合成が成されて既に久しく、ベリア単結晶基板やベリアセラミックなども産業上利用されている。
Al膜15を成膜後、1050℃にて熱処理を行う。この熱処理の温度は950℃以上1100℃以下であれば良い。この熱処理により、Al膜14はθ相またはδ相またはγ相などの遷移アルミナ構造に相変化してAl膜14aになり、Al膜15はα相に相変化してAl膜15aになる(図4参照)。なお、上記熱処理により、Al膜14の一部または全てが下地層であるSiN膜と混合し、SiAlONなる層が形成されることもある。SiAlON層は必ずしも必要ではない。
次に、Al膜15aの上に、制御ゲート電極16として、膜厚が100nmの燐ドープされた多結晶シリコン膜を形成し、さらに多結晶シリコン膜上に素子分離領域を加工するための、例えばSiOからなるマスク材40を順次形成する(図5(a)、5(b)参照)。なお、図5(a)は、カラム方向の断面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す切断線A−Aで切断したロウ方向の断面図である。その後、マスク材40上にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストを露光及び現像することによりレジストパターン(図示せず)を形成する。そしてRIE(Reactive Ion Etching)法によりレジストパターンをマスクとしてマスク材40をパターニングし、レジストパターンのパターンをマスク材40に転写する。その後、レジストパターンを除去する。続いて、マスク材40をマスクにしてRIE法を用いて、多結晶シリコン膜16、Al膜15a、Al膜14a、電荷蓄積膜13、およびトンネル絶縁膜12を順次エッチングし、ロウ方向に隣接するメモリセルを分離する溝18を形成する。その後、RIE法を用いて、シリコン基板2をエッチングし、シリコン基板2に深さ100nmの素子分離トレンチ3を形成する(図5(a)、5(b)参照)。
次に、CVD法を用いて、溝18および素子分離トレンチ3を完全に満たすシリコン酸化膜(埋め込み酸化膜)6を形成する。続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によりマスク材40が露出するまでシリコン酸化膜6を研磨し、シリコン酸化膜6の表面を平坦化する。その後、マスク材40を選択的に除去する。続いて、希フッ酸溶液を用いてシリコン酸化膜6をエッチバックし、シリコン酸化膜6の高さを燐ドープされた多結晶シリコン膜16の高さと一致させる(図6(a)、6(b)参照)。なお、図6(a)は、カラム方向の断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す切断線A−Aで切断したロウ方向の断面図である。
次に、燐ドープされた多結晶シリコン膜16上に、ワード線17として例えばタングステンからなる厚さ100nmの導電膜を、CVD法を用いて形成する(図7(a)、7(b)参照)。なお、図7(a)は、カラム方向の断面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す切断線A−Aで切断したロウ方向の断面図である。
次に、CVD法を用いて導電膜17上に、例えばSiOからなるマスク材42を形成する。その後、マスク材42上にフォトレジストを形成し、このフォトレジストを露光および現像することにより、レジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、RIE法を用いて、レジストパターンをマスクとしてマスク材42をエッチングすることにより、レジストパターンのパターンをマスク材42に転写する。その後、上記レジストパターンを除去する。続いて、マスク材42をマスクにして、RIE法により導電膜17、多結晶シリコン膜16、Al膜15a、Al膜14a、電荷蓄積膜13、およびトンネル絶縁膜12を順次エッチングし、MONOS型ゲート10が形成される(図8(a)、8(b)参照)。なお、図8(a)は、カラム方向の断面図であり、図8(b)は、図8(a)に示す切断線A−Aで切断したロウ方向の断面図である。続いて、マスク材42を除去した後、CVD法を用いて、少なくともMONOS型ゲート10の側面にシリコン酸化膜22を形成する。本実施形態においては、導電膜17の側面および上面にもシリコン酸化膜22が形成されている(図1、2参照)。その後、イオン注入法によりセルフアラインでシリコン基板2の表面領域にn型ソース・ドレイン拡散層4a、4bを形成し、メモリセルを完成する。続いて、CVD法を用いてメモリセルを覆う層間絶縁膜24を形成する(図1、2参照)。
このようにして、大容量の不揮発性半導体記憶装置として用いられるNAND型のMONOSフラッシュメモリセルの基本構造が形成される。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造において、Al膜14に添加したような八配位のイオン半径が63pm以上であるような陽イオン元素を、α相アルミナすなわちコランダムのAl結晶構造中でAl原子に置き換えた場合、陽イオン元素が大きすぎるためにα相の結晶構造を形成するのに無理が生じるようになる。このためα相アルミナの結晶構造が熱力学的に不安定となる。一方で、イオン半径が63pm以上であるような陽イオン元素を、θ相、δ相、γ相などの遷移アルミナ構造のAl結晶中でAl原子に置換した場合、これらθ相、δ相、γ相などの遷移アルミナ構造ではAl原子サイトの大きさに余裕があるためθ相、δ相、γ相などの遷移アルミナ構造が熱力学的に安定する作用がある。すなわち十分に高い温度で熱処理すれば、このような不純物混入した系において熱力学的に安定な相であるθ相、δ相、γ相などの遷移アルミナ構造へ相転移するものである。同様に陰イオンのイオン半径が132pm以上となると、同様に緻密なコランダム結晶が不安定となって、比較的疎であるθ相、δ相、γ相などの遷移アルミナ構造となる方が安定する。
これらθ相、δ相、γ相などの遷移アルミナ構造は一般的には表面または界面の面積が大きい構造で、触媒作用があり、化学的反応性が高く、電気的な欠陥も多いことが知られている。したがって、電荷蓄積膜13であるSiN膜の直上に遷移アルミナとなるAl膜14aを作製することで、電荷のトラップ効率を高める利点がある。これら遷移アルミナが高い化学的反応性を持つ事実から、熱処理によって電荷蓄積膜13であるSiN膜と混合し、SiAlON膜となることは十分に考えられる。本実施形態に記したとおり、SiおよびNも添加することによって遷移アルミナを安定化させる元素であり、その延長であるSiAlONも電気的な欠陥が多い物質であって電荷トラップ効率を高める作用が期待できる。
このような電荷トラップ効率の高いAl膜14aは、電荷蓄積膜13におけるトンネル絶縁膜12に近い領域よりはむしろ、トンネル絶縁膜12から最も遠い領域にあることが好ましい(図1参照)。すなわち、本実施形態のようなゲート構造とすると、効率的に電荷をトラップするような遷移アルミナあるいはSiAlONといった層が好ましい位置に生成することになる。また、Al膜15aは、トンネル絶縁膜12をトンネルしてくる電荷を電荷トラップ膜へ注入することを可能とするような高電場を加えるための絶縁膜であり、電気的な欠陥が少なくリーク電流も少ないことが必要とされる。このような特性を必要とされる絶縁膜に適した物はα相のAl膜である。元素添加をしていないAl膜は1050℃程度の熱処理温度でα相へ相転移することが知られているため、Al膜15aはこのような目的に適している。また、Al膜14aに八配位のイオン半径が63pmより小さく53pmを超えているような元素を添加した場合、この元素が、遷移アルミナの大きな陽イオンサイトに入ることで添加原子付近に格子緩和を発生させて周囲の結晶格子のエネルギーを上昇させることで全体の結晶格子エネルギーがかえって上昇してしまう。一方で、そのような適切なイオン半径の原子がα相のAl膜15aの陽イオンサイトに入った場合は添加原子の周囲の格子緩和によるエネルギー低下が大きく、無添加のAl膜と同程度乃至はむしろ無添加のAl膜よりも結晶格子エネルギーが低下して安定になり、好ましい。
このようなAl膜14とAl膜15の積層構造に対して、例えば1050℃の単一の熱処理により、電荷トラップが多い方が好ましい部分には遷移アルミナを形成し、電荷トラップが少ない方が好ましい部分にはα相アルミナを形成することが可能になる点が、本実施形態の特徴である。したがって、遷移アルミナおよびα相アルミナは、化学量論比または酸素欠損型の組成となっているので、本実施形態においては、余剰酸素を発生させないことが可能となる。なお、ここで、化学量論比であるとは、組成式を構成する各元素の係数と、各元素の原子価(整数)との積をとり、上記組成式を構成する各元素に対して上記積を総和した値が0となる化学的状態を意味する。上記の総和において、陽イオンとなるような原子の原子価は正の整数値を採用し、陰イオンとなるような原子の原子価は負の整数値を採用して計算する点についてはポーリングの第2法則を持ち出すまでも無く同業者の常識と思われるが、念のため注釈しておく。
以上説明したように、本実施形態によれば、Alの結晶構造を最適化し、Al膜の下層部分は電荷を効率的にトラップするのに適した遷移アルミナ結晶構造とし、Al膜の下層以外の部分は電気的な欠陥がほとんど無いα相アルミナ結晶構造とすることにより、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
なお、背景技術で説明した特開2006−203200号公報には、トンネル酸化層またはブロッキング酸化層として((Hf,Zr,Y or Ln)O(Al1−x(0.03≦x≦0.26)を用いることが開示されている。ここで、LnはLa,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbまたはLuである。しかし、YまたはほとんどのLnは3価の原子化状態しか存在しないことが知られており、特開2006−203200号公報に記されたような組成において特に(Y or Ln)を用いる場合、((Y or Ln)O1.5(Al1−x(O)0.5xといったような余剰酸素が存在する状態を考えざるを得ない。
したがって、特開2006−203200号公報に記載のアルミナを含む膜は、本実施形態と異なり、余剰酸素が生じることになる。このような多量の余剰酸素が存在するような膜を形成する方法は一般的に知られていないし、特開2006−203200号公報にも再現可能な実施方法の記載が無い。非常に高度な特殊技術によって仮に作製することが出来たとしても、後段の工程などで加わる熱処理などにより周囲の電荷蓄積膜や制御ゲート電極膜などへ拡散し、電荷トラップ効率の低下や制御ゲート電極膜との界面の劣化による書き込み特性や消去特性などの劣化などが推定される。余剰酸素の有無は、後述するように、特開2006−203200号公報に記載された膜の組成量であれば例えばXPS(X-ray photoemission spectroscopy)によってO1sのピークプロファイルを調べることで、容易に検出することが可能であり、シンクロトロン放射光源によるX線を用いればさらに微量でも検出可能である。また特開2006−203200号公報におけるLnの一つであるPmは放射性元素であるためビットエラーなどを引き起こし電子回路には適さない。また、特開2006−203200号公報におけるLnの一つであるPrおよびTbは、完全な3価状態よりはむしろPr11(Prユニットと4PrOユニットからなる超周期構造)やTb(Tbユニットと2TbOユニットからなる超周期構造)といった、3価と4価の混合状態または中間状態となっていることが知られている。したがって(PrO1.833(Al1−x(O)0.166xまたは(TbO1.75(Al1−x(O)0.25xといった状況で余剰酸素が多く存在し、Yや他のLn同様の上記問題点が存在する。また、特開2006−203200号公報におけるLnの一つであるCeは4価の状態も比較的安定である。しかしながらLSIに用いられるような例えば727℃以上の熱処理過程を経ることで容易に酸素が脱離し、Ceへと還元されてしまう(例えば、Wende Xiao, Qinlin Guo, E. G. Wang, ″Transformation of CeO2(111) to Ce2O3(0001) films“, Chemical Physics Letters 368, 527-531 (2003).参照)。したがって(CeO(Al1−x(0.03≦x≦0.26)膜から酸素が発生することに起因する問題点はLnと同様に存在している。
これに対して本実施形態においては、遷移アルミナおよびα相アルミナは、化学量論比または酸素欠損型の組成となっているので、余剰酸素を発生させないことが可能となり、後段の熱処理などにより酸素が周囲の電荷蓄積膜や制御ゲート電極膜などへ拡散するのを防止することができる。このため、電荷トラップ効率の低下および制御ゲート電極膜との界面の劣化を防止することが可能となり、書き込み特性や消去特性などの劣化を防止することができる。
なお、酸化物からなる薄膜が化学量論比または酸素欠損型の組成となっているか否か分析するには、XPS(X-ray photoelectron spectroscopy)による光電子放出エネルギーを調べる方法がある。十分に酸素が存在し、化学量論比となっているような金属酸化物の場合、金属原子からの光電子放出エネルギーのスペクトルを調べると金属−酸素結合に由来するようなエネルギー位置のピークしか観測されない。しかしながら、酸素が十分に存在していないような酸素欠損状態の金属酸化物であると、金属の結合手を飽和させるに十分な程の酸素が存在していないため、金属−金属結合が必然的に生じる。このような金属−金属結合の光電子ピークと、金属−酸素結合の光電子ピークは、金属と酸素の主には電気陰性度の違いに起因したピークエネルギーの違いが存在するため、一般的にピーク分離は容易である。
一方、酸素過剰状態は、同様に酸素原子からの光電子ピークのエネルギー位置に顕著な違いが現れ、酸素−金属結合と、酸素−酸素結合の違いなどを判別することが可能である。あるいは非常に考えづらいことであるが、過剰参加状態のLaOなどで遊離酸素が存在していない状況であっても、La金属からの光電子ピークエネルギーを理論的に予測することは可能であるため容易に判別可能である。このような手法による酸素量の評価は、ナノメートルサイズの微少領域でも、例えば放射光をX線源に用い、ナノメートルサイズの穴を開けたコリメータでX線を絞り、顕微鏡でX線照射領域を探索するような実験手法が既に確立している。酸素欠損量の評価精度は、おおむね1原子%程度以上である。したがって例えばLaと、LaOとの違いであれば、十分に判別可能である。
以上説明したように、特開2006−203200号公報に記載の膜と本実施形態の膜とは構造および作用効果が異なっている。
本実施形態のように、化学量論比または酸素欠損型の組成となる遷移アルミナおよびα相アルミナを含む膜をゲート構造に用いることによって、電荷トラップ効率を可及的に高くすることができることは、本発明者達によって初めて知見されたものである。
なお、本実施形態において、遷移アルミナおよびα相アルミナは、化学量論比または酸素欠損型の組成となっていた。非化学量論比すなわち酸素欠損型の組成の場合の例を説明する。アルミナへの第1の不純物元素の内、遷移金属元素、中でも特に周期表にて4族、5族、6族、7族、8族、9族、10族の元素は複数の原子価状態が安定であることが知られている。特にTi、Hf,Zr、Ta、Nb、V、W、Mo、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pdについては、例えば3価のTiとして添加したものが熱処理を経て4価のTiと変化するものも出てくるであろう。
しかしながらこのような状態への変化はアルミナの酸素を欠損状態とはするものの、例えば特開2006−203200号公報に記載のように酸素過剰状態をもたらすものではなく、酸素過剰による悪影響は存在しない。一方で酸素欠損したアルミナはエネルギー的に深いトラップサイトを含むようになり、電荷蓄積層としては非常に好ましい。このような好ましい作用は、Hfの3価と4価、Zrの3価と4価、Taの3価と5価、Nbの3価と5価、Vの3価と5価、Wの3価と4価と6価、Moの3価と4価と6価、Osの3価〜8価、Irの3価〜8価、Ptの3価〜8価、Ruの3価〜8価、Rhの3価〜8価、Pdの3価〜8価についても同様の好ましい作用がある。もちろんこれら遷移金属元素がアルミナ母材への酸素欠損状態をもたらさなくても、アルミナ結晶構造の変化が、トラップを増やすような好ましい作用をもたらすものである。
他の第1の不純物元素の中で典型元素であるIn、Pb、Sn、Si、Ba、Sr、Ca、Bi、Sb、As、および典型元素的な遷移元素であるZn、Cdにおいて、In、Pb、Sn、Si、Bi、Sb、Asは3価状態として添加されていても良いし、熱処理によって3価より高い価数になる一方で母材のアルミナが酸素欠損状態となるような、上記遷移金属元素と同等の作用が期待できる。酸素欠損状態とならなくても、結晶構造変化が好ましい作用をもたらすことも同様である。Ba、Sr、Ca、Zn、Cdにおいては最初から2価として添加することが好ましい。ただしBa、Sr、Ca、Zn、Cdの添加は天然においてもスピネルすなわちγ相アルミナ構造の一つの極限的な構造を取ることからも分かるように、非常に遷移アルミナ構造をもたらしやすく2価より少々原子価が揺らいでも、相転移エネルギーへ影響するほどではなく、すなわち酸素過剰状態でも酸素欠損状態でも問題ない。
他の添加元素の中で陰イオンであるようなN、Te、Se、Sの場合、通常は陰イオンサイトを置換することで遷移アルミナ構造を安定化させている。しかしこれら陰イオンは複数の原子価をとり、電気陰性度が酸素ほど大きくないことから、場合によっては陽イオンとして作用する。すなわちNは−3価(陰イオン)〜5価(陽イオン)、Te、Se、Sは−2価(陰イオン)〜6価(陽イオン)の範囲の原子価状態となっている。
第1の不純物元素の中で、Pr、La、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Scは3価として添加し、アルミナ母材中に酸素過剰状態が発生しないようにすることが必要である。
また、アルミナへの第2の不純物元素すなわちGa、Co、Ni、Fe、Cr、Mnは、3価として添加することが好ましいが、他の原子価状態例えばNiを2価として添加することも可能である。一般的にGaは3価以外考えづらいが、Coは0価〜8価、Niは2価〜8価、Feは2価〜8価、Crは2価〜6価、Mnは2価〜7価などといった価数が可能である。このような価数となった第2の不純物元素は、α相アルミナ母材中で深いトラップを形成し、リーク電流をトラップすることでリーク電流を低減し、特にリテンション特性の改善への大きな効果がある。これら第2の不純物が3価として存在し、α相アルミナ構造を安定化させるような作用のみがある状態でも好ましい。
(変形例)
次に、第1実施形態の変形を説明する。第1実施形態ではα相すなわちコランダム構造のアルミナを得るために元素を選択し、最適な元素の例としてGaを示した。一方でこれらα相アルミナ中に深いトラップを形成させると、リーク電流が深いトラップによって捕捉され、減少することが期待でき、フラッシュメモリ特性の向上につながると期待される。このような深いトラップを形成するに適し、しかもα相アルミナ構造を得るような元素として、2価の状態が安定となりうるFe、Co、Ni、Beが挙げられる。中でもBeは2価が安定であり、この観点からは好ましい。ただし猛烈な毒性への十分な対策が必要なので産業上高コストである。そういった観点も考慮すると、他の元素の中ではCoの2価が最も安定なので好ましいと考えられる。
本変形例においては、第1実施形態において、コランダム構造のアルミナを得るために、Gaの代わりにFe、Co、Ni、Beのいずれかを用いるものであって、これらの元素を用いることにより、α相アルミナ中に深いトラップを形成することができ、フラッシュメモリ特性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態と製造方法が異なる。第1実施形態においては、Al膜14およびAl膜15からなる2層のアルミナ膜を積層したが本実施形態においては、単層のAl膜34を電荷蓄積膜13上に形成し、このAl膜34に不純物を注入した構成となっている。そして、このAl膜34は膜厚方向に不純物の濃度分布を有している(図9(a)、9(b)参照)。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、第1実施形態と同様に、半導体基板2上にトンネル絶縁膜12、電荷蓄積膜13を形成する。その後、無添加のAl膜34を12nm成膜する。無添加のAl膜34を成膜後に、Al膜34の下面付近(すなわち、Al膜34と電荷蓄積膜13の界面付近)に第1の不純物元素としてNdをイオン注入によって添加し、Al膜34の下界面以外の部分に第2の不純物元素としてFeを添加する。なお、イオン注入はAl膜34の上に制御ゲート電極膜を成膜した後でも良いし、Al膜34の上にダミー膜を成膜して行っても良い。このような製造方法を採用した場合、Al膜34中の不純物濃度は膜厚方向に分布が生じる。
Ndに代えてPr、La、Ce、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Sc、In、Hf、Zr、Ti、Pb、Sn、Si、Ta、Nb、V、W、Mo、Ba、Sr、Ca、Mg、Cd、Zn、Bi、Sb、As、N、Te、Se、S、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pd、Ag、Cuのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。Feに代えてGa、Co、Ni、Cr、Mnのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。
特にAl膜の下界面にNdをイオン注入する際は、図9(b)に示すように、Al膜34中においては下界面部分にNdの濃度のピークがあるように注入することが最も好ましい。このような最も好ましい不純物注入を行った場合、Al膜34の下層にある電荷蓄積膜13にも不純物が注入される。そのため電荷蓄積膜13中の不純物の存在が電荷蓄積膜13の電荷トラップ効率を改善するような好ましい作用がある。なおNd以外のPr、La、Ce、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Sc、In、Hf、Zr、Ti、Pb、Sn、Si、Ta、Nb、V、W、Mo、Ba、Sr、Ca、Mg、Cd、Zn、Bi、Sb、As、N、Te、Se、S、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pd、Ag、Cuのいずれか一種類以上の元素を添加する際も、上記Ndの場合同様の膜厚方向に分布を有するよう不純物注入することが望ましい。
不純物注入を行うと、実際には、図10(a)、10(b)、または図11(a)、11(b)、図12(a)、12b)に示すように電荷蓄積膜13に不純物が染み出しているプロファイルとなる場合もある。電荷蓄積膜13の材質によるが例えば現在一般的なSiNであれば、上記不純物が染み出したとしても電荷書き込み動作時のトラップ効率を低下させる、あるいは電荷消去時の消去特性を劣化させるような不純物準位を生成することはなく、悪影響は考えづらい。電荷蓄積膜13の材質がHf、Zr、Sc、Y、Ln(LnはLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yt、Lu)、Ta、Nb、W、Moなどの酸窒化物であっても同様に悪影響は考えづらい。
例えば、Al膜34の下層である電荷蓄積膜13が結晶性の粒を含んでいる場合、以降のプロセスに加わる熱処理によって不純物がトンネル絶縁膜12まで拡散してしまうことが懸念され、したがってこのような例では図12(a)、12(b)に示すような電荷蓄積膜13中に不純物ピークがあるようなプロファイルや、図10(a)、10(b)に示すように電荷蓄積膜13への不純物染み出しが大きいプロファイルは適さず、むしろ電荷蓄積膜13との界面のごく近傍の不純物濃度を減らすようなプロファイルである図11(a)、11(b)に示すような状態が好ましい。電荷蓄積膜13内の不純物拡散がさほど激しくない場合、図12(a)、12(b)に示すような場合は用いることができないが、図9(a)、(b)、図10(a)、10(b)、図11(a)、11(b)に示すような場合は可能と考えられる。
Al膜34の下界面以外の部分にFeを添加する場合は、図13(a)、(b)または図14(a)、14(b)に示すようにAl膜34の内部に不純物濃度のピークがあるように不純物を注入しても良いし、図15(a)、15(b)または図16(a)、16(b)に示すようにAl膜34の上界面部分に不純物濃度のピークがあるように不純物を注入しても良いし、図14(a)、14(b)または図16(a)、16(b)に示すようにAl膜34の下界面部分に不純物濃度ピークの裾を引いても良い。
特に、図13(a)、13(b)または図14(a)、14(b)に示すようにAl膜34の上界面部分に不純物濃度のピークがあるように不純物注入する場合は、添加された不純物が制御ゲート電極16の仕事関数を変調する目的を兼ねるようなことが可能である。そのような制御ゲート電極16の仕事関数の変調を兼ねる場合、イオン注入は制御ゲート電極16を形成した後に行うことが好ましい。そのような製造方法を採用すると、以降のプロセスを経た最終的な不純物プロファイルとして例えば図17(a)、17(b)、図18(a)、18(b)、図19(a)、19(b)、または図20(a)、20(b)に示すように、制御ゲート電極16中にも不純物が浸透しているような構造となる。中でも図18(a)、18(b)に示すようにAl膜34中の不純物濃度よりもむしろ制御ゲート電極16中の不純物濃度の方が高い状態が好ましい。あるいは連続的なプロファイルではなく、例えば図20(a)、20(b)に示すように制御ゲート電極16とAl膜34との界面に不純物が偏析しているようなプロファイルが得られればより好ましい。
上記イオン注入の後で、例えば1100℃の熱処理を施すことで、Al膜34の下層は遷移アルミナ、上層はα相のアルミナに相転移し、第1実施形態と同じ2層構造のアルミナとなる。以降は、第1実施形態と同様の製造工程を用いて行い、NAND型のMONOSフラッシュメモリを形成する。なお、上記1100℃の熱処理は、かならずしもイオン注入の直後に行う必要はなく、イオン注入より後の工程で行っても良い。
本実施形態では、例えばCVDのような成膜法では不純物を添加したAl膜を成膜することが技術的に難しいといった問題点を避けることが可能になる。
本実施形態も第1実施形態と同様の構成を備えているので、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置を説明する。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態で説明したと同様に、シリコン基板2上にトンネル絶縁膜12、電荷蓄積膜13を形成後、膜厚0.5nmのCr膜35を成膜する。成膜手法は例えばCVD法、PVD法などいずれを用いても良い。その後、Cr膜35上に、230℃以上の温度で膜厚8nmのAl膜36を成膜する(図21参照)。このような成膜手法を用いると、Cr膜35がテンプレートとなり、α相アルミナを低温で成膜することが可能になるといった大きな利点がある。このようなテンプレートとして適する物質は、他にTi膜、Fe膜、Ga膜、Co膜、Ni膜、Mn膜などが挙げられる。以降は、第1実施形態で説明した工程を行い、NAND型のMONOSフラッシュメモリを形成する。
本実施形態ではCr膜35は、以降のフラッシュメモリ製造過程で加わる熱処理を経ることで上層のAl膜36中に一部または全部が吸収されても良いし、下層のSiN膜13中に一部または全部が吸収されても良いし、一部または全部が残留しても良い。上層のAl膜36中に吸収された場合はそのままα相のAl結晶構造を安定化させるような有用な作用がある。下層のSiN膜13中に吸収された場合はSiN膜13の上面に、より効率的に電荷をトラップできる層を形成するという有用な作用がある。Cr膜35のまま残留した場合は、Cr膜35自体がSiN膜13の上部に存在することにより効率的に電荷をトラップできるという有用な作用がある。
なお本実施形態においては、テンプレートとなる膜は、Cr、Ti、Fe、Ga、Co、Ni、Mnから選ばれる3価の金属酸化物の膜であったが、第1実施形態で説明したように、他の原子価となるCr、Ti、Fe、Ga、Co、Ni、Mnの少なくとも一つを含む金属酸化物の膜であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による不揮発性半導体記憶装置を説明する。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、以下のようにして形成される。
まず、第1実施形態で説明したと同様に、シリコン基板2上にトンネル絶縁膜12を形成後、Al膜37を形成する(図22参照)。そして、Al膜37の最下層には不純物を添加せず、中層にEuをイオン注入により添加する。上層にはCoをイオン注入により添加する。このような添加を行うことにより、Al膜37の膜厚方向の不純物濃度は、図23に示す分布を有することになる。すなわち、Al膜37の最下層には不純物が存在せず、中層にはEuが添加され、上層にはCoが添加された構成となる。イオン注入はAl膜37の上に制御ゲート電極16を形成後に行っても良いし、Al膜37の上にダミー膜を形成して行っても良い(図22参照)。添加物が注入されたAl膜37および制御ゲート電極16を形成した後、第1実施形態で説明した工程を行い、NAND型のMONOSフラッシュメモリを形成する。上記イオン注入の後の適切な工程で例えば1070℃で熱処理を施すことで、中層は遷移アルミナ、上層はα相のアルミナに相転移する。
なお、Euに代えてPr、Nd、La、Ce、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Sc、In、Hf、Zr、Ti、Pb、Sn、Si、Ta、Nb、V、W、Mo、Ba、Sr、Ca、Mg、Cd、Zn、Bi、Sb、As、N、Te、Se、S、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pd、Ag、Cuのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。また、Coに代えてGa、Fe,Ni、Cr、Mn、Beのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。
本実施形態ではAl膜37の中層を電気的なトラップが多い遷移アルミナ構造とすることで、Al膜37そのものを電荷蓄積膜として用いることが可能となり、第1実施形態で説明した、例えばSiNからなる電荷蓄積膜13の製造を省略でき、これにより、一工程減りコストダウンが可能となる利点がある。
本実施形態では、トンネル絶縁膜12と遷移アルミナ層との間のAl膜37の下界面に無添加のAl膜を残しておくことが本質である(図23参照)。これは、トンネル絶縁膜12と遷移アルミナ層との間のAl膜37の下界面に無添加のAl膜がないと、不純物が熱処理によってトンネル絶縁膜12と反応し、トンネル絶縁膜12の特性を劣化させる不具合があるためである。
以上説明したように、本実施形態によれば、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による不揮発性半導体記憶装置を説明する。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は以下のように形成される。
まず、希フッ酸処理により自然酸化膜を除去したシリコン基板2上に、Al膜38を成膜する(図24参照)。Al膜38の最下層には不純物を添加せず、中層にGdをイオン注入法により添加する。上層にはMnをイオン注入法により添加する。このような添加を行うことにより、Al膜38の膜厚方向の不純物濃度は、図25に示す分布を有することになる。すなわち、Al膜38の最下層には不純物が存在せず、中層にはGdが添加され、上層にはMnが添加された構成となる。イオン注入はAl膜38の上に制御ゲート電極16を形成した後に行っても良いし、Al膜38の上にダミー膜を形成して行っても良い(図24)。添加物が注入されたAl膜38および制御ゲート電極16を形成した後、第1実施形態で説明した工程を行い、NAND型のMONOSフラッシュメモリを形成する。上記イオン注入の後の適切な工程で例えば1090℃で熱処理を施すことにより、中層は遷移アルミナ、上層はα相のアルミナに相転移する。
なお、Gdに代えてEu、Pr、Nd、La、Ce、Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Sc、In、Hf、Zr、Ti、Pb、Sn、Si、Ta、Nb、V、W、Mo、Ba、Sr、Ca、Mg、Cd、Zn、Bi、Sb、As、N、Te、Se、S、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pd、Ag、Cuのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。また、Mnに代えてGa、Fe,Ni、Co、Cr、Beのいずれか一種類以上の元素を用いることも可能である。
本実施形態のような構造および製造方法を用いると、Al膜38の下層をα相アルミナ構造のトンネル絶縁膜、中層を遷移アルミナ構造の電荷蓄積膜、上層をα相アルミナ構造の電気絶縁膜とすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電荷トラップ効率が可及的に高いMONOS型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
2 シリコン基板
3 トレンチ
4a ソース領域
4b ドレイン領域
5 チャネル
6 素子分離絶縁膜
10 ゲート
12 トンネル絶縁膜
13 電荷蓄積膜
14a 遷移アルミナ膜
15a α相アルミナ膜
16 制御ゲート電極膜
17 ワード線(導電膜)
18 溝
22 シリコン酸化膜
24 層間絶縁膜

Claims (10)

  1. 半導体基板に離間して設けられたソース・ドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、
    前記トンネル絶縁膜上に設けられ、電荷をトラップする電荷蓄積膜と、
    前記電荷蓄積膜上に設けられた制御ゲート電極と、
    前記電荷蓄積膜と前記制御ゲート電極との間に設けられ、前記電荷蓄積膜側に設けられた遷移アルミナ層および前記制御ゲート電極側に設けられたα相アルミナ層を有するアルミナ膜と、
    を含むメモリセルを備え
    前記遷移アルミナ層は、Pr、La、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Y、Sc、In、Hf、Zr、Ti、Pb、Sn、Si、Ta、Nb、V、W、Mo、Ba、Sr、Ca、Mg、Cd、Zn、Bi、Sb、As、N、Te、Se、S、Os、Ir、Pt、Ru、Rh、Pd、Ag、Cuのいずれか一種類以上の元素を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記電荷蓄積膜と前記遷移アルミナ層との間に、Cr、Ti、Fe、Ga、Co、Ni、Mnのいずれか一種類以上の元素を含む酸化物の膜が存在していることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記電荷蓄積膜は、不純物元素が添加されていないアルミナ膜であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記電荷蓄積膜と前記遷移アルミナ層との間に、不純物元素が添加されていないアルミナ層が存在することを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記トンネル絶縁膜は不純物元素が添加されていないアルミナ膜であり、前記電荷蓄積膜は遷移アルミナであることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記α相アルミナ層は、Ga、Co、Ni、Fe、Cr、Mn、Beのいずれか一種類以上の元素を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記α相アルミナ層は、不純物元素が添加されていないアルミナ層であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記遷移アルミナ層は、θ相、δ相、γ相のいずれかの遷移アルミナ構造を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、
    前記トンネル絶縁膜上に電荷をトラップする電荷蓄積膜を形成する工程と、
    前記電荷蓄積膜上に、アルミナ膜を形成する工程と、
    前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜側の領域に、63pm以上の八配位イオン半径を持つ第1の不純物元素を添加する工程と、
    950℃以上1100℃以下の熱処理を行い、前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜側に遷移アルミナ層を形成するとともに前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜と反対側にα相アルミナ層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記熱処理を行う前に、前記アルミナ膜中の前記電荷蓄積膜と反対側の領域に、53pmを超え63pm未満の八配位イオン半径を持つ第2の不純物元素を添加する工程を備えたことを特徴とする請求項記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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