JP4939772B2 - 水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法、及び処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法、及びこの方法に好適な処理装置に関するものである。
水素を含むプロセスガスによる基板の処理については種々の処理が知られている。例えば、チャンバ内に収容された基板上の銅表面の酸化膜を、水素を用いた還元によって除去する処理が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。この水素は、基板の処理の後にチャンバ内からポンプによって排気される。
特開2001−262378号公報 特開平11−67766号公報
しかしながら、上述したように水素を含むプロセスガスを排気し、例えば、0.13KPa(1Torr)以下の所定の圧力にチャンバの内部を減圧する処理には、長時間を要する。本発明者は、その原因がチャンバ内の残留水素にあることを見出している。
そこで、本発明は、水素を含むガスが導入されたチャンバを短時間に減圧可能な方法、及び当該方法に好適な処理装置を提供することを目的としている。
本発明の一側面に係る方法は、水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法であって、チャンバ内、又はチャンバとポンプとを連通する接続部の内部に、チャンバの外部から水蒸気を供給す工程と、ポンプによってチャンバの内部を減圧する工程とを含んでいる。
また、本発明の一側面に係る方法は、ポンプが接続されたチャンバ内に水素を含むガスを供給する工程と、チャンバ内、又はチャンバとポンプとを連通する接続部の内部に、チャンバの外部から水蒸気を供給する工程と、ポンプによってチャンバの内部を減圧する工程と、を含んでいる。
以上の本発明の方法によれば、水素を含むガスが導入されたチャンバを短時間に減圧することが可能である。
上記本発明の方法では、ガスを供給する上記工程、水蒸気を供給する上記工程、及びチャンバの内部を減圧する上記工程が行なわれた後に、水蒸気を供給する上記工程を行なわずに、ガスを供給する上記工程とチャンバの内部を減圧する上記工程とが行なわれてもよい。
本発明によれば、水蒸気が一旦供給されると、ガスの供給及びチャンバの減圧が所定回数繰り返されても、チャンバを短時間に減圧することが可能である。すなわち、排気効率が高められるという効果が持続される。
上記本発明の方法において、水蒸気が水素の供給と同時に供給されてもよい。また、水蒸気が、水素の供給前、或いは供給後に供給されてもよい。すなわち、水蒸気は水素を含むプロセスガスの供給と同時、その前、又は後に供給されてもよい。
上述の本発明の方法は、ポンプによってチャンバ内の圧力を0.13KPa(1Torr)以下、特に0.13×10−2KPa(1×10−2Torr)の圧力に減圧させるために採用されることが好適である。かかるポンプとしては、例えば、ターボ分子ポンプ又はクライオポンプを用いることができる。この方法によれば、分子の相互作用による排気が困難になった低圧下においても、チャンバ内の減圧を効率的に行なうことが可能である。
本発明の別の一側面に係る処理装置は、チャンバと、チャンバに接続された高真空ポンプと、チャンバ内に水素を供給する水素ガス供給部と、チャンバの外部からチャンバ内、又はチャンバと高真空ポンプとを連通する接続部の内部に水蒸気を供給する水蒸気供給部とを備えている。
この処理装置によれば、水素を含むガスが導入されたチャンバの減圧のために、水蒸気をチャンバ内又は接続部の内部に供給することが可能である。したがって、この処理装置は、本発明の方法に好適に用いられる。
本発明の処理装置において、高真空ポンプは、チャンバ内の圧力を0.13KPa以下に減圧可能なポンプであることが好適である。かかるポンプとしては、ターボ分子ポンプ又はクライオポンプを用いることができる。
本発明の処理装置は、水素ガス供給部から水素を供給するタイミング、及び水蒸気供給部から水蒸気を供給するタイミングを制御する制御手段を更に備えることができる。この構成によれば、制御手段によって水素及び水蒸気の供給のタイミングを自動制御することが可能である。
制御手段は、水素ガス供給部からチャンバ内に水素を供給させる前に、水蒸気供給部から水蒸気を供給させることが可能である。また、制御手段は、水素ガス供給部からチャンバ内に水素を供給させた後に、水蒸気供給部から水蒸気を供給させてもよい。また、制御手段は、水素ガス供給部からの水素の供給、水蒸気供給部から水蒸気の供給を同時に行なわせてもよい。
本発明によれば、水素を含むガスが導入されたチャンバを短時間に減圧可能な方法、及び当該方法に好適な処理装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。また、以下、Siウェハ上の銅表面の酸化膜(CuO)を水素(H)を含むプロセスガスを用いた還元によって除去する処理装置、及びこの処理装置によるチャンバ内の減圧方法について説明する。しかしながら、本発明は、以下の実施形態に限られるものではなく、水素を含むガスが導入されたチャンバの減圧を要する装置であれば、如何なる装置にも適用可能である。
図1は、本発明の実施の形態に係る処理装置の構成を示す図である。図1に示す処理装置10は、チャンバ12、プロセスガス供給部14、水蒸気供給部16、ベントガス供給部18、高真空ポンプ20、ドライポンプ22、及び制御部24を備えている。
チャンバ12は、容器本体12aと、蓋体12bとを有している。容器本体12aには、ウェハWを出し入れするための開口12cが設けられている。蓋体12bは、この開口12cを開閉するためのものであり、容器本体12aに取り付けられている。
容器本体12aの内部には、ウェハWを搭載するためのペデスタル30が設けられている。このペデスタル30の上面には、ウェハWを吸着するための静電チャック32が設けられている。また、ペデスタル30の内部には、ウェハWを加熱するためのヒータHが設けられている。なお、ヒータHへの電流は、制御部24によって制御されており、これによってウェハWの温度制御が可能になっている。
また、容器本体12aには、開口12dが設けられている。この開口12dは、プロセスガス供給部14からプロセスガスを供給するための開口である。
プロセスガス供給部14は、第1の供給部(水素ガス供給部)40及び第2の供給部42を有している。第1の供給部40は、チャンバ12の内部に水素ガスを供給するためのものである。この水素ガスは、ウェハW上の銅表面の酸化膜を還元によって除去するために供給される。
第1の供給部40は、H供給源40a、弁40b、マスフローコントローラ(MFC)40c、及び弁40dを有している。H供給源40aは、水素ガスの供給源であり、弁40b、MFC40c、及び弁40dを介して開口12dに接続されている。弁40b及び弁40dはそれぞれ、H供給源40aからの水素ガスの供給を制御する。MFC40cは、H供給源40aからの水素ガスの流量を調整する。
弁40b、MFC40c、及び弁40dは、制御部24に接続されている。弁40b及び40dの開閉、並びにMFC40cを通過するHガスの流量は、制御部24からの電気信号に基づいて制御される。
第2の供給部42は、プロセスガスに含めるべき他のガスを供給するためのものである。このガスとしては、例えば、シラン(SiH)等を用いることができる。第2の供給部42は、ガス供給源42a、弁42b、MFC42c、及び弁42dを有している。
ガス供給源42aは、プロセスガスに含めるべきH以外のガスの供給源である。ガス供給源42aは、弁42b、MFC42c、及び弁42dを介して、開口12dに接続されている。弁42b、MFC42c、及び弁42dは、第1の供給系40における対応の要素と同様に、制御部24からの電気信号によって制御される。
この処理装置10においては、容器本体12aの開口12dに、水蒸気供給部16が更に接続されている。この水蒸気供給部16は、チャンバ12の内部に、水蒸気を供給するためのものである。水蒸気供給部16は、HO供給源16a、弁16b、MFC16c、及び弁16dを有している。
O供給源16aは、水蒸気の供給源であり、純水をその内部に収容している。このHO供給源16aは、弁16b、MFC16c、及び弁16dを介して、開口12dに接続されている。弁16b及び弁16dは、水蒸気の供給を制御するためのものであり、MFC16cは、水蒸気の流量を調整するためのものである。
弁16b、MFC16c、及び弁16dは、制御部24に接続されている。弁16b及び弁16dの開閉、及びMFC16を通過する水蒸気の流量は、制御部24からの電気信号によって制御される。
なお、チャンバ12の内部は、ウェハWの処理のために減圧される。したがって、HO供給源16aがチャンバ12の内部と連通されると、当該HO供給源16aの純水は水蒸気としてチャンバ12の内部に供給される。
チャンバ12の容器本体12aには、開口12eが更に設けられている。チャンバ12の内部には、この開口12eに接続されたベントガス供給部18からベントガスが供給される。このベントガスは、チャンバ12内の水素の排気時に用いることのできる分子量の大きい不活性ガスである。
本実施の形態においては、ベントガス供給部18は、Arガス供給部44とNガス供給部46を有している。Arガス供給部44は、Arガスをチャンバ12内に供給するためのものである。Arガス供給部44は、Arガスの供給源であるArガス供給源44a、弁44b、MFC44c、及び弁44dを有している。弁44b及び弁44dの開閉、MFC44cを通貨するArガスの流量は、制御部24からの電気信号によって制御される。
同様に、Nガス供給部46は、Nガスをチャンバ12内に供給するためのものである。Nガス供給部46は、Nガスの供給源であるNガス供給源46a、弁46b、MFC46c、及び弁46dを有している。弁46b及び弁46dの開閉、MFC46cを通過するNガスの流量は、制御部24からの電気信号によって制御される。
チャンバ12の容器本体12aには、開口12fが更に設けられている。この開口12fは、チャンバ12の内部に供給されたプロセスガスを排気するためのものである。この開口12fの開閉のために、チャンバ12にはゲート弁Gが設けられている。このゲート弁Gは、制御部24によって制御されている。また、開口12fは接続部50を介して高真空ポンプ20に接続されている。なお、接続部50としては、チャンバ12と高真空ポンプ20とを接続する配管、或いは、容器本体12aに連続する空間を提供し且つ配管を介して高真空ポンプに接続される容器等が例示される。
高真空ポンプ20は、チャンバ12の内部を0.13kPa(1Torr)以下に減圧するためのポンプである。処理装置10における高真空ポンプ20としては、ターボ分子ポンプ、或いはクライオポンプが採用される。
高真空ポンプ20は、ドライポンプ22、所謂粗引真空ポンプに接続されている。ドライポンプ22は、チャンバ12の内部を1Torr以下の圧力に減圧するためのポンプであり、容器本体12aに設けられた開口12gに弁52を介して接続されている。なお、弁52の開閉は、制御部24によって制御されている。
かかる構成の処理装置10は、制御部24による自動制御が可能である。制御部24は、CPU(中央処理装置)、メモリ、入力装置といったハードウェアを有するコンピュータである。制御部24は、入力装置を用いて入力されたレシピにしたがって、処理装置10のヒータHの温度、弁の開閉及び開閉量、MFCを通過するガスの流量、水素ガス及び水蒸気ガスの供給タイミング等を制御する。
以下、この処理装置10におけるチャンバ12内の減圧方法について説明する。図2は、本発明のチャンバ内の水素を排気する方法の実施形態に係るフローチャートである。
図2に示すように、本方法においては、チャンバ12内のペデスタル30上にウェハWが搭載された後に、チャンバ12内のプロセス前排気工程が実施される(ステップS01)。このプロセス前排気工程では、まず弁52が開かれ、チャンバ12の内部が所定の圧力になるまでドライポンプ22によって排気が行なわれ、所定の圧力に到達後、弁52が閉じられる。そして、ゲート弁Gが完全に開かれ、高真空ポンプ20及びドライポンプ22によるチャンバ12の内部の排気が所定時間行なわれる。また、同時に、ヒータHが所定の温度に制御される。
次いで、プロセスガスの供給及び水蒸気の供給工程が実行される(ステップS02)。この工程では、プロセスガス供給部14からチャンバ12内に所定流量の水素ガスが所定時間供給される。また、同時に、水蒸気供給部16からチャンバ12内に所定流量の水蒸気が所定時間供給される。この工程においては、ゲート弁Gを開ける量を調整しつつ、高真空ポンプ20及びドライポンプ22を動作させることによって、チャンバ12の内部の気圧が所定の圧力に制御される。なお、プロセスガスとして、水素ガスに加えてシラン等のガスが供給されてもよい。また、水蒸気とともにベントガス供給部18からベントガスが供給されてもよい。
次いで、減圧工程が実行される(ステップS03)。この減圧工程では、ゲート弁Gが完全に開かれ、高真空ポンプ20及びドライポンプ22によってチャンバ12内の内部の排気が所定時間行なわれる。
以上の工程によって、水素を含むプロセスガスが導入されたチャンバ12内の減圧が短時間に行なわれる。
以下、本方法の実施例について説明する。この実施例における各工程の条件(レシピ)は、以下の通りである。
すなわち、プロセス前排気工程(ステップS01)においては、まず弁52を開いた状態で、チャンバ12の内部が所定の圧力になるまでドライポンプ22を動作させ、所定の圧力に到達後、弁52を閉じた。そして、15秒間、ゲート弁Gを完全に開いた状態で、高真空ポンプ20及びドライポンプ22を動作させた。また、本工程においては、ヒータHの温度を200℃、水素ガス流量及び水蒸気流量を0sccm(ml/min)とした。
続くプロセスガスの供給及び水蒸気の供給工程(ステップS02)においては、まず、33秒間、チャンバ12内の圧力を0.013kPa(100mTorr)、ヒータHの温度を200℃、水素ガス流量を300sccm、水蒸気の流量を3sccmとした。次に、本工程において、3秒間、チャンバ12内の圧力を0.033kPa(250mTorr)、ヒータHの温度を200℃、水素ガスの流量を500sccm、水蒸気の流量を5sccmとした。次に、本工程において、30秒の間、チャンバ12内の圧力を0.060kPa(450mTorr)、ヒータHの温度を200℃、水素ガス流量を900sccm、水蒸気の流量を9sccmとした。
続く減圧工程(ステップS03)においては、10秒間、ゲート弁Gを完全に開いた状態で、高真空ポンプ20及びドライポンプ22を動作させ、ヒータHの温度を200℃、水素ガスの流量及び水蒸気の流量をともに0sccm(ml/min)とした。
以上の条件で行なった実施例によるチャンバ12内の圧力を図3に示す。また、比較例に係るチャンバ12内の圧力を図4に示す。この比較例は、水蒸気の供給がない以外、本実施例と同条件での処理を行なった。なお、図3、及び図4において、横軸はウェハの処理枚数であり、左縦軸はチャンバ12内の圧力をkPaを単位として表記したものであり、右縦軸はチャンバ12内の圧力をTorrを単位として表記したものである。また、処理前のプロットは、プロセス前排気工程(ステップS01)後の圧力を示しており、処理後のプロットは減圧工程(ステップS03)後の圧力を示している。
図4に示すように、水蒸気が供給されなかった場合には、10秒間の減圧工程後のチャンバ12内の圧力は、約0.13×10−4kPa(1×10−4Torr)であった。これに対して、図3に示すように、水蒸気を供給する本方法によれば、10秒間の減圧工程後のチャンバ12内の圧力は、約0.13×10−6kPa(1×10−6Torr)であった。
ここで、図4に示す1枚目のウェハの処理前の圧力は、数十分以上の充分に長い排気工程を経たチャンバ12内の圧力である。したがって、水蒸気を供給しない場合には、0.13×10−6kPa(1×10−6Torr)以下の圧力にチャンバ12内を減圧する処理に、長時間を要することが図4から明らかである。換言すれば、チャンバ12の内部を0.13×10−6kPa(1×10−6Torr)以下の高い真空度にすることは本来可能ではあるが、水素を含むプロセスガスがチャンバ12に供給されると、当該チャンバ12の内部を高い真空度へ短時間に復帰することが困難になる。
一方、図3に示すように、水蒸気を供給する本方法によれば、10秒という短時間でチャンバ12内の圧力を0.13×10−6kPa(1×10−6Torr)という低圧に減圧することが可能である。また、本方法によれば、ウェハの処理枚数によらず、0.13×10−6kPa(1×10−6Torr)という一定の圧力にチャンバ12内の圧力を減圧することが可能である。
なお、本方法によってチャンバ12内の減圧を短時間で行なうことができる理由は以下のように推測される。すなわち、単体の状態の水素は、分子量が小さく、その排気に時間を要する。特に、高真空下、即ちターボポンプ等の高真空ポンプ20による排気が必要な領域では分子同士の相互作用がなくなり、水素の排気が困難になる。
一方、水蒸気をチャンバ12内に導入すると、水蒸気と水素が結合して水素の分子量が見かけ上大きくなり、水素の排気効率が改善されるものと推測される。また、水分子群では、電気陰性度の高い酸素原子群と、原子最外核に一個の電子をもち電気的に不安定になっている水素原子群と、電子雲とが一体となり、結合分離を繰り返している。したがって、水蒸気をチャンバ12内に導入するとプロセスガスの残留水素が、水分子群の分離結合のサイクルに取り込まれて、水蒸気とクラスタを形成する。その結果、高真空ポンプによる水素の排気効率が改善されるものと推測される。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。図5は、本発明の他の実施形態にかかる処理装置の構成を示す図である。図5に示す処理装置10Bは、水蒸気供給部16がチャンバ12と高真空ポンプ20とを接続する接続部50に接続されている点において、図1に示す処理装置10と異なっており、他の点においては処理装置10と同様である。すなわち、この処理装置10Bのように、チャンバ12の内部ではなく、接続部50の内部に水蒸気が供給されてもよい。
図6及び図7は、水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法の他の実施形態に係るフローチャートである。図6及び図7に示す方法それぞれにおいては、水素ガスを含むプロセスガスを供給する工程と水蒸気を供給する工程が分離されている点において、図2に示す方法と異なっている。
すなわち、図6に示す方法では、水蒸気をチャンバ12内に供給する工程(ステップS12)の後、水素ガスを含むプロセスガスをチャンバ12内に供給する工程(ステップS13)が実施される。また、図7に示す方法では、水素ガスを含むプロセスガスをチャンバ12内に供給する工程(ステップS22)の後、チャンバ12内に水蒸気を供給する工程が実施される(ステップS23)。なお、プロセス前排気工程(ステップS11、及びステップS21)は図2のステップS01と同様の工程であり、減圧工程(ステップS14及びステップS24)は図2のステップS03と同様の工程である。
また、上述の実施の形態においては、水蒸気を供給する工程の後に、チャンバの内部を減圧する工程が実施されているが、減圧を先に開始して減圧中に水蒸気を供給してもよい。また、水蒸気の供給とチャンバの減圧とを同時に行なってもよい。
また、水蒸気が一旦供給された後には、交換した別のウェハWの処理のためにプロセスガスを供給する上記工程と上記減圧工程とが、水蒸気を供給せずに実施されてもよい。すなわち、水蒸気が一旦供給されると、チャンバ12内の水素の排気効率を高めるという効果が持続的に発揮される。これは、チャンバ12の内部に残留又は付着等した水分子によるものと推測される。なお、本発明者が行なった実験によれば、水蒸気が一旦供給された後には、プロセスガスを供給する上記工程と上記減圧工程とを上記実施例と同条件で水蒸気を供給せずに、ウェハWを交換しつつ10回以上繰り返して行なうことが可能であった。
また、上述した処理装置は、水素ガスを含むプロセスガスによる還元によって銅の酸化膜を除去する装置であるが、本発明に係る処理装置は当該プロセスガスのプラズマによって酸化膜を除去するように構成されていてもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係る処理装置の構成を示す図である。 図2は、水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法の実施形態に係るフローチャートである。 図3は、水蒸気を供給した場合のチャンバ内の圧力を示すグラフである。 図4は、水蒸気を供給しない場合のチャンバ内の圧力を示すグラフである。 図5は、他の実施の形態に係る処理装置の構成を示す図である。 図6は、水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法の他の実施形態に係るフローチャートである。 図7は、水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法の他の実施形態に係るフローチャートである。
符号の説明
10…処理装置、12…チャンバ、12a…容器本体、12b…蓋体、14…プロセスガス供給部、16…水蒸気供給部、20…高真空ポンプ、22…ドライポンプ、24…制御部、40…第1の供給部(水素ガス供給部)。

Claims (11)

  1. 水素を含むガスが導入されたチャンバを減圧する方法であって、
    前記水素を含むガスの導入が完了した前記チャンバの内部を減圧する工程と、
    前記減圧する工程の実行時に前記チャンバ内に水蒸気を供給する工程と、
    を含む方法。
  2. ポンプが接続されたチャンバ内に水素を含むガスを供給する工程と、
    前記水素を含むガスを供給する工程の完了後に前記ポンプによって前記チャンバの内部を減圧する工程と、
    前記減圧する工程の実行時に前記チャンバ内に水蒸気を供給する工程と、
    を含む方法。
  3. 前記チャンバ内に配置された或るウェハについて、前記ガスを供給する前記工程、前記水蒸気を供給する前記工程と、前記チャンバの内部を減圧する前記工程と、が行なわれた後に、前記チャンバ内から前記或るウェハを取り出して該チャンバ内に別のウェハを配置し、該別のウェハについて、前記水蒸気を供給する前記工程を行なわずに、前記ガスを供給する前記工程と前記チャンバの内部を減圧する前記工程とが行なわれる、請求項2記載の方法。
  4. 前記水蒸気は、前記水素が前記チャンバ内に供給された後に供給される、請求項1〜3の何れか一項記載の方法。
  5. 前記チャンバの内部を減圧する工程において、前記ポンプによって前記チャンバ内の圧力を0.13KPa以下に減圧する、請求項1〜の何れか一項記載の方法。
  6. 前記ポンプとして、ターボ分子ポンプ又はクライオポンプが用いられる、請求項1〜の何れか一項記載の方法。
  7. チャンバと、
    前記チャンバ内に水素ガスを供給する水素ガス供給部と、
    前記チャンバに接続され、前記水素ガス供給部による水素ガスの供給が完了した前記チャンバ内の圧力を減圧する高真空ポンプと、
    該高真空ポンプによる減圧時に前記チャンバ内に水蒸気を供給することが可能な水蒸気供給部と、
    を備える処理装置。
  8. 前記高真空ポンプは、前記チャンバ内の圧力を0.13KPa以下に減圧可能なポンプである、請求項記載の処理装置。
  9. 前記高真空ポンプは、ターボ分子ポンプ又はクライオポンプである、請求項又は記載の処理装置。
  10. 前記水素ガス供給部から前記水素を供給するタイミング、及び前記水蒸気供給部から前記水蒸気を供給するタイミングを制御する制御手段を更に備える、請求項の何れか一項記載の処理装置。
  11. 前記制御手段は、前記水素ガス供給部から前記チャンバ内に前記水素を供給させた後に、前記水蒸気供給部から前記水蒸気を供給させる、請求項10記載の処理装置。
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