JP4939767B2 - 多重蛍光物質ディテクターシステム - Google Patents

多重蛍光物質ディテクターシステム Download PDF

Info

Publication number
JP4939767B2
JP4939767B2 JP2005116781A JP2005116781A JP4939767B2 JP 4939767 B2 JP4939767 B2 JP 4939767B2 JP 2005116781 A JP2005116781 A JP 2005116781A JP 2005116781 A JP2005116781 A JP 2005116781A JP 4939767 B2 JP4939767 B2 JP 4939767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oligonucleotide
nucleic acid
donor
strand
quencher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005116781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005296016A (ja
Inventor
ピー.コリス マシュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Becton Dickinson and Co
Original Assignee
Becton Dickinson and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Becton Dickinson and Co filed Critical Becton Dickinson and Co
Publication of JP2005296016A publication Critical patent/JP2005296016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4939767B2 publication Critical patent/JP4939767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6816Hybridisation assays characterised by the detection means

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本発明は、概して、核酸標的配列を検出するための方法に関する。具体的には、本発明は、核酸の高感度の検出に有用である、多数の蛍光物質を含むディテクターオリゴヌクレオチドに関する。
生物学的試料内のユニークなDNAまたはRNAの配列、あるいは特定の遺伝子の同定は、癌または病原体感染のような生理学的または病理学的状態の存在を示す可能性がある。例えば、農業および食品加工産業では、植物病原体または有害なバクテリアを検出するために、核酸ハイブリダイゼーション分析を用いてもよい。
外部エネルギー源による励起の際に光を発する発光性標識は、核酸分子を検出するためおよびこれらの分子間の相互作用を検査するために有用であると判明している。これらの標識は、例えば:(1)赤外光、可視光または紫外光の電磁放射線ユニットによって励起可能である光輝性または蛍光性の標識;(2)化学反応からエネルギーを得る化学発光性の標識;(3)高エネルギー粒子からのエネルギーによって励起可能である放射線発光性の標識;および(4)生体系内で供給されるエネルギーによって励起可能である生物発光性の標識のように、励起エネルギー源によって類別される。発光性標識の使用は、発光性標識で標識されたプローブが標的と結合される際に異なる発光特性を示し、それによって、非結合の標識されたプローブを除去することを不要にする「均一系」の分析技術を可能にする(非特許文献1参照)。
また、発光性標識は、核酸増幅技術においても有用であると判明している。核酸増幅の検出での使用に関して、増幅プライマーのハイブリダイゼーション部位の下流の標的配列にハイブリダイズする発光シグナルプライマー(「ディテクタープローブ」とも称される)が記載されている。参照により本明細書中に組み込まれる特許文献1を参照のこと(特許文献1参照)。シグナルプライマーは、ポリメラーゼによって増幅プライマーの伸長と同様の方法で伸長される。増幅プライマーの伸長は、シグナルプライマーの伸長生成物を標的増幅依存性の方法で置換し、標的増幅を示す検出可能な二本鎖の二次的な増幅生成物を生成する。シグナルプライマーから生成される二次的な増幅生成物は、参照により本明細書中に組み込まれる特許文献2(脂溶性染料および制限部位の組み込み)および特許文献3(蛍光偏光検出)に例証されるように、様々な手段によって検出される可能性がある(特許文献2、3参照)。
蛍光エネルギーの移動は、様々なハイブリダイゼーション方法において相補的核酸間の相互作用を検査するために有利に使用されている。蛍光エネルギーの移動は、クエンチャーの吸収スペクトルがドナーの発光スペクトルと重なり合い、かつドナー蛍光物質とクエンチャー分子(蛍光物質であってもなくてもいい)とが十分至近距離にある場合に、ドナー蛍光物質とクエンチャー分子との間に生じる。ドナーの励起状態エネルギーは、共鳴双極子−誘導双極子相互作用によって近傍のクエンチャーに移動されて、ドナーの蛍光の消光をもたらす。いくつかの場合において、クエンチャーも同様に蛍光物質であるならば、その蛍光強度が増大される可能性がある。エネルギー移動の効率は、当技術分野で周知のように、ドナーおよびクエンチャー間の距離に依存する。
最近、蛍光消光の変化を示すことができる分子内塩基対合性の二次構造を含むプローブすなわちプライマーが、核酸標的配列の検出に用いられている。これらのシステムにおいて、プローブすなわちプライマーの塩基対合性の二次構造中で至近距離にあるドナーおよびクエンチャー蛍光物質は、標的との塩基対合による二次構造の解きほぐし(unfolding)によって空間的に分離されるようになる。2つの蛍光物質の標的依存性の分離は、ドナー蛍光物質の消光を低減させ、それはドナーの蛍光強度を増大させる。例えば、5’および3’末端において蛍光物質で標識された自己相補オリゴヌクレオチドは、エネルギー移動および消光が生じ得るように、2つの蛍光物質を至近距離の状態にさせるヘアピンを形成する。標的オリゴヌクレオチド上の相補体に対する自己相補的オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションは、ヘアピンを破壊しおよび2つの蛍光物質間の距離を増大させて、それによって消光を低減させる。このように標識されたヘアピン構造は、例えば、非特許文献2に記載される(非特許文献2参照)。
ヘアピン構造の不利点は、ヘアピン構造が非常に安定であり、および消光されていないハイブリダイズされた形態への変換が、たいてい緩速であり、およびエネルギー的に中程度に好ましいにしかすぎないことである。例えば、非特許文献2に開示される構造の場合、標的配列は、ヘアピン構造を形成する相補配列とハイブリダイゼーションを競争せねばならず、それによって性能を低下させる(非特許文献2参照)。
また、ドナー/クエンチャー対で標識された、部分的に一本鎖で部分的に二本鎖のシグナルプライマーが記載されている。例えば、特許文献4は、一本鎖の制限エンドヌクレアーゼ認識部位の両側に位置するドナー/クエンチャーの対を有するシグナルプライマーを開示する(特許文献4参照)。標的の存在下で、制限部位は二本鎖となり、そして制限エンドヌクレアーゼによって切断可能になる。切断は、ドナー/クエンチャー対を分離してドナーの消光を低減させる。
他の方法は、制限エンドヌクレアーゼ部位を用いて、ドナー/アクセプター対を分離している。特許文献5は、エネルギー移動対で標識された一本鎖のポリヌクレオチドプローブに対して一本鎖の標的をハイブリダイズさせることによってポリヌクレオチドを測定するための方法を開示する(特許文献5参照)。次いで、二本鎖のハイブリッドは制限酵素によってそれら標識間で切断され、およびそれら標識の一方の蛍光が測定される。本方法の不利点は、プローブ中の制限部位が、検出される標的配列中にも同様に存在しなければならないことである。非特許文献3は、蛍光共鳴エネルギー移動法を用いて分析される、蛍光物質で標識されたオリゴヌクレオチドの制限酵素を触媒とする切断を記載する(非特許文献3参照)。この分析において、標識されたオリゴヌクレオチドは、同様に標識された相補配列にハイブリダイズされて、切断可能な二本鎖の制限部位を生成する。この方法の不利点は、2つの鎖のそれぞれを蛍光性の標識で修飾する必要性である。
また、ドナー/アクセプター対は、参照により全体として本明細書中に組み込まれる特許文献6、7および8に記載される鎖置換増幅(SDA)法のような増幅法において使用されている(特許文献6、7、8参照)。これらの特許は、ドナー/アクセプター対に対する連結(linkage)によって修飾される一本鎖のシグナルプライマーを開示する。シグナルプライマーは、ドナーとアクセプターとの間に制限エンドヌクレアーゼ認識部位をさらに含んでもよい。シグナルプライマーが相補標的配列と二重鎖を形成する際、制限エンドヌクレアーゼ認識部位は二本鎖にされ、および制限エンンドヌクレアーゼによって切断可能またはニッキング可能にされる。切断またはニッキングはドナーおよびアクセプターを分離し、および低減される消光による蛍光の変化は標的配列増幅の指標として検出される。
米国特許第5,547,861号明細書 米国特許第5,550,025号明細書 米国特許第5,593,867号明細書 欧州特許第0878554号明細書 特公平5−15439号公報 米国特許第5,919,630号明細書 米国特許第5,846,726号明細書 米国特許第6,054,729号明細書 米国特許第6,216,049号明細書 米国特許第5,863,736号明細書 米国特許第5,798,491号明細書 米国特許第5,607,924号明細書 米国特許第5,455,166号明細書 米国特許第5,270,184号明細書 欧州特許第0684315号明細書 米国特許第6,066,458号明細書 米国特許出願第10/626,582号明細書 欧州特許出願公開第1158449号明細書 米国特許出願第09/574,031号明細書 Anal. Biochem. 183:231(1989) Nature Biotech. 14:303-308(1996) Nucl. Acids Res. 22:3155-3159(1994) BIOPHYSICAL CHEMISTRY, D. Freifelder, ed., W. H. Freeman and Company, San Francisco (1976) at page 426-28 MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL, 3rd ed., Sambrook et al., eds., Cold Spring Harbor Press, Cold Spring Harbor (2001) at Chapter 10
ヌクレオチド配列の検出のための改善された方法の必要性が残存する。具体的には、標的増幅を示す蛍光シグナルと、光散乱および非消光性の蛍光により生じるバックグラウンドシグナルとの間の比を改善させる必要がある。また、増幅検出のより効率的な手段および蛍光検出方法のより高い感度の必要性が存在する。
本発明は、ドナー蛍光物質およびクエンチャー分子の多数の対であって酵素的または化学的に切断されることが可能である切断部位で分離される対を含むディテクターオリゴヌクレオチドを提供することによって、これらの必要性を満たす。本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを、均一系分析システムにおける増幅とともに用いてヌクレオチド配列を検出してもよく、または、ディテクターオリゴヌクレオチドを、増幅を伴わない非相同の分析システムにおいて用いてもよい。多数のドナー/クエンチャー対の使用は、標的増幅を示す蛍光シグナルとバックグラウンドシグナルとの間の比を増大させ、それによって検出の感度および効率の両方を高める。同一のディテクターオリゴヌクレオチド上に多数の蛍光物質を使用することによって、さらなる利点が達成される。すなわち、増幅反応がより効率的である。なぜならば、ディテクターオリゴヌクレオチドを伸長させるためには、1つの相補的アダプター分子だけしか必要とされないからである。さらに、他のディテクターと同一のシグナルを生成するためには、より少量のディテクターオリゴヌクレオチドしか必要とされない。
本発明のディテクターオリゴヌクレオチドの蛍光物質ドナーは、ドナーとクエンチャーとの間にエネルギー移動が生じるように、クエンチャー分子に十分に近接している。1つの実施形態におけるドナー/クエンチャー対は、切断部位を提供することが可能な限り少ない核酸塩基で分離されてもよい。ドナーおよびクエンチャー分子の様々な配置が可能である。例えば、限定目的ではないが、ドナー蛍光物質は2つ以上のクエンチャー分子の間に配置されてもよく、またはクエンチャー分子は2つ以上のドナー蛍光物質の間に配置されてもよい。
1つの実施形態において、ディテクターオリゴヌクレオチドは一本鎖であり、およびドナー蛍光物質およびクエンチャー分子の多数の対を含み、それぞれの対におけるドナー蛍光物質およびクエンチャー分子は、ディテクターオリゴヌクレオチドが第2のオリゴヌクレオチドと二重鎖を形成する際に、切断可能である部位で分離される。本実施形態の第2のオリゴヌクレオチドは、標的核酸の存在下で形成されることが可能である。
ディテクターオリゴヌクレオチドは、ドナーおよびクエンチャー分子の付着を可能にするために、リンカー部分のような1つまたは複数の化学修飾を有するポリヌクレオチドを含んでもよい。ディテクターオリゴヌクレオチドの主鎖は、ディテクターオリゴヌクレオチドがさらなるドナー/クエンチャー対を収容してもよいように、分枝構造を有してもよい。
本発明の他の態様では、本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを使用して試料中の標的核酸を検出するための方法が提供される。該方法は、ディテクターオリゴヌクレオチド(すなわち「第1のオリゴヌクレオチド」)を第2のオリゴヌクレオチドと接触させて、第1のオリゴヌクレオチドと第2のオリゴヌクレオチドとの間に二重鎖を形成させることを含む。第1のオリゴヌクレオチドは、ドナー蛍光物質およびクエンチャー分子の多数の対を含み、それぞれの対におけるドナー蛍光物質およびクエンチャー分子は、切断部位で分離される。第2のオリゴヌクレオチドの存在は、標的核酸の存在を示す。第2のオリゴヌクレオチドの切断部位は、第1および第2のオリゴヌクレオチドによって形成される二重鎖の中の二本鎖であり、切断部位が切断されてシグナルを生成することを可能にする。切断に続くドナー蛍光物質の蛍光パラメータにおける変化の検出は、標的核酸の存在を示す。標的核酸はディテクターオリゴヌクレオチドとの二重鎖形成の前に二重鎖から解離される必要がある可能性があることを、当業者は容易に理解するであろう。
ドナー蛍光物質の検出は、蛍光性の変化の程度および/または速度の監視を含んでもよい。1つの実施形態では、ドナーの蛍光発光の変化を監視して、試料中の標的核酸の存在または不在を示し、またはその概算数を提供する。特に、蛍光物質でもあるクエンチャー分子の蛍光発光の変化の程度および/または速度の変化の測定によって、同様に、監視工程を行うことができる。
本発明のさらに別の態様では、本発明に従うディテクターオリゴヌクレオチドを含むキットが提供される。また、該キットは、標的核酸を検出するためのキットを使用するための使用説明書はもちろん、内部標準、対照、核酸を増幅することが可能な酵素、化学試薬、ディテクターオリゴヌクレオチドに対して付着されることができる蛍光物質および/またはクエンチャーのようなさらなる構成要素を含んでもよい。該キットは、例えば、限定目的ではないが、標的オリゴヌクレオチドの相補体と二重鎖を形成することが可能である第1の部分と、第2の部分であって、該第2の部分の相補体がディテクターオリゴヌクレオチドの第1の部分と二重鎖を形成することが可能である第2の部分とを含むアダプターオリゴヌクレオチドをさらに含んでもよい。
本発明の他の特徴および利点は、以下の図面および好ましい実施形態の記載から、およびまた、添付される特許請求の範囲から明白になるであろう。
本発明は、標的核酸を検出するためにディテクターオリゴヌクレオチドを用いる。ディテクターオリゴヌクレオチドは、ドナー蛍光物質およびクエンチャー分子の多数の対を含み、これらは改善された蛍光シグナル対バックグラウンド比、および標的核酸のより効率的な検出を提供する。本発明の目的のために、「ドナー蛍光物質およびクエンチャー分子の多数の対」は「多数のドナー/クエンチャー対」と同義語である。ドナー/クエンチャー対の中のドナー蛍光物質およびクエンチャー分子は、切断部位で分離される。1つの実施形態では、該部位は、ディテクターオリゴヌクレオチドが、標的核酸の存在下で形成される第2のオリゴヌクレオチドと二重鎖を形成する際に、切断可能である。
本発明のドナー/クエンチャー対は、「ドナー蛍光物質」および「クエンチャー分子」を含む。励起状態におけるドナー蛍光物質は、ドナーの至近距離にあるクエンチャー分子の存在に対して感受性がある。すなわち、2者が至近距離にあるという条件で、クエンチャー分子は、ドナーから移動される共鳴エネルギーのアクセプターとして作用する。クエンチャー分子は、共鳴エネルギーのアクセプターとなるために蛍光物質である必要はない。エネルギー移動は、蛍光物質とクエンチャー分子とが数十オングストロームのオーダーの距離(例えば、約60Å以内)で分離されているという条件、およびドナーの蛍光の発光スペクトルがクエンチャー分子の吸収スペクトルと著しく重なり合うという条件で、蛍光物質とクエンチャー分子との間に生じることができる。用語「至近距離」は、本発明において、ひとたびドナーとクエンチャーが分離されたならば、蛍光パラメータの検出可能な変化に十分であるドナーとアクセプター分子との間の距離として定義される。
蛍光パラメータの検出可能な変化を、標的配列の存在の表示として監視する。「蛍光パラメータ」は、ドナーの蛍光強度の増大、(クエンチャー分子が蛍光物質の場合)クエンチャーの蛍光強度の低減、蛍光強度の変化の速度、切断前後の蛍光の比、またはそれらの組み合わせを含むが、しかしそれらに限定されない。ドナーの蛍光強度の変化を監視することが好ましい。なぜならば、この変化は、クエンチャーの蛍光強度の変化よりも典型的に大きいからである。ドナーとクエンチャーとの間の相互作用の変化を検出するために用いてもよい他の蛍光パラメータは、(切断前後での蛍光物質の移動度の相対的変化を測定するための)偏光異方性の変化、あるいは励起または発光スペクトルの波長シフトを含むが、しかしそれらに限定されない。1つの実施形態では、アルゴリズムを使用して、1つまたは複数の蛍光パラメータの変化を解析してもよい。参照により本明細書に組み込まれる特許文献9および10を参照のこと(特許文献9、10参照)。
本発明のための適当な蛍光物質は、フルオレセイン、スルホローダミン101、ピレンブタノアート(pyrenebutanoate)、アクリジン、エテノアデノシン(ethenoadenosine)、エオシン、ローダミン、およびエリスロシンを含むが、しかしそれらに限定されない。多くのドナー/クエンチャー対が当技術分野で知られており、および本発明において有用である。これらは、フルオレセインイソチオシアナート(FITC)/テトラメチルローダミンイソチオシアナート(TRITC)、FITC/Texas Red(商標)(分子プローブ)、FITC/N−ヒドロキシスクシニミジル−1−ピレンブチラート(PYB)、FTIC/エオシンイソチオシアナート(EITC)、N−ヒドロキシスクシニミジル−1−ピレンスルホナート(PYS)/FITC、FITC/ローダミンX、およびFITC/テトラメチルローダミン(TAMRA)、フルオレセイン/ローダミンX、ローダミンX/Cy5、またはフルオレセイン/P−(ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸(DABCYL)を含むが、しかしそれらに限定されない。DABCYL、DAMBI、DABSYLまたはメチルレッドのような非蛍光性のクエンチャー分子は、特に有用である。DABCYLは、隣接する蛍光物質、例えばフルオレセインまたは5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン(EDANS)からの蛍光を効率的に消光する非蛍光性のクエンチャー染料である。1つの実施形態では、ドナーおよびクエンチャーは同一の蛍光物質であり、該蛍光物質は重なり合う吸収スペクトルおよび発光スペクトルを有する。特定のドナー/クエンチャー対を明細書および以下の実施例の中に記す;しかしながら、当業者は他の対が本発明において有用であることを理解するであろう。すなわち、特定のドナー/クエンチャー対の選択は、本発明にとって決定的に重要ではない。本発明に有用なドナー/クエンチャー対において、ドナー蛍光物質の発光波長は、クエンチャー分子の励起波長と十分に重なり合って、効率的なエネルギー移動、電荷移動または蛍光消光を可能にする。ドナーおよびクエンチャーを、当技術分野で知られる慣例の末端標識法および内部標識法を用いて、ディテクターオリゴヌクレオチド中のそれぞれの部位で結合してもよい。
ポリヌクレオチドの標的を検出するための手段として、ドナー蛍光物質の使用に加えて他の発光性標識、特に化学発光剤の使用も同様に、本発明の範囲内である。
用語「標的」または「標的核酸」は、検出される核酸のことを言い、mRNAおよびゲノムDNAのような、遭遇するこれらの分子の任意の配置を有するRNAまたはDNAであってもよい。例えば、標的核酸は、一本鎖または二本鎖であってもよく、あるいは二次構造を有していてもよい。二本鎖の核酸の標的は、検出が求められる鎖である。検出が二本鎖の標的核酸または二次構造を有する核酸との二重鎖の形成を必要とする場合、検出は標的核酸を一本鎖にすることによって促進されるであろうことを、当業者は理解するであろう。本発明の目的のために、標的核酸は、単離されていても、または天然のものでもよく、および生体外または原位置(in situ)で検出されてもよい。本発明の1つの実施形態では、標的核酸を検出する方法は、DNAポリメラーゼによって触媒される増幅反応を含む。本発明によって包含される増幅のためのテンプレートは、核酸それ自体、標的核酸の相補鎖、および複製または増幅によって作り出されるオリジナル配列のコピーのどちらか一方の鎖を含む。また、標的核酸は、ハイブリダイズされるプライマーのテンプレートからの伸長のためのテンプレートであってもよい。1つの実施形態では、標的核酸は病原体から抽出される。
オリゴヌクレオチドの「切断」は、DNAまたはRNAの二重鎖の両方の鎖のリン酸ジエステル結合の分解、または一本鎖のDNAまたはRNAのリン酸ジエステル結合の分解を言う。これは、DNAまたはRNAの二重鎖の2つの鎖のうちの一方のみのリン酸ジエステル結合の分解を言う「ニッキング」とは対照をなす。ドナー蛍光物質とクエンチャーとの間の切断部位は、部位が二本鎖の形態であるときに切断される可能性がある。「切断部位」は、切断試薬によって特異的に切断される二本鎖の核酸の塩基の伸長部である。1つの実施形態では、切断部位は、制限エンドヌクレアーゼの認識部位である。制限エンドヌクレアーゼの様々な認識部位は、当技術分野で周知である。また、適当な切断試薬は、切断部位の両方の鎖を切る化学的切断試薬を含む。例えば、限定目的ではないが、参照によって本明細書中に組み込まれる特許文献11および12に記載されるタイプの部位特異性の光活性化される切断試薬を使用することができるであろう(特許文献11、12参照)。
ディテクターオリゴヌクレオチドの切断の際の蛍光強度の変化は、切断されていないディテクターオリゴヌクレオチド内のドナー蛍光物質とクエンチャー分子とを分離する距離に依存する(特許文献6参照)。エネルギー移動の効率は、以下の式によって支配される:
Figure 0004939767
式中、Rはドナーとクエンチャーとの間の距離であり、およびRは各ドナー/クエンチャー対に関する定数であり、よく知られている方法に従ってそれぞれの吸収および発光スペクトルの特定のパラメータから計算することができる。参照によって本明細書中に組み込まれる非特許文献4を参照のこと(非特許文献4参照)。
一般に、二本鎖の切断に続くドナーの発光の変化の大きさは、元のままのディテクターオリゴヌクレオチド内のドナーとクエンチャーとの間の距離の減少に伴い増大する。しかしながら、ドナーとクエンチャーとの間の距離を調整して、切断のより高い効率を提供してもよい。例えば、限定目的ではないが、制限エンドヌクレアーゼ認識部位が切断部位として使用されるならば、ドナーとクエンチャーとの間の分離を調整して、認識部位に対する制限エンドヌクレアーゼの結合を適応させることができ、それによって、さもなければ完全な切断を妨げる可能性のある立体障害を回避または制限する。1つの実施形態において、ドナー蛍光物質およびクエンチャー分子は、ヌクレオチド約5〜20個で、または好ましくはヌクレオチド約6〜8個で分離される。
その構造の様々な態様を変更する一方で本発明のディテクターオリゴヌクレオチドの利点は保持される可能性があるということを、当業者は理解するであろう。例えば、限定目的ではないが、ドナー/クエンチャー対の数を変更してもよい。ディテクターオリゴヌクレオチドに対するさらに多くのドナー/クエンチャー対の追加は、二本鎖の切断部位の切断後に観察可能な全蛍光の量を増加させると予想される。ディテクターオリゴヌクレオチドに対して追加してもよいドナー/クエンチャー対の数に上限はない。1つの実施形態において、ドナー/クエンチャー対の数は少なくとも2つである。他の実施形態において、ディテクターオリゴヌクレオチドは、少なくとも3つ以上のドナー/クエンチャー対を含有する。他の実施形態において、ディテクターオリゴヌクレオチドは少なくとも10、20、30または50対を含有してもよく、あるいは最適なシグナル−ノイズ比および分析感度を生み出すために必要とされる際には数百ものドナー/クエンチャー対を含有してもよい。
いくつかの実施形態において、ドナー/クエンチャー対を収容するために必要とされるオリゴヌクレオチドの長さは、200塩基を超え、または500塩基以上でさえある。さらに、ディテクターのオリゴヌクレオチド主鎖は、ドナー/クエンチャー対を含有してもよいさらなるオリゴヌクレオチド配列を提供するための分枝を含有してもよい。分枝または多分枝のオリゴヌクレオチドを作り出すための方法は、当技術分野においてよく知られている。従って、本明細書中で使用される際に、「オリゴヌクレオチド」は、長さがヌクレオチド約2〜20個の直鎖型核酸に限定されない。
さらに、ドナー/クエンチャー対が配列される様態または順序は、本発明にとって決定的に重要ではない。例えば、限定目的ではないが、ドナー蛍光物質(「D」)およびクエンチャー分子(「Q」)は、D/Q、D/Qのように順序付けられてもよく、または、ドナー蛍光物質がクエンチャー分子の至近距離にあるという条件で、Q/D、D/Q、D/Q/D、Q/D/Qのように順序付けられてもよい。1つの実施形態において、ドナーおよびクエンチャーを、D/QQQ/DまたはQ/DDD/Qの配列で配置してもよい。これらの実施形態において、ドナーとクエンチャーとの間の切断部位は、スラッシュ記号によって示される。従って、本発明の目的のために、「ドナー/クエンチャー対」は、ドナー蛍光物質をクエンチャー分子の至近距離に含み、そこでドナーおよびクエンチャーは切断部位で分離され、および切断部位に隣接するドナーまたはクエンチャーのどちらかの至近距離にさらなるドナー蛍光物質またはクエンチャー分子を含んでもよい。D/Q/DまたはQ/D/Qのような3つのドナーおよびクエンチャーと2つの切断部位とを有する配置を、各対がドナー蛍光物質またはクエンチャー分子のどちらかを共有するにもかかわらず、2つの「ドナー/クエンチャー対」として定義する。
本発明の1つの実施形態において、ディテクターオリゴヌクレオチドを、増幅反応でのディテクターオリゴヌクレオチドの使用を含む標的核酸を検出する方法において使用する。鎖置換型増幅(SDA)、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応、自律的な配列複製(3SR)、Qβレプリカーゼベースの増幅、固相増幅、核酸配列ベースの増幅(NASBA)、ローリングサークル増幅、および転写介在型増幅(TMA)を含むがそれらに限定されない核酸増幅の様々な方法が、当技術分野において知られており、および本発明に適用できる。
「増幅プライマー」は、プライマー伸長法による標的配列の増幅のためのプライマーである。例えば、SDAでは、増幅プライマーの3’末端は、標的核酸の3’末端でハイブリダイズする。増幅プライマーは、その5’末端の近傍に制限エンドヌクレアーゼの認識部位を含み、認識部位が半修飾(hemimodified)される際にDNAまたはRNAの二重鎖がニックされるのを可能にする(特許文献13、14および15参照)。また、増幅プライマーは、増幅プライマーの標的結合配列が標的核酸に対してハイブリダイズされる際に、DNAポリメラーゼによって3’末端から伸長可能である。増幅プライマーを、標的核酸の指数関数的な増幅をもたらす反応において使用してもよい。
PCRのための増幅プライマーは、標的結合配列のみから構成されてもよい。なぜならば、増幅反応を推進するために特殊な配列または構造は必要とされないからである。それに反して、3SRおよびNASBAのような他の増幅方法に有用な増幅プライマーは、5’末端の近傍にRNAポリメラーゼのプロモータを含む。プロモータは、プライマーと標的核酸との間の二重鎖形成によって標的核酸に付加され、および標的の多数のRNAコピーの転写を導くことによって増幅反応を推進するように働く。当技術分野で知られている他の増幅プライマーもまた、本発明にとって有用である可能性がある。
「伸長生成物」は、プライマー、またはプライマーの一部、およびプライマー結合部位の下流の標的核酸の相補体である新たに合成された鎖を含む核酸である。伸長生成物は、標的配列に対するプライマーのハイブリダイゼーションおよび標的核酸をテンプレートとして用いるポリメラーゼによるプライマーの伸長によってもたらされる。
当業者は、本明細書中で使用される「ハイブリダイゼーション」および「二重鎖形成」は、厳密な塩基対塩基の相補性を必要としないことを理解するであろう。すなわち、ミスマッチ塩基対を含有した2つの核酸間で二重鎖を形成することができる。完全に相補的である核酸またはミスマッチ塩基対を含有する核酸がハイブリダイズして二重鎖を形成する条件は、本技術分野でよく知られており、および例えば、参照によって本明細書中に組み込まれる非特許文献5に記載される(非特許文献5参照)。
図1は、本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを伴う反応を説明する。プライマーPは、標的核酸Tに対してハイブリダイズする。DNAポリメラーゼ(本発明の工程(a))は、Pから相補鎖を伸長して鎖1を形成する。オリゴヌクレオチドの「バンパー」Bは、Pの上流で結合する。プライマーPおよびバンパーBは、典型的には一緒に加えられるが、しかし別々に加えられてもよい。ポリメラーゼがBから相補鎖を伸長する際に、鎖1は標的鎖Tから除去される(工程(b))。次に、プライマーPは鎖1に対してハイブリダイズし、アダプターオリゴヌクレオチドはPの下流でハイブリダイズし、および両者はポリメラーゼによって伸長される(工程(c))。Pから伸長される鎖(鎖2)は、アダプターオリゴヌクレオチドから伸長される鎖に衝突する(工程(d))。次に、Pは鎖2に対してハイブリダイズし、および該鎖は再度伸長される(工程(e))。Pが伸長された鎖は、その5’末端に位置する制限エンドヌクレアーゼ部位でニックされ、および該鎖は、SDAによって増幅されて鎖3を形成する(工程(f))。工程(a)から(f)までは、Pによって開始される単一の標的特異的ハイブリダイゼーション事象からの鎖3の多数のコピーをもたらす。
多重ディテクターオリゴヌクレオチドに対する鎖3のハイブリダイゼーションは、ポリメラーゼ伸長のための開始テンプレートを形成し、このテンプレートはディテクターオリゴヌクレオチドを二本鎖の切断可能な形態に変換する。具体的には、鎖3は、その3’末端において多重ディテクターオリゴヌクレオチド上の相補配列と二重鎖を形成する(工程(g))。ひとたびポリメラーゼによって伸長されたならば(工程(h))、多重ディテクターオリゴヌクレオチドは、制限エンドヌクレアーゼで切断される(工程(i))。制限エンドヌクレアーゼでの消化がドナーとクエンチャーとの物理的分離をもたらすように、制限エンドヌクレアーゼ認識部位は、ディテクターオリゴヌクレオチド上のドナー蛍光物質とクエンチャー分子との間に位置する。ドナーとクエンチャーとの分離は、ドナーの増大された蛍光をもたらし、それによって標的Tの存在を示す。
シグナルを、反応において選択される終点またはリアルタイムで検出してもよい。例えば、限定目的ではないが、鎖3と多重ディテクターオリゴヌクレオチドとの間のハイブリッドの伸長反応と同時に鎖3を増幅することによって、シグナルを検出してもよい。そのような均一系のリアルタイム分析を使用して、存在する標的の初期量についての半定量的または定量的情報を提供してもよい。すなわち、標的配列のより多くの初期コピーが存在する時は、閾値シグナル水準を越える蛍光シグナルを生成するために、増幅のより少ないラウンドが必要とされる。このタイプの分析における標的核酸の初期量は、既知量の精製された標的核酸に関する結果に対する実験結果の比較によって測定される。また、分析の測定値を解析するための方法は、それぞれの内容が参照によって本明細書に組み込まれる特許文献9、16、10、17、および2001年11月28日に公開された特許文献18に相当する特許文献19に見出される(特許文献9、10、16、17、18、19参照)。
前述のように、プライマー1、プライマー2およびアダプタープライマーを用いる標的依存性の増幅反応を通じて鎖3の多数のコピーを生成することによって、シグナルを増幅してもよい。上記の方法のような、当該技術で知られている代替の増幅方法を用いて、本発明で使用することができる鎖3の同等物を生成してもよい。
あるいはまた、ディテクターオリゴヌクレオチドを使用して、増幅反応なしで標的核酸を検出してもよい。例えば、限定目的ではないが、ディテクターオリゴヌクレオチドは、直接標的核酸とハイブリダイズする領域を含んでもよい。本実施形態では、ディテクターオリゴヌクレオチドは、標的核酸と二重鎖を形成することが可能である一本鎖の部分を含むという条件で、部分的に二本鎖であってもよい。他の実施形態では、ディテクターオリゴヌクレオチドは完全または実質的に一本鎖であってもよく、およびディテクターオリゴヌクレオチドは、ディテクターオリゴヌクレオチドと標的核酸との間に形成される二重鎖において開始されるポリメラーゼ伸長反応によって二本鎖にされる。この二重鎖は、例えば、限定目的ではないが、ディテクターの5’の部分と制限消化などによって生成された標的核酸の断片の3’の部分との間に形成されてもよい。さらに別の実施形態では、標的配列の断片を増幅し、およびディテクターオリゴヌクレオチドを、増幅された標的核酸自体または標的核酸の増幅された相補鎖と接触させる。これらの実施形態では、好ましくは、ディテクターオリゴヌクレオチドは非相同の形式で使用される。すなわち、ディテクターオリゴヌクレオチドを標的核酸と反応させ、そして切断部位が切断を受ける前に、標的核酸と二重結合を形成しないディテクターオリゴヌクレオチドを洗い落とす。
さらに別の実施形態では、ディテクターオリゴヌクレオチドは、アダプターオリゴヌクレオチドを通じて標的核酸と相互作用する。アダプターオリゴヌクレオチドは、標的核酸とハイブリダイズする配列を含み、およびディテクターオリゴヌクレオチドに対してハイブリダイズする別個の部分を含む。アダプターオリゴヌクレオチドとディテクターオリゴヌクレオチドとの間に形成されるハイブリッドは、オリゴヌクレオチドを二本鎖にするディテクターオリゴヌクレオチドのポリメラーゼ伸長のためのテンプレートを作り出す。
ディテクターオリゴヌクレオチドを、当技術分野で知られている様々な方法で、直接または二本鎖にされた後のどちらかで検出してもよい。例えば、限定目的ではないが、見かけの分子量に基づくポリアクリルアミドゲル電気泳動、標識化されたプローブに対するハイブリダイゼーション、ディテクターオリゴヌクレオチド特異的プローブを用いる固相捕捉(solid phase capture)、または制限エンドヌクレアーゼでの切断によって、ディテクターオリゴヌクレオチドを検出してもよい。
以下の実施例は、本発明によって網羅される実施形態の代表であり、および本発明によって包含される対象を制限することを意図しない。
(実施例1)
SDA反応を、本発明の増幅プライマーおよびディテクターオリゴヌクレオチドを用いて実施してもよい。本実施例では、HIV−1 pol遺伝子の領域を検出するように、ディテクターを設計する。SDAを、約52℃において、少なくとも1つ、好ましくは250コピーのクローン化された二本鎖のDNA標的核酸の存在下で、増幅プライマー500nM、バンパープライマー50nMおよびディテクターオリゴヌクレオチド200nMを使用して実施してもよい。対照反応を、二本鎖の標的核酸の非存在下で実施する。BsoBI認識配列によって分離され、および至近距離に配置される、多数のドナー蛍光物質/クエンチャー蛍光物質対(ローダミン/DABCYLまたはフルオレセイン/DABCYLのどちらか一方)で、ディテクターを蛍光的に標識する。ドナーの蛍光を、反応の過程において監視する。
ドナーの蛍光は、標的DNAが存在する時、反応の過程において有意に増大し、BsoBI制限エンドヌクレアーゼ部位が切断されることを示す。対照的に、標的DNAの非存在下では、蛍光は反応の間中、首尾一貫して小さいままである。
(実施例2)
SDA反応を、本発明の増幅プライマーおよびディテクターオリゴヌクレオチドを使用して実行して、HIV RNA転写物を検出した。SDAは以下のように実施した:標的緩衝液を、50mMのKOB、120mMのビシンで調製し、および反応あたり0コピーまたは反応あたり2000コピーのどちらかでRNA標的核酸を加えた。示される試薬濃度で調製された標的緩衝液65μlを、ブランクの容器(well)にスポットした。試料緩衝液150μlを標的緩衝液の容器に分注し、溶液を混合し、および容器を50℃に20分間置いた。RT試薬を以下に示すように調製した。
Figure 0004939767
加熱スパイク容器(heat spike well)中の溶液150μlを、5分間でRT容器に移動させた。増幅ミックスを、以下に示すように調製した:
Figure 0004939767
増幅ミックスを、100μlでブランク容器中へスポットし、および容器を、54℃の定温放置の終了前に、60℃の加熱区画上に10分間配置した。RT工程において増幅ミックス62μlを容器に移動させ、容器に覆いをつけ、およびPROBETEC蛍光光度計を使用してプレートを読み取った。
本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを、ヘアピンプローブと比較した。結果を以下および図2A〜2Fに示す。CTCGVnv3はヘアピンプローブであり;D=dabayl;R=ローダミン;RDRD2.6Bプローブは、DABCYLとローダミンとの間に6塩基を有し;RDRD2.7Bプローブは、DABCYLとローダミンとの間に7塩基を有し;およびRDRD2.8Bプローブは、DABCYLとローダミンとの間に8塩基を有する。
結果:
Figure 0004939767
Figure 0004939767
結果は、本発明のディテクターオリゴヌクレオチドが、他のプローブ、例えばCTGCUnv3プローブよりも良好に作用することを実証する。実施例2で用いられた様々なディテクターオリゴヌクレオチドのプローブの設計は、ローダミンとDABCYLとの間の塩基の数に従って変化する。また、ローダミン部分とDABCYL部分との間に1つまたは2つの付加的な塩基を加えると、改善がみられることを実証する(RDRD2.7BおよびRDRD2.8B参照のこと)。
上記の説明から、当業者は、本発明の本質的な特徴を容易に究明することができ、およびその精神および範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更および修正を行って、様々な用法および条件に適合させることができる。
標的配列の検出のための増幅反応における本発明のディテクターオリゴヌクレオチドの使用の図解である。 本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを既知のディテクタープローブと比較する実施例2において行われた実験の結果を示すグラフである。 本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを既知のディテクタープローブと比較する実施例2において行われた実験の結果を示すグラフである。 本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを既知のディテクタープローブと比較する実施例2において行われた実験の結果を示すグラフである。 本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを既知のディテクタープローブと比較する実施例2において行われた実験の結果を示すグラフである。 本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを既知のディテクタープローブと比較する実施例2において行われた実験の結果を示すグラフである。 本発明のディテクターオリゴヌクレオチドを既知のディテクタープローブと比較する実施例2において行われた実験の結果を示すグラフである。

Claims (11)

  1. 標的核酸を検出するための少なくとも2対のドナー蛍光物質クエンチャー分子を至近距離に含むディテクターオリゴヌクレオチドであって、前記対のそれぞれにおける前記ドナー蛍光物質および前記クエンチャー分子は、二本鎖の形態において切断可能である切断部位で分離され、および前記切断部位での切断は、標的核酸の存在を示す検出可能なシグナルを生み出すことが可能であることを特徴とするディテクターオリゴヌクレオチド。
  2. 前記蛍光物質(D)、及びクエンチャー分子(Q)が、D/Q、Q/D、D/Q/D、Q/D/Q、D/QQ/D、Q/DD/Q、Q/DDD/Q、D/QQQ/D、Q/D/Q/D、又はこれらの組合せの群からなる選択される順に配置されていることを特徴とする請求項1に記載するディテクターオリゴヌクレオチド。
  3. 前記ドナー蛍光物質および前記クエンチャー分子が、ヌクレオチド約6から8個で分離されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のオリゴヌクレオチド。
  4. 前記切断部位が、エンドヌクレアーゼによって切断可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載のオリゴヌクレオチド。
  5. 少なくとも1つの前記ドナー蛍光物質が、フルオレセイン、スルホローダミン101、ピレンブタノアート、アクリジン、エテノアデノシン、エオシン、ローダミン、およびエリスロシンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項2または3に記載のディテクターオリゴヌクレオチド。
  6. 標的核酸を検出するための方法であって:
    a. (i)少なくとも2対のドナー蛍光物質およびクエンチャー分子を至近距離に含む一本鎖の部分を含む第1のディテクターオリゴヌクレオチドであって、前記対のそれぞれにおける前記ドナー蛍光物質および前記クエンチャー分子は切断部位で分離される第1のディテクターオリゴヌクレオチドを、(ii)その存在が標的核酸の存在を表示する一本鎖の第2のオリゴヌクレオチドと接触させて、前記第1のオリゴヌクレオチドと第2のオリゴヌクレオチドとの間に二重鎖を形成させる工程と;
    b. 二重鎖を伸長させて、第1のディテクターオリゴヌクレオチドの前記一本鎖の部分を二本鎖にする工程と;
    c. 少なくとも1つの前記切断部位を切断する工程と;
    d. 前記ドナー蛍光物質を検出する工程と
    を含み、前記ドナー蛍光物質の蛍光パラメータの検出可能な変化は、前記標的核酸の存在を表示することを特徴とする方法。
  7. 第2のオリゴヌクレオチドを増幅することをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
  8. 前記増幅が、鎖置換型増幅(SDA),ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応、自律的な配列複製(3SR)、Qβレプリカーゼベースの増幅、固相増幅、核酸配列ベースの増幅(NASBA)、ローリングサークル増幅、および転写介在型増幅(TMA)からなる群から選択される方法によることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの前記対が、フルオレセイン/ローダミンX、ローダミンX/Cy5、またはフルオレセイン/DABCYLからなるドナーおよびクエンチャー分子の群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  10. 標的核酸を検出するための方法であって:
    a. (i)プライマーP1を前記標的核酸に対してハイブリダイズさせて、および(ii)ポリメラーゼの使用によってP1を伸長させて鎖1を形成させる工程であって、プライマーP1は、標的核酸に対してハイブリダイズしない前記プライマーP1の5’の部分にエンドヌクレアーゼ認識部位を含む工程と;
    b. (i)バンパーB1を前記プライマーP1の上流において前記標的核酸に対してハイブリダイズさせ、および(ii)バンパーB1を伸長させ、および前記標的核酸から鎖1を除去する工程と;
    c. アダプターを鎖1に、およびプライマーP2を鎖1に対してハイブリダイズさせる工程であって、プライマーP2はアダプターの上流にハイブリダイズする工程と;
    d. (i)アダプターを伸長させて鎖2を形成させ、および(ii)プライマーP2を伸長させて鎖1から鎖2を除去する工程と;
    e. (i)プライマーP1を鎖2に対してハイブリダイズさせ、および(ii)プライマーP1を伸長させてプライマーP1が伸長された鎖を形成させる工程と;
    f. (i)プライマーP1が伸長された鎖を、プライマーP1が伸長された鎖に組み込まれているエンドヌクレアーゼ認識部位でニックして、および(ii)ニック部位から伸長して、鎖3を形成し、およびニック部位の下流のプライマーP1が伸長された鎖と衝突する工程と;
    g. 鎖3をオリゴヌクレオチドの一部分に対してハイブリダイズさせる工程であって、該オリゴヌクレオチドは、ドナー蛍光物質およびクエンチャーの多数の対を含み、前記対のそれぞれにおけるドナー蛍光物質およびクエンチャーは、前記切断部位が二本鎖であるときに、切断可能である部位で分離される工程と;
    h. (i)鎖3を伸長させて切断部位を二本鎖にし、および(ii)少なくとも1つの切断部位を切断する工程と;
    i. 前記ドナー蛍光物質を検出する工程と
    を含み、前記蛍光物質の蛍光パラメータの検出可能な変化は前記標的核酸の存在を表示することを特徴とする方法。
  11. 少なくとも2対のドナー蛍光物質およびクエンチャー分子を至近距離に含む一本鎖の第1のディテクターオリゴヌクレオチドを含むキットであって、前記対のそれぞれにおける前記ドナー蛍光物質と前記クエンチャー分子は、二本鎖の形態において切断可能である切断部位で分離され、および標的核酸の存在下で形成されることが可能な第2のオリゴヌクレオチドと第1のディテクターオリゴヌクレオチドが二重鎖を形成するとき、切断部位は二本鎖であることを特徴とするキット。
JP2005116781A 2004-04-14 2005-04-14 多重蛍光物質ディテクターシステム Active JP4939767B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/825,943 2004-04-14
US10/825,943 US20050233332A1 (en) 2004-04-14 2004-04-14 Multiple fluorophore detector system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005296016A JP2005296016A (ja) 2005-10-27
JP4939767B2 true JP4939767B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=34939251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005116781A Active JP4939767B2 (ja) 2004-04-14 2005-04-14 多重蛍光物質ディテクターシステム

Country Status (5)

Country Link
US (2) US20050233332A1 (ja)
EP (1) EP1586662B1 (ja)
JP (1) JP4939767B2 (ja)
DE (1) DE602005000485T2 (ja)
ES (1) ES2281880T3 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8586718B2 (en) * 2004-09-14 2013-11-19 Applied Biosystems, Llc Multi-chromophoric quencher constructs for use in high sensitivity energy transfer probes
PT1911852E (pt) * 2006-10-12 2009-10-09 Bio Rad Pasteur Sondas de cadeia dupla para a detecção fluorescente de ácidos nucleicos
US9689031B2 (en) 2007-07-14 2017-06-27 Ionian Technologies, Inc. Nicking and extension amplification reaction for the exponential amplification of nucleic acids
US20100021901A1 (en) * 2008-05-22 2010-01-28 Peng Yin Compositions and methods for detecting analytes
EP2380020A2 (en) * 2008-12-18 2011-10-26 The Texas A&M University System A ph modulation method to detect ligand-receptor binding
US9834439B2 (en) 2010-07-20 2017-12-05 California Institute Of Technology Biomolecular self-assembly
WO2012075313A2 (en) 2010-12-01 2012-06-07 The Texas A&M University System Ph modulation methods and systems for detecting binding events
RU2506293C2 (ru) * 2011-09-19 2014-02-10 Учреждение Российской академии наук Институт биохимии и генетики Уфимского научного центра РАН Соединения-диады, содержащие в молекуле азогруппы и ядра ферроцена, и их использование в качестве тушителей флуоресценции
US9352312B2 (en) 2011-09-23 2016-05-31 Alere Switzerland Gmbh System and apparatus for reactions
WO2014124046A1 (en) 2013-02-08 2014-08-14 Bio-Rad Laboratories, Inc. Affinity-based partition assay for detection of target molecules
US9896717B2 (en) 2013-05-09 2018-02-20 Bio-Rad Laboratories, Inc. Magnetic immuno digital PCR assay
US9856472B2 (en) 2013-07-01 2018-01-02 California Institute Of Technology Small conditional RNAs
US10638181B2 (en) * 2016-06-20 2020-04-28 Scripps Networks Interactive, Inc. Non-linear C3 content scheduling and encoding system
AU2017291727B2 (en) 2016-07-05 2021-07-08 California Institute Of Technology Fractional initiator hybridization chain reaction
CA3034617A1 (en) 2016-08-30 2018-03-08 California Institute Of Technology Immunohistochemistry via hybridization chain reaction
WO2020123961A2 (en) * 2018-12-14 2020-06-18 Ultivue, Inc. Methods and compositions for sequentially detecting targets
CN109694905A (zh) * 2019-01-29 2019-04-30 深圳市亚辉龙生物科技股份有限公司 检测待测基因甲基化的核酸组合物及其试剂盒和待测基因甲基化的检测方法
WO2022164796A1 (en) 2021-01-26 2022-08-04 California Institute Of Technology Allosteric conditional guide rnas for cell-selective regulation of crispr/cas

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5455166A (en) * 1991-01-31 1995-10-03 Becton, Dickinson And Company Strand displacement amplification
CA2123133C (en) * 1991-11-07 2005-01-04 Michael J. Heller Hybridization of polynucleotides conjugated with chromophores and fluorophores to generate donor-to-donor energy transfer system
US5270184A (en) * 1991-11-19 1993-12-14 Becton, Dickinson And Company Nucleic acid target generation
US5607924A (en) * 1992-01-21 1997-03-04 Pharmacyclics, Inc. DNA photocleavage using texaphyrins
US5798491A (en) * 1993-06-09 1998-08-25 Board Of Regents, The University Of Texas System Multi-mechanistic chemical cleavage using certain metal complexes
US5648211A (en) 1994-04-18 1997-07-15 Becton, Dickinson And Company Strand displacement amplification using thermophilic enzymes
US5547861A (en) * 1994-04-18 1996-08-20 Becton, Dickinson And Company Detection of nucleic acid amplification
US5550025A (en) * 1995-07-19 1996-08-27 Becton, Dickinson And Company Detection of hydrophobic amplification products by extraction into an organic phase
US5940695A (en) * 1996-10-11 1999-08-17 Trw Inc. Gallium antimonide complementary HFET
US6403311B1 (en) * 1997-02-12 2002-06-11 Us Genomics Methods of analyzing polymers using ordered label strategies
US5846726A (en) * 1997-05-13 1998-12-08 Becton, Dickinson And Company Detection of nucleic acids by fluorescence quenching
US5863736A (en) * 1997-05-23 1999-01-26 Becton, Dickinson And Company Method, apparatus and computer program products for determining quantities of nucleic acid sequences in samples
US6066458A (en) * 1998-05-18 2000-05-23 Becton, Dickinson And Company Methods, apparatus and computer program products for determining quantities of nucleic acid sequences in samples using standard curves and amplification ratio estimates
US6216049B1 (en) * 1998-11-20 2001-04-10 Becton, Dickinson And Company Computerized method and apparatus for analyzing nucleic acid assay readings
EP1158449A3 (en) 2000-05-19 2004-12-15 Becton Dickinson and Company Computerized method and apparatus for analyzing readings of nucleic acid assays
CA2424614A1 (en) * 2001-03-27 2003-04-02 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Novel nucleic acid probe and novel method of assaying nucleic acids using the same
US20040133313A1 (en) * 2002-07-26 2004-07-08 Becton, Dickinson And Company Method for analyzing readings of nucleic acid assays
CA2499077A1 (en) * 2002-09-19 2004-04-01 Applera Corporation Methods and composition for detecting targets

Also Published As

Publication number Publication date
US20050233332A1 (en) 2005-10-20
ES2281880T3 (es) 2007-10-01
DE602005000485T2 (de) 2007-12-13
US20110223592A1 (en) 2011-09-15
US8940882B2 (en) 2015-01-27
EP1586662B1 (en) 2007-01-24
JP2005296016A (ja) 2005-10-27
EP1586662A1 (en) 2005-10-19
DE602005000485D1 (de) 2007-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4939767B2 (ja) 多重蛍光物質ディテクターシステム
Afonina et al. Minor groove binder-conjugated DNA probes for quantitative DNA detection by hybridization-triggered fluorescence
Okamoto ECHO probes: a concept of fluorescence control for practical nucleic acid sensing
US20100227326A1 (en) Detection System
US20210189468A1 (en) Dual quenching assay for multiplex detection of target nucleic acids
JPH11506020A (ja) 均質pcrハイブリダイゼーション系のための蛍光検出アッセイ
SK12212000A3 (sk) Metóda na detekciu cieľovej nukleovej kyseliny pomocou PCR
US20020197611A1 (en) Method for real-time detection and quantification of nucleic acid sequences using fluorescent primers
AU2002311414A1 (en) Nucleic acid detection method
Vet et al. Molecular beacons: colorful analysis of nucleic acids
JP2001515734A (ja) 非競合的共増幅法
JP2013150631A (ja) オリゴヌクレオチドプローブおよびそれを用いる標識方法
JP2009213445A (ja) 標的ヌクレオチド配列を有する核酸の検出方法、プローブセット、及び核酸の識別方法
US6258546B1 (en) Detection of nucleic acid amplification
US20130210001A1 (en) Sequence detection assay
US20140051086A1 (en) Isothermal Amplification of Nucleic Acid
JP5670396B2 (ja) 核酸プローブセットおよびその使用方法
US20110104762A1 (en) Detection probe acting by molecular recognition
JP2007075023A (ja) 蛍光共鳴エネルギー移動法を用いた遺伝子多型検出法及びキット
US20110136105A1 (en) Methods of quantifying nucleic acids
JP4310675B2 (ja) 塩基多型の同定方法
Mao Advances in DNA-based nanotechnology themed issue
WO2005003373A2 (en) Fluorogenic nucleic acid probes including lna for methods to detect and/or quantify nucleic acid analytes
JP2003144197A (ja) 核酸の検出方法
AU2022357542A1 (en) Temperature-selectable fret cassette signaling

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110401

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110406

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110502

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110510

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110602

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111109

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4939767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250