JP4939010B2 - マイクロミキサー及びこれを用いたアルデヒドの製造方法 - Google Patents
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(1)N−ベンジルピペリジンカルボン酸エチルを超低温下(−78℃)に、水素化ジイソブチルアルミニウムと反応させる方法(特許文献1)
(2)N−ベンジルピペリジンカルボン酸エステルを、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムと環状アミンとアルカリ金属アルコラートから調製された還元剤を作用させる方法(特許文献2)
(1)少なくとも2本の反応試剤注入流路、反応混合物排出流路、及び該反応試剤注入流路と該反応混合物排出流路との間を連絡する多分岐流路とを含んでなる、マイクロミキサーであって、
該少なくとも2本の反応試剤注入流路は、互に対し側方から合流して合流点を形成し、該合流点は該多分岐流路と連絡しており、
該多分岐流路は、複数の並列した縦方向流路とそれらをその上流側末端において横方向に連絡する横方向流路とからなる櫛状流路の複数を、上流側の櫛状流路の縦方向流路の下流側末端がこれに隣接する下流側の櫛状流路の横方向流路に開くように配列してなるものであり、
上流側の櫛状流路の縦方向流路がこれに隣接する下流側の櫛状流路の縦方向流路を画する側壁の上流側端面に直面して開いているものである、マイクロミキサー。
(2)該縦方向流路及び該横方向流路の幅が10〜1000μmである、上記1のマイクロミキサー。
(3)該縦方向流路の長さが該縦方向流路の幅の1〜10倍である、上記2のマイクロミキサー。
(4)該縦方向流路及び該横方向流路の深さが、縦方向流路の幅の1〜10倍である、上記2又は3のマイクロミキサー。
(5)該櫛状流路の個数が8以上である、上記1ないし4の何れかのマイクロミキサー。
(6)該櫛状流路あたりの縦方向流路の最多本数が、8以上である、上記1ないし5の何れかのマイクロミキサー。
(7)櫛状流路あたりの縦方向流路の本数が、最上流の櫛状流路の縦方向流路本数から該櫛状流路あたりの縦方向流路の最多本数に至るまで、最上流の櫛状流路から下流側の櫛状流路へと増加しているものである、上記6のマイクロミキサー。
(8)該櫛状流路あたりの縦方向流路の最多本数と最上流の櫛状流路の縦方向流路の本数との差が4以上である、上記1ないし7の何れかのマイクロミキサー。
(9)該反応試剤注入流路及び該多分岐流路を表面に掘り込んだ基板と、これに液密に固定される蓋体とを含んでなるものである、上記1ないし8の何れかのマイクロミキサー。
(10)カルボン酸とアルキルアルコールからなるアルキルエステルを還元して該カルボン酸に対応するアルデヒドを製造する方法であって、上記1ないし9の何れかのマイクロミキサーの該反応試剤注入流路の1つに該アルキルエステル又はその溶液を、別の1つに金属水素化物系還元剤の溶液を、それぞれ連続的に供給することにより、該マイクロミキサーの内部で該アルキルエステル及び該還元剤を接触させて反応させ、該反応混合物排出流路から流出する反応混合液をアルコールと混合することを特徴とする、該アルデヒドの製造方法。
(11)該アルキルエステルが、式R1−CO2−R2(式中、R1は、置換されていてよいアルキル基、置換されていてよいアラルキル基、置換されていてよいシクロアルキル基若しくは該シクロアルキル基のα位以外において環構成炭素原子の1つ又は2つ以上をヘテロ原子に置き換えてなる、置換されていてよいヘテロ環基、又は、エステルのカルボニル基が結合している部位以外の芳香環構成原子の1つ又は2つ以上がヘテロ原子であってよい、置換されていてよいアリール基を表し、R2は、アルキル基を表す。)で示されるものである、上記10のアルデヒドの製造方法。
(12)該還元剤が、水素化アルミニウム又はそのアルキル誘導体である、上記10又は11のアルデヒドの製造方法。
(13)該反応試剤注入流路のそれぞれへの該アルキルエステルと該還元剤との供給速度の比率が、時間当たり当量比で、該アルキルエステル:該還元剤=0.9:1.0〜1.0:1.0である、上記10ないし12の何れかのアルデヒドの製造方法。
(14)−50℃〜−10℃の温度にて反応させるものである、上記9ないし13の何れかのアルデヒドの製造方法。
〔実施例1〕 マイクロミキサー
図1は、本発明のマイクロミキサーの典型的な一例を構成する基板の平面図を示す。図において、基板1は、金属性であり、図面縦方向の長さ70mm、横幅40mmの、全体として直方体状で表面が平らなものである。基板1には、2本の反応試剤注入流路2、3が設けられている。反応試剤注入流路2、3は、基板1の表面に掘り込まれた幅200μm、深さ1000μmの溝である。2本の反応試剤注入流路2、3は、一点(合流点5)で合流しているが、合流点5において2本の反応試剤注入流路2、3は相互間に約90°の角度をなし、これにより、相互に側方から合流している。合流点5からは、当該角度を均等に2分する直線の方向に連絡流路7が延びて、各反応試剤注入流路2、3とあわせてY字形の流路を形成している。連絡流路7は、基板1の表面に掘り込まれた、幅200μm、深さ1000μm、長さ4000μmの溝である。連絡流路7は、合流点5の反対側(下流側)の末端において、後述の多分岐流路25の上流側末端に連絡している。
実施例1のマイクロミキサーを用いて、アルキルエステルからのアルデヒドの製造を行い、バッチ式の反応、及びY字コネクターを用いた反応と、それぞれ比較した。本発明によるアルデヒドの製造方法を概要図として示す図6において、P1、P2は、それぞれ、反応原料であるアルキルエステル及び還元剤容器に接続されたポンプ、1は実施例1のマイクロミキサー、Bは冷却浴であり、3つ口フラスコには、反応混合物を後処理して目的のアルデヒドを取り出す工程で使用するアルコールとして、メタノールが入れられている(但し、エタノール、イソプロパノールなど、他のアルコールも全く同様に使用できる)。また図7は、比較例において用いたY字コネクター(テフロン(登録商標)製)式のマイクロミキサーの概要図であり、各流路の直径は約0.5mm、長さは約12mmである。
−30℃に調節したメタノール浴中に浸したマイクロミキサー1へ、N−ベンジルイソニペコチン酸エチル(1)のトルエン溶液(濃度0.92M)と、水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(濃度1M)とを、それぞれ別のポンプから、共に0.5mL/分の流速で、テフロン(登録商標)チューブを通じて送液した。マイクロミキサー1から流出してきた反応混合液は、撹拌されているメタノール(室温)中に滴下させた。得られたスラリー液を減圧濾過し、濾液をガスクロマトグラフィー分析した。その結果、反応率は77%であり、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒド(2)が95%を占め、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノール(3)は5%に過ぎなかった。
窒素置換された200mLのガラス製3つ口フラスコに、N−ベンジルイソニペコチン酸エチルのトルエン溶液(濃度0.92M)20mLを入れ、−30℃まで冷却した。これに、温度を−30℃に保った状態で、水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(濃度1.0M)20mLを、撹拌しつつ滴下した。滴下終了後、−30℃にて1時間撹拌を行い、メタノール150mLを添加した。得られたスラリー状の不溶物を減圧濾過で取り除き、濾液をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、反応率は、79%であったが、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドは39%しかなく、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールが61%を占めていた。
マイクロミキサーの代わりに図7の1個のY字コネクターを用い各反応試剤の送液速度を0.1mL/分とした以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は90%であり、反応生成物のうち目的物質であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドは67%、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールは33%であった。
−40℃で反応を行った以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は72%であり、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドが99%を占め、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールは、僅か1%であった。
−20℃で反応を行った以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は41%であり、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドが73%を占め、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールは27%に止まった。
−10℃で反応を行った以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は35%であり、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドが69%を占め、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールは31%に止まった。
−50℃で反応を行った以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は71%であり、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドが97%を占め、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールは3%に過ぎなかった。
−50℃で反応を行った以外は、比較例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は、93%であったが、反応生成物のうち目的物であるN−ベンジルイソニペコチニルアルデヒドは89%に止まり、副生成物のN−ベンジル−4−ピペリジルメタノールは11%であった。
N−ベンジルイソニペコチン酸エチルの代わりにヘキサン酸エチル(4)を用いた以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒド(ヘキサナール)(5)の製造を行った。その結果、反応率は、81%であり、反応生成物のうち目的物であるヘキサナール(5)が78%を占め、副生成物のヘキシルアルコール(6)は22%であった。
製造実施例4と同一の原料を用いて、比較例1の条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は、67%であり、反応生成物のうち目的物であるヘキサナールは31%に過ぎず、副生成物のヘキシルアルコールが55%を占め、更に、構造不明の副生成物も14%含まれていた。
N−ベンジルイソニペコチン酸エチルの代わりにシクロヘキシルカルボン酸メチル(7)を用いた以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は、40%で、反応生成物のうちシクロヘキシルアルデヒド(8)が35%、副反応生成物のシクロヘキシルメタノール(9)は65%であった。
製造実施例5と同一の原料を用いて、比較例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は51%であったが、反応生成物のうち目的物であるシクロヘキシルアルデヒドは得られず(0%)、副生成物のシクロヘキシルメタノールが78%を占め、更に、構造不明の副生成物も22%含まれていた。
N−ベンジルイソニペコチン酸エチルの代わりにフェニル酢酸エチル(10)を用いた以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は73%であり、反応生成物のうち目的物であるフェニルアセトアルデヒド(11)が90%を占め、副生成物の2−フェニルエタノール(12)は10%であった。
製造実施例6と同一の原料を用いて、比較例1の条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は75%であり、反応生成物のうち目的物であるフェニルアセトアルデヒドは68%に止まり、副生成物の2−フェニルエタノールが32%も占めていた。
N−ベンジルイソニペコチン酸エチルの代わりにイソニコチン酸エチル(13)を用いた以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は、40%であり、反応生成物のうち目的物であるイソニコチンアルデヒド(14)が93%を占め、副生成物の4−ピリジンメタノール(15)は7%に過ぎなかった。
製造実施例9と同じ試剤を用い同じ反応温度にて、比較例1の操作に従ってアルデヒドの製造を行った。その結果、反応は66%であったが、反応生成物のうち目的物であるイソニコチンアルデヒド(14)は24%に止まり、副生成物の4−ピリジンメタノール(15)が76%も占めていた。
N−ベンジルイソニペコチン酸エチルの代わりにピコリン酸エチル(16)を用いた以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は82%であり、反応生成物のうち目的物であるピコリンアルデヒド(17)が96%を占め、副生成物の2−ピリジンメタノールF(18)は4%に過ぎなかった。
製造実施例10と同じ試剤を用い同じ反応温度にて、比較例1の操作に従ってアルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は74%であり、反応性生物のうち目的物であるピコリンアルデヒド(17)が70%、副生成物の2−ピリジンメタノールF(18)が30%を占めていた。
N−ベンジルイソニペコチン酸エチルの代わりにN−ボック化フェニルアラニンメチルエステル(19)を用い、反応温度を−50℃とした以外は、製造実施例1と同じ材料、条件及び操作により、アルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は35%であり、目的物であるN−ボック化フェニルアラニンアルデヒド(20)が100%の収率で得られ、通常副生成物として得られるN−ボック化フェニルアラニノール(21)は、生成しなかった。
製造実施例11と同じ試剤を用い同じ反応温度にて、比較例1の操作に従ってアルデヒドの製造を行った。その結果、反応率は39%であったが、反応性生物のうち目的物であるピコリンアルデヒド(17)が95%に止まり、副生成物の2−ピリジンメタノールF(18)が5%を占めていた。
また、製造実施例1と比較例2(Y字コネクター使用)との比較に見られるように、従来タイプのマイクロミキサーに比べても、本発明の製造方法の高いアルデヒド選択性が示されている。
更に、表1に見られるように、反応温度を−20〜−10℃とした以外は製造実施例1と同様である製造実施例3及び4において、−50〜−30℃の場合(製造実施例1、2、5)よりは劣るものの、より低温(−30℃)における比較例1及び2(反応試剤は製造実施例と同一)と比べて、同等又はより優れたアルデヒド選択性が得られている。このことは、本発明の製造方法は、−20〜−10℃という高温条件でもアルデヒド選択性をもたらし、そのような高温でもアルデヒドの製造に用い得ることを示している。
加えて、実施例1のマイクロミキサーは、その多分岐流路の全容量が約0.05mLであり、マイクロミキサーへの両反応試剤の送液速度が合計で0.5mL+0.5mL=1.0mLであることから、反応混合液の各微小部分が多分岐流路中に流入してから流出するまでの、平均の通過時間(滞留時間ともいう)は、約0.05分=3秒である。すなわち、反応試剤混合物の各部においては、この3秒間に上記の還元反応が起こっていることを示す。このことから、本発明のマイクロミキサーが、極めて迅速で完全な混合による際立って迅速な反応を可能にしていることが分かる。
Claims (16)
- 少なくとも2本の反応試剤注入流路、反応混合物排出流路、及び該反応試剤注入流路と該反応混合物排出流路との間を連絡する多分岐流路とを含んでなる、マイクロミキサーであって、
該少なくとも2本の反応試剤注入流路は、互に対し側方から合流して一点において合流点を形成し、該合流点は該多分岐流路と連絡しており、
該多分岐流路は、複数の並列した縦方向流路とそれらをその上流側末端において横方向に連絡する横方向流路とからなる櫛状流路の複数を、上流側の櫛状流路の縦方向流路の下流側末端がこれに隣接する下流側の櫛状流路の横方向流路に開くように配列してなるものであり、
上流側の櫛状流路の縦方向流路がこれに隣接する下流側の櫛状流路の縦方向流路を画する側壁の上流側端面に直面して開いているものである、マイクロミキサー。 - 該縦方向流路及び該横方向流路の幅が10〜1000μmである、請求項1のマイクロミキサー。
- 該縦方向流路の長さが該縦方向流路の幅の1〜10倍である、請求項2のマイクロミキサー。
- 該縦方向流路及び該横方向流路の深さが、縦方向流路の幅の1〜10倍である、請求項2又は3のマイクロミキサー。
- 該櫛状流路の個数が8以上である、請求項1ないし4の何れかのマイクロミキサー。
- 該櫛状流路あたりの縦方向流路の最多本数が、8以上である、請求項1ないし5の何れかのマイクロミキサー。
- 櫛状流路あたりの縦方向流路の本数が、最上流の櫛状流路の縦方向流路本数から該櫛状流路あたりの縦方向流路の最多本数に至るまで、最上流の櫛状流路から下流側の櫛状流路へと増加しているものである、請求項6のマイクロミキサー。
- 該櫛状流路あたりの縦方向流路の最多本数と最上流の櫛状流路の縦方向流路の本数との差が4以上である、請求項1ないし7の何れかのマイクロミキサー。
- 該最大本数に至るまで増加した該櫛状流路あたりの縦方向流路の本数が,反応混合物排出流路に至るまでに,更に下流側の櫛状流路へと減少しているものである,請求項7又は8のマイクロミキサー。
- 最後尾の櫛状流路の縦方向流路の本数が最上流の櫛状流路の縦方向流路の本数に等しいかこれより少ないものである,請求項9のマイクロミキサー。
- 該反応試剤注入流路及び該多分岐流路を表面に掘り込んだ基板と、これに液密に固定される蓋体とを含んでなるものである、請求項1ないし10の何れかのマイクロミキサー。
- カルボン酸とアルキルアルコールからなるアルキルエステルを還元して該カルボン酸に対応するアルデヒドを製造する方法であって、請求項1ないし11の何れかのマイクロミキサーの該反応試剤注入流路の1つに該アルキルエステル又はその溶液を、別の1つに金属水素化物系還元剤の溶液を、それぞれ連続的に供給することにより、該マイクロミキサーの内部で該アルキルエステル及び該還元剤を接触させて反応させ、該反応混合物排出流路から流出する反応混合液をアルコールと混合することを特徴とする、該アルデヒドの製造方法。
- 該アルキルエステルが、式R1−CO2−R2(式中、R1は、置換されていてよいアルキル基、置換されていてよいアラルキル基、置換されていてよいシクロアルキル基若しくは該シクロアルキル基のα位以外において環構成炭素原子の1つ又は2つ以上をヘテロ原子に置き換えてなる、置換されていてよいヘテロ環基、又は、エステルのカルボニル基が結合している部位以外の芳香環構成原子の1つ又は2つ以上がヘテロ原子であってよい、置換されていてよいアリール基を表し、R2は、アルキル基を表す。)で示されるものである、請求項12のアルデヒドの製造方法。
- 該還元剤が、水素化アルミニウム又はそのアルキル誘導体である、請求項10又は13のアルデヒドの製造方法。
- 該反応試剤注入流路のそれぞれへの該アルキルエステルと該還元剤との供給速度の比率が、時間当たり当量比で、該アルキルエステル:該還元剤=0.9:1.0〜1.0:1.0である、請求項10ないし14の何れかのアルデヒドの製造方法。
- −50℃〜−10℃の温度にて反応させるものである、請求項9ないし15の何れかのアルデヒドの製造方法。
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