JP4938490B2 - 溝付浸漬ノズル - Google Patents
溝付浸漬ノズル Download PDFInfo
- Publication number
- JP4938490B2 JP4938490B2 JP2007038467A JP2007038467A JP4938490B2 JP 4938490 B2 JP4938490 B2 JP 4938490B2 JP 2007038467 A JP2007038467 A JP 2007038467A JP 2007038467 A JP2007038467 A JP 2007038467A JP 4938490 B2 JP4938490 B2 JP 4938490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- immersion nozzle
- steel discharge
- discharge hole
- inner bottom
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
a/A=0.1〜0.9・・・(1)
Δθ[deg.]=15〜45・・・(2)
ただし、
aは、前記溶鋼吐出溝の刻設幅
Aは、前記溶鋼吐出孔の外周側開口縁の幅
Δθは、前記溶鋼吐出孔の内底面が水平と為す角度と、前記溶鋼吐出溝の内底面が水平と為す角度と、の差
a/A=0.2〜0.8・・・(3)
Δθ[deg.]=25〜40・・・(4)
b/B≧0.4・・・(5)
ただし、
aは、前記溶鋼吐出溝の刻設幅
Aは、前記溶鋼吐出孔の外周側開口縁の幅
Δθは、前記溶鋼吐出孔の内底面が水平と為す角度と、前記溶鋼吐出溝の内底面が水平と為す角度と、の差
bは、前記溶鋼吐出孔の内底面と前記溶鋼吐出溝の内底面との交差線と、前記浸漬ノズルの外周面と、の径方向における離隔距離
Bは、前記浸漬ノズルの内周面と、前記浸漬ノズルの外周面と、の径方向における離隔距離
a/A=0.1〜0.9・・・(1)
Δθ[deg.]=15〜45・・・(2)
a/A=0.2〜0.8・・・(3)
Δθ[deg.]=25〜40・・・(4)
b/B≧0.4・・・(5)
先ず、第一計算〜第三計算について説明する前に、本発明が凝固遅れに着目している根拠、即ち「凝固遅れとブレークアウトとの因果関係」について説明することで浸漬ノズル1を凝固遅れの観点から評価することの意義を説明する。
以下、第一〜第三計算に共通する事項について説明する。図7を参照されたい。図7は、第一〜第三計算に共通する事項に関する説明図である。
・計算には、流体解析に関して定評のある汎用数値計算ソフト(フルーエント:k-εモデル)を採用する。
・浸漬ノズル1を介して鋳型内へ注湯される溶鋼の密度[kg/m3]は、7000とする。
・鋳造速度Vc[m/min]は、表2〜4に記載の通りである。
・浸漬ノズル入口を通過する時点における溶鋼の溶鋼過熱度ΔT[℃]は、25又は35に設定した。なお、この溶鋼過熱度ΔT[℃]は、溶鋼温度と凝固開始温度との差を意味し、25℃とする設定は目標としている実操業に対応するものであり、35℃という設定を設けたのは実操業上でのバラツキを考慮すると若干高めの温度も十分に検証しておくとよいからである。
・鋳型幅[m]は、1.26とする。
・鋳型厚み[m]は、0.24とする。
・浸漬ノズル1を介して鋳型内へ注湯される溶鋼は、メニスカス距離M[m]を6として観念される鋳型内の仮想的な水平面を均一に通過して排出されることとする。なお、「メニスカス距離M[m]」とは、鋳型内の溶鋼湯面を起点とし、鋳造経路に沿って観念される距離を意味する。
・浸漬ノズル1は、その下端のメニスカス距離M[m]が0.29となるように鋳型内へ垂直に設置する。このとき、溶鋼吐出孔2・2(図2を併せて参照。)は鋳型の狭面に対面するようにする。
・浸漬ノズル1の内径D[mm](図2を併せて参照。)は、85とする。
・溶鋼は、メニスカス距離M[m]を-0.8として観念される浸漬ノズル1内流路の仮想的な円形の面のうち鋳型厚み方向に分割された半円の面を均一に通過して流入することとする。このようにしたのは、スライドプレートによる影響や流路内に不均一に形成される付着介在物による影響を模擬するためである。
・鋳型内における定常状態の溶鋼流速Uと、所定の計算式と、に基づいて凝固遅れ度を算出する。
・「鋳型内における定常状態の溶鋼流速U」は、以下のように得るものとする。即ち、第一に、4つのコーナーの近傍である所定の複数の地点における溶鋼の定常状態の流速を記録する。ここで、「コーナーの近傍である所定の複数の地点」とは具体的に、メニスカス距離M[m]は0.5、0.7、0.9、1.1であり、狭面から20[mm]離れ、広面から20[mm]離れた地点を意味するものとし、「溶鋼の定常状態の流速」は、溶鋼の定常状態の流速のうち鉛直成分の流速を指すものとする。第二に、上記記録した4つの流速データを各コーナ毎に平均する。この平均化された流速データのうち最も大きい流速を「鋳型内における定常状態の溶鋼流速U」として記録する。
・「所定の計算式」は、下記式で表される式であり、これは上記「鋳型内における定常状態の溶鋼流速U」と、凝固温度からの溶鋼過熱度ΔTと、が凝固遅れ度(R.S.C.)に与える影響を数式化したものである(中田:日本学術振興会製鋼第19委員会凝固プロセス研究会資料、19委-12227、凝固プロセスIV39、2006)。
R.S.C[%]=(0.0361×(U0.8・ΔT)+0.1132)×100
本計算は、Δθ(図2参照。)に着目するものである。計算条件は、下記表2を参照されたい。試験結果を同じく表2と図8に示す。
本計算は、a/A(図1参照。)に着目するものである。計算条件は、下記表3を参照されたい。試験結果を同じく表3と図9に示す。
本計算は、b/B(図2を併せて参照。)に着目するものである。計算条件は、下記表4を参照されたい。試験結果を同じく表4と図10に示す。
a/A=0.1〜0.9・・・(1)
Δθ[deg.]=15〜45・・・(2)
ただし、
aは、溶鋼吐出溝5の刻設幅
Aは、溶鋼吐出孔2の外周側開口縁9の幅
Δθは、溶鋼吐出孔2の内底面3が水平と為す角度θ1と、溶鋼吐出溝5の内底面12が水平と為す角度θ2と、の差
a/A=0.2〜0.8・・・(3)
Δθ[deg.]=25〜40・・・(4)
b/B≧0.4・・・(5)
ただし、
aは、溶鋼吐出溝5の刻設幅
Aは、溶鋼吐出孔2の外周側開口縁9の幅
Δθは、溶鋼吐出孔2の内底面3が水平と為す角度θ1と、溶鋼吐出溝5の内底面12が水平と為す角度θ2と、の差
bは、溶鋼吐出孔2の内底面3と溶鋼吐出溝5の内底面12との交差線と、浸漬ノズル1の外周面7と、の径方向における離隔距離
Bは、浸漬ノズル1の内周面6と、浸漬ノズル1の外周面7と、の径方向における離隔距離
図11を参照されたい。図11は、本発明の第一変形例を示す図である。本変形例が上記実施形態と相違する点は、(1)浸漬ノズル1の流路の面積と同一面積である浸漬ノズル1の内底面P(図2を併せて参照。)に、深さ20[mm]の凹部Q(通称、湯溜り部。)が形成されていることと、(2)該凹部Qに収容され、浸漬ノズル1の底面視において溶鋼吐出孔2の穿孔方向4と同一方向へ延在する突部R(高さ20[mm]・幅20[mm]のI型堰:ただし、この突部Rの突出方向端面は、溶鋼吐出孔2の内底面3の内周側端と直接的に接続している。)が形成されていること、である。上記各計算と同様の計算を実施し、本変形例においても凝固遅れ度が大幅に改善される上述の効果が十分に奏されることが計算条件及び計算結果としての下記表5から判る。
次に、図12を参照されたい。図12は、本発明の第二変形例を示す図である。本変形例が上記第一変形例と相違する点は、上記の突部Rがその延在方向の中央において幅方向に狭窄されていること、である。具体的には、上記突部Rの延在方向端部における幅は40[mm]となっており、同じく延在方向中央における幅は15[mm]となっている。上記各計算と同様の計算を実施し、本変形例においても凝固遅れ度が大幅に改善される上述の効果が十分に奏されることが計算条件及び計算結果としての下記表6から判る。
次に、図13を参照されたい。図13は、本発明の第三変形例を示す図である。本変形例が上記第一変形例と相違する点は、上記の突部Rがその延在方向の中央において分割されていること、である。具体的には、上記突部Rの延在方向端部における幅は40[mm]となっており、同じく延在方向中央における分割に伴う一対の突部R・R相互の離隔距離は10[mm]となっている。更に、分割された一対の突部R・R夫々の、浸漬ノズル1の中心側の、端部には底面視において10[mm]のRが付されている。上記各計算と同様の計算を実施し、本変形例においても凝固遅れ度が大幅に改善される上述の効果が十分に奏されることが計算条件及び計算結果としての下記表7から判る。
2 溶鋼吐出孔
3 内底面
4 穿孔方向
5 溶鋼吐出溝
Claims (2)
- タンディッシュ内に保持される溶鋼を鋳型内へ注湯するのに供される有底円筒状の浸漬ノズルにおいて、該浸漬ノズルの周壁に一対の対向する溶鋼吐出孔が穿孔されると共に、前記溶鋼吐出孔の内底面には、前記浸漬ノズルの底面視において前記溶鋼吐出孔の穿孔方向と平行に延びる溶鋼吐出溝が刻設され、更に下記式(1)及び(2)を満足する、ことを特徴とする浸漬ノズル。
a/A=0.1〜0.9・・・(1)
Δθ[deg.]=15〜45・・・(2)
ただし、
aは、前記溶鋼吐出溝の刻設幅
Aは、前記溶鋼吐出孔の外周側開口縁の幅
Δθは、前記溶鋼吐出孔の内底面が水平と為す角度と、前記溶鋼吐出溝の内底面が水平と為す角度と、の差 - 下記式(3)〜(5)を満足する、ことを特徴とする請求項1に記載の浸漬ノズル。
a/A=0.2〜0.8・・・(3)
Δθ[deg.]=25〜40・・・(4)
b/B≧0.4・・・(5)
ただし、
aは、前記溶鋼吐出溝の刻設幅
Aは、前記溶鋼吐出孔の外周側開口縁の幅
Δθは、前記溶鋼吐出孔の内底面が水平と為す角度と、前記溶鋼吐出溝の内底面が水平と為す角度と、の差
bは、前記溶鋼吐出孔の内底面と前記溶鋼吐出溝の内底面との交差線と、前記浸漬ノズルの外周面と、の径方向における離隔距離
Bは、前記浸漬ノズルの内周面と、前記浸漬ノズルの外周面と、の径方向における離隔距離
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007038467A JP4938490B2 (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 溝付浸漬ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007038467A JP4938490B2 (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 溝付浸漬ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008200705A JP2008200705A (ja) | 2008-09-04 |
JP4938490B2 true JP4938490B2 (ja) | 2012-05-23 |
Family
ID=39778725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007038467A Active JP4938490B2 (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 溝付浸漬ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4938490B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EA016943B1 (ru) | 2011-11-09 | 2012-08-30 | Техком Гмбх | Способ непрерывной разливки стали и погружной стакан для непрерывной разливки стали |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BRPI0408340A (pt) * | 2003-03-17 | 2006-03-21 | Vesuvius Crucible Co | tubo da vazamento, e, método para lingotar uma corrente de metal em fusão |
JP2006150434A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造方法 |
-
2007
- 2007-02-19 JP JP2007038467A patent/JP4938490B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008200705A (ja) | 2008-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4419934B2 (ja) | 溶融金属の連続鋳造方法 | |
JP4670762B2 (ja) | 溶融金属の連続鋳造方法 | |
JP2019063851A (ja) | 連続鋳造用の浸漬ノズル及び鋼の連続鋳造方法 | |
JP6354341B2 (ja) | 溶融金属への旋回流付与方法 | |
JP4938490B2 (ja) | 溝付浸漬ノズル | |
BRPI0615463B1 (pt) | Método de lingotamento contínuo de aço | |
JP4833744B2 (ja) | 浸漬ノズル | |
JP4686442B2 (ja) | 分割型堰付浸漬ノズル | |
JP4750013B2 (ja) | 鼓型堰付浸漬ノズル | |
JP4265412B2 (ja) | 金属の連続鋳造方法 | |
JP4553639B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
JP4851199B2 (ja) | 浸漬ノズル | |
JP4896599B2 (ja) | 窪み型湯溜り付浸漬ノズルを用いた低炭素鋼の連続鋳造方法 | |
JPH08155593A (ja) | 薄鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造用浸漬ノズル | |
JP2002018562A (ja) | スラブの連続鋳造方法と浸漬ノズル | |
JP2007331003A (ja) | 堰型湯溜り付浸漬ノズルを用いた低炭素鋼の連続鋳造方法 | |
JP7031463B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
JP2010274321A (ja) | 連続鋳造用タンディッシュ | |
JP4851248B2 (ja) | 窪み型湯溜り付浸漬ノズルを用いた中炭素鋼の連続鋳造方法 | |
JP4549112B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
JP2017177180A (ja) | 連続鋳造用タンディッシュ、及びそのタンディッシュを用いた連続鋳造方法 | |
JP2010005665A (ja) | 連続鋳造用の浸漬ノズル | |
JP2008000810A (ja) | 堰型湯溜り付浸漬ノズルを用いた高炭素鋼の連続鋳造方法 | |
JP2000126849A (ja) | 連続鋳造用の浸漬ノズル及び鋼の連続鋳造方法 | |
JP4902276B2 (ja) | 窪み型湯溜り付浸漬ノズルを用いた高炭素鋼の連続鋳造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120221 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120223 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4938490 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |