JP4937941B2 - 波長多重光通信ネットワークおよびノードおよび波長多重光通信方法 - Google Patents
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Description
Switched Ring)ネットワークのリング切り換え技術に関する。
Switched Ring)、BWPSR(例えば特許文献1参照)などがある。
・ノード数がNの場合には、Nが奇数か偶数かで本提案の効果の有無が分かれる。
(理由)
1.Hop数がN/2となるパス(Ringの半分を覆うパス)に着目し、このようなパスを設定することができる上限数まで設定した状況(合計N/2本まで張れる)を想定する。
2.上述のパスを設定するとき、ノードから見てEastまたはWestのどちらの方向にパスを形成するか選ぶことができる(どちらの方向にパスを形成しても、最短経路になりうる)。
3.パスの設定のし方を調節すると、各ノード間リンクにおける光パスの本数が、Ring上の光パスの本数(N/2本)より1本少なくできる。
4.従って、本発明の提案方式を用いることにより、上記の状況では従来方式に比べて予備リソースを1波長分だけ削減できる。
(理由)
1.ノード数が奇数の場合には、Hop数がN/2となるパスを設定することができない。つまり、パスは常にRing上の最短経路で設定されるので、ノードから見てEastまたはWestのどちらにパスを設定するのかを選ぶことができない。
2.リンク毎のパス本数を調節できないので、従来方式との差分は無い。
図3はノード間を2本の光ファイバ(光ファイバA、B)で接続し、4つのノード♯1〜♯4で構成されたBWPSRネットワークの通常時における概略図である。図3のBWPSRネットワークには、現用パス(パス♯12、パス♯24、パス♯31)の3つが設定されている。リング上での使用可能な波長数は6つ(λ1〜λ6)とする。ここで、通常パスとは現用パスと予備パスとで冗長化されたパスのことを指す。
1.リング構成((1.1)光ファイバ(1.2)ノード構成(1.3)パス構成)
2.リング動作((2.1)パス開通時の動作(2.2)故障時動作)
(1.1)光ファイバ
光ファイバAには時計回りの波長多重光、光ファイバBには反時計回りの波長多重光が収容される。
図3において、WSSはWavelength Selective Switch(波長選択スイッチ)、TPDは波長可変トランスポンダ、SWは2×1スイッチまたは1×2スイッチ、Clientはクライアントを意味する。
WSSによって実現される。Add機能を実現するWSS1および4は、図5に示すN×1 WSSによって実現される。
リング上のパスの管理は、OSS(Operation Service Server)20などのリング上の全ノード♯1〜♯4を一元管理するサーバが行う。リング上でどのパスにどの波長を割当てるかはOSS20が決定し、各ノード♯1〜♯4に指示する。故障時にどの波長を予備パスに用いるかもOSS20が決定し、各ノード♯1〜♯4に指示する。
(2.1)パス開通時の動作
(2.1a)パス♯12(2.1b)パス♯24、(2.1c)パス♯31の順に説明する。説明は、パス開通時における、各光パスに含まれるノードの設定(WSS、TPD、SW、Client)について行う。また、ノード設定の説明は、WSS→TPD→SW→Clientの順に行う。
(1)ノード♯1
ノード♯1においては、TPD21、TPD22、SW41、SW42、Client61をパス♯12の構成に使い、TPD29、TPD30、SW49、SW50、Client65をパス♯31の構成に使う。
ノード♯2ではTPD31、TPD32、SW51、SW52、Client66をパス♯12の構成に使用し、TPD23、TPD24、SW43、SW44、Client62をパス♯24の構成に使用する。パス♯12はノード♯2のEast側に形成されるので、TPD32をパス♯12の現用系、TPD31をパス♯12の予備系に割当てる。
(1)ノード♯2
ノード♯2ではTPD23、TPD24、SW43、SW44、Client62をパス♯24の構成に使用する。パス♯24はノード♯2のWest側に形成されるので、TPD23をパス♯24の現用系、TPD24をパス♯24の予備系にそれぞれ割当てる。
ノード♯3では、パス♯24の光信号をDropしない。従って、WSS10および11の入力ポートに入ってきた波長λ2の信号をそれぞれのThroughポートに出力するよう設定する(通過)。
ノード♯4ではTPD27、TPD28、SW47、SW48、Client64をパス♯24の構成に使用する。パス♯24はノード♯4のEast側に形成されるので、TPD28をパス♯24の現用系、TPD27をパス♯24の予備系に割当てる。
パス♯24と同様の方法で、ノード♯3とノード♯1との間の波長λ3で設定する。
故障復旧動作は、以下の手順で行われる。
(1)故障したリンク端ノードで故障検知し、リンク端ノードはOSS20に故障発生を報告する。
(2)OSS20による、故障パスに対する予備波長の割当て
(i)OSS20は故障発生の報告を受けた順に、故障区間の光パスの予備系に予備波長を割り振る。予備波長は、リング上で未使用の波長の内、波長番号が若い順に選ぶ。
(ii)OSS20には、予め図2(b)のように、故障区間毎に現用パスに割当てる波長を決めて、リストとして保持してある。故障発生時にはリストの波長割当てに従い、予備波長を決定する。
アラームには以下の情報が含まれる。
・故障リンクを通過している現用パスの波長と現用パスの経路
・予備パスに割り振る波長と予備パスの経路
・パス端ノード→TPDにおいて現用パスで使用している波長を、OSS20から指示された予備パスの波長に変更する。
・故障した現用パスの中継ノード→現用パスで使用していた波長を通過可能としていた設定を解除する。
・予備パスの中継ノード→予備パスに割り振られた波長を通過するように設定する。
故障リンク端ノードである、ノード♯3とノード♯4とが故障を検知する。故障リンクにはパス♯24、パス♯31が存在し、パス♯24、パス♯31の順に故障を検知してOSS20に報告した。
・予備波長割当て方法(i)の場合
OSS20は故障発生の報告を受け、未使用波長の中から、パス♯24の予備(パス♯24p)にλ4を、パス♯31の予備(パス♯31p)にλ5を割当てる。割当てる波長は未使用波長の中から任意に選別した。
・予備波長割当て方法(ii)の場合
図2(b)に従って、パス♯24の予備(パス♯24p)にλ4を、パス♯31の予備(パス♯31p)にλ5を割当てる。
・予備波長割当て方法(i)の場合
OSS20は、リング上の全ノード♯1〜♯4に以下の情報を含む故障発生アラームを、パスの故障が報告された順に送信する。
(ア)故障リンク:ノード♯3〜ノード♯4
(イ)故障リンクを通過しているパス:パス♯24、パス♯31
(ウ)故障しているパスの経路と波長:パス♯24→ノード♯2−♯3−♯4、波長λ2
(エ)予備パスに割り振る経路と波長:パス♯24p→ノード♯4−♯1−♯2、波長λ4
(ア)故障リンク:ノード♯3〜ノード♯4
(イ)故障リンクを通過しているパス:パス♯24、パス31
(ウ)故障しているパスの経路と波長:パス♯31→ノード♯3−♯4−♯1、波長λ3
(エ)予備パスに割り振る経路と波長:パス♯31p→ノード♯1−♯2−♯3、波長λ5
OSSは故障の報告を受けると、図2(b)から、故障箇所(リンク)に対応する予備波長を決定し、一括してアラームを送信する。
(イ)故障リンクを通過しているパス:パス♯24、パス♯31
(ウ)故障しているパスの経路と波長:
(1)パス♯24→ノード♯2−♯3−♯4、波長λ2
(2)パス♯31→ノード♯3−♯4−♯1、波長λ3
(エ)予備パスに割り振る経路と波長
(3)パス♯24p→ノード♯4−♯1−♯2、波長λ4
(4)パス♯31p→ノード♯1−♯2−♯3、波長λ5
ノード♯1:
ノード♯1はパス♯24の予備であるパス♯24pが通過するノードである。従って、パス♯24pで使用する波長λ4がノード♯1を通過するように設定する。
ノード♯2はパス♯24のパス端であるため、パス♯24で使用していた波長を、予備パスのパス♯24pで使用する波長λ4に変更するようにノードのデバイスを設定する。
ノード♯3はパス♯24が通過するノードである。従って、パス♯24が使用していた波長λ2がノード♯3を通過する設定を解除する。
ノード♯4はパス♯24のパス端であるため、パス♯24で使用していた波長を、予備パスのパス♯24pで使用する波長λ4に変更するようにノードのデバイスを設定する。
パス♯24と同様に、予備パス♯31pの使用波長をλ5として各ノードのデバイスを設定する。
(1)パス♯24→パス♯24p
SW43の入力をTPD23の出力ポートからTPD24の出力ポートにスイッチし、SW44の出力ポートをTPD23の入力ポートからTPD24の入力ポートにスイッチすることで、現用のパス♯24で使用していたTPD23から、波長λ4を出力するように設定したTPD24に切り換える。
SW47の入力をTPD28の出力ポートからTPD27の出力ポートにスイッチし、SW48の出力ポートをTPD28の入力ポートからTPD27の入力ポートにスイッチすることで、現用のパス♯24で使用していたTPD28から、波長λ4を出力するように設定したTPD27に切り換える。
パス♯24の場合と同様に、予備パスに切り換える。
第一実施例で用いた図3のノード構成の変形例を図7に示す。なお、ノード♯1の例を示す。
WSSを使わずに、リング上の未使用波長を任意に選び、故障リンクを通過する現用パスの予備パスに割当てることができるノード構成を図8に示す。
第一実施例によると、WSSによって予備パスに対して(リング上で未使用な波長の中から)任意の波長を割当てられるようになり、予備系として現用系と同数の波長リソースを確保しておく必要が無くなる。結果として予備リソースは故障区間の光パスの本数だけあればよくなり、予備リソースを効果的に低減できる。
20 OSS(サーバ)
21〜30 TPD(波長変換出力手段)
41〜50 SW(スイッチ手段)
61〜65 Client
70、83、A、B 光ファイバ
71、80−1〜80−N 分波器
73−1〜73−N、82 合波器
100 故障検出部
101 アラーム生成部
102 ハードウェア制御部
103 制御部(決定する手段)
104 記憶部
♯12〜♯31、♯24p、♯31p パス
♯1〜♯4 ノード
Claims (10)
- 複数のノードが複数の光ファイバでリング状に接続されたリングネットワークであって、前記光ファイバを介して通信を行うノード間に論理通信路として設定されるパスにより前記ノード間で双方向の波長多重光通信を行う波長多重光通信ネットワークにおいて、
前記ノード数は偶数であり、前記パスは、時計回り方向および反時計回りの方向のいずれの方向にも選択してパスが形成できるように設定され、隣接するノードを接続するリンクに設定されるパス数はリングネットワークに設定されるパスの本数より1本少なく設定され、予備パスには、現用パスに設定される方向とは反対方向で異なる波長が割り当てられ、
前記ノードは、
前記パスを伝送する波長多重された光信号から所望の波長の光信号を分岐する波長選択分岐手段と、
この波長選択分岐手段により分岐された光信号の波長を所望の波長に変換して前記ノードに接続されるクライアントに出力する波長変換出力手段と、
クライアントが送信し、前記波長変換出力手段が所望の波長に変換した光信号を前記パスを伝送する波長多重された光信号に挿入する波長選択挿入手段と
を備え、
前記パスで使用可能な波長に波長番号が付与され、
前記波長多重光通信ネットワークに前記パスに波長割当てを行うサーバを備え、
このサーバは、前記ノード間の現用パスにおける光通信に故障が発生したときに、この現用パスに対応する予備パスにおいて使用される波長を前記リングネットワーク上で現用パスとして使用されていない波長の中から波長番号が若い順に選択して割り当てる手段を備えた
ことを特徴とする波長多重光通信ネットワーク。 - 前記ノードは、
クライアント毎に備えた現用系および予備系の2系統の前記波長変換出力手段と、
クライアントに対し、前記2系統の前記波長変換出力手段のいずれかを選択して接続するスイッチ手段と
を備えた請求項1記載の波長多重光通信ネットワーク。 - 前記ノードは、
現用パスおよび予備パスのそれぞれについて備えられた2系統の前記波長選択挿入手段および前記波長選択分岐手段と、
クライアント毎に備えられた前記波長変換出力手段と、
前記波長変換出力手段に対し、2系統の前記波長選択挿入手段および前記波長選択分岐手段のいずれかを選択して接続するスイッチ手段と
を備えた請求項1記載の波長多重光通信ネットワーク。 - 前記波長選択挿入手段および前記波長選択分岐手段は、所望する波長を限定的に透過するフィルタ手段を備えた請求項1記載の波長多重光通信ネットワーク。
- 請求項1記載の波長多重光通信ネットワークに適用されるノードにおいて、
前記パスを伝送する波長多重された光信号から所望の波長の光信号を分岐する波長選択分岐手段と、
この波長選択分岐手段により分岐された光信号の波長を所望の波長に変換してクライアントに出力する波長変換出力手段と、
クライアントが送信し、前記波長変換出力手段が所望の波長に変換した光信号を前記パスを伝送する波長多重された光信号に挿入する波長選択挿入手段と
を備えたことを特徴とするノード。 - クライアント毎に備えた現用系および予備系の2系統の前記波長変換出力手段と、
クライアントに対し、前記2系統の前記波長変換出力手段のいずれかを選択して接続するスイッチ手段と
を備えた請求項5記載のノード。 - 現用パスおよび予備パスのそれぞれについて備えられた2系統の前記波長選択挿入手段および前記波長選択分岐手段と、
クライアント毎に備えられた前記波長変換出力手段と、
前記波長変換出力手段に対し、2系統の前記波長選択挿入手段および前記波長選択分岐手段のいずれかを選択して接続するスイッチ手段と
を備えた請求項5記載のノード。 - 前記波長選択挿入手段および前記波長選択分岐手段は、所望する波長を限定的に透過するフィルタ手段を備えた請求項5記載のノード。
- 請求項1記載の波長多重光通信ネットワークが備えるサーバにおいて、
ノード間の現用パスにおける光通信に故障が発生したときに、この現用パスに対応する予備パスにおいて使用される波長を現用パスとして使用されていない波長の中から波長番号が若い順に選択して割り当てる手段を備えた
ことを特徴とするサーバ。 - 複数のノードが複数の光ファイバでリング状に接続されたリングネットワークであって、前記光ファイバを介して通信を行うノード間に論理通信路として設定されるパスにより前記ノード間で双方向の波長多重光通信を行う波長多重光通信ネットワークにおける波長多重光通信方法において、
前記ノード数は複数であり、前記パスは、時計回り方向および反時計回りの方向のいずれの方向にも選択してパスが形成できるように設定され、隣接するノードを接続するリンクに設定されるパス数はリングネットワークに設定されるパスの本数より1本少なく設定され、予備パスには、現用パスに設定された方向とは反対方向で異なる波長が割り当てられ、
前記ノードの波長選択分岐手段が、前記パスを伝送する波長多重された光信号から所望の波長の光信号を分岐し、
前記ノードの波長変換出力手段が、前記波長選択分岐手段により分岐された光信号の波長を所望の波長に変換して前記ノードに接続されるクライアントに出力し、
前記ノードの波長選択挿入手段が、前記クライアントが送信し、前記波長変換出力手段が所望の波長に変換した光信号を前記パスを伝送する波長多重された光信号に挿入し、
前記パスで使用可能な波長に波長番号を付与し、
波長多重光通信ネットワークが備えられ、前記パスに波長割当てを行うサーバが、前記ノード間の現用パスにおける光通信に故障が発生したときに、この現用パスに対応する予備パスにおいて使用される波長を前記リングネットワーク上で現用パスとして使用されていない波長の中から波長番号が若い順に選択して割り当てる
ことを特徴とする波長多重光通信方法。
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