JP4935590B2 - 圧力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力制御装置に関し、特に、弁体と弁座とを有する弁が開閉手段により開閉されることで、弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置に関する。
開閉手段により弁が開閉されることで、弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置が知られている。圧力制御装置として、例えば、制御圧の作動油を外部に供給する供給ラインと、相対的に高圧の作動油が流れる高圧ラインとの間に設けられた制御弁を開閉することにより制御圧を制御するものがある。開閉手段は、例えば、制御弁の弁座に着座している弁体を高圧ライン側に移動することで制御弁を開弁させ、制御弁の閉弁側における作動油の圧力である制御圧を制御する。
特開平6−193764号公報(特許文献1)には、シートバルブ内部から油路を通って油が流れる際に、油路に負圧が生じてボールがシートバルブ方向に吸引されるように構成された流量制御弁が開示されている。
特開平6−193764号公報
開閉手段により弁が開閉されることで、弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される場合、制御圧が変動した場合に制御圧の制御性を確保することが困難となることがある。これは、弁を開弁させる、即ち弁座に着座した弁体を開弁側に移動させるために必要とされる力が制御圧の変動に応じて変化してしまうためである。
制御圧による力が弁体に作用している方向と同じ方向に開弁させる場合、制御圧が大きな値である場合には、制御圧が小さな値である場合に比べて、弁体を開弁側に移動させて弁を開弁するために必要とされる力が低下する。このように制御圧の変動に応じて弁を開弁させるために必要とされる力が変化してしまう結果、制御圧の制御性が低下してしまうことがある。
本発明の目的は、弁体と弁座とを有する弁が開閉手段により開閉されることで、弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置において、制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下を抑制することができる圧力制御装置を提供することである。
本発明の圧力制御装置は、弁体と弁座とを有する弁が開閉手段により開閉されることで、前記弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置であって、前記制御圧よりも高圧の一定圧力の前記流体が供給される高圧ポート及び前記制御圧が制御された前記流体を供給する制御圧ポートを有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ前記高圧ポートと前記制御圧ポートとを連通させる高圧流路と、前記制御圧により前記弁体に作用する力と反対方向の力を前記弁体に作用させる作用手段とを備え、前記開閉手段は、前記ハウジング内に移動自在に支持された駆動部と、前記駆動部を駆動する駆動手段とを有し、前記弁は、前記高圧流路を開閉する増圧弁であり、前記弁座は、前記増圧弁の増圧弁弁座であり、前記弁体は、前記増圧弁弁座よりも開弁側である前記高圧ポート側に配置され、かつ前記駆動部により前記開弁側に移動される増圧弁弁体であり、前記ハウジングは、前記高圧流路の外部に設けられた外部圧力室と、前記外部圧力室と前記高圧流路とを連通する連通部とを有し、前記増圧弁弁体は、前記増圧弁弁体における前記閉弁側に設けられ前記増圧弁弁座に着座する弁部と、前記増圧弁弁体における前記開弁側に設けられ、かつ前記連通部に摺動可能に支持される軸部とを有し、前記作用手段は、前記外部圧力室に供給され、かつ前記軸部のうち前記外部圧力室に露出する部分に前記圧力を生じさせる前記流体であって、前記弁体の開弁側に前記制御圧の変動に応じて変化する圧力を加え、前記制御圧の変動に応じて前記反対方向の力を変動させ、前記軸部において、前記連通部で摺動可能に支持される部分の断面積は、前記弁部が前記増圧弁弁座に着座した際における前記弁部と前記増圧弁弁座との間のシール面積に基づいて設定され、前記圧力制御装置は、更に、前記ハウジングに設けられ前記増圧弁の前記閉弁側における前記流体を排出するための減圧ポートと前記制御圧ポートとを連通させる減圧流路と、前記駆動部の移動方向において前記増圧弁と直列に配置され、かつ前記開閉手段により前記減圧流路を開閉する減圧弁とを備え、前記開閉手段は、前記駆動部を駆動して前記増圧弁が閉弁すると共に前記減圧弁が開弁する第1の流路状態と、前記増圧弁が開弁すると共に前記減圧弁が閉弁する第2の流路状態とを切り替え、前記圧力制御装置は、更に、前記外部圧力室よりも前記閉弁側に前記ハウジング内を移動自在に設けられ、前記高圧ポートと前記制御圧ポートとを連通する貫通孔を有する外部ピストンと、前記外部圧力室に対して前記制御圧よりも高圧を供給することが可能な入力部とを備え、前記増圧弁弁座は、前記貫通孔における前記外部ピストンの内部側の開口部に沿って前記外部ピストンに形成され、前記増圧弁弁体は、前記外部ピストンの内部に配置され、前記入力部は、前記開閉手段によって前記増圧弁を制御できない場合、前記制御圧よりも高圧を前記外部圧力室に供給し、前記外部圧力室の圧力によって前記外部ピストンを前記駆動部に向けて押圧して前記増圧弁を開弁することを特徴とする。
本発明の圧力制御装置において、前記制御圧ポートは、マスタシリンダに前記制御圧を供給し、前記入力部には、前記マスタシリンダに蓄圧されたマスタ圧の前記流体が供給され、前記入力部は、前記マスタ圧の前記流体あるいは前記マスタ圧よりも高圧とした前記流体を前記外部圧力室に供給することを特徴とする。
本発明の圧力制御装置において、更に、前記駆動部と前記外部ピストンとの初期相対位置を調整する位置調整機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、弁体と弁座とを有する弁が開閉手段により開閉されることで、弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置において、制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下を抑制することができる。
以下、本発明の圧力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図3を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、弁体と弁座とを有する弁が開閉手段により開閉されることで、弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置に関する。
本実施形態の圧力制御装置(図1の符号1参照)では、増圧弁弁体(弁体、図1の符号22参照)と増圧弁弁座(弁座、図1の符号21c参照)とを有する増圧弁が押圧ピストン(開閉手段、図1の符号19参照)により開閉されることで、増圧弁の閉弁側における作動油(流体)の圧力である制御圧が制御される。制御圧が制御された作動油は、圧力室(図1の符号R参照)から制御圧ポート(図1の符号P参照)を通って圧力供給部(図1の符号26参照)に供給される。
従来は、制御圧の変動に応じて増圧弁弁座21cに着座した状態の増圧弁弁体22を開弁側に移動して増圧弁を開弁させるために必要とされる力(開弁力)が変化していた。開弁力を低減させるために作動油を排出するドレイン等が設定される場合があったが、ドレインが設定されたとしても制御圧の変動に伴う開弁力の変化を抑制することはできなかった。このため、制御圧の変動に起因して制御圧の制御性が低下していた。
本実施形態では、圧力室Rの制御圧により増圧弁弁体22に作用する力と反対方向の力が増圧弁弁体22に加えられる。より具体的には、増圧弁弁体22における圧力室R側と反対側(開弁側)に設けられた外部圧力室(図1の符号R参照)に制御圧が供給される。これにより、圧力室Rの制御圧が変動した場合の開弁力の変動が抑制される。開弁力が安定することにより、制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下が抑制される。
図1は、本実施形態に係わる装置の概略構成図である。符号1は、本実施形態の圧力制御装置としてのポペット式の三方弁を示す。三方弁1は、中空円筒形状をなすハウジング11を有する。ハウジング11は、上部ハウジング12と下部ハウジング13とから構成されている。上部ハウジング12の一部が下部ハウジング13内に嵌め合わせられると共に上下のハウジング12,13が一体に固定され、内部が密閉状態となっている。
ハウジング11の中央部には、上下方向に貫通する支持孔14が形成されている。支持孔14には、駆動ピストン(駆動部)15と中間ピストン16が支持孔14を移動自在に設けられている。駆動ピストン15は、円柱形状をなし、基端部(図1にて下端部)に連結部15aが形成され、先端部(図1にて上端部)に減圧弁弁座15bが形成されている。中間ピストン16は、円柱形状をなし、基端部(図1にて下端部)に減圧弁弁座15bに着座するボール16aが装着され、先端部(図1にて上端部)に押圧部16bが形成されている。本実施形態の減圧弁は、減圧弁弁座15bと中間ピストン16のボール16aを含んで構成されている。
駆動ピストン15と中間ピストン16との間には、リターンスプリング17が設けられている。リターンスプリング17の付勢力により駆動ピストン15と中間ピストン16とが互いに離間する方向に付勢支持されることで、ボール16aが減圧弁弁座15bから離間している。
上部ハウジング12の下部には、鉄製のガイド18が固定されている。下部ハウジング13には、押圧ピストン19が上下方向に沿って移動自在に支持されている。また、下部ハウジング13には、ガイド18及び押圧ピストン19に対向してその外側にコイル20が設けられている。押圧ピストン19のロッド19aの先端部がガイド18を貫通して駆動ピストン15の連結部15aに当接している。本実施形態の駆動手段は、押圧ピストン19とガイド18とコイル20を含んで構成されている。
駆動ピストン15は、リターンスプリング17の付勢力により下方に付勢されており、連結部15aが押圧ピストン19のロッド19aに当接した位置に位置決めされている。コイル20に電流が流されることでガイド18に電磁力が付与され、ガイド18の吸引力により押圧ピストン19が上方に移動される。上方に移動された押圧ピストン19が駆動ピストン15を押圧し、駆動ピストン15をリターンスプリング17の付勢力に抗して上方に移動することで、ボール16aを減圧弁弁座15bに着座させて減圧弁を閉弁させることができる。
ハウジング11の支持孔14における中間ピストン16の上方には、円筒形状をなす外部ピストン21が支持孔14を移動自在に設けられている。外部ピストン21の上部には、外部ピストン21の内部(後述する高圧室R1)と外部ピストン21の外部(後述する外部圧力室R5)とを連通する連通部21aが設けられている。外部ピストン21の下部には、外部ピストン21を上下方向に貫通する貫通孔21bが形成されている。外部ピストン21には、貫通孔21bにおける外部ピストン21の内部側の開口部に沿って増圧弁弁座21cが形成されている。
外部ピストン21の内部には、増圧弁弁体22が設けられている。増圧弁弁体22の上部(開弁側)には、軸部22aが形成されている。増圧弁弁体22の下部(閉弁側)には、増圧弁弁座21aに着座する球状の弁部22bが装着されている。増圧弁弁体22の軸部22aは、連通部21cに摺動可能に支持されており、増圧弁弁体22が上下方向に移動自在となっている。本実施形態の増圧弁は、増圧弁弁体22及び外部ピストン21の増圧弁弁座21cを含んで構成されている。
外部ピストン21と増圧弁弁体22との間には、リターンスプリング23が設けられている。リターンスプリング23の付勢力により、外部ピストン21に対して増圧弁弁体22を中間ピストン16側に付勢支持することで、弁部22bを増圧弁弁座21cに着座させている。また、中間ピストン16は、リターンスプリング17の付勢力により外部ピストン21及び増圧弁弁体22側に付勢支持されており、押圧部16bが貫通孔21bを通して弁部22bに当接している。リターンスプリング23の付勢力は、リターンスプリング17の付勢力よりも大きな値に設定されている。
ハウジング11内には、外部ピストン21と増圧弁弁体22の間に形成された高圧室R、上部ハウジング12と駆動ピストン15の外周部の間に形成された減圧室R、上部ハウジング12と中間ピストン16の間に形成された圧力室R、及びガイド18と駆動ピストン15の下部の間に形成された下部圧力室Rが設けられている。駆動ピストン15には、圧力室Rと下部圧力室Rとを連通させる連通孔15eが設けられている。これにより、下部圧力室Rに圧力室Rの圧力が導かれることができる。下部圧力室Rの圧力により、駆動ピストン15が上方に推進されることで、駆動ピストン15を上方に駆動する際にコイル20に供給する電流量を低減させることができる。
上部ハウジング12及び外部ピストン21には、高圧室Rと上部ハウジング12の外部とを連通する高圧ポートPが設けられている。高圧ポートPは、高圧ラインLを介して高圧源24に連結されている。高圧源24は、制御圧よりも高圧の一定圧力の作動油を高圧ポートPを介して高圧室Rに供給する。上部ハウジング12には、減圧室Rと上部ハウジング12の外部とを連通する減圧ポートPが設けられている。減圧ポートPは、減圧ラインLを介してリザーバタンク25に連結されている。上部ハウジング12には、圧力室Rと上部ハウジング12の外部とを連通する制御圧ポートPが設けられている。制御圧ポートPは、制御ラインLを介して圧力供給部26に連結されている。
中間ピストン16の押圧部16bの外径は、外部ピストン21の貫通孔21bの内径よりも小さな値とされている。よって、押圧部16bにより増圧弁弁体22の弁部22bが押圧されて増圧弁弁体22が上方(開弁側)に移動した場合に、貫通孔21bにより高圧室Rと圧力室Rとが連通可能となる。また、リターンスプリング23の付勢力により増圧弁弁体22と外部ピストン21が相対移動して増圧弁弁体22の弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cに着座することにより、高圧室Rと圧力室Rが遮断可能となっている。
駆動ピストン15には、駆動ピストン15を軸方向に沿って貫通する軸方向貫通孔15cと、軸方向貫通孔15cに交差して駆動ピストン15を径方向に沿って貫通する径方向貫通孔15dが形成されている。軸方向貫通孔15c及び径方向貫通孔15dにより、減圧室Rと圧力室Rとが連通可能とされている。また、駆動ピストン15と中間ピストン16が相対移動して中間ピストン16のボール16aが駆動ピストン15の減圧弁弁座15bに着座して軸方向貫通孔15cを遮断することにより、減圧室Rと圧力室Rが遮断可能となっている。
上部ハウジング12と外部ピストン21の上部の間には、外部圧力室Rが形成されている。上部ハウジング12には、外部圧力室Rと上部ハウジング12の外部とを連通する外部圧力ポートPが設けられている。外部圧力ポートPは、外部圧力ラインLを介して入力部27に連結されている。入力部27には、外部制御圧ラインL31を通じて制御圧の作動油が供給される。入力部27は、制御圧の作動油をそのまま外部圧力ラインLに供給することが可能であると共に、作動油の圧力をポンプ等により制御圧よりも高圧とした上で外部圧力ラインLに供給することが可能に構成されている。入力部27は、通常時(後述するコイル20の電源系や制御系が失陥した場合以外の場合)には、制御圧の作動油を外部圧力ラインLに供給する。外部ピストン21及び増圧弁弁体22の軸部22aのうち外部圧力室Rに露出する部分には、外部圧力室Rの圧力が作用する。
上部ハウジング12には、ドレインポートPが形成されており、ドレインポートPはドレインラインLを介してリザーバタンク25に連結されている。
コイル20に通電しないとき、駆動ピストン15はリターンスプリング17の付勢力によりガイド18に接触した位置に位置決めされており、中間ピストン16のボール16aが駆動ピストン15の減圧弁弁座15bから離間して減圧弁が開弁され、減圧室Rと圧力室Rの間の通路(減圧流路)が連通されている。また、リターンスプリング23の付勢力により増圧弁弁体22の弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cに着座して増圧弁が閉弁され、高圧室Rと圧力室Rの間の通路(高圧流路)が遮断されている。これにより、第1の流路状態が実現される。
図2は、コイル20に通電された状態を示す図である。コイル20に通電されると、ガイド18の吸引力により押圧ピストン19が上方に移動して駆動ピストン15を押圧し、駆動ピストン15がリターンスプリング17の付勢力に抗して上方に移動する。すると、駆動ピストン15の減圧弁弁座15bに中間ピストン16のボール16aが着座して減圧弁が閉弁され、減圧室Rと圧力室Rの間の通路が遮断されることができる。駆動ピストン15がさらに押圧ピストン19により押圧されると、中間ピストン16と一体となって上方に移動し、中間ピストン16の押圧部16bが増圧弁弁体22を押圧する。これにより、増圧弁弁体22がリターンスプリング23の付勢力に抗して上方に移動し、弁部22bが増圧弁弁座21cから離間して増圧弁が開弁され、高圧室Rと圧力室Rの間の通路が連通されることができる。これにより、第2の流路状態が実現される。
本実施形態では、外部圧力室Rに供給される制御圧が軸部22aのうち外部圧力室Rに露出する部分に加えられる。即ち、増圧弁弁体22の開弁側に制御圧が加えられる。これにより、制御圧により増圧弁弁体22に対して下向き(圧力室Rへ向かう方向)の力が作用する。言い換えると、増圧弁弁体22に対して、圧力室R側(増圧弁の閉弁側)から制御圧により作用する力と反対方向に、制御圧に応じて変動する力を作用させることが可能となる。よって、以下に説明するように、制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下が抑制されることができる。
図3は、図1における増圧弁弁体22を中心とする部分を模式的に示した図である。
図3において、符号S1は外部圧力室Rの圧力、符号S2は圧力室Rの圧力(制御圧)、符号S3は高圧源24から供給される圧力を示す。符号Aは、増圧弁弁体22の軸部22aにおいて、外部ピストン21の連通部21aで摺動可能に支持されている部分の断面積を示す。符号Aは、弁部22bが増圧弁弁座21cに着座した際における弁部22bと増圧弁弁座21cとの間のシール面積を示す。以下の説明では、断面積Aがシール面積Aと同じ値に設定されている場合を例に説明するが、断面積Aとシール面積Aとの関係はこれには限定されない。断面積Aとシール面積Aとが異なる値であっても、本実施形態の制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下を抑制する効果を奏することができる。この場合、断面積Aとシール面積Aとが近い値であるほど、制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下を抑制する効果が高められることができる。
本実施形態では、断面積Aとシール面積Aとが同じ値に設定されることにより、高圧室Rの圧力S3により増圧弁弁体22に作用する上下方向の力が中立となっている。高圧室Rの圧力S3により増圧弁弁体22に作用する上向き(外部圧力室R向き)の力は断面積Aに対応し、下向き(圧力室R向き)の力はシール面積Aに対応している。断面積Aとシール面積Aとが等しい場合には、増圧弁弁体22に作用する上向きの力と下向きの力とがバランスするため、高圧室Rの圧力S3の影響を受けずに増圧弁弁体22を上下方向に移動することが可能となる。
従来の圧力制御装置では、軸部22a(増圧弁弁体22の開弁側)に制御圧S2(制御圧S2に応じて変化する圧力)を作用させるものが存在しなかった。このため、以下に説明するように、増圧弁を開弁させるために必要な力、即ち、増圧弁弁座21cに着座した状態の増圧弁弁体22を開弁側に移動して増圧弁弁座21cから離座させるために必要な力(開弁力)が制御圧S2の変動に伴って大きく変動してしまっていた。また、制御圧S2が変動した場合であっても確実に増圧弁を閉弁させておくためにリターンスプリング23の付勢力が大きな値に設定されていた。そのため、増圧弁の開弁力が大きくなり、コイル20において多くの電力が消費されていた。
図3において、外部圧力室Rの圧力S1が制御圧S2に依存しない値、例えば、0であるとすれば、制御圧S2に抗して弁部22bを増圧弁弁座21cに着座させておくためには、リターンスプリング23の付勢力Fsは、
Fs > S2max (1)
を満たすように設定される必要があった。ここで、S2maxは、制御圧S2の最大値である。
増圧弁を開弁させるために必要な力、即ち、開弁力F1は、
F1 = Fs − S2×A + フリクション (2)
となる。ここで、フリクションとは、増圧弁弁体22等に働く各種の摺動抵抗を示す。
従来は、圧力室Rの制御圧S2が変動した場合に、その制御圧S2の変動に応じて、開弁力F1が変化していた。圧力室Rの制御圧S2は、圧力供給部26(図1参照)で必要とされる圧力(目標圧)に応じて異なる値に制御され、目標圧に制御される過程においても圧力が変化する。数式2からわかるように、制御圧S2が変動すると開弁力F1も変化してしまう。
制御圧S2が低圧である場合には、開弁力F1が大きな値となる。一方、制御圧S2が高圧となると開弁力F1が小さな値となる。このため、制御圧S2が高圧である場合には、低圧である場合に比べて、コイル20の電流値に対する制御圧S2の圧力特性の感度が増加してしまう。その結果、制御圧S2の制御性を確保することが困難となっていた。
これに対して、本実施形態では、増圧弁弁体22に対して、圧力室Rの制御圧S2による力と反対方向に、外部圧力室Rの圧力S1による力が加えられる。この場合、開弁力F2は、
F2 = Fs − S2×A + S1×A + フリクション (3)
となる。
数式3において、外部圧力室Rの圧力S1が制御圧S2に応じて変化する値であれば、外部圧力室Rの圧力S1が制御圧S2に依存しない値である場合に比べて、制御圧S2が変動した場合の開弁力F2の変動が抑制されることができる。本実施形態では、外部圧力室Rに制御圧S2の作動油が供給されることにより、外部圧力室Rの圧力S1は、制御圧S2と等しい圧力とされている。さらに、断面積Aがシール面積Aと同じ値に設定されている。よって、本実施形態の開弁力F2は、
F2 = Fs + フリクション (4)
となることができる。
増圧弁弁体22に作用する圧力室R側の流体力(数式3の右辺第二項)と外部圧力室R側の流体力(数式3の右辺第三項)がバランスするため、制御圧S2によらず開弁力F2が一定であることができる。よって、制御圧S2の変動に起因する制御圧S2の制御性の低下を抑制することができる。また、開弁力F2を低減させることが可能となる。従来は、制御圧S2の変動に対応するため、リターンスプリング23の付勢力Fsにマージンをとる必要があった。即ち、リターンスプリング23の付勢力Fsは、数式1に示すように制御圧S2の最大値S2maxに応じた大きな値とされていた。本実施形態では、制御圧S2によらず増圧弁弁体22に作用する上下方向の流体力がバランスしているため、制御圧S2等の流体力を上回るリターン力は不要となる。このため、リターンスプリング23の付勢力Fsをより小さな値とし、開弁力F2を低減させることができる。リターンスプリング23の付勢力Fsは、例えば、閉弁させる時のフリクションに打ち勝つリターン力が確保できる値であればよい。
開弁力F2が低減されることにより、増圧弁弁体22を上方に移動して開弁させる際のコイル20の消費電力を低減させることが可能となる。また、開弁力F2が低減されることで、増圧弁の開閉制御における応答性が向上し、制御圧S2の制御性が向上する。リターンスプリング23の付勢力Fsをより小さな値とすることができ、装置の小型化が可能となる。また、開弁力F2が安定することにより、増圧弁弁体22等に生じる振動が抑制されることができる。
なお、図1に示すように、ハウジング11と駆動ピストン15、外部ピストン21との間には、シール部材28,29,30が介装され、外部ピストン21と増圧弁弁体22との間にはシール部材31が介装されることでシール性が確保されている。また、ハウジング11は、図示しないケーシングに支持されており、ハウジング11とケーシングとの間には、シール部材32が介装されることでシール性が確保されている。
ここで、本実施形態の圧力制御装置による圧力制御について説明する。
本実施形態の圧力制御装置において、コイル20が消磁状態にあるとき、リターンスプリング17の付勢力により駆動ピストン15は減圧弁弁座15bがボール16aから離間した状態となる位置にある。一方、増圧弁弁体22は、リターンスプリング17の付勢力よりも大きな付勢力のリターンスプリング23により弁部22bが増圧弁弁座21cに着座した状態となる位置にある。従って、高圧室Rと圧力室Rとが遮断され、圧力室Rと減圧室Rとが連通している。
この状態から、コイル20に通電されると、発生する電磁力により押圧ピストン19が上方に移動して駆動ピストン15を押圧し、リターンスプリング17の付勢力に抗して上方に移動させる。駆動ピストン15が上方に移動すると、まず、減圧弁弁座15bが中間ピストン16のボール16aに着座して軸方向貫通孔15cを遮断する。さらに駆動ピストン15が上方に移動すると、中間ピストン16の押圧部16bが増圧弁弁体22をリターンスプリング23の付勢力に抗して上方に移動させる。すると、増圧弁弁体22の弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cから離間して貫通孔21bを開放する。
駆動ピストン15の減圧弁弁座15bが中間ピストン16のボール16aに着座していることで減圧室Rと圧力室Rとの連通が遮断されると共に、増圧弁弁体22の弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cから離間することで高圧室Rと圧力室Rとが連通される。そのため、図2に示すように、高圧源24から高圧ポートPを通して高圧室Rに作用する圧力、つまり、高圧の作動油は、増圧弁弁体22の弁部22bと外部ピストン21の増圧弁弁座21cとの隙間を通って圧力室Rに流れ、制御圧ポートPから制御ラインLにより制御圧として圧力供給部26に供給されることとなる。
この状態から、コイル20に通電する電流値を低下させると、発生する電磁力が減少して押圧ピストン19による駆動ピストン15への押圧が低下する。このため、駆動ピストン15がリターンスプリング17の付勢力により下方に移動すると共に、増圧弁弁体22及び中間ピストン16がリターンスプリング23の付勢力により下方に移動する。このとき、中間ピストン16のボール16aが駆動ピストン15の減圧弁弁座15bに着座して軸方向貫通孔15cを遮断したままで駆動ピストン15及び中間ピストン16が下方に移動する。増圧弁弁体22が下方に移動して弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cに着座することにより、まず貫通孔21bが遮断される。さらに駆動ピストン15が下方に移動すると、リターンスプリング17の付勢力により、減圧弁弁座15bが中間ピストン16のボール16aから離間して軸方向貫通孔15cが開放される。
増圧弁弁体22の弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cに着座することで、高圧室Rと圧力室Rとの連通が遮断されると共に、駆動ピストン15の減圧弁弁座15bが中間ピストン16のボール16aから離間することで、減圧室Rと圧力室Rとが連通される。このため、圧力室Rから制御圧ポートP及び制御ラインLを通して圧力供給部26に作用する制御圧、つまり、作動油は、駆動ピストン15の減圧弁弁座15bと中間ピストン16のボール16aとの隙間を通って軸方向貫通孔15c、径方向貫通孔15dから減圧室Rに流れ、減圧ポートPから減圧ラインLによりリザーバタンク25に排出される。
ここで、コイル20に連結された電源系や制御系が失陥した場合には、コイル20に通電しても電磁力が発生せず、押圧ピストン19により駆動ピストン15及び増圧弁弁体22を移動することができない。よって、高圧室Rと圧力室Rを連通させて圧力供給部26に制御圧を供給することができない。
これに対して、本実施形態では、中間ピストン16の上方に外部ピストン21が設けられており、入力部27から高圧の作動油を外部圧力ラインLに出力し、外部圧力ポートPから外部圧力室Rに供給することで、外部ピストン21を下方に押圧する。これにより、外部ピストン21及び増圧弁弁体22がリターンスプリング17の付勢力に抗して中間ピストン16を押圧しながら下方に移動し、中間ピストン16のボール16aが駆動ピストン15の減圧弁弁座15bに着座して軸方向貫通孔15cを遮断する。さらに、中間ピストン16の押圧部16bによりリターンスプリング23の付勢力に抗して弁部22bが押圧されることで、弁部22bが外部ピストン21の増圧弁弁座21cから離間して貫通孔21bが開放される。
従って、減圧室Rと圧力室Rとの連通が遮断される一方、高圧室Rと圧力室Rとが連通し、高圧源24から高圧ポートPを通して高圧室Rに高圧の作動油が供給される。高圧の作動油は、増圧弁弁体22の弁部22bと外部ピストン21の増圧弁弁座21cとの隙間を通って圧力室Rに流れ、制御圧ポートPから制御ラインLにより制御圧として圧力供給部26に供給されることとなる。よって、電源系や制御系が失陥した場合でも、適正に圧力制御が実行されることができる。
なお、電源系や制御系が失陥していない通常時に外部ピストン21が外部圧力室Rの圧力により下方に駆動されてしまうと、増圧弁弁体22の開閉制御を妨げる等の悪影響を与えてしまう。これに対して、本実施形態では、以下に説明するように、通常時には外部ピストン21が下方に駆動されないように、外部ピストン21の径が設定されている。
外部ピストン21に対して、圧力供給部26に連結された圧力室Rから制御圧が作用する一方、入力部27に連結された外部圧力室Rから外部圧(制御圧)が作用する。外部ピストン21における圧力室R側の受圧面積が、外部圧力室R側の受圧面積よりも大きくなるように、外部ピストン21の外径が設定されている。このため、外部ピストン21に対して、圧力室R側から制御圧により作用する力が、外部圧力室R側から制御圧により作用する力に比べて大きな値となる。これにより、通常時に外部ピストン21は移動可能な範囲で最も外部圧力室R側に位置する状態で静止している。よって、押圧ピストン19により駆動ピストン15、中間ピストン16、及び増圧弁弁体22を駆動する動作を外部ピストン21が妨げるなどの悪影響を与えることはない。
(第1実施形態の第1変形例)
図4を参照して第1実施形態の第1変形例について説明する。
上記第1実施形態(図1)では、制御ラインLからの制御圧が外部圧力室Rに供給された。これに代えて、本変形例では、マスタシリンダ(図4の符号35参照)に蓄圧された圧力であるマスタ圧が外部圧力室Rに供給される。
図4は本変形例に係わる装置の概略構成図である。上記第1実施形態の外部制御圧ラインL31に代えて、制御圧供給ラインL32が設けられている。圧力供給部26は、制御圧供給ラインL32を介してマスタシリンダ35の入力ポートに連結されている。マスタシリンダ35には、制御圧供給ラインL32を通じて制御圧の作動油が供給される。制御圧供給ラインL32には、圧力センサSが設けられている。マスタシリンダ35の出力ポートは、マスタ圧ラインL33を介して入力部27に接続されている。入力部27には、マスタ圧ラインL33を通じて、マスタシリンダ35に蓄圧されたマスタ圧の作動油が供給される。
入力部27は、マスタ圧の作動油をそのまま外部圧力ラインLに供給することが可能であると共に、作動油の圧力をポンプ等によりマスタ圧よりも高圧とした上で外部圧力ラインLに供給することが可能に構成されている。入力部27は、通常時(コイル20の電源系や制御系が失陥した場合以外の場合)には、マスタ圧の作動油を外部圧力ラインLに供給する。
本変形例によれば、制御圧に応じて変化する圧力であるマスタ圧が増圧弁弁体22の軸部22aのうち外部圧力室Rに露出する部分に加えられる。これにより、制御圧の変動に起因する制御圧の制御性の低下が抑制される。
(第1実施形態の第2変形例)
第1実施形態の第2変形例について説明する。
上記第1実施形態(図1)及び上記第1変形例(図4)では、制御圧により増圧弁弁体22に作用する力と反対方向の力を増圧弁弁体22に作用させる手段として、増圧弁弁体22の軸部22aのうち外部圧力室Rに露出する部分(増圧弁弁体22の開弁側)に、制御圧に応じて変化する圧力が加えられた。これに代えて、圧力以外の手段により、制御圧に応じて変化する力が増圧弁弁体22の軸部22a(開弁側)に加えられることができる。
この場合、作用手段として、制御圧に応じて変化する力を発生させると共に、その力を軸部22aに伝える手段が設けられる。作用手段は、例えば、制御圧に応じて変化する力を電磁力等により発生させ、その力をシャフト等を介して軸部22aに伝えるものであることができる。
(第2実施形態)
図5を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第2実施形態の圧力制御装置の基本的な構成は、上記第1実施形態(図1)の圧力制御装置とほぼ同様であり、駆動ピストン15と外部ピストン21との初期相対位置を調整する位置調整機構が設けられた点のみ相違している。
図5は、本実施形態に係わる装置の概略構成図である。本実施形態の圧力制御装置としての三方弁1において、ハウジング11の上部に駆動ピストン15と外部ピストン21(増圧弁弁体22)における初期相対位置を調整する位置調整機構51が設けられている。位置調整機構51において、ハウジング11(上部ハウジング12)の上部には、支持孔14に連通し、かつ支持孔14より大径な取付孔52、及び取付孔52に連通し、かつ取付孔52より大径なねじ孔53が形成されている。
ねじ孔53には、位置調整用円盤54がねじ止めされている。位置調整用円盤54には、外周部にねじ部54aが形成されると共に、下方に突出する環状部54bが一体に形成されている。位置調整用円盤54は、ねじ部54aがねじ孔53にねじ込まれており、環状部54bの外周面がシール部材55を介してハウジング11の取付孔52に嵌合すると共に、内周面がシール部材56を介して外部ピストン21の外周面に嵌合している。
外部ピストン21は、リターンスプリング23により上方に付勢支持されており、外部ピストン21の上面が位置調整用円盤54の下面に当接することで外部ピストン21の位置が規定されている。このため、位置調整用円盤54を所定の工具により回動させることにより、ハウジング11に対して位置調整用円盤54を上下に移動させることができる。位置調整用円盤54を上下に移動することで、外部ピストン21の初期位置を調整することができる。位置調整用円盤54の中心部には外部圧力室Rとして機能する貫通孔57が形成されている。
本実施形態によれば、駆動ピストン15に対する外部ピストン21の初期相対位置を調整する位置調整機構51が設けられている。従って、ハウジング11内に駆動ピストン15、中間ピストン16、外部ピストン21、増圧弁弁体22などを組み付けた後で、位置調整機構51により外部ピストン21の初期相対位置を調整することができる。よって、バルブクリアランスを調整して応答性を向上させることができると共に、省電力化が可能となる。
本発明の圧力制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の圧力制御装置の第1実施形態においてコイルに通電された場合の動作を説明するための図である。 本発明の圧力制御装置の第1実施形態における増圧弁弁体を中心とする部分の模式図である。 本発明の圧力制御装置の第1実施形態の第1変形例の概略構成図である。 本発明の圧力制御装置の第2実施形態の概略構成図である。
符号の説明
11 ハウジング
12 上部ハウジング
13 下部ハウジング
14 支持孔
15 駆動ピストン
15a 連結部
15b 減圧弁弁座
15c 軸方向貫通孔
15d 径方向貫通孔
16 中間ピストン
16a ボール
16b 押圧部
17 リターンスプリング
18 ガイド
19 押圧ピストン
19a ロッド
20 コイル
21 外部ピストン
21a 連通部
21b 貫通孔
21c 増圧弁弁座
22 増圧弁弁体
22a 軸部
22b 弁部
23 リターンスプリング
24 高圧源
25 リザーバタンク
26 圧力供給部
27 入力部
28,29,30,31,32 シール部材
51 位置調整機構
52 取付孔
53 ねじ孔
54 位置調整用円盤
54a ねじ部
54b 環状部
55,56 シール部材
57 貫通孔
高圧室
減圧室
圧力室
外部圧力室
高圧ポート
減圧ポート
制御圧ポート
ドレインポート
外部圧力ポート
高圧ライン
減圧ライン
制御ライン
31 外部制御圧ライン
32 制御圧供給ライン
33 マスタ圧ライン
ドレインライン
外部圧力ライン

Claims (3)

  1. 弁体と弁座とを有する弁が開閉手段により開閉されることで、前記弁の閉弁側における流体の圧力である制御圧が制御される圧力制御装置であって、
    前記制御圧よりも高圧の一定圧力の前記流体が供給される高圧ポート及び前記制御圧が制御された前記流体を供給する制御圧ポートを有するハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ前記高圧ポートと前記制御圧ポートとを連通させる高圧流路と、
    前記制御圧により前記弁体に作用する力と反対方向の力を前記弁体に作用させる作用手段とを備え、
    前記開閉手段は、前記ハウジング内に移動自在に支持された駆動部と、前記駆動部を駆動する駆動手段とを有し、
    前記弁は、前記高圧流路を開閉する増圧弁であり、前記弁座は、前記増圧弁の増圧弁弁座であり、前記弁体は、前記増圧弁弁座よりも開弁側である前記高圧ポート側に配置され、かつ前記駆動部により前記開弁側に移動される増圧弁弁体であり、
    前記ハウジングは、前記高圧流路の外部に設けられた外部圧力室と、前記外部圧力室と前記高圧流路とを連通する連通部とを有し、
    前記増圧弁弁体は、前記増圧弁弁体における前記閉弁側に設けられ前記増圧弁弁座に着座する弁部と、前記増圧弁弁体における前記開弁側に設けられ、かつ前記連通部に摺動可能に支持される軸部とを有し、
    前記作用手段は、前記外部圧力室に供給され、かつ前記軸部のうち前記外部圧力室に露出する部分に前記圧力を生じさせる前記流体であって、前記弁体の開弁側に前記制御圧の変動に応じて変化する圧力を加え、前記制御圧の変動に応じて前記反対方向の力を変動させ、
    前記軸部において、前記連通部で摺動可能に支持される部分の断面積は、前記弁部が前記増圧弁弁座に着座した際における前記弁部と前記増圧弁弁座との間のシール面積に基づいて設定され、
    前記圧力制御装置は、更に、
    前記ハウジングに設けられ前記増圧弁の前記閉弁側における前記流体を排出するための減圧ポートと前記制御圧ポートとを連通させる減圧流路と、
    前記駆動部の移動方向において前記増圧弁と直列に配置され、かつ前記開閉手段により前記減圧流路を開閉する減圧弁とを備え、
    前記開閉手段は、前記駆動部を駆動して前記増圧弁が閉弁すると共に前記減圧弁が開弁する第1の流路状態と、前記増圧弁が開弁すると共に前記減圧弁が閉弁する第2の流路状態とを切り替え、
    前記圧力制御装置は、更に、
    前記外部圧力室よりも前記閉弁側に前記ハウジング内を移動自在に設けられ、前記高圧ポートと前記制御圧ポートとを連通する貫通孔を有する外部ピストンと、
    前記外部圧力室に対して前記制御圧よりも高圧を供給することが可能な入力部とを備え、
    前記増圧弁弁座は、前記貫通孔における前記外部ピストンの内部側の開口部に沿って前記外部ピストンに形成され、
    前記増圧弁弁体は、前記外部ピストンの内部に配置され、
    前記入力部は、前記開閉手段によって前記増圧弁を制御できない場合、前記制御圧よりも高圧を前記外部圧力室に供給し、前記外部圧力室の圧力によって前記外部ピストンを前記駆動部に向けて押圧して前記増圧弁を開弁する
    ことを特徴とする圧力制御装置。
  2. 請求項1記載の圧力制御装置において、
    前記制御圧ポートは、マスタシリンダに前記制御圧を供給し、
    前記入力部には、前記マスタシリンダに蓄圧されたマスタ圧の前記流体が供給され、
    前記入力部は、前記マスタ圧の前記流体あるいは前記マスタ圧よりも高圧とした前記流体を前記外部圧力室に供給する
    ことを特徴とする圧力制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の圧力制御装置において、
    更に、前記駆動部と前記外部ピストンとの初期相対位置を調整する位置調整機構を備える
    ことを特徴とする圧力制御装置。
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