JP4934991B2 - 撮像信号処理装置及び方法並びに撮像装置 - Google Patents

撮像信号処理装置及び方法並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、CMOSイメージセンサ等の固体撮像素子から出力された画像信号に対して信号処理を行う撮像信号処理装置及び方法、並びにCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置に関するものである。
近年CMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor)の半導体製造プロセスを用いたイメージセンサ(以下CMOSイメージセンサという。)が広く実用化されつつある。CMOSイメージセンサでは、例えば、m列×n行のマトリクス状に各画素位置に配置された光電変換素子から得られる画素信号を、1画素ずつ順次読み出しをすることができる。具体的には、CMOSイメージセンサは、垂直方向に並んだn個の画素から発生された画素信号を伝送するm本のカラム線と、水平方向に並んだm個毎に動作させる画素を選択するn本の水平選択線とが、格子状に配線されており、これらカラム信号線及び水平選択線によりn行×m列の単位画素を1つずつ順次にラスタスキャンして画像信号を生成する。
また、単板式の撮像装置に用いられるCMOSイメージセンサでは、2次元のマトリクス状に配置された各画素上に、R(赤),G(緑),B(青)に対応した光を透過させるいずれかの色の色フィルタが配設されている。
2次元マトリクス状の画素に対する色フィルタの配列の方式のことをカラーコーディングと呼ぶ。カラーコーディングの方式には、色々な方式がある。例えば、R,G,Bが垂直方向にストライプ状に並べられて、水平方向には3画素毎に各色が配置されるストライプ方式と呼ばれる方式がある。また、図11に示すように、Gが垂直方向及び水平方向ともに1画素飛ばしで(2画素毎繰り返しで)配置されたいわゆる市松状配置とされ、R及びBが垂直方向には線順次で水平方向には1画素飛ばしで(2画素毎繰り返しで)配置されるG市松R/B線順次タイプ(又は、原色ベイヤ配列)と呼ばれる方式等がある。
CMOSイメージセンサには、このような所定の配列の色フィルタを透過した光が入力されるCMOSイメージセンサは、色フィルタのR,G,Bの光を透過させた位置に対応した画素が光電変換を行い、赤色の画素データR,緑色の画素データG,青色の画素データBをそれぞれ生成する。撮像装置では、CMOSイメージセンサから出力される画素データR,G,Bに基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する。
また、原色ベイヤ配列のCMOSイメージセンサでは、1つの画素に対してR,G,Bのいずれかの色フィルタが配され、R,G,R,G,…という水平方向の配列と、B,G,B,G,…という水平方向の配列とが、交互に繰り返されて配置されている。
従って、原色ベイヤ配列のCMOSイメージセンサでは、Rの光を透過させる色フィルタが配されている画素においてはG及びBに対応した画素データG,Bが生成されないこととなり、その画素のG及びBに対応した画素データを補間して生成する必要がある。また、G,Bの光を透過させる色フィルタが配置されている画素においても、同様なことが言える。
ところで、画素の補間を行うと、補間した画素が本来の色とは異なる色となる偽色が発生してしまう可能性がある。
偽色の発生メカニズム及び偽色が発生しづらい補間方法について簡単に説明する。
図12は、原色ベイヤ配列における各画素から得られる信号レベルを示した例である。
なお、図12では、各四角形が画素の位置を示しており、各四角形の中に記述されたR,G,Bはその画素に設けられている色フィルタの種類を示している。また、各四角形の中に記述されたR,G,Bの文字の右に並んで記述されている2つの数値は、その画素の位置を示している。左側の数値が、垂直方向に上から数えたときのその画素の位置を示しており、右側の数値が、水平方向に左から数えたときのその画素の位置を示している。例えば、「R35」と記述されている画素は、その色フィルタが赤であり、垂直方向に上から3番目、水平方向に左から5番目の画素であることを意味している。さらに、図12において、R,G,Bの下に記述されている数値は、各画素の信号レベルをそれぞれ表しているCMOSイメージセンサから出力される画像信号は、A/D変換器によりデジタル信号に変換された後のものであるが、このA/D変換器が8ビット精度の場合、各画素からの信号レベルは“0”〜“255”の範囲の値をとる。R,G,Bの下に記述されている数値は、そのデジタル値を示している。
なお、このような図面の表記方法は、図14、図15、図16においても同様である。
図12の例であれば、水平方向の左から3番目の画素と4番目の画素の間で信号レベルが大きく変化している。このため、水平方向に3番目の画素と4番目の付近では、補間を正確に行えず偽色が発生しやすい。
そこで、従来の撮像装置では、ある画素の補間を行う場合、その画素に対して2方向以上の画素を参照して補間を行うと同時に、隣接画素との相関値をそれらの方向毎に算出して、それぞれの方向の補間値を相関値に応じて加重加算することで、偽色が少なく、解像度の劣化のない輝度信号及び色差信号を作成している(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されている撮像装置では、このような撮像信号に対して、水平方向にフィルタをかけて補間を行った水平方向の補間値と、垂直方向にフィルタをかけて補間を行った垂直方向の補間値を算出する。さらに、水平方向及び垂直方向のそれぞれに対して画素間の相関性の強さを検出し、水平方向の補間値と垂直方向の補間値とにそれぞれの方向の相関性の強さを重み付けして平均している。
このことにより、一方向にレベル変化が大きく発生しても、他の方向にレベル変化が発生していなければ、そのレベル変化の少ない方向にフィルタをかけて補間を行うことができるので、偽色を発生することなく各画素に各色信号を作成することができる。
以後、このような2方向以上の補間値とそれらの方向の相関性の強さを算出して、その相関性の強さを重み付けした後に補間値を平均化する補間方法を、相関補間方法と呼ぶ。
ところで、近年CMOSイメージセンサから各色の信号を読み出す方式として、図13に示すように、原色ベイヤ配列に対して、R及びBに関しては、水平方向に並んだ2画素毎に加算平均をした値を読み出させることにより、Gに比べて水平方向のサンプリングレートを1/2に落とした配列に対応した画素の出力を行うものが提案されている。
このようにR及びBについてサンプリングレートを落とすと、全体として読み出しレートを遅くすることが可能となりCMOSイメージセンサの画素数を増加させた場合であっても、低速で処理を行うことが可能となる。
しかしながら、このようにCMOSイメージセンサからの読み出す各色の画素のサンプリングレートが異なる場合、上記の相関補間方法を用いて補間を行うと、水平方向の各色の信号帯域及びサンプリング位相の違いから、偽色が発生する場合がある。
具体的に、原色ベイヤ配列の色フィルタが設けられたCMOSイメージセンサから、R/Bのそれぞれが水平方向に2画素の加算平均がされ、信号の読み出しがされた場合の補間について考える。
R/Bが水平方向に2画素の加算平均された読み出しが行われると、当該読み出された信号は、図14に示すように、R信号であれば、(R11+R13)/2、(R15+R17)/2…、といった演算がされた信号となり、また、B信号であれば、 (B22+B24)/2、(B26+B28)/2…、といった演算がされた信号となる。
G信号については、何ら演算を行わずに読み出されるので、図15に示すようにCMOSイメージセンサから読み出されたそのままの値となる。
このように出力された各色信号を各画素それぞれについて補間する場合、まず、加算されたR/B信号を、加算せずに原色ベイヤ配列で読み出した場合と同一の画素配置となるように、R/Bの画素に線形補間して埋め戻す。埋め戻すと、図16のようになる。例えば、R13の位置の画素の埋め戻しは、埋め戻し後のR13の信号をR13”とすると、R13”=3/4 *(R11+R13)/2 + 1/4 * (R15+R17)/2となる。また、R15の埋め戻しは、埋め戻し後のR15の信号をR15”とするとR15”=1/4 *(R11+R13)/2 + 3/4 * (R15+R17)/2となる。
図12と図16とを比較するとわかるように、R/B信号を加算読み出ししてその後に埋め戻した場合、R/B信号とG信号の水平方向における帯域の違いから、埋め戻す前と埋め戻した後で垂直方向にレベルに違いが生じている。
このため、この状態で、上述の相関補間方法を用いたとしても、R/B信号とG信号とが、垂直方向も水平方向も両者とも正しく補間ができず、偽色が発生してしまう。
以上のように、原色ベイヤ配列の色フィルタが設けられたCMOSイメージセンサから、R信号/B信号が水平方向に2画素分の加算平均がされて信号の読み出しを行った場合、相関補間方法を用いたとしても、正確な補間ができず、偽色が発生してしまう可能性がある。
特開平11−220743号公報
そこで、本発明は、このような課題を解決し、偽色の発生を抑制することができる撮像信号処理装置、撮像信号の信号処理方法及び撮像装置を提供することを目的としている。
本発明に係る撮像信号処理装置は、平方向及び垂直方向に配列された画素から水平方向に並ぶ2画素毎に加算平均された赤色(R)信号及び青色(B)信号のサンプリングレートが緑色(G)信号のサンプリングレートよりも低く同一である撮像信号を読み出して出力する単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対し信号処理を行う撮像信号処理装置において、前記G信号に関して水平方向に並んだ2画素毎に加算平均を取ることによって、水平方向における前記G信号のサンプリングレートと、水平方向における前記R信号及び前記B信号のサンプリングレートとを均一にするサンプリングレート均一化手段と、前記サンプリングレート均一化手段によってサンプリングレートを均一にした信号のサンプリングレートを、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートした色差信号を生成する色差信号生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像信号の信号処理方法は、平方向及び垂直方向に配列された画素から水平方向に並ぶ2画素毎に加算平均された赤色(R)信号及び青色(B)信号のサンプリングレートが緑色(G)信号のサンプリングレートよりも低く同一である撮像信号を読み出して出力する単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対し信号処理を行う撮像信号処理方法において、前記G信号に関して水平方向に並んだ2画素毎に加算平均を取ることによって、水平方向における前記G信号のサンプリングレートと、水平方向における前記R信号及び前記B信号のサンプリングレートとを均一にするサンプリングレート均一化ステップと、前記サンプリングレート均一化ステップでサンプリングレートを均一にした信号のサンプリングレートを、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートした色差信号を生成する色差信号生成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、平方向及び垂直方向に配列された画素から水平方向に並ぶ2画素毎に加算平均された赤色(R)信号及び青色(B)信号のサンプリングレートが緑色(G)信号のサンプリングレートよりも低く同一である撮像信号を読み出して出力する単板カラー撮像素子と、上記単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に含まれるG信号に関して水平方向に並んだ2画素毎に加算平均を取ることによって、水平方向における前記G信号のサンプリングレートと、水平方向における前記R信号及び前記B信号のサンプリングレートとを均一にするサンプリングレート均一化手段と、前記サンプリングレート均一化手段によってサンプリングレートを均一にした信号のサンプリングレートを、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートした色差信号を生成する色差信号生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像信号処理装置は、水平方向及び垂直方向の2次元方向に画素が配置され、3色のうちいずれかの色の色フィルタが各前記画素上に配置され、水平方向又は垂直方向のいずれか一方向に並んだ画素から読み出した色信号のサンプリングレートが色毎に異なっている単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対して、信号処理を行う撮像信号処理装置において、色毎に異なっている色信号のサンプリングレートを均一にし、サンプリングレートを均一にした各色信号に基づき色差信号を生成する色差信号生成部を備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像信号の信号処理方法は、水平方向及び垂直方向の2次元方向に画素が配置され、3色のうちいずれかの色の色フィルタが各前記画素上に配置され、水平方向又は垂直方向のいずれか一方向に並んだ画素から読み出した色信号のサンプリングレートが色毎に異なっている単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対して、信号処理を行う撮像信号の信号処理方法において、色毎に異なっている色信号のサンプリングレートを均一にし、サンプリングレートを均一にした各色信号に基づき色差信号を生成すること を特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、水平方向及び垂直方向の2次元方向に画素が配置され、3色のうちいずれかの色の色フィルタが各前記画素上に配置され、水平方向又は垂直方向のいずれか一方向に並んだ画素から読み出した色信号のサンプリングレートが色毎に異なっている単板カラー撮像素子と、前記単板式カラー撮像素子から出力された撮像信号が入力され、入力された撮像信号の各色信号のサンプリングレートを均一にし、サンプリングレートを均一にした各色信号に基づき色差信号を生成する色差信号生成部を備えることを特徴とする。
以上のような本発明では、水平方向又は垂直方向のいずれか一方向に並んだ画素から読み出した色信号のサンプリングレートが、色毎に異なる単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対して、色毎に異なっている色信号のサンプリングレートを均一にし、サンプリングレートを均一にした各色信号に基づき色差信号を生成する。
このことにより、本発明では、偽色の発生を抑制することができる。
以下、本発明が適用された電子式の撮像装置(以下、単に撮像装置という。)について説明する。
本発明は、例えば図1に示すような撮像装置1に適用される。
撮像装置1は、図1に示すように、被写体からの光が入射されてその光を結像する光学系2と、CMOSイメージセンサ3と、このCMOSイメージセンサ3を駆動するタイミングジェネレータ4と、CMOSイメージセンサ3から撮像信号が入力されその撮像信号を一時的に保持するサンプル/ホールド回路5と、サンプル/ホールド回路5から撮像信号が入力されその撮像信号のゲインを調整するAGC回路6と、AGC回路6から撮像信号が入力されその撮像信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路7と、デジタルデータに変換された撮像信号が入力され、入力された撮像信号に対して各種のカメラ処理を行なうカメラ信号処理回路8と、カメラ信号処理回路8から出力された画像信号が入力され、解像度変換等の画像フォーマットの変換及びMPEG等の圧縮処理を行い、記録媒体等に記録や外部へ出力する出力処理回路9と、これら各部を制御する制御部10とを備えている。
撮像装置1では、被写体画像を撮像して、撮像した信号をビデオ信号として出力することができる。出力されたビデオ信号は、例えばハードディスクや光ディスクに記録され、また、LCDモニタ等のファインダに表示される。
CMOSイメージセンサ
CMOSイメージセンサ3について説明をする。
CMOSイメージセンサ3には、光学系2からの被写体光が入射され、受光面上にその被写体光が結像される。
CMOSイメージセンサ3は、受光面にマトリクス状に配置された光電変換素子である画素を有している。各画素は、照射された光を光電変換するCMOSイメージセンサ3では、各画素に対応してCMOSスイッチが設けられているととともに、各CMOSスイッチをオン/オフするために、垂直及び水平選択線及びアドレス選択回路が設けられているCMOSイメージセンサ3では、CMOSスイッチを順次スイッチングしてゆくことによって、2次元配列された画素の値をラスタスキャンして読み出し、撮像信号を生成する。
また、CMOSイメージセンサ3は、図11に示すような、原色ベイヤ配列(G市松R/B線順次タイプ)のカラーコーディングがされた色フィルタが設けられた単板式のカラー撮像素子である。すなわちCMOSイメージセンサ3は、G(緑)が、垂直方向及び水平方向ともに1画素飛ばしで(2画素毎繰り返しで)配置されたいわゆる市松状配置とされている。また、CMOSイメージセンサ3は、R(赤)及び青(B)が、Gが配設されていない画素であり、且つ、垂直方向には線順次で水平方向には1画素飛ばしで(2画素毎繰り返しで)配置されている。
従って、CMOSイメージセンサ3では、1つの画素毎にR,G,Bを有する色フィルタが配されており、つまり、R,G,R,G,…という水平配列と、B,G,B,G,…という水平配列とが、垂直方向に交互に繰り返されて配置されている。
CMOSイメージセンサには、この色フィルタの各領域を透過した光が入力されるCMOSイメージセンサは、この色フィルタのR,G,Bの光を透過させた位置に対応した画素から画素データG,画素データR,画素データBをそれぞれ生成する。撮像装置は、CMOSイメージセンサに入力される光に基づいて輝度信号を作成するとともに、色信号を作成する。
さらに、CMOSイメージセンサ3では、図13に示すように、原色ベイヤ配列に対して、R及びBに関しては、水平方向に並んだ2画素毎に加算平均をした値を読み出させている。このためCMOSイメージセンサ3では、Gに比べて、R及びBの水平方向のサンプリングレートが1/2に削減された画素の出力を行っている。
このようにR及びBについてサンプリングレートを落とすと、全体として読み出しレートを遅くすることが可能となりCMOSイメージセンサの画素数を増加させた場合であっても、低速で処理を行うことが可能となる。
なお、本例では、撮像素子としてCMOSイメージセンサ3を用いているが、本発明では、撮像素子は、CMOSイメージセンサに限らず、CCDイメージセンサを用いてもよい。また、本発明では、撮像素子は、原色ベイヤ配列のR/Bの2画素平均読み出しのセンサに限らず、水平方向又は垂直方向のいずれか一方向に並んだ画素から読み出した色信号のサンプリングレートが、他の色のサンプリングレートと異なっている単板カラー撮像素子であれば、どのようなカラーコーディングであってもよい。
カメラ信号処理回路
カメラ信号処理回路8について説明をする。
カメラ信号処理回路8は、図2に示すように、A/D変換回路7からデジタルの画像信号(R,G,B)が入力されるCLP回路11と、CLP回路11から画像信号が入力されるホワイトバランス回路12と、ホワイトバランス回路12から画像信号が入力される欠陥補正回路13と、補間回路14と、Y/C変換回路15とを備える。
CLP回路11には、A/D変換回路7から出力されたデジタル化された画像信号(R,G,B)が入力される。CLP回路11は、入力された画像信号からオプティカルブラックを差し引く。CLP回路11では、入力した画像信号からオプティカルブラックを差し引くことによって、黒レベルの補正をする。
ホワイトバランス回路12には、CLP回路11から出力された画像信号(R,G,B)が入力される。ホワイトバランス回路12は、入力された画像信号の各色成分(R,G,B)に対して、色毎のレベル調整を行う。
欠陥補正回路13には、ホワイトバランス回路12から出力された画像信号(R,G,B)が入力される。欠陥補正回路13は、入力された画像信号に対して、欠陥画素部分の信号の補正を行う。すなわち、欠陥補正回路13は、欠陥を有するために正確な画素値が生成されていない画素の欠陥を検出し、その補正を行う。
補間回路14には、欠陥補正回路13から出力された画像信号(R,G,B)が入力される。補間回路14は、カラーコーディングの方式が原色ベイヤ配列とされているCMOSイメージセンサ3から読み出された画像信号に対して、値が存在しない画素部分の信号を補間して生成する処理を行う。つまり、補間回路14は、各色信号(R信号,G信号,B信号)毎に、対応する色フィルタが配置されていな画素(すなわち、他の色の色フィルタが配置されている画素)位置の信号を、他の信号を参照して補間し、受光面の全画素の値を有する信号に変換する処理を行う。補間回路14は、補間して生成した画像信号(R,G,B)を、Y/C変換回路15に供給する。
Y/C変換回路15は、補間回路14から出力された画像信号が入力される。Y/C変換回路15は、入力された画像信号(R,G,B)からなる補間画素データを、輝度信号(Y)と色差信号(C)とから構成される輝度/クロマ信号に変換する。そして、このY/C変換回路15は、生成した輝度/クロマ信号を、出力処理回路9に出力する。
補間回路
補間回路14について説明をする。
なお、補間回路14の説明をするにあたり、欠陥補正回路13から出力された画像信号の信号レベルの具体例として、図3に示すような例を用いるものとする。
図3は、原色ベイヤ配列における各画素から得られる信号レベルを示した例である。
なお、図3では、各四角形が画素の位置を示しており、各四角形の中に記述されたR,G,Bはその画素に設けられている色フィルタの種類を示している。また、各四角形の中に記述されたR,G,Bの文字の右に並んで記述されている2つの数値は、その画素の位置を示している。左側の数値が、垂直方向に上から数えたときのその画素の位置を示しており、右側の数値が、水平方向に左から数えたときのその画素の位置を示している。例えば、「R35」と記述されている画素は、その色フィルタが赤であり、垂直方向に上から3番目、水平方向に左から5番目の画素であることを意味している。さらに、図3において、R,G,Bの下に記述されている数値は、各画素の信号レベルをそれぞれ表しているCMOSイメージセンサから出力される画像信号は、A/D変換器によりデジタル信号に変換された後のものであるが、このA/D変換器が8ビット精度の場合、各画素からの信号レベルは“0”〜“255”の範囲の値をとる。R,G,Bの下に記述されている数値は、そのデジタル値を示している。
なお、このような図面の表記方法は、図5〜図10においても同様である。
図4は、補間回路14のブロック構成図である。
補間回路14は、図4に示すように、G画像信号補間部21と、サンプリングレート均一化部22と、色差補間部23と、相関値検出部24と、加重加算部25と、高域低域混合部26とを備えている。
以下、各構成要素について詳細に説明をする。
(G画像信号補間部)
G画像信号補間部21には、欠陥補正回路13から出力された画像信号のうち、G成分の色信号(G信号)が入力される。入力されたG信号は、市松状の位置に画素にのみ、有効な信号が存在している。G画像信号補間部21は、G信号について画素値が存在しない部分の補間処理を行って、各補間画素データG’を生成する。つまり、G画像信号補間部21は、市松状の画素位置にのみ値が存在するG信号を、全ての画素位置で値が存在するG信号に変換する。
G画像信号補間部21は、水平方向に配列された画素を用いて水平方向にG信号の画素データの補間を行なうG水平方向補間回路21hと、垂直方向に配列された画素を用いて垂直方向にG信号の画素データの補間を行なうG垂直方向補間回路21vとから構成されている。
G水平方向補間回路21hには、原色ベイヤ配列のCMOSイメージセンサ3からの出力信号であることから、図5に示すような、市松状に配列された画素に対応するGの画素データが入力される。
G水平方向補間回路21hは、下記の(式1)又は(式2)に示す補間フィルタ演算を、入力されたG信号の水平方向に対して行って、水平方向の補間画素データGh’を算出する。
[1 0 1] / 2 …(式1)
[1 0 6 0 1] / 8 … (式2)
なお、(式1)の補間フィルタ演算は、G色の色フィルタが設けられていない位置の画素(すなわち、R又はBのフィルタが設けられている位置の画素)に対して適用される。例えば、図5の例であれば、(式1)の補間フィルタ演算は、1行3列の位置の画素に対して適用される。また、(式2)の補間フィルタ演算は、G色の色フィルタが設けられている位置の画素に対して適用される。例えば、図5であれば、(式2)の補間フィルタ演算は、1行4列の位置の画素に対して適用される。
G垂直方向補間回路21vにも、上述のG水平方向補間回路21hと同様に、図5に示すような、市松状に配列された画素に対応するGの画素データが入力される。
G垂直方向補間回路21vは、上記の(式1)又は(式2)に示す補間フィルタ演算を、入力されたG信号の垂直方向に対して行って、垂直方向の補間画素データGv’を算出する。
なお、G垂直方向補間回路21vも、水平方向のフィルタと同様に、(式1)の補間フィルタ演算はG色の色フィルタが設けられていない位置の画素に適用され、(式2)の補間フィルタ演算はG色の色フィルタが設けられている位置の画素に対して適用される。
G画像信号補間部21では、以上のような補間処理を行うことによりCMOSイメージセンサ3の全ての画素位置について補間がされたG成分の画像信号を得ることができ、さらに、水平方向及び垂直方向の両者の方向で補間をして2つの画像信号を得ることができる。
G画像信号補間部21により生成された水平方向の補間画素データGh’及び垂直方向の補間画素データGv’は、加重加算部25に供給される。
( サンプリングレート均一化部)
サンプリングレート均一化部22には、欠陥補正回路13から出力された画像信号(R,G,B)が入力される。サンプリングレート均一化回路22は、各色の信号が有する信号帯域を同一にし、水平方向の帯域をそろえた色信号G”,R”,B”を生成する。
つまり、CMOSイメージセンサ3の場合、R及びBに関しては、水平方向に並んだ2画素毎に加算平均をした値を読み出させている。このため、CMOSイメージセンサ3では、Gに比べて、R及びBの水平方向のサンプリングレートが1/2に削減されて、信号帯域が1/2となっている。そのため、サンプリングレート均一化部22では、G信号についても、R及びBと同様に、水平方向に並んだ2画素毎に加算平均をする。このことにより、R,G,Bの全ての信号を、同一の帯域とすることが可能となる。
具体的には、サンプリングレート均一化部22はCMOSイメージセンサ3で加算平均されたR/Bの信号と同じ加算平均をG信号に対して行なうG水平方向加算平均回路22aと、CMOSイメージセンサ3で加算平均されたR/B信号並びにG水平方向加算平均回路22aにより水平方向に加算平均されたG信号を水平方向に線形補間して、もとの原色ベイヤ配列の対応する画素位置に各色信号を埋め戻し生成するR/G/Bアップコンバート回路22bからなる。
G水平方向加算平均回路22aには、図5に示すような、市松状に配列された画素に対応するGの画素データが入力される。G水平方向加算平均回路22aはCMOSイメージセンサ3で加算平均されたR/B信号と同じ加算平均をR/B信号の加算平均方向と同じ方向に行なう。本例では、R/B信号はCMOSイメージセンサ3によって、上記(式1)と同様の加算平均演算を水平方向に行なっているので、G水平方向加算平均回路22aでは、G信号に対して上記(式1)と同様の加算平均を、水平方向の2画素毎に行なう。この結果、図5で示すG水平方向加算平均回路22aの入力信号は、図6で示すような信号G’となる。
R/G/Bアップコンバート回路22bには、図6で示すG水平方向加算平均回路22aで水平方向に加算平均されたG信号と、図7で示すCMOSイメージセンサ3で加算平均されてから出力されるR/B信号が入力される。R/G/Bアップコンバート回路22bは、加算平均されたG/R/B信号をCMOSイメージセンサ3上の画素配列の位相と同一となるように画素値の線形補間を行なう。すなわち、原色ベイヤ配列と同一の画素配列となるように埋め戻しの処理を行なう。
例えば、図6で示す信号G’は、R/G/Bアップコンバート回路22bにより線形補間を行うことにより、図8のような信号G”となる。
すなわち、例えば、画素G14”は下記(式3)で示す演算を行うことにより求められ、また、画素G16”は下記(式4)で示す演算を行うことにより求められる。画素G14”,G16”以外の信号は、(式3)、(式4)と同様に、隣接の入力信号に対して比例加算を行なって出力される。
G14” = (G13’ *3 + G17’) /4 …(式3)
G16” = (G13’ + G17’ *3) /4 …(式4)
また、図7示す信号R’及びG’は、R/G/Bアップコンバート回路22bにより線形補間を行うことにより、図9のような信号R”及びB”となる。
すなわち、例えば画素R13”は下記(式5)で示す演算を行うことにより求められ、また、例えば画素R15”は下記(式6)で示す演算を行うことにより求められる。また、例えば画素B24”は(式7)で示す演算を行うことにより求められ、また、例えば画素B26”は(式8)で示す演算を行うことにより求められる。なお、画素R13”,R15”,B24”,B26”以外の信号は、(式5)及び(式6)と同様に、隣接の入力信号に対して比例加算を行なって出力される。
R13” = (R12’ *3 + R16’) /4 …(式5)
R15” = (R12’ + R16’ *3) /4 …(式6)
B24” = (B23’ *3 + B27’) /4 …(式7)
B26” = (B23’ + B27’ *3) /4 …(式8)
(色差補間部)
色差補間部23には、図10で示すような、サンプリングレート均一化部22から出力されたアップコンバート後の画像信号(R,G,B)が入力される。
色差補間部23は、入力された画像信号(R,G,B)に対して水平方向の補間処理を行って、色差信号を生成する水平方向補間色差生成回路23hと、入力された画像信号(R,G,B)に対して垂直方向の補間処理を行って、色差信号を生成する垂直方向補間色差生成回路23vとを有している。
水平方向補間色差生成回路23hは、水平補間処理を行うことによって、色差信号(R−G,B−G)を生成する。垂直方向補間色差生成回路23vは、垂直補間処理を行うことによって、色差信号(R−G,B−G)を生成する。
例えば、画素G34”の位相の水平方向補間による色差R−G(R34h−G34h)は、(式9)で示す演算を行うことによって算出され、また、画素G34”の位相の水平方向補間による色差B−G(B34h−G34h)は、(式10)で示す演算を行うことによって算出される。
R34h−G34h = (R33” + R35”) / 2 - G34” …(式9)
B34h−G34h = (B24” - (G23” + G25”) / 2 + B44” - (G43” + G45”) / 2 ) / 2 …(式10)
同様に、画素G34”の位相の垂直方向補間による色差R−G(R34v−G34v)は、(式11)で示す演算を行うことによって算出され、また、画素G34”の位相の垂直方向補間による色差B−G(B34v−G34v)は(式12)で示す演算を行うことによって算出される。
R34v−G34v = (R33” - (G23” + G43”) / 2 + R35” - (G25” + G45”) / 2 ) / 2 …(式11)
B34v−G34v = (B24” + B44”) / 2 - G34” …(式12)
また、画素R35”の位相の水平方向補間による色差R−G(R35h−G35h)は、(式13)で示す演算を行うことにより算出され、また、画素R35”の位相の水平方向補間による色差B−G(B35h−G35h)は、(式14)で示す演算を行うことによって算出される。
R35h−G35h = R35” - (G34” + G36”) /2 …(式13)
B35h−G35h = ( (B24” + B26”) / 2 - G25” + (B44” + B46”) / 2 - G45” ) / 2 …(式14)
同様に、画素R35”の位相の垂直方向補間による色差R−G(R35v−G35v)は、(式15)で示す演算を行うことにより算出され、画素R35”の位相の垂直方向補間による色差B−G(B35v−G35v)は、(式16)で示す演算を行うことによって算出される。
R35v−G35v = R35” - (G25” + G45”) / 2 …(式15)
B35v−G35v = ( ( B24” + B44”) / 2 - G34” + ( ( B26” + B46”) / 2 - G36” ) / 2 …(式16)
また、上記で示した位相以外の画素の色差については、次のように求められる。
すなわち、G”の位相の画素の色差は、上記の(式9)又は(式10)と同式で水平方向の色差水平補間信号を生成し、上記の(式11)又は(式12)と同式で垂直方向の色差垂直補間信号を生成する。また、R”及びG”の位相の画素の色差は、上記の(式13)又は(式14)と同式で水平方向の色差水平補間信号を生成し、上記の(式15)又は(式16)と同式で垂直方向の色差垂直補間信号を生成する。
以上のような色差補間部23により求められた、水平方向補間による色差信号(R−G)h及び(B−G)h、並びに、垂直方向補間による色差信号(R−G)v及び(R−B)vは、加重加算部25に供給される。
(相関検出部)
相関値検出部24には、欠陥補正回路13から出力された画像信号のうち、図5に示すような、市松状に配列された画素に対応するGの画素データが入力される。
相関検出部24は、各画素に対して、水平方向に存在する近接の画素との相関性の強さ(水平相関値Ch)と、垂直方向に存在する近接の画素との相関性の強さ(垂直相関値Cv)とを算出し、水平相関値Chと垂直相関値Cvとを正規化した値を算出する。
相関検出部24は、各画素に対して水平相関値Chを検出する水平方向相関検出回路24hと、各画素に対して垂直相関値Cvを検出する垂直方向相関検出回路24vと、水平相関値Ch及び垂直相関値Cvを正規化する相関値正規化回路24aとを備えている。
水平方向相関検出回路24hは、画素データGが存在する位置の画素に対しては、下記(式17)に示すフィルタ演算を行い、画素データGが存在しない位置の画素に対しては、下記(式18)に示すフィルタ演算を行い、各画素位置における水平相関値Ch を算出する。
Figure 0004934991
すなわち、水平相関値Ch は、垂直方向において、画素データGが存在する場合には(式17)を用いて[1,0,6,0,1]のローパスフィルタ演算、画素データGが存在しない場合には(式18)を用いて[1,0,1]のローパスフィルタ演算をかけて算出される。また、水平相関値Ch は、水平方向において、[−1,0,2,0,−1]のBPFをかけて算出される。
一方、垂直方向相関検出回路24vは、画素データGが存在する位置の画素に対しては、下記(式19)に示すフィルタ演算を用い、画素データGが存在しない位置の画素に対しては、下記(式20)に示すフィルタ演算を行い、各画素位置における垂直相関値Cv を算出する。
Figure 0004934991
すなわち、垂直相関値Cv は、(式19)及び(式20)を用いることにより、垂直方向に対して[−1,0,2,0,−1]のバンドパスフィルタ演算をかけて算出される。また、垂直相関値Cv は、画素データGが存在する場合、水平方向では(式19)を用いて[1,0,6,0,1]のローパスフィルタ演算、画素データGが存在しない場合には(式20)を用いて[1,0,1]のローパスフィルタ演算をかけて算出される。
相関値正規化回路24aには、水平方向相関検出回路24hから水平相関値Chが入力され、 垂直方向相関検出回路24vから垂直相関値Cv が入力される。相関値正規化回路24aは、水平相関値Ch及び垂直相関値Cvを正規化して、正規化水平相関値αh及び正規化垂直相関値αvを算出する。具体的には、相関値正規化回路24aは、下記(式21)の演算を行い正規化水平相関値αh を算出する。また、相関値正規化回路24aは、下記(式22)に示す演算を行い、正規化水平相関値αh の相対値である正規化垂直相関値αvを算出する。
α = Cv / (Cv + Ch) …(式21)
α= 1 - Cv / (Cv + Ch) …(式22)
正規化水平相関値αh及び正規化垂直相関値αvは、0以上1以下の値に正規化されており、且つ、αh+αv=1となるように正規化がされた値となる。
以上のように相関検出部24により算出された正規化水平相関値αh及び正規化垂直相関値αvは、加重加算部25に供給される。
(加重加算部)
加重加算部25には、G画像信号補間部21により生成された水平方向の補間画素データGh’及び垂直方向の補間画素データGv’、並びに、色差補間部23により生成された水平方向補間による色差信号(R−G)h及び(B−G)h及び垂直方向補間による色差信号(R−G)v及び(R−B)vが入力される。
加重加算部25は、正規化水平相関値αh及び正規化垂直相関値αvに応じて、補間画素データGh’及び補間画素データGv’を加重加算して、合成した補間画素データG’を生成する。また、加重加算部25は、正規化水平相関値αh及び正規化垂直相関値αvに応じて色差信号(R−G)h及び色差信号(R−G)vを加重加算して、合成した色差信号(R−G)を生成するとともに、正規化水平相関値αh及び正規化垂直相関値αvに応じて色差信号(B−G)h及び色差信号(B−G)vを加重加算して、合成した色差信号(B−G)を生成する。
具体的には、加重加算部25は、正規化水平相関値αhと水平方向の補間画素データG’hとが入力される乗算器31と、正規化垂直相関値αvと垂直方向の補間画素データG’vとが入力される乗算器32と、乗算器31及び乗算器32の出力を加算する加算器33とを備えている。
乗算器31は、正規化水平相関値αhと水平方向の補間画素データG’hとを乗算して出力し、乗算器32は、正規化垂直相関値αvと垂直方向の補間画素データG’vとを乗算して出力する。加算器33は、乗算器31により水平相関性の重み付けがされた水平方向の補間画素データG’hと、乗算器32により垂直相関性の重み付けがされた垂直方向の補間画素データG’vとを加算して、出力する。
このことにより、相関性の強さに応じて、水平方向の補間結果及び垂直方向の補間結果が加重加算されるので、加算器33からは、偽色の発生が少なくされたGの補間画素データG’が出力される。
また、加重加算部25は、正規化水平相関値αhと水平方向補間により生成された色差信号(R−G)h及び(B−G)hとが入力される乗算器34と、正規化垂直相関値αvと垂直方向補間により生成された色差信号(R−G)v及び(B−G)vとが入力される乗算器35と、乗算器31及び乗算器32の出力を加算する加算器33とを備えている。
乗算器34は、正規化水平相関値αhと水平方向補間により生成された色差信号(R−G)h及び(B−G)hとを乗算して出力し、乗算器35は、正規化垂直相関値αvと垂直方向補間により生成された色差信号(R−G)v及び(B−G)vとを乗算して出力する。加算器36は、乗算器34により水平相関性の重み付けがされた水平方向補間により生成された色差信号(R−G)h及び(B−G)hと、乗算器35により垂直相関性の重み付けがされた垂直方向補間により生成された色差信号(R−G)v及び(B−G)vとを加算して、出力する。
このことにより、相関性の強さに応じて、水平方向の補間結果及び垂直方向の補間結果が加重加算されるので、加算器36からは、偽色の発生が少なくされた色差信号(R−G)及び(B−G)が出力される。
以上のように加重加算部25により生成されたG成分の補間画素データG’は、補間回路14の出力信号として外部に出力されるとともに、高域低域混合部26に供給される。
また、加重加算部25により生成された色差信号(R−G)及び(B−G)は、高域低域混合部26に供給される。
(高域低域混合部)
高域低域混合部26には、加重加算部25により生成されたG成分の補間画素データG’、及び、色差信号(R−G)及び(B−G)が入力される。
高域低域混合部26は、色差信号(R−G)と補間画素データG’とを加算し、R成分の補間画素データR’を生成する。また、高域低域混合部26は、色差信号(B−G)と補間画素データG’とを加算し、B成分の補間画素データB’を生成する。
高域低域混合部26は、生成したR/B成分の補間画素データR’及びB’を、補間回路14の出力信号として外部に出力する。
(補間回路による効果)
以上のように補間回路14では、サンプリングレート均一化部22が、G信号のサンプリングレートが、R/B信号と同一なるようにダウンコンバートした後に、原色ベイヤ配列と同様の画素配列となるようにアップコンバートしている。補間回路14では、その後、アップコンバートした信号により、全画素に対する色差信号(R−G,B−G)を生成して、生成した色差信号(R−G,B−G)に、高い帯域の状態のままで全画素の補間をしたG信号を加算してR,B信号を生成している。
このため、補間回路14では、色毎のサンプリングレートの違いが無くなり偽色の発生を抑制した補間処理を行うことができる。
本発明が適用された撮像装置のブロック構成図である。 撮像装置内のカメラ信号処理回路のブロック構成図である。 原色ベイヤ配列のCMOSイメージセンサの色フィルタの構成例、及び、検出された信号レベルの一例を示す図である。 カメラ信号処理回路内の補間回路のブロック構成図である。 図3の原色ベイヤ配列のCMOSイメージセンサの画像信号のうち、G信号のみを示した図である。 図5のG信号をサンプリングレート均一化部により水平方向の2画素毎の加算平均を行った後の信号レベルの例を示す図である。 図3の原色ベイヤ配列のCMOSイメージセンサからR/Bの画素を水平方向に2画素分の加算平均を行って読み出した信号レベルの例を示す図である。 図6のG信号を、原色ベイヤ配列どおりに埋め戻しをした場合の信号レベルの例を示す図である。 図7のR/B信号を、原色ベイヤ配列どおりに埋め戻しをした場合の信号レベルの例を示す図である。 図8及び図9を合成した図である。 原色ベイヤ配列のカラーコーディング方式を示す図である。 原色ベイヤ配列における各画素から得られる信号レベルの一例を示す図である。 原色ベイヤ配列の信号を読み出す際に、R/Bについて水平方向に2画素分の加算平均を行っている状態を示した図である。 図12の原色ベイヤ配列の信号を読み出す際に、R/Bについては水平方向に2画素分の加算平均を行って読み出したR/Bの画素値を示した図である。 図12の原色ベイヤ配列の信号から読み出したGの画素値を示した図である。 水平方向に2画素分の加算平均を行って読み出したR/Bの画素値を、原色ベイヤ配列どおりに埋め戻しをした場合の画素値を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置、2 光学系、3 CMOSイメージセンサ、7 A/D変換器7、8 カメラ信号処理部、14 補間回路、21 G画像信号補間部、22 サンプリングレート均一化部、23 色差補間部、24 相関値検出部、25 加重加算部、26 高域低域混合部

Claims (9)

  1. 平方向及び垂直方向に配列された画素から水平方向に並ぶ2画素毎に加算平均された赤色(R)信号及び青色(B)信号のサンプリングレートが緑色(G)信号のサンプリングレートよりも低く同一である撮像信号を読み出して出力する単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対し信号処理を行う撮像信号処理装置において、
    前記G信号に関して水平方向に並んだ2画素毎に加算平均を取ることによって、水平方向における前記G信号のサンプリングレートと、水平方向における前記R信号及び前記B信号のサンプリングレートとを均一にするサンプリングレート均一化手段と、
    前記サンプリングレート均一化手段によってサンプリングレートを均一にした信号のサンプリングレートを、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートした色差信号を生成する色差信号生成手段と
    を備える撮像信号処理装置。
  2. 上記色差信号生成手段は、
    G信号を、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートする緑補間部と、
    生成した各色差信号に対して、前記緑補間部から出力されたG信号を加算して、R信号及びB信号を生成する加算部とを備る請求項1記載の撮像信号処理装置。
  3. G信号の水平方向の画素間の相関性及び垂直方向の画素間の相関性を算出する相関性算出部とを更に備え、
    前記サンプリングレート均一化手段は、
    G信号を水平方向にアップコンバートすることにより色差信号を生成する水平方向色差補間部と、
    G信号を垂直方向にアップコンバートすることにより色差信号を生成する垂直方向色差補間部と、
    前記相関性算出部により算出された水平方向及び垂直方向の相関性に応じて、水平方向色差補間部及び垂直方向色差信号補間部から出力された2つの色差信号を合成する合成部と
    を有する請求項記載の撮像信号処理装置。
  4. 平方向及び垂直方向に配列された画素から水平方向に並ぶ2画素毎に加算平均された赤色(R)信号及び青色(B)信号のサンプリングレートが緑色(G)信号のサンプリングレートよりも低く同一である撮像信号を読み出して出力する単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に対し信号処理を行う撮像信号処理方法において、
    前記G信号に関して水平方向に並んだ2画素毎に加算平均を取ることによって、水平方向における前記G信号のサンプリングレートと、水平方向における前記R信号及び前記B信号のサンプリングレートとを均一にするサンプリングレート均一化ステップと、
    前記サンプリングレート均一化ステップでサンプリングレートを均一にした信号のサンプリングレートを、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートした色差信号を生成する色差信号生成ステップと
    を含む撮像信号処理方法。
  5. 上記色差信号生成ステップでは、
    G信号を、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートし、
    生成した各色差信号に対して、アップコンバートした前記G信号を加算して、R信号及びB信号を生成する請求項記載の撮像信号の信号処理方法。
  6. G信号の水平方向の画素間の相関性及び垂直方向の画素間の相関性を算出する相関性算出ステップを更に含み、
    上記色差信号生成ステップでは、
    G信号を水平方向にアップコンバートすることにより色差信号を生成し、
    G信号を垂直方向にアップコンバートすることにより色差信号を生成し、
    上記相関性算出ステップで算出された水平方向及び垂直方向の相関性に応じて、2つの色差信号を合成する
    請求項記載の撮像信号の信号処理方法。
  7. 平方向及び垂直方向に配列された画素から水平方向に並ぶ2画素毎に加算平均された赤色(R)信号及び青色(B)信号のサンプリングレートが緑色(G)信号のサンプリングレートよりも低く同一である撮像信号を読み出して出力する単板カラー撮像素子と、
    上記単板カラー撮像素子から出力された撮像信号に含まれるG信号に関して水平方向に並んだ2画素毎に加算平均を取ることによって、水平方向における前記G信号のサンプリングレートと、水平方向における前記R信号及び前記B信号のサンプリングレートとを均一にするサンプリングレート均一化手段と、
    前記サンプリングレート均一化手段によってサンプリングレートを均一にした信号のサンプリングレートを、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートした色差信号を生成する色差信号生成手段と
    を備える撮像装置。
  8. 上記色差信号生成手段は、
    G信号を、前記単板カラー撮像素子の画素配置に合わせたサンプリングレートにアップコンバートする緑補間部と、
    前記色差信号生成部から出力された各色差信号に対して、前記緑補間部から出力されたG信号を加算して、R信号及びB信号を生成する加算部と
    を備える請求項記載の撮像装置。
  9. G信号の水平方向の画素間の相関性及び垂直方向の画素間の相関性を算出する相関性算出部とを更に備え、
    前記サンプリングレート均一化手段は、
    G信号を水平方向にアップコンバートすることにより色差信号を生成する水平方向色差補間部と、
    G信号を垂直方向にアップコンバートすることにより色差信号を生成する垂直方向色差補間部と、
    前記相関性算出部により算出された水平方向及び垂直方向の相関性に応じて、水平方向色差補間部及び垂直方向色差信号補間部から出力された2つの色差信号を合成する合成部とを有する請求項記載の撮像装置。
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