JP5109911B2 - 撮像装置および補間処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いた撮像装置、およびこれに用いる補間処理方法に関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置で用いられているCCDやCMOS等の撮像素子からは、一般に、光の明るさに関する信号のみが出力される。そこで、撮像素子が1つである単板式カメラでは、色情報を得るために、撮像素子の1画素ごとに1つの色成分のみを通過させる色フィルタが撮像素子の前に被せられ、動作時に各画素に対応する色成分を出力するように構成されている。
色フィルタの各色成分の配列にはいくつかの種類が提案されているが、一般的には、撮像素子には、いわゆるベイヤ配列のフィルタが設けられている。ベイヤ配列のフィルタにおいては、一般に、R(赤色)、G(緑色)、およびB(青色)の3色のフィルタが、図7に示すように格子状に配置されている。図7においては、Gのフィルタが市松状に配列され、RおよびBのフィルタがライン内では同一で、ライン間では交互となるように配列されている。
このようなフィルタを有する撮像素子の出力信号からは、1画素につきRGBのいずれか1色の信号しか得ることができない。そこで、RGBすべての色の信号を得るために、各画素において周辺画素の信号を用いて他の2色の信号を得る補間処理が行われている。
最も簡単な補間処理の方法としては、補間対象の色ごとに2次元のローパスフィルタ(LPF)処理を行う方法がある。しかし、一義的にLPF処理を行っただけでは、補間後の画像の空間周波数特性には高周波成分が少なく、ぼやけた画像になってしまうことがある。
そこで、補間対象画素周辺の画像の相関性を判断し、その結果によってLPF処理を変化させる補間処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の補間処理方法について説明する。ここで、各画素の位置および各画素における信号レベルは、R,G,B等の色を示す記号と、「11」、「22」、「33」等の画素位置を示す記号との連結により表記される。図7に示すようなフィルタを有する撮像素子から出力される信号は、各画素の位置と対応付けて、図8のように表記される。また、図8に示される各信号に基づいて算出される補間値は、r,g,b等の色を示す記号と、「11」、「22」、「33」等の画素位置を示す記号との連結により表記される。例えば、R33画素におけるGを補間するための補間値は、g33と表記される。以下、g33を算出する手順について説明する。
図9は、特許文献1に記載の補間処理方法を実行する補間処理装置の構成を示すブロック図である。図9において、水平補間部1は、補間対象画素R33において水平方向の相関性が強いときに好適な水平補間値VAL_Hを以下の(数式1)によって算出し、算出した水平補間値VAL_Hを加重平均部4に出力する。
VAL_H=(G32+G34)/2 ・・・(数式1)
垂直補間部2は、補間対象画素R33において垂直方向の相関性が強いときに好適な垂直補間値VAL_Vを以下の(数式2)によって算出し、算出した垂直補間値VAL_Vを加重平均部4に出力する。
VAL_V=(G23+G43)/2 ・・・(数式2)
HV相関検出部3は、以下の(数式3)、(数式4)により、水平軸における信号レベルの変化量Dif_Hと、垂直軸における信号レベルの変化量Dif_Vとを算出する。これにより、補間対象画素R33の近傍において、水平軸、垂直軸のそれぞれの相関性が判断される。
Dif_H=|G32−G34| ・・・(数式3)
Dif_V=|G23−G43| ・・・(数式4)
ここで、Dif_H<Dif_Vであれば垂直方向よりも水平方向の相関性が強いと判断され、Dif_H>Dif_Vであれば水平方向よりも垂直方向の相関性が強いと判断される。
さらに、HV相関検出部3は、水平方向の相関性と垂直方向の相関性とを示す係数であるHV相関係数K_HVを以下の(数式5)により算出し、算出したHV相関係数K_HVを加重平均部4に出力する。
K_HV=(Dif_H−Dif_V)/(2×Th_HV)+0.5 ・・・(数式5)
ここで、HV相関閾値Th_HVは、予め設定される所定の閾値であり、
(Dif_H−Dif_V)<−Th_HVの場合は、K_HV=0
(Dif_H−Dif_V)>Th_HVの場合は、K_HV=1
とする。
このように算出することにより、Dif_HとDif_Vとの差分に対するHV相関係数K_HVの値は、図10のグラフで示される。
図10に示すように、HV相関係数K_HVは、水平方向の相関性が強いほどその値が小さく、−Th_HVより(Dif_H−Dif_V)が小さいときには、HV相関係数K_HVは0となる。また、HV相関係数K_HVは、垂直方向の相関性が強いほどその値が大きく、Th_HVより(Dif_H−Dif_V)が大きいときには、HV相関係数K_HVは1となる。
加重平均部4は、水平補間部1で算出した水平補間値VAL_H、垂直補間部2で算出した垂直補間値VAL_V、およびHV相関検出部3で算出したHV相関係数K_HVから、補間対象画素R33におけるG色補間値g33を、以下の(数式6)により算出する。
g33=(1−K_HV)×VAL_H+K_HV×VAL_V ・・・(数式6)
これにより、補間対象画素R33近傍での水平方向の相関性が強ければ、水平方向にのみLPF処理された補間値である水平補間値VAL_HがG色補間値g33として算出される。逆に、垂直方向の相関性が強ければ、垂直方向にのみLPF処理された補間値である垂直補間値VAL_VがG色補間値g33として算出される。水平方向の相関性と垂直方向の相関性が中間的であれば、その度合いに応じた加重平均結果がG色補間値g33として算出される。
このように、特許文献1に記載の従来の補間処理方法では、水平方向に隣接する左右2画素の平均値と、垂直方向に隣接する上下2画素の平均値とに基づいて、補間対象画素のG色補間値を算出する。これにより、単純な2次元のLPF処理に比べて、高周波成分を増加させることができる。
ここで、図11を参照して、上述した従来の補間処理方法による補間例を説明する。従来の補間処理方法においては、(数式1)に示したように、水平方向の相関性が強い場合に適した水平補間値VAL_Hは、水平方向に隣接した左右2画素(G32,G34)の平均値である。水平補間値VAL_Hは、図11の点Pに相当する。一方、(数式2)に示したように、垂直方向の相関性が強い場合に適した垂直補間値VAL_Vは、垂直方向に隣接した上下2画素(G23,G43)の平均値である。垂直補間値VAL_Vは、図11の点Qに相当する。そして、水平方向および垂直方向の相関性の度合いに応じ、水平補間値VAL_Hと垂直補間値VAL_Vとの加重平均をG色補間値として算出している。
点P,Qを結ぶ線分の中点SにG色補間値が固定されるような単純な2次元LPF処理に比べると、上述の補間処理方法においては、点P,Qの2点間のいずれかの値をとることができるため、G色補間値の取り得る範囲が広くなる。これにより、補間対象画素と隣接画素との信号レベル差が大きくなるので、補間処理後の画像に高周波成分が増加し、実際の入力画像に近い信号を出力することが期待できる。
特開2001−320720号公報
しかしながら、上述した従来の補間処理方法では、入力画像に高周波成分が多く含まれる場合には、補間処理後の画像の高周波成分は未だ不足していた。
具体的な数値例で説明する。図12に、各画素の入力画素信号の信号レベルを示す。図12における信号の色配列は、図8と同様であり、各画素の位置を示す「R11」、「G12」、「R13」等の記号の下の数値が、各画素の信号レベルを示している。
図12は、R33画素を通って右斜め下方向に信号レベルの高い線状の画像がある状態を示している。(数式1)、(数式2)により、水平補間値VAL_H、垂直補間値VAL_Vをそれぞれ求めると、以下のようになる。
VAL_H=(G32+G34)/2=100
VAL_V=(G23+G43)/2=99
次に、水平軸における信号レベルの変化量Dif_H、および垂直軸における信号レベルの変化量Dif_Vは、(数式3)、(数式4)により、以下のように算出される。
Dif_H=|G32−G34|=100
Dif_V=|G23−G43|=102
ここで、HV相関閾値Th_HV=100とすれば、HV相関係数K_HVは、(数式5)より、以下のように算出される。
K_HV=(Dif_H−Dif_V)/(2×Th_HV)+0.5=0.49
この結果、R33画素におけるG色補間値g33は、(数式6)により、以下のように算出される。
g33=(1−K_HV)×VAL_H+K_HV×VAL_V=99.51
ここで、図12で示した画像においては、R33画素を通る斜め右下方向に並んだRおよびBの画素は、フィルタの色に関わらず、すべて信号レベルが150である。また、R33画素の1画素上のG23画素を通る斜め右下方向に並んだGの画素も、すべて信号レベルが150ある。このことから、この部分は、信号レベル150の無彩色の明るい2画素幅の斜め線の画像である確率が高い。
したがって、R33画素におけるG色補間値g33も、信号レベルが150に近いことが望ましいと考えられる。しかし、従来の補間処理方法では、上記演算結果で示したように、G色補間値g33が99.51と算出される。
図12で示した信号が斜め右下方向に連続的に続いた場合、同様にR11,B22,B44,R55画素についても、G色補間値g11,g22,g44,g55はいずれも99.51となる。このため、補間処理後の画像は、斜め線の下側だけGが暗いエッジの鈍い画像となってしまう。したがって、この補間処理後の画像は、高周波成分の少ないぼやけた画像となってしまう。また、R33画素の信号レベルが150であるのに対し、G色補間値g33の信号レベルが99.51となることから、このR33画素は無彩色とならずに赤い色がつき、被写体の色を正確に再現した画像にならない。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、高周波成分が多く含まれて解像感が高く、かつ色再現性の良好な画像を得ることができる撮像装置、およびこれに用いる補間処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、緑色(G)のフィルタが市松状に配列されるとともに、赤色(R)のフィルタおよび青色(B)のフィルタがライン内では同一でライン間では交互となるように配列されている画素群を有する撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号に基づいて、前記画素群のうちの前記Bのフィルタまたは前記Rのフィルタに対応する補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出する補間処理部とを備え、前記補間処理部は、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された水平相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向の両側に対する相関性の強さを示す水平相関係数を算出する水平相関検出部と、前記水平相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する水平方向における補間値である水平補間値を算出する水平補間部と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された垂直相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における垂直方向の両側に対する相関性の強さを示す垂直相関係数を算出する垂直相関検出部と、前記垂直相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する垂直方向における補間値である垂直補間値を算出する垂直補間部と、前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、予め設定されたHV相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向および垂直方向に対する相関性の強さを連続的に示すHV相関係数を算出するHV相関検出部と、前記水平補間値と前記垂直補間値とを前記HV相関係数を用いて加重平均することにより、前記G色補間値を算出する加重平均部とを備えることを特徴とする。
本発明の撮像装置における前記水平補間部は、前記補間対象画素の水平方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第1の補間期待値を算出するとともに、前記補間対象画素の水平方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第2の補間期待値を算出し、前記第1の補間期待値と前記第2の補間期待値とを前記水平相関係数を用いて加重平均することにより、前記水平補間値を算出し、前記垂直補間部は、前記補間対象画素の垂直方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第3の補間期待値を算出するとともに、前記補間対象画素の垂直方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第4の補間期待値を算出し、前記第3の補間期待値と前記第4の補間期待値とを前記垂直相関係数を用いて加重平均することにより、前記垂直補間値を算出することを特徴とする。
本発明の補間処理方法は、緑色(G)のフィルタが市松状に配列されるとともに、赤色(R)のフィルタおよび青色(B)のフィルタがライン内では同一でライン間では交互となるように配列されている画素群を有する撮像素子から出力される信号に基づいて、前記画素群のうちの前記Bのフィルタまたは前記Rのフィルタに対応する補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出する補間処理方法であって、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された水平相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向の両側に対する相関性の強さを示す水平相関係数を算出する工程と、前記水平相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する水平方向における補間値である水平補間値を算出する工程と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された垂直相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における垂直方向の両側に対する相関性の強さを示す垂直相関係数を算出する工程と、前記垂直相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する垂直方向における補間値である垂直補間値を算出する工程と、前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、予め設定されたHV相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向および垂直方向に対する相関性の強さを連続的に示すHV相関係数を算出する工程と、前記水平補間値と前記垂直補間値とを前記HV相関係数を用いて加重平均することにより、前記G色補間値を算出する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の補間処理方法における前記水平補間値を算出する工程は、前記補間対象画素の水平方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第1の補間期待値を算出し、前記補間対象画素の水平方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第2の補間期待値を算出し、前記第1の補間期待値と前記第2の補間期待値とを前記水平相関係数を用いて加重平均することにより、前記水平補間値を算出する工程であり、前記垂直補間値を算出する工程は、前記補間対象画素の垂直方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第3の補間期待値を算出し、前記補間対象画素の垂直方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第4の補間期待値を算出し、前記第3の補間期待値と前記第4の補間期待値とを前記垂直相関係数を用いて加重平均することにより、前記垂直補間値を算出する工程であることを特徴とする。
本発明の撮像装置および補間処理方法によれば、高周波成分が多く含まれて解像感が高く、かつ色再現性の良好な画像を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る撮像装置10は、レンズ11と、撮像素子12と、信号処理部13と、切り換え部14と、記憶部15とを備える。なお、撮像装置10は、静止画を出力してもよいし、動画を出力してもよい。
レンズ11は、被写体から発した光を撮像素子12の受光素子に結像させる。
撮像素子12は、CCD,CMOS等からなり、撮像素子12の受光素子の受光平面には、図7に示すようなベイヤ配列のフィルタが設けられている。撮像素子12は、フィルタを通って受光素子に結像された像の光による明暗を、電荷の量に光電変換し、それを順次読み出して電気信号に変換して出力する。撮像素子12からは、1画素につき、フィルタの色の配列に対応したRGBのいずれか1色の信号が出力される。
信号処理部13は、撮像素子12から出力された信号に対して、ガンマ補正、輪郭強調、ノイズ除去等の処理を行う。また、信号処理部13は、各画素についてRGBすべての色の信号を得るために、各画素において周辺画素の信号を用いて他の2色の信号値を補間により算出する補間処理を行う補間処理部20を有し、この補間処理により得られる各画素についてのRGBの信号を出力する。
切り換え部14は、信号処理部13から出力された信号に基づいて、リアルタイムで液晶ディスプレイ等からなる表示部(図示せず)に画像を表示させる。また、切り換え部14は、ユーザ操作に応じて、記憶部15から信号を読み出し、この信号に基づいて表示部に画像を表示させる。
記憶部15は、信号処理部13から出力された信号を蓄積するメモリである。
図2は、補間処理部20の構成を示すブロック図である。図2には、本発明の特徴である、BのフィルタまたはRのフィルタに対応する補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出するための構成のみを示している。
図2に示すように、補間処理部20は、水平相関検出部21と、水平補間部22と、垂直相関検出部23と、垂直補間部24と、HV相関検出部25と、加重平均部26とを備える。
水平相関検出部21は、補間対象画素の信号値と、補間対象画素と同色の画素であって、補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値とに基づいて、補間対象画素における水平方向の両側に対する相関性の強さを示す水平相関係数K_LRを算出する。
水平補間部22は、水平相関検出部21で算出した水平相関係数K_LRと、補間対象画素の信号値と、補間対象画素と同色の画素であって、補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、補間対象画素に対する水平方向における補間値である水平補間値VAL_Hを算出する。水平補間値VAL_Hは、補間対象画素において水平方向の相関性が強いときに好適な補間値である。
垂直相関検出部23は、水平相関検出部21と機能は同様で補間方向を垂直軸としたものであり、補間対象画素の信号値と、補間対象画素と同色の画素であって、補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値とに基づいて、補間対象画素における垂直方向の両側に対する相関性の強さを示す垂直相関係数K_UDを算出する。
垂直補間部24は、垂直相関検出部23で算出した垂直相関係数K_UDと、補間対象画素の信号値と、補間対象画素と同色の画素であって、補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、補間対象画素に対する垂直方向における補間値である垂直補間値VAL_Vを算出する。垂直補間値VAL_Vは、補間対象画素において垂直方向の相関性が強いときに好適な補間値である。
HV相関検出部25は、補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、補間対象画素における水平方向および垂直方向に対する相関性の強さを示すHV相関係数K_HVを算出する。
加重平均部26は、水平補間部22で算出した水平補間値VAL_Hと垂直補間部24で算出した垂直補間値VAL_Vとを、HV相関検出部25で算出したHV相関係数K_HVを用いて加重平均することにより、補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出する。
次に、撮像装置10の動作について説明する。
被写体からの光がレンズ11を介して入射されると、撮像素子12は、フィルタを通って受光素子に結像された像の光による明暗を、電荷の量に光電変換して電気信号を出力する。撮像素子12からは、1画素につき、フィルタの色の配列に対応したRGBのいずれか1色の信号が出力される。
信号処理部13は、撮像素子12から出力された信号に対して、ガンマ補正、輪郭強調、ノイズ除去等の処理を行う。また、信号処理部13の補間処理部20は、各画素において周辺画素の信号を用いて他の2色の信号値を補間により算出する補間処理を行い、この補間処理により得られた各画素についてのRGBの信号を出力する。
信号処理部13から出力された信号は、切り換え部14に出力されるとともに、記憶部15に記憶される。そして、切り換え部14は、信号処理部13から出力された信号に基づいて、図示しない表示部に画像を表示させる。
次に、補間処理部20において、本発明の特徴である、BのフィルタまたはRのフィルタに対応する補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出する手順について説明する。なお、Gのフィルタに対応する画素のR,Bを補間するための補間値、Bのフィルタに対応する画素のRを補間するための補間値、およびRのフィルタに対応する画素のBを補間するための補間値については、公知の方法により算出するため説明を省略する。
以下、図8に示す補間対象画素R33におけるGを補間するためのG色補間値g33を算出する場合を例に説明する。
水平相関検出部21は、補間対象画素R33を中心に、補間対象画素R33と同色であるRの画素で、補間軸である水平方向の左右対称な位置にあるR31画素とR35画素との2画素を用いて、補間対象画素R33が水平軸上において左右どちらの方向との相関性が強いかを示す水平相関係数K_LRを以下の(数式7)によって算出し、算出した水平相関係数K_LRを水平補間部22に出力する。
K_LR=(|R31−R33|−|R33−R35|)/(2×Th_LR)+0.5
・・・(数式7)
ここで、水平相関閾値Th_LRは、予め設定される所定の閾値であり、
(|R31−R33|−|R33−R35|)<−Th_LRの場合は、K_LR=0
(|R31−R33|−|R33−R35|)>Th_LRの場合は、K_LR=1
とする。
なお、水平相関閾値Th_LRは、固定的な値に限らず、被写体や撮影条件等に応じて任意に定められてもよい。
上記(数式7)により算出することにより、|R31−R33|−|R33−R35|に対する水平相関係数K_LRの値は、図3のグラフで示される。
図3に示すように、|R31−R33|<|R33−R35|であれば、補間対象画素R33は右方向より左方向の相関性が強いと判断され、この場合、|R31−R33|−|R33−R35|が小さくなるにしたがって水平相関係数K_LRの値は小さくなる。ここで、|R31−R33|−|R33−R35|が−Th_LRより小さい場合、水平相関係数K_LRの値は0となる。
一方、|R31−R33|>|R33−R35|であれば、補間対象画素R33は左方向より右方向の相関性が強いと判断され、この場合、|R31−R33|−|R33−R35|が大きくなるにしたがって水平相関係数K_LRの値は大きくなる。ここで、|R31−R33|−|R33−R35|がTh_LRより大きい場合、水平相関係数K_LRの値は1となる。
ここでは、補間対象画素R33と同じ色の左右の一対の画素R31,R35を使って水平相関係数K_LRを算出したが、補間対象画素R33と同じ色の二対以上の画素を使用して水平相関係数K_LRを算出してもよい。この場合、例えば、被写体や撮影条件等に応じて二対以上の画素から任意の画素対を選択的に使用してもよい。また、(数式7)においてR31の代わりに、補間対象画素R33の左側にあるR31画素を含む2個以上の画素の信号値の平均を代入し、補間対象画素R33の右側にあるR35画素を含む2個以上の画素の信号値の平均をR35画素の信号値の代わりに代入して水平相関係数K_LRを算出してもよい。
次に、水平補間部22は、補間対象画素R33において水平方向の相関性が強い場合に好適な水平補間値VAL_Hを算出し、算出した水平補間値VAL_Hを加重平均部26に出力する。水平補間値VAL_Hは、以下の(数式8)により、水平左方向からの補間期待値(第1の補間期待値)ID_Lと、水平右方向からの補間期待値(第2の補間期待値)ID_Rとを、水平相関係数K_LRを用いて加重平均することにより算出される。
VAL_H=(1−K_LR)×ID_L+K_LR×ID_R ・・・(数式8)
ID_L=G32+(R33−R31)/2 ・・・(数式9)
ID_R=G34+(R33−R35)/2 ・・・(数式10)
ここで、一般的な画像においては、微小空間(隣接画素間)においては色相の変化が小さく、各色間での信号の増減には相関が高いことから、水平左方向からの補間期待値ID_Lは、上記(数式9)のように、補間対象画素R33の左側に隣接したGの画素G32の信号値に、左方向(R31)から補間対象画素R33に向かってのR信号値の変化分(R33−R31)/2を加算した値とする。
同様に、水平右方向からの補間期待値ID_Rは、上記(数式10)のように、補間対象画素R33の右側に隣接したGの画素G34の信号値に、右方向(R35)から補間対象画素R33に向かってのR信号値の変化分(R33−R35)/2を加算した値とする。
ここでは、補間対象画素R33と同じ色の左右の一対の画素R31,R35を使ってID_LおよびID_Rを算出したが、補間対象画素R33と同じ色の二対以上の画素を使用してID_LおよびID_Rを算出してもよい。この場合、例えば、被写体や撮影条件等に応じて二対以上の画素から任意の画素対を選択的に使用してもよい。また、(数式9)、(数式10)においてR31の代わりに、補間対象画素R33の左側にあるR31画素を含む2個以上の画素の信号値の平均を代入し、補間対象画素R33の右側にあるR35画素を含む2個以上の画素の信号値の平均をR35画素の信号値の代わりに代入してID_LおよびID_Rを算出し、この値を用いて(数式8)により水平補間値VAL_Hを算出してもよい。
垂直相関検出部23は、補間対象画素R33を中心に、補間対象画素R33と同色であるRの画素で、補間軸である垂直方向の上下対称な位置にあるR13画素とR53画素との2画素を用いて、補間対象画素R33が垂直軸上において上下どちらの方向との相関性が強いかを示す垂直相関係数K_UDを以下の(数式11)によって算出し、算出した垂直相関係数K_UDを水平補間部22に出力する。
K_UD=(|R13−R33|−|R33−R53|)/(2×Th_UD)+0.5
・・・(数式11)
ここで、垂直相関閾値Th_UDは、予め設定される所定の閾値であり、
(|R13−R33|−|R33−R53|)<−Th_UDの場合は、K_UD=0
(|R13−R33|−|R33−R53|)>Th_UDの場合は、K_UD=1
とする。
なお、垂直相関閾値Th_UDは、固定的な値に限らず、被写体や撮影条件等に応じて任意に定められてもよい。
上記(数式11)により算出することにより、|R13−R33|−|R33−R53|に対する垂直相関係数K_UDの値は、図4のグラフで示される。
図4に示すように、|R13−R33|<|R33−R53|であれば、補間対象画素R33は下方向より上方向の相関性が強いと判断され、この場合、|R13−R33|−|R33−R53|が小さくなるにしたがって垂直相関係数K_UDの値は小さくなる。ここで、|R13−R33|−|R33−R53|が−Th_UDより小さい場合、垂直相関係数K_UDの値は0となる。
一方、|R13−R33|>|R33−R53|であれば、補間対象画素R33は上方向より下方向の相関性が強いと判断され、この場合、|R13−R33|−|R33−R53|が大きくなるにしたがって垂直相関係数K_UDの値は大きくなる。ここで、 |R13−R33|−|R33−R53|がTh_UDより大きい場合、垂直相関係数K_UDの値は1となる。
ここでは、補間対象画素R33と同じ色の上下の一対の画素R13,R53を使って垂直相関係数K_UDを算出したが、二対以上の画素を使用して垂直相関係数K_UDを算出してもよい。この場合、例えば、被写体や撮影条件等に応じて二対以上の画素から任意の画素対を選択的に使用してもよい。また、(数式11)においてR13の代わりに、補間対象画素R33の上側にあるR13画素を含む2個以上の画素の信号値の平均を代入し、補間対象画素R33の下側にあるR53画素を含む2個以上の画素の信号値の平均をR53画素の信号値の代わりに代入して垂直相関係数K_UDを算出してもよい。
次に、垂直補間部24は、補間対象画素R33において垂直方向の相関性が強い場合に好適な垂直補間値VAL_Vを算出し、算出した垂直補間値VAL_Vを加重平均部26に出力する。垂直補間値VAL_Vは、以下の(数式12)により、垂直上方向からの補間期待値(第3の補間期待値)ID_Uと、垂直下方向からの補間期待値(第4の補間期待値)ID_Dとを、垂直相関係数K_UDを用いて加重平均することにより算出される。
VAL_V=(1−K_UD)×ID_U+K_UD×ID_D ・・・(数式12)
ID_U=G23+(R33−R13)/2 ・・・(数式13)
ID_D=G43+(R33−R53)/2 ・・・(数式14)
ここで、水平方向と同様に、一般的な画像においては、微小空間(隣接画素間)においては色相の変化が小さく、各色間での信号の増減には相関が高いことから、垂直上方向からの補間期待値ID_Uは、上記(数式13)のように、補間対象画素R33の上側に隣接したGの画素G23の信号値に、上方向(R13)から補間対象画素R33に向かってのR信号値の変化分(R33−R13)/2を加算した値とする。
同様に、垂直下方向からの補間期待値ID_Dは、上記(数式14)のように、補間対象画素R33の下側に隣接したGの画素G43の信号値に、下方向(R53)から補間対象画素R33に向かってのR信号値の変化分(R33−R53)/2を加算した値とする。
ここでは、補間対象画素R33と同じ色の左右の一対の画素R13,R53を使ってID_UおよびID_Dを算出したが、補間対象画素R33と同じ色の二対以上の画素を使用してID_UおよびID_Dを算出してもよい。この場合、例えば、被写体や撮影条件等に応じて二対以上の画素から任意の画素対を選択的に使用してもよい。また、(数式13)、(数式14)においてR13の代わりに、補間対象画素R33の上側にあるR13画素を含む2個以上の画素の信号値の平均を代入し、補間対象画素R33の下側にあるR53画素を含む2個以上の画素の信号値の平均をR53画素の信号値の代わりに代入してID_UおよびID_Dを算出し、この値を用いて(数式12)により垂直補間値VAL_Vを算出してもよい。
HV相関検出部25は、図9を用いて説明した従来の補間処理装置のHV相関検出部3と同様の処理を行う。すなわち、HV相関検出部25は、前述の(数式3)〜(数式5)により、補間対象画素における水平方向の相関性と垂直方向の相関性とを示す係数であるHV相関係数K_HVを算出し、算出したHV相関係数K_HVを加重平均部26に出力する。
次に、加重平均部26は、前述の(数式6)により、水平補間部22で算出した水平補間値VAL_Hと垂直補間部24で算出した垂直補間値VAL_Vとを、HV相関検出部25で算出したHV相関係数K_HVを用いて加重平均することにより、補間対象画素R33におけるGを補間するためのG色補間値g33を算出する。
ここで、図5、図6を参照して、本実施の形態による補間例を説明する。図5は、水平補間値VAL_Hの取り得る範囲を示す模式図、図6は、垂直補間値VAL_Vの取り得る範囲を示す模式図である。
前述のように、水平左方向からの補間期待値ID_Lは、補間対象画素R33の左側に隣接するG32画素の信号値に、左方向(R31)から補間対象画素R33に向かってのR信号値の変化分(R33−R31)/2を加算する。このため、左方向からのR信号値が減少していれば 、水平左方向からの補間期待値ID_Lは、図5の点aで示すように、G32画素の信号値より小さな値となり、R信号値が増加していれば、点bで示すようにG32画素の信号値より大きな値となる。
同様に、水平右方向からの補間期待値ID_Rも、右方向(R35)から補間対象画素R33に向かってR信号が減少していれば、点cで示すように、G34画素の信号値より小さな値となり、R信号値が増加していれば、点dで示すように、G34画素の信号値より大きな値となる。
水平補間値VAL_Hは、補間対象画素R33の左右の相関性の度合いに応じて、点aから点dまでのいずれかの値となる。図5において、水平補間値VAL_Hの取り得る範囲を矢印Aで示す。
図6に示すように、垂直方向についても同様に、垂直下方向からの補間期待値ID_Dは、下方向からのR信号値が減少していれば、点eで示すようにG43画素の信号値より小さな値となり、R信号値が増加していれば、点fで示すようにG43画素の信号値より大きな値となる。
また、垂直上方向からの補間期待値ID_Uは、上方向からのR信号値が減少していれば、点gで示すように、G23画素の信号値より小さな値となり、R信号値が増加していれば点hで示すように、G23画素の信号値より大きな値となる。
垂直補間値VAL_Vは、補間対象画素R33の上下の相関性の度合いに応じて、点eから点fまでのいずれかの値となる。図6において、垂直補間値VAL_Vの取り得る範囲を矢印Bで示す。
前述のように、補間対象画素R33におけるG色補間値g33は、補間対象画素R33の水平垂直の相関性の度合いに応じて、水平補間値VAL_Hと垂直補間値VAL_Vの加重平均として算出される。したがって、G色補間値g33は、水平補間値VAL_Hの取り得る値の範囲と、垂直補間値VAL_Vの取り得る値の範囲との論理和の範囲である。これにより、G色補間値g33は、図11に示した従来の補間例よりも広い範囲の値をとることができる。この結果、高周波成分を含み、急峻な信号レベル差にも対応可能な補間画像信号を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、加重平均部26によって加重平均演算をすることで連続的に水平補間と垂直補間とを切り換えたが、HV相関閾値Th_HVを0に近い小さな値にすることで、二値的な切り換えを行うことも可能であり、被写体や撮影条件等に応じて任意に定められてもよい。
ここで、具体的な数値例で説明する。入力画像信号は図12に示したものを用いる。まず、水平相関検出部21により、(数式7)にしたがって、水平相関係数K_LRが算出される。このとき、水平相関閾値Th_LR=100とすると、水平相関係数K_LRは以下のように算出される。
K_LR=(|R31−R33|−|R33−R35|)/(2×Th_LR)+0.5
=(100−100)/(2×100)+0.5
=0.5
この結果、水平補間部22により、(数式8)〜(数式10)にしたがって、水平補間値VAL_Hが以下のように算出される。
ID_L=G32+(R33−R31)/2=50+(150−50)/2=100
ID_R=G34+(R33−R35)/2=150+(150−50)/2=200
VAL_H=(1−K_LR)×ID_L+K_LR×ID_R
=0.5×100+0.5×200
=150
同様に、垂直相関検出部23により、(数式11)にしたがって、垂直相関係数K_UDが算出される。このとき、垂直相関閾値Th_UD=100とすると、垂直相関係数K_UDは以下のように算出される。
K_UD=(|R13−R33|−|R33−R53|)/(2×Th_UD)+0.5
=(96−104)/(2×100)+0.5
=0.46
この結果、垂直補間部24により、(数式12)〜(数式14)にしたがって、垂直補間値VAL_Vが以下のように算出される。
ID_U=G23+(R33−R13)/2=150+(150−54)/2=198
ID_D=G43+(R33−R53)/2=48+(150−46)/2=100
VAL_V=(1−K_UD)×ID_U+K_UD×ID_D
=0.54×198+0.46×100
=152.92
ここで、垂直補間値VAL_Vは、補間対象画素R33の上側に隣接する画素G23の信号値より大きな値となる。
上記のように水平補間値VAL_Hおよび垂直補間値VAL_Vが算出されると、HV相関検出部25により、(数式3)〜(数式5)にしたがって、HV相関係数K_HVが算出される。このとき、HV相関閾値Th_HV=100とすると、HV相関係数K_HVは以下のように算出される。
Dif_H=|G32−G34|=|50−150|=100
Dif_V=|G23−G43|=|150−48|=102
K_HV=(Dif_H−Dif_V)/(2×Th_HV)+0.5
=(100−102)/(2×100)+0.5
=0.49
この結果、加重平均部26により、(数式6)にしたがって、補間対象画素R33におけるG色補間値g33が以下のように算出される。
g33=(1−K_HV)×VAL_H+K_HV×VAL_V
=(1−0.49)×150+0.49×152.92
=151.4
先にも述べたように、補間対象画素R33の部分は、信号レベル150の無彩色の明るい画像である確率が高く、G色補間値g33も信号レベルが150に近いことが望ましいと考えられる。本実施の形態によれば、上記のように、望ましい信号レベルのG色補間値g33を得ることができる。
上記説明のように本実施の形態では、水平軸の補間に関して、BまたはRのフィルタに対応する補間対象画素に隣接するGの画素の信号値と補間対象画素と同色の信号値の左右それぞれの方向からの変化分とを用いて算出される左右方向からの補間期待値ID_L,ID_Rを、左右それぞれの相関性の程度に応じて加重平均することで水平補間値VAL_Hを算出し、垂直軸の補間に関しても同様に算出される上下方向からの補間期待値ID_U,ID_Dを、上下それぞれの相関性の程度に応じて加重平均することで垂直補間値VAL_Vを算出し、補間対象画素の水平垂直の相関性の度合いに応じて、水平補間値VAL_Vと垂直補間値VAL_Vとを加重平均することで、G色補間値を算出するので、望ましい信号レベルのG色補間値を得ることができる。これにより、高周波成分が多く含まれて解像感が高く、かつ色再現性の良好な画像を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す撮像装置の補間処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における水平相関係数の値を示す図である。 本発明の実施の形態における垂直相関係数の値を示す図である。 本発明の実施の形態における水平補間値の取り得る範囲を示す模式図である。 本発明の実施の形態における垂直補間値の取り得る範囲を示す模式図である。 ベイヤ配列のフィルタを説明する図である。 撮像素子から出力される画像信号を2次元的に見た配列の模式図である。 従来の補間処理方法を実行する補間処理装置の構成を示すブロック図である。 従来の補間処理方法におけるHV相関係数の値を示す図である。 従来の補間処理方法における補間値の取り得る値の範囲を示す模式図である。 各画素の信号レベルの一例を示す図である。
符号の説明
1,22 水平補間部
2,24 垂直補間部
3,25 HV相関検出部
4,26 加重平均部
10 撮像装置
11 レンズ
12 撮像素子
13 信号処理部
14 切り換え部
15 記憶部
20 補間処理部
21 水平相関検出部
23 垂直相関検出部

Claims (4)

  1. 緑色(G)のフィルタが市松状に配列されるとともに、赤色(R)のフィルタおよび青色(B)のフィルタがライン内では同一でライン間では交互となるように配列されている画素群を有する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される信号に基づいて、前記画素群のうちの前記Bのフィルタまたは前記Rのフィルタに対応する補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出する補間処理部とを備え、
    前記補間処理部は、
    前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された水平相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向の両側に対する相関性の強さを示す水平相関係数を算出する水平相関検出部と、
    前記水平相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する水平方向における補間値である水平補間値を算出する水平補間部と、
    前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された垂直相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における垂直方向の両側に対する相関性の強さを示す垂直相関係数を算出する垂直相関検出部と、
    前記垂直相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する垂直方向における補間値である垂直補間値を算出する垂直補間部と、
    前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、予め設定されたHV相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向および垂直方向に対する相関性の強さを連続的に示すHV相関係数を算出するHV相関検出部と、
    前記水平補間値と前記垂直補間値とを前記HV相関係数を用いて加重平均することにより、前記G色補間値を算出する加重平均部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記水平補間部は、前記補間対象画素の水平方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第1の補間期待値を算出するとともに、前記補間対象画素の水平方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第2の補間期待値を算出し、前記第1の補間期待値と前記第2の補間期待値とを前記水平相関係数を用いて加重平均することにより、前記水平補間値を算出し、
    前記垂直補間部は、前記補間対象画素の垂直方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第3の補間期待値を算出するとともに、前記補間対象画素の垂直方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第4の補間期待値を算出し、前記第3の補間期待値と前記第4の補間期待値とを前記垂直相関係数を用いて加重平均することにより、前記垂直補間値を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 緑色(G)のフィルタが市松状に配列されるとともに、赤色(R)のフィルタおよび青色(B)のフィルタがライン内では同一でライン間では交互となるように配列されている画素群を有する撮像素子から出力される信号に基づいて、前記画素群のうちの前記Bのフィルタまたは前記Rのフィルタに対応する補間対象画素のGを補間するためのG色補間値を算出する補間処理方法であって、
    前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された水平相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向の両側に対する相関性の強さを示す水平相関係数を算出する工程と、
    前記水平相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として水平方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する水平方向における補間値である水平補間値を算出する工程と、
    前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、予め設定された垂直相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における垂直方向の両側に対する相関性の強さを示す垂直相関係数を算出する工程と、
    前記垂直相関係数と、前記補間対象画素の信号値と、前記補間対象画素と同色の画素であって、前記補間対象画素を中心として垂直方向に対称な位置にある少なくとも一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値とに基づいて、前記補間対象画素に対する垂直方向における補間値である垂直補間値を算出する工程と、
    前記補間対象画素の水平方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、前記補間対象画素の垂直方向の両側に隣接する一対の画素の信号値と、予め設定されたHV相関閾値とに基づいて、前記補間対象画素における水平方向および垂直方向に対する相関性の強さを連続的に示すHV相関係数を算出する工程と、
    前記水平補間値と前記垂直補間値とを前記HV相関係数を用いて加重平均することにより、前記G色補間値を算出する工程と
    を含むことを特徴とする補間処理方法。
  4. 前記水平補間値を算出する工程は、前記補間対象画素の水平方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第1の補間期待値を算出し、前記補間対象画素の水平方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の水平方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第2の補間期待値を算出し、前記第1の補間期待値と前記第2の補間期待値とを前記水平相関係数を用いて加重平均することにより、前記水平補間値を算出する工程であり、
    前記垂直補間値を算出する工程は、前記補間対象画素の垂直方向の一方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の一方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第3の補間期待値を算出し、前記補間対象画素の垂直方向の他方側に隣接する画素の信号値に、前記補間対象画素と同色で前記補間対象画素の垂直方向の他方側に位置する画素の信号値に対する前記補間対象画素の信号値の変化分を加算した値である第4の補間期待値を算出し、前記第3の補間期待値と前記第4の補間期待値とを前記垂直相関係数を用いて加重平均することにより、前記垂直補間値を算出する工程であることを特徴とする請求項3に記載の補間処理方法。
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