実施例に使用する略語および用語は、次の意味を有する:
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシデート塩酸塩はWuXi Pharma Techから購入
7−[(1R)−2−アミノ−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン酢酸塩またはHCl塩(WO2007027134、実施例1、工程d)は86−94%ee
(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)は92−96%ee
表題/副題化合物のネーミングパッケージ:
Struct=Name 9.0.7 from CambridgeSoft Corporation
実施例1
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 7−(2−クロロ−アセチル)−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
エタノール(1500mL)を、7−アセチル−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(150g)(WO2004/016578)およびベンジルトリメチルアンモニウムジクロロアイオデート(374g)の混合物に、オーバーヘッド撹拌機を備えたフラスコ中、添加した。混合物を78℃で1時間加熱し、室温で一夜冷却させた。混合物を水(2L)に注ぎ、沈殿を濾過により回収し、水で洗浄し、ほぼ乾固するまで蒸発させ、酢酸エチルに懸濁させた。混合物を加熱還流し、撹拌しながら室温に冷却した。固体を濾過により回収し、冷酢酸エチル(200mL)で洗浄し、次いでジエチルエーテル(1L)に再懸濁した。固体を回収し、再び濾過し、エーテル(200mL)で洗浄し、真空で乾燥させて、副題化合物を得た。収量164g。
m/z 244 (M+H)+(APCI)
b) 7−(2−アジド−アセチル)−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
7−(2−クロロ−アセチル)−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(実施例1、工程a)(331g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1800mL)に溶解し、氷浴中で10分間撹拌した。ナトリウムアジド(88.3g)を少しずつ15分間にわたり添加した。反応を72時間撹拌し、次いで反応混合物を三等分し、それぞれ別々に氷および水(2.5L)で急冷した。固体を濾取し、水(1L)で洗浄し、アセトニトリル(1.5L)に再懸濁した。溶媒を蒸発させ、さらにアセトニトリル(1L)を添加し、溶媒を再び蒸発させて、乾燥生成物を得た。ジエチルエーテル(1.5L)を添加し、混合物を撹拌して、均質懸濁液を得た。固体を回収し、真空で35℃で24時間で乾燥させて、副題化合物を得た。収量285g。
m/z 251 (M+H)+(APCI)
c) 7−[(1R)−2−アジド−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
(1R,2S)−(+)−cis−1−アミノ−2−インダノール(149g)を、ボラン−テトラヒドロフラン複合体(テトラヒドロフラン中1M、2997mL)に、25分間にわたり、20−25℃の温度を維持しながら少しずつ添加した。混合物を20℃でさらに30分間撹拌し、0℃に冷却し、7−(2−アジド−アセチル)−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(実施例1、工程b)(250g)を、0−5℃の温度を維持しながら少しずつ添加した。反応混合物をさらに1時間、0℃で撹拌し、次いでメタノール(350g、442mL)の滴下によりクエンチした(発泡注意!)。発熱反応により温度が17℃となった。反応を蒸発させて褐色泡状物を得て、酢酸エチル(1.2L)に再溶解した。水性塩酸(1.2L 水中87mL 濃HCl)を添加し、混合物を30分間激しく撹拌した。水性層を分離し、新鮮な酢酸エチル(2×600mL)で洗浄した。合わせた有機溶液を水(1.2L)で洗浄した。水性層をセライトを通して濾過し、酢酸エチル(600mL)で抽出した。酢酸エチル溶液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた固体を5%エタノール/ジクロロメタン(2L)に懸濁し、3時間撹拌し、濾過し、真空で乾燥させて、副題化合物を得た。収量213g。
m/z 253 (M+H)+(APCI)
d) 7−[(1R)−2−アミノ−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、酢酸塩
5%パラジウム炭素タイプ87Lペースト(22g)を、エタノール(3L)に溶解した7−[(1R)−2−アジド−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(実施例1、工程c)(225g)に添加した。反応を水素(3バール)下、48時間撹拌した。さらに10gの触媒を添加し、さらに5日間水素化を続けた。反応混合物を濾過し、固体(生成物+触媒)をエタノール(2.5L)に懸濁し、次いで酢酸(150mL)を添加し、全体を一夜撹拌した。混合物を再び濾過して、パラジウム炭素触媒を除去した。溶液を蒸発乾固し、トルエン(2×1L)と共沸蒸留した。固体をテトラヒドロフラン(1L)中4時間スラリー化し、濾過し、40℃で真空で乾燥させて、副題化合物を得た。収量57g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 6.85 (d, 1H), 6.69 (d, 1H), 4.54 (dd, 1H), 2.78-2.67 (m, 2H)+5個の交換可能なプロトン
e) tert−ブチル4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
1−プロパンホスホン酸環状無水物(THF中1.57M溶液、4.18mL)を、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(1.92g)、2−メチルチアゾール−4−カルボン酸(0.94g)およびトリエチルアミン(5.48mL)のDMF(70mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(2×100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、副題化合物を透明油状物として得た。収量2.30g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.95 (s, 1H), 3.80-3.45 (m, 8H), 3.18-2.96 (m, 2H), 2.67 (s, 3H), 1.77-1.62 (m, 2H), 1.43-1.31 (m, 11H)
f) (2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノンヒドロクロライド
トリフルオロ酢酸(10mL)を、tert−ブチル4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例1、工程e)(2.3g)のDCM(50mL)溶液に0℃添加し、得られた混合物を16時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。トルエン(50mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。残留物をメタノール(20mL)に溶解し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(250mL)で洗浄し、3Mアンモニアのメタノール溶液(150mL)で溶出した。溶離剤を真空で蒸発させ、残留物をMeCN(100mL)に溶解した。HCl(ジエチルエーテル中1M溶液、10mL)を添加し、溶媒を真空蒸発させて、副題化合物を黄色固体として得た。収量1.90g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 9.16 (s, 2H), 7.92 (s, 1H), 4.25 (s, 4H), 3.66-3.58 (m, 2H), 3.12-2.90 (m, 4H), 2.69 (s, 3H), 2.01-1.89 (m, 2H), 1.85-1.73 (m, 2H)。
g) [4−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−フェニル]−メタノール
炭酸セシウム(39.4g)を、4−ヒドロキシメチル−フェノール(10g)および2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(12.73mL)のDMF(200mL)溶液に添加し、得られた混合物を90℃で16時間撹拌した。反応を水(500mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(250mL)および塩水(250mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。イソヘキサンからジエチルエーテルへの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、副題化合物を黄色油状物として得た。収量9.5g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.29-7.25 (m, 2H), 6.93-6.88 (m, 2H), 4.83 (t, J=5.2Hz, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.00 (d, J=5.2Hz, 2H), 3.81-3.72 (m, 2H), 3.68-3.58 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.0Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
h) 2−(4−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)アセトアルデヒド
2M HCl(4mL)を、(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)メタノール(実施例1、工程g)(0.9g)のアセトン(20mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間、室温で撹拌した。反応を真空で濃縮し、得られた水性溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得て、それを次工程に直接使用した。収量0.50g。
i) (9−(2−(4−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノンヒドロクロライド(実施例1、工程f)(0.38g)を、2−(4−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)アセトアルデヒド(実施例1、工程h)(0.17g)のNMP(10mL)および酢酸(0.06mL)溶液に添加した。得られた混合物を30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.32g)を次いで添加し、反応を室温に温め、16時間撹拌した。反応をメタノール(30mL)で希釈し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(250mL)で洗浄し、3Mアンモニアのメタノール溶液(150mL)で溶出した。溶離剤を真空で蒸発させ、残留物を、95:5 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.32g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.86 (s, 1H), 7.23-7.16 (m, 2H), 6.85 (dt, J=8.7, 1.1 Hz, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.44-4.38 (m, 2H), 4.10-3.99 (m, 2H), 3.66 (d, J=6.7 Hz, 4H), 3.61-3.55 (m, 2H), 2.71-2.64 (m, 5H), 2.47-2.42 (m, 4H), 1.76-1.64 (m, 2H), 1.59-1.45 (m, 2H)。
j) 4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(0.65g)を、(9−(2−(4−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(0.32g)(実施例1、工程i)のDCM(20mL)溶液に添加し、得られた黒色懸濁液を1時間加熱還流した。冷却後反応混合物をセライトのパッドを通した。パッドをDCM(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液および洗液を真空で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.25g。
m/z 430 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 9.86 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.88-7.83 (m, 2H), 7.13 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.26-4.11 (m, 2H), 3.77-3.46 (m, 6H), 2.78- 2.65 (m, 5H), 2.48-2.34 (m, 4H), 1.76-1.36 (m, 4H)。
k) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
HCl(エーテル中2M溶液、0.29mL)を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンアセテート(実施例1、工程d)(0.17g)のNMP(1mL)溶液に添加し、混合物を10分間撹拌した。得られた溶液、4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド(実施例1、工程j)(0.25g)のNMP(4mL)溶液に添加し、1時間撹拌した。反応を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.19g)を少しずつ添加した。得られた混合物を室温に温め、16時間撹拌した。反応をpH7.2 リン酸緩衝液(50mL)および酢酸エチル(50mL)に分配した。層を分離し、水性酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。水性相を重炭酸ナトリウムで塩基性化し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリル(50mL)に再溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)で酸性化した。トルエン(50mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。得られたガム状物をアセトニトリルと水の混合物(1:1、10mL)に溶解し、濾過した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.35g。
m/z 640 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.46 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.03 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.89 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.93- 4.87 (m, 1H), 4.40- 4.35 (m, 2H), 4.19- 4.13 (m, 2H), 3.76- 3.63 (m, 6H), 3.58- 3.51 (m, 2H), 3.43- 3.35 (m, 2H), 3.30- 3.14 (m, 2H), 3.03- 2.96 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.11- 1.99 (m, 2H), 1.92- 1.78 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例2
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
9−ブロモノナン−1−オール(0.29g)を、(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノンヒドロクロライド(実施例1、工程f)(0.4g)のトリエチルアミン(0.41mL)およびアセトニトリル(10mL)混合物を中の懸濁液に添加した。得られた混合物を16時間、50℃で撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(30mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(30mL)に分配した。層を分離し、水性酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(10mL)に溶解し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(10mL)で洗浄し、3Mアンモニアのメタノール溶液(100mL)で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.32g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.95 (s, 1H), 4.30 (t, J=5.1Hz, 1H), 3.78-3.44 (m, 8H), 3.42-3.33 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.35-2.14 (m, 8H), 1.71-1.57 (m, 2H), 1.55-1.19 (m, 12H)。
b) 9−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノナナール
DMSO(0.32mL)およびトリエチルアミン(0.32mL)を、(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例2、工程a)(0.32g)のジクロロメタン(5mL)溶液に添加した。混合物を氷塩浴で冷却し、三酸化硫黄・ピリジン(0.36g)を添加した。反応を−10℃で1時間撹拌し、次いで室温に温め、さらに3時間撹拌した。反応をDCM(20mL)で希釈し、次いで塩水(20mL)に注いだ。層を分離し、有機層を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.25g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 9.66 (t, J=1.6 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 3.72-3.46 (m, 8H), 3.31 (s, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.44-2.18 (m, 8H), 1.73-1.14 (m, 12H)
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.17g)を、9−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノナナール(実施例2、工程b)(0.23g)および酢酸(0.03mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。得られた混合物を10分間撹拌し、0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.17g)を次いで添加し、混合物を16時間撹拌した。反応を真空で濃縮し、残留物を水およびアセトニトリル混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。残留物をエーテルでトリチュレートし、蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.15g。
m/z 632 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.42 (s, 1H), 10.75 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.5 Hz, 1H), 5.02-4.93 (m, 1H), 3.78-3.56 (m, 6H), 3.33-3.23 (m, 1H), 3.07-2.88 (m, 8H), 2.69 (s, 3H), 2.07-1.89 (m, 4H), 1.75-1.62 (m, 4H), 1.3-1.24 (m, 10H)+1プロトン溶媒ピークにより不明確。
実施例3
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジヒドロクロライド
a) 2−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)エタノール
炭酸セシウム(28.3g)を、4−(2−ヒドロキシエチル)フェノール(10g)および2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(11.79mL)のDMF(150mL)溶液に添加した。得られた懸濁液を90℃で16時間加熱した。反応を水(500mL)に注いだ。水性相を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(200mL)および塩水(200mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。イソヘキサンから1:1 酢酸エチル:イソヘキサン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量10g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.14 (d, J=6.9 Hz, 2H), 6.88 (d, J=6.9 Hz, 2H), 4.83 (t, J=5.0 Hz, 1H), 4.00 (d, J=5.0 Hz, 2H), 3.87-3.70 (m, 4H), 3.70-3.56 (m, 2H), 2.81 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.25 (t, J=6.9 Hz, 6H)。OH観察されず。
b) 2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド
濃塩酸(5mL)を、2−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)エタノール(実施例3、工程a)(0.76g)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液に添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。反応を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を得て、それを直接使用した。収量0.35g。
c) (9−(2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノンヒドロクロライド(実施例1、工程f)(0.63g)を、2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド(実施例3、工程b)(0.541g)のNMP(10mL)および酢酸(0.11mL)の混合物を溶液に添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.64g)を次いで添加し、反応を室温に温め、16時間撹拌した。反応をメタノール(30mL)で希釈し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(100mL)で洗浄し、3Mアンモニアのメタノール溶液(100mL)で溶出した。溶離剤を真空で蒸発させ、残留物を、95:5 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を褐色油状物として得た。収量0.74g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.86 (s, 1H), 7.09 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.84-6.77 (m, 2H), 4.24-4.15 (m, 1H), 4.02 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.68-3.54 (m, 8H), 3.00 (s, 2H), 2.71- 2.61 (m, 5H), 2.51-2.42 (m, 4H), 1.75-1.65 (m, 2H), 1.59-1.45 (m, 2H)。
d) 2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェニル)アセトアルデヒド
トリフルオロ酢酸(0.04mL)を、9−(2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4−アザ−9−アゾニアスピロ[5.5]ウンデカン(実施例3、工程c)(0.22g)のDCM(3mL)溶液に添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.31g)を次いで添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(0.5mL)、重炭酸ナトリウム溶液(0.5mL)およびエーテル(5mL)の混合物を次いで添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。有機層を分離し、重炭酸ナトリウム溶液(1mL)および水(1mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得て、それを直ぐに使用した。収量0.19g。
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジヒドロクロライド
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.10g)を、2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェニル)アセトアルデヒド(実施例3、工程d)(0.14g)および酢酸(0.02mL)のメタノール(1mL)溶液に添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.103g)を次いで添加し、反応を10分間撹拌し、真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリル(5mL)に溶解し、HClのエーテル溶液(1M、2mL)を添加し、次いで溶媒を真空で蒸発させた。残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.075g。
m/z 654 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.50-11.14 (m, 2H), 9.22 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.20 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.98-6.92 (m, 3H), 6.78 (d, J=8.5 Hz, 1H), 5.0-4.96 (m, 1H), 4.42 (t, J=5.1 Hz, 2H), 3.83- 3.55 (m, 5H), 3.52-3.43 (m, 5H), 3.22-3.04 (m, 4H), 3.01-2.93 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.11-1.93 (m, 4H)+2個のプロトン溶媒により不明瞭。
実施例4
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチルジメチル(2−(チオフェン−2−イル)エトキシ)シラン
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(12.66g)を、2−(2−チエニル)エタノール(9.0g)およびイミダゾール(5.7g)のDMF(35mL)溶液に少しずつ添加した。得られた溶液を18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を真空で蒸発させた。99:1から96:4 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を透明油状物として得た。収量16g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.13 (d, 1H), 6.92 (dd, J=5.0, 3.2 Hz, 1H), 6.83-6.82 (m, 1H), 3.82 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.03 (t, J=6.8 Hz, 2H), 0.97 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)。
b) 5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、30mL)を、tert−ブチルジメチル(2−(チオフェン−2−イル)エトキシ)シラン(実施例4、工程a)(16g)のテトラ(tera)ヒドロフラン(250mL)溶液に、−78℃で滴下した。反応混合物を0℃に温め、1時間撹拌した。次いで反応を−78℃に冷却し、DMF(34mL)を10分間にわたり添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。93:7 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量15.4g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.83 (s, 1H), 7.61 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.96 (d, 1H), 3.86 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.06 (td, J=6.1, 0.1 Hz, 2H), 0.88 (t, J=2.9 Hz, 9H), 0.02 (s, 6H)。
c) (5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メタノール
水素化ホウ素ナトリウム(1.74g)を、5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(12.4g)(実施例4、工程b)のエタノール(120mL)溶液に0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を塩水および酢酸エチルに分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で蒸発させて、副題化合物を得た。収量12.1g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.82 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.69 (d, J=3.3 Hz, 1H), 4.75 (d, J=4.9 Hz, 2H), 3.81 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.99 (t, J=6.8 Hz, 2H), 1.65 (t, J=5.5 Hz, 1H), 0.89 (d, J=2.8 Hz, 9H), 0.03 (d, J=3.1 Hz, 6H)。
d) 2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)アセトニトリル
トリフェニルホスフィン(13.04g)および四臭化炭素(15.71g)を、一度に、(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メタノール(実施例4、工程c)(10.94g)のDCM(20mL)溶液に0℃で添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、テトラエチルアンモニウムシアニド(8.96g)を添加した。混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、室温で40分間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンおよび塩水に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。95:5から94:6 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量7.6g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.87-6.84 (m, 1H), 6.70-6.68 (m, 1H), 3.84 (d, J=0.8 Hz, 2H), 3.80 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.97 (t, J=6.5 Hz, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)。
e) 2−(5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)酢酸
2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)アセトニトリル(実施例4、工程d)(3g)のエタノール(30mL)溶液、撹拌している水酸化カリウム(1.20g)の水(30mL)溶液に添加した。得られた混合物を100℃で4時間撹拌した。反応を真空で濃縮し、得られた混合物を塩水および酢酸エチルに分配した。水性層を氷で冷却し、濃塩酸の滴下により酸性化し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で蒸発させて、副題化合物を黄色固体として得た。収量1.75g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 12.44 (s, 1H), 6.72 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.67 (d, J=3.3 Hz, 1H), 4.76 (s, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.61- 3.55 (m, 2H), 2.86 (t, J=6.8 Hz, 2H)。
f) 2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)エタノール
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(6.63g)を、イミダゾール(2.99g)および2−(5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)酢酸(3.9g)(実施例4、工程e)のDMF(50mL)溶液に20分間にわたり少しずつ添加した。得られた溶液を1時間撹拌した。THF(50mL)を次いで添加し、反応氷浴中で冷却した。炭酸カリウム(4.05g)の水(50mL)溶液を次いで添加し、混合物を20分間撹拌した。反応を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を分離し、塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物をTHF(80mL)に溶解し、ボランテトラヒドロフラン複合体(THF中1M溶液、62.8mL)を滴下した。得られた溶液を2時間撹拌し、メタノール(30mL)の滴下によりクエンチした。次いで溶媒を真空で蒸発させた。83:17 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色液体として得た。収量4.6g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.69-6.63 (m, 2H), 3.87-3.75 (m, 4H), 3.05-2.91 (m, 4H), 0.89 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)+交換可能プロトン
g) 2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.38g)を、2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)エタノール(実施例4、工程f)(0.22g)のジクロロメタン(5mL)溶液に添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および塩水(10mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得て、それを直ぐに使用した。収量0.21g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.70 (t, J=2.2 Hz, 1H), 6.73 (s, 2H), 3.83-3.78 (m, 4H), 2.98 (t, J=6.7 Hz, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.02 (s, 6H)
h) (2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート
1−プロパンホスホン酸環状無水物(THF中1.57M溶液、2.49mL)を、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(1g)、2−メチルチアゾール−4−カルボン酸(0.56g)およびトリエチルアミン(3.26mL)のDMF(30mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間室温で撹拌した。反応を水(500mL)および酢酸エチル(200mL)に分配した。層を分離し、水性層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(2×100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。得られた油状物をジクロロメタン(30mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を滴下した。次いでこれを1時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物をトルエン(20mL)と2回共沸蒸留した。得られたガム状物をエーテルでトリチュレートして、副題化合物を白色固体として得た。収量1.20g。
m/z 282 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 8.59-8.18 (m, 2H), 8.00 (s, 1H), 3.86-3.49 (m, 6H), 3.22-2.86 (m, 4H), 2.69 (s, 3H), 2.00-1.90 (m, 2H), 1.74-1.58 (m, 2H)。
i) (9−(2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.25g)を、2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)アセトアルデヒド(0.2g)(実施例4、工程g)のNMP(5mL)および酢酸(0.04mL)の混合物を溶液に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.22g)を添加した。混合物を1時間撹拌し、pH7.2緩衝液(50mL)に注いだ。水性相を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をpH7.2緩衝液(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。精4:1:0.05 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.23g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.86 (s, 1H), 6.62 (s, 2H), 3.76 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.70-3.57 (m, 6H), 3.30 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.91-2.81 (m, 4H), 2.68 (s, 3H), 2.44-2.37 (m, 4H), 1.74-1.66 (m, 2H), 1.58-1.49 (m, 2H), 0.88-0.84 (m, 9H), 0.01-0.00 (m, 6H)。
j) (9−(2−(5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
濃塩酸(0.5mL)を、(9−(2−(5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例4、工程i)(0.235g)のメタノール(5mL)溶液に添加し、得られた溶液1時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をトルエンと共沸蒸留し、メタノール(〜2mL)に再溶解した。残留物をメタノール(10mL)に溶解し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(100mL)で洗浄し、1Mアンモニアのメタノール溶液(100mL)で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.12g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.87 (s, 1H), 6.64 (s, 2H), 4.38 (t, J=4.9 Hz, 1H), 3.70-3.51 (m, 8H), 2.84 (t, J=6.7 Hz, 4H), 2.68 (s, 3H), 2.60-2.52 (m, 2H), 2.4-2.38 (m, 4H), 1.76-1.65 (m, 2H), 1.60-1.49 (m, 2H)。
k) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.02mL)を、(9−(2−(5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例4、工程j)(0.128g)のDCM(5mL)溶液に0℃で添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.15g)を次いで添加し、混合物を10分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を添加し、混合物を10分間撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を重炭酸ナトリウム飽和溶液(10mL)および塩水(10mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をMeOH(1mL)に再溶解した。酢酸(0.04mL)、続いて(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.19g)を添加し、混合物を0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.157g)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.04g。
m/z 644 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.92 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.84-6.73 (m, 3H), 4.89 (dd, J=7.9, 5.4 Hz, 1H), 3.74-3.62 (m, 6H), 3.44-3.07 (m, 14H), 2.68 (s, 3H), 2.11-1.93 (m, 2H), 1.89-1.72 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例5
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2,2’−(1,4−フェニレン)ジエタノール
ボラン−メチルスルフィド複合体(テトラヒドロフラン中2M溶液、80mL)を、20分間にわたり、氷浴中で冷却した撹拌している2,2’−(1,4−フェニレン)二酢酸(10.20g)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、添加した。16時間後、反応混合物をメタノール(40mL)で注意深くクエンチした。溶液を真空で蒸発させ、得られたガム状物を酢酸エチルおよび飽和水性塩化アンモニウムに分配した。酢酸エチル溶液を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量8.64g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.18 (s, 4H), 3.86 (t, 4H), 2.85 (t, 4H)+2個の交換可能なプロトン。
b) 2−{4−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−フェニル}−エタノール
tert−ブチルジメチルクロロシラン(9.68mL)を、氷浴中で冷却した2,2’−(1,4−フェニレン)ジエタノール(実施例5、工程a)(8.64g)およびイミダゾール(10.21g)の乾燥DMF(100mL)溶液に添加した。45分間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、真空で蒸発させた。5:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量6.20g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.21-7.13 (m, 4H), 3.92-3.76 (m, 4H), 2.92-2.76 (m, 4H), 0.89 (s, 9H), 0.02 (s, 6H)
c) 2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)フェニル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.38g)を、2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)フェニル)エタノール(実施例5、工程b)(0.21g)のジクロロメタン(5mL)溶液に添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×10mL)および塩水(10mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得て、それを直ぐに使用した。収量0.20g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.74 (t, J=2.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.15 (d, J=8.2 Hz, 2H), 3.82 (t, J=7.1 Hz, 2H), 3.67 (d, J=2.6 Hz, 2H), 2.83 (t, J=7.1 Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
d) (9−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.26g)を、2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例5、工程c)(0.2g)および酢酸(0.04mL)のNMP(5mL)溶液に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.23g)を添加した。混合物を1時間撹拌し、pH7.2緩衝液(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液をpH7.2緩衝液(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。80:15:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.30g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 7.12 (s, 4H), 3.80 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.71-3.60 (m, 6H), 2.77-2.67 (m, 7H), 2.46-2.41 (m, 2H), 1.76-1.67 (m, 2H), 1.61-1.51 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.02 (s, 6H)+4個のプロトン溶媒により不明瞭ピーク。
e) (9−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
濃塩酸(0.5mL)を、(9−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例5、工程d)(0.3g)のメタノール(5mL)溶液に添加し、得られた溶液を1時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をトルエンと共沸蒸留し、メタノール(〜2mL)に再溶解した。残留物をメタノール(10mL)で希釈し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(100mL)で洗浄し、1Mアンモニアのメタノール溶液(100mL)で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.2g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.86 (s, 1H), 7.09 (s, 4H), 4.24 (t, J=5.0 Hz, 1H), 3.69-3.55 (m, 8H), 2.68 (s, 3H), 2.45-2.38 (m, 4H), 1.74-1.65 (m, 2H), 1.57-1.48 (m, 2H)+6個のプロトン溶媒により不明瞭ピーク。
f) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.04mL)を、(9−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例5、工程e)(0.21g)のDCM(5mL)溶液に0℃で添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.25g)を次いで添加し、混合物を10分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を添加し、混合物を10分間撹拌した。水性物を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および塩水(10mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をMeOH(1mL)に再溶解した。酢酸(0.04mL)、続いて(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.19g)を添加し、混合物を0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.157g)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.17g。
m/z 638 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.92 (s, 1H), 7.26-7.18 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.96-4.87 (m, 1H), 3.76-2.90 (m, 20H), 2.68 (s, 3H), 2.14-1.75 (m, 4H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例6
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M溶液、5.78mL)を、2−(3−(ブロモメチル)フェニル)酢酸(1.06g)のTHF(10mL)溶液に0℃で添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。次いで反応を室温に温め、一夜撹拌した。メタノール(5mL)を次いで添加し、混合物を真空で濃縮した。イソヘキサンからジエチルエーテルへの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、副題化合物を白色固体として得た。収量1g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.34-7.24 (m, 3H), 7.22-7.12 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 3.87 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.87 (t, J=6.5 Hz, 2H)、OH観察されず。
b) 9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.11g)を、(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.2g)およびトリエチルアミン(0.17mL)のアセトニトリル(5mL)溶液に添加し、得られた混合物を一夜室温で撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(25mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)に分配した。水性層を分離し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。80:15:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.15g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.85 (s, 1H), 7.18 (t, J=7.4 Hz, 1H), 7.12-7.04 (m, 3H), 4.24 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.71-3.54 (m, 8H), 3.42 (s, 2H), 2.71 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.38-2.27 (m, 4H), 1.74-1.64 (m, 2H), 1.57-1.47 (m, 2H)。
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.03mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例6、工程b)(0.17g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.21g)を次いで添加し、混合物を10分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を添加し、混合物を10分間撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および塩水(10mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をメタノール(25mL)に再溶解した。酢酸(0.04mL)、続いて(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.16g)を添加し、混合物を氷浴中で0℃に冷却し、その後ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.16g)を添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、濃縮した。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.125g。
m/z 624 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.45-7.31 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.92 (dd, J=7.9, 5.1 Hz, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.74-3.58 (m, 6H), 3.29-2.97 (m, 10H), 2.67 (s, 3H), 2.13-1.95 (m, 2H), 1.88-1.70 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例7
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.02mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例6、工程b)(0.11g)のDCM(5mL)溶液に0℃で添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.14g)を次いで添加し、混合物を10分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を添加し、混合物を10分間撹拌した。水性層を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(25mL)に再溶解した。酢酸(0.02mL)を添加し、続いて(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.09g)、混合物を氷浴中で0℃に冷却し、その後ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.08g)を添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物を酢酸エチル(50mL)およびpH7.2緩衝液(50mL)に分配した。水性物を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。95:5:0.5から92:8:0.8 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、THF(1mL)に溶解した。トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.05mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.06g。
m/z 618 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.16 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.47-7.30 (m, 4H), 7.13 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=8.5, 4.1 Hz, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.74-3.57 (m, 4H), 3.32-2.98 (m, 12H), 2.67 (s, 3H), 2.12-1.92 (m, 2H), 1.87-1.67 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例8
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 4−(3−ブロモプロポキシ)ベンズアルデヒド
1,3−ジブロモプロパン(20.0g)を、撹拌している4−ヒドロキシベンズアルデヒド(4.0g)および炭酸カリウム(7.0g)のアセトン(80mL)の懸濁液に添加した。16時間後、混合物をさらに2時間加熱還流し、冷却し、濾過して無機物を除去し、溶液を真空で蒸発させた。イソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して1,3−ジブロモプロパンを除去し、次いでジクロロメタン:イソヘキサン、2:1で溶出して、副題化合物を得た。収量3.45g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.89 (s, 1H), 7.84 (d, J=9.2 Hz, 2H), 7.01 (d, J=9.2 Hz, 2H), 4.21 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.62 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.36 (quintet, J=6.1 Hz, 2H)
b) 4−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.244g)、4−(3−ブロモプロポキシ)ベンズアルデヒド(実施例8、工程a)(0.15g)およびトリエチルアミン(0.344mL)のMeCN(2mL)中の混合物を60℃で加熱した。16時間後、反応混合物を真空で蒸発させた。酢酸エチル:トリエチルアミン、10:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を油状物として得た。収量0.24g。
m/z 444 (M+H)+(APCI)
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
塩化水素(ジエチルエーテル中1M溶液0.4mL)を、撹拌している4−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド(実施例8、工程b)(0.15g)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンアセテート(実施例1、工程d)(0.15g)のMeOH(15mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.05g)を添加した。16時間後、溶液を〜2mLに濃縮し、次いで酢酸エチルおよびpH7.2 リン酸緩衝液(20mL)に分配した。酢酸エチル溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.045g。
m/z 654 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.92 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.98 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.89 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.91- 4.84 (m, 1H), 4.18- 4.04 (m, 4H), 3.78- 2.94 (m, 14H), 2.71 (s, 3H), 2.19- 2.00 (m, 4H), 1.85- 1.66 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例9
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
1−プロパンホスホン酸環状無水物(THF中1.57M溶液、0.64mL)を、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.26g)、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(0.142g)およびトリエチルアミン(0.84mL)のDMF(8mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(2×100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン、1:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.32g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.72-6.69 (m, 1H), 3.78- 3.67 (m, 8H), 3.60- 3.51 (m, 2H), 3.19- 3.10 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.86- 1.79 (m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
b) (5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート
tert−ブチル4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例9、工程a)(0.32g)のDCM(3mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(1.0g)で処理した。2時間後、反応混合物を真空で蒸発させ、トルエンと2回共沸蒸留し、副題化合物を得て、それを直接使用した。収量0.32g。
c) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.136g)を、撹拌している(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.250g)およびトリエチルアミン(0.278mL)のMeCN(5mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を濃縮し、酢酸エチル:トリエチルアミン、95:5で溶出するシリカゲルカラムに載せて、副題化合物を得た。収量0.24g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.28-7.24 (m, 2H), 7.18-7.15 (m, 1H), 7.11-7.08 (m, 2H), 6.70-6.67 (m, 1H), 3.86 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.77-3.69 (m, 4H), 3.56 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 2.86 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.55-2.48 (m, 5H), 2.40-2.32 (m, 2H), 1.89-1.82 (m, 2H), 1.70-1.50 (2H水ピーク下)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
d) 2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.16g)を、撹拌している(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(0.13g)(実施例9、工程c)およびトリフルオロ酢酸(0.036g)のDCM(4mL)溶液に、窒素下添加した。0.5時間後、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加し、反応混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.13g。直接使用。
e) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.179g)を、撹拌している2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例9、工程d)(0.13g)および酢酸(0.031mL)のMeOH(5mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.114g)を添加した。さらに15分間後、酢酸エチル(30mL)を添加し、反応混合物をpH7緩衝液(30mL)で洗浄し、真空で蒸発させた。92:7:1、DCM:MeOH:‘880’水性アンモニアで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、シリル化中間体を得た。この中間体をTHF(2mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.062mL)を添加した。16時間後、反応を真空で蒸発させ、トルエン(150mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.05g。
m/z 617 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 10.55-10.45 (m, 2H), 9.95-9.84 (m, 0.2H), 9.68-9.57 (m, 0.8H)(rotormers), 8.97-8.74 (m, 2H), 8.16 (d, J=9.5 Hz, 1H), 7.49-7.33 (m, 4H), 7.29-7.26 (m, 0.2H), 7.25-7.21 (m, 0.8H))(rotormers), 7.15 (d, J=9.5 Hz, 1H), 6.99 (d, J=9.5 Hz, 1H), 6.86-6.81 (m, 1H), 6.58 (d, J=10.1 Hz, 1H), 6.27-6.18 (m, 1H), 5.37-5.30 (m, 2H), 4.44-4.40 (m, 0.5H), 4.35-4.29 (m, 1.5H), 3.73-3.63 (m, 4H), 3.51-3.46 (m, 2H), 3.31-2.94 (m, 8H), 2.46 (s, 3H), 2.12-2.00 (m, 2H), 1.70-1.58 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
実施例10
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−ホルミルフェノキシ)エチルメタンスルホネート
2−ブロモエタノール(10.23g)および炭酸カリウム(11.32g)を、3−ヒドロキシベンズアルデヒド(5g)のアセトニトリル(100mL)溶液に添加し、得られた混合物を72時間還流下に撹拌した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルおよび氷冷、希水性水酸化ナトリウムに分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。残留物をDCM(30mL)に溶解し、トリエチルアミン(3.44mL)を添加した。溶液を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロライド(1.89mL)の滴下により処理した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで室温に温め、1時間撹拌した。混合物を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。6:4 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを真空で蒸発させて、副題化合物を無色油状物として得た。収量3.50g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.98 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.53-7.46 (m, 2H), 7.41-7.39 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 4.62-4.59 (m, 2H), 4.34-4.30 (m, 2H), 3.10 (s, 3H)。
b) 3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド
2−(3−ホルミルフェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例10、工程a)(0.38g)を、(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.62g)およびトリエチルアミン(0.55mL)のアセトニトリル(5mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間、65℃で撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(25mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)に分配した。水性相を分離し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。47.5:47:5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミン〜95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.48g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 9.97 (s, 1H), 7.96 (s,1H), 7.56- 7.40 (m, 3H), 7.32- 7.25 (m, 1H), 4.14 (s, 2H), 3.75- 3.47 (m, 6H), 2.80- 2.62 (m, 5H), 2.55- 2.37 (m, 4H), 1.74- 1.40 (m, 4H)。
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド(実施例10、工程b)(0.24g)を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)および酢酸(0.032mL)のメタノール(2mL)中の混合物に添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.18g)を次いで添加し、混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(50mL)およびpH7.2 リン酸緩衝液(50mL)に分配した。水性相を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートし、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.21g。
m/z 640 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.37 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.19-7.12 (m, 2H), 7.05 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.76 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.92 (t, J=6.5 Hz, 1H), 4.45-4.31 (m, 2H), 4.26-4.12 (m, 2H), 3.76-3.53 (m, 8H), 3.45-3.36 (m, 2H), 3.31-3.20 (m, 2H), 3.06-3.00 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.1-1.97 (m, 2H), 1.92-1.80 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例11
5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンジトリフルオロアセテート、異性体1
a) 1−(2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン
2−ニトロベンゼン−1,3−ジオール(24.5g)を、激しく撹拌しているアルミニウムクロライド(46.3g)のニトロベンゼン(325mL)溶液に少しずつ15分間にわたり添加した。酢酸無水物(15.7mL)を次いで混合物にさらに15分間にわたり滴下し、混合物を、次いで100℃で5時間加熱した。反応を環境温度に冷却し、氷冷2M 塩酸(300mL)で注意深くクエンチした。混合物をジエチルエーテル(2×500mL)で抽出し、合わせたジエチルエーテル抽出物を、次いで2M 水性水酸化ナトリウム(2×400mL)で抽出した。合わせた塩基性抽出物をジエチルエーテル(4×500mL)で洗浄し、次いで2M 塩酸(700mL)でpH1に酸性化した。得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させて、副題化合物を黄色−褐色固体として得た。収量29.5g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 13.32 (s, 1H), 12.31 (s, 1H), 7.98 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.63 (d, J=28.2 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H)。
b) 1−(4−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン
リチウムtert−ブトキシド(4.06g)を、撹拌している1−(2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン(実施例11、工程a)(10g)のDMF(100mL)溶液に、窒素下、内部温度を30℃以下に維持しながら添加した。さらに10分間、環境温度で撹拌後、臭化ベンジル(6.03mL)を添加し、混合物をさらに20時間撹拌した。さらに臭化ベンジル(3mL)を添加し、混合物を24時間撹拌した。反応を水(300mL)でクエンチし、1M 水性水酸化ナトリウム(50mL)を添加し、混合物をジエチルエーテル(2×300mL)で洗浄し、セライトを通して、分離を助けた。塩基性溶液を氷/水中で冷却し、氷冷2M 塩酸(200mL)で酸性化し、得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、乾燥させて、明褐色固体を得た。固体をエタノール(100mL)で1時間スラリーかし、固体を濾取し、冷エタノール(20mL)で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させて、副題化合物を明褐色固体として得た。収量6.8g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 13.04 (s, 1H), 8.14 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.45- 7.32 (m, 5H), 7.01 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H), 2.64 (s, 3H)+3個の交換可能なプロトン観察されず。
c) 1−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル)エタノン
亜鉛末(5.5g)を、1−(4−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル)エタノン(実施例11、工程b)(5.5g)の酢酸(55mL)懸濁液に15分間にわたり、氷浴で内部温度を40℃以下に維持しながら、少しずつ添加した。混合物を環境温度にし、2時間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し(注:熱くなる − 乾燥させるな)、酢酸で洗浄し、濾液を氷/水(500mL)に注いだ。得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させて、副題化合物を明褐色固体として得た。収量4.8g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.53 (m, 2H), 7.48- 7.33 (m, 3H), 7.28 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.72 (d, J=9.0 Hz, 1H), 5.29 (s, 2H), 2.59 (s, 3H)。
d) 8−アセチル−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
2−クロロアセチルクロライド(1.8mL)を、撹拌している1−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(実施例11、工程c)(5.2g)および炭酸水素ナトリウム(3.74g)のDMF(30mL)中の混合物に滴下し、次いで2時間撹拌した。炭酸セシウム(7.90g)を添加し、混合物を100℃で20時間加熱した。混合物を環境温度に冷却し、水(500mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、水(3×300mL)および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下蒸発させた。固体残留物をジエチルエーテルで処理し、濾過し、乾燥させて、副題化合物をベージュ色固体として得た。収量5.7g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 10.33 (s, 1H), 7.55 (m, 2H), 7.39 (m, 2H), 7.34 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.33 (m, 1H), 6.89 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.67 (s, 2H), 3.32 (s, 3H)。
e) 5−(ベンジルオキシ)−8−(2−クロロアセチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
ベンジルトリメチルアンモニウムジクロロアイオデート(14.17g)を、撹拌している8−アセチル−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(実施例11、工程d)(5.5g)のジクロロメタン(100mL)、酢酸(33mL)および水(5.5mL)の混合物中の溶液に添加し、反応混合物を65℃で20時間撹拌した。反応を環境温度に冷却し、水性亜硫酸水素ナトリウム(100mL中5.78g)を添加し、さらに30分間撹拌した。混合物をジエチルエーテル(200mL)で希釈し、得られた固体を濾過により回収し、水、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下、40℃で乾燥させて、副題化合物を明褐色固体として得た。収量5.6g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 10.41 (s, 1H), 7.55 (m, 2H), 7.44 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.39 (m, 2H), 7.32 (m, 1H), 6.95 (d, J=9.4 Hz, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.69 (s, 2H)。
f) 8−(2−アジドアセチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
ナトリウムアジド(1.176g)を、5−(ベンジルオキシ)−8−(2−クロロアセチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(実施例11、工程e)(4.8g)のDMF(50mL)の懸濁液に添加し、2時間撹拌した。混合物を氷/水に注ぎ、得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させて、副題化合物を明褐色固体として得た。収量4.6g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 10.42 (s, 1H), 7.55 (m, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.43- 7.29 (m, 3H), 6.97 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.63 (s, 2H)。
g) 8−(2−アジド−1−ヒドロキシエチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、異性体1
8−(2−アジドアセチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(実施例11、工程f)(2g)のエタノール(80mL)懸濁液を水素化ホウ素ナトリウム(0.224g)で処理し、得られた混合物を20℃で1.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗固体をアセトン(20mL)でトリチュレートして、1.6gのラセミ生成物を得た。
ラセミ混合物の分離:
ラセミ8−(2−アジド−1−ヒドロキシエチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(2.5g)を、メタノールに10mg/mLの濃度で溶解し、エタノールで溶出し、Chiralpak(登録商標)AS(250×50mm ID、20μm粒子径)カラムを使用するキラルHPLCで分離した。最初に溶出する異性体を含むフラクションを合わせ、真空で濃縮して、副題化合物を得た。収量0.67g。
m/z 339 (M-H)- (APCI)
h) 8−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロキシ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンアセテート、異性体1
8−(2−アジド−1−ヒドロキシエチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、異性体1(実施例11、工程g)(0.67g)のエタノール(30mL)中の混合物を10%パラジウム炭素触媒(0.210g)と共に、4バール圧の水素下、18時間激しく撹拌した。触媒を濾取し、溶媒を減圧下、留去した。残留物を酢酸(15mL)およびエタノール(15mL)に溶解し、混合物を10%パラジウム炭素触媒(0.210g)と、4バール圧の水素下、18時間撹拌した。混合物を濾過し、新たな10%パラジウム炭素触媒(0.210g)を添加し、4バール圧の水素下の撹拌を18時間続けた。混合物を濾過し、新たな10%パラジウム炭素触媒(0.210g)を添加し、4バール圧の水素下の撹拌を18時間続けた。混合物を濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリル(30mL)でトリチュレートして、副題化合物を得た。収量0.33g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 6.85 (d, 1H), 6.50 (d, 1H), 4.74- 4.69 (m, 1H), 4.52- 4.42 (m, 2H), 2.74- 2.50 (m, 2H), 1.83 (s, 3H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
i) 5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンジトリフルオロアセテート、異性体1
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例6、工程b)(0.198g)のDCM(7mL)溶液を氷浴で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.037mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(303mg)で処理した。混合物を20℃で30分間撹拌した。さらにデスマーチンペルヨージナン(303mg)を添加し、撹拌をさらに30分間続けた。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(7mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(7mL)で処理し、全体を10分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、0℃に冷却し、酢酸(0.022mL)、続いてHCl(エーテル中1M、0.387mL)、次いでナトリウムシアノボロハイドライド(37mg)で処理した8−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロキシ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンアセテート、異性体1(実施例11、工程h)(110mg)のメタノール(5mL)溶液に滴下した。反応混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を蒸発させて、3mLまで体積を減らし、酢酸エチル(30mL)および水性リン酸緩衝液(pH=7.2)(50mL)に分配した。水性層を酢酸の添加により酸性化し、10g SCXカートリッジを通した。カラムを水で洗浄し、次いで7Nアンモニアのメタノール溶液を流して、生成物を溶出させた。溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物をメタノールに溶解し、酢酸(0.5mL)で処理し、溶媒を減圧下除去した。残留物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.059g。
m/z 622 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 9.46 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.46- 7.30 (m, 4H), 6.93- 6.89 (m, 1H), 6.58- 6.55 (m, 1H), 5.13- 5.05 (m, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.28 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.63 (s, 2H), 3.29- 2.98 (m, 10H), 2.68 (s, 3H), 2.09- 1.95 (m, 2H), 1.85- 1.70 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例12
(R)−5−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
クロロアセチルクロライド(4.88mL)を、激しく撹拌している炭酸カリウム(17.43g)の水(78mL)およびtert−ブチル4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(10.4g)の酢酸エチル(92mL)中の混合物に0℃で添加した。30分間、0℃の後混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をTHF(200mL)に溶解し、3時間にわたり、窒素下および加熱還流下、カリウムtert−ブトキシド(tert−ブタノール中1M、75mL)およびTHF(250mL)の撹拌している溶液に滴下した。混合物を室温に冷却し、18時間撹拌した。ほとんどの溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、水性層を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をエーテル(30mL)およびイソヘキサン(20mL)混合物でのトリチュレーションにより精製し、副題生成物を得た。収量8.20g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.95 (s, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.72- 3.62 (m, 2H), 3.10 (d, 2H), 3.05- 2.93 (m, 2H), 1.77- 1.69 (m, 2H), 1.53- 1.43 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
b) tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
tert−ブチル3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例12、工程a)(8.2g)のTHF(100mL)溶液を、ボランTHF複合体(THF中1M、91mL)の滴下により処理し、得られた混合物を55℃で2時間加熱した。ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、15.17mL)を添加し、得られた混合物を55℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、メタノールでクエンチし、次いで溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(250mL)に溶解し、溶液をN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(10g)で処理し、得られた混合物を6時間加熱還流した。さらにN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(3g)を添加し、加熱還流を6時間続けた。混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を1%トリエチルアミンおよび5%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量7.40g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.72 (s, 2H), 3.68- 3.64 (m, 2H), 3.14 (t, J=20 Hz, 2H), 2.87- 2.81 (m, 2H), 2.68 (s, 2H), 1.97- 1.88 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.44- 1.36 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) tert−ブチル4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
DCM(3mL)に溶解したトリフルオロ酢酸無水物(0.496mL)の溶液を、撹拌しているトリエチルアミン(0.538mL)およびtert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例12、工程b)(0.9g)のDCM(20mL)溶液に、0℃で、5分間にわたり、窒素下滴下した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。水(20mL)を添加し、混合物を10分間激しく撹拌した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、40%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1g。精製せずに直接使用。
d) 2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(15mL)を、撹拌しているtert−ブチル4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例12、工程c)(1g)のDCM(15mL)溶液に、20℃で添加した。得られた溶液を20℃で10分間撹拌した。トルエン(50mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量1.4g。
m/z 253 (M+H)+(APCI)
e) 2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン
アセトニトリル(1mL)に溶解した2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.223g)の溶液を、撹拌しているトリエチルアミン(0.318mL)および2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(0.38g)のアセトニトリル(2mL)溶液に、20℃で、2分間にわたり滴下した。得られた混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタンおよび水に分配し、水性層を2回DCMで再抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、6%メタノールおよび1%トリエチルアミンのジクロロメタン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.260g。
m/z 387 (M+H)+(APCI)
f) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
トリフルオロ酢酸(0.052mL)を、2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例12、工程e)(0.26g)のジクロロメタン(7.0mL)溶液に、20℃で添加した。混合物をデスマーチンペルヨージナン(0.428g)で処理し、30分間、20℃で撹拌した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(7.0mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(7.0mL)で処理し、混合物を10分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(7.0mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.225g)および酢酸(0.039mL)を、0℃に冷却した混合物に添加した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.214g)を添加し、得られた混合物を20℃で90分間撹拌した。ほとんどのメタノールを蒸発させ、残りを酢酸エチルおよび水性リン酸緩衝液(pH=7.2)に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、1%濃水性アンモニアおよび10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.144g。
m/z 703 (M+H)+(APCI)
g) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル(3−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチル)カルバメート
メタノール(1mL)に溶解したトリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.044mL)の溶液を、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例12、工程f)(0.140g)のTHF(4mL)溶液に20℃で添加した。得られた溶液を20℃で18時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(0.111mL)、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート(0.048mL)のメタノール(1mL)溶液で処理した。混合物を20℃で3時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下、留去した。残留物を1%“880”水性アンモニアおよび10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.100g。
m/z 689 (M+H)+(APCI)
h) (R)−tert−ブチル3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェネチル(2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)カルバメート
(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル(3−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチル)カルバメート(実施例12、工程g)(0.100g)のメタノール(5.0mL)溶液を、炭酸カリウム(0.035g)の水(5.0mL)溶液で処理し、得られた混合物を20℃で5時間撹拌した。メタノールを窒素流下蒸発させ、さらに水(5.0mL)を添加した。溶液を酢酸の添加により酸性化し、次いでC18シリカの10gカートリッジを通した。カートリッジを水で洗浄し、次いでメタノールで流して、生成物を溶出した。溶媒を減圧下、留去して、0.090gの酢酸塩を得た。この固体をメタノール(2mL)に溶解し、0.700gのVARIAN Bond Elut NH2樹脂および溶媒を減圧下、留去して、副題化合物を得た。収量0.074g。
m/z 593 (M+H)+(APCI)
i) (R)−5−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−tert−ブチル3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェネチル(2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)カルバメート(実施例12、工程h)(0.068g)のDMF(2.0mL)溶液を、トリエチルアミン(0.048mL)、続いて5−エチルチオフェン−2−カルボン酸(0.018g)、次いでHATU(0.057g)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌した。“880”水性アンモニア(4滴)を添加し、撹拌を1時間続けた。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をジクロロメタン(1mL)に溶解し、溶液をトリフルオロ酢酸(1mL)で処理した。溶液を20℃で10分間静置させ、トルエン(20mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.039g。
m/z 631 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.18 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.46- 7.33 (m, 4H), 7.23 (d, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.00 (d, 1H), 6.84 (d, 1H), 6.55 (d, 1H), 5.39- 5.33 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.74- 3.63 (m, 4H), 3.54 (s, 2H), 3.29 (t, 2H), 3.21- 3.00 (m, 8H), 2.83 (q, 2H), 2.10- 1.96 (m, 2H), 1.84- 1.69 (m, 2H), 1.26 (td, 3H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例13
5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンジトリフルオロアセテート、異性体2
a) 8−(2−アジド−1−ヒドロキシエチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、異性体2
異性体2を、実施例11、工程gに詳述したキラルHPLC分離から2番目に溶出する異性体として得た。2番目に溶出する異性体を含むフラクションを合わせ、真空で濃縮して、副題化合物を得た。収量0.72g。
m/z 339 (M-H)- (APCI)
b) (S)−8−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロキシ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンアセテート、異性体2
8−(2−アジド−1−ヒドロキシエチル)−5−(ベンジルオキシ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、異性体2(実施例13、工程a)(0.72g)の酢酸(10mL)およびエタノール(10mL)の混合物中の溶液を、10%パラジウム炭素触媒(0.225g)と共に、4バール圧の水素下18時間撹拌した。混合物を濾過し、新たな10%パラジウム炭素触媒(0.225g)を添加し、4バール圧の水素下の撹拌を18時間続けた。混合物を濾過し、新たな10%パラジウム炭素触媒(0.225g)を添加し、4バール圧の水素下の撹拌を18時間続けた。混合物を濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリル(30mL)でトリチュレートして、副題化合物を得た。収量0.28g。
m/z 222 (M-H)- (APCI)
c) 5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンジトリフルオロアセテート、異性体2
9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例6、工程b)(0.163g)のDCM(7.0mL)溶液を氷浴で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.030mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.246g)で処理した。混合物を20℃で30分間撹拌し、さらにデスマーチンペルヨージナン(0.246g)で処理し、さらに30分間、20℃撹拌した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(7.0mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(7.0mL)で処理し、10分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2.0mL)に溶解し、0℃に冷却した8−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−5−ヒドロキシ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンアセテート、異性体2(実施例13、工程b)(0.090g)のメタノール(5.0mL)の溶液に滴下し、酢酸(0.018mL)、続いてHCl(エーテル中1M、0.32mL)、次いでナトリウムシアノボロハイドライド(0.030g)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を蒸発させて、3mLまで体積を減らし、酢酸エチル(30mL)および水性リン酸緩衝液(pH=7.2)(50mL)に分配した。水性層を酢酸の添加により酸性化し、10g SCXカートリッジを通した。カラムを水で洗浄し、次いで7Nアンモニアのメタノール溶液を流して、生成物を溶出させた。溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物をメタノールに溶解し、酢酸(0.5mL)で処理し、溶媒を減圧下除去した。残留物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.053g。
m/z 622 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 9.45 (s, 1H), 7.90 (d, J=4.6 Hz, 1H), 7.45- 7.31 (m, 4H), 6.95- 6.88 (m, 1H), 6.60- 6.54 (m, 1H), 5.14- 5.07 (m, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.64 (s, 2H), 3.28- 2.98 (m, 10H), 2.68 (s, 3H), 2.08- 1.97 (m, 2H), 1.88- 1.71 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例14
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(2.82g)を、撹拌している2−(チオフェン−2−イル)エタノール(2g)およびイミダゾール(1.275g)のDMF(20mL)溶液に、20℃で20分間にわたり少しずつ添加した。混合物を20℃で18時間撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水に分配し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物を1−4%酢酸エチルのイソヘキサンの勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。残留物(2.7g)をTHF(50mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、5.06mL)を10分間にわたり滴下し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、DMF(5.7mL)を5分間にわたり滴下した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を水および酢酸エチルに分配し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を、7%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量2.3g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.83 (s, 1H), 7.61 (d, 1H), 6.96 (d, 1H), 3.86 (t, 2H), 3.07 (t, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.02 (s, 6H)。
b) (9−((5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.25g)および5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例14、工程a)(0.171g)のNMP(5mL)溶液を、酢酸(0.036mL)t共に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.201g)で処理し、得られた混合物を20℃で18時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.3g。
m/z 536 (M+H)+(APCI)
c) (9−((5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(9−((5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例14、工程b)(0.3g)のTHF(5mL)溶液を、テトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、0.672mL)溶液の滴下により処理した。混合物を20℃で30分間静置した。溶媒を窒素流を使用して蒸発させ、残留物を1%トリエチルアミンおよび2.5%メタノールのジクロロメタン溶液の勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.187g。
m/z 422 (M+H)+(APCI)
d) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−(5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(9−((5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例14、工程c)(0.18g)のジクロロメタン(10mL)溶液を、20℃で、トリフルオロ酢酸(0.033mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.254g)で処理し、混合物を20℃で90分間撹拌した。混合物を次いで飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で処理し、10分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.143g)および酢酸(0.024mL)のメタノール(7mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.136g)を添加した。氷浴を除き、混合物を室温で1時間撹拌した。ほとんどのメタノールを蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、9%メタノールおよび1%‘880’水性アンモニアのジクロロメタン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.078g。
m/z 738 (M+H)+(APCI)
e) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−(5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例14、工程d)(0.078g)の混合物の、THF(4mL)およびメタノール(1mL)中の溶液をトリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.022mL)で処理し、混合物を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をトルエンと共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。所望の生成物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.021g。
m/z 624 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 10.50 (s, 2H), 10.15- 9.84 (m, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.16 (d, J=10.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.26- 7.12 (m, 2H), 7.02- 6.94 (m, 2H), 6.58 (d, J=9.7 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.36- 5.31 (m, 1H), 4.53 (s, 2H), 3.83- 3.48 (m, 6H), 3.33- 2.93 (m, 10H), 2.68 (s, 3H), 2.16- 2.04 (m, 2H), 1.79- 1.59 (m, 2H)。
実施例15
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オントリフルオロアセテート
塩化水素(ジエチルエーテル中2M、0.504mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンアセテート(実施例1、工程d)(0.222g)および2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例9、工程d)(0.320g)のメタノール(10mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.100g)を添加し、反応混合物を一夜撹拌した。溶液を3mLまで濃縮し、pH7.2緩衝液(80mL)および酢酸エチルに分配した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を水性層に添加し、それを、次いで酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル溶液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:25−65%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発乾固した。アセトニトリルを添加し、溶液を真空で蒸発させ、この工程を繰り返した。ジエチルエーテルを添加し、ガム状物をトリチュレートして、表題化合物を固体として得た。収量0.017g。
m/z 623 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.67 (s, 1H), 10.25 (s, 1H), 9.73- 9.63 (m, 1H), 8.99- 8.89 (m, 1H), 8.85- 8.76 (m, 1H), 7.46- 7.32 (m, 3H), 7.30- 7.20 (m, 1H), 6.93 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.86- 6.81 (m, 1H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.53- 6.45 (m, 1H), 4.93- 4.86 (m, 1H), 4.45- 4.39 (m, 0.4H), 4.35- 4.28 (m, 1.6H), 3.74- 3.60 (m, 4H), 3.49 (s, 2H), 3.27- 3.14 (m, 4H), 3.13- 2.89 (m, 6H), 2.46 (s, 3H), 2.12- 2.03 (m, 2H), 1.70- 1.59 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
実施例16
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(4−(ブロモメチル)フェニル)エタノール
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、4.37mL)を、2−(4−(ブロモメチル)フェニル)酢酸(1.0g)のTHF(20mL)溶液に20℃で滴下し、混合物を1時間撹拌した。メタノールを発泡が止むまで滴下し、溶媒を真空で蒸発させた。30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を白色結晶性固体として得た。収量0.86g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.36- 7.32 (m, 2H), 7.20 (d, J=8.2 Hz, 2H), 4.68 (s, 2H), 4.64 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.64- 3.55 (m, 2H), 2.75- 2.67 (m, 2H)。
b) (9−(4−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.791g)およびトリエチルアミン(0.697mL)のアセトニトリル(10mL)溶液を、2−(4−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例16、工程a)に添加し、得られた混合物を一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(25mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)に分配した。水性相を分離し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.76g。
m/z 416 (M+H)+(APCI)
c) 2−(4−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
TFA(0.030mL)を、(9−(4−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例16、工程b)(0.16g)のDCM(5mL)溶液に0℃に添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.245g)を添加し、混合物を室温に温め、45分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸(bicabonate)ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)の混合物を次いで添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄した。AcOH(0.1mL)を次いで添加し、混合物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得て、それを直ぐに使用した。収量0.16g。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(4−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例16、工程c)(0.08g)のメタノール(2mL)溶液を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.076g)および酢酸(0.017mL)のメタノール(0.5mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.012g)を次いで添加し、混合物を室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物をC18カートリッジ(Varian 10g)に載せた。カートリッジを水(50mL)で洗浄し、メタノール(50mL)で溶出した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.66g。
m/z 624 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.48 (d, J=7.1 Hz, 2H), 7.34 (d, J=7.3 Hz, 2H), 6.94 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.1 Hz, 1H), 4.99- 4.88 (m, 1H), 4.31 (s, 2H), 3.76- 3.55 (m, 6H), 3.32- 2.91 (m, 10H), 2.67 (s, 3H), 2.10- 1.67 (m, 4H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例17
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(4−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(4−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例16、工程c)(0.08g)のメタノール(2mL)溶液を、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO02004106333)(0.097g)および酢酸(0.017mL)のメタノール(0.5mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.018g)を次いで添加し、混合物を室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物をC18カートリッジ(Varian 10g)に載せた。カートリッジを水(50mL)で洗浄し、メタノール(50mL)で溶出した。フラクションを合わせ、蒸発させ、95:5:0.5〜89:10:1 DCM:メタノール:‘880’アンモニア溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。残留物をTHF(2mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.047mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.07g。
m/z 618 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.18 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.48 (d, J=7.7 Hz, 2H), 7.34 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.54 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=8.6, 4.0 Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 3.75- 3.58 (m, 6H), 3.33- 2.97 (m, 10H), 2.67 (s, 3H), 2.11- 1.67 (m, 4H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例18
(R)−7−(2−(2,5−ジメチル−4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル安息香酸
三臭化ホウ素溶液(DCM中1M、7.21mL)を、4−メトキシ−2,5−ジメチル安息香酸(1g)のDCM(5mL)懸濁液に−78℃で滴下した。反応をRTに温め、一夜撹拌した。反応を−78℃に冷却し、三臭化ホウ素溶液(DCM中1M、7.21mL)を添加した。反応をRTに温め、一夜撹拌した。反応を氷(〜50mL)に注意深く注いだ。得られた水性溶液をDCM(5×50mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄褐色固体として得た。収量0.75g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.19 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.09 (s, 3H)。
b) メチル4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾエート
アセチルクロライド(0.107mL)を、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル安息香酸(実施例18、工程a)(0.249g)のメタノール(15mL)の溶液に滴下し、得られた混合物を室温で72時間撹拌した。アセチルクロライド(0.107mL)を次いで添加し、反応を50℃に加熱し、この温度で一夜撹拌した。反応を濃縮し、残留物を、1:1 イソヘキサン:酢酸エチルから100%酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量0.25g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 10.04 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.09 (s, 3H)。
c) メチル4−(2,2−ジエトキシエトキシ)−2,5−ジメチルベンゾエート
2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(0.31mL)を、メチル4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾエート(実施例18、工程b)(0.25g)および炭酸セシウム(0.68g)のDMF(20mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を85℃で16時間撹拌した。反応を水(200mL)および酢酸エチル(100mL)に分配した。水性相を分離し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(2×100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をイソヘキサンから10:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.26g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.75 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.86 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.04 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.88-3.58 (m, 7H), 2.58 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 1.25 (t, J=7.0 Hz, 6H)。
d) (4−(2,2−ジエトキシエトキシ)−2,5−ジメチルフェニル)メタノール
リチウムアルミニウムハイドライド溶液(THF中1M、1.17mL)を、メチル4−(2,2−ジエトキシエトキシ)−2,5−ジメチルベンゾエート(実施例18、工程c)(0.231g)のTHF(20mL)溶液に0℃で添加した。得られた混合物をRTに温め、1時間撹拌した。エタノール(0.5mL)を注意深く添加し、反応濃縮した。残留物を1M NaOH (50mL)および酢酸エチル(100mL)に分配した。水性物を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.20g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.08 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 4.85 (t, J=5.3 Hz, 1H), 4.60 (s, 2H), 4.00 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.84- 3.58 (m, 4H), 2.33 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 1.25 (t, J=7.0 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
e) (9−(2−(4−(ヒドロキシメチル)−2,5−ジメチルフェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)−2,5−ジメチルフェニル)メタノール(実施例18、工程d)(0.2g)の酢酸(5mL)および水(5mL)混合物中の溶液を65℃で1時間加熱し、RTに冷却した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に再溶解し、酢酸(5mL)、続いて(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.35g)を添加した。得られた混合物を15分間撹拌し、次いでナトリウムシアノボロハイドライド(0.07g)を添加し、混合物を一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(50mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を47.5:47.5:5 酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.12g。
m/z 460 (M+H)+(APCI)
f) 2,5−ジメチル−4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(0.32g)を、(9−(2−(4−(ヒドロキシメチル)−2,5−ジメチルフェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例18、工程e)(0.17g)のDCM(10mL)溶液に添加した。得られた混合物を4時間加熱還流した。反応をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをDCM(2×50mL)で洗浄した。母液および洗液を合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.17g。
m/z 458 (M+H)+(APCI)
g) (R)−7−(2−(2,5−ジメチル−4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
2,5−ジメチル−4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド(実施例18、工程f)(0.08g)を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.07g)および酢酸(0.010mL)のメタノール(2mL)の混合物に添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.016g)を次いで添加し、混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(50mL)およびpH7.2 リン酸緩衝液(50mL)に分配した。水性物を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を95:5:0.5から92:8:0.8 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.069g。
m/z 668 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.34- 11.14 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.76 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.94 (t, J=6.5 Hz, 1H), 4.39- 4.31 (m, 2H), 4.23- 4.09 (m, 2H), 3.78- 3.63 (m, 6H), 3.61- 3.55 (m, 2H), 3.49- 3.20 (m, 4H), 3.13- 3.03 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.21- 2.01 (m, 5H), 1.94- 1.78 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例19
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(ブロモメチル)−5−フルオロフェニル)酢酸
過酸化ベンゾイル(0.05g)を、2−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)酢酸(0.518g)およびN−ブロモスクシンイミド(0.6g)のDCM(10mL)の混合物に添加した。反応を1時間加熱還流した。DCM(10mL)および水(20mL)を添加し、有機相を分離した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をトルエンでトリチュレートし、得られた白色固体を濾過により除去した。母液を真空で蒸発させて、副題化合物を白色固体として得て、それをさらに精製せずに次工程に使用した。収量0.38g。
b) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、3.85mL)の溶液を、2−(3−(ブロモメチル)−5−フルオロフェニル)酢酸(実施例19、工程a)(0.38g)のTHF(10mL)溶液に0℃で滴下した。得られた混合物をRTに温め、1時間撹拌した。反応を0℃に冷却し、メタノール(1mL)を発泡が止むまで滴下した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をMeCN(10mL)に再溶解した。(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.61g)を次いで添加し、続いてトリエチルアミン(0.54mL)を添加し、得られた混合物を70時間撹拌した。次いで溶媒を真空で蒸発させた。99:1:0.1から94.5:5:0.5 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色泡状物として得た。収量0.57g。
m/z 434 (M+H)+(APCI)
c) 2−(3−フルオロ−5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
TFA(0.08mL)を、(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例19、工程b)(0.46g)のDCM(5mL)溶液に0℃に添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.68g)を次いで添加し、混合物をRTで45分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸(bicabonate)ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、混合物を10分間撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し、酢酸(0.1mL)で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.4g。
m/z 432 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(3−フルオロ−5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例19、工程c)(0.2g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.18g)および酢酸(0.04mL)のメタノール(0.5mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.03g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、2時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、95:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.018g。
m/z 642 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.89 (s, 1H), 7.26- 7.12 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.94- 4.85 (m, 1H), 4.26- 4.13 (m, 2H), 3.74- 3.59 (m, 6H), 3.35- 2.94 (m, 10H), 2.67 (s, 3H), 2.06- 1.91 (m, 2H), 1.83- 1.68 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例20
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール
リチウムアルミニウムハイドライド(ジエチルエーテル中1M、5.55mL)を5分間にわたり、氷浴中で冷却した撹拌しているメチル3−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾエート(1.0g)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に滴下した。1時間後、反応混合物をメタノールでクエンチし、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン、2:1、次いで酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.5g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.31 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.26- 7.20 (m, 2H), 7.16 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.86 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.87 (t, J=6.9 Hz, 2H)。2個の交換可能なプロトン観察されず。
b) 3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(IV)(2.0g)を、撹拌している2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール(実施例20、工程a)(0.50g)のDCM(10mL)溶液に室温で添加した。6時間後、反応混合物をセライトを通して濾過し、DCMで溶出した。溶液を真空蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。直接使用。収量0.46g。
c) 2−(3−(ジエトキシメチル)フェニル)エタノール
塩化アンモニウム(0.08g)を、3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例20、工程b)(0.45g)およびトリエトキシメタン(0.55g)のEtOH(8mL)溶液に添加し、反応混合物を70℃で3時間加熱した。冷却後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。酢酸エチル溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.24g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.38- 7.25 (m, 3H), 7.22- 7.16 (m, 1H), 5.50- 5.47 (m, 1H), 3.93- 3.82 (m, 2H), 3.71- 3.47 (m, 4H), 2.94- 2.86 (m, 2H), 1.29- 1.21 (m, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
d) 3−(ジエトキシメチル)フェネチルメタンスルホネート
メタンスルホニルクロライド(0.18g)のジクロロメタン(0.2mL)溶液を、氷浴中で冷却した撹拌している2−(3−(ジエトキシメチル)フェニル)エタノール(実施例20、工程c)(0.23g)およびトリエチルアミン(0.429mL)のジクロロメタン(2.5mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。酢酸エチル層を飽和重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.28g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.40- 7.29 (m, 3H), 7.19 (d, J=7.4 Hz, 1H), 5.47 (s, 1H), 4.42 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.67- 3.48 (m, 4H), 3.07 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.86 (s, 3H), 1.24 (t, J=6.8 Hz, 6H)。
e) (9−(3−(ジエトキシメチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
3−(ジエトキシメチル)フェネチルメタンスルホネート(実施例20、工程d)(0.30g)のアセトニトリル(acetontrile)(1.5mL)溶液を、撹拌している(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.391g)およびトリエチルアミン(0.415mL)のアセトニトリル(1.5mL)溶液に添加し、溶液を70℃で48時間で加熱した。冷却後、溶液を真空で蒸発させ、精製のために、酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミン、60:40:5で溶出するシリカゲルカラムに載せ副題化合物をガム状物として得た。収量0.2g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30- 7.24 (m, 3H), 7.14 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.11 (d, J=3.7 Hz, 1H), 6.69 (dd, J=3.7 Hz, 1.1Hz, 1H), 5.46 (s, 1H), 3.78- 3.71 (m, 4H), 3.65- 3.49 (m, 6H), 2.82- 2.77 (m, 2H), 2.65- 2.57 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.48- 2.39 (m, 2H), 1.94- 1.86 (m, 2H), 1.67- 1.56 (m, 2H), 1.23 (t, J=7.2 Hz, 6H)。
f) 3−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)ベンズアルデヒド
ギ酸(2mL)を、氷浴中で冷却した撹拌している(9−(3−(ジエトキシメチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例20、工程e)(0.20g)のテトラヒドロフラン(3mL)および水(1mL)溶液に添加した。10分間後、反応混合物を真空で蒸発させ、トルエンを添加し、反応混合物を真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリルに溶解し、次いで真空で蒸発させ、この工程を繰り返して、副題化合物を油状物として得て、それを直接使用した。収量0.16g。
m/z 413 (M+H)+(APCI)
g) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.033mL)を、撹拌している3−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)ベンズアルデヒド(実施例20、工程f)(0.17g)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)のメタノール(10mL)溶液に添加した。2分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.10g)を添加し、反応混合物を室温で一夜撹拌した。メタノール溶液を〜3mLに濃縮し、酢酸エチルで希釈した。ガム状沈殿物が形成された。酢酸エチルを傾捨し、飽和重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。ガム状物を少量のメタノールに溶解し、酢酸エチルに添加した。酢酸エチルを濾過し、真空で蒸発させて、白色固体を得た。固体をメタノールに溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:15−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、蒸発乾固した。ジエチルエーテルでのトリチュレーションにより、表題化合物を白色固体として得た。収量0.11g。
m/z 623 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.67 (s, 1H), 10.23 (s, 1H), 9.85- 9.75および9.61- 9.50 (m, total 1H), 9.18- 8.98 (m, 2H), 7.45- 7.31 (m, 4H), 7.29- 7.24 (m, 1H), 6.89 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.86- 6.83 (m, 1H), 6.75 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.48- 6.44 (m, 1H), 4.93- 4.85 (m, 1H), 4.21- 4.14 (m, 2H), 3.74- 3.64 (m, 4H), 3.53 (s, 2H), 3.48- 3.40 (m, 2H), 3.36- 3.27 (m, 2H), 3.08- 2.92 (m, 6H), 2.47 (s, 3H), 2.16- 2.08 (m, 2H), 1.74- 1.61 (m, 2H)。
実施例21
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−((5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(2.82g)を、撹拌している2−(チオフェン−2−イル)エタノール(2g)およびイミダゾール(1.275g)のDMF(20mL)溶液に、20℃で20分間にわたり少しずつ添加した。混合物を20℃で18時間撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水に分配し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物を1−4%酢酸エチルのイソヘキサンの勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。残留物(2.7g)をTHF(50mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却し、n−ブチル(buyl)リチウム(ヘキサン中2.5M、5.06mL)を10分間にわたり滴下し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、DMF(5.7mL)を5分間にわたり滴下した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を水および酢酸エチルに分配し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を、7%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量2.3g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.83 (s, 1H), 7.61 (d, 1H), 6.96 (d, 1H), 3.86 (t, 2H), 3.07 (t, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.02 (s, 6H)。
b) 2−(5−(ジエトキシメチル)チオフェン−2−イル)エタノール
5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例21、工程a)(1.37g)および塩化アンモニウム(0.135g)およびトリエチルオルトホルメート(0.928mL)のエタノール(15mL)中の混合物を窒素下3時間加熱還流した。ほとんどのエタノールを減圧下除去し、残った混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をTHF(20mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、5.07mL)を1分間にわたり滴下した。混合物を室温で30分間静置した。溶媒を減圧下除去し、残留物を25%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.940g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 6.85 (d, 1H), 6.73 (d, 1H), 5.64 (s, 1H), 4.79- 4.74 (m, 1H), 3.62- 3.43 (m, 6H), 2.87 (t, 2H), 1.13 (t, 6H)。
c) 5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
2−(5−(ジエトキシメチル)チオフェン−2−イル)エタノール(実施例21、工程b)(0.54g)のジクロロメタン(20mL)溶液を、トリエチルアミン(0.359mL)で処理し、混合物を氷浴中で冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.183mL)のジクロロメタン(3mL)溶液を次いで2分間にわたり滴下し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をアセトニトリル(7mL)およびDMF(1mL)の混合物に溶解し、トリエチルアミン(0.654mL)、続いて(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.5g)を添加し、70℃で10時間加熱した。混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をTHF(5mL)に溶解し、氷浴で冷却し、ギ酸(4mL)、続いて水(1mL)を添加した。混合物を0℃で10分間静置した。溶媒を減圧下除去し、残留物を2回トルエンとおよび2回アセトニトリルと共沸蒸留した。粗生成物を、溶媒として1%トリエチルアミンおよび2%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.52g。
m/z 420 (M+H)+(APCI)
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−((5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.22g)のメタノール(8mL)溶液を、酢酸(0.041mL)、続いて5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例21、工程c)(0.3g)のメタノール(2mL)溶液で処理した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.067g)で処理した。混合物を次いで室温で18時間撹拌した。ほとんどのメタノールを減圧下蒸発させ、残りをTHF(50mL)、塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.08g。
m/z 630 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.14 (d, 1H), 6.94- 6.88 (m, 2H), 6.76 (d, 1H), 4.91- 4.85 (m, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.66 (s, 2H), 3.40- 3.30 (m, 4H), 3.26- 3.07 (m, 4H), 3.04- 3.02 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.09- 1.99 (m, 2H), 1.87- 1.73 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例22
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
2−イソプロピルチアゾール−4−カルボン酸(1g)およびtert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(1.71g)のDMF(30mL)溶液を氷浴で冷却し、トリエチルアミン(2.442mL)、続いてHATU(2.89g)で処理した。氷浴を除き、混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、溶媒として70%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量2g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.93 (s, 1H), 3.71- 3.63 (m, 6H), 3.51- 3.44 (m, 2H), 3.35- 3.26 (m, 1H), 3.18- 3.10 (m, 2H), 1.74- 1.67 (m, 2H), 1.49- 1.41 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.34 (d, J=7.6 Hz, 6H)。
b) (2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート
tert−ブチル4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例22、工程a)(2.3g)のジクロロメタン(40mL)およびトリフルオロ酢酸(10mL)の混合物中の溶液を20℃で30分間静置した。トルエン(50mL)を添加し、溶媒を蒸発させ、次いでこの工程をさらにトルエン(50mL)を用いて繰り返した。残留物をエーテルでトリチュレートした。ガム状物を次いでアセトニトリルに溶解し、溶媒を蒸発させて、副題化合物を得た。収量1.64g。
m/z 310 (M+H)+(APCI)
c) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.85g)および2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.432g)のアセトニトリル(10mL)中の混合物を、20℃で、トリエチルアミン(0.616mL)で処理し、次いで2時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、1%トリエチルアミンおよび3%メタノールのジクロロメタン酔え右記の勾配を使用して溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.71g。
m/z 444 (M+H)+(APCI)
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例22、工程c)(0.3g)のジクロロメタン(10mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.052mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.402g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)、酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.039mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、0℃で、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.2g)および酢酸(0.039mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.064g)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。ほとんどのメタノールを減圧下蒸発させ、残りをTHF(50mL)、塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.170g。
m/z 652 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.45- 7.31 (m, 4H), 6.93 (d, J=31.1 Hz, 1H), 6.77 (d, J=24.6 Hz, 1H), 4.96- 4.87 (m, 1H), 4.27 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.65 (s, 2H), 3.35- 2.97 (m, 11H), 2.08- 1.96 (m, 2H), 1.84- 1.67 (m, 2H), 1.35 (d, J=20.7 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例23
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−ジ(diri)フルオロアセテート
a) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例22、工程c)(0.159g)のDCM(10mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.028mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.213g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.039mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.12g)および酢酸(0.021mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.114g)で処理し、次いで混合物を室温で18時間撹拌した。メタノールを減圧下除去し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を、溶媒として1%‘880’水性アンモニアおよび8%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.127g。
m/z 760 (M+H)+(APCI)
b) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例23、工程a)(0.127g)のTHF(4mL)溶液を、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.035mL)のメタノール(1mL)溶液で処理し、得られた混合物を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.085g。
m/z 646 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.16 (d, J=36.5 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.45- 7.33 (m, 4H), 7.13 (d, J=26.1 Hz, 1H), 6.99 (d, J=24.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J=24.2 Hz, 1H), 5.38- 5.32 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.64 (s, 2H), 3.32- 3.24 (m, 3H), 3.21- 3.00 (m, 8H), 2.08- 1.97 (m, 2H), 1.82- 1.68 (m, 2H), 1.34 (d, J=25.7 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例24
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)エタノール
炭酸セシウム(8.84g)を、3−(2−ヒドロキシエチル)フェノール(2.5g)および2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(3.74g)のDMF(50mL)溶液に添加し、得られた混合物を90℃で一夜撹拌し、次いで冷却した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を水および塩水で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、させ、ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液の勾配で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を薄黄色油状物として得た。収量3.0g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.21- 7.16 (m, 1H), 6.82- 6.72 (m, 3H), 4.80 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.97 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.81 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.78- 3.69 (m, 2H), 3.65- 3.56 (m, 2H), 2.80 (t, J=6.5 Hz, 2H), 1.21 (t, J=6.9 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド
濃塩酸(1.5mL)を、2−(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)エタノール(実施例24 工程a)(0.256g)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に添加し、得られた混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶液を次いで水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、副題化合物を白色泡状物として得た。収量0.150g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.86 (s, 1H), 7.28- 7.13 (m, 1H), 6.92- 6.66 (m, 3H), 4.57 (s, 2H), 3.87 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.86 (t, J=6.5 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド(実施例24、工程b)(0.143g)および(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.314g)のメタノール(10mL)懸濁液を、酢酸(0.045mL)で処理し、室温で30分間撹拌した。混合物を氷水中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.254g)で処理し、氷浴の効果が無くすにまかせ、3日間撹拌した。得られた溶液を1:15:84 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンtで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、粗生成物(0.243g)を得た。1:5:94 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出する2回目のシリカフラッシュクロマトグラフィーでの精製により、僅かに不純な副題化合物を、褐色ガム状物として得た。収量0.122g。
m/z 446 (M+H)+(APCI)
d) 2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェニル)アセトアルデヒド
(9−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例24、工程c)(0.152g)のDCM(5mL)溶液を、氷水中で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.039mL)で処理し、5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.221g)を添加し、混合物を冷却浴から離し、室温で25分間撹拌した。反応を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)の添加によりクエンチし、得られた2相混合物を10分間撹拌した。混合物を次いで酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄した。酢酸(0.1mL)を添加し、次いで酸性化抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、副題化合物を、褐色ガム状物として得た。収量0.118g。
m/z 444 (M+H)+(APCI)
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.105g)のメタノール(2mL)溶液を酢酸(0.023mL)で処理し、5分間撹拌した。2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェニル)アセトアルデヒド(実施例24、工程d)(0.117g)のメタノール(3mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.085g)で処理した。混合物を氷中で1時間撹拌し、次いでさらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.086g)を添加した。混合物を氷中で1時間撹拌し、次いでさらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.169g)を添加し、混合物を1時間撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.506g)を添加し、混合物を一夜撹拌し、室温までゆっくり温めた。翌日、混合物を再び氷水中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.254g)で処理し、氷水中で45分間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリル(3mL)および水(1.5mL)の混合物に溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、アセトニトリルと2回共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.011g。
m/z 654 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.68 (br s, 1H), 10.22 (br s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.29 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.96- 6.84 (m, 4H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.48 (br s, 1H), 4.93- 4.85 (m, 1H), 4.36- 4.27 (m, 2H), 3.83- 3.61 (m, 6H), 3.60- 3.51 (m, 2H), 3.50- 3.42 (m, 2H), 3.24- 3.02 (m, 6H), 3.02- 2.84 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.15- 2.06 (m, 2H), 1.88- 1.67 (m, 2H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例25
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−イル)メタノントリフルオロアセテート
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.594g)および2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボン酸(0.4g)のDMF(10mL)溶液をトリエチルアミン(0.848mL)で処理し、0℃に冷却した。HATU(1.003g)を添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、40%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製して、生成物を遊離塩基として得た。これをジクロロメタン(40mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(10mL)で処理し、次いで混合物を20℃で1時間静置した。トルエン(60mL)を添加し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.740g。
m/z 336 (M+H)+(APCI)
b) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−イル)メタノン
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.354g)を、1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例25、工程a)(0.74g)およびトリエチルアミン(0.689mL)のアセトニトリル(15mL)溶液に添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、溶媒として1%トリエチルアミンおよび3%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.640g。
m/z 470 (M+H)+(APCI)
c) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−イル)メタノン(実施例25、工程b)(0.211g)のジクロロメタン(10mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.035mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.266g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.026mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.150g)および酢酸(0.026mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.143g)で処理し、次いで混合物を室温で18時間撹拌した。メタノールを減圧下除去し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を、溶媒として1%‘880’水性アンモニアおよび8%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.11g。
m/z 786 (M+H)+(APCI)
d) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.030mL)のメタノール(1mL)溶液を、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例25、工程c)(0.11g)のTHF(4mL)溶液に添加し、得られた溶液を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物0.075gを得た。
m/z 672 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.78 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.18 (d, J=49.2 Hz, 1H), 7.45- 7.33 (m, 4H), 7.14 (d, J=21.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J=19.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J=21.9 Hz, 1H), 5.39- 5.33 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.75- 3.63 (m, 4H), 3.59 (s, 2H), 3.28 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.21- 3.00 (m, 8H), 2.10- 1.97 (m, 2H), 1.84- 1.67 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例26
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−イル)メタノン(実施例25、工程b)(0.268g)のジクロロメタン(10mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.044mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.339g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.033mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、0℃で、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)および酢酸(0.033mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.054g)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。ほとんどのメタノールを減圧下蒸発させ、残りをTHF(50mL)、塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.13g。
m/z 678 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.45- 7.31 (m, 4H), 6.93 (d, J=41.1 Hz, 1H), 6.77 (d, J=36.9 Hz, 1H), 4.97- 4.87 (m, 1H), 4.27 (s, 2H), 3.74- 3.69 (m, 2H), 3.69- 3.64 (m, 2H), 3.59 (s, 2H), 3.25 (t, J=14.5 Hz, 2H), 3.19- 2.99 (m, 8H), 2.09- 1.97 (m, 2H), 1.84- 1.69 (m, 2H)。4個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例27
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチルジメチル(2−(チオフェン−3−イル)エトキシ)シラン
tert−ブチルクロロジメチルシラン(3.88g)を、氷浴中で冷却した撹拌している2−(チオフェン−3−イル)エタノール(3.00g)および1H−イミダゾール(4.78g)のDMF(30mL)溶液に添加した。16時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し(300mL)、水(3×150mL)で洗浄し、真空で蒸発させた。イソヘキサン、次いで1:5 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を油状物として得た。収量5.2g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.23 (dd, J=2.9, 4.9 Hz, 1H), 7.01- 6.99 (m, 1H), 6.97 (dd, J=1.3, 4.9Hz, 1H), 3.80 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.85 (t, J=6.8 Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)。
b) 4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドと3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドの混合物
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、7mL)を、−78℃に冷却し、撹拌しているtert−ブチルジメチル(2−(チオフェン−3−イル)エトキシ)シラン(実施例27、工程a)(2.210g)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液に添加した。添加後、反応混合物を氷浴中で1時間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。N,N−ジメチルホルムアミド(9.00g)を5分間にわたり滴下し、さらに10分間後冷却浴を除いた。1時間後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配し、酢酸エチル溶液を2回水、1回塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。1:20 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、1H NMRで4:1 混合物の4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドおよび3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドを油状物として得た。収量1.3g。
4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド:
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.93 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.71 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 3.92- 3.84 (m, 2H), 2.91 (t, J=6.5 Hz, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド:
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.08 (s, 1H), 7.69 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.09 (d, J=5.0 Hz, 1H), 3.92- 3.84 (m, 2H), 3.22 (t, J=6.5 Hz, 2H), 0.89 (s, 9H),-0.01 (s, 6H)。
c) (9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.230g)を、撹拌している4:1 混合物の4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドおよび3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例27、工程b)(0.20g)およびAcOH(0.033mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(3mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.35g)を添加した。16時間後、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水で3回洗浄し、真空で蒸発させた。20:80:5 酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、2個の異性体生成物を分離し、副題化合物をガム状物として得た。収量0.21g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.09 (d, J=3.8 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.69 (d, J=3.8 Hz, 1H), 3.78 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.76- 3.69 (m, 4H), 3.64 (s, 2H), 3.56 (s, 2H), 2.76 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.62- 2.54 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.41- 2.32 (m, 2H), 1.90- 1.82 (m, 2H), 1.63- 1.52 (m, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)。
d) (9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
テトラブチルアンモニウムフルオライド(テトラヒドロフラン中1M、2mL)を、(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例27、工程c)(0.65g)のテトラヒドロフラン(7mL)の溶液に添加した。1時間後、溶液を真空で蒸発させた。20:1 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでの精製により、副題化合物をガム状物として得た。収量0.45g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.09 (d, J=3.7 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.69 (dd, J=1.0, 3.7 Hz, 1H), 3.83 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.76- 3.70 (m, 4H), 3.66 (s, 2H), 3.56 (s, 2H), 2.82 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.62- 2.55 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.43- 2.33 (m, 2H), 1.91- 1.82 (m, 2H), 1.65- 1.50 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
e) 2−(5−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.35g)を、撹拌している(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例27、工程d)(0.19g)およびトリフルオロ酢酸(0.052mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。1時間後、酢酸エチル(30mL)、続いて混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加した。反応混合物をよく振盪し、分離した。酢酸エチル溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。酢酸(0.07mL)を添加し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空(浴温度〜30℃)で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.19g。直接使用。
f) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.039g)を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.17g)および2−(5−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド(実施例27、工程e)(0.19g)のMeOH(10mL)撹拌している溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.10g)を添加した。3時間後、反応混合物を真空で〜2mLまで濃縮し、THF(20mL)を添加し、溶液を混合物の塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(2mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。固体をメタノールに溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発乾固した。アセトニトリルを添加し、溶液を真空で蒸発させ、この工程を繰り返した。ジエチルエーテルを添加し、ガム状物をトリチュレートして、表題化合物を固体として得た。収量0.097g。
m/z 629 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.67 (s, 1H), 10.23 (s, 1H), 9.82- 9.67 (m, 1H), 8.93- 8.67 (m, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.25- 7.22 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.60- 6.46 (m, 1H), 6.51- 6.46 (m, 1H), 4.92- 4.86 (m, 1H), 4.68- 4.51 (m, 2H), 3.74- 2.88 (m, 16H), 2.46 (s, 3H), 2.15- 2.04 (m, 2H), 1.69- 1.56 (m, 2H)。
実施例28
(R)−5−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(3−フルオロ−5−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例19、工程c)(0.2g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.23g)および酢酸(0.027mL)のメタノール(3mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.044g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、2時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、95:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。残留物をTHF(3mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.11mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。反応を真空で濃縮した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.021g。
m/z 636 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.15 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.29- 7.17 (m, 3H), 7.13 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.55 (d, J=9.7 Hz, 1H), 5.37- 5.29 (m, 1H), 4.35- 4.19 (m, 2H), 3.75- 3.59 (m, 6H), 3.34- 2.98 (m, 10H), 2.67 (s, 3H), 2.06- 1.93 (m, 2H), 1.83- 1.69 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例29
(R)−7−(2−(4−フルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)酢酸
2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)アセトニトリル(1g)および水酸化ナトリウム(0.8g)を、混合物のメタノール(10mL)および水(3mL)中で合わせた。得られた混合物を次いで一夜加熱還流した。反応を真空で濃縮し、残留物を水(25mL)に溶解した。水性相をエーテル(2×25mL)で洗浄し、濃塩酸で酸性化し、エーテル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量1.1g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.31 (s, 1H), 7.20- 6.99 (m, 3H), 3.52 (s, 2H), 2.21 (s, 3H)。
b) (9−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
過酸化ベンゾイル(0.058g)を、2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)酢酸(0.6g)(実施例29、工程a)およびN−ブロモスクシンイミド(0.7g)のDCM(10mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を4時間加熱還流した。DCM(10mL)および水(20mL)を添加し、有機相を分離した。有機相を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をTHF(10mL)に再溶解し、氷浴中で冷却した。ボランジメチルスルフィド(THF中2M、4.46mL)溶液を滴下し、混合物を1時間撹拌した。メタノール(2mL)を注意深く添加し、発泡が止んだら溶媒を真空で蒸発させた。残留物をアセトニトリル(10mL)に再溶解し、(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.7g)、続いてトリエチルアミン(1.49mL)を添加した。得られた混合物を一夜撹拌し、次いで真空で濃縮した。99:1:0.1から97:3:0.3 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を泡状物として得た。収量0.46g。
m/z 433 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.22- 7.16 (m, 2H), 7.14- 7.07 (m, 1H), 6.97 (dd, J=10.0, 8.5 Hz, 1H), 6.80- 6.76 (m, 1H), 3.67- 3.57 (m, 6H), 3.50- 3.45 (m, 4H), 2.70 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.41- 2.35 (m, 4H), 1.76- 1.67 (m, 2H), 1.55- 1.45 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (R)−7−(2−(4−フルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.032mL)を、(9−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例29、工程b)(0.18g)のDCM(5mL)溶液に0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.27g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(25mL)の混合物を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(25mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し、数滴の酢酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.012mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.17g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.039g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.11g。
m/z 641 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.47- 7.35 (m, 2H), 7.29- 7.17 (m, 2H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.82- 6.75 (m, 2H), 4.91 (dd, J=8.1, 5.3 Hz, 1H), 4.32- 4.20 (m, 2H), 3.74- 3.61 (m, 4H), 3.53 (s, 2H), 3.28- 2.93 (m, 10H), 2.46 (s, 3H), 2.05- 1.97 (m, 2H), 1.82- 1.74 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例30
(R)−メチル5−(9−(3−(2−(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチルアミノ)エチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレートジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(5−(メトキシカルボニル)チオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.6g)およびチオフェン−2,5−ジカルボン酸(1.7g)のDMF(10mL)をトリエチルアミン(2.75mL)で処理し、0℃に冷却した。HATU(1.013g)を添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび酢酸(2mL)含有塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物を溶媒として1%酢酸の酢酸エチル溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。この物質をTHF(30mL)に溶解し、カルボニルジイミダゾール(0.332g)で処理し、混合物を45℃で1時間静置した。メタノール(20mL)を添加し、反応を50℃で30分間加熱した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、溶媒として40%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.45g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.72 (d, J=3.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J=3.8 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.72- 3.68 (m, 2H), 3.63- 3.59 (m, 2H), 3.58- 3.51 (m, 2H), 3.49 (s, 2H), 3.12- 3.04 (m, 2H), 1.77- 1.70 (m, 2H), 1.46- 1.40 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
b) メチル5−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレートトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(10mL)を、tert−ブチル4−(5−(メトキシカルボニル)チオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例30、工程a)(0.45g)のジクロロメタン(40mL)溶液に添加し、得られた混合物を20℃で1時間静置した。トルエン(50mL)を添加し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.46g。
m/z 325 (M+H)+(APCI)
c) メチル5−(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレート
メチル5−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレートトリフルオロアセテート(実施例30、工程b)(0.46g)および2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.226g)のアセトニトリル(10mL)溶液をトリエチルアミン(0.44mL)で処理し、混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、溶媒として1%トリエチルアミンおよび3%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.41g。
m/z 459 (M+H)+(APCI)
d) (R)−メチル5−(9−(3−(2−(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチルアミノ)エチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレートジトリフルオロアセテート
メチル5−(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレート(実施例30、工程c)(0.262g)のジクロロメタン(10mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.044mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.339g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.033mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、0℃で、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)および酢酸(0.033mL)のメタノール(10mL)溶液を添加した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.054g)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。ほとんどのメタノールを減圧下蒸発させ、残りをTHF(50mL)、塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.175g。
m/z 667 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.72 (d, J=3.8 Hz, 1H), 7.44- 7.33 (m, 5H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.95- 4.89 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.74- 3.69 (m, 2H), 3.66- 3.61 (m, 2H), 3.53 (s, 2H), 3.28- 2.98 (m, 10H), 2.09- 1.99 (m, 2H), 1.77 (s, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例31
(R)−メチル5−(9−(3−(2−(2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ)エチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレートジトリフルオロアセテート
a) (R)−メチル5−(9−(3−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ)エチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレート
メチル5−(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレート(実施例30、工程c)(0.137g)のジクロロメタン(10mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.023mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.178g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.017mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させて、粗中間体アルデヒド(0.13g)を得た。アルデヒドをメタノール(2mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.10g)および酢酸(0.017mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.095g)で処理し、次いで混合物を室温で18時間撹拌した。メタノールを減圧下除去し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として1%‘880’水性アンモニアおよび9%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.108g。
m/z 775 (M+H)+(APCI)
b) (R)−メチル5−(9−(3−(2−(2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ)エチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレートジトリフルオロアセテート
(R)−メチル5−(9−(3−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ)エチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボニル)チオフェン−2−カルボキシレート(実施例31、工程a)(0.108g)のTHF(4mL)溶液をトリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.029mL)のメタノール(1mL)で処理し、溶液を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.055g。
m/z 661 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.18 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.72 (d, J=3.8 Hz, 1H), 7.45- 7.32 (m, 5H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J=9.7 Hz, 1H), 5.40- 5.34 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.75- 3.70 (m, 2H), 3.66- 3.61 (m, 2H), 3.53 (s, 2H), 3.29 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.22- 3.01 (m, 8H), 2.10- 1.99 (m, 2H), 1.78 (s, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例32
(R)−7−(2−(3,4−ジフルオロ−5−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール
ボランジメチルスルフィド(THF中2M、18.30mL)の溶液を、2−(3,4−ジフルオロフェニル)酢酸(2.1g)のTHF(20mL)溶液に、0℃で注意深く添加した。得られた混合物をRTに温め、1時間撹拌した。反応を氷浴中で冷却し、メタノール(5mL)を滴下した。反応を発泡が止むまで撹拌し、溶媒を真空で蒸発させた。イソヘキサンから4:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1.92g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.14- 7.00 (m, 2H), 6.98- 6.90 (m, 1H), 3.85 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.82 (t, J=6.4 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 2,3−ジフルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(6.15mL)を、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M、22.8mL)に、−70℃で添加した。2−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール(実施例32、工程a)(1.92g)のTHF(25mL)溶液を滴下した。THF(25mL)を添加し、混合物を−70℃で6時間撹拌した。DMF(4.7mL)を次いで添加し、混合物を1時間、−70℃で撹拌した。混合物を次いでRTに温め、70時間撹拌した。水性HCl溶液(2M、10mL)、続いて酢酸エチル(20mL)を添加し層を分離した。水性相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。4:1から2:1 イソヘキサン:ジエチルエーテル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量1.9g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 10.33 (s, 1H), 7.54- 7.47 (m, 1H), 7.39- 7.32 (m, 1H), 3.92- 3.86 (m, 2H), 2.88 (t, J=6.3 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(2,3−ジフルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.53g)を、2,3−ジフルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例32、工程b)(0.25g)および酢酸(0.08mL)のメタノール(5mL)溶液に添加した。反応を30分間撹拌し、氷浴中で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.13g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、18時間撹拌した。反応を真空で濃縮した。99:1:0.1から97:3:0.3 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.08g。
m/z 451 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.18 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.14- 7.06 (m, 1H), 7.04- 6.99 (m, 1H), 6.80- 6.77 (m, 1H), 4.34- 4.29 (m, 1H), 3.68- 3.57 (m, 6H), 3.53- 3.46 (m, 4H), 2.70 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.47- 2.34 (m, 7H), 1.77- 1.67 (m, 2H), 1.55- 1.45 (m, 2H)。
d) (R)−7−(2−(3,4−ジフルオロ−5−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.013mL)を、(9−(2,3−ジフルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例32、工程c)(0.077g)のDCM(2mL)溶液に0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.11g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(1mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)および酢酸エチル(5mL)の混合物を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(25mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し、数滴の酢酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.005mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.045g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.016g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.052g。
m/z 659 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.46- 7.37 (m, 1H), 7.28- 7.23 (m, 1H), 7.20 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.81- 6.74 (m, 2H), 4.91 (dd, J=8.1, 5.0 Hz, 1H), 4.28- 4.19 (m, 2H), 3.74- 3.62 (m, 4H), 3.53 (s, 2H), 3.25 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.15- 2.95 (m, 8H), 2.46 (s, 3H), 2.01- 1.93 (m, 2H), 1.80- 1.67 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例33
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((8−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オン
トリエチルアミン(24.7mL)を、1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オール(5g)のDMSO(25mL)溶液に添加した。三酸化硫黄・ピリジン(18g)のDMSO(65mL)溶液を滴下し、混合物を20℃で90分間撹拌した。混合物を氷/水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を塩水で3回洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として2%トリエチルアミンのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量2.9g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.50- 7.46 (m, 4H), 7.30 (t, J=11.4 Hz, 4H), 7.24- 7.19 (m, 2H), 4.59 (s, 1H), 4.00 (s, 4H)。
b) 1−ベンズヒドリル−3−(トリメチルシリルオキシ)アゼチジン−3−カルボニトリル
テトラブチル(buyl)アンモニウムシアニド(0.283g)のジクロロメタン(50mL)溶液を15分間にわたり、撹拌している1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オン(実施例33、工程a)(2.5g)およびトリメチルシリルシアニド(2.82mL)のジクロロメタン(50mL)溶液に、20℃で窒素下滴下した。混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量3.5g。精製せずに直接使用。
c) 3−(アミノメチル)−1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オール
1−ベンズヒドリル−3−(トリメチルシリルオキシ)アゼチジン−3−カルボニトリル(実施例33、工程b)(3.5g)のTHF(50mL)溶液をボランメチルスルフィド複合体(THF中2M、20.8mL)で処理し、得られた混合物を70℃で1時間窒素下に加熱した。混合物を室温に冷却し、メタノール(50mL)で注意深くクエンチし、続いてエチレンジアミン(2.81mL)で処理した。この混合物を20℃で1時間、次いで55℃で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、15.6mL)で処理し、次いで室温で40分間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、6から7%メタノールのジクロロメタン溶液の勾配と1%トリエチルアミンで溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.95g。
m/z 269 (M+H)+(APCI)
d) N−((1−ベンズヒドリル−3−ヒドロキシアゼチジン−3−イル)メチル)−2−クロロアセトアミド
クロロアセチルクロライド(0.846mL)を、30分間にわたり、激しく撹拌している3−(アミノメチル)−1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オール(実施例33、工程c)(2.1g)の酢酸エチル(100mL)および炭酸カリウム(3.03g)の混合物の水(100mL)溶液に0℃で滴下した。混合物をさらに30分間撹拌し、0℃、次いで酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量2.6g。
m/z 345 (M+H)+(APCI)
e) 2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−オン
N−((1−ベンズヒドリル−3−ヒドロキシアゼチジン−3−イル)メチル)−2−クロロアセトアミド(実施例33、工程d)(2.6g)のTHF(50mL)溶液を、90分間にわたり、75℃で激しく撹拌しているカリウムtert−ブトキシド(tert−ブタノール中1M、15.08mL)およびTHF(150mL)に窒素下滴下した。添加完了後、混合物を75℃で10分間撹拌し、次いで室温に冷却した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量2.05g。
m/z 309 (M+H)+(APCI)
f) 2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン
ボランメチルスルフィド複合体(THF中2M、10.7mL)を、2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−オン(実施例33、工程e)(2g)の乾燥THF(40mL)溶液に添加し、得られた溶液を70℃で窒素下、50分間撹拌した。混合物を室温に冷却し、メタノール(40mL)、続いてN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(3.43g)の滴下により処理した。混合物を70℃で6時間加熱した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、溶媒として1%トリエチルアミンおよび5%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.35g。
m/z 295 (M+H)+(APCI)
g) (2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
HATU(2.267g)を、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(0.652g)および2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン(実施例33、工程f)(1.35g)およびトリエチルアミン(1.917mL)のDMF(20mL)溶液に、0℃で一度に添加する。冷却浴を除き、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を、0.4から5%メタノールのジクロロメタン溶液の勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.5g。
m/z 419 (M+H)+(APCI)
h) (5−メチルチオフェン−2−イル)(5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)メタノンヒドロクロライド
1−クロロエチルクロロホルメート(0.508mL)を、(2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例33、工程g)(1.5g)のアセトニトリル(30mL)に、0℃で滴下した。混合物を次いで1時間窒素下加熱還流した。溶媒を減圧下除去し、残留物をメタノール(50mL)に溶解した。この溶液を窒素下、30分間加熱還流した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチル(40mL)、次いでアセトニトリル(7mL)でトリチュレートして、副題化合物を得た。収量0.29g。
m/z 253 (M+H)+(APCI)
i) (2−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.281g)を、(5−メチルチオフェン−2−イル)(5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)メタノンヒドロクロライド(実施例33、工程h)(0.29g)およびトリエチルアミン(0.42mL)のアセトニトリル(15mL)に、20℃で滴下し、得られた混合物を3時間、20℃で撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として3%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.32g。
m/z 387 (M+H)+(APCI)
j) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((8−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例33、工程i)(0.16g)のジクロロメタン(10mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.032mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.246g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.024mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、0℃で、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)および酢酸(0.024mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.039g)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。ほとんどのメタノールを減圧下蒸発させ、残りをTHF(50mL)、塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.13g。
m/z 595 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.42- 7.29 (m, 4H), 7.24 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.82- 6.75 (m, 2H), 4.95- 4.88 (m, 1H), 4.36 (s, 2H), 4.09- 3.97 (m, 4H), 3.87 (s, 2H), 3.73- 3.69 (m, 2H), 3.66- 3.62 (m, 2H), 3.24 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.15- 2.97 (m, 4H), 2.46 (s, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例34
(R)−7−(2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(2,4−ジフルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
過酸化ジベンゾイル(0.03g)を、NBS(0.53g)および2−(2,6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)酢酸(0.5g)のDCM(10mL)中の混合物に添加した。反応を4時間加熱還流した。DCM(10mL)および水(20mL)を添加し、有機相を分離した。有機相を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をTHF(10mL)に再溶解し、氷浴中で冷却した。ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、4mL)の溶液を滴下し、混合物を1時間撹拌した。メタノール(2mL)を注意深く滴下し、発泡が止んだら溶媒を蒸発させた。残留物をアセトニトリル(10mL)に再溶解し、(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.8g)、続いてトリエチルアミン(1.12mL)を添加した。得られた混合物を一夜撹拌し、蒸発させ、99:1:0.1から97:3:0.3 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を透明泡状物として得た。収量0.37g。
m/z 451(M+H)+(APCI)
b) 2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
TFA(0.05mL)を、(9−(2,4−ジフルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例34、工程a)(0.27g)のDCM(5mL)に、0℃で添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.38g)を次いで添加し、混合物をRTで45分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸(bicabonate)ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.27g。
m/z 449 (M+H)+(APCI)
c) (R)−7−(2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例34、工程b)(0.135g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.11g)および酢酸(0.015mL)のメタノール(0.5mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.025g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、2時間撹拌した。反応を濃縮し、95:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.1g。
m/z 659 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.64- 7.50 (m, 1H), 7.26- 7.12 (m, 2H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.84- 6.69 (m, 2H), 4.91 (dd, J=8.5, 4.9 Hz, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.77- 3.47 (m, 6H), 3.29- 2.99 (m, 10H), 2.46 (s, 3H), 2.10- 1.90 (m, 2H), 1.88- 1.68 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例35
(R)−5−(2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例34、工程b)(0.135g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.12g)および酢酸(0.017mL)のメタノール(3mL)の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.028g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、2時間撹拌した。反応を濃縮し、残留物を95:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、残留物をTHF(3mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.074mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。反応を濃縮し、残留物分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.12g。
m/z 653 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.18 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.64- 7.51 (m, 1H), 7.22- 7.10 (m, 3H), 7.00 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.80 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.54 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=8.7, 4.1 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.76- 3.46 (m, 6H), 3.33- 3.03 (m, 10H), 2.46 (s, 3H), 2.09- 1.95 (m, 2H), 1.87- 1.66 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例36
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.50g)を、撹拌している4:1 混合物の4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドおよび3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例27、工程b)(0.40g)およびAcOH(0.085mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(6mL)中の溶液に添加した。5分間後、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.48g)を添加した。16時間後、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水で3回洗浄し、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミン、20:80:5で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2個の異性体生成物を分離し、副題化合物をガム状物として得た。収量0.27g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 3.99- 3.91 (m, 1H), 3.88- 3.82 (m, 1H), 3.81- 3.72 (m, 5H), 3.69- 3.58 (m, 3H), 3.37- 3.25 (m, 1H), 2.76 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.59- 2.44 (m, 3H), 2.41- 2.29 (m, 1H), 1.89- 1.81 (m, 2H), 1.78- 1.67 (m, 1H),1.56-1.50 (m, 1H) 1.46- 1.34 (m, 6H), 0.87 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
b) (9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
テトラブチルアンモニウムフルオライド(テトラヒドロフラン中1M、2mL)を、(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例36、工程a)(0.27g)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に添加した。1時間後、溶液を真空で蒸発させた。酢酸エチル:トリエチルアミン、20:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.18g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 4.00- 3.90 (m, 1H), 3.87- 3.80 (m, 3H), 3.79- 3.72 (m, 3H), 3.71- 3.60 (m, 3H), 3.36- 3.25 (m, 1H), 2.82 (t, J=6.6 Hz, 3H), 2.61- 2.42 (m, 3H), 2.42- 2.30 (m, 1H), 1.90- 1.82 (m, 2H), 1.78- 1.67 (m, 1H), 1.67- 1.58 (m, 1H), 1.44- 1.36 (m, 6H)。
c) 2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.25g)を、撹拌している(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例36、工程b)(0.17g)およびトリフルオロ酢酸(0.07mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。1時間後、酢酸エチル(30mL)、続いて混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加した。反応混合物をよく振盪し、分離した。酢酸エチル溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。酢酸(0.07mL)を添加し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空(浴温度〜30℃)で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.19g。直接使用
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.037mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.170g)および2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド(実施例36、工程c)(0.170g)のメタノール(8mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.08g)を添加した。3時間後、反応混合物を真空で〜2mLまで濃縮し、THF(20mL)を添加し、溶液を混合物の塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(2mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。固体をメタノールに溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、蒸発乾固した。ジエチルエーテルでのトリチュレーションにより、表題化合物を白色固体として得た。収量0.026g。
m/z 658 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.67 (s, 1H), 10.24 (s, 1H), 10.09- 9.78 (m, 1H), 8.91- 8.68 (m, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.9 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.9 Hz, 1H), 6.51- 6.46 (m, 1H), 4.93- 4.85 (m, 1H), 4.67- 4.51 (m, 2H), 3.85- 2.88 (m, 17H), 2.14- 2.05 (m, 2H), 1.82- 1.58 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
実施例37
(R)−5−(2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−((2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセトアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(1.702g)のDMF(20mL)溶液を、20℃で、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.5g)で処理し、混合物を90分間、20℃で窒素下に撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量2.5g。
m/z 385/387 (M-H)- (APCI)
b) tert−ブチル2,2−ジフルオロ−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
tert−ブチル4−((2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセトアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(実施例37、工程a)(3.2g)のTHF(40mL)溶液を、15分間にわたり、撹拌しているカリウムtert−ブトキシド(t−ブタノール中1M、16.53mL)およびTHF(60mL)の溶液に、70℃で窒素下に滴下した。添加終了時混合物をさらに10分間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、30%イソヘキサンの酢酸エチル溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.55g。
m/z 305 (M-H)- (APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.98 (s, 1H), 3.74 (d, J=13.3 Hz, 2H), 3.43 (d, J=2.8 Hz, 2H), 3.05 (s, 2H), 1.81- 1.73 (m, 2H), 1.70- 1.61 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
c) tert−ブチル2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
ボランメチルスルフィド複合体(THF中2M、2.69mL)をtert−ブチル2,2−ジフルオロ−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例37、工程b)(0.55g)のTHF(15mL)の溶液に滴下した。反応混合物を55℃で窒素下に25分間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物をメタノール(5mL)の注意深い滴下によりクエンチした。N1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.633g)を次いで添加し、混合物を70℃で40分間加熱した。溶媒を減圧下除去し、残留物を溶媒として4%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用したフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.32g。直接使用。
d) tert−ブチル2,2−ジフルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
HATU(0.541g)を、0℃で、撹拌しているtert−ブチル2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例37、工程c)(0.32g)および5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(0.171g)およびトリエチルアミン(0.458mL)のDMF(20mL)溶液に一度に添加した。混合物を次いで20℃で7時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、0.5から5%メタノールのジクロロメタン溶液の勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.4g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.29 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.84 (dd, J=3.6, 1.0 Hz, 1H), 4.08 (t, J=8.8 Hz, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.65- 3.58 (m, 2H), 3.21- 3.11 (m, 2H), 1.81- 1.73 (m, 2H), 1.66- 1.56 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)+3H(メチル)観察されず(溶媒下)。
e) (2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノントリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(5mL)を、tert−ブチル2,2−ジフルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例37、工程d)(0.4g)のジクロロメタン(20mL)溶液に20℃で添加した。溶液を20℃で25分間静置した。トルエン(40mL)を添加し、溶媒を減圧下除去した。残留物を2回アセトニトリルと共に蒸発させた。得られたガム状物をエーテルでトリチュレートして、副題化合物を得た。収量0.39g。
m/z 317 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.53 (s, 2H), 7.31 (d, J=3.8 Hz, 1H), 6.88- 6.85 (m, 1H), 4.14 (t, J=8.8 Hz, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.27- 3.21 (m, 2H), 3.13- 3.04 (m, 2H), 2.05- 1.98 (m, 2H), 1.91- 1.81 (m, 2H)。メチルプロトン観察されず(溶媒下)。
f) (2,2−ジフルオロ−9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.095g)を、(2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例37、工程e)(0.19g)およびトリエチルアミン(0.185mL)のアセトニトリル(10mL)溶液に添加し、反応混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.188g。
m/z 451 (M+H)+(APCI)
g) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(2,2−ジフルオロ−9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例37、工程f)(0.188g)のジクロロメタン(10mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.032mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.248g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.024mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.14g)および酢酸(0.024mL)のメタノール(10mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.133g)で処理し、室温で18時間撹拌した。メタノールを減圧下除去し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を1%‘880’水性アンモニアおよび8%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.114g。
m/z 767 (M+H)+(APCI)
h) (R)−5−(2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.03mL)のメタノール(1mL)を、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例37、工程g)(0.114g)のTHF(4mL)溶液に添加し、得られた溶液を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.080g。
m/z 653 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.16 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.46- 7.26 (m, 5H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.86- 6.83 (m, 1H), 6.57- 6.52 (m, 1H), 5.37- 5.31 (m, 1H), 4.25 (s, 2H), 4.13 (t, J=8.8 Hz, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.30- 2.99 (m, 10H), 2.10- 1.88 (m, 4H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。メチルプロトン観察されず(溶媒下)。
実施例38
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (3−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)メタノール
炭酸セシウム(7.87g)を、3−(ヒドロキシメチル)フェノール(2.5g)および2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(3.97g)のDMF(40mL)溶液に添加し、得られた混合物を90℃で18時間加熱した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.9g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.21 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.91- 6.86 (m, 2H), 6.82- 6.78 (m, 1H), 5.14 (t, J=5.9 Hz, 1H), 4.79 (t, J=5.1 Hz, 1H), 4.46 (d, J=5.9 Hz, 2H), 3.93 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.71- 3.63 (m, 2H), 3.61- 3.52 (m, 2H), 1.14 (t, J=7.0 Hz, 6H)。
b) (9−(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
メタンスルホニルクロライド(0.1mL)0℃で、撹拌している(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)メタノール(実施例38、工程a)(0.307g)およびトリエチルアミン(0.178mL)のジクロロメタン(30mL)溶液に滴下した。得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をアセトニトリル(30mL)に溶解し、トリエチルアミン(1mL)、続いて(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.42g)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として3%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.45g。
m/z 503 (M+H)+(APCI)
c) 2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)アセトアルデヒド
(9−(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例38、工程b)(0.45g)の酢酸(25mL)および水(25mL)の混合物中の溶液を、65℃で窒素下、16時間加熱した。ほとんどの溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび過剰の飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.051mL)を添加し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.38g。直接使用。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
ナトリウムシアノボロハイドライド(0.084g)を、20℃で撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.303g)および2−(3−((4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)アセトアルデヒド(実施例38、工程c)(0.38g)および酢酸(0.051mL)のメタノール(12mL)溶液に添加した。反応混合物を20℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下3mLの体積まで蒸発させ、次いで酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に分配した。水性層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(3mL)で処理した。水性混合物を次いで固体塩化ナトリウムで処理して、飽和溶液、それをTHF(20mL)で抽出した。THF層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.1g。
m/z 639 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (s, 1H), 7.43- 7.36 (m, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.14 (s, 2H), 7.07 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.82- 6.76 (m, 2H), 5.00- 4.91 (m, 1H), 4.36- 4.28 (m, 4H), 3.73- 3.69 (m, 2H), 3.68- 3.63 (m, 2H), 3.54 (s, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.25- 3.04 (m, 6H), 2.46 (s, 3H), 2.09- 1.98 (m, 2H), 1.87- 1.72 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例39
7−((1R)−2−(2−フルオロ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロアセテート
エチル2−(3−ブロモフェニル)アセテート(1.00g)およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(0.749g)のTHF(4mL)溶液を窒素雰囲気下−78℃に冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、4.6mL)で処理し、10分間滴下した。溶液を−78℃で5分間撹拌し、次いで冷却浴から離し、30分間にわたり室温に温めた。溶液を真空で濃縮し、残留物をイソヘキサンに懸濁し、濾過して、沈殿した塩化リチウムを除去した。濾液を真空で濃縮して、油状物(1.49g)を得て、それをアセトニトリル(2mL)に溶解し、撹拌しているSelectfluorTMフッ素化試薬(1.93g)のアセトニトリル(17mL)の懸濁液に室温で滴下し、アセトニトリル(3×1mL)で添加を完全にした。得られた混合物を1.5時間撹拌し、次いでシリカ上で濃縮し、10%ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、出発物質を含む副題化合物を無色油状物として得た。収量0.884g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.63 (s, 1H), 7.53 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.28 (t, J=8.0 Hz, 2H), 5.73 (d, J=47.7 Hz, 1H), 4.33- 4.19 (m, 2H), 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3H)。
b) 2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロエタノール
リチウムアルミニウムハイドライド(THF中1M、13.0mL)を、7分間にわたり、氷水中で予め冷却し、エチル2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロアセテート(実施例39、工程a)(2.94g)のTHF(35mL)溶液に少しずつ添加した。得られた混合物を氷水中で30分間撹拌し、次いでメタノール(5mL)の注意深い添加によりクエンチし、30分間にわたり少しずつ添加した。混合物を2モル濃度の水性HClに注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、25%ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量1.39g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.53- 7.46 (m, 2H), 7.30- 7.24 (m, 2H), 5.53 (ddd, J=48.2, 7.2, 3.3 Hz, 1H), 3.97- 3.77 (m, 2H), 1.95 (dd, J=8.2, 5.1 Hz, 1H)。
c) (2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロエタノール(実施例39、工程b)(1.38g)およびイミダゾール(1.29g)のDMF(14mL)溶液を、氷水中で冷却し、tert−ブチルジメチルクロロシラン(1.049g)で処理し、次いで冷却浴から離し、室温で一夜撹拌した。溶液を水に注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を2回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、10%ジクロロメタンのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量1.94g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.51- 7.49 (m, 1H), 7.46 (dt, J=7.0, 2.0 Hz, 1H), 7.28- 7.21 (m, 2H), 5.43 (ddd, J=47.5, 6.5, 3.8 Hz, 1H), 3.95- 3.76 (m, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.03 (d, J=4.6 Hz, 6H)。
d) 3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−フルオロエチル)ベンズアルデヒド
(2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(実施例39、工程c)(1.8g)のTHF(36mL)溶液を、窒素雰囲気下−78℃に冷却し、ブチルリチウム(ヘキサン中1.8M、3.3mL)で処理し、5分間にわたり滴下した。溶液を−78℃で30分間撹拌し、N,N−ジメチルホルムアミド(0.63mL)で処理し、−78℃でさらに30分間撹拌し、次いで冷却浴から離し、140分間にわたり室温に温めた。溶液を10%水性塩化アンモニウムの添加によりクエンチし、得られた混合物をジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、50%ジクロロメタンのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量1.26g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.04 (s, 1H), 7.88- 7.84 (m, 2H), 7.63 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.56 (t, J=7.4 Hz, 1H), 5.55 (ddd, J=47.3, 6.2, 4.0 Hz, 1H), 4.00- 3.83 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.02 (d, J=3.9 Hz, 6H)。
e) (9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−フルオロエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−フルオロエチル)ベンズアルデヒド(実施例39、工程d)(0.329g)のMeOH(4mL)溶液を、酢酸(0.055mL)、続いて(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.408g)で処理し、室温で5分間撹拌した。溶液を氷水浴で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.309g)で処理し、氷水中で135分間撹拌し、次いで冷却浴から離し、室温でさらに65分間撹拌した。溶液を氷水で再冷却し、さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.310g)で処理し、氷水中で75分間撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.312g)を添加し、混合物を70分間撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.619g)を添加し、混合物を一夜撹拌し、冷却浴の効果がゆっくり無くなるにまかせた。翌日、さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.307g)を添加し、混合物を70分間撹拌した。さらに酢酸(0.055mL)を添加し、混合物を80分間撹拌した。混合物を40℃に温め、その温度で25分間撹拌し、次いでそれを真空でフラッシュシリカ上で濃縮した。残留物を5%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を粘性白色固体として得た。収量0.344g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.93 (s, 1H), 7.57- 7.11 (m, 4H), 5.64- 5.43 (m, 1H), 4.00- 3.81 (m, 2H), 3.77- 3.55 (m, 6H), 3.31 (septet, J=6.8 Hz, 1H), 3.13- 2.88 (m, 2H), 2.57- 2.35 (m, 4H), 2.16- 1.94 (m, 2H), 1.74- 1.54 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.7 Hz, 6H), 0.84 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)。
f) (9−(3−(1−フルオロ−2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−フルオロエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例39、工程e)(0.33g)のTHF(5mL)溶液を、テトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、0.69mL)で処理し、室温で50分間撹拌した。さらにテトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、0.69mL)を添加し、混合物をさらに80分間撹拌した。溶液を次いでフラッシュシリカ上で濃縮し、残留物を7.5%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色泡状物として得た。収量0.221g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.36- 7.19 (m, 4H), 5.45 (ddd, J=48.5, 6.6, 3.7 Hz, 1H), 4.86- 4.76 (m, 1H), 3.80- 3.58 (m, 9H), 3.58- 3.44 (m, 1H), 3.31 (septet, J=6.8 Hz, 1H), 2.46- 2.28 (m, 4H), 1.79- 1.67 (m, 2H), 1.66- 1.50 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
g) 2−フルオロ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
(9−(3−(1−フルオロ−2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例39、工程f)(0.213g)のDCM(5mL)溶液を、氷水中で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.053mL)で処理し、5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.296g)を添加し、混合物を冷却浴から離し、室温で20分間撹拌した。さらにデスマーチンペルヨージナン(0.295g)を添加し、混合物をさらに30分間撹拌した。次いで反応を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)の添加によりクエンチし、得られた2相混合物を10分間撹拌した。混合物を次いで酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄した。酢酸(0.1mL)を添加し、次いで酸性化抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題生成物を灰白色泡状物として得た。収量0.240g。
M/Z 460 (M+H)+(APCI)
H) 7−((1R)−2−(2−フルオロ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[D]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1 工程d)(0.182g)のメタノール(3mL)溶液を、酢酸(0.039mL)で処理し、5分間撹拌した。2−フルオロ−2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例39、工程g)(0.239g)のメタノール(4mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で5分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.146g)で処理した。混合物を氷中で25分間撹拌し、次いでさらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.444g)を添加した。混合物を次いで週末の間撹拌し、室温までゆっくり温めた。続いて月曜日混合物を真空で濃縮した。残留物をメタノール(3mL)および水(1.5mL)の混合物に溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:15−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により除去し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題生成物を白色固体として得た(0.03g)。
M/Z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHZ, D6-DMSO, 90℃) δ 7.94 (S, 1H), 7.60- 7.45 (M, 4H), 6.93 (DD, J=8.2, 2.3 HZ, 1H), 6.77 (D, J=7.9 HZ, 1H), 5.97 (DT, J=49.2, 9.7 HZ, 1H), 4.99- 4.89 (M, 1H), 4.36- 4.17 (M, 2H), 3.75- 3.62 (M, 6H), 3.60- 2.90 (M, 9H), 2.08- 1.92 (M, 2H), 1.81- 1.64 (M, 2H), 1.35 (D, J=6.9 HZ, 6H)。6個の交換可能プロトン観察されず。
実施例40
(R)−7−(2−(4−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(3.0g)を撹拌しているn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、13mL)の乾燥テトラヒドロフラン(12mL)溶液に−78℃で滴下した。10分間後、2−(4−フルオロフェニル)エタノール(1.00g)を滴下した。反応混合物を−78℃で5時間で撹拌し、次いで乾燥DMF(3.18mL)を5分間にわたり滴下した。冷却浴を除き、反応混合物を一夜室温に温めた。酢酸エチルおよび水性HCl(2M)を添加し、溶液を分離した。酢酸エチル層を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン、1:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を油状物として得た。収量0.43g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 10.35 (s, 1H), 7.73 (dd, J=6.4 & 2.0 Hz, 1H), 7.52- 7.46 (m, 1H), 7.12 (dd, J=10.0 & 8.4 Hz, 1H), 3.88 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.90 (t, J=6.5 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (9−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.339g)を、撹拌している2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例40、工程a)(0.135g)、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.339g)および酢酸(0.046mL)のNMP(7mL)溶液に添加した。16時間後、さらに2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例40、工程a)(0.135g)、続いてナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.339g)を添加した。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(30mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル溶液を真空で蒸発させた。酢酸エチル:トリエチルアミン、10:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得て、それはNMPを含んだ。NMPを、ガム状物を、最初にメタノール、次いで20%‘880’水性アンモニアのメタノールで溶出する10g SCXカートリッジに載せて、副題化合物を得た。溶液を蒸発乾固し、得られたガム状物を、酢酸エチル:トリエチルアミン、10:1で溶出するシリカゲルカラムに載せて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.31g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 7.19 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.13- 7.07 (m, 1H), 6.97 (t, J=9.3 Hz, 1H), 4.28- 4.24 (m, 1H), 3.71- 3.55 (m, 6H), 3.46 (s, 2H), 3.35- 3.26 (m, 1H), 3.00 (s, 2H), 2.70 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.45- 2.26 (m, 4H), 1.74- 1.65 (m, 2H), 1.59- 1.49 (m, 2H), 1.36 (d, J=7.0 Hz, 6H)。
c) 2−(4−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.284g)を、撹拌している(9−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例40、工程b)(0.21g)およびトリフルオロ酢酸(0.046mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。1時間後、酢酸エチル(30mL)、続いて混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加した。反応混合物をよく振盪し、分離した。酢酸エチル溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。酢酸(0.07mL)を添加し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空(浴温度〜30℃)で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.2g。直接使用。
m/z 460 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(4−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.037mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.17g)および2−(4−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例40、工程c)(0.20g)のメタノール(8mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.10g)を添加した。3時間後、反応混合物を真空で〜2mLまで濃縮し、THF(20mL)を添加し、溶液を混合物の塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(2mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチルで抽出した。THFおよび酢酸エチル溶液を合わせ、真空で蒸発させた。ガム状物をメタノールに溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、蒸発乾固した。ジエチルエーテルでのトリチュレーションにより、表題化合物を白色固体として得た。収量0.126g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.33- 11.22 (m, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.46- 7.36 (m, 2H), 7.25 (t, J=9.0 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.93- 4.88 (m, 1H), 4.30- 4.20 (m, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.66 (s, 2H), 3.35- 2.93 (m, 11H), 2.05- 1.95 (m, 2H), 1.83- 1.67 (m, 2H), 1.35 (d, J=7.0 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例41
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[D]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(ブロモメチル)−5−フルオロフェニル)酢酸
過酸化ベンゾイル(0.5g)を、撹拌している2−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)酢酸(5.19g)およびNBS(6.04g)のジクロロメタン(100mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、次いで2回水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として1%酢酸および17%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量4.3g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.22- 7.17 (m, 2H), 7.09- 7.05 (m, 1H), 4.68 (s, 2H), 3.61 (s, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 2−(3−(ブロモメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール
ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M、17.4mL)を、10分間にわたり、2−(3−(ブロモメチル)−5−フルオロフェニル)酢酸(実施例41、工程a)(4.3g)のTHF(60mL)溶液に、0℃で滴下した。混合物を0℃で10分間、次いで20℃で1時間撹拌した。反応混合物をメタノールの滴下によりクエンチし、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量3.7g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.15 (s, 1H), 7.14- 7.09 (m, 1H), 7.05- 6.99 (m, 1H), 4.66 (s, 2H), 3.61 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.72 (t, J=6.7 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) 2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン
2−(3−(ブロモメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例41、工程b)(3.6g)および2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(5.66g)のアセトニトリル(80mL)溶液をトリエチルアミン(5.38mL)で処理し、混合物を20℃で20時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量4.9g。
m/z 405 (M+H)+(APCI)
d) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−フェニルチアゾール−4−イル)メタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程c)(0.21g)のメタノール(3mL)溶液を、アンモニア(35%水性溶液、15mL)に添加し、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下蒸発乾固し、残留物を3回アセトニトリルと共沸蒸留した。残留物をDMF(7mL)に溶解し、2−フェニルチアゾール−4−カルボン酸(0.117g)、続いてトリエチルアミン(0.29mL)、次いでHATU(0.257g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.27g。
m/z 496 (M+H)+(APCI)
e) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−フェニルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例41、工程d)(0.25g)のジクロロメタン(20mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.039mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.278g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.029mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.199g)および酢酸(0.029mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.063g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下3mLの体積まで蒸発させ、THF(20mL)を添加した。混合物を塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.19g。
m/z 704 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.96- 7.91 (m, 2H), 7.54- 7.49 (m, 3H), 7.28- 7.18 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.94- 4.87 (m, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.83- 3.66 (m, 6H), 3.26 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.21- 2.99 (m, 8H), 2.10- 2.00 (m, 2H), 1.84- 1.69 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例42
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程d)(0.21g)のメタノール(3mL)溶液を、アンモニア(35%水性溶液、15mL)に添加し、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下蒸発乾固し、残留物を3回アセトニトリルと共沸蒸留した。残留物をDMF(7mL)に溶解し、2−イソプロピルチアゾール−4−カルボン酸(0.098g)、続いてトリエチルアミン(0.290mL)、次いでHATU(0.257g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.25g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例42、工程a)(0.23g)のDCM(20mL)溶液トリフルオロ酢酸(0.038mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.275g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.029mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.196g)および酢酸(0.029mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.063g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下3mLの体積まで蒸発させ、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.15g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.28- 7.16 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.94- 4.88 (m, 1H), 4.27 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.66 (s, 2H), 3.32- 3.23 (m, 3H), 3.17- 2.99 (m, 8H), 2.07- 1.96 (m, 2H), 1.81- 1.69 (m, 2H), 1.35 (d, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例43
(R)−7−(2−(2−(5−((4−(2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 1−(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(1.084g)を、撹拌している4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドおよび3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例27、工程b)(1.0g)の4:1 混合物、AcOH(0.16mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(15mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.57g)を添加した。16時間後、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水で3回洗浄し、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミン、1:20:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2個の異性体生成物を分離し、副題化合物を油状物として得た。収量1.04g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.87 (s, 1H), 6.75 (d, J=3.7 Hz, 1H), 3.79- 3.72 (m, 4H), 3.65 (s, 3H), 3.59- 3.55 (m, 1H), 3.52 (s, 1H), 3.37 (s, 1H), 2.76 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.68- 2.61 (m, 1H), 2.57- 2.50 (m, 1H), 2.46- 2.38 (m, 1H), 2.31 (t, J=11.5 Hz, 1H), 1.89- 1.75 (m, 2H), 1.68- 1.52 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
b) 9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
‘880’水性アンモニア(1.5mL)を、撹拌している1−(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(実施例43、工程a)(1.0g)のメタノール(5mL)溶液に添加した。16時間後、反応混合物を蒸発乾固した。アセトニトリルを添加し、溶液を真空で蒸発乾固し、この工程を3回繰り返して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.78g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.94 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.91- 3.85 (m, 2H), 3.78 (t, J=7.1 Hz, 2H), 3.72- 3.68 (m, 2H), 2.93- 2.82 (m, 4H), 2.80- 2.73 (m, 4H), 2.62- 2.53 (m, 2H), 2.11- 2.01 (m, 2H), 1.76- 1.64 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)+1交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−tert−ブチルチアゾール−4−イル)メタノン
HATU(0.306g)を、撹拌している2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボン酸(0.16g)、9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン(実施例43、工程b)(0.300g)およびトリエチルアミン(0.41mL)のDMF(3mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を2回水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミン、12:90:10で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.3g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.82 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.01- 3.92 (m, 1H), 3.92- 3.84 (m, 1H), 3.82- 3.71 (m, 7H), 3.69- 3.58 (m, 3H), 2.79- 2.71 (m, 2H), 2.60- 2.28 (m, 4H), 1.93- 1.79 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 0.87 (s, 9H),-0.01 (s, 6H)。
d) (2−tert−ブチルチアゾール−4−イル)(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
TBAF(1.5mLのTHF中1M溶液)を、撹拌している(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−tert−ブチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例43、工程c)(0.300g)のTHF(3mL)溶液に添加した。1時間後、反応を蒸発させて、ガム状物を得た。酢酸エチル:トリエチルアミン、20:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.22g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.00 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.84- 6.73 (m, 1H), 4.59 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.77- 3.48 (m, 10H), 2.64 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.54- 2.16 (m, 4H), 1.74- 1.63 (m, 2H), 1.58- 1.43 (m, 2H), 1.41 (s, 9H)。
e) 2−(5−((4−(2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.316g)を、撹拌している(2−tert−ブチルチアゾール−4−イル)(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例43、工程d)(0.23g)およびTFA(0.05mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。40分間後反応混合物を水性飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(30mL)で処理した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、酢酸(0.08mL)を添加し、次いで溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで真空で蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.23g。直接使用。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
f) (R)−7−(2−(2−(5−((4−(2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.039mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.180g)および2−(5−((4−(2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド(実施例43、工程e)(0.230g)のMeOH(8mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.125g)を添加した。3時間後、反応混合物を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、蒸発乾固した。ジエチルエーテルでのトリチュレーションにより、表題化合物を白色固体として得た。収量0.14g。
m/z 672 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.67 (s, 1H), 10.24 (s, 1H), 8.91- 8.71 (m, 2H), 8.04 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.54- 6.44 (m, 1H), 4.93- 4.86 (m, 1H), 4.68- 4.51 (m, 2H), 3.82- 3.47 (m, 8H), 3.32- 3.15 (m, 4H), 3.12- 2.87 (m, 5H), 2.15- 2.07 (m, 2H), 1.83- 1.54 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
実施例44
(R)−5−(2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
HATU(1.184g)を、tert−ブチル2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例37、工程c)(0.7g)および2−イソプロピルチアゾール−4−カルボン酸(0.41g)およびトリエチルアミン(1mL)のDMF(12mL)溶液に、20℃で添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.78g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.11 (s, 1H), 4.29- 4.20 (m, 2H), 4.03- 3.98 (m, 2H), 3.58- 3.51 (m, 2H), 3.37- 3.30 (m, 1H), 3.26- 3.17 (m, 2H), 1.81- 1.74 (m, 2H), 1.66- 1.57 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.35 (d, 6H)
b) (2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノントリフルオロアセテート
tert−ブチル−2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例44、工程a)(0.78g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(5mL)で処理し、反応混合物を20℃で30分間静置した。トルエン(40mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.8g。
m/z 346 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.57 (s, 2H), 8.16 (s, 1H), 4.39- 4.22 (m, 2H), 4.04 (s, 2H), 3.39- 3.28 (m, 1H), 3.27- 3.19 (m, 2H), 3.16- 3.04 (m, 2H), 2.07- 1.97 (m, 2H), 1.93- 1.80 (m, 2H), 1.37 (d, 6H)。
c) (2,2−ジフルオロ−9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.21g)を、(2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例44、工程b)(0.40g)およびトリエチルアミン(0.37mL)のアセトニトリル(15mL)の混合物に添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.40g。
m/z 480 (M+H)+(APCI)
d) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(2,2−ジフルオロ−9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例44、工程c)(0.38g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.061mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.437g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.045mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.345g)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.252g)を一度に添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として10%メタノールのジクロロメタン溶液と1%“880”水性アンモニアを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.32g。
m/z 796 (M+H)+(APCI)
e) (R)−5−(2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.082mL)のメタノール(2mL)を、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例44、工程d)(0.32g)のTHF(8mL)溶液に添加し、反応混合物を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.21g。
m/z 682 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.18- 8.11 (m, 2H), 7.44- 7.31 (m, 4H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.55 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.37- 5.31 (m, 1H), 4.31 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.40- 2.98 (m, 11H), 2.08- 1.99 (m, 2H), 1.98- 1.88 (m, 2H), 1.36 (d, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例45
(R)−7−(2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(2,6−ジフルオロフェニル)エタノール
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、26mL)の溶液を、2−(2,6−ジフルオロフェニル)酢酸(3g)のTHF(50mL)溶液に、0℃で注意深く添加した。次いで反応をRTに温め、3時間撹拌した。反応を氷浴中で冷却し、注意深くメタノール(10mL)でクエンチした。溶媒を蒸発させ、残留物を9:1から4:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量2.2g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 7.20- 7.13 (m, 1H), 6.94- 6.82 (m, 2H), 3.85 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.97 (t, J=6.7 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 2,4−ジフルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(5mL)を、ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、19mL)のTHF(25mL)溶液に−70℃で添加した。2−(2,6−ジフルオロフェニル)エタノール(実施例45、工程a)(1.6g)のTHF(25mL)溶液を滴下し、得られた混合物を2時間撹拌した。DMF(3.9mL)を次いで添加し、混合物を1時間、−70℃で撹拌した。混合物を次いでRTに温め、70時間撹拌した。反応をHCl溶液(2M、50mL)でクエンチし、酢酸エチルで希釈し(100mL)および層を分離した。水性相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を4:1から2:1 イソヘキサン:エーテル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させた。得られた油状物を酢酸エチル(50mL)に溶解し、HCl溶液(2M、30mL)、塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1.1g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 10.28 (s, 1H), 7.84- 7.74 (m, 1H), 7.05- 6.95 (m, 1H), 3.89 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.01 (t, J=6.6 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(2,4−ジフルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2,4−ジフルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例45、工程b)(0.35g)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.67g)および酢酸(0.09mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(1mL)溶液に添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.335g)を5分間にわたり少しずつ添加してクエンチした。得られた混合物を一夜撹拌し、アセトニトリル(20mL)で希釈し、SCXカートリッジ(10g Varian、アセトニトリル(50mL)で予め湿らせた)に載せた。カートリッジをアセトニトリル(50mL)で洗浄し、10%‘880’水性アンモニアのアセトニトリル溶液(50mL)で溶出した。溶離剤を蒸発させ、トルエンと共沸蒸留し77.5:17.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.74g。
m/z 480 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 8.00 (s, 1H), 7.32- 7.16 (m, 1H), 7.00 (t, J=8.7 Hz, 1H), 4.80 (t, J=5.5 Hz, 1H), 3.78- 3.38 (m, 11H), 2.77 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.46- 2.26 (m, 4H), 1.76- 1.40 (m, 4H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
d) 2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
TFA(0.11mL)を、(9−(2,4−ジフルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例45、工程c)(0.7g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.93g)を次いで添加し、混合物をRTで45分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸(bicabonate)ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、混合物を10分間撹拌した。水性層を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、混合物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.64g。
m/z 478 (M+H)+(APCI)
e) (R)−7−(2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例45、工程d)(0.323g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.23g)および酢酸(0.034mL)のメタノール(2mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.057g)を添加し、混合物をRTに温め、2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を95:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、エーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.21g。
m/z 688 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.62- 7.53 (m, 1H), 7.23- 7.14 (m, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.92 (dd, J=8.1, 4.7 Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 3.75- 3.61 (m, 6H), 3.34- 3.02 (m, 11H), 2.10- 1.95 (m, 2H), 1.86- 1.71 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.7 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例46
(R)−5−(2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(2,6−ジフルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例45、工程d)(0.29g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.20g)および酢酸(0.034mL)のメタノール(3mL)の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.057g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を95:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させた。残留物をTHF(3mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.29mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。反応を濃縮し、残留物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、ジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.23g。
m/z 682 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.19 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.65- 7.51 (m, 1H), 7.24- 7.10 (m, 2H), 7.01 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.53 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=8.6, 4.0 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.75- 3.59 (m, 6H), 3.34- 3.03 (m, 11H), 2.11- 1.95 (m, 2H), 1.88- 1.72 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例47
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(5−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール
過酸化ジベンゾイル(0.14g)を、NBS(1.53g)および2−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)酢酸(1.45g)のDCM(50mL)溶液に添加し、得られた混合物を12時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、白色固体を酢酸エチル(100mL)および10%塩化ナトリウム溶液(50mL)に分配した。層を分離し、有機相を10%塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた白色固体をテトラヒドロフラン(25mL)に再溶解し、氷浴中で冷却した。ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、13mL)溶液を注意深く添加し、混合物を次いでRTに温め、2時間撹拌した。反応を氷浴中で冷却し、注意深くメタノールでクエンチした。発泡が止んだら溶媒を蒸発させ、残留物を9:1から4:1 酢酸エチル:イソヘキサン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を透明油状物として得た。収量1.35g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.32- 7.21 (m, 2H), 7.04- 6.97 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.87 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.93- 2.87 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (9−(4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2−(5−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例47、工程a)(0.16g)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.3g)およびトリエチルアミン(0.3mL)のアセトニトリル(10mL)溶液に添加した。得られた混合物を一夜撹拌し、アセトニトリル(20mL)で希釈し、SCXカートリッジ(10g Varian、アセトニトリル(50mL)で予め湿らせた)に載せた。カートリッジをアセトニトリル(50mL)で洗浄し、10%‘880’水性アンモニアのアセトニトリル溶液(50mL)で溶出した。溶離剤を蒸発させ、トルエンと共沸蒸留し、77.5:17.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.22g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 7.22- 7.14 (m, 1H), 7.14- 7.06 (m, 1H), 7.00 (dd, J=10.0, 8.3 Hz, 1H), 4.40 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.72- 3.52 (m, 8H), 3.43- 3.23 (m, 3H), 2.74 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.42- 2.23 (m, 4H), 1.75- 1.65 (m, 2H), 1.59- 1.47 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
c) (R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.033mL)を、(9−(4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例47、工程b)(0.2g)のDCM(5mL)に溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.28g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(1mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)および酢酸エチル(5mL)の混合物を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(5mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し(5mL)、数滴の酢酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、酢酸(0.025mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.17g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.04g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.14g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.52- 7.42 (m, 2H), 7.25 (t, J=9.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=7.9, 4.6 Hz, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.80- 3.58 (m, 6H), 3.34- 2.95 (m, 11H), 2.11- 1.95 (m, 2H), 1.87- 1.64 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.7 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例47A
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン
a) 2−(5−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール
過酸化ジベンゾイル(1g)を、NBS(10.6g)および2−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)酢酸(10g)のDCM(250mL)溶液に添加し、得られた混合物を12時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、白色固体を酢酸エチル(250mL)および10%塩化ナトリウム溶液(500mL)に分配した。層を分離し、有機相を10%塩化ナトリウム溶液(500mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた白色固体をテトラヒドロフラン(150mL)に再溶解し、氷浴中で冷却した。ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、89mL)の溶液を注意深く添加し、混合物を次いでRTに温め、一夜撹拌した。反応を氷浴中で冷却し、注意深くメタノールでクエンチした。発泡が止んだら溶媒を蒸発させ、残留物をイソヘキサンおよびエーテルの4:1 混合物でトリチュレートした。9:1から4:1 酢酸エチル:イソヘキサン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を透明油状物として得た。収量6.5g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.32- 7.21 (m, 2H), 7.04- 6.97 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.87 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.93- 2.87 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (9−(4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2−(5−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例47A、工程a)(5.2g)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(9.4g)および炭酸カリウム(6.8g)のエタノール(75mL)懸濁液に添加した。得られた混合物を一夜撹拌し、濾過した。濾過ケーキをエタノール(50mL)で洗浄し、合わせた濾液および洗液を蒸発させた。残留物を水(100mL)および酢酸エチル(250mL)に分配し、層を分離し、有機塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量7.9g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 7.22- 7.14 (m, 1H), 7.14- 7.06 (m, 1H), 7.00 (dd, J=10.0, 8.3 Hz, 1H), 4.40 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.72- 3.52 (m, 8H), 3.43- 3.23 (m, 3H), 2.74 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.42- 2.23 (m, 4H), 1.75- 1.65 (m, 2H), 1.59- 1.47 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
c) (R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン
トリフルオロ酢酸(1.32mL)を、(9−(4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例47A、工程b)(7.9g)のDCM(200mL)に溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(12.3g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(100mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)および酢酸エチル(500mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、酢酸(2mL)で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(140mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(4.5g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(1.6g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、THF(100mL)および塩水と飽和重炭酸ナトリウム溶液(10:1、100mL)の混合物に分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、残留物をアセトニトリルと共沸蒸留した。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、表題化合物を白色固体として得た。収量4.1 g
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.52- 7.42 (m, 2H), 7.25 (t, J=9.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=7.9, 4.6 Hz, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.80- 3.58 (m, 6H), 3.34- 2.95 (m, 11H), 2.11- 1.95 (m, 2H), 1.87- 1.64 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.7 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例47B
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジ(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸塩
1S−(+)−カンファースルホン酸(41mg)を、(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(実施例47A)(59mg)のエタノール(5mL)溶液に添加し、得られた透明溶液を蒸発乾固して、(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジカンファースルホン酸塩を無定形白色固体として得た。収量0.1g
イソプロパノール(1mL)を、(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジカンファースルホン酸塩(20mg)に添加し、得られた透明溶液を2日間撹拌した。白色固体が形成し、懸濁液をさらに5日間撹拌した。固体を遠心濾過により単離し、高真空下で乾燥させて、(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジカンファースルホン酸塩を白色結晶性固体として得た。収量5mg。
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(4.3g、6.42mmol)(実施例47A)、(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(2.98g、12.84mmol)およびイソプロパノール(300mL)の混合物を、50℃で透明溶液が形成されるまで加熱し、種晶添加し、RTに冷却し、4日間撹拌した。固体を濾過により単離し、イソプロパノール(100mL)、エーテル(2×200mL)で洗浄し、吸引乾燥させて、表題化合物を白色結晶性固体として得た。収量5.1g
表題化合物の鏡像異性体過剰率は、実施例47Aで得られた化合物より高かった。(実施例47A=86%ee、表題化合物>96%ee)
分析的キラル法:Chiralcel OJ-H 4.6x250 mm、80:20 イソヘキサン:エタノール+0.1%エチレンジアミン、1ml/分、35C、30分間にわたり225+−10nm。
R鏡像体の保持時間=15.91分
S鏡像体の保持時間=22.85分
1H NMR (300 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.42 (s, 1H), 9.95 (s, 1H), 8.89 (s, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.61- 7.54 (m, 1H), 7.53- 7.46 (m, 1H), 7.27 (t, J=9.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.97- 4.90 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.74- 3.59 (m, 6H), 3.35- 3.02 (m, 9H), 2.93 (d, J=14.6 Hz, 2H), 2.76- 2.61 (m, 2H), 2.44 (d, J=14.6 Hz, 2H), 2.29- 2.23 (m, 2H), 2.22- 2.16 (m, 2H), 2.13- 2.00 (m, 2H), 1.96- 1.68 (m, 6H), 1.34 (d, J=6.9 Hz, 6H), 1.32- 1.20 (m, 4H), 1.06 (s, 6H), 0.76 (s, 6H) 2個の交換可能なプロトン観察されず。
ジ(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸塩修飾AのXRPDパターンを図1に示す。
修飾Aのいくつかの特徴的ピーク
実施例47C
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンフマレート修飾A
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(13mg)(実施例47D、工程a)およびフマル酸(2mg)のメタノール(0.75mL)溶液を、RTで7日間撹拌した。得られた形成した白色固体を濾過により単離し、高真空下で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量5mg。
m/z 670 (M+H)
+(APCI)
フマレート塩修飾AのXRPDパターンを図2に示す。
フマレート塩修飾Aのいくつかの特徴的ピーク
実施例47D
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンモノフマレート修飾B
a) (R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジ(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸塩(実施例47B)(4.1g)を新たに蒸留した2−メチル−THF(100mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)に分配した。層を分離し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、塩水(100mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。得られたガラス状固体を3回エーテルでトリチュレートして、副題化合物を白色固体として得た。収量2.6g。
b) (R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンモノフマレート修飾B
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(2.4g)を、エタノール(240mL)に50℃で溶解した。フマル酸(0.416g)を添加し、混合物を透明溶液が形成されるまで加熱還流した。得られた溶液を60℃に冷却し、形態A(実施例47C)(50mg)を種晶添加した。得られた混合物を一夜50℃で撹拌し、次いでRTに3時間にわたり冷却した。得られた白色固体を濾過により単離し、エタノール(50mL)、エーテル(2×200mL)で洗浄し、吸引乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量2.3g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90oC) δ 7.89 (s, 1H), 7.19- 7.09 (m, 2H), 7.01 (dd, J=9.9, 8.3 Hz, 1H), 6.86 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.69 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.59 (d, J=1.0 Hz, 2H), 4.65- 4.59 (m, 1H), 3.73- 3.56 (m, 6H), 3.41 (s, 2H), 3.30 (septet, J=3.3 Hz, 1H), 2.90- 2.71 (m, 6H), 2.42- 2.26 (m, 4H), 1.75- 1.64 (m, 2H), 1.59- 1.48 (m, 2H), 1.35 (dd, J=6.8, 1.2 Hz, 6H)+6個の交換可能物観察されず
フマレート塩修飾BのXRPDパターンを、図3に示す。
フマレート塩修飾Bのいくつかの特徴的ピーク
XRPD −PANalytical CubiX PRO
XRPDデータを、PANalytical CubiX PROマシンで、0.02°インクリメントあたり100秒暴露での、走査範囲2°〜40° 2φにわたるφ−φ配置で回収した。X線を45kVおよび40mAで操作する銅の長−高精度焦点管で発生させた。銅X線の波長は1.5418Åであった。データを〜2mgの本化合物を載せたゼロ背景ホルダー上に回収した。ホルダーはシリコンの単結晶製であり、それは、非回折平面に沿って切断され、次いで光学的平面仕上げに磨いた。Xこの表面へのX線投射は、Bragg消光により打ち消された。
実施例47E
(R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン
a) tert−ブチル4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(限定試薬(limiting reagent))および2−イソプロピルチアゾール−4−カルボン酸(1.1モル当量)の混合物を、2−MeTHF(10体積)に懸濁し、10−15℃に冷却した。トリエチルアミン(7.2モル当量)を10−15℃で一度に添加した。濃厚懸濁液を5−10℃に冷却し、T3P(1.3モル等量のTHF中1.57M溶液)を5−10℃で0.5時間にわたり滴下した。反応混合物を環境温度に温め(35分間)、2.5時間撹拌した。混合物を水(10体積、5℃発熱)に添加し、混合物を激しく撹拌した;水性(pH10)物を分離し、2−MeTHF(2×2体積)で抽出した。合わせた有機物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(2体積)および水(2×2体積)で洗浄した。有機相を蒸発させ、MeCN(2×2体積)と共沸蒸留して、褐色ガム状物を得て、それを35℃で真空で24時間乾燥させた。収率:理論値の89%。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.03 (s, 1H), 3.76- 3.44 (m, 8H), 3.37- 3.25 (m, 3H), 3.16- 3.00 (m, 2H), 1.76- 1.66 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.33 (d, J=6.9 Hz, 6H)
b) (2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン、トリフルオロ酢酸塩
tert−ブチル4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(限定試薬)(工程a)のDCM(5体積)酔え右記に、トリフルオロ酢酸(13.4モル当量)を、少しずつ10−15℃で添加した。溶液を環境温度に温め、16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテル(10体積)に溶解した。溶液を氷で冷却し、引っ掻いて沈殿を沈殿を誘発した;スラリーを0°−10℃で0.5時間撹拌し、次いで冷却下に濾過した。ケーキをジエチルエーテル(5体積)で洗浄し、真空で35℃で乾燥させて、ベージュ色粉末を得た。収率:理論値の91%。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.70- 8.37 (m, 2H), 8.05 (s, 1H), 3.82- 3.52 (m, 6H), 3.42- 3.25 (m, 1H), 3.19- 3.07 (m, 2H), 3.05- 2.90 (m, 2H), 2.02- 1.91 (m, 2H), 1.74- 1.54 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.7 Hz, 6H)
c) 4−ブロモ−1−フルオロ−2−(2−メトキシビニル)ベンゼン(cisおよびtrans異性体の混合物)
カリウムtert−ブトキシド(1.2モル当量)を、30分間にわたり、撹拌している(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロライド(1.3モル当量)のTHF(2.5体積)懸濁液に、−3℃(+または−2℃)で添加した。深赤色が発色した。温度を0.5時間にわたり18℃に上げ、反応をさらに1.5時間撹拌した。THF(5体積)中溶液としての5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(限定試薬)を次いで、反応の温度が24℃を超えないように90分間にわたり添加した。次いで反応を2時間室温で撹拌した。反応混合物を飽和水性塩化アンモニウム溶液(10体積)に注ぎ、t−BME(2×2.5体積)で抽出した。合わせた抽出物を塩水(3×2体積)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空で蒸発させた。油状残留物をイソヘキサン(8×0.5体積)で抽出した。合わせたイソヘキサン抽出物を濾過し、次いで氷酢酸(2体積)および50%氷酢酸の水溶液(2体積)で洗浄した。乾燥(Na2SO4)および濾過後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去して、薄オレンジ色油状物を得た。収量は理論値の90%であった。
Cis異性体:1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 8.07 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.41- 7.39 (m, 1H), 7.13 (q, J=1.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J=7.1 Hz, 1H), 5.31 (d, J=7.1 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H)
Trans異性体:1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.73- 7.68 (m, 1H), 7.44 (d, J=12.9 Hz, 1H), 7.41- 7.39 (m, 1H), 7.18- 7.09 (m, 1H), 5.79 (d, J=12.9 Hz, 1H), 3.67 (s, 3H)
d) 4−フルオロ−3−(2−メトキシビニル)ベンズアルデヒド
4−ブロモ−1−フルオロ−2−(2−メトキシビニル)ベンゼン(限定試薬)(工程c)を2−メチルテトラヒドロフラン(5体積)に溶解し、溶液を−10℃に冷却した。イソプロピルマグネシウムクロライド(0.37モル等量のTHF中2M溶液)を、温度を−7℃(+または−2℃)に維持し、約30分間にわたり滴下し、−6℃(+または−2℃)の温度に維持し、約1時間にわたり、続いてブチルリチウム(0.74モル等量のヘキサン中1.5M溶液)を添加した。45分間撹拌し、次いで4−ホルミルモルホリン(2モル当量)の2−メチルテトラヒドロフラン(7体積)溶液に−5℃で添加した。この添加は約90分間かかった。次いで反応を1時間撹拌し、その間に内部温度が5℃に上がった。反応混合物を飽和水性塩化アンモニウム溶液(10体積)に注ぎ、t−BME(2×3体積)で抽出した。合わせた抽出物を飽和水性塩化アンモニウム(洗液のpHが約6になるまで)(2×3体積)、水(5体積)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、変わりやすいオレンジ色油状物を得た。
油状物を溶離剤として5%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用してシリカクロマトグラフィーに付した。収量は理論値の80%であった。
Trans異性体:1H NMR (400 MHz, CDCL3) δ 9.93 (s, 1H), 7.83 (d, J=9.5 Hz, 1H), 7.66-7.61 (m, 1H), 7.25 (d, J=13.1 Hz, 1H), 7.17 (d, J=10.3 Hz, 1H), 5.87 (d, J=13.1 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H)
Cis異性体:1H NMR (400 MHz, CDCL3) δ 9.95 (s, 1H), 8.57 (d, J=9.5 Hz, 1H), 7.70-7.66 (m, 1H), 7.12 (d, J=11.5 Hz, 1H), 6.34 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.48 (d, J=6.9 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H)
e) (9−(4−フルオロ−3−(2−メトキシビニル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
4−フルオロ−3−(2−メトキシビニル)ベンズアルデヒド(限定試薬)(工程d)および(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(1.05モル当量)(工程b)の2−メチルテトラヒドロフラン(25体積)懸濁液に、トリエチルアミン(1.73モル当量)を一度に添加した(4℃発熱)。混合物を0.5時間撹拌した;ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.5モル当量)を次いで一度に添加し(発熱なし)、得られた溶液を16時間撹拌した。
飽和水性NaHCO3(25体積)を添加し、混合物を激しく撹拌した。有機相を分離し、水性物(pH8)を2−MeTHF(100mL)で抽出した;合わせた有機物を水(2×50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、暗色油状物を得た。収率:理論値の78%。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) cisおよびtrans異性体の混合物:δ 7.97 (s, 1H), 7.86-7.79 (m, 0.5H), 7.34-7.20 (m, 1H), 7.07-6.98 (m, 2H), 6.41 (d, J=7.1 Hz, 0.5H), 5.82 (d, J=12.9 Hz, 0.5H), 5.32 (d, J=6.9 Hz, 0.5H), 3.77 (s, 0.5H), 3.66 (s, 2.5H), 3.42-3.19 (m, 7H), 2.41-2.26 (m, 4H), 1.76-1.63 (m, 3H), 1.59-1.45 (m, 3H), 1.35 (d, J=6.7 Hz, 6H)
f) (R)−7−(2−(2−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン
(9−(4−フルオロ−3−(2−メトキシビニル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(限定試薬)(工程e)のTHF(5体積)溶液を、水(2.5体積)、続いて濃塩酸(6モル当量)で処理した。溶液を55−60℃で1.5時間加熱した;溶液を環境温度に冷却し、水(2.5体積)で希釈した。THFを蒸発により除去し、水性残留物を撹拌している重炭酸ナトリウム(7モル当量)、水(5体積)およびDCM(10体積)の混合物に添加した。
有機物を分離し、水性物(pH8)をDCM(5体積)で抽出した。合わせた有機物を飽和水性NaHCO3溶液(5体積)、水(2×5体積)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過した。濾液をMeOH(10体積)で希釈し、DCMを35℃/405mbarで蒸発させた。アルデヒドのメタノール溶液を酢酸(2モル当量)で処理し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(1モル当量)に一度に添加した;混合物を0−5℃に冷却し、5分間撹拌して、溶液を得た。これにナトリウムシアノボロハイドライド(1.5モル当量)を一度に添加し、混合物を5℃で0.5時間撹拌し、次いで環境温度に温め、0.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を2−MeTHF(10体積)および飽和NaHCO3溶液(5体積)に分配した;有機物を20%塩水溶液(5体積)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。黄色泡状物を得て、それを酢酸エチル(13体積)でスラリー化し、得られた固体を濾過により回収し、真空で乾燥させた。薄黄色固体を得て、それをシリカ(粗反応混合物の20倍重量)、溶離剤DCM/10−15%MeOH/1−1.5%アンモニアで精製した。
収率:理論値の29%。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.99 (s, 1H), 7.23-7.02 (m, 3H), 6.84 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.69 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.58 (q, J=4.1 Hz, 1H), 3.75-3.24 (br m, 10H), 2.80-2.59 (m, 6H), 2.41-2.11 (m, 7H), 1.76-1.41 (m, 4H), 1.34 (d, J=6.9 Hz, 6H)
実施例48
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(10.8mL)を、ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、40.1mL)のTHF(40mL)溶液にを−70℃で添加した。2−(2−フルオロフェニル)エタノール(3g)のTHF(40mL)溶液を滴下し、得られた混合物を6時間、−70℃撹拌した。DMF(8.29mL)を次いで添加し、混合物を1時間、−70℃で撹拌した。混合物を次いでRTに温め、70時間撹拌した。反応をHCl溶液(2M、50mL)でクエンチし、酢酸エチルで希釈し(100mL)および層を分離した。水性相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液をHCl溶液(2M、50mL)、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を4:1から2:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量1.2g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 10.37 (s, 1H), 7.80-7.71 (m, 1H), 7.54 (td, J=7.4, 1.9 Hz, 1H), 7.22 (t, J=7.6 Hz, 1H), 3.96-3.87 (m, 2H), 2.99 (td, J=6.5, 1.2 Hz, 2H), 1.53 (t, J=5.6 Hz, 1H)。
b) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例48、工程a)(0.19g)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.32g)および酢酸(0.043mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(5mL)溶液に添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.24g)を、5分間にわたり少しずつ添加した。得られた混合物を一夜撹拌し、アセトニトリル(20mL)で希釈し、SCXカートリッジ(10g Varian、アセトニトリル(50mL)で予め湿らせた)に載せた。カートリッジをアセトニトリル(50mL)で洗浄し、10%‘880’水性アンモニアのアセトニトリル溶液(50mL)で溶出した。溶離剤を蒸発させ、トルエンと共沸蒸留し、77.5:17.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.33g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 7.23-7.13 (m, 2H), 7.03 (t, J=7.5 Hz, 1H), 4.40 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.72-3.56 (m, 9H), 3.48 (s, 2H), 2.75 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.46-2.26 (m, 4H), 1.75-1.63 (m, 2H), 1.59-1.46 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
c) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.044mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例48、工程b)(0.3g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.37g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(5mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(2mL)に溶解し、酢酸(0.033mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.28g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.054g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.14g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.51 (t, J=6.9 Hz, 1H), 7.44 (t, J=7.0 Hz, 1H), 7.25 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=8.3, 4.7 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.77-3.60 (m, 6H), 3.36-3.04 (m, 11H), 2.09-1.97 (m, 2H), 1.87-1.72 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例49
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−イル)メタノン
HATU(0.333g)を、撹拌している2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−カルボン酸(0.17g)、9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン(実施例43、工程b)(0.3g)およびトリエチルアミン(0.407mL)のDMF(3mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を2回水、1回塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミン、2:8:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.36g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.06 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 3.77 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.68-3.63 (m, 2H), 3.58 (s, 2H), 3.53-3.46 (m, 2H), 3.42-3.36 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.70 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.42-2.31 (m, 4H), 1.81-1.72 (m, 2H), 1.52-1.41 (m, 2H), 0.86 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
b) (9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−イル)メタノン
TBAF(THF中1M溶液、1.5mL)を、撹拌している(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−イル)メタノン(実施例49、工程a)(0.36g)のTHF(2mL)溶液に添加した。1時間後、反応を蒸発させて、ガム状物を得た。酢酸エチル:トリエチルアミン、20:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.2g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.05 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.30-4.23 (m, 1H), 3.68-3.54 (m, 6H), 3.54-3.44 (m, 2H), 3.43-3.33 (m, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.71-2.62 (m, 2H), 2.47-2.29 (m, 4H), 1.81-1.71 (m, 2H), 1.55-1.40 (m, 2H)。
c) 2−(5−((4−(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.27g)を、撹拌している(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−イル)メタノン(実施例49、工程b)(0.20g)およびトリフルオロ酢酸(0.033mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。40分間後、反応混合物を水性飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(30mL)で処理した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、酢酸(0.08mL)を添加し、次いで溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。収量0.2g。次工程に直接使用。
m/z 470 (M+H)+(APCI)
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.037mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.168g)および2−(5−((4−(2−メチルベンゾ[d]チアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド(実施例49、工程c)(0.200g)のMeOH(8mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.107g)を添加した。3時間後、反応混合物を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、蒸発乾固した。ジエチルエーテルでのトリチュレーションにより、表題化合物を白色固体として得た。収量0.15g。
m/z 680 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.29 (s, 1H), 8.07 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.42-7.37 (m, 2H), 7.15 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.7 Hz, 1H), 4.94-4.86 (m, 1H), 4.50-4.41 (m, 2H), 3.73-3.63 (m, 2H), 3.58-3.33 (m, 4H), 3.29-2.90 (m, 10H), 2.81 (s, 3H), 2.16-2.00 (m, 2H), 1.78-1.62 (m, 2H)。4個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例50
(R)−7−(2−(3−((4−(2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (2−tert−ブチルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程d)(0.21g)のメタノール(3mL)溶液を、アンモニア(35%水性溶液、15mL)に添加し、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下蒸発乾固し、残留物を3回アセトニトリルと共沸蒸留した。残留物をDMF(7mL)に溶解し、2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボン酸(0.096g)、続いてトリエチルアミン(0.290mL)、次いでHATU(0.257g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.22g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(3−((4−(2−tert−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(2−tert−ブチルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例50、工程a)(0.22g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.036mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.255g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.026mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.182g)および酢酸(0.026mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.058g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.135g。
m/z 684 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.95 (s, 1H), 7.27-7.16 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.94-4.88 (m, 1H), 4.21 (s, 2H), 3.71 (s, 4H), 3.66 (s, 2H), 3.26 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.15-2.98 (m, 8H), 2.06-1.95 (m, 2H), 1.79-1.67 (m, 2H), 1.41 (s, 9H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例51
(R)−5−(2−(2−(5−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例44、工程b)(0.40g)を、撹拌している4:1 混合物の4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒドおよび3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例27、工程b)(0.36g)およびAcOH(0.05mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(5mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.28g)を添加した。16時間後、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水で3回洗浄し、真空で蒸発させた。20:80:5 酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し2個の異性体生成物を分離し、副題化合物をガム状物として得た。収量0.24g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.11 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 4.28-4.16 (m, 2H), 4.05-3.95 (m, 2H), 3.78 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.40-3.31 (m, 1H), 2.71 (t, J=6.6 Hz, 2H), 1.85-1.77 (m, 2H), 1.74-1.64 (m, 2H), 1.39 (d, J=6.8 Hz, 6H), 0.86 (s, 9H), 0.86 (s, 6H)、4プロトン溶媒下ピーク。
b) (2,2−ジフルオロ−9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
TBAF(THF中1M、1.5mL)を、撹拌している(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例51、工程a)(0.30g)のTHF(3mL)溶液に添加した。1時間後、反応を真空で蒸発させからガム状物を得た。酢酸エチル:トリエチルアミン、20:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.2g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.19 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.81 (s, 1H), 4.60 (t, J=5.3 Hz, 1H), 4.54-4.39 (m, 1H), 4.20-3.98 (m, 3H), 3.88-3.75 (m, 1H), 3.66-3.53 (m, 5H), 2.65 (t, J=7.0 Hz, 3H), 1.81-1.73 (m, 2H), 1.72-1.60 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.4 Hz, 6H)。2プロトン溶媒により不明瞭ピーク。
c) 2−(5−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.20g)を、撹拌している(2,2−ジフルオロ−9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例51、工程b)(0.15g)およびトリフルオロ酢酸(0.031mL)のDCM(4mL)溶液に添加した。40分間後、反応混合物を水性飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(30mL)で処理した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、酢酸(0.08mL)を添加し、次いで溶媒を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。収量0.19g。直接使用。
m/z 484 (M+H)+(APCI)
d) (R)−5−(2−(2−(5−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.156g)を、撹拌している2−(5−((2,2−ジフルオロ−4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド(実施例51、工程c)(0.15g)および酢酸(0.027mL)のメタノール(8mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.078g)を添加した。3時間後、反応混合物を真空で蒸発させから〜3mLおよび酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウムに分配した。酢酸エチル溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。得られたガム状物をTHF(2mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.064g)を添加した。16時間後、トルエンを添加し、溶液を真空で蒸発させた。分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発乾固し、MeCNと共沸蒸留し、次いでジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を固体として得た。収量0.14g。
m/z 688 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 10.52-10.47 (m, 2H), 8.85-8.70 (m, 2H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (d, J=9.6 Hz, 1H), 7.49-7.43 (m, 1H), 7.21-7.12 (m, 1H), 7.15 (d, J=6.9 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.58 (d, J=10.6 Hz, 1H), 6.24-6.17 (m, 1H), 5.33 (d, J=8.9 Hz, 1H), 4.66-4.51 (m, 2H), 3.44-2.91 (m, 10H), 2.15-2.03 (m, 2H), 1.95-1.77 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6プロトン溶媒により不明瞭ピーク。
実施例52
(R)−7−(2−(3−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[D]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(ブロモメチル)−5−クロロフェニル)酢酸
過酸化ベンゾイル(0.112g)を、2−(3−クロロ−5−メチルフェニル)酢酸(0.752g)およびN−ブロモスクシンイミド(0.801g)のDCM(15mL)懸濁液に添加し、得られた混合物を50℃で窒素下一夜加熱した。混合物を真空で濃縮してジクロロメタンを除去し、残留物を酢酸エチル(10mL)に溶解した。溶液を85℃で窒素下、4時間加熱し、次いで冷却した。溶液を水で3回、塩水で1回洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、1:20:79 酢酸:酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、粗副題化合物を薄黄色固体として得た。収量0.735g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33-7.31 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 7.21-7.18 (m, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.64 (s, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 2−(3−(ブロモメチル)−5−クロロフェニル)エタノール
ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M、2.8mL)の溶液を、5分間にわたり、2−(3−(ブロモメチル)−5−クロロフェニル)酢酸(実施例52、工程a)(0.73g)の乾燥THF(10mL)溶液に、室温で少しずつ添加した。得られた発泡性溶液を1時間撹拌し、次いで氷水中で冷却し、メタノール(3mL)を5分間にわたり少しずつ添加して、クエンチした。溶液を室温でさらに20分間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物を25%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、粗副題化合物を白色固体として得た。収量0.46g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.29-7.24 (m, 1H), 7.19-7.13 (m, 2H), 4.41 (s, 2H), 3.87 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.84 (t, J=6.4 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(3−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
トリエチルアミン(0.18mL)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.217g)および2−(3−(ブロモメチル)−5−クロロフェニル)エタノール(実施例52、工程b)(0.160g)のアセトニトリル(5mL)懸濁液に添加し、得られた溶液を室温で一夜撹拌した。溶液を次いで1:5:94 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、ガム状物を得た。ガム状物をジクロロメタン溶液に溶解し、溶液を3回水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、副題化合物を薄黄色泡状物として得た。収量0.254g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 7.21-6.92 (m, 3H), 4.31 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.79-3.49 (m, 8H), 3.42 (s, 2H), 3.31 (septet, J=6.8 Hz, 1H), 2.71 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.43-2.22 (m, 4H), 1.77-1.65 (m, 2H), 1.60-1.48 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
d) 2−(3−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
(9−(3−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例52、工程c)(0.242g)のDCM(5mL)溶液を氷水中で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.059mL)で処理し、5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.323g)を添加し、次いで混合物を冷却浴から離し、室温で30分間撹拌した。溶液を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)に添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。混合物を次いで酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、酢酸(0.1mL)で酸性化し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題化合物を黄色泡状物として得た。収量0.297g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
e) (R)−7−(2−(3−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.220g)のメタノール(3mL)溶液を酢酸(0.047mL)で処理し、5分間撹拌した。2−(3−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例52、工程d)(0.296g)のメタノール(4mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で5分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.181g)で処理した。混合物を氷水中で10分間、次いで室温で45分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.533g)で処理した。混合物を次いで一夜撹拌し、室温までゆっくり温めた。翌朝混合物を真空で濃縮した。残留物をメタノール(1.5mL)、アセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混合物に溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により除去し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.092g。
m/z 686 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.94 (s, 1H), 7.50-7.44 (m, 1H), 7.44-7.37 (m, 1H), 7.34-7.26 (m, 1H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.90 (dd, J=7.9, 5.4 Hz, 1H), 4.26-4.08 (m, 2H), 3.77-3.59 (m, 6H), 3.35-3.21 (m, 3H), 3.16-2.91 (m, 8H), 2.06-1.90 (m, 2H), 1.81-1.63 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例53
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル4−イソプロピルチアゾール−2−カルボキシレート
1−ブロモ−3−メチルブタン−2−オン(3.72g)のエタノール(15mL)溶液を15分間にわたり、乾留しているエチル2−アミノ−2−チオキソアセテート(3g)のエタノール(120mL)溶液に滴下した。混合物を2時間加熱還流し、次いで室温に冷却した。溶媒を30mLの体積まで減圧下蒸発させ、この溶液を氷/水(200mL)に添加し、混合物を‘880’濃水性アンモニアの滴下により中和した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を20%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量2.2g。
m/z 200 (M+H)+(APCI)
b) 4−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸
エチル4−イソプロピルチアゾール−2−カルボキシレート(実施例53、工程a)(2.2g)のメタノール(10mL)およびTHF(20mL)の混合物中の溶液を、水酸化リチウム(0.264g)の水(20mL)溶液で処理した。反応混合物を20℃で24時間撹拌した。有機溶媒を減圧下除去し、残った水性混合物を酢酸エチルおよび水に分配した。水性層を2M 塩酸で酸性化し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物をシクロヘキサンでトリチュレートして、副題化合物を得た。収量0.93g。
m/z 170 (M-H)-(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.67 (s, 1H), 3.16-3.05 (m, 1H), 1.26 (d, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程d)(0.21g)のメタノール(3mL)溶液を、アンモニア(35%水性溶液、15mL)に添加し、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下蒸発乾固し、残留物を3回アセトニトリルと共沸蒸留した。残留物をDMF(7mL)に溶解し、4−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸(実施例53、工程b)(0.089g)、続いてトリエチルアミン(0.290mL)、次いでHATU(0.257g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.325g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン(実施例53、工程c)(0.23g)のDCM(20mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.038mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.275g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.029mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.196g)および酢酸(0.029mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.063g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.140g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.28-7.16 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.95-4.88 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 4.19-3.82 (m, 4H), 3.80-3.74 (m, 2H), 3.27 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.19-2.98 (m, 9H), 2.09-1.98 (m, 2H), 1.85-1.73 (m, 2H), 1.27 (d, J=7.1 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例54
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(5−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル5−イソプロピルチアゾール−2−カルボキシレート
臭素(0.162mL)のDCM(1.2mL)およびジオキサン(0.3mL)混合物中の溶液を、0℃に冷却し、3−メチルブタナール(0.272g)のDCM(1.6mL)およびジオキサン(0.4mL)の混合物中の溶液にゆっくり滴下した。混合物を5℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、溶媒を窒素ガス流下に除去した。まだ0℃である残留物を、エチル2−アミノ−2−チオキソアセテート(0.42g)で少しずつ処理した。得られた混合物を窒素下で0℃から70℃に15分間にわたり加熱した。この期間の最後に混合物を氷浴中で冷却し、酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.105g。
m/z 200 (M+H)+(APCI)
b) 5−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸
エチル5−イソプロピルチアゾール−2−カルボキシレート(実施例54、工程a)(0.105g)のメタノール(5mL)溶液を、水酸化リチウム(0.025g)の水(3mL)溶液で処理し、得られた混合物を20℃で2時間激しく撹拌した。メタノールを減圧下、留去し、残った水性溶液を塩水(10mL)で希釈した。水性層をエーテルで洗浄し、次いで氷浴中で冷却し、濃水性塩酸の滴下により酸性化した。混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.048g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.84 (s, 1H), 3.34-3.26 (m, 1H), 1.31 (d, J=6.9 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程d)(0.113g)のメタノール(3mL)溶液を、アンモニア(35%水性溶液、15mL)に添加し、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下蒸発乾固し、残留物を3回アセトニトリルと共沸蒸留した。残留物をDMF(7mL)に溶解し、5−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸(実施例54、工程b)(0.048g)、続いてトリエチルアミン(0.156mL)、次いでHATU(0.139g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量104mg。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(5−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン(実施例54、工程c)(0.104g)のDCM(20mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.017mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.124g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.013mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.089g)および酢酸(0.013mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.028g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.045mg。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.67 (s, 1H), 7.28-7.16 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 4.11-3.79 (m, 4H), 3.78-3.73 (m, 2H), 3.31-3.24 (m, 2H), 3.18-2.99 (m, 9H), 2.06-1.97 (m, 2H), 1.85-1.74 (m, 2H), 1.31 (d, J=7.0 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例55
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル2−イソプロピルチアゾール−5−カルボキシレート
2−メチルプロパンチオアミド(3.3g)およびエチル2−クロロ−3−オキソプロパノエート(4.82g)のアセトン(50mL)中の混合物を窒素下3時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として12%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.6g。
m/z 200 (M+H)+(APCI)
b) 2−イソプロピルチアゾール−5−カルボン酸
エチル2−イソプロピルチアゾール−5−カルボキシレート(実施例55、工程a)(0.33g)のメタノール(6mL)溶液を、水酸化リチウム(0.079g)の水(3mL)溶液で処理し、得られた混合物を2時間20℃で撹拌した。メタノールを減圧下、留去し、残留物をエーテルおよび塩水に分配した。水性層を希塩酸の滴下により酸性化し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.185g。
m/z 172 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 13.38 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 3.35-3.26 (m, 1H), 1.34 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
c) 2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール
‘880’アンモニア溶液(5mL)を、2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程d)(2.2g)のメタノール(25mL)溶液に添加した。得られた混合物を90分間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物をアセトニトリルと3回共沸蒸留し、濃縮して、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量1.96g。
m/z 309 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 6.97 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 3.65-3.56 (m, 4H), 3.49-3.39 (m, 2H), 2.85-2.78 (m, 2H), 2.76-2.68 (m, 4H), 2.48-2.39 (m, 2H), 2.32-2.21 (m, 2H), 1.89-1.77 (m, 2H), 1.58-1.44 (m, 2H)。2個の交換可能なプロトン観察されず。
d) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−5−イル)メタノン
2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.153g)のDMF(7mL)溶液をトリエチルアミン(0.208mL)、続いて2−イソプロピルチアゾール−5−カルボン酸(実施例55、工程b)(.085g)で処理した。混合物を0℃に冷却し、HATU(0.245g)を添加した。反応混合物を2時間20℃で撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.130g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
e) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−5−イル)メタノン(実施例55、工程d)(0.13g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.022mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.155g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.016mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.111g)および酢酸(0.016mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.035g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.1g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.30-7.18 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.95-4.89 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.75-3.70 (m, 2H), 3.68-3.63 (m, 2H), 3.54 (s, 2H), 3.33-3.24 (m, 3H), 3.22-3.00 (m, 8H), 2.07-1.98 (m, 2H), 1.84-1.72 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例56
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−プロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル2−ブチルアミド−3−メルカプトプロパノエート
トリエチルアミン(4.5mL)を、エチル2−アミノ−3−メルカプトプロパノエートヒドロクロライド(5g)のDCM(50mL)懸濁液に添加した。得られた混合物を氷/塩浴で冷却し、ブチリルクロライド(3.3mL)を滴下した。得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、層を分離した。水性相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた白色固体を、4:1から1:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量3g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.21 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.43-4.37 (m, 1H), 4.13-4.06 (m, 2H), 2.88-2.80 (m, 1H), 2.78-2.69 (m, 1H), 2.12 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.60-1.47 (m, 2H), 1.22-1.14 (m, 3H), 0.90-0.81 (m, 3H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
m/z 218 (M-H)-(APCI)
b) エチル2−プロピルチアゾール−4−カルボキシレート
HCl(1,4−ジオキサン中4M、20mL)を、エチル2−ブチルアミド−3−メルカプトプロパノエート(実施例56、工程a)(3g)のエタノール(20mL)溶液に添加し、得られた混合物を一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと2回共沸蒸留した。残留物をアセトニトリル(50mL)に再溶解し、二酸化マンガン(11.9g)を添加し、混合物を一夜加熱還流した。反応をセライトとパッドを通して濾過した。濾過パッドをMeCN(3×100mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させ、残留物を9:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.24g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 8.05 (s, 1H), 4.42 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.04 (t, J=7.7 Hz, 2H), 1.89-1.77 (m, 2H), 1.40 (t, J=7.0 Hz, 3H), 1.02 (t, J=7.4 Hz, 3H)。
c) 2−プロピルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(0.2g)を、エチル2−プロピルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例56、工程b)(0.24g)のTHF(4mL)および水(1mL)の混合物の溶液に添加した。得られた懸濁液を一夜RTで撹拌した。反応を水性HCl溶液(2M、3mL)で酸性化し、蒸発させた。残留物を塩水(5mL)および酢酸エチル(20mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量0.17g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 12.91 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 2.96 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.79-1.68 (m, 2H), 0.95 (t, J=7.4 Hz, 3H)。
d) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−プロピルチアゾール−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.25g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.16g)、2−プロピルチアゾール−4−カルボン酸(実施例56、工程c)(0.09g)およびトリエチルアミン(0.29mL)のDMF(7mL)溶液に添加し、得られた黄色溶液を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配した。有機相を分離し、塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、混合物を蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.14g。
m/z 462 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.89 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.31 (t, J=4.7 Hz, 1H), 3.69-3.59 (m, 8H), 3.44 (s, 2H), 2.98 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.72 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.43-2.28 (m, 4H), 1.82-1.66 (m, 4H), 1.59-1.50 (m, 2H), 0.97 (t, J=7.3 Hz, 3H)。
e) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(2−プロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.023mL)を、(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−プロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例56、工程d)(0.14g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.19g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.017mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.12g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.029g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.077g。
m/z 670 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.29-7.15 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.95-4.88 (m, 1H), 4.28-4.21 (m, 2H), 3.73-3.61 (m, 6H), 3.27 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.16-2.93 (m, 10H), 2.05-1.95 (m, 2H), 1.83-1.70 (m, 4H), 0.96 (t, J=7.3 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例57
(R)−7−(2−(3−((4−(2−シクロプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル2−(シクロプロパンカルボキサミド)−3−メルカプトプロパノエート
シクロプロパンカルボニルクロライド(3.1mL)を、トリエチルアミン(4.68mL)およびエチル2−アミノ−3−メルカプトプロパノエートヒドロクロライド(5.2g)のDCM(200mL)懸濁液に、0℃で添加した。得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応をエタノールでクエンチし、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル(200mL)に懸濁し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×150mL)、水性HCl溶液(2M、2×150mL)および塩水(150mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた白色固体を、4:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量5g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 8.51 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.44 (td, J=7.5, 5.3 Hz, 1H), 4.17-4.05 (m, 2H), 2.91-2.67 (m, 2H), 2.53-2.52 (m, 1H), 1.78-1.60 (m, 1H), 1.19 (t, J=6.8 Hz, 3H), 0.71-0.66 (m, 4H)。
b) エチル2−シクロプロピルチアゾール−4−カルボキシレート
エチル2−(シクロプロパンカルボキサミド)−3−メルカプトプロパノエート(実施例57、工程a)(5g)およびトス酸(0.875g)のトルエン(100mL)溶液を、ディーン・スターク条件下で一夜加熱還流した。反応を冷却し、トルエン溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた褐色ガム状物をアセトニトリル(100mL)に再溶解した。二酸化マンガン(40g)を添加し、混合物を一夜加熱還流した。反応をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをMeCN(3×100mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させ、残留物を9:1から4:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.15g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 7.94 (s, 1H), 4.40 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.45-2.37 (m, 1H), 1.39 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.20-1.04 (m, 4H)。
c) 2−シクロプロピルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(monhydrate)(0.13g)を、エチル2−シクロプロピルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例57、工程b)(0.15g)のTHF(8mL)および水(2mL)の混合物の溶液に添加し、得られた混合物を一夜撹拌した。反応を水性HCl(2M、3mL)で酸性化し、溶媒を蒸発させた。残留物を塩水(20mL)および酢酸エチル(30mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を灰白色固体として得た。収量0.12g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.88 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 2.48-2.37 (m, 1H), 1.18-1.09 (m, 2H), 1.01-0.94 (m, 2H)。
d) (2−シクロプロピルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.34g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.21g)、2−シクロ(cycl)プロピルチアゾール−4−カルボン酸(実施例57、工程c)(0.12g)およびトリエチルアミン(0.38mL)のDMF(7mL)溶液に添加し、得られた黄色溶液を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水(100mL)に分配し、有機層を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.15g。
m/z 460 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.79 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.35 (s, 1H), 3.67-3.56 (m, 8H), 3.44 (s, 2H), 2.72 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.46-2.30 (m, 5H), 1.75-1.66 (m, 2H), 1.58-1.47 (m, 2H), 1.17-1.10 (m, 2H), 1.01-0.94 (m, 2H)。
e) (R)−7−(2−(3−((4−(2−シクロプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.025mL)を、(2−シクロプロピルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例57、工程d)(0.15g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.21g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.019mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.13g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.031g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.085g。
m/z 668 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.81 (s, 1H), 7.28-7.16 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.97-4.86 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.72-3.58 (m, 6H), 3.31-2.99 (m, 10H), 2.06-1.92 (m, 2H), 1.82-1.68 (m, 2H), 1.19-0.90 (m, 4H)。一プロトンDMSOにより不明瞭、そして6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例58
(R)−7−(2−(3−((4−(2−シクロブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル2−(シクロブタンカルボキサミド)−3−メルカプトプロパノエート
トリエチルアミン(15mL)を、シクロブタンカルボン酸(2.57mL)およびエチル2−アミノ−3−メルカプトプロパノエートヒドロクロライド(5g)のDMF(40mL)懸濁液に添加した。得られた混合物を氷浴中で冷却し、T3P(THF中1.57M、20.6mL)溶液を滴下した。得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、層を分離した。水性相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた白色固体を、4:1から1:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量3.20g。
m/z 230 (M-H)-(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.05 (d, J=7.9 Hz, 1H), 4.41-4.32 (m, 1H), 4.14-4.05 (m, 2H), 2.89-2.68 (m, 2H), 2.21-1.70 (m, 7H), 1.18 (t, J=7.1 Hz, 3H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) エチル2−シクロブチルチアゾール−4−カルボキシレート
HCl(1,4−ジオキサン中4M、3.46mL)溶液を、エチル2−(シクロブタンカルボキサミド)−3−メルカプトプロパノエート(実施例58、工程a)(3.2g)のエタノール(20mL)溶液に添加し、得られた混合物を一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと2回共沸蒸留した。残留物をアセトニトリル(50mL)に再溶解し、二酸化マンガン(12g)を添加し、混合物を一夜加熱還流した。反応をセライトとパッドを通して濾過し、それを、次いでMeCN(3×100mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させ、残留物を9:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.48g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 8.06 (s, 1H), 4.42 (q, J=7.1 Hz, 2H), 4.00-3.89 (m, 1H), 2.56-2.45 (m, 2H), 2.41-2.29 (m, 2H), 2.16-1.90 (m, 2H), 1.40 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
c) 2−シクロブチルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(0.38g)を、エチル2−シクロブチルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例58、工程b)(0.48g)のTHF(8mL)および水(2mL)の混合物の溶液に添加した。得られた懸濁液を一夜RTで撹拌した。反応を水性HCl溶液(2M、5mL)で酸性化し、蒸発乾固した。残留物を塩水(5mL)および酢酸エチル(20mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量0.38g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 12.91 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 3.94-3.83 (m, 1H), 2.46-2.35 (m, 2H), 2.32-2.21 (m, 2H), 2.09-1.97 (m, 1H), 1.94-1.81 (m, 1H)。
d) (2−シクロブチルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.32g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.2g)、2−シクロブチルチアゾール−4−カルボン酸(実施例58、工程c)(0.12g)およびトリエチルアミン(0.36mL)のDMF(7mL)溶液に添加し、得られた黄色溶液を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水(100mL)に分配し、層を分離した。有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.18g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.36-4.25 (m, 1H), 3.87 (q, J=8.3 Hz, 1H), 3.70-3.57 (m, 8H), 3.43 (s, 2H), 2.72 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.46-2.26 (m, 8H), 2.11-1.91 (m, 2H), 1.76-1.66 (m, 2H), 1.60-1.51 (m, 2H)。
e) (R)−7−(2−(3−((4−(2−シクロブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.026mL)を、(2−シクロブチルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例58、工程d)(0.16g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.22g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.019mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.13g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.032g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.12g。
m/z 682 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.30-7.17 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.99-4.89 (m, 1H), 4.35-4.25 (m, 2H), 3.93-3.81 (m, 1H), 3.75-3.62 (m, 6H), 3.32-2.99 (m, 10H), 2.47-2.39 (m, 2H), 2.31-2.20 (m, 2H), 2.10-1.72 (m, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例59
(R)−7−(2−(3−((4−(2−シクロペンチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) エチル2−(シクロペンタンカルボキサミド)−3−メルカプトプロパノエート
CDI(8.5g)を、シクロペンタンカルボン酸(5.2mL)のDMF(40mL)溶液に添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、氷浴中で冷却した。エチル2−アミノ−3−メルカプトプロパノエートヒドロクロライド(8.88g)、続いてトリエチルアミン(10mL)を添加した。得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、層を分離した。水性物をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた固体を、4:1から1:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量7.7g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.15 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.41-4.34 (m, 1H), 4.14-4.05 (m, 2H), 2.89-2.61 (m, 3H), 1.81-1.45 (m, 9H), 1.18 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
b) エチル2−シクロペンチル−4,5−ジヒドロチアゾール−4−カルボキシレート
トス酸一水和物(0.78g)を、エチル2−(シクロペンタンカルボキサミド)−3−メルカプトプロパノエート(実施例59、工程a)(5g)のトルエン(40mL)溶液に添加した。得られた混合物をディーン・スターク条件下で6時間加熱還流した。反応を冷却し、次いでトルエン溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、溶媒を蒸発させた。残留物をトルエンと共沸蒸留した。得られた白色固体を9:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量3.2g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 5.08-4.99 (m, 1H), 4.26 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.56-3.44 (m, 2H), 3.08-2.99 (m, 1H), 2.03-1.93 (m, 2H), 1.83-1.70 (m, 4H), 1.64-1.59 (m, 2H), 1.31 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
c) エチル2−シクロペンチルチアゾール−4−カルボキシレート
二酸化マンガン(24g)を、エチル2−シクロペンチル−4,5−ジヒドロチアゾール−4−カルボキシレート(実施例59、工程b)(3.2g)のアセトニトリル(100mL)溶液に添加し、得られた混合物を一夜加熱還流した。反応を冷却し、セライトとパッドを通して濾過した。濾過パッドをアセトニトリル(2×100mL)で洗浄し、合わせた濾液および洗液を蒸発させた。残留物を9:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、エタノール(20mL)に再溶解した。パラジウム炭素(5%、0.66g)の水(0.5mL)中のスラリーを添加し、得られた懸濁液を、5バール圧の水素雰囲気下、2時間撹拌した。混合物をセライトとパッドを通して濾過し、それをエタノール(3×50mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.9g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 8.04 (s, 1H), 4.41 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.60-3.48 (m, 1H), 2.29-2.18 (m, 2H), 1.89-1.67 (m, 6H), 1.40 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
d) 2−シクロペンチルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(0.67g)を、エチル2−シクロペンチルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例59、工程c)(0.9g)のTHF(40mL)および水(10mL)の混合物の溶液に添加した。得られた混合物を一夜撹拌した。反応を水性HCl溶液(2M、10mL)で酸性化し、溶媒を蒸発させた。残留物を塩水(50mL)および酢酸エチル(50mL)に分配し、層を分離した。水性相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を薄黄色固体として得た。収量0.77g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 12.89 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 3.51-3.41 (m, 1H), 2.17-2.07 (m, 2H), 1.82-1.59 (m, 6H)。
e) (2−シクロペンチルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.33g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.21g)、2−シクロペンチルチアゾール−4−カルボン酸(実施例59、工程d)(0.13g)およびトリエチルアミン(0.38mL)のDMF(7mL)溶液に添加し、得られた黄色溶液を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.19g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.89 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.30 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.69-3.61 (m, 8H), 3.43 (s, 2H), 2.76-2.69 (m, 3H), 2.42-2.28 (m, 4H), 2.18-2.06 (m, 2H), 1.86-1.64 (m, 8H), 1.60-1.49 (m, 2H)。
f) (R)−7−(2−(3−((4−(2−シクロペンチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(acetinc acid)(0.028mL)を、(2−シクロペンチルチアゾール−4−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例59、工程e)(0.18g)のDCM(5mL)に溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.23g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.021mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.14g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.034g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.7g。
m/z 696 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.92 (s, 1H), 7.28-7.15 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.97-4.86 (m, 1H), 4.30-4.20 (m, 2H), 3.74-3.58 (m, 6H), 3.52-3.42 (m, 1H), 3.27 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.19-2.96 (m, 8H), 2.18-1.93 (m, 4H), 1.84-1.59 (m, 8H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例60
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(4−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程d)(0.17g)のメタノール(3mL)溶液を、アンモニア(35%水性溶液、15mL)に添加し、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下蒸発乾固し、残留物を3回アセトニトリルと共沸蒸留した。残留物をDMF(6mL)に溶解し、4−メチルチオフェン−2−カルボン酸(0.060g)、続いてトリエチルアミン(0.176mL)、次いでHATU(0.208g)で処理し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.120g。
m/z 433 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(4−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例60、工程a)(0.120g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.021ml)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.153g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.016ml)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.109g)および酢酸(0.016ml)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.035g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.075g。
m/z 641 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.30-7.17 (m, 5H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.27 (s, 2H), 3.73-3.69 (m, 2H), 3.67-3.63 (m, 2H), 3.54 (s, 2H), 3.27 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.19-2.99 (m, 8H), 2.22 (s, 3H), 2.05-1.97 (m, 2H), 1.82-1.71 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例61
(R)−7−(2−(4−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 5−(カルボキシメチル)−2−クロロ安息香酸
水酸化カリウム(0.969g)の水(10mL)溶液を、2−クロロ−5−(シアノメチル)安息香酸(1.25g)のエタノール(10mL)溶液に添加し、得られた混合物を2.25時間加熱還流し、次いで冷却した。混合物を真空で濃縮して、エタノールを除去し、次いで水で希釈し、2回酢酸エチルで洗浄した。有機相を廃棄し、一方水性相を濃塩酸でpH1に酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、副題化合物を、褐色ガム状物として得た。収量1.38g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 12.93 (br s, 2H), 7.69 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.48 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.42 (dd, J=8.3, 2.2 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H)。
b) 2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール
ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M、6.50mL)溶液を、5分間にわたり、5−(カルボキシメチル)−2−クロロ安息香酸(実施例61、工程a)(1.37g)の乾燥THF(20mL)溶液に室温で少しずつ添加した。得られた発泡性溶液を室温で1.5時間撹拌し、次いで1時間加熱還流した。冷却した混合物を5分間にわたりメタノール(5mL)を少しずつ添加してクエンチした。溶液を室温で2時間撹拌し、次いで5%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.933g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.11 (dd, J=8.1, 2.2 Hz, 1H), 4.77 (s, 2H), 3.87 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.86 (t, J=6.5 Hz, 2H)。2個の交換可能なプロトン観察されず。
c) 2−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(IV)(1.00g)を、2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール(実施例61、工程b)(0.200g)のDCM(5mL)溶液に添加し、得られた懸濁液を室温で一夜撹拌した。混合物を次いでセライトを通して濾過し、残留物をDCMでよく洗浄した。濾液および洗液を真空で濃縮して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.197g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.47 (s, 1H), 7.80 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.42 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 3.89 (br t, J=5.9 Hz, 2H), 2.90 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.42 (br s, 1H)。
d) (9−(2−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.294g)のNMP(2mL)溶液を、酢酸(0.039mL)で処理し、5分間撹拌した。2−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例61、工程c)(0.189g)のNMP(3mL)溶液を次いで添加し、得られた溶液を1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.217g)で処理した。混合物を一夜室温で撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を3回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、1:2:97 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色ガム状物として得た。収量0.238g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 7.29 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.09 (dd, J=8.2, 2.1 Hz, 1H), 4.29 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.70-3.59 (m, 8H), 3.51 (s, 2H), 3.32 (septet, J=6.9 Hz, 1H), 2.71 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.45-2.29 (m, 4H), 1.75-1.66 (m, 2H), 1.60-1.51 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
e) 2−(4−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
(9−(2−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例61、工程d)(0.230g)のDCM(5mL)溶液を氷水中で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.074mL)で処理し、5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.313g)を添加し、次いで混合物を冷却浴から離し、室温で40分間撹拌した。溶液を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)に添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。混合物を次いで酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、酢酸(0.1mL)で酸性化し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題化合物を黄色泡状物として得た。収量0.274g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
f) (R)−7−(2−(4−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.225g)のメタノール(3mL)溶液を酢酸(0.029mL)で処理し、5分間撹拌した。2−(4−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例61、工程e)(0.274g)のメタノール(4mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で5分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.051g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を室温で140分間撹拌し、その後さらにナトリウムシアノボロハイドライド(0.055g)で処理した。混合物を次いで一夜撹拌した。翌朝混合物を真空で濃縮した。残留物をメタノール(1.5mL)、アセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混合物に溶解し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.062g。
m/z 686 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.93 (s, 1H), 7.52-7.43 (m, 2H), 7.35-7.26 (m, 1H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.89 (dd, J=7.8, 5.5 Hz, 1H), 3.76-3.60 (m, 6H), 3.36-3.16 (m, 3H), 3.15-2.83 (m, 8H), 2.02-1.84 (m, 2H), 1.80-1.63 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。1個のメチレン(2個のプロトン)は非常にブロードであり、6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例62
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−((5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ナフタレン−1−イル)メチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−((5−(ブロモメチル)ナフタレン−1−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
トリエチルアミン(0.185mL)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.225g)のアセトニトリル(5mL)の懸濁液に添加して、無色溶液を得て、それを室温で一夜撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をNMP(5mL)に溶解し、さらにトリエチルアミン(0.111mL)で処理した。同時に、1,5−ビス(ブロモメチル)ナフタレン(0.500g)のアセトニトリル(5mL)およびNMP(5mL)中の懸濁液を室温で一夜撹拌し、次いで真空で濃縮して、アセトニトリルを除去し、溶液を得た。上記からのアミンの溶液を次いで35分間にわたり滴下し、さらにNMP(1mL)で添加を完了した。得られた溶液を75分間撹拌し、次いで水に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた抽出物を3回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、トリエチルアミン:ジクロロメタン:酢酸エチル(1:49:50)で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色泡状物として得た。収量0.132g。
m/z 542/544 (M+H)+(APCI)
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−((5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ナフタレン−1−イル)メチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリエチルアミン(0.16mL)を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.188g)のメタノール(5mL)溶液に添加して、懸濁液を得て、それを真空で濃縮し、NMP(4mL)に再溶解した。さらにトリエチルアミン(0.16mL)を添加し、(9−((5−(ブロモメチル)ナフタレン−1−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例62、工程a)(0.126g)のNMP(3mL)溶液を、一緒に30分間わたり滴下し、さらにNMP(1mL)で添加を完了した。得られた溶液を室温で一夜撹拌した。溶液を次いで濾過し、トリフルオロ酢酸(0.27mL)で酸性化し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、アセトニトリルから1回、およびメタノールから2回、共蒸発させた。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により除去し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を薄黄色固体として得た。収量0.056g。
m/z 688 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.42 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.31 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.87-7.61 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.76 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.00-4.94 (m, 1H), 4.75 (dd, J=23.6, 14.1 Hz, 2H), 3.80-3.56 (m, 6H), 3.45-2.99 (m, 9H), 2.08-1.87 (m, 2H), 1.81-1.58 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例63
(R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−フルオロ−5−((4−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エタノール
5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロライド(0.15g)のDCM(3mL)溶液を2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.21g)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.14mL)のDCM(20mL)の溶液に滴下した。得られた混合物を1時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチル(50mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)に分配した。層を分離し、水性酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を47.5:47.5:5 酢酸エチル:イソヘキサン:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.21g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.46 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.02 (dd, J=3.6, 1.0 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.64 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.73-3.67 (m, 2H), 3.63-3.57 (m, 2H), 3.44 (s, 2H), 2.88-2.83 (m, 2H), 2.74-2.69 (m, 4H), 2.53 (s, 3H), 2.44-2.35 (m, 2H), 2.31-2.22 (m, 2H), 1.80-1.72 (m, 2H), 1.60-1.51 (m, 2H)
b) (R)−7−(2−(3−フルオロ−5−((4−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.033mL)を、2−(3−フルオロ−5−((4−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エタノール(実施例63、工程a)(0.2g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.27g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.024mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.17g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.04g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.7g。
m/z 677 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.43 (d, J=3.7 Hz, 1H), 7.30-7.16 (m, 3H), 7.00-6.96 (m, 1H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.92 (dd, J=7.9, 5.4 Hz, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.79-3.71 (m, 2H), 3.32-3.23 (m, 2H), 3.17-2.93 (m, 10H), 2.85 (s, 2H), 2.53 (s, 3H), 2.13-2.02 (m, 2H), 1.90-1.74 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例64
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
メタンスルホニルクロライド(0.110mL)を、0℃で、撹拌している(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)メタノール(実施例38、工程a)(0.307g)およびトリエチルアミン(0.196mL)のDCM(30mL)溶液に滴下した。得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をアセトニトリル(30mL)に溶解し、トリエチルアミン(1mL)、続いて(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.400g)で処理した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.360g。
m/z 532 (M+H)+(APCI)
b) 2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)アセトアルデヒド
(9−(3−(2,2−ジエトキシエトキシ)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例64、工程a)(0.36g)の酢酸(20mL)溶液を水(20mL)で処理し、反応混合物を、次いで65℃で18時間窒素下に加熱した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をトルエンと共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.31g。直接使用。
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェノキシ)アセトアルデヒド(実施例64、工程b)(0.31g)のメタノール(10mL)溶液を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.267g)、続いて酢酸(0.039mL)で処理し、混合物を氷浴中で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.085g)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.2g。
m/z 668 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.39 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.16-7.13 (m, 2H), 7.09-7.05 (m, 1H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.98-4.93 (m, 1H), 4.36-4.28 (m, 4H), 3.70 (s, 4H), 3.65 (s, 2H), 3.47-3.42 (m, 2H), 3.34-3.26 (m, 1H), 3.23-3.05 (m, 6H), 2.09-1.98 (m, 2H), 1.84-1.71 (m, 2H), 1.35 (d, J=7.1 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例65
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニルチオ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルチオ)安息香酸
(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(1.48mL)を、3−メルカプト安息香酸(1.07g)および炭酸カリウム(1.91g)のDMF(15mL)懸濁液に滴下した。得られた懸濁液を2時間撹拌した。反応を水性HCl溶液(2M、10mL)の滴下により注意深く酸性化し、水(100mL)に注いだ。得られた水性物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量2.8g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 13.11 (s, 1H), 7.89 (t, J=1.7 Hz, 1H), 7.79-7.74 (m, 1H), 7.66-7.61 (m, 1H), 7.47 (t, J=7.7 Hz, 1H), 3.82 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.19 (t, J=6.4 Hz, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
b) 2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルチオ)エタノール
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、17.3mL)を、氷冷した3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルチオ)安息香酸(実施例65、工程a)(2.16g)のTHF(50mL)溶液に滴下した。反応をRTに温め、次いで2時間加熱還流した。反応を氷浴中で冷却し、水性HCl溶液(2M、50mL)を滴下した。得られた混合物を一夜撹拌した。反応を元の体積の半分に濃縮し、得られた水性物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を4:1 イソヘキサン:酢酸エチルから100%酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.77g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.29-7.23 (m, 2H), 7.21-7.17 (m, 1H), 7.13-7.09 (m, 1H), 5.20 (t, J=5.8 Hz, 1H), 4.92 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.47 (d, J=5.9 Hz, 2H), 3.59-3.53 (m, 2H), 3.02 (t, J=6.9 Hz, 2H)。
c) 3−(2−ヒドロキシエチルチオ)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(1.36g)を、2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルチオ)エタノール(実施例65、工程b)(0.29g)のDCM(10mL)溶液に添加した。得られた混合物を4時間加熱還流し、冷却し、セライトを通して濾過した。濾過パッドをDCM(3×20mL)で洗浄した。濾液および洗液を合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.2g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 9.99 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.71-7.64 (m, 2H), 7.54 (t, J=7.7 Hz, 1H), 4.99 (t, J=5.6 Hz, 1H), 3.64-3.57 (m, 2H), 3.13 (t, J=6.7 Hz, 2H)。
d) (9−(3−(2−ヒドロキシエチルチオ)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
3−(2−ヒドロキシエチルチオ)ベンズアルデヒド(実施例65、工程c)(0.16g)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.25g)および酢酸(0.046mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(5mL)溶液に添加し、得られた混合物を1時間撹拌し、氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.26g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応を重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および水(80mL)の混合物に注いだ。水性相をエーテル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を95:5 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.22g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.94-7.83 (m, 1H), 7.28-7.18 (m, 3H), 7.12-7.05 (m, 1H), 4.61-4.53 (m, 1H), 3.70-3.54 (m, 8H), 3.47-3.39 (m, 2H), 3.37-3.27 (m, 1H), 3.06-2.96 (m, 2H), 2.42-2.25 (m, 4H), 1.75-1.65 (m, 2H), 1.59-1.50 (m, 2H), 1.41-1.32 (m, 6H)。
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニルチオ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.033mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチルチオ)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例65、工程d)(0.22g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.29g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.026mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.044g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.54g。
m/z 684 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.94 (s, 1H), 7.54-7.34 (m, 4H), 6.91 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.76 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.88 (dd, J=8.7, 4.6 Hz, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.74-3.61 (m, 6H), 3.38-2.95 (m, 11H), 2.08-1.94 (m, 2H), 1.82-1.68 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例66
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
HATU(0.924g)を、0℃で、撹拌している4−イソプロピルチアゾール−2−カルボン酸(0.32g)およびtert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例12、工程b)(0.547g)およびトリエチルアミン(0.781mL)のDMF(12mL)溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.54g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.50 (s, 1H), 3.77-3.72 (m, 2H), 3.52-3.45 (m, 2H), 3.21-3.13 (m, 2H), 3.12-3.04 (m, 1H), 3.00 (s, 4H), 1.74-1.67 (m, 2H), 1.52-1.43 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.26 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
b) (4−イソプロピルチアゾール−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
tert−ブチル4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例66、工程a)(0.54g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(5mL)で処理し、反応混合物を20℃で20分間静置した。トルエン(40mL)を添加し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.56g。
m/z 310 (M+H)+(APCI)
c) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン
(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例66、工程b)(0.28g)および2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.171g)のアセトニトリル(20mL)溶液をトリエチルアミン(0.276mL)で処理し、反応混合物を2時間20℃で撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を得た。収量0.25g。
m/z 444 (M+H)+(APCI)
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン(実施例66、工程c)(0.25g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.043mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.311g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.032mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.222g)および酢酸(0.032mL)のメタノール(20mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.071g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.18g
m/z 652 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.35 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.43-7.32 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.97-4.89 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.76 (s, 2H), 4.17-3.30 (m, 4H), 3.28-3.15 (m, 4H), 3.14-2.98 (m, 7H), 2.10-1.97 (m, 2H), 1.87-1.70 (m, 2H), 1.26 (d, J=7.1 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例67
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3,3,3−トリフルオロプロパンアミド
3,3,3−トリフルオロプロパン酸(4g)のエーテル(150mL)溶液を、0℃で、五塩化リン(6.06g)で一度に処理した。混合物を窒素下、2.5時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却した。さらにエーテル(100mL)を添加し、混合物を氷浴中で冷却した。アンモニアガスを、撹拌している混合物中を30分間通した。溶媒を減圧下除去し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配した。水性層を酢酸エチルで2回再抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量3.9g。直接使用。
b) 3,3,3−トリフルオロプロパンチオアミド
五硫化リン(1.603g)を、3,3,3−トリフルオロプロパンアミド(実施例67、工程a)(3.9g)のMTBE(150mL)溶液に一度に添加した。反応混合物を20℃で20時間撹拌した。混合物を濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量4g。生成物を次工程に直接使用。
c) エチル2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−カルボキシレート
3,3,3−トリフルオロプロパンチオアミド(実施例67、工程b)(4g)およびエチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(5.45g)のTHF(120mL)溶液を、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として17%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.9g。
m/z 240 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.23 (s, 1H), 4.45 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.94 (q, J=10.2 Hz, 2H), 1.42 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
d) 2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−カルボン酸
エチル2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−カルボキシレート(実施例67、工程c)(0.3g)の濃塩酸(7mL)および水(7mL)中の混合物を、80℃で5時間窒素下に加熱した。溶媒を窒素流下蒸発させ、残留物を酢酸エチル(40mL)および塩水(3mL)に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.23g。
m/z 210 (M-H)-(APCI)
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.36 (s, 1H), 3.95 (q, J=10.0 Hz, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
e) 2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン
2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例48、工程a)(1.05g)を、2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(2.08g)および酢酸(0.33mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(10mL)溶液に添加した。得られた混合物を15分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.81g)を次いで添加し、混合物を一夜撹拌した。反応を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)および水(100mL)の混合物に注いだ。水性物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を水(50mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を4:1 イソヘキサン:酢酸エチル+5%トリエチルアミンから酢酸エチル+5%トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1.9g。直ぐに使用。
f) 2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール
‘880’水性アンモニア溶液(5mL)を、2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例67、工程e)(1.9g)のメタノール(25mL)溶液に添加した。得られた混合物を90分間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、ガム状物を得て、静置により固化させた。白色固体をイソヘキサンでトリチュレートし、硫酸ナトリウムで乾燥させて、副題化合物を白色固体として得た。収量1g。
m/z 309 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.24-7.15 (m, 2H), 7.06 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.69 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.64-3.54 (m, 2H), 3.53-3.43 (m, 4H), 2.74 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.60 (t, J=4.9 Hz, 2H), 2.45-2.35 (m, 2H), 2.34-2.24 (m, 2H), 1.83-1.74 (m, 2H), 1.47-1.36 (m, 2H)。2個のプロトン溶媒により不明瞭ピークおよび1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
g) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−イル)メタノン
HATU(0.181g)を、0℃で、撹拌している2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−カルボン酸(実施例67、工程d)(0.077g)および2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.113g)およびトリエチルアミン(0.153mL)のDMF(5mL)溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.180g。
m/z 502 (M+H)+(APCI)
h) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(2,2,2−トリフルオロエチル)チアゾール−4−イル)メタノン(実施例67、工程g)(0.18g)のDCM(15mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.028mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.198g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.021mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.141g)および酢酸(0.021mL)のメタノール(15.0mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.045g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.091g。
m/z 710 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.15 (s, 1H), 7.52-7.40 (m, 2H), 7.25 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 4.20 (q, J=11.0 Hz, 2H), 3.74-3.61 (m, 6H), 3.28-3.02 (m, 10H), 2.06-1.96 (m, 2H), 1.85-1.72 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例68
(R)−7−(2−(3−((4−(ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) ベンゾ[b]チオフェン−5−イル(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
HATU(0.181g)を、0℃で、撹拌しているベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸(0.065g)および2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.113g)およびトリエチルアミン(0.153mL)のDMF(5mL)溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.160g。
m/z 469 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(3−((4−(ベンゾ[b]チオフェン−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
ベンゾ[b]チオフェン−5−イル(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例68、工程a)(0.160g)のDCM(15mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.026mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.188g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.02mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.135g)および酢酸(0.02mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.043mg)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.116g。
m/z 677 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (s, 1H), 8.04 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.80 (d, J=5.4 Hz, 1H), 7.52-7.42 (m, 3H), 7.38-7.35 (m, 1H), 7.25 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.78 (t, J=4.1 Hz, 1H), 4.95-4.90 (m, 1H), 4.35 (s, 2H), 3.69 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.53-3.44 (m, 4H), 3.28-3.19 (m, 4H), 3.16-3.04 (m, 6H), 2.11-2.03 (m, 2H), 1.80-1.68 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例69
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) メチル2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−カルボキシレート
メチル3−ブロモ−2−オキソブタノエート(4.6g)および2−メチルプロパンチオアミド(2.5g)のTHF(100mL)中の混合物を、18時間加熱還流した。溶媒を減圧下蒸発させた。残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配しをおよび有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物を溶媒として17%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.7g。
m/z 200 (M+H)+(APCI)
b) 2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(0.2g)の水(3mL)溶液を、メチル2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例69、工程a)(0.5g)のメタノール(7mL)溶液に添加し、反応混合物を20℃で3時間撹拌した。メタノールを減圧下除去し、残った水性溶液を酢酸エチルで洗浄した。水性層を濃水性HClの滴下により酸性化し、この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。得られたガム状物は静置により結晶化した。イソヘキサン(4mL)およびエーテル(1mL)の混合物でのトリチュレーションにより、副題化合物を得た。収量0.160g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.29-3.18 (m, 1H), 2.78 (s, 3H), 1.38 (d, J=7.1 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
HATU(0.175g)を、0℃で、撹拌している2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−カルボン酸(実施例69、工程b)(0.066mg)および2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.109g)およびトリエチルアミン(0.148mL)のDMF(5mL)溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.155mg。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピル−5−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例69、工程c)(0.155g)のDCM(15mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.025mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.180g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.019mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.128g)および酢酸(0.019mL)のメタノール(15.00mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(41mg)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.12g。
m/z 684 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (s, 1H), 7.50-7.39 (m, 2H), 7.28-7.22 (m, 1H), 6.93 (d, J=24.1 Hz, 1H), 6.77 (d, J=26.1 Hz, 1H), 4.93-4.88 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.67 (s, 2H), 3.58-3.43 (m, 4H), 3.26-3.00 (m, 11H), 2.43 (s, 3H), 2.03-1.94 (m, 2H), 1.81-1.65 (m, 2H), 1.30 (d, J=6.8 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例70
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン
HATU(0.183g)を、0℃で、撹拌している5−イソプロピルチオフェン−3−カルボン酸(0.063g)および2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.114g)およびトリエチルアミン(0.155mL)のDMF(5mL)溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2.5%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.100g。
m/z 461 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン(実施例70、工程a)(0.100g)のDCM(15mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.017mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.120g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.012mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.086g)および酢酸(0.012mL)のメタノール(15.00mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.027g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.052mg。
m/z 669 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.51-7.46 (m, 2H), 7.43 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.25 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.95-6.89 (m, 2H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.95-4.90 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.69-3.65 (m, 2H), 3.55-3.51 (m, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.24 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.20-3.03 (m, 9H), 2.05-1.97 (m, 2H), 1.79-1.69 (m, 2H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例71
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−エチルブタンアミド
2−エチルブタノイルクロライド(5g)を、注意深く氷冷35%水性アンモニア(50mL)に滴下し、得られた懸濁液1時間撹拌した。反応混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量3.4g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.23 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 1.98-1.88 (m, 1H), 1.50-1.27 (m, 4H), 0.81 (t, J=7.4 Hz, 6H)。
b) 2−エチルブタンチオアミド
五硫化リン(1.54g)を、2−エチルブタンアミド(実施例71、工程a)(3.4g)のMTBE(300mL)溶液に添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。反応をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをMTBE(100mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量3.8g。直接使用。
c) エチル2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボキシレート
エチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(2.5mL)を2−エチルブタンチオアミド(実施例71、工程b)(3.8g)のエタノール(100mL)溶液に滴下し、得られた混合物を一夜加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(100mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を20:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量2.8g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.42 (s, 1H), 4.29 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.99-2.89 (m, 1H), 1.82-1.58 (m, 4H), 1.30 (t, J=7.0 Hz, 3H), 0.81 (t, J=7.4 Hz, 6H)。
d) 2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(2.07g)を、エチル2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボキシレート(実施例71、工程c)(2.8g)のTHF(80mL)および水(20mL)の混合物の溶液に添加した。得られた混合物を一夜撹拌した。反応を濃塩酸(6mL)で酸性化し、揮発物を蒸発させた。得られた水性混合物を塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量2.3g
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.91 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 2.98-2.86 (m, 1H), 1.84-1.56 (m, 4H), 0.81 (t, J=7.3 Hz, 6H)。
e) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.2g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.13g)、2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボン酸(実施例71、工程d)(0.081g)およびトリエチルアミン(0.23mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.25g。
m/z 490 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.93 (s, 1H), 7.22-7.14 (m, 2H), 7.03 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.39-4.32 (m, 1H), 3.69-3.58 (m, 6H), 3.52-3.46 (m, 2H), 2.97-2.90 (m, 1H), 2.75 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.70 (s, 2H), 2.46-2.29 (m, 4H), 1.82-1.66 (m, 6H), 1.58-1.47 (m, 2H), 0.85 (t, J=7.3 Hz, 6H)。
f) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.031mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−イル)メタノン(実施例71、工程e)(0.2g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.25g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.023mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.13g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.038g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.17g。
m/z 698 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 8.01-7.83 (m, 1H), 7.56-7.38 (m, 2H), 7.30-7.19 (m, 1H), 7.01-6.89 (m, 1H), 6.83-6.71 (m, 1H), 4.99-4.88 (m, 1H), 4.38-4.23 (m, 2H), 3.78-3.57 (m, 6H), 3.33-2.86 (m, 11H), 2.10-1.97 (m, 2H), 1.87-1.61 (m, 6H), 0.91-0.76 (m, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例72
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−メチルブタンアミド
3−メチルブタノイルクロライド(10mL)を注意深く氷冷35%水性アンモニア(50mL)に滴下し、得られた懸濁液1時間撹拌した。反応混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量5.6g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 7.20 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 1.99-1.88 (m, 3H), 0.87 (d, J=6.4 Hz, 6H)。
b) 3−メチルブタンチオアミド
五硫化リン(2.9g)を、3−メチルブタンアミド(実施例72、工程a)(5.6g)のMTBE(300mL)懸濁液に添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。反応をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをMTBE(100mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量5.6g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 9.32 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 2.33 (d, J=7.3 Hz, 2H), 2.22-2.07 (m, 1H), 0.88 (d, J=6.4 Hz, 6H)。
c) エチル2−イソブチルチアゾール−4−カルボキシレート
3−メチルブタンチオアミド(実施例72、工程b)(5.6g)のエタノール(100mL)溶液を、エチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(6.7mL)に添加した。得られた混合物を一夜RTで撹拌し、次いで5時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(250mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)に分配した。層を分離し、有機相を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を20:1から10:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量5.2g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.39 (s, 1H), 4.29 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.88 (d, J=7.2 Hz, 2H), 2.10-1.97 (m, 1H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.93 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
d) 2−イソブチルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(4.1g)を、エチル2−イソブチルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例72、工程c)(5.2g)のTHF(80mL)および水(20mL)の混合物の溶液に添加した。得られた混合物を一夜撹拌した。反応を濃塩酸(10mL)で注意深く酸性化し、揮発物を蒸発させた。得られた水性混合物を塩水(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量3.8g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.90 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 2.87 (d, J=7.1 Hz, 2H), 2.11-1.96 (m, 1H), 0.94 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
e) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソブチルチアゾール−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.2g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.13g)、2−イソブチルチアゾール−4−カルボン酸(実施例72、工程d)(0.08g)およびトリエチルアミン(0.23mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加し、得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.24g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 7.22-7.14 (m, 2H), 7.03 (t, J=7.4 Hz, 1H), 4.35 (t, J=4.7 Hz, 1H), 3.68-3.57 (m, 6H), 3.52-3.42 (m, 2H), 2.89 (d, J=6.9 Hz, 2H), 2.76 (t, J=7.5 Hz, 2H), 2.70 (s, 2H), 2.45-2.28 (m, 4H), 2.12-2.03 (m, 1H), 1.74-1.65 (m, 2H), 1.57-1.48 (m, 2H), 0.96 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
f) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.031mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソブチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例72、工程e)(0.19g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.25g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.023mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.13g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.038g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.10g。
m/z 684 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.39-11.19 (m, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.53-7.40 (m, 2H), 7.25 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.92 (dd, J=8.5, 4.9 Hz, 1H), 4.33-4.26 (m, 2H), 3.72-3.59 (m, 6H), 3.28-3.01 (m, 10H), 2.88 (d, J=6.9 Hz, 2H), 2.11-1.95 (m, 3H), 1.84-1.69 (m, 2H), 0.95 (d, J=6.7 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例73
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−2−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.2g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.13g)、5−イソプロピルチオフェン−2−カルボン酸(0.07g)およびトリエチルアミン(0.23mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.23g。
m/z 461 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.22-7.15 (m, 3H), 7.03 (t, J=7.4 Hz, 1H), 6.83 (d, J=3.6 Hz, 1H), 4.35 (t, J=5.0 Hz, 1H), 3.69-3.58 (m, 6H), 3.49 (s, 2H), 3.21-3.13 (m, 1H), 2.76 (t, J=8.4 Hz, 2H), 2.70 (s, 2H), 2.42-2.36 (m, 4H), 1.75-1.68 (m, 2H), 1.56-1.46 (m, 2H), 1.29 (d, J=6.7 Hz, 6H)
b) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.031mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例73、工程a)(0.18g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.25g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.023mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.13g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.025g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチル(dielthyl)エーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.12g。
m/z 669 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.54-7.40 (m, 2H), 7.28-7.21 (m, 2H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.84 (dd, J=3.6, 0.8 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=8.5, 4.9 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.73-3.64 (m, 4H), 3.54 (s, 2H), 3.29-3.03 (m, 11H), 2.07-1.98 (m, 2H), 1.85-1.73 (m, 2H), 1.29 (d, J=6.9 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例74
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(4−イソプロピルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 1−(4−イソプロピルチオフェン−2−イル)エタノン
1−(チオフェン−2−イル)エタノン(5.4mL)を、氷冷したアルミニウムクロライド(33g)の乾燥クロロホルム(100mL)懸濁液に添加した。2−ブロモプロパン(5.2mL)を次いで5分間にわたり滴下した。反応をRTに温め、一夜撹拌した。暗色懸濁液を注意深く氷に注ぎ、混合物を10分間撹拌した。層を分離し、水性相をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機層を水酸化ナトリウム溶液(2M、200mL)および水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を2%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を明黄色油状物として得た。収量5.4g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 7.58 (d, J=1.3 Hz, 1H), 3.01-2.92 (m, 1H), 2.55 (s, 3H), 1.27 (d, J=6.9 Hz, 6H)。1個のチオフェンプロトンCDCl3シグナル〜7.26により不明瞭。
b) 4−イソプロピルチオフェン−2−カルボン酸
1−(4−イソプロピルチオフェン−2−イル)エタノン(実施例74、工程a)(1g)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液を注意深く、水酸化ナトリウム(1.19g)の水性次亜塩素酸ナトリウム(8%、50mL)溶液に60℃で添加した。得られた混合物を75℃に加熱し、1時間撹拌した。反応を冷却し、水性相をDCM(50mL)で洗浄した。水性相を水性亜硫酸水素ナトリウム溶液(10%、20mL)で処理し、注意深く濃塩酸で酸性化した。得られた混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色油状物として得た。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−95%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、高真空下で乾燥させて、副題化合物を白色固体として得た。収量0.5g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.95 (s, 1H), 7.65 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.51-7.49 (m, 1H), 2.94 (septet, J=6.9 Hz, 1H), 1.20 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
c) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチオフェン−2−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.2g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例67、工程f)(0.13g)、4−イソプロピルチオフェン−2−カルボン酸(実施例74、工程b)(0.07g)およびトリエチルアミン(0.23mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配し、有機層を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.23g。
m/z 461 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.30-7.14 (m, 4H), 7.05-7.00 (m, 1H), 4.35 (s, 1H), 3.68-3.58 (m, 6H), 3.51-3.47 (m, 2H), 2.98-2.92 (m, 1H), 2.75 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.70 (s, 2H), 2.41-2.34 (m, 4H), 1.75-1.68 (m, 2H), 1.56-1.47 (m, 2H), 1.21 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
d) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(4−イソプロピルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.031mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例74、工程c)(0.18g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.25g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.023mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.13g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.025g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.13g。
m/z 669 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.47-7.41 (m, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.25 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=8.3, 4.7 Hz, 1H), 4.35-4.31 (m, 2H), 3.73-3.62 (m, 4H), 3.54 (s, 2H), 3.26-3.03 (m, 10H), 2.94 (septet, J=7 Hz, 1H), 2.08-1.98 (m, 2H), 1.85-1.71 (m, 2H), 1.21 (d, J=6.9 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例75
(R)−7−(2−(2−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−(カルボキシメチル)−4−クロロ安息香酸
水酸化カリウム(1.549g)の水(15mL)を、4−クロロ−3−(シアノメチル)安息香酸(2.07g)のエタノール(15mL)懸濁液に添加し、得られた溶液を4時間加熱還流し、次いで冷却した。混合物を真空で濃縮して、エタノールを除去し、次いで水で希釈し、2回酢酸エチルで洗浄した。有機相を廃棄し、一方水性相を濃塩酸でpH1に酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、副題化合物を薄褐色固体として得た。収量2.06g。
m/z 214 (M+)(EI)
b) 2−(2−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール
ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M、12.0mL)溶液を、3分間にわたり、3−(カルボキシメチル)−4−クロロ安息香酸(実施例75、工程a)(2.06g)の乾燥THF(30mL)懸濁液に室温で滴下した。得られた発泡性濃厚懸濁液を室温で1時間撹拌し、次いで1時間加熱還流した。冷却した混合物をメタノール(10mL)を2分間にわたり少しずつ添加してクエンチした。溶液を室温で30分間撹拌し、次いでシリカ上で濃縮し、5%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.983g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.28 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.18 (dd, J=8.2, 2.1 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.89 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.02 (t, J=6.5 Hz, 2H)。2個の交換可能なプロトン観察されず。
c) 4−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(IV)(1.00g)を、2−(2−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール(実施例75、工程b)(0.205g)のDCM(10mL)溶液に添加し、得られた懸濁液を室温で一夜撹拌した。混合物を次いでセライトを通して濾過し、フィルターパッドをDCMでよく洗浄した。濾液および洗液を真空で濃縮して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.159g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.97 (s, 1H), 7.81 (d, J=2.0, 1H), 7.70 (dd, J=2.0, 8.2, 1H), 7.53 (t, J=6.7, 1H), 3.94 (dd, J=6.4, 11.6, 2H), 3.10 (t, J=6.6, 2H), 1.46 (t, J=5.2, 1H)。
d) (9−(4−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.178g)のNMP(2mL)溶液を、酢酸(0.032mL)で処理し、5分間撹拌した。4−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例75、工程c)(0.154g)のNMP(3mL)溶液を次いで添加し、得られた溶液を1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.181g)で処理し、一夜室温で撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.404g)を添加し、混合物をさらに6時間撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を3回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、1:2:97 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色ガム状物として得た。収量0.157g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 7.29 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.24 (d, J=1.4 Hz, 1H), 7.11 (dd, J=8.2, 1.8 Hz, 1H), 4.37 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.73-3.56 (m, 8H), 3.41 (s, 2H), 3.35-3.28 (m, 1H), 2.85 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.41-2.10 (m, 4H), 1.75-1.62 (m, 2H), 1.60-1.46 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
e) 2−(2−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
(9−(4−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例75、工程d)(0.152g)のDCM(5mL)溶液を氷水中で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.049mL)で処理し、5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.205g)を添加し、次いで混合物を冷却浴から離し、室温で30分間撹拌した。溶液を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)に添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。混合物を次いで酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、酢酸(0.1mL)で酸性化し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.197g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
f) (R)−7−(2−(2−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.145g)のメタノール(2mL)溶液を、酢酸(0.024mL)で処理し、5分間撹拌した。2−(2−クロロ−5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例75、工程e)(0.197g)のメタノール(3mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で5分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.039g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を室温で140分間撹拌し、その後さらにナトリウムシアノボロハイドライド(0.040g)で処理した。混合物を次いで一夜撹拌した。翌朝、混合物を1滴の水でクエンチし、溶液を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:15−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.077g。
m/z 686/688 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.94 (s, 1H), 7.53 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.48-7.39 (m, 2H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.91 (dd, J=8.5, 4.9 Hz, 1H), 4.22 (s, 2H), 3.75-3.60 (m, 6H), 3.52-2.96 (m, 11H), 2.09-1.90 (m, 2H), 1.83-1.62 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例76
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(4−イソプロピルチアゾール−2−イル)メタノン(実施例66、工程c)(0.195g)のDCM(20mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.034ml)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.242g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.025ml)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(191mg)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.140g)を一度に添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として9%メタノールのジクロロメタン溶液と1%‘880’水性アンモニアを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.133g。
m/z 760 (M+H)+(APCI)
b) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.034mL)のメタノール(1mL)溶液を、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(4−イソプロピルチアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例76、工程a)(0.133g)のTHF(4mL)溶液に添加し、反応混合物を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.090g。
m/z 646 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.17 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.44-7.33 (m, 4H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.38-5.33 (m, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.78-3.74 (m, 2H), 4.13-3.47 (m, 4H), 3.28 (t, J=8.2 Hz, 2H), 3.21-3.00 (m, 9H), 2.09-1.99 (m, 2H), 1.84-1.72 (m, 2H), 1.26 (d, J=6.8 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例77
(R)−5−(2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)酢酸
三臭化ホウ素(DCM中1M、13.4mL)溶液を、2−(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)酢酸(1.18g)のDCM(5mL)懸濁液に−78℃で滴下した。反応をRTに温め、一夜撹拌した。反応を−78℃に冷却し、三臭化ホウ素(DCM中1M、13.4mL)溶液を添加した。反応をRTに温め、1時間撹拌した。反応を氷に注ぎ。得られた水性溶液をDCM(5×50mL)で抽出した。水性相を次いで酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄褐色固体として得た。収量1.09g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 12.43 (s, 1H), 10.24 (s, 1H), 6.91 (td, J=8.3, 2.1 Hz, 1H), 6.72 (td, J=8.3, 1.8 Hz, 1H), 3.54 (s, 2H)。
b) 2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノール
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、14.4mL)を、2−(2,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)酢酸(実施例77、工程a)(1.08g)のテトラヒドロフラン(25mL)の溶液に、0℃で滴下し、得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応をメタノールでクエンチし、泡立ちが止んだら、溶媒を蒸発させた。残留物を4:1 イソヘキサン:酢酸エチルから酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量0.95g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 10.08 (s, 1H), 6.87 (td, J=8.3, 2.2 Hz, 1H), 6.69 (td, J=8.4, 1.9 Hz, 1H), 4.68 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.58-3.49 (m, 2H), 2.66 (t, J=7.0 Hz, 2H)。
c) 2−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)エタノール
炭酸セシウム(0.99g)を、2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノール(実施例77、工程b)(0.44g)および2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(0.4mL)のDMF(10mL)溶液に添加した。得られた懸濁液を90℃で18時間加熱した。反応を冷却し、水(100mL)に注いだ。水性混合物をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(200mL)および塩水(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗物質をイソヘキサンから1:1 酢酸エチル:イソヘキサン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.49g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.06-6.93 (m, 2H), 4.81 (t, J=5.1 Hz, 1H), 4.70 (t, J=5.3 Hz, 1H), 4.02 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.73-3.62 (m, 2H), 3.61-3.50 (m, 4H), 2.71 (t, J=6.9 Hz, 2H), 1.13 (t, J=7.0 Hz, 6H)。
d) 2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド
濃塩酸(5mL)を、2−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)エタノール(実施例77、工程c)(0.49g)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液に添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物を注意深く水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を得て、それを直接使用した。収量0.31g。
e) (9−(2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.5g)を、2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド(実施例77、工程d)(0.31g)のN−メチル−2−ピロリジノン(10mL)および酢酸(0.07mL)溶液に添加した。得られた混合物を30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.38g)を次いで添加し、反応をRTに温め、一夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)および水(100mL)に分配した。水性相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で塩基性化し、層を分離した。水性相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから5%トリエチルアミンの酢酸エチル溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.41g。
m/z 510 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.93 (s, 1H), 7.06-6.85 (m, 2H), 4.58-4.36 (m, 1H), 4.13 (t, J=5.7 Hz, 2H), 3.73-3.51 (m, 8H), 3.36-3.23 (m, 1H), 2.76-2.63 (m, 4H), 1.76-1.45 (m, 4H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)+4プロトンDMSOピークにより不明瞭。
f) (R)−5−(2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.03mL)を、(9−(2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例77、工程e)(0.18g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。反応を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.225g)を添加した。混合物をRTに温め、1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を添加し、混合物を5分間激しく撹拌した。層を分離し、水性酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に再溶解し、酢酸(0.02mL)および(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.12g)を添加し、混合物を5分間撹拌し、氷浴中で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.033g)を次いで添加し、反応をRTに温め、一夜撹拌した。反応を濃縮し、94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させた。残留物をTHF(5mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.17mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと2回共沸蒸留した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、エーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.11g。
m/z 712 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.18 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.18-6.96 (m, 4H), 6.54 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=8.7, 4.1 Hz, 1H), 4.50-4.42 (m, 2H), 3.76-3.65 (m, 6H), 3.62-3.54 (m, 2H), 3.44-2.98 (m, 11H), 2.12-2.01 (m, 2H), 1.90-1.75 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.7 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例78
(R)−7−(2−(3−((4−(2−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル(2−フルオロフェネトキシ)ジメチルシラン
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(6.45g)を、氷浴中で冷却している、撹拌している2−(2−フルオロフェニル)エタノール(5.00g)および1H−イミダゾール(7.29g)の乾燥DMF(30mL)溶液に添加した。45分間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、真空で蒸発させた。得られたガム状物をイソヘキサン溶液に溶解し、イソヘキサン、続いて1:3 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカゲルカラムに載せて、生成物を油状物として得た。収量9.0g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.28-7.18 (m, 2H), 7.13-7.00 (m, 2H), 3.84 (t, J=6.8Hz, 2H), 2.89 (t, J=7.2Hz, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.008 (s, 6H)。
b) 3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンズアルデヒド
tert−ブチル(2−フルオロフェネトキシ)ジメチルシラン(実施例78、工程a)(5.00g)を、5分間にわたり、撹拌しているsec−ブチルリチウム(シクロヘキサン中1.4モル濃度溶液、14.0mL)およびN1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N1,N2,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(4.10mL)のTHF(25mL)溶液に添加し、−78℃に冷却した。2時間後、N,N−ジメチルホルムアミド(10.06g)を添加し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで冷却浴を除いた。さらに0.5時間後、反応を水でクエンチした。酢酸エチル(300mL)を添加し、反応混合物を水(3×150mL)、2M HCl(2×50mL)、水(2×50mL)、塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を油状物として得た。収量5.3g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.40 (s, 1H), 7.76 (dt, J=2.0および6.8 Hz, 1H), 7.54 (dt, J=1.6および7.2Hz, 1H), 7.21 (t, J=7.2 Hz, 1H), 3.88 (t, J=5.2Hz, 2H), 2.95 (dt, J=1.2および6.4Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.008 (s, 6H)。
c) 1−(9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン
3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンズアルデヒド(実施例78、工程b)(2.159g)を、撹拌している2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(2.80g)および酢酸(0.438mL)のNMP(25mL)溶液に添加した。5分間後、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(3.24g)を添加した。16時間後、水を添加し、混合物を水(250mL)および酢酸エチル(250mL)に分配した。酢酸エチル溶液を水(3×250mL)および塩水で洗浄し、次いで蒸発乾固した。20:1:1、イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでの精製により、副題化合物をガム状物として得た。収量2.5g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.27-7.20 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.08-7.01 (m, 1H), 3.84 (t, J=7.2 Hz, 3H), 3.80-3.77 (m, 2H), 3.71-3.67 (m, 1H), 3.64-3.58 (m, 3H), 3.56 (s, 1H), 3.41 (s, 1H), 2.90 (q, J=6.4 Hz, 2H), 2.69-2.62 (m, 1H), 2.52-2.44 (m, 1H), 2.43-2.35 (m, 1H), 1.92-1.80 (m, 2H), 1.72-1.60 (m, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
d) 9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
‘880’水性アンモニア(3.0mL)を、撹拌している1−(9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(実施例78、工程c)(2.5g)のMeOH(10mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を蒸発乾固した。アセトニトリルを添加し、溶液を真空で蒸発乾固し、この工程を3回繰り返して、副題化合物を油状物として得た。収量2.07g。直接使用。
m/z 423 (M+H)+(APCI)
e) ペンタンチオアミド
五硫化リン(5.56g)を、撹拌しているペンタンアミド(10.0g)のメチルtert−ブチルエーテル(300mL)懸濁液に添加した。16時間後、混合物をセライトを通して濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量11.4g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 9.35-9.23 (br s, 1H), 9.15-9.05 (br s, 1H), 2.52-2.42 (m, 2H), 1.68-1.55 (m, 2H), 1.35-1.22 (m, 2H), 0.87 (t, J=7.6Hz, 3H)。
f) エチル2−ブチルチアゾール−4−カルボキシレート
エチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(6.76mL)を、注意深く撹拌しているペンタンチオアミド(実施例78、工程e)(6.30g)のエタノール(100mL)溶液に添加した。溶液を次いで16時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄しをおよび真空で蒸発させた。1:6 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでの精製により、副題化合物を黄色油状物として得た。収量6.5g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 4.42 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.02-3.05 (m, 2H), 1.85-1.75 (m, 2H), 1.50-1.38 (m, 5H), 0.95 (t, J=7.1Hz, 3H)。
g) 2−ブチルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム(5.00g)を、撹拌しているエチル2−ブチルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例78、工程f)(6.50g)のTHF(80mL)および水(20mL)中の混合物に添加した。16時間後、濃塩酸(10mL)を添加し、溶液を〜40mLに濃縮した。反応混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。水性層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を灰白色固体として得た。収量4.6g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.18 (s, 1H), 3.11-3.03 (m, 2H), 1.88-1.78 (m, 2H), 1.52-1.38 (m, 2H), 0.97 (t, J=7.2Hz, 3H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
h) (9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−ブチルチアゾール−4−イル)メタノン
2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.378g)を、撹拌している2−ブチルチアゾール−4−カルボン酸(実施例78、工程g)(0.193g)、9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン(実施例78、工程d)(0.4g)、トリエチルアミン(0.383g)のDMF(4mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を2回水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。7:1:0.5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.35g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.94 (s, 1H), 7.30-7.16 (m, 2H), 7.13-7.05 (m, 1H), 3.88-3.80 (m, 2H), 3.74-3.62 (m, 6H), 3.55-3.49 (m, 2H), 3.09-3.00 (m, 2H水ピーク下), 2.87-2.79 (m, 2H), 2.49-2.32 (m, 4H), 1.84-1.68 (m, 4H), 1.62-1.51 (m, 2H), 1.50-1.39 (m, 2H), 0.97 (t, J=7.9 Hz, 3H), 0.87 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
i) (2−ブチルチアゾール−4−イル)(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
TBAF(THF中1M溶液、2.0mL)を、(9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−ブチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例78、工程h)(0.350g)のTHF(4mL)溶液に添加した。0.5時間後、溶液を濃縮した。10:1 酢酸エチル;トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.24g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.88 (s, 1H), 7.22-7.13 (m, 2H), 7.03 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.35 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.68-3.56 (m, 12H), 3.48 (s, 2H), 3.00 (t, J=7.5 Hz, 2H), 2.75 (t, J=7.5 Hz, 2H), 2.44-2.28 (m, 4H), 1.78-1.65 (m, 2H), 1.45-1.33 (m, 2H), 0.91 (t, J=7.5 Hz, 3H)。
j) 2−(3−((4−(2−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.278g)を、撹拌している(2−ブチルチアゾール−4−イル)(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例78、工程i)(0.240g)およびトリフルオロ酢酸(0.058mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。1時間後、酢酸エチル(30mL)、続いて混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加した。反応混合物をよく振盪し、分離した。酢酸エチル溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。酢酸(0.08mL)を添加し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空(浴温度〜30℃)で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.24g。直接使用。
m/z 474 (M+H)+(APCI)
k) (R)−7−(2−(3−((4−(2−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.044mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.200g)および2−(3−((4−(2−ブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)アセトアルデヒド(実施例78、工程j)(0.240g)のMeOH(10mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.064g)を添加した。1.5時間後、反応混合物を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、真空で蒸発させた。アセトニトリル(200mL)を添加し、溶液を真空で蒸発させからガム状物を得た。この工程を2回繰り返した。ジエチルエーテルを添加し、表題化合物を固体として得た。収量0.15g。
m/z 684 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (br s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.52-7.37 (m, 2H), 7.25 (t, J=8.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.94-4.87 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.70 (br s, 6H), 3.63 (s, 2H), 3.28-2.92 (m, 10H), 2.06-1.94 (m, 2H), 1.82-1.66 (m, 4H), 1.43-1.31 (m, 2H), 0.90 (t, J=7.6 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例79
(R)−7−(2−(3−((4−(ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) ベンゾ[b]チオフェン−2−イル(9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.378g)を、撹拌しているベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(0.186g)、9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン(実施例78、工程d)(0.40g)、トリエチルアミン(0.383g)のDMF(4mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を2回水および1回塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。7:1:0.5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.38g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.14-8.08 (m, 1H), 8.05-7.99 (m, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.57-7.51 (m, 2H), 7.33-7.23 (m, 2H), 7.14 (t, J=8.1 Hz, 1H), 3.86 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.81-3.72 (m, 4H), 3.63 (s, 2H), 3.56 (s, 2H), 3.38 (s, 2H), 2.86 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.46-2.34 (m, 2H), 1.89-1.81 (m, 2H), 1.66-1.52 (m, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
b) ベンゾ[b]チオフェン−2−イル(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
TBAF(THF中1M溶液、2mL)を、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル(9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例79、工程a)(0.370g)のTHF(4mL)溶液に添加した。0.5時間後、溶液を濃縮した。10:1 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.26g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.99-7.95 (m, 1H), 7.93-7.88 (m, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.46-7.39 (m, 2H), 7.17 (q, J=7.5 Hz, 2H), 7.01 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.39-4.33 (m, 1H), 3.72-3.57 (m, 4H), 3.54 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 2.99 (s, 2H), 2.75 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.46-2.32 (m, 4H), 1.80-1.71 (m, 2H), 1.58-1.48 (m, 2H)。
c) 2−(3−((4−(ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.282g)を、撹拌しているベンゾ[b]チオフェン−2−イル(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例79、工程b)(0.240g)およびトリフルオロ酢酸(0.059mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。1時間後、酢酸エチル(30mL)、続いて混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加した。反応混合物をよく振盪し、分離した。酢酸エチル溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。酢酸(0.08mL)を添加し、次いで溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空(浴温度〜30℃)で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.24g。直接使用。
m/z 467 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(3−((4−(ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.044mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.203g)および2−(3−((4−(ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)アセトアルデヒド(実施例79、工程c)(0.240g)のMeOH(10mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.081g)を添加した。1.5時間後、反応混合物を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、真空で蒸発させた。アセトニトリル(200mL)を添加し、溶液を真空で蒸発させからガム状物を得た。この工程を2回繰り返した。ジエチルエーテルを添加し、表題化合物を固体として得た。収量0.19g。
m/z 677 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.28 (s, 1H), 8.00-7.95 (m, 1H), 7.92-7.88 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.50-7.38 (m, 4H), 7.25 (t, J=7.5 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.90 (dd, J=4.2および8.56 Hz, 1H), 4.35-4.19 (m, 2H), 3.76-3.68 (m, 4H), 3.59 (s, 2H), 3.27-2.99 (m, 10H), 2.09-1.99 (m, 2H), 1.82-1.70 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例80
(R)−7−(2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−クロロ−3−(シアノメチル)安息香酸
3−(ブロモメチル)−2−クロロ安息香酸(6.39g)のDMF(75mL)溶液を、カリウムシアニド(3.34g)の水(25mL)溶液で処理し、得られた溶液を室温で一夜撹拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機相を廃棄し、一方水性相を注意深く濃塩酸(25mL)で酸性化し、全ての遊離HCNを窒素流を介した漂白剤(bleach)溶液を通して排出させた。2時間撹拌後、水性相をさらに2回酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を3回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題化合物を薄褐色固体として得た。収量4.12g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.73 (dd, J=7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (dd, J=7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (t, J=7.7 Hz, 1H), 4.16 (s, 2H)+1交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 3−(カルボキシメチル)−2−クロロ安息香酸
水酸化カリウム(2.976g)の水(30mL)溶液を、2−クロロ−3−(シアノメチル)安息香酸(実施例80、工程a)(4.12g)のエタノール(30mL)懸濁液に添加し、得られた溶液を2時間加熱還流し、次いで一夜冷却した。混合物を真空で濃縮して、エタノールを除去し、次いで水で希釈し、2回酢酸エチルで洗浄した。有機相を廃棄し、一方水性相を濃塩酸でpH1に酸性化し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題化合物を黄色固体として得た。収量4.11g。直接使用。
c) 2−(2−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール
ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M、20mL)溶液を、5分間にわたり、3−(カルボキシメチル)−2−クロロ安息香酸(実施例80、工程b)(4.11g)の乾燥THF(100mL)懸濁液に室温で少しずつ添加した。得られた発泡性懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで60分間加熱還流し、一夜室温に冷却した。混合物を15分間にわたりメタノール(15mL)を少しずつ添加してクエンチした。混合物をさらにメタノールで希釈して溶液を得て、それを、次いで真空で濃縮して、シロップ状物を得た。シロップ状物を2%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、粗副題化合物を白色固体として得た。収量1.44g。
m/z 186 (M+)(EI)
d) 2−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド
二酸化マンガン(IV)(1.599g)を、2−(2−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)エタノール(実施例80、工程c)(0.342g)のDCM(20mL)溶液に添加し、得られた懸濁液を室温で一夜撹拌した。混合物を次いでシリカ上で濃縮し、25%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色結晶性固体として得た。収量0.223g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.54 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.83 (dd, J=7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.55 (dd, J=7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.35 (t, J=7.6 Hz, 1H), 3.94 (dd, J=11.0, 6.4 Hz, 2H), 3.11 (t, J=6.6 Hz, 2H), 1.46 (t, J=4.9 Hz, 1H)。
e) (9−(2−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.325g)のNMP(3mL)溶液を酢酸(0.067mL)で処理し、5分間撹拌した。2−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド(実施例80、工程d)(0.217g)のNMP(4mL)溶液を次いで添加し、得られた溶液を1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.025g)で処理した。混合物を一夜室温で撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を3回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、1:2:97 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色ガム状物として得た。収量0.411g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (d, J=1.3 Hz, 1H), 7.30 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 2H), 4.36 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.73-3.59 (m, 8H), 3.55 (s, 2H), 3.32 (septet, J=6.8 Hz, 1H), 2.89 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.46-2.40 (m, 1H), 2.40-2.28 (m, 1H), 2.17 (t, J=8.1 Hz, 1H), 1.91 (quintet, J=7.5 Hz, 1H), 1.77-1.65 (m, 2H), 1.62-1.50 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.5 Hz, 6H)。
f) 2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
(9−(2−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例80、工程e)(0.386g)のDCM(5mL)溶液を氷水中で冷却し、トリフルオロ酢酸(0.125mL)で処理し、5分間撹拌した。デスマーチンペルヨージナン(0.519g)を添加し、次いで混合物を冷却浴から離し、室温で35分間撹拌した。溶液を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)に添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。混合物を次いで酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、酢酸(0.1mL)で酸性化し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、粗副題化合物を薄黄色ガム状物として得た。収量0.494g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
g) (R)−7−(2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.181g)のメタノール(2mL)溶液を酢酸(0.030mL)で処理し、10分間撹拌した。2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例80、工程f)(0.247g)のメタノール(3mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で10分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.102g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を室温で一夜撹拌した。翌日、さらにナトリウムシアノボロハイドライド(0.099g)を添加し、混合物をさらに4時間撹拌した。溶液を水の滴下によりクエンチし、濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.053g。
m/z 686/688 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.68 (s, 1H), 10.23 (s, 1H), 8.91 (br d, J=26.7 Hz, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.68-7.56 (m, 1H), 7.54-7.40 (m, 2H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.56-6.43 (m, 1H), 4.91 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 4.57-4.43 (m, 2H), 3.90-3.42 (m, 6H), 3.38-3.25 (m, 4H), 3.24-3.02 (m, 7H), 2.08 (br d, J=13.3 Hz, 2H), 1.92-1.54 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.7 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
実施例81
(R)−5−(2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.261g)のメタノール(2mL)溶液を酢酸(0.030mL)で処理し、10分間撹拌した。2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例80、工程f)(0.247g)のメタノール(3mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で10分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.102g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を室温で一夜撹拌した。さらにナトリウムシアノボロハイドライド(0.101g)を添加し、混合物を二夜撹拌した。溶液を次いで真空でフラッシュシリカ上で濃縮し、得られた粉末を1:3:96から1:5:94 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.130g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.40 (d, J=9.7 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.48 (dd, J=7.3, 2.1 Hz, 1H), 7.38-7.30 (m, 2H), 7.17 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.09 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J=9.7 Hz, 1H), 5.26 (dd, J=7.6, 5.0 Hz, 1H), 3.91-3.78 (m, 6H), 3.72 (s, 2H), 3.55-3.46 (m, 1H), 3.10-3.03 (m, 1H), 2.99 (s, 4H), 2.93-2.86 (m, 1H), 2.68-2.47 (m, 4H), 1.94-1.84 (m, 2H), 1.80-1.68 (m, 2H), 1.55 (d, J=7.0 Hz, 6H), 0.99 (s, 9H), 0.18 (d, J=4.6 Hz, 6H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
b) (R)−5−(2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−クロロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例81、工程a)(0.124g)およびトリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.051mL)のTHF(5mL)溶液を、室温で一夜撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をメタノール(4mL)に溶解し、得られた溶液を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色粉末として得た。収量0.076g。
m/z 680/682 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.17 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.55 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.47-7.34 (m, 2H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.55 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=9.1, 4.0 Hz, 1H), 4.33-4.09 (br m, 2H), 3.77-3.60 (m, 6H), 3.44-2.87 (m, 11H), 2.02-1.87 (m, 2H), 1.81-1.65 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例82
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)エタノール
‘880’アンモニア溶液(5mL)を、2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例12、工程e)(2.02g)のメタノール(25mL)溶液に添加した。得られた混合物を90分間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1.44g。
m/z 291 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.18 (t, J=7.4 Hz, 1H), 7.13-7.02 (m, 3H), 4.34 (s, 1H), 3.61 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.51-3.45 (m, 2H), 3.41 (s, 2H), 2.71 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.62 (t, J=4.9 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 2.42-2.23 (m, 4H), 1.82-1.72 (m, 2H), 1.53-1.38 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.55g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)エタノール(実施例82、工程a)(0.32g)、5−イソプロピルチオフェン−3−カルボン酸(0.19g)およびトリエチルアミン(0.61mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.4g。
m/z 443 (M+H)+(APCI)
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.035mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン(実施例82、工程b)(0.2g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.29g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.026mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.14g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.043g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.07g。
m/z 651 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.50-7.32 (m, 5H), 6.96-6.88 (m, 2H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.98-4.88 (m, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.72-3.63 (m, 2H), 3.59-3.34 (m, 4H), 3.29-2.97 (m, 11H), 2.11-1.93 (m, 2H), 1.86-1.68 (m, 2H), 1.28 (d, J=6.7 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例83
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.04mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン(実施例82、工程b)(0.2g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。反応を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.29g)を添加した。混合物をRTに温め、1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を添加し、混合物を5分間激しく撹拌した。層を分離し、水性酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機物を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に再溶解し、酢酸(0.03mL)および(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.15g)を添加し、次いで混合物を5分間撹拌し、氷浴中で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.043g)を次いで添加し、反応をRTに温め、一夜撹拌した。反応を濃縮し、94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させた。残留物をTHF(5mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.22mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと2回共沸蒸留した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、ジエチル(dielthyl)エーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.06g。
m/z 645 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.17 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.45-7.33 (m, 4H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.54 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=8.5, 4.1 Hz, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.72-3.63 (m, 2H), 3.57-3.38 (m, 4H), 3.28 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.22-2.98 (m, 9H), 2.10-1.95 (m, 2H), 1.81-1.62 (m, 2H), 1.28 (d, J=6.7 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例84
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−イソブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソブチルチアゾール−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.34g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)エタノール(実施例82、工程a)(0.2g)、2−イソブチルチアゾール−4−カルボン酸(0.13g)およびトリエチルアミン(0.38mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.2g。
m/z 458 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.99 (s, 1H), 7.26-7.03 (m, 4H), 4.60 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.72-3.50 (m, 8H), 3.46-3.34 (m, 2H), 2.94-2.84 (m, 2H), 2.71 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.43-2.01 (m, 5H), 1.74-1.37 (m, 4H), 1.01-0.90 (m, 6H)
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−イソブチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.032mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソブチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例84、工程a)(0.19g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.26g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.024mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.11g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.04g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.1g。
m/z 666 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.44-7.33 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.92 (dd, J=7.9, 5.1 Hz, 1H), 4.34-4.21 (m, 2H), 3.73-3.60 (m, 6H), 3.28-2.96 (m, 10H), 2.88 (d, J=6.9 Hz, 2H), 2.11-1.95 (m, 3H), 1.84-1.64 (m, 2H), 0.95 (d, J=6.7 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例85
(R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(6−イソプロピルピコリノイル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−イソプロピルピリジン
ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、50mL)の溶液を、20分間にわたり、2−エチルピリジン(9.34mL)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に−70℃で滴下した。混合物を2時間撹拌し、次いでヨウ化メチル(5mL)を15分間にわたり滴下した。得られたオレンジ色スラリーをRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテル(100mL)で希釈した。有機層を水(2×100mL)および塩水(100mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量9.1g。
m/z 122 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 8.56-8.52 (m, 1H), 7.60 (td, J=7.7, 2.1 Hz, 1H), 7.19-7.15 (m, 1H), 7.09 (ddd, J=7.4, 4.9, 1.2 Hz, 1H), 3.06 (septet, J=6.9 Hz, 1H), 1.31 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
b) 2−イソプロピルピリジン1−オキシド
MCPBA(22.0g)を、2−イソプロピルピリジン(実施例85、工程a)(9.1g)のDCM(250mL)溶液に添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し(4×100mL)および塩水(100mL)、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。酢酸エチルから10%メタノールの酢酸エチル溶液勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量3.9g。
m/z 138 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.23 (dd, J=6.2, 1.5 Hz, 1H), 7.41 (dd, J=7.7, 2.3 Hz, 1H), 7.35-7.24 (m, 2H), 3.56 (septet, J=7 Hz, 1H), 1.20 (d, J=7 Hz, 6H)。
c) 6−イソプロピルピコリノニトリル
トリメチルシリルシアニド(1.53mL)を、2−イソプロピルピリジン1−オキシド(実施例85、工程b)(1.3g)のDCM(40mL)溶液に添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。ジエチルカルバモイルクロライド(1.2mL)を添加し、混合物を3日間撹拌した。炭酸カリウム(10%、40mL)の水性溶液を添加し、混合物を10分間撹拌した。層を分離し、水性相をDCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。3:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1.23g。
m/z 147 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.74 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.51 (dd, J=7.6, 0.9 Hz, 1H), 7.39 (dd, J=8.1, 0.9 Hz, 1H), 3.11 (septet, J=6.7 Hz, 1H), 1.31 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
d) 6−イソプロピルピコリン酸
濃塩酸(15mL)を、6−イソプロピルピコリノニトリル(実施例85、工程c)(1.23g)のメタノール(30mL)溶液に添加した。得られた混合物を17時間加熱還流し、RTに冷却した。混合物を注意深く水酸化ナトリウム溶液(10M、50mL)に注ぎ、RTで一夜撹拌した。反応を濃縮し、2M HCl溶液を使用してpHを5に調節した。水性混合物をクロロホルム(3×100mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.94g。
m/z 166 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.89-7.81 (m, 2H), 7.48 (dd, J=7.2, 1.3 Hz, 1H), 3.05 (septet, J=6.9 Hz, 1H), 1.22 (d, J=6.9 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
e) (9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(6−イソプロピルピリジン−2−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.20g)を、9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン(実施例78、工程d)(0.17g)、6−イソプロピルピコリン酸(実施例85、工程d)(0.07g)およびトリエチルアミン(0.22mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃に添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配した。有機相を分離し、塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をTHF(10mL)に溶解し、TBAFのTHF溶液(1M、0.8mL)を添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(50mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.2g。
m/z 456 (M+H)+(APCI)
f) (R)−7−(2−(2−フルオロ−3−((4−(6−イソプロピルピコリノイル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.034mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(6−イソプロピルピリジン−2−イル)メタノン(実施例85、工程e)(0.2g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.28g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.025mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.12g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.04g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.057g。
m/z 664 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.81 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.54-7.21 (m, 5H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.97-4.82 (m, 1H), 4.40-4.25 (m, 2H), 3.77-3.47 (m, 6H), 3.29-2.99 (m, 11H), 2.11-1.62 (m, 4H), 1.24 (d, J=6.9 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例86
(R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
HATU(0.209g)を、撹拌している5−エチルチオフェン−3−カルボン酸(0.086g)、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)エタノール(実施例82、工程a)(0.160g)およびトリエチルアミン(0.3mL)のDMF(2mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、塩水(2×25mL)で洗浄した。酢酸エチル層を真空で蒸発させた。10:1、酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーを使用した精製により、副題化合物をガム状物として得た。収量0.18g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.52 (s, 1H), 7.20 (t, J=7.4 Hz, 1H), 7.13-7.05 (m, 3H), 6.90 (s, 1H), 4.60 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.64-3.55 (m, 4H), 3.53-3.46 (m, 2H), 3.31 (s, 4H), 2.81 (q, J=7.3 Hz, 2H), 2.74-2.66 (m, 2H), 2.37-2.23 (m, 4H), 1.75-1.65 (m, 2H), 1.56-1.35 (m, 2H), 1.24 (t, J=7.7 Hz, 3H)。
b) 2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
デスマーチンペルヨージナン(0.232g)を、撹拌している(5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例86、工程a)(0.180g)およびトリフルオロ酢酸(0.042mL)のDCM(5mL)溶液に添加した。1時間後、酢酸エチル(30mL)、続いて混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を添加した。反応混合物をよく振盪し、分離した。酢酸エチル溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。酢酸(0.08mL)を添加し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空(浴温度〜30℃)で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.17g。直接使用。
m/z 427 (M+H)+(APCI)
c) (R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
酢酸(0.036mL)を、撹拌している(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.166g)および2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例86、工程b)(0.180g)のメタノール(8mL)溶液に添加した。1分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.080g)を添加した。1.5時間後、反応混合物を濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、真空で蒸発させた。アセトニトリル(200mL)を添加し、溶液を真空蒸発させて、ガム状物を得た。この工程を2回繰り返した。ジエチルエーテルを添加し、表題化合物を白色固体として得た。収量0.13g。
m/z 637 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.37 (s, 1H), 7.51-7.30 (m, 5H), 6.93 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.91-6.86 (m, 1H), 4.94-4.86 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.71-3.31 (m, 8H), 3.29-2.93 (m, 8H), 2.81 (q, J=7.9 Hz, 2H), 2.15-1.91 (m, 2H), 1.75-1.51 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.6 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例87
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−プロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) ブタンチオアミド
五硫化リン(3g)を、ブチルアミド(5g)のMTBE(300mL)懸濁液に添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。反応をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをMTBE(100mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量5.2g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 9.32 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 2.43 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.72-1.59 (m, 2H), 0.86 (t, J=7.4 Hz, 3H)。
b) エチル2−プロピルチアゾール−4−カルボキシレート
エチル3−ブロモ−2−オキソプロパノエート(6.32mL)を、ブタンチオアミド(実施例87、工程a)(5.2g)のエタノール(100mL)溶液に添加し、得られた混合物を一夜加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(100mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。10:1 イソヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量5.24g。
m/z 200 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 8.05 (s, 1H), 4.42 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.04 (t, J=7.7 Hz, 2H), 1.89-1.78 (m, 2H), 1.40 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.02 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
c) 2−プロピルチアゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(4.4g)を、エチル2−プロピルチアゾール−4−カルボキシレート(実施例87、工程b)(5.24g)のTHF(80mL)および水(20mL)の混合物の溶液に添加した。得られた混合物を一夜撹拌した。反応を濃塩酸で酸性化し、揮発物を蒸発させた。得られた水性混合物を塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を白色固体として得た。収量2.5g。
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO) δ 12.91 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 2.97 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.81-1.67 (m, 2H), 0.95 (t, J=7.3 Hz, 3H)。
d) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−プロピルチアゾール−4−イル)メタノン
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.24g)を、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)エタノール(実施例82、工程a)(0.14g)、2−プロピルチアゾール−4−カルボン酸(実施例87、工程c)(0.084g)およびトリエチルアミン(0.27mL)のDMF(7mL)溶液に、0℃で添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)および塩水(100mL)に分配し、有機相を塩水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られたガム状物を47.5:47.5:5 イソヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、トルエン(200mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を透明ガム状物として得た。収量0.14g。
m/z 444 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 7.18 (t, J=7.4 Hz, 1H), 7.12-7.04 (m, 3H), 4.37-4.30 (m, 1H), 3.69-3.57 (m, 8H), 3.41 (s, 2H), 2.98 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.71 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.40-2.23 (m, 4H), 1.82-1.64 (m, 4H), 1.59-1.46 (m, 2H), 0.97 (t, J=7.4 Hz, 3H)。
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−プロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
TFA(0.023mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−プロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例87、工程d)(0.13g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.19g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.017mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.077g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.028g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.09g。
m/z 652 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.29 (s, 1H), 7.96-7.92 (m, 1H), 7.46-7.32 (m, 4H), 6.98-6.92 (m, 1H), 6.81-6.75 (m, 1H), 4.98-4.90 (m, 1H), 4.34-4.27 (m, 2H), 3.76-3.62 (m, 6H), 3.30-2.94 (m, 12H), 2.08-1.98 (m, 2H), 1.85-1.70 (m, 4H), 1.01-0.92 (m, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例88
(R)−7−(2−(3−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)プロピルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−(2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール
ボランジメチルスルフィド複合体(THF中2M、27.6mL)溶液を3−(2−フルオロフェニル)プロパン酸(3.09g)のテトラヒドロフラン(25mL)の溶液に滴下し、得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応をメタノールでクエンチし、泡立ちが止んだとき、蒸発させた。4:1から1:1 イソヘキサン:酢酸エチル勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量2.72g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.24-7.13 (m, 2H), 7.09-6.97 (m, 2H), 3.67 (t, J=6.3 Hz, 2H), 2.74 (t, J=7.6 Hz, 2H), 1.95-1.83 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) tert−ブチル(3−(2−フルオロフェニル)プロポキシ)ジメチルシラン
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(3.19g)を、氷浴中で冷却したイミダゾール(3.6g)および3−(2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(実施例88、工程a)(2.72g)の乾燥DMF(30mL)溶液に添加した。45分間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(3×100mL)で洗浄し、蒸発させた。得られたガム状物をイソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量4.4g。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.23-7.09 (m, 2H), 7.09-6.94 (m, 2H), 3.64 (t, J=6.3 Hz, 2H), 2.75-2.66 (m, 2H), 1.89-1.76 (m, 2H), 0.91 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
c) 3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル)−2−フルオロベンズアルデヒド
tert−ブチル(3−(2−フルオロフェニル)プロポキシ)ジメチルシラン(実施例88、工程b)(4.4g)を、5分間にわたり、sec−ブチルリチウム(シクロヘキサン中1.4M、11.7mL)および1,1,4,7,7−ペンタメチルジエチレントリアミン(3.4mL)のTHF(25mL)溶液に−78℃で滴下した。得られた混合物を2時間撹拌し、次いでDMF(6.4mL)を注意深く添加しに添加し、得られた混合物をRTに温め、一夜撹拌した。反応を水でクエンチした(100mL)、次いで酢酸エチル(250mL)を添加した。相を分離し、有機相を水(2×100mL)、2M HCl溶液(2×50mL)、塩水(100mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。イソヘキサンから10%エーテルのイソヘキサン溶液勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1g。
1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 10.38 (s, 1H), 7.73-7.67 (m, 1H), 7.48 (td, J=7.4, 1.8 Hz, 1H), 7.18 (t, J=7.7 Hz, 1H), 3.66 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.82-2.75 (m, 2H), 1.90-1.80 (m, 2H), 0.91 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
d) (9−(2−フルオロ−3−(3−ヒドロキシプロピル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル)−2−フルオロベンズアルデヒド(実施例88、工程c)(0.15g)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.19g)および酢酸(0.03mL)のN−メチル−2−ピロリジノン(10mL)溶液に添加した。得られた混合物を15分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.16g)を次いで添加し、混合物を一夜撹拌した。反応を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)および水(100mL)の混合物に注いだ。水性物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を水(50mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をTHF(10mL)に再溶解し、TBAF(THF中1M、1.52mL)溶液を添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残留物を4:1 イソヘキサン:酢酸エチル+5%トリエチルアミンから酢酸エチル+5%トリエチルアミン勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.22g。
m/z 476 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.99 (s, 1H), 7.24-7.12 (m, 2H), 7.08-7.01 (m, 1H), 4.48 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.74-3.38 (m, 10H), 2.62 (t, J=7.7 Hz, 2H), 2.46-2.13 (m, 4H), 1.74-1.44 (m, 6H), 1.35 (d, J=6.4 Hz, 6H)。1個のプロトン水ピークにより不明瞭。
e) (R)−7−(2−(3−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)プロピルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(0.032mL)を、(9−(2−フルオロ−3−(3−ヒドロキシプロピル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例88、工程d)(0.2g)のDCM(5mL)溶液に、0℃で添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.27g)を添加した。得られた黄色溶液をRTに温め、1時間撹拌した。混合物の飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および酢酸エチル(20mL)を次いで添加し、得られた混合物を10分間激しく撹拌した。水性相を分離し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、数滴の硫酸で酸性化し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、酢酸(0.024mL)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.11g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.040g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.14g。
m/z 684 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.25 (s, 1H), 7.98-7.89 (m, 1H), 7.52-7.35 (m, 2H), 7.28-7.16 (m, 1H), 6.98-6.86 (m, 1H), 6.82-6.70 (m, 1H), 4.96-4.84 (m, 1H), 4.39-4.24 (m, 2H), 3.77-3.58 (m, 6H), 3.34-2.94 (m, 9H), 2.80-2.66 (m, 2H), 2.10-1.70 (m, 6H), 1.41-1.27 (m, 6H)および5個の交換可能物、観察されず
実施例89
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((10−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(シアノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート(2g)のDMF(20mL)溶液をカリウムシアニド(0.672g)で処理し、得られた混合物を20℃で4日間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として60%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.18g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.95-3.85 (m, 2H), 3.19-3.10 (m, 2H), 2.54 (s, 2H), 1.86 (s, 1H), 1.76-1.61 (m, 4H), 1.46 (s, 9H)。
b) tert−ブチル4−(2−アミノエチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(シアノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(実施例89、工程a)(1.4g)のエタノール(20mL)および酢酸(20mL)の混合物中の溶液を、4大気圧の水素で、酸化白金(IV)(0.25g)存在下、4時間水素化した。触媒を濾取し、溶媒を減圧下除去した。残留物を希水性NaOHおよび酢酸エチルに分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量1.1g。直接使用。
c) tert−ブチル4−(2−(2−クロロアセトアミド)エチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
クロロアセチルクロライド(0.483mL)を、10分間にわたり、0℃で、激しく撹拌している水(20mL)に溶解したtert−ブチル4−(2−アミノエチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(実施例89、工程b)(1.1g)の酢酸エチル(25mL)および炭酸カリウム(1.77g)中の混合物に滴下した。混合物を次いで0℃で45分間撹拌し、その後酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を酢酸エチルで溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.9g。
m/z 319 (M-H)-(APCI)
d) tert−ブチル9−オキソ−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−カルボキシレート
tert−ブチル4−(2−(2−クロロアセトアミド)エチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(実施例89、工程c)(0.3g)の乾燥THF(18mL)溶液を、6時間にわたり、還流しているカリウムtert−ブトキシド(tert−ブタノール中1M、3mL)および乾燥THF(60mL)の混合物に滴下した。添加終了時混合物をさらに15分間加熱還流し、次いで室温に冷却した。混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。ジエチルエーテルでのトリチュレートにより、副題化合物を得た。収量0.117g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.67 (s, 1H), 4.01 (s, 2H), 3.57 (d, J=13.1 Hz, 2H), 3.11 (dd, J=9.6, 4.2 Hz, 2H), 3.05-2.95 (m, 2H), 1.85-1.76 (m, 4H), 1.38 (s, 9H), 1.37-1.32 (m, 2H)。
e) tert−ブチル7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−カルボキシレート
ボラン−メチルスルフィド複合体(THF中2M、2.88mL)を、tert−ブチル9−オキソ−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−カルボキシレート(実施例89、工程d)(0.41g)の乾燥THF(40mL)溶液に添加し、反応混合物を、次いで70℃で30分間窒素下に加熱した。混合物を室温に冷却し、メタノールでクエンチした。溶媒を減圧下除去し、残留物をメタノール(100mL)に溶解した。N1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(1.0g)を添加し、混合物を窒素下、16時間加熱還流した。さらにN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(1.0g)を添加し、16時間還流を続けた。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をトルエンと共沸蒸留した。粗生成物を溶媒として6%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.176g。
m/z 271 (M+H)+(APCI)
f) tert−ブチル10−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−カルボキシレート
HATU(0.322g)を、一度に、0℃で、tert−ブチル7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−カルボキシレート(実施例89、工程e)(0.176g)および2−メチルチアゾール−4−カルボン酸(0.093g)およびトリエチルアミン(0.36mL)のDMF(10mL)溶液に添加した。混合物を次いで20℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を酢酸エチルで溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量210mg。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.78 (s, 1H), 3.69 (s, 4H), 3.65-3.62 (m, 2H), 3.59-3.53 (m, 2H), 3.11-3.03 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 1.85-1.81 (m, 2H), 1.74-1.67 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.38-1.33 (m, 2H)。
g) (2−メチルチアゾール−4−イル)(7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−10−イル)メタノントリフルオロアセテート
tert−ブチル10−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−カルボキシレート(実施例89、工程f)(0.21g)のDCM(10mL)溶液をトリフルオロ酢酸(10mL)で処理し、溶液を20℃で25分間静置した。トルエン(40mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をアセトニトリルと共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.21g。
m/z 296 (M+H)+(APCI)
h) (3−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−10−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−メチルチアゾール−4−イル)(7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−10−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例89、工程g)(0.21g)のアセトニトリル(15mL)溶液をトリエチルアミン(0.214mL)、続いて2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(実施例6、工程a)(0.121g)で処理した。反応混合物を3時間、20℃で撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をDCMおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。水性層をDCMで2回再抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として6%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.21g。
m/z 430 (M+H)+(APCI)
i) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((10−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−3−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(3−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−7−オキサ−3,10−ジアザスピロ[5.6]ドデカン−10−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例89、工程h)(0.21g)のDCM(15mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.038mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.311g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.028mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.193g)および酢酸(0.028mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.061g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.145g。
m/z 638 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.44-7.32 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.71 (s, 4H), 3.68-3.64 (m, 2H), 3.25 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.20-2.99 (m, 8H), 2.66 (s, 3H), 2.04-1.95 (m, 2H), 1.91-1.83 (m, 2H), 1.78-1.67 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例90
(R)−7−(2−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロピルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) メチル2−(2−フルオロフェニル)アセテート
2−(2−フルオロフェニル)酢酸(9.6g)のメタノール(200mL)溶液をトリメチルシリルクロライド(10mL)で処理し、混合物を2時間加熱還流した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量9.7g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.29-7.23 (m, 2H), 7.13-7.03 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.68 (s, 2H)。
b) メチル2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロパノエート
ヨードメタン(3.2mL)の乾燥DMF(80mL)溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(60%懸濁液、2g)、続いてメチル2−(2−フルオロフェニル)アセテート(実施例90、工程a)(2.75g)を添加した。混合物を室温にゆっくり温め、次いで室温で5時間撹拌した。反応を飽和水性塩化アンモニウム(120mL)の注意深い添加によりクエンチした。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として8%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量2.6g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.46-7.40 (m, 1H), 7.35-7.29 (m, 1H), 7.22-7.11 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 1.48 (s, 6H)。
c) 2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸
水酸化ナトリウム(1g)の水(50mL)を、メチル2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロパノエート(実施例90、工程b)(2.6g)のメタノール(50mL)およびTHF(50mL)溶液に添加した。反応混合物を40℃で40時間加熱した。有機物を減圧下除去し、残った水性溶液を酢酸エチルで洗浄した。水性層を冷却し、濃HClの添加により酸性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量1.5g。
m/z 181 (M-H)-(APCI)
d) 2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール
ボラン−メチルスルフィド(THF中2M、12.35mL)を2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸(実施例90、工程c)(1.5g)のTHF(30mL)の溶液に滴下した。反応混合物を20℃で8時間撹拌した。混合物をガス発生が止むまでメタノールを注意深く添加してクエンチした。溶媒を減圧下除去し、残留物をトルエンと共沸蒸留した。粗生成物を溶媒として30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.3g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36-7.31 (m, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.13-7.08 (m, 1H), 7.04-6.99 (m, 1H), 3.79 (dd, J=6.4, 1.0 Hz, 2H), 1.39 (d, J=1.0 Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
e) tert−ブチル(2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ)ジメチルシラン
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(1.4g)を、撹拌している2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール(実施例90、工程d)(1.3g)およびイミダゾール(0.631g)のDMF(7mL)溶液に、20℃で少しずつ添加した。反応混合物を3時間撹拌し、室温、次いで酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を100%イソヘキサンから1%ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液の勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量1.4g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.34-7.29 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 1H), 7.08-7.03 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 3.71 (s, 2H), 1.35 (s, 6H), 0.80 (s, 9H),-0.06 (s, 6H)。
f) 3−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イル)−2−フルオロベンズアルデヒド
sec−ブチルリチウム(シクロヘキサン中1.4M、3.54mL)を、窒素下乾燥テトラヒドロフラン(10mL)に添加し、溶液を−78℃に冷却した。N1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N1,N2,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(0.859g)をゆっくり滴下した。tert−ブチル(2−(2−フルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ)ジメチルシラン(実施例90、工程e)(1.4g)の乾燥テトラヒドロフラン(3mL)溶液を次いで5分間にわたり滴下した。反応混合物を2時間−78℃で撹拌した。DMF(2.69mL)を5分間にわたり滴下し、混合物を−78℃で1時間撹拌し、続いて室温で45分間。反応混合物を水の添加によりクエンチした。酢酸エチル(200mL)を添加し、有機物を3回水、続いて2回2M HClおよび2回水、次いで塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を1から5%酢酸エチルのイソヘキサン溶液の勾配で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.98g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.39 (s, 1H), 7.75-7.70 (m, 1H), 7.63-7.58 (m, 1H), 7.19 (t, J=7.8 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H), 1.39 (d, J=1.3 Hz, 6H), 0.79 (s, 9H),-0.05 (s, 6H)。
g) (9−(2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.502g)を、0℃で、撹拌している(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.668g)および3−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イル)−2−フルオロベンズアルデヒド(実施例90、工程f)(0.49g)および酢酸(0.090mL)のNMP(20mL)溶液に添加した。反応混合物を次いで20℃で18時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。得られたガム状物をTHF(20mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、3.16mL)で処理した。溶液を20℃で8時間静置した。溶媒を減圧下蒸発させ、粗生成物を0から1%メタノールのジクロロメタン溶液の勾配と1%トリエチルアミンで溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.63g。
m/z 490 (M+H)+(APCI)
h) (R)−7−(2−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロピルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−(2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例90、工程g)(0.21g)のDCM(15mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.033mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.273g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.025mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.169g)および酢酸(0.025mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.054g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.125g。
m/z 698 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.25 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.56-7.46 (m, 2H), 7.31-7.25 (m, 1H), 6.89 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.97-4.91 (m, 1H), 4.31 (s, 2H), 3.70 (s, 4H), 3.65 (s, 2H), 3.50-3.37 (m, 2H), 3.33-3.26 (m, 1H), 3.23-3.15 (m, 2H), 3.12-3.02 (m, 4H), 2.06-1.97 (m, 2H), 1.83-1.72 (m, 2H), 1.50 (s, 6H), 1.34 (d, J=6.8 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例91
(R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
HATU(0.316g)を、0℃で、9−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン(実施例78、工程d)(0.271g)および5−エチルチオフェン−3−カルボン酸(0.1g)およびトリエチルアミン(0.36mL)のDMF(10mL)溶液に一度に添加した。混合物を次いで20℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をTHF(20mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(THF中1M、1.921mL)で処理した。反応混合物を20℃で18時間静置し、次いで溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として2%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.12g。
m/z 447 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例91、工程a)(0.12g)のDCM(15mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.021mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.171g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.015mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.106g)および酢酸(0.015mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.034g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.095g。
m/z 655 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.52-7.41 (m, 3H), 7.25 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.95-4.89 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.67 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.53 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.24 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.18-3.03 (m, 8H), 2.81 (q, J=7.5 Hz, 2H), 2.05-1.97 (m, 2H), 1.79-1.68 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.6 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例92
(R)−5−(2−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロピルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロピルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(9−(2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例90、工程g)(0.21g)のDCM(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.033mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.236g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.025ml)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.186g)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.136g)を一度に添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として9%メタノールのジクロロメタン溶液と1%‘880’水性アンモニアを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.28g。
m/z 806 (M+H)+(APCI)
b) (R)−5−(2−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロピルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.074mL)のメタノール(2mL)を、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2−(2−フルオロ−3−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロピルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例92、工程a)(0.28g)のTHF(8mL)溶液に添加し、反応混合物を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.175g。
m/z 692 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.14 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.57-7.50 (m, 2H), 7.29 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.08 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.98 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.52 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.40-5.34 (m, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.69 (s, 4H), 3.65 (s, 2H), 3.56-3.43 (m, 2H), 3.33-3.18 (m, 3H), 3.15-3.06 (m, 4H), 2.06-1.98 (m, 2H), 1.83-1.72 (m, 2H), 1.52 (s, 6H), 1.34 (d, J=7.8 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例93
(R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
HATU(0.449g)を、0℃で、2−(3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェニル)エタノール(実施例55、工程c)(0.28g)および5−エチルチオフェン−3−カルボン酸(0.142g)およびトリエチルアミン(0.506mL)のDMF(10mL)溶液に一度に添加した。混合物を次いで20℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.21g。
m/z 447 (M+H)+(APCI)
b) (R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−5−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例93、工程a)(0.21g)のDCM(15mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.036mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.299g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.027mL)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.185g)および酢酸(0.027mL)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.059g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.115g。
m/z 655 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.28-7.17 (m, 3H), 6.93 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.95-4.90 (m, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.67 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.53 (t, J=4.9 Hz, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.27 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.19-3.00 (m, 8H), 2.81 (q, J=7.6 Hz, 2H), 2.07-1.99 (m, 2H), 1.80-1.68 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.4 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例94
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
3−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド(実施例10、工程b)(0.24g)を、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.187g)および酢酸(0.032mL)のメタノール(2mL)中の混合物に添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.178g)を次いで添加し、混合物を2時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物を酢酸エチル(50mL)およびpH7.2緩衝液(50mL)に分配した。水性物を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。95:5:0.5から92:8:0.8 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解した。トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.091mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をアセトニトリルおよび水の混合物(1:1、5mL)に溶解した。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせた真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.15g。
m/z 634 (M+H)+(APCI)
1H NMR (300 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.09 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.37 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.20-6.94 (m, 5H), 6.50 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=8.2, 4.5 Hz, 1H), 4.37 (t, J=5.0 Hz, 2H), 4.30-4.16 (m, 2H), 3.76-3.62 (m, 6H), 3.61-3.54 (m, 2H), 3.46-3.35 (m, 2H), 3.31-3.17 (m, 2H), 3.11-3.01 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.11-1.98 (m, 2H), 1.94-1.78 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例95
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンジルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−(3−ホルミルフェノキシ)プロピルメタンスルホネート
3−ブロモ−1−プロパノール(3.94mL)および炭酸カリウム(6.22g)を、3−ヒドロキシベンズアルデヒド(5g)のアセトニトリル(100mL)に添加した。得られた混合物を5時間、窒素下に加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび氷冷、希水性水酸化ナトリウムに分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をDCM(30mL)に溶解し、トリエチルアミン(5.7mL)で処理した。溶液を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロライド(3.2mL)を滴下して処理した。反応混合物を0℃で10分間次いで室温で1時間撹拌した。混合物を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として33%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量5.20g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.98 (s, 1H), 7.50-7.43 (m, 2H), 7.40-7.39 (m, 1H), 7.20-7.16 (m, 1H), 4.46 (t, J=6.2 Hz, 2H), 4.17 (t, J=5.9 Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 2.30-2.23 (m, 2H)。
b) 3−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド
3−(3−ホルミルフェノキシ)プロピルメタンスルホネート(実施例95、工程a)(0.209g)および(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.32g)およびトリエチルアミン(0.282mL)のアセトニトリル(10mL)溶液を65℃で18時間加熱した。溶媒を減圧下、留去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を2%メタノールおよび1%トリエチルアミンのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.157g。
m/z 444 (M+H)+(APCI)
c) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンジルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.113g)を、0℃で、撹拌している3−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド(実施例95、工程b)(0.157g)、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.118g)および酢酸(0.020mL)のメタノール(7mL)溶液に一度に添加した。得られた混合物を20℃で2時間撹拌した。ほとんどのメタノールを減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび水に分配し性リン酸緩衝液(pH=7.2)、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として8%メタノールおよび1%‘880’水性アンモニアのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.160g。
m/z 762 (M+H)+(APCI)
d) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンジルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−(3−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロポキシ)ベンジルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例95、工程c)(0.160g)のTHF(2mL)溶液をトリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.041mL)で処理し、得られた混合物を18時間20℃で撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−35%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.081mg。
m/z 648 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 10.75-10.43 (m, 2H), 10.00-9.74 (m, 1H), 9.30 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.07 (d, J=9.7 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.36 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.16-7.09 (m, 3H), 7.01-6.94 (m, 2H), 6.54 (d, J=9.7 Hz, 1H), 5.35 (d, J=9.5 Hz, 1H), 4.21 (s, 2H), 4.07-4.00 (m, 2H), 3.83-3.16 (m, 10H), 3.08-2.90 (m, 4H), 2.70 (s, 3H), 2.18-2.04 (m, 4H), 1.83-1.66 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
実施例96
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ベンジルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ベンズアルデヒド
(2−メチルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例4、工程h)(0.408g)、3−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(0.205g)およびトリエチルアミン(0.36mL)のアセトニトリル(10mL)溶液を室温で一夜撹拌した。溶液を真空で濃縮し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウムに分配した。有機相を2回水、1回塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、5%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.325g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 10.01 (s, 1H), 7.85 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.76 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.52 (t, J=7.4 Hz, 1H), 3.71-3.46 (m, 8H), 2.68 (s, 3H), 2.44-2.29 (m, 4H), 1.78-1.65 (m, 2H), 1.61-1.46 (m, 2H)。
b) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ベンジルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ベンズアルデヒド(実施例96、工程a)(0.303g)、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.330g)および酢酸(0.043mL)のメタノール(5mL)溶液を室温で30分間撹拌し、次いで氷水浴で窒素下冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.243g)で一度に処理した。混合物を氷水中で2時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、相を分離し、水性相をさらに2回酢酸エチルで抽出した。全ての不溶性ガム状残留物をメタノールに溶解した。合わせた酢酸エチル相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、メタノール溶液と合わせた。全体を1:7:92 トリエチルアミン:メタノール:ジクロロメタンで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製した僅かに不純な副題生成物を黄色泡状物として得た。収量0.324g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.35 (d, J=10.0 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.40-7.30 (m, 2H), 7.30-7.23 (m, 2H), 7.17 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.08 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.30 (dd, J=7.3, 4.7 Hz, 1H), 3.91-3.70 (m, 8H), 3.57 (s, 2H), 3.02 (dd, J=12.3, 7.4 Hz, 1H), 2.91-2.77 (m, 4H), 2.56-2.43 (m, 4H), 1.90-1.80 (m, 2H), 1.74-1.62 (m, 2H), 0.99 (s, 9H), 0.19 (s, 3H), 0.00 (s, 3H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
c) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ベンジルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)ベンジルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例96、工程b)(0.320g)およびトリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.15mL)のTHF(5mL)溶液を室温で一夜撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリル(3ml)および水(1ml)の混合物に溶解し、得られた溶液を分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、白色泡状物を得た。泡状物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により除去し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色粉末として得た。収量0.264g。
m/z 604 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.08 (d, J=9.7 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.65-7.49 (m, 4H), 7.10 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.52 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=8.6, 4.2 Hz, 1H), 4.35-4.21 (m, 4H), 3.74-3.57 (m, 6H), 3.23-2.98 (m, 6H), 2.67 (s, 3H), 2.06-1.91 (m, 2H), 1.85-1.65 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例97
(R)−5−(2−(2,5−ジメチル−4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
2,5−ジメチル−4−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド(実施例18、工程f)(0.08g)を、(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.088g)および酢酸(0.010mL)のメタノール(2mL)中の混合物に添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.016g)を次いで添加し、混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、残留物を95:5:0.5から92:8:0.8 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。残留物をテトラヒドロフラン(5mL)に再溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.028mL)を添加し、混合物を一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。分取HPLC(SunfireTM、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)により精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.07g。
m/z 662 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.12 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.12 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.51 (d, J=9.7 Hz, 1H), 5.38 (dd, J=8.2, 4.6 Hz, 1H), 4.35 (t, J=4.9 Hz, 2H), 4.25-4.13 (m, 2H), 3.76-3.64 (m, 6H), 3.61-3.53 (m, 2H), 3.46-3.36 (m, 2H), 3.33-3.20 (m, 2H), 3.19-3.10 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.12-2.01 (m, 2H), 1.95-1.79 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例98
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−((5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(実施例21、工程c)(0.188g)および(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(WO2004106333)(0.150g)のメタノール(10mL)溶液を酢酸(0.026mL)、続いてナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.143g)で処理した。混合物を20℃で18時間撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.143g)を添加し、20℃での撹拌を2時間続けた。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(143mg)を添加し、2時間撹拌を続けた。メタノールを減圧下除去し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を溶媒として1%濃水性アンモニアおよび8%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.122g。
m/z 738 (M+H)+(APCI)
B) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−((5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((5−(2−(4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)チオフェン−2−イル)メチルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例98、工程a)(0.122g)のTHF(4mL)溶液を、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.035mL)のメタノール(1mL)溶液で処理し、得られた混合物を20℃で18時間静置した。溶媒を減圧下除去し、粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.085g。
m/z 624 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 8.10 (d, J=31.8 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.15 (d, J=12.5 Hz, 1H), 7.10 (d, J=15.7 Hz, 1H), 6.98 (d, J=22.6 Hz, 1H), 6.92 (d, J=11.2 Hz, 1H), 6.53 (d, J=30.4 Hz, 1H), 5.37-5.31 (m, 1H), 4.41 (dd, J=17.7, 14.4 Hz, 2H), 3.71 (s, 4H), 3.66 (s, 2H), 3.42-3.33 (m, 4H), 3.27-3.06 (m, 6H), 2.68 (s, 3H), 2.10-1.98 (m, 2H), 1.88-1.75 (m, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例99
(R)−7−(2−(5−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (5−エチルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート
HATU(1.15g)を、0℃で、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.682g)および5−エチルチオフェン−3−カルボン酸(0.364g)およびトリエチルアミン(1.3mL)のDMF(10mL)溶液に一度に添加した。混合物を次いで20℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を50%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、‘BOC’保護中間体を得た。DCM(10mL)、続いてトリフルオロ酢酸(10mL)を添加し、得られた溶液を20℃で25分間静置した。トルエン(30mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.950g。
m/z 295 (M+H)+(APCI)
b) (5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
2−(5−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル)エタノール(実施例47、工程a)(0.171g)を、(5−エチルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例99、工程a)(0.3g)およびトリエチルアミン(0.410ml)のアセトニトリル(15mL)溶液に添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を、溶媒として1%トリエチルアミンおよび2%メタノールのジクロロメタン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.2g。
c) (R)−7−(2−(5−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例99、工程b)(0.2g)のDCM(15mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.035ml)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.285g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.026ml)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.176g)および酢酸(0.026ml)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.056g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.14g。
(M+H)+655 (APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.49-7.44 (m, 3H), 7.29-7.23 (m, 1H), 6.94 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.67 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.53 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.24 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.18-3.02 (m, 8H), 2.81 (q, J=7.5 Hz, 2H), 2.07-1.98 (m, 2H), 1.79-1.67 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.4 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例100
(R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−4−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル(4−フルオロフェネトキシ)ジメチルシラン
tert−ブチルジメチルシリルクロライド(0.903g)を、撹拌している2−(4−フルオロフェニル)エタノール(0.7g)およびイミダゾール(0.408g)のDMF(20mL)溶液に、20℃で少しずつ添加した。反応混合物を3時間撹拌し、室温、次いで酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.99g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.18-7.13 (m, 2H), 6.99-6.93 (m, 2H), 3.77 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.78 (t, J=6.8 Hz, 2H), 0.86 (s, 9H),-0.03 (s, 6H)
b) 5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンズアルデヒド
sec−ブチルリチウム(シクロヘキサン中1.4M、2.78ml)を、窒素下乾燥テトラヒドロフラン(10mL)に添加し、溶液を−78℃に冷却した。N1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N1,N2,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(0.674g)をゆっくり滴下した。tert−ブチル(4−フルオロフェネトキシ)ジメチルシラン(実施例100、工程a)(0.99g)の乾燥テトラヒドロフラン(3mL)溶液を次いで5分間にわたり滴下した。反応混合物を2時間−78℃で撹拌した。DMF(2.1ml)を5分間にわたり滴下し、混合物を−78℃で1時間、続いて室温で45分間撹拌した。反応混合物を水の添加によりクエンチした。酢酸エチル(200mL)を添加し、有機物を3回水、続いて2回2M HCl、次いで2回水で洗浄した。有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下蒸発させた。粗生成物を溶媒として2%酢酸エチルのイソヘキサン溶液を使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.5g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.36 (s, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.48-7.43 (m, 1H), 7.11-7.06 (m, 1H), 3.80 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.83 (t, J=6.4 Hz, 2H), 0.85 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
c) (5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.225g)を、0℃で、撹拌している(5−エチルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例99、工程a)(0.289g)および5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−フルオロベンズアルデヒド(実施例100、工程b)(0.2g)および酢酸(0.041ml)のNMP(20mL)溶液に添加した。反応混合物を次いで20℃で18時間撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.150g)を添加し、撹拌を4時間続けた。混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液に分配し、有機層を塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。得られたガム状物をTHF(20mL)に溶解し、TBAF(THF中1M、1.4ml)で処理した。溶液を20℃で8時間静置した。溶媒を減圧下蒸発させ、粗生成物を溶媒として2%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンを使用するフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.18g。
m/z 447 (M+H)+(APCI)
d) (R)−7−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−4−フルオロフェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例100、工程c)(0.18g)のDCM(15mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.031ml)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.256g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸(0.023ml)をこの溶液に添加し、次いで溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.159g)および酢酸(0.023ml)のメタノール(15mL)溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.051g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下、3mLの体積まで蒸発させて減らし、THF(20mL)を添加した。混合物を飽和塩水(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)の混合物で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をアセトニトリルと2回共沸蒸留した。粗生成物を分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを蒸発乾固して、表題化合物を得た。収量0.14g。
m/z 655 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.48-7.43 (m, 2H), 7.42-7.37 (m, 1H), 7.25 (t, J=9.1 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.94-4.88 (m, 1H), 4.27 (s, 2H), 3.67 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.53 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.45 (s, 2H), 3.23 (t, J=8.2 Hz, 2H), 3.18-2.97 (m, 8H), 2.81 (q, J=7.8 Hz, 2H), 2.04-1.98 (m, 2H), 1.79-1.69 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.6 Hz, 3H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例101
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(6−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘキシルチオ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) 6−(2,2−ジメトキシエチルチオ)ヘキサン−1−オール
6−メルカプト−ヘキサン−1−オール(2.5mL)のMeCN(30mL)溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、0.81g)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで2−ブロモ−1,1−ジメトキシ−エタン(2.4mL)を添加した。得られた混合物をRTで20時間撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によりクエンチした。混合物を酢酸エチル(×3)で抽出し、次いで合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液、次いで塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。25%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量1.85g。
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 4.49 (t, J=5.5Hz, 1H), 3.64 (t, J=6.6Hz, 2H), 3.37 (s, 6H), 2.69 (d, J=5.5Hz, 2H), 2.59 (t, J=7.4Hz, 2H), 1.66-1.52 (m, 4H), 1.46-1.32 (m, 4H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) 2−(6−ブロモヘキシルチオ)アセトアルデヒド
6−(2,2−ジメトキシエチルチオ)ヘキサン−1−オール(実施例101、工程a)(1.85g)のDCM(75mL)溶液に、0℃でN2下、四臭化炭素(3.31g)、続いてトリフェニルホスフィン(2.62g)を少しずつ添加した。得られた混合物をRTで1.25時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。0−50%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色液体として得た。収量1.31g。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.47 (t, J=3.5Hz, 1H), 3.43-3.36 (m, 2H), 3.18 (d, J=3.5Hz, 2H), 2.44 (t, J=7.3Hz, 2H), 1.91-1.81 (m, 2H), 1.64-1.53 (m, 2H), 1.49-1.36 (m, 4H)。
c) (R)−tert−ブチル2−(6−ブロモヘキシルチオ)エチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
2−(6−ブロモヘキシルチオ)アセトアルデヒド(実施例101、工程b)(1.2g)のDMF(20mL)溶液に、酢酸(0.287mL)および3Åモレキュラー・シーブと共に、0℃でN2下、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(1.45g)を添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.6g)を添加し、混合物をRTで2時間撹拌した。ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.1g)を添加し、撹拌を20時間続けた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(40mL)の添加によりクエンチし、次いで溶液を酢酸エチル(×3)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−100%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.56g。
1H NMR (300 MHz, D4-MeOH) δ 6.89 (dd, J=18.6, 8.3Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.2Hz, 1H), 4.87 (s, 1H), 3.59-3.39 (m, 4H), 3.33-3.29 (m, 2H), 2.64-2.41 (m, 4H), 1.89-1.80 (m, 2H), 1.66-1.32 (m, 15H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
d) tert−ブチル4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
トリフルオロ酢酸無水物(2.2mL)のDCM(14mL)溶液を、20分間にわたり、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(4.7g)およびトリエチルアミン(4.9mL)のDCM(90mL)溶液に、0℃で滴下した。混合物を0℃で45分間、次いでRTで2時間撹拌した。水(90mL)を添加し、混合物を10分間激しく撹拌した。層を分離し、水性層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で蒸発させた。残留物を40−50%EtOAcの石油エーテル溶液(40−60℃)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量2.73g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.86 (d, J=13.3 Hz, 1H), 3.77 (t, J=4.9Hz, 2 H), 3.74-3.64 (m, 2H), 3.61 (t, J=4.8 Hz, 1H), 3.52 (s, 1H), 3.23-3.15 (m, 1H), 3.07 (t, J=11.4 Hz, 1H), 1.85 (d, J=13.8 Hz, 1H), 1.77 (d, J=13.9 Hz, 1H), 1.52-1.37 (m, 12H)。
e) 2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(66mL)を、tert−ブチル4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例101、工程d)(4.33g)のDCM(66mL)溶液に添加し、得られた混合物をRTで20分間撹拌した。トルエン(50mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させて(×3)、副題化合物を得た。収量5.52g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.73 (br s, 2H), 3.77 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.72 (d, J=5.3 Hz, 1H), 3.65 (d, J=5.0 Hz, 1H), 3.58 (s, 1H), 3.48 (s, 1H), 3.33 (s, 2H), 3.24 (s, 2H), 2.08 (t, J=14.6 Hz, 2H), 1.93-1.75 (m, 2H)。
f) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(2−(6−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘキシルチオ)エチル)カルバメート
(R)−tert−ブチル2−(6−ブロモヘキシルチオ)エチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例101、工程c)(0.55g)を、2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−エタノントリフルオロ酢酸塩(実施例101、工程e)(0.25g)およびトリエチルアミン(0.26mL)のアセトニトリル(20mL)溶液と合わせ、80℃で48時間加熱した。揮発性を真空で蒸発させた。10%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.10gおよび0.074g(あまり純粋ではない)。
m/z 721 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 6.81 (s, 1 H), 6.69 (d, J=8.21 Hz, 1 H), 3.80-3.74 (m, 2H), 3.65 (s, 2H), 3.58-3.54 (m, 1H), 3.52-3.47 (m, 1H), 3.11-2.94 (m, 4H), 2.51-2.41 (m, 6H), 2.05-1.95 (m, 2H), 1.80-1.59 (m, 8H), 1.50 (s, 9H), 1.46-1.25 (m, 6H)。1個のプロトン溶媒ピークにより不明確および3個の交換可能なプロトン観察されず。
g) (R)−tert−ブチル2−(6−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘキシルチオ)エチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
撹拌している(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(2−(6−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘキシルチオ)エチル)カルバメート(実施例101、工程f)(0.18g)のメタノール(10mL)溶液に、炭酸カリウム(0.06g)の水(10mL)溶液を添加した。混合物をRTで17時間撹拌し、次いでメタノールを窒素流下、除去した。溶液を塩水で希釈し、酢酸エチル(×3)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をメタノールに溶解し、真空で蒸発させて、副題化合物を褐色ガラス状物として得た。収量0.15g。
m/z 625 (M+H)+
1H NMR (300 MHz, D4-MeOH) δ 6.94-6.82 (m, 1H), 6.73 (d, J=2.0Hz, 1H), 3.66-3.59 (m, 2H), 3.51-3.40 (m, 2H), 2.80-2.69 (m, 4H), 2.66-2.62 (m, 2H), 2.55-2.40 (m, 8H), 2.04-1.94 (m, 2H), 1.62-1.56 (m, 8H), 1.55-1.21 (m, 13H)。1個のプロトン溶媒ピークにより不明確および4個の交換可能なプロトン観察されず。
h) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(6−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘキシルチオ)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
(R)−tert−ブチル2−(6−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘキシルチオ)エチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例101、工程g)(0.093g)のDMF(3mL)溶液に、トリエチルアミン(0.062mL)および2−イソプロピル−チアゾール−4−カルボン酸(0.025g)、続いてO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.079g)を添加した。得られた混合物をRTで4時間撹拌し、次いで4滴の‘880’水性アンモニアを添加し、混合物を15分間撹拌した。塩水および酢酸エチルを溶液に添加し、相を分離し、次いで有機相を酢酸エチル(×2)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をDCM(2mL)に溶解し、次いでトリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。溶液をRTで40分間静置し、次いでトルエン(20mL)を添加し、混合物を真空で濃縮した。さらにトルエンを添加し、混合物を再び濃縮して、その後物質をアセトニトリルと共沸蒸留した。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:10−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を無色固体として得た。収量0.016g。
m/z 678 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 80℃) δ 8.18 (s, 1H), 7.91 (d, J=0.7Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.64-4.58 (m, 1H), 3.72-3.62 (m, 2H), 3.62-3.58 (m, 6H), 3.38-3。28 (m, 1H), 2.84-2.74 (m, 6H), 2.62-2.58 (m, 2H), 2.47-2.31 (m, 6H), 1.78-1.69 (m, 2H), 1.60-1.50 (m, 4H), 1.45-1.41 (m, 2H), 1.38 (d, J=6.6Hz, 6H), 1.32-1.26 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例102
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(7−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルヘプチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) エチル7−ブロモ−2,2−ジメチルヘプタノエート
ジイソプロピルアミン(5.82mL)のTHF(30mL)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、16.4mL)を0℃で添加し、混合物を30分間その温度で撹拌し、その後−78℃に冷却した。エチルイソブチラート(5mL)を滴下し、得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、その後1,5−ジブロモペンタン(5.61mL)を添加した。反応混合物を−78℃で1時間、次いでRTで2.5時間撹拌し、その後飽和塩化アンモニウム溶液に注いだ。溶液を酢酸エチル(×2)で抽出し、次いで合わせた有機物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−25%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色液体として得た。収量4.45g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.08 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.41-3.33 (m, 2H), 1.91-1.77 (m, 2H), 1.61-1.44 (m, 2H), 1.52-1.24 (m, 2H), 1.21 (t, J=7.1Hz, 5H), 1.12 (s, 6H)。
b) 7−ブロモ−2,2−ジメチルヘプタン−1−オール
エチル7−ブロモ−2,2−ジメチルヘプタノエート(実施例102、工程a)(1.5g)の乾燥ジエチルエーテル(50mL)溶液に、0℃でN2下、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(トルエン中1M、12.5mL)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで飽和カリウムナトリウムタートレート(150mL)の添加によりクエンチした。混合物を1時間撹拌し、次いで酢酸エチル(×3)で抽出した。合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−25%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量1.16g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.41 (t, J=6.8Hz, 2H), 3.32 (d, J=5.8Hz, 2H), 1.93-1.82 (m, 2H), 1.47-1.37 (m, 2H), 1.35-1.20 (m, 4H), 0.91-0.81 (m, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(7−ヒドロキシ−6,6−ジメチルヘプチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.5g)をメタノールに溶解し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノールで洗浄し、2Mアンモニアのメタノール溶液で溶出した。溶離剤を真空で蒸発させて、物質を遊離塩基として得た(0.29g)。この物質に7−ブロモ−2,2−ジメチルヘプタン−1−オール(実施例102、工程b)(0.26g)のアセトニトリル(10mL)溶液、次いでトリエチルアミン(0.27mL)を添加し、得られた混合物を60℃で17時間加熱した。揮発性を真空で蒸発させ、粗生成物を0%、次いで5%、次いで10%メタノールのDCMで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、題化合物を無色ガム状物として得た。収量0.29g。
m/z 452 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 (s, 1H), 4.01-3.95 (m, 2H), 3.80-3.62 (m, 2H), 3.49 (s, 1H), 3.34-3.28 (m, 2H), 3.16-3.09 (m, 1H), 2.98-2.75 (m, 3H), 2.42-2.20 (m, 2H), 2.09 (br m, 2H), 1.95-1.82 (m, 2H), 1.47-1.40 (m, 8H), 1.34-1.21 (m, 8H), 0.85 (s, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
d) 7−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルヘプタナール
トリフルオロ酢酸(0.048mL)を、(9−(7−ヒドロキシ−6,6−ジメチルヘプチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例102、工程c)(0.28g)のDCM(15mL)溶液に、0℃でアルゴン下に添加し、混合物を5分間撹拌し、その後デスマーチンペルヨージナン(0.39g)を添加した。反応混合物をRTで1時間撹拌し、次いで飽和亜硫酸水素ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)でクエンチし、次いで酢酸エチルを添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性溶液を酢酸エチル(×2)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。酢酸(0.053mL)を有機相に添加し、それを、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、粗副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.33g。
m/z 450 (M+H)+
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.43 (s, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 4.02-3.86 (m, 3 H), 3.82-3.67 (m, 4H), 3.36-3.26 (m, 2 H), 3.24-2.97 (m, 2H), 2.85-2.66 (m, 4H), 2.03 (d, J=8.4Hz, 2H), 1.79-1.60 (s, 2H), 1.48-1.35 (m, 8H), 1.34-1.19 (m, 4H), 1.06 (s, 6H)。
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(7−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルヘプチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
酢酸(0.053mL)を、7−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルヘプタナール (実施例102、工程d)(0.33g)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.25g)と3Åモレキュラー・シーブの無水メタノール(10mL)中の混合物に添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.13g)を添加し、得られた混合物をRTで16.5時間撹拌した。溶液を濾過し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:10−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.1g。
m/z 660 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.50 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.71 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.93 (dd, J=9.5, 4.1Hz, 1H), 3.92-3.56 (m, 6H), 3.37-3.26 (m, 1H), 3.10-2.66 (m, 10H), 2.11-1.96 (m, 2H), 1.84-1.57 (m, 4H), 1.38 (d, J=6.9Hz, 6H), 1.29 (s, 6H), 0.96 (s, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例103
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) エチル9−ブロモ−2,2−ジメチルノナノエート
ジイソプロピルアミン(5.82mL)のTHF(30mL)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、16.4mL)を0℃で添加し、混合物を30分間その温度で撹拌し、その後−78℃に冷却した。エチルイソブチラート(5mL)を滴下し、得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、その後1,7−ジブロモヘプタン(6.4mL)を添加した。反応混合物を−78℃で1時間、次いでRTで2時間撹拌し、その後飽和塩化アンモニウム溶液に注いだ。溶液を酢酸エチル(×2)で抽出し、次いで合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−10%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量1.27g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.11 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.43-3.37 (m, 2H), 1.91-1.80 (m, 2H), 1.56-1.36 (m, 4H), 1.39-1.21 (m, 9H), 1.15 (s, 6H)。
b) 9−ブロモ−2,2−ジメチルノナン−1−オール
エチル9−ブロモ−2,2−ジメチルノナノエート(実施例103、工程a)(1.27g)の乾燥ジエチルエーテル(40mL)溶液に、0℃でN2下、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(トルエン中1M、9.5mL)を滴下した。反応混合物を0℃で1.25時間撹拌し、次いで飽和カリウムナトリウムタートレート溶液(150mL)の添加によりクエンチした。混合物を15分間撹拌し、次いで酢酸エチル(×3)で抽出し、次いで合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−25%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量0.56g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.41 (t, J=6.9Hz, 2H), 3.31 (d, J=5.2Hz, 2H), 1.91-1.79 (m, 2H), 1.47-1.39 (m, 2H), 1.34-1.21 (m, 8H), 0.86 (s, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (9−(9−ヒドロキシ−8,8−ジメチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.5g) をメタノールに溶解し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノールで洗浄し、2Mアンモニアのメタノール溶液で溶出した。溶離剤を真空で蒸発させて、物質を遊離塩基として得た(0.26g)。この物質に9−ブロモ−2,2−ジメチルノナン−1−オール(実施例103、工程b)(0.25g)のアセトニトリル(10mL)およびトリエチルアミン(0.23mL)を添加し、得られた混合物を60℃で15時間加熱した。揮発性を真空で蒸発させ、粗生成物をDCM中0−10%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、不純副題化合物を無色ガム状物として得て、それをDCM中0−10%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで再精製して、副題化合物を灰白色固体として得た。収量0.37g。
m/z 480 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 (s, 1H), 4.08-3.91 (m, 1H), 3.80-3.75 (m, 3H), 3.45-3.32 (m, 2H), 3.35-3.30 (m, 2H), 3.06-2.84 (m, 3H), 2.48-2.31 (m, 2H), 2.17-2.03 (m, 2H), 1.96-1.83 (m, 2H), 1.66-1.51 (m, 4H), 1.43 (d, J=6.9Hz, 6H), 1.39-1.31 (m, 4H), 1.30-1.16 (m, 6H), 0.86 (s, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
d) 9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルノナナール
トリフルオロ酢酸(0.059mL)を、(9−(9−ヒドロキシ−8,8−ジメチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例103、工程c)(0.37g)のDCM(20mL)溶液に、0℃でアルゴン下添加し、混合物を5分間撹拌し、その後デスマーチンペルヨージナン(0.49g)を添加した。反応混合物をRTで1.25時間撹拌し、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)の添加によりクエンチし、次いで酢酸エチルを添加し、混合物を5分間撹拌した。相を分離し、水性層を酢酸エチル(×2)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。酢酸(0.066mL)を有機相に添加し、それを、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、粗副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.40g。
m/z 478 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.46-9.41 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 4.05-3.89 (m, 3H), 3.82-3.67 (m, 5H), 3.36-3.26 (m, 3H), 2.87-2.79 (m, 4H), 2.09-2.02 (m, 2H), 1.77-1.65 (m, 2H), 1.47-1.36 (m, 10H), 1.32-1.13 (m, 6H), 1.03 (s, 6H)。
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
酢酸(0.066mL)を、9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2,2−ジメチルノナナール(実施例103、工程d)(0.4g)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.3g)と3Åモレキュラー・シーブの無水メタノール(10mL)中の混合物に添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.16g)を添加し、得られた混合物をRTで16.5時間撹拌した。溶液を濾過し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルおよび水の混合物に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:10−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.10g。
m/z 688 (M+H)+
1H NMR (400MHz, D4-MeOH) δ 8.51 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 6.92 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.70 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.93-4.88 (m, 1H), 3.92-3.53 (m, 6H), 3.32-3.25 (m, 1H), 3.11-2.52 (m, 10H), 1.98 (s, 2H), 1.82-1.48 (br m, 3H), 1.37 (d, J=6.9Hz, 6H), 1.38-1.31 (m, 5H), 1.30-1.22 (m, 6H), 0.91 (s, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例104
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) tert−ブチル4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.91g)を、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.5g)、5−メチル−チオフェン−3−カルボン酸(0.243g)およびトリエチルアミン(0.95mL)のDMF(10mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間撹拌した。反応混合物を塩水(40mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(150mL)、塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.34g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.23 (s, 1H), 6.81 (s, 1H), 3.72 (s, 6H), 3.46 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 2.49 (d, J=1.1Hz, 3H), 1.82 (br d, J=13.5Hz, 2H), 1.45 (s, 9H)。
b) (5−メチルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
トリフルオロ酢酸(2.5mL)を、tert−ブチル4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例104、工程a)(0.34g)のDCM(10mL)溶液に添加し、得られた混合物を45分間撹拌し、一夜静置した。溶媒を真空で蒸発させた。トルエン(3×25mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。残留物をメタノール(20mL)に溶解し、メタノールで予め湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(40mL)で洗浄し、2Mアンモニアのメタノール溶液(20mL)で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.25g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.50 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 3.67-3.57 (m, 2H), 3.49 (s, 2H), 3.38 (s, 4H), 2.68 (s, 2H), 2.45 (d, J=1.1Hz, 3H), 1.57 (s, 2H), 1.37 (s, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート
トリエチルアミン(0.25mL)を、(5−メチルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例104、工程b)(0.195g)のアセトニトリル(2.5mL)溶液に添加した。この溶液を(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(0.5g)のアセトニトリル(2.5mL)溶液に添加した。得られた混合物を80℃で48時間加熱した。反応混合物を真空で蒸発させた。0−10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をクリーム色固体として得た。収量0.33g。
1H NMR (300 MHz, D4-MeOH) δ 7.42 (s, 1H), 7.07 (d, J=6.7Hz, 2H), 6.85 (d, J=13.0Hz, 4H), 6.70 (d, J=8.2Hz, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.12 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.66-3.48 (m, 5H), 3.38-3.29 (m, 5H), 2.90 (s, 2H), 2.80-2.55 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.94-1.89 (m, 1 H), 1.44 (s, 4H), 1.37 (s, 6H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(1.2mL)を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート(実施例104、工程c)(0.33g)のDCM(5mL)溶液に添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。トルエン(20mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。残留物をトルエン(3×20mL)と共沸蒸留した。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.12g。
m/z 639 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.13 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.22 (d, J=8.34Hz, 2H), 6.88-6.78 (m, 4H), 6.66 (d, J=8.27 Hz, 1H), 4.65 (m, 1H), 4.09-4.00 (m, 2H), 3.85-3.77 (m, 3H), 3.67-3.60 (m, 4H), 3.56-3.47 (m, 2H), 2.81-2.63 (m, 5H), 2.49-2.36 (m, 5H), 1.77-1.67 (m, 2H), 1.59-1.37 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例105
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−3−イル)メタノン
9−ブロモ−1−ノナノール(0.335g)のアセトニトリル(3mL)溶液を、(5−メチルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例104、工程b)(0.28g)およびトリエチルアミン(0.278mL)のアセトニトリル(7mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で一夜撹拌した。反応混合物を真空で蒸発させ、残留物をDCM(30mL)に取り込み、塩水(2×15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.3g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 7.54 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.32 (t, J=5.1Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 3.52 (s, 2H), 3.41-3.33 (m, 3H), 2.95 (s, 4H), 2.45 (d, J=1.1Hz, 3H), 2.02 (s, 3H), 1.64 (s, 4H), 1.40 (t, J=6.8Hz, 2H), 1.26 (s, 11H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(5−メチルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.055mL)を、(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−3−イル)メタノン(実施例105、工程a)(0.3g)のDCM(15mL)溶液に、0℃でアルゴン下添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.45g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(14mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(14mL)の添加によりクエンチし、次いで酢酸エチル(30mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性層を酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。酢酸(0.159mL)を合わせた有機層に添加し、それを硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色油状物を乾燥メタノール(15mL)に溶解した。(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.28g)、続いて酢酸(0.061mL)および3Åモレキュラー・シーブを添加した。5分間、室温で撹拌後、反応混合物を0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.15g)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物を分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.07g。
m/z 631 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.24 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.85-6.80 (m, 2H), 6.67 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.67 (t, J=6.5Hz, 1H), 3.63-3.21 (m, 6H), 2.75 (d, J=6.5Hz, 2H), 2.63 (t, J=7.3Hz, 2H), 2.40 (d, J=1.1Hz, 3H), 2.38-2.16 (m, 6H), 1.70-1.61 (m, 2H), 1.47-1.29 (m, 6H), 1.19 (s, 10H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例106
(R)−7−(2−(4−(2−(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) tert−ブチル4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(1.45g)を、tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.8g)、1,3−ベンゾチアゾール−2−カルボン酸(0.588g)およびトリエチルアミン(1.51mL)のDMF(15mL)溶液に添加し、得られた混合物を16時間撹拌した。DMFの体積を真空で減らし、反応混合物を水(30mL)および酢酸エチル(30mL)に分配した。有機層を水(30mL)および塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.83g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.23-8.09 (m, 2H), 7.63-7.52 (m, 2H), 4.34 (s, 1H), 4.20 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.71 (s, 1H), 3.64-3.51 (m, 3H), 3.08 (s, 2H), 1.76 (d, J=13.7Hz, 2H), 1.55-1.34 (m, 11H)。
b) ベンゾ[d]チアゾール−2−イル(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
トリフルオロ酢酸(5mL)を、tert−ブチル4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例106、工程a)(0.83g)のDCM(15mL)溶液に添加し、得られた混合物を25分間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。残留物をDCM:メタノール(1:1)(5mL)に溶解し、予めDCM:メタノール(1:1)で湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをメタノール(60mL)で洗浄し、2Mアンモニアのメタノール溶液(40mL)で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.57g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.18-8.13 (m, 1H), 8.10-8.07 (m, 1H), 7.60-7.50 (m, 2H), 4.25 (t, J=4.8Hz, 1H), 4.17 (s, 1H), 4.04 (s, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.65 (d, J=5.5Hz, 1H), 3.56 (s, 1H), 2.73-2.46 (m, 4H), 1.62-1.54 (m, 2H), 1.50-1.36 (m, 2H)。
c) (R)−tert−ブチル4−(2−(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
トリエチルアミン(0.25mL)を、ベンゾ[d]チアゾール−2−イル(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例106、工程b)(0.22g)のアセトニトリル(2.5mL)溶液に添加した。この溶液を(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(0.5g)のアセトニトリル(acetontirile)(2.5mL)溶液に添加した。得られた混合物を80℃で48時間加熱した。反応混合物を真空で蒸発させた。0−10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をクリーム色泡状物として得た。収量0.34g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 11.49 (s, 1H), 9.93 (s, 1H), 8.21 (d, J=7.5Hz, 1H), 8.14 (d, J=7.7Hz, 1H), 7.64-7.56 (m, 2H), 7.07 (s, 2H), 6.93-6.79 (m, 2H), 6.78-6.67 (m, 2H), 5.68 (s, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.35-4.22 (m, 3H), 4.07 (s, 4H), 3.76 (s, 2H), 3.70 (s, 1H), 3.62 (s, 1H), 3.17 (s, 6H), 2.67 (s, 2H), 1.77 (s, 1H), 1.62 (s, 1H), 1.35 (s, 3H), 1.27 (s, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
d) (R)−7−(2−(4−(2−(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(1.25mL)を、(R)−tert−ブチル4−(2−(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例106、工程c)(0.33g)のDCM(4mL)溶液に添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。トルエン(20mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。残留物をトルエン(3×20mL)と共沸蒸留した。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.096g。
m/z 676 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.44 (s, 1H);8.09-8.00 (m, 2H);7.58-7.48 (m, 2H);7.37 (t, J=6.6Hz, 2H);7.00 (t, J=9.4Hz, 2H);6.91 (d, J=8.3Hz, 1H);6.71 (d, J=8.3Hz, 1H);4.93-4.88 (m, 1H);4.43-3.38 (m, 1H);4.37-4.34 (s, 1H);4.27-4.20 (m, 2H);4.14 (s, 2H);3.87-3.82 (m, 2H);3.81-3.76 (m, 1H);3.71 (s, 1H);3.20-3.11 (m, 2H);3.12-3.01 (m, 4H);2.96-2.82 (m, 2H);2.10-2.01 (m, 2H);1.88-1.76 (m, 2H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例107
(R)−7−(2−(9−(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) ベンゾ[d]チアゾール−2−イル(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
9−ブロモ−1−ノナノール(0.335g)のアセトニトリル(3mL)溶液を、ベンゾ[d]チアゾール−2−イル(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例106、工程b)(0.34g)およびトリエチルアミン(0.278mL)のアセトニトリル(7mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で一夜撹拌した。反応混合物を真空で蒸発させ、残留物をDCM(30mL)に取り込み、塩水(2×15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。0−10%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.34g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.22 (d, J=7.7Hz, 1H), 8.14 (d, J=7.9Hz, 1H), 7.65-7.56 (m, 2H), 4.37 (s, 1H), 4.31 (t, J=5.1Hz, 1H), 4.27 (s, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.72 (s, 1H), 3.63 (s, 1H), 3.41-3.33 (m, 2H), 2.99 (s, 4H), 2.10 (s, 2H), 1.86 (s, 2H), 1.64 (s, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.27 (s, 11H)。
b) (R)−7−(2−(9−(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.056mL)を、ベンゾ[d]チアゾール−2−イル(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例107、工程a)(0.33g)のDCM(15mL)溶液に、0℃でアルゴン下添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.46g)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(14mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(14mL)およびEtOAc(30mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×40mL)で抽出した。酢酸(0.159mL)を合わせた有機層に添加し、それを硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色油状物を乾燥MeOH(15mL)に溶解した。(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.28g)、続いて酢酸(0.062mL)および3Åモレキュラー・シーブを添加した。5分間、室温で撹拌後、反応混合物を0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.15g)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物を分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.14g。
m/z 668 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 8.23 (s, 1H), 8.17-8.14 (m, 1H), 8.09 (d, J=7.9Hz, 1H), 7.60-7.49 (m, 2H), 6.84 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.68 (d, J=8.29Hz, 1H), 4.74-4.64 (m, 1H), 4.29-4.24 (m, 1H), 4.20 (s, 1H), 3.72-3.62 (m, 3H), 3.56 (s, 1H), 2.79 (d, J=5.5Hz, 2H), 2.69-2.62 (m, 2H), 2.42-2.13 (m, 6H), 1.74-1.64 (m, 2H), 1.63-1.30 (m, 6H), 1.19 (d, J=9.6Hz, 10H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例108
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) 4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド
2−ブロモエタノール(5.8mL)および炭酸カリウム(11.3g)を、連続的に、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.0g)のMeCN(100mL)溶液に添加した。得られた混合物を撹拌し、アルゴン下3日間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、EtOAc(100mL)および1M水性NaOH溶液(100mL)に分配した。有機層を塩水(100mL)で洗浄した。水性層を合わせ、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量6.4g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.90 (s, 1H), 7.87-7.81 (m, 2H), 7.06-6.98 (m, 2H), 4.18 (dd, J=5.0, 4.0 Hz, 2H), 4.04-3.97 (m, 2H), 2.18-1.96 (m, 1H)。
b) 2−(4−ホルミルフェノキシ)エチルメタンスルホネート
メタンスルホニルクロライド(3.3mL)を、5分間にわたり、4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド(実施例108、工程a)(6.4g)およびトリエチルアミン(6.4mL)のDCM(30mL)溶液に、0℃でアルゴン下滴下した。得られた混合物を0℃で10分間、次いでRTで1時間撹拌した。反応混合物を塩水(2×30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を40−50%EtOAcの石油エーテル溶液(40−60℃)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を粘性黄色油状物として得た。収量8.87g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.92-9.87 (m, 1H), 7.89-7.81 (m, 2H), 7.05-6.98 (m, 2H), 4.62-4.58 (m, 2H), 4.36-4.32 (m, 2H), 3.10 (s, 3H)。
c) (R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート
2−(4−ホルミルフェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程b)(1.7g)、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(2.0g)および酢酸(0.44mL)の乾燥DMF(40mL)中の混合物を、RTで15分間、4Åモレキュラー・シーブ存在下で撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(2.2g)を、2分間隔で4回で添加した。得られた混合物をRTで1時間撹拌した。ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.8g)を反応混合物に添加し、それを2時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)およびEtOAc(100mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性層をEtOAc(×4)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を0−80%EtOAcの石油エーテル溶液(40−60℃)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量2.25g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.05 (d, J=7.6Hz, 2H), 6.80 (d, J=8.0Hz, 3H), 6.70 (d, J=8.0Hz,1H), 4.81 (bs, 1H), 4.54 (t, J=4.3Hz, 2H), 4.34-4.26 (m, 1H), 4.24-4.08 (m, 3H), 3.57-3.42 (m, 1H), 3.33-3.23 (m, 1H), 3.07 (s, 3H), 1.49 (s, 9H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
d) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート
(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(0.295g)のMeCN(1.1mL)溶液を(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.150g)およびトリエチルアミン(0.11mL)のMeCN(1.1mL)の溶液に、RTでアルゴン下滴下した。得られた混合物を60℃で、アルゴン下、34時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCMに取り込み、塩水(×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色固体を0−5%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を緑色固体として得た。収量0.135g。
m/z 768 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86 (s, 1H), 6.83 (br s, 2H), 6.71-6.46 (m, 4H), 4.78 (br s, 1H), 4.46-2.51 (m, 19H), 1.90 (br s, 4H), 1.53 (s, 9H), 1.39 (s, 3H), 1.29 (s, 3H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.7mL)を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート(実施例108、工程d)(0.122g)のDCM(1.5mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで10分間撹拌した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を真空で蒸発させた。残留物を2回MeCNと共沸蒸留した。粘性黄色残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.052g。
m/z 668 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.47 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.36 (d, J=8.19 Hz, 2H), 6.98 (s, 2H), 6.91 (d, J=8.36 Hz, 1H), 6.71 (d, J=8.30 Hz, 1H), 4.90 (dd, J=9.4, 4.1 Hz, 1H), 4.18 (s, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.75 (s, 5H), 3.63 (s, 1H), 3.40 (m, 1H), 3.19-2.80 (m, 8H), 1.95 (s, 2H), 1.75 (s, 1H), 1.65 (s, 1H), 1.38 (d, J=6.9 Hz, 6H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例109
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
9−ブロモ−1−ノナノール(0.316g)のMeCN(3mL)溶液を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.40g)およびトリエチルアミン(0.395mL)のMeCN(7mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で、アルゴン下、16時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCMに取り込み、塩水(×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。オレンジ色固体を0−10%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を灰白色固体として得た。収量0.325g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 (s, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.63 (t, J=6.6Hz, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.92 (s, 4H), 2.25 (s, 2H), 2.14-2.03 (m, 2 H), 1.84 (s, 2H), 1.63 (s, 2H), 1.60-1.50 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.8Hz, 6 H), 1.42-1.21 (m, 10 H)。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.027mL)を、(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例109、工程a)(0.16g)のDCM(6.3mL)溶液に、0℃で添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.225g)を添加した。混合物をRTで45分間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(6mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(6mL)およびEtOAc(36mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(40mL)で洗浄し、酢酸(0.067mL)で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。粘性オレンジ色油状物を乾燥MeOH(6.6mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.138g)、続いて酢酸(0.03mL)および3Åモレキュラー・シーブを添加した。5分間、RTで撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.075g)を添加した。混合物をRTで1時間撹拌し、次いでさらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.075g)を添加し、混合物をRTでさらに16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.060g。
m/z 660 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.52 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 6.94 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.52 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.98-4.89 (m, 1H), 3.90-3.58 (m, 6H), 3.37-3.25 (m, 1H), 3.15-3.02 (m, 3H), 3.01-2.93 (m, 3H), 2.91-2.65 (m, 4H), 2.10-1.96 (m, 2H), 1.83-1.54 (m, 6H), 1.41-1.28 (m, 16H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例110
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート
(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(0.426g)のMeCN(2mL)溶液を、(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.154g)およびトリエチルアミン(0.15mL)のMeCN(5mL)溶液に、RTでアルゴン下、滴下した。得られた混合物を60℃で、アルゴン下、16時間、次いで80℃でさらに3時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCMに取り込み、塩水、水(×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。褐色固体を0−10%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を黄色固体として得た。収量0.246g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11 (d, J=3.6Hz, 1H), 6.89 (s, 2H), 6.70-6.59 (m, 4H), 6.51 (d, J=8.2Hz, 1H), 4.76 (s, 1H), 4.20-4.10 (m, 4H), 3.74 (s, 4H), 3.59-3.44 (m, 4H), 2.93-2.77 (m, 4H), 2.61 (s, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.93-1.84 (m, 2H), 1.74-1.60 (m, 2H), 1.52 (s, 9H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.75mL)を、(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例110、工程a)(0.243g)のDCM(3mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで10分間撹拌した。トルエン(30mL)を添加し、反応混合物を真空で蒸発させた(×3)。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.65g。
m/z 639 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.44 (s, 1 H), 7.40-7.35 (m, 2 H), 7.19 (d, J=3.7Hz, 1 H), 7.02-6.97 (m, 2 H), 6.92 (d, J=8.36 Hz, 1 H), 6.78-6..76 (m, 1 H), 6.71 (d, J=8.30 Hz, 1 H), 4.93-4.88 (m, 1 H), 4.21 (t, J=5.17 Hz, 2 H), 4.13 (s, 2 H), 3.76-3.70 (m, 4 H), 3.61 (s, 2 H), 3.11-3.07 (m, 2 H), 3.07-3.01 (m, 2 H), 3.03-2.91 (m, 2 H), 2.88-2.76 (m, 2 H), 2.47 (d, J=1.0Hz, 3 H), 2.02-1.93 (m, 2 H), 1.74-1.61 (m, 2 H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例111
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
9−ブロモ−1−ノナノール(0.314g)のMeCN(3mL)溶液を、(5−メチルチオフェン−2−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例9、工程b)(0.263g)およびトリエチルアミン(0.261mL)のMeCN(7mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で、アルゴン下、16時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCMに取り込み、塩水(×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。白色固体を0−10%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.352g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.10 (d, J=3.6Hz, 1H), 6.71 (dd, J=3.6, 1.2Hz, 1H), 3.73 (s, 4H), 3.66-3.60 (m, 4H), 3.22 (s, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.50 (d, J=1.0Hz, 3H), 2.15 (s, 1H), 2.11-1.97 (m, 2H), 1.83 (s, 2H), 1.61-1.50 (m, 3H), 1.32 (s, 11H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.064mL)を、(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(実施例111、工程a)(0.350g)のDCM(15mL)溶液に、0℃で添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.527g)を添加した。混合物をRTで1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(14mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(14mL)およびEtOAc(30mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(40mL)で洗浄し、酢酸(0.159mL)で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色油状物を乾燥MeOH(15.6mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.327g)を添加し、続いて酢酸(0.071mL)および3Åモレキュラー・シーブ。5分間、RTで撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.176g)を添加し、混合物をRTで1時間撹拌した。さらにナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.075g)を添加し、混合物をRTで17時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.127g。
m/z 631 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.49 (s, 1H), 7.20 (d, J=3.7Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.79-6.76 (m, 1H), 6.73 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.97-4.91 (m, 1H), 3.76-3.72 (m, 4H), 3.62 (s, 2H), 3.20-3.04 (m, 4H), 3.03-2.93 (m, 3H), 2.95-2.84 (m, 3H), 2.47 (d, J=1.0Hz, 3H), 2.11-2.01 (m, 2H), 1.80-1.62 (m, 6H), 1.40-1.31 (m, 10H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例112
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.60g)のDMF(11mL)溶液をトリエチルアミン(1.1mL)、続いて2−フェニル−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(0.421g)、次いでO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(1.09g)で処理した。得られた混合物をRTで7時間撹拌した。DMFを真空で除去した。残留物をEtOAc(50mL)に取り込み、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×30mL)で洗浄し、水(30mL)および塩水(30mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。褐色油状物を0−10%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を褐色固体として得た。収量0.857g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.92 (s, 2H), 7.47 (d, J=4.1Hz, 3H), 4.13-3.96 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 3.29-3.13 (m, 2H), 1.94-1.83 (m, 2H), 1.62-1.51 (m, 3H), 1.45 (s, 9H)。
b) (2−フェニルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
トリフルオロ酢酸(3.8mL)を、tert−ブチル4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例112、工程a)(0.85mg)のDCM(15.2mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで1時間撹拌した。トルエン(30mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。黄色残留物をMeOHに溶解し、予めMeOHで湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをMeOHで洗浄し、2MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を褐色油状物として得た。収量0.629g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.95-7.90 (m, 2H), 7.49-7.44 (m, 3H), 4.07 (br s, 1H), 3.99 (br s, 1H), 3.88-3.79 (m, 3H), 3.70 (br s, 1H), 3.02-2.81 (m, 3H), 2.80-2.69 (m, 1H), 1.83 (d, J=13.7Hz, 2H), 1.70-1.44 (m, 2H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート
(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(0.619g)のMeCN(3mL)溶液を(2−フェニルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例112、工程b)(0.274g)およびトリエチルアミン(0.22mL)のMeCN(7.3mL)溶液に、RTでアルゴン下滴下した。得られた混合物を80℃で、アルゴン下、16時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCMに取り込み、塩水で洗浄し、水、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を0−70%EtOAcの石油エーテル溶液(40−60℃)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を黄色固体として得た。収量0.42g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.04-7.95 (m, 1H), 7.94-7.79 (m, 2H), 7.50-7.41 (m, 2H), 7.40-7.28 (m, 1H), 7.02-6.81 (m, 2H), 6.70-6.37 (m, 3H), 4.84-4.70 (m, 1H), 4.25-3.92 (m, 6H), 3.87-3.75 (m, 3H), 3.74-3.58 (m, 2H), 3.57-3.36 (m, 2H), 2.99-2.77 (m, 3H), 2.76-2.43 (m, 3H), 2.01-1.86 (m, 2H), 1.84-1.58 (m, 2H), 1.52 (s, 9H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(1.2mL)を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート(実施例112、工程c)(0.415g)のDCM(4.7mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで15分間撹拌した。トルエン(40mL)を添加し、反応混合物を真空で蒸発させた(×2)。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.176g。
m/z 702 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.07 (s, 1H), 7.94 (br s, 2H), 7.51-7.39 (m, 5H), 7.06 (br s, 2H), 6.93 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.71 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.92-4.88 (m, 1H), 4.38 (br s, 2H), 4.24-4.14 (m, 2H), 4.03-3.49 (m, 10H), 3.38-3.28 (m, 2H), 3.08-3.00 (m, 2H), 2.33-2.22 (m, 2H), 1.87 (br s, 2H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例113
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−フェニルチアゾール−4−イル)メタノン
9−ブロモ−1−ノナノール(0.346g)のMeCN(3mL)溶液を、(2−フェニルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例112、工程b)(0。355g)およびトリエチルアミン(0.288mL)のMeCN(7mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で、アルゴン下、17時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCMに取り込み、塩水(×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色油状物を0−7%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.378g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 8.00-7.87 (m, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.49-7.42 (m, 2H), 4.16-4.08 (m, 2H), 3.81 (s, 4H), 3.72 (br s, 1H), 3.63 (t, J=6.6Hz, 2H), 3.33-2.64 (m, 6H), 2.25-2.04 (m, 3H), 1.79 (s, 3H), 1.61-1.50 (m, 3H), 1.39-1.25 (m, 9H)。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−フェニルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.059mL)を、(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−フェニルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例113、工程a)(0.373g)のDCM(14mL)溶液に、0℃で添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.489g)を添加した。混合物をRTで1時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(14mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(14mL)およびEtOAc(30mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を酢酸(0.148mL)で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色油状物を乾燥MeOH(15mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.303g)、続いて酢酸(0.066mL)および3Åモレキュラー・シーブを添加した。5分間、RTで撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.163g)を添加し、混合物をRTで18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.118g。
m/z 694 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.31 (s, 1H), 7.97 (br s, 1H), 7.99-7.91 (m, 2H), 7.51-7.44 (m, 3H), 6.95 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.97-4.89 (m, 1H), 3.99-3.86 (m, 2H), 3.85-3.63 (m, 4H), 3.14-3.01 (m, 2H), 3.00-2.91 (m, 3H), 2.90-2.56 (m, 4H), 2.12-1.97 (m, 2H), 1.85-1.47 (m, 6H), 1.43-1.22 (m, 10H)。1個のプロトン溶媒により不明瞭および5個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例114
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレートヒドロクロライド(WuXi PharmaTech)(0.694g)のDMF(13mL)溶液をトリエチルアミン(1.3mL)、続いて2−イソプロピルチアゾール−5−カルボン酸(実施例55、工程b)(0.406g)、次いでO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(1.26g)で処理した。得られた混合物をRTで16時間撹拌した。DMFを真空で除去した。残留物をEtOAc(40mL)に取り込み、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×40mL)、水(40mL)および塩水(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。粘性オレンジ色油状物を0−7%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を粘性オレンジ色油状物として得た。収量0.765g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.80 (s, 1H), 3.75 (d, J=3.2Hz, 6H), 3.55 (d, J=4.3Hz, 2H), 3.36-3.28 (m, 1H), 3.15 (s, 2H), 1.89-1.78 (m, 2H), 1.58 (s, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.42 (d, J=6.9Hz, 6H)。
b) (2−イソプロピルチアゾール−5−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
トリフルオロ酢酸(3.9mL)を、tert−ブチル4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート(実施例113、工程a)(0.765g)のDCM(14.8mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで1時間撹拌した。トルエン(30mL)を添加し、混合物を真空で蒸発させた。黄色残留物をMeOHに溶解し、予めMeOHで湿らせたSCXカートリッジに載せた。カートリッジをMeOHで洗浄し、2MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶離剤を真空蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.552g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (s, 1H), 3.79-3.71 (m, 4H), 3.64-3.44 (m, 2H), 3.36-3.26 (m, 1H), 2.96-2.87 (m, 2H), 2.85-2.73 (m, 2H), 1.86-1.75 (m, 2H), 1.59 (s, 2H), 1.42 (d, J=6.9Hz, 6H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
c) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート
(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(0.575g)のMeCN(3mL)溶液を(2−イソプロピルチアゾール−5−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例114、工程b)(0.229g)およびトリエチルアミン(0.21mL)のMeCN(7.3mL)溶液に、RTでアルゴン下滴下した。得られた混合物を80℃で、アルゴン下、16時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCM(25mL)に取り込み、塩水(20mL)、水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を0−8%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色固体として得た。収量0.395g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.69 (s, 1 H), 7.01-6.83 (s, 2 H), 6.70-6.62 (m, 3 H), 6.57-6.47 (m, 1 H), 4.79 (s, 1 H), 4.25-4.06 (m, 3 H), 3.77-3.63 (m, 4 H), 3.57-3.39 (m, 4H), 3.34-3.26 (m, 2H), 2.90 (s, 4 H), 2.61 (s, 2 H), 1.95-1.85 (m, 2 H), 1.63 (s, 2H), 1.51 (s, 9 H), 1.45-1.37 (m, 6 H)。3個の交換可能なプロトン観察されず。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(1.2mL)を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート(実施例114、工程c)(0.39g)のDCM(4.7mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで15分間撹拌した。トルエン(30mL)を添加し、反応混合物を真空で蒸発させた(×3)。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性トリフルオロ酢酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.201g。
m/z 668 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 7.91 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.6Hz, 2H), 7.06 (d, J=8.6Hz, 2H), 6.93 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.71 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.91-4.88 (m, 1H), 4.38 (t, J=4.9Hz, 2H), 4.24-4.15 (m, 2H), 3.82-3.71 (m, 5H), 3.66-3.57 (m, 4H), 3.56-3.48 (m, 2H), 3.38-3.25 (m, 1H), 3.08-3.00 (m, 2H), 2.29-2.17 (m, 2H), 2.12-1.93 (br s, 1H), 1.88-1.73 (m, 2H), 1.38 (d, J=6.7Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例115
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−5−イル)メタノン
9−ブロモ−1−ノナノール(0.446g)のMeCN(3.9mL)溶液を、(2−イソプロピルチアゾール−5−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例114、工程b)(0.395g)およびトリエチルアミン(0.36mL)のMeCN(8.6mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で、アルゴン下、16時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。残留物をDCM(25mL)に取り込み、塩水(20mL)で洗浄し、水(20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を0−10%MeOHのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.329g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (s, 1H), 3.74 (s, 4H), 3.63 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.59 (s, 2H), 3.36-3.26 (m, 1H), 3.10-2.49 (m, 5H), 2.03-1.91 (m, 3H), 1.68 (s, 2H), 1.61-1.50 (m, 3H), 1.43 (d, J=6.9 Hz, 6H), 1.36-1.29 (m, 11H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.055mL)を、(9−(9−ヒドロキシノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−5−イル)メタノン(実施例115、工程a)(0.325g)のDCM(13mL)溶液に、0℃でアルゴン下添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.458g)を添加した。混合物をRTで1.5時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(14mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(14mL)およびEtOAc(28mL)を添加し、混合物を10分間撹拌した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を酢酸(0.16mL)で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色油状物を乾燥MeOH(15mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.284g)、続いて酢酸(0.062mL)および3Åモレキュラー・シーブを添加した。5分間、RTで撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.153g)を添加し、混合物をRTで16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残留物をHPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.090mg。
m/z 660 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH) δ 8.50 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 6.95 (d, J=8.5Hz, 1H), 6.73 (d, J=8.5Hz, 1H), 4.96-4.90 (m, 1H), 3.79-3.68 (m, 4H), 3.64-3.55 (m, 2H), 3.38-3.26 (m, 1H), 3.11-3.05 (m, 2H), 3.04-2.92 (m, 4H), 2.86-2.69 (m, 4H), 2.07-2.04 (m, 2H), 1.76-1.55 (m, 6H), 1.39-1.36 (m, 7H), 1.36-1.31 (m, 9H)。5個の交換可能なプロトン観察されず。
pEC50および内因性活性。内因性活性を各実験でフォルモテロールについて決定した最大活性に対する分画として表す。
実施例116−182
a) (R)−tert−ブチル3−フルオロ−5−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
2,2,2−トリフルオロ−1−(9−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(実施例41、工程c)(0.8g)のジクロロメタン(50mL)溶液を、20℃で、トリフルオロ酢酸(0.152mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(1.091g)で処理し、得られた混合物を20℃で40分間撹拌する。反応混合物を飽和水性チオ硫酸ナトリウム(20mL)、飽和水性重炭酸ナトリウム(20mL)および酢酸エチル(30mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチル(x2)で抽出し、合わせた有機物を水性重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。残留物をメタノール(3mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、HCl(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.780g)のメタノール(20mL)溶液に酢酸(0.113mL)と共に添加した。この混合物をナトリウムシアノボロハイドライド(0.186g)で処理し、2時間20℃で撹拌した。トリエチルアミン(0.69mL)、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート(0.689mL)を添加し、2時間20℃で撹拌を続けた。溶媒を減圧下除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を10%メタノールのジクロロメタン溶液と1%濃水性アンモニアで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.7g。
m/z 713.3 (M+H)+
b) (R)−tert−ブチル3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェネチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
(R)−tert−ブチル3−フルオロ−5−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例116−182、工程a)(0.7g)の35%水性アンモニア溶液(15mL)を、20℃で40分間静置した。反応混合物を最初の体積の半分まで減圧下蒸発させた。水(10mL)を添加し、この溶液を、水で予め湿らせた10g C18シリカカートリッジを通した。カラムを水(20mL)で流した。カラムを次いでメタノール(50mL)で流して、生成物を溶出させた。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をアセトニトリル(x2)と共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.580g。
m/z 617 (M+H)+
c) 平行合成 − 実施例116−182の製造
(R)−tert−ブチル3−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)−5−フルオロフェネチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例116−182、工程b)(496mg)およびトリエチルアミン(244mg)のNMP(2.4mL)溶液を、総量30uLの等量に分配した。各々に、適当な酸(0.01mmol)のNMP(80uL)溶液、続いてHATU(4.9mg)のNMP(30uL)溶液を添加した。反応混合物を室温で18時間静置した。アセトニトリル(800uL)を添加し、溶液を‘Tosic-65’樹脂(350mg)を通した。樹脂をアセトニトリル(800uL)で洗浄し、合わせた洗液を回収し、再び‘Tosic-65’樹脂を通した。樹脂を次いでアセトニトリル(3mL)で洗浄した。アンモニアのメタノール溶液(2.5mLの3.5M溶液)を樹脂を通し、得られた洗液を窒素ガス流下蒸発させた。残留物をギ酸(250uL)に溶解し、混合物を室温で18時間静置した。アセトニトリル(600uL)を添加し、溶液を‘Tosic-65’樹脂(350mg)を通した。樹脂をアセトニトリル(800uL)で洗浄し、合わせた洗液を回収し、再び‘Tosic-65’樹脂を通した。樹脂を次いでアセトニトリル(3mL)で洗浄した。アンモニアのメタノール溶液(2.5mLの3.5M溶液)を樹脂を通し、得られた洗液を窒素ガス流下蒸発させた。DMSO(200uL)を残留物に添加し、得られた溶液を精製のために、アセトニトリル対水性0.1%TFAの焦点勾配溶出を使用する‘Sunfire’分取C18カラム(19×50mm)を通した。生成物含有フラクションを蒸発させて、表題化合物を得た。
分析的HPLC条件:SunFire
TM C18 2.5μm 4.6×30mmカラム(Waters Corporation)、MeCN/0.1%水性TFA、勾配5−95%MeCN)。
実施例183−222
a) 9−ブロモノナナール
N−エチルジイソプロピルアミン(23mL)およびDMSO(9.7mL)を、9−ブロモ−1−ノナノール(10.0g)の乾燥DCM(230mL)溶液に、RTでアルゴン下添加した。混合物−15℃に冷却し、三酸化硫黄−ピリジン複合体(21.4g)を、5分間隔で4回で添加した。混合物を添加完了後15分間撹拌し、次いで水(200mL)を添加し、層を分離した。有機層を1M水性重硫酸ナトリウム溶液(4×250mL)、飽和水性炭酸カリウム(250mL)および塩水(2×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、副題化合物をオレンジ色油状物として得た。収量9.02g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 9.77 (t, J=1.8 Hz, 1H), 3.40 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.42 (td, J=7.3, 1.8 Hz, 2H), 1.89-1.80 (m, 2H), 1.66-1.57 (m, 2H), 1.58-1.26 (m, 8 H)。
b) (R)−tert−ブチル9−ブロモノニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
9−ブロモノナナール(実施例183−222、工程a)(3.48g)、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1 パートd)(4.54g)および酢酸(0.99mL)の乾燥DMF(91mL)溶液を、RTで30分間処理した。反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(5.00g)を、2分間隔で4回添加した。得られた混合物を0℃で5分間、次いでRTで1時間撹拌した。ジ−tert−ブチルジカーボネート(4.12g)を反応混合物に添加し、それを1.5時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、飽和水性重炭酸ナトリウム(220mL)でクエンチした。酢酸エチル(200mL)を添加し、混合物を15分間激しく撹拌した。層を分離し、水性層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を0−70%EtOAc/石油エーテル(40/60℃)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量1.68g。
m/z 532 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 7.02-6.90 (m, 1H);6.78 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.92-4.87 (m, 1H), 3.63-3.27 (m, 5H), 3.20-3.04 (m, 1H), 1.89-1.79 (m, 2H), 1.71-1.17 (m, 21H)+3交換可能なプロトン観察されず。
c) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(9−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニル)カルバメート
(R)−tert−ブチル9−ブロモノニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例183−222、工程b)(1.68g)のMeCN(8mL)を2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(1.18g)およびトリエチルアミン(0.81mL)のMeCN(8mL)溶液に滴下した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。反応をRTに冷却し、溶媒を真空で除去した。褐色残留物をDCMに取り込み、有機層を水(x2)および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。褐色泡状物を0−10%MeOH/DCMで輸出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量500mg。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 6.95 (s, 1H), 6.80 (dd, J=8.3, 4.0 Hz, 1H), 4.93 (s, 1H), 3.79-3.26 (m, 10H), 3.03-2.64 (m, 6H), 2.10-1.98 (m, 4H), 1.78-1.70 (m, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.36-0.96 (m, 12H)+3個の交換可能体観察されず。
d) (R)−tert−ブチル9−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
炭酸カリウム(165mg)の水(24mL)溶液を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(9−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニル)カルバメート(実施例183−222、工程c)(495mg)のMeOH(24mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで4時間撹拌した。メタノールを、反応混合物を30℃に維持しながら、窒素流下蒸発により除去した。水(20mL)および塩水(80mL)を添加し、混合物をEtOAc(5×60mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。褐色固体残留物を0−20%(MeOH中2M NH3)/DCMで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色固体として得た。収量323mg。
m/z 607 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, DMSO):δ 6.80-6.68 (m, 1H), 6.65 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.58 (br s, 1H), 4.69-4.56 (m, 1H), 3.44 (t, J=3.9Hz, 2H), 3.20-3.11 (m, 2H), 3.05-2.94 (m, 2H), 2.57 (t, J=5.2 Hz, 2H), 2.50-2.46 (m, 2H), 2.40-2.31 (m, 2H), 2.25-2.13 (m, 4H), 1.77-1.68 (m, 2H), 1.45-1.02 (m, 25H)+3交換可能なプロトン観察されず。
e) 平行化学 − 実施例183−222の製造
(R)−tert−ブチル9−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ノニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(292mg)およびトリエチルアミン(実施例183−222、工程d)(0.20mL)のNMP(1.14mL)溶液を、総量30uLの等量に分配した。それぞれに適当な酸(0.01mmol)のNMP(80uL)溶液、続いてHATU(4.0mg)のNMP(30uL)溶液を添加した。反応混合物を室温で一夜静置した。アセトニトリル(800uL)を添加し、溶液を‘Tosic-65’樹脂(350mg)を通した。樹脂をアセトニトリル(800uL)で洗浄し、合わせた洗液を回収し、再び‘Tosic-65’樹脂を通した。樹脂を次いでアセトニトリル(3mL)で洗浄した。アンモニア(メタノール中3.5M、2.4mL)を樹脂を通し、得られた洗液を窒素ガス流下蒸発させた。残留物をギ酸(250uL)に溶解し、混合物を室温で一夜静置した。アセトニトリル(600uL)を添加し、溶液を‘Tosic-65’樹脂(350mg)を通した。樹脂をアセトニトリル(800uL)で洗浄し、合わせた洗液を回収し、再び‘Tosic-65’樹脂を通した。樹脂を次いでアセトニトリル(3mL)で洗浄した。アンモニア(メタノール中3.5M、2.4mL)を樹脂を通し、得られた洗液を窒素ガス流下蒸発させた。DMSO(360uL)を残留物に添加し、得られた溶液を精製のためにアセトニトリル対水性0.1%TFAの焦点勾配溶出を使用する‘Sunfire’分取C18カラム(19×50mm)を通した。生成物含有フラクションを蒸発させて、表題化合物を得た。
*分析的HPLC条件:SunFire
TM C18 2.5μm 4.6×30mmカラム(Waters Corporation)、MeCN/0.1%水性TFA、勾配5−95%MeCN)。
実施例223−263
a) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート
(R)−2−(4−((tert−ブトキシカルボニル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)エチルメタンスルホネート(実施例108、工程c)(2.20g)のMeCN(8.5mL)溶液を2,2,2−トリフルオロ−1−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノントリフルオロアセテート(実施例12、工程d)(1.18g)およびトリエチルアミン(0.81mL)のMeCN(8.5mL)溶液に、RTでアルゴン下滴下した。得られた混合物を60℃でアルゴン下、25時間撹拌した。RTに冷却後溶媒を真空で除去した。褐色残留物をDCMに取り込み(35mL)、水(2×35mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。黄色固体を0−10%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色固体として得た。収量729mg。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 6.88-6.50 (m, 6H), 4.86-4.64 (br s, 1H), 4.34-4.15 (br s, 3H), 4.11-3.87 (m, 2H), 3.70-3.01 (m, 11H), 2.95-2.73 (br s, 2H), 2.04-1.81 (m, 2H), 1.56-1.37 (m, 11H)+3個の交換可能体観察されず。
b) (R)−tert−ブチル4−(2−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
炭酸カリウム(240mg)の水(35mL)溶液を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(4−(2−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル)カルバメート(実施例223−263、工程a)(725mg)のMeOH(35mL)溶液に添加した。得られた混合物をRTで5時間撹拌した。メタノールを、反応混合物を25℃に維持しながら、窒素流下の蒸発により除去した。水(20mL)および塩水(30mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(7×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を0−20%(MeOH中2M NH3)/DCMで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量385mg。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO):δ 7.06-6.97 (m, 2H), 6.83 (d, J=8.6Hz, 2H), 6.78-6.62 (m, 2H), 5.64 (s, 1H), 4.68 (br s, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.98 (t, J=5.6Hz, 2H), 3.50 (t, 2H), 3.24-3.02 (m, 2H), 2.68-2.60 (m, 4H), 2.57 (s, 2H), 2.52-2.47 (m, 2H), 2.32 (td, J=11.9, 3.0 Hz, 2H), 1.76 (d, J=13.0 Hz, 2H), 1.43 (td, J=10.8, 3.7 Hz, 2H), 1.31 (s, 3H), 1.22 (s, 6H)+3個の交換可能体観察されず。
c) 平行化学 − 実施例223−263の製造
(R)−tert−ブチル4−(2−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)ベンジル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例223−263、工程b)(297mg)およびトリエチルアミン(0.20mL)のNMP(1.24mL)溶液を、総量30uLの等量に分配した。それぞれに、適当な酸(0.01mmol)のNMP(80uL)溶液、続いてHATU(4.0mg)のNMP(30uL)溶液を添加した。反応混合物をRTで一夜静置した。アセトニトリル(800uL)を添加し、溶液を‘Tosic-65’樹脂(350mg)を通した。樹脂をアセトニトリル(800uL)で洗浄し、合わせた洗液を回収し、再び‘Tosic-65’樹脂を通した。樹脂を次いでアセトニトリル(3mL)で洗浄した。アンモニア(メタノール中3.5M、2.4mL)を樹脂を通し、得られた洗液を窒素ガス流下蒸発させた。残留物をギ酸(250uL)に溶解し、混合物を室温で一夜静置した。アセトニトリル(600uL)を添加し、溶液を‘Tosic-65’樹脂(350mg)を通した。樹脂をアセトニトリル(800uL)で洗浄し、合わせた洗液を回収し、再び‘Tosic-65’樹脂を通した。樹脂を次いでアセトニトリル(3mL)で洗浄した。アンモニア(メタノール中3.5M、2.4mL)を樹脂を通し、得られた洗液を窒素ガス流下蒸発させた。DMSO(360uL)を残留物に添加し、アセトニトリル対水性0.1%TFAの焦点勾配溶出を使用する‘Sunfire’分取C18カラム(19×50mm)を通した。生成物含有フラクションを蒸発させて、表題化合物を得た。
*分析的HPLC条件:SunFire
TM C18 2.5μm 4.6×30mmカラム(Waters Corporation)、MeCN/0.1%水性TFA、勾配5−95%MeCN。
1交換可能なH観察されず。
実施例264
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2,2,2−トリフルオロ−1−(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン
TBAF(THF中1M、2.96mL)を、撹拌している1−(9−((4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(実施例43、工程a)(1.500g、2.96mmol)のTHF(5mL)溶液に添加した。1時間後、溶液を蒸発させて、ガム状物を得た。酢酸エチル:トリエチルアミン、10:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、副題化合物をガム状物として得た。収量0.25g。
m/z 393 (M+H)+(APCI+)
b) 2−(5−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド
副題化合物を実施例43 工程(e)に記載された方法に類似の方法を使用して、2,2,2−トリフルオロ−1−(9−((4−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)エタノン(0.15g)(実施例264、工程a)を使用して製造した。収量0.15g
m/z 391 (M+H)+(APCI+)
c) (R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(2−(5−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチル)カルバメート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、HCl(1.020g)(WO2007027134、実施例1、工程d)を、撹拌している2−(5−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)アセトアルデヒド(実施例264、工程b)(0.9g)および酢酸(0.198mL)のMeOH(20mL)溶液に添加した。2分間後、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.290g)を添加した。2時間後、トリエチルアミン(1.1mL)、次いでBOC−無水物(0.845g)を添加した。1時間後、さらにBOC 無水物(0.4g)およびトリエチルアミン(0.5mL)を添加した。2時間後、溶液を〜5mLに濃縮し、次いで酢酸エチルおよび飽和塩水に分配した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。メタノール:ジクロロメタン:880アンモニア、10:90:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでの精製により、副題化合物をガム状物として得た。収量0.32g
m/z 701 (M+H)+(APCI+)
d) (R)−tert−ブチル2−(5−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)チオフェン−3−イル)エチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート
35%水性アンモニア(5mL)を、(R)−tert−ブチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル(2−(5−((4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチル)カルバメート(実施例264、工程c)(0.2g)に添加した。40分間、20℃の後溶液を〜1mLに濃縮し、スラリーをC18(10g)カートリッジに載せ、水(20mL)で洗浄し、次いで生成物をメタノールで溶出した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。得られた固体をアセトニトリルに溶解し、真空で蒸発させた。収量0.11g。
m/z 605 (M+H)+(APCI+)
e) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(5−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−3−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
HATU(0.075g)を、撹拌している(R)−tert−ブチル2−(5−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)チオフェン−3−イル)エチル(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチル)カルバメート(実施例264、工程d)(0.1g)、5−イソプロピルチオフェン−3−カルボン酸(0.028g)およびトリエチルアミン(0.092mL)のDMF(2mL)溶液に添加した。1時間後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を水(×2)および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。得られたガム状物をギ酸(2mL)に溶解した。16時間後、溶液を真空で蒸発させた。アセトニトリルを添加し、混合物を真空で蒸発させた(×2)。トルエンを添加し、混合物を真空で蒸発させた。混合物をメタノールに溶解し、濾過し、分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。純粋生成物を含むフラクションを合わせ、真空で蒸発させた。アセトニトリル(200mL)を添加し、溶液を真空で蒸発させからガム状物を得た。この工程を2回繰り返した。ジエチルエーテルを添加し、表題化合物を固体として得た。収量0.05g。
m/z 657 (M+H)+(multimode+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.29 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 6.96-6.88 (m, 2H), 6.76 (d, J=10.5 Hz, 1H), 4.94-4.86 (m, 1H), 4.47 (s, 2H), 3.71-3.62 (m, 2H), 3.57-3.48 (m, 2H), 3.48-3.40 (m, 2H), 3.31-2.91 (m, 11H), 2.11-1.95 (m, 2H), 1.80-1.63 (m, 2H), 1.28 (d, J=6.6 Hz, 6H)+5個の交換可能なプロトンなした。
実施例265
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−イル)メタノン
副題化合物を実施例82 工程(b)に記載の方法に類似の方法を使用して、2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボン酸(0.12g)(実施例71、工程d)を使用して製造した。収量0.18g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.92 (s, 1H), 7.18 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.11-7.04 (m, 3H), 4.24 (dd, J=5.3, 3.5 Hz, 1H), 3.72-3.57 (m, 8H), 3.41 (s, 2H), 2.71 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.41-2.24 (m, 4H), 1.82-1.66 (m, 4H), 1.59-1.47 (m, 2H), 0.86 (t, J=7.3 Hz, 6H)+3H水ピークにより不明瞭。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例82 工程(c)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−イル)メタノン(0.18g)(実施例265、工程a)を使用して製造した。粗アルデヒドをメタノールではなくDCM溶液に溶解した。収量0.09g。
m/z 680 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.36 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.44-7.32 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.94-4.86 (m, 1H), 4.34-4.24 (m, 2H), 3.75-2.88 (m, 17H), 2.13-1.96 (m, 2H), 1.79-1.59 (m, 6H), 0.83 (t, J=7.3 Hz, 6H)+5個の交換可能物、観察されず。
実施例266
(R)−7−(2−(3−((4−(ベンゾフラン−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロ酢酸
a) ベンゾフラン−5−イル(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
副題化合物を実施例82 工程(b)に記載の方法に類似の方法を使用して、ベンゾフラン−5−カルボン酸(0.1g)を使用して製造した。収量0.16g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.99 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.60 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=8.6, 1.7 Hz, 1H), 7.16 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.10-7.02 (m, 3H), 6.97 (t, J=1.2 Hz, 1H), 4.24 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.68-3.58 (m, 4H), 3.52-3.34 (m, 6H), 2.70 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.38-2.27 (m, 4H), 1.81-1.68 (m, 2H), 1.55-1.42 (m, 2H)
b) (R)−7−(2−(3−((4−(ベンゾフラン−5−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロ酢酸
表題化合物を実施例82 工程(c)に記載の方法に類似の方法を使用して、ベンゾフラン−5−イル(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(0.15g)(実施例266、工程a)を使用して製造した。粗アルデヒドをメタノールではなくDCM溶液に溶解した。収量0.07g。
m/z 643 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (300 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.38 (s, 1H), 8.02 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.63 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.47-7.31 (m, 5H), 6.99-6.90 (m, 2H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.95-4.86 (m, 1H), 4.33-4.25 (m, 2H), 3.72-2.94 (m, 16H), 2.14-1.98 (m, 2H), 1.77-1.53 (m, 2H)+5個の交換可能物、観察されず。
実施例267
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−プロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−プロピルチオフェン−3−イル)メタノン
副題化合物を実施例82 工程(b)に記載の方法に類似の方法を使用して、5−プロピルチオフェン−3−カルボン酸(0.1g)を使用して製造した。収量0.15g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.44 (d, J=1.3 Hz, 1H), 7.18 (t, J=7.4 Hz, 1H), 7.11-7.04 (m, 3H), 6.87 (d, J=1.3 Hz, 1H), 4.24 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.67-3.59 (m, 4H), 3.51-3.47 (m, 2H), 3.40 (s, 4H), 2.77 (dd, J=14.7, 0.9 Hz, 2H), 2.71 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.40-2.25 (m, 4H), 1.74-1.59 (m, 4H), 1.55-1.45 (m, 2H), 0.94 (t, J=7.3 Hz, 3H)。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−プロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例82 工程(c)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−プロピルチオフェン−3−イル)メタノン(0.15g)(実施例267、工程a)を使用して製造した。粗アルデヒドをメタノールではなくDCM溶液に溶解した。収量0.9g。
m/z 651 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (300 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.38 (s, 1H), 7.51-7.32 (m, 5H), 6.96-6.87 (m, 2H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.94-4.87 (m, 1H), 4.35-4.25 (m, 2H), 3.63-2.93 (m, 16H), 2.76 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.14-1.98 (m, 2H), 1.72-1.56 (m, 4H), 0.93 (t, J=7.3 Hz, 3H)+5個の交換可能物、観察されず。
実施例268
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−2−イル)メタノン
副題化合物を実施例82 工程(b)に記載の方法に類似の方法を使用して、5−イソプロピルチオフェン−2−カルボン酸(0.1g)を使用して製造した。収量0.18g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.23-7.15 (m, 2H), 7.13-7.04 (m, 3H), 6.84 (d, J=3.6 Hz, 1H), 4.24 (t, J=4.7 Hz, 1H), 3.69-3.58 (m, 6H), 3.50 (s, 2H), 3.41 (s, 2H), 3.17 (septet, J=6.8 Hz, 1H), 2.71 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.39-2.30 (m, 4H), 1.75-1.67 (m, 2H), 1.56-1.47 (m, 2H), 1.29 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−2−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例82 工程(c)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−2−イル)メタノン(0.18g)(実施例268、工程a)を使用して製造した。粗アルデヒドをメタノールではなくDCM溶液に溶解した。収量0.09g
m/z 651 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (300 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.37 (s, 1H), 7.45-7.33 (m, 4H), 7.24 (d, J=3.1 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.85 (d, J=3.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.96-4.86 (m, 1H), 4.36-4.26 (m, 2H), 3.75-3.63 (m, 4H), 3.56-3.48 (m, 2H), 3.36-2.94 (m, 11H), 2.13-1.96 (m, 2H), 1.81-1.62 (m, 2H), 1.28 (d, J=6.9 Hz, 6H)+5個の交換可能物、観察されず。
実施例269
(R)−7−(2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エトキシ)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例82 工程(c)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(2−(2,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(0.22g)(実施例77、工程e)を使用して製造した。粗アルデヒドをメタノールではなくDCM溶液に溶解した。収量0.13g。
m/z 718 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (300 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.36 (s, 1H), 7.98 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.15-7.00 (m, 2H), 6.93 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.93-4.86 (m, 1H), 4.46-4.38 (m, 2H), 3.74-2.94 (m, 19H), 2.15-1.97 (m, 2H), 1.87-1.69 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.7 Hz, 6H)+5個の交換可能物、観察されず。
実施例270
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(5−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール
過酸化ベンゾイル(0.085g)を、2−(5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(1.12g)およびN−ブロモスクシンイミド(1.101g)のクロロベンゼン(18mL)懸濁液に添加し、得られた混合物を100℃で窒素下、80分間加熱し、次いで冷却した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、3回水、1回塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空で濃縮して、黄色油状物として得た。油状物をテトラヒドロフラン(11mL)に溶解し、2モル濃度のボラン−メチルスルフィド複合体のTHF溶液(5.1mL)で、2分間にわたり、少しずつ処理した。得られた混合物を室温で一夜撹拌し、次いで氷水中で冷却し、メタノールの添加によりクエンチした。発泡性混合物を冷却浴から離し、室温で70分間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物を15%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、粗生成物を黄色油状物として得た。収量0.919g。
b) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
副題化合物を実施例6 工程(b)に記載の方法に類似の方法を使用して、2−(5−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール(0.38g)(実施例270 工程a)のアセトニトリル溶液を使用して、それを30分間にわたり(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノントリフルオロアセテート(実施例22 工程b)に滴下して製造した。5%トリエチルアミンの酢酸エチル溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。収量0.32g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 7.56 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.29 (d, J=7.9 Hz, 1H), 4.44 (t, J=5.3 Hz, 1H), 3.71-3.56 (m, 6H), 3.50 (s, 2H), 3.31 (septet, J=6.9 Hz, 1H), 2.90 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.57-2.25 (m, 4H), 1.81-1.66 (m, 4H), 1.62-1.49 (m, 2H), 1.36 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
c) 2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアルデヒド
副題化合物を実施例16 工程c)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(0.32g)(実施例270、工程b)を使用して製造した。混合物をデスマーチンペルヨージナンの添加後90分間撹拌した。収量0.38g。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)フェネチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例18 工程g)に記載の方法に類似の方法を使用して、2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアルデヒド(0.3g)(実施例270、工程c)のメタノール(3mL)溶液を使用して製造した。ナトリウムシアノボロハイドライド添加後、混合物を室温で3.75時間撹拌した。溶液を〜3mLの体積まで濃縮し、THFで希釈し、塩水および飽和水性重炭酸ナトリウムの混合物で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルから2回共蒸発させ、次いでアセトニトリルに溶解し:水(1:1)、濾過し、分取HPLC(Sunfire、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により除去し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、生成物を白色固体として得た。収量0.115g。
m/z 720 (M+H)+(APCI+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.93 (s, 1H), 7.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.61-7.53 (m, 2H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.91 (dd, J=8.6, 4.7 Hz, 1H), 4.27-4.08 (m, 2H), 3.76-3.59 (m, 6H), 3.48-2.85 (m, 11H), 2.03-1.88 (m, 2H), 1.78-1.63 (m, 2H), 1.35 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例271
(R)−7−(2−(3−((2,2−ジメチル−4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 1−ベンジル−4−((2−メチルアリルアミノ)メチル)ピペリジン−4−オール
6−ベンジル−1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン(2g)および2−メチルプロプ−2−エン−1−アミンHCl(2g)およびヒューニッヒ塩基(3.44mL)のエタノール(30mL)の混合物を70℃で18時間加熱した。混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をDCMおよび塩水に分配し、水性層を新たなDCMで再抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量2.70g。
m/z 275 (M+H)+(APCI+)
b) tert−ブチル9−ベンジル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシレート
濃硫酸(12ml)を、1−ベンジル−4−((2−メチルアリルアミノ)メチル)ピペリジン−4−オール(実施例271、工程a)(2.2g)に添加し、混合物を2時間、室温で静置した。反応混合物を氷/水(100mL)、続いて固体重炭酸ナトリウムで少しずつ、混合物が塩基性になるまで処理した。アセトニトリル(50mL)を添加し、続いてBOC−無水物(1.925g)および反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(×2)で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を1%メタノールのジクロロメタン溶液から1%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンに変えて溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.8g。
m/z 375 (M+H)+(APCI+)
c) tert−ブチル2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシレート
エタノール(50mL)に溶解したtert−ブチル9−ベンジル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシレート(実施例271、工程b)(0.8g)および10%パラジウム炭素(0.5g)の混合物をアンモニウムホルメート(0.8g)で処理し、反応混合物を30分間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、珪藻土を通して濾過した。溶媒を蒸発させ、残留物をアセトニトリル(×2)と共沸蒸留して、副題化合物を得た。収量0.55g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 3.25 (s, 2H), 3.19 (s, 2H), 2.84-2.76 (m, 2H), 2.59-2.50 (m, 2H), 1.51-1.42 (m, 4H), 1.41 (s, 9H), 1.13 (s, 6H)。1交換可能な観察されず。
d) tert−ブチル9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシレート
2−(3−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(0.416g)を、1時間にわたり、tert−ブチル2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシレート(実施例271、工程c)(0.55g)およびトリエチルアミン(0.809mL)のアセトニトリル(20mL)溶液に少しずつ添加した。混合物を2時間20℃で撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液をおよびDCMに分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を2%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンで溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を得た。収量0.78g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.21-7.04 (m, 4H), 4.24 (t, J=5.5 Hz, 1H), 3.66-3.59 (m, 2H), 3.43 (s, 2H), 3.25 (s, 2H), 3.19 (s, 2H), 3.00 (s, 2H), 2.71 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.32-2.24 (m, 2H), 1.64-1.50 (m, 4H), 1.40 (s, 9H), 1.13 (s, 6H)。
e) 2−(3−((2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エタノール
トリフルオロ酢酸(5mL)を、tert−ブチル9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシレート(実施例271、工程d)(0.78g)のDCM(20mL)溶液に添加し、反応混合物を30分間、20℃で静置した。トルエン(40mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をアセトニトリルと共沸蒸留した(×2)。残留物を水(30mL)に溶解し、酢酸エチルで洗浄し、水性層を固体炭酸ナトリウムの添加により塩基性化し、30分間20℃で撹拌した。水性混合物を次いでDCM(×6)で抽出し、合わせたDCM層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.4g。
m/z 319 (M+H)+(APCI+)
f) (9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン
副題化合物を実施例22 工程(a)に記載の方法に類似の方法を使用して、2−(3−((2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エタノール(0.2g)(実施例271、工程e)および2−メチルチアゾール−4−カルボン酸(0.09g)を使用して製造した。反応混合物を18時間撹拌し、クロマトグラフィーの溶出溶媒は2%メタノールのジクロロメタン溶液と1%トリエチルアミンであった。収量0.16g
m/z 444.1 (M+H)+(APCI+)
g) (R)−7−(2−(3−((2,2−ジメチル−4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例22 工程(d)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(0.15g)(実施例271、工程f)を使用して製造した。混合物ナトリウムシアノボロハイドライド添加後3時間撹拌し、2−メチルテトラヒドロフランをTHFの代わりに添加した。収量0.12g。
m/z 652 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.27 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.43-7.32 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.68 (s, 2H), 3.62 (s, 2H), 3.28-3.10 (m, 8H), 3.06-2.97 (m, 2H), 2.67 (s, 3H), 1.95-1.73 (m, 4H), 1.19 (s, 6H)。5個の交換可能体観察されず。
実施例272
(R)−5−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) (5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
副題化合物を実施例271 工程(f)に記載の方法に類似の方法を使用して、2−(3−((2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)エタノール(0.2g)(実施例271、工程e)および5−エチルチオフェン−3−カルボン酸を使用して製造した。収量0.22g。
m/z 457.1 (M+H)+(APCI+)
b) (R)−5−(2−(3−((4−(5−エチルチオフェン−3−カルボニル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例23に記載の方法に類似の方法を使用して、(5−エチルチオフェン−3−イル)(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(0.22g)(実施例272、工程a)を使用して製造した。工程a)において混合物をナトリウムトリアセトキシボロハイドライド添加後3時間撹拌した。収量0.085g。
m/z 659 (M+H)+(Multimode+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 8.16 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.44-7.29 (m, 4H), 7.13 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J=1.0 Hz, 1H), 6.55 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.37-5.32 (m, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.52-3.40 (m, 4H), 3.28 (t, J=8.3 Hz, 2H), 3.20-2.99 (m, 8H), 2.81 (q, J=7.4 Hz, 2H), 1.93-1.65 (m, 4H), 1.25 (t, J=7.4 Hz, 3H), 1.18 (s, 6H)。6個の交換可能体観察されず。
実施例273
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
(R)−5−(2−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(0.15g)(WO2004106333)のメタノール(2mL)溶液を、酢酸(0.021mL)で処理し、10分間撹拌した。2−(5−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例270、工程c)(0.190g)のメタノール(3mL)溶液を次いで添加し、得られた混合物を室温で10分間撹拌し、その後氷水中で冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(0.038g)で処理した。冷却浴を除き、混合物を室温で2.75時間撹拌した。溶液を〜3mLの体積まで濃縮し、THF(20mL)で希釈し、塩水(10mL)および飽和水性重炭酸ナトリウム(1mL)の混合物で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルから2回共蒸発させ、一部THF(10mL)に溶解し、トリエチルアミントリヒドロフルオライド(0.12mL)で処理し、室温で一夜撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残留物をアセトニトリル:水(3:2、10mL)に溶解し、濾過し、分取HPLC(Sunfire、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.133g。
m/z 714 (M+H)+(APCI+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 8.17 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.62-7.53 (m, 2H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.55 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=9.1, 4.0 Hz, 1H), 4.29-4.10 (m, 2H), 3.76-3.59 (m, 6H), 3.49-2.87 (m, 11H), 2.05-1.87 (m, 2H), 1.80-1.62 (m, 2H), 1.34 (d, J=6.9 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例274
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 2−(3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド
副題化合物を実施例16 工程c)に記載の方法に類似の方法を使用して、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−イル)メタノン(0.16g)(実施例265、工程a)を使用して製造した。収量0.24g。
m/z 470 (M+H)+(APCI+)
b) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネチルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例273に記載の方法に類似の方法を使用して、2−(3−((4−(2−(ペンタン−3−イル)チアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)アセトアルデヒド(実施例274、工程a)を使用して製造した。収量0.097g。
m/z 674 (M+H)+(APCI+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 8.15 (d, J=10.0 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.47-7.28 (m, 4H), 7.13 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.55 (d, J=9.7 Hz, 1H), 5.39-5.28 (m, 1H), 4.33-4.11 (m, 2H), 3.79-3.56 (m, 6H), 3.50-2.84 (m, 11H), 2.11-1.90 (m, 2H), 1.83-1.58 (m, 6H), 0.84 (t, J=7.3 Hz, 6H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例275
(R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 3−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピル)安息香酸
副題化合物を実施例53、工程b)に記載の方法に類似の方法を使用して、メチル3−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピル)ベンゾエートを使用して製造した。反応混合物を20℃で18時間、次いで40℃で10時間撹拌した。混合物を水およびジエチルエーテルに分配し、最終トリチュレーションは必要なかった。
m/z 292 (M-H)+(APCI+)
b) tert−ブチル1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルカルバメート
副題化合物を実施例16、工程a)に記載の方法に類似の方法を使用して、3−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピル)安息香酸(2.68g)を使用して製造した。反応混合物を添加中氷浴で冷却し、次いで20℃で2時間撹拌した。収量2.5g。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.23-7.13 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 6.98 (d, J =7.4 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 5.09 (t, J =5.6 Hz, 1H), 4.45 (d, J =5.6 Hz, 2H), 2.89 (s, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.14 (s, 6H)。
c) (3−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェニル)メタノール
トリフルオロ酢酸(5mL)溶液を、tert−ブチル1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルカルバメート(実施例275、工程b)(0.7g)のDCM溶液(20mL)に添加し、得られた溶液を20℃で30分間静置した。トルエン(40mL)を添加し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をDCMおよび1M水性水酸化ナトリウムに分配し、水性層をDCM(×2)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.440g。
m/z 180 (M+H)+(APCI+)
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.23 (t, J =8.0 Hz, 1H), 7.19-7.12 (m, 2H), 7.04 (d, J =8.6 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H), 2.58 (s, 2H), 0.99 (s, 6H)。3個の交換可能体観察されず。
d) (R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オン
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(0.518g)および(3−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェニル)メタノール(0.19g)(実施例275、工程c)およびヨウ化ナトリウム(0.159g)およびヒューニッヒ塩基(0.555mL)のアセトニトリル(3mL)中の混合物を、窒素下2日間加熱還流した。さらに(3−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェニル)メタノール(0.19g)およびヒューニッヒ塩基(0.185mL)を添加し、加熱還流を1日間続けた。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび塩水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させた。粗生成物を3%メタノールおよび1%トリエチルアミンのジクロロメタン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.44g。
m/z 587 (M+H)+(APCI+)
e) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(実施例275、工程d)(0.44g)およびパラジウム炭素(10%)(80mg)のエタノール(30mL)中の混合物を、5バール圧の水素下、3時間激しく撹拌した。触媒を濾取し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.37g。
m/z 497 (M+H)+(APCI+)
f) (R)−tert−ブチル5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−8−イルカーボネート
(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例275、工程e)(0.37g)およびBOC−無水物(0.163g)およびトリエチルアミン(0.208mL)のエタノール(20mL)溶液を、室温で18時間静置した。溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.44g。
m/z 597 (M+H)+(APCI+)
g) (R)−tert−ブチル5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−ホルミルフェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−8−イルカーボネート
二酸化マンガン(0.6g)を、(R)−tert−ブチル5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−8−イルカーボネート(実施例275、工程f)(0.44g)のジクロロメタン(30mL)溶液に添加し、混合物を20℃で3時間激しく撹拌した。反応混合物を珪藻土を通して濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.42g。
m/z 595 (M+H)+(APCI+)
h) (R)−3−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ)−2−メチルプロピル)ベンズアルデヒド
(R)−tert−ブチル5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−ホルミルフェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−8−イルカーボネート(実施例275、工程g)(0.42g)のメタノール(15mL)溶液を、アンモニア(35%水性)(2mL)で処理した。反応混合物を3時間、20℃で静置した。溶媒を窒素流下に除去し、残留物を酢酸エチルおよび塩水に分配した。水性層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、副題化合物を得た。収量0.34g。
m/z 495 (M+H)+(APCI+)
i) (5−イソプロピルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン
副題化合物を実施例22、工程a)およびb)に記載の方法に類似の方法を使用して、5−イソプロピルチオフェン−3−カルボン酸を使用して製造した。工程b)で、残留物をクロマトグラフィーで精製しなかった。粗生成物をアセトニトリルと共沸蒸留した(×2)。残留物をDCMおよび1M水性水酸化ナトリウムに分配し、水性層をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下除去して、副題化合物を得た。収量0.4g。
m/z 309 (M+H)+(APCI+)
j) (R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
副題化合物を実施例14、工程b)に記載の方法に類似の方法を使用して、(R)−3−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ)−2−メチルプロピル)ベンズアルデヒド(0.32g)(実施例275、工程h)および(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(0.21g)(実施例275、工程i))を使用して製造した。粗生成物を8%メタノールのジクロロメタン溶液と1%880水性アンモニアのフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した。純粋フラクションを蒸発乾固して、副題化合物を得た。収量0.31g。
m/z 787 (M+H)+(APCI+)
k) (R)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−(1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
表題化合物を実施例23、工程b)に記載の方法に類似の方法を使用して、(R)−5−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(0.31g)(実施例275、工程j)を使用して製造した。収量0.18g。
m/z 673 (M+H)+(multimode+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 9.98 (s, 1H), 8.14 (d, J =10.0 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.44-7.40 (m, 2H), 7.36-7.30 (m, 2H), 7.20 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.01 (d, J =8.2 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.58 (d, J =9.7 Hz, 1H), 5.37-5.31 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.68-3.63 (m, 2H), 3.55-3.51 (m, 2H), 3.21-2.98 (m, 11H), 2.01 (s, 2H), 1.69 (s, 2H), 1.31-1.24 (m, 12H)+5個の交換可能体観察されず。
実施例276
8−ヒドロキシ−5−((R)−1−ヒドロキシ−2−((R)−1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)プロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
a) 1−(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)フェニル)プロパン−2−オン
(3−ブロモベンジルオキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(16.72g)、イソプロペニルアセテート(9.2mL)、トリ−n−ブチル錫メトキシド(24mL)、酢酸パラジウム(II)(0.625g)およびトリ(o−トリル)ホスフィン(1.70g)の無水トルエン(65mL)中の混合物を100℃で5時間加熱還流し、次いで一夜冷却した。混合物を酢酸エチル(130mL)および4モル濃度水性カリウムフルオライド(80mL)で希釈し、20分間激しく撹拌した。珪藻土を添加し、懸濁液を次いで珪藻土を通して濾過し、残留物を酢酸エチルでよく洗浄した。合わせた濾液および洗液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮し、イソヘキサン、10%ジクロロメタンのイソヘキサン溶液および20%ジエチルエーテルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量13.71g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30 (t, J =7.6 Hz, 1H), 7.23 (d, J =7.7 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.09 (d, J =7.4 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 3.68 (s, 2H), 2.14 (s, 3H), 0.94 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
b) (3−((R)−2−((R)−1−フェニルエチルアミノ)プロピル)フェニル)メタノールヒドロクロライド
1−(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)フェニル)プロパン−2−オン(実施例276、工程a)(6.85g)のジクロロメタン溶液(240mL)を酢酸(1.27mL)、(R)−(+)−1−フェニルエチルアミン(2.83mL)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(7.09g)で処理し、得られた懸濁液を室温で一夜撹拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム(120mL)を5分間にわたり少しずつ添加してクエンチした。2相混合物を1.75時間激しく撹拌し、次いで分離した。水性相をで抽出したさらにジクロロメタン、合わせた有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、油状物を得た。油状物を10%エタノールのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製して、シリル化アルコールを黄色油状物として得た(7.21g)。油状物をHCl/メタノール溶液(1M、20mL)に溶解し、室温で25分間維持し、次いで真空で濃縮した。得られたガム状物をメタノール/ジエチルエーテルでトリチュレートし、結晶性スラリーを得て、それを30分間撹拌した。固体を濾過により除去し、ジエチルエーテルでよく洗浄し、メタノール/ジエチルエーテルから3回再結晶して、副題化合物を白色結晶として得た。収量1.9g。
m/z 270 (M+H)+(APCI+)
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.84 (br s, 1H), 9.21 (br s, 1H), 7.69 (d, J=6.9 Hz, 2H), 7.53-7.40 (m, 3H), 7.23 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J=7.7 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.88 (d, J=7.4 Hz, 1H), 5.16 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.69-4.55 (m, 1H), 4.43 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.42-3.30 (m, 1H), 3.04-2.91 (m, 1H), 2.61-2.47 (m, 1H), 1.63 (d, J=6.7 Hz, 3H), 1.10 (d, J=6.7 Hz, 3H)。
c) (R)−(3−(2−アミノプロピル)フェニル)メタノール
(3−((R)−2−((R)−1−フェニルエチルアミノ)プロピル)フェニル)メタノールヒドロクロライド(実施例276、工程b)(1.92g)、20%水酸化パラジウム炭素(0.757g)およびアンモニウムホルメート(2.28g)のエタノール(30mL)中の混合物を75℃で1.5時間撹拌し、次いで冷却した。懸濁液を珪藻土を通して濾過し、残留物をエタノールでよく洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空で濃縮して、薄黄色ガム状物を、所望の生成物およびデス−ヒドロキシアナログの混合物として得た。収量1.54g。直接使用
d) (R)−tert−ブチル1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イルカルバメート
ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.034g)のTHF(5mL)溶液を、20分間にわたり、不純(R)−(3−(2−アミノプロピル)フェニル)メタノール(実施例276、工程c)(1.54g)のTHF(10mL)および水(10mL)溶液に添加した。得られた混合物を室温で週末中撹拌し、次いでトリエチルアミン(3.90mL)を添加した。さらにジ−tert−ブチルジカーボネート(2.013g)のTHF(5mL)溶液を30分間にわたり滴下した。得られた混合物を室温で一夜撹拌し、次いで真空で濃縮して、THFを除去した。得られた油状水性相を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空でフラッシュシリカ上で濃縮した。残留物を35%酢酸エチルのイソヘキサン溶液で溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を白色固体として得た。収量0.9g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.29 (t, J =7.6 Hz, 1H), 7.25-7.17 (m, 2H), 7.11 (d, J =7.4 Hz, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.37 (br s, 1H), 3.91 (br s, 1H), 2.85 (dd, J =12.7, 5.0 Hz, 1H), 2.66 (dd, J =13.3, 7.4 Hz, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.09 (d, J =6.7 Hz, 3H)。1個の交換可能なプロトンが観察されなかった。
e) 8−(ベンジルオキシ)−5−((R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((R)−1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オン
(R)−tert−ブチル1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イルカルバメート(実施例276、工程d)(0.78g)のジクロロメタン溶液(20mL)を、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理し、室温で40分間撹拌した。トルエンを添加し、溶液を真空で濃縮した。残留物を1M水性NaOHおよびDCMに分配し、相を分離した。水性相をさらに2回DCMで抽出し、次いで合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、真空で濃縮して、(R)−(3−(2−アミノプロピル)フェニル)メタノールを無色油状物として得て、それは静置により白色固体にゆっくり結晶化した(0.442g)。(R)−(3−(2−アミノプロピル)フェニル)メタノール(0.223g)、(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(0.72g)、ヨウ化ナトリウム(0.219g)およびヒューニッヒ塩基(0.77mL)のアセトニトリル(3mL)中の混合物を、窒素下、一夜加熱還流した。さらに(R)−(3−(2−アミノプロピル)フェニル)メタノール(0.219g)、ヒューニッヒ塩基(0.51mL)およびアセトニトリル(2mL)を添加し、混合物を二夜目加熱還流した。冷却した反応混合物を酢酸エチルで希釈し、2回水、1回塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO4)、真空でフラッシュシリカ上で濃縮した。得られた粉末を5%トリエチルアミンの酢酸エチルで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を薄黄色泡状物として得た。収量0.525g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.37 (br s, 1H), 8.46 (d, J =9.7 Hz, 1H), 7.69-7.56 (m, 5H), 7.39-7.22 (m, 4H), 7.17 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J =6.7 Hz, 1H), 6.82 (d, J =10.0 Hz, 1H), 5.37 (d, J =2.1 Hz, 2H), 5.26 (dd, J =7.4, 5.6 Hz, 1H), 4.82 (s, 2H), 3.24 (dd, J =11.4, 7.6 Hz, 1H), 3.05 (q, J =6.5 Hz, 1H), 2.93 (dd, J =11.4, 5.5 Hz, 1H), 2.84 (dd, J =13.6, 7.0 Hz, 1H), 2.74 (dd, J =13.2, 6.8 Hz, 1H), 1.25 (d, J =6.2 Hz, 3H), 1.04 (s, 9H), 0.24 (s, 3H), 0.00 (s, 3H)。2個の交換可能なプロトン観察されず。
f) 5−((R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((R)−1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
8−(ベンジルオキシ)−5−((R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((R)−1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(実施例276、工程e)(0.52g)および10%パラジウム炭素触媒(0.102g)のエタノール(36mL)中の混合物を、室温で、5バール圧の水素で1.5時間水素化し、次いで室温で、1バール圧の水素で一夜水素化した。混合物を珪藻土を通して濾過し、触媒をエタノールでよく洗浄し、合わせた濾液および洗液を真空で濃縮して、副題化合物を得た。収量0.42g。物質を次工程に直ぐに使用した。
m/z 483 (M+H)+(APCI+)
g) tert−ブチル(R)−2−(8−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル((R)−1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
5−((R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((R)−1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イルアミノ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン(実施例276、工程f)(0.42g)をエタノール(25mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.26mL)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(0.201g)で処理し、室温で1.5時間撹拌した。さらにジ−tert−ブチルジカーボネート(0.203g)およびトリエチルアミン(0.13mL)を添加し、混合物を室温で一夜撹拌し、その後それを真空で濃縮して、副題化合物を得た。収量0.609g。物質を次工程に直ぐに使用した。
m/z 683 (M+H)+(APCI+)
h) tert−ブチル(R)−2−(8−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル((R)−1−(3−ホルミルフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
tert−ブチル(R)−2−(8−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル((R)−1−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート(実施例276、工程g)(0.609g)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、酸化マンガン(IV)(0.791g)を添加し、得られた懸濁液を室温で週末中撹拌した。さらに酸化マンガン(IV)(0.801g)を添加し、懸濁液をさらに4時間撹拌した。混合物を珪藻土を通して濾過し、残留物をDCMでよく洗浄し、合わせた濾液および洗液を真空で濃縮して、副題化合物を得た。収量0.521g。物質を次工程に直ぐに使用した。
m/z 681 (M+H)+(APCI+)
i) tert−ブチル(R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル((R)−1−(3−ホルミルフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
tert−ブチル(R)−2−(8−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル((R)−1−(3−ホルミルフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート(実施例276、工程h)(0.521g)をメタノール(20mL)に懸濁し、‘880’水性アンモニア(2.5mL)で処理して、懸濁液を得て、それを室温で3時間撹拌した。混合物を窒素流を流しながら濃縮し、残留物を酢酸エチル、水および塩水に分配し、相を分離した。水性相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空で濃縮して、副題化合物を得た。収量0.476g。物質を次工程に直ぐに使用した。
m/z 581 (M+H)+(APCI+)
j) tert−ブチル(R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル((R)−1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
tert−ブチル(R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル((R)−1−(3−ホルミルフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート(実施例276、工程i)(0.476g)を、(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例275、工程i)(0.296g)、N−メチル−2−ピロリジノン(20mL)、酢酸(0.052mL)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.294g)で処理し、混合物を室温で一夜撹拌した。溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液をおよび水の混合物に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた抽出物を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空で濃縮し、次いで1:5:94 NEt3:MeOH:DCMで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を得た。収量0.471g。
m/z 874 (M+H)+(APCI+)
k) 8−ヒドロキシ−5−((R)−1−ヒドロキシ−2−((R)−1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)プロパン−2−イルアミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オンジトリフルオロアセテート
tert−ブチル(R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル((R)−1−(3−((4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート(実施例276、工程j)(0.465g)のギ酸(25mL)溶液を、室温で4時間撹拌し、次いでトルエンで希釈し、真空で濃縮した。残留物を水およびアセトニトリル(11mL)の混合物に溶解し、濾過し、分取HPLC(Sunfire、勾配:5−50%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを真空で濃縮し、3回アセトニトリルから共蒸発させて、無色残留物を得た。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、固体を得て、それを濾過により回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で室温で乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.234g。
m/z 659 (M+H)+(APCI+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 8.20-8.13 (m, 1H), 7.48 (d, J =1.0 Hz, 1H), 7.46-7.31 (m, 4H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.00 (d, J =8.2 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.56 (d, J =9.7 Hz, 1H), 5.37 (t, J =6.4 Hz, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.70-3.62 (m, 2H), 3.62-3.50 (m, 3H), 3.49-3.36 (m, 2H), 3.30-2.98 (m, 8H), 2.81-2.71 (m, 1H), 2.12-1.93 (m, 2H), 1.81-1.60 (m, 2H), 1.28 (d, J =6.7 Hz, 6H), 1.20-1.13 (m, 3H)。6個の交換可能なプロトン観察されず。
実施例277
(R)−N−シクロヘキシル−N−(2−(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチルアミノ)エチル)−3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパンアミドジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパノエート
Triton-B(0.094mL)を、(9−(3−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−メチルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例6、工程b)(1.72g)のトルエン(30mL)溶液に添加した。混合物を真空で濃縮し、0℃に冷却した。tert−ブチルアクリレート(0.671mL)を1分間にわたり添加し、混合物を室温で20時間撹拌した。反応をDCM(50mL)で希釈し、有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を得た。物質を次工程に直接使用。
b) 3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパン酸
tert−ブチル3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパノエート(実施例277、工程a)をDCM(10mL)に溶解し、TFA(2mL)を添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、次いで蒸発させた。残留物をトルエンと共沸蒸留し、MeCN(10mL)に再溶解した。これをMeCNで予め湿らせたSCXカートリッジ(50g、Varian)に載せた。カートリッジをMeCN(100mL)で洗浄し、880水性アンモニアのMeCN溶液(1:4、100mL)で溶出した。溶離剤を蒸発させて、副題化合物を得た。物質を次工程に直接使用。
c) N−シクロヘキシル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパンアミド
3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパン酸(実施例277、工程b)をDMF(10mL)に溶解し、N−(2,2−ジメトキシエチル)シクロヘキサンアミン(WO2008075025)(0.93g)、トリエチルアミン(2.88mL)およびT3P(3.95mL)を添加した。反応を一夜撹拌し、水(100mL)および酢酸エチル(100mL)に分配した。層を分離し、水性物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を47.5:47.5:5 酢酸エチル:i−ヘキサン:トリエチルアミンから95:5 酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.9g。
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 7.85 (s, 1H), 7.26-7.05 (m, 4H), 4.46-4.37 (m, 1H), 3.68-3.55 (m, 11H), 3.43 (s, 2H), 3.33-3.22 (m, 8H), 2.77 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.56 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.38-2.32 (m, 4H), 1.78-1.65 (m, 4H), 1.63-1.42 (m, 6H), 1.33-1.19 (m, 2H), 1.15-1.00 (m, 2H)。
d) N−シクロヘキシル−3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)−N−(2−オキソエチル)プロパンアミド
トス酸(1384mg)を、N−シクロヘキシル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパンアミド(実施例277、工程c)(683mg)のDCM(10mL)溶液に添加し、得られた混合物を環境温度で4時間撹拌した。重炭酸ナトリウム溶液(飽和、10mL)を注意深く添加し、混合物を泡立ちが止むまで撹拌した(10分間)。反応をDCM(50mL)で希釈し、水性物を分離した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×20mL)、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を得た。
m/z 611 (M+H)+(APCI+)
e) (R)−N−シクロヘキシル−N−(2−(2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7−イル)エチルアミノ)エチル)−3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)プロパンアミドジトリフルオロアセテート
N−シクロヘキシル−3−(3−((4−(2−メチルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェネトキシ)−N−(2−オキソエチル)プロパンアミド(実施例277、工程d)(0.122g)のメタノール(3mL)溶液を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、HCl(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.079g)および酢酸(0.011mL)中の混合物に添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.019g)を次いで添加し、混合物を環境温度に温め、2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を95:5:0.5から89:10:1 DCM:MeOH:880水性アンモニアで溶出するフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、HPLC(Sunfire、勾配:5−40%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発させ、ジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.085g。
m/z 821 (M+H)+(MultiMode+)
1H NMR (400 MHz, DMSO, 90℃) δ 11.26 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.41-7.28 (m, 4H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.89 (dd, J=8.7, 4.1 Hz, 1H), 4.29 (s, 2H), 3.74-3.43 (m, 13H), 3.29-2.98 (m, 8H), 2.83 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.71-2.56 (m, 5H), 1.98-1.01 (m, 14H)。5個の交換可能物、観察されず。
実施例278
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(4−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
a) tert−ブチル(2−(5−クロロチオフェン−2−イル)エトキシ)ジメチルシラン
N−クロロスクシンイミド(0.83g)を、tert−ブチルジメチル(2−(チオフェン−2−イル)エトキシ)シラン(1.5g)(実施例4 工程a)のクロロホルム(50mL)溶液に少しずつ添加し、3日間加熱還流した。黄色溶液をDCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物をイソヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量1g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.69 (d, J=3.5 Hz, 1H), 6.57-6.54 (m, 1H), 3.75 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.89 (t, J=6.4 Hz, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)
b) 5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−クロロチオフェン−3−カルボアルデヒド
tert−ブチル(2−(5−クロロチオフェン−2−イル)エトキシ)ジメチルシラン(0.8g)(実施例278、工程a)を、5分間にわたり、撹拌しているブチルリチウム(ヘキサン中2.5M 1.7mL)および2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(0.73mL)のTHF(25mL)溶液に、−78℃で滴下した。得られた混合物を2時間撹拌し、DMF(0.67mL)を添加した。混合物をさらに1時間撹拌し、RTに温めた。反応を注意深くHCl溶液(0.5M、200mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(2×100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。得られた油状物をイソヘキサンから5%エーテルのイソヘキサン溶液勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量(0.8g)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.98 (s, 1H), 7.06-7.04 (m, 1H), 3.79 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.95-2.85 (m, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)
c) 5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−3−カルボアルデヒド
5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−クロロチオフェン−3−カルボアルデヒド(0.8g)(実施例278、工程b)の混合物のエタノール(50mL)およびトリエチルアミン(0.91mL)と10%パラジウム炭素触媒(0.28g)を、4バール圧の水素下、18時間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをエタノール(50mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させ、トルエン(20mL)と共沸蒸留して、黄色油状物として得た。油状物をDCM(100mL)に溶解し、二酸化マンガン(2.3g)を添加し、得られた懸濁液を一夜還流した。混合物をセライトを通して濾過し、フィルターパッドをDCM(50mL)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空で蒸発させて、副題化合物を黄色油状物として得た。収量0.6g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.80 (s, 1H), 7.93-7.90 (m, 1H), 3.80 (t, J=6.2 Hz, 2H), 2.99 (t, J=5.9 Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)+1個のH溶媒によりピーク不明瞭
d) (9−((5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−3−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−3−カルボアルデヒド(0.6g)(実施例278、工程c)を、(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(0.94g)(実施例22、工程b)のN−メチル−2−ピロリジノン(5mL)および酢酸(0.13mL)の混合物に添加し、30分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.71g)を次いで添加し、混合物を一夜撹拌した。反応を水(100mL)に注ぎ、飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用してpHを8に調節し、得られた水性溶液を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を水(3×100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を77.5:17.5:5 i−ヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミンから47.5:47.5:5 i−ヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物を透明油状物として得た。収量0.8g。
564 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.91 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 3.79 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.69-3.55 (m, 4H), 3.41-3.27 (m, 3H), 2.92 (td, J=6.3, 0.8 Hz, 2H), 2.42-2.23 (m, 6H), 1.75-1.64 (m, 2H), 1.59-1.47 (m, 2H), 1.37 (d, J=6.9 Hz, 6H), 0.89 (s, 9H), 0 (s, 6H)
e) (9−((5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−3−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
テトラブチルアンモニウムフルオライド(テトラヒドロフラン中1M、2.1mL)を、(9−((5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)チオフェン−3−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例278、工程d)(0.80g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に添加した。2時間後、溶液を真空で蒸発させ、残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)および酢酸エチル(50mL)に分配した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液を塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を20:1 酢酸エチル:トリエチルアミンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させて、副題化合物をガム状物として得た。収量0.61g。
450 (M+H)+(APCI)
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 90℃) δ 7.90 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.41 (t, J=5.1 Hz, 1H), 3.72-3.55 (m, 4H), 3.41-3.24 (m, 3H), 3.00 (s, 2H), 2.88 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.43-2.26 (m, 6H), 1.75-1.30 (m, 10H)
f) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(2−(4−((4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンジトリフルオロアセテート
(9−((5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−3−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(0.35g)(実施例278、工程e)のジクロロメタン(10mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.06mL)、続いてデスマーチンペルヨージナン(0.56g)で処理し、得られた混合物をRTで1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および酢酸エチル(10mL)で処理し、5分間激しく撹拌した。混合物を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、酢酸(0.09mL)で処理し、溶媒を減圧下蒸発させた。残留物をメタノール(5mL)に溶解し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.15g)を次いで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後氷浴で冷却した。ナトリウムシアノボロハイドライド(0.07g)を次いで添加し、混合物をRTに温め、一夜撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。94.5:5:0.5から89:10:1 DCM:メタノール:‘880’水性アンモニア勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させた。さらに分取HPLC(SunfireTM、勾配:10−30%アセトニトリルの0.2%水性TFA溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、真空で蒸発させ、アセトニトリルと共沸蒸留し、残留物をエーテルでトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得た。収量0.10g。
m/z 658 (M+H)+(Multimode)
1H NMR (500 MHz, D6-DMSO) δ 11.68 (s, 1H), 10.42-10.01 (m, 2H), 9.06 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.92 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.79 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.52 (s, 1H), 4.94-4.86 (m, 1H), 4.42-4.23 (m, 2H), 3.82-3.48 (m, 6H), 3.34-2.91 (m, 11H), 2.14-2.02 (m, 2H), 1.83-1.59 (m, 2H), 1.33 (d, J=6.8 Hz, 6H)
実施例279
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−3,3−ジメチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) エチル8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルオクタノエート
n−ブチルリチウム(32.8mL)を、ジイソプロピルアミン(トルエン中1M、11.64mL)のTHF(60mL)溶液に、0℃から5℃で15分間にわたり添加し、この混合物を30分間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、次いでイソ酪酸エチルエステル(10mL)を15分間にわたり滴下した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで(6−ブロモヘキシルオキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(23mL)を滴下し、反応混合物を−78℃でさらに60分間撹拌した。冷却浴を除き、混合物を室温で一夜撹拌し、その後塩化アンモニウムの飽和水性溶液(300mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(250mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。0−40%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を、薄コハク色液体として得た。収量20g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 4.11 (q, J=7.1 Hz, 2H);3.59 (t, J=6.6 Hz, 2H);1.54-1.45 (m, 4H);1.35-1.18 (m, 9H);1.15 (s, 6H);0.89 (s, 9H);0.05-0.03 (m, 6H)。
b) 8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルオクタン−1−オール
エチル8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルオクタノエート(実施例279、工程a)(20g)の乾燥エーテル溶液を、窒素下(300mL)、氷浴で0℃に冷却し、次いでジイソブチルアルミニウムハイドライド(トルエン中1M、133mL)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで飽和水性カリウムナトリウムタートレート(Rochelleの塩、400mL)でクエンチし、一夜撹拌した。混合物を酢酸エチル(3×300mL)で抽出し、次いで合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0−20%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量10.11g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.60 (t, J=6.6 Hz, 2H);3.31 (s, 2H);1.56-1.46 (m, 2H);1.38-1.18 (m, 8H);0.89 (s, 9H);0.86 (s, 6H);0.06-0.03 (m, 6H)+1個の交換可能な観察されず。
c) (E)−tert−ブチル(9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エニルオキシ)ジメチルシランおよび(Z)−tert−ブチル(9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エニルオキシ)ジメチルシランの混合物
塩化オキサリル(5.9mL)を、−70℃で、ジメチルスルホキシド(4.98mL)の乾燥ジクロロメタン(60mL)溶液に添加し、混合物を1時間撹拌した。ジクロロメタン(20mL)に溶解した8−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルオクタン−1−オール(実施例279、工程b)(10.11g)を滴下し、混合物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(19.4mL)を次いで添加し、撹拌を1時間続けた。冷却浴を除き、混合物を室温に温め、この時点でDCM(15mL)を添加した。1N HClを滴下して、反応混合物に存在する塩を溶解させ、層を分離した。水性層をDCM(2×250mL)で抽出し、次いで合わせた有機層を飽和水性炭酸ナトリウム(250mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、オレンジ色液体を得た。残留物を溶離剤としてジエチルエーテルを使用するシリカの短プラグを通して濾過し、8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2,2−ジメチル−オクタナールを黄色液体として得て、それをさらに精製せずに使用した。
カリウムtert−ブトキシド(15.3g)および(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロライド(48g)の乾燥THF(350mL)を0℃に冷却し、30分間撹拌した。8−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2,2−ジメチル−オクタナール(10.03g)を乾燥THF(150mL)に溶解し、反応混合物に添加し、それを、次いで0℃で1時間撹拌した。混合物を室温に温め、30分間撹拌し、その後飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)を添加し、続いてジエチルエーテル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(300mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下蒸発させて、粗生成物を得た。
シクロヘキサン(300mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。溶媒を傾捨し、この工程を繰り返した。シクロヘキサン層の蒸発により黄色液体を得て、幾分白色固体が存在した。固体を濾過により除去し、次いで濾液を0−40%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。さらに物質(3.2g)をアセトン(50mL)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(3.05g)、続いてMerrifield樹脂(6.4g)で処理し、混合物を週末中撹拌して精製した。樹脂を濾過し、アセトン(100mL)、DCM(50mL)およびメタノール(50mL)で洗浄した。濾液を蒸発させ、DCM(200mL)に取り込み、水(2×60mL)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下蒸発させて、副題生成物を薄黄色液体として、およびcis/trans異性体混合物として得た。収量2.6g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 6.16 (d, J=12.9 Hz, 0.6H);5.69 (d, J=7.0 Hz, 0.4H);4.73 (d, J=12.9 Hz, 0.6H);4.09 (d, J=7.0 Hz, 0.4H);3.61-3.56 (m, 2H);3.53-3.47 (m, 3H);1.56-1.45 (m, 2H);1.38-1.16 (m, 8H);1.05 (d, J=10.1 Hz, 3H);0.97 (s, 3H);0.92-0.86 (m, 9H);0.06-0.02 (m, 6H)。
d) (E)−9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エン−1−オールおよび(Z)−9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エン−1−オール混合物
(E)−tert−ブチル(9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エニルオキシ)ジメチルシラン(実施例279、工程c)(2.57g)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(16.4mL)を添加し、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(3×100mL)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、副題化合物を薄黄色液体として、および混合物のcis/trans異性体として得て、それをさらに精製せずに使用した。収量1.2g
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 6.16 (d, J=12.9 Hz, 0.5H);5.70 (d, J=7.0 Hz, 0.5H);4.74 (d, J=12.9 Hz, 0.5H);4.11 (d, J=7.0 Hz, 0.5H);3.68-3.61 (m, 2H);3.52 (s, 1.5H);3.49 (s, 1.5H);1.62-1.51 (m, 2H);1.40-1.21 (m, 8H);1.07 (s, 3H);0.98(s, 3H)+1個の交換可能な観察されず。
e) 7,7−ジメチル−9−オキソノニルメタンスルホネート
(E)−9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エン−1−オールおよび(Z)−9−メトキシ−7,7−ジメチルノン−8−エン−1−オール(実施例279、工程d)(1.6g)の混合物をジクロロメタン(15mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.33mL)を添加し、次いで混合物をアルゴン下、氷浴で0℃に冷却した。メタンスルホニルクロライド(0.68mL)を5分間にわたり滴下し、反応混合物を0℃で15分間、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合物を塩水(2×30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下蒸発させて、粗生成物を得た。0−100%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量1.2g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 9.85-9.81 (m, 1H);4.25-4.18 (m, 2H);3.00 (s, 3H);2.25 (m, 2H);1.80-1.69 (m, 2H);1.47-1.37 (m, 2H), 1.31 (s, 6H);1.05-1.01 (m, 6H)。
f) 9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−3,3−ジメチルノナナール
(2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−(1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−メタノン(0.262g)(実施例102、工程cの通りトリフルオロ酢酸塩として製造)をアセトニトリル(4mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.22mL)を添加した。この溶液を次いで7,7−ジメチル−9−オキソノニルメタンスルホネート(実施例279、工程e)(0.291g)のアセトニトリル(4mL)溶液に添加し、得られた混合物を80℃で一夜加熱した。溶媒を真空下で除去した。0−10%メタノールのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.361g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 9.80-9.77 (m, 1H);7.81 (s, 1H);4.12-3.80 (m, 2H);3.73 (s, 3H);3.68-3.58 (m, 1H);3.34-3.22 (m, 1H);2.90-2.33 (m, 6H);2.21 (d, J=3.17 Hz, 2H);1.99-1.65 (m, 6H);1.63-1.47 (m, 2H);1.37 (d, J=6.9Hz, 6H);1.31-1.20 (m, 6H);1.00 (s, 6H)。
g) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−3,3−ジメチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、ホルメート
酢酸(0.035mL)を、撹拌している9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−3,3−ジメチルノナナール(実施例279、工程f)(195mg)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(161mg)のメタノール(10mL)溶液に添加し、1分後、ナトリウムシアノボロハイドライド(51mg)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を濃縮し、次いでTHF(12mL)および塩水および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10:1、12mL)の混合物に山毛欅火した。層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた物質を分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.038g。
m/z 688 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 80℃):δ 8.12 (s, 1.6H);7.89 (s, 1H);6.88 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.70 (d, J=8.3 Hz, 1H);4.59 (t, J=6.2 Hz, 1H);3.64 (d, J=9.5 Hz, 6H);2.75 (d, J=6.7 Hz, 2H);2.61-2.53 (m, 2H);2.40-2.21 (m, 6H);1.72-1.63 (m, 2H);1.58-1.47 (m, 2H);1.43-1.30 (m, 10H);1.29-1.09 (m, 8H);0.82 (s, 6H)+1個のシグナル溶媒により不明瞭および4個の交換可能体観察されず。
実施例280
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(10−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)デカン−2−イルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) 10−ブロモデカン−2−オール
9−ブロモ−ノナノール(1.7g)のDCM(100mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(3.91mL)、次いでDMSO(1.62mL)を添加し、混合物を−14℃に冷却し、次いで三酸化硫黄ピリジン複合体(3.64g)を少しずつ添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで一夜静置した。水を添加し、相を分離した。有機層を1M 硫酸水素ナトリウム(×3)、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液をおよび塩水で洗浄した。有機相を分離し、疎水性フリットを使用して乾燥させ、次いでを蒸発させて、アルデヒドを黄色液体として得た(2.32g)。
アルデヒド(750mg)の乾燥エーテル(20mL)溶液に、0℃で、メチルリチウム(エーテル中1.6M、2.1mL)を滴下した。45分間後、混合物を2M 硫酸に撹拌しながら添加し、相を分離した。有機層を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0−30%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を、藁色液体として得た。収量0.286g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.83-3.75 (m, 1H);3.41 (t, J=6.9 Hz, 2H);1.90-1.80 (m, 2H);1.50-1.37 (m, 6H);1.36-1.26 (s, 6H);1.19 (d, J=6.2 Hz, 3H)+1個の交換可能な観察されず。
b) (9−(9−ヒドロキシデシル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−(1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(500mg)を、メタノールで湿らせたSCX−2カートリッジに載せ、メタノールで洗浄し、次いで2Nアンモニアのメタノールを使用して溶出させ、蒸発させて、遊離塩基(276mg)を得た。この物質を10−ブロモデカン−2−オール(実施例280、工程a、280mg)およびトリエチルアミン(0.247mL)のアセトニトリル(10mL)溶液と混合し、60℃で18時間加熱した。溶媒を蒸発により除去し、粗物質を0−20%メタノールのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得た。収量0.298g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO):δ 8.99 (s, 1H);8.00 (s, 1H);4.23 (d, J=4.7 Hz, 1H);3.78-3.44 (m, 8H);3.11-2.77 (m, 4H);2.08-1.92 (m, 2H);1.76-1.48 (m, 4H);1.30 (d, J=6.9 Hz, 7H);1.26-1.16 (m, 12H);0.98 (d, J=6.1 Hz, 3H)。
c) 10−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)デカン−2−オン
(9−(9−ヒドロキシデシル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例280、工程b)(287mg)のDCM(10mL)溶液に、0℃で窒素下、トリフルオロ酢酸(0.048mL)を添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(392mg)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、次いでさらにデスマーチンペルヨージナン(392mg)を0℃で添加し、次いで室温で1.75時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および酢酸エチルを添加し、混合物を撹拌し、次いで相を分離した。水性層を酢酸エチル(×2)で抽出し、合わせた有機物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。酢酸(0.053mL)を添加し、次いで有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、表題化合物を黄色ガム状物として得た。収量0.338g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 7.85 (s, 1H);4.07-3.72 (m, 5H);3.36-3.21 (m, 2H);2.96-2.82 (m, 3H);2.47-2.37 (m, 4H);2.12 (s, 3H);2.11-2.02 (m, 2H);1.85-1.75 (m, 2H);1.62-1.49 (m, 3H);1.46-1.36 (m, 7H);1.35-1.20 (m, 9H)。
d) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(10−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)デカン−2−イルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
酢酸(0.053mL)を、10−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)デカン−2−オン(実施例280、工程c)(335mg)および(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(243mg)の乾燥メタノール溶液と3Åモレキュラー・シーブの混合物に室温で窒素下添加し、5分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(131mg)を添加した。反応混合物を撹拌し、室温に一夜温めた。混合物を濾過し、蒸発させた。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:10−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.032g。
m/z 674 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 80℃):δ 8.15 (s, 2H);7.88 (s, 1H);6.87 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.69 (d, J=8.3 Hz, 1H);4.57-4.50 (m, 1H);3.71-3.58 (m, 8H);3.36-3.25 (m, 2H);2.79-2.59 (m, 3H);2.40-2.31 (m, 2H);2.32-2.22 (m, 4H);1.73-1.63 (m, 2H);1.59-1.48 (m, 2H);1.44-1.32 (m, 8H);1.31-1.16 (s, 10H);0.99-0.93 (m, 2H)+4個の交換可能体観察されず。
実施例281
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(3−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロピルチオ)ブチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) 4−(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチルチオ)ブタン−1−オール
4−メルカプトブタノール(4.936g)の乾燥アセトニトリル溶液を、アルゴン下、0℃に冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中60%、2.044g)を少しずつ添加した。混合物を1時間0℃で撹拌し、次いで2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン(9.26g)を添加し、得られた灰色懸濁液を室温に温め、一夜撹拌した。反応を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(150mL)の添加によりクエンチし、次いで酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機物を合わせ、塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥させて、粗生成物を得た。0−50%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を黄色油状物として得た。収量7.3g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 4.98-4.93 (m, 1H);4.01-3.93 (m, 2H);3.89-3.83 (m, 2H);3.69-3.63 (m, 2H);2.65-2.58 (m, 2H);2.59-2.53 (m, 2H);1.98-1.91 (m, 2H);1.73-1.62 (m, 4H)+1個の交換可能な観察されず。
b) (9−(3−(4−ヒドロキシブチルチオ)プロピル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
4−(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチルチオ)ブタン−1−オール(実施例281、工程a)(500mg)を、水性ギ酸(6mL)の80%溶液に溶解し、反応混合物を室温で週末中撹拌した。混合物を水(10mL)で希釈し、エーテル(3×10mL)で抽出し、次いで有機物を塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、3−(4−ヒドロキシ−ブチルスルファニル)−プロピオンアルデヒドを油状物として得た。これを乾燥メタノールに溶解し、(2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−(1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−メタノントリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(606mg)および3Åモレキュラー・シーブを添加した。酢酸(0.2mL)を添加し、混合物を5分間アルゴン下撹拌、その後0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(633mg)を添加した。冷却浴を除き、反応混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を濾過し、次いで直接SCX−2カートリッジに載せ、メタノールで洗浄し、その後生成物を2Nアンモニアのメタノールで溶出した。さらに10%メタノールのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を薄緑色油状物として得た。収量0.37g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 7.85 (s, 1H);4.02-3.87 (m, 2H);3.80-3.73 (m, 3H);3.69-3.63 (m, 3H);3.39-3.23 (m, 5H);2.86-2.74 (m, 2H);2.67-2.59 (m, 2H);2.58-2.50 (m, 5H);1.96-1.81 (m, 4H);1.74-1.63 (m, 4H);1.41 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
c) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(4−(3−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロピルチオ)ブチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
塩化オキサリル(0.068mL)を乾燥DCM(2mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。DMSO(0.12mL)のDCM(0.03mL)を滴下し、混合物を撹拌した。15分間後、(9−(3−(4−ヒドロキシブチルチオ)プロピル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例281、工程b)(290mg)のDCM(1mL)溶液を滴下し、撹拌を15分間続け、その後トリエチルアミン(0.44mL)を滴下した。冷却浴を除き、反応室温に温めた。1時間後、反応混合物を飽和水性塩化アンモニウム(3mL)に注ぎ、DCM(3mL)を添加した。層を分離し、水性相をDCM(2×5mL)で抽出した。有機物を合わせ、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗アルデヒドを得た。
アルデヒド(195mg)を、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(170mg)の乾燥メタノール(8mL)および3Åモレキュラー・シーブと混合し、酢酸(0.07mL)を添加した。5分間撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(200mg)を添加した。冷却浴を除き、反応混合物を室温で週末中撹拌した。混合物を濾過し、蒸発させた。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物を白色固体として得た。収量0.006g。
m/z 664 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH):δ 8.48 (s, 1.8H);7.88 (s, 1H);6.95 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.73 (d, J=8.3 Hz, 1H);4.97-4.90 (m, 1H);3.89-3.56 (m, 6H);3.38-3.24 (m, 1H);3.13-3.04 (m, 2H);3.04-2.96 (m, 2H);2.97-2.61 (m, 6H);2.60-2.49 (m, 4H);2.04-1.91 (m, 2H);1.91-1.70 (m, 5H);1.70-1.57 (m, 3H);1.38 (d, J=6.9 Hz, 6H)+4個の交換可能体観察されず。
実施例282
4−ヒドロキシ−7−((1R)−1−ヒドロキシ−2−(4−(3−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)プロピルスルフィニル)ブチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.06mL)を、(9−(3−(4−ヒドロキシブチルチオ)プロピル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例281、工程b)(360mg)の乾燥DCM(14mL)溶液に、アルゴン下添加した。溶液を0℃に冷却し、5分間撹拌し、その後デスマーチンペルヨージナン(502mg)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム(14mL)および飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(14mL)の添加によりクエンチした。酢酸エチル(30mL)を添加し、混合物を5分間撹拌し、次いで相を分離した。水性層を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。酢酸(0.053mL)を合わせた有機物に添加し、それを、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、アルデヒドを油状物として得た。これを乾燥メタノール(15mL)に(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(311mg)および3Åモレキュラー・シーブと共に熔解し、酢酸(0.07mL)を添加した。5分間撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(200mg)を添加し、撹拌を室温で一夜続けた。混合物を濾過し、蒸発させた。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.018g。
m/z 680 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH):δ 8.40 (s, 2H);7.88 (s, 1H);6.96 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.73 (d, J=8.3 Hz, 1H);4.98-4.92 (m, 1H);3.90-3.56 (m, 6H);3.36-3.24 (m, 1H);3.19-3.03 (m, 4H);3.04-2.67 (m, 10H);2.15-1.95 (m, 4H);1.93-1.56 (m, 6H);1.38 (d, J=6.9Hz, 6H)+4個の交換可能体観察されず。
実施例283
4−ヒドロキシ−7−((1R)−1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2−メチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) 9−ブロモ−2−メチルノナン−1−オール
ジイソプロピルアミン(5.42mL)の乾燥THF(30mL)溶液に、アルゴン下、0℃で、2.5M n−ブチルリチウム(15.5mL)を、温度を10℃以下に維持しながらゆっくり添加した。溶液を0℃で30分間撹拌し、その後−78℃に冷却した。エチルプロピオネート(4.01mL)を滴下し、溶液を−78℃で1時間撹拌した。1,7−ジブロモヘプタン(6.63mL)を添加し、撹拌を−78℃で1時間続け、次いで冷却浴を除き、反応混合物を室温で一夜撹拌した。飽和水性塩化アンモニウム(30mL)、続いて酢酸エチル(30mL)を反応に添加した。層を分離し、水性相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機物を合わせ、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。1−5%酢酸エチルの石油エーテル溶液(40−60℃)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、エチル9−ブロモ−2−メチルノナノエートを得て、それをさらに精製せずに使用した。
この物質(0.84g)を乾燥エーテル(27mL)に溶解し、0℃にアルゴン下で冷却した。ジイソブチルアルミニウムハイドライド(トルエン中1M、6.7mL)を滴下し、反応を0℃で1時間15分間撹拌した。反応を飽和水性カリウムナトリウムタートレートの添加によりクエンチし、得られた混合物を15分間撹拌した。酢酸エチル(60mL)および水(20mL)を添加し、相を分離した。水性層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、次いで合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0から10%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.23g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.51 (dd, J=10.5, 5.8 Hz, 1H);3.46-3.38 (m, 3H);1.90-1.80 (m, 2H);1.66-1.55 (m, 2H);1.47-1.22 (m, 9H);0.92 (d, J=6.7 Hz, 3H)+1個の交換可能な観察されず。
b) (9−(9−ヒドロキシ−8−メチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−(1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−メタノンジトリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(500mg)を、メタノールで湿らせたSCX−2カートリッジに載せ、メタノールで洗浄し、次いで2Nアンモニアのメタノール溶液で溶出して、蒸発させて、遊離塩基を得た(279mg)。これを、アセトニトリル(10mL)に9−ブロモ−2−メチルノナン−1−オール(実施例283、工程a)(220mg)と共に溶解し、トリエチルアミン(0.223mL)を添加した。反応混合物を60℃で一夜加熱し、次いで濃縮した。0から10%メタノールのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を薄褐色固体として得た。収量0.38g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 7.87 (s, 1H);4.06-3.90 (m, 2H);3.83-3.71 (s, 4H);3.52-3.37 (m, 4H);3.05-2.85 (m, 4H);2.48-2.32 (m, 2H);2.15-2.05 (m, 2H);1.97-1.84 (m, 2H);1.66-1.50 (m, 4H);1.48-1.39 (m, 6H);1.38-1.21 (m, 8H);0.91 (d, J=6.7 Hz, 3H)+1個の交換可能な観察されず。
c) (9−(9−ブロモ−8−メチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(9−(9−ヒドロキシ−8−メチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例283、工程b)(100mg)、四臭化炭素(143mg)およびイミダゾール(30mg)をDCM(5mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、トリフェニルホスフィン(85mg)のDCM(1mL)溶液を滴下した。反応混合物をこの温度で1時間、次いで室温で2時間撹拌した。さらに四臭化炭素(150mg)を添加し、混合物を0℃に冷却し、トリフェニルホスフィン(114mg)のDCM(1mL)溶液を滴下した。室温で1時間撹拌し、次いで水を添加し、相を分離した。有機相を蒸発させ、生成物をDCM中0−10%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物をオレンジ色ガム状物として得た。収量0.088g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 7.87 (s, 1H);4.03-3.91 (m, 2H);3.81-3.70 (m, 4H);3.43-3.313 (m, 4H);3.06-2.86 (m, 4H);2.49-2.34 (m, 2H);2.15-2.05 (m, 2H);1.98-1.86 (m, 2H);1.57-1.50 (m, 2H);1.47-1.39 (m, 6H);1.37-1.19 (m, 10H);1.00 (d, J=6.6 Hz, 3H)。
d) 4−ヒドロキシ−7−((1R)−1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−2−メチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(263mg)をメタノール(10mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(54mg)を添加し、混合物を25分間撹拌した。固体を濾過により回収し、メタノールで洗浄し、空気乾燥させて、遊離塩基を得た(150mg)。この物質の幾分か(61mg)をDMF(3.5mL)に溶解し、(9−(9−ブロモ−8−メチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例283、工程c)(71mg)およびジイソプロピルエチルアミン(0.023mL)と混合した。反応混合物を50℃で一夜加熱し、次いで冷却し、酢酸エチル(10mL)および水(10mL)に分配した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.002g。
m/z 674 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH):δ 8.51 (s, 1H);7.87 (s, 1H);6.92 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.70 (d, J=8.3 Hz, 1H);3.85-3.55 (s, 6H);2.92-2.80 (m, 2H);2.76-2.34 (m, 8H);1.97-1.82 (m, 2H);1.77-1.44 (m, 5H);1.37 (d, J=6。9 Hz, 6H);1.36-1.17 (m, 9H);1.17-1.04 (m, 1H);0.92 (dd, J=6.6, 3.2 Hz, 3H)+2個のシグナル溶媒により不明瞭および4個の交換可能体観察されず。
実施例284
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(7−(4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘプチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) (9−(7−ヒドロキシヘプチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン
7−ブロモ−1−ヘプタノール(380mg)のアセトニトリル(3.9mL)溶液を、(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)メタノン(実施例275、工程i)(400mg)およびトリエチルアミン(0.361mL)のアセトニトリル(8.6mL)溶液に添加した。得られた混合物を60℃で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をDCM(25mL)に取り込み、塩水(25mL)および水(20mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0から10%メタノールのDCM溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を薄褐色固体として得た。収量0.305g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 7.26 (s, 1H);6.84 (s, 1H);3.74-3.67 (m, 4H);3.63 (t, J=6.4 Hz, 2H);3.57-3.48 (m, 2H);3.35-3.10 (m, 2H);2.99-2.70 (m, 3H);2.28-1.98 (m, 4H);1.92-1.74 (m, 2H);1.67-1.47 (m, 4H);1.41-1.34 (m, 5H);1.34 (d, J=6.9 Hz, 6H);1.28-1.23 (m, 1H)+1個の交換可能な観察されず。
b) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(7−(4−(5−イソプロピルチオフェン−3−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ヘプチルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
トリフルオロ酢酸(0.054mL)を、(9−(7−ヒドロキシヘプチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(5−イソプロピルチオフェン−3−イル)メタノン(実施例284、工程a)(295mg)のDCM(7.5mL)溶液に添加した。混合物を5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(503mg)を添加し、撹拌を1時間50分間続けた。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(4mL)および飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(4mL)の添加によりクエンチした。酢酸エチル(25mL)を添加し、混合物を5分間激しく撹拌し、次いで相を分離した。水性層を酢酸エチル(5mL)で抽出した。有機物を合わせ、塩水で洗浄し(5mL)、次いで酢酸(0.080mL)を添加し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、アルデヒドを油状物(504mg)として得た。これを乾燥メタノール(5mL)に溶解し、次いで(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(202mg)を添加し、混合物を5分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムシアノボロハイドライド(66mg)を添加し、撹拌を0℃で2時間、次いで室温で一夜続けた。混合物を真空下濃縮し、THF(6mL)および塩水および飽和重炭酸ナトリウム溶液(10:1、6mL)の混合物に分配した。層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、残留物をアセトニトリルと共沸蒸留した。分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.037g。
m/z 631 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D4-MeOH):δ 8.49 (s, 2H);7.45 (s, 1H);6.95 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.91 (s, 1H);6.73 (d, J=8.3 Hz, 1H);4.93 (dd, J=9.1, 4.5 Hz, 1H);3.79-3.47 (m, 6H);3.20-3.04 (m, 3H);3.01-2.94 (m, 3H);2.92-2.70 (m, 4H);2.08-1.97 (m, 2H);1.75-1.56 (m, 6H);1.43-1.33 (m, 6H);1.30 (d, J=6.9 Hz, 6H)+1個のシグナル溶媒により不明瞭および4個の交換可能体観察されず。
実施例285
(R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−4,4−ジメチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
a) 2−(5−ブロモペンチルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン
5−ブロモペンタノール(10g)のDCM(150mL)溶液に、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(1.5g)、続いて3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(8.1mL)を添加し、反応混合物を、室温で、窒素下21時間撹拌した。溶液をエーテルで希釈し、次いで希塩水(1:1 塩水:水、140mL)で洗浄し、その後有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0から50%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量14.14g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 4.59-4.56 (m, 1H);3.91-3.82 (m, 1H);3.79-3.71 (m, 1H);3.57-3.47 (m, 1H);3.44-3.36 (m, 3H);1.94-1.76 (m, 3H);1.76-1.66 (m, 1H);1.65-1.46 (m, 8H)。
b) エチル2,2−ジメチル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘプタノエート
ジイソプロピルアミン(1.78mL)の乾燥THF(10mL)溶液を、0℃で窒素下n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、5.09mL)の滴下により処理して、薄黄色溶液を得て、それを0℃で30分間撹拌し、次いで−78℃に冷却し、エチルイソブチラート(1.55mL)の滴下により処理した。溶液を−78℃で45分間撹拌し、次いで2−(5−ブロモペンチルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(実施例285、工程a)(3.20g)の乾燥THF(1mL)溶液を滴下した。反応混合物を−78℃で10分間撹拌し、次いで室温に一夜温めた。反応混合物を0℃に冷却し、次いで飽和水性塩化アンモニウム溶液(3mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した。水性相を酢酸エチル(×2)で抽出し、合わせた有機相を水、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0−5%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色液体として得た。収量2.22g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 4.59-4.55 (m, 1H);4.11 (q, J=7.1 Hz, 2H);3.90-3.82 (m, 1H);3.72 (dt, J=9.6, 6.8 Hz, 1H);3.53-3.45 (m, 1H);3.37 (dt, J=9.6, 6.6 Hz, 1H);1.88-1.77 (m, 1H);1.75-1.67 (m, 1H);1.64-1.48 (m, 8H);1.40-1.30 (m, 2H);1.29-1.20 (m, 5H);1.15 (s, 6H)。
c) 2,2−ジメチル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘプタン−1−オール
エチル2,2−ジメチル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘプタノエート(実施例285、工程b)(2.22g)の乾燥エーテル(22mL)溶液を、0℃で窒素下、5分間にわたり、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(トルエン中1M、17.1mL)の滴下により処理した。1時間、0℃の後、反応混合物を注意深く水性カリウムナトリウムタートレートで処理し、エーテルで希釈し、得られた混合物を1.5時間激しく撹拌した。相を分離し、水性相をエーテル(×2)で抽出した。合わせた有機相を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0から50%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量1.83g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 4.58-4.55 (m, 1H);3.91-3.83 (m, 1H);3.77-3.69 (m, 1H);3.53-3.46 (m, 1H);3.39 (dt, J=9.6, 6.6 Hz, 1H);3.31 (d, J=4.1 Hz, 2H);1.90-1.78 (m, 1H);1.76-1.64 (m, 1H);1.64-1.48 (m, 4H);1.40-1.20 (m, 8H);0.86 (s, 6H)+1個の交換可能な観察されず。
d) (E)−エチル4,4−ジメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ノン−2−エノエート
塩化オキサリル(0.78mL)の乾燥DCM(20mL)溶液を、−78℃で、DMSO(1.26mL)のDCM(0.3mL)の滴下により処理した。15分間後、2,2−ジメチル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘプタン−1−オール(実施例285、工程c)(1.73g)のDCM(10mL)溶液を滴下し、撹拌を15分間続け、その後トリエチルアミン(4.93mL)を滴下した。冷却浴を除き、反応室温に温めた。1時間後、反応混合物を飽和水性塩化アンモニウム溶液で処理し、層を分離した。水性相をDCM(×2)で抽出し、合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗アルデヒドを得た。これをDCMに取り込み、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、アルデヒドを無色油状物として得て、それを直接使用した。
トリエチルホスホノアセテート(1.62mL)のアセトニトリル(8mL)溶液を、塩化リチウム(0.43g)で処理し、次いで0℃に冷却し、トリエチルアミン(1.23mL)を、アセトニトリル(2.5mL)溶液として滴下した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで2,2−ジメチル−7−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ヘプタナール(1.65g)のアセトニトリル(6mL)溶液を添加した。得られた混合物を室温に温め、3時間撹拌し、その後飽和水性塩化アンモニウム溶液、エーテルおよび水で処理した。層を分離し、水性相をエーテル(×2)で抽出し、合わせた有機物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。0から40%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.89g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 6.91 (d, J=15.9 Hz, 1H);5.71 (dd, J=15.9, 1.9 Hz, 1H);4.59-4.55 (m, 1H);4.19 (q, J=7.1 Hz, 2H);3.90-3.82 (m, 1H);3.76-3.68 (m, 1H);3.53-3.46 (m, 1H);3.40-3.33 (m, 1H);1.89-1.77 (m, 1H);1.76-1.66 (m, 1H);1.64-1.48 (m, 6H);1.39-1.19 (m, 9H);1.05-1.03 (m, 6H)。
e) エチル4,4−ジメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ノナノエート
(E)−エチル4,4−ジメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ノン−2−エノエート(実施例285、工程d)(0.89g)のIMS(工業用メチル化スピリット)(10mL)溶液パラジウム炭素(スパチュラチップ)で、窒素下処理し、次いでフラスコを水素(×3)でパージし、次いで水素雰囲気下、一夜撹拌した。さらにパラジウム炭素を添加し、水素化をさらに24時間行った。触媒を珪藻土を通す濾過により除去し、濾液を蒸発させて、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.86g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 4.59-4.56 (m, 1H);4.12 (q, J=7.1 Hz, 2H);3.90-3.83 (m, 1H);3.75-3.68 (m, 1H);3.53-3.46 (m, 1H);3.41-3.34 (m, 1H);2.26-2.19 (m, 2H);1.88-1.79 (m, 2H);1.76-1.66 (m, 2H);1.66-1.43 (m, 6H);1.40-1.14 (m, 9H);0.84 (s, 6H)。
f) エチル9−ヒドロキシ−4,4−ジメチルノナノエート
エチル4,4−ジメチル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ノナノエート(実施例285、工程e)(0.86g)のメタノール(10mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(52mg)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水および相を分離した。水性層を酢酸エチル(×2)で抽出し、合わせた有機相を10%クエン酸、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。0−50%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.44g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2H);3.67-3.61 (t, J=6.4 Hz, 2H);2.28-2.20 (m, 2H);1.61-1.50 (m, 4H);1.49-1.37 (m, 1H);1.38-1.22 (m, 7H);1.21-1.12 (m, 2H);0.85 (s, 6H)。
g) エチル9−ブロモ−4,4−ジメチルノナノエート
エチル9−ヒドロキシ−4,4−ジメチルノナノエート(実施例285、工程f)(0.44g)のDCM(19mL)溶液を、0℃で、四臭化炭素(0.76g)、続いてトリフェニルホスフィン(0.60g)で処理し、反応混合物を室温で一夜撹拌した。さらに四臭化炭素(0.76g)およびトリフェニルホスフィン(0.60g)を添加し、撹拌を3時間続けた。溶媒を蒸発により除去し、次いで混合物をシクロヘキサンとトリチュレートし、得られた固体を濾過により除去した。固体をシクロヘキサンで洗浄し、濾液を約15mLに濃縮し、一夜静置した。溶液から析出した固体を濾過により除去し、シクロヘキサンで洗浄し、濾液を蒸発させて、副題化合物を薄褐色油状物として得た。収量0.56g。
1H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2H);3.41 (t, J=6.8 Hz, 2H);2.28-2.20 (m, 2H);1.93-1.80 (m, 2H);1.59-1.49 (m, 2H);1.46-1.34 (m, 2H);1.32-1.21 (m, 5H);1.22-1.13 (m, 2H);0.85 (s, 6H)。
h) 9−ブロモ−4,4−ジメチルノナン−1−オール
エチル9−ブロモ−4,4−ジメチルノナノエート(実施例285、工程g)(0.56g)の乾燥エーテル(19mL)溶液を、窒素下、0℃で、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(トルエン中1M、4.20mL)と処理し、反応混合物を0℃で1時間15分間撹拌した。反応混合物を注意深く水性カリウムナトリウムタートレート溶液で処理し、1時間撹拌した。相を分離し、水性層をエーテル(×2)で抽出し、次いで合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、副題化合物を無色油状物として得た。収量0.42g。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.62 (t, J=6.7 Hz, 2H);3.41 (t, J=6.9 Hz, 2H);1.91-1.82 (m, 2H);1.55-1.45 (m, 2H);1.46-1.35 (m, 2H);1.30-1.15 (m, 6H);0.85 (s, 6H)+1個の交換可能な観察されず。
i) (9−(9−ヒドロキシ−6,6−ジメチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン
(2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−(1−オキサ−4,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−メタノンジトリフルオロアセテート(実施例22、工程b)(0.40g)を、メタノールで湿らせたSCX−2カートリッジに載せ、メタノールで洗浄し、次いで2Nアンモニアのメタノールで溶出し、蒸発させて、遊離塩基(227mg)を得た。この物質を9−ブロモ−4,4−ジメチルノナン−1−オール(実施例285、工程h)(0.11g)のアセトニトリル(8.8mL)溶液、続いてトリエチルアミン(0.20mL)で処理した。混合物を60℃で21時間加熱し、次いで溶媒を蒸発により除去した。75%酢酸エチルのシクロヘキサン溶液と5%トリエチルアミンから100%酢酸エチル+5%トリエチルアミンまでで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、副題化合物を無色ガム状物として得た。収量0.295g。
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO):δ 8.00 (s, 1H);4.35-4.30 (m, 1H);3.76-3.45 (m, 6H);3.37-3.28 (m, 1H);2.41-2.03 (m, 6H);1.72-1.58 (m, 2H);1.57-1.44 (m, 2H);1.43-1.28 (m, 10H);1.27-1.05 (m, 9H);0.81 (s, 6H)+1個の交換可能な観察されず。
j) (R)−4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−(9−(4−(2−イソプロピルチアゾール−4−カルボニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−4,4−ジメチルノニルアミノ)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンホルメート
(9−(9−ヒドロキシ−6,6−ジメチルノニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)(2−イソプロピルチアゾール−4−イル)メタノン(実施例285、工程i)(0.255g)のDCM(5.3mL)溶液を、0℃で窒素下、トリフルオロ酢酸(0.04mL)で処理し、5分間撹拌し、次いでデスマーチンペルヨージナン(0.339g)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、次いでさらにデスマーチンペルヨージナン(0.113g)を添加し、撹拌を30分間続けた。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液および飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(1:1)で処理し、DCMで希釈し、10分間撹拌した。酢酸エチルを添加し、相を分離した。水性層を酢酸エチル(×2)で抽出した。有機物を合わせ、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、酢酸(0.046mL)を添加し、溶液を蒸発させて、アルデヒド(0.362g)を得た。これを乾燥メタノール(9mL)に懸濁し、(R)−7−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンヒドロクロライド(WO2007027134、実施例1、工程d)(0.210g)、3Åモレキュラー・シーブおよび酢酸(0.046mL)で処理し、混合物を5分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(113mg)を添加し、撹拌を室温で24時間続けた。混合物を濾過し、次いで真空下で濃縮した。5、6、7、8、9、10および12%の(10%水性アンモニアのメタノール溶液)のDCMで溶出するシリカゲルクロマトグラフィー、続いて分取HPLC(Phenomenex Gemini(登録商標)、勾配:5−40%アセトニトリルの0.1%水性ギ酸溶液)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。収量0.024g。
m/z 688 (M+H)+
1H NMR (400 MHz, D6-DMSO, 80℃):δ 8.26-8.13 (m, 1H);7.89 (s, 1H);6.87 (d, J=8.3 Hz, 1H);6.69 (d, J=8.3 Hz, 1H);4.61-4.53 (m, 1H);3.69-3.63 (m, 6H);3.37-3.24 (m, 1H);2.76-2.66 (m, 2H);2.59-2.50 (m, 2H);2.40-2.31 (m, 2H);2.31-2.20 (m, 4H);1.72-1.63 (m, 2H);1.58-1.47 (m, 2H);1.44-1.29 (m, 10H);1.29-1.09 (m, 8H);0.80 (s, 6H)+4個の交換可能体観察されず。
本発明の化合物の薬理活性について、例えば下記の通りの当分野で既知のアッセイを使用して試験し得る:
アドレナリンβ2仲介cAMP産生についてのアッセイ
細胞調製
H292細胞を、225cm2のflasksインキュベーターで37℃で、5%CO2で、10%(v/v)FBS(ウシ胎児血清)および2mM L−グルタミン含有RPMI培地中で増殖させる。
実験方法
付着H292細胞を組織培養flasksから、AccutaseTM細胞脱離溶液で15分間処理することにより除去する。Flasksを15分間、加湿インキュベーターで37℃、5%CO2でインキュベートする。脱離細胞をRPMI培地(10%(v/v)FBSおよび2mMのL−グルタミン含有)に0.1×106細胞/mLで再懸濁する。100μL中の10000細胞を、組織培養処理96ウェルプレートの各ウェルに添加し、細胞を一夜、加湿インキュベーターで37℃、5%CO2でインキュベートする。培養培地を除去し、細胞を2回100μLアッセイ緩衝液で洗浄し、50μLアッセイ緩衝液(10mMのHEPES pH7.4および5mMのグルコース含有HBSS溶液)で置き換える。細胞を室温で20分間休ませ、その後25μLのロリプラム(2.4%(v/v)ジメチルスルホキシド含有アッセイ緩衝液に1.2mMで製造)を添加する。細胞を、ロリプラムと10分間インキュベートし、その後試験化合物を添加し、細胞を60分間、室温でインキュベートする。アッセイ中の最終ロリプラム濃度は300μMであり、最終媒体濃度は1%(v/v)ジメチルスルホキシドである。上清の除去により反応を停止し、1回100μLアッセイ緩衝液で洗浄し、50μL溶解緩衝液で置き換える。細胞単層を−80℃で30分間(または一夜)凍結させる。
AlphaScreen TM cAMP検出
cAMP(環状アデノシン一リン酸)の細胞溶解物中の濃度をAlphaScreenTM方法を使用して測定する。凍結細胞プレートを、プレートシェーカーで20分間融解し、次いで10μLの細胞溶解物を96ウェル白色プレートに移した。ビオチニル化cAMPとプレインキュベートした、40μLの混合したAlphaScreenTM検出ビーズを各ウェルに添加し、プレートを室温で3時間、暗所でインキュベートする。AlphaScreenTMシグナルを、製造社の推奨設定で、EnVision分光光度計(Perkin-Elmer Inc.)を使用して測定する。cAMP濃度を標準cAMP濃度を使用した同じ実験で決定した較正曲線を参照して決定する。アゴニストの濃度応答曲線を構築し、データをpEC50および内因性活性両方を決定するために4パラメータロジスティック方程式に適合させる。内因性活性を、各実験でフォルモテロールについて決定された最大活性に対する分画として示す。
ムスカリン3受容体結合アッセイ
化合物のM3受容体に対する結合親和性(pIC50)を、[3H]N−メチルスコポラミン(NMS)の、ヒトムスカリンアセチルコリンM3受容体(M3−ACh)を発現するCHO−K1(チャイニーズハムスター卵巣)細胞膜に対する競合的結合により、シンチレーション近接アッセイ(SPA)形式で測定する。
SPAビーズを膜でコートし、次いでウェルあたり2mgのビーズで、連続希釈した本発明の化合物、0.1nMの[3H]NMS、1/4Kd(実験的に決定した解離定数)およびアッセイ緩衝液(5mM MgCl2含有20mM HEPES pH7.4)とインキュベートする。アッセイを、200μLの最終体積で、1%(v/v)ジメチルスルホキシド(DMSO)存在下行う。[3H]NMSの全結合を、競合化合物非存在下で決定し、[3H]NMSの非特異的結合を1μMアトロピン存在下で決定する。プレートを、16時間、室温でインキュベートし、次いでWallac MicrobetaTMで、標準化3Hプロトコールを使用して読む。特異的[3H]−NMS結合の50%減少に必要な化合物のモル濃度の負の対数として定義するpIC50を決定する。
本発明の化合物を上記アッセイで試験し、下記結果を得た:
NV*=試験化合物の最高濃度3.2μMまで不活性。
下記実験法を使用して、実施例116−263の化合物の1μMでのベータ−2%効果を測定した。
アドレナリンβ2仲介cAMP産生
細胞調製
H292細胞を、225cm2のflasksインキュベーターで37℃で、5%CO2で、10%(v/v)FBS(ウシ胎児血清)および2mM L−グルタミン含有RPMI培地中で増殖させる。
実験法
化合物を、最初にDMSOに溶解して、1mM貯蔵濃度を得ることにより調整した。続いて、貯蔵濃度を1〜10倍希釈して(10μl貯蔵化合物+90μl DMSO)、0.1mM 化合物を得た。
化合物付加フレートを、さらに4%ジメチルスルホキシド含有アッセイ緩衝液(10mM HEPES pH7.4および5mM グルコース含有HBSS溶液)中、1〜25希釈することにより調製した。本アッセイにおける最終化合物は1μMであった。
付着H292細胞を組織培養flasksから、AccutaseTM細胞脱離溶液で15分間処理することにより除去する。Flasksを15分間、加湿インキュベーターで37℃、5%CO2でインキュベートする。脱離細胞をRPMI培地(10%(v/v)FBSおよび2mMのL−グルタミン含有)に0.1×106細胞/mLで再懸濁する。100μL中の10000細胞を、組織培養処理96ウェルプレートの各ウェルに添加し、細胞を一夜、加湿インキュベーターで37℃、5%CO2でインキュベートする。培養培地を除去し、細胞を2回100μLアッセイ緩衝液で洗浄し、50μLアッセイ緩衝液(10mMのHEPES pH7.4および5mMのグルコース含有HBSS溶液)で置き換える。細胞を室温で20分間休ませ、その後25μLのロリプラム(アッセイ緩衝液に1.2mMで製造)を添加する。細胞を、ロリプラムと10分間インキュベートし、その後25μl試験化合物を添加し、細胞を60分間、室温でインキュベートする。アッセイ中の最終ロリプラム濃度は300μMであり、最終媒体濃度は1%(v/v)ジメチルスルホキシドである。上清の除去により反応を停止し、1回100μLアッセイ緩衝液で洗浄し、50μL溶解緩衝液で置き換える。細胞単層を−80℃で30分間(または一夜)凍結させる。
AlphaScreen TM cAMP検出
cAMP(環状アデノシン一リン酸)の細胞溶解物中の濃度をAlphaScreenTM方法を使用して測定する。凍結細胞プレートを、プレートシェーカーで20分間融解し、次いで10μLの細胞溶解物を96ウェル白色プレートに移した。ビオチニル化cAMPとプレインキュベートした、40μLの混合したAlphaScreenTM検出ビーズ(等量のドナービーズを含有(ビオチニル化cAMPと暗所で30分間プレインキュベート))を各ウェルに添加し、プレートを室温で3時間、暗所でインキュベートする。AlphaScreenTMシグナルを、製造社の推奨設定で、EnVision分光光度計(Perkin-Elmer Inc.)を使用して測定する。ウェル当たりに産生されたcAMPの濃度を、同じ実験で決定したcAMP標準曲線を参照して計算し、1E−07M フォルモテロールにより産生された最大応答のパーセンテージとして示す。
次の実験方法を使用して、1μMの実施例116−263の化合物のM3%阻害を決定した。
ムスカリン3受容体結合アッセイ
化合物のM3受容体に対する活性(特異的結合阻害%)を、[3H]N−メチルスコポラミン(NMS)の、ヒトムスカリンアセチルコリンM3受容体(M3−ACh)を発現するCHO−K1(チャイニーズハムスター卵巣)細胞膜に対する競合的結合により、シンチレーション近接アッセイ(SPA)形式で測定する。
SPAビーズを膜でコートし、次いでウェルあたり2mgのビーズで、1μMの本発明の化合物、0.1nMの[3H]NMS、1/4Kd(実験的に決定した解離定数)およびアッセイ緩衝液(5mM MgCl2含有20mM HEPES pH7.4)とインキュベートする。アッセイを、200μLの最終体積で、1%(v/v)ジメチルスルホキシド(DMSO)存在下行う。[3H]NMSの全結合を、競合化合物非存在下で決定し、[3H]NMSの非特異的結合を1μMアトロピン存在下で決定する。プレートを、16時間、室温でインキュベートし、次いでWallac MicrobetaTMで、標準化3Hプロトコールを使用して読む。特異的[3H]−NMS結合の50%減少に必要な化合物のモル濃度の負の対数として定義するpIC50を決定する。特異的[3H]NMS結合を阻害する%として定義する、1μMでの化合物活性を、決定する。