JP4933076B2 - コンピュータ抽選器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子的に抽選処理を行う抽選器に関し、各種イベントにおいて主催者側の用意した各等級の景品をランダムに配布する用途で使用される。
例えば、ショッピングセンターの夏季商戦や年末商戦などを盛り上げる抽選器としては、従来、卓上手動回転式のものが使用されてきた。これは、回転筒の中に着色された各色のボールを入れておき、抽選者が抽選器を手動回転させると、何れかのボールが排出されるものである。そして、排出されたボールに色に応じて、特賞、一等、二等・・・の景品が配布されていた。
しかし、このような抽選器では、各等級の当選が予定通りに発生するとは限らず、折角の景品がイベント終了時に残ってしまうことがあった。特に、特賞や一等の当選が残ってしまったのでは、来店客に大きな不信感を与えてしまう。
そのため、イベントの終盤では、係員が、やむなく余分の当選ボールを抽選器に追加するようなことも行われていた。しかし、この時、当選ボールの追加を見られてしまうと、来店客に少なからず不信感を与えてしまい、イベントそのものを白けさせ兼ねない。また、仮に、当選ボールの追加を見られなかったとしても、一旦、予定数の当選状態が発生してしまうと、その後は、その当選ボールが排出されないようにする必要があり、これまた極めて困難な作業であった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、各種イベントおいて、来店客を盛り上げつつ、店舗側の用意した各等級の景品を公平に配布し終えることのできる抽選器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、各種イベントにおいて主催者用意した、予め当選本数Hiが各々規定された各等級の景品を、抽選者の操作に応答して動作する単一コンピュータ機器の抽選処理に基づいて、開始基準時から終了基準時までの総時間(=T)内に配布し終えるために使用される抽選器であって、開始基準時からの抽選者累積人数(=N)を算出する計数手段と、開始基準時からの時間経過(=t)を計時する計時手段と、前記抽選累積人数(=N)及び前記時間経過(=t)に基づいて、終了基準時までの残りの抽選者人数の予測値(=N/t×T−N)を、抽選処理毎に算出可能な予測手段と、通常時において抽選処理が実行される毎に機能して、前記予測値(=N/t×T−N)その段階での各等級iの実際の残存景品数(=Hi−hi)とに基づいて、次回の抽選処理における各等級iの当選確率を、変動確率である(Hi−hi)/(N/t×T−N)に設定する通常手段と、単位時間当りの抽選者数が多いと想定される所定のピーク時に機能して、各等級iの当選確率を、予め規定されている固定確率に設定するピーク時手段と、終了基準時に景品が余ることが予想される例外時であって必要な終了時に機能して、景品が余らないよう各等級iの当選確率を高確率に設定する例外時手段と、通常時手段、ピーク時手段、又は例外時手段によって規定された当選確率にしたがって、各等級の景品の当否を決定する抽選処理を実行する抽選手段と、を備えることを特徴とする。
本発明で「景品を配布する」とは広義の意味であり、有体物を実際に手渡しする場合に限らない。したがって、景品には、金銭や無体物なども含まれる。また、各種イベントという場合、実質的にイベントに類似するあらゆるものが含まれる。なお、本発明において、上記した各手段が常に機能している必要はなく、各手段が機能するタイミングがあれば本発明の範囲に含まれる。したがって、無制御状態で抽選処理が行われる時間帯や期間帯があっても良い。
本発明における「開始基準時」や「終了基準時」は、典型的には、イベント開始時とイベント終了時を意味する。但し、このような時間に限定されるものではなく、例えば、イベント期間内やイベント時間内における適宜なタイミングを、開始基準時や終了基準時に設定することができる。
本発明の抽選器は、所定時間継続されて当日で終了するイベントに活用できるだけでなく、所定期間継続されるイベントにも活用できる。したがって、本発明で「時間経過」という場合には、一日(24時間)を跨いだ時間や、経過日数なども含まれる、また、ピーク時など特別時間帯は、特別期間帯であっても良い。
上記した本発明によれば、各種イベントおいて、来店客を盛り上げつつ、店舗側の用意した各等級の景品を公平に配布し終えることのできる抽選器を実現できる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は、実施例に係る抽選器DVCの外観図(a)と構成図(b)とを図示したものである。この抽選器DVCは、ショッピングセンターや百貨店などで催される各種イベントおいて、来店客を盛り上げつつ、店舗側の用意した各等級の景品を公平に配布するための抽選処理に活用される。抽選処理として、第一の実施例では、例えば、アミダくじが利用される(図5、図6参照)。
図1に示す通り、この抽選器DVCは、タッチパネルを設けた表示部1と、表示部1に描画される画像データを生成するビデオコントローラ2と、タッチパネルのタッチ位置を把握するためのインタフェイス部3と、現在時刻を出力する時計IC4と、メモリ部5と、各部の動作を制御する中央処理装置(CPU)6とを備えて構成されている。なお、抽選処理用の乱数値RNDを生成するためハードウェアによる乱数カウンタ7を設けても良い。
何れにしても、メモリ部5には、CPUの実行内容を規定する制御プログラムが格納されていると共に、後述する抽選テーブルLOT、ポインタテーブルPNT、及び描画テーブルTijなどを含む各種の記憶領域が確保されている。
なお、図1(b)では、専用の抽選器DVCの回路構成を示しているが、簡易的には、図1(c)に示すように、パソコンPCを活用することもできる。抽選器DVCをパソコンで実現する場合には、例えば、タッチパネルを設けた液晶ディスプレイDISPと、ハードディスクHDDを内蔵するパソコン本体部BDYと、キーボードKEYとを備えて構成される。そして、抽選器DVCとして動作させる時には、パソコン本体BDYとキーボードKEYは、外部から見えない位置に配置される。
次に、抽選器DVCの具体的な動作内容を説明するに先立って、本実施例の抽選処理の動作原理について説明する。この種のイベントでは、抽選者数は、図2(a)のように、ピークタイムを有して時間的に推移する。そのため、累積抽選者数Nも、図2(b)のように不均一に増加する。例えば、イベント開始からしばらくは漸増傾向を示すが、その後、12時前から急増傾向を示して第一次のピークタイムを迎える。その後、13時過ぎから漸増傾向に戻り、再度、17時前後から急増傾向を示して第二次のピークタイムを迎える。そして、最後は抽選者が余り来ない微増傾向を示す。
そこで、本実施例では、毎回の抽選処理毎に、或いは、適当な区切り時刻毎に、抽選者の累積値Nに基づいて残りの抽選者数を予想し、予想した残りの抽選処理において、全ての景品が当選するように抽選処理の動作内容を修正している。このような修正を施すことによって、各賞の当選者が予定人数に達しないために、来店客を白けさせるような事態の発生が防止される。また、せっかく用意した景品が残ってしまい、処分に困るというような事態も発生しない。
抽選処理の修正方法には種々の方法が採り得るが、本実施例では、各賞の当選率Riを適当なタイミングで変化させている。図2(b)に基づいて説明すると、例えば、イベント開始からの経過時間tの段階で、それまでの抽選者数の累積値がN人であったとすると、時間平均としての抽選者数はN/tとなる。そのため、この傾向がその後も継続されると仮定すると、イベントの全時間Tでは、累積総抽選者数がN/t×Tとなり、残りの抽選者数は、N/t×T−Nとなる。
そこで、各タイミングtにおける各賞の残り当選本数Hi−hiが、残りの抽選者数N/t×T−Nの誰かに必ず当選するように、当選率RiをRi=(Hi−hi)/(N/t×T−N)のように変化させている。ここで、Hiは、最初に主催者が用意した各賞の当選総本数であり、hiは、イベント開始から経過時間tまでに当選した各賞の当選数である。したがって、経過時間tのタイミングでは、各賞の残り当選本数がHi−hiとなる。
図2(b)からも確認できるように、予想する累積総抽選者数N/t×Tは、これを算出するタイミングtに応じて大きく変化する。しかし、最終的には、実際の累積総抽選者数TLにほぼ一致するので、全ての景品がイベント終了時までに来店客に配布され終わることになる。
但し、当選率Riを、単純にRi=(Hi−hi)/(N/t×T−N)と設定したのでは、来客数の多い肝心のピークタイムにおいて、当選率が大きく低下してしまい、抽選者を白けさせてしまることになり兼ねない。すなわち、ピークタイムには、累積抽選者数Nが急増しての増加率N/tが大きくなるので、(Hi−hi)/(N/t×T−N)の分母が大きい分だけ当選率Riは低くなる。
そこで、このようなピークタイムでは、別の抽選処理を実行することで、ピークタイムに次々と各賞の当選者が続出するようにしている。具体的には、この実施例では抽選テーブルLOTを2つ持つようにしている。図4(c)は、定常処理において使用される通常抽選テーブルLOT1と、ピークタイムで使用される特別抽選テーブルLOT2とを示している。
先ず、通常抽選テーブルLOT1から説明すると、主催者側で用意した各賞の当選本数Hiに応じて、抽選テーブルLOT1中の当選範囲が初期的に決定される。例えば、特賞から三等までの当選総本数Hiが、H1,H2,H3,H4である場合には、当選者の発生していない初期状態では、0〜H1が特賞の当選範囲、H1〜H1+H2が一等の当選範囲、H1+H2〜H1+H2+H3が二等の当選範囲、H1+H2+H3〜H1+H2+H3+H4が三等の当選範囲となる。
一方、その抽選テーブルLOT1の数値範囲BSは、抽選処理に参加するであろう予想抽選者数TOTALで初期的に決定される。そして、抽選用の乱数値RNDを0〜BSの数値範囲でランダムに変化させて、抽選時の乱数値RNDが、0≦RND<H1であれば特賞の当選、H1≦RND<H1+H2であれば一等の当選、H1+H2≦RND<H1+H2+H3であれば二等の当選、H1+H2+H3≦RND<H1+H2+H3+H4であれば三等の当選、その他は外れであると初期的に決定する。
そして、その後も当選率Riが、Ri=(Hi−hi)/(N/t×T−N)となるようにするため、各賞の当選者が一人発生する毎に、当選範囲を一つ狭めるように変化させている。具体的には、hi←hi+1の演算によって各賞の当選者数をカウントすると共に、当選範囲の上限値を当選者数hiに応じて低下させている。
具体的には、抽選時の乱数値RNDが、0≦RND<H1−h1であれば特賞の当選、H1≦RND<H1+H2−h2であれば一等の当選、H1+H2≦RND<H1+H2+H3−h3であれば二等の当選、H1+H2+H3≦RND<H1+H2+H3+H4−h4であれば三等の当選、その他は外れであるとしている。
また、イベント開始からの経過時間tの段階で、それまでの抽選者数の累積値がN人であると、残りの抽選者数は、N/t×T−Nと予想されるので、通常抽選テーブルLOT1の数値範囲BSも、N/t×T−Nに修正される。つまり、BS←N/t×T−Nの演算によって、通常抽選テーブルLOT1の上限値を変化させると共に、乱数値RNDの循環範囲も変化させている。
一方、ピークタイムで使用される特別抽選テーブルLOT2は、主催者によって指定されたピーク時間帯での当選率Rと、ピーク時間帯で消化される当選本数Hi’とに基づいて規定される。したがって、特別抽選テーブルLOT2の数値範囲BS’が、初期的に、BS’=ΣHi’/Rと決定される。ここでΣは総和演算を意味するので、ΣHi’は、各賞のピーク時間帯での当選本数の総和となる。
そして、例えば、特賞から三等までのピーク時間帯での当選総本数Hiが、H1’,H2’,H3’,H4’である場合には、初期状態では、0〜H1’が特賞の当選範囲、H1’〜H1’+H2’が一等の当選範囲、H1’+H2’〜H1’+H2’+H3’が二等の当選範囲、H1’+H2’+H3’〜H1’+H2’+H3’+H4’が三等の当選範囲となる。
このような特別抽選テーブルLOT2の数値範囲に合わせて、乱数値RND’を0〜BS’の数値範囲内で循環させて各賞の当選を決定することになる。本実施例では、乱数値RNDの値を、数値範囲の縮小比(BS’/BS)に応じて縮小化して、特別抽選テーブル用の乱数値RND’としている。具体的には、RND’=INT[RND×BS’/BS]の演算に因っている。ここで、INT[**]は、カッコ内の数値を整数化することを意味する。
以上のような初期条件で実行される特別抽選によって、各賞の当選が発生するので、その後は、各賞の当選者が一人発生する毎に、hi’←hi’+1の演算によって当選者数をカウントすると共に、当選範囲の上限値を当選者数hi’に応じて低下させる。また、残り当選本数が、Hi’−hi’に減少したのに応じて、特別抽選テーブルLOT2の数値範囲を変化させる。ピーク時間帯では当選率Rを一定にして抽選処理が実行されるので、特別抽選テーブルLOT2の数値範囲BS’(数値範囲の上限値)は、BS’=Σ(Hi’−hi)/Rに修正される。したがって、例えば、ピーク時間帯での各賞の当選本数の総和が171本で、当選率が1/2であれば、特別抽選テーブルの数値範囲BS’は、初期的に171×2=342であり、その後は、当選者が出る毎に、乱数値RND’の循環範囲や、抽選テーブルLOT2の数値範囲BS’が適宜に狭くなって、二人に一人の当選状態が維持されることになる。
続いて、以上の動作原理を踏まえて、図1に示す抽選器DVCの動作内容を説明する。図3は、図1に示す抽選器DVCの動作内容を示すフローチャートである。抽選器DVCに電源を投入すると、抽選器DVCの表示部1には、初期データを入力するためのメニュー画面が立ち上がる。そこで、主催者側の係員は、メニュー画面に誘導されつつ、必要な数値を入力することになる。
各数値(初期データ)の入力順序は適宜であるが、例えば、タッチパネル又はキーボードを通して、当日の抽選に参加することが予想される予想総人数Totalが入力されると、CPU6は、入力された予想総人数Totalによって、通常抽選テーブルLOT1の抽選数値範囲BSの初期値を確定する(ST1)。先に説明した通り、通常抽選テーブルLOT1の抽選数値範囲BSは、ソフトウェア的に生成される乱数値RND(整数値)の発生範囲でもある(図4(c)参照)。
例えば、当日の予想総人数Totalが2000人である場合には、抽選数値範囲BSの初期値が2000となり、抽選処理では、0≦RND<2000の範囲内で生成された乱数値RNDによって、各等級の景品の当否が決定されることになる。この抽選数値範囲BSが狭いほど当選確率が高くなり、逆に、抽選数値範囲BSが広いほど当選確率が低下するので、本実施例では、抽選者数の時間的推移に応じて抽選数値範囲BSを変化させることで、用意した景品をイベント終了時までに全て配布できるようにしている。先に説明した通り、BS←N/t×T−Nの演算によって抽選数値範囲BSを変化させる。
なお、以上の説明では、当日の予想総人数Totalを係員が入力する旨説明したが、普通抽選テーブルLOT1や乱数値RNDの数値範囲BSさえ初期値設定できれば良いので、係員による入力処理(ST1)を省略して、数値範囲BSを自動的に初期設定しても良い。
続いて、係員は、メニュー画面に誘導されて各等級の景品数(当選総本数Hi)を入力するので、入力された当選本数Hiに基づいて、通常抽選テーブルLOT1の初期状態を確定する(図4(c)参照)。抽選テーブルLOTとは、0≦RND<BSの範囲内でランダムに生成される乱数値RNDが、各等級の景品に当選状態を意味するか否かを決定するテーブルであり、例えば、特賞の当選総本数H1が3本である場合には、生成された乱数値RNDの値が、0≦RND<3であれば、初期的には、特賞の当選状態となる。
同様に、例えば、一等の当選総本数H2が50本、二等の当選総本数H3が200本、三等の当選総本数H4が400本である場合には、初期状態では、生成された乱数値RNDの値が3≦RND<53であれば一等の当選状態、53≦RND<253であれば二等の当選状態、253≦RND<653であれば三等の当選状態、それ以外は外れ状態ということになる(図7(a)参照)。
図4(c)や図7(a)に示すような初期状態の通常抽選テーブルLOT1が完成されたら、次に、主催者側の係員によるピーク時間帯の設定と、そのピーク時間帯における当選本数Hi’及び当選確率Rの設定を受けて、初期状態の特別抽選テーブルLOT2を構築する(ST3)。具体的には、特別抽選テーブルLOT2の数値範囲BS’が、初期的にBS’=ΣHi’/Rに決定されると共に、乱数値RND’の循環範囲BS’も同様に初期設定される。先に説明した通り、この種のイベントでは、抽選者数が図2のように推移するので、この実施例では、一回又は複数回のピーク時間帯を設定可能に構成すると共に、そのピーク時間帯に当選させる目標当選本数Hi’を設定可能にしている。そのため、抽選者が長蛇の列を作って待っているようなピーク時間帯において、当選者を頻発させることも可能となり、イベントをより効果的に盛り上げることが可能となる。
なお、ここでは、図2に示す通り、二回のピーク時間帯を設定すると共に、各ピーク時間帯では、特賞の当選本数H1’を1本、一等の当選本数H2’を20本、二等の当選本数H3’を50本、三等の当選本数H4’を100本に設定したことにする。また、当選確率を1/2に設定したことにする。
以上のような初期処理が終われば、メニュー画面から抽選器としてのデモ画面に切り替わる(ST4)。この実施例では、アミダくじによる抽選器として機能するので、図5(a)のような画面が立ち上がり、抽選者によるタッチ操作を待つことになる(ST5,ST6)。
図5(a)に表れる通り、上段は、抽選者がタッチすべき選択点(A〜J)であり、下段は、景品を明示した到達点である。図示の通り、各等級の当選箇所が下段に明示されているものの、アミダくじの実体は遮蔽されて見えないようになっている。したがって、抽選者は、特賞の当選を祈りつつ、選択点(A〜J)の何れかを選ぶことになる。
また、本実施例では、この抽選者の推理中の時間を利用して、乱数値RNDの値を更新している(ST6)。具体的には、乱数値RNDをインクリメントした後(ST17)、更新後の乱数値RNDがBSの値に一致すれば乱数値RNDをゼロにしている(ST19)。したがって、この更新処理(ST6)によって乱数値RNDは、0≦RND<BSの範囲内を何回も繰り返し循環することになる。なお、乱数値RNDの上限値BSは、後述する定常抽選処理(ST13)において、BS←N/t×T−Nのように修正されるので、乱数値RNDの循環範囲は、各抽選者にとって同じとは限らない。
何れにしても乱数値RNDの循環動作は、抽選者によるタッチ操作によって停止されるので、CPUは、その瞬間の乱数値RNDを記憶すると共に、抽選者の選んだ選択点INiを記憶する(ST7)。なお、図5(a)では、Jと明示された点が選択されたことにする。次に、CPUは、現在時刻H:M:Sを取得すると共に、イベント開始時から現在時刻までの経過時間tを算出する(ST8)。また、抽選人数Nが一人増加したことに合わせて、変数Nの値を+1増加させる(ST9)。なお、更新された変数Nは、抽選者の累積人数を意味する。
続いて、ステップST7のタイミングで取得した乱数値RNDに基づいて、抽選処理を行う(ST11〜ST13)。この実施例では、抽選処理は、そのタイミングの動作モード(動作時間帯)に応じて、三つに区分されており、定常時の抽選処理(ST13)の他に、終了時間帯の抽選処理(ST11)と、ピーク時間帯の抽選処理(ST12)とが設けられている。
各抽選処理の内容は、図4に基づいて後述するが、何れの場合も抽選結果に応じてその当否結果を示す画面が描画されて今回の抽選処理が終わる(ST14)。すなわち、ステップST4の描画処理では図5(a)の状態であった画面は、ステップST14の処理によって、図5(b)→図6(a)→図6(b)のように推移して、例えば、特賞状態の当選を報知して描画を終える。そして、その後は、乱数値RNDを更新しつつ(ST15)、次の抽選者が当選画面(図6(b)参照)をシャッフルするのを待つ(ST16)。当選画面がシャッフルされると、次回の抽選用の画面が描画される(ST4)。なお、この時の画面は、図5(a)とほぼ同様であるが、下段の当選画像はランダムに変更されており、前回と同じではない。
続いて、図4(a)を参照しつつ、通常抽選テーブルLOT1を使用する定常時の抽選処理について説明する。この抽選処理(ST13)では、先ず、ステップST7のタイミングで取得された乱数値RNDと通常抽選テーブルLOT1の内容とが対比される(ST20)。先に説明した通り、乱数値RNDが、0≦RND<H1−h1であれば特賞の当選、H1≦RND<H1+H2−h2であれば一等の当選、H1+H2≦RND<H1+H2+H3−h3であれば二等の当選、H1+H2+H3≦RND<H1+H2+H3+H4−h4であれば三等の当選、その他は外れである。
次に、ステップST20の結果が何らかの当選状態であるかが判定され(ST21)、もし当選状態なら、該当する等級の当選数をカウントするため、hi←hi+1の演算を行う(ST22)。次に、そのタイミングtにおける累積抽選者数Nに基づいて、今後のイベント終了までの抽選人数を、N/t×T−Nと予想し(図2(b)参照)、乱数値RNDの上限値BS(循環範囲)と、通常抽選テーブルLOT1の上限値BS(循環範囲)を修正する(ST23)。要するに、BS=N/t×T−Nとする。
また、通常抽選テーブルLOT1の当選範囲を、Hi−hiの値に基づいて修正する。なお、Hiは、最初に主催者によって設定された各賞の当選総本数であり、hiは、この時までに当選した各賞の当選本数であるから、Hi−hiは、この段階で残っている残り当選本数となる。
何れにしても、定常時の抽選処理は、その時々の抽選者数の増加率N/tに基づいて抽選範囲BSが決まるので、人数が急増傾向にあると当選し難い状態となり(図7(b)参照)、逆に、人数が微増傾向では当選し易いことになる(図7(c)参照)。但し、図2に示すように、ピークタイムを除けば、抽選者数の増加率N/tに大差がないので、当選確率に極端な差異は発生せず、抽選者に不信感を与えるような弊害はない。むしろ、統計的にはランダムに発生するはずの当選状態も、現実には偏る場合も多く、特定の当選状態だけが何故か頻発するような場合もあるが、本実施例では、それまでの当選数hiに基づいて抽選テーブルLOT1を修正するので、そのような可能性が極めて低く、イベントの終了時までに、全ての景品を均等に当選させ終わることが可能となる。
続いて、図4(b)を参照しつつ、特別抽選テーブルLOT2を使用するピーク時間帯の抽選処理について説明する。ピーク時間帯の抽選処理では、最初にステップST7のタイミングで取得した乱数値RNDを、特別抽選テーブルの数値範囲BS’に合わせて修正する(ST30)。この時の乱数値RNDの循環数値範囲がBSである場合には、RND’=INT[RND×BS’/BS]の演算によって乱数値RNDの値を縮小する。なお、INTは整数化処理を意味するので、RND’は0〜BS’の範囲内の何れかの整数値となる。
次に、修正乱数値RND’と特別抽選テーブルLOT2の内容を対比して、当否状態を決定する(ST31)。このとき、修正乱数値RND7が、図4(c)に示す特別抽選テーブルLOT2の網掛け部分以外に該当すれば当選状態となる。そして、当選状態であれば、その等級の当選数をカウントするため変数hi’に関して、hi’←hi’+1の演算を行う(ST33)。また、ステップST3の処理で規定されている当選率Rと、ピーク時間帯における残りの当選本数Hi’−hi’の総数Σ(Hi’−hi’)に基づいて、これ以降の抽選数値範囲BS’を、BS’=Σ(Hi’−hi’)/Rに決定する(ST34)。
また、今回の当選に対応して特別抽選テーブルLOT2の当選範囲が一つ狭くなるように、特別抽選テーブルLOT2を修正する(ST36)。その結果、これ以降の抽選処理においても、全体としての当選率Rが維持されることになる。なお、現実は、必ずしも予定通りに進行しないので、予想以上の人数が殺到した結果、ピークタイムが終了する以前に、予定の当選が発生し終わる可能性もある。そこで、そのような場合には、それ以降、定常時の抽選処理に移行することにする。一方、逆に、ピークタイムの終了時に残った各賞の当選個数は、それ以降の抽選処理において消化される。
続いて終了時間帯の抽選処理について説明する。通常は、上記した定常時の抽選処理とピーク時間帯の抽選処理によって当選者を発生させることで、最初準備した景品は、順調に消化されるはずである。しかし、例外的に予想以上の景品が残ってしまうような場合もある。典型的には、突然、客足が途絶えるような場合であり、定常時の抽選処理を繰り返しても、抽選者不足のために多くの景品が余ることが予想されるような場合である。
このような例外的な場合には、例えば、イベント終了の30〜40分位前から、ステップST11の抽選処理に移行させて、当選確率を増加させる。具体的には、特別抽選テーブルLOT2を使用すると共に、当選確率が例えば2/3に設定される。この場合には、その段階の残り当選本数の総数ΣHi’’に対して、抽選数値範囲BS’’が、BS’’=ΣHi’’×3/2となるので、三人に二人は必ず何らかの当選状態となる。なお、当選者が出る毎に、特別抽選テーブルLOT2の抽選数値範囲がBS’’と、当選範囲を修正するのは図4(b)の場合と同じである。
このような終了時間帯の抽選処理を繰り返しつつ、イベント終了の20〜15分位前からは、必要に応じて、当選率を1に設定しなおせば、通常は、景品を全く残すことなくイベントを終えることができる。
図8は、図5〜図6の描画動作を実現するための内部構成を説明する図面であり、メモリ部5又はパソコン本体部BDYに設けられたポインタテーブルPNTと描画テーブルTijの内容を例示している。
ポインタテーブルPNTは、描画テーブルTijの記憶位置を特定するテーブルである。このアミダくじでは、上段に10個の選択点(IN1〜IN9)を設け、下段に10個の到達点(EX0〜EX9)を設けているので、ポインタテーブルPNTは、列方向iに選択点INi、行方向jに到達点EXjを設けた10×10の配列構造となっている。
そして、抽選者が選択点INiを選んだ状態で、抽選処理によってEXjが選択された場合、その時に描くべきアミダくじの形状が描画テーブルTijに規定されている。したがって、描画テーブルTijは、全部で10×10個存在することになる。
各描画テーブルTijでは、アミダくじの縦線に対する、横線の位置が作図点Piとして特定されている。なお、作図点Piは、ここでは、到達点(=0)から選択点(=FL)に向けた直線を10等分して、P1〜P9としている。
例えば、描画テーブルT62は、抽選者がIN6を選択し、抽選処理でEX2が選択された場合に描かれるアミダくじの図形を特定している。描画テーブルT62に示される通り、縦線IN0と、その隣の縦線IN1の欄には、P1とP4が共通して記載されており、したがって、縦線IN0と縦線IN1の間にはP1とP4の位置で横線を描くべきことになる。
以下同様であり、縦線INの欄と、その隣の縦線INi+1の欄に共通して記載されている作図点Pkが、縦線INと縦線INi+1との間の横線を特定する。したがって、CPUは、ステップST7の処理で選択点INiを特定する一方、抽選処理(ST11〜ST13)で到達点EXjを特定し、ステップST14では、先ず、ポインタテーブルPNTのi列j行から描画テーブルTijを特定することになる。
しかる後、描画テーブルTijの内容にしたがって、アミダくじの縦線と横線とを描画する。その後、描画テーブルTijの中から、出発点を意味するデータFLを検出し、検出された欄から、FLに最も近い描画点を検出し、その描画点に向けてFLから着色された強調線を描画する。この例では、選択点IN6においてFLからP9に向かう強調線が描画されることになる。
次に、検出された欄の隣の欄を検索し、先の強調線の終端点に一致する描画点を有する欄を特定する。この例では、縦線IN5の欄に描画点P9が検出されるので、縦線IN6と縦線IN5の間に、描画点P9を結ぶ強調線が描画されることになる。以下同様であり、縦線IN5と縦線IN4の間に、描画点P7を結ぶ強調線が描画され、縦線IN4と縦線IN3の間に、描画点P4を結ぶ強調線が描画され、縦線IN3と縦線IN2の間に、描画点P2を結ぶ強調線が描画される。そして、最後に、縦線IN2において、描画点P2から到達点EX2に向かう強調線が描かれる。
以上の描画動作は、抽選者が目で追うことができる程度のゆっくりした速度で行われるので、途中までドキドキしながら抽選結果を見守ることになり、抽選イベントを有効に盛り上げることができる。
ところで、上記の実施例では、アミダくじ画像を記憶する描画テーブルTijを使用してアミダくじ演出を行ったが、アミダくじ画像を自動生成することも可能である。図9は、アミダくじ画像を自動生成する方法を示すフローチャートである。また、図10は、アミダくじの自動生成に必要な作図管理テーブルTBLであり、図11はプログラムの動作手順を示す図面である。
この実施例では、描画処理(図3のT14)において、図9のステップST40〜ST51の処理が実行される。具体的には、先ず、図3のステップST11〜13の抽選結果に応じて到達点EXjが特定される(ST40)。ここで、到達点とは、アミダくじの下段に位置するEX0〜EX9の何れかであり、ここではEX5が抽選決定されたことにする(図11(a))。なお、アミダくじの上段に位置する選択点IN0〜IN9については、既に抽選者によって選択済みであり(図3のST7)、ここでは選択点IN7が選択されていることにする。
次に、CPUは、中継ラインkを抽選によって決定する。中継ラインkとは、遠回りしたアミダくじの接続線を引くための経由ラインである。これは、選択点INiが位置する選択ラインiから、到達点EXjが位置する到達ラインjまでの水平距離が近い場合に、単純に接続線を引いたのでは面白みに欠けるので、その弊害を防止するものである。なお、選択ラインiから到達ラインjが遠く離れている場合には、本来、中継ラインkは不要であるが、描画アルゴリズムを単純化するために、この実施例では、常にステップST41の処理を経ることにしている。
但し、選択ラインiと到達ラインjとの水平距離が近い場合には、抽選決定された中継ラインkが、選択ラインiと到達ラインjの範囲内に位置したのでは意味がない。そこで、そのような中継ラインkが抽選決定されている場合には(ST42)、中継ラインkを、選択ラインiと到達ラインjの外側に位置させるよう移行させる(ST43)。
続いて、到達ラインjから中継ラインkまでの水平距離n1と、中継ラインkから選択ラインiまでの水平距離n2を加算して変数nに代入する(ST44)。図11(a)に示すように、到達ラインj=5、中継ラインk=2、選択ラインi=7であれば、n1=3、n2=5であるので、n=8となる。
次に、変数nの内容に応じてn個の描画点P1〜Pnを抽選決定する(ST45)。ここで描画点P1〜Pnは、アミダくじの縦線方向に設けた0〜FL(例えば19)の範囲内の数値である(図11(a)参照)。そして、上記の例では、0<P1〜P8<FLの描画点が特定されることになる。
次に、図11(a)に示すように、到達点EXjから中継ラインkに向けて、描画点Pを一つずつ登るn1個(=3)の階段線を特定し、図10の作図管理テーブルTBLの第一次作図点の記憶欄に記憶する(ST46)。同様に、中継ラインkから選択点INiに向けて、描画点Pを一つずつ登るn2個(=5)の階段線を特定し、作図管理テーブルTBLの第一次作図点の記憶欄に記憶する(ST46)。図10に示す通り、作図管理テーブルTBLには、各縦ライン(IN0〜IN9)の記憶欄に、上記した階段線の端点を示す全ての描画点が記憶される。また、選択点INiは、該当欄の数値FLで特定され、到達点EXjは、該当欄の数値0で特定される。
以上の処理によって、選択点INiから到達点EXjに向けた階段線が特定されたことになり、これが、最終的に抽選者に報知されるべき最終描画ラインとなる。そこで、最終描画ライン以外の階段線を抽選決定する上での横線禁止領域を、作図管理テーブルTBLの該当欄に記憶する(ST47)。ここで、横線禁止領域とは、最終描画ラインの垂直線に接触する領域であり、図11(a)では太線で示している。また、作図管理テーブルTBLでは、該当する各縦ライン(IN0〜IN9)の記憶欄に、描画点の始点と終点とで横線禁止領域を特定している(例えばP3−P4)。
次に、最終描画ライン以外の階段線を抽選決定する(ST48)。すなわち、横線禁止領域に含まれない描画点を抽選決定し、これを作図管理テーブルTBLの第二次作図点の記憶欄に記憶する。なお、図11(b)には、抽選決定された残りの階段線が示されている。
そして、ランダムに自動生成されたアミダくじ画面が抽選者に示された後(ST49)、選択点INiから中継ラインkに向けて着色された最終描画ラインがゆっくり描かれ、次に、中継ラインkから到達点EXjに向けて着色された最終描画ラインがゆっくり描かれる(ST50)。そして、最後に当否結果が画面一杯に描かれて当否結果を示す描画処理が終わる(ST51)。
なお、上記の実施例ではアミダくじによる抽選演出について説明したが、これ以外にも各種の抽選演出が使用可能である。例えば、図12は、抽選ボックスを利用した抽選演出であり、抽選者の選択した抽選ボックスが開いて当否結果が報知される。なお、抽選者が抽選ボックスに触れた瞬間の乱数値RNDが、抽選テーブルLOTと比較されて当否決定される。
その他、図13(a)は、裏返したトランプを抽選者が2枚選び、選んだ2枚の図柄が一致するか否かで当否結果を外見上決定するものである。但し、実際には、抽選者が1枚目のカードにタッチしたタイミングで当否結果は決まっている。
また、図13(b)のように、スクラッチカード形式の抽選演出も好適である。例えば、抽選者が第一のカードを選択すると、そのカードの被覆膜が削られるかの如くに被覆膜が除去され、その周りのカードの被覆膜も、自動的に剥がされてリーチ状態となる。そして、最後のカードとして、抽選者が何を選ぶかによって当否が外見上決定されるようにする。但し、実際には、抽選者が1枚目のカードにタッチしたタイミングで当否結果は決まっている。
また、必ずしもタッチパネルを使用する必要はなく、ボタンの押下によって抽選結果を報知するようにしても良い。例えば、図5のアミダくじにおいて、A〜Jと明示された選択点INjに、A〜Jの範囲で循環して点灯するランプを設け、ボタンの押下に基づいて選択点を自動的に決定するのでも良い。この場合、ボタンの押下から選択点の決定までは、ルーレットの最終段階のような動作をさせる。その他、スロットマシンやパチンコのように変動動作している図柄が、ボタンの押下に基づいて停止して抽選結果を報知するのも好適である。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、具体的な記載内容は何ら本発明を限定するものではない。例えば、実施例では、乱数値RNDをソフトウェア的に生成したが、図1(b)の破線で示す乱数カウンタ7を利用して、抽選器DVCの主要動作と無関係に、乱数カウンタ7更新するのも好適である。この場合、乱数カウンタ7の循環範囲は固定値MAXとするのが簡易的である。そして、ステップST7のタイミングで取得されたカウンタ値CTを、その時の抽選テーブルLOTの上限値BSに応じて補正すれば良い。補正演算式としては、RND←INT[CT×BS/MAX]が使用される。
また、実施例では、乱数値RNDをステップST6やST15の処理で更新しており、要するに、抽選器の待機時間を利用して更新しているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図15のように、タイマ割込み処理を設け、所定時間τ(例えば、数mS)毎に乱数値RNDを更新して循環させても良い。この場合も、乱数値RNDは、抽選器の主要動作と無関係に更新される。
また、実施例では、説明の都合上、イベント開始時から定常時の抽選処理(ST13)を行うものとして説明した。しかし、このような動作では、抽選者が微増傾向を示すイベント開始時に、異常に当選率が高くなるおそれもある(図2(b)参照)。そこで、統計的に有意な累積抽選数に達するまでは(例えば午前中)、初期状態の抽選テーブル(図7(a))によって抽選処理を実行するのが好適である(図4(a)破線のスキップ処理参照)。
また、特賞や一等賞などの当選状態が、あまり早い時期に出切ってしまったのでは、その後の抽選者を白けさせ兼ねない。そこで、特賞や一等賞の当選本数を予め割振っておくのも好適である。例えば、二回のピークタイムに対して各々一本、残りの時間に一本というふうに、特賞の当選本数を予め割振っても良い。
また、上記した実施例では、イベント終了時を目標にして、それまでに全景品を配布する制御方法を主に説明した。しかし、例えば、ピークタイムでの景品数、午前中の景品数、午後の景品数というように、適宜に時間帯を区切り、実施例と同様の手法によって、各時間帯で配布すべき景品数が全て配布できるよう制御するのも好適である。なお、一日で終わるイベント類に限らず、数日以上継続されるイベント類にも本発明を適用できる。
実施例に係る抽選器の概観図と内部構成図である。 抽選者数の推移を示す図面である。 図1の抽選器の動作内容を示すフローチャートである。 図3の一部であるサブルーチンを示すフローチャート及び抽選テーブルを図示したものである。 アミダくじによる抽選演出を例示したものである。 アミダくじによる抽選演出を例示したものである。 抽選テーブルの時間的推移を説明する図面である。 ポインタテーブルと描画テーブルの内容と描画手順とを図示したものである。 アミダくじ画面を自動生成する処理を示すフローチャートである。 作図管理テーブルの内容を図示したものである。 アミダくじ画面を自動生成の手順を説明する図面である。 抽選ボックスによる抽選演出を示す図面である。 トランプやスクラッチカードを模した抽選演出を示す図面である。 図1の抽選器の動作内容を示す別のフローチャートである。
符号の説明
DVC 抽選器
ST9 計数手段
ST8 計時手段
ST23 予測手段
ST23 通常調整手段
ST20 抽選手段

Claims (5)

  1. 各種イベントにおいて主催者用意した、予め当選本数Hiが各々規定された各等級の景品を、抽選者の操作に応答して動作する単一コンピュータ機器の抽選処理に基づいて、開始基準時から終了基準時までの総時間(=T)内に配布し終えるために使用される抽選器であって、
    開始基準時からの抽選者累積人数(=N)を算出する計数手段と、
    開始基準時からの時間経過(=t)を計時する計時手段と、
    前記抽選累積人数(=N)及び前記時間経過(=t)に基づいて、終了基準時までの残りの抽選者人数の予測値(=N/t×T−N)を、抽選処理毎に算出可能な予測手段と、
    通常時において抽選処理が実行される毎に機能して、前記予測値(=N/t×T−N)その段階での各等級iの実際の残存景品数(=Hi−hi)とに基づいて、次回の抽選処理における各等級iの当選確率を、変動確率である(Hi−hi)/(N/t×T−N)に設定する通常手段と、
    単位時間当りの抽選者数が多いと想定される所定のピーク時に機能して、各等級iの当選確率を、予め規定されている固定確率に設定するピーク時手段と、
    終了基準時に景品が余ることが予想される例外時であって必要な終了時に機能して、景品が余らないよう各等級iの当選確率を高確率に設定する例外時手段と、
    通常時手段、ピーク時手段、又は例外時手段によって規定された当選確率にしたがって、各等級の景品の当否を決定する抽選処理を実行する抽選手段と、
    を備えることを特徴とする抽選器。
  2. 前記抽選手段は、抽選器の待機時間を利用して、或いは、抽選器の主要動作と無関係に更新される乱数値と、前記乱数値の発生数値範囲と同じ数値範囲を有する通常抽選テーブルと、に基づいて当否決定をしている請求項1に記載の抽選器。
  3. 前記抽選手段は、ピーク時においては、前記乱数値から算出される修正乱数値と、前記修正乱数値の発生数値範囲と同じ数値範囲を有する特別抽選テーブルと、に基づいて当否決定をしている請求項に記載の抽選器。
  4. 各抽選結果に対応して複数種類の描画データを記憶する記憶手段と、前記抽選手段の抽選結果について、演出動作を伴って報知する演出手段とを設けると共に、前記複数種類の描画データは、抽選者による選択肢と前記抽選結果とに基づいて特定可能に記憶されている請求項1に記載の抽選器。
  5. 抽選者による選択肢と前記抽選手段の抽選結果とに基づいて描画データを自動生成する生成手段と、生成された描画データに基づいて演出動作を実行しつつ前記抽選結果を報知する演出手段とを備える請求項1に記載の抽選器。
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