JP4932885B2 - 作業機の情報管理システム - Google Patents
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Description
このように、作業機は、使用形態や使用場所が様々であるため、作業機の動作状態など遠隔地で素早く把握することは難しいのが実情である。
特許文献1は、移動機械(作業機)に設けられる端末と、この端末と通信回線を介して接続され、移動機械の管理を行うサーバとを備えた移動機械の管理システムであって、端末には、固有・不変の識別子が付され、サーバは、この端末の識別子を取得する手段と、取得した識別子に基づいて端末の通信期間の管理を行う手段とを備えているシステムである。
前記表示装置は、作業機の動作部に関する情報に関し、当該1の情報を画像データに変換すると共に、前記1の情報とは異なり且つ1の情報と統合可能な他の情報を他の画像データに変換するコード変換手段と、前記1の画像データと前記他の画像データとを表示する画像表示手段とを備え、前記通信機器は、1の画像データから情報を読み取って1の電子メールとして前記電子メール保存手段に送信すると共に、他の画像データから情報を読み取って他の電子メールとして前記電子メール保存手段に送信するように構成されていることが好ましい。
[第1実施形態]
図14は、作業機の情報管理システムにおける作業機の一例を示したものである。
まず、作業機について説明する。なお、本発明の作業機の情報管理システムに適用される作業機は、この実施形態に示した作業機に限定されない。
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで動作するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、該走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
図1、2に示すように、表示装置25は、作業機1の各種設定などを行うための入力部26と、作業機1に関する情報を表示する表示部27と、CPU等から構成された制御部28と、不揮発性メモリ等から構成された記憶部29とを備えている。
制御部28には、例えば、燃料センサから出力された燃料(残量)、水温センサから出力された水温、エンジンオイルの不足の有無を検出するエンジンオイル圧力スイッチ、入力部26から出力された各種入力信号、エンジン回転数が入力される。また、制御部28には、その他のセンサからの信号や当該表示装置25に接続したその他の制御機器からの信号が入力されるようになっている。
固定表示部31は、作業機1の動作時において、点灯することにより注意や警告を促す警告注意ランプ31aと、点灯することによりエンジンオイルの不足を示すオイルランプ31bと、点灯することによりバッテリーの電力不足を示すバッテリーランプ31cと、点灯することにより作業機1が高速で走行していることを示す走行ランプ31dとを備えている。上述した警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31dは、消灯によりそれぞれに対応した状態が起きてないことを示している。なお、固定表示部31は、点灯及び消灯により作業機1に関する情報を示すものであれば、警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31d以外のものであってもよい。
例えば、ボタンスイッチSW1は、作業機1の各種設定を行うものであり、ボタンスイッチSW2は、作業モードを吊り下げの作業モードにするためのものであり、ボタンスイッチSW3は、作業装置13のアーム17の揺動範囲を制限設定するためのものであり、ボタンスイッチSW4は、ユーザに可変表示部30によって一定の案内(インホメーション)をするためのものであり、ボタンスイッチSW5は、可変表示部30の表示を切り替えるためのものである。
記憶部29は、エンジン等の動作部に関する情報を記憶するものであって、例えば、エンジンの動作に関する情報(動作情報)を記憶することができるものである。具体的には、図4に示すように、記憶部29は、エンジンが動作している間の時間が分かるように、エンジンの動作開始時刻及び動作終了時刻を日付に対応させ、これらを動作情報(動作開始時刻、動作終了時刻、日付)として記憶する。即ち、記憶部29には、エンジンが動作して当該エンジンの回転数が制御部に入力されると、入力された時点の時間(動作開始時刻)が日付と共に保存され、エンジンが停止して当該エンジンの回転数が制御部に入力されなくなると、入力されなくなった時点の時間(動作終了時刻)が日付と共に保存される。このように、記憶部29には、エンジンの動作開始時刻や動作終了時刻が日付毎に保存され、エンジンが動作したときの動作情報が蓄積される。なお、記憶部に記憶された動作情報は、作業機の運行を管理するために用いられることがあるため、説明の便宜上、動作情報のことを運行管理情報ということがある。
制御部28は、コード変換手段40と、画像表示手段41と、ガイダンス手段42と、画像位置変更手段43とを備えている。これらコード変換手段40、画像表示手段41、ガイダンス手段42、画像位置変更手段43は、CPU等の制御部28に組み込まれたプログラム等により構成されている。
このように、前半(1/1〜1/15)の動作情報と、後半(1/16〜1/31)の動作情報とは、1月の動作情報としてまとめられるため、コード変換手段40は、統合可能な動作情報を1の動作情報と他の動作情報とに分割して、それぞれの動作情報を画像データに変換するものである。なお、コード変換手段40にて動作情報の画像に変換する期間をスイッチ等で設定できるようにしてもよい。例えば、1ヶ月分の動作情報に限らず、2ヶ月分としてもよいし、任意の期間を設定できるようにしてもよい。
画像表示手段41は、記憶部29に記憶された情報を外部に送るために、QRコード(画像データ)画像データに変換されたものをそれぞれ表示部27に表示させるものである。QRコード(画像データ)を表示させる手順に合わせて画像表示手段41について説明する。
具体的には、図6に示すように、各種ボタンスイッチSWによって項目を適宜選択し、これにより、動作情報(運行管理情報)を表示部27に表示させてからの期間が、例えば、2ヶ月経過し、その間に運行管理情報を表示部27に表示しなかったときは、図7に示すように、「運行管理情報を送信してから2ヶ月が経過しています。運行管理情報を送信して下さい」とのガイダンス表示を自動的にガイダンス手段42よって行うことが好ましい。なお、ガイダンスの内容は、運行管理情報の送信を促すものであれば、図7に示したものに限定されない。
この運行管理システム50は、情報送信手段51と、電子メール保存手段52と、コンピュータ53とを備えている。
詳しくは、通信機器45は、カメラ付き携帯電話等であって、カメラにて表示装置25の可変表示部30に表示されたQRコードを読み込むことにより、QRコード内の情報を取り込むことができるものである。また、通信機器45は、通信機能を用いてQRコード内に格納された送信先(例えば、電子メールアドレス)に、QRコードの情報(動作情報)を電子メールを用いて送信することができるものである。
このコンピュータ53は、例えば、パーソナルコンピュータであって、情報統合部55と、電子メール返信部56と、情報抽出部57とを備えている。これら情報統合部55、電子メール返信部56、情報抽出部57は、パーソナルコンピュータ53に格納されたプログラム等により構成されている。
図9に示すように、例えば、A号機の1/1〜1/15までの動作情報を有する電子メール(メール1)と、A号機の1/16〜1/31までの動作情報を有する電子メール(メール2)とをコンピュータ53が受信すると、メール1とメール2とを1つの電子メール(メール7)にまとめ、2つの動作情報を統合する。電子メール返信部56は、情報統合部55により統合した動作情報を電子メールにて電子メールサーバ52に送信する。
運行管理の説明においては、説明の便宜上、第1レンタル会社(A社)がA号機をユーザAに貸し出し、第2レンタル会社(B社)がB号機をユーザBに貸し出し、第3レンタル会社(C社)がC号機をユーザCに貸し出したものとする。
ユーザAは、A社の要望等に応じて、上述した手順によってA号機の運行管理情報のQRコードを表示装置25に表示し、この表示装置25に表示したQRコードをカメラ付き携帯電話にて読み込む。そして、ユーザAは、読み込まれたQRコード内のデータ(A号機の運行管理情報)を電子メールにて電子メールサーバ52に送信する。一方、A社は、当該A社のコンピュータ53から電子メールサーバ52にアクセスを行い、電子メールを受信することにより、A号機の運行管理情報を取得することができる。
レンタル会社は、ユーザから送られてきた電子メールを自社のコンピュータ53にて受信することにより、レンタルしている作業機1の運行管理情報を取得することができる。また、コンピュータ53の情報統合部55及び電子メール返信部56によって、電子メールサーバ52内の電子メールをまとめているため、電子メール(運行管理情報)の管理が行い易いと共に、まとめた運行管理情報を電子メールサーバ52内に保存することができる。
これによれば、表示装置25に表示された画像を通信機器45により読み取り、この通信機器45にて電子メールを送信することにより簡単に作業機1の情報を送信することができる。
これによれば、表示装置25によって分割表示されて当該表示装置25から送られてきた画像データを統合することができ、情報の管理を行いやすい。
[第2実施形態]
第1実施形態では、作業機1の動作部に関する情報のうち動作情報(運行管理情報)を表示装置25にて表示するようにしていたが、第2実施形態では、動作情報のうち診断に用いる診断情報を表示装置25にて表示するものである。第2実施形態では、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
図11は、作業機の情報管理するシステムの例として、故障診断システムを示したものである。以下、故障診断システム60の説明と合わせて表示装置25を説明する。なお、図8に示したシステムと同様の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
例えば、第1作業機1(A号機ということがある)の表示装置25に、各種センサの動作状態(診断情報)を変換した1のQRコードと、センサとは異なる動作部の動作状態(診断情報)を他のQRコードとを表示し、それぞれのQRコードを携帯電話にて読み込んで電子メールとして送信したとすると、電子メールサーバ52には、A号機の各種センサの診断情報が電子メール(メール1)として保存されると共にA号機のセンサとは異なる動作部の診断情報が電子メール(メール2)として保存される。
この故障診断システム60においては、例えば、A号機を操作しているユーザAが作業機1の動作状態(診断情報)をQRコードとして表示装置25に表示し、この表示装置25に表示したQRコードをカメラ付き携帯電話にて読み込み、読み込まれたQRコード内のデータ(A号機の診断情報)を電子メールにて電子メールサーバ52に送信し、A社は、当該A社のコンピュータ53から電子メールサーバ52にアクセスを行い、診断情報の電子メールを受信することにより、A号機の診断情報を取得することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。上述した実施形態では、動作情報や診断情報を表示装置25に表示するとしているが、これに限らず、動作部に関する情報であれば何でも良く、例えば、動作部のメンテナンスを行うに際しての情報を表示するようにしてもよい。
25 表示装置
45 通信機器
51 情報送信手段
52 電子メール保存手段
53 コンピュータ
55 情報統合部
56 電子メール返信部
57 情報抽出部
Claims (4)
- 作業機の各種情報を電子メールにて送信する情報送信手段と、前記各種情報を有する電子メールを複数保存する電子メール保存手段と、前記電子メール保存手段に保存された電子メールを受信可能なコンピュータとを備え、
前記コンピュータは、前記電子メールを複数受信して当該複数の電子メール内の各種情報を統合する情報統合部と、前記情報統合部により統合した情報を電子メールにて前記電子メール保存手段に返信する電子メール返信部とを備えていることを特徴とする作業機の情報管理システム。 - 前記情報送信手段は、前記作業機に備えられて作業機の各種情報を画像に変換して表示する表示装置と、前記表示装置に表示された画像を読み取りネットワークを介して電子メールとして送信する通信機器とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の作業機の情報管理システム。
- 前記表示装置は、作業機の動作部に関する情報に関し、当該1の情報を画像データに変換すると共に、前記1の情報とは異なり且つ1の情報と統合可能な他の情報を他の画像データに変換するコード変換手段と、前記1の画像データと前記他の画像データとを表示する画像表示手段とを備え、前記通信機器は、1の画像データから情報を読み取って1の電子メールとして前記電子メール保存手段に送信すると共に、他の画像データから情報を読み取って他の電子メールとして前記電子メール保存手段に送信するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の作業機の情報管理システム。
- 前記情報統合部は、前記1の電子メール内の1の情報と前記他の電子メール内の他の情報とを統合するように構成され、前記電子メール返信部は、統合した情報を1つの電子メールに組み入れて電子メール保存手段に返信するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の作業機の情報管理システム。
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