JP5203328B2 - 作業機の表示装置 - Google Patents
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Description
このように、作業機は、使用形態や使用場所が様々であるため、作業機の動作状態など遠隔地で素早く把握することは難しいのが実情である。
特許文献1は、移動機械(作業機)に設けられる端末と、この端末と通信回線を介して接続され、移動機械の管理を行うサーバとを備えた移動機械の管理システムであって、端末には、固有・不変の識別子が付され、サーバは、この端末の識別子を取得する手段と、取得した識別子に基づいて端末の通信期間の管理を行う手段とを備えているシステムである。
本発明は上記問題点に鑑み、動作部に関する情報を表示して容易に外部に送信することができる作業機の表示装置を提供することを目的としたものである。
前記表示部に表示させている前記1の画像データ及び/又は前記他の画像データの位置を変更する画像位置変更手段を備えていることが好ましい。
[第1実施形態]
図14は本発明の表示装置を搭載した作業機を示している。なお、本発明の表示装置は、この実施形態に示した作業機に限定されない。
図14に示すように、作業機(バックホー)1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とを備えている。
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台12と、該旋回台12の前部に備えられた作業装置13(掘削装置)とを有している。旋回台12上には、エンジン,ラジエータ,運転席9,燃料タンク,作動油タンク等が設けられている。運転席9の周囲には、作業機1に関する様々な情報を表示する表示装置25が設けられている。運転席9は、旋回台12上に設けられたキャビン14により囲まれている。
図1、2に示すように、表示装置25は、作業機1の動作部が動作したときの動作状態を表示することが可能なものであって、作業機1の各種設定などを行うための入力部26と、作業機1に関する情報を表示する表示部27と、CPU等から構成された制御部28と、不揮発性メモリ等から構成された記憶部29とを備えている。
固定表示部31は、作業機1の動作時において、点灯することにより注意や警告を促す警告注意ランプ31aと、点灯することによりエンジンオイルの不足を示すオイルランプ31bと、点灯することによりバッテリーの電力不足を示すバッテリーランプ31cと、点灯することにより作業機1が高速で走行していることを示す走行ランプ31dとを備えている。上述した警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31dは、消灯によりそれぞれに対応した状態が起きてないことを示している。なお、固定表示部31は、点灯及び消灯により作業機1に関する情報を示すものであれば、警告注意ランプ31a、オイルランプ31b、バッテリーランプ31c、走行ランプ31d以外のものであってもよい。
例えば、ボタンスイッチSW1は、作業機1の各種設定を行うものであり、ボタンスイッチSW2は、作業モードを吊り下げの作業モードにするためのものであり、ボタンスイッチSW3は、作業装置13のアーム17の揺動範囲を制限設定するためのものであり、ボタンスイッチSW4は、ユーザに可変表示部30によって一定の案内(インホメーション)をするためのものであり、ボタンスイッチSW5は、可変表示部30の表示を切り替えるためのものである。
記憶部29は、エンジン等の動作部に関する情報を記憶するものであって、例えば、エンジンの動作に関する情報(動作情報)を記憶することができるものである。具体的には、図4に示すように、記憶部29は、エンジンが動作している間の時間が分かるように、エンジンの動作開始時刻及び動作終了時刻を日付に対応させ、これらを動作情報(動作開始時刻、動作終了時刻、日付)として記憶する。即ち、記憶部29には、エンジンが動作して当該エンジンの回転数が制御部に入力されると、入力された時点の時間(動作開始時刻)が日付と共に保存され、エンジンが停止して当該エンジンの回転数が制御部に入力されなくなると、入力されなくなった時点の時間(動作終了時刻)が日付と共に保存される。このように、記憶部29には、エンジンの動作開始時刻や動作終了時刻が日付毎に保存され、エンジンが動作したときの動作情報が蓄積される。なお、記憶部に記憶された動作情報は、作業機の運行を管理するために用いられることがあるため、説明の便宜上、動作情報のことを運行管理情報ということがある。
制御部28は、コード変換手段40と、画像表示手段41と、ガイダンス手段42と、画像位置変更手段43とを備えている。これらコード変換手段40、画像表示手段41、ガイダンス手段42、画像位置変更手段43は、CPU等の制御部28に組み込まれたプログラム等により構成されている。
このように、前半(1/1〜1/15)の動作情報と、後半(1/16〜1/31)の動作情報とは、1月の動作情報としてまとめられるため、コード変換手段40は、統合可能な動作情報を1の動作情報と他の動作情報とに分割して、それぞれの動作情報を画像データに変換するものである。なお、コード変換手段40にて動作情報の画像に変換する期間をスイッチ等で設定できるようにしてもよい。例えば、1ヶ月分の動作情報に限らず、2ヶ月分としてもよいし、任意の期間を設定できるようにしてもよい。
画像表示手段41は、記憶部29に記憶された情報を外部に送るために、QRコード(画像データ)に変換されたものをそれぞれ表示部27に表示させるものである。QRコード(画像データ)を表示させる手順に合わせて画像表示手段41について説明する。
具体的には、図6に示すように、各種ボタンスイッチSWによって項目を適宜選択し、これにより、動作情報(運行管理情報)を表示部27に表示させてからの期間が、例えば、2ヶ月経過し、その間に運行管理情報を表示部27に表示しなかったときは、図7に示すように、「運行管理情報を送信してから2ヶ月が経過しています。運行管理情報を送信して下さい」とのガイダンス表示を自動的にガイダンス手段42よって行うことが好ましい。なお、ガイダンスの内容は、運行管理情報の送信を促すものであれば、図7に示したものに限定されない。
この運行管理システム50は、情報送信手段51と、電子メール保存手段52と、コンピュータ53とを備えている。
詳しくは、通信機器45は、カメラ付き携帯電話等であって、カメラにて表示装置25の可変表示部30に表示されたQRコードを読み込むことにより、QRコード内の情報を取り込むことができるものである。また、通信機器45は、通信機能を用いてQRコード内に格納された送信先(例えば、電子メールアドレス)に、QRコードの情報(動作情報)を電子メールを用いて送信することができるものである。
このコンピュータ53は、例えば、パーソナルコンピュータであって、情報統合部55と、電子メール返信部56と、情報抽出部57とを備えている。これら情報統合部55、電子メール返信部56、情報抽出部57は、パーソナルコンピュータ53に格納されたプログラム等により構成されている。
図9に示すように、例えば、A号機の1/1〜1/15までの動作情報を有する電子メール(メール1)と、A号機の1/16〜1/31までの動作情報を有する電子メール(メール2)とをコンピュータ53が受信すると、メール1とメール2とを1つの電子メール(メール7)にまとめ、2つの動作情報を統合する。
運行管理の説明においては、説明の便宜上、第1レンタル会社(A社)がA号機をユーザAに貸し出し、第2レンタル会社(B社)がB号機をユーザBに貸し出し、第3レンタル会社(C社)がC号機をユーザCに貸し出したものとする。
ユーザAは、A社の要望等に応じて、上述した手順によってA号機の運行管理情報のQRコードを表示装置25に表示し、この表示装置25に表示したQRコードをカメラ付き携帯電話にて読み込む。そして、ユーザAは、読み込まれたQRコード内のデータ(A号機の運行管理情報)を電子メールにて電子メールサーバ52に送信する。一方、A社は、当該A社のコンピュータ53から電子メールサーバ52にアクセスを行い、電子メールを受信することにより、A号機の運行管理情報を取得することができる。
レンタル会社は、ユーザから送られてきた電子メールを自社のコンピュータ53にて受信することにより、レンタルしている作業機1の運行管理情報を取得することができる。また、コンピュータ53の情報統合部55及び電子メール返信部56によって、電子メールサーバ52内の電子メールをまとめているため、電子メール(運行管理情報)の管理が行い易いと共に、まとめた運行管理情報を電子メールサーバ52内に保存することができる。
これによれば、長期間に亘って表示部27へ画像を表示せずに作業機1の情報を送らないといった情報送信忘れを防止することができる。例えば、上述したように、運行管理などにおいて定期的に情報を送らないといけないといった場合は、非常に有用である。
これによれば、表示部27の表面を構成するガラス面の一部に傷が入ったり、表示部27にドッド抜けが生じるといった表示部27の一部に異常があることにより、表示部27に表示した画像が読み取り難いといった場合、画像を異常の無い部分に移動させて、その画像を読み取り易くすることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、作業機1の動作部に関する情報のうち動作情報(運行管理情報)を表示装置25にて表示するようにしていたが、第2実施形態では、動作情報のうち診断に用いる診断情報を表示装置25にて表示するものである。第2実施形態では、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
図11は、作業機の情報管理するシステムの例として、故障診断システムを示したものである。以下、故障診断システム60の説明と合わせて表示装置25を説明する。なお、図8に示したシステムと同様の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
例えば、第1作業機1(A号機ということがある)の表示装置25に、各種センサの動作状態(診断情報)を変換した1のQRコードと、センサとは異なる動作部の動作状態(診断情報)を他のQRコードとを表示し、それぞれのQRコードを携帯電話にて読み込んで電子メールとして送信したとすると、電子メールサーバ52には、A号機の各種センサの診断情報が電子メール(メール1)として保存されると共にA号機のセンサとは異なる動作部の診断情報が電子メール(メール2)として保存される。
この故障診断システム60においては、例えば、A号機を操作しているユーザAが作業機1の動作状態(診断情報)をQRコードとして表示装置25に表示し、この表示装置25に表示したQRコードをカメラ付き携帯電話にて読み込み、読み込まれたQRコード内のデータ(A号機の診断情報)を電子メールにて電子メールサーバ52に送信し、A社は、当該A社のコンピュータ53から電子メールサーバ52にアクセスを行い、診断情報の電子メールを受信することにより、A号機の診断情報を取得することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。上述した実施形態では、動作情報や診断情報を表示装置25に表示するとしているが、これに限らず、動作部に関する情報であれば良く、例えば、動作部のメンテナンスを行うに際しての情報を表示するようにしてもよい。
25 表示装置
26 入力部
27 表示部
28 制御部
29 記憶部
30 可変表示部
31 固定表示部
40 コード変換手段
41 画像表示手段
42 ガイダンス手段
43 画像位置変更手段
Claims (4)
- 作業機の動作部が動作したときの動作状態を表示する表示部と、前記動作部が動作したときの当該動作部に関する情報を記憶する記憶部とを備え、
前記記憶部に記憶された前記情報のうち1の情報を外部に送信するための1の画像データに変換すると共に、前記1の情報とは異なる他の情報を外部に送信するための他の画像データに変換するコード変換手段と、
前記1の画像データと前記他の画像データとを前記表示部に表示する画像表示手段とを備えていることを特徴とする作業機の表示装置。 - 作業機の動作部が動作したときの動作状態を表示する表示部と、前記動作部が動作したときの当該動作部に関する情報を記憶する記憶部とを備え、
前記記憶部に記憶された前記情報のうち1の情報を外部に送信するための1の画像データに変換すると共に、前記1の情報とは異なり且つ1の情報と統合可能な他の情報を外部に送信するための他の画像データに変換するコード変換手段と、
前記1の画像データと前記他の画像データとを前記表示部に表示する画像表示手段とを備えていることを特徴とする作業機の表示装置。 - 少なくとも画像表示手段による表示部への画像データの表示を実行するためのスイッチが具備されており、前記スイッチが押されてからの期間が所定期間以上であるときに、前記情報の送信を促す旨のガイダンスを表示部に表示するガイダンス手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機の表示装置。
- 前記表示部に表示させている前記1の画像データ及び/又は前記他の画像データの位置を変更する画像位置変更手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機の表示装置。
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