JP4932411B2 - レトルト用キャップ、閉止装置および飲料入り閉止装置 - Google Patents

レトルト用キャップ、閉止装置および飲料入り閉止装置 Download PDF

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Description

本発明は、容器口元部を閉止するレトルト用キャップ、このキャップを用いた閉止装置および飲料入り閉止装置に関する。
図4および図5は、従来のキャップの一例を示すもので、ここに示すキャップ31は、天板部2と、その周縁から垂下した筒部3とからなるキャップ本体4と、天板部2の内面に設けられたライナー35とを備えている。
キャップ本体4は、アルミニウムやスチールなどの金属から構成されている。ライナー35は、軟質の合成樹脂で構成することができる。
キャップ31が装着される容器20は、アルミニウムやスチールなどの金属から構成されている。
図6は、ネジ部10等の形成が行われる前の状態のキャップ31(未成形キャップ)を示すものである。
キャップ31を口元部21に装着するには、未成形のキャップ31を口元部21に被せ、天板部2に下方への荷重(トップ荷重)を与えつつ、側方からの押圧により筒部3にネジ部10および裾部11を形成する。
この種のキャップとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特開2004−175388号公報
穀類を用いた飲料(例えば麦茶)、ミルクを含む飲料(例えばミルクコーヒー、ミルクティー)などは、レトルト殺菌処理が必要とされる。レトルト殺菌処理は、100℃以上(例えば110℃以上)での加熱処理である。
このため、上記キャップ31および容器20をこの種の飲料に適用する場合には、この飲料を容器20に充填しキャップ31を装着して、レトルト釜内でレトルト殺菌処理を行う。
レトルト殺菌処理では高温となり容器20内の圧力が高くなるため、キャップ31には高い密封性が要求される。
密封性を高めるには、キャップ31を口元部21に装着する際に天板部2に与えるトップ荷重と、ネジ部10形成のために筒部3に与える荷重を大きくすることが有効であるが、その場合には、容器20に変形が生じて密封性能に悪影響が及んだり、開栓トルクが大きくなり開栓しにくくなるおそれがある。
また、キャップには、落下などにより衝撃が加えられた場合でも、密封を維持できることが要望されている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、密封性が良好であり、しかも開栓しやすいレトルト用キャップ、このレトルト用キャップを用いた閉止装置および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明は、容器の口元部に装着されてレトルト殺菌処理に供されるレトルト用キャップであって、天板部とその周縁から垂下する筒部とを有するキャップ本体と、このキャップ本体内に設けられたライナーとを備え、前記ライナー下面には、前記容器の開口端部の内面側に当接する内側シール突起と、前記開口端部の外面側に当接する外側シール突起とが形成され、前記ライナーの表面硬度(デュロメータD)が36〜65であり、前記ライナーの外周部分が、前記天板部に対し非接着となっており、この非接着部の内周縁は、前記内側シール突起よりも内側に達しており、前記開口端部は、頂部を含む断面円弧状部分と、その外縁から垂下する直線垂下部分とを有し、前記外側シール突起の内面が、下方に向かって径が大きくなるように傾斜する直線部分を有し、前記内側シール突起の外面が、下方に向かって径が小さくなるように傾斜し、前記外側シール突起は、前記天板部の周縁部が前記開口端部の断面円弧状部分に沿う形状となることで、前記内側シール突起に比べて広い範囲で前記開口端部に当接するレトルト用キャップを提供する。
前記外側シール突起の内面は、前記外側シール突起の基部から先端に至る範囲で前記開口端部に当接することが好ましい。
前記外側シール突起は、前記内側シール突起に比べて突出寸法が大きいことが好ましい。
前記ライナーの外周部分に相当する位置の天板部内面には、前記ライナーを天板部に対し非接着とするアルキッド樹脂からなる非接着層が形成されていることが好ましい。
前記キャップ本体は、外径が30mm以上としてよい。
本発明は、容器と、その口元部に装着されるレトルト用キャップとを備えた閉止装置であって、前記キャップが前述のものである閉止装置を提供する。
本発明は、飲料が充填された容器と、その口元部に装着されるレトルト用キャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、前記キャップが前述のものである飲料入り閉止装置を提供する。
本発明のキャップでは、ライナーに高硬度材料(表面硬度(デュロメータD)36〜65)が用いられている。
一般に、ライナーの硬度が高いと、衝撃によりキャップ本体や口元部が変形した際などに、ライナーと口元部との接触が不十分となり、密封性が低下することがある。また、高温条件下で容器内圧が高くなった場合の密封性が不十分となることがある。
これに対し、本発明のキャップでは、非接着部が内側シール突起よりも内側に達するように形成されている。このため、ライナーは、口元部に当接する部分を含む十分に広い範囲が天板部に対し非接着になる。
よって、ライナーの柔軟性が低いにもかかわらず、ライナーが口元部の形状に合わせて移動し、十分な面積での接触が維持され、密封性が高められる。
したがって、レトルト殺菌処理などにより高温となり容器内の圧力が高くなった場合や、大きな衝撃が加えられた場合においても、内容液の漏れが生じることがない。
また、ライナーに高硬度材料が用いられているため、ライナーと口元部との摩擦が小さくなり、開栓トルクが低くなる。したがって、開栓が容易になる。
以下、本発明に係るキャップの一例について、図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の閉止装置の一例を示すもので、この閉止装置は、容器20と、その口元部21に装着されるキャップ1とから構成されている。
容器20は、アルミニウム、アルミニウム合金、スチール等の金属で構成することができる。口元部21は、キャップ1が装着される筒状の部分であり、その外面には雄ネジ22と膨出段部23が形成されている。
口元部21の開口端部は、外方に湾曲して形成されたカール部24となっている。カール部24は、口元部21の最小径部24aから頂部24bを経て端縁部24cに至る部分をいう(図2を参照)。
キャップ1は、天板部2とその周縁から垂下した筒部3とを有するキャップ本体4と、天板部2内面に設けられたライナー5とを備えている。
天板部2の周縁部2aは、ライナー5に接する部分のカール部24に沿う断面略円弧状に形成されている。
筒部3は、水平スコア6(弱化ライン)によって、水平スコア6より上部の主部8と、ブリッジ7を介して主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部9)とに区画されている。
筒部3には、キャップ1を口元部21に装着する際に、雄ネジ22に沿うネジ部10が形成される。筒部3の上部には、キャップ1内のガスを外部に排出する複数の排気孔14が形成されている。
TEリング部9の下部は、膨出段部23に沿って内方に湾曲した裾部11とされ、開栓時に膨出段部23に係止するようになっている。
キャップ本体4は、アルミニウム、アルミニウム合金、スチール等の金属で構成することができる。
キャップ本体4の外径は、特に限定されないが、30mm以上(例えば35mm以上)であってよい。
一般に、径が大きいキャップ(例えば径が30mm以上のもの)は、径が小さいものに比べて密封性が低くなる傾向があるが、本発明によれば、径が大きいものでも十分な密封性が得られる。
ライナー5は、天板部2内面(下面)に設けられており、略円板状の基部5aと、基部5aの下面から下方に突出して形成された環状の内側シール突起12と、基部5aの下面から下方に突出して形成された環状の外側シール突起13とを備えている。
基部5aの中央の円形領域は薄肉に形成されている。
図3は、ネジ部10等の形成を行う前のキャップ1(未成形キャップ)を示すものである。
内側シール突起12は、断面略台形状とされ、外面12aの少なくともカール部24に当接する部分は、下方に向かって径が小さくなるように傾斜している。外面12aは、カール部24の頂部24bより内面側の領域に当接するように形成されている。
図示例では、内側シール突起12の内面12bは、このキャップ1の中心軸Cに沿って形成されているが、中心軸Cに対し傾斜していてもよい。内側シール突起12の下面12cはほぼ水平な面に沿って形成することができる。
内側シール突起12の高さH1(内側シール突起12と外側シール突起13との間の基部15からの高さ)は、0.5〜2mmが好ましい。
外側シール突起13は、断面略台形状とされ、内面13aの少なくともカール部24に当接する部分は、下方に向かって径が大きくなるように傾斜している。内面13aは、カール部24の頂部24bよりも外面側の領域に当接するように形成されている。
図示例では、外側シール突起13の外面13bは中心軸Cに沿って形成されているが、中心軸Cに対し傾斜していてもよい。外側シール突起13の下面13cはほぼ水平な面に沿って形成することができる。
外側シール突起13の突出高さH2(内側シール突起12と外側シール突起13との間の基部15からの高さ)は、0.5〜2mmが好ましい。
図示例では、外側シール突起13は内側シール突起12より高く形成されているが、内側シール突起12と同じ高さであってもよいし、内側シール突起12より低くてもよい。
ライナー5は、表面硬度(デュロメータD)(JIS K 7215に準拠)が36〜65(好ましくは36〜51)である。
ライナー5の表面硬度が低すぎる場合には、開栓トルクが大きくなる。また、耐衝撃性が低下する。また、ライナー5が変形しやすくなるため、ライナー5の成形時に、非接着部17(非接着層16(後述)が形成された部分)が反りにより天板部2から離れ、位置ずれしやすくなる。
一方、表面硬度が高すぎる場合には、キャップ1を口元部21に装着する際に、口元部21の形状に合わせて天板部2およびライナー5を変形させることが難しくなるため、ライナー5と口元部21との接触が不十分となり、初期密封性が低下する。
表面硬度を上記範囲とすることによって、開栓を容易にし、耐衝撃性を高め、しかも十分な初期密封性を得ることができる。
ライナー5の材料としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂と、熱可塑性エラストマとを含む樹脂組成物が使用できる。これら成分の配合比の調整により、表面硬度を調節できる。
図2および図3に示すように、天板部2の外周部分の内面(下面)には、非接着層16が形成されている。非接着層16は、天板部2の周方向に沿う環状に形成されている。
非接着層16は、キャップ本体4およびライナー5に接着しにくい合成樹脂材料からなり、非接着層16が形成された部分のライナー5は天板部2に接着していない。この部分のライナー5を非接着部17という。
非接着部17は、わずかな力が加えられると容易に剥離する程度の弱い粘着性により非接着層16を介してキャップ本体4に付着していることが好ましい。
非接着層16の材料は、キャップ本体4内面の塗膜やライナー5の材料に応じて、これらに接着しにくいものを選択すればよい。例えば、アルキッド樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などが使用できる。非接着層16は、印刷などにより形成することができる。
非接着層16の内周縁16aは、内側シール突起12よりも内側に達している。すなわち、内周縁16aは、内側シール突起12よりも天板部2の中心に近い位置にあり、これによって、非接着部17の内周縁は、内側シール突起12より内側に達している。
非接着層16の内径は内側シール突起12の内径よりも小さくなっている。
内周縁16aと内側シール突起12との距離、すなわち図3に示す距離A1は、3mm以下(好ましくは2mm以下)、例えば0.1〜2mmとすることができる。
内周縁16aと、カール部24の頂部24bとの距離、すなわち図2に示す距離A2は、5mm以下(好ましくは3mm以下)、例えば0.5〜3mmとすることができる。
図3に示すように、非接着層16の外周縁16bは、ライナー5の外周縁5bより径方向外方に位置しており、これによって、ライナー5は、外周縁5bを含む部分がキャップ本体4に対し非接着となっている。非接着層16の外径は、ライナー5の外径より大きくてもよいし、ライナー5の外径と同じであってもよい。
非接着層16が形成されていない内周部分のライナー5は、天板部2に接着している。
ライナー5の外周部分が非接着部17とされているため、落下などによりキャップ1に衝撃が加えられ、キャップ本体4が変形した場合に、ライナー5がこれに追随せず、カール部24に応じた形状が維持される。このため、ライナー5とカール部24との十分な接触が確保され、十分な密封が維持される。
なお、図示例では、非接着層16によって、ライナー5の外周部分がキャップ本体4に対し非接着となっているが、この外周部分がキャップ本体4に非接着となっていればよく、非接着層16は形成されていなくてもよい。
次に、キャップ1を口元部21に装着する操作について説明する。
図3に示す未成形のキャップ1を口元部21に被せる。この際、内側シール突起12の外面12aと外側シール突起13の内面13aがカール部24に当接する位置にキャップ1を配置する。
次いで、天板部2に下方への荷重(トップ荷重)を与えつつ、キャップ装着装置のネジ部形成ローラ(図示略)で筒部3を内方に押圧することによって、雄ネジ22に沿う形状のネジ部10を形成する。この際、上記トップ荷重によって天板部2の周縁部2aはカール部24に沿って曲げ変形する。
さらに、裾部形成ローラ(図示略)によってTEリング部9の下部を内方に押圧し湾曲させて裾部11を形成し、図1および図2に示すキャップ1を得る。
穀類を用いた飲料(例えば麦茶)、ミルクを含む飲料(例えばミルクコーヒー、ミルクティー)などは、レトルト殺菌処理が必要とされる。このため、キャップ1および容器20をこの種の飲料に適用する場合には、この飲料を容器20に充填しキャップ1を装着して、レトルト釜内でレトルト殺菌処理を行う。レトルト殺菌処理は、100℃以上(例えば110℃以上)での加熱処理である。
上述のように、キャップ1では、ライナー5に高硬度材料(表面硬度(デュロメータD)36〜65)が用いられている。
一般に、ライナーの硬度が高いと、衝撃によりキャップ本体4や口元部21が変形した際などに、ライナーと口元部との接触が不十分となり、密封性が低下することがある。また、高温条件下で容器内圧が高くなった場合の密封性が不十分となることがある。
これに対し、キャップ1では、非接着部17が内側シール突起12よりも内側に達するように形成されている。このため、ライナー5は、口元部21に当接する部分を含む十分に広い範囲が天板部2に対し非接着になる。
よって、ライナー5の柔軟性が低いにもかかわらず、ライナー5が口元部21(カール部24)の形状に合わせて移動し、十分な面積での接触が維持され、密封性が高められる。
したがって、レトルト殺菌処理などにより高温となり容器20内の圧力が高くなった場合や、大きな衝撃が加えられた場合においても、内容液の漏れが生じることがない。
また、ライナー5に高硬度材料が用いられているため、ライナー5と口元部21との摩擦が小さくなり、開栓トルクが低くなる。したがって、開栓が容易になる。
一般に、ライナーは、その材料の物性によっては、成形時に収縮に伴って反りが生じ、周縁部がキャップ本体から離れることがあるが、キャップ1では、ライナー5が高硬度材料からなるため、ライナー5の剛性が高く、成形の際に反りが生じにくい。
このため、ライナー5の位置ずれが起こらず、装着が容易となる。また、高い密封性が得られる。
次に、キャップ1の開栓操作について説明する。
キャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1が上昇し、ライナー5がカール部24から離れ、容器20の密封が解除される。
キャップ開栓の過程では、TEリング部9の裾部11が膨出段部23に係止することから、主部8は回転に従って上昇する一方、TEリング部9は上方への移動が阻止される。このため、ブリッジ7に引張力が作用し、これらブリッジ7が破断し、主部8がTEリング部9から切り離される。
上記閉止装置は、上述の飲料に限らず、それ以外の飲料、例えば果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料等に適用することもできる。
飲料を容器20に充填し、口元部21にキャップ1を装着することによって、飲料入り閉止装置が得られる。
(試験例1〜7)
図1に示すキャップ1を作製し、その密封性能を以下に示すようにして調べた。
(1)キャップ1
ライナー5には、ポリプロピレン系樹脂と、熱可塑性エラストマとを含む樹脂組成物を使用した。これら成分の配合比の調整によって表面硬度を表1のとおりとした。ライナー5の外径は35.2mmとした。
天板部2の内面(下面)に、環状の非接着層16を形成することによって、ライナー5の外周部分を非接着部17とした。
非接着部17の内径は、28mmとした。
内側シール突起12は、未成形の状態(図3を参照)において次のとおりとした。
内径:29mm、外径:30.5mm、高さH1:1.5mm、下面12cの幅:0.5mm。
外側シール突起13は、未成形の状態において次のとおりとした。
高さH2:1.7mm、
下面13cの幅:0.4mm。
キャップ1の外径は約38mmとした。
(2)容器20
容器20としては、容量400mlのものを用いた。
(ライナーの表面硬度)
ライナー5の表面硬度は、JIS K 7215に準拠し、デュロメータDを測定した。結果を表1に示す。
(装着性試験)
図3に示す未成形のキャップ1を口元部21に被せ、天板部2に下方への荷重(トップ荷重)を与えつつ、キャップ装着装置のネジ部形成ローラ(図示略)で筒部3を内方に押圧することによって、雄ネジ22に沿う形状のネジ部10を形成した。この際、上記トップ荷重によって天板部2の周縁部2aをカール部24に沿って曲げ変形させた。
裾部形成ローラ(図示略)によってTEリング部9の下部を内方に押圧し湾曲させて裾部11を形成し、図1および図2に示すキャップ1を得た。
上記トップ荷重による天板部2の曲げ変形が十分かどうかを目視にて確認した。天板部2が十分にカール部24に沿う形状になった場合を◎と評価し、不十分であった場合を△または×とした。結果を表1に示す。
(開栓性試験)
装着性試験で口元部21に装着したキャップ1の開栓トルクを測定した。試験は、5℃または60℃の温度下で実施した。結果を表1に示す。
(耐衝撃性試験)
400mlの水を容器20内に入れ、上記装着性試験に準じて、口元部21にキャップ1を装着した。
未開栓のまま、倒立状態で30cmの高さから落下させて鋼製の台に衝突させることによってキャップ1に衝撃を与えた。前記台の衝突面は、水平面から10度傾斜した斜面とした。
容器20を横倒しにして内容液漏れが生じるかどうかを調べ、10個のサンプルのうち内容液漏れが生じたものの数を調べた。結果を表1に示す。
Figure 0004932411
表1より、ライナー5の表面硬度が36〜65であるものは、装着性、開栓性、耐衝撃性とも優れていることがわかる。
(試験例8〜12)
非接着部17の内径を表2に示すとおりとしたキャップ1を作製した。ライナー5の表面硬度は51とした。その他の条件は試験例1〜7と同様とした。
試験例1〜7と同様にして、400mlの水を容器20内に入れ、口元部21にキャップ1を装着し、上述の耐衝撃性試験に供した。
Figure 0004932411
表2より、非接着部17が内側シール突起12より内側に達している試験例8、9では、衝撃が加えられた場合でも密封性が良好であったことがわかる。
(レトルト処理試験)
図4および図5に示すように、内側シール突起12および外側シール突起13を形成しないこと以外は試験例8と同様のキャップを作製した(比較例1)。
上記装着性試験に準じて、試験例8、9のキャップ1を、400mlの水を充填した容器20の口元部21に装着した。同様にして、比較例1のキャップを口元部21に装着した。
これらを、レトルト釜内でレトルト殺菌処理に供した。レトルト殺菌処理条件は、温度126℃、23分とした。
比較例1では、10個のサンプルのうち1つで内容液漏れが生じたのに対し、試験例8、9では、内容液漏れは起こらなかった。
この結果から、試験例8、9では、高温、高圧条件の処理でも密封が維持されたことがわかる。
本発明のキャップの一例を用いた閉止装置を示す一部断面図である。 図1に示すキャップの要部を示す断面図である。 図1に示すキャップの成形前の状態を示す断面図である。 従来のキャップの一例を用いた閉止装置を示す一部断面図である。 図4に示すキャップの要部を示す断面図である。 図4に示すキャップの成形前の状態を示す断面図である。
符号の説明
1…キャップ、2…天板部、3…筒部、4…キャップ本体、5…ライナー、12…内側シール突起、13…外側シール突起、16…非接着層、17…非接着部、24…カール部(開口端部)。

Claims (7)

  1. 容器の口元部に装着されてレトルト殺菌処理に供されるレトルト用キャップであって、
    天板部とその周縁から垂下する筒部とを有するキャップ本体と、このキャップ本体内に設けられたライナーとを備え、
    前記ライナー下面には、前記容器の開口端部の内面側に当接する内側シール突起と、前記開口端部の外面側に当接する外側シール突起とが形成され、
    前記ライナーの表面硬度(デュロメータD)が36〜65であり、
    前記ライナーの外周部分が、前記天板部に対し非接着となっており、この非接着部の内周縁は、前記内側シール突起よりも内側に達しており、
    前記開口端部は、頂部を含む断面円弧状部分と、その外縁から垂下する直線垂下部分とを有し、
    前記外側シール突起の内面が、下方に向かって径が大きくなるように傾斜する直線部分を有し、
    前記内側シール突起の外面が、下方に向かって径が小さくなるように傾斜し、
    前記外側シール突起は、前記天板部の周縁部が前記開口端部の断面円弧状部分に沿う形状となることで、前記内側シール突起に比べて広い範囲で前記開口端部に当接することを特徴とするレトルト用キャップ。
  2. 前記外側シール突起の内面は、前記外側シール突起の基部から先端に至る範囲で前記開口端部に当接することを特徴とする請求項1に記載のレトルト用キャップ。
  3. 前記外側シール突起は、前記内側シール突起に比べて突出寸法が大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のレトルト用キャップ。
  4. 前記ライナーの外周部分に相当する位置の天板部内面には、前記ライナーを天板部に対し非接着とするアルキッド樹脂からなる非接着層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のレトルト用キャップ。
  5. 前記キャップ本体は、外径が30mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のレトルト用キャップ。
  6. 容器と、その口元部に装着されるレトルト用キャップとを備えた閉止装置であって、
    前記キャップは、請求項1〜のうちいずれか1項に記載されたものであることを特徴とする閉止装置。
  7. 飲料が充填された容器と、その口元部に装着されるレトルト用キャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、
    前記キャップは、請求項1〜のうちいずれか1項に記載されたものであることを特徴とする飲料入り閉止装置。
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