JP4932394B2 - 一部で水の流速が速くなるような水路を形成することができる水路形成パネル及びこれを用いた屋上緑化用人工地盤 - Google Patents

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Description

本発明は、植物、魚貝、昆虫等が共存する水辺環境を創出するための水路を形成する水路形成パネル及びこれを用いた屋上緑化用人工地盤に関する。
近年、ヒートアイランド現象の抑制、都市景観の向上等を目的として屋上緑化が行われている。特に、東京都が条例により一定基準を超える敷地面積を有する新たな建築物について屋上緑化を義務付けたことにより、屋上緑化の需要はより一層高くなっている。屋上緑化には、植物、魚貝、昆虫等が共存する空間を作るために水路を設けて水辺環境を創出するものがある。植物、魚貝、昆虫等の生物が共存する空間は、ビオトープと呼ばれ、人々に安らぎの場又は生物との触れあいの場を提供する。
従来の屋上緑化用人工地盤には、屋上に配置された水溜めと、該水溜め内に配置された透水層と、該透水層上にある植生層とを含むものがある(特許文献1、2参照)。
特開2003−102265号公報 特開2004−121178号公報
また、従来の他の屋上緑化用人工地盤は、屋上に配置された水溜めと、該水溜めを満たす透水層と、該透水層上にある植生層とを含み、該植生層は土からなり、前記植生層の上面に水路が形成されている(特願2006−54611)。前記植生層の前記上面は、該上面から前記屋上までの距離が前記植生層の一端部から他端部に向けて漸減するように傾斜しており、前記水路は前記一端部から前記他端部まで伸びる。
前記水路は、前記植生層の前記上面に前記水路をなす溝を設けることにより形成される。しかし、前記植生層に前記溝を設けることには多大な時間と労力とを要する。このため、前記水路の形成を効率的に行うことができない。
ところで、前記屋上緑化用人工地盤にホタルを生息させるためには、ホタルの幼虫の餌となるカワニナを前記水路に生息させることが重要である。カワニナは水の流れの速い場所を好む。前記水路の一部で流速が速くなるようにするためには、前記水路の深さが前記水路の一部で比較的浅くなるようにする必要がある。しかし、前記水路の深さが前記水路の一部で比較的浅くなるように前記植生層に前記溝を設けることにはさらに多大な時間と労力とを要する。
本発明の目的は、水路の形成をより効率的に行うことができ、かつ前記水路の一部で水の流速が速くなるようにすることができる水路形成パネル及びこれを用いた屋上緑化用人工地盤を提供することである。
本発明は、水路を形成する複数の水路形成パネルであってそれぞれが前記水路の一部をなす溝を有し、前記溝の底が、前記水路の深さが前記水路の一部で比較的浅くなるように変化する複数の水路形成パネルを互いに隣接して配置することにより、前記水路を効率的に形成し、かつ前記水路の一部で水の流速が速くなるようにする。
本発明に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤に用いる水路形成パネルは、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなる。前記溝の一端部は前記本体の一端部で開放され、また前記溝の他端部は前記本体の他端部で開放されている。前記溝の底は、該溝の底から前記本体の下面までの距離が前記溝の前記一端部から前記他端部に向けて漸増し、次いで漸減するように変化し、また前記溝の前記一端部の前記溝の底は前記他端部の前記溝の底より上方に位置する。前記本体は発泡スチロールからなる。
前記水路は、それぞれが前記水路の一部をなす溝を有する前記複数の水路形成パネルを互いに隣接して配置することにより形成する。これにより、従来の屋上緑化用人工地盤のように植生層に水路をなす溝を設けることなく水路を形成することができる。このため、水路の形成をより効率的に行うことができる。
前記溝の底から前記本体の前記下面までの距離が前記溝の前記一端部から前記他端部に向けて漸増し、次いで漸減するため、前記水路の深さは、前記溝の前記一端部側で比較的浅く、前記溝の前記他端部側で比較的深くなる。このため、前記水路の水の流速は、前記溝の前記一端部側で比較的速くなり、前記他端部側で比較的遅くなる。前記溝の前記一端部側で前記水路の水の流速が比較的速くなることにより、前記水路にカワニナの生息に適した環境を創ることができる。
本発明に係る、互いに隣接して配置され、水路を形成する複数の水路形成パネルであってそれぞれが前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記溝の一端部が前記本体の一端部で開放され、また前記溝の他端部が前記本体の他端部で開放され、前記溝の底が、該溝の底から前記本体の下面までの距離が前記溝の前記一端部から前記他端部に向けて漸増し、次いで漸減するように変化し、また前記溝の前記一端部の前記溝の底が前記他端部の前記溝の底より上方に位置する複数の水路形成パネルを用いた屋上緑化用人工地盤は、前記複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シートと、該非透水性シート上の植生層とを含む。前記水路の上流側の水路形成パネルの前記本体の厚さは前記水路の下流側の水路形成パネルの前記本体の厚さより厚く、前記上流側の水路形成パネルの前記溝の前記他端部における前記溝の底は前記下流側の水路形成パネルの前記溝の前記一端部における前記溝の底と連続している。
本発明によれば、それぞれが水路の一部をなす溝を有する複数の水路形成パネルを互いに隣接して配置することにより、効率的に水路を形成することができる。また、前記溝の底から前記本体の前記下面までの距離が前記溝の前記一端部から前記他端部に向けて漸増し、次いで漸減するため、前記水路の一部で水の流速が速くなるようにすることができる。
図1に示すように、水路10を有する屋上緑化用人工地盤12に用いる水路形成パネル14は、水路10の一部をなす溝16を上面18に有する板状の本体20からなる。本体20は相対する一端部22及び他端部24を有し、溝16は本体20の一端部22から他端部24に向けて伸びる。本体20の上面18は水平である。
図示の例では、4つの水路形成パネル14が水路10を形成するように屋上26に互いに隣接して配置されている。4つの水路形成パネル14のうち上流側の3つの水路形成パネル14のそれぞれにおいて、溝16の一端部28は本体20の一端部22で開放され、また溝16の他端部30は本体20の他端部24で開放されている。溝16の底は、該溝の底から本体20の下面32までの距離が溝16の一端部28から他端部30に向けて漸増し、次いで漸減するように変化し、また溝16の一端部28の溝16の底は他端部30の溝16の底より上方に位置する。4つの水路形成パネル14のうち最も下流側に位置する水路形成パネル14において、溝16の一端部28は本体20の一端部22で開放され、また溝16の他端部30は本体20の端部で開放されていない。
水路形成パネル14を用いた屋上緑化用人工地盤12は、屋上26に互いに隣接して配置され、水路10を形成する複数の水路形成パネル14と、該複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シート34と、該非透水性シート上の植生層36とを含む。図示の例では、屋上緑化用人工地盤12は側壁38で囲まれている。
複数の水路形成パネル14の本体20は互いに異なる厚さを有し、水路10の上流側の水路形成パネル14の本体20の厚さは水路10の下流側の水路形成パネル14の本体20の厚さより厚い。隣接する2つの水路形成パネル14のうち上流側の水路形成パネル14の他端部30における溝16の底は下流側の水路形成パネル14の溝16の一端部28における溝16の底と連続している。水路10の水は上流側の水路形成パネル14から下流側の水路形成パネル14へ流れる。
図示の例では、水路10は、川部10aと、該川部の下流側の端部で川部10aと連通する池部10bとからなる。上流側の3つの水路形成パネル14のそれぞれの溝16は川部10aの一部をなす。最も下流側に位置する水路形成パネル14の溝16は川部10aの一部と池部10bとをなす。水路10の平面形状はほぼ直線状である。水路10は、最も下流側に位置する水路形成パネル14を配置せずに上流側の3つの水路形成パネル14で形成してもよい。
上流側の3つの水路形成パネル14のそれぞれにおいて、溝16の底から本体20の下面32までの距離が溝16の一端部28から他端部30に向けて漸増し、次いで漸減するため、水路10の深さは、溝16の一端部28側で比較的浅く、溝16の他端部30側で比較的深い。このため、水路10の水の流速は、溝16の一端部28側で比較的速くなり、他端部30側で比較的遅くなる。溝16の一端部28側で水路10の水の流速が比較的速くなることにより、水路10にカワニナの生息に適した環境を創ることができる。
本体20は発泡スチロールからなる。これにより屋上緑化用人工地盤12の軽量化を図ることができ、屋上26に作用する積載荷重を低減することができる。また、発泡スチロールが外部の熱を遮断するため、屋上緑化用人工地盤12が設けられた建物内での冷暖房の使用を抑制することができる。さらに、再生した発泡スチロールで本体20を作ることにより資源の有効利用を図ることができる。
本体20を製作するとき、まず、予め定められた本体20の厚さより厚い発泡スチロールの板状体を用意し、該板状体の上面に溝16を成形する。溝16の成形は、前記板状体の上面を溝状に切り取ることによるものでもよいし、発泡スチロールの成型によるものでもよい。その後、前記板状体の厚さが予め定められた本体20の厚さと等しくなるように前記板状体の下部を切断する。これにより、任意の厚さを有する本体20を比較的容易に作ることができ、屋上緑化用人工地盤12をより効率的に施工することができる。本体20の製作は、予め定められた本体20の厚さより薄い発泡スチロールの板状体に溝16を成形し、全体の厚さが、予め定められた本体20の厚さと等しくなるように前記板状体の下面に他の発泡スチロールの板状体を重ね合わせることによるものでもよい。また、本体20の製作は、予め定められた本体20の厚さと同じ厚さを有する発泡スチロールの板状体の上面に溝16を成形することによるものでもよい。本体20は、発泡スチロールからなる上記の例に代え、軽石の成型品でもよい。
水路形成パネル14の本体20の寸法は、例えば、幅が約1000mm、長さが約2000mm、高さが約100mmないし約800mmである。上流側の水路形成パネル14の本体20と下流側の水路形成パネル14の本体20とは、接着剤、特開2005−16036号公報に記載された緊結具等により結合されている。
植生層36で植物を生育させる。植生層36の上面44は、該上面から屋上26までの距離が上流側から下流側に向けて漸減するように傾斜している。植生層36は土からなる。前記土は、屋上26に作用する積載荷重を低減するために人工軽量土壌であることが望ましい。植生層36には散水、降雨等により植物の生育に必要な水が供給される。非透水性シート34は、植生層36に供給された水が屋上26へ漏れるのを防止する。
図示の例では、屋上緑化用人工地盤12は、非透水性シート34と植生層36との間に透水層40を備える。植生層36に供給された水は透水層40を経て植生層36から排出される。これにより、植生層36の余分な水を効率よく排出することができ、植生層36で生育する植物の根腐れを防止することができる。透水層40は、パーライト、発泡ガラス等の多孔質材料からなる。
屋上緑化用人工地盤12は、水路10内に配置された濾過層42を備える。濾過層42は水路10の水を濾過して浄化する。水路10の水を浄化することは、植物、魚貝、昆虫等の成育、特にホタルの成育にとって重要である。濾過層42は、発泡ガラス、多孔質セラミックス、発泡金属、発泡ウレタン、軽石、ゼオライト等のような多孔質材料からなるのが望ましい。多孔質材料は、内部に無数の微細な孔を有するため、水質汚濁の原因となる有機物又は窒素、リン等の栄養塩類を効率よく吸着する。また、前記微細な孔には微生物が付着しやすいため、該微生物の働きによって水を浄化することもできる。
屋上緑化用人工地盤12は、水路10の下流部、すなわち池部10bの水を水路10の上流部、すなわち川部10aの上流側の端部10cへ送る配管46を備える。池部10bと連通する水槽(図示せず)に池部10bの水を汲み上げるポンプ(図示せず)が配置されており、配管46は、一端部が前記ポンプに接続され、また他端部が川部10aの上流側の端部10cに接続されている。前記ポンプを運転することにより、水路10の水を循環させることができる。
屋上緑化用人工地盤12を施工するとき、まず、水路10を形成するように屋上26に複数の水路形成パネル14を互いに隣接して配置する。次に、複数の水路形成パネル14上に非透水性シート34を配置する。その後、非透水性シート34上に透水層40を設け、透水層40上に植生層36を設ける。
このように、水路10の形成は、それぞれに水路10の一部をなす溝16が予め設けられた複数の水路形成パネル14を互いに隣接して配置することにより行う。よって、従来の屋上緑化用人工地盤と違い、水路をなす溝を植生層に設ける必要がない。このため、水路の形成をより効率的に行うことができる。
また、上流側の水路形成パネル14の本体20の厚さが下流側の水路形成パネル14の本体20の厚さより厚いため、植生層36を設けるとき、各水路形成パネル14上の植生層36の厚さを変化させる必要がない。このため、比較的容易に植生層36を設けることができる。
図2に示す例では、上流側の3つの水路形成パネル14のそれぞれにおいて、本体20の上面18は、水平である図1に示した例に代え、本体20の一端部22から他端部24に向けて本体20の厚さが漸増するように傾斜している。上流側の水路形成パネル14の本体20の他端部24は下流側の水路形成パネル14の本体20の一端部22に隣接しており、上流側の水路形成パネル14の本体20の一端部22の厚さは下流側の水路形成パネル14の本体20の一端部22の厚さより厚い。
ところで、図1に示したように各水路形成パネル14の本体20の上面18が水平である場合、上流側の水路形成パネル14の本体20の厚さが下流側の水路形成パネル14の本体20の厚さより厚いため、植生層36の土は、崩れ、低い方へ、すなわち水路10の上流側から下流側に向けて移動する。これにより、上流側の水路形成パネル14上で植生層36の土が不足するという問題が生じる。本体20の上面18が、本体20の一端部22から他端部24に向けて本体20の厚さが漸増するように傾斜していることにより、植生層36の土が水路10の上流側から下流側へ移動するのを防止することができる。
また、本体20の一端部22から他端部24に向けて本体20の厚さが漸増するように傾斜していることにより、散水、降雨等により植生層36に供給された水が水路10の上流側から下流側へ流れるのを妨げ、前記水を本体20上に溜めることができる。これにより、植生層36は、本体20上に溜まった水を吸収して植物の生育に必要な水分を確保することができる。
図3に示す例では、上流側の3つの水路形成パネル14のそれぞれは、本体20のみからなる図1、2に示した例に代え、本体20と、該本体の他端部24で上面18から突出する土留め壁48とを有する。上流側の水路形成パネル14の本体20の他端部24は下流側の水路形成パネル14の本体20の一端部22に隣接しており、上流側の水路形成パネル14の本体20の厚さは下流側の水路形成パネル14の本体20の厚さより厚い。土留め壁48は、本体20と一体で形成された突起からなる。土留め壁48の断面形状は矩形であるが、これに代えて三角形、台形等でもよい。土留め壁48は、突起からなる図示の例に代え、本体20に取り付けられた部材からなるものでもよい。
土留め壁48は、植生層36の土が水路10の上流側から下流側へ移動するのを防止する。このため、上流側の水路形成パネル14上で植生層36の土が不足するという問題は生じない。また、土留め壁48は、散水、降雨等により植生層36に供給された水が水路10の上流側から下流側へ流れるのを妨げる。これにより、前記水を本体20上に溜めることができ、植生層36は、本体20上に溜まった水を吸収して植物の生育に必要な水分を確保することができる。
水路形成パネル14は、図4ないし6に示すように、溝16の平面形状が互いに異なる第1の水路形成パネル14a、第2の水路形成パネル14b及び第3の水路形成パネル14cを含む。
第1の水路形成パネル14aにおいて、本体20aは相対する一端部22a及び他端部24aを有し、溝16aの一端部28aは本体20aの一端部22aで開放され、また溝16aの他端部30aは本体20aの他端部24aで開放され、溝16aの平面形状は直線状である(図4)。溝16aの底から本体20aの下面までの距離は溝16aの一端部28aから他端部30aに向けて漸増し、次いで漸減し、また溝16aの一端部28aの溝16aの底は他端部30aの溝16aの底より上方に位置する。
第2の水路形成パネル14bにおいて、本体20bは隣接する一端部22b及び他端部24bを有し、溝16bの一端部28bは本体20bの一端部22bで開放され、また溝16bの他端部30bは本体20bの他端部24bで開放され、溝16bの平面形状は曲線状である(図5)。溝16bの底から本体20bの下面までの距離は溝16bの一端部28bから他端部30bに向けて漸増し、次いで漸減し、かつ溝16bの一端部28bの溝16bの底は他端部30bの溝16bの底より上方に位置する。或いは、溝16bの底から本体20bの下面までの距離は溝16bの他端部30bから一端部28bに向けて漸増し、次いで漸減し、かつ溝16bの他端部30bの溝16bの底は一端部28bの溝16bの底より上方に位置する。
第3の水路形成パネル14cにおいて、溝16cの一端部28cは本体20cの端部22cで開放され、また溝16cの他端部30cは、本体20cの端部で開放されておらず、円形状の平面形状を有する(図6)。
図7に示す例では、水路10は、1つの第1の水路形成パネル14aと、4つの第2の水路形成パネル14bと、2つの第3の水路形成パネル14cとを組み合わせて形成されている。1つの第1の水路形成パネル14a、4つの第2の水路形成パネル14b及び2つの第3の水路形成パネル14cは、水路10の上流側(図面右上方)から下流側(図面左下方)に向けて、第3の水路形成パネル14c、第2の水路形成パネル14b、第2の水路形成パネル14b、第2の水路形成パネル14b、第1の水路形成パネル14a、第2の水路形成パネル14b、第3の水路形成パネル14cの順に並んでいる。水路10の平面形状及び長さは、任意の数の第1の水路形成パネル14a、第2の水路形成パネル14b及び第3の水路形成パネル14cを任意に組み合わせることにより、変更することができる。
第1の水路形成パネル14a、第2の水路形成パネル14b及び第3の水路形成パネル14cの周囲に、水路10をなす溝16を有しない9個の非水路形成パネル50が配置されており、全体として矩形の屋上緑化用人工地盤12が形成されている。非水路形成パネル50は、任意の数に変更してもよいし、配置しなくてもよい。
本発明の第1実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の縦断面図。 本発明の第2実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の縦断面図。 本発明の第3実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の縦断面図。 本発明の第1実施例に係る、水路形成パネルの平面図。 本発明の第2実施例に係る、水路形成パネルの平面図。 本発明の第3実施例に係る、水路形成パネルの平面図。 本発明の第4実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の平面図。
10 水路
12 屋上緑化用人工地盤
14 水路形成パネル
16 溝
18 上面
20 本体
22 本体の一端部
24 本体の他端部
28 溝の一端部
30 溝の他端部
32 下面
34 非透水性シート
36 植生層

Claims (3)

  1. 水路を有する屋上緑化用人工地盤に用いる水路形成パネルであって、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記溝の一端部は前記本体の一端部で開放され、また前記溝の他端部は前記本体の他端部で開放され、前記溝の底は、該溝の底から前記本体の下面までの距離が前記溝の前記一端部から前記他端部に向けて漸増し、次いで漸減するように変化し、また前記溝の前記一端部の前記溝の底は前記他端部の前記溝の底より上方に位置する、水路形成パネル。
  2. 前記本体は発泡スチロールからなる、請求項1に記載の水路形成パネル。
  3. 互いに隣接して配置され、水路を形成する複数の水路形成パネルであってそれぞれが前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記溝の一端部が前記本体の一端部で開放され、また前記溝の他端部が前記本体の他端部で開放され、前記溝の底が、該溝の底から前記本体の下面までの距離が前記溝の前記一端部から前記他端部に向けて漸増し、次いで漸減するように変化し、また前記溝の前記一端部の前記溝の底が前記他端部の前記溝の底より上方に位置する複数の水路形成パネルを用いた屋上緑化用人工地盤であって、前記複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シートと、該非透水性シート上の植生層とを含み、前記水路の上流側の水路形成パネルの前記本体の厚さは前記水路の下流側の水路形成パネルの前記本体の厚さより厚く、前記上流側の水路形成パネルの前記溝の前記他端部における前記溝の底は前記下流側の水路形成パネルの前記溝の前記一端部における前記溝の底と連続している、屋上緑化用人工地盤。
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