JP2005336942A - デッキ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 最上層に保水性と透水性を有するセラミック体(11)を配置し、最下層に多数の貫通孔を有する床面支持体(12)を配置する床面構成部(10)と、基礎体上に載置され床面構成部(10)を支持する台枠部(20)とを含み、床面構成部(10)は、最上層と最下層の間に透水性を有する不織布(13)を配置し、最上層は、レンガ状の複数のブロック(11)を敷き詰め、隣接するブロック同士(11と11)の隙間及び台枠(20)とブロック(11)の隙間に砂などの粒状体を挿入する。
【選択図】図1
Description
例えば、コストを下げるために安価な材料を採用し、材質としてウッドデッキに向くような樹種を選ばないと、耐用年数が短く、しかも、デッキ上のささくれを生じて、足裏の感触を損なう。
また、多くの木材の使用は、地球レベルでの森林破壊の原因となり好ましくない。
さらに、夏場のデッキ表面の温度上昇が甚だしく、その表面温度は、コンクリートと同様に上昇し、60度近くになることも多い。このため、デッキ上で過ごす機会の多い季節の晴天時は、とても快適に過ごせる状態ではない。このような状態では、犬は、足裏の肉球が直接デッキに触れるので火傷するおそれさえある。
また、アジャストパネルの上に、木板を載せることができる構造にして、ウッドデッキへの変更を可能にしている。
請求項2の発明は、基礎体の上に載置される台枠部と、前記台枠部内に配置され、板状で多数の上下方向の貫通孔を有する床面支持体と、前記床面支持体の上層に配置され、透水性を有する不織布と、前記不織布上に敷き詰められ、保水性と透水性を有する複数のブロックからなるセラミックス体と、前記セラミックス体の隣接するブロック同士の隙間及び前記台枠部と前記ブロックの隙間に挿入される粒状体と、を含むデッキ構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のデッキ構造において、前記セラミックス体は、産業廃棄物を再利用した素材を主成分とすること、を特徴とするデッキ構造である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のデッキ構造において、前記床面支持体は、金属又は硬質樹脂からなるメッシュ状のパネルであること、を特徴とするデッキ構造である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のデッキ構造において、前記台枠部の周辺の一部又は全部に沿って立ち上げた手摺又は柵を形成するための立上げ構造を含むこと、を特徴とするデッキ構造である。
(1)最上層に保水性と透水性を有するセラミック体を配置し、最下層に板状で多数の上下方向の貫通孔を有する床面支持体を配置してあるので、床の表面材は腐ることのなく高強度を保ち、打ち水をすることでデッキ面の温度をさげるとともに、長時間にわたり表面温度の上昇を抑制することができる。
(2)床面構成部の最上層と最下層の間に透水性を有する不織布を配置し、最上層は、レンガ状の多数の保水ブロックを敷き詰め、隣接するブロック同士の隙間、及び、台枠部とブロックの間の隙間に砂などの粒状体を挿入することにより、保水ブロックの保水効果を高めるので、上記の効果を一層確実なものにすることができる。
(3)セラミックス体に産業廃棄物の再利用品を主成分とするものを使用し、床面支持体に、金属又は硬質樹脂からなるメッシュ状のパネルを採用することにより、環境保全に貢献するとともに、簡単に耐久力の高い製品がえられる。
(3)手摺又は柵を形成するための立ち上げ構造部を含むことにより、従来の手摺又は柵のあるウッドデッキと同様に、木材による自然的な雰囲気を保ちながら、上記の効果を得ることができる。
図2は、図1の床面構成部10を支持する台枠部の例として、実施例1の台枠部20を示した斜視図である。
本実施例によるデッキ構造の床面構成部10は、図1に示すように、床面の最上層に敷き詰められるセラミックスブロック(以下、保水ブロックという)11、11・・・11と、最下層にあって全体を支える床面支持体2と、最上層と最下層の間に挿入される不織布3とから成り立っている。
この粒状体は、砂以外のもの、たとえば人工的に作られたものでも良い。この粒状体で前記隙間を塞ぐことによって、隙間11a、11a・・・11aなどの部分を通過する水に抵抗を与え、より多くの水を保水ブロック11、11・・・11に、保水させることができる。
不織布13は、主として、このような粒状体の落下流出を防ぐために設けたものである。また、この不織布13は、砂の流出もさることながら、表面から水を目地部に滞留させ、保水ブロック11を水に漬け込んだような状況を作る役目も果たしている。
保水製品の一般的な特性として、水はけの悪い状態(滞留した状態)が長く続くと、製品表面からの蒸散スピードを超える速さの毛細管現象により、絶えず水分を吸収し続けるために、製品表面にカビや苔が発生しやすくなる。
本実施例は、グレーチングを床面支持体12として使用することにより、保水セラミックスからなる保水ブロック11の限界保水量を超える無駄な水分が速やかに排出されると同時に、供給源も断たれることにより、製品にカビや苔が発生しにくくなる効果がある。
床面支持体2は、図2の台枠部20の根太21、21、21、21に支持される。根太21、21、21、21は、大引22、22、22に支持される。手摺に沿った大引22、22は、それぞれの両端を手摺支柱23、23、23、23に結合し支持される。手摺支柱23,23,23,23を含む複数の支柱は、それぞれ庭園の土中などに据えられた複数の基礎F1、F1・・・F1に支持される。
手摺24、24、24は、それぞれ隣接した手摺支柱23と23の間に挿入されて固定される。
図3は、実施例2の台枠部40を示す斜視図である。図3の台枠部40は、枠組41とその周辺を覆う幕板42で形成されている。枠組41と幕板42の上面の高さに差があって、低い枠組41の上に床面構成部30が載せられ、床面構成部30の周辺部の位置は、幕板42の内面で規制される。
図4は、図3の台枠部40の枠41の上に、床面構成部30の床面支持体の2枚のうちの1枚(32a)を載せた状態を示している。
床面構成部30の構成内容は、図1に示した床面構成部10と略同様であるので、詳しい説明は省略する。
図6は、図5の状態に引き続き、不織布33を敷き詰めた上に、途中まで保水ブロック31、31・・・31を並べた状態を示している。
図7は、図6の状態に引き続き、敷き詰めた保水ブロック31、31・・・31の上から砂などの粒状体34を撒き、隣接する保水ブロック11同士の隙間31a、31a・・・31a、及び保水ブロック11と幕板42の隙間31b、31b・・・31bに埋め込む作業の途中状況を示している。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、上記の説明では、床面構成部の保水ブロックは、レンガ状のセラミックスブロックとしたが、1枚の板状のものでもよい。
また、床面支持体は、格子状の圧接グレーチングを使用しているが、金属の1枚板に多数の孔を開けたパンチングメタルでもよく、又は、硬質合成樹脂などのパンチング製品や成型品でもよい。
また、柵又は手摺を含み、台枠部の各部、及び、床構成部の各部のデザインについては、図示以外のものでよく、さらに、色彩に工夫するなど、庭園生活の環境をより豊かにできるように変形してもよい。
11、31 保水ブロック
12、32a、32b 床面支持体
13、33 不織布
20、40 台枠部
34 粒状体
Claims (5)
- 板状で多数の上下方向の貫通孔を有する床面支持体と、
前記床面支持体の上層に配置され、保水性と透水性を有するセラミックス体と、
を含むデッキ構造。 - 基礎体の上に載置される台枠部と、
前記台枠部内に配置され、板状で多数の上下方向の貫通孔を有する床面支持体と、
前記床面支持体の上層に配置され、透水性を有する不織布と、
前記不織布上に敷き詰められ、保水性と透水性を有する複数のブロックからなるセラミックス体と、
前記セラミックス体の隣接するブロック同士の隙間及び前記台枠部と前記ブロックの隙間に挿入される粒状体と、
を含むデッキ構造。 - 請求項1又は請求項2に記載のデッキ構造において、
前記セラミックス体は、産業廃棄物を再利用した素材を主成分とすること、
を特徴とするデッキ構造。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のデッキ構造において、
前記床面支持体は、金属又は硬質樹脂からなるメッシュ状のパネルであること、
を特徴とするデッキ構造。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のデッキ構造において、
前記台枠部の周辺の一部又は全部に沿って立ち上げた手摺又は柵を形成するための立上げ構造を含むこと、
を特徴とするデッキ構造。
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