JP4931749B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
特許文献2には、表示燈窓と表示燈との位置関係を安定させ、光漏れを防止するために、電装部品をオープンパネル側に裏面からフックにより係止する構成が開示されている。
特許文献3には、操作パネルに外装板のランプ取付部に対向した側板を設け、外装板のランプ取付部と操作パネルの側板との間にランプを外装板に押圧する押圧部材を設ける空気調和機のランプ支持装置が開示されている。
また、特許文献2のように電装部品をオープンパネル側に取り付ける構成では、表示燈窓などをオープンパネルにあける必要があり、意匠性に問題がある。また、多様な表示をしようとすると表示部の取付面積が大きくなるため、多様な表示には適していない。
また、特許文献3では、パネルクッション材等の押圧部材によりランプの基台を固定された外装板に押圧する構成であり、開閉可能なパネルに対するものではない。開閉可能なるパネルに対して表示する場合には、表示パネルと表示素子との間隔を一定に保持する必要があり、表示パネルの反りや表示装置の組立誤差による上記間隔のばらつきがあると、表示が不明瞭になってしまう。
また、本発明の第2の目的は、意匠面に表示部の形状をなくすことで運転停止時の外観意匠性を向上することができる空気調和機の室内機を提供することにある。
前記表示装置は、投射される表示が縁取りされた印刷シートと、表示素子が挿入される複数の投光窓が形成されるとともに、前面には前記印刷シートが貼着され、後部には前記表示素子を実装した表示基板が固定された基板ホルダーと、この基板ホルダーを保持するベース部材と、を具備し、
前記意匠パネルが閉じた状態において、前記意匠パネルの裏面の意匠層に前記表示装置の前記印刷シートが接し、前記表示素子が点灯もしくは点滅すると、前記印刷シートにて縁取りされた表示が、前記意匠層に投射され、前記意匠パネル上に映し出されて前記意匠パネルの正面側から目視可能となることを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態1について図1〜図7を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1における空気調和機の運転時の正面図、図2は意匠パネルを取り外した状態を示す空気調和機の斜視図、図3は空気調和機の断面図、図4は表示装置を含む要部の断面図、図5は表示装置の正面図、図6は表示装置の右側表示体の分解斜視図、図7は表示装置の右側表示体の拡大正面図、図8は表示装置の右側表示体の背面図、図9は表示装置のバネ取付部の断面図、図10は表示装置の動作説明図である。
まず、図6の分解図に示すように、右側の表示体9は、印刷シート12、基板ホルダー13、表示基板14、およびベース部材15から主として構成されている。
ベース部材15は、左右および中央部分がABS等の樹脂材料で一体に成形されており、上記の印刷シート12および表示基板14が取り付けられた基板ホルダー13をバネ20およびフック21(図9参照)を介して保持している。この表示装置7は、ベース部材15が、図3、図4に示すように、ドレンパン36に支持部材37を介して取り付けられる。
通常の使用状態であるユニット本体1に設けられた意匠パネル2を閉じた状態においては、意匠パネル2の裏面で基板ホルダー13がバネ20の力に抗して押し下げられ、基板ホルダー13の先端面に貼着された印刷シート12が意匠パネル2裏面の意匠層3にほぼ密接した状態となる。リモコン操作で空気調和機の運転を開始すると、設定温度や風向等の運転状態に応じて所定のLED16が点灯し、印刷シート12に印刷されている数字、記号、イラスト等の表示4が意匠層3に投影される。したがって、ユーザは意匠パネル2に映し出された表示4を見ることによって、空気調和機の運転状態などを確認することができる。表示4は印刷シート12に印刷されているため、精細な表示が可能であるばかりでなく、明瞭で見やすい大きな表示とすることができる。そのため、表示の視認性がきわめて良好なものとなる。また、表示4は中央のセンサ5に対して左右に表示できるようになっているため、意匠的にもバランスが良く、表示デザインの自由度が高いものとなっている。さらに、空気調和機の運転を停止すると、意匠パネル2上の表示4が消え、何も表示されない状態となる。したがって、意匠パネル2の外観意匠性が向上する。
この構成による作用は次のとおりである。例えば、図10に示すように(但し、意匠パネルの反りは示していない)、意匠パネル2が左上向きに反っていた場合には、基板ホルダー13は13aで示すように左側が突出して傾斜し、意匠パネル2が右上向きに反っていた場合には、基板ホルダー13は13bで示すように右側が突出して傾斜する。このように、左右のバネ20の伸縮の差により基板ホルダー13を意匠パネル2の反りに対応して自在に傾かせることができる。したがって、意匠パネル2の反りや表示装置7の組立ばらつき等があっても、意匠パネル2と基板ホルダー13先端の印刷シート12とをほぼ密接状態にすることができる。よって、上述のように精細かつ明瞭な表示が可能となる。
基板ホルダー13を前方へ付勢するバネ20は、上記のように左右に1個ずつ配置しても良く、またベース部材15の四隅に4個配置しても良い。しかし、バネ20の個数が多くなると、それだけ部品点数も増加し、ひいてはコスト増となるので、本実施の形態ではバネ20を1個としたものである。
意匠パネル2の反りは、一般的に長手方向の中央部が大きく、端部側が小さい。そこで図11に示すように、1個のバネ20を実施の形態1と同様に左側(表示装置7の中央側)に配置し、右側(端部側)は基板ホルダー13を回動自在にベース部材15と軸26で結合する。軸26は、図12に示すように、基板ホルダー13に設けられた取付板27に長穴28を設けて長穴28に遊嵌するヒンジ構造とするのが好ましい。さらに、板バネ29を基板ホルダー13のヒンジ部近傍のフランジ下面に形成し、板バネ29によって基板ホルダー13のヒンジ部を持ち上げるように前方へ付勢する構造とするのが好ましい。
Claims (7)
- ユニット本体の前面に開閉可能に設けられるとともに、透明な樹脂材料で成形され、裏面に光が透過可能な色で着色された意匠層が形成された意匠パネルと、
前記ユニット本体の前面側に配設された表示装置と、を備え、
前記表示装置は、投射される表示が縁取りされた印刷シートと、表示素子が挿入される複数の投光窓が形成されるとともに、前面には前記印刷シートが貼着され、後部には前記表示素子を実装した表示基板が固定された基板ホルダーと、この基板ホルダーを保持するベース部材と、を具備し、
前記意匠パネルが閉じた状態において、前記意匠パネルの裏面の意匠層に前記表示装置の前記印刷シートが接し、前記表示素子が点灯もしくは点滅すると、前記印刷シートにて縁取りされた表示が、前記意匠層に投射され、前記意匠パネル上に映し出されて前記意匠パネルの正面側から目視可能となることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記表示装置はベース部材を有し、
前記ベース部材は、前記基板ホルダーを、バネを介して前方へ付勢された状態で保持するとともに、前記基板ホルダーが、前記バネにより、前後方向への動きだけでなく、左右方向および上下方向に傾動可能であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記バネは前記基板ホルダーの左右両側に配置されていることを特徴とする請求項2記載の空気調和機の室内機。
- 前記意匠パネルが開いた状態では、前記基板ホルダーは、前記バネによって前記ユニット本体の前面より突出した状態で前方へ付勢されていて、前記意匠パネルが閉じた状態においては、前記基板ホルダーは、前記バネにより前記印刷シートを介して前記意匠パネルの裏面の意匠層に押し付けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の空気調和機の室内機。
- 前記表示装置が前記ユニット本体の中央に対して左右両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
- 当該空気調和機の運転停止時には、前記意匠パネル上の前記表示が消え、意匠パネル上には何も表示されない状態となることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
- 前記印刷シートには、前記表示の名称が、前記意匠パネル上には表示されないように記載されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
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