JP4930097B2 - 音響処理装置及び音響処理方法 - Google Patents
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Description
本発明においても、図2に示すように、例えば5.1チャンネルのマルチチャンネル音声聴取システム1を対象とし、サブウーファーSWから出力する測定音には当該サブウーファーSWにとって最も効率良く出力可能な100[Hz]の正弦波信号S1を用い、前方左スピーカFL、前方中央スピーカCT、前方右スピーカFR、後方左スピーカRL、後方右スピーカRR及びサブウーファーSWのうち、特にサブウーファーSWからユーザの位置するリスニングポジションに設置されたマイクロフォンMFまでの距離L1を測定することを前提とする。
具体的には、サブウーファーSWから正弦波信号S1に応じた測定音を出力した出力タイミングt0と、マイクロフォンMFでその測定音を集音したときの受信タイミングt1との差分すなわち到達時間Δt(t1−t0)を基にサブウーファーSWからマイクロフォンMFまでの距離L1を算出するが、図3に示すように当該マイクロフォンMFで集音した測定音の波形(以下、これを測定音波形と呼ぶ)WV1は一般的に高周波成分HFが乗った状態であり、かつマイクロフォンMFが動作してから測定音波形WV1を受信するまでの間にノイズ成分NZが存在している。
次ぎに、ローパスフィルタ2回通過後の測定音波形WV1B(図6)における第1波WF1Bの立上りエッジUE1(すなわち受信タイミングt1に相当)を検出するための閾値TH1をどのように設定すれば、誤ってオーバーシュートOS2を第1波WF1Bであると誤認識してしまったり、或いは、第2波WF2Bを第1波WF1Bであると誤認識してしまうという事態を回避できるかについて検討する。
上述したような(1)基本原理の内容を反映させた本発明の音響処理装置を有するマルチチャンネル音声聴取システムの構成を次に説明する。
図17に示すようにマルチチャンネル音声聴取システム1では、例えばCD(Compact Disc)プレイヤー2によって再生したオーディオデータD1を、音響処理装置3のディジタルオーディオインタフェースレシーバ5を介してDSP(Digital Audio Receiver)6に入力する。
以上の構成において、マルチチャンネル音声聴取システム1の音響処理装置3では、正弦波信号S1に応じたローパスフィルタ通過前の測定音波形WV1に対し、時間軸方向のフィルタリング処理及び時間軸を遡る方向のフィルタリング処理をそれぞれ施したことにより得られるローパスフィルタ2回通過後の測定音波形WV1Bにおける第1波WF1Bの振幅レベルの最大値V1とオーバーシュートOS2の振幅レベルの最大値V2との絶対値差ΔVが最も大きくなるのが1.5周期であることを検証した。
なお上述の実施の形態においては、サブウーファーSWから出力する測定音に100[Hz]の正弦波信号S1を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一般的に低音と呼ばれる50[Hz]や150[Hz]等のその他種々の周波数帯域からなる正弦波信号S1を用いるようにしても良い。
Claims (6)
- スピーカから測定音として出力させるための正弦波信号を生成する正弦波信号生成部と、
上記正弦波信号に基づく上記測定音を上記スピーカから出力したとき、任意のリスニングポジションで上記測定音を集音する集音部と、
上記測定音を集音したときに得られる測定音波形の高周波成分を除去するために時間軸方向のフィルタリング処理及び時間軸を遡る方向のフィルタリング処理をそれぞれ施すフィルタ部と、
上記フィルタ部により2回のフィルタリング処理が施されたフィルタ処理後測定音波形に対して全波整流処理を施す全波整流処理部と、
上記全波整流処理部により全波整流処理が施された全波整流処理後測定音波形における第1波の立上りエッジを閾値判定により上記測定音の受信タイミングとして検出する検出部と、
上記測定音を出力したときの出力タイミングと、上記検出部による上記受信タイミングとの時間差を上記スピーカから上記集音部までの到達時間として算出する算出部と
を具え、
上記正弦波信号生成部は、
上記正弦波信号の周期を1周期乃至2周期とし、
上記検出部は、
上記全波整流処理部により全波整流処理が施された全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値を検出し、さらに全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値と第1波の振幅レベルの最大値とオーバーシュートの振幅レベルの最大値とを予め様々な環境で測定した結果得られた、全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値に対する、第1波の振幅レベルの最大値の割合と、オーバーシュートの振幅レベルの最大値の割合とをもとに、第1波を判定するための閾値を、検出した上記全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値に対し、予め測定した結果得られた第1波の振幅レベルの最大値の割合以下で、且つ予め測定した結果得られたオーバーシュートの振幅レベルの最大値の割合以上の割合を乗算した値に設定し、上記全波整流処理部により全波整流処理が施された全波整流処理後測定音波形の振幅レベルが、設定した上記閾値を最初に越えたときに、その時点の波が第1波であると判定して、当該第1波の立上りエッジを受信タイミングとして検出する
音響処理装置。 - 上記正弦波信号生成部は、上記正弦波信号を1.5周期とする
請求項1に記載の音響処理装置。 - 上記算出部は、上記到達時間を用いて上記スピーカと上記集音部との間の距離を算出する
請求項1に記載の音響処理装置。 - さらに、上記算出部によって算出された上記到達時間を用いてタイムアライメント処理を実行するタイムアライメント処理部を具える
請求項1に記載の音響処理装置。 - 上記スピーカは、低音乃至超低音用のサブウーファーである
請求項1に記載の音響処理装置。 - スピーカから測定音として出力させるその周期が1周期乃至2周期からなる正弦波信号を正弦波信号生成部によって生成する正弦波信号生成ステップと、
上記正弦波信号に基づく上記測定音を上記スピーカから出力したとき、所定の集音部により任意のリスニングポジションで上記測定音を集音する集音ステップと、
上記測定音を集音したときに得られる測定音波形の高周波成分を除去するために時間軸方向のフィルタリング処理及び時間軸を遡る方向のフィルタリング処理を所定のフィルタ部によってそれぞれ施すフィルタリング処理ステップと、
上記フィルタリング処理ステップで2回のフィルタリング処理が施されたフィルタ処理後測定音波形に対して全波整流処理を全波整流処理部によって施す全波整流処理ステップと、
上記全波整流処理ステップで全波整流処理が施された全波整流処理後測定音波形における第1波の立上りエッジを閾値判定により上記測定音の受信タイミングとして所定の検出部により検出する検出ステップと、
上記測定音を出力したときの出力タイミングと、上記検出ステップによる上記受信タイミングとの時間差を上記スピーカから上記集音部までの到達時間として所定の算出部により算出する時間差算出ステップと
を具え、
上記検出ステップでは、
上記検出部が、上記全波整流処理ステップで全波整流処理が施された全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値を検出し、さらに全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値と第1波の振幅レベルの最大値とオーバーシュートの振幅レベルの最大値とを予め様々な環境で測定した結果得られた、全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値に対する、第1波の振幅レベルの最大値の割合と、オーバーシュートの振幅レベルの最大値の割合とをもとに、第1波を判定するための閾値を、検出した上記全波整流処理後測定音波形の振幅レベルの最大ピーク値に対し、予め測定した結果得られた第1波の振幅レベルの最大値の割合以下で、且つ予め測定した結果得られたオーバーシュートの振幅レベルの最大値の割合以上の割合を乗算した値に設定し、上記全波整流処理ステップで全波整流処理が施された全波整流処理後測定音波形の振幅レベルが、設定した上記閾値を最初に越えたときに、その時点の波が第1波であると判定して、当該第1波の立上りエッジを受信タイミングとして検出する
音響処理方法。
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