JP4930038B2 - Gps受信装置およびgps受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、GPS受信装置およびGPS受信方法に関し、特に、GPS信号の航法メッセージに基づいて現在位置を測定するGPS受信装置およびGPS受信方法に関するものである。
GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)は、複数の衛星からの電波を受信して、現在位置を検出するシステムである。この場合の衛星は静止衛星ではなく、高度2万kmを周回し、地球に対して刻々と位置が変化する32個の衛星である。現在位置を検出するためには、32個の衛星の中の最低3個の衛星からGPS信号を受信する必要がある。実際は、4個の衛星からGPS信号を受信して現在位置を検出している。各衛星からの航法メッセージのGPS信号は、決まった順番で50bps(ビット/秒)の速度で30秒のメインフレームが送信される。このメインフレームは、各フレームが6秒の5個のサブフレームで構成され、各サブフレームは300ビットのデータで構成されている。第1ないし第5の5個のサブフレームのうち、第1のサブフレーム(サブフレーム#1)には、各衛星の状態とクロック補正係数、第2、第3のサブフレーム(サブフレーム#2、#3)には、各衛星の軌道情報である「エフェメリス」が格納され、第4および第5の2個のサブフレーム(サブフレーム#4、#5)には、32個のすべての衛星に共通の概略軌道情報である「アルマナック」が格納されている。
GPSを利用した位置検出の技術に関しては、多くの提案がなされている。
例えば、ある提案のGPS航法装置においては、エフェメリスのデータをサブフレーム単位に分割収集し、メモリに保存することによって、データ収集に要する時間を短くするようになっている。具体的には、サブフレーム収集フラグを設けて、サブフレームの収集に応じてこのフラグを1(有効)にセットする。したがって、一度収集したサブフレームであるか否かをフラグで判定するので、そのサブフレームを再度収集する必要がなくなり、収集する時間を短縮できる。(特許文献1参照)
また、ある提案のGPS受信機においては、複数のチャンネルを持つ検波部と、検波部で復調した衛星から送信される航法メッセージを収集するメッセージ収集部と、収集したメッセージを解析するメッセージ解析部と、伝搬時間と衛星の位置から受信機の位置を算出する測位部と、各チャンネルのメッセージ収集部に対して航法メッセージを走査するタイミングを指定するタイミング指定部とを備え、1チャンネル以上で航法メッセージを収集した場合に、他のチャンネルに対してメッセージの収集タイミングを指定する。したがって、GPS衛星から送信される航法メッセージの先頭を示すビットパターンであるプリアンブルパターンを早く検出し、すべてのチャンネルでプリアンブルパターンを検出するまでの時間を短縮し、航法メッセージをすばやく収集することにより、測位不能時間を短縮する。(特許文献2参照)
また、ある提案のGPS受信装置においては、複数のチャンネルにおいてそれぞれGPS衛星を捕捉することができ、その捕捉したGPS衛星からの衛星データから取り出した時間情報と、GPS受信装置側にて計時した現在時刻とに基づいて、GPS衛星と現在位置(GPS受信装置の位置)との間の距離を測定する。また衛星データに含まれる詳細軌道情報(エフェメリス)を取り出して衛星位置を計算し、さらに測定した距離を加味して、GPS受信装置の位置を算出する。これにより、衛星データとの同期確立を早期に行えるようにし、測位を開始するまでの時間を短縮する。(特許文献3参照)
また、ある提案のGPS位置検出装置においては、GPSアンテナと、GPS電波の受信強度を推測するための周囲の環境条件を検知する環境センサと、GPS衛星捕捉のための行列サーチ処理回路を含んだGPS測位演算処理部とを備え、行列サーチ処理回路に所定の積算演算処理を実行する機能を付加し、環境センサの出力によって推測されたGPS電波の受信強度に応じて、積算演算処理を選択的に実行させて、GPS衛星からのGPS電波を捕捉して航法メッセージを解読する。(特許文献4参照)
特公平3−42793号公報 特開平11−304899号公報 特開2000−292521号公報 特開2002−250764号公報
上記特許文献1ないし特許文献4を含め、GPSを利用した従来の位置検出では、特定のタイミングを狙ってGPS信号を測定するものではなかった。このため、測位を完了するまでの時間であるTime To First Fix(TTFF)にばらつきがあり、TTFFの平均時間が長くなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、特定のタイミングを狙ってGPS信号を測定することにより、測位を完了するまでの平均時間を短縮することを目的とする。
請求項1に記載のGPS受信装置は、現在時刻を計時する計時手段と、衛星から送信される航法メッセージを受信する受信手段と、現在位置の事前測定の指示に応答して、前記受信手段を所定時間動作させるとともに、前記受信手段を動作状態にしてから前記航法メッセージに含まれるサブフレームが安定して受信可能となるまでのオフセット時間を測定するオフセット時間測定手段と、前記オフセット時間の測定終了後、前記受信手段が動作状態にある間にサブフレームを取得するとともに、当該受信されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号を取得する第1のサブフレーム取得手段と、前記第1のサブフレーム取得手段により取得されたサブフレームが第1番目のサブフレームであるか否かを判別するサブフレーム判別手段と、前記サブフレーム判別手段により第1番目のサブフレームであると判別された場合は、第2番目のサブフレーム及び第3番目のサブフレームを取得し、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第1の現在位置算出手段と、前記サブフレーム判別手段により第1番目のサブフレームでないと判別された場合は、前記計時手段により計時された現在時刻と、前記オフセット時間測定手段により測定されたオフセット時間と、前記第1のサブフレーム取得手段により取得されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号とに基づいて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得するために前記受信手段を動作状態にする時刻を算出する時刻算出手段と、前記時刻算出手段により算出された時刻に前記受信手段を動作させて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得し、当該取得した第1番目のサブフレーム乃至第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第2の現在位置算出手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載のGPS受信方法は、現在時刻を計時する計時手段と、衛星から送信される航法メッセージを受信する受信手段と、を有するGPS受信装置のGPS受信方法であって、現在位置の事前測定の指示に応答して、前記受信手段を所定時間動作させるとともに、前記受信手段を動作状態にしてから前記航法メッセージに含まれるサブフレームが安定して受信可能となるまでのオフセット時間を測定するオフセット時間測定ステップと、前記オフセット時間の測定終了後、前記受信手段が動作状態にある間にサブフレームを取得するとともに、当該受信されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号を取得する第1のサブフレーム取得ステップと、前記第1のサブフレーム取得ステップにより取得されたサブフレームが第1番目のサブフレームであるか否かを判別するサブフレーム判別ステップと、前記サブフレーム判別ステップにより第1番目のサブフレームであると判別された場合は、第2番目のサブフレーム及び第3番目のサブフレームを取得し、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第1の現在位置算出ステップと、前記サブフレーム判別ステップにより第1番目のサブフレームでないと判別された場合は、前記計時手段により計時された現在時刻と、前記オフセット時間測定ステップにより測定されたオフセット時間と、前記第1のサブフレーム取得ステップにより取得されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号とに基づいて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得するために前記受信手段を動作状態にする時刻を算出する時刻算出ステップと、前記時刻算出ステップにより算出された時刻に前記受信手段を動作させて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得し、当該取得した第1番目のサブフレーム乃至第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第2の現在位置算出ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、特定のタイミングを狙ってGPS信号を測定することにより、測位を完了するまでの平均時間を短縮できるという効果が得られる。
以下、本発明によるGPS受信装置の実施形態について、図1ないし図8を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明は、その技術的範囲の属する限り、当業者によって容易に考えられる様々な変形例が可能である。
図1は、本発明の実施形態におけるGPS受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施形態のGPS受信装置は、アンテナ1、高周波処理部2、GPS信号処理部3、時計部7で構成されている。なお、図には示していないが、ユーザの指示を入力する操作部やGPS信号処理部3から出力される時間情報および位置情報を表示するディスプレイなどを有するシステム、各部に電力を供給する電源等がこの装置に含まれている。
アンテナ1は、衛星からの電波を受信して高周波処理部2に入力する。高周波処理部(RF)2は、入力された電波を必要なレベルに増幅してGPS信号処理部3に入力する。GPS信号処理部3は、衛星信号処理部4、位置演算部5、測定開始時間管理部6を有する。衛星信号処理部4は、ベースバンド処理部(BB)を有し、複数のサーチ・エンジン、同期検出部、RF制御部(いずれも図示せず)を有し、高周波処理部2から入力された高周波信号の中からGPS信号を抽出して復調し、アナログ信号からデジタル信号のベースバンド信号に変換する。位置演算部5は、衛星信号処理部4から得られるデータに基づく演算によって現在位置を検出する。測定開始時間管理部6は、CPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)などで構成され、時計部7から得られる現在時刻に基づいて、高周波処理部2、衛星信号処理部4、位置演算部5を制御する。時計部7は、現在時刻を表示する共に、位置演算部5によって検出された現在位置を表示する。
図2は、GPS信号の航法メッセージであるサブフレームのフォーマットを示す図である。5個のサブフレームで1フレームが構成され、サブフレーム#1からサブフレーム#5まで順番に送信される。上記したように、サブフレーム#1ないしサブフレーム#3は、各衛星における固有のデータ(「エフェメリス」と称する)で構成され、サブフレーム#4およびサブフレーム#5は、同期してGPS信号を送信する32個の衛星に共通するデータ(「アルマナック」と称する)で構成されている。サブフレーム#4、#5については、1回ではアルマナックの全てのデータを送信できないので、図2に示すように25ページに分割して送信される。現在位置を検出するためには、最低3個の衛星のそれぞれに対応する位置情報を取得する必要がある。
図3は、図2のサブフレーム#1乃至サブフレーム#5のさらに詳細な内容を示す図である。図3(A)に示すように、メインフレームは30秒の時間長からなる1500ビットで構成され、32個の衛星から30秒ごとにメインフレームが送信される。図3(B)に示すように、各サブフレームは、6秒の時間長からなる300ビットで構成されている。また、各サブフレームの先頭には、30ビットのTLM(Telemetry)のデータがあり、次に、同じく30ビットのHOW(Handover Word)のデータが続き、その後に、240ビットのクロック、各衛星の状態を示すデータ(サブフレーム#1)、各衛星に固有の詳細軌道情報などのエフェメリスのデータ(サブフレーム#2、#3)、32個の衛星に共通する概略軌道情報や電離層補正情報などのアルマナックのデータ(サブフレーム#4、#5)が続く。
航法メッセージのGPS信号は、衛星打ち上げ後の最初の送信開始を1週00秒として、実時間の経過を週および秒で管理している。すなわち、任意のw番目の週の00秒、30秒、60秒…604739秒、604769秒、(w+1)番目の週の00秒、30秒、60秒…にサブフレーム#1の送信が開始される。
図4〜図6は、測定開始時間管理部6によって実行されるGPS受信方法を示すフローチャートであり、図7は、GPS受信方法の具体例である。
図4のフローチャートにおいて、まずイニシャライズ処理がなされ、装置内のレジスタ、フラグ及びメモリの内容が初期化される(ステップS1)。この後、現在位置の測定指示が外部よりなされた否か判別し(ステップS2)、指示がなされていないなら、現在位置測定以外のその他の処理がなされ(ステップS3)、再びステップS1の処理に戻る。
一方、測定指示がなされたと判断されると、ステップS4に進み、この指示が事前測定、つまり最初の測定指示であるか否かを判別する。もし事前測定であるならば、RF(高周波処理部2)、BB(衛星信号処理部4のベースバンド処理部4)の電源をオンにして(ステップS5)、オフセット時間の測定を開始するとともに(ステップS6)、位置情報の測定を開始する(ステップS7)。ここでオフセット時間とは、RF、BBがその電源をオンされてからサブフレーム情報を安定して受信可能になるまでの時間である。次に、任意のサブフレームのTLMの最初の8ビットであるプリアンブルパターンを受信して同期が確立したか否かを判別する(ステップS8)。
ステップS8の処理において同期が確立したと判断すると、まずこの時点で計測されたオフセット時間をストアする(ステップS9)。続いてステップS10に進み、受信されているサブフレームの開始時刻(図7ではT0)を取得してストアする(ステップS10)。この時刻は基本的には衛星から取得されるサブフレームに含まれる時刻である。これ以外の方法として、本装置の時計部7から取得しても良い。ただし、これは取得されるサブフレームに含まれる衛星時刻と一致していることが前提であり、このためには衛星からの時刻を取得し、この取得された衛星時刻により時計部7の時刻を補正する等の時刻同期の手段が考えられる。
一方、同期が確立しない場合、これは受信環境が悪い場合等が考えられるが、この状態が所定時間経過したか否か判別し(ステップS11)、所定時間経過したと判別された場合はRF、BBの電源をオフして(ステップS12)、ステップS2に戻り、再び測定指示がなされるのを待つ。つまり、現在位置測定処理を中止する。
ここでステップS10の処理以降の説明に戻る。このステップS10の処理がなされると図5のステップS13に進み、現在受信しているサブフレーム1個分の情報を取得する(図7ではサブフレーム#2)。そしてこの取得された情報からサブフレーム番号(図7においては「2」)を抽出してストアする(ステップS14)。
また、ステップS10にて取得される時刻として衛星からの時刻を用いる場合は、ステップS13の処理を先に行い、取得したサブフレームに含まれる衛星時刻を抽出するという処理にしても良い。
事前測定の基本的な処理はここで終了するが、本実施形態ではこの取得されたサブフレーム番号が「1」である場合には、引き続き現在位置測定の処理を行うように構成されている。
つまり、ステップS14の処理の後、取得されたサブフレーム番号が「1」であるか否か判別し(ステップS15)、「1」である場合は引き続いてサブフレーム#2及び#3の情報を取得する(ステップS16)。そしてこの取得されたサブフレーム#1〜#3のデータをデコードすることにより現在位置情報を演算する(ステップS17)。そして、RF、BBの電源をオフする(ステップS18)。
一方、ステップS14の処理にて、取得されたサブフレーム番号が「1」でないと判別された場合にはそのままステップS18に進み、RF、BBの電源をオフする。
そしてこのS18の処理の後は、ステップS2に戻り、再び測定開始指示が為されるのを待つ。
以上が事前測定処理の動作である。
次にこの事前測定処理が為されて、オフセット時間、サブフレーム番号及びサブフレーム開始時刻がストアされた後に、再び測定指示がなされた場合の動作について説明する。
この場合は図4のステップS4から、図6のステップS19の処理に進む。この処理において、時計部7にて計時された現時刻を取得する。続いてこの取得された現時刻、そしてストアされているサブフレーム番号及びサブフレーム開始時刻、さらにオフセット時間に基づいてこの後到来するサブフレーム#1を取得するためにRF、BBをオンすべき時刻を算出する(ステップS20)。
具体的には、ストアされたフレーム開始時刻から現時刻までの経過時間を算出し、この経過時間とストアされたサブフレーム番号から、現時刻において受信されるサブフレームの番号を算出、この算出されたサブフレーム番号からその後にくるサブフレーム#1の開始時間(図7における時刻T1)を算出する。そしてこのサブフレーム#1の開始時間からオフセット時間を減算してオンすべき時刻(図7におけるTon)とする。この現時刻がこの算出されたオンすべき時刻を経過している場合は、このオンすべき時刻に30秒を加算してさらにその次のサブフレーム#1を取得できるようにする。
もちろんこのオンすべき時刻の算出方法は上記方法に限るものではない。ストアされたサブフレーム番号、サブフレーム開始時刻から、そのフレームにおけるサブフレーム#1の開始時刻をまず算出し、この時刻と現時刻とからこの後にくるサブフレーム#1の開始時刻を算出するようにしてもよい。
ステップS20の処理にてオンすべき時刻が算出された後、ステップS21に進み、このオンすべき時間が到来するまで待機する。そしてオンすべき時間が到来すると、RF、BBの電源をオンし(ステップS22)、位置測定を開始する(ステップS23)。次に、任意のサブフレームのTLMの最初の8ビットであるプリアンブルパターンを受信して同期が確立したか否かを判別する(ステップS24)。
ここにおいて同期が確立したと判断されると、サブフレーム#1〜#3の情報を取得する(ステップS25)。そしてこの取得されたサブフレーム#1〜#3のデータをデコードすることにより現在位置情報を演算する(ステップS26)。そして、RF、BBの電源をオフする(ステップS27)。この後ステップS2に戻り、再び測定指示がなされるのを待つ。
一方、受信環境が悪い場合等で同期が確立しない場合、これが所定時間経過したか否か判別し(ステップS28)、所定時間経過したと判別された場合は、そのままS27に進んでBBの電源をオフする。つまり、現在位置測定処理を中止する。
このように本実施形態においては、事前測定にて取得されるサブフレームの番号とその開始時刻、さらには安定した受信ができるまでのオフセット時間を取得して記憶しておくことにより、それ以降の現在位置測定では必要なデータを取得するに最も良いタイミングを狙ってRF、BBの電源をオンするため、測位を完了するまでの平均時間を短縮でき、これによって測位に必要な消費電力の低減も図ることができるという効果が得られる。
この実施形態の変形例として、取得されたサブフレーム番号及び開始時間をそのままストアするのではなく、事前測位処理の段階でこれらのデータからサブフレーム#1の開始時刻を算出してストアする構成としてもよい。
図8は事前処理にてサブフレーム#1の開始時刻を算出し、それ以降の測定指示においては、このサブフレーム#1の開始時刻から、現時刻以降に受信されるサブフレーム#1取得のためのオン時刻を算出するフローチャートを示す。
図8は、図5のフローチャートにステップS29及びS30を付加したものであり、図9は、図6のフローチャートのステップS20をステップS31に置き換えたものであり、その他は同じである。
図8のフローチャートにおいて、事前測定処理にてストアされたサブフレーム番号が「1」の場合(ステップS15がYES)は、S16〜S18の処理を行うが、NOの場合は、ストアされたサブフレーム番号及びそのサブフレーム開始時刻から、そのサブフレーム#1の開始時刻を算出する(ステップS29)。この算出されたサブフレーム#1の開始時刻は、取得されたサブフレーム番号の直前のものであっても直後のものであっても良い。そしてこの算出されたサブフレーム#1の開始時刻をストアされているサブフレーム開始時刻と置き換えてストアする。
図9のフローチャートにおいて、ステップS19により時計部7より現時刻を取得した後、この取得された現時刻、オフセット時間及びストアされているサブフレーム#1の開始時刻に基づいてこの後到来するサブフレーム#1を取得するためにRF、BBをオンすべき時刻を算出する(ステップS31)。この後の処理は図7のS21以降の処理と同じである。
このように構成すれば、事前測定処理にてサブフレーム#1の開始時刻を算出しておくため、その後測定指示があった場合におけるオン時間の演算処理の負担が軽減する。
図10は、実施形態の位置検出装置および従来例の位置検出装置におけるTTFFを比較した図である。図10において、点線のグラフが従来例の位置検出装置におけるTTFFであり、一点鎖線のグラフが実施形態の位置検出装置におけるTTFFである。従来例の位置検出装置の場合には、測定開始時刻から80%の取得割合に達するまでの時間が約48秒であるのに対して、実施形態の位置検出装置の場合には、測定開始時刻から80%の取得割合に達するまでの時間が約33秒に短縮されている。
図11は、実施形態の位置検出装置および従来例の位置検出装置におけるTTFFの平均時間を比較した図である。従来例の位置検出装置の場合には、TTFFの平均時間は約44秒であるのに対して、実施形態の位置検出装置の場合には、TTFFの平均時間は約39秒に短縮されている。
以上のように、この実施形態によれば、GPS受信装置は、現在時刻を計時する時計部7、GPS衛星から送信される航法メッセージを構成する第1番目のサブフレーム#1乃至第5番目のサブフレーム#1のうち任意の1個のサブフレームの送信開始時刻およびサブフレーム番号を取得する高周波処理部2および衛星信号処理部4、時計部7から得られる現在時刻と取得された送信開始時刻およびサブフレーム番号とに基づいて、測定すべき航法メッセージに対する測定開始時刻を決定する測定開始時間管理部6、測定開始時間管理部6によって決定された測定開始時刻から取得されたサブフレーム#1乃至第サブフレーム#3のデータに基づいて現在位置を検出する位置演算部5を備えている。
したがって、特定のタイミングを狙ってGPS信号を測定することにより、測位を完了するまでの平均時間を短縮することができる。
また、上記実施形態において、測定開始時間管理部6は、1個のサブフレームの送信開始時刻およびサブフレーム番号を取得可能な第1の期間およびサブフレーム#1乃至サブフレーム#3のデータを取得可能な第2の期間に、高周波処理部2および衛星信号処理部4のベースバンド処理部に対して電源を供給する。
したがって、電力の消費が必要最小限の期間だけでよいので、コイン型電池のように、長時間の電源供給が困難な装置でも、安定して位置情報を得ることができる。
本発明の実施形態におけるGPS受信装置の構成を示すブロック図。 GPS信号の航法メッセージであるサブフレームのフォーマットを示す図。 図2のサブフレームの詳細な内容を示す図。 実施形態におけるGPS受信方法のフローチャート。 図4に続くGPS受信方法のフローチャート。 図4に続くGPS受信方法のフローチャート。 実施形態におけるGPS受信方法の具体例を示す図。 実施形態の変形例におけるGPS受信方法のフローチャート。 図7に続くGPS受信方法のフローチャート。 実施形態のGPS受信装置および従来例のGPS受信装置におけるTTFFを比較した図。 実施形態のGPS受信装置および従来例のGPS受信装置におけるTTFF平均時間を比較した図。
符号の説明
1 アンテナ
2 高周波処理部
3 GPS信号処理部
4 衛星信号処理部
5 位置演算部
6 測定開始時間管理部
7 時計部

Claims (2)

  1. 現在時刻を計時する計時手段と、
    衛星から送信される航法メッセージを受信する受信手段と、
    現在位置の事前測定の指示に応答して、前記受信手段を所定時間動作させるとともに、前記受信手段を動作状態にしてから前記航法メッセージに含まれるサブフレームが安定して受信可能となるまでのオフセット時間を測定するオフセット時間測定手段と、
    前記オフセット時間の測定終了後、前記受信手段が動作状態にある間にサブフレームを取得するとともに、当該受信されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号を取得する第1のサブフレーム取得手段と、
    前記第1のサブフレーム取得手段により取得されたサブフレームが第1番目のサブフレームであるか否かを判別するサブフレーム判別手段と、
    前記サブフレーム判別手段により第1番目のサブフレームであると判別された場合は、第2番目のサブフレーム及び第3番目のサブフレームを取得し、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第1の現在位置算出手段と、
    前記サブフレーム判別手段により第1番目のサブフレームでないと判別された場合は、前記計時手段により計時された現在時刻と、前記オフセット時間測定手段により測定されたオフセット時間と、前記第1のサブフレーム取得手段により取得されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号とに基づいて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得するために前記受信手段を動作状態にする時刻を算出する時刻算出手段と、
    前記時刻算出手段により算出された時刻に前記受信手段を動作させて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得し、当該取得した第1番目のサブフレーム乃至第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第2の現在位置算出手段と、
    を備えたことを特徴とするGPS受信装置。
  2. 現在時刻を計時する計時手段と、衛星から送信される航法メッセージを受信する受信手段と、を有するGPS受信装置のGPS受信方法であって、
    現在位置の事前測定の指示に応答して、前記受信手段を所定時間動作させるとともに、前記受信手段を動作状態にしてから前記航法メッセージに含まれるサブフレームが安定して受信可能となるまでのオフセット時間を測定するオフセット時間測定ステップと、
    前記オフセット時間の測定終了後、前記受信手段が動作状態にある間にサブフレームを取得するとともに、当該受信されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号を取得する第1のサブフレーム取得ステップと、
    前記第1のサブフレーム取得ステップにより取得されたサブフレームが第1番目のサブフレームであるか否かを判別するサブフレーム判別ステップと、
    前記サブフレーム判別ステップにより第1番目のサブフレームであると判別された場合は、第2番目のサブフレーム及び第3番目のサブフレームを取得し、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第1の現在位置算出ステップと、
    前記サブフレーム判別ステップにより第1番目のサブフレームでないと判別された場合は、前記計時手段により計時された現在時刻と、前記オフセット時間測定ステップにより測定されたオフセット時間と、前記第1のサブフレーム取得ステップにより取得されたサブフレームの開始時刻及びサブフレームの番号とに基づいて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得するために前記受信手段を動作状態にする時刻を算出する時刻算出ステップと、
    前記時刻算出ステップにより算出された時刻に前記受信手段を動作させて、前記第1番目のサブフレーム乃至前記第3番目のサブフレームを取得し、当該取得した第1番目のサブフレーム乃至第3番目のサブフレームに基づいて、現在位置を演算する第2の現在位置算出ステップと、
    を実行することを特徴とするGPS受信方法。
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