JP4929515B2 - 水素発生装置及び燃料電池設備 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池、水素エンジンといった水素を必要とする装置や水素貯蔵容器に効率よく水素を供給するための水素発生装置に関する。
また、本発明は、水素を効率よく供給することができる水素発生装置を備えた燃料電池設備に関する。
近年のエネルギー問題や環境問題の高まりから、化石燃料以外で、排出物がクリーンな燃料として、水素への期待が高まっている。しかし水素には製造、貯蔵、運搬、利用技術などあらゆる点で課題があり、取扱い技術の開発が急務である。
水素を利用した発電装置としては、燃料電池や内燃機関(以下、水素エンジン)が挙げられる。これらの発電装置は、地域分散電源、ビル、家庭、自動車、携帯機器などあらゆる業種を対象としている。いずれの場合も所定量の水素を速やかに供給する必要があり、また、特に自動車や携帯機器においては発電装置を設置するスペースの関係上、また電力を消費する装置に発電した電力を効率よく送るために、水素供給器及び水素発生材料を高水素貯蔵密度にし、低エネルギーで水素を発生させることが求められている。
従来、水素を低エネルギーで得る方法として、ケミカルハイドライドと呼ばれる錯体水素化物を加水分解する方法が知られている。例えば錯体水素化物の一種である水素化ホウ素リチウムや水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウムをアルカリ水溶液に溶解し、その水溶液を貴金属触媒に供給して接触させ、水素発生反応を起こす方法、水やアルコールを錯体水素化物に供給して、水素発生反応を起こす方法などが知られている(例えば特許文献1参照)。
この場合、水素発生反応の反応物は、錯体水素化物と水であり、触媒は水素発生反応を促進する促進剤の効果がある。水素発生反応を起こして水素を得る場合、反応で生成される金属含有物や泡等の生成物が存在し、流路に流通抵抗が存在する等、水素発生装置に少なからず影響を与えてしまう。
このため、得られた水素を泡等の生成物と共に分離手段の部屋に投入し、分離手段の部屋で水素と生成物を分離し、生成物が分離された水素を燃料電池等の消費部に供給する技術が知られている(例えば特許文献2参照)。分離手段の部屋を備えることにより、生成物を分離することができるので、反応効率を低下させることなく生成物を分離して水素を消費部に供給することができる。
しかしながら、従来の技術では、生成物を分離することができ影響を抑制することができるが、分離手段の部屋を別途備える技術であるので、ある程度のスペースが必要であり小型化が阻害されてしまう。また、小型機器のように極僅かなスペースで使用するためには反応器等の他の機器のスペースを犠牲にしなければならず、機能を低下させなければならないのが現状であった。
特開2003−206101号公報 特開2002−154803号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、少ないスペースで固体反応物と促進剤水溶液を接触させて得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を供給することができる水素発生装置及び水素発生方法を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、少ないスペースで固体反応物と促進剤水溶液を接触させて得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を供給することができる水素発生装置を備えた燃料電池設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の水素発生装置は、固体反応物を収容し、内部で水素を発生させる反応器と、前記固体反応物との接触により水素を発生させる促進剤水溶液を収容する溶液貯蔵器と、前記反応器と前記溶液貯蔵器とを連絡し、前記反応器からの水素を前記溶液貯蔵器に送出する、前記溶液貯蔵器側の端部が前記促進剤水溶液に接触する循環路と、前記溶液貯蔵器と前記反応器とを連絡し、前記溶液貯蔵器からの前記促進剤水溶液を前記反応器に送出する水溶液流路と、前記溶液貯蔵器に設けられ、前記溶液貯蔵器に送出された水素を排出する排出路とを備え前記固体反応物と前記促進剤水溶液のいずれかが錯体水素化物を含むことを特徴とする。
請求項1では、水溶液流路を通して促進剤水溶液を水素発生反応の固体反応物側に移動させ、促進剤水溶液を固体反応物に接触させて水素を発生させ、循環路を通して発生した水素を含む反応生成物を溶液貯蔵器に循環させて促進剤水溶液に接触させ、促進剤水溶液に接触させることにより生成物を除去し、生成物が除去された水素を排出路から排出する。これにより、生成物を除去するための部屋を備えることなく、少ないスペースで泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を排出して消費部に供給することができる。
そして、請求項2に係る本発明は、水素の発生による前記反応器内の加圧に応じた圧力変動により前記水溶液流路の促進剤水溶液の流通と前記排出路の水素の流通を制御すると共に、水素を前記循環路に流通させて反応生成物を促進剤水溶液に接触させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置にある。
請求項2では、水素の発生による反応器内の加圧に応じた圧力変動に応じて制御手段を制御し、水溶液流路を通して促進剤水溶液を水素発生反応の固体反応物側に移動させ、促進剤水溶液を固体反応物に接触させて水素を発生させ、循環路を通して発生した水素を含む反応生成物を溶液貯蔵器に循環させて促進剤水溶液に接触させ、促進剤水溶液に接触させることにより生成物を除去し、生成物が除去された水素を排出路から排出する。これにより、生成物を除去するための部屋を備えることなく、しかも、流体の移動のための駆動源を備えることなく、少ないスペースで泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を排出して消費部に供給することができる。
そして、請求項3に係る本発明は、前記制御手段は、前記水溶液流路の途中に設けられ、所定の圧力を下回った際に前記水溶液流路を開状態にする圧力制御弁であることを特徴とする請求項2に記載の水素発生装置にある。
請求項3では、圧力の低下の情報を得ることにより水溶液流路を開状態にして促進剤水溶液を固体反応物側に流通させることができる。
また、請求項4に係る本発明は、促進剤水溶液を一時貯留する貯留部を前記圧力制御弁の上流における前記水溶液流路に備えたことを特徴とする請求項3に記載の水素発生装置にある。
請求項4では、圧力の低下の情報を得ることにより貯留部に一時貯留されていた促進剤水溶液を固体反応物側に流通させることができる。このため、促進剤水溶液を応答性良く流通させることができる。
また、請求項5に係る本発明は、促進剤水溶液の前記貯留部側への流通だけを許容する逆止弁を前記貯留部の上流側における前記水溶液流路に設けたことを特徴とする請求項4に記載の水素発生装置にある。
請求項5では、貯留部に貯留された促進剤水溶液の溶液貯蔵器側への流通を阻止することができる。
また、請求項6に係る本発明は、前記圧力制御弁の設定圧力は、前記溶液貯蔵器の内圧を基準として開弁圧が設定されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の水素発生装置にある。
請求項6では、溶液貯蔵器の内圧が低下した際に、即ち、水素の消費が進んだ際に、促進剤水溶液を固体反応物側に流通させて水素を発生させることができる。
また、請求項7に係る本発明は、前記循環路の前記溶液貯蔵器への開口端が促進剤水溶液の中に配されていることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の水素発生装置にある。
請求項7では、循環路からの生成物を確実に促進剤水溶液に接触させることができる。
また、請求項8に係る本発明の水素発生装置は、前記溶液貯蔵器の内部に前記反応器が配され、前記反応器は体積可変部材からなることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の水素発生装置にある。
請求項8では、水素の発生状況に応じて反応器の体積が変更され、溶液貯蔵器の容積を増加させることができる。
上記目的を達成するための請求項9に係る本発明の燃料電池設備は、燃料電池の燃料極に接続される請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の水素発生装置の排出路を備え、水素が前記負極室に供給されることを特徴とする。
請求項9では、生成物を除去するための部屋を備えることなく、少ないスペースで泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を排出して消費部に供給することができる水素発生装置を備えた燃料電池設備とすることができる。
そして、水素発生反応の促進剤の水溶液である促進剤水溶液を水素発生反応の固体反応物に接触させることで水素を発生させるに際し、水素の発生により加圧力を発生させて発生加圧力とし、発生した加圧力により促進剤水溶液を移動させる一方、水素とともに発生した生成物を促進剤水溶液に接触させて生成物を除去する水素発生方法とすることができる。
これにより、生成物を除去するための部屋を備えることなく、少ないスペースで泡や金属含有物等の生成物を除去することができる。
また、発生した加圧力により水素を排出する水素発生方法とすることができる。
これにより、発生した加圧力により水素を排出して消費部に供給することができる。
本発明の水素発生装置は、少ないスペースで固体反応物と促進剤水溶液を接触させて得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を供給することができる水素発生装置となる。
また、本発明の燃料電池設備は、少ないスペースで固体反応物と促進剤水溶液を接触させて得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を供給することができる水素発生装置を備えた燃料電池設備となる。
図1〜図4に基づいて第1実施形態例を説明する。
図1には本発明の第1実施形態例に係る水素発生装置の概略構成、図2、図3には圧力制御弁の断面、図4には水素発生処理の流れを示してある。
水素発生装置1は、反応器2を備え、反応器2内には水素発生反応の固体反応物としてのワーク3が貯蔵されている。反応器2に隣接して溶液貯蔵器としての溶液容器4が備えられ、溶液容器4には水素発生の促進剤の水溶液である促進剤水溶液5が貯蔵されている。反応器2と溶液容器4は水溶液流路としての送液管6により接続され、送液管6には促進剤水溶液5を一時貯留する貯留部としての貯留室7が設けられている。溶液容器4の促進剤水溶液5が送液管6から反応器2のワーク3に供給されることにより、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し水素が生成される。
本実施形態例では、ワーク3に水素化ホウ素ナトリウム(SBH)を用い、促進剤水溶液5にはリンゴ酸水溶液を用いた。このワーク3と促進剤水溶液5については、後でさらに詳細に説明する。また、本実施形態例では、水溶液流路として送液管6を例に挙げて説明しているが、水溶液流路としては反応器2と溶液容器4を連絡するために内部空間を繋ぐ孔や溝及び蓋を用いることも可能である。
溶液容器4と貯留室7の間(貯留部の上流側)における送液管6には逆止弁8が設けられ、促進剤水溶液5は貯留室7側への流通だけが許容されている。反応器2と貯留室7の間における送液管6には圧力制御弁9が設けられ、圧力制御弁9は所定の圧力を下回った際に送液管6を開状態に制御する。詳細は後述するが、所定の圧力は、例えば、大気圧と水素圧(溶液容器4の内圧)との関係で設定されている。つまり、圧力制御弁9の設定圧力は溶液容器4の内圧を基準として開弁圧が設定されている。
尚、送液管6の促進剤水溶液5側の開口部に発泡ニッケル等の金属発泡体を設け、フィルタとすることも可能である。
反応器2と溶液容器4は循環路としての水素管10により接続され、水素管10の溶液容器4内の端部(開口端)は促進剤水溶液5の中に配されている。反応器2で生成された水素(水素、水素を巻き込んだ泡等)は、水素発生による加圧力により水素管10から促進剤水溶液5の中に送られ、気体の水素が溶液容器4に貯留される。また、溶液容器4には排出路としての排出管11の基端が接続され、排出管11はレギュレータ12を介して水素消費部に繋がっている。
上述した水素発生装置1は、促進剤水溶液5が反応器2のワーク3に供給されることにより水素が生成され、反応器2で生成された水素(水素、水素を巻き込んだ泡等)は促進剤水溶液5に接触した後に排出管11から消費部に送られる。促進剤水溶液5の移動及び生成された水素の移動は、生成時の圧力により圧力制御弁9の開閉制御により行われる。このため、水素の生成及び水素の移動のための動力を必要とせず、促進剤水溶液5を供給するためのポンプ等が不要になる。
図1に図記号として示した圧力制御弁9の構造について、図2及び図3に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に示した圧力制御弁9では、その上下方向に送液管6が接続されているが、図1は気体や液体の移送回路としての機器の配置関係を示すための図であるため、送液管6が上下方向であるか左右方向であるかは限定されない。すなわち、圧力制御弁9に対して上流側の送液管6と下流側の送液管6とが同方向である場合も有りうる。図2及び図3に示す圧力制御弁9は、上流側の送液管6と下流側の送液管6とが同方向である場合の例であり、図2は、圧力制御弁9の開状態を示す断面図、図3は、閉状態を示す断面図である。
圧力制御弁9は、外周部に基体21を有する。この基体21は、気体や液体の移送回路に用いられる他の機器や配管との接続を担うとともに、圧力制御弁9全体の大きさを決定する外枠となっている。尚、この基体21は、移送回路に用いられる他の機器に一体に形成しても良い。基体21には、これを厚さ方向(図中上下方向)に貫通する貫通部22が設けられている。この貫通部22の一方の開口部22aを塞ぐように第1圧力変形部23が設けられ、他方の開口部22bを塞ぐように第2圧力変形部24が設けられている。
第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24は、可撓性のシートからなり厚さ方向に変形可能となっている。貫通部22における第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24の間の空間には仕切部材25が設けられ、仕切部材25は基体21の厚さ方向の中間に配されて第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24の間の空間が区画されている。
仕切部材25により区画されて第1圧力変形部23側に第1流路26が形成されると共に、第2圧力変形部24側に第2流路27が形成されている。第1流路26及び第2流路27はそれぞれ基体21の平面方向に延設されている。
第1流路26が、例えば、送液管6の貯留室7側に接続され、第2流路27が、例えば、送液管6の反応器2側に接続されている。仕切部材25には貫通孔28が設けられ、貫通孔28により形成された連通路29を介して第1流路26及び第2流路27が連通されている。
貫通部22の第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24の間の空間には弁部材30が図中上下方向に移動自在に備えられ、弁部材30には貫通孔28を貫通する弁棒31と第2流路27側に配される弁体32が一体に設けられている。弁部材30が図中上側に移動した際には、連通路29が第2流路27側から弁体32に塞がれた状態になる(図3参照)。弁棒31の端部には第1圧力変形部23が接続され、弁体32の外側の面には第2圧力変形部24が接続されている。つまり、弁部材30は第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24に支持されて連通路29を開閉可能としている。
圧力制御弁9は、第1圧力変形部23の外側に、大気圧等の所定の圧力を受け、第2圧力変形部24の外側に溶液容器4(図1参照)の水素圧力を受けるように配置されている。即ち、図1に点線で示したように、第2圧力変形部24の外側と溶液容器4が接続され、第2圧力変形部24の外側に溶液容器4(図1参照)の水素圧力を受けるようにされている。第2圧力変形部24の外側に溶液容器4(図1参照)の水素圧力を受けるようにしたので、圧力変動の少ない水素圧力を圧力制御弁9に作用させることができる。尚、第2圧力変形部24の外側に反応器2の水素圧力を受けるようにすることも可能である。
このため、溶液容器4の水素圧力が大気圧より高い状態では、図3に示すように、第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24は弁部材30と共に図中上方に移動して連通路29が弁体32に塞がれた状態になり、第1流路26と第2流路27が遮断された状態になる。従って、溶液容器4(図1参照)の水素圧力が高いときには、第1流路26と第2流路27が遮断されて貯留室7の促進剤水溶液5(図1参照)の反応器2への供給が停止される。
水素の消費が進み溶液容器4の水素圧力が大気圧より低くなると、図2に示すように、第1圧力変形部23及び第2圧力変形部24は弁部材30と共に図中下方に移動して弁体32が貫通孔28から離れて連通路29が開かれた状態になり、第1流路26と第2流路27が連通した状態になる。従って、溶液容器4(図1参照)の水素圧力が低くなると、第1流路26と第2流路27が連通して貯留室7の促進剤水溶液5(図1参照)の反応器2への供給が行われる。
このように、圧力制御弁9は溶液容器4(図1参照)の水素の消費に応じて開閉制御され、必要な時に、動力を用いることなく促進剤水溶液5(図1参照)を反応器2に供給して水素を発生させることができる。
図1、図4に基づいて上述した水素発生装置1の作用を説明する。尚、以下の説明でしめしたステップ番号は、図4に記載したステップ番号である。
溶液容器4(貯留室7)から送液管6を通して反応器2に促進剤水溶液5が供給される。溶液容器4の水素圧力が低く圧力制御弁9が開いている状態で、促進剤水溶液5が反応器2に供給され、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し(ステップS1)、水素が生成される(ステップS2)。反応器2の内圧の上昇により、発生した水素は水素管10を通って溶液容器4に移動する。溶液容器4の圧力が高くなって大気圧を上回ると、圧力制御弁9が閉じて(ステップS3)促進剤水溶液5の供給が停止される。また、溶液容器4の内圧の上昇により促進剤水溶液5は逆止弁8を通って貯留室7に移動する(ステップS4:図1中矢印c)。
反応器2内の水素、生成物、泡等が水素管10を通って溶液容器4に移動する(ステップS5:図1中矢印a)。泡中のSBHが反応して水素が発生し(ステップS6)、反応器2からの水素及び泡中で反応した水素及び生成物が促進剤水溶液5に接触し、泡及び生成物が除去された水素がレギュレータ12を介して排出管11から消費部に送られる(ステップS7:図1中矢印b)。
反応器2で生成された水素は生成物及び泡と共に促進剤水溶液5に接触して水素と生成物(泡)とを分離することができる。このため、分離のための手段(例えば、分離室等)を備えることなく、生成物(泡)を分離して反応効率の低下をなくし、水素を消費部に供給することができる。そして、反応器2の内圧の上昇により促進剤水溶液5の移動及び水素、生成物、泡の移動を行うことができ、移動のための動力を必要とせず、消費電力なしで水素を発生させることができる。
水素の消費が進み溶液容器4の内圧が低下すると、水素圧が大気圧を下回り、圧力制御弁9が開いて(ステップS8)促進剤水溶液5が反応器2に移動する(ステップS9:図1中矢印d)。促進剤水溶液5がワーク3に供給され、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し、水素が生成される。
従って、泡等を分離するための手段を備えることなく、少ないスペースでワーク3と促進剤水溶液5を接触させて、得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を消費部に供給することができる水素発生装置となる。そして、動力を用いずに反応器2の内圧の上昇により促進剤水溶液5の移動及び水素を含む反応生成物の移動を安定して行うことができる。
ここで、ワーク3と促進剤水溶液5の具体例を説明する。
ワーク3には水素化ホウ素ナトリウム(SBH)を用い、促進剤水溶液5にはリンゴ酸水溶液を用いている。SBHは固体であり、形態は粉体でも錠剤でも良い。リンゴ酸水溶液の濃度は5%以上60%以下、好ましくは、10%以上40%以下のものを用いる。通常は25%の濃度のリンゴ酸水溶液を用いる。水素発生反応はSBHとリンゴ酸水溶液の水とによる以下の反応である。リンゴ酸は反応促進剤として作用する。
ワーク3及び促進剤水溶液5としての組み合わせの例を説明する。
ワーク3として、水素化ホウ素塩、水素化アルミニウム塩、固体もしくは塩基性溶液が用いられた場合、促進剤水溶液5として、有機酸が5%〜60%(10%〜40%)、通常は25%の濃度で使用される。ワーク3の塩として、ナトリウム、カリウム、リチウムが使用され、促進剤水溶液5の有機酸として、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸が使用される。
また、ワーク3として、水素化ホウ素塩、水素化アルミニウム塩、固体もしくは塩基性溶液が用いられた場合、促進剤水溶液5として、金属塩化物が1%〜20%の濃度で使用される。ワーク3の塩として、ナトリウム、カリウム、リチウムが使用され、促進剤水溶液5の促進剤金属として、ニッケル、鉄、コバルトが通常12%の濃度で使用される。
また、ワーク3として、金属塩化物が用いられた場合、促進剤水溶液5として、水素化ホウ素塩、水素化アルミニウム塩の塩基性溶液が1%〜20%、通常は12%の濃度で使用される。ワーク3の金属として、ニッケル、鉄、コバルトが使用され、促進剤水溶液5の塩として、ナトリウム、カリウム、リチウムが使用される。
また、ワーク3として、酸化還元電位が水素より卑とされる金属が用いられた場合、促進剤水溶液5として酸が使用される。ワーク3の金属として、マグネシウム、アルミニウム、鉄が使用され、促進剤水溶液5の酸として、塩酸、硫酸が使用される。
また、ワーク3として、両性金属が用いられた場合、促進剤水溶液5として塩基性水溶液が使用される。ワーク3の両性金属として、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛が使用され、促進剤水溶液5の塩基性水溶液として水酸化ナトリウムが使用される。
図5に基づいて本発明の第2実施形態例を説明する。
図5には本発明の第2実施形態例に係る水素発生装置の概略構成を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。
水素発生装置41は、チャンバー42を備え、チャンバー42の内部は仕切壁43により反応器としての反応室44と溶液貯蔵器としての溶液室45に仕切られている。反応室44内には水素発生反応の固体物としてのワーク3(例えば、水素化ホウ素ナトリウム:SBH)が貯蔵され、溶液室45には水素発生の促進剤の水溶液である促進剤水溶液5(例えば、リンゴ酸水溶液)が貯蔵されている。溶液室45と反応室44は水溶液流路としての送液管6により接続され、送液管6には促進剤水溶液5を一時貯留する貯留部としての貯留室7が設けられている。溶液室45の促進剤水溶液5が送液管6から反応室44のワーク3に供給されることにより、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し水素が生成される。
溶液室45と貯留室7の間(貯留部の上流側)における送液管6には逆止弁8が設けられ、促進剤水溶液5は貯留室7側への流通だけが許容されている。反応室44と貯留室7の間における送液管6には圧力制御弁9が設けられ、圧力制御弁9は所定の圧力を下回った際に送液管6を開状態に制御する。所定の圧力は、例えば、大気圧と水素圧(溶液室45の内圧)との関係で設定されている。つまり、圧力制御弁9の設定圧力は溶液室45の内圧を基準として開弁圧が設定されている。
反応室44と溶液室45を仕切る仕切壁43には循環路としての水素管46が設けられ、水素管46には反応室44から溶液室45への水素の流通だけを許容する逆止弁47が設けられている。反応室44で生成された水素(水素、水素を巻き込んだ泡等)は、水素発生による加圧力により水素管46から溶液室45の促進剤水溶液5の上方に送られ、気体の水素が溶液室45に貯留される。水素を巻き込んだ泡等の生成物は落下して促進剤水溶液5に接触する。また、溶液室45には排出路としての排出管11の基端が接続され、排出管11はレギュレータ12を介して水素消費部に繋がっている。
尚、水素管46の溶液室45側の開口端を促進剤水溶液5の中に臨ませて配置することも可能である。また、循環路として水素管46を例に挙げて説明しているが、循環路としては反応室44と溶液室45とを連絡するために内部空間を繋ぐ孔や溝及び蓋を用いることも可能である。
上述した水素発生装置41の作用を説明する。
溶液室45(貯留室7)から送液管6を通して反応室44に促進剤水溶液5が供給される。溶液室45の水素圧力が低く圧力制御弁9が開いている状態で、促進剤水溶液5が反応室44に供給され、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し、水素が生成される。反応室44の内圧の上昇により、発生した水素は水素管46を通って溶液室45に移動する。溶液室45の圧力が高くなって大気圧を上回ると、圧力制御弁9が閉じて促進剤水溶液5の供給が停止される。また、溶液室45の内圧の上昇により促進剤水溶液5は逆止弁8を通って貯留室7に移動する(図5中矢印c)。
反応室44内の水素、生成物、泡等が水素管46及び逆止弁47を通って溶液室45に移動し(図5中矢印a)、生成物及び泡が落下して促進剤水溶液5に接触する。泡及び生成物が除去された水素がレギュレータ12を介して排出管11から消費部に送られる(図5中矢印b)。
反応室44で生成された水素は生成物及び泡と共に溶液室45に送られ、生成物及び泡の落下により水素と生成物(泡)とを分離することができる。このため、分離のための手段(例えば、分離室等)を備えることなく、生成物(泡)を分離して反応効率の低下をなくし、水素を消費部に供給することができる。そして、反応室44の内圧の上昇により促進剤水溶液5の移動及び水素、生成物、泡の移動を行うことができ、移動のための動力を必要とせず、消費電力なしで水素を発生させることができる。
水素の消費が進み溶液室45の内圧が低下すると、水素圧が大気圧を下回り、圧力制御弁9が開いて促進剤水溶液5が溶液室45に移動する(図5中矢印d)。促進剤水溶液5がワーク3に供給され、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し、水素が生成される。
従って、泡等を分離するための手段を備えることなく、少ないスペースでワーク3と促進剤水溶液5を接触させて、得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を消費部に供給することができる水素発生装置41となる。そして、動力を用いずに反応室44の内圧の上昇により促進剤水溶液5の移動及び水素を含む反応生成物の移動を安定して行うことができる。更に、一つのチャンバー42で一体化したことにより、運搬が容易となり、逆止弁47により促進剤水溶液5の反応室44側への移動が阻止されているので、姿勢に拘わらず促進剤水溶液5の反応室44側への流通がなく携帯機器等への適用が容易となる。
図6、図7に基づいて本発明の第3実施形態例を説明する。
図6には本発明の第3実施形態例に係る水素発生装置の概略構成、図7には反応器の外観を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。
水素発生装置51は、溶液貯蔵器52を備え、溶液貯蔵器52には水素発生の促進剤の水溶液である促進剤水溶液5(例えば、リンゴ酸水溶液)が貯蔵されている。溶液貯蔵器52の内部には反応器としての反応器53が備えられている。反応器53は、図7に示すように、側壁が蛇腹状の筒形状に構成され、伸び縮みすることで体積が変化するようになっている。尚、反応器53の底面と溶液貯蔵器52の底面とにわたり圧縮ばねを設け、反応器53を縮み側に付勢することも可能である。
反応器53の内部には水素発生反応の固体物としてのワーク3(例えば、水素化ホウ素ナトリウム:SBH)が収容されている。溶液貯蔵器52と反応器53の内部は水溶液流路としての送液管6により接続され、送液管6には促進剤水溶液5を一時貯留する貯留部としての貯留室7が設けられている。溶液貯蔵器52の促進剤水溶液5が送液管6から反応器53のワーク3に供給されることにより、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し水素が生成される。
溶液貯蔵器52と貯留室7の間(貯留部の上流側)における送液管6には逆止弁8が設けられ、促進剤水溶液5は貯留室7側への流通だけが許容されている。反応器53と貯留室7の間における送液管6には圧力制御弁9が設けられ、圧力制御弁9は所定の圧力を下回った際に送液管6を開状態に制御する。所定の圧力は、例えば、大気圧と水素圧(溶液貯蔵器52の内圧)との関係で設定されている。つまり、圧力制御弁9の設定圧力は溶液貯蔵器52の内圧を基準として開弁圧が設定されている。
反応器53の側壁には循環路としての水素管54が設けられ、水素管54には反応器53から溶液貯蔵器52への水素の流通だけを許容する逆止弁55が設けられている。反応器53で生成された水素(水素、水素を巻き込んだ泡等)は、水素発生による加圧力により水素管54から溶液貯蔵器52の上方に送られ、気体の水素が溶液貯蔵器52に貯留される。水素を巻き込んだ泡等の生成物は落下して促進剤水溶液5に接触する。また、溶液貯蔵器52には排出路としての排出管11の基端が接続され、排出管11はレギュレータ12を介して水素消費部に繋がっている。
尚、水素管54の溶液貯蔵器52側の開口端を促進剤水溶液5の中に臨ませて配置することも可能である。また、前述同様に、循環路としては反応器53と溶液貯蔵器52とを連絡するために内部空間を繋ぐ孔や溝及び蓋を用いることも可能である。
上述した水素発生装置51の作用を説明する。
溶液貯蔵器52(貯留室7)から送液管6を通して反応器53に促進剤水溶液5が供給される。溶液貯蔵器52の水素圧力が低く圧力制御弁9が開いている状態で、促進剤水溶液5が反応器53に供給され、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し、水素が生成される。反応器53の内圧の上昇により、発生した水素は水素管54を通って溶液貯蔵器52に移動する。溶液貯蔵器52の圧力が高くなると反応器53が縮められて体積が小さくされる(溶液貯蔵器52の容積が大きくされる)。溶液貯蔵器52の圧力が高くなって大気圧を上回ると、圧力制御弁9が閉じて促進剤水溶液5の供給が停止される。また、溶液貯蔵器52の内圧の上昇により促進剤水溶液5は逆止弁8を通って貯留室7に移動する(図6中矢印c)。
反応器53内の水素、生成物、泡等が水素管54及び逆止弁55を通って溶液貯蔵器52に移動し(図6中矢印a)、生成物及び泡が落下して促進剤水溶液5に接触する。泡及び生成物が除去された水素がレギュレータ12を介して排出管11から消費部に送られる(図6中矢印b)。
反応器53で生成された水素は生成物及び泡と共に溶液貯蔵器52に送られ、生成物及び泡の落下により水素と生成物(泡)とを分離することができる。このため、分離のための手段(例えば、分離室等)を備えることなく、生成物(泡)を分離して反応効率の低下をなくし、水素を消費部に供給することができる。そして、反応器53の内圧の上昇に応じて促進剤水溶液5の移動及び水素、生成物、泡の移動を行うことができ、移動のための動力を必要とせず、消費電力なしで水素を発生させることができる。
また、溶液貯蔵器52の内圧の上昇により反応器53が縮められて反応器53の内部の空間を最小限に抑えることができ、溶液貯蔵器52の容積を十分に確保することができる。このため、溶液貯蔵器52を大きくすることなく十分な量の水素を発生させることができる。
水素の消費が進み反応器53の内圧が低下すると、水素圧が大気圧を下回り、圧力制御弁9が開いて促進剤水溶液5が反応器53に移動する(図6中矢印d)。促進剤水溶液5がワーク3に供給され、促進剤水溶液5がワーク3に接触して反応し、水素が生成される。
従って、泡等を分離するための手段を備えることなく、少ないスペースでワーク3と促進剤水溶液5を接触させて、得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素を消費部に供給することができる水素発生装置51となる。そして、動力を用いずに反応器53の内圧の上昇により促進剤水溶液5の移動及び水素を含む反応生成物の移動を安定して行うことができる。
更に、伸び縮みする反応器53を溶液貯蔵器52の内部に配したので、水素の発生状況に応じて反応器53の体積を変化させ、溶液貯蔵器52の容積を増やすことができる。このため、小さな溶液貯蔵器52で十分な量の水素を発生させることができる。
また、逆止弁55により促進剤水溶液5の反応器53側への移動が阻止されているので、姿勢に拘わらず促進剤水溶液5の反応器53への流通がなく、溶液貯蔵器52の小型化と相俟って携帯機器等への適用が更に容易となる。
尚、反応器として、円筒状容器をプランジャーにより移動自在にした構成を用いることも可能であり、可撓性部材により袋を形成して容器とする構成を用いることも可能である。
図8に基づいて燃料電池設備を説明する。
図8には本発明の一実施形態例に係る燃料電池設備の概略構成を示してある。図示の実施形態例は、図1に示した水素発生装置を適用したものであるので、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図に示した燃料電池設備61は、図1に示した水素発生装置1を燃料電池62に接続した設備である。即ち、燃料電池62にはアノードチャンバー63が備えられ、アノードチャンバー63は燃料電池セル64のアノード室に接する空間を構成している。アノード室は、アノードで消費する水素を一時的に保持する空間である。
溶液容器4には、図1に示した排出管11及びレギュレータ12に代えて、水素導管60が接続され、アノードチャンバー63と溶液容器4は水素導管60で接続されている。溶液容器4の水素は水素導管60を通してアノードチャンバー63のアノード室に供給される。アノード室に供給された水素は、アノードでの燃料電池反応で消費される。アノードでの水素の消費量は燃料電池62の出力に応じて決定される。
尚、水素発生装置として、図5、図6に示したものを適用することも可能である。これらの場合、図8に示した燃料電池装置と同様に、水素発生装置の排出管11及びレギュレータ12に代えて、水素導管60が接続される。
上述した燃料電池設備61は、泡等を分離するための手段を備えることなく、少ないスペースでワーク3と促進剤水溶液5を接触させて、得られた反応生成物から泡や金属含有物等の生成物を除去した状態の水素をアノード室に供給することができ、動力を用いずに促進剤水溶液5の移動及び水素を含む反応生成物の移動を安定して行うことができる燃料電池設備61となる。
本発明は、水素を必要とする装置や水素貯蔵容器に効率よく水素を供給するための水素発生装置の産業分野で利用することができる。
また、本発明は、水素を効率よく供給することができる水素発生装置を備えた燃料電池設備の産業分野で利用することができる。
本発明の第1実施形態例に係る水素発生装置の概略構成図である。 圧力動作弁の断面図である。 圧力動作弁の断面図である。 水素発生処理の流れ図である。 本発明の第2実施形態例に係る水素発生装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態例に係る水素発生装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態例に係る反応器の外観図である。 本発明の一実施形態例に係る燃料電池設備の概略構成図である。
符号の説明
1、41、51 水素発生装置
2 反応器
3 ワーク
4 溶液容器
5 促進剤水溶液
6 送液管
7 貯留室
8、47、55 逆止弁
9 圧力制御弁
10、46、54 水素管
11 排出管
12 レギュレータ
21 基体
22 貫通部
23 第1圧力変形部
24 第2圧力変形部
25 仕切部材
26 第1流路
27 第2流路
28 貫通孔
29 連通路
30 弁部材
31 弁棒
32 弁体
42 チャンバー
43 仕切壁
44 反応室
45 溶液室
52 溶液貯蔵器
53 反応器
60 水素導管
61 燃料電池設備
62 燃料電池
63 アノードチャンバー
64 燃料電池セル

Claims (9)

  1. 固体反応物を収容し、内部で水素を発生させる反応器と、
    前記固体反応物との接触により水素を発生させる促進剤水溶液を収容する溶液貯蔵器と、
    前記反応器と前記溶液貯蔵器とを連絡し、前記反応器からの水素を前記溶液貯蔵器に送出する、前記溶液貯蔵器側の端部が前記促進剤水溶液に接触する循環路と、
    前記溶液貯蔵器と前記反応器とを連絡し、前記溶液貯蔵器からの前記促進剤水溶液を前記反応器に送出する水溶液流路と、
    前記溶液貯蔵器に設けられ、前記溶液貯蔵器に送出された水素を排出する排出路とを備え、
    前記固体反応物と前記促進剤水溶液のいずれかが錯体水素化物を含むことを特徴とする水素発生装置。
  2. 水素の発生による前記反応器内の加圧に応じた圧力変動により前記水溶液流路の促進剤水溶液の流通と前記排出路の水素の流通を制御すると共に、水素を前記循環路に流通させて反応生成物を促進剤水溶液に接触させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
  3. 前記制御手段は、前記水溶液流路の途中に設けられ、所定の圧力を下回った際に前記水溶液流路を開状態にする圧力制御弁であることを特徴とする請求項2に記載の水素発生装置。
  4. 促進剤水溶液を一時貯留する貯留部を前記圧力制御弁の上流における前記水溶液流路に備えたことを特徴とする請求項3に記載の水素発生装置。
  5. 促進剤水溶液の前記貯留部側への流通だけを許容する逆止弁を前記貯留部の上流側における前記水溶液流路に設けたことを特徴とする請求項4に記載の水素発生装置。
  6. 前記圧力制御弁の設定圧力は、前記溶液貯蔵器の内圧を基準として開弁圧が設定されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の水素発生装置。
  7. 前記循環路の前記溶液貯蔵器への開口端が促進剤水溶液の中に配されていることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の水素発生装置。
  8. 前記溶液貯蔵器の内部に前記反応器が配され、前記反応器は体積可変部材からなることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の水素発生装置。
  9. 燃料電池の燃料極に接続される請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の水素発生装置の排出路を備え、水素が前記負極室に供給されることを特徴とする燃料電池設備。
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