JP4929250B2 - 内燃機関の燃料噴射システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射システムに係り、例えば、燃料噴射弁に供給する励磁電流の大きさないし波形を変更することによって燃料噴射弁の噴射流量特性、特に、最小燃料噴射量を改善できるようにした内燃機関の燃料噴射システムに関する。
一般に、内燃機関には、運転状態に応じた適切な燃料量の演算を行い、燃料を噴射する燃料噴射弁を駆動させる燃料噴射制御手段が備えられている。燃料噴射弁は、ソレノイドに流れる電流によって発生する磁気力により、燃料噴射弁を構成している弁体を開閉させ、燃料の噴射を行う。噴射される燃料量は、主に燃料の圧力と燃料噴射弁の噴口部の雰囲気圧力との差圧、並びに弁体を開いた状態に維持し、燃料が噴射されている時間により決定される。
適切な量の燃料噴射行うためには、燃料の圧力に応じて燃料噴射弁の開弁を維持する時間、すなわち通電時間を適切に設定するとともに、燃料噴射弁の弁体の開閉動作を迅速かつ精度良く行う必要がある。
上記燃料噴射弁の開閉動作は、燃料噴射弁を構成している種々の部品にばらつき(個体差)があるため、燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量にもばらつきが生じる。内燃機関の機能、性能要求から、燃料噴射弁に要求される噴射流量特性のばらつきは、ある規定値以内に収めることが求められる。そのため、燃料噴射弁製造時に噴射流量特性を取得し、規定値を満たす燃料噴射弁のみを内燃機関に組み付ける。
従来、多気筒内燃機関における燃料噴射弁の選別組み付けにあたり、燃料流量値が所定の許容誤差範囲内にある複数の燃料噴射弁の燃料流量値を、小流量時と大流量時の少なくとも2点で測定し、該測定した燃料流量値により前記燃料噴射弁を複数のグループに分類するとともに、該分類が同一のグループに属する燃料噴射弁に同一の識別記号を付与し、同一識別記号が付与された燃料噴射弁のみを1つの排気濃度検出手段(O2センサ)に対応する気筒(同一燃料噴射制御系の気筒)に組み付け、噴射弁の良・否の判定を従来通り行なって使用可能な噴射弁の数を従来通り確保するようにされ、1つのO2センサがセンシングする複数気筒に同一識別記号を付与したもののみを装着することによって、空燃比制御精度をより一層向上させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料噴射弁個々の噴射特性に対応して予め定められた識別情報を記憶した情報記憶媒体を備え、制御手段には、一つの識別情報から燃料噴射弁個々の噴射特性を特定する複数の補正量を1組選択可能な補正パラメータマップを備え、上記情報記憶媒体から読みだした識別情報に対応する補正量を選択し、上記開弁期間を補正するようにし、設備等への投資の増大や生産工程における噴射量調整時間の増加を伴わず、燃料噴射弁の製造コスト上昇を抑えて高い調量精度を実現する燃料噴射システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2585719号公報 特許第3487207号公報
近年、燃費向上という観点から内燃機関のアイドル回転数の低下が求められているため、燃料噴射弁が噴射可能な最小燃料量に対する要求が厳しくなる傾向にある。同じく、燃費向上のため、車両走行中に内燃機関の出力が不要な場合、特に車両減速時に燃料の噴射を行わない燃料カットを行う機会が増加している。このため、燃料の噴射を再開する頻度も増加している。燃料噴射を再開する際には無負荷相当の少ない燃料量を噴射する必要がある。また、出力の増加や排気性能の向上を目的として、分割噴射が行われている。これは本来1回の噴射に必要な燃料を複数回に分割して、適切な時期に噴射することで内燃機関の性能を向上させようとするもので、1回当たりの燃料噴射量を少なくする、つまり最小噴射量を小さくすることが求められている。
また、内燃機関においては、ダウンサイジングにより車両搭載時の燃料消費率を向上させる試みが実施されている。この場合は比出力の向上が求められるため、前述の最小噴射量の低下と共に最大噴射量の増加も求められている。よって、燃料噴射弁に求められるダイナミックレンジ(最大噴射量を最小噴射量で除算した値)は増加する傾向にある。このように内燃機関の性能向上の要求に伴い、最大噴射量を低減することなく、小量の燃料噴射が可能な燃料噴射弁が求められている。
一般に、燃料噴射弁の噴射流量特性を向上させるには、構成している種々の部品の構造や特性を改善し、最適化する必要がある。併せて燃料噴射弁を駆動させるための電流の大きさないし波形も最適化し、所望の噴射流量特性を実現させる。しかしながら、燃料噴射弁にかかわらず、工業製品には加工、組み立て時における構成部品の寸法に必ずばらつきが存在する。そのため、完成した燃料噴射弁においても内部寸法等に微小なばらつきが生じるため、最適化された励磁電流によって動作させた場合でも、噴射流量特性が規定値から外れる燃料噴射弁が存在することになり、歩留まりの低下が問題となる。あるいは規定の噴射流量特性の範囲内で存在する場合でも、噴射流量特性はばらつきを持つことになる。
燃料噴射弁の閉弁時には、電流回路や燃料噴射弁内部の可動部の応答遅れによって、燃料噴射制御手段が真に閉弁させたい閉弁時期よりも遅れて、弁の閉弁動作が完了する。この閉弁遅れに対して、内燃機関への燃料噴射量が大きい場合、すなわち、燃料噴射弁への噴射パルス(のパルス幅)Tiが長い場合には、予め閉弁遅れ時間を差し引いた通電時間を設定することで噴射量が所望の値からずれることを回避できる。しかしながら、燃料噴射量が小さい場合、すなわち、燃料噴射弁に対する通電時間(噴射パルス)が短い場合には、予め閉弁遅れ時間を差し引いた通電時間とすると、燃料噴射弁の弁体が十分に開弁しないうちに閉弁を迎えることになり、要求される少量の噴射量を精度良く噴射することができない。
このように、前記した特許文献1,2に記載の方策のみでは、燃料噴射弁に求められる公差を従来と同等、あるいは拡大しつつ、最小燃料噴射量を低減できる燃料噴射弁を製造、制御することには十分には対応できないという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、燃料噴射弁に求められる公差や製造ばらつき(許容個体差)を必要以上に狭めることなく、最小燃料噴射量を低減できる燃料噴射制御システムを提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る内燃機関の燃料噴射システムは、噴射流量特性に基づいて分類付けされた燃料噴射弁と、該燃料噴射弁を開閉駆動すべく励磁電流を供給する燃料噴射制御手段とを備え、前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記燃料噴射弁に供給する励磁電流の大きさないし波形を変更することを特徴としている。
好ましい態様では、小噴射量時の噴射流量特性に基づいて分類付けされた、燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、該燃料噴射弁を開閉駆動すべく励磁電流を供給する燃料噴射制御手段とを備え、前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の小噴射量時における噴射流量特性に合わせて、前記燃料噴射弁に供給する励磁電流の大きさないし波形を変更するようにされる。
前記燃料噴射制御手段は、好ましくは、前記燃料噴射弁に供給する励磁電流の電流値を、まず最初に、開弁させ得る電流値とし、次いで、開弁状態を保持できない第1の電流値まで低下させた後、該第1の電流値を所定時間保持し、その後、開弁状態を保持できる第2の電流値とするようにされ、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記第1の電流値を変更するようにされる。
前記燃料噴射制御手段は、好ましくは、前記燃料噴射弁に供給する励磁電流の電源として、前記第1の電流値を所定時間保持するまでは高電圧電源を用い、その後、前記第2の電流値で開弁状態を保持するときは低電圧電源を用いるようにされる。
他の好ましい態様では、前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁が開弁するに要する電流値より大なる電流値の励磁電流を供給する前に、前記燃料噴射弁が開弁するに要する電流値より小なる電流値のプリチャージ電流を供給するようにされ、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記プリチャージ電流の大きさを変更するようにされる。
別の好ましい態様では、前記燃料制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記高電圧電源から供給する電流の電流値を変更するようにされる。
他の好ましい態様では、前記燃料制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記第2の電流値を変更するようにされる。
他の好ましい態様では、噴射流量特性が同じ分類に属する複数の燃料噴射弁を備えていることを特徴としている。
別の好ましい態様では、備えられた全ての燃料噴射弁の噴射流量特性が同じ分類に属していることを特徴としている。
さらに別の好ましい態様では、複数の燃料噴射制御系を持ち、各燃料噴射制御系毎に、噴射流量特性が同じ分類に属する燃料噴射弁が組み付けられていることを特徴としている。
本発明の内燃機関の燃料噴射システムでは、予め燃料噴射弁に噴射流量特性に基づいて分類付けがなされ、この燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、該燃料噴射弁に供給する励磁電流の大きさないし波形を変更するようにされるので、燃料噴射弁に求められる公差、製造ばらつきを必要以上に狭めること無く、小量の燃料でも精度良く噴射することが可能となる。
以下、本発明の内燃機関の燃料噴射システムの実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る燃料噴射システムの一実施形態をそれが適用された車載用筒内噴射型内燃機関と共に示す概略構成図である。
図1において、内燃機関1には、ピストン2、吸気弁3、排気弁4が備えられる。吸入空気は、空気流量計(AFM)20を通過してスロットル弁19に入り、分岐部であるコレクタ15より吸気管10、吸気弁3を介して内燃機関1の燃焼室21に供給される。燃料は、燃料タンク23から低圧燃料ポンプ24によって内燃機関1へと供給され、さらに高圧燃料ポンプ25によって燃料噴射に必要な圧力に高められる。高圧燃料ポンプ25によって昇圧された燃料は、燃料噴射弁5から、内燃機関1の燃焼室21に噴射供給され、点火コイル7、点火プラグ6で点火される。燃料の圧力は、燃料圧力センサ26によって計測される。燃焼後の排気ガスは、排気弁4を介して排気管11に排出される。排気管11には、排気ガス浄化のための三元触媒12が備えられている。
また、本燃料噴射システムの主要部を構成するECU(Engine Control Unit)9には、燃料噴射制御手段(機能)27が内蔵され、内燃機関1のクランク角度センサ16の信号、AFM20の空気量信号、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ13の信号、アクセル開度センサ22の信号、燃料圧力センサ26等の信号が入力される。ECU9は、アクセル開度センサ22の信号から機関への要求トルクを算出するとともに、アイドル状態の判定等を行う。ECU9には、クランク角度センサ16の信号から機関回転数を演算する回転数検出手段(機能)と、水温センサ8から得られる内燃機関の水温と機関始動後の経過時間等から三元触媒12が暖機された状態であるかを判断する暖気判定手段(機能)等が備えられている。
また、ECU9は、内燃機関1に必要な吸入空気量を算出し、それに見合った開度信号をスロットル弁19に出力する。また、ECU9の燃料噴射制御手段27は吸入空気量に応じた燃料量を算出して、燃料噴射弁5に燃料噴射信号(駆動パルス=励磁電流)を出力し、点火プラグ6に点火信号を出力する。
排気管11とコレクタ15との間は、EGR通路18により接続されている。EGR通路18の途中には、EGR弁14が備えられている。EGR弁14の開度は、ECU9によって制御され、必要に応じて、排気管11の中の排気ガスが、吸気管10に還流される。
次に、図2を用いて、本実施形態のECU9及び燃料噴射制御手段27の構成・処理内容について説明する。マイコン(CPU)57は、内燃機関の運転状態に応じて適切な燃料噴射パルス幅、噴射開始タイミングの演算を行い、信号送信線55を通じて燃料噴射弁駆動IC56に噴射パルスTiを送信する。噴射パルスTiを受信した燃料噴射弁駆動IC56は、スイッチング素子50,51,52のON、OFFを切り換えて、燃料噴射弁5のソレノイド53(以下、燃料噴射弁53とする)へ励磁電流を供給する。
スイッチング素子50は、高電圧源VHと燃料噴射弁53の高圧側端子の間に接続されている。高電圧源VHは、例えば、60Vであり、バッテリの電圧をDC/DCコンバータ等により昇圧することで生成される。スイッチング素子51は、低電圧源VLと燃料噴射弁53の高圧側端子の間に接続されている。低電圧源VLは、例えば、12Vである。スイッチング素子52は、燃料噴射弁53の低圧側端子と接地電位の間に接続されている。
燃料噴射弁駆動IC56は、電流検出抵抗60により燃料噴射弁53に流れている電流値を検出しており、スイッチング素子50,51,52のON,OFFを切り換えることで目標とする電流値を保持し、通電することができる。ダイオード58,59は、燃料噴射弁53に流れた電流を放電するために備えられている。スイッチング素子51とスイッチング素子52が共にオフの際には、ダイオード58,59により急速に放電される。
また、燃料噴射弁駆動IC56は、マイコン57と通信線54を通じてデータの送受信を行っている。よって、マイコン57は、内燃機関の運転状態に合わせて燃料噴射弁53に通電する電流値の変更や電流波形を変化させることができる。
次に、図3を用いて、本実施形態による燃料噴射制御手段27によって、燃料噴射弁に流される励磁電流について説明する。図3は、燃料噴射制御手段27によって、燃料噴射弁に流される励磁電流を示すタイミングチャートである。
図3において、横軸は時間tを示している。図3(A)の縦軸は、燃料噴射弁53に流れる励磁電流Iexを示している。図3(B)の縦軸は、マイコン57から燃料噴射弁駆動IC56に供給される噴射パルスTiを示している。図3(C)の縦軸は、スイッチング素子50のオンオフ状態を示している。図3(D)の縦軸は、スイッチング素子51のオンオフ状態を示している。図3(E)の縦軸は、スイッチング素子52のオンオフ状態を示している。
時点t0(噴射パルスTiがHiになった時点)より前の期間(時点tpから時点t0までの間の期間)は、燃料噴射弁53にプリチャージ電流Ipreを一定時間通電させる場合には、燃料噴射弁駆動IC56は、図3(D),(E)に示されるように、スイッチング素子51,52をONする。このとき、燃料噴射弁53には、低電圧源VLから電圧が印加され、スイッチング素子51をON・OFFすることで、目標となる電流値Ipreを保持し、通電させる。プリチャージ電流Ipreは、例えば、1.5A程度である。
プリチャージ電流Ipreは、予め燃料噴射弁53(の弁体)が開弁しない程度の電流値、時間の範囲内であるため、プリチャージ電流Ipreを通電しておくことで、噴射パルスTiの立ち上がりから開弁電流Ipeakまでの到達時間t_pを小さくすることができる。これにより、燃料噴射弁53の開弁遅れを小さくすることができる。
時点t0、すなわちマイコン57により演算された燃料噴射開始タイミングになると、図3(B)に示されるように、燃料噴射弁駆動IC56へ噴射パルスTiが送信される。燃料噴射弁駆動IC56は、噴射パルスTiの信号の立ち上がり時に、図3(C),(E)に示されるように、スイッチング素子50、52を同時にONして、燃料噴射弁53の迅速な開弁に必要な開弁電流を供給する。燃料噴射弁53には、高電圧電源VHから高電圧が印加され、図3(A)に示されるように、開弁電流が供給される。
時点t1において、図3(A)に示されるように、電流が目標値Ipeakに到達すると、燃料噴射弁駆動IC56は、図3(C)に示されるように、スイッチング素子50をOFFにする。ピーク電流Ipeakは、例えば、11Aである。このとき燃料噴射弁53に印加されていた電荷はダイオード59、燃料噴射弁53を循環し、熱としてエネルギーが散逸される。また、このとき、図3(E)に示されるように、スイッチング素子52も同時にOFFすることで、印加されていた電荷はダイオード58を経由して高電圧電源VHに回生され、急速に低下する。
時点t2において、図3(A)に示されるように、電流値が燃料噴射弁53の開弁を維持することができないな電流値Ihold1に近づくと、燃料噴射弁駆動IC56は、図3(D),(E)に示されるように、スイッチング素子51,52をONとし、低電圧源VLから燃料噴射弁53に通電する。電流を開弁を維持できない程度の第1の目標値Ihold1に保つように、スイッチング素子51をON,OFFする。第1の目標値Ihold1に保つ時間は、予め設定された時間t_h1としている。例えば、第1の目標値Ihold1は1Aであり、設定された時間t_h1は0.2msである。
なお、第1の目標値Ihold1及び設定された時間t_h1は、内燃機関の運転状態(例えば、機関回転数、噴射パルスTiの長さ)により、変えるようにしてもよいものである。また、第1の目標値Ihold1は、燃料の圧力により、変えるようにしてもよいものである。その場合、燃料の圧力が増加すると、第1の電流値Ihold1を大きくし、圧力が減少すると、第1の電流値Ihold1を小さくする。また、設定された時間t_h1は、燃料の温度により、変えるようにしてもよいものである。また、第1の目標値Ihold1及び設定された時間t_h1は、燃料のアルコール濃度や、燃料の温度により、変えるようにしてもよいものである。また、設定された時間t_h1については、上限を設けるようにする。これは、あまり長い時間の間、第1の電流値Ihold1を保持すると、閉弁する恐れがあるので、それを避けるためである。
設定された時間t_h1の経過後、時点t3において、電流を燃料噴射弁53の開弁が維持できる第2の目標値Ihold2に変更し、同様にスイッチング素子51をON,OFFして、図3(A)に示されるように、通電を保持する。第2の目標値Ihold2は、例えば3Aである。開弁電流を電流値Ihold1に維持しつづけると、燃料噴射弁が開弁を維持できず、閉弁する。そこで、所定時間t_h1の経過後には、燃料噴射弁53の開弁が維持できる第2の目標値Ihold2に変更する。
第1の目標値Ihold1は、燃料噴射弁の開弁を維持するのに必要十分な第2の目標値Ihold2よりも十分小さく、当該第1の目標値Ihold1で通電しつづけると燃料噴射弁53が閉弁する電流値である。また、第1の目標値Ihold1と第2の目標値Ihold2の絶対値の差は、電流を保持する際に見られる電流値の変動(例えば、図3に示される電流変動w)よりも十分大きくしている。
時点t4において、マイコン57により演算された噴射パルス幅に相当する時間の終了と共に、図3(B)に示されるように、噴射パルスTiはLowレベルとなり、スイッチング素子50,51,52は全てOFFされ、燃料噴射弁53への通電は終了する。
図示例では、噴射パルスのパルスTiは、例えば、1.0ms付近の場合である。そして、時点t2が時点t0から0.4ms後付近であり、時点t3が時点t0から0.6ms付近である。
例えば、噴射パルスTiが破線で示されるように、時点tx付近でLOWレベルとなる場合は、その時点で速やかに閉弁する。
このように、第2の目標値Ihold2に保持する前に、第2の目標値Ihold2よりも小さく、開弁を維持できない程度の第1の目標値Ihold1に保つことで、燃料噴射弁53の内部の電流を一旦小さくできる。従って、時点txにおいて、燃料噴射弁53への通電を終了した際に、燃料噴射弁53は速やかに閉弁し、噴射パルスTiが短い場合でも、閉弁遅れを小さくできる。
図4は、燃料噴射弁53への噴射パルスTiが小さい場合の燃料噴射弁53に流れる励磁電流と弁体位置(リフト量)を示している。図4の横軸は時間を示している。図4(A)の縦軸は、噴射パルスTiを示している。図4(B)の縦軸は、励磁電流Iexを示している。図4(C)の縦軸は、従来例Aの燃料噴射弁の駆動時の弁体位置Pvを示している。図4(D)の縦軸は、従来例Bの燃料噴射弁の駆動時の弁体位置Pvを示している。図4(E)の縦軸は、本実施形態による燃料噴射弁の駆動時の弁体位置Pvを示している。
燃料噴射弁への噴射パルス(幅)Tiが小さく、HiからLowへの立下りが図3のt_h1の区間にある場合、電流値が第1の目標値Ihold1にあるときに燃料噴射弁への通電を停止することになる。本実施形態では、開弁電流Ipeakの後、急速に電流を低下させ開弁を保持できない第1の目標値Ihold1近傍まで低下しているため、燃料噴射弁への通電を停止後、電流が0に消失するまでの遅れを非常に小さくすることができる。よって、図4の(E)に示されるように、閉弁遅れTd_cl_Cを従来より小さくすることができる。
このように、燃料噴射弁への通電終了時の電流値を大幅に低減することで、回路に残存する電荷を少なくし、弁体の閉弁遅れが小さくなることで、閉弁遅れに起因する最小噴射量の増加を防止することができる。したがって、最大噴射量を低減することなく、閉弁遅れを最小にして少量の燃料噴射を精度良く噴射することができる。
図5は、燃料噴射弁の噴射流量特性を示す。横軸は燃料噴射弁53に与えられる噴射パルスTi(のパルス幅)、縦軸はその時の噴射量Qを示している。一般に、燃料噴射量の制御性の観点から、図5に示されるように、噴射パルスTiに比例する噴射量が噴射されることが望ましい。燃料噴射弁の製造にあたっては、前述の噴射流量特性を保証するために、製造後の燃料噴射弁について噴射量の計測を行う。具体的には、例えば、最小噴射量付近のパルス幅Ti_mi、最大噴射量付近のパルス幅Ti_mxにおける燃料噴射量を測定し、目標流量Qmi、Qmxから規定の範囲内にあるものを合格品とする、といった計測試験を行う。
近年の内燃機関、ひいては燃料噴射弁へ求められる要求性能の高まりから、最小噴射量Qmiの目標値、パルス幅Ti_miはより小さくなる傾向にある。しかしながら、前述したように、燃料噴射弁を構成する種々の部品のばらつきや製造ばらつき(加工誤差)により、最小流量近傍のパルス幅Ti_miにおける噴射量Qmiがばらつくことは免れ得ない。
図6は、横軸が最小流量近傍のパルス幅Ti_miにおける噴射量Qmi_t、縦軸に燃料噴射弁の数Nを示す。一般に、期待値Qmi_tに対し、噴射量Qmiはある分布を持っている。従来、燃料噴射制御手段からある定められた電流波形を燃料噴射弁に通電する場合、内燃機関に求められる性能要求から、噴射量Qmi_tを中心に、例えばC_aの範囲にある燃料噴射弁のみを内燃機関に組み付けて使用していた。
つまりC_aの範囲外にある燃料噴射弁は規格外品であり、製造過程における歩留まりの低下の大きな要因となる。
本実施形態における燃料噴射弁は製造後、内燃機関組み付け前に燃料噴射流量特性が取得されている。例えば噴射パルス幅Ti_miにおける噴射量Qmiに基づいて、図6に示されるように、分類(ランク)R1、分類(ランク)R2、分類(ランク)R3、分類(ランク)R4の4段階に分類(ランク)付けする。但し分類の数についてはこの限りではなく、さらに細かくすることも可能である。
本実施形態の燃料噴射制御手段27では、図3、4に示されるような電流波形を燃料噴射弁に通電することができる。また、以下で説明する実施例では図5に示される噴射パルス幅Ti_miの終了が図3に示されるt2からt3の間の長さに相当し、噴射パルス幅に相当する時間終了時には燃料噴射弁へ通電されている電流値が第1の目標値Ihold1にあることを前提とする。
[実施例1]
かかる前提を基に、燃料噴射制御(燃料噴射弁に供給する励磁電流の制御)の実施例1を以下に説明する。
例えば、図6の分類R4のような噴射流量特性を持つ燃料噴射弁は、構成する部品の特性により燃料噴射弁閉弁時の弁体の応答が遅い。このような燃料噴射弁に対しては図3に示される第1の目標値Ihold1を設定値より小さくすることで、閉弁時に弁体を吸引する磁気力を低減し、弁体が閉弁へと向かう応答を速めることができる。よって噴射パルス幅Ti_miにおいて、噴射量を許容値の中央Qmi_tに近づけることができる。
また逆に、図6の分類R1のような噴射流量特性を持つ燃料噴射弁は、構成する部品の特性により燃料噴射弁閉弁時の弁体の応答が速い。このような燃料噴射弁に対しては、図3に示される第1の目標値Ihold1を設定値より大きくすることで、閉弁時に弁体を吸引する磁気力を増大し、弁体が閉弁へと向かう応答を遅くすることができる。よって噴射パルス幅Ti_miにおいて、噴射量を許容値の中央となるQmi_tに近づけることができる。
分類R2及び分類R3のような噴射流量特性を持つ燃料噴射弁に対しても同様に電流値Ihold1を変更することで、噴射量を許容値の中央となるQmi_t に近づけることができる。
このように個々の燃料噴射弁の噴射流量特性に応じて、供給する励磁電流の電流波形を変更することで、噴射パルス幅を補正することなく、最小噴射パルス幅近傍における噴射流量特性を均一化することができる。
[実施例2]
次に、燃料噴射制御(燃料噴射弁に供給する励磁電流の制御)の実施例2を以下に説明する。
図6の分類R4のような噴射流量特性を持つ燃料噴射弁は、構成する部品の特性により燃料噴射弁開弁時の弁体の応答が速い。このような燃料噴射弁に対しては図3に示されるプリチャージ電流Ipre、または開弁電流Ipeakの電流値を小さくすることで、開弁時に弁体を吸引する磁気力を低減し、弁体が開弁へと向かう応答を遅くすることができる。よって噴射パルス幅Ti_miにおいて、噴射量を許容値の中央Qmi_tに近づけることができる。
また逆に図6のランクR1のような噴射流量特性を示される燃料噴射弁は、構成する部品の特性により燃料噴射弁開弁時の弁体の応答が遅い。このような燃料噴射弁に対しては図3に示されるプリチャージ電流Ipre、または開弁電流Ipeakの電流値を大きくすることで、開弁時に弁体を吸引する磁気力を増大し、弁体が開弁へと向かう応答を速くすることができる。よって噴射パルス幅Ti_miにおいて、噴射量を許容値の中央となるQmi_t に近づけることができる。
なお、上記プリチャージ電流Ipreと開弁電流Ipeakの変更はどちらか一方、あるいは両方同時に行っても良い。
[実施例3]
以下に説明する実施例3では、図5に示される噴射パルス幅Ti_miが図3に示されるt3以上の長さに相当し、噴射パルス幅Tiに相当する時間終了時には燃料噴射弁へ通電されている電流値が第2の目標値Ihold2にあることを前提とする。
図6の分類R4のような噴射流量特性をを持つ燃料噴射弁は、構成する部品の特性により燃料噴射弁の開弁保持力が大きい。このような燃料噴射弁に対しては図3に示される第2の目標値Ihold2をより小さくすることで、閉弁時に弁体を吸引する磁気力を低減し、弁体が閉弁へと向かう応答を速めることができる。よって噴射パルス幅Tiにおいて、噴射量を許容値の中央に近づけることができる。
また逆に、図6の分類R1のような噴射流量特性を持つ燃料噴射弁は、構成する部品の特性により燃料噴射弁の開弁保持力が小さい。このような燃料噴射弁に対しては図3に示される第2の目標値Ihold2をより大きくすることで、閉弁時に弁体を吸引する磁気力を増大し、弁体が閉弁へと向かう応答を遅くすることができる。よって噴射パルス幅Tiにおいて、噴射量を許容値の中央に近づけることができる。
このように個々の燃料噴射弁の噴射流量特性(の分類)に応じて励磁電流の大きさ(電流値)ないし波形を変更することで、噴射パルス幅を補正することなく、ある噴射パルス幅における噴射流量特性を均一化することができる。
以上より、本発明の実施形態においては、図6に示される、噴射量Qmi_tを中心にC_bの範囲(従来の範囲C_aより広い)にある燃料噴射弁を使用することができるので、燃料噴射弁の製造コストを上げることなく、歩留まりを向上させることができる。
自動車用の内燃機関は、一般に多気筒で構成され、複数の燃料噴射弁を組み付ける。本実施形態においては、同一の分類(ランク)に属する燃料噴射弁を内燃機関に組み付け、その組み付けられた燃料噴射弁の分類に対応した電流波形の励磁電流を出力するECU9(燃料噴射制御手段27)を組み合わせる。
燃料噴射弁の製造後、噴射流量計測試験を実施し、その噴射流量特性に基づいて、R1からRnに分類(ランク)付けする。燃料噴射弁の分類(ランク)識別方法は、燃料噴射弁本体に1次元コード、2次元コード、アルファベット、数字等のコードを印字して識別する方法や、ランク情報を記憶した微小なメモリ、超小型無線自動認識ICチップ等を燃料噴射弁に取り付ける等、様々な方法が考えられる。本実施形態においてはそれらのどの方法を用いても、効果を妨げられることはない。
内燃機関組み立て工場において、内燃機関に燃料噴射弁が組み付けられ、同時に、ECU9(燃料噴射制御手段27)が取り付けられる。あるいは、内燃機関組み立て工場にて燃料噴射弁が組みつけられた内燃機関は、車両組み立て工場において車体に取り付けられ、同時にECU9(燃料噴射制御手段27)が取り付けられる。
いずれの場合の組み付けにおいても、内燃機関に取り付けられた燃料噴射弁の分類(ランク)に対応した、ECU9(燃料噴射制御手段27)を取り付けることが可能である。
最も簡便な方法は、内燃機関組み立て工場において、同一分類(ランク)の燃料噴射弁とそれに対応したECU9(燃料噴射制御手段27)を予めセットにしておき、内燃機関に同時に組み付けるようにする。あるいは燃料噴射弁に印字されている分類(ランク)を表すコードを読み取り、対応するECU(燃料噴射制御手段)を組み付けることである。
内燃機関に組みつけられた状態で燃料噴射弁の分類(ランク)を表すコードが読み取れない場合は、どの分類(ランク)の燃料噴射弁が内燃機関に組みつけられたか内燃機関の製造番号と対応付けるデータベース等を用いて管理し、内燃機関組立工場の後行程、あるいは車両組み立て工場において、製造番号に対応するECU9(燃料噴射制御手段27)を組み付ければ良い。
あるいは、燃料噴射弁に取り付けられた超小型無線自動認識ICチップを専用の読み取り機によって読み取り、燃料噴射弁の分類(ランク)を判別後、対応する燃料噴射制御手段27を組み付ければ良い。あるいは、燃料噴射弁の分類(ランク)判別後、対応するソフトウエアをECU9(燃料噴射制御手段27)に書き込み、組み付けても良い。
多気筒の内燃機関においては、複数の燃料噴射制御系を持つ場合(例えば一つの空燃比センサから得られる信号に基づいて燃料噴射量の制御を行う気筒グループが複数存在する場合等)がある、その場合には、全ての燃料噴射弁の分類(ランク)を同一にする必要は無く、同じ燃料噴射制御系に属する燃料噴射弁の分類(ランク)を同一にしさえすれば、各々の分類(ランク)に対応する励磁電流を出力する燃料噴射制御手段を組み合わせれば良い。つまり、二つ以上の異なる分類(ランク)の燃料噴射弁のグループを一つの内燃機関に組み付けることもできる。
以上より、燃料噴射弁の分類(ランク)に応じて励磁電流を制御することで、燃料噴射弁にばらつき(個体差)があっても、最小噴射量を規定値にすることが可能である。これにより、燃料噴射弁の歩留まりを低下させること無く、小さな最小噴射量が要求される内燃機関に燃料噴射弁、燃料噴射制御手段を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。また、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明に係る燃料噴射システムの一実施形態をそれが適用された車載用筒内噴射型内燃機関と共に示す概略構成図。 ECU及び燃料噴射制御手段の構成・処理内容の説明に供される図。 実施形態の燃料噴射弁に流される励磁電流の説明に供されるタイミングチャート。 燃料噴射弁への噴射パルス幅が小さい場合の燃料噴射弁に流れる励磁電流と弁体位置の説明に供されるタイミングチャート。 噴射パルス幅と噴射量の関係を示すグラフ。 燃料噴射弁の分類付けの説明に供される図。
符号の説明
1 内燃機関
2 ピストン
3 吸気弁
4 排気弁
5 燃料噴射弁
6 点火プラグ
7 点火コイル
8 水温センサ
9 ECU(エンジンコントロールユニット)
12 三元触媒
13 酸素センサ
16 クランク角センサ
19 スロットル弁
20 AFM
21 燃焼室
22 アクセル開度センサ
27 燃料噴射制御手段
50 スイッチング素子
51 スイッチング素子
52 スイッチング素子
56 燃料噴射弁駆動IC
57 CPU(マイコン)

Claims (9)

  1. 噴射流量特性に基づいて分類付けされた燃料噴射弁と、該燃料噴射弁を開閉駆動すべく励磁電流を供給する燃料噴射制御手段とを備えた内燃機関の燃料噴射システムであって、
    前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に供給する励磁電流の電流値を、まず最初に、開弁させ得る電流値とし、次いで、開弁状態を保持できない第1の電流値まで低下させた後、該第1の電流値を所定時間保持し、その後、開弁状態を保持できる第2の電流値とするようにされ、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記第1の電流値を変更することを特徴とする内燃機関の燃料噴射システム。
  2. 前記燃料噴射弁は、小噴射量時の噴射流量特性に基づいて分類付けされており、燃焼室に燃料を直接噴射するものであり、
    前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の小噴射量時における噴射流量特性に合わせて、前記第1の電流値を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  3. 前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に供給する励磁電流の電源として、前記第1の電流値を所定時間保持するまでは高電圧電源を用い、その後、前記第2の電流値で開弁状態を保持するときは低電圧電源を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  4. 前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁が開弁するに要する電流値より大なる電流値の励磁電流を供給する前に、前記燃料噴射弁が開弁するに要する電流値より小なる電流値のプリチャージ電流を供給するようにされ、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記プリチャージ電流の大きさを変更することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  5. 前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記高電圧電源から供給する電流の電流値を変更することを特徴とする請求項又は請求項3に従属する場合の請求項4に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  6. 前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射弁に付けられた分類の噴射流量特性に合わせて、前記第2の電流値を変更することを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  7. 噴射流量特性が同じ分類に属する複数の燃料噴射弁を備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  8. 備えられた全ての燃料噴射弁の噴射流量特性が同じ分類に属していることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  9. 複数の燃料噴射制御系を持ち、各燃料噴射制御系毎に、噴射流量特性が同じ分類に属する燃料噴射弁が組み付けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
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