JP2585719B2 - 多気筒内燃エンジンの燃料噴射弁の選別組付け方法 - Google Patents

多気筒内燃エンジンの燃料噴射弁の選別組付け方法

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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は多気筒内燃エンジンの燃料噴射弁の選択組付
け方法に関し、特に排気ガス中の酸素濃度に応じて各気
筒に供給される混合気の空燃比を制御する燃料噴射制御
装置を備える内燃エンジンの燃料噴射弁の選別組付け方
法に関する。
(従来技術) 従来、多気筒内燃エンジンの各気筒に対応して配され
た燃料噴射弁の開弁時間を、例えばエンジン回転数およ
び吸気管内絶対圧に応じた基準開弁時間に、エンジンの
排気系に配された排気濃度検出器(以下「O2センサ」と
云う)により検出された排気中の酸素濃度を含むパラメ
ータに応じた補正値により補正することにより設定し、
エンジンに供給される混合気の空燃比をエンジンの排気
系に配された三元触媒の最大変換効率が得られる理論混
合比14.7になるようにフィードバック制御する多気筒内
燃エンジンの燃料噴射制御装置が一般に使用されている
(特開昭61−116044号)。
斯かる多気筒内燃エンジンでは、制御装置のコストダ
ウン及び、簡略化を図るため、排気系に配されるO2セン
サは、1ないし2本設けられるのが通常であり、従って
1本のO2センサは2つ以上の気筒からの排気ガス中の酸
素濃度を検出することになる。ところで、前述の空燃比
フィードバック制御を、例えば排気系に2本のO2センサ
が配されている6気筒内燃エンジンにて行なう場合、各
O2センサからの出力信号を別個に処理して夫々の補正値
を求め、夫々のO2センサが検出する対応する3気筒への
燃料噴射量(開弁時間)を上記夫々の補正値にて補正す
ることにより混合気の空燃比がある程度精度良く理論混
合比に制御される。
ところで、上記燃料噴射制御装置には、流量特性が一
定規格内であると判定された燃料噴射弁のみが用いられ
る。より具体的には、前記噴射弁の流量特性は、燃料の
小流量時(例えば開弁時間が2msec)での実際の燃料流
量Q1(mm3)と、大流量時(例えば開弁時間が24msec)
での燃料流量Q2(mm3)とにより表わされ、噴射弁が上
記一定規格内であるか否かは夫々の燃料流量Q1,Q2が設
計目標値(中央値)を中心とした燃料噴射制御に適して
いる所定許容誤差範囲(小流量時±3%、大流量時±2
%)内にあるか否かに応じて判断される(第4図)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記一定規格を表わす所定許容範囲
は、燃料噴射弁の製造過程に於ける良・否の判定基準で
あるため、たとえ一定規格を満たす良品の燃料噴射弁で
あっても依然燃料噴射弁の間で個体差があり、この個体
差は実際の空燃比制御に影響を与え得る。
即ち、複数の燃料噴射弁を同一の前述した基準開弁時
間に亘って開弁した場合、上記個体差により対応する気
筒に噴射供給される燃料量が若干異なる。かかる燃料量
のずれは本来空燃比フィードバック制御による燃料量の
補正によって補償される程度のものである。しかしなが
ら前述した1本のO2センサで複数気筒からを排気ガス中
の酸素濃度を検出するタイプの多気筒内燃エンジンの燃
料噴射制御装置に於ては、各気筒の燃料量のずれ、即ち
各気筒毎の空燃比の偏りを個別に検出することが出来
ず、O2センサによる見かけ上の混合気の空燃比が理論混
合比と一致していると判断されても、実際には空燃比が
リッチ側になる気筒のリーン側になる気筒とが混在して
いる場合があり、このときには三元触媒による排気ガス
中のHC、CO、NOx成分の浄化作用が全気筒に亘って十分
行なえないと云う不具合が生じる。
(発明の目的) 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、1本のO2
センサが複数気筒からの排気ガス中の酸素濃度を検出す
る構成の多気筒内燃エンジンの燃料噴射装置に於て、当
該O2センサからの出力信号に応じた空燃比制御の精度を
より一層向上させるように共通のO2センサに対応する燃
料噴射弁を選別し組付ける選別組付け方法を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明に依れば、多気筒内燃
エンジンの対応する気筒に燃料を間欠的に噴射供給する
複数の燃料噴射弁と、少なくとも2つ以上の気筒より排
出される排気ガス中の酸素濃度を検出する排気濃度検出
器と、該排気濃度検出器からの出力信号に基づいて前記
気筒に対応する燃料噴射弁により供給される燃料量を決
定し、前記気筒に供給される混合気の空燃比を目標空燃
比に制御する燃料噴射制御装置とを備える多気筒内燃エ
ンジンの燃料噴射弁の選別組付け方法において、燃料流
量値が所定の許容誤差範囲内にある複数の燃料噴射弁の
燃料流量値を、小流量時と大流量時の少なくとも2点で
測定し、該測定した燃料流量値により前記燃料噴射弁を
複数のグループに分類すると共に、該分類した同一グル
ープに属する燃料噴射弁に同一の識別記号を付与し、同
一識別記号が付与された燃料噴射弁のみを1つの排気濃
度検出器に対応する気筒に組付けるようにしたことを特
徴とする多気筒内燃エンジンの燃料噴射弁の選別組付け
方法が提供される。
(作用) 製造時に一定規格内であると判定された燃料噴射弁
を、更に流量特性の類似したものを同士のグループに分
類して同一グループの燃料噴射弁に同一の識別記号を付
与するので、噴射弁の良・否の判定を従来通り行なって
使用可能な噴射弁の数を従来通り確保すると共に、1つ
のO2センサがセンシングする複数気筒に同一識別記号を
付与したもののみを装着するので空燃比制御の精度がよ
り一層向上する。
更に、メンテナンス時等に故障した燃料噴射弁を交換
する場合にも該噴射弁と同一識別記号が付与された噴射
弁との交換が容易に行なえるので引き続き精度の良い空
燃比制御が行なえる。
(発明の実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
第2図は本発明の燃料噴射弁の選別組付け方法を適用
する内燃エンジンの燃料噴射制御装置の全体構成を示す
ブロック図で、同図中1はV型6気筒の内燃エンジンを
示す。
前記エンジン1の一側バンク1Aには第1、第2及び第
3気筒21,22及び23(第1気筒グループ)が、他側バン
ク1Bには第4、第5及び第6気筒24,25及び26(第2気
筒グループ)が配され前記第1気筒グループの排気通路
3Aと第2気筒グループの排気通路3Bとは互いに独立して
分割形成されている。これに対して吸気通路4は前記両
気筒グループについて共通となっており、該吸気通路4
の途中にはスロットル弁5が介装されている。
前記第1〜第6気筒21〜26の各吸入ポートには燃料噴
射弁61〜66が夫々設けられており、これら燃料噴射弁61
〜66の制御系統は第1気筒グループ(第1〜第3気筒21
〜23)と第2気筒グループ(第4〜第6気筒24〜26)と
に独立分離されている。前記各燃料噴射弁61〜66は燃料
噴射ポンプ(図示省略)に接続されると共に、空燃比制
御に必要なデータの演算処理を実行する電子コントロー
ルユニット(以下ECUと云う)7に電気的に接続され該E
CU7から供給される駆動信号によって開閉作動される。
前記スロットル弁5より下流側の吸気通路4には接続
管8を介して該吸気通路4内の絶対圧PBAを検出する絶
対圧センサ(以下PBAセンサという)9が接続されてお
り、該PBAセンサから出力される電気的検出信号は前記E
CU7に入力される。
前記エンジン1のカム軸又はクランク軸(いずれも図
示省略)の周囲にはエンジン回転数Neを検出して電気的
信号を出力するエンジン回転数センサ(以下Neセンサの
いう)10が取り付けられている。前記Neセンサ10は所定
クランク角度位置でクランク軸の120度回転毎に1パル
スの信号を出力し、該パルス信号はエンジン回転数信号
及び上死点(TDC)信号として前記ECU7に入力される。
前記第1気筒グループの排気通路3Aの下流側端と第2
気筒グループの排気通路3Bの下流側端は互いに合流して
おり、該合流部分には触媒コンバータ装置である三元触
媒11が介装され、これにより排気ガス中のHC,CO,NOx成
分の浄化作用が行われる。該三元触媒11より上流側の前
記排気通路3A及び3Bには夫々排気ガス中の酸素(O2)の
濃度を検出して電気的信号を出力する2つの酸素センサ
(以下O2センサという)12A,12Bが設けられており、こ
れらO2センサ12A,12Bから出力される酸素濃度検出信号
は共に前記ECU7に入力される。
ECU7は、上記各種パラメータセンサ及び例えばエンジ
ン温度センサ等の他のエンジン運転パラメータセンサ13
からの入力信号の波形を整形し、或は入力信号の電圧レ
ベルを所定レベルに修正した後、修正アナログ信号値を
デジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路7a
と、中央演算処理回路(以下CPUという)7bと、演算結
果等を記憶する記憶手段7cと、前記燃料噴射弁61〜66
駆動信号を供給する出力回路7d等から構成されている。
前記ECU7は上述の各種信号を入力して、前記第1気筒
グループである第1〜第3気筒21〜23の燃料噴射弁61
63の開弁時間TOUT)及び第2気筒グループである第
4〜第6気筒24〜26の燃料噴射弁64〜66の開弁時間TOUT
)を夫々次式により演算する。
TOUT)=Ti×Ko2)×K1+K2 …(1) TOUT)=Ti×Ko2)×K1+K2 …(2) ここで、Tiは燃料噴射弁61〜66に対し共通して用いら
れる基準開弁時間であり、エンジン運転状態を代表する
Neセンサ10からのエンジン回転数検出信号とPBAセンサ
9からの絶対圧検出信号とに応じて演算される。又、K
o2)は第1気筒グループ(第1〜第3気筒21〜23
側の空燃比補正係数、Ko2)は第2気筒グループ
(第4〜第6気筒24〜26)側の空燃比補正係数であり、
これらの空燃比補正係数KO2)及びKO2)は、空
燃比のフィードバック制御時に各気筒グループに対応す
るO2センサ12A,12Bの検出信号により示される酸素濃度
に応じて夫々決定される。K1及びK2は夫々各種エンジン
パラメータ信号に応じて演算される補正係数及び補正変
数であり、エンジン運転状態に応じて燃費特性、排気ガ
ス特性等の最適化が図られるような所要値に設定され
る。
ところで上述の空燃比補正係数KO2)、KO2
は、エンジンの空燃比フィードバック領域において第1
図のO2センサ12A,12Bの出力に応じて値が設定される
が、この値KO2)、KO2)は上記基準開弁時間Ti
に乗算されて、これを補正するもので、その結果得られ
た開弁時間TOUT)、TOUT)に従ってエンジン1
の各気筒グループに供給される混合気の空燃比が三元触
媒11の変換効率が最大となる理論混合比(例えば14.7)
に制御される。具体的には、CPU7b内でO2センサ12A,12B
の酸素濃度を表わす出力値(電圧値)が夫々所定の基準
値(例えば0.6ボルト)と比較される。そして排気通路3
A側のO2センサ12Aの出力値が該所定の基準値に関してリ
ッチ側からリーン側又はその逆に変化したときには、そ
の変化毎に該O2センサ12Aに対応する第1気筒グループ
の噴射弁61〜63に適用される補正係数KO2)に第1
の補正値Piが加減され(P項制御)、基準値に関してリ
ーン側又はリッチ側に留まる限りは所定時間経過毎、例
えばTDC信号が所定パルス数発生する度毎に補正係数KO2
)に第2の補正値Δkが加減される(I項制御)。
一方、排気通路3B側のO2センサ12Bの出力値が該所定
の基準値に関してリッチ側からリーン側又はその逆に変
化したときにはその変化毎に該O2センサ12Bに対応する
第2気筒グループの噴射弁66〜66に適用される補正係数
KO2)に第1の補正値Piが加減され(P項制御)、
基準値に関してリーン側又はリッチ側に留まる限り前記
所定時間経過毎に補正係数KO2)に第2の補正値Δ
kが加減される(I項制御)。
この結果、O2センサ12Aの検出信号がリッチ側を示す
とき、ECU7は第1気筒グループに属する気筒(第1〜第
3気筒)に配された燃料噴射弁61〜63の開弁時間TOUT
)が小さくなるように補正係数KO2)の値を小さ
くし当該第1気筒グループに供給される混合気の空燃比
をリーン側に偏らせる。反対にO2センサ12Aの検出信号
がリーン側を示すときは開弁時間TOUT)が大きくな
るように補正係数KO2)の値を大きくして混合気の
空燃比をリッチ側に偏らせる。
一方、O2センサ12Bの検出信号がリッチ側を示すとき
は、ECU7は第2気筒グループに属する気筒(第4〜第6
気筒)に配された燃料噴射弁64〜66の開弁時間
TOUT)が小さくなるように補正係数KO2)を小
さくし当該第2気筒グループに供給される混合気の空燃
比をリーン側に偏らせ、反対にO2センサ12Bの検出信号
がリーン側を示すときは開弁時間TOUT)が大きくな
るように補正係数KO2)の値を大きくして混合気の
空燃比をリッチ側に偏らせる。
前記ECU7は前述の式(1)及び(2)により夫々求め
た開弁時間TOUT)及びTOUT)に基づく駆動制御
信号を夫々に対応する気筒グループの燃料噴射弁61
63,64〜66に供給し、その噴射時間(開弁時間)を制御
する。
次に、上記構成の燃料噴射制御装置等に適用される本
発明の燃料噴射弁の選別組付け方法について説明する。
前述したように、燃料噴射制御装置に組付けられる燃
料噴射弁は製造時にその流量特性が一定規格内(第4図
の斜線内)にあるか否かにより良、不良が判定される。
しかしながら斯かる判定により良品であると判定され
た後でも依然、燃料噴射弁の個体差があり、この個体差
が前述の如き空燃比制御に与える影響は無視出来ない。
従って本発明では製造時に良品と判定された燃料噴射弁
を更に、その流量特性が類似する複数のグループに分類
し、同一の分類グループに属する噴射弁に同一の識別記
号を付与し、1つのO2センサがセンシングする1つの気
筒グループに同一の識別記号を付与した噴射弁のみを装
着するものである。
以下、燃料噴射弁の流量特性に基づくグループ分けに
ついて説明する。
良品と判定された燃料噴射弁の流量特性は、概ね第2
図に示すA〜Dの4つのパターンに分類することが出来
る。表−1,2は上記4つのパターンを判別する手法を示
すものである。
まず、分類する噴射弁の燃料流量Qの、内燃エンジン
がアイドル運転状態にあるときに対応する燃料の小流量
時(開弁時間2msec)での実際の値が、噴射弁の設計目
標である小流量時の中央値QIから上限値までの間(0〜
+3%の間)にあるか(区分“上”)あるいは該中央値
QIから下限値までの間(0〜−3%の間)にあるか(区
分“下”)を判定し、更に内燃エンジンが高負荷高回転
状態にあるときに対応する燃料の大流量時(開弁時間24
msec)の実際の燃料流量Qが大流量時の中央値Qwから上
限値までの間(0〜+2%の間)にあるか(区分
“上”)あるいは該中央値Qwから下限値までの間(0〜
−2%の間)にあるか(区分“下”)を夫々判定する
(表−1)。
次に、分類した噴射弁の小流量時(2msec)と大流量
時(24msec)とで判定した区分が共に“上”のとき(第
2図の実線Aのパターン)には当該噴射弁に識別記号A
を付与する。一方、小流量時に“上”、大流量時に
“下”のとき(第2図の一点破線Bのパターン)には識
別記号Bを、小流量時に“下”大流量時に“上”のとき
(第2図の二点破線Cのパターン)には識別記号Cを、
小流量時、大流量時とも“下”のとき(第2図の破線D
のパターン)には識別記号Dを、夫々分類した噴射弁に
付与する(表−2)。
第3図は上述の手法にて分類された燃料噴射弁のうち
同一識別記号が付してあるもののみを第1図に示した燃
料噴射制御装置に装着して実際に空燃比を理論混合比に
フィードバック制御した場合の排気ガス成分の含有量を
表わすグラフである。含有量はNox/CO及びNOx/HCの関係
で表わされる。本発明の方法を適用した装置によって得
られた実験結果をプロットした点(◇印)と、製造時の
一定規格を満たす燃料噴射弁を識別せずに、燃料噴射制
御装置に装着して空燃比フィードバック制御を行なった
場合の排気ガス成分を同様にプロットした点(△印)と
は、第3図に示すように、バラツキ幅に大きな差異があ
る。即ち、識別していない燃料噴射弁を用いて従来通り
の空燃比制御を行なうと排気ガス成分含有量を表わす点
(△印)は、第3図の斜線で表わす範囲内で点在する
が、1つのO2センサがセンシングする気筒に、前記A〜
Dのうちの同一識別記号が付与された燃料噴射弁のみを
装着して空燃比制御を行なうと排気ガス成分含有量を表
わす点(◇印)はおよそ、第3図の実線で囲まれた範囲
内に収束することが判る。これは同一の識別記号を付与
した燃料噴射弁のみを同一のO2センサに対応する気筒に
装着して空燃比制御を行なうと、開弁時間と燃料流量と
の関係が互いに類似しているので、1つのO2センサがセ
ンシングする複数の気筒に供給される混合気の空燃比が
略同一の値になるからであり、これにより空燃比制御の
精度がより一層向上する。
(発明の効果) 以上詳述したように本発明に依れば、多気筒内燃エン
ジンの対応する気筒に燃料を間欠的に噴射供給する複数
の燃料噴射弁と、少なくとも2つ以上の気筒より排出さ
れる排気ガス中の酸素濃度を検出する排気濃度検出器
と、該排気濃度検出器からの出力信号に基づいて前記気
筒に対応する燃料噴射弁により供給される燃料量を決定
し、前記気筒に供給される混合気の空燃比を目標空燃比
に制御する燃料噴射制御装置とを備える多気筒内燃エン
ジンの燃料噴射弁の選別組付け方法において、燃料流量
値が所定の許容誤差範囲内にある複数の燃料噴射弁の燃
料流量値を、小流量時と大流量時の少なくとも2点で測
定し、該測定した燃料流量値により前記燃料噴射弁を複
数のグループに分類すると共に、該分類した同一グルー
プに属する燃料噴射弁に同一の識別記号を付与し、同一
識別記号が付与された燃料噴射弁のみを1つの排気濃度
検出器に対応する気筒に組付けるようにしたので、1つ
の排気濃度検出器に対応する気筒に供給される混合気の
空燃比が略同一の値となり、該排気濃度検出器の出力信
号に基づいて行なわれる空燃比制御の精度がより一層向
上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の燃料噴射弁選別組付け方法が適用され
る多気筒内燃エンジンの全体構成を示すブロック図、第
2図は燃料噴射弁の流量特性の4つのパターンを示すグ
ラフ、第3図は内燃エンジンの排気ガス成分含有量と従
来の内燃エンジンの排気ガス成分含有量とを比較したグ
ラフ、第4図は燃料噴射弁の流量特性による良、不良の
判定基準を表わすグラフである。 1……内燃エンジン、21〜26……気筒、3A,3B……排気
通路、61〜66……燃料噴射弁、7……電子コントロール
ユニット(ECU)、11……三元触媒、12A,12B……酸素
(O2)センサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多気筒内燃エンジンの対応する気筒に燃料
    を間欠的に噴射供給する複数の燃料噴射弁と、少なくと
    も2つ以上の気筒より排出される排気ガス中の酸素濃度
    を検出する排気濃度検出器と、該排気濃度検出器からの
    出力信号に基づいて前記気筒に対応する燃料噴射弁によ
    り供給される燃料量を決定し、前記気筒に供給される混
    合気の空燃比を目標空燃比に制御する燃料噴射制御装置
    とを備える多気筒内燃エンジンの燃料噴射弁の選別組付
    け方法において、燃料流量値が所定の許容誤差範囲内に
    ある複数の燃料噴射弁の燃料流量値を、小流量時と大流
    量時の少なくとも2点で測定し、該測定した燃料流量値
    により前記燃料噴射弁を複数のグループに分類すると共
    に、該分類した同一グループに属する燃料噴射弁に同一
    の識別記号を付与し、同一識別記号が付与された燃料噴
    射弁のみを1つの排気濃度検出器に対応する気筒に組付
    けるようにしたことを特徴とする多気筒内燃エンジンの
    燃料噴射弁の選別組付け方法。
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